中野重治 参議院議員
1期国会発言一覧

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このページでは中野重治参議院議員の1期(1947/04/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は1期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院1期)

中野重治[参]本会議発言(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 参議院本会議 第15号(1947/07/11、1期、日本共産党)

○中野重治君 板野勝次君を指名します。

第1回国会 参議院本会議 第22号(1947/08/15、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの決議案に賛成するものであります。昨年この問題を他党に率先して取上げ、他の党派の諸君と共に國民大会をこの問題に関して開いた我々は、今日すでに数百万の同胞の引揚げが完了したことを他の党派の諸君と共に心から喜び、又ここまで事を運んで下すつたところの連合諸國の盡力に対して、やはり他の党派の諸君と共に深く感謝したいと思います。併しながら我々の感謝は嚴粛でなければならない。すでに完了した数百万人の引揚げについて我々が感謝し、又更に新らしく百万に近は人々の引揚げについてお願いするというのである以上、引揚げて來た数百万人を我我がどういうふうに遇して來たか、又新しく引揚げるべき人々……

第1回国会 参議院本会議 第23号(1947/08/18、1期、日本共産党)

○中野重治君 たくさんの人が話をしましたから、私は簡單にします。第一、我我がはつきりさせなければならんことは、今日制府の係が報告しましたが、あの報告は非常に信用することができない。何故かといえば、数字はいろ選挙げてあるけれども、住宅問題をどういうふうに造つて行くかということについての見通しが少しも語られていない。これが語られなければ数字が挙げられても何もならない。それから今まで政府がやつて來たことが、やるべかりしこととどういう喰い違いが付いて來たか。それについてどういう責任を責任者としてとる積りであるか。それに全然触れていない、無責任な感じの上に立つております。これは今までに政府が発表した例の……

第1回国会 参議院本会議 第39号(1947/10/16、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、この法案に対し包括的且つ根本的に反対するものであります。諸君のすべてが読まれたでありましようように、私もこの法案を読みました。諸君のすべてが研究されたでありましようように、私もこの法案を研究しました。私は両院決算委員会の連合審査会における十人の証人の意見をも聽きました。又私は決算労働の連合委員会のすべてに参加して、この方面の体験と知識と二つながら深い委員諸君から極めて多くを教えられました。又多くの官公廳労働組合の諸君が法案反対のデモンストレーシヨンに立たれたのを見、且つその代表者が、決算委員長の手を通して、法案反対の決議を我が議長に渡される場面にも立会いました。そう……

第1回国会 参議院本会議 第51号(1947/11/13、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの問題について道義的に語ります。これは党の性質からおのずからそういうことになる。第一に問題になるのは、我々は日本の道徳を問題とするということであります。様々の外國の道徳をも顧みつつ、併しながら直接には日本の道徳を問題としなければならん。これは分り切つたことのようでありますけれども、案外そうでない。例えば近年非常に犯罪が殖えております。その中に街で娘が殺されるという場合がしばしばある。見知らぬ男に道を聞かれて、これを親切に教えてやつたために災難に遭つたということがある。ところが東京の或る新聞がこういうことを書きました。「東京の若い女は街の道徳を知らない。ヨーロツパでは……

第1回国会 参議院本会議 第56号(1947/11/24、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は板野勝次君を指名いたします。


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 参議院本会議 第23号(1948/03/25、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党國会議員團の我々は、内閣総理大臣の施政方針演説を注意深く聽いたものである。(拍手)そうしてあの演説を、個人としての芦田君に対しても、盥廻しでできた政府首班としての総理大臣に対しても、誠に似合つた演説であつたと認めるものである。日本の新聞は、あれを無氣力と批評しておる。又内容貧弱と批評しておる。併し我々はこの種の批評に必ずしも與するものではない。何故かならば、我々はあれを表面は無氣力、内容貧弱を裝つているけれども、独占資本の人民攻撃においては氣力充満している。又日本の民主主義建設に対しては、豊富な破壞的内容を持つたものと認めるからである。我々は單純な問いを幾つか出して、総……

第2回国会 参議院本会議 第25号(1948/03/29、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は中野重治を指名いたします。(笑声)
【次の発言】 「與えられた條件の下で、日本のとるべき外交問題取扱いの原則的よりどころについて、」これが私の題目である。ここで原則的よりどころというのは、初歩の心得、「いろは」という程の心持である。その第一は國の外交は誰がするかという問題、國の外交は誰がするか。それは他のすべてと共に人民がする。人民とその國会とが外交上のすべての土台を決定して人を使つてこれをやらせる。この使われる側の責任者が外務大臣である。この間ここで奥議員の質問が出た。ドレーパー芦田会談の中味は何か、第三世界戰争の危險があるといい、一方絶対平和だというが、武装なき日……

第2回国会 参議院本会議 第35号(1948/04/30、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はかかる堕落した法案には賛成することができない。我々にとつて何が大事であるか、これは基本的人権であることは言うまでもない。日本の人民は、この基本的人権を、あの大きな戰爭の犠牲を通して保障するまでに至つたのである。このことを我々は少しも忘れてはならない。この大きな犠牲を拂つて己れの基本的人権を保障されるところまで我々が漕ぎ着けることができた結果、何が生じたか。人民から奪われていた生産物が、物質と精神との両面にわたつて発かれ始めた。支配官僚の腐敗が、下から正され始めた。そこで如何にして旧支配権力は自己の破滅を救い、又その犯罪を発かれずに済ますことができるか。彼等はそのために……

第2回国会 参議院本会議 第43号(1948/06/04、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、この決議案の主旨に賛成するものであります。そこで問題を具体的に我々は解決しなければならんと思いまするが、輸送力の増強ということについても、そのための現実的な方法手続を我々が見出さなければ、百の説法も屁一つということになるほどであります。そこでどこにこのための現実的な方法手続が見出されるか、これは人間の中に見出される。板谷委員長がその説明の結びで、特に力を入れて輸送の仕事に直接当つておるところの日本の労働者階級に強く呼び掛けられたことは、私共が喜びとするところであります。若し運輸交通に直接携わつておる人々が、自分達の肩に掛かつておる責任を自覚してこれを妥当に解決する方……

第2回国会 参議院本会議 第55号(1948/06/29、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、この二つの案に対して反対であります。その理由を簡單に述べます。尚、今苫米地氏及び議長から北陸地方における震災に関する部分的な報告がありましたが、私はその中に地名を挙げられた、最も災害の大きいと見られる福井懸板井群の丸岡町附近に生れた者であります。このことは偶然の問題でありますけれども皆さんも、心に留めて置いて頂きたい。  先ず第一に、この法案の問題とするところは、宮廷費の問題、それから皇室費の問題であります。これはどういうことかというと、要するに宮廷費というのは日常の費用その他であつて、我々の言葉でいえばこれは出活費ということになる。これを二倍半の二千万円に増額する……

第2回国会 参議院本会議 第59号(1948/07/04、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、運賃引上げに絶対反対である。すでに二千五百万人以上の署名が、値上反対のために國会に集つておる。これは輿論であつて、我々はこの輿論と共に反対する者である。その理由を簡單に申上げたい。  第一は、これは人民の生活を破壊するための方策の部分であるからである。我々が今日ピースを一箱吸えば、我々の吸う煙草部分は四円四十五銭であつて、拂う税金部分は五十五円五十五銭である。この方式がこの運賃にも現われておる。これには我々は絶対に反対せざるを得ない。第二には、こういう破壊を通して集められた收入が何に使われるか。これは報告によつて明らかなように、実費を下廻る貨物輸送のために用いられる……


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第4回国会(1948/12/01〜1948/12/23)

第4回国会 参議院本会議 第12号(1948/12/14、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの法案に無條件に反対である。これは官本の労働者を不逞の輩と呼び、日本を帝國と呼んだ人を総理とする内閣が出すのにふさわしい悪法であつて、その目的は日本の教育の根本的破壊にある。日本の帝国的教育の癌は何にあつたか。それは学者、教師がすべて貧しく、その身分が極めて低い。そこで自己の生活上の問題、自己の学問研修上の問題を解決しようとすれば、これを民主的な方法でやろうとすれば首切られ、左遷される。この場合の首切りと左遷の力を誰が握つているか、どういうものが握つているかというと、これは視学制という一種の教育面における政治警察的なものが網の目を握つておつた。そこであの教師は話のよ……


