このページでは木暮武太夫参議院議員の5期(1959/06/02〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は5期国会活動統計で確認できます。
○木暮武太夫君 一言お礼のごあいさつを申し上げます。ただいまは、私のために、永年在職のゆえをもちまして特に院議により、御懇篤なる表彰を賜わりましたことは、まことに身に余る光栄でありまして、ここにつつしんで御礼申し上げます。 顧みますると、私が政界に身を投じ、初めて立法府の一員となりましたのは、実に大正十三年、三十一才のときでございました。自来、衆議院議員に当選すること八回、去る昭和三十一年の通常選挙におきましては本院議員に当選いたし、以来、引き続き議席を汚して参ったのでございます。その間、孔子のところの、「政は正なり」を信念といたしまして、いきさか憲政のために微力をささげて参ったつもりではご……
○国務大臣(木暮武太夫君) 国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 国鉄の輸送力は、現状でも国民の輸送需要をまかない切れない実情にあり、なお、政府の所得倍増計画とも関連いたしまして、今後の経済発展の隘路とさえなるものと思われます。このような輸送力の現状並びに今後の輸送需要の増大に対処するため、国鉄においては昭和三十六年度を初年度とする新五カ年計画を策定いたしましたが、この計画においては、東北本線、北陸本線等の主要幹線一千一百キロの複線化、主要幹線一千八百キロの電化、電化されない区間の全面的ディーゼル化、通勤輸送の緩和、踏切設備の改善、車両の増備及び東海道新……
○委員長(木暮武太夫君) ただいまから委員会を開会いたします。
まず、委員の変更について報告いたしますが、今回の通常選挙によりまして、予算委員の選任及び大幅な委員の異動がございましたので、現在の予算委員はただいまお手元に配付いたしました刷り物によって御報告にかえさしていただきたいと存じます。
【次の発言】 次に、理事の互選についてお諮りを申し上げますが、本委員会の理事は九名でございますが、現在の理事は二名でありますので、この際残りの七名の理事を互選をいたしたいと存じますが、理事の互選は先例に従いまして委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議はございませんでしょうか。
○委員外議員(木暮武太夫君) 時間の関係があるようでございますから、簡単に申し上げまして、別途報告書を提出してございますから、本委員会の議事録に御掲載いただきまして、皆様方の御一読をお願いしたいと思うのです。 私どもは八月の二十日に出まして、九月の七日に帰って参りました。一行は私のほか、加藤武徳君、堀本宜実君、森元治郎君及び常岡一郎君の五氏が派遣された次第でございます。参りました地方は、フィリピン、シンガポール、マラヤ連邦、タイ、ビルマ、インド、香港、中華民国を視察して帰って参りました。なお、一行のうち、加藤武徳君は琉球をお回りになって九月の九日にお帰りになり、また森元治郎君はインドからわれ……
○国務大臣(木暮武太夫君) このたび、はからずも運輸大臣に就任をいたしました木暮でございまするが、まことにふなれな者でございますので、練達堪能の運輸委員会の委員の皆様方に、一段とお力添え、御後援を賜わりまするようにお願いを申し上げたいと思います。運輸行政は陸、海、空に御承知の通りわたっておりまして、ことに国鉄の問題、海運、船舶等の問題につきましては、なかなか重要な問題があるように察せられるのでございまして、当局といたしましても、この重大な時局に際しまして、皆様方のお知恵を拝借して、これが整備改善に全力を尽くしたいと考えております。いずれ具体的なものが出ましたならば、皆様方の御検討をわずらわす機……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答え申し上げます。 わが国の産業の伸展の伸び方の非常に激しいのに伴いまして、外国貿易の振興のためと産業基盤を強化するために、ただいまお話しのような港湾の設備を十分にするということは、きわめて大切なことだと存ずるのでございます。御承知の通り、政府が策定中でありまするところの国民所得倍増計画に平灰を合わせまして、港湾の整備を、これを長期的に計画してやらなければならぬと考えまして、運輸省におきましても、港湾の整備の長期計画を今立案中でございまして、名省とよく連絡をして相当長期の計画によってこれを行ないたいと思うのでございまして、この場合におきましては、今お話しのように……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。ただいまお話しのように、所得倍増の計画のように日本の国の経済が成長発展して参りますると、十年後の昭和四十年には、推定いたしまするのに、輸出は現在よりおそらく二・四倍ふえ、輸人が二・八倍ふえるだろう、従いまして、そういうふうに貿易が発展いたしまするのに伴いまして増加する貨物の輸送ということは、非常に重大な問題になって参りますのてふえた貨物につきましても、なるべく自国に運賃を増加したものを還元いたすことを考えたり、あるいはまた経済発展に必要な海外の重要物資を円滑に運ぶというようなことを考えますと、今お諾しのように現在ありまする外航船の保有量のおそら……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えいたします。国鉄運賃の改定の問題は、御承知の通り所得倍増の計画に伴いまして、国鉄の設備を増強整備する必要がございますので、これに要する財源はいろいろありましょうけれども、一つの方便として国鉄が考えておる問題でございます。まだ運輸省の方には申請が参っておりませんわけでございまして、申請がございましたらば、ただいま総理からお話がございましたように、諸般の事情を勘案しながら慎重に検討いたしてみたいと、こう考えておる次第であります。
