羽仁五郎 参議院議員
2期国会発言一覧

羽仁五郎[参]在籍期 : 1期-| 2期|- 3期
羽仁五郎[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは羽仁五郎参議院議員の2期(1950/06/04〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は2期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院2期)

羽仁五郎[参]本会議発言(全期間)
1期-| 2期|- 3期
第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 参議院本会議 第11号(1950/07/30、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私はこの際、言論の自由についての緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 言論の自由について緊急の必要を感じて質問を許可せられましたことを感謝いたします。  問題は、私共が国会において民主主義を建設しているこの我々の日常の活動と、同じく日常我々の活動が深夜に及ぶ時は、同じく深夜まで共に力を合せて活動をされておられるために、特にこの議場とあの傍聴席との間に席を與えられて活動しておられる新聞記者諸君に関することであります。特に総理大臣に向つてお尋ねしたいことが三つ、大きな点だけを捉えて三つございます。  その第一は、この言論の自由に対する圧迫或いは国論統一、殊にそれがこの戦争に……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 参議院本会議 第6号(1951/01/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ここは参議院であります。衆議院の重大切実の使命とは又異なつた重大高遠の使命がここにあります。今日の境涯に立つて、我が国民はこの参議院を通じて、如何なる深い、如何なる真率の問題について、我が首相の高邁なる所見を聞きたいと願つているか。ひたすらここに思いをいたして私が只今我が首相に向つて伺いたいことは、端的に、そもそも我が首相は、今日、世界及び我が国の民衆、老若男女、なかんずく直接に青年を脅かしておるところの最大の暗雲、戰争か平和か、この深刻な不安に対して如何なる信念に立つておられるのか。我が首相は内心の信念において戰争に賛成か反対か。ただこの一点であります。(「わかり切つたことでは……

第10回国会 参議院本会議 第26号(1951/03/19、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私はこの際、学問の自由に関して緊急質問することの動議を提出いたします。
【次の発言】 学問の自由は、これによつて我が民主主義が立つか倒れるか、その最高の原則に関係する問題であります。然るに現在政府が我が国会に審議を求めている教育公務員特例法の一部の改訂案に関連して、国立、公立の大学等における学者、教育者を不当の処置から守る事前の公開審理の規定の立法的意義について、政府文相の見解は、学問の自由の保障について重大な疑義を生じているので、これを質す緊急の必要が認められるのであります。問題は次の三点に集中されるのであります。  第一に、文相天野博士は、国立、公立の大学等において、およそ教……

第10回国会 参議院本会議 第51号(1951/06/02、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に反対するものでございます。  言論の自由を理由として、ここに特に新聞社のために新らしい商法において唯一の除外例を設け、新聞社に限つてその株式の讓渡の制限又は禁止を許そうとする本法案に対する私の反対のすべての理由は、現在我が新聞社が言論の自由を飽くまで守る確証を我が国会及び世論に対して與えていないからであります。本案発議者は、現在日本の新聞において言論の自由が守られていると説明されました。果して然らば私は喜んで本法案に賛成したいのであります。併し、最近イギリスにおいても新聞の自由の危機について世論及び国会に深刻の問題が発生している。かく、新聞の自由において輝ける伝統を有す……

第10回国会 参議院本会議 第52号(1951/06/04、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に反対し、従つてこれを根本的に修正していない委員会修正議決案に反対し、これを根本的に修正しようとしている社会党修正案に賛成するものであります。その理由は次の三点に要約されます。一、日本の国民が現在その生活の実情よりして、切望しているのは、警察の増強よりも社会保障の充実であります。この社会保障を後廻しにして警察の増強を先にしようとするのは本末の顛倒も甚だしい。(「其の通り」と呼ぶ者あり、拍手)二、現在の日本の警察に対して国民が希望してやまないのは、先ず第一にその素質の改善向上であつて、今日の劣悪厭うべき素質の警察官の数ばかりを増大することは国民の苦痛の増大にほかならない。(……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 参議院本会議 第20号(1951/11/18、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 日本と世界との運命を決定しようとしている平和條約並びに日本アメリカ安全保障條約に対して、私は一個独立の参議院議員の責任においてこの両條約に反対するものであります。  この日のために、日本の真実の平和條約のために、ただそのためにのみ私は参議院議員選挙されたのであります。(「やめろやめろ」と呼ぶ者あり)平和條約の名を以て呼ばれるこれらの條約に反対せねばならないのは誠に悲しむべきでありますが、(「賛成しろ」と呼ぶ者あり)それはただ真実の平和條約を得なければならないからであります。(「その段階だ」と呼ぶ者あり)旧日本帝国の議会の最後の大事業は新らしい憲法の制定でありました。この日本国憲法……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 参議院本会議 第18号(1952/02/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 行政協定を目の前に見て、国民は事態の重大を予感し、今更に驚いております。岡崎国務相は、この條文の発表によつて反対の声は消え去るだろうと述べたけれども、これに対して昨日のラジオ東京のニユース解説者は、「独立後の行政協定にまでアメリカの軍事的見地に盲目的に信頼することしか知らない岡崎国務相並びに首相は占領ぼけしているのではないか」と指摘し、本日の毎日新聞は、「岡崎国務相らの行政協定の読み方は、そうして日本国民の心の読み方は、一般民衆とは大分違うらしい。」(「そうだ」と呼ぶ者あり)「岡崎国務相も国会議員だが、霞ヶ関育ちの系図は争えない。日米安全保障條約が発表されたとき、このような行政協……

第13回国会 参議院本会議 第23号(1952/03/19、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私はこの際、防衛力漸増問題に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 今日、日本の置かれている極めて困難なる状況の下にあつて、政府が当面の問題の解決について苦心している実情に対しては、我々も同情に堪えないけれども、眼前の問題の処理に拘泥して民主主義の原則を破壊することは許されない。憲法には、ああ書いてある、併しそれはこうも考えられるのだというようなことが、世間で通用するようになつてしまうならば、かかる事態を導く首相並びに我々国会議員は重大なる責任を免れ得ない。政治家をして法の前に責任あらしめねばならない。これこそは、第二次世界大戰の悲惨な経験の中から、ニユールンベルグ……

第13回国会 参議院本会議 第31号(1952/04/17、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 最初に、只今上程されました三つの法律案について輿論がどういう態度をとつているかということを、その輿論の指摘している点について政府はどう考えておられるのか、その要点を指摘したいと思うのであります。  これは、本月の六日に、すでに只今上程されたと同じ形をとつている。当時は特別保安法という名前でありましたが、それに対してニツポン・タイムスが社説を以て批判をしております。その中で特に指摘せられているのは、「法は常に明白にして的確であることを要し、広い解釈を許すべきでなく、官吏の判断によつて人民の自由を制限する武器となつてはならない。治安に名をかりていやしくも基本的人権を侵し、政治的活動の……

第13回国会 参議院本会議 第59号(1952/07/01、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 総理大臣の所見を伺いたいと思いますが、本法案に対する世論の反対は我が国会史上空前の様相を現わしております。(「民主的だ」と呼ぶ者あり)日本の労働組合はすでにゼネストの一歩手前に立つて、三たびストライキを行なつて(「誰だ、扇動しているのは」と呼ぶ者あり)本法案の撤回を要求しています。日本学術会議、東京大学矢内原学長、そのほか全国の国立大学、新島裏の伝統に立つ同志社大学の田畑学長、そのほか京都、大阪、神戸、東京の私立諸大学、日本新聞協会、朝日、毎日、読売そのほかの各紙、日本弁護士連合会、日本文芸家協会、日本ペンクラブ、安井曾太郎画伯を会長とする日本美術家連盟、中村歌右衛門、尾上松緑、……

第13回国会 参議院本会議 第61号(1952/07/03、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今諸君の前に置かれている法案は、いわゆる破壊活動なるものに対する恐怖心を煽つて諸君、議員の判断を誤らしめることによつて、我が憲法を超越する権力を行政権に付與し、即ち我が憲法を覆えしめようとしているものであります。国会が、この国会の前提であり基礎である言論、集会、結社の自由を停止したり、解散したりすることのできるような超憲法的な権力を行政権に委ねるような法案を成立させることは、国会の立法権の逸脱であつて、決して許され得ないことであります。いずれかの集会或いはいずれかの新聞、いずれかの結社を抑圧することのできる権力は、すべての集会、すべての新聞、すべての結社をも抑圧することのできる権……

第13回国会 参議院本会議 第64号(1952/07/07、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に反対をいたすものでございます。  反対の理由を総論的に五点、各論的に五点、立法論的に八点に亘つて述べます。  総論の第一は、最近我々の国内の社会又国際的な問題においてさまざまの社会的な対立が緊張を加えるに連れて、そのことから、ややもすれば我々の政治的自由或いは市民的自由というものに関して危機的な情勢が発生しておることは、実に慎重に考えなければならない点だと思うのであります。而もその状況は今後ますますいわゆる激化をして行く。そうした国内の社会状態又国際的な問題が激化するに連れて、若しその間に我々が判断を誤まりますと、政治的反対の自由という民主主義社会の根本原則そのものが或……

