小滝彬 参議院議員
3期国会発言一覧

小滝彬[参]在籍期 : 2期-| 3期|- 4期
小滝彬[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは小滝彬参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院3期)

小滝彬[参]本会議発言(全期間)
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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 参議院本会議 第25号(1954/03/30、3期、自由党)【政府役職:外務政務次官】

○政府委員(小滝彬君) 只今木下さんの御質問のうち、外務省に対する関係は、水産業に関する外交政策はどうかということであつたと存じます。  この水産に関しまする外交政策については、平和条約の第九条にも書いてありまするように、日本といたしましては、公海における水産資源の保護及び開発について連合国その他の各国と協力するという建前をとつておるのでありまして、これまでもカナダ、アメリカ、或いは韓国、濠州というような諸国と交渉して参りましたが、不幸にして韓国との関係は、日本の公正なる主張が認められないで、デツド・ロツクの状態でありまするし、濠州との関係においても、友好的な話合いをして参りましたけれども、主……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 参議院本会議 第5号(1955/03/25、3期、自由党)

○小滝彬君 私は、この際、中共使節団来日等外交に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は自由党を代表いたしまして、鳩山総理、重光外務大臣並びに杉原防衛庁長官に対し、中共使節団来日等外交に関する質問をいたしたいと存じます。  第一次鳩山内閣成立以来、総理が機会あるごとに、国内向けの人気のみを顧慮せられまして繰り返された外交関係の放言は、日本に関心を持つ世界各国において少なからず対日不信と疑惑との念を惹起しておることは、総理御自身も外国から来る新聞情報等によってこれを十分御承知のはずであります。従って、若し総理が米国その他に対して日本の真意を了解させようという熱意を持たれるならば……

第22回国会 参議院本会議 第11号(1955/04/28、3期、自由党)

○小滝彬君 私は自由党を代表いたしまして、外交及び貿易問題に関する質問をいたしたいと存じます。  まず総理及び外務大臣の演説には、いずれも平和外交の推進という点が強調せられておりまするが、その実行方法につきましては、ソ連との国交正常化及び中共との貿易促進に関する論述が主要部分をなしておるのでありまして、これはすなわち、これまで鳩山内閣が選挙戦等を通じて大きなバルーンを揚げた関係もあり、是が非でも中ソとの国交調節を急ごうと焦慮し、これを最も大事な外交措置と考えておる証拠であります。鳩山総理は、しばしば第三次大戦を避ける方策として日ソ国交を回復するのだという趣旨を述べておられまするが、一体日ソ国交……

第22回国会 参議院本会議 第15号(1955/05/25、3期、自由党)

○小滝彬君 ただいま議題となりました日本国とイタリアとの間の文化協定、日本国とメキシコ合衆国との間の文化協定及び日本国とタイとの間の文化協定、おのおのの批准について承認を求めるの件の三件につきまして、外務委員会における審議の経過と結果を御報告いたします。  政府の説明によりますと、これら三文化協定締結の経緯及び内容は次の通りであります。  まずわが国とイタリアとの間には、戦前昭和十四年三月に署名された文化的協力に関する協定が存在しておりましたが、第二次大戦後、両国間の文化交流が再び活発になるに従い、現実の状態に即した新たな文化協定を締結する要望が両国政府の間に漸次高まって参った結果、昭和二十八……

第22回国会 参議院本会議 第16号(1955/05/27、3期、自由党)

○小滝彬君 私は、すでにこれまでしばしば参議院自由党を代表いたしまして、日ソ間唐に関する政府の所見をただして参ったのでありますが、そのつど総理初め関係閣僚の答弁に失望と不安の念を禁じ得なかったのであります。しかしこの私の失望と不安とは決して私限りのものではなくして、現に政府与党の議員諸君の中にも、私と同じ感じをもって対ソ交渉の前途をいたく懸念している人の少くないことを、私はここではっきりと申し上げ得るのであります。(拍手)しかし政府は、近日中にいよいよ松本全権をロンドンに派遣して、対ソ交渉に乗り出そうとしておるのでありますから、私は政府閣僚及び松本全権が、この際、真に憂国の至情から発する私ども……

第22回国会 参議院本会議 第27号(1955/06/24、3期、自由党)

○小滝彬君 私は、ただいま上程せられました農産物に関する日本国とアメリカ合衆国との協定を承認することに賛成いたすものであります。先ほど委員長の御報告にもありました通り、いろいろ議論もあり、批評もあることは、私も承知いたしておりまするが、しかし、この協定文及びそれに付属するところの文書の内容を詳細に検討いたしまするならば、これは決して、一部で言われるように、また先ほど三橋さんがおっしゃいましたように、ひもつきとか、ワクつきであるというような協定ではないのでございます。この委員会の審議中において重光大臣も申しておりました通り、なるほど米国側からいえば、これは米国の利益というものを第一次的に考えてお……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 参議院本会議 第9号(1956/02/10、3期、自由民主党)

○小滝彬君 私は提案者を代表いたしまして、提案の趣旨説明をいたしまする前に、まず決議案を朗読いたしたいと思います。    原水爆の実験禁止に関する決議   本院は、さきに「原子力国際管理並びに原子兵器禁止に関する決議」を行ったが、近時原子兵器の問題は国際間の重要案件となり、米、英、ソ等をはじめ、各国それぞれその取扱いに苦慮しているものの、一昨年のビキニにおける米国の水爆実験につづいて、最近ソ連においても強力な水爆実験が行われ、更にまた今春は米英両国によって大規模の実験が行われると伝えられる。   結局は人類の破滅を招来する原水爆の製造及び使用禁止はわれわれの強く熱望するところであるが、国際間に……

第24回国会 参議院本会議 第49号(1956/05/16、3期、自由民主党)

○小滝彬君 ただいま議題となりました国際金融公社への加盟について承認を求めるの件について、外務委員会における審議の経過の大要と結果を御報告申し上げます。  政府の説明によりますと、国際金融公社設立の趣旨と目的並びにわが国が加盟した場合の関係はおよそ次の通りであります。低開発地域の経済開発のため融資を行う国際機関としては、従来とも世界銀行があったのでありますが、世界銀行はその性格上、融資の対象、その条件等に制約があるので、世界銀行の活動を補足するため、別個の国際金融機関の設立が考えられてきたのであります。こうした観点から、昭和二十六年に米国が提案し、これを国際連合が取り上げ、世界銀行が立案に当り……

第24回国会 参議院本会議 第60号(1956/06/03、3期、自由民主党)

○小滝彬君 私は、ただいま上程されました日比賠償協定の批准を承認するの件につきまして、自由民主党を代表して賛成討論を行うものであります。  先ほど羽生君から、反対の議論が出ましたが、私はもちろんよく傾聴いたしまして、共鳴する点も少くないのであります。また、私どもといたしましても、今度成立いたしました協定が、百パーセント日本側の気持に合っておるものではないということも、十分承知をいたしておるのであります。しかしながら、この協定は、何といたしましても粗手のあることであり、ことに普通の場合における双務的な協定と違いまして、日本が一方的な義務を負担する、道徳的な責任を負担する意味において作られた協定で……

小滝彬[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院3期)

小滝彬[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 外務委員会 第6号(1953/07/03、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 今まで駐留軍のほうでは大体必要なものを全部これまでの合同委員会の席上を通じまして申入れておりまして、今後返すことがあつても、これを殖やすということは絶対にないと承知して頂いて差支えないと思います。ただ、今使つておる方で施設をもう少し拡張しなきやならん、滑走路をもう少し拡げなきやならんというようなケースは二、三ありますけれども、他を取るということはないと承知して頂いて差支えないと思います。
【次の発言】 これはMSAの援助との関係というよりも、むしろ国際情勢がどう動くかということに大きな関係があるだろうと思います。MSAの援助によつて日本の自衛力は強化されて、而も又一面国……

第16回国会 外務委員会 第7号(1953/07/07、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 占領が終了いたしましたとさに、四十六ありました飛行場が、本年の四月二十八日現在で丁度一年経つて四十四ということになつておりますことは、表で今までに差上げたかと思います。二つばかり数としては、はつきり減つているわけであります。それから飛行場は、占領が終つて以後新らしくとつたものはないはずであります。但し滑走路なども拡張いたしましたらそこで具体的施設をするということなどで、混乱を起しているものもでございますけれども、数としては新らしいものをとつたわけではなしに、重要なところの施設を許可したというものが概括的な状況であります。

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/07/09、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 四百八十一万トン毎年買つております。今度のほうも大体四百八十一万九千トンという、これまでと同じ量に想定しておつたけれども、入らなかつたという関係であります。
【次の発言】 羽生委員のおつしやる点は、恐らくはかの国で安く買えるなら、この協定に入つていないオーストラリヤ、カナダ、アメリカ以外の所でも買えるかという御質問だと私は理解しております。それは百万トンはこの協定に入つておる輸出国から買わなければならないわけであります。が併し実際問題として考えてみますると、この協定に入つておる国はみんな小麦の重要なる産地でありまして、その他のアルゼンチンとかシリアとか或いはブラジルとい……

第16回国会 外務委員会 第9号(1953/07/10、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました、原産地虚偽表示の防止に関するマドリツド協定への加入について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  この協定は、千八百九十一年六月十四日にマドリツドで最初に成立し、その後三回修正され今日に至つています。今回我が国が加入いたしますロンドンで最後に修正されたマドリツド協定は、千九百三十八年八月一日に効力を生じ、現在その締約国は、十六に上つています。  この協定は、締約国の一又はその中にある場所を原産地として虚偽に表示した生産物をその輸入に際して差押え、輸入を禁止し又は国内において差押える等の措置によつて不正競争を防止することを目的と……

