伊藤修 参議院議員
2期国会発言一覧

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伊藤修[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは伊藤修参議院議員の2期(1950/06/04〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は2期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院2期)

伊藤修[参]本会議発言(全期間)
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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 参議院本会議 第31号(1952/04/17、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 只今提案になりました本法案につきまして、法務総裁にいささか質問をいたしたいと存ずる次第であります。  この種の法案の作成に当りましては非常に困難を伴うのであります。諸外国の例を以ちましても、すでにアメリカにおいてはムツトニクソン法を作成するに当りまして、非常な困難の下に成しとげておるのです。日本におきましても、現在のこの法案がすでに一カ年近く法務府において研究を重ねられておつて、その間幾多の反撃に会い、一枚脱ぎ、二枚脱ぎ、二転、三転、四転、五転して、今日の法案になつて現われて参つたのです。これほどこの法案に対するところの非難というものが包蔵されているということを、我々は先ず認識しな……

第13回国会 参議院本会議 第35号(1952/05/06、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 只今上程になりました刑事特別法案に対する修正案につきまして、提案者を代表いたしましてその趣旨並びに理由を申上げたいと存じます。  原案は御承知の通りいわゆる旧軍機保護法にふさわしいところの法律でありまして、この法律の施行によりますれば、曾つての軍機保護法によりまして我々がこうむつたところのあらゆる基本人権の制約というものが、より以上に加えられるということを憂うる次第であります。又原案によりますれば、今日、新聞雑誌その他の言論機関の活動が何らの制約なく自由にこれが許されておるこの現状におきましてこの原案が通過いたしますれば、少くともアメリカ合衆国軍隊に関する限りはその報道の自由という……

第13回国会 参議院本会議 第60号(1952/07/02、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 私は、これから緑風会から提案されました修正案に対しまして、(「無茶苦茶だ」「やかましい」「うるさいぞ、静かにしろ」と呼ぶ者あり)質疑をしたいと存ずる次第であります。  原案に対しましては、すでに私から、本会議並びに委員会におきまして、総論において十二点、各論において八十一点、補足して二十五点、合せて百年八点に亘りまして各欠点を指摘して参つた次第であります。只今中山さんの御発言にもありました、ごとく、又委員会におきまして討論の際、岡部さんから御発言がありましたごとく、原案の不備であることは十分與党各位においてもお認めのことである。むしろ御発言の御趣旨は、不備ということを通り越しまして……

伊藤修[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院2期)

伊藤修[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 法務委員会 第6号(1950/07/28、2期、日本社会党)

○伊藤修君 先程から質疑応答をお伺いしておりますと、政府委員及び衆議院におきましては本会期中に本法案を成るべく上げるようにと、こういうような強い御意思のように拝聴いたします。又御答弁中の衆議院の御意見を伺つておりますと、修定も吝かでないと、甚だ原案に対しまして御信念が足らんようにも拝聴いたします。そのお言葉を率直に伺つて我々受入れて仮に修正いたすといたしますれば、本日修正案ができましても明日ということになります。明日は土曜日でありまして、恐らくこれはLSの方に廻ることになりましよう。その場合においてLSの方においてこの法案に対しては相当議論があると思います。明日は勿論到底交渉の余地はないと思い……

第8回国会 法務委員会 第7号(1950/07/29、2期、日本社会党)

○伊藤修君 幸い法務総裁が御出席になりましたから、この機会を利用して、と申しては甚だ失礼でありますが、一言お伺いしたいと思います。  過日「文芸春秋」におきまして大野伴睦氏が何か意見を書いた。それに対しまして検事が又反駁文を掲げたそうであります。聞くところによりますと検事の反駁文につきましては、検察官が協議いたしまして、そうしていわゆる河合検事の名においてあの反駁文を発表した。こういうふうに伺つておるのであらますが、勿論出獄中の大野氏がああいう文章を公開されることにつきましては、或いは不謹愼の譏りを免れないかも知れませんが、ただこれに対しまして検事の名を以て反駁文を出すということが、一体どうい……


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 法務委員会 第2号(1950/12/02、2期、日本社会党)【議会役職】

○理事(伊藤修君) 提案について御質疑がございますか。
【次の発言】 今鬼丸さんの御趣旨はいわゆる簡易裁判所の判事の中で、特に判事と称せられる人の経歴に関する資料を提出して貰いたい、こういう意味ですね。
【次の発言】 経歴を示して頂くわけですね。
【次の発言】 今宮城さんの御質問の趣旨は、通訳といつても普通の通訳では駄目だ、司法行政若しくは法律に明るい通訳でないとできないのだから、それを賄えるという普通の通訳より特別の技能が要るという意味ですね。それは私が実際向うへ行つても連れて行つた通訳が役に立たなかつたですから、法律を知らなかつたですから。それをどうして賄うかということをお尋ねしているので……

第9回国会 法務委員会 第4号(1950/12/05、2期、日本社会党)【議会役職】

○理事(伊藤修君) 只今より委員会を開きます。  本日は、先ず昨日付託になりました判事補の職権の特例等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。政府より提案理由の御説明を願います。
【次の発言】 次に政府委員より逐條の御説明を願います。速記を止めて下さい。    午前十一時十八分速記中止
【次の発言】 速記を始めて下さい。本案につきまして御質疑はございませんか。御質疑はないようでありますから、質疑は終局いたしたものと認めて御異議ありませんか。
【次の発言】 次に討論を省略いたして直ちに採決に入りたいと思いますが、御異議ありませんか。

第9回国会 法務委員会 第5号(1950/12/07、2期、日本社会党)

○伊藤修君 只今政府委員から説明がありました衆議院の修正案に対するところの問題につきまして、お確かめして置きたいと思いまするが、今の修正案に対しましては、当委員会におきましても御承知の通り修正のごとき意見を持つておつたのでありまするが、恐らくそれに対しまして、委員会として賛成だろうと思います。従つてその結果、政府の改正案というものが先の施行法に戻つてしまうわけでありますが、そうするというと、いわゆる十三條で以て今後におけるところの旧件の処理が賄えるのかどうか、その点を確かめて置きたいと思います。
【次の発言】 賄つて行くということは、新らしくルールを規定する意味ですか、又は規定するとするならば……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 運輸委員会 第25号(1951/05/26、2期、日本社会党)

○委員外議員(伊藤修君) 会期も非常に切迫いたしております。貴重な時間でありまするから、簡単に私の発言の趣旨を申上げます。  運輸委員会及び法務委員会の連合委員会における質疑の結果、次の六点について、自動車抵当法案及び道路運送車両法案の二法案中、それぞれ修正したいという希望を申上げて置きたいと思います。  第一点といたしまして、抵当権者保護のため、抵当権の効力として、一種の追及権につき規定を設けること、それは抵当権の追及力について、それらのものが、第三者に引渡された後も、抵当権の効力が及ぶ旨の規定を設ける必要があると思うのであります。第二点といたしまして、道路運送車両法第十五条第一項第一号中の……

第10回国会 法務委員会 第3号(1951/03/07、2期、日本社会党)

○伊藤修君 午前中におきまして鬼丸委員から、詳細各般について、今度の木内問題について御質疑がありましたから、大体のアウト・ラインは承知したのですが、なお二、三点その御答弁の中で御釈明を求めなければならんと思うのであります。法務総裁も午前中仰せのごとく、現在ほど国内治安の確保を要求されるときはないと思うのです。従つて我が検察陣の構成というものに対しまして、我々が重大なる関心を拂うことは又当然のことと思うのであります。これは一総裁の感情的な御意見によつてこれが左右されるということになりますれば、最も由々しい問題であろうと思うのであります。我々の尊敬するところの大橋総裁が、さような感情の下に今度の問……

第10回国会 法務委員会 第8号(1951/03/20、2期、日本社会党)

○伊藤修君 今政府委員の不正防止に関するところの御説明を伺つたのですが、御説明だけでとどまるのか、或いは本法にその旨を記載するのか、或いは先に出されたところの三十二年の五月十二日附の司法省令第十一号の施行細則にこれを明記するのが、法文上の点を明らかにして頂きたい。
【次の発言】 なお鍵の保管の責任者、これを雇に保管せしめるとか、他の登記官吏に保管せしめるというようなことでなく、いわゆるその登記所の最高の責任者、登記課長か何か存じませんが、そういうものに保管せしむるというような明文を置くのですか、鍵の保管責任者を法文に明らかにするかどうかということです。

第10回国会 法務委員会 第10号(1951/03/29、2期、日本社会党)

○伊藤修君 先ず第一に伺つて置きたいことは、先ほど警視総監から検察庁の手を以て調べて貰うような手続をしているとかおらんとかという趣旨のお話がございましたが、それは手続になつておるのか、なつているとすればどの程度行つているかということ。  それからいま一つは警察官の出動は千五百人と伺つたのですが、相手方のほうはどのくらいの集団であつたか。  それからいま一つは、先ほど田中警視総監は棍棒で殴つたか石で傷ついたのかちよつとわからんと医者が言つたといのですが、一体その医者はどこの医者か。現在の日本の法医学から見れば、傷跡が鈍器のものであるか、或いは鋭利な刃物であるか、或いは角のある石でやられたかという……

第10回国会 法務委員会 第15号(1951/05/17、2期、日本社会党)

○伊藤修君 先ずお尋ねする前に、この法律でしばしば使われているところの住民の意味と世帶の意味というものを先ず伺つておきたいのですが、それから住所と三つ
【次の発言】 そうするとこの住所は、あなたの今の意義からいうと、民法にいうところのいわゆる生活の本拠をいうということにそれは適応する、こうおつしやるわけですね。
【次の発言】 そうすると、この住所というものに対するところのこの住民登録法によるところの住所というものが決定された場合には、他の法律にいう住所として同一に取扱つて差支ないわけですか。
【次の発言】 面倒ですから聞くのです。
【次の発言】 ならなければならんではいかん、信念を伺つて置かな……

第10回国会 法務委員会 第17号(1951/05/23、2期、日本社会党)

○伊藤修君 この執行吏の国庫補助基準額令というのが政令でできておりますが、二十六年の一月一日から施行するという政令でありますが、八万一千円というのはどこから出て来るのですか。この基礎をお聞かせ願いたい。
【次の発言】 そうすると、この基準額は第五條によつて政令に委託しているのですから、政令はいつも変更できるのですが、政令でどんどん上げてしまういつもこちらの法律を変えなくちやなりませんね。
【次の発言】 法律のことともう少し調和がとれませんか。政令がどんどん先ばしつて、法律があとで追つて行くということでなくして、もつと調和がとれませんか。

第10回国会 法務委員会 第18号(1951/05/24、2期、日本社会党)

○伊藤修君 連合委員会を開くことが必要と思います。
【次の発言】 一般的なことはあとでお伺いすることにして、條文について少しく説明的な事項についてお伺いしておきたいと思いますが、この第一條及び第二條中に民事に関しとこう表現しておるのですが、広く民事と申しますれば、勿論家事調停その他も入ることになるのですが、本法の説明書を拝見しますと、家事調停は入つていないというような説明もありますが、それならばそういう趣旨を明らかにしたほうがいいのじやないかと思うのですが、広く民事という文字を使わずして他に適当な文字を使うか、或いは本條において明らかにするか、どちらかにしたほうがいいのじやないか、かように考え……