羽仁五郎[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院2期)

羽仁五郎[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 図書館運営委員会 第1号(1950/11/24、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 国立国会図書館の予算は、一般の予算、それから又この国会の予算の中でも別の意味を持つておることは皆さんのよく御承知の通りであります。で、その点について館長及び図書館の担当の諸君が非常な努力をしておられるということは重々感謝しておるのでありますけれども、而も尚その第一に、この国立国会図書館の予算というものは、特に別に考慮されるという建前になつておることの意味は、一つには、やはり国立国会図書館というものが、国政全般の進歩の根源をなす国会議員の立法活動のためには至上の、パラマウントの意味を持つておるということがあると思うのです。で、こういう重要な意味を持つておる国会図書館の予算を惜しむと……

第9回国会 図書館運営委員会 第2号(1950/12/02、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今館長から御説明がめつたわけでございますが、その一番最初に、この国立国会図書館がその本来期待されておるところの機能を果すためには、どうしてもその目的に合致した建物を持たなければならないということは、十分御認識になつておられる。併しそうした本建築に着手するということには多大の困難があつて、容易にこれに着手しかねておる。従つて只今議題となつておる二十六年度の予定経費要求書の中で、それについては全然触れていないという御説明であつたのですが、この点についてもう少し詳しく伺わせて頂きたいと思うのでありますが、事実館長初め諸君の非常な努力にもかかわらず、現在のように元来図館館の目的を以て建……

第9回国会 法務委員会 第2号(1950/12/02、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 その問題はあれなんじやないですか。昭和二十三年十二月三十一日以前に給與事由の生じた執行吏の恩給は、従来のまま据置かれておるというところに問題があるので、給與べースが今後変更されるかどうかということは関係なく、今後は昭和二十三年十二月三十一日以前に給與事由を生じた執行吏の恩給も、新しい給與べースによるということとしたいというのがこの法案の提案理由ではないですか。
【次の発言】 何だか説明が甚だあいまいではつきりわからないのですが、さつき述べられた法律案提案理由に従えば、要するに要点は一般公務員の場合には給與事由の生じた時期に関係なく、新しいべースによる恩給が支給されることになつてお……

第9回国会 法務委員会 第5号(1950/12/07、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 それじやこれらに関する一般的な問題について最高裁判所及び法務府の当事者に伺いたいのですが、現在御承知のように十日に世界人権宣言の記念日が行われようとしておるが、我々の国会、国会図書館においても展覧会を開催しておりますが、それを見ました。その場合にも人権蹂躙に関する事件が非常に多い。なかんずく警察官による人権蹂躙、或いは検察官による人権蹂躙というものが非常に多いのですが、こういう問題について特に、その十二月十日の世界人権宣言を迎えるこの際に、最高裁判所及び法務府では、こういう人権蹂躙が警察官及び検察官によつて行われておるというような悲しむべき事態が非常に多いという問題について、どう……

第9回国会 法務委員会 第6号(1950/12/08、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今議題になりました法律案に関連して、先日来法務総裁に向つて伺つて来た点で、なおまだ十分納得できない点があるので、二、三お尋ねいたしたいと思うのでありますが、我々が裁判官或いは検察官或いはそれらの機構に対してできるだけ優遇の趣旨を実現して行きたいというふうに考えるゆえんのものは、やはり何といつても国民の基本的人権が尊重されるか否かということにかかつて大きな問題があると思うのであります。  先日来法務総裁から御所見を伺つているのでありますが、最近の事態のうちで二、三我々としても疑惑を抱いておりますものは、最初に一、二の事実でありますが、昨日か一昨日か、法務総裁から予備隊についての御……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 図書館運営委員会 第1号(1951/03/09、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今館長の御説明になつた点については、これは国立国会図書館の管理に基いて御提案になつておることだと思うので、全く異存がないのでありますが、この際にちよつと御説明を願つておきたいと思うことがありのですが、それは先日新聞にちよつと出ていましたが、まあゴシツプですから大して問題にするにもあたらないと思いますけれども、併し世間の若し疑惑があるといけないと思うので、この世田谷にある靜嘉堂文庫についてでしたろうか、何かその記事は図書館のほうでもすでに恐らく注意せられたことだと思います。毎日でしたか、朝日でしたか、下のほうにちよつと書いてありました。この支部図書館がだんだ多くなれば、それにつれ……

第10回国会 法務委員会 第1号(1951/02/21、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 実は私理事のかたがたの打合会にその意見を出したいと思つて昨日も考えておつたのですが、理事の打合会に私の考えを述べる機会がなかつたので、今ちよつと申上げたいと思うのですが、私先日第十国会の代表質問にも申述べていたのですが、最近やはり講和促進の問題と関連してまあ日本の再軍備というふうな問題から、国内的にもそうでありますけれども、国際的にもやはりこの現在の日本の、まあ警察予備隊などについてのいろいろな疑惑が出て、これは日本の新聞紙のみならず、まあアメリカ、特にイギリス或いはその他外国の新聞で、これについてのいろいろなまあ報道を伝えられておりまして、アメリカの新聞でもかなり有力な新聞であ……

第10回国会 法務委員会 第8号(1951/03/20、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 どうも只今の質疑応答を拝聴してさつぱり腑に落ちないのですが、法務府のほうからお出しになつた少年保護鑑別所二年間の拡充計画概要というのを見ると、二十六年度の工事費三千七百万円ですが、そうですね、これによつて二百三十九名増加、併しこれは移転等の関係で実際收容力は九十三名に過ぎない。二十六年度末収容力の不足というのは、前の收容力不足から九十三名といつて九百九十三人ということになるのですが、この人数について法務府と大蔵省との間に意見が一致されないというのですか。
【次の発言】 少年保護鑑別に付さなければならない、人員の推定というものは、法務府の所管なんですか、大蔵省の所管なんですか。

第10回国会 法務委員会 第10号(1951/03/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 去る三月七日の王子の朝鮮人学校におきまして、警察官がニュースカメラマンに負傷させたのではないか、それから無抵抗の少年少女たちに負傷させたのではないかということの問題なのでありますが、この問題だけでなく、最近各地で警察官がいわゆる国民の公僕であるという意識が徹底しないで、国民の支配者であるような態度をとつておるというようなことが頻々として起つておるので、この際警察を担当しておられる法務総裁、それから東京都の警察に関係して警視総監に質問をさせて頂きたいと思うのですが、この間新聞で見たんですが、現代の作家の坂口安吾という方が大阪の道頓堀の所を散歩してその記事を書いている。坂口安吾という……

第10回国会 法務委員会 第14号(1951/05/15、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ちよつと奥山さんにお伺いしたいのですが、只今鬼丸委員の御質問に対するお答えの中に、日本弁護士連合会が裁判所側と懇談なさつたということがありましたのですが、それはいつ頃のことですか。
【次の発言】 そうしてそれはどちらからお申込みになつたのですか。
【次の発言】 そうしてその際今問題になつております裁判所侮辱制裁法案というものを、最高裁判所が積極的にこれの成立を希望するとか、主張するとかいう態度をとられたでしようか。
【次の発言】 その懇談会には最高裁判所長官も御出席になりましたか。
【次の発言】 そうして熱心に主張されましたか。

第10回国会 法務委員会 第21号(1951/05/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今まで各委員からの御質問を伺つております間に、こういう感じを抱きましたので、最初にそのことを提案者に伺いたいのですが、この住民登録法案の只今までの御準備というものが十分でなかつたような感じを受けるのでありますが、十分でなかつたということをお認めになりますでしようか。
【次の発言】 伊藤委員なり、或いは中山委員なり各委員からの御質問に対してのお答えが、私がそれを拜聽しておりましてどうもはつきりしない。その提案者、即ち立法の際に或いはこの第一条の公証というような問題について、或いは世帶主の問題について、或いは附票の問題について、殆んど各条項に亘つての御質問に対していろいろ御説明があり……

第10回国会 法務委員会 第22号(1951/05/30、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今の問題とちよつと関連して聞いておきたいのですが、只今伊藤委員の発言されたことに関連してこの際法務総裁なり意見局長官なりに伺つておきたいのですが、今伊藤委員に対するお答えの中でその点がはつきりしていなかつたのですが、事実上において政府が立案された法案を形式の上において議員提出とするということは今後おやめになるおつもりなんでしようか、お続けになるおつもりなんでしようか。これは我々が審議をする上に非常に……、第一みつともないと思うのです。法律の性質から言いまして、政府の権限を拡張するような法律とそれから国民の権利を擁護するような法律とおのずから違いがあることはお認めになると思いますが……