【次の発言】 お答えいたします。ただいま申し上げたことを繰り返すようでございますけれども、国鉄運賃の改定はきわめて影響するところが多いと……
○国務大臣(木暮武太夫君) 昭和三十六年度運輸省関係の予算について御説明申し上げます。 初めに、予算の規模について申し上げます。 まず、一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は十九億二百六十七万二千円、歳出予算総額は五百五十七億二千四百十八万二千円であります。今、昭和三十六年度歳出予算総額を前年度予算額に比較いたしますと八十九億三千三百七十三万六千円の増額であり、一九%強の増加率を示しております。 これらの増加額の内訳を申し上げますと、行政部費系統におきまして三十五億三千九百八十八万七千円の増額であり、公共事業費系統におきまして五十三億九千三百八十四万九千円の増額となっております。……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま議題となりました港湾整備緊急措置法案につきまして議案理由及びその要旨を御説明申し上げたいと存じます。 港湾は経済活動の基盤であり、その整備が貿易の拡大、生産の増強及び地域格差の是正をはかり、国民経済の健全な発展に寄与するためにきわめて重要であることは申すまでもないところでありまして、政府はつとにその促進をはかって参ったのであります。 しかしながら、近年におけるわが国経済の発展は予想以上に目ざましいものがあり、さらに近い将来における飛躍的発展が考えられるのであります。このような事態にかんがみ、政府といたしましては、港湾の整備について新たな構想のもとに昭和三……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま議題となりました国内旅客航公団法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 この法律案は、戦時標準船の代替建造について、その資金の調達が困難である中小船主に対して、国内旅客船公団を改組して、特定船舶整備公団とし、公団との共有方式により、その代替船の建造を進めようとするものであります。 戦時標準船は、戦時中、政府が定めた一定の規格により急造された材質、構造ともに劣弱な船舶でありまして、今日なお商船として約七十万総トンが残存しておりますが、その大部分は、今日もはや通常の検査及び補修ではその航行上の安全性を担保し得ない状況にあります。このような実情……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま議題となりました国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明いたします。 国鉄の輸送力は、現状でも国民の輸送需要をまかない切れない実状にあり、なお、政府の所得倍増計画とも関連して今後の経済発展の隘路とさえなるものと思われます。このような輸送力の現状並びに今後の輸送需要の増大に対処するため、国鉄においては、昭和三十六年度を初年度とする新五カ年計画を策定いたしましたが、この計画においては、東北本線、北陸本線等の主要幹線一千一百キロの複線化、主要幹線一千八百キロの電化、電化されない区間の全面的ディーゼル化、通勤輸送の緩和、踏切設備の改善、車両……
○国務大臣(木暮武太夫君) 今回御承知の通り、従来毎年の予算折衝でやっておりまする五カ年間二千五百億という港湾の計画をいたしまして、これを港湾審議会にかけて、閣議決定によって、経済企画庁と連携をして施設にこれを移すわけでございますが、今御指摘のように、従来何カ年計画というものがありながら、いたずらに紙の上の計画にとどまって、金を十分に使い得なかったというようなことが必ずしもなきにしもあらずというような欠点があったのでございまするから、今回はこういうことのないように、所得倍増の構想に伴いまして、経済成長に見合って、これに相応ずるような港湾施設を逐次やっていきたいと、こういうように考えておる次第で……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。日本国有鉄道は、御承知の通り、公共の福祉を増進することを目途として仕事をいたしまする点から見ますると、きわめて公共性の高いものでございまするが、その公共的の仕事をやりまする基本は経営にありますので、その経営を、能率的に、かつ独立採算制によって採算に引き合うような経営をして、そうしてその金によりまして公共的の仕事をやっていくと、こういう建前になっておるのでございます。ただいま申し上げました公共的な立場に立って公共負担をあえてやっているということと、一方独立採算制を維持いたしまして、採算に引き合うように経理、経営をいたすということは矛盾しておるよう……
○国務大臣(木暮武太夫君) 御承知の通り、三月の二十七日に公労委から国鉄職員のベース・アップについて、一月一日現在の賃金の一割引き上げを四月一日から実施することを内容とする仲裁裁定が出ました。政府におきましては、これを尊重して実施することにいたしましたので、私どもといたしましては、これは初めから三十六年度予算には見込んでおりませんでしたが、今回の仲裁裁定による人件費の増額というものをどうするかということは、一方におきましては、国鉄に対して経営合理化をさらに徹底させて、新五カ年計画にはいささかの支障も生じさせないようにいたしたいということで、いろいろ今検討中であるのでございます。具体的にお返事す……