第10回国会 法務委員会 第19号(1951/05/25、2期、日本社会党)

○伊藤修君 弁護士法の改正を今日この会期末に提案されて参つたのでありますが、一体弁護士法は根本的に相当範囲において改正の必要があると思うのですが、その点に対して御考慮になつたのですか、どうですか。
【次の発言】 法律を必要のときに差迫つて一部ずつ改正して行くという行き方よりは、そういう御意見もあるならばこの際根本的になぜなさらなかつたか、なさるべきことがいいのではないかと思いますが……。殊に税務代理士法においては弁護士法を改正して、一つの弁護士法を各部所で以て任意に改正して行くということに対して御意見はどうですか。
【次の発言】 私の質問していることは、内容をしているのではなく、この改正すると……

第10回国会 法務委員会 第20号(1951/05/28、2期、日本社会党)

○伊藤修君 今須藤さんのお聞きになつた最後の点は、そういう非常に危險のあるものだから議論があると思いまするが、それはのちにいたしまして、根本の問題として、鍛冶さんがいわゆる寄留法に代るべき住民登録法を制定する必要があるということについて縷縷御説明がありましたが、私はこの法律の態勢から考えますと、この法律はやはり依然として寄留法と同様な運営になつて行くのじやないかと、こういうことを非常に憂うるのです。若しそうであるとするならば、何もここで事好んで住民登録法などというものを作らんでも現行の寄留法で差支えないのじやないか、有名無実になるならば苦しんでかような法律を作る必要はないと思います。この法律を……

第10回国会 法務委員会 第21号(1951/05/29、2期、日本社会党)

○伊藤修君 そうすると今の御答弁だと、監獄におる者はすべて強制力によるんだから住所はないと、こういうお説ですか、よろしいですか。
【次の発言】 そうすると、上野の地下道か何かにおつて、住所のない人間が、いわゆる浮浪者が、たまたま重大犯罪を犯して無期懲役に処せられておる。これが監獄におる場合は、これは住所がないことになるのですか。
【次の発言】 そんな馬鹿なことはないですよ。およそ日本の国民として日本に中に住まつておつて生活を営んでおつて、いわゆる生活の本拠がそこにあるのだから、それが住所でないということがあり得ますか。
【次の発言】 そうすると、お説のようだというと、国民であつても住所のない国……

第10回国会 法務委員会 第22号(1951/05/30、2期、日本社会党)

○伊藤修君 私はこの際法務総裁並びに意見長官に対しまして御意見を伺いたいのであります。第一の問題は、最近政府の立法方針が非常に何といいますか政府の責任を免るる意味においてと私は解釈しますが、衆議院の名を以て、いわゆる議員立法の形式により提出される法案が多いのです。これは衆議院が独自に議員提出として発案なさることはこれは独自の権限でありますから差支えありませんが、そうでなくして実際は政府において立案され、そうして政府においてその法律施行を企図されておるにもかかわらず、その提案の名前を衆議院にかりて、そうして議会に提出する法案が多い、こういうふうに見受けられるのです。この傾向は絶対に私はやめて頂き……

第10回国会 法務委員会 第23号(1951/05/31、2期、日本社会党)

○伊藤修君 今のに関連しまして鈴木さんにお尋ねしますが、先ほどあなたは数字をお挙げになりましたですが。
【次の発言】 司法書士の収入の点ですね。三つ挙げられましたね。
【次の発言】 これは年間ですか。
【次の発言】 この収入の中には今佐藤さんがおつしやつたようないわゆる実費というものは含んでいないのですね。
【次の発言】 控除された金額でございますね。
【次の発言】 鈴木君にお尋ねいたしますが、今の数字はどういう資料に基かれたのですか、根拠だけ伺えばいいのです。
【次の発言】 そうすると、結局法務総裁の定めた料金をたてにして計算したものですね。

第10回国会 法務委員会 第24号(1951/06/01、2期、日本社会党)

○伊藤修君 只今上程になりました請願及び陳情はいずれもこれを採択して内閣に送付することが適当と存じますので、さようお取計らい願いたいと存じます。
【次の発言】 只今上程になりました請願及び陳情は、なお当委員会において十分に調査することにいたして、この程度において審議未了にお願いいたしたい。

第10回国会 法務委員会 第25号(1951/06/02、2期、日本社会党)

○伊藤修君 それではこの際、本案につきまして修正意見を提出したいと思います。   司法書士法の一部を改正する法律案を次のように修正する。   「第十五條の次に次の三條を加える。」を「第十五條の次に次の四條を  加える。」に改める。   第十五條の二第一項の改正規定に次のように加える。   司法書士の報酬に関する規定を変更したときも、また同様とする。   第十五條の三の改正規定を第十五條の四とし、第十五條の四の改正規定を第十五條の五とし、第十五條の二の改正規定の次に次の一條を加える。  第十五條の三 法務総裁は、司法書士会の報酬に関する規定が経済的事情の変動により著しく適正を欠くに至つたと認める……


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第11回国会(1951/08/16〜1951/08/18)

第11回国会 法務委員会 第1号(1951/08/17、2期、日本社会党)

○伊藤修君 私のほうは北海道を視察に参りまして、函館、札幌、旭川、釧路、網走、全道に亘りまして検察及び裁判に関する調査並びに裁判官侮辱法に対するところの現地の意見及び治安問題に対しましては北海道の特殊性、いわゆる対外関係において北海道の治安に対する影響、そういう点並びに警察機構に対するところのそれぞれの各事項について詳細なる調査を行なつて参りました。厖大なる記録でありますから、内容はいずれも記録によつて御覧願うことにいたしまして、簡単でありますが調査報告に代えます。
【次の発言】 御承知の通り当委員会におきまして先に民事訴訟法の臨時措置について、当時三カ年の申出があつたのを二カ年という制約を当……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 法務委員会 第1号(1951/10/11、2期、日本社会党)

○伊藤修君 御承知の通り講和条約も成立いたしまして、日本の国内法規について相当改革もいたされることと存じます。この際政府の国内法規に対するところの改正に対してどういう意見を持つておるかということを当委員会といたしましては事前に知つておくことが必要だと思います。これらに対するところの法務総裁の御意見を伺いたいと思います。なお近時国内治安に対しましては、国民全体において重大な関心を持つておりますから、この点に対するところの質疑並びに先に貞明皇后の御逝去によりまして、国民ひとしく従来の慣例から申しますれば、恩赦に浴すべき事項であるにかかわらず、当時連合国との関係等においてこれらの恩典がなかつたのであ……

第12回国会 法務委員会 第2号(1951/11/13、2期、日本社会党)

○伊藤修君 法務総裁のお身体を借りるのに非常に難儀をしておる際、鬼丸氏から相当重要な点について時間をお使いになつたのでありますが、私は成るべく意見は差控えて、簡単に要領だけをお伺いしたいと思います。只今鬼丸氏から戦犯についての御質問がありまして、それに対して政府は鋭意努力されておる状態をつぶさに伺つて、御配慮の点に対しましては敬意を表する次第です。併し一面に国内の犯罪人に対するところの考慮が払われておるかどうか。本会議その他において総裁の御意見を伺つておりますれば、始めておるがごとく感じられる。只今御答弁中にも恩赦のことも考えておるがごときお言葉も洩れておるのでありまするが、我々の聞かんとする……

第12回国会 法務委員会 第3号(1951/11/15、2期、日本社会党)

○伊藤修君 私の今日御質問しようと思いました事項につきましては、あとで御質問申上げることにいたしまして、関連上先回の質問のうち、一松委員から質問がありました事項について、この際質問しようと考えております。当時一松委員の質問の全趣旨を伺つておりまして、それに対する法務総裁の御答弁がはつきりしていないように思うのです。或いは国民に対して疑惑を抱かしむる虞れがあると思いますから、この際法務総裁の御意見をはつきりさしておきたいと思います。  第一は一体今日の憲法の上におきまして天皇に対する感覚をどう我々は持つべきかという問題であります。質問の全趣旨から申しまするというと、我我の受取れる感じは、いわゆる……

第12回国会 法務委員会 第4号(1951/11/16、2期、日本社会党)

○伊藤修君 この臨時措置法の基礎になつた法律は、この資料にある国家公務員法の附則の十一條と三條のこの変更によつてなされたものと思うのですが、この十一條の変更は二十三年の十二月のようです。それから三條の関係は二十六年の三月三十日のようですが、すでにこの法律の改正当時に昨日提案されたようなこういう法律の改正が必要とされておつたのじやないですか。なぜそのときから準備されないのですか。いわゆる先ほど鬼丸さんがお伺いされたように、こういう臨時的な法律を作るという意味において今ややこしい條文を引用せなくちやならない、こういうことになつておるのじやないですか。

第12回国会 法務委員会 第5号(1951/11/17、2期、日本社会党第三控室(右))

○伊藤修君 今の御報告によりましても、いわゆる九月に配付しておるんです。法律はどうあろうと実際に適用しない支給方法は役立たないのですから、もらうものでもそれがそれだけの金額だけの効果を挙げないということを認識しなくちやいかんと思うのです。
【次の発言】 十月末日を削られたことは結構なことですが、実際いわゆる北海道あたりの現地の事情をお伺いいたしますと、冬の支度というものはすでに七月中になさらなくちやあならないのです。例えば岐阜県の場合においても、飛騨地方の冬支度というものは大体九月とか十月までに終つてしまうのです。雪が降る頃には一切外の用事というものとか冬の支度については何ら考慮をしなくともよ……

第12回国会 法務委員会 第8号(1951/11/22、2期、日本社会党第三控室(右))

○伊藤修君 この際法案に関係して、一点質問いたします。最近官公吏の汚職事件が非常な増加率を示して来ておるということは誠に寒心に堪えない次第でありますが、それに伴うてと言うては或いは語弊があるかも知れませんが、我々が常に信頼しておかないところの司法陣においても、大なり小なりそういう傾向が現われているのじやないか、裁判所関係においては余り耳にしないのですが、検察関係においては、いわゆる事務官制度を設け、検事制度を設けたという関係からも、そうなるのかもわからんと思うのですが、要するに従来の検察庁の堅陣がその一角から崩れたとも言うべきであろうと思うのですが、私たちが耳にする範囲においても、函館において……

第12回国会 法務委員会 第9号(1951/11/26、2期、日本社会党第三控室(右))

○伊藤修君 一般公務員の定員法は当院において修正されるというような気運になつております。又政府のほうにおいてもその一部については同意をしておるらしいのですが、その修正は必至と考えられるのですが、あとは数だけの問題となつておるような情勢ですが、それとこの裁判所職員の定員法との関係はどうであるか、お伺いしたいのです。というのは、いわゆる減員のパーセンテージが違つて来るのですが、裁判所もそれに倣う必要があるのかないのかということを先ずお伺いしたい。
【次の発言】 政府委員はそう簡単におつしやるけれども、いわゆる一般のものについても最小限度において減員をされて、それを原案としてお出しになつた。それが国……