第10回国会 法務委員会 第23号(1951/05/31、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 委員長ちよつと質問したいのですが……。
【次の発言】 本法案に対する提案者に対して伺いたいのでありますが、この日刊新聞の発行を目的とする株式会社有限会社に対して、特に他の株式会社有限会社とは取扱を異にする理由として御説明になつているのは、この新聞紙の特殊な性質ということであると承知をいたしておりますが、即ち言葉を換えて言えば、新聞が言論の公器であるというふうな御説明であります。ところでこの新聞が言論の自由を代表し、その意味における公器であるということについては如何なる要件をお考えになられているのでありますか。この点について、最近の日本及び世界の民主主義の国における新聞の言論の自由……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 図書館運営委員会 第1号(1951/10/23、2期、第一クラブ)【議会役職】

○理事(羽仁五郎君) 只今より委員会を開きます。本日西田委員長が所用のために欠席されておりますので、私が代つて委員長の職責を行います。  本日審査を願いますのは、お手許に差上げてございます三つの議案でございます。先づ初めに国立国会図書館組織規程の一部を改正する規程案を問題に供します。金森館長より御説明を願います。
【次の発言】 御質問ございましたら御発言を願います。
【次の発言】 ほかに御質問ございませんか。御質問ございませんければ、本案につきまして承認を与えることに決定して御異議ございませんでしようか。
【次の発言】 御異議ないものと認めまして、さよう決定いたしました。

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第2号(1951/10/22、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この質疑時間の割当ということですけれども、一人一時間を原則として十五分程度の超過はこれを認めるというようなことは、これで拝見しますと、二十九日、三十日、場合によつては三十一日、大体三日間に亘つて行くというので、三日間に亘つて行われるということが許されるとすれば、もう少し時間の余裕をとつて頂けないかしらというふうに希望するのです。
【次の発言】 質疑時間の時間は、答弁の時間をも含めてお考えになつて……。
【次の発言】 もう少し廷ばして頂くことはできませんか。
【次の発言】 只今の問題に関連してちよつと意見を述べたいと思いますが、よろしうございますか。

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第3号(1951/10/25、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 加納さんに伺いたいと思うのですが、只今問題になつております講和條約及び安全保障條約というようなものが批准されました結果、今御説明になりました特に国際貿易の上で具体的に御意見があろうと考えられるのですが、すでに大体政府も説明しており、我々も想像するように、平和條約、安全保障條約ができますと、日本と中国との貿易は非常に困難になる、そうして東南アジア貿易によつてそれを代えるというようなふうに言われておりますけれども、その方面について長年経験と識見を持つておいでになります参考人の御意見を伺いたいと思います。
【次の発言】 大変貴重な御意見を有難く伺つたのですが、只今の御説明の中で最後の軍……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第6号(1951/10/30、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 高齢なる首相に対して、私は條約局長がお答え下され得るような質問をしないつもりであります。私の部屋に同じく高齢なる松原一彦議員がおられますが、私が本日首相に対して質問をするに際して、特に松原一彦議員の御意見を代表して伺わなければならない点が多々あるのでありますが、その第一に、特に松原議員が首相に対して私から伺つて欲しいということは、どうか首相がこの区々たる問題に拘泥されないで、首相兼外相として、この平和、安全保障両條約が締結されるにつきましての首相の大きな抱負、グランド・プラン、それを国民の前に明らかにして頂きたい。首相は就任以来、又この両條約が問題になりましてから、未だ曾つて一度……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第9号(1951/11/02、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この前文との関連におきまして、時間の関係から最初に労働大臣に伺いたいと思うのでありますが、先ほどから御質問もありましたが、要するに日本の民主主義を守るということが、この講和條約の根本でありますが、その民主主義を守るということが、いわゆるリツプ・サービスというものでないとするならば、先ず第一に何と言つても人間らしい生活、働く人々に人間らしい生活を保障するということがなければならない。それで、さつき一松委員から、日本は貧乏人の子だくさんだということを言つておられましたが、日本が多くの植民地を持つて、そして必ずしも貧乏国ではなかつた時代、世界のいずれの国よりも充実した軍備を持つていた時……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第10号(1951/11/05、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 講和條約の前文に関する私の質疑が残つておりまして、その中で人事院総裁に対する質問について、人事院総裁が御出席下さつたので、その点に関する質問をいたしたいと思います。この講和條約の前文には、「降伏後の日本国の法制によつて作られはじめた安定及び福祉の条件を日本国内に創造するために努力し、」とあり、で、「連合国は、前項に掲げた日本国の意思を歓迎するので、」というように述べられているのでありますが、前回にも述べましたように、この講和條約及びその前文は、日本が名誉ある国際関係に復帰する最初の歴史的文書であるので、ここにうそ偽りがあるということは絶対に許されないと考えるのでありますが、そうい……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第12号(1951/11/07、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は前回の質疑に引続いて第二章第二條から質疑が残つておりますので、そこから始めることを許されたいと思うのであります。  政府に向つて伺いたいのでありますが、この第二條の(a)項につきましてすでに各委員からいろいろな角度から質疑が行われたのでありますが、この「朝鮮の独立を承認して、」という、その朝鮮の政府は、南朝鮮を指すのだという政府の御答弁は差控えられたほうがよろしいのではないかと私は考えるのでありますが、その点について政府はどうお考えになつているか。  その理由を申上げますが、御承知のように現在朝鮮の休戦会談が進行中であります。そしてその朝鮮の休戦の会談のアジエンダ――議事日程……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第13号(1951/11/08、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は昨日の質疑の残りの第六條について政府の所見を伺いたいと思うのであります。この第六條についてもすでに各委員から質疑がなされたのでありますが、私の伺いたい第一点は、やはりこの第六條の(a)項のいわゆる但書、これについてすでに各委員からも述べられましたように、そうして特にサンフランシスコの会議においてエジプトの代表が、エジプト自身が現在まで置かれておる状況から、その体験から判断してみて、日本がまだ占領軍によつて占領されている状態の下において、従つて自由にして独立な立場を獲得しない前に、このようないずれかの国と協定を行なつて、そうして外国軍隊の日本国の領域における駐屯又は駐留を認める……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第16号(1951/11/12、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今のに関連して伺いたい。この平和條約成立後の日本と各国との間の相互主義についてなんですが、殊に日本とアメリカとの経済上の相互主義というものは、譬えて言えば私とロツクフエラー氏との間の相互主義のようなものであつて、実際においてそれが現実の相互主義をなさないということは火を見るよりも明らかです。だから條約局長なり外務省なりでこれを相互主義で安心しておられるということは、これはまあ止むを得ないとしても、その責任をとつておられる主管の政府当局が、その点において先ほどのような楽観論を唱えておられるということは、この條約の只今の條文の審議に対しても我々は非常な不安を感ぜざるを得ない。その点に……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第17号(1951/11/13、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ちよつと議事進行について……。
【次の発言】 今の問題に関連して議事進行について発言を許されたい。第三條についての大橋法務総裁の御答弁を伺つている間に、この議事進行上非常な疑義を生じてしまつたのですが、この第三條の信託統治という北緯二十九度以南の南西諸島等に対する「合衆国を唯一の施政権者とする信託統治制度の下におくこととする国際連合に対する合衆国のいかなる提案」というものについては、先日来この外務当局からの御答弁では、これはできるだけ最小限度のものにとどめられるものと了解していいという御答弁があつた。で、本日大橋法務総裁の御答弁を伺つておると、これは最大限度に解釈せらるべきもので……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第19号(1951/11/15、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 議事進行について……。只今曾祢委員、岡田委員などと政府との質疑応答を伺つて見まして、この安全保障條約審議について必要なる限りの行政協定に関する知識がなければ、安全保障條約の審議は事実上不可能だと思うのであります。それで、私はこの点は委員長から特に政府に我々の意向をお伝え願いまして、これは皆さんの多数の御意見であろうと思われますので、安全保障條約の審議に当つて、政府はその能力と責任の最大限を盡して、行政協定に関する知識を本委員会に提供するという努力をせられるように、特に愼重に要求せられたいと思うのであります。事実上この安全保障條約の各條項について具体的な審議をしようとすると、直ちに……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第21号(1951/11/17、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 日本の運命を決定する平和條約並びに安全保障條約について、私から首相に御意見を伺う機会は恐らくこれが最後になるかと思います。従いまして私自身日本の将来にとつて最も重要な点について、首相の永久に変らないお答えを頂いておきたいと思うのであります。  先ず第一に伺いたいのは、最初の総括質問のときに、首相は現在の日本国憲法は飽くまで守るというお答えを下さいました。私は現在日本国民の深い憂慮のために、この首相の固い御決意は深く感謝しております。最近日本国憲法というものを我々国民が、そうして又世界が飽くまでこれを守り、積極的にこれを実現するという立場に立つておるのか、それとも日本国憲法及びその……

第12回国会 法務委員会 第6号(1951/11/20、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今一松委員から貴重な御意見がありました。それに法務総裁の御答弁がございましたが、御答弁というか、御意見があつたのですが、その点についてちよつと納得いたしかねる点があるので一言御意見を伺つておきたいと思います。  今官吏の腐敗、或いは不正というものに対して法務総裁はあらゆる手段を以てそれを防ぎたいというふうにおつしやつたのですが、そのあらゆる手段というふうにお考えになるのは、主として検察権の発動とか、そういうことだけをお考えになつているのでしようか。
【次の発言】 その点で根本的にお考えを願つておきたいと思うことが一つあるのですが、官吏の取締を官吏がやるということは、昔からよく笑……