第16回国会 外務委員会 第14号(1953/07/21、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) できるだけ取りそろえまして皆様に御配付することにいたします。
【次の発言】 外務省といたしましてはできるだけ早くこの問題を解決いたしたい。そうしなければ経済協力ということもできないと考えまして、昨年の末から正月にかけても関係の局長を派遣したような次第でございます。ただビルマとインドネシアのほうは政情も安定いたさないので、今日も実はインドネシアのほうから総理大臣に指名されておつた人が辞退するというようなことも来ておるような状態で、落ちついて話ができないのを遺憾に存じます。併しながらインドシナとの間にはすでにこの交渉を開始いたしておるような次第でございますので、漸次これを各……

第16回国会 外務委員会 第15号(1953/07/22、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 私から補足して説明いたします。一体外資が日本へ投下せられる場合というものを考えますと、日本の中へ円を幾らたくさん投下しても彼らとしては殆んど興味がない。そこで大体送金保証のついた投資をしようとするわけであります。ところがこれにつきましては日本の通貨擁護の立場から外資法でスクリーンする。これはその条約でも認めておるわけであります。そこで結局問題になりますのはそれじやどんどん入つて来やしないかということは、一方で外資まで止められるならば、それ以下の円でもいいというものがあるかということを現実に調べてみますと、この間佐多委員から資料を出せということでございましたから資料を出さ……

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/23、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました世界気象機関条約について提案理由を説明いたします。  世界気象機関条約は、一九四七年九月にワシントンで開催せられた国際気象機関(IMO)の気象台長会議で作成され、一九五〇年三月二十三日に効力を発生しました。現在この条約の締約国は、五十六箇国で、これにこの条約によつて機関の構成員たる資格を認められた領域又は領域の集合を加えまして、この機関の構成員は、七十九を数えております。  気象機関がその業務を通じて真に人類の活動に寄与するためには各国の気象機関が協力して観測網を完成し、同一の基準による観測を行い、その結果を交換することが必要であります。この条約は、……

第16回国会 外務委員会 第17号(1953/07/27、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました国際民間航空条約への加入について承認を求めるの件につきまして、提案理由の御説明をいたします。  この条約は、第二次大戦中における航空技術の発達に鑑がみて、一九四四年十一月一日から同年十二月七日までシカゴで開催された国際民間航空会議において作成されたものでありまして、一九四七年四月四日に効力を生じ、その当事国は現在六十カ国に上つております。  この条約の目的は、安全且つ秩序のある国際民間航空の発達と、機会均等主義に基く健全且つ経済的な国際航空業務の運営とを図ることにありまして、このため、この条約は、国際民間航空及び国際航空運送の一般的原則を定めるほか、……

第16回国会 外務委員会 第18号(1953/07/28、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 今までの経過、即ち津島ミツシヨンが交渉してからのずつとそれ以来の経過は、大野参事官から大分詳しく述べましたし、それから現在フイリピン側からどういう質問が来てそれに対してはどういう態度をとつておるという点も、議事の中には全部出ておるはずであります。相当詳しく大野参事官から説明をいたしました。ただ細目協定については、この際フイリツピン側から話合の次第もあるので、一々その条項に従つては述べられんけれども、必要に応じて少くとも問題点とか、或いはフイリピン側の協力の方法というようなものはお述べしましようというので、これも述べてで遂るだけ説明して来たつもりでありますが、そのほかには……

第16回国会 外務委員会 第20号(1953/07/30、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) この妙義山及び浅間の両地域の演習地化反対の請願でございます。  浅間山地区につきましては今までいろいろ慎重に考慮いたしまして、地震研究所にも影響があるというのでこの方は使わないという決定に到達いたしております。妙義山地区につきましてはいろいろ直接にも外務省側へこの種の陳情か出ておりますので、十分こうした現地の意向も考慮に入れまして、目下いかにすべきか善処方について検討しておる次第でございます。
【次の発言】 その通りでございます。
【次の発言】 山岳部隊の演習場として日本全国いろいろの所を調査いたしたのでありまするが、その中では比較的一般に与える弊害が少くて、而も又演習……

第16回国会 外務委員会 第21号(1953/07/31、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 三年というのは短いじやないか、政府のほうでは或いはもう少し長いのを要求したのじやないかという質問はこれまでも受けたことがありますが、大体三年間これを留保しておいたら、その頃は経済の情勢もよくなり、株式の数というものも現在の倍程度になるのであつて、三年間を留保しておいたら差支えないだろうということにして、この三年というものをきめたのであります。数字的に申しますと、今株式の数が大体五千億ぐらいに上つておりまして、そのうち外国人が百億円程度、まあ極めて全般に比べましたならば少いものでありますが、この五千億円の株式が存在しておるわけなのであります。それに対しまして今増資がどれく……

第16回国会 外務委員会 第22号(1953/08/03、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) いろいろなほかの委員会があるから……。
【次の発言】 これは大して無意義なわけではないのであります。もちろん今日本では資本が乏しい、外国への投資というものは認めていない。ただ東南アジヤだけは許可を得まして投資することもできる。そういう意味で成るほど日本にとつては十分利用価値はないというふうにお考えになるでありましようけれども、御承知のようにアメリカには二世のみならず帰化することのできる種類の日本人、一世も相当いるわけであります。その際にアメリカでドルを得てそうして投資するというような場合に、アメリカ人が日本で受けると同様な投資に対する待遇を確保してもらうということは非常……

第16回国会 外務委員会 第24号(1953/08/06、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) これは、これまでも何遍か御説明申上げたはずでありますが、これは制限業種だけでなしに、この日本の通貨価値を維持するためには措置がとり得る、従つて今、外資法を適用して適当に按配している次第であります。この条約を結びましても、現在とどれだけ変るかと申しますれば、このために特にアメリカの資本が容易に入つて来るということにはならないわけであります。この平和条約の十二条にも、相互的に事業活動というものは許さなければならないのだ、アメリカのごときは日本にそうした制限を設けておりません、そこで現に為替の立場からして、外資法によつて日本では制限をしておる。この条約ができたからといつて外資……

第16回国会 厚生委員会 第7号(1953/07/02、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今藤原委員から申されましたように、フイリピンが人道的の見地から釈放し、或いは減刑するという措置を独立記念日に際してとるということになりましたことは同慶の至りでありまして、これにつきましては外務省のみならず、藤原委員をはじめ多数のかたが御努力下さつた結果として、私ども感謝に堪えないところであります。これまでの経緯、又見通しにつきましては、詳細は又この係りであります広瀬外務省参事官から説明して頂きたいと考えますが、今度死刑から無期になるのが大体五十七名、それから全部許してもらつて特赦を受ける者が五十一名と、百八名ということになついてるのは御承知の通りだと思います。これにつ……

第16回国会 厚生委員会 第30号(1953/08/07、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 私は午前中外務委員会のほうにおりましたので、こちらにお伺いすることができなくて係の課長からどういうように申しましたか存じませんが、多少誤解があるのじやないかと考えます。あの軍人会館は国有財産でありまするからして、国有財産は駐留軍に対して区域、施設を提供する場合には、先ず民有地と違つて、民有の不動産と違つてそれを提供するという原則になつておりまするために、この軍人会館も、普通でありまするならば、又新たな建物を作つてそこへ入れるというようなことをしないで、あそこの空軍が出ていきますれば、他のほうで収容しきれないのがありますので、そこへ詰めて、他の部隊を連れて行くのか普通の順……

第16回国会 水産委員会 第閉会後1号(1953/09/10、3期、自由党)【政府役職】

○説明員(小滝彬君) 外務省のほうにおきましては、李承晩ラインの問題について昨年の一月以来数次に亙つて韓国側へ抗議をしていることは御承知の通りであります。この李承晩ラインそのものについては二回、又は大邦丸事件、いろいろな事件に関連いたしましても数回この問題を取上げまして、それが不当であることを指摘して、これが撤廃方を迫つておつたわけであります。然るに今般このような非常に不祥な事態を生じて参りまして、いよいよ事態が急迫して参りましたために、昨日午後四時三十分に、これも新聞に出ておつたと思いまするが、韓国の公使を外務省に招致いたしまして、この李承晩ラインが国際法上認められないところのものであつて、……

第16回国会 水産委員会 第2号(1953/05/29、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 私今度外務次官に任命せられました当院議員の小瀧でございますが、何分浅学にして何もわかりませんし、まだ着任いたしましたばかりで、十分な満足の行くようなお答をすることができないかということを虞れますが、どうぞよろしくお願いいたします。  今度の漁業の分科会というものは日韓会談全体の一つの部門になるわけでありまして、今度会議を始めましたのは、たしか四月の十五日からでございまして、三遍ばかり本会議をやつて、そのあとで全部が一緒にやつても、なかなか専門的な事項もあるから話合が付かないだろうから部門を五つに分けて話合をしようということになりまして、その一部が先ほど次長からお話になつ……

第16回国会 水産委員会 第閉会後6号(1953/10/20、3期、自由党)【政府役職】

○説明員(小滝彬君) 先の委員会で先方へ厳重な抗議を出しており、いろいろ外交的に折衝している点は申しましたから、日韓会談の進行工合について本日は申述べたいと思います。但し今会議が進行中でありますので、速記をとめて頂いてしたほうが、漁業会談は他の請求権などの問題にも関係がありますので、多少そういう点にも言及したいと思いますから……。
【次の発言】 むずかしい問題でありまして、何ともはつきりしたことは申上げられませんが、私個人の考えを申上げまするならば、現在行われておる日韓会談の空気から申しますると、あの会談を通じて万事を解決するということは、或いは不可能ではなかろうかと思います。或いはその他の方……