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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 参議院本会議 第10号(1949/04/06、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの決議案に反対であります。その理由は金子、堀両者の述べられたところにも明らかでありますが、更に私共の考えを簡單に述べたいと思います。  この問題を明らかにするために必要なことは、この事件の本質を我々が明瞭に理解することであります。この事件の本質はどこにあるか。それは決定的に負けつつある侵略主義國に対して、決定的に勝ちつつある民主主義國が、己れの非を世界の前に公然と認め、賠償の問題を公然と採り上げたというところにあるのであります。それは交戰諸國が、その勝ち負けに拘わらず、それを越えて一樣に服すべき國際正義に対して忠誠を示したというところにあるのであります。即ちこれは、……

第5回国会 参議院本会議 第21号(1949/05/06、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの料理屋飲食店をもう一度開くという法律案に反対します。この理由を簡單に話します。大体今の委員長の詳しい説明によつて、すでにこの法案がよくないということが明らかであつたと思いますが、尚この外に多少附け加えたいことがありますから、これを話します。大体、大衆的な料理屋、飲食店、食堂、こういうものを今まで店を閉めさせて、そうして非常に窮地に陷れて、而も裏口営業をやつているだろうと認めて、これに税金を課して來た。これをそこから解放して、こうして大衆的な料理店や飲食店をもう一度開かせる、そうして良い飲み物を飲ませ、ちやんとした食べ物を食べさせて、又商賣をやる人たちにして見れば、……

第5回国会 参議院本会議 第22号(1949/05/07、1期、日本共産党)

○中野重治君 そうです。
【次の発言】 ここで質問をします。(「登壇」「そこで十分じやないか」「そこじや聞えない、上に上つてやれ」「どつちかはつきりせい」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 今の労働大臣の答えが一晩考えた挙句であることは私は極めて不満足です。(「余計なことは言わなくてもいい」「時間がない」と呼ぶ者あり)時間がありませんから今の労働委員会の問題について再び質問します。  こういう答弁を一晩寢た挙句する、そういう労働大臣が労働委員会を行政的な機関に引入れようとすることは、今ここで述べられましたが、そのことこそ日本の労働組合運動に対する、労働委員会を官僚側の盾としてのフアツシヨ化、産報化の……

第5回国会 参議院本会議 第25号(1949/05/12、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの四つの法案全部に反対であります。これは委員長の報告からも分りますように、皆関連しておりますから、そのうちの職業安定法の一部改正法案と、それから緊急失業対策法案と、この二つに対する我々の反対意見の一部を述べて、そうして全部に対する反対意見の全貌を諒知して頂きたいと、こう思います。  先ず職業安定法の一部改正の案に対する反対からその理由を説明しますが、一体、法はこの実行ということが大切であります。それから改正する場合には、法がそもそも制定されたその精神を発揮するという方向において事がなされなければならない。それですから、職業関係においては現に安定所が非常に少い。又場所……

第5回国会 参議院本会議 第31号(1949/05/22、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの二つの法案に反対であります。  我々はこれが惡いから反対する。それもただ惡いのではなくて、組合を彈圧しよう、暴力的に彈圧しようという目的を欺瞞的な扮裝でカバーをかけておるから尚惡い。これだから一層反対しなければならない。それだから全労働者がこれに反対している。農民、都市民もこれに反対している。資本家の中でもまじめな人々が同じく反対している。世間には、これが非常に惡いけれども、たぞ一ついいところがある。それは片仮名、文語体で書かれてあつたのが、平仮名、口語体になつた点がいいと、こういうことを言う人があるけれども、(笑声)それも誤まつている。これは仮に白足袋、草履ばき……

第5回国会 参議院本会議 第32号(1949/05/23、1期、日本共産党)

○中野重治君 天田君の動議に賛成いたします。
【次の発言】 私は若木君の動議に賛成します。
【次の発言】 日本共産党はこれに反対であります。  これを通すと、良い医者が非常に困り、又診察を受ける労働者が非常に困る。何故かというと、この案のもくろみは、こういうところにある。今現に政府が医者に支拂うべき金が赤字だと言つて、七億溜つておる。それで医者の方では今年一月までの金さえも受取つていない者があります。それだから神奈川縣の医師会あたりでは、これまでの政府支拂の滯りを五月一ぱいによこさなければ、六月一日から仕事をしないということを言つておる話もある。だから、これは逆にしなければならない。政府は早く……

第5回国会 参議院本会議 第35号(1949/05/26、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、この地方財政に関する二つの法案に反対であります。その理由を簡單に申述べます。  地方財政が非常に貧しい、そのために地方の都市民、農民、漁民が非常に困つておるということは、我々がここで改めて言うまでもないことと思います。今度のこの改正案の趣旨は、細かいことは沢山ありますけれども、その土台は、國が受持つべき財政上の仕事をやらないで、それを地方に押付けで、國は頬被りするという建前になつております。公共事業費が殆んど計上されていない。或いは極めて大幅に削られておるということは今までも非常に大きく問題になつておりまして、殊に学校関係、六・三制の問題がそのために殆んど壤滅に瀕し……

第5回国会 参議院本会議 第36号(1949/05/27、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、星野君の懲罰にすることに反対であります。問題は委員会における星野君の言葉が妥当であつたかなかつたか、野卑であつたかなかつたかということに係つています。星野君によつて名指された人人が軍國主義者であるか、或いは軍國主義的な思想を持つているかいないかということに関する星野君の発言に係つております。問題は……(「違う違う」と呼ぶ者あり)若干の人々が軍國主義思想を持つているかいないかということにあるのであつて、軍國主義思想を持つておる人を軍國主義思想を持つていると呼んだことが妥当であるかないかということにあるのではないと思います。あの委員会には我が党からは細川委員が出ておる。……

第5回国会 参議院本会議 第37号(1949/05/28、1期、日本共産党)

○中野重治君 懲罰動議提出の趣旨を述べます。  問題は二十三日夜の國会延長に関する政府側からの申入れの不当によります。最初官房長官が來ましたが、これは政府代表ということができないから、運営委員会は吉田総理大臣の出席を求めて、出席が実現しないうちに休憩に入つている。ところがその次に開かれたとき、林副総理から少々風邪の氣味であるということが報道されたのみで、委員たちの更に進んでの理由説明、又は総理大臣の所在不明の件に関する質問等が全く答えを拒絶されてしまつた。そこから問題が起つておる。それだから若し吉田総理大臣が参議院議員であるならば、我々は吉田君を最大の罰に付さなければならないと考える。(笑声)……

第5回国会 参議院本会議 第39号(1949/05/31、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は継続審査に反対であります。これは本当を言いますと、率直に言いますと、問題にならない、理由はくだくだしく述べる必要がないくらい明瞭なことであります。簡單にその趣旨を述べます。  問題はその懲罰の問題が参議院の権威保持、これの回復という上に上つて來た問題であるということをまず顧みて見ることが大事だと、こう考えます。そうするならば、会期の問題に関する原則に我々は忠実でなければならない。これは勿論除外例が認められないということはありません。特殊な場合にそういうことを認められなければならないでありましよう。けれども、少くとも原則に忠実であるということなしに、無理にこじ付けて、三……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 参議院本会議 第4号(1949/10/31、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、カニエ、金子、板野、中西四君の懲罰に反対するものであります。その形に反対するばかりでなく、懲罰そのものに反対であります。簡單にその理由を述べます。  併し第一にこの問題を議している我が参議院の姿を顧みて眺めて頂きたいと思います。何のためにこの臨時国会は開かれているのか。明らかに追加予算のためであります。首切の被害、台風の被害等の跡始末のためであります。惡い税金制度、惡い供出割当制度を改めるためであります。これらはすべて国民大衆が、その討議手続と、それらの結果とを、懸念と期待と相当の決意とを持つて眺めている問題であります。では我が参議院はそれらの問題を取上げているかど……