第12回国会 法務委員会 第10号(1951/11/27、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 その問題に入ります前に本委員会に対してお願いがあるのでありますが、それは先頃の本委員会の決定によりまして、講和条約発効に伴う戦争犯罪関係のかたがたに対する措置を妥当ならしめるための小委員会が設置せられたことは委員各位の御承知の通りであります。で、先頃の小委員会におきまして、これらの問題と或る意味において合せ並行して考えられるべき問題として、いわゆる占領政策違反といいますか、政令違反というか、反米闘争というか、そういう関係で逮捕され、又裁判され、刑に服している人々がありますので、これらの問題も講和条約発効と同時にやはり妥当な解決をせられることが当然であると考えますので、小委員会にお……

第12回国会 法務委員会 第11号(1951/11/28、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今の伊藤委員からの最高裁判所に対する御質問を伺つていてどうも腑に落ちないのですが、裁判所の任務は他のいわゆる行政の各部門の任務とは非常に違う性質を持つておるのじやないか。それでまあこういうふうなところからも裁判所と行政整理というようなものと何やら同一的のように考えて行く習慣が又起つて来るというのじや、司法省時代とさつぱり変らない、何のために最高裁判所という新らしい民主的な制度ができたのだか、こういうはじのほうから少しずつ少しずつ崩れて行くのじやないかという感じ、虞れを抱かざるを得ない。行政整理は行政整理、裁判所は裁判所で独自の方針をお立てになるというほうがいいのじやないか、この……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 図書館運営委員会 第1号(1952/01/23、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今館長の御説明を伺いまして、二十七年度の国立国会図書館の予定経費について、館長並びに委員長皆さんの非常な御盡力の結果、昨年度に比して七千六百万余の増額を見、殊に今御説明になりましたように、日曜においても図書館業務を行なつて、一般のかたがたの便宜を図る。又図書購入費が二〇%の増加を見たこと、なかんずく我々の数年の待望の的であつた国立国会図書館の本建築の第一着手が予算の上に実現されたということに対して、深く感謝の意を表するものであります。併しながら現在当面二十七年度の予算についてはいろいろの問題もあることでありますけれども、いわゆるまあ一言で言えば大砲かバターかということなんですが……

第13回国会 図書館運営委員会 第2号(1952/02/20、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今岡田委員からも御発言になりました前回の定員に関する本委員会の討議の際にも述べたのでありますけれども、国会図書館が創立早々であり、そして今後本館の建築或いは本格的なその仕事をなさつて行く上には、どうしても現在の定員でやつて行けるはずがないと思うので、必ずや何年後かわかりませんけれども、現存の定員で今後ずつとやつていらつしやるというお見通しはないと思うのでありますが、そうして暫らくたつと増員する。そして私この前も述べたことと思うのでありますが、行政整理と言つて結局国民を欺くというようなことになつて、途中でたびたび首を切つて退職金なんか出して、又人をとつて、その年度においては如何に……

第13回国会 図書館運営委員会 第3号(1952/03/13、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に賛成をいたします。但しそれにつきましては條件を附して頂きたいのでございます。その理由はすでに前回の質疑応答並びに討論の際に詳しく申述べましたので、その趣旨によりまして、次のような点を或いは本委員会委員長から議長にお申入れに相成る、或いは一層望ましくは本院の決議としてその意思を表明せられる、或いは更に最も望ましいのは、衆参両院の院議としてその意思を現わす。その三段のいずれをおとり下さるかは、私としては皆様の御意見を伺つて、委員長にお任せをしたいと思うのでありますが、その趣旨は、国立国会図書館は創立以来まだ日を経ること短いのであつて、国の唯一の国立国会図書館としての任務を遂……

第13回国会 図書館運営委員会 第4号(1952/06/20、2期、第一クラブ)【議会役職】

○理事(羽仁五郎君) 只今より図書館運営委員会を開会いたします。  本日は委員長が御病気のため欠席しておられますので、私が委員長代理をつとめます。  本日の予定案件は、お手許に配付してありますように四件でありますが、このうち第一の法律の一部改正案と第二の組織規程の一つ部改正案とは、いずれも現在内閣委員会で審議いたしております各省設置法、との関連がありますので、これはいずれも後に廻しまして第三、第四の案件について御審議を願いたいと存じますが、さように取計らうことにして御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めさように取計らいます。  それでは第三の苦情処理規程案を議題に供します。先ず……

第13回国会 法務委員会 第3号(1952/02/12、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この問題について今伊藤委員から御質問のようなことと関連して、この松阪市において火災を受けた地域の借家人のかたがたの意思を我我は知ることが必要だと思うのですが、そういう借家人のかたがたのお考えはどうであるかということについては何によつて判断したらよろしいでしようか、それを伺いたい。
【次の発言】 同じことを繰返すようで甚だ恐縮なんですが、伊藤委員からの御質問の御趣旨を、私もそういう点が問題だと思い、そうしてそういう点が御説明では了解できないと思うのですが、戸数において一五%、人口において二一%程度のところの道路その他都市計画を遂行するということは、松阪市としては随分むずかしいだろう……

第13回国会 法務委員会 第5号(1952/02/14、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この勅令第九号の問題について、資料を委員会の御承認を得て委員長から政府に要求して頂きたいのですが、その一つは、この日本タイムスで相当長く問題になつた横浜の桜木町の駅前で、この横浜の市の警察でしようけれども、それが婦人に対して人権蹂躪のひどい扱いをしたということが、あれの投書欄で非常に問題になつたことがありますが、あの経過と、それから結末とはどういうふうになつているのか、それを資料を拝見したいと思うのです。それで、これは先ほど婦人少年局の政府委員のかたからの御意見の中にもあつたようですが、非常に我々が恐れるのは、直接にいわゆる売淫する女性というものの取締が警察によつて非常に人権蹂躪……

第13回国会 法務委員会 第7号(1952/02/23、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ちよつと関連して一つお伺いしたいのですが……。
【次の発言】 書類ですが、特審局長から伺つて、他の委員の御賛成を得て委員長から要求して頂きたいと思うのであります。  それは、提案されるらしい法律案の審議の必要がありますので、特審局が創立せられて以来今日に至るまでどういうことをなさつて来たかということの御報告を頂きたいと思いますが、どうでしようか。成るべく詳細に頂きたい。それから特審局長がその間どういうことをなさつたかということも、公務に関係する限り御報告を頂きたいと思います。それから第二にお願いいたしておきたいと思いますのは、特審局長は先ほども旧日本帝国主義時代の治安維持法という……

第13回国会 法務委員会 第8号(1952/02/25、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 法務総裁に対して、法務府設置法の定める内閣に対する最高の顧問という御資格から、私が現在これから申上げる問題について純粹に法律的な見地からの御答弁を頂戴いたしたいと思うのであります。  第一に伺いたいのは、先頃東京とそれからニユールンベルグとで行われました国際軍事法廷につきまして、その判決というものは現在判例としての効果を持つておるものであるかどうか。その点を法務総裁の御意見を伺つておきたいと思うのであります。
【次の発言】 御承知のように、ニユールンベルグ及び東京において行われました国際軍事法廷というものは、戦争を起すという行為を犯罪というふうにいたしております。そしてそれらにつ……

第13回国会 法務委員会 第11号(1952/03/06、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 任務は別かというんでしよう。
【次の発言】 答えられない。答えられないのは事実じやないですか。
【次の発言】 最初に伺つておきたいのですが、言うまでもなく先ほど宣誓なさつての御証言ですから、偽りをおつしやると大変なことになると思うのであります。その点十分御承知だと思うのであります。最初に伺いたいのは、あなたの経歴を伺いたいのですが。
【次の発言】 その次に伺いたいのは現在も警察には何かいわゆる、昔の警察にあつたそうですが、点取りというふうなものはあるのですか。
【次の発言】 聞いてない……。そうすると点取りに類するものはないんですね。

第13回国会 法務委員会 第12号(1952/03/12、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 警視総監は今日どうして見えないのですか。
【次の発言】 最初に法務総裁の御所見を伺いたいのですが、法務総裁は去る五日に、新聞に書いてあるところだと公安係検事というのがあるらしくて、それにしても公安係検事というのはそもそも如何なるものであるか伺つておかなければならんと思うのでありますが、それは別問題としまして、その会議に臨まれて大変立派な訓示をなさつたのじやないかと思つておるのですが、新聞の伝えるところが事実であるのかどうか、それを先ず伺つておきたい。新聞に載つておりました文章を読みますと、法務総裁はこういうことをおつしやつたように読むのですが、「検察の運営は飽くまで法律家の立場を……