第16回国会 水産委員会 第閉会後9号(1953/10/23、3期、自由党)【政府役職】

○説明員(小滝彬君) 私から申上げてもよろしいのですが、幸いにしてここに竹内課長が現実に交渉の場にも出ておつたものでございますから、課長から詳細な点を説明させます。

第16回国会 内閣委員会 第24号(1953/07/28、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) この農業移民は農林省のほうが実地のことをよく知つておりますので、農林省と協力いたしまして、現実の募集の問題は農林省が行なつておりまして主管をいたしておる次第であります。
【次の発言】 詳細は私存じませんが、今政府で考えておりますのは、できるだけ優秀なる移民を出さなければならないというので、詳細に身元の調査もいたしまするし、そして学歴と申しますか、農業学校ぐらい出たものという考え方で各県に負わしてやつておりますから、そういう昔のことを受継いでおるというような点はないはずであります。特に和歌山県から出してくれというようなあつせん者の希望につきまして地域が限定される場合もあり……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 厚生委員会 第閉会後1号(1953/11/11、3期、自由党)【政府役職】

○説明員(小滝彬君) 只今萬西副社長からお話になりましたところによつてソ連と現に日赤が交渉せられている状況はおわかりになつたことと存じますが、ただそれと離れまして、ソ連につきましてはこの八月の俘虜特別委員会、あの三人委員会のほうへ有田、山下代表等を送つて、あそこでいろいろ実情を述べまして、そしてあの会合において報告ができたわけであります。その報告はその後国連のほうへ廻りまして、国連では第三委員会というのがこの月末頃にこの問題を取上げまして報告書を作成するに至るだろうと期待いたしております。そういたしますれば、その第三委員会の結論に基いて第八回国連総会でこの俘虜の引揚送還というような問題について……

第17回国会 水産委員会 第3号(1953/11/04、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) これは条約と申しますか、昭和二十六年の四月七日付の覚書というのがございまして、これに、おつとせいの海上捕獲に関する日本側の態度を表明しているのでございます。日本政府は、平和条約実施後、新らしい条約、新らしい条約というのは、おつとせいに関する条約が締結されるまでの間は、日本人によるおつとせいの海上捕獲を自発的に禁止して、新条約の締結のための交渉に参加する用意があるということを述べておるわけであります。まあ、それより前は、総司令部の指令によつてやつておりましたが、いよいよ日本が自主的な措置をとり得るようになりましてから、例の平和条約第九条による新らしい協定を作るまでの間にご……

第17回国会 地方行政委員会 第2号(1953/11/02、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 一昨日の本委員会におきまして、外務省の課長がそういう印象を皆様にお与えいたしましたとすれば、甚だ遺憾でございます。  この復帰の問題が、如何に日本の政治にとつて国民感情にとつて重要なものであるかは、外務省も十分承知いたしておるのでありまして八月八日の声明がありまして以来、しばしば東京において、或いはワシントンにおいて交渉を重ねて来た次第でありますが、併し、これは何ら難関に引つかかるような性質のものではなくしてその政策上の決定がすでに米国側においてなされておるのでありますからして、これを如何にして実行するかという行政上の、取極に過ぎないわけであります。ただ率直に申しまして……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 外務委員会 第1号(1953/12/01、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました、日本国とアメリカ合衆国との間の友好通商航海条約第八条2についての留保に関する公文の交換について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  日米友好通商航海条約の批准につきましては、先に第十六国会による御承認を得た次第でありますが、あたかも同国会における御審議中、米国上院においては、条約第八条2の自由職業に関する規定につき留保を附することを条件として、本年七月二十一日にこの条約の批准に承認を与えたことが判明いたしました。併し、同国会の閉会までには、米国政府から留保を附する旨の正式な申入はなかつたのでありますが、政府といたしましては、……

第18回国会 外務委員会 第3号(1953/12/03、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました、関税及び貿易に関する一般協定のある締約国と日本国との通商関係の規制に関する宣言につきまして提案理由を説明いたします。  わが国はかねてからガツトに加入することによりわが国の通商を振興することを希望して参りましたが、一昨年九月ジユネーヴで開かれましたガツト締約国団の第六回会期でガツトヘの簡易加入手続が採択されましたので、政府は、昨年七月十八日付をもつて、この簡易手続に基いて、ガツトヘの加入の前提たる関税交渉開始方の申請を行いました。この申請は、種々の経緯を経て、締約国団の特別会期において審議される運びになつておりましたが、米国は共和党新政権による対外……

第18回国会 外務委員会 第5号(1953/12/07、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) この問題は労働委員会でも討議されておるはずであります。マスター・コントラクトのほうが附属書がまだでき上つておらないために未実施であるのは遺憾でありますが、併し保安解雇の点などにつきましても事実上はイニシアルをすませた草案の趣旨に従つてやるように先方でも了承いたしております。追浜の工場につきましてはお説の通り三十名については我々も承服できないので、現に合同委員会の分科会でこれを審議しておることはすでにもう御承知であろうと思います。我々といたしましてはできるだけあの直接雇用によるものと同じように実施せられるように、先方へもすでに申入れておりますが、この追浜の具体的な問題も果……

第18回国会 厚生委員会 第2号(1953/12/04、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 紅十字の代表者を日本へお招きするということにつきましては、その後も葛西日本赤十字社副社長からお話がありましたけれども、費用の問題であるとか或いは旅程をどうするかというようないろいろな問題もあるようでございまして、今この問題について審議中でありますけれども、まだはつきりした結論に達していないのを非常に遺憾に存じますが、併しこの委員会の一致の御決議の次第もございますので、大臣ともよく相談いたしまして、できるだけ趣旨に副うように取計いたいと考えております。ただ目下のところはまだ案が具体化していないのでございます。
【次の発言】 これの趣旨が、最初は感謝の意味というようなお話も……

第18回国会 地方行政委員会 第2号(1953/12/05、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 奄島大島の島民の皆様の非常な熱望も、私ども十分承知いたしておりまして、飽くまでも十二月一日を目途として、これが実現を図ろうと努力して来た次第であります。ところがアメリカ政府側の在京大使館に対する訓令が相当遅れまして、漸く十一月の二十四日にアメリカ側の案を日本側は受取つたのであります。そこで日本側で部内のいろいろ打合せをいたしまして、その米国案に対して検討を加え、去る十一月の二十七日に第一回の会談を行い、その後各問題ごとに分科会を設けまして、現に話合いを続行しておる次第であります。  大体あらゆる問題について討議をいたしまして、そうして今一番大きな問題として残つております……

第18回国会 通商産業委員会 第2号(1953/12/03、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 我々はその場当りに中共貿易を考えておるのではなくして、飽くまで慎重に今後これを如何にして伸張して行くかということを考えておるのであります。この中共貿易の促進につきましては、両院において決議も行われましたので、いろいろ他の角度から考えれば困難でありましたけれども、議員団を中共に派遣したことは御承知の通りでございます。大臣が正確にどういう言葉を使つたか、まだ速記録を見ませんので存じませんが、自由国家群との協力関係、国連との協力関係を害しない程度においてできるだけ中共との貿易を促進しようということは本会議でも述べたはずでありますし、勿論今後朝鮮における政治会議の結果によりまし……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務委員会 第閉会後1号(1954/09/08、3期、自由党)【政府役職】

○小滝彬君 関連質問……。御答弁になる前に私は指摘しておきたいのですが、極めて最近の新聞であれを国際司法裁判所の問題にして取上げるかも知れないということが出ておる。これは或いは新聞のほうで想像記事かも知れないが、その点にも触れて答弁をお願いいたします。
【次の発言】 関連質問。今鶴見さんから、日本の国内態勢が不十分で、向うのほうは相当要求があるというお話でありますが、私が新聞報道あたりで承知しておるところでは、御指摘の、非常に移民に貢献せられた松原さんのほうでの、先方においての取扱いについて非常に齟齬があつた。それで折角の割当もうまく行かないというようなことも出ておつたので、私はこの点を危惧し……

第19回国会 外務委員会 第閉会後2号(1954/09/13、3期、自由党)【政府役職】

○小滝彬君 関連質問……。今の説明の中で、アメリカの規則ではたしか一割以上か外国のほうが安い場合には、全部外国にやる規則があるのじやないかと思いますが、その点を一つ御説明を願いたい点が第一点。もう一つは、佐多君のご質問で、いろいろアメリカが日本の品物の売行きについてどういう考慮を払つているかという御質問に対しては、アメリカが今ガットについて非常なる努力をしている点を政府委員は指摘し落しているのじやないかと思う。この辺をもつと詳細に説明して、如何にアメリカが努力しているかということをはつきりさせてもらいたい。その二つ。
【次の発言】 ちよつと関連質問があります。今外務省なり、通産省はどういう努力……

第19回国会 外務委員会 第3号(1954/02/22、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました一九四六年の取終条項改正条約について、提案理由を御説明いたします。  この条約は、一九四六年の第二十九回国際労働総会で採択されたものでありまして、その内容は、国際連盟が解体した結果国際連盟の存在中に採択された諸条約(七十六条約)の最終条項を改正するとともに、それらの条約に対して現行の国際労働機関憲章の規定と合致させるために必要な修正を加えることを規定したものであります。  我が国は、本条約による修正の対象となる条約のうち十四条約を批准しております。従つて、これらの十四条約につきましては本条約に規定する修正が必要であり、又、今後この種の条約で我が国が未……