第6回国会 参議院本会議 第22号(1949/11/30、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの案の趣旨に賛成であります。  そこで院の諸君並びに全国民に分つて貰いたいことがあります。それは我々の目的は引揚が実地に進むということである。このことであります。それだから、留守家族の心配を餌にして外套をくすねたり、何か政治目的に利用しようとするような輩に、この問題を惡用させてはならぬということであります。そこで、ここにも書かれてありますが、「国内における可能且最大限の調査及び遺族留守家族に対する援護」ということが書いてありますが、これをやらずに人に向つてのみ求めんとすれば、それが道理に合わぬということひどなたにも分つて頂けると思う。では、どういうことをやつているか……

第6回国会 参議院本会議 第23号(1949/12/01、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの値上案に反対であります。日本共産党は貨物運賃を八割乃至九割三分七厘値上するということに反対である。その理由を簡單に述べましよう。  先ず第一に、こういう無茶なことをやれば国の産業が破壊される、これが第一。これは先程委員長の報告の中にも触れられましたが、木材産業の問題なんかがある。委員長は北海道の方だからよく御存じでありましようが、北海道について見ると、こういう値上をすれば、今まででさえ価格の中の運賃部分が八三%であつたのが一一五%に上る。山元価格を更に一五%はみ出るというようなことになる、これは勿論業者の破綻を招きます。現に業者の三五%が仕事をやめ転業、廃業してい……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 参議院本会議 第2号(1949/12/05、1期、日本共産党)

○中野重治君 本員はこの際、吉田総理大臣の民自党総裁としてした談話について緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私は総理大臣兼外務大臣が、民自党の総裁として、新聞記者立会の下に国会の審議に関して民自党員に示した談話について、政府に質問を出して答えを求めます。  先程からの政府側の答えを聞いて見ますと、なかなか質問の意味が政府側に分らないようですから、私は政府側が答え得る範囲を具体的に示して、答えられる範囲で答えて貰います。私は、つまり民自党に聞くのではなくて、政府に聞くのですから……。  談話の内容については、前の諸君も言われましたし、一々紹介する必要もありません。併しやは……

第7回国会 参議院本会議 第3号(1949/12/14、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの決議案に賛成です。その理由を二つだけ申します。  第一は、国鉄の人々が今非常に苦しい状態にいるという事実、こういう人人に何としてでも年の瀬を越させなければならぬ、この問題が第一です。これは国鉄の人ばかしではありません。まじめな日本人全体の問題になつておる。それですから、今度の問題がどういう成り行きをとるかということについては、まじめな国民全体が一心になつて、人ごとならずこれを気にかけております。又この問題については組合は、総同盟から産別まで皆同じ歩調をとつている。政党でも、参議院においては、共産党から民自党までが基本的には同一歩調をとつている。(「そうだ」と呼ぶ者……

第7回国会 参議院本会議 第5号(1949/12/17、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの薪炭特別法案に反対であります。なぜかというと、これは五十四億七千万円という性質の如何わしい赤字を一般国民から持つて行つた税金で埋めようとする犯罪的な法案であるからであります。問題は戰争時代から続いて起つておりますが、要するに一九四〇年頃から以後九年間に、薪炭の出産、売買、消費、配給、こういうものをめぐつて非常に大きな不正が行われて来て、その結果、生産者に支拂うべき大枚の金が支拂われない。金庫をあけてみると、中が空つぼになつておる。そこで買い止めとなる。そこで供出者、生産者の方で大騒ぎになつて、政府その他の機関も默つておられなくなつた。調べて見ると、続々不正が現われ……

第7回国会 参議院本会議 第13号(1950/01/28、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、吉田総理大臣その他の二、三の係り大臣にお尋ねします。ついては初に一つのことを言つて置きます。それは新聞のことについてであります。とかく総理大臣は新聞報道を、新聞報道だからというので軽くあしらうように努めているように見える。現に衆議院で沖繩の軍事基地化と日本人の経費負担との関係が問題になつたときも、新聞記事を土台として質問を出されては困るという意味のことを答えている。成る程新聞記事は間違いもあります。政府筋と何らか関係のあるらしい記事が特に疑わしい。(笑声)だからといつてこれを無視してはならない。新聞記事に誤まりがあれば、これは取消させればよい。意見に誤まりがあればこ……

第7回国会 参議院本会議 第19号(1950/02/17、1期、日本共産党)

○中野重治君 この法案に日本共産党は反対するものであります。その理由を簡單に説明いたします。  これは賃金の支拂を或る部分改善するような見せかけをとつておりますが、内容は改善というふうなことに関係がないばかりでなく、進駐軍関係の労働者、及びどしどし失業者を出されておりますが、これが公共事業に吸收される、この公共事業に吸收される厖大な日本人労働力を安くて豊富な軍事労働力として吸上げるためのパイプに油を注いで、これを滑らかにする、そういう性質を持つております。その点で我々はこれに根本的に反対するものであります。その説明を簡單にします。  これは政府の説明によつて、只今委員長は説明を速記録に讓られて……

第7回国会 参議院本会議 第34号(1950/03/29、1期、日本共産党)

○中野重治君 今岡元君からなされた中間報告に対して、日本共産党のこの問題に関する意見を報告として発表します。  岡元君は多数意見者の報告というふうなことを言つておるけれども、委員の数は二十九名であつて、多数意見署名者は九人だから、この多数意見というものは非常に疑わしい多数であり、曰く付きの多数だと思います。常に曰く付きの多数を排して真実を語るということは我が日本共産党の一貫した方針でありますから、それを私はここで語る。(「その通り」と呼ぶ者あり)  それで、去年の五月から今年の三月末までに四十九人の証人を呼んで、十回の委員会を開いた結果、何が明らかになつたか。ああいう嘘や作り事ではなく、明らか……

第7回国会 参議院本会議 第36号(1950/04/01、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの案に反対であります。否決に賛成であります。その理由を簡單に述べます。  これは、この法律案は非常におかしなもので、先ず第一條に「この法律は、職員総平均の給與額を月額六千三百七円とする原則を確立するものとする。」と書いてある。こんな原則はどこにもない。今日六千三百七円ベースを給與の原則とする理由はどこにもない。それは今までにもすでに明らかにされているところで、若しこんなことを原則だと言う者があるとすれば、それは働く人間を殺すということを原則とする者がこういうことを言い得ると信じます。(「そうだ」と呼ぶ者あり、拍手)專売局の女の労働者は十八、九歳で手取り二千九百円乃至……

第7回国会 参議院本会議 第40号(1950/04/07、1期、日本共産党)

○中野重治君 私はこの際いわゆる廣川談話に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私はいわゆる廣川談話の問題について只今油井君から質問のありました問題にも関係し、そこから出て来る一曾大きな問題について総理大臣に質問したいと思います。  いわゆる廣川談話の問題について、今油井君の質問に対して総理大臣、大蔵大臣等から答えがあつたけれども、ああいうふうなものはこれは答えとは言うことができない。(「その通り」と呼ぶ者あり)これは余程能力のない代言人でも今はああいう答えで事を済ますことができないのであつて、ああいうやり方で答えたという体裁を繕えば、それで事が済むと思つているような……

第7回国会 参議院本会議 第49号(1950/05/01、1期、日本共産党)

○中野重治君 私はこの際、引揚問題についての官房長官談、及び失業、税金問題等に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 日本共産党は今言いましたような問題について緊急の質問をいたします。  第一に、私は具体的な問題に即して話します。今参議院の引揚委員会、衆議院の考査委員会で、徳田要請という拵えものが問題になつておる。それから僞証罪云々というようなことも取沙汰されておるということ、これは皆知つております。これと影と形のような関係で、増田官房長官が、この前タス通信がソヴイエト地区からの引揚は完了したという発表があつたあとで、日本政府を代表して総司令部へ行き、そのあとで、あの発表は疑わし……