第13回国会 法務委員会 第13号(1952/03/14、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 先ず法務総裁に御意見を伺つておきたいと思うのでありますが、先般来の、法務総裁もお聞きになつておる討論の間に、私、一つの心配を持ちます。それはどうしても政治、いわんや警察というものは、眼前の事実に支配される。勿論政治も百年の大計を立てるべきですけれども、併し多くの場合に、政治は眼前の問題に焦点を置きがちです。又警察は犯罪の防止とか、犯罪を取締るとかいう消極的な点に中心が置かれて、警察が国家百年の計を指導するというようなことはあり得ない。ですから、この大学と警察とが非常に不幸な並べ方に置かれておるのですが、法務総裁にそこで伺いたいのは、法務総裁として……、教育は百年の計を立てなければ……

第13回国会 法務委員会 第14号(1952/03/26、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 最初にさつき岡部委員の御質問になつた中に含まれている問題で、小さい技術的な問題なんですが、若しお答え願えれば伺つておきたいと思うのですが、我々が巣鴨を見に参りましたときに、あそこの所長といろいろお話をした際に、現在あそこには暖房が通つておりますが、ほかのものは大抵このままにして置く、併し暖房は取払つて持つて行く、それは非常にお気の毒だけれどもそういうようなふうに大体なつているということを所長は特に我々に言われましたが、その言われました言葉の裏には、我々の側で何か努力すればその暖房をそのまま置いて行かれるということもできるのじやないかというような含みもあるのじやないかというふうに私……

第13回国会 法務委員会 第16号(1952/03/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 恩赦の関係について法務総裁に原則的な考え方を伺つておきたいと思うのでありますが、繰返して同じ問題について御意見を伺うことは避けたいと思うのでありますが、すでに先ほど来各委員から、伊藤委員からも法務総裁の御意見を伺つてある、いわゆる普通に世間で言われておる政令三百二十五号違反、占領政策違反という事件、そしてその中には共産党関係の事件も相当に含まれておる。この問題でありますが、この問題についての法務総裁のお考えは、前々回の本委員会のときに私からお尋ねをいたしました際に、法務総裁が私の申上げましたような点を十分考慮されるということをお答え下さつておるので、重ねて伺うことは大変本意ではな……

第13回国会 法務委員会 第17号(1952/03/31、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 関連して……。議事進行についてですが、私も今の伊藤委員から御質問のその点について、形式的に今議題になつておる法律案の憲法上の根拠、憲法のどこに我々はこういう法律案を審議することを義務付けられておるのか、それを伺いたい。  それから第二には、実質的にポツダム宣言の受諾に伴つて出された命令は、日本の国会は審議したことがない。日本の国会の審議したことのないものが元になつて、そうしてこの法律案が出て来るということについて、その責任を我々は負うということはできないと思う。この二つの点について政府の所見を伺いたいのですが、併し法務総裁が御出席になれないとなると、政府よりそういう意味の御答弁を……

第13回国会 法務委員会 第18号(1952/04/01、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に反対をするものであります。従いまして、只今の希望條件が附けられましたのに対しても反対せざるを得ないことを甚だ遺憾に思うのであります。反対の理由を申上げますが、その反対の理由につきましては、昨日までの質疑応答の際に、その論拠につきまして、はすでに詳細申上げましたので、本日はその結論だけを述べさせて頂きます。  反対の第一の理由、現在日本が曾つて経験したことのない占領という状況を果して完全に終結して完全なる独立を得るのか、或いは何らかの意味において占領の継続という事実上の状況の下に置かれるのかという重大な問題に関係しているからであります。この点につきまして、質疑応答の際に、……

第13回国会 法務委員会 第23号(1952/04/15、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この住民登録法施行法案については、この元になつた住民登録法案が本委員会で審議されましたときに、私としては幾つかの論拠を挙げて、こういう住民登録というようなことが行われる場合に、政府として或いはその立法者として重大な関心を払わなければならない点を列挙しておいたことは、今議題になつております新らしい法案の提出者におかれても十分御記憶のことであろうと思うのであります。従つてそれらの点について今繰返すことを避けますが、私はその当時のこの速記録を調べても恐らくあると思うのでありますが、住民登録法の法案の提出者であるかたがたが、即ち共通しておるこの立法に当られるかたがたは、この住民登録法につ……

第13回国会 法務委員会 第24号(1952/04/16、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 大体昨日質問をしておいたのですが、実はこの二月の二十四日のニューヨーク・タイムスにイギリスの問題なんですけれども、本法案に関係のある事実が報道されておりますが、これは本法案にはその住民票というものがあつて、それにこのイギリスで最近問題になつたのは住民票ではないのですけれども、併し或る意味において関連があると思うので、こういう点についても政府の、政府というか、提案者並びに当局のお考えを伺つておいたほうがいいと思います。最近イギリスで起つた問題は、いわゆる登録、その個人を証明するカードですね。これを戦争中にカードを各人が持つているということになつておる。これは戦争中にいわゆるレイバー……

第13回国会 法務委員会 第25号(1952/04/18、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ちよつと懇談に入られたいと思います。
【次の発言】 今議題になりました平和條約の実施に伴う刑事判決の再審査等に関する法律案、並びに民事についての同様の法律案、或る意味において両者に共通しておる問題でありますが、特に今刑事関係の法律案について政府にこの際質しておきたいと思うことがあるのですが、第一に伺つておきたいのは、これは言うまでもなく平和條約第十七條(b)項を受諾した以上こうした法律案を提案しなければならないということから来ているのでしようが、併しながら何故にこの平和條約第十七條(b)項のごとき規定を日本が受諾しなければならなかつたかという点について、政府は果してどの程度までお……

第13回国会 法務委員会 第26号(1952/04/21、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 最初にここでちよつとお願しておきたいと思うのでありますが、愛川さんから御注意もあつたので誠に御尤もであると思いますので、過去の軍機保護法でどういう事件が問題になり、それがどういうふうな結末を告げたかという点について委員各位の御賛成を得て委員長のほうから政府に資料の要求をして頂きたいと思います。
【次の発言】 占領下では軍機保護法はないんでしよう。
【次の発言】 それはそういうふうに決定されたとそういうふうに了承いたしまして、次にその問題に引続いて参考人のかたがたにお願いをしておきたいのでありますが、只今のような戰争中の軍機保護法違反として取上げられたような問題、或いは占領期間中に……

第13回国会 法務委員会 第27号(1952/04/22、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 前回に引続いて政府に質疑を行いたいと思うのです。前回お願いしてありましたので今日御出席を得ているようでありますから、最高裁のほうの御意見も伺いたいと思うのでありますが、この最高裁のほうから御意見を伺うのに必要があるので、一応最初に政府のほうの意見を伺つておきたいと思うのです。前回の質疑と重複する点があつて甚だ恐縮に思うのですが、前回の質疑に対する政府側の御答弁があいまいであつてはつきり了解することができなかつたのでもう一遍伺いますが、法務総裁お見えにならないので佐藤長官が政府を代表してはつきり答弁して頂きたい。  第一に伺いたいのは、本法律案は勝利者が敗者に向つて強制したところの……

第13回国会 法務委員会 第28号(1952/04/23、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ちよつと緊急質問があるのです。その日程に入る前に緊急質問を許されたいと思うのですが、今朝の読売新聞に大赦、特赦、減刑などに関する政府の詳細な発表があつたようですが、これらの問題について本委員会は委員各位が十分御承知のごとく、重大な関心を以てしばしばそれらの問題について政府に向つて質疑をしておつたのですが、あらかじめこの委員会に御説明なく突如として発表せられたことは政府の方針なのか、それとも新聞関係者の非常な手腕によつてああいう材料を早く入手されたのか、それらの問題についてはまあ暫くおくとして、一応今朝読売新聞に発表されましたものについて政府の側の説明をこの際至急伺つておく必要があ……

第13回国会 法務委員会 第29号(1952/04/24、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今法務総裁から御鄭重な御釈明があつたのでありますが、私が昨日本委員会で緊急の質疑をいたしました趣旨は、第一にはこの漏れるか漏れないかということよりも、政府が或る程度の形を以てそうして政府の所管の各方面にその材料を送られるというような時期においては、その問題に深甚な関心を持つており、又その責任を有する委員会に向つてもそれらの資料を内示せられることが適当ではなかろうか、これは国権の最高機関たる国会を尊重せられるゆえんではなかろうかという点なのでありまして、それで私はそれは漏れたことについて責任を追及するという気持は毛頭ないのでありまして、いわんや最高の責任者としてというお言葉があり……

第13回国会 法務委員会 第31号(1952/04/26、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 まだほかにも誤植があるのじやないですか。
【次の発言】 議事進行上発言を求めます。今吉田委員から問題にされておつたのは非常に重大だと思うのです。言うまでもなく第一に、国会の審議というものは飽くまで丁重にされなければならない。その結果が決定的なものになり、そうして国民の権利や義務や或いは人心にまで及ぶと思いますから、国会の審議の基礎となる資料に重要な誤りがあるということでは我々は国民に対して責任を果すことはできない。それでいずれにせよ事実上国会で行政協定に関して審議が行われた際、例えばこれに対して国会の承認を求むべきか否かということについて採決まで行われたわけですが、そのとき国会が……