第19回国会 外務委員会 第6号(1954/03/08、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 外務省設置法等の一部を改正する法律案の提案理由及びその内容を説明いたします。  本案は外務省設置法の一部改正、在外公館の名称及び位置を定める法律の一部改正、特別職の職員の給与に関する法律の一部改正及び在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部改正の四点に分れております。  第一に本案第一条の外務省設置法の一部改正について説明いたします。  第一条の要旨は、国際連合日本政府代表部の設置及び名誉(総)領事館に関する規定の改正の二点であります。  先ず国際連合日本政府代表部設置について説明いたします。  国際連合に対する協力は政府の基本方針であります。政府は昭和二十……

第19回国会 外務委員会 第7号(1954/03/11、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました日本国とアメリカ合衆国との間の国際郵便為林の交換に関する約定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  日本国とアメリカ合衆国との間の郵便為替の交換業務に関しましては、戦前は、明治十八年の約定及びその追加条款によつて規制されて参りましたが、戦後も、アメリカ合衆国政府は、サンフランシスコ平和条約第七条の規定に若いて、この約定及び追加条款の復活を通告して参りましたので、現在もこの戦前の約定が両国間に適用されております。併しながら、この戦前の約定の中には、今日の事態に適合しない規定が多く含まれておりますので、政府といたしまし……

第19回国会 外務委員会 第8号(1954/03/15、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 任期は別段設けておりません。その土地の名望家、又日本に対して好意を持つているかたを選考いたしまして任命いたしますが、その後特によくない問題でもありましたら罷免するというような措置もとらなければならないでありましようが、原則といたしまして任期というものは設けておらないのであります。
【次の発言】 まあ名誉領事は名前の示すごとく名誉職の意味も持つておりまして、俸給は日本では出さないことになつております。但し何かあつせんをしてもらうとか仕事を取扱つてもらいまして費用を要したような場合には、それを埋合せをするというような意味で謝礼金のようなものを出すことになつておりますので、本……

第19回国会 外務委員会 第13号(1954/03/29、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) これまでの経過は大体御承知と思いまするが、順序として申しますと、三月の十六日に在京米国大使館及び在米井口大使を通じまして、この事件についての先方の承知している実情及び当時如何なる警戒措置をとつておつたかということについて照会いたしておるのでありますが、その翌日になりまして、まだ関係各省から確報がないから正式の回答はできないが、できるだけ速かに調査の結果日本側へ通報しようということを行つて参つたのであります。併しその後、中間的に先方が調べました結果によつてどの程度まで魚類に被害が及ぶかとか、海流がどうとかいうような点、新聞にもすでに発表せられたところでございますが、これは……

第19回国会 外務委員会 第16号(1954/04/07、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました国際砂糖協定の批准について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  この協定は、国際連合主催の下に、昨年七月からロンドンで開催されました国際砂糖会議において作成されたものでありまして、我が国もこの会議に代表を派遣して審議に参加し、その後昨年十月二十八日に駐英大使をしてこの協定に署名いたさせました。  この協定は、砂糖の輸出入国の立場を相互に調整し、世界自由市場の砂糖価格を安定せしめることを目的としておりまして、我が国も協定の当事国となることによりまして、砂糖輸入国としての立場を十分保護することができるようになるのみならず、自由市場の……

第19回国会 外務委員会 第19号(1954/04/10、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 私補足して申します。先ほど小田部局長から申しました五百万トンというのは、ちよつと私語のような形で御注意申上げましたが、自由市場における需給関係を言つておるのでありまして、勿論全体の千三百万トンに比べれば、それは三分の一のように響きますけれども、例えばアメリカ域内において特恵関係などで動く砂糖、及び英連邦間のものというものは、それら特殊のブロック間における約束によつて動かすことができないものでありまするから、普通の自由市場へ出る砂糖としては、その大部分がこの協定によつて今申しましたように入らないものが一、二ございまするけれども、大部分がこの協定の支配下に入るということにな……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/04/26、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 御高説は拝聴しておりましたが。勿論兵器の発達というものが防備というものに対するいろんな措置に変更を及ぼす、或いは重大なる影響を及ぼすだろうと、いうことは私どもも同感であります。ただ併し中田さんのおつしやいますように、こういうように水爆、原爆が発達したので日本が今防衛力を増強してもそれは大した意味がないじやないかという点がポイントではなかろうかと考えますが、私どもは実はそういうように考えていないのでありまして、原爆、水爆の発達というようなものが非常に大規模な戦争というものを困難ならしめる、グローバル・ウォーというものを困難ならしめるという現実は十分認めまするが、併し同時に……

第19回国会 外務委員会 第27号(1954/04/30、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今議題となりました通商に関する日本国とカナダとの間の協定の批准について承認を棄めるの件につきまして、提案理由を御説明申上げます。  戦前日加両国間の通商関係は、カナダが大正二年五月に加入した旧日英通商航海条約によつて規律されておりましたが、同条約は昭和十七年七月失効いたしました結果、我が国よりカナダに輸出される産品は、同国の最高関税率である一般関税率を適用されることになつたのであります。このため、戦後のわが対加輸出は著しく阻害され、一九五二年及び一九五三年の対加貿易は、いずれも輸出約一千万ドルに対し、輸入約一億ドルで、差引約九千万ドルの入超という片貿易を示しているよう……

第19回国会 外務委員会 第30号(1954/05/10、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 今度この協定ができますることによりまして関税上において日本がまあ非常に有利な地位に達しまするので、それに対応する国内的措置というものは当然通産省のほうでも一生懸命にこれが実施に努力しているわけであります。  御承知のように、日本のほうは今まで物価高でありましたために、或いは一部には二重価格の問題を惹起してそれに対応措置をとられるというようなこともありましたけれども、併し全般的にこの点本年度においての経済政策、緊縮と申しまするか、物価を引下げる方向に持つて行こうということに現に努力しているわけであります。又対外的にはカナダから使節もこちらのほうへ参りまして日本の実情を見て……

第19回国会 外務委員会 第31号(1954/05/11、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 今御審議を願つております協定は、関税、輸出入制限に関する車垣に限られておりますので、私どもは、かつて日英間にありましたような通商航海条約、又過般御審議をお願いいたしました日米通商航抑条約のように住居、入国に関する規定とか、或いは国内税に関する規定とか、或いは港湾における船舶に対する取扱というような、すべての通商航海に関する規定を含んだ、日米通商航海条約に類似するような協定を作りたいと考えておるわけであります。この趣旨で英国側とも当りましたし、いろいろこれまでこの種の条約のありました諸国と随時話合はしておりますけれれどもまだ具体化しておりません。この協定の実施状況によりま……

第19回国会 外務委員会 第33号(1954/05/17、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 武内欧米局長事務取扱が政府委員に任命されたはずです。
【次の発言】 御あいさつに来るのが筋合か知りませんが、国会の審議もお忙しいときにあいさつだけに出るのも。
【次の発言】 それは事実ではないと思いますが、勿論欧米局長が説明しなければならぬ必要があるような場合には、委員会からも連絡があることでございますし、当然こちらに出て喜んで御質問にお答えすることと存じます。
【次の発言】 これまでの答弁を通じまして申上げておりまするように、政府といたしましては国連軍に対しましても米軍駐留の場合におけると同様の取扱をいたす所存でありまするので、只今の御決議の趣旨は十分体しまして今後善……

第19回国会 外務委員会 第34号(1954/05/18、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 外務省関係法律の整理に関する法律案の提案理由について説明いたします。  政府におきましては、既存法令のうち整理を要するものは、この際速かに整理をする方針をとつておりますが、外務省関係法令につきましては、「清国及朝鮮国在留帝国臣民取締法」(明治二十九年法律第八十号)及び「居留民団法」(明治三十八年法律第四十一号)の二つの法律を廃止する要があると認められるのであります。その理由といたしましては、これらの法律は、我が国と清国及び朝鮮国との間のいわゆる不平等条約に基く我が国の特権を前提としていたのでありますが、これらの不平等条約はすでに一切無効となつているため、前記の二法律は死……

第19回国会 外務委員会 第35号(1954/05/19、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 別段の理由があつたわけではございませんけれども、実はこの二つが相当古いものでありまして、漏れておつたわけであります。ところが先般の閣議で各省とも十分精査して廃止することを必要とするものを全般的に見て、この廃止の措置をとるようにという決定がございましたので、その趣旨によつてこの二つの法律の廃止について御承認を得ようとする次第でございます。
【次の発言】 今度廃止しようとするものは完全に存在価値をなくしたというものでありまして、これを御審議願つておるわけでありますが、併し実際上余りよく動いてはおらないけれども、相当修正し、又今の実情に適するように改めて存続することを適当と認……

第19回国会 厚生委員会 第2号(1953/12/11、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 今般島津社長並びに日赤の代表のかたがたの御努力によりまして、在ソ邦人の帰還を見るに到りましたこには、御同慶に堪えないところでありまして、日赤の代表のかたがたの御努力は、私ども感謝してやまないところであります。そこで一体外務省としては、これに関連して如何なる措置を取ろうとしておるかという点が、廣瀬さんの御質問の要点だろうと思います。もう始終議会でも申上げておりますように、工藤君のお言葉を借りて言いますならば、日ソ間の親善関係が結ばれるということに対しては、何ら根本的に異議のあるわけではない。双方の国交が回復することを希望してやまないわけであります。ただ現実の問題といたしま……