第12回国会 法務委員会 第10号(1951/11/27、2期、日本社会党第三控室(右))

○伊藤修君 只今羽仁委員のお申出に対しましては、成ほど占領下におきましていろいろ治安関係上不幸にして占領法規に触れたかたがたもおありになると存じます。これらに対しましても我々同僚といたしましては、なんらかの考慮を払うということも、或いは時宜適切と考えられるのでありますが、委員長において格別御反対、御意見もないようですから、合せて小委員会に付託されることを私希望します。

第12回国会 法務委員会 第11号(1951/11/28、2期、日本社会党第三控室(右))

○伊藤修君 最高裁判所にお尋ねいたしますが、最高裁判所においても、つとに御承知のことと存じますが、現在の裁判所職員の勤務状態は大よそ定時時間に退庁はできないとかいう状態であるように見受けられます。いわゆる時間外勤務を余儀なくされておることが実情であると考えられるのです。なお他の一般職の場合と異なつて、裁判所の事務の性質からいたしましても、いわゆる人事院規則によつて一般職に与えられるところの休憩時間とか、そういうものも十分にかち得てない。又職員のうちには本来一事務であるべきものが、数個の事務を兼務しておる。又他面におきましては病気によるところの長期欠勤者が相当数あるように聞いておるのですが、こう……

第12回国会 法務委員会 第12号(1951/11/29、2期、日本社会党第三控室(右))

○伊藤修君 只今議題となりました両法案に対する小委員会の審議の経過並びに結果について簡単に御報告申上げます。  この小委員会は第十国会、即ち二十六年の六月二日に設置せられまして、引継ぎ第十一国会、第十二国会に継続して審議せられたのであります。第十一国会におきましては、小委員会は第一回乃至第五回開きまして、その間逐条審議をいたし、各質疑を逐条について行なつて参つたのであります。第十一国会が終りまして、休会中におきまして継続審査の過程におきましては、名古屋商工会議所において、中京の財界人に御参集願いまして、例えば名古屋の高裁判事白木君、或いは弁護士会の代表として谷君、久保田製作所の社長の永井君、大……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 地方行政委員会 第69号(1952/07/25、2期、日本社会党(第二控室・右))

○委員外議員(伊藤修君) 私は二、三点質問を申上げたいと思いますが、その前提といたしまして、今日の日本の警察制度のあり方についてお伺いいたしたいと思います。勿論この基本的な問題につきましては、当委員会の所管に属することでありますから、深くこれを追及するという意思は勿論持つておりません。ただ私がのちに質問を申上げようとする点について、基本的な政府のお考え方を伺つて置かなければならんので、その便宜上お伺いする次第であります。  第一にお伺いしたいことは、現在の日本の警察機構を一体どう持つて行くか、この点であります。即ち自治体警察というものを基幹にいたしまして、日本の警察機構というものを打ち立てて行……

第13回国会 農林委員会 第57号(1952/07/02、2期、日本社会党(第二控室・右))

○委員外議員(伊藤修君) ちよつと私は本会議で質問しておりまして、或いは重複するかも知れませんが、先ずお伺いいたしたいことは、一体政府におきまして、岐阜県の三大河川の重要性ということを認識してああいう工事をなさつておつたかどうか、御承知の通り岐阜の三大河川と申しますのは、奈良朝以来の問題の河川でございます。宝暦年間におけるところの薩摩義士が、あの多くの犠牲を払つて築き上げた今日の決壊箇所の附近のいわゆる千本松原というような、ああした偉大な人命の犠牲を払つて築き上げた難工事であります。多年の人類の努力によつて、今日の長良川及び揖斐川、木曾川の三大河川というのは完成しておるはずであります。この水害……

第13回国会 法務委員会 第2号(1952/02/11、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 次回に質疑に入る前に今提案説明のあつた第二番目のポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く法務府関係諸命令の措置に関する法律案、この第一条ですね、存続すべき命令の内容を次の委員会開催のときに政府から御説明を願いたいと思うのですが、そうして質疑に入つて頂くと、そういたしませんとこの命令の内容というものは各委員は存じていたいはずですから……。
【次の発言】 廃止するほうはよろしいですから、なくなつちまうのですから、存続するほうだけを……。
【次の発言】 この法律の基本法たる臨時借地借家ですか、この法律の改正の場合において、たしか衆議院の提出であつた、それを参議院においてこの基本……

第13回国会 法務委員会 第3号(1952/02/12、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 提案者に昨日の私の質問に対する御答弁をお願どいたします。
【次の発言】 昨日の質問者がいないようですから私が代つて聞いておきますが、昨日の吉田君の質問は今法務府の御答弁とは内容が違うようです。吉田君の質問の趣旨及び私の質問の趣旨は、一体かような個々の小さな罹災に対しても本法を適用するならば、基本的に法律を改正して一般法に引直したらどうだ、政府が立法の当時この法律の将来について考えるというお約束があるはずです。ここでそれに対して今日どういう考え方を持つておるのか、ただ成行に任して行くという考え方か、政府は一定の方針を持つておるのかという点をお伺いしたい。こういう質問の趣旨だつたのです……

第13回国会 法務委員会 第4号(1952/02/13、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず佐藤さんに一つ、第二の、婦女に売淫をさせた者等の処罰に関する勅令の第一条の、困惑させたという、この困惑させたという意義を伺いたい。
【次の発言】 そうすると、貸金をしておれば困惑の中に入るんですか。貸金をしておつて今少し動的な状態に入らなければならんのですか。例えば貸金の請求をするというところまで行かなければならんのか。貸金という事実だけあれば困惑といううちに入るのか。
【次の発言】 そういたしますと、貸主が黙つておれば本法の適用を受けないということになるというように了解しますが、併し実際問題といたしましては、婦女が多額の借金をしよえばその精神的の束縛というものは免れないと思い……

第13回国会 法務委員会 第5号(1952/02/14、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 昨日は私はこの法律案の扱い方についての政府の考え方をお伺いいたしたに過ぎないのですが、本日は次の段階において大体論について先ずお伺いしたいと思います。昨日説明員の御説明にもありましたのですが、本法は本法があることによつていわゆる公娼制度の復活を阻止しているのだ、その意味において本法の効果は至大なものであるというような趣旨の御答弁があつたのですが、これは国内の実態に目を蔽い、耳を蔽うて、ただ形式的に本法の効果を称揚されるに過ぎないのです。事実政府の関係のかたがたでも恐らく御承知のことと思う、全国におけるところのいわゆる公娼制度の残存物であるところの私娼窟の存在することは顕著なる事実で……

第13回国会 法務委員会 第6号(1952/02/21、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず第一にお伺いいたしたいのは、法務総裁が就任第一声として新聞記者会見において語られたところによりますと、いわゆる独立後におけるところの日本のあり方として現行憲法の再検討を要するということを述べられております。そのうちにおいていわゆる再軍備の問題、知事公選の問題、並びに参議院制度のあり方についての問題等を例示せられておりますが、法務総裁は現在においてもなお且つこの信念を持つていられるのかどうか。若し持つていられるとするならば如何なる内容を持らているのか、どういう点を改正するのか、この際明らかにして頂きたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、例えば一月十日の読売に書かれてお……

第13回国会 法務委員会 第7号(1952/02/23、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 法務総裁がおいでにならんので特審関係について特別審査局長にお尋ねいたします。今度の機構改革について、特審局のあり方としてどういうような考え方を持つておられるか、先ずその点をお伺いしたい。
【次の発言】 そすると特審局のあり方としては、法務総裁の下に隷属して別個な機関として存在するのか、或いは国警その他の治安機関と合同統合するという形にするのか、その点はどうですか。
【次の発言】 そうすると、特審局のあり方としては、今の調査だけが主体になるのですか、それとも捜査権まで持つのですか、処分権まで持つのですか。
【次の発言】 そうすると、処分を別個の機関とするということは、どういう機関を想……

第13回国会 法務委員会 第9号(1952/03/03、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 今の議題になりました法案に対して提案理由を伺つただけのように記憶しておりますが、説明をお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 選任する人は誰ですか。
【次の発言】 そうすると、それは法務総裁の選任書ですか、委任状を渡すのですか。
【次の発言】 そうすると、その選任書の授権の範囲はどこまで入るのですか。私のお尋ねするのは、いわゆる一般弁護士に対して授権をする場合の、あの授権方法と同様に解釈していいのですか、特段の制約があるのですか。
【次の発言】 特段の明記のない限り、この七條による授権行為一切を含むところの選任書と、こういうように解釈していいのですね。

第13回国会 法務委員会 第11号(1952/03/06、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 あなた柴さんですね。
【次の発言】 あなたは警察官におなりになつたのはいつ頃ですか。
【次の発言】 それで証人は現在お勤めをなさつておる職務内容は。
【次の発言】 警備係という職務の内容は。
【次の発言】 そうすると、文字に現われておる單に警備ということでなくして、いわゆる予防警察に入るわけですか、それが本質になるのですか。
【次の発言】 そうすると、警備係というものは、そういう予防警察の本質を持つものを言うのですか、それとも他の純然たる警備というものもあるんですか。
【次の発言】 そうすると、あなたはそれがあなたの持つところの職責でありますね。

第13回国会 法務委員会 第12号(1952/03/12、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 私は法務総裁その他のかたがたに御質問申上げたいと思います。その前に法務総裁に一言申上げておきたいと思います。先般、即ち二月の二十三日と心得ておりますが、いわゆる憲法九条に対しまして、終日私から質問を申上げまして、なお質問が残つておるので、翌日質疑を申上げたいと申上げておいたのであります。然るに、法務総裁は他の委員会若しくは衆議院に御出席になつてお出でにならなかつた。その翌日も又委員会を開きまして、私の質問を継続いたしたいとかように考えておつたのにもかかわらず、これ又御出席がない。一体法務総裁は自己の所管事項を処理するところの大切な法務委員会に出席を怠つて、他の委員会に努めて出席され……

第13回国会 法務委員会 第14号(1952/03/26、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 では私から極く簡単に……。今の岡部さんの中にも少しありましたが、今度の恩赦の問題に、或いは多少関連しておりますが、基本的にお伺いしておきたいことは、この占領期間中においてたくさんな覚書、いわゆるメモランダムが発せられておるのですが、これは一応全部その効力が失われるものと考えるのですがこれはどうですか。
【次の発言】 そういたしますとですね、先ず、たくさんお伺いしたいのですけれども、本日はこの一点だけとにかく伺つておきたいことは、現在憲法において、いわゆる言論の自由という点、これに関しましていわゆる新聞紙法というものが廃止されておる、新聞紙法を廃止する場合において、これに対して何かの……

第13回国会 法務委員会 第15号(1952/03/28、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 本委員会は幸いにいたしまして、この平和條約第十一條による刑の執行及び赦免等に関する小委員会が、いわゆる戰争犯罪人に対する処置に関する小委員会として設けられておるのでありまするから、まさに本法案は同小委員会に付託いたしまして、審議せられるようにお取計い願いたいと思います。
【次の発言】 只今伺つただけでは非常にわかりかねるような御説明でありますが、これほどたくさんな法律につきまして、一体衆議院あたりは盲判を押してそのまま寄こす、これだけの内容を盛るところの法律を活すか殺すか、恐らくこれだけの法律を作るのには一通常国会の期間を要するほどの多数の法律です。それをこの勅令一本で以て盲判を押……