第7回国会 参議院本会議 第50号(1950/05/02、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党はこの決議案に反対である。なぜかならば、あらゆる他の党派が全然問題にしないときに、最初に海外在留日本人同胞の引揚の問題を取り上げたのが我が党だからである。(「何を言つておるか」「嘘をつけ」と呼ぶ者あり)これは第一国会においても述べている通りである。その後その問題に関して、(「嘘を言うな」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)この問題に関して……
【次の発言】(続) 我が党があらゆる国内の反動的な勢力、ボス的勢力の妨害を排除して鬪つて来た党だからである。(「何を言うか」と呼ぶ者あり)それによつて、最近において問題が集中的に現われているところの引揚委員会においては、三十七万云……

中野重治[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院1期)

中野重治[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 運輸及び交通委員会 第5号(1947/08/19、1期、日本共産党)

○中野重治君 今の保險料の割當ての問題ですが、十圓二十錢と六圓八十錢というのはどこに規定してあるのですか。
【次の発言】 そうしますと、六十條ですね、元の六十條の第一項の「各保險料額ノ二分ノ一ヲ負擔ス」というのを「政令ノ定ムル所ニ依リ保險料」に改め、そうして同項但書を削ることとなつております。そうしますとこれは政令が十圓二十錢と六圓八十錢に決めたということを除いて、法律そのものについて考えて見ますと、前の法律よりもあなたは利益は多く、害は少なくなつておるという話でしたが、前は「被保險者及被保險者ヲ使用スル船舶所有者ハ各保險料額ノ二分ノ一ヲ負擔ス、但シ勅令ノ定ムル所ニ依リ船舶所有者ノ負擔スベキ割……

第1回国会 運輸及び交通委員会 第6号(1947/08/21、1期、日本共産党)

○中野重治君 この前質問のとき質問した件にも關しますが、これに書き出しておる點で、第二條の今ちよつと他の方から問題がありましたが……。
【次の発言】 いや質疑ではありません。意見です。……船員保險委員會の構成の問題がありましたし、それの繋がりとして船員保險審査會の構成の問題があると思いますが、いわゆる中立委員、この中立委員というのは非常にデリケートな地位にあるものであり、又立たされるものなので、これについては勞働組合連合團體の承認を得たものとするということをはつきり書き現わす必要があると考えます。このことは今言いましたように船員保險委員會だけでなく、船員保險審査會の方も同樣にする必要がある。そ……

第1回国会 労働委員会 第10号(1947/10/09、1期、日本共産党)

○中野重治君 私は一般的な質問はもう終つてもよかろうと思つておりますが、今植竹委員の質議に対する答えから、一つだけお尋ねしたいと思います。それは失業保險或いは失業手当その他をも含めたもつと完全な一般的社会保險、そういうものを作りたいと政府では基本的には思つておるというふうに理解したのですが、そう取つて差支えないでしようか。
【次の発言】 そうすると、そういうふうに政府当局が考えておることは、私としては非常に賛成なわけなんですが、そうしますと、今問題になつておる國家公務員法案、あれはあの法案の精神そのものに賛成するか反対するかは別として、あの中には恩給というものが取扱れております。そうしてその恩……

第1回国会 労働委員会 第11号(1947/10/10、1期、日本共産党)

○中野重治君 皆さんの質問が第二章にも入つておるようですが、第二章に入つてよければ私もあるのです。
【次の発言】 第二章の第六條に、失業保險法の方ですが、被保險者に包括される仕事の部分が(イ)から(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)、(ト)に、且つ一、二、三とあるのですが、その中からは土建業、農林畜産、水産、映画演藝、通信、教育調査研究事業、保健衛生、そういうものが除かれておりまするし、それから日雇労働二ケ月以内の臨時労働、四ケ月以内の新設労働者というものが、強制保險からも任意包括保險からも除外されておりますが、なぜ除外されなければならんかという理由と、それからこの除外されておる人々を想定し……

第1回国会 労働委員会 第19号(1947/11/13、1期、日本共産党)

○中野重治君 結構でございます。

第1回国会 労働委員会 第23号(1947/11/27、1期、日本共産党)

○中野重治君 中間報告として承つて置きます。


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 運輸及び交通委員会 第4号(1948/06/14、1期、日本共産党)

○中野重治君 十七日となれば政府の方の顏も揃えて置いて頂いて勉強して……。

第2回国会 運輸及び交通委員会 第7号(1948/06/18、1期、日本共産党)

○中野重治君 速記者が足りなくてどうしても廻して貰えないのですか。

第2回国会 運輸及び交通委員会 第8号(1948/06/21、1期、日本共産党)

○中野重治君 午後は速記は大丈夫ですか。

第2回国会 運輸及び交通委員会 第9号(1948/06/22、1期、日本共産党)

○中野重治君 その間から運輸大臣の小野委員その他に対する答えを聽いていますと、運輸大臣は理論的なことは余り分らん、又その方は余り得意でないというふうなお話であつたので、私は具体的な、主に数字に関係ある問題をお尋ねしたいと思います。それは大体において終戰処理費関係の問題です。これは去年この委員会では、新鶴見の操車場と大井工場へ見学に行きました。大井工場では現場で仕事をしている場面を見ていろいろ考えさせられたことがあるのですが、今度の昨年の表を見ますと、終戰処理費の中の交通費というものが三十二億八千万円程書き出してありますが、あれが昨年度の特別会計予算書を見ますと、これは私は素人でよく見付からない……

第2回国会 運輸及び交通委員会 第14号(1948/07/03、1期、日本共産党)

○中野重治君 今まで質問をいたし、お答えを願つたのですが、残つていることについて一つ二つお尋ねしたいと思います。一つは國鉄の復興の問題に関してですが、去年の発表された數字によつても、國鉄関係で老朽車というものは、客車においても、賃車においても、電車においても、機関車においても、何割々々となつております。それが更に進んでおる。これをどうしても直さなければならんわけですが、芦田内閣になつてからの第二次白書について見ますと、二十三年度資材割当の中の鋼材なんかを取つて見ましても、必要量の二〇%しか割当てられていない。つまりそこに資材の上でマイナス八〇%が残つておるという関係にあります。ところが今年一月……

第2回国会 司法委員会 第8号(1948/03/29、1期、日本共産党)

○委員外議員(中野重治君) この輕犯罪法案については質問が非常に澤山ありまして、私は委員外でもあつて十分整理もできないのですが、私としましては、一つはこの輕犯罪法案については、これが勞働組合運動その他の大衆的運動に對する彈壓のための施策ではなかろうかという不安が非常に大きくて、そのために勞働組合その他でも問題になつておりますし、それから本會議でも、勞働大臣の方でもそれから鈴木法務廳總裁の方でも、そういうものではないということが明言せられておるのですけれども、やはりそういうことが明言せられねばならなかつたような事情は嚴存しておりますので、それでさまざまな疑問が出て來るわけでございます。それからま……

第2回国会 予算委員会 第1号(1947/12/11、1期、日本共産党)

○委員外議員(中野重治君) 先程から問題になりました給與に関する問題であります。從つてこの予算に、その面において直接関する問題であります。
【次の発言】 発言を許されまして、有難く思います。こういう時でもありますから、私の質問は極く簡単に申上げます。  先程から問題になりましたことに引続く問題ですが、第一は、今度のこの生活補給金の問題ですが、政府の方の人のお話によりますと、いろいろ分かるところもありますが、要するにあれは今年一月からの赤字を埋めるという問題ですから、西尾長官のお話では、すでに過去に拂われた犠牲を後から補填するというような思想には反対だという話がありましたけれども、あれはすでに勝……

第2回国会 労働委員会 第2号(1948/03/27、1期、日本共産党)

○中野重治君 これは説明があつたんでしようけれども、ちよつと私、聞き落したのですが、二つだけです。  第一は一般的な行爲でその隣接のところでしたが、爭議權を財産權に優位せしめるものである、その次の言葉ですがね。それが第一。  それから第二は、この兩者適當のところ、勞働者側と資本家側との兩者適當のところというのが、どういうふうにして定められるか、その基準、これも御説明があつたと思いますが、ちよつと聞き洩らしましたから、その二つだけ。
【次の発言】 その法則を破ると……。
【次の発言】 生産管理に關する一般的な意見が今お聽きしたようであるとしますと、大阪の裁判所でこの前判斷を下した大和製鋼の合法的……