第13回国会 法務委員会 第32号(1952/04/27、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 罪の内容が問題じやない、人を呼んだり、物を取つたりする  ことができるか。

第13回国会 法務委員会 第33号(1952/04/28、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 審議中の刑事特別法案の質疑に入ります前に、緊急に政府の所見を伺つておきたいことがございますのでお許しを願いたいと思います。  今朝の日本タイムスを見ますと、日本タイムスの特別記事として次のような記事が出ております。これは今朝共同通信社から、これは昨日の二十六日附で、次のような注意書を受け取つて我々は甚だ驚いている。クワイト・サプライズドという言葉を使つております。この原文は政府のほうですでに御覽になつていることだと思いますが、問題は、本日の新聞に掲げられるべき特定の写真について、宮内庁から共同通信社に向つて通達があつた問題についてです。日本タイムスがこの問題を非常に重税しておりま……

第13回国会 法務委員会 第39号(1952/05/19、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 議事進行について……。本日伊藤委員と政府委員との質疑応答を聞いておりまして、今後の議事進行上必要があると考えますので、この法律案について答弁せられる政府委員の今までの経歴をできるだけ詳細に知る必要があると考えるのです。その点委員長から、政府委員が今までどういうことをして来られたか、それについての知識を我々に與えられたいと思うのでありますが……。

第13回国会 法務委員会 第40号(1952/05/20、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 法務総裁どうしたのですか。

第13回国会 法務委員会 第41号(1952/05/21、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 委員長議事進行について……。お許しを頂いて、議事進行上……。只今伊藤委員から実に声涙共に下る御質問があつたのですが、これを伺つて各委員恐らく同感だろうと思います。この法律案は実に恐るべき法律案です。治安維持法と比較せられることもその理由がないと言えない。で私どもは治安維持法を制定した旧帝国議会の罪をここで再び犯すべきではないと思う。こういう重大な法律案の審議について、議事進行上法務総裁からお答えを伺つておかなければ議事進行は私はできないと思うので、二点について伺います。  第一に、我が国会法は、政府委員を国会が証人として証言を求めるという制度をとつておりません。政府委員はいわゆる……

第13回国会 法務委員会 第42号(1952/05/22、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 昨日からの問題、第三でありますが、第三に法務総裁に伺つておかなければならないのは、この法案は広い意味においての警察権力というものを拡大するものであることはお認めになると思うのです。そこでそれが政策と均衡をとつているかどうかという問題です。それでこれは法務総裁も御同感下さると思うのでありますが、日本では過去からポリシイとポリスとを混同しておるふうが強い。即ち政治の問題と、それから取締の警察の問題、検察の問題というものを混同しておるふうが非常に多い。これは御同感下さることと思いますが如何でしようか。
【次の発言】 この法案によつていわゆる狭い意味の警察が拡大するとか、そういうことを申……

第13回国会 法務委員会 第44号(1952/05/24、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私の最高裁判所の御意見を伺う質問ですが、法務総裁にもできるだけお時間の差支えない限り聞いて頂きたいと思います。
【次の発言】 これは議員の発言のほうを先にして下さい。
【次の発言】 最高裁判所に向つて参考の意見を述べて頂くということについてでありますが、私ども国会議員は新憲法によつても誠にあわれなものでありまして、政府、法務総裁並びに政府委員を証人として証言をとることもできないのです。お聞きになつておりますように僞証や国会侮辱をしているのじやないかと思えるようなことを平気でなさつているわけです。併し我々は裁判所に対しては参考の御意見は伺うだけなんですから、どうか一つ権威のある参考……

第13回国会 法務委員会 第45号(1952/05/26、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 牧野先生の御意見の結論は、この法律には幾多の疑問があり、専門的にそれらの点を是正し、然る後に世論に問うて、そうして世論の疑い或いは恐怖しているところがそれぞれ除かれるかどうかというような措置をとるべきである。今急いでこのままの形でこういう法律案を通すということには賛成しがたいというような御意見であつたように伺うのでありますが、そのようでございましようか。その点をはつきり伺つておきたいと思います。
【次の発言】 さつきの点と、もう一つ牧野先生の教えを願いたいと思いますことがございますが、それは治安維持法よりもこのほうが或いは少し明確になつておるんじやないかというふうに教えて頂いたの……

第13回国会 法務委員会 第46号(1952/05/27、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 馬場先生にお伺いいたします。先生は現在共産主義がソ連において確立せられ、中国においてもほぼ確立に近く、国際的に新らしい段階に入つているのですが、これを防がなければならないという御意見でありましたが、この法案というものが、そういう情勢を多少でも防ぐというように御覧になつておいでになるのでしようか。或いは却つて反対に、こういう法律案というものは、そういう共産主義の蔓延と言いますか、そういうものを防ぐ民主主義的な言論その他有効な方法を萎縮さしてしまいはしないかというような考えのかたがあるのですが、その点は如何でございますか。
【次の発言】 簡単に申上げますと、馬場先生の御意見である共産……

第13回国会 法務委員会 第49号(1952/06/05、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今の問題についての政府の最終的な態度は、今意見長官が明らかにされましたから、この問題について伺うのじやない。併し意見長官の今の問題についての御答弁の間に、そういうようなお考えがあるのじやないかという疑いがあるので二、三の点について伺わせて頂きたいと思います。
【次の発言】 その問題に関連するのです。結論は出ているのだから、その点においては私満足してもいいのですが、併し今後同じような答弁を繰返されて行くとそのたびにしなければならんと思うので、伺つておきたい。簡単に伺うのでございますが、今の御答弁の間に起つた第一の疑問は、こういうような法律が政府提出の法律案で出て来るということについ……

第13回国会 法務委員会 第50号(1952/06/06、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 宮城委員の御質問についてですが、これは法務総裁にお願いしたいのです。私は実際自分自身微力であつて、国会議員の職責を完うすることはできないというふうに感じております。法務総裁も先日もお答え下さいました、その誠意におかれまして、又その人格におかれまして、御自身誇られるまでもなく、私どもとして尊敬をしております。でありますからどうか本日の宮城委員のような御質問に対しては、法務総裁のお言葉を拝借しては恐縮でありますが、命がけでお答えを願いたいと思うのです。これはお願いでありますから、別にお答えを頂戴いたしませんで結構であります。

第13回国会 法務委員会 第52号(1952/06/10、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今吉田委員が非常にこの問題を繰返して質問される理由は、本法が末端の調査官によつて運用をされる場合に起つて来る弊害の大きなものを心配されておるからだと思うのです。従つて形式的な御答弁というものがここで行われる、それで本法の審議が通つて行つたということになると、私も納得できないと思うのであります。それで今御答弁されておるのは中央で最高のレベルで答えられる答弁なんです。そのことを特審局長なり或いは次長なりはいつも十分に念頭においておられないのじやないかというふうに私は非常に恐れるのです。あなたがたがその程度の御答弁をやつておれば、地方の末端の調査官というものは極めてあいまいですから、従……

第13回国会 法務委員会 第54号(1952/06/12、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ちよつとそれに関連して、今の問題に関連して。これは意見長官に伺つておきたいと思うのですが、これはこの間からたびたび質問してもなかなか納得の行く御答弁がないので、やはり後に私もう一ぺん伺いたいと思いますので、御用意願つておきたいと思うのですが、要するにこの法案が三権分立の趣旨を確立するのか紊すのかということは、あなたの御答弁ですと、行政上の責任に属することまでも司法に任せるのは三権分立を紊す。そこで政府が治安維持という責任上やるべきことは行政の範囲内でやる。そこで示威行進の六カ月停止とか或いは機関紙の六カ月停止とか、或いは役職員がその地位から排除されるとか、或いは更にそんなことで団……

第13回国会 法務委員会 第55号(1952/06/13、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この破防法の審議がだんだん進んで来て重大な疑義が幾つか出て来た。最初から首相の出席を要求しているのですが、未だにお見えにならない。私は首相はまさかこの破防法というものが基本的人権を侵害する重大な法律案であるということを了解しておられないということは信じたくない。どうか近い機会において出席せられるように委員長のほうからお取計らいを願いたいと思います。
【次の発言】 それから簡單にさつきの一松委員からの御質問に対する政府の答弁に対して今一応納得しがたいので伺つておきたいのですが、これは關次長並びに刑政長官同じような御意見で言つておられますが、流血の惨事は見たくない、これは誰でも見たく……