第19回国会 水産委員会 第13号(1954/03/19、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 議題は何でございましよう。
【次の発言】 外務省では、もうすでに御説明があつたかも知れませんが、この三月の十六日に報道を得ましたので、早速在京米国大使館に電話をいたしまして、何か情報を受けていないか、重大なる問題が起つたから一つその点を調べてもらいたいというように照会いたしましたところ、先方は何ら情報を持つておらないので、早速本国のほうに電報で問合せてその上で返事をしようということだつたのであります。同時に事件の重大性に鑑みまして早速在米井口大使に電報いたしまして先方の米国側の当時における実験の実情その他詳細なる情報をとると共に、特にこの実験が行われた際に如何なる警戒の……

第19回国会 水産委員会 第14号(1954/03/22、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 原爆の実験によつてああいう不幸な事件が起りましたのは非常に遺憾であります。この点はアメリカも認めておるようでありますが、御質問のどういう根拠に基いてこういうことをしておるかと申しますと、これも或いは大臣が議会で説明したかと思いますけれども、米国の太平洋における信託統治協定によりましてあそこを統治し、そして戦略基地にあそこを指定いたしまして、そうして国連の安保理事会に対して一九四七年に閉鎖区域の設定を通報したことから起つておるわけであります。閉鎖区域のほうは、これはその安全を保持するという意味で入つてはならない、入ることを許さない、特別の許可のない場合は入らないといういわ……

第19回国会 水産委員会 第18号(1954/04/05、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 最初この事件が起りましたときにおいては、まだ事実が判明いたしませんから、事実について先方に照会いたしました。ところがその後議会でも何遍も答弁しておりますように、日本としては損害について向うに賠償を要求するという考えでおります。殊に日本側の調査によりますると、危険区域外に船があつたということが明瞭でありますから、その趣旨を文書ではございませんが、在京の米国大使に対しても、又ワシントンにおいては井口大使のほうからも申出ているわけなんであります。ところがアメリカ側ではすでに先月の二十四日に日本側に対して、支払うべきものは補償するという意思を表明いたしております。文書で出すとい……

第19回国会 水産委員会 第19号(1954/04/12、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 過般の本委員会におきまして三月三十一日に書面を以て米国側へ今後の実験に関する、又危険区域に関する申込をしたことを御報告申上げたと記憶いたしております。その後この申入につきましては在米井口大使にも再三電報で回答方を督促するように申入れることを訓令し、又日本側でこの問題に非常に重大なる関心があるからして米国側のはつきりした態度を回答するように要求いたしたのであります。この要求に対しましては、先ず日本側へ回答をよこしまする前にもうすでに新聞でも御承知の通り先週の金曜日に米国としては声明書を発表いたしました。この内容は御存じのことでもありまするから省略はいたしまするが、先ず冒頭……

第19回国会 大蔵委員会 第24号(1954/03/25、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) この問題はしばしばいろいろな委員会で申上げますように、全部調達庁の方に移管されておりますが、その以前に外務省として扱つたことがございますので、調達庁に代つてお答えいたします。御指摘のように、あの土地は国有地でありまして、政府の方では、原則として成るべく都心から離れて、而も又民有地でなしに国有のところへ移転させるという方針をとつたのでありますが、国有地という問題と、もう一つは、なるべく都心から離れてと考えましても、なかなか恰好なところが他にないから、結局は練兵場になつておつたところをすでに一昨年米側に提供しておりますので、そこでこの施設を建てることにしたわけであります。す……

第19回国会 通商産業委員会 第14号(1954/02/26、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) このスウイングのリミツトをオーバーした金の処分については、御承知のように貿易協定がありますので、この点は通商局長が参りましたら御説明申上げると思いますが、主として外務省の関係では賠償との点をどういうように取計らおうとしているかというのが御質問の重点だろうと存じます。殊に六千万ドルばかりを賠償のほうに利用したらというようなことが一部で論ぜられておつたことは事実でありまするが、先方のほうからそういう正式な申入はございません。又日本といたしましても役務、又役務を広く解釈して役務に関連する資材というようなものは出さなければならないだろう、そうしてできるだけ円満に、速かに賠償問題……

第19回国会 通商産業委員会 第22号(1954/03/23、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 先ほど通産次官からお話がありましたようにいろいろな取計らいが非常に遅れたということは遺憾に存じます。情報を得ましたのは今御指摘のように当外務省としては二月頃であります。それは一体なぜこうなつたかと申しますると、私今ここで言訳をしようという趣旨ではございませんけれども、元来「まぐろ」の問題が起りましても、この絹製品の関税問題が起りましても普通の場合は向うの輸入業者が騒ぐ、又貿易業者が騒ぐというようなことがありますので、実はもう大使館のほうで多少手遅れいたしましてもそれに刺激されて情報を収集するという場合が率直に申しまして多いわけであります。この問題は一九四五年以来いろいろ……

第19回国会 通商産業委員会 第34号(1954/04/22、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 御指摘のように部内でもこれは非常に重大な問題として関心を集めておりますので、外務省のほうでも始終在京米国大使館並びに在米日本大使館と連絡いたしましてあらゆる措置をとるように依頼をし、又訓令をいたしておるのであります。井口大使初め全員が一致協力してこの問題に当つて来たのでありますが、極めて最近の情報によりますると、いろいろの方面と連絡をとりまして、先方へ日本の趣旨を徹底せしめるように努力いたしました結果、相当の反響を呼んで来ておるようであります。先ず第一に商務長官は十九日にビユーロー・オブ・スタンダード、基準局でありますか、規格局でありますか、これに対しまして、現行の規格……

第19回国会 通商産業委員会 第38号(1954/05/11、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) この問題につきましては過日の連合委員会においても御答弁申上げました通り、従来我が政府のほうでは共産圏諸国との人の往復というものを極度に制限し、これは原則として許可しないという方針をとつておりますため、御指摘の学術会議に出席したいというかたに対しましても旅券を下付いたさなかつたのであります。学術会議に限らずいろいろな会合等について共産圏諸国からは相当数の招待が参つております。学生の会合があるとか、或いは学術関係のもの、或いはスポーツ関係のもの等これまでも非常に多数の人が、若し制限せざりせば相当数の人が向うへ行つたであろうと考えます。併し政府といたしましてはどうも平和会議に……

第19回国会 通商産業委員会 第53号(1954/06/01、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) セイロンの使節が今参つておることは、海野さんの御指摘の通りでございます。昨年も新聞記者の諸君が東南アジアから参りまして、非常に好評を博し、結果もよかつたようでありますので、外務省は特にこれに力を入れまして、今度もただ単にセイロンのみならず、インドとか、パキスタンとかビルマあたりからも、こういう人に来てもらいたいと考えております。今度も非常に盛りだくさんのスケジユールで、各地を廻られるようでありまして、十分日本のことを理解して頂いて、そうして今後の日本とセイロンとの関係をよくして行く上に力になつて頂ければ誠に幸いであると考えます。従来セイロンとの間には、もうすでに海野さん……

第19回国会 内閣委員会 第51号(1954/06/09、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 本日外務大臣が所用のためどうしても出席できませんので、私が代つて御答弁申上げます。  対外的な面から見てこの取扱いについて全然懸念がなくなつた、そういうように情勢が非常に変転したかとおつしやいまするというと、実はこれははつきりと絶対に対外的に悪い影響を与える心配がないということを言い切るわけにも参りませんが、併しだんだん時期もたちましたし、一方留守家族の方々でも非常に困つておられるというふうな点もありまするので、できるだけ形式を穏かなものにして、そうして今後仮に関係国からいろいろ質疑と申しまするか、申出がありましても、それに対して十分答え得るような形式において、事実上留……

第19回国会 農林委員会 第23号(1954/04/08、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 二十九年度は予算の点で三千五百人ということを予定いたしておりますが、これは全部が農業移民でもございませんけれども、殆ど大部分三千五百人は農業移民と了解して頂いて差支えないと思います。勿論これは家族を含んでおります。
【次の発言】 その大部分はブラジルでございますが、アルゼンチンヘの移民も含んでおります。三千五百人のうち大体五百人程度がアルゼンチンに行くことになると考えております。
【次の発言】 昨年は初年度でありましたので、いろいろ御指摘のような手違いも生じたことは非常に遺憾に存じます。併しこの経験によりまして、我々のほうとしては今度この選出につき、又向うでの着後の事務……

第19回国会 農林委員会 第25号(1954/04/13、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 戸叶さんのお話では、外務省で仕事がなくてこういうことに手を出すかのごときお察しのようでありまするが、そういうのではなくして、私から申上げるまでもなく、この移民事務というものは外務省で取扱うように法律でなつておる。それを外務省限りで法律に基いてやつておる事務を勝手に変えるということはできないことはおわかり下さるだろうと存じます。ただこの前の委員会でも御指摘がありましたように、移民に関しましての農業技術という面について、成るほど農林省にも予算がありまするから、そうした面において御協力を願うということは私ども考えておるところであります。が併し御指摘のようにいろいろお話もありま……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/03/11、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) お答えいたします。今度のMSAの協定によつて、日本の負います。軍事的な義務というものは、安保条約に規定せられておるものだけであります。海外に派兵するかしないかということはその協定の範囲外であり、而も日本は交戦権を持たないということは憲法でもきまつておりますので、交戦権を持たないようなものが海外に派兵するということはあり得ないわけであります。条約の規定の範囲に属しないことでありますから、大臣とアリソン大使とはいろいろこれまで論議せられていた点が誤解のないようにという意味で、挨拶でその点を明瞭にした次第でございます。