第2回国会 労働委員会 第4号(1948/04/28、1期、日本共産党)

○中野重治君 若しすでに答えられた問であつたら、私は撤囘します。問題は氣象臺、或いは燈臺、又それに關する通報なんかをやつておるような場所における時間そのものは、中央標準時で取扱われるわけですが、そういうところへ勤務する人々の勤務上の時間的規則は、これでやられるとすれば、そこに厄介な換算の問題が出て來ると思います。これは数字の上では簡單だと言えば簡單ではありますが、そういう場合はどう取扱われるかということと、それから夏のさなかの午後の三時乃至四時というふうなときに働けば、同じ時間でも不衞生であり能率が上らない。働く人間にとつては苦しいというようなことが考慮されておるのだとすれば、時刻を繰上げて仕……


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第4回国会(1948/12/01〜1948/12/23)

第4回国会 文部委員会 第3号(1948/12/13、1期、日本共産党)

○中野重治君 私は出版の方では出版協会の戰後再出発のとき理事を暫くやつておりましたし、その方面のことは多少知つているつもりですが、今政府の方から説明があつた審議会の問題、審議会が正式に作らるべきものでありながら今日に至つてもできていない。これはどうわけでできていないか、又今日はまだできていないけれどもできようとするそのプロセスがどの程度まで具体的に進んでいるか、できていないことに対する原因と、それからでかさなければならんわけですが、その仕事が、現実にどの程度まで進行しつつあるか、その現状、この二つを伺いたいと思います。
【次の発言】 この審議会を作るということが本筋であるわけですが、それが、今……


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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 議院運営委員会 第41号(1949/05/28、1期、日本共産党)

○委員外議員(中野重治君) 説明いたします。以下説明することは証拠は速記録、証人は私自身、私は同夜の運営委員会全部に立会つております。別室の隠謀にもこれを監視しておる。議場においては私は議席から一歩も離れていない。全部これを見ておる。以上のことを先ず初めに申して置きます。個別的に申上げます。  矢野君は運営委員会において南原委員長の、委員長としての無能を機として、委員会を不当に終結させて、議長職権による振鈴によつて、本会議を不当に開くように行動された。この点岡元君も同様。池田君はカニエ君に対して身体に手を掛けて非常に力強くこれを引き倒そうとした。加藤君はカニエ君を同じく身体に手を掛けて、その結……

第5回国会 懲罰委員会 第閉会後1号(1949/06/01、1期、日本共産党)

○委員外議員(中野重治君) 私遅れて参りましたから、すでに團さんはお述べになつたかも知れませんので、その場合は極く簡單で結構であります。先程團さんの方では、何者かが紙を掴んで副議長の前の……、そうしてこれは破けたろうと思つたが、そのまま置かれたというふうに、今お話があつたと思いますが、それは草葉さんのあのお言葉では、これを奪つて破ろうとしたというふうに書かれてあるのですが、つまり團さん御自身はあれは破けるなというふうに見えましたか、そのまま置かれたというお話だと思いますが、破こうとして取上げたというふうに見えましたでしようか、そういう意図の下に……

第5回国会 懲罰委員会 第7号(1949/05/31、1期、日本共産党)

○委員外議員(中野重治君) お許しを得て発言いたします。懲罰委員会が公開されるかどうかということについての決定その他を承りましたが、その中で松井さんからのお言葉にあつた点についてだけ私の意見を聞いて頂きたいと思います。これは昨日の懇談会が理事及び各派の代表によつてというふうなお言葉がありましたが、それは理事を出していない派の代表ということでありまして、一概に各派と言われますと、例えば共産党なんかも入るように取られては困ると思いますので、その各派というのは理事を出していないという前提の下での各派だということを記録に残すようにして頂きたいということが一つ。  それから次に祕密会にするかどうかという……

第5回国会 文部委員会 第1号(1949/02/12、1期、日本共産党)

○中野重治君 私簡單なことをお尋ねしたいのですが、一つは、町で賣つておる電氣座蒲團は、熱が或るところまで來ると、自動的にあれがこつちの方に曲つて遮断されるようになつておるのですが、それと違つていたかどうか、そういう裝置のない座蒲團であつたかどうかということが一つ、それから能見式警火裝置、あれはいつから始まつていつまで続いたかという時の関係、それからもう一つ――ほんの四つですから簡單な問題ですから言つてしまいます。第三は私の記憶によると、模写が始まつたのは可なりあとであつて、その前から建前をほどいていたと思います。それで例えば食堂や聖霊院の方はほどいて改築するのが大分前から始まつておつたと思いま……

第5回国会 文部委員会 第2号(1949/03/24、1期、日本共産党)

○中野重治君 九州班の報告をいたします。九州班の報告をするにつきまして、九州班は最低二人行くことになつておりましたが、前日になつて一人が急に都合惡くなりまして、結局一人で九州班を構成することになりました。これは報告者として残念に思います。二月の二十四日の朝出発しまして、三月の五日に向うの臼杵を立ちました。この間に遠いために汽車そのものにまる三日ぐらいとられましたために、実際の視察行動が狹めらたことも残念に思います。それで、その間に長崎縣、熊本縣、大分縣を廻りました。それで、小学校五つ、中学校七つ、高等学校一つ、國宝及び特別保護建造物を五つ、その外に長崎市の博物館、これは國有に移して欲してという……

第5回国会 労働委員会 第7号(1949/04/26、1期、日本共産党)

○中野重治君 私途中中座しなければならんものですから、昨日政府側の答弁について簡單な質問をしたいのですが……。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 政府委員に……昨日の門屋委員の質問に対する政府側からの答を聽きますと、どうも、よく分らない点が沢山ありますが、分らない点は、可なり問題の土台の所にあるので、私はそれについての質問を差控えて、昨日政府側から答えられた部分について、簡單なことをお尋ねしたいと思います。一つは緊急失業対策の問題で、いろいろ金を使つたり、事業計画したりするものについては、使つた金が使い放しにならないように、建設的な面へ廻さねばならない。結果から見て黒字にならなければなら……

第5回国会 労働委員会 第8号(1949/04/27、1期、日本共産党)

○中野重治君 私は大体において門屋委員の意見に賛成です。というのは、問題は新らしい法案を議するための基礎がない、必要なものが出ていないということですね。ですから今までの質問と答えの有様を見ていますと、委員会に出た法案を審議すべき土台に関する質問に対して答えが出ていない。或るいは答えを出す誠意があるかどうかも曖昧であるという状態であるわけです。ですから出た答えが正しいか、正しくないかという判断はともかくとして、とにかく政府が誠意を以つて答えを出さなければ、土台が出なければいじくつて見たところでしようがないわけですから、だから問題によつて小さなことを併行してやることを飽くまでも拒否しなければならな……

第5回国会 労働委員会 第9号(1949/05/07、1期、日本共産党)

○中野重治君 労働大臣がお忙しいというお話ですから、労働大臣にお答え願いたいことを先に簡單に質問したいと思います。一つは緊急失業対策法案に関する問題で、今まで何度も言われたように予算が八億八百万円計上されておるということでありましたが、この八億八百万円の使い方について簡單にお尋ねしたいと思います。それは緊急にそのための失業救済の事業を起すという面と、それからそれとは別に公共事業としてやつて行く面と、二つに分けて事が行なわれるという今までの説明でありましたが、公共事業そのものは今日までずつとやられており、今後も継続されて行くのですから、八億八百万円のうち、どれだけの部分が公共事業継続のための費用……

第5回国会 労働委員会 第10号(1949/05/09、1期、日本共産党)

○中野重治君 大藏大臣にお尋ねしますが、千七百五十億の見返資金というものをどう使うかということは、今更日本政府側としてかれこれ言うことはできない、こういうわけですか。
【次の発言】 安本の案として世間にどう発表されておるかということとは別に、大藏大臣の考え方では千七百五十億円の使い途について承認が要るのはいうまでもない、細目的な問題は……。この中から失業救済費にどれだけくらいを捻り出すつもりだ、そういうつもりで交渉して、そうして承認を得たいと思つているのだというのでさへも現在は発表できないと、こういうわけですか。
【次の発言】 それで大藏省内としては、まあそういうふうな数字のことなんかを口軽に……