第13回国会 法務委員会 第56号(1952/06/14、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 本法案が次第に審議が進み、終りに近ずいて来ますので、この際審議の今までの過程において政府側の御答弁で我々、又国民が不安を感じている点について特に法務総裁の見解を伺つておきたいと思うのであります。  その第一は、法務総裁もう最近多分よく御承知のように、この本法案について勿論賛成しておられるかたもありますけれども、併しながら東大の矢内原学長を初めとしまして、或いは法政大学の大内総長、京都の同志社大学の田畑総長或いはそのほか末川教授、又大阪の恒藤学長、こういうような現在日本の知識階級の最高の水準を代表せられるかたがたが、それぞれ決して単にこの本法案に対する反対宣伝というふうなものに踊ら……

第13回国会 法務委員会 第57号(1952/06/16、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 その点につきましてはよく御了解下すつていると存ずるのでありますが、戦争前に非常に偽刑事が続発したことがございます。それで例えば神戸で出ておりますジヤパン・クロニクルというイギリス人の新聞が、日本における偽刑事続発ということは非常に危険な現象だ。これは刑事に対して国民が手も足も出ないということから来ている。その根本原因は日本の警察責任者、最高責任者が、刑事が国民の人権を蹂躙することについて何ら責任を負わないことから来ている。だから偽刑事を幾ら縛つてもそれは駄目だ。むしろ警察なり内務省自身が根本的に反省してその責任をとらなければ駄目だということを切々と訴えていたことがございます。私の……

第13回国会 法務委員会 第58号(1952/06/17、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 議事進行について。ちよつと速記をとめて頂きたい。
【次の発言】 その問題に関連して私も土曜日もその点について随分伺つたのですが、この際はつきりしておかれたらどうかと思うのです。特にその理由は、本法によつて特高復活の虞れが多分にあるということは世論が指摘しているのですから、その世論に反省せられて特高警察官並びにいわゆる思想検事というものは、この公安調査官の職員として採用せられるのに適当でない、採用しないというはつきりした態度をとられることが、公安調査官が仮に本法が成立して出発して後に、つまり明朗な世論の支持を受けるか受けないかということに関係して来るのじやないですか。現に本法は全知……

第13回国会 法務委員会 第59号(1952/06/18、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今の問題に関連いたしまして法務総裁に伺つておきたいのですが、前回に私がお伺いしたときに、本法はいわゆるナチ立法的なものではないという確信を伺つたのでありますが、ナチの立法は御承知のように法制定以前に遡及するという原則を含んでおります。甚だしきに至つてはその人の出生、生まれたときにその人がユダヤ人であつたということまでをも問題にする、こういうようになつております。これは今のお答えが一応伊藤委員に対する答えということになつておりますが、問題はその法制定以前には破壞活動というものはない。この法によつて初めて破壞活動というものがここに規定されるのです。ですから法制定以前のところにまで遡つ……

第13回国会 法務委員会 第60号(1952/06/19、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は元来書斎に生活することを何よりの念願とした者であります。然るにこの国会に今立つておりますたつた一つの理由は、日本においてはこの書斎の片隅に学問の研究をしておる哀れな人間を捕えて、そうしてこれを投獄するという伝統が深く残つておるからであります。私は開戦の年に久しい間警視庁の地下室の中に捕われておりました。僅かにその部屋の中にあるはばかりに行くことだけを許されて、他は固い板の間の上に坐らされておつた。そのはばかりに坐りますと鉄の窓からたつた一ついつも見えたのは、国会議事堂の塔であります。私は毎日三回か四回かそのはばかりに坐つて、僅かに許される短かい時間この国会の塔を眺め、我々のよ……

第13回国会 法務委員会 第61号(1952/06/20、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 最初に最高裁判所に向つて伺つておきたいと思うのでありますが、一般的な問題について、第一にこういう法律がなければ現在日本の裁判というものは進行しないかどうかということですが、お答え願います。
【次の発言】 そういうことじやないのです。私の伺うのはもう少し根本的なことでして、こういう法律がないと現在最高裁判所は日本において裁判が行われないというふうにお考えになつておるかということです。
【次の発言】 それじや伺いますが、こういう法律が必要になつているような事態の裁判所ですね。裁判所は全国に亙つてあらゆる裁判所が連日こういうような法律を必要とするような事件が起つているのか、それとも全国……


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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 図書館運営委員会 第1号(1952/11/25、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今の御説明についていろいろ伺いたいことがあるのですが、第一に伺いたいのは、この只今の御説明では、大体三点についての御説明であつたのですが、私どもやはりこの図書館運営委員会で館長から予算について御説明を伺うときに、第一に伺いたいことは、現在図書館は何をなそうとしているのかということについての説明を伺いたいと常に思つております。でこの点についてやはり最近新聞などで報道されております記事についても、あとから御説明を伺いたいと思うのでありますが、或いは建物の問題につきましてもそうですし、それから絶えず私は新聞にああいうことが書かれて誠に遺憾に堪えないのですが、国会図書館に議員が本を読み……

第15回国会 図書館運営委員会 第2号(1952/12/05、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 先ほどの委員の御質問に対する館長のお答えがあつて、それについてなんですが、この海上保安庁図書館というものを独立の図書館として、国立国会図書館なんかがそこに支部を置くということは、従来の他の政府の各省におけるそれぞれの図書館の例と一致しているのか一致していないのか、そういう御質問であつたと思うのですが、それに対してはどういうふうにお答えになるのですか。
【次の発言】 そうすると、この場合は他の場合、従来例のある例に従つているということですね。
【次の発言】 これはまあ図書館のほうから海上保安庁というものが独立して行くということは事実あり得ないことですから、そういう点についてまで我々……


羽仁五郎[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(参議院2期)

羽仁五郎[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 地方行政・法務連合委員会 第3号(1951/05/21、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は大体主要な点で七点ばかりについて法務総裁或いは責任のかたに伺いたいと思うのです。一番最初に伺いたいのは、この警察法に規定されておるような警察の任務を果されるということには、これは言うまでもなく、警察だけが切り離されてこの警察法の精神が実現せられるとはお考えになつていないと思うのですけれども、特に広い意味の社会保障ですね。広い意味の社会保障があつて初めてその警察の対象となる犯罪というものを防止するということもできるので、社会保障が非常に不完全な場合には、その原因から来る犯罪の発生ということを防ぐことができない。それに対して警察のみによつて防ぐということができるとは恐らくお考えに……

第10回国会 地方行政・法務連合委員会 第4号(1951/05/26、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 前回の私の質疑が残つておりましたのに対して、特に地方行政委員会委員各位、並びに委員長が、この際私の質問の次回への続行を許されたことは非常に感謝することであります。そして前回において私に與えられた時間は二時間であります。然るに本日これをお待ちしております間に、政府の委員のかたがたの御出席が誠に遅れている。これでは重大なこの法案についての審議の促進ということについての責任が政府のほうにあると言わなければならないと思うのであります。前回伺いましたことは、前回にも申上げましたように、いずれも国民が是非知りたいというふうに考えていることであります。今も政府委員の御説明にもありましたように、……


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第11回国会(1951/08/16〜1951/08/18)

第11回国会 議院運営・人事・法務・外務連合委員会 第1号(1951/08/17、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 委員長にお願いして置きたいのですが、実は時間も大分遅くなりましたのですが、いろいろ伺いたいことがあり、特に重大な本案件でありますので、願わくは明日でもこの案件の提出者であります内閣総理大臣に御出席を願つてそうして質問を許されたいと思うのであります。そうしてそれにつきまして、明日まで官房長官から十分御相談を願つてお答えを願いたい意味において、本日次の三点についての質問を許されたいと思う。  第一は、政府は今締結されようとしております講和条約なるものを、現在の日本国憲法の中に明記せられております条約というもの、それに含まれるものという御見解にお立ちになつておいでになるかどうかという点……

第11回国会 議院運営・人事・法務・外務連合委員会 第2号(1951/08/18、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 昨日本連合委員会において、本日は首相の御出席を頂けることと考えて用意をして参りましたところが、御病気で御出席にならないということでありますが、問題は非常に重要でありますので、官房長官が首相の代理として御出席になつたと思いますので伺いたいと思います。  最初にこのサンフランシスコ会議、今この全権を承認する案件になつておる目的のサンフランシスコ会議は、調印だけの会議だということを頻りと先日来政府はおつしやつている。この点について政府の正式の見解を伺つて置きたいのですが、講和会議が調印だけのものであるのかどうか。それから敗戦国である敗戦条約であると言われるのでありますが、今日の国際常識……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第1号(1951/11/21、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 議事進行について……本小委員会の議事の過程におきまして、一つ委員各位にお願いしたいことがあるのでありますが、それはこの戦争犯罪人に対する措置を妥当ならしめるということと直接には関係ないのでありますが、御承知のように、この占領期間中の占領政策に関して、それに違反という理由で裁判を受け、又刑に服しておられる人々があります。これはやはり平和條約成立という機会に、この方面につきましても、本小委員会が御討議下さり、御研究下さり、そして又政府を督励して、それらの資料をおとり下さつて、そうしてこれらの人人に対する処置も妥当な処置がとられるように御研究を頂きたいと思うのであります。これは特にその……