第13回国会 法務委員会 第16号(1952/03/29、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 只今法務総裁から大体の輪郭についてお伺いいたしましたので、我々は過去において数回前法務総裁並びに現法務総裁にお伺いいたしましたことについて、或る程度までの輪郭は了承し得て誠に結構であると存じます。ただ只今法務総裁が御説明になりましたうち、税に対するところの問題については目下研究中であるという仰せでありますが、これは御承知の通り終戰後連合国の示唆に基きまして、日本の税制制度に対するところの取扱いについて、相当納税義務の強化ということが、国民の従来の生活感情とマッチしないような形において示唆された結果、強くこれが取締られた傾きがあるのです。中には徳川時代におけるところの、税金滞納によつ……

第13回国会 法務委員会 第17号(1952/03/31、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 今日は佐藤さんが病気で出て見えんようで残念ですが、先ず第一にお伺いいたしたいことは、このポツダム宣言に基いて緊急勅令が発せられた基本的観念は私が今ここで申上げるまでもなく、いわゆる日本管理、並びに日本の政治管理若しくは日本の経済管理、こうした基本的原則に基いてこれを遂行するに必要欠くべからざるものとして、終戦後今日に至るまで幾多の勅令が発せられているのであります。かような基本的な必要上発せられたものであつて、今日講和條約が成立いたし、近く独立国家として発足するに当りましては、もはやこの管理という考え方は全然日本国民の頭上から払拭されるべき筋合のものであると思うのです。又国民感情の上……

第13回国会 法務委員会 第18号(1952/04/01、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 本案に対しましては、質疑応答の際、本員の意見は大体述べてあるはずでありますが、要約いたしまして、ここで一言申上げておきたいと思うのであります。問題は、いわゆる我々の多年希望しておつたところの講和條約が成立いたしまして、近き日において日本が独立国家として世界生活の一歩を踏み出さんとしておる、こうした国民の多年要望しておつたいわゆる希望ある日を迎えんとするに際しまして、いわゆる日本管理のために、ポツダム宣言に基くところのいわゆる政令五百四十二号に基いて、占領治下において日本管理の方式として発せられたところの百四十四に亘るところの各種命令というものが、当然これはその効力を失うべきことが、……

第13回国会 法務委員会 第23号(1952/04/15、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(伊藤修君) 何か御質疑がおありになりますか。
【次の発言】 今の点は羽仁さんがこの前からたびたび述べられたのですが一勿論今鍛冶委員のお話でも御同意のようですから、無論どうせ訓令とかその他で賄つても差支えないのですが、当然施行令が出ることは予想されるのでありますから、施行令でその程度は書くということを御説明願つたらどうですか。

第13回国会 法務委員会 第24号(1952/04/16、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 本案について一、二点お尋ねしておきますが、この第三条のですが、法の施行の日から五日以内に転居した場合は、前住所において届出をしなかつたときは新住所において届出を要するかどうか。この場合法第四条八号に掲げられる事項の届出をする必要がないか、この点について御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ちよつとわかりにくいのですが……。
【次の発言】 私の質問するのは、それはわかつておるのですよ、わかつておるけれども、実際上例えば一日なら一日の午前零時とおつしやいますが、その一日の日の朝ですね、移転する人が相当数あるでしよう。その場合において届出をするということは、東京都なら東京都において届……

第13回国会 法務委員会 第26号(1952/04/21、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 ちよつと羽仁さん、参考人のおつしやつたことは又繰返して御説明になることはちよつと煩わしいのですが、問題点だけ指摘して頂いたらどうです。我々も聞いてよく知つているのですから。
【次の発言】 私は質問ではないのですが資料を要求しておきます。大西洋條約と、それに伴うところの行政協定及びフィリピンの條約、それと伴うところの行政協定、或いはアメリカの防諜法、これを御提出願います。
【次の発言】 できておりますけれども批准がなつてないのです。
【次の発言】 国際連合に要求してもらつて……。(笑声)

第13回国会 法務委員会 第27号(1952/04/22、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ずこの再審の民、刑二本についてお尋ねいたします。この法案におけるところの再審の意義ですね、これをお伺いいたしたい。
【次の発言】 そうするといわゆる刑訴、民訴で言う再審と同様の意味であるという御答弁であるようにお伺いしますが、そうすると、例えば刑事の場合において軍法会議や何かはこの場合に入るのですか。
【次の発言】 そうすると軍法会議の場合においては、再審の管轄はどこになるのですか。
【次の発言】 そうするとこれはまあ民事の場合と刑事の場合と法文の建て方が違いますが、表現も違つておりますが、民事のほうは別に何とも言つてないあたかも判決を以てするというふうにも見えるのですが、刑事の……

第13回国会 法務委員会 第28号(1952/04/23、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 今の羽仁さんの御意見は御尤もなんです。ただ意見長官をいじめても始まらんから、これは法務総裁若しくはそれを代理するところの政務次官の出席を午後劈頭に求めて頂きましてこれに対する御説明をお願いするということにしたら如何でしよう。
【次の発言】 本法の第一條によりまして損害が職務を行うことによつて発生したとか否とかの争いは日米両国間では合同委員会で最終的に決定することになつているようですが、その決定と判決とが異る場合にはどういうことになるのですか、先ずこの点について……。
【次の発言】 そうしますと、第一條及び第三條ですね、何々の場合の例により、国がその損害を賠償する責に任ずるという書き……

第13回国会 法務委員会 第30号(1952/04/25、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 この法案審議に際しまして先に二回ほど質疑をいたしたのでございますが、その際法務総裁及び関係各大臣の御出席を求めておりましたが、遺憾ながら数回これが流れて今日に至つた次第であります。委員会として誠に遺憾に堪えない次第です。  つきましてはこの問題について先ず法務総裁にお伺いいたしたいことは、御承知の通り日本がいわゆる人身売買をあえてしておるというような国際認識の下に、ポツダム宣言においてこの不名誉極まるところの烙印を押されたごとく指示を受けておるのであります。従つてこのポツダム宣言を降伏条件として承認した日本といたしましては、これに対するところの国内処置としていわゆる勅令九号を以て先……

第13回国会 法務委員会 第31号(1952/04/26、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 昨日の質問に引続きまして御質問いたしたいのですが、二條のうちで今一つお尋ねしたいのはこの「又は要求を受けてその場所から退去しない者」、刑法のいわゆる退去不応罪に相応するものですが、この場合に例えば進駐軍労務者がこの雇用関係が不当に破棄されたとかの場合、労務者のほうといたしましてはこれに対して抗弁をする。使用者たるところの進駐軍関係のいわゆる今後における駐留軍でしようが、その側から申しますればすでにそこにおつてもらうことは好ましくないという場合において退去してくれといつた場合においては、この條項において取締るつもりかどうか。

第13回国会 法務委員会 第32号(1952/04/27、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず六條関係についてお尋ねいたしたいと思います。ここに「公になつていないもの」この意味について先ほど御説明がありましたが、例えば日本及びアメリカ等においては公になつていないがすでにソヴイエト、中共においては公になつておる、というようなものに対してはやはり公という概念が入るかどうか。
【次の発言】 又この種の事案が取上げられまして裁判進行中において知り得るような事項については、やはり公ということが言えるかどうか。
【次の発言】 いわゆる裁判審理中において法廷においてこの種のことが取上げられて、その文書若しくは供述の上においてたまたまそういう事項に触れて来るというような場合があり得ると……

第13回国会 法務委員会 第33号(1952/04/28、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 本案につきましては、質疑応答中において問題点を明らかにしておつた次第であります。本案中のいわゆる勅令第九号婦女に売淫をさせた者等の処罰に関する勅令、これをそのまま国内法に引直すに当りましては、この勅令のみによつては未だ以て婦女の人身売買並びにその基本人権の保護に欠くるところありと考うるので、例えば婦女を売淫させる目的を以て斡旋、勧誘、或いはその場屋を提供し、又は貸借を他人名義を以てなさしめたというような場合においては、本法においては到底賄い切れない。かくてはポツダム宣言において世界に対して、我々は婦女の売淫に対しまして基本人権の保障を宣言し、又は人身売買をなさざることを我々は確約し……

第13回国会 法務委員会 第35号(1952/05/08、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(伊藤修君) では本法案につきましてこれより質疑に入ることにいたします。質疑のおありのかたは質疑をお願いいたします。
【次の発言】 この只今議題になつておる法案について二、三お伺いしておきたいと思います。先づ第一にお伺いしておきたいのは、今ここに鈴木さんもいらつしやいますが、この前私が数回に亘つて一般公務員の減員に際しまして、最初政府提案の減員が国会において承認されずして、国会はこれに対しまして復活要求をなし、その結果御承知の通り一割なんぼかの復活が国会において議決された。この復活人員は各省に大体必要に応じて、各省要求の人員に比例いたしまして、これを普遍的に復活したにかかわらず、ひとり最……

第13回国会 法務委員会 第36号(1952/05/09、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(伊藤修君) それではこれより法務委員会を開きます。  裁判所職員定員法等の一部を改正する法律案並びに工場抵当法及び鉱業抵当法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題に供します。昨日に引続きまして質疑を継続いたします。
【次の発言】 この官吏の退職者の中の級別はわからないですか。
【次の発言】 いま言つたように検察審査会のほうを御報告願います。
【次の発言】 今の東京の例の委員の男女別はどうですか。
【次の発言】 この検察審査会の運営について、検察方面からの何か意見が出ておりませんですか。
【次の発言】 何か委員に選定されたかたに、委員会を開く前にその人の大体の常識程度を簡単にテストす……

第13回国会 法務委員会 第37号(1952/05/12、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず第八條についてお伺いいたしますが、第八條が現行法を修正いたして原案のごとく修正されるものでありますが、今度の改正によりましてこうした登記が任意に抹消できるかどうか、この点をお伺いいたします。
【次の発言】 私のお伺いしているのは、この法廷事由意外に任意に抹消ができるかどうかということですよ。財団から、例えば抵当権に対しては弁債してしまつた、併し工場財団だけはそのまま残つている。このたびの改正によりますれば、三ヵ月残つている。その期間において会社が増資その他の方法によつて資金が賄い得た、よつてこれは事の必要上財団申請登記がもう必要がない、だから早く、速かに抹消してしまいたい。例え……

第13回国会 法務委員会 第38号(1952/05/16、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 只今議題になりました両法案につきまして、小委員会の審議の経過並びに結果について御報告申上げます。  先ず会社更生法案についての概略の内容を御説明申上げます。会社更生法案は窮境にあるか、又は再建のできる見込みのある株式会社についてその債務を減額し、又は支払期日を延期する等関係人の協議によつてその権利を調整しながら、会社の事業を継続させ、その更生を図ることを目的としておるのであります。この法律は株式会社が弁済期日にある債務を弁済すれば、事業の継続に著しい支障を来たすとき、会社に破産の原因となる事実の生ずる慮れがあるときに、漫然と放置して会社を破産に陥らしむることなく、債権者の譲歩により……