第5回国会 労働委員会 第12号(1949/05/12、1期、日本共産党)

○中野重治君 黒板さんにお尋ねしたいのですが、沢山あるのですが、時間があんなふうですから簡單なことをお尋ねいたしますから、簡單にお答え下さつて結構です。一つは話の前提になつた形で、或る種のアメリカ人が、日本の有樣ではもう日本人が砥石に鼻をすりつけなければならんと、こう言つたが、それがお話の論理的基礎と受取つたわけでありませんが、労働者自身大分鼻をすりつけて來ておると思うのですが、砥石に鼻をすりつけることによつても、労働者と大資本家と対等にしなければならんという考えであるかどうか。対等の問題は第一の問題で、黒坂さんは御賛成のようでしたが、話を聞いておりますと、これは私の聞き違いかも知りませんが、……

第5回国会 労働委員会 第13号(1949/05/14、1期、日本共産党)

○中野重治君 共産党はこの点に反対です、その理由を述べます。これは公共企業体労働関係法そのものが惡いのであつて、それを含めて労働関係法規を全面的にいい方に改めなければならん点が多々あるのですから、この公共企業体労働関係法が作られようとするのに、我々は反対しましたが、この惡いものの実行に関することでありますから、その理由においてこれに反対します。
【次の発言】 資料に関して一つ労働省に要求したいことがあるのですが、それはこの前配られた資料でありまして、それは労働運動に附随して発生した製鋼反動事件の内容等々の資料であつて、これはこの前本会議で早川議員からも質問の材料になつております。これは労政局で……

第5回国会 労働委員会 第14号(1949/05/16、1期、日本共産党)

○中野重治君 原委員の質問の中にあつた問題で、この間の本会議で大臣の述べられたことと、今日答えられたことと関係する問題ですが、例の生産管理の問題、あれはさつき原委員と労働大臣との間答の結果、大分はつきりして來たように聞き取れるので、労働大臣の方で、この間本会議の席上で述べられた言葉は、誤りであつたことをはつきり述べられるのがよいのじやないかと私は思うのですが、どうですか、それは簡單に説明すればこういうわけです。鈴木法務総裁が言明したことは、不当な生産管理は不当である。こういう話であつたわけです。さつきそれは松崎政府委員が言われた通りなんです。松崎政府委員の方が、問題の把握においては鈴木労働大臣……

第5回国会 労働委員会 第15号(1949/05/17、1期、日本共産党)

○中野重治君 総理大臣はお忙しいそうですから簡單な質問をします。一つは総理大臣の施政方針演説の中にあつた経済愛國主義というものはどういうものか、その後分りませんから、経済愛國主義というのはどういうことかということ、それが一つ、第二は労働組合法の改正案というものは経済愛國主義とどういう関係にあるか、これが第二。第三は今まで労働大臣その他の答えを聞いていますと、これは役所の性質上そういうことに自然なるのかも知れませんけれども一種のセクシヨナリズムが感じられます。それで例えば政府末支拂が四百二十七億あるというようなことについては直接労働省は責任を持つていないというのは御尤もなわけで、そういう政府末支……

第5回国会 労働委員会 第16号(1949/05/18、1期、日本共産党)

○中野重治君 政府の答弁の仕方に対して私先ず註文して置きたいことがあるのです。それでその註文を容れるか容れないかはそちらの自由ですが、一つは、こちらは眞劍に聞いておるのですから、それについて答えて頂きたい。ということを言うのは、例えば暴力規定もこういうふうに入れると、役人側の権利の濫用になる虞れが生じはしないかという間に対して、そういう虞れはない、何となればかくの如く別個に決めてあるからという答え方をして、そういうことのないようにするつもりだ、そういつたように檢事を集めて訓辞をするというような約束を答えられる。これは約束はどういうことにするのかという問に対しては、こういうふうにするつもりだとい……

第5回国会 労働委員会 第17号(1949/05/19、1期、日本共産党)

○中野重治君 昨日の残つた部分について簡單にお尋ねしたいと思います。それは昨日やはりやかましく問題になつた点ですが、暴力規定が新らしく入るについて、次の点を答えて欲しいと思います。それは單に暴力規定のみならず、第一項の文句についても同樣ですが、今まで政府は憲法その他で保障されているところの團結権、爭議権等等は、これは飽くまでも尊重する、尊重する建前において法の條文ではこれに言葉としてはタツチしない、こういうことを言つておりますが、現行法を改正案のように変えることによつて、あの三つの権利が具体的に保障されるというふうにはどうも理解されないのですが、併しこれはそういうふうなつもりだと言われればそれ……

第5回国会 労働委員会 第18号(1949/05/20、1期、日本共産党)

○中野重治君 この労働委員会の活動について、特に中央労働委員会の動きについては、労働大臣が多大な関心を持たざるを得ないわけでありますが、地方労働委員会の場合について、昨日の問題に関係しておることからお聞きしたいのですが、例えば山口縣のような場合、知事を介して労働大臣の方に問題が來るのであるから、その知事を介するという場合に、知事が労働組合からの申出を受取つてから、それを労働大臣に仲継ぎするまでの期間に関して何か拘束がありますか。というのは知事の一存によつて幾らでも手許に止めておくことができるか、或いはそういうことができないことになつておるか。

第5回国会 労働委員会 第19号(1949/05/21、1期、日本共産党)

○中野重治君 日本共産党は、この二つの法案に反対します。その理由を簡單に述べます。  先ず第一には、この法案を審議するのに当つて、その審議が政府側によつて説明上妨げられたということを挙げなければならない。これは今まで法案が本会議に上程される場合、委員長によつて説明がなされますが、その場合しばしば委員の熱心なる質問に対して政府側が懇切なる答弁を與えたというようなことが言われておるけれども、この二つの法案に限つては政府の答弁は不親切を極めた、客観的にはこれは審議を妨害したと言わざるを得ないということを強張しなければならない。実例を挙げれば、例えば暴力規定を挿入するために、或いは組合の会計を上から入……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第6号(1949/11/18、1期、日本共産党)

○中野重治君 坐つていて質問してよいですか。お答えする方も坐つておられて私としては結構ですが……。
【次の発言】 慣例に従つて質問いたします。大連には私の知つておる男で日本政府との直接の関係において、及び満州における健政権との直接の関係において当時の日本的な言い方によると苦力労働者を偽政権及び日本帝国主義のために使う元締の仕事をしていた宮川精一郎さんという人がいるのですが、その人が大連方面においてやつた行動と、戰争が済んで後今日の現状に至る旅大地区の社会事情の変化との関係は甚だよくマツチしていたか、そうでなかつたかということと、それからその宮川君が現在どういう事情にあるか、お知りならば知りたい……

第6回国会 大蔵委員会 第16号(1949/12/03、1期、日本共産党)

○中野重治君 大蔵大臣のお答えの中に一般会計に余裕があつたからという言葉が今ありましたが、その一般会計に大蔵大臣の認めた余裕というのはどういうものですか。
【次の発言】 さつきの大臣の答えにあつた、一般会計の余裕があるという話ですから、その余裕というのは何かということをお尋ねしましたら、それは自然増收だという話があつたのですが、あの自然増收というのは、つまり税金を余計取れるようになつたということを意味するのですか。
【次の発言】 今農林省の方だけですか。
【次の発言】 さつき岩木委員からの質問に対するお答えで見ますと、外国から輸入する小麥の価格に関係したことだつたと思いますが、運賃や何かの関係……

第6回国会 懲罰委員会 第2号(1949/10/31、1期、日本共産党)

○委員外議員(中野重治君) 中野ですが発言を……。
【次の発言】 この問題について私の意見を申したいと思います。多くの議員から言われました事柄のうち、懲罰に付すべきものではあるが、さまざまの事情を考慮して、できるだけこれをやわらげたいという、そういう言葉に私は問題として少しも反対ではありません。けれども、それとは別にカニエ君、金子君、中西君、板野君、四君の懲罰に反対の意見を持つております。それは懲罰に付すべきものではあるけれども、何らかの事情によつて懲罰に付すべきではないというそういう意味での反対ではありません。そうでなくつて、参議院が特に今度の問題に関して懲罰事犯の継続審議ということをやつた……