第12回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第2号(1951/11/27、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 大体異議ないのですが、私の希望として皆さんの御意見を伺つておいたほうがいいのじやないかと思いますのは我々一応戰争犯罪及びそれに対する裁判及び刑罰というものについての輪郭をはつきり把握して、そうしていろいろなかたの御意見を伺うというふうにしたほうがいいのじやないかというように思うのです。と申しますのは、折角おいで頂くかたがたですから、それに対して各委員からもいろいろな質問が当然なされることだろうと思うのであります。その際に質疑応答などが目的に合致して、必要にして十分な質疑応答がなされるためには、戰争犯罪及びその裁判及びその刑罰というものについての輪郭が明確になつているほうがいいのじ……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 外務・法務連合委員会 第1号(1952/04/03、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 政府に向つて先ず第一に伺つておきたいのですが、この出入国管理に関する新らしい立法、それから外国人登録に対する新らしい立法、こういう今提案されておりますような措置で日本に出入国し、又は永住するところの外国人に対する取扱を規定しようとしておられますが、日本人が外国においてこれと同じような取扱を受けることを望んでおられますか、それを伺つておきたいと思います。
【次の発言】 私の何つておるのは、もう少し詳細に且つ具体的にでありますが、御承知のように、これは関係政府のかたがたもよく御承知のように、不幸にして従来日本国民は諸外国において必ずしも平等の原則によつてのみ取扱われていたのでないこと……

第13回国会 外務・法務連合委員会 第4号(1952/04/22、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 すでに前の連合委員会で私の政府に対する質疑は大体要点を挙げて置いたのですが、法務総裁の御意見を伺わねばならないと思いますが、それは保留して、それに先立つて、佐藤意見長官の御意見を伺つておきたいと思うのですが、この出入国管理令、それから外国人登録法、これらの法律案や、それから現在行われておる外交交渉、それから又ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く外務省関係諸命令の措置に関する法律案、これらを通じて、第一に伺つておきたいのは、これはいずれも日本に出入される外国人、或いは日本に今まで住んでおられた外国人の何に関係することなんですが、我々がこの法律を見て感ずることは、日本が……

第13回国会 外務・法務連合委員会 第5号(1952/04/24、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 出入国管理令の関係では第二十四條の二項にもございますように、これは特定の場合でありますけれども、外務大臣が法務総裁とあらかじめ協議しなければならないというような点にも現われておりますし、これは端的に現われておるのでありますが、これらの法律案は外務委員会において最も適正なる審議が行われることと深く確信をいたすのでございますけれども、連合をお願いいたしました法務委員会の一員といたしまして最後に政府に向つて伺つておきたいことがございます。  その第一点は、とかく或る種の法律において、特殊の事情から或いは例外的な、或いは多少憲法乃至法律の一般の原則から外れたような規定がされるということは……

第13回国会 法務・地方行政・労働連合委員会 第1号(1952/05/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 関連して意見長官に伺いますが、今中田君が指摘された同一政党からの二名の委員と委員長と二名で委員会が開会されることについて、あなたはそれで良心に恥じないというふうにお考えでしようか。
【次の発言】 今の問題非常に重大でして、私は法務委員会でこれを取上げる機会を持ちたいと思つておりましたのですが、今中田委員から話が出ましたから伺うのですが、極く簡單な質問に対して意見長官が非常に長い答弁をされて、そうしてそれは速記録によつて世論がこれを判断するでしようが、要するにイベイデイングです。回避したお答えです。で、三人で委員会がやれるのです。そうして、そこに同一政党に属する二人つの委員が列席で……

第13回国会 法務・内閣・地方行政・労働連合委員会 第1号(1952/05/10、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 議事進行について……。私は大分前の法務委員会において、委員会及び委員長を通じて法務府に向つて現在までの、特別審査局の創設以来の活動の状況についての資料の提出を要求しておいたのであります。本日までその特別審査局の誠意を信じて、一回も催促をしなかつたのでありますが、本日までその資料は私の手許に届いていないのであります。それで今公安調査庁設置法案を見ましても、特別審査局がそのまま移行し、且つ拡大するという趣旨の説明もありました。我々がこれらの三法案を審議する必要上、特別審査局が設置せられて以来今日に至るまで如何なる活動をして来たのか、その審査局長の活動も含めて要求していた資料を法務府は……

第13回国会 法務・文部連合委員会 第1号(1952/03/04、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 文部当局に伺いますが、一般にはどうかすると、成文法というものだけが権威を持つているのであるという考えがあるのだが、併し実際は成文法の背後には慣習がなければならない。そうしてそういう意味で日本では明治以来慣習なくして成文法を作つたものが多い、私はこの文部次官通牒というものは、現在日本においてそういう意味で学問の自由と、それから治安ということとの限界に過去において確立せられた慣習というものを行政上の文章に現わしたものとしての意義を持つているのではないかと思うのですが、その点については文部当局はどうお考えになりますか。
【次の発言】 それでは只今認められた慣習というものの中には、或いは……

第13回国会 法務委員会新刑事訴訟法の運用に関する小委員・民事訴訟法改正に関する小委員連合小委員会 第2号(1952/05/17、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この法律案についての最高裁判所のほうの御意見で我々が十分納得し得ないのは、この二年間延長するということが、二ヵ年の延長で解決するのかどうかという点ですが、これはさつき小委員長からもこの点についてのお尋ねがあり、あなたのほうからはいささか楽観的に過ぎるかも知れませんという御答弁があつたので一層不安に感ずるのですが、ただこの法律案についてもう少し最高裁判所のほうとしては、二ヵ年で以て解決するというふうにお考えになるのか、それとも若し解決しないとすれば再び延長を希望されるというのか、それともやはり小委員長からお尋ねにもあつたように、もつと根本的な点についての考慮をなしつつあるというのか……

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第1号(1951/12/12、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今村さんに伺つて見たらどうですか。
【次の発言】 原参考人にちよつと伺つておかなければならないと思うのですが、実はこの戰争犯罪人というふうに現在呼ばれておるかたがたに対して、我々がどの程度までの盡力をなし得るかということは、随分困難でもあり微妙な問題でもあるというように考えるのでありますが、その意味で、先ほど最初におつしやいました御意見ですね、この巣鴨のようなものが東京に存在するということは望ましくないということをおつしやつたのですが、それは個人的な御意見でしようか。或いは或る団体にそういう御意見がおありなんでしようか。

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第2号(1951/12/14、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 参考人のかたの今日お見え下さつたお三方は大体同じ御意見であると思うのですが、我々が誤解をしないように、大体伺うまでもないことだとは思うのですけれども、二、三の点について伺わして頂きたいと思います。それでは清瀬参考人からお答えを願いたいと思うのです。この東京で行われました国際軍事法廷の裁判について原則的にこれをお認めになるのですか、ならないのですか。
【次の発言】 原則的にお認めに……、今まで……。
【次の発言】 先ほど来御説明を頂いたのでありますが、その御説明でその点がはつきり私にまだ了解できませんので、念のために伺つておきたいと思うのでありますが、裁判を御承認になつておられるの……

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第4号(1952/04/02、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 この際関連しまして一言だけ、これは政府に向つて要望いたしたいと思うのでありますが、すでに本委員会におきましても、講和條約第十一條発効に伴う戰争犯罪人に関しまする件と併せまして、政令第三百二十五号など占領政策違反等、占領期間中に起りました事件についても、或いは請願を受け、陳情を受け、又当時各委員からも御発言がございましたが、先日岡部委員からも御発言がございましたように、第一には空前の喜びである講和の喜びはできるだけ広く分つべきである。第二には、人を咎めることよりも人を許すことによつて、一層その法の期待しておる目的を果すことができる。第三には、なかんずく共産主義運動に関係して起つてお……

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第5号(1952/04/04、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 只今の点につきまして私も伊藤委員と同じ趣旨の質問を前回にいたしまして、それに対する今一応のお答えがあつたのですが、前回に伺いました点は、なおはつきりこの際申上げておいたほうがいいと思うのでありますが、第一は、刑の本質に関するものです。これについては大体今日御説明がありました中にも、平和に対する罪、それから、いわゆる一般に言われているように個々の職事犯罪、それから人道に対する罪、そういうような点ですが、これらについては去る二月二十五日の本委員会において私が法務総裁に向つて質疑し。法務総裁のお答えが参議院法務委員会会議録第八号に載つております。これは政府の正式の見解でしようから、少く……

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第8号(1952/04/18、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今参考人の御意見を伺い、又委員からも御発言があつたのですが、参考人の御意見として今一応伺つておきたいと思いますのは、この戦争犯罪というものが国内法による犯罪であるかどうかという点は別として、それから又さつきお述べになりましたように、或いは人違い、又それとは意味を少し異にしますけれども、命令によるようなその他の点においてこの戦争犯罪人として取扱いを受けておられるかたがたに対する同情という点においては、私も決して人後に落ちるものではないのですが、最後の御意見として、こうした法律案或いはこうした法律が、今後の日本の平和にして民主的な再建に必要であるならば、喜んでこれに服するものだという……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

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