第13回国会 法務委員会 第39号(1952/05/19、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 私は持時間も少いのでありますから、本日は大体本案に対するところの概括論について質疑をいたしたいと思います。  先ず第一にお伺いしたいことは、一体政府といたしまして最近の治安対策に対していわゆる法律のみを以てこれを賄おうとする考え方に対して私は大きな疑義を持つているのであります。御承知の通り、法律のみを以てすべてのことを規律するというあり方は、少くとも我々といたしましてはそういう考え方を否定するのが本来ではないか。私どもの過去の歴史を通じましても、法律のみを以てすべてを規制し得るとは考えられないのです。又そうした場合においては恐らくその国家の興隆というものはあり得ない、却つて逆な方向……

第13回国会 法務委員会 第40号(1952/05/20、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 昨日に引続きまして質疑を継続することにいたします。昨日は大体論についてお伺いいたしたのでありますが、本日は主として破壊活動防止法案の内容について、その大体をお伺いいたしたいと思います。お伺いいたしたい論点は八十一点お伺いいたしたいと思うのであります。従つて時間の関係上、一つの問題を深く掘下げるというわけには参りませんので、内容に対するところの詳細な質疑の進行については後日又いたすことにしまして、取りあえず疑義の点を政府に簡単に要領よく一つ御答弁願いたいと思います。  先ず第一條の破壊活動の主体となるところの「団体の活動として」という法律上の意義を先ずお述べ願いたいと思います。

第13回国会 法務委員会 第41号(1952/05/21、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 昨日に引続きまして質疑を継続いたします。本日は長谷山さんの御好意によりまして、持時間を拜借いたしまして残る部分だけの質疑を終了いたしたいと思います。  第二十四條につきましては、一昨日法務総裁に質疑をいたしておるのでありますが、第三十四條の趣旨からいたしまして、殊に第三項の規定がある以上本條においていわゆる行政事件訴訟特例法第十條第二項、この総理大臣の権限を排除するという立て方のほうが正しいのではないかと思うのです。殊にこの第三項を本法において特に明記した以上、ここに百日の審理期間ということを裁判所に枠付けておるのでありますから、この趣旨から申しましても、問題となる事案は速かに裁判……

第13回国会 法務委員会 第42号(1952/05/22、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 そういう意味じやないのです。そうじやなくて法律によつて新らしい罪を創造して行く、そういうことはやるべきではない……。
【次の発言】 破防法につきましてはあとでお尋ねすることといたしまして、この際公安調査庁設置法案について二、三点お伺いしておきます。  この法案を拝見いたしますと、第十四条に「公安調査庁に、長官及び次長の外、公安調査官その他所要の職員を置く。」と、ここで初めて公安調査庁に長官があるということがわかつて来るのです。他の設置法の立法例を調べさせましたところが、例えば宮内庁法第二条によりますれば、同法において長官を置くと規定している。特別調達庁設置法第二条第二項においても水……

第13回国会 法務委員会 第43号(1952/05/23、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 只今議題となりました法案につきまして、民事訴訟に関する小委員会の審議の経過並びに結果について御報告申上げます。  この法律案は先に第七会国におきまして、当時の事情といたしまして、新憲法の下に国内法規の整備が図られておつた時代でありまして、大法は勿論あらゆる法律は新憲法の精神に基きまして改廃をされたのであります。然るに当時すべての改廃が完了されたにもかかわらずひとり民事訴訟法に関しては最高裁判所において、ルールにおいて賄い得るというような最初の見解もありまして、かたがた非常にこの取扱について疑義があつた。その中途におきましては基本的なものだけを法律に委ね、その他の一般的な手続はルール……

第13回国会 法務委員会 第45号(1952/05/26、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(伊藤修君) 特に法文の欠点及び誤り、そういう点の指摘をお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 羽仁さんに御注意申しますが、議論は避けて頂いて、質問の要点だけを……。あとの御質疑がありますから。
【次の発言】 余り意見と同じような形式になりますと、とても果てしがつきませんから、御意見は抜きにして、質問の要点だけにして下さい。
【次の発言】 お忙しいところを有難うございました。まだお尋ねしたいかたがたくさんあろうと思いますけれども、あとの公述がありますから、公述の範囲においてその疑義を質すということにしてお願いいたしまして、ほかの質疑にまで及んで頂きますと、到底一日で済みませんですから……

第13回国会 法務委員会 第46号(1952/05/27、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(伊藤修君) それでは午前に引続きまして公聴会を再開いたすことにいたします。  本日は公述人のかたがた公私御多忙のところを御出席を煩わしまして有難う存じます。先ず法政大学総長大内兵衛君の公述をお願いいたします。
【次の発言】 この際大内先生に各自五分以内で御質疑をお願いいたします。
【次の発言】 どうも有難うございました。  次に日本弁護士連合会代表といたしまして、島田武夫君。

第13回国会 法務委員会 第49号(1952/06/05、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 どうも今のお答えには納得しかねるのです。第一に本質ですが、成るほどお説のように他の行政処分の場合においてそういうことはあり得るかも存じません。併しそれは飽くまでその行政処分の一枠内においてなされることである。一般的なものではない。範囲が違うのです。例えば古物営業に対するところの行政措置ということになりますれば、少くとも古物営業自体にその範囲が限られております。でありますから、その及ぼす影響というものはその業者のみ、その業に携わる個人のみに限られておる。それが古物営業取締のために必要な措置として当然そのときに行われる。後日他の国家意思によつて誤つておつたということが判明いたしまして、……

第13回国会 法務委員会 第50号(1952/06/06、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 そういたしますと、昨日御答弁になりました、いわゆる材料及び紙面の表に現われたところの編集方針というものによつてこれの同一性を認定する。而して紙面に現われた編集方針というものを細分いたしまして、形式的編集方針と実質的編集方針とにこれを区分し、形式的編集方針については今詳細に御説明になつたような、いわゆる見出しのつけ方、小見出しのつけ方、或いは紙面におけるところの取扱い方並びに記事の大小の扱い方、そういうような構成についてこれを同一性を認定する。実質的にはその思想と及びその思想の表現、即ち主張の同一性並びにいわゆる取扱われた記事の構成、或る種の記事を特段に集中してそれを取上げて行く、そ……

第13回国会 法務委員会 第52号(1952/06/10、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 今の問題点は、結局警察官の職務行為なりや否やという点にあるのです。だから警察官職務執行法の範疇に属すれば、当然職務行為である。問題はそこにあると思うのです。それからいま一つの問題は、職務行為を執行するに当つてその権限を踰越した場合、逸脱した場合においてそれをも職務行為とみなすかどうか。その場合においては不当なるところの職務行為だから、それに対して反撃を加えた場合に、それはこの本法に言うところの妨害罪にはならないかどうか。この二点にあると思うのですが、その二点を中心にしてお答えになるとはつきりするんじやないか。
【次の発言】 質問は入るのか入らないのかというのですから、入る、入らない……

第13回国会 法務委員会 第55号(1952/06/13、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 この法案につきまして、先ず根本的に今日の執行吏のあり方、執行吏制度のあり方、こうした根本問題を先ず一応明らかにしなくちやならんと思うのです。又政府の、或いは最高裁判所の考え方というものを伺つておきたいと思います。  提案者においては実務家であられますから十分御承知のことと思います。私が申上げるまでもなく、今日の日本の民事訴訟制度というものは、如何に国民の間においてその実生活とマッチしていないかということは申すまでもないのです。ひとしく国民の基本人権の保護を目的とする裁判所のあり方といたしましても、民事事件の今日の状態においては、到底国民の財産的な面におけるところの基本人権の保護とい……

第13回国会 法務委員会 第56号(1952/06/14、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 いや、この法律の最小限のものを目的としているという法務総裁のお考えですね、それが出ていないのじやないか。
【次の発言】 今の問題につきましてお伺いしておきたいのですが、特審局員ではないかも知れんけれども、いわゆる調査団ではないのですが、若しくは情報提供者というようなものではないのですが、我々が新聞を通じて感ずるところのものは、それによつて金銭を騙取するとか、特段に何らかの利益を目的としておるとしか考えられないのです。然るにそういうことをあえてするというのは、何らかそこに根拠がなければならんと思うのですが、普通の人がそんなことをやつたところが何らの利益がないのですから、その人が特にそ……

第13回国会 法務委員会 第58号(1952/06/17、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 最近の法廷秩序に関するところの全国における事例がどの程度発生しているか、どなたからか御説明願いたい。概略でよろしうございます。
【次の発言】 最近の事情はよくわかりましたが、然らば裁判所法の第七十一条乃至七十三条によつて、現在におけるところの裁判所のこのありかたに対しまして、秩序を保ち得ないという理由をお伺いいたしたいのですが。
【次の発言】 今の鍛冶さんの御説明は現実主義であつて簡単に取締るということだけを考えていらつしやるが、私は鍛冶さんもよくおわかりのことと存じますが、裁判所の現在のありかたといたしまして、やはり威あつて猛からずという姿が望ましい。法律で以て規制しなければ秩序……

第13回国会 法務委員会 第59号(1952/06/18、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 法制意見長官もお見えになつておりませんから、私は一つ特審局にお伺しておきますが、去る四日、九州の久留米において浮羽事件というものがあつて、それの拘留理由開示の法廷が開かれたそうです。その際、福岡の特審局員と称する木下某という者が、福岡特審局の平方氏の紹介状を持つて地検を訪れて、当日の警備状況その他を調査して行つたそうであります。然るにその木下某という者は、成るほど特審局にはそういう人は存在するのですけれども、地検を訪れた木下某とかいうものは存在しないというのであります。いわゆる木下何某というものは替玉であつたと言わなければならんと思います。特審局は一体検察庁までも調査しなければなら……

第13回国会 法務委員会 第60号(1952/06/19、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 本案に対しましてはすでに五十日に亘るところの審査のその過程において、その欠点を審さに指摘してあるはずであります。この法律は一たび成立することあるならば、それは曾つての日本のあの姿に立戻るという不幸な事態を招くことは必然であると考えます。折角我々が新憲法において民主化を確立し、基本人権を保障されたこうした建前がことごとく本法において破壞せられるところの結果をもたらされることは必然であると思うのです。あたかも今日の情勢は曾つての戦争前夜の政府のとつた態度と何ら異ならないと私は確信する次第であります。若しさようなことがありますとするならば、これこそ折角我々は新憲法の下に新らしい日本を建設……

第13回国会 法務委員会 第61号(1952/06/20、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(伊藤修君) それではこれより法務委員会を開きます。  先ず法廷等の秩序維持に関する法律案を議題に供します。前回に引続き質疑を継続いたします。
【次の発言】 同じ点を堂々廻りしているのでこの程度にして下さい。ちよつと速記をとめて下さい。
【次の発言】 速記を始めて下さい。
【次の発言】 午前はこの程度で休憩いたします。午後は二時から開会いたします。    午後零時二十八分休憩
【次の発言】 午前に引続きまして、法務委員会を再開いたします。先ず羽仁委員の御質疑を願います。
【次の発言】 視野を豊かにして常識を豊かにする……。
【次の発言】 今の点に対しましては、最高裁判所からこの解釈につい……