第6回国会 労働委員会 第1号(1949/10/27、1期、日本共産党)

○中野重治君 さつき大臣の報告に、現在失業者がどれだけ出ているかということを調べるために、安定所に現われた人々、それから失業保険を取りに来た人々を基礎にして調べるとこれこれだという話があつたと思いますが、安定所に就職の要求で来た人々及び失業保険を受けに来た人々の数を押えて、そうして全体の失業者の概数を計ろうという場合、前者で推定したものは実際の全数の大体何。パーセントぐらいになりましようか。
【次の発言】 そうしますと、総理庁の統計は、それが扱つておる範囲に関しては確実であるけれども、それの扱い得なかつた範囲をも含めた全体に対しては確実ではない。従つて私が最初にお尋ねしたことは分らないというこ……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 議院運営委員会 第20号(1950/02/06、1期、日本共産党)

○中野重治君 決めておくと言われるが、初めからなつている元来あるのが、話して行く上で多少入り込んだということはあるかも知れないが、今までなかつたのを、そのためにそれを今改めて決議するということであれば私はそういう決議には反対せざるを得ない。
【次の発言】 技術的な問題だな。

第7回国会 議院運営委員会 第23号(1950/02/10、1期、日本共産党)

○中野重治君 この予算案や何かは別として、一般法律案は大体において参議院先議に廻つておるのはどういうわけですか。

第7回国会 議院運営委員会 第25号(1950/02/16、1期、日本共産党)

○中野重治君 それはどういうことですか、内容がよく分らない。
【次の発言】 委員会審査省略の理由というものは、どんなものがありますか。発議者の方から説明されるならば、聽きたいと思います。
【次の発言】 今発議者からおつしやられましたように、共産党の方では各派共同提案という形の問題として話を受けておりませんので、ここに書かれている限りにおいて、とつさに今はつきりした反対理由を述べる必要はないと思いますが、私共に方ではこれから考えて見なければならんと思います。各派共同提案という形のものとしては委員会審議省略の形で問題が出ることに今俄かに賛成しがたいです。

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第1号(1949/12/06、1期、日本共産党)

○中野重治君 天田さんからも手続上の問題の説明がありましたが、私は場所その他のことはやはり理事諸君にお世話を是非お願いすることにして、問題そのものとしては、委員会に対して感謝したいというふうな話もありまするしするから、何とか便宜を計らつて頂いて、演奏者側としては、感謝の意が現せるように、我々としてはまあ私共の方が不十分でありましたけれども、とにかく感謝の受けられるように、問題としてはそういうふうに扱つて貰いたい、こう思うのであります。
【次の発言】 これは沢山の人に、非常に完全な手続で聴いて貰う方が、又聴く方としてもその方が楽しいだろうと思いますけれども、併し自然休会と申しますか、そういう関係……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第2号(1949/12/13、1期、日本共産党)

○中野重治君 外套なんかを配るという場合に、極寒期については用意があるというふうな話でしたが、それはいつ頃からいつまでを指すかということと、それから頭数だけ品物がない、それを配付するのでは不公平になるという話で、それは尤もなんですが、そうすると今後の研究ということになつて来るのでしようが、現在頭数に足りない手持品、これはどういうふうに将来処分する予定でありますか。
【次の発言】 十二月から何月までですか。
【次の発言】 その手持品というのは、今後数量に変化があり得るわけですね、若し金ができたり品物などを動かせば……。
【次の発言】 それは分つたのですが、そうすると下手に分ければ親切さが却て無駄……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第4号(1949/12/20、1期、日本共産党)

○中野重治君 私、この前ちよつと出られませんで、それでこの決議案の取扱に関する問題に入る前に、それに関してお尋ねしたいのですが、これは私は記憶違いがあつたかも知れませんけれども、この二千円の越冬資金というものは、言葉がどうであろうとも内容上は、とにかく皆留守家族の者は非常に困つている、難澁している、どうしても、こういう二千円という金を出して貰うように決議するというような話であつたと記憶するのです。そういう意味で私も署名者の一人に加わつているわけですが、これがそれではなくして受取るべく給與の中を二千円今出すのだというふうな話に行くのだとすると、これはただ何と言いますか、格剔抉議案というふうなこと……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第5号(1949/12/23、1期、日本共産党)

○中野重治君 私は淺岡君の意見に根本的に賛成であります。但し委員会に書面を以て後から提出されたものを、委員会はどういうふうに取扱うかということも併せて決めて置いて頂きたい。そうでないと書面の取りつ放しになつては気の毒でもありますし、それから又この場所において宣誓した証言と、そのまま同じに取扱つてよいかどうかも、これには疑義がありますから、それを件せて私は淺岡君の意見が取上げられることを希望します。
【次の発言】 これは問題にしなくともいいことではないかと思います。つまりこれは当然のことである。そういう意味で淺岡君の意見に賛成です。
【次の発言】 証人の中には委員長の間が十分呑込めない方があるの……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第6号(1949/12/24、1期、日本共産党)

○中野重治君 ちよつと委員長、発言さして頂けませんか。
【次の発言】 増崎証人にお願いしたいのですが、これは増崎証人自身に関することじやなくて、先程大河原証人の言葉がありましたが、大河原証人の場合は、私が理解するところではソヴィエト赤軍につかまるまいとして、漁師や百姓に化けて帰ろうとしたけれどもつかまつて、そうして罪になつたと、こういう形になつておりますが、これは無條件降服後、無條件降服の中身を、先に帰つてしまつた兵団長その他が、部下の下の方の兵卒にまで十分伝えておかなかつたというところから起つた。だから大河原証人その他、あの場合は五人のグループということになりますが、この人たちの場合は、無條……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第10号(1950/02/06、1期、日本共産党)

○中野重治君 私は証人の証言は、証人が揃つておるところで求める方が穏当であると、こう考えます。従つて証人を一旦ここから帰して、一人ずつ呼び出して証言して貰うという手続には反対の気持を持つております。その理由を簡單に申上げます。それは今まで戰後、特別委員会ができてから、曾てそういうことをやつていない。全部証人を揃えて置いて、委員も顔を揃えて証言を求めておる、これは普通のやり方だろうと思います。普通のやり方が今日までやられて来ておつた。これを一人ずつ呼び出して、それぞれの人から証言を求めるということになりますと、委員の方は質問と、それに対する答えの全体を掴んでいますけれども、個々の証人は他の人によ……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第12号(1950/02/18、1期、日本共産党)

○中野重治君 証人の顔振れですが、文書には、懇請書には日本人工作業菅某、これは管某ですか、という名で挙つている通訳であるのですが、文面を見ますと、通訳を介して言葉の取交しがあつたというふうになつているので、この通訳者を証人に加えるというふうにしたいと思うのですが、その点を諮つてみて頂きたい。
【次の発言】 菅某というのは朝鮮人のようだという話は、どこから出ているのでしようか。
【次の発言】 その判断者は誰ですか。
【次の発言】 この委員会の事務局ですか。
【次の発言】 この仲介に当つたと書かれている通訳者が証人に加えられるということに決定したようで、これはそれに伴う條件が充たされた場合ですね。……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第13号(1950/02/23、1期、日本共産党)

○中野重治君 委員長から今報告がありましたが、それはこの前の打合会及び委員会での決定とはやや違うのではないかと思います。それはあの際、問題はカラカンダ第九十九收容所における俘虜の状態の調査のために、この問題をきつかけに証人に来て貰つて事情を聞く、こういうお話なのであつて、特定の人々の証言そのもの、例えば今日ここに出席することのできなかつた通訳の口を通して云々のことが語られたという、懇請書に書かれておる文句そのものの取扱いというものがこの委員会の任務ではなかつたということは、この前明らかになつておるんですから、その点もう一応委員長から、今日の委員会が委員会として、この問題を取上げた趣旨をはつきり……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第14号(1950/03/14、1期、日本共産党)