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/03/16、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 中山さん御指摘の通り、復仇、或いは報復は国際法上認められておるわけであります。その限度内において対抗する措置はとり得るわけでありますが、併し国際法上で認められておるからそういう措置をとつたほうが政治的にいいか悪いかということは、これは別個の問題であることは申上げるまでもございません。復仇は更に復仇を生んで、結局平和を更に脅かすというような虞れもございまするので、外務省といたしましてはできるだけ穏便に直接交渉によつてやろうと努力いたしておるのであります。併しそれがどうもうまく行かない。一方極東の平和に重大なる関心を持ちますアメリカのほうも、何とか斡旋して、こうした問題が反……

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/03/18、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 今台湾の中国政府は大陸に実力を持つておりませんので現実の問題としては御指摘のように解決するに至つておりませんが、併し御承知のように在外資産につきましては中立国である在外資産であれば赤十字の国際委員会のほうへこれを提供し、又これに代るものを提供して、そうして戦争によつて被害をこうむつた人たちを救済しなければならないということになつておりますし、連合国にあつた在外資産でありますれば平和条約第十四条の規定があるわけであります。而も中国や又中共はこの条約には加入しておりませんけれども、平和条約の二十一条によつて十四条の利益を、権利を受けるということになりまするので平和条約の建前……

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/04/22、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 外務省に関係するものをお答えいたします。これは四月八日に申請が出まして、そうして渡航審議会で成規の手続をとつて、為替管理法に関する大蔵省に関する分はクリアーされましたので、外務省は旅券法の規定によつて一般旅券を交付したものであります。中田君御承知の通り、第十三条をお読みになれば、こういう場合に旅券の下付を差止める条項は一つもないのでありまして、今申しましたような外貨の面につきましては、渡航審議会の審議を経、そうして外務省の旅券の下付は旅券法第十三条によつて成規の手続でいたしたのであります。

第19回国会 予算委員会 第27号(1954/04/23、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 只今副総理から申されました通りでありまして、相互に協力しようということは、日本側もその建前で参りましたし、アメリカも三月十七日の最初の公文においても、治療に関しては十分協力いたしたいということを申出ておりましたし、過般アイゼンバツド、モートン両博士が出発いたします際にも、今後といえども協力する面があれば十分協力いたしたいということを声明書でも述べているほどでありますが、いろいろお医者さんの間における誤解など、又これまでの先方の取扱いました治療の方法などに対して、誤解と申しますか、疑いが生じたというような関係から、実は率直に申しまして、協力は十分に行つたとは申しがたいであ……

第19回国会 予算委員会 第28号(1954/04/24、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 木村さんも御承知のように条約論には輿論もございますしするけれども、予算とか或いは国民の権利義務に関するような条約上の規定というものは条約即国内法というわけに参りませんので、こうした国内措置というものは、先ほど大蔵大臣も指摘しておりまする通り、この協定を批准いたしますのには、国内的措置はとることが必要であるということが私どもの見解であります。
【次の発言】 この平和条約にありまするのは、これまでの既存の債務というものを確認した趣旨でありまして、今のイロアのいわゆる債務と心得るという問題のいわゆる債務とは全然違つた規定であります。


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 外務委員会 第2号(1954/12/17、3期、自由党)

○小滝彬君 ちよつとその前に、実は大臣は本会議もあるらしいのですが、皆さまはどうか知りませんけれども、場合によつては早くこれを上げます関係上、事務当局の説明は又あとで聞くことにして、大臣がいらつしやる間に質問に入つたらどうかと思いますが如何でしよう。大臣の御時間によりまして……。

第21回国会 外務委員会 第3号(1954/12/18、3期、自由党)

○小滝彬君 今度外交界の長老であつて多年の外交に関する経験、優れた識見を特たれた重光先輩が外務大臣になられたということは、これは民主党内閣の大きなヒツト、或いは唯一のヒツトであるかとも存じまして、非常に欣快至極に思うものであります。私後輩として十分新大臣の力量を期待しているわけでございますから、是非その期待に副うように御活躍あらんことをお祈りするわけであります。で、今度はビルマとの条約を早く上げたいというお考えようでありますし、我々も全幅的に賛成でありますから、長い質問などはいたしません。殊に来春早々大臣の経験をつぶさにお述べになるであろうと思いますから、これまで断片的に発表せられたものをとら……

第21回国会 外務委員会 第4号(1954/12/19、3期、自由党)

○小滝彬君 ちよつと簡単に関連質問をお許しを願いたい。この附属書の十九項の「両政府間で合意される他の生産物及び役務の提供」とあるのだが、勿論これは二千五百万ドルとか二千万ドルとかいう額と睨み合せて、この十八の項目ではカバーできない場合、合意でやるとかいろいろ抽象的な説明としては官僚としてうまくおやりになるでしようが、私としてお伺いしたいのは、交渉の過程はどうだつたのですか。一応は書いておくという程度のものか、でき得ればこれだけに限定したいというような気持でやられたのか、その点をお伺いしたいのです。
【次の発言】 そうするとこの第一条の趣旨が根本であつて、余り深い意味はない、ただ例示的なものに過……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第閉会後1号(1955/08/19、3期、自由党)【議会役職】

○理事(小滝彬君) 休憩前に引き続き委員会を開会いたします。国際情勢等に関する調査を議題といたします。ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて下さい。
【次の発言】 実は私の方から今発言しかけていたのは、まさしくその問題を提起したかったのです。おそらく外相は最初から発言を求めて決意のほどを披瀝せられるだろうということを私どもは予期して列席したわけです。それがないから、今、幸い羽生君からの提起もありましたから、委員長からも、せっかく提起されたことですから、外務大臣一つ御説明を願います。
【次の発言】 それでは緑風会のお許しを得て岡田君の質問差しつかえございませんか。

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/04/11、3期、自由党)

○小滝彬君 本日は総理の御出席時間も制限されておりますので、重光大臣に対する質問は午後といたしまして、できるだけ総理に対する質問だけをいたしたいと思います。  本日は防御分担金削減の問題について、いろいろ協議せられるそうでありますから、これに関連いたしまして、まずはっきりと総理の御意向を一お伺いしておきたいことは、去る六日の衆議院の外務委員会におきまして、福田君の質問に答えて総理は、反共のためには社会保障の必要があるということを述べられて、かりに防衛庁費を減らしても、社会保障費をふやせば、実質的に防衛力がふえるとおっしゃった。総理はかって再軍備の必要を非常に強調せられまして、これがためには憲法……

第22回国会 外務委員会 第閉会後2号(1955/09/14、3期、自由党)

○小滝彬君 大臣、今度御渡米中はいろいろ御苦労が多かったことと御同情申し上げます。実は本日は時間が制約せられておりますので、私は日米問題に先だって、わが自由党の非常に重要視しております日比間の交渉について二、三御質問いたしたいと考えます。  フィリピン側からはすでにマグサイサイ大統領の書簡も来ておって、近く日本側が正式な回答をすべき段階に来ているということでありますが、政府はこれまで第二十二国会を通じて総理並びに外務大臣から、八億のワクは承認したわけではない、自由な立場で交渉ができるという御答弁を繰り返されておったのであります。一体これは近く回答せられるお考えでありますか、この八億ドルのワクに……

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/13、3期、自由党)

○小滝彬君 外務大臣お急ぎのようでありますから、私は簡単に一つ二つだけお尋ねいたしたいと存じます。外務省が近く決定を迫られておる問題のように新聞では申しておりますが、北京のメーデー出席のために出かける人は、四月の二十五日ごろまでに向うへ着かなければならない、約六十人ぐらいおるということでありますが、この中共政府の招請に対しましては、総評が非常な興味を持って、ぜひ渡航許可を得たいと要求しておるというように承知いたしております。これはいかがお取り計らいになるのでございましょうか、外務省の御見解をお伺いいたしたいと存じます。
【次の発言】 まだ決定されないで慎重考慮中ということでしたら、私はその具体……

第22回国会 外務委員会 第閉会後3号(1955/10/20、3期、自由党)

○小滝彬君 外務省側からぜひ説明していただきたいことは、韓国との関係において、特に日本の漁夫が長い間向うで不当に抑留されておる。それに関しては先方からは大村収容所の問題を云々しておるということが新聞にも報道されておりまするし、また十月十五日、土曜日の官報にも、法務省が大村収容所について説明をし、その中には、韓国側からこういうような申し出があったというふうなことをはっきり政府側として発表しておるのですが、これについて係の局長なりから説明さしていただきたいと思います。
【次の発言】 ところがこの官報には、「目下大村に収容中の一、〇〇〇人余りの不法入国者を引きとり、韓国に抑留中の日本人漁夫約五八〇人……

第22回国会 外務委員会 第閉会後4号(1955/11/18、3期、自由民主党)【議会役職】

○理事(小滝彬君) それでは外務委員会を開会いたします。  外務省側から、最近の国際情勢について説明いたしたいということでありまするから、説明員の発言を許します。
【次の発言】 ジュネーヴの外相会議が終ったようでありますが、それについては外務当局は今まで重大な関心を持ってこの問題を検討しておったんだろうと思います。そこで今度のような結果になることは一応予想もされておったのですから、これまで外務省としてどういうふうな見方をしておりますか。これが日本の外交にはどういうように影響すると考えておったか。ジュネーヴ会議に関係した説明を外務省の関係局長からでもけっこうですから、ぜひわれわれにお話し願いたい……