第13回国会 法務委員会 第62号(1952/07/08、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 広島県の呉における英濠軍が、事実上呉地区に駐留しているにもかかわらず、今日に至るも日英間の協定が成立せず、無条約状態にあるため、呉においては独立後六月二十五日までの間に八十八件、強盗四件、強姦四件、同未遂二件、窃盗二十四件、詐欺七件、暴行十二件、傷害十件、器物毀棄二十三件の日本人に対する犯罪が発生した。これがため呉市民は非常な恐怖に陥つている。かような状態でありまして、呉市及び呉市附近におきましては、今日は恐怖の街と化しておるような次第であります。これらに対する国内法と、又これら駐留軍との関係における属地主義、属人主義に対する法的措置、それらについて当委員会においては重大な関心を持……

第13回国会 法務委員会 第63号(1952/07/28、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 長良川堤防決壊事件についての当委員会におけるところの決定に基きまして、先に調査をいたしましたのでありますが、その調査の結果につきまして、数点の箇所について政府の意見をこの際お聞きしておきたいと、かように存じまして質問を申上げる次第であります。  大体岐阜県におけるところの長良川の地位というものは、御承知の通り、木曾、長良、揖斐、この三大河川の合流点をなし、そこにでき上つたところの一つのデルタであつたのであります。従つてこれらの三大河川の氾濫によりましては、岐阜県の今日の農耕地帯と称せられますところの即ち濃尾平野のその大半というものは、この河川の温水によつて常に水底に埋没するというよ……

第13回国会 法務委員会 第64号(1952/07/30、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 検察及び裁判の運営に関する調査のうちに、本国会において調査報告の未了の分、即ち呉及び広島におけるところの調査報告及び長良川事件に対する調査報告につきましては、引続きこれは調査することにお諮り願つておきたいと思います。
【次の発言】 先に当委員会の指名によりまして、四月八日より同月十四日までの間七日間、大阪府並びに兵庫県に派遣せられて、朝鮮人の集団暴力に関するところの調査を行なつた次第でありますが、その調査の目的並びに調査の概要、及び事件の概要、その結果等は、詳細報告書に記載いたしておりますから、これに基きまして報告に代えたいと思います。


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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 法務委員会 第2号(1952/11/26、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 今の刑事訴訟法の運用に関する小委員、これを名前を刑事訴訟法改正に関する小委員と委員会の名前を一つ改めて頂いたら如何かと思います。

第15回国会 法務委員会 第3号(1952/11/29、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 この第三ですね、裁判官の出張旅費が二千万円の増加というのですか。
【次の発言】 これは今単価が上つたからこれだけの不足を生じたので追加するというような御説明でございますが、一体近来の裁判官の出張の度数が多いのじやないですか。
【次の発言】 要するに調査事件の関係証人を法廷に喚び出すことが、その居住地に出張されることは、これは結構なことだと思うのです。併しそれによつて法廷が空くということを考えなくちやいかんと思うのです。往復の期間は法廷が空いてしまつて、他の事件が未処理になつて、下級裁判所において事件が非常に停滞しておるのです。非常に長く日にちがかかつておることは御承知の通りです。と……

第15回国会 法務委員会 第5号(1952/12/12、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 二、三質問したいのですが、第一に、今この表を拝見しますと、韓国と朝鮮とを分けてありますが、これはどういう意味ですか。
【次の発言】 幾つかの表も皆朝鮮と韓国に分けてありますね。切替のほうも朝鮮と韓国に分けてあります。
【次の発言】 それはわかりました。簡単にお願いします。
【次の発言】 そうすると、韓国と朝鮮とを加えますと、登録人員の四十九万一千四百十九名になるのですね。我々の承知するところによりますと、正規在留者は約六十万、不法入国者が約十万と従来記憶しておりますが、そうすると現在までの登録された人員というものは、日本に実在する人とは相当の開きが見えるように思うが、どうですか。

第15回国会 法務委員会 第6号(1952/12/19、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 この際、法務大臣にお尋ねしておきたい点が五、六点あるのですが、先ず第一に過般行われました衆議院選挙の結果についてお尋ねいたしたいと思います。  申すまでもなく、このたび行われたところの衆議院選挙は、いわゆる朝野挙げて公明選挙を打ち出されておつたので、選挙最中におけるところのこうした考え方は当然取締方面においても強化されておつたことは皆さん御承知の通りであろと思います。従つて、従来の選挙に見ない夥しい選挙違反の数が挙げられたことは、或いはそうした一つのあり方からの結果からかもわかりませんが、いわゆる公明選挙というものがとたんに抹殺されたような形になつたことは誠に遺憾に堪えないのですが……

第15回国会 法務委員会 第8号(1952/12/23、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 私はこの際お伺いしておきたいのは、現在船舶に関する条約の承認を外務委員会において審議しておられるに際しまして、法務委員会といたしましてもこれに対して関心を持たなくちやならないと思う一点は、問題の船舶が果して軍艦なりやという点であるのでありますが、一体法務大臣といたされては、国際法上の軍艦と国内法上の軍艦と、且つ国内法上においての軍艦については実質上の軍艦と法律上の軍艦、この点について先ず定義をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 国際法上の定義は大体従来の通説をお述べになつたに過ぎない。国内法上の問題については余り漠として把握しがたい。もう少し明確にお答え願いたいと思います。而も……

第15回国会 法務委員会 第9号(1952/12/24、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 昨日質問申上げました事項について質問要項も差上げておりますから、それに基いて一つ政府に詳細な御答弁を願つておきたいと思います。
【次の発言】 どうも只今の御説明だけでは納得しかねるです。これ以上この点を追及してみますると、到底この法案が通過する見込みが立たなくなりますから、そういたしますと、全国の司法関係のかたがたの年越しもできなくなつてしまう虞れもあつて、私は後日に問題を又留保しておきまして、今の御説明で納得した意味じやないのですが、これを以て一応了承しておきましよう。ただ併し法務大臣の代理として押谷政務次官の責任あるお言葉を伺つておきたいのです。と申上げることは、政府の少くとも……

第15回国会 法務委員会 第12号(1953/02/26、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 ちよつと、私いない間にこの間の質問のお答えがあつたようですが、一人当り三十七日というのは、判事及び判事補を基準にしての話ですか。判事だけの基準ですか。
【次の発言】 そうするとこの平均三十七日間の、一年の間に法廷を空けるというこの現実は、戦前におけるところの裁判所のあり方と比較して、どういうふうな結果になつておるのですか。或いは多いのか少いのか。多いとすればそれは訴訟法の上から来るところのそうした事実、実態なのかどうか、その点を伺いたい。
【次の発言】 それは感じではちよつと困るのですね。一体一カ年を通じて三十七日、多くは四十日も法廷を空けてしまう。それによつて国民が迷惑をするとこ……

第15回国会 法務委員会 第13号(1953/03/02、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(伊藤修君) これにより委員会を開きます。  本日は連合委員会の開会についてお諮りいたします。去る二月二十七日警察法案が地方行政委員会に付託されましたので、本案につきまして、地方行政委員会と連合委員会を開きたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めてさよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。明日は午前十時より開会いたします。    午後三時十三分散会

第15回国会 法務委員会 第14号(1953/03/03、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 予算に直接関係はありませんけれども、間接には関連性を持つておりますが、いわゆる刑務協会収支につきまして、新聞紙上に伝えられておるのを見ますと、一億二千万円の国庫に納入すべき金が未払いになつておる、或いは八千万円のその他の民間の債務を背負つておるというような詳細な記事が出ておるのですが、これに対しまして、法務省としての収入関係において、これらの予算についてはどうなつておるのですか。その点を先ずお聞きしたい。
【次の発言】 こういうような杜撰なあり方において法務省の予算というものを組まれておる。収入すべきものを収入せずして、それを看過して行くという建前をとつておるのか、それともこれに対……

第15回国会 法務委員会 第15号(1953/03/04、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 この際政府関係のかたがたに対しましてお伺いしたいことが二点あるわけであります。先ずその第一点について先にお伺いいたしたいと思います。  御承知の通り、最近株式相互金融というような形におきまして、自己株を一般大衆に日掛け若しくは月掛けを以てこれを譲渡いたしまして、その払込金を集めまして、これを会社の資金として金融業を営んでおる形態が最近著しく増加して参つて、これらの団体は即ち株式相互金融連合会というような全国的な会をも組織して、これに加入しておる者は正社員として約四十七社とか、その他これに準ずべきものが百社、こうした会に属せざるもの、いわゆる真のもぐりというようなものを合せますと優に……

第15回国会 法務委員会 第16号(1953/03/12、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ずお伺いしたいことは、一体現在調査官制度がとられておりますが、その調査官の任用というのですか、任命ですか、そういうものの資格その他の採用の条件とかそういうものについて概略的に御説明をお願いいたします。
【次の発言】 私が申上げるまでもなく、現在の調査官制度の運営のあり方について御承知の通り少年事業について殆んど調査官の調査及びそれに対するところの結果、そのこと自体が即判事の認定の基礎になることは御承知の通りですが、又実際の運営の面からいたしますると、恐らくあなたも耳にしていらつしやるでしようが、又最高裁判所の裁判官等においても、そのことがしばしば問題になつていると思います。この調……


伊藤修[参]委員会統計発言一覧(全期間)
1期-| 2期|

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各種会議発言一覧(参議院2期)

伊藤修[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 運輸・法務連合委員会 第2号(1951/05/16、2期、日本社会党)

○伊藤修君 委員のかたの御審議の関係上、法務委員から先に質問さして頂きます。私のほうの関係事項といたしまして主として質問いたしたいと思いますが、この法律によつて日本の法律の基本的な考え方に一歩前進いたしまして、新らしく動産抵当というものをここに創設しようというのでありますが、これに対するところの英米法系の立法例があるかないか。又我が国において他にこういう一つの立法体制が過去において認められたかどうか。この点について先ずお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 元来抵当権の対象となるところの物件について、今御説明がありますごとき動産の場合においては、いわゆる物の同一性というものが保持されること……

第10回国会 運輸・法務連合委員会 第3号(1951/05/18、2期、日本社会党)

○伊藤修君 大体の要旨はお伺いいたしました。第一の問題に対しまして、いわゆる物の追及権に対するところの御見解は了承できますがその根本に遡つて我々は考えなくちやならんと思うのです。あなたもおわかりのごとく、一体抵当権の本質といたしまして、不動産抵当が先ず理想的なものと考えられる。いわゆる債権の確保を目的とする場合におきましては、如何なる方法を以てするかということについては、結局担保権、その中でも抵当権を以て理想とする。従つてこの理想的な担保権保持の目的を達成するのに、動産の場合においてはこれと同様な方法によつて求められ得ないかということは今日まで古くから研究された課題であります。いわゆる動産に対……


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第11回国会(1951/08/16〜1951/08/18)