○中野重治君 何に異議がないか。
【次の発言】 その十六日という日取の決定は、昨日の打合法で二十三日になされたというふうに聞きましたが、それはどなたが出ておられたのですか。二十三日の集りというのは。
【次の発言】 それで私のお尋ねするのは、二十三日にそういうふうに打合せられたのですね。委員長は分つておりますけりども、理事はどなたでありましたか。
【次の発言】 そうしますと、筋は分りましたが、つまり委員長理事会で決めたというのではないということになりますか、
【次の発言】 ですから、この前委員会ではこの喚問ということが決定されて、いつ喚問するかという日取については、何しろ問題が重要であるから、速……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第15号(1950/03/16、1期、日本共産党)

○中野重治君 議事進行に関して……。只今「徳田証人調査に関する件、調査事項」という五つの項目を刷つたものが、新らしくここに配られましたが、これは  一、二十四年度帰還者受入れに際し日本共産党の採つた処置及びソ連との連絡事項に関して(四・二日指令内容を主体として)  二、昨年度集団入党したる者から脱党の申出を拒否せる件(入党強要の件として)  三、秋田市における徳田氏の講演内容について  四、二四・五・五日帰還促進要請に関して  五、「反動を帰すな」の要請に関して  と、この五つの項目が刷られております。これは先程の理事会では、こういう項目を調査事項として申合せすることは正しくない、どこまでも問……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第16号(1950/03/18、1期、日本共産党)

○中野重治君 この委員会がつまらん騒ぎなしに迅速に進行するために、過去にあつたことを顧みて、我々が十分よくやつて行こうということを申合せることには全く賛成であります。併しながら十六日の問題に関して、今委員長が続上げたところの文言の草案、これには私は重大な欠陷があると思う。それで又今さつき読上げられたばかりで詳しく見ておりませんけれども、私はその決議のその案文の冒頭に、当日委員長の無能のためということをはつきり書入れなければ、全くナンセンスになると思う。理由を簡單に申上げます。何故かとなれば、あの日我々が証人を呼んで証言を求めるについては、問題は重大でありまして、他のすべての場合と同樣嚴粛に宣誓……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第17号(1950/03/22、1期、日本共産党)

○中野重治君 異議あり……そういうことは問題とすることができるけれども、委員会としてはまだやるべきことが沢山あるのだから、小島清氏から出た文書、その他の問題をここでよく調べて、その上で必要があればやる。ただ印刷物を配たつだけで、又こういうものが来たということを報告しただけで、次から次へ証人を喚ぶというふうにしないで、委員会のやるべき基本的な仕事が沢山あるのだから、そういうものと睨み合せてやるというふうにする必要があると私は考えます。
【次の発言】 委員会のなすべき仕事が必要に沢山ある。然るにそういうことをやらないで、一つの問題ばかりをやつているから、だから委員会の在り方について国民の批判の眼も……

第7回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第19号(1950/03/27、1期、日本共産党)

○中野重治君 その前にちよつとお尋ねするのですが、これは質問はやらないのですか。これに書いてあることは、非常に分らないことが沢山あるのだが、何を意味しておるのか、つまり或る事柄について意見を述べるためには、その或る事柄それ自体が明らかになつていなければならない。然るに私の見るところでは、これに印刷されておる事柄それ自体が明瞭でない。それについて質問したいと思うのですが……。
【次の発言】 その点は勿論含んでおりますが、少数意見の報告をするためにも、少数意見を提出するためにも、これが多数意見になるかどうかは知らないけれども、その基の、それを仮に多数意見とすれば、多数意見そのものが明瞭でなければ、……


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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 決算・労働連合委員会 第2号(1947/08/13、1期、日本共産党)

○中野重治君 いつかの質問ですが、一つは囚人勞働の問題は、行刑局の問題であろうと思いますが、それが外で働いておる場合、殊に外へ出て一般の仕事の部分を受持つておる者の勞働條件が非常に惡い。例えば天皇の御料車の修理を受刑者がやつておりますが、それは密閉した工場で炎天の下にやつ、ておる。そういう問題は、勞働省ができた場合そこで取扱うか、どういうふうに取扱うか、刑行局との關係、或いは司法省との関係がどういうふうになるか。現在の状態と、それから将来のプラン、それが一つ。それから第三條の所で、「必要があるときは、政令の定めるところにより」云々という問題で、この間いろいろ澤山の方の有益なる議論があつて、そう……

第1回国会 決算・労働連合委員会 第3号(1947/09/25、1期、日本共産党)

○中野重治君 これはさっき吉川委員の間に対して斎藤大臣が答えられたと思いますが、その答がよく分らないので、もう一度お尋ねしたいのですが、それは根本的な問題で、細かい問題もお尋ねしますけれども、それはこの法案の作られた根本精神に関するもので、つまり簡單に言えばこういうことになります。それはこの法案が、アメリカにおける公務員法というようなものを本法に配して、そうしてできるだけ日本式に適用できるように改めたいということは皆認めておるわけですが、それについて、アメリカでは政党の力が発達して、政党政治が発達して、部分的に発達し過ぎたようなところがある。官吏が政党の力に押されて困るような点がある。それを政……

第1回国会 決算・労働連合委員会 第4号(1947/09/26、1期、日本共産党)

○中野重治君 一つは昨日大臣から答えて頂いて分つたことではあるのですが、この問題を考えて行くのに、これは日本の法案として、我々が國民の代表としてこれを討議して行くというふうに、私は大臣の答をお聴きしたのですが、そう取つてよろしいかということが一つ。  それから第二は、この前二月一日のトライキのときに、將來國家公務員法というような大きな重要な法律ができる場合には、その法案の作成に労働組合側の了解を得る。或いはそれと協議をするというようなことが約束されて、これは当時中央労働委員会でもそういうふうに裁定したと言いますか。こういう約束が公に取交わされたのですが、今度この法案ができて來た手続をみておると……

第1回国会 決算・労働連合委員会 第7号(1947/10/08、1期、日本共産党)

○中野重治君 この第五條の「人事官は、人格が高潔で、民主的な統治組織と成績本位の原則による能率的な事務の處理に理解があり、且つ、」云々という言葉がありますが、この中の「人格が高潔で、民主的な統治組織と成績本位の原則による能率的な事務の處理に理解があり、且つ、」これだけが私は無駄な言葉だと思います。センチメンタルな笑止な言葉だと思いますが、これを削るお考はないか、少くとも削ろう、こういう私の考に、考としてでも贊成が願えまいかということ、この全部が無理ならば、せめてその中の「人格が高潔で、」ということだけは、是非我々日本人の見識において削らなければならんと私は考えますが、削るような、少くとも削つて……

第1回国会 決算・労働連合委員会 第8号(1947/10/10、1期、日本共産党)

○中野重治君 今の政府委員のお答を認めるとしまして、第二十七條の中で「人種、信條、性別、社会的身分又は門地によつて、差別されてはならない。」ということが書かれておりますが、人種、信條、性別、社会的身分、門地によつて差別されてはならないことは、大体今日では常識になつておると思います。常識になつておることが言葉を以て表現されることは差支ないのですが、憲法との関係において特に重大な、政治的見解によつて差別されないということが、ここに除外されておるのはどういうわけかということをお聽きしたい。人種、信條、性別、社会的身分又は門地という他に政治的見解というものが入るのが当然でしよう。人種、信條、性別、社会……

第1回国会 決算・労働連合委員会 第9号(1947/10/14、1期、日本共産党)

○中野重治君 同じことですが、今の点から言いますと、加入した者の過去というと、「日本國憲法施行の日以後」に掛かりますか。掛かりませんか。
【次の発言】 掛かりますね。それによつて限定されると……。それから今五号について説明がありましたが、確かこの前の時は、この五号の「暴力で破壞することを主張する政党その他の團体」ということのはつきりした説明が、今日あるように聞いたのですが、つまりあの時は、あなた自身あの場では答えられないから、重要な問題だからこの次答えるという話だつたと覚えておりますが、今の説明では、二十一年二月二十二日附の勅令第百一号の規定に結付けて解釈される限りにおいて、この五号を解釈でき……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

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