第22回国会 外務委員会 第5号(1955/05/24、3期、自由党)

○小滝彬君 フランスは……。

第22回国会 外務委員会 第6号(1955/05/31、3期、自由党)

○小滝彬君 今下田君のお話で四十カ国署名しておるというのだが、署名と批准とは違うのですが、この四十カ国というのはほとんど全部批准しておるというのですか。
【次の発言】 下田君にお伺いしたいのだけれども、先ほど羽生君の質問に対して、これは法律前の問題だから加入しないだろう、アメリカやイギリスの態度はそういうことにあるという御説明だったのですが、私はアメリカの憲法なんか詳しくないので教えてもらいたいのだが、私の感じではこれは憲法事項を束縛するような条約では因るというアメリカの考え方がありはせんか。アメリカでは従来憲法が条約に優先するというような解釈をとっているように僕のしろうと考えでは思うのだが、……

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/06/02、3期、自由党)

○小滝彬君 すでに質疑が行われたそうでありまするから、私あるいは重複する点があるかもしれませんが、その場合は政府委員の方で簡単に答えていただくか、または議事録を参照するようにということを申していただいて差しつかえないと思います。  最近の新聞では非常に見通しが明るいというように事務総長も述べておるようでありますが、これまでの報道では、ベネルックス諸国の帰趨いかんにかかわるというようにも報ぜられておったようであります。一体この見通しはどういうようになっておるのか、御説明願いたいと思います。
【次の発言】 一体仮加入の場合はこれに賛成しない国との間には最悪国待遇の問題は起らないように私了解しておる……

第22回国会 外務委員会 第8号(1955/06/06、3期、自由党)

○小滝彬君 関連質問です。今、大臣のお話を聞きますと、新ロカルノ方式というものも、結局今の段階であれば、東洋においては中共の支配下にいろいろなものが取り運ばれるということになるという点を警戒しておられるものと私は了承したわけです。現にヨーロッパでも結局これは成り立たなかった。だがしかし、その前の、大臣がおっしゃった、結局ソ連がどういうことを、考えておるか、今後の進行ぶりを見なければわからないというお話しです。これは大臣として当りまえのことだと思いますが、しかし実際最近の日ソ交渉に対するソ連の態度から見ますと、結局国交の正常化というようなことはあっても、直接的に何がソ連側に利益になるかということ……

第22回国会 外務委員会 第10号(1955/06/14、3期、自由党)

○小滝彬君 島津官房長にお伺いしたいのですが、朝海君の例なんかとられたのですが、これは公使として、今のところこういうのも外務省の予算の限度があってなかなかそういうふうにはいかない。技術的な点をお伺いするのだけれども、ああいう場合、また普通の局長にすると月給は下がるわけなんだが、それは手続の土では減額して下につけるということは差しつかえない、またそういう心組みでやっておられるかどうか、その点をこれは技術的の面だから、何も政務次官に聞く必要はない、実際の衝に当っている島津君にお伺いしたいと思います。
【次の発言】 今政務次官が言われたのは、それじゃ全権公使で欧米局長事務取扱というようなことでなしに……

第22回国会 外務委員会 第11号(1955/06/17、3期、自由党)

○小滝彬君 もうすでに各委員からいろいろ質問がありましたので、私は違った角度からソ連に関する問題について総理にお伺いをいたしたいと思います。  ただそれに先立ちまして、曽祢君、また須藤君から御発言がありました外務大臣の新聞に対する発表というものは、私は答弁を求めるわけではございませんが、これに対してコンメントを加えまするならば、対内的には重光大臣の措置は非常な勝利であったというふうに考えられるのであります。もちろんイギリスにおります松木君は何も発表しないでおるのに、突然連絡もなしにこちらだけで発表されて、松木全権の立場は苦しかっただろうと思いますけれども、対外的にもいろいろ考えなければならぬ点……

第22回国会 外務委員会 第12号(1955/06/20、3期、自由党)

○小滝彬君 ちょっと議事進行について申し上げたいのですが、社会党からは一人も見えておられないのですが、これで進めますとかえって質疑が重複するというような心配はございませんでしょうか。すぐ始めてよろしいか、連絡しても来なかったとすればやむを得ないのですが、どういう関係になっておりますか。
【次の発言】 この本件交渉についてはなかなか外務省及び経審当局においても努力をせられまして、この結果を得たことは私ども非常に欣快に思う次第でございます。今度できました協定は、一応調べてみますと、昨年の小麦協定などに比してさらに有利な点がいろいろあるように感じます。まあたとえば日本が使用し得る円の資金にいたしまし……

第22回国会 外務委員会 第13号(1955/06/23、3期、自由党)

○小滝彬君 ちょっと関連して。この点は私もこの前の委員会で質問した点なんですが、一体ここにあるファンドというものは円のファンドでなきゃならぬ。円のファンドを使ってアメリカへ行くということは、どうもぼくらは頭が悪いのでわからないのですが、その点をもう一度はっきり、それをまたドルにカンヴァートするつもりなのか。しかし円のことがここに書いてあるのだね。どうもそういう点がはっきりしない。この前も聞いたけれども、明快なる答弁を求めます。
【次の発言】 私はこれ以上言う気持はないのですが、どうもその場逃れにいいかげんな思いつきを答弁せられるようで、まじめに聞いているときには非常に不愉快な感じがする。きまっ……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/28、3期、自由党)

○小滝彬君 この問題を今日審議することに関して、大蔵省あたりからも見えておるのですか。税関関係の方は……。
【次の発言】 いや、運輸当局が主管だけれども、税関の関係で……。僕が言わんとすることは、幾らそういううまい条約を作っても、税関あたりの取扱いがまずかったら、条約の真価を全く無にするので、戦後一時はよくなったけれども、最近われわれの体験するところでは、日本の税関はアメリカのように余り観光に留意しない、つまらぬものでも引っ張り出すんですが、ああいうアメリカ式のことがうつってきて、ヨーロッパにおけるような努力が日本において払われていないように見えるんですが、そういう点を申し上げたかったのです。

第22回国会 外務委員会 第15号(1955/06/30、3期、自由党)

○小滝彬君 この前の委員会で、これは運輸省が主管だから、税関関係は必要がないのだ、こういう政府委員の説明がありましたけれども、これには税関の手続に関することもありますので、当然大蔵省も十分な注意をもってこれが実施に最善を尽してもらわなければならん。その意味で、私は同時に税関側に注意を喚起いたしたかったのであります。一体、占領下におきましては、アメリカの占領軍当局が監督しておった関係もありまして、私は通関などについてあまり問題がなかったように記憶いたしております。その後、やり方を見ますと、だんだん日本の税関の取扱いぶりは、インドとかパキスタンとか、新興国が一つの権利を振り回すという態度に似たもの……

第22回国会 外務委員会 第16号(1955/07/05、3期、自由党)

○小滝彬君 関連質問。今の答弁で、国庫から渡航費を出すとおっしゃるけれども、これはあくまで貸付なんですね。それが、一方は長く続かなければならない会社である。おそらくあなた方の狙っておるのは、ただ単に関係の日本の会社から出資させるだけじゃなしに、将来は、外国人も、外国の人もこれに投資できるようにしようというので、株式会社にされたのだと思うのです。しかりとすれば、この渡航費の貸付を受けて、国庫が出すとおっしゃるけれども、結局、会社が債務者になるから返さなければならぬでしょう。そうすると、この仕事を今までのように、海外移民協会連合会ですか、そういうものなら一つの財団法人のような法的性格でいいけれども……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 外務委員会 第2号(1955/12/13、3期、自由民主党)

○小滝彬君 ちょっと条約局長にお伺いしますが、これは著作権の問題じゃないけれども、平和条約の十二条で、四年間の期限が切れるわけですね。向うの、相手国の措置に対応して、日本で内国民待遇を与えるのだから、こういう著作権のような問題はあまり起るケースはないかと思うのですが、今度措置しなければならないのは著作権だけなんですか。何かこれに、十二条に関連してほかの条約関係もあるかどうか、ちょっとお伺いしたい。
【次の発言】 それで文部省にお伺いするのですが、文部省であるいはわからないかもしれないのですがまあ伺います。著作権による収入ですね、日本人の収入、それから日本側が外国へ払っている、払っている方は大蔵……

第23回国会 予算委員会 第6号(1955/12/14、3期、自由民主党)

○小滝彬君 外務大臣に御質問いたします。私第一次鳩山内閣、第二次鳩山内閣を通じまして野党議員としていろいろ質問して参ったのでありまするが、今般第三次鳩山内閣に至りまして、与党の議員は大臣の答弁を拍手かっさいしていればいいじゃないかということを同僚議員の中で申される人もありまするが、私は与党の議員になりました以上、これまで以上に重大な責任を感ずるのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)ことに衆議院におきましては三百名の非常な多数を擁した与党がバックしているために、あるいは行き過ぎることがあるかもしれない。党の決定と多少デビエートしたような政策の運用が行われるかもしれないというおそれがありまする……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第9号(1956/04/25、3期、自由民主党)

○小滝彬君 ちょっと事実問題について、非常に幼稚な問題かもしれないが教えていただきたいのですが、フィリピンとの間は小包郵便についての何らか従来の取りきめか何か残存しているのですか、全然ないのですか。
【次の発言】 これは実際の経験によるとフィリピンから相当友人が物を送ってくる、それはサンフランシスコ経由で来ているように思いますが、その辺はどういう関係になるかちょっとお伺いしたいと思います。
【次の発言】 まあ、これからできるということになれば非常に便利になるでしょうが、フィリピンと日本との間こは相当友好関係のある人がたくさんいる。私なんかも現にそういう手続を取るので個人的にも相当長い期間で弱ら……