第11回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第閉会後1号(1951/09/05、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それではこれより会社更生法及び破産法並びに和議法に関する小委員会を開きます。  本日は先に提案理由の説明がお伺いしてありますから、直ちに逐條審議に入ることにいたしまして、逐條に亘つて一章ごとに御説明をお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 以上、第一章の説明に対して御質疑がありますれば、この際御質疑をお願いいたします。…この法案の中の財産権の制限規定は憲法の第二十九條に違反するような疑いがあるのですが、どうですか。
【次の発言】 この法案中に裁判所の権限が非常に強力に且つ広汎に規定されておるように思うのですが、一体裁判所がかような権限を行使する能力があると考えられてお……

第11回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第閉会後2号(1951/09/06、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それでは会社更生法案等に関する小委員会をこれより開会いたします。昨日に引続きまして、先ず説明員の第四章及び第五章の御説明をお願いいたします。
【次の発言】 それでは丁度切りがよろしうございますから、この程度で休憩いたしまして、午後一時半から再開いたします。    午後零時十分休憩
【次の発言】 午前に引続きまして委員会を開会いたします。  昨日及び今日午前中までの政府の説明に対する質疑をいたしたいと思います。別になければ、私から質疑をいたしたいと思います。よろしうございますか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。先ず第五条の更生手続参加とあるのですが、この参加の意義です……

第11回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第閉会後3号(1951/09/07、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それではこれより会社更生法案等に関する小委員会を開きます。  昨日に引続きまして、第五章の御説明をお願いいたします。併せて第六章のほうも一つお願いします。
【次の発言】 続いて第七章をお願いいたします。
【次の発言】 ではこの程度に一時から再開したいと思います。    午前十一時五十一分休憩
【次の発言】 午前に引続いて委員会を開会いたします。  これより午前に引続きまして質疑に入ります。六十二條と六十三條の関係ですが、仮にここに更生手続開始以前に担保を会社に提供しておつた者があつた。そうして会社が債権者としてある場合にその債務は完済された。それで会社はただ手続きを怠つお……

第11回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第閉会後4号(1951/09/08、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) ではこれより会社更生法案等に関する小委員会を開きます。  昨日に引続きまして、政府委員の御説明を伺います。本日は第八章から最後まで御説明をお願いいたします。
【次の発言】 以上によつて政府委員の逐条説明を終りましたが、これより質疑に入ります。
【次の発言】 速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。  百十三条に関連してお尋ねしますが、期限附利息債権の額の算定はどういうふうにするのですか。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 開始決定のときを標準にして、それ以後のやつは認めないわけですね。
【次の発言】 百三十条でしたかね、株式のこの届出について名義の変更を認めない……

第11回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第閉会後5号(1951/09/10、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) 会社更生法案等に関する小委員会を開会いたします。
【次の発言】 他に何か御質問は……。百十九条ですね、これに「会社の使用人の預り金及び身元保証金の返還請求権も、また同様である。」とこうあるのですが、扶養手当とか退職手当、そういうものは含まないのですか。
【次の発言】 扶養手当は。
【次の発言】 というと、御説明の趣旨は、要するに手続開始決定を境としてそれまでに債務として生じたものは含むけれども、その他のものは含まない、こういう意味ですか。
【次の発言】 いや、私の聞いているのは、扶養手当と退職手当のことを言つているんです。

第11回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第閉会後6号(1951/10/02、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) では会社更生法案等に関する小委員会を開きます。  前回に引続きまして質疑を継続いたします。便宜私から二、三質問さして頂きます。  第百七十一条によりますと、第二項の異議のある場合とは、本権に異議のある場合であるか、或いはその議決権に異議のある場合か、若し本権に異議のある場合ならば、同条により議決権につき異議があつた場合はどうなるのか、本文では規定を欠くように思われるのですが、どうですか。
【次の発言】 第百七十三条についてお尋ねしますが、更生計画によつてその権利に影響を受けない者」とは、第百二十一条第一項第五号及び百二十二条の請求権のみかどうか、第二百二十条によれば更生債……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第1号(1951/10/29、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それでは会社更生法案等に関する小委員会をこれより開くことにいたします。  本日は本法案に対しまして各界の代表者のかたがたの御意見をお伺いするために、関東電気工事株式会社取締役総務部長山本淳一君、日本労働組合総評議会事務局長高野實君、三菱商事株式会社顧問稻脇修一郎君、日魯漁業株式会社株式課長三戸岡道夫君、野村証券株式会社調査部長竹村幸一郎君、朝日信託銀行株式会社社長池田謙藏君、東京地方裁判所民事八部判事小川善吉君。早稻田大学教授大浜信泉君。弁護士毛受信雄君。以上のかたがたの御意見をこれから伺うことにいたします。  本日御多忙中御出席を願いまして会社更生法案に対しまして各界の……

第12回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第2号(1951/11/12、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それではこれより会社更生法案等に関する  小委員会を開きます。前回に引続きまして質疑を継続することにいたします。他に御質問なければ私から質問させて頂きます。この前御質問申上げたうち、その説明があつたのですが、本法案中の財産権の制限に関する規定は憲法第二十九條に違反しないか、こういう質問に対しまして、多数決原理によつて債権者なり、担保権者なり、そのグループの権利を制限するのであるから、別に憲法第二十九條には違反しないと答弁されておられるのですが、この御説明によりますと、多数決原理によれば常に憲法に違反しないというような解釈上誤解を生ずるのですが、これだけでは財産権を制限する……

第12回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第3号(1951/11/15、2期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それではこれより会社更生法案等に関する小委員会を開きます。  本日は会社更生法が日本の経済界並びに企業界に及ぼすところのいろいろな影響について相当重大性があると考えられるので、特に銀行側から本法に対する御意見を拜聽いたしたいと存じまして、全国銀行協会連合会の常務理事をなすつていらつしやる難波勝二君の御意見をお伺いすることにいたします。
【次の発言】 今の第三のところをもう一遍お聞せ願います。
【次の発言】 そうすると、融資の円滑を害するという根拠は、あれですか、この担保権が制約されるという点にあるのですか。
【次の発言】 それはどういうふうな意味において恐れるのですか。

第12回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第4号(1951/11/22、2期、日本社会党第三控室(右))【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それではこれより会社更生法案等に関する小委員会を開きます。  前回に引続きまして質疑を継続たします。  最高裁判所側にお尋ねいたしますが会社更生法が施行されるといたしますれば、その予算関係はどのくらい要するのか、その点が第一、それから次に機構として新たに人員の増加を要するのではないかと考えますが、それが第二、第三として現在の裁判官のうちにおいて、この種の法律を完全に運営し得るところのいわゆる経済的な能力を有する判事が得られるかどうか、相当数の事案が継続するに至るであろうと思われるのですが、この三点をお伺いいたしたいのですが。

第12回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第5号(1951/11/29、2期、日本社会党第三控室(右))【議会役職】

○委員長(伊藤修君) これより会社更生法案等に関する小委員会を開きます。  前回の小委員会におきまして、修正要綱について御協議願いまして大体御了承を得ましたので、それに基きまして修正原案を一応立案いたしましたが、非常な厖大な條文の取扱いによつて、なおこれが相当精査研究の余地があると考えられますので、本国会におけるところの小委員会の審査はなお次の国会に継続いたして本法案の審査をいたしたいと存じますが、如何でございますか。
【次の発言】 では会社更生法並びに破産法及び和議法の一部を改正する法律案の審査は次の国会に継続することに決定いたします。  なお本委員会に報告することは小委員長にお任せ願いたい……

第12回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第2号(1951/11/27、2期、日本社会党第三控室(右))

○伊藤修君 これは意見はそう長くはならないでしよう。事情を述べるだけだから。
【次の発言】 述べられることは長いことはないでしよう。それは一日でできるのじやないですか。
【次の発言】 そういう特殊な技能者のあれは、別にやつたらいいのじやないかと思います。
【次の発言】 弁護人のほうはあとのほうがいい。こつちは予備知識がないのだから、弁護人はあとのほうがいい。

第12回国会 法務委員会民事訴訟法改正に関する小委員会 第1号(1951/11/09、2期、日本社会党)

○伊藤修君 この前の上告制度の特例に関する法律を説明する場合、いわゆる三年という最高裁判所の要求があつたのですが、三年は長きに失するというので当院で二カ年を修正して、十年の間において民事訴訟法を整備しようということに固く申し伝えておつた次第でありましたが、今日これが整備に関していろいろ御研究になつていらつしやるようですが、少しく遅きに失するように思うのですが、果して六月までにこれは法律化し得るかどうか、又成案がいつできるのか、その見通しを伺つておきたい。
【次の発言】 次の国会とおつしやるのですが、国会は勿論五月までありますが、こういうような厖大な法律で、相当重大な基本人権に関する法律であるの……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 運輸・法務連合委員会 第1号(1952/06/04、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 この委員会は法務及び運輸の連合委員会でありまして、本来ならば法務から全員出て参らなくてはなりませんのでありますが、御承知の通り破防法を併行して目下審議をやつておりますから、ほかのかたがたは全部出られませんので私が無権代理で以て代表して質疑を申上げる次第であります。この法案に対しましては立案に際しまして多少御相談にあずかりましたので本法制定に対しましては別に反対するものではありませんが、ただおよそ法律ができます場合において、これを遵守するところの国民に対しまして、法律の中に盛られておるところの精神について、又立法解釈について疑義のある点を期らかにしておきたいという意味において御質問を……

第13回国会 外務・法務連合委員会 第2号(1952/04/15、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず第一にちよつとお尋ねいたしたいのは、この法律を、殊に出入国管理令を拜見いたしますと、一体我が憲法がこうした外国人に対しまして果して適用あるのかないのか、どういうお考えの下にこの政令を法律として国内に公布しようというお考えであるか、私にはわからない。全文を通覧いたしますというと全く驚きに堪えないところの規定が多々ある。全体の考え方を推測いたしますると、基本的に我が憲法がかような外国人に対しましては適用ないという考え方の下に立案されておるように見受けられる。少くとも憲法の中の基本人権に関するところの條章というものは、日本国民は勿論、日本国に上陸若しくは在住するところの諸外国の人々に……

第13回国会 外務・法務連合委員会 第4号(1952/04/22、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 法務総裁に対する質問は保留いたしまして、意見長官お見えてございますから伺いたいと思います。ここにヌの規定に「売いん又はそのあつ旋、勧誘、その場所の提供その他売いんに直接に関係がある業務に従事する者」と、こうあるのですが、これは現在の勅令九号に根拠は置いていないと思うのです。勅令九号より幅が広いのです。いわゆる勅令九号においては場所を提供したるものまでも罰してはいないのですが、いわゆる違法行為でないものまでここに置いて、行政的措置をするところの根拠の理由が、私にははつきりしないのです。国内法においてそれを科罰行為とした場合においてこそ、初めて好ましからざる人として国外に退去を願うと、……

第13回国会 地方行政・法務・労働連合委員会 第1号(1952/07/23、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず第一にお伺いいたしたいのは、この本法が届出主義をとつたのか許可主義をとつたのか、要するに許可主義をとつておるかいないか。おるとすればその理由をお伺いしたい、いないとするならばその理由をお伺いしたい。
【次の発言】 その当然であろうという考え方は、憲法法の二十一条から出ておることだと思うのですが、どうですか。
【次の発言】 そういたしますと、この本法は形式的には非常に配慮されまして、届出主義をとつておるように見受けられるのです。併し実質上においては本法が許可主義をとつておるように私は考えられます。その根拠は、例えば受理によつて効力を生ずるということになつておりますが、併しその効力……