第24回国会 外務委員会 第11号(1956/05/15、3期、自由民主党)

○小滝彬君 議事進行。(「待ちなさい」と呼ぶ者あり)今御説明ありましたし、まだ十分の報告も来ていないようですから、一応羽生さんの質問に対してもお答えがあったし、須藤君からいろいろ意見の開陳もあったのですが、十分な資料がないとすれば、大体きょうはこのくろいにして、日ソ交渉のもう少し詳細な報告があってから、さらに質問を続行することにしたらいかがでしょう。
【次の発言】 先ほど委員会に諮っていただきたいと言いましたけれども、もうこれで須藤君の質問も終ったようでありますから、それは諮ってもらわなくてもけっこうだと思います。私どもは、お互いに良識をもって、なるべく発言の制限なんかはしないで、自由にやって……

第24回国会 外務委員会 第12号(1956/05/16、3期、自由民主党)

○小滝彬君 この農産物に関する日米間の協定の第一条を見ると、綿花が相当量ここに入っているのですが、これは相当疑問がありやせぬかと思うのは、メキシコ綿なんかが安いのに、これを買い入れるということにされると日本としてかえって不利になりやせぬか。しかも通常輸入量にかてて加えてこれだけの量を買うという趣旨だと私は了解している。その点について多少疑問を持っておりますが、政府側ではどういうふうにお考えになっておりますか、説明をお願いいたします。
【次の発言】 一体、今メキシコ綿なんかと、アメリカの支持価格によって維持されている価格を基準として買う場合と、一俵についてどれぐらい違いがあるかということを知りた……

第24回国会 外務委員会 第14号(1956/05/24、3期、自由民主党)

○小滝彬君 関連して質問させていただきます。今のお話を聞いてみると、防衛産業を今後大いに立ちおくれを補って育成していきたいという長官のお考えでありますが、防衛産業というものは今実際問題として非常な困難に遭遇しやしないかと思われます。事実、いろいろ困難があるだろうと思います。これは結局民間がやるということになれば、採算に乗らなければならぬという点もある。戦前においては国営というのですか、国家がそういう産業の相当部分をやっておったというような関係もあったようですが、大体の防衛産業に対する基本的な長官の考え方を一つお聞かせ願いたいと思います。

第24回国会 外務委員会 第15号(1956/05/25、3期、自由民主党)

○小滝彬君 関連質問。今の説明で公告をしないということなんですが、これは秘密保持のためにその意味はわかります。がしかし、全然公告しないと、善意の第三者が同様の発明をした場合、一体それは向うから取ったか取らんのかわからない。公告した場合にはそれに興味を持っておる人は大体内容を検討しますから、これはどうもこの特許に触れそうだというので、実施しようというような方面の努力を継続することをやめる、あるいはいろいろな施設を作るということを停止するだろうけれども、全然隠されている。おそらくきっと公告されんだろう。そうすると、同種のものを日本で実施しようとする人が不当な損害を受けるというのか、不慮の損害を受け……

第24回国会 外務委員会 第17号(1956/05/30、3期、自由民主党)

○小滝彬君 今のに関連してお尋ねしたいんですが、こういう公式の会場で聞くべきことではないかもしれんませが、上院がこれを批准するということになるだろうと思うのですけれども、大体ラウレルあたりの非常な努力によって、レクトあたりも全部賛成するというような雲行きに変りつつあるようですが、一部の代表は全権に任命されたけれども署名に加わることを拒否したというような新聞報道もありましたので、その辺あるいはもしも差しつかえあれば速記をとめてでもいいですからお知らせを願いたいと思います。
【次の発言】 一点だけ。これは技術的な点かもしれませんが、例の二千万ドルについては消費物資の中の加工賃で払うというようなこと……

第24回国会 外務委員会 第18号(1956/05/31、3期、自由民主党)

○小滝彬君 ちょっと関連して。中川君に質問するのですが、この資本財を提供するフィリピンの協定においていろいろ計画が掲げられて、それには相当外国から輸入する資源をたくさん使わなければならぬものが多いようです。ところでその中でもフィリピンの、たとえば鉄鉱石とかその他フィリピンから供給し得るものも相当あるが、ただしそれは現地で使うというのじゃなく一度日本に持ってきて、それを加工して製品にしなければ計画に乗っからないものが相当あるように見受けられます。これは一体そういう場合には一応貿易外の勘定として無為替輸入にしてやるというようなことも今次の話し合い中に考えられたかどうか、その辺の事情を御説明願いたい……

第24回国会 外務委員会 第19号(1956/06/02、3期、自由民主党)

○小滝彬君 ちょっと時間をいただいてお聞きしたいのですが、今度新しく通商協定を作るとか、共同声明のようなものを出しております。漁業の問題なんかでは、われわれが非常に苦労して、個人的にはいろいろ申し入れなんかもあるようだけれども、例の領海関係で、バシ海峡から南の方に行くとつかまる、ときどき拿捕されることがあるわけでありますが、ああいう問題に対しても今後討議しようという意向とか、これまで行かれたときにその点をサウンドされてきておるのか、それともあれは声明書に載っておるのをすらっと読んだ通りに、通商貿易という関係だけに限る御意向か、ちょっと簡単でいいですから。

第24回国会 外務委員会 第20号(1956/06/03、3期、自由民主党)

○小滝彬君 時間も迫りましたので、私は簡単に自由民主党を代表いたしまして、賛成の意を表明するものであります。  今、佐多君からいろいろ過程についても申し述べられましたが、私も、昨年の今ごろ時分は、いろいろ政府に対して警告を発したのでありまするが、幸いにして、その後政府側の非常な努力によりまして、完全にわれわれが満足する段階には至らなかったといたしましても、われわれの表明した希望に近いものを非常な努力によってかち得られたという次第は、これは認めなければならないわけでありまして、私どもは、この協定ができるまでの経緯を考えましても、フィリピン側の方でこの程度で折れたということに対しては、これは満足し……


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各種会議発言一覧(参議院3期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 外務・農林連合委員会 第1号(1953/07/08、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 小麦がだんだん増産で値段が下向きにあるということは、私どももよく認めておるところでございます。併し不足すると困るから、どこまでも減産するというのは面白くない。誠にその通りでありますが、今の協定を作りましたときのアメリカの相場にいたしましても、支持価格で二ドル二十一セントに下げておる。そうすれば、最高価格の二ドル五セントというものは、とにかく日本として意義があるわけであります。併し、更にどんどん下つて行きまして支持価格というものも下げなければならなくなるだろうというお見通しもあろうかと存じます。併し、今アメリカのほうでは減産というのでなしに、作付反別を制限しようという法案……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務・労働連合委員会 第1号(1954/03/02、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 日本は主要工業国の一つでありますので、その理事国の数がふえました場合には日本も恐らく理事国の位置に加わることができるであろうということを期待いたしております。なおこれにつきまして我々のほうもあらかじめ努力している次第でございますので是非そうなるように熱望いたしております。
【次の発言】 昨年秋ソ連のほうが加入を申入れたのは事実でございます。但しソ連のほうは条件を附しまして、これまでのILOにおける決議、勧告というようなものには束縛されないということが一つ。もう一つはソ連がいつもやる手でありまするけれども、この解釈などについて、国際司法裁判所の裁判というものを認めることに……

第19回国会 建設・水産連合委員会 第2号(1954/05/25、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 国連軍との関係はこの協定の十五条に規律せられております。これによりまするというと、日本国政府が政府の所有する施設は無償で提出されるという趣旨が出ておりまするけれども、その他の経費はこの協定の存続期間中日本国に負担をかけないで同軍隊が負担しなければならないということになつておりますので、国有財産以外のもので特に費用のかかるもの、又補償を要するというような場合には、この協定に関しまする限り国連軍のほうで負担しなければなりない建前であります。但し米軍との関係におきましては、行政協定の二十五条の第二項のaというところによりまして、日本のほうがこれを提供することになつておりますか……

第19回国会 通商産業・水産連合委員会 第1号(1954/05/08、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 御指名がございましたので、外務省に関する二、三の点について現在の状態をお話申上げます。  もうすでに木下さんからもお話が、ございましたように、外務省といたしましては、日ソ間の貿易を促進するということには勿論異議があるはずではなく、殊に両国の国交が再開せられるということも我々の念願してやまないところであります。不幸にして平和会議においてもソ連は日本との平和条約に参加いたさなかつたのでありまするし、その後におきましても、最近ではいわゆる平和攻勢と申しまするか、よほど態度が緩和せられておりまするけれども、その真意もはつきりしない。とにかく相当これまでは反目的な態度もあつたとい……

第19回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1954/03/24、3期、自由党)【政府役職】

○政府委員(小滝彬君) 外務省所管の昭和二十九年度の予算について大要を御説明いたします。  予算総額は五十七億七百六十五万九千円で、これを大別いたしますと、外務本省二十億五千六百十二万九千円、在外公館三十六億五千百五十三万円であります。只今その内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費五億七千六百三十六万円は外務省設置法に定める本省内部部局及び附属機関の一般事務を処理するための職員千二百三十二名の人件費及び物件費等でありまして、前年度に比し四千三百九十二万七千円の増加は職員の給与改訂等の増額であります。  第二、外務行政連絡調整に必要な経費一億二千八百六十七万七千円は……



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データ更新日:2022/12/18

小滝彬[参]在籍期 : 2期-| 3期|- 4期
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