第13回国会 内閣・法務連合委員会 第1号(1952/06/03、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 今左藤さんのお尋ねしているのは東京管内だけのように聞いておりますが、一体全国で以てどことどこの県でこういう事件が起つておるかどうか。それからその事件に関係しておる法務府関係のものを、法務局だけでいいのですが、一つ挙げて頂きたい。
【次の発言】 それだけですか。あなた調べていないですね。私の知つておるだけでもまだたくさんあるはずですが、それでは駄目ですよ。これは全国的の偽造団で以て全国に頒布されているわけなんですから、だから相当数各県で挙つておるはずです。だからそれに法務府の役人が連坐しておるのが相当あると思うのです。それを聞くんです。

第13回国会 法務・地方行政・労働連合委員会 第1号(1952/05/29、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 私はこの際審議の過程において後の審議が遅れることを慮つて法務府に要求しておきたいと思います。それは破防法の第三十六條によつていわゆる委任しておるところの法務府令を以て今細則を定めると、こうあります。この白紙委任状を我々は書く場合におきまして、どういう内容を書かれるかについては非常に懸念を持つのです。ということは、我々は曾つて参議院において人身保護法を制定した場合におきまして、人身保護法案に企図しておつたところの広範囲な法律理念というものがルールによつて非常に搾られてしまつて、いわゆる人身保護法の企図するところの目的というものが或る程度制約されておるというのが実情です。で折角法律が企……

第13回国会 法務・内閣・地方行政・労働連合委員会 第2号(1952/05/28、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 これはそういう意味で行きますと、各連合委員会の委員諸君がお尋ねになつたことに対して、政府委員の御答弁は我々として満足いかないものがたくさんあるのです。それでその結論を明らかにしておかなければならんものが多々あると思うのです。それはやはり法務委員会において質すことにして、この場合においてはやはり各委員の御質問を述べられ、或いは本来ならばお立ち会いなつて結論を明らかにして行きたいと思いますけれども、そうする非常に長くなると思うのですが、で岡本さんの御質問の場合でも二、三点は多少私控えておりますので、重ねて質問があつて岡本さん御自身御満足になつていると思いませんけれども、仮に御満足になつ……

第13回国会 法務・文部連合委員会 第1号(1952/03/04、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず野口君にお尋ねいたしますが、逮捕状を請求された根拠はどこにあるのですか。
【次の発言】 報告書によつて逮捕する被疑事実をどこで確認したのでしよう、その者の被疑事実は、容疑者として認定し得るところのものはどこで確定したのでしよう。
【次の発言】 被害者といつて、この被害者が福井ということがどうしてわかるのですか。
【次の発言】 誰が確認されたのですか。
【次の発言】 福井に暴行を受けたときですか。
【次の発言】 暴行を受けたと言うのですか。
【次の発言】 それから今一人の何とかという人、千田ですか。
【次の発言】 千田からも暴行を受けたというのですか。

第13回国会 法務・労働連合委員会 第1号(1952/05/30、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○委員長代理(伊藤修君) それではこれより法務、労働連合委員会を開きま す。  破壊活動防止法案、公安調査庁設置 法案、公安審査委員会設置法案、以上 三案を議題に供します。昨日に引続き まして、三案についての質疑を継続い たします。先ず菊川孝夫君の質疑を許 可いたします。
【次の発言】 菊川君にお諮りいたしますが、今衆議院の地方行政委員会において集団示威の取締法案の提案理由を説明しなきやならんので法務総裁は十分間ほど時間を頂きたいというので……。
【次の発言】 よろしうございます。
【次の発言】 それでは午前はこれを以て休憩いたします。午後は一時半から再開することにいたします。    午後零時……

第13回国会 法務・労働連合委員会 第2号(1952/05/31、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○委員長代理(伊藤修君) ではこの際菊川君の残余の三十分の質問時間がありますから、この際菊川君の発言を許します。……菊川君ちよつと待つて下さい。この際昨日の堀さんの質問についての検務局長の御報告をお願いいたします。
【次の発言】 それではこれで労働委員会の発言の申出では全部終了いたしました。従つて法務並びに労働の連合委員会をこれを以て終了することに御異議ございませんか。
【次の発言】 では連合委員会はこれを以て終結いたします。  本日はこれを以て散会いたします。    午後三時八分散会

第13回国会 法務委員会会社更生法案等に関する小委員会 第1号(1952/05/16、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それではこれより会社更生法案等に関する小委員会を開きます。  御承知の通り先般来只今申上げました本法案につきまして委員会におきましては鋭意審査を継続して参りまして、その結果修正案を先般一応まとめまして、当時GHQにこれを提出いたしまして、OKを得ておる次第であります。本日はその修正案につきまして最後的な決定をいたしたいと、かように存ずる次第でありまして、先ず大分日もたちますから、修正案について一応御説明申上げるこりとにいたします。便宜菊井法制局第二部長から御説明申上げることにいたします。
【次の発言】 以上御説明申上げました通りでありまして、先に大体懇談会においては御了承……

第13回国会 法務委員会新刑事訴訟法の運用に関する小委員・民事訴訟法改正に関する小委員連合小委員会 第1号(1952/05/08、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それでは新刑事訴訟法の運用に関する小委員会並びに民事訴訟法改正に関する小委員会の連合委員会をこれより開きます。  先ず刑事訴訟法の一部を改正する法律案を議題に供します。本案につきまして政府の提案理由の御説明をお願いいたします。
【次の発言】 次いで本案に対しまして逐條の御説明をお願いいたします。
【次の発言】 ちよつと速記をとめて下さい。
【次の発言】 速記を始めて。  それでは本日はこの程度にいたしまして、次回は公報を以てお知らせいたします。それでは本日はこれで散会いたします。    午後三時十二分散会

第13回国会 法務委員会新刑事訴訟法の運用に関する小委員・民事訴訟法改正に関する小委員連合小委員会 第2号(1952/05/17、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○委員長(伊藤修君) ではこれより法務委員会の新刑事訴訟法の運用に関する小委員、民事訴訟法改正に関する小委員会との連合小委員会を開きます。  先ず最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律の一部を改正する法律案を議題に供します。本案につきましては、先に提案理由の御説明はあつたことと思いますが、なおその後、小委員会におきましては、東京地方裁判所、高裁並びに最高裁判所等の実情について、現地において親しく事情をお聞きいたしたのでありますが、本日は小委員会において、現在におけるところの最高裁判所の実情を先ずお述べ願いたいと思います。

第13回国会 法務委員会新刑事訴訟法の運用に関する小委員・民事訴訟法改正に関する小委員連合小委員会 第3号(1952/05/23、2期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○委員長(伊藤修君) それではこれより民事・刑事訴訟法に関する連合小委員会を開きます。  先ず最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律の一部を改正する法律案を議題に供します。前回に引続きまして質疑を継続いたします。
【次の発言】 今の御答弁で次の国会に出なくても、この法律案自体が二ヵ年の延期でありますから、二カ年後に又ぞろ延ばすというようなあり方はちよつと国会としては困るのですが、次の機会には再延長しないという御誓約ができるかどうか。
【次の発言】 来年の通常国会に出れば間に合うわけです。遅くともそごまでに出さなくちやならんということになるわけですね。

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第4号(1952/04/02、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先ず第一にお伺いいたしたいのは、本法の第二條の二号において「刑前條に定める極東国際軍事裁判所及びその他の連合国戰争犯罪法廷の科した刑をいう。」と、こういう説明になつておりますが、これだけではいわゆる本法に言う刑と、国内法に言う刑というものとの区別が明確ではないのではないかと思われます。いわゆる本法に言うところの刑というものは、通常我々が国内生活において使用しておるところの刑の概念とはおよそかけ離れたものであるということは、容易に了承されることでございますが、そういうことをもつと明確に打ち出すべきではないかと思うのですが、この点に対して政府の御見解を伺いたいと思います。

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第5号(1952/04/04、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 只今の御答辯では、一昨日古橋さんそのほかのおかたから御説明があつたと一歩も出ていないのです。いわゆる刑の本質というものは少しも明らかにしていない、外輪を縷々お述べになつているに過ぎない。私の聞こうとするのは刑の本質について私はお尋ねしておるのですから、なおよく御研究の上一つ御答辯願いたいと思います。
【次の発言】 ですから国内法上の刑でもない、又諸外国においての裁判所で言い渡された刑でもない。いわゆるこの今次の戦争がもたらしたところの結果において言い渡されたものであるから、そうした刑というものは何を意味するものか、それをお尋ねしているのです。違つておることは我々でも知つておりますよ……

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第6号(1952/04/14、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 先般お尋ねした死刑に対するところの御答弁をお願いいたします。

第13回国会 法務委員会戦争犯罪人に対する法的処置に関する小委員会 第10号(1952/04/24、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 昨日の委員会におきまして、本法案の従来の質疑応答の経過からいたしまして、大体四点の問題点が指摘されたわけでありますが、第一点は、いわゆる本法に言うところの刑の本質について、本法においてその明確を欠くのではないか。これにつきまして本法においてこの点を明確にするとするならば、いわゆる前文若しくは第二條あたりにおいてこれを明確にする必要があるのではないか。こういう点について先ず各委員において懇談いたした次第でありますが、この点に対しましては、従来の説明を十分本法運用の基本として、将来本法の取扱いに従事する人がその意を体して行うことによつてそれを賄なつて行く。従つて本法案についてこの点に対……


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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 内閣・法務連合委員会 第1号(1953/03/02、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 今の御説明を伺つておりますと、地方にこれに関する條例が出ておるというお話ですが、それはたくさん出ておるのですか。
【次の発言】 そういたしますと、地方の三県の條例とこの本法との関係は、別に附則で経過規定が処理されていないようですが、その点はどういうようにお考えになつておりますか。いわゆる本法の施行によつて條例が消滅するのかどうか、この点は賄つておらんのですが、どういう見解をとつておられますか。
【次の発言】 これは法律が施行されますれば、同一内容を持つところの條例がたまたまある場合においては、その法律の持つところの効果としてその條例の効力を制約するのじやないでしようか。その点を附則……

第15回国会 法務・地方行政・厚生連合委員会 第1号(1953/03/12、2期、日本社会党(第二控室・右))

○伊藤修君 私が提案者一同の方々を代表いたしまして提案理由について一応御説明申上げたいと存じます。  只今上程されました売春等処罰法案の提案理由を御説明申上げます。  売春行為が健全なる性道徳を破壊し、特に婦女の基本的人権を傷つけ、善良な風俗を紊乱し恐るべき性病の蔓延のもととなり、やがて社会の秩序保持にも悪い影響を与えるものであることは論をまたないところでありますが、国民待望の独立を獲得しました今日においてなお、一向にそのあとをたつ様子のないことは誠に遺憾のことと存じます。憲法が基本的人権を確立し、個人の自由と尊厳とを宣言し、その奴隷的拘束を排除しているにかかわらず、現実には身体及び意思の自由……



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データ更新日:2022/12/18

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