○国務大臣(木暮武太夫君) 御指摘の通り国鉄は公共の福祉を増進することを目的といたす、いわゆる公共企業体であるというゆえをもちまして、いろいろ通勤、通学等に過度の割引率を用いることなど、あるいはまた赤字が出る線といえども、それが国民の産業の開発になるということであるならば、これをあえて行なう等の、いわゆる公共負担をいたしておりまして、この金額は約五百二十五億円の多きに達しておるのでございます。 これがたびたびの問題になるのでございますが、毎々私が申し上げまする通りに、国鉄は、一方におきましては、公共という名前を頭に乗せておりますけれども、企業体であるのでございますので、能率を増進するために独……
○国務大臣(木暮武太夫君) たびたび申し上げまするように、現在の国民の輸送需要に対応し切れないような国鉄の輸送状況でございますので、今後、政府の計画いたしました所得倍増計画に関連いたしまして、これが日本の経済成長発展の隘路となることを考えまして、この際は、三十六年度から五カ年間の国鉄の輸送力整備増強の計画をいたさなければ相ならぬということになりました。従いまして、この中には、御承知の通り、採算を考えますとペイしない、たとえば踏切の改善であるとか、あるいは朽廃施設の取りかえでありますとか、あるいはまた複線化であるとか、あるいはまた近代化の電化、ディーゼル化というようなものが三十六年度におきまして……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま国鉄総裁から御説明申し上げましたように、鉄道建設審議会からの御意見がございましたので、当分三十五年度から、ある特定の赤字新線に対しまする特別運賃というものを設定して今日に至っておるわけでございますが、これは全国一律の運賃という原則の建前からいいますと、好ましくない問題だと私ども考えておるのでございます。 この問題につきましては、鉄道建設審議会の建議もあることでございますから、今回政府から、新線建設借入金の利子補給という新しい制度がありましたのを機会に、建設審議会の御意見も参酌いたしまして、これは善処いたしたいと私どもは考えておる次第でございます。
○国務大臣(木暮武太夫君) お答え申し上げますが、先ごろ仲裁裁定によりまして、今度国鉄の方の支出が約二百億円増加するということについて、そういうことについて新しい五ヵ年計画というものに支障を及ぼすおそれがあるのではないかという御心配をいただいたわけでございまするが、ただいまこれの財源措置につきましては、せっかく国鉄におきまして種々慎重に検討をいたしておりますわけでございますが、私といたしましては、こういうことがありましても、第一次五ヵ年計画のときとは経済界の様相が著しく違っておりますことなどを考えまして、この仲裁裁定による国鉄の負担増というものが、新しい五ヵ年計画に影響を及ぼさないようにいろい……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま当委員会におきまして、国有鉄道通貨法の一部を改正する法律案が可決されましたが、委員長を初め各位の御熱心なる御審議に対しまして、心より御礼を申し上げる次第でございます。 御審議の過程におきまして拝聴いたしました委員各位の貴重なる御意見を十分に心得まして、今後国鉄の指導、監督と、改正案の実施に当たっていく所存でございます。特に、国民の期待される新五カ年計画の遂行に全力をあげる所存でございます。お礼の言葉といたす次第でございます。
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま中村委員の御指摘のように、これは産業の点からも、民生安定の点からもきわめて重要な問題だと考える次第でございます。今のガスの問題につきましては、所管省が通産省であることはもちろんでございまするが、そういう役所の管掌等にかかわりませず、私どもは関係各省とともども手を携えまして、幸いに現在の科学の力によりまして、ある程度のことが判明をいたしましたのですから、この問題につきましては、応急的な措置はもちろんですが、恒久的の対策を関係の官庁を緊密な連絡をとりまして、具体的にやるベきものであると考えて、ただいま御指摘のような方向に全力を注いで、民心の安定、またその地方の産……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。 ただいま海運局次長から具体的に御説明申し上げましたごとく、昨年の八月に調査をいたしましたときは、大修理を加えて継続使用をいたしたいと希望するものが二十八万トンでございまして、残りの二十万トンというものを対象にして、この公団方式による戦標船の解撤ということを運輸省としては考えたわけでございます。そうしてただいま御説明申し上げましたように、三十六年度の予算の、今度改組されました公団の方の八億円と、それから開発銀行の方の別ワク七億円をもっていたしましては、四万トン解撤をして、新造三万トンないし三万五千トンということができるというのが限度であるので……
○国務大臣(木暮武太夫君) 昨日当委員会と大蔵委員会の連合審査の場合にも御質問がありました、国内造船に使いまする鉄鋼と、それから輸出に使いまする鉄鋼の仕入れ値段と申しますか、従来相当の差額があるということでございまして、お手元に多分けさ資料を御要求によって配付をいたしておると思うのでございますが、鉄鋼は幾分か従来差額がありましたものが、昨日海運局長から話がありましたように、近ごろは漸次その幅を狭めて参ってきておるのでございます。それで、輸出船と国内船とのトン当たり、価格は、むしろ単価の安い鋼材を使っておるにかかわらず、輸出船の方が諸般の事情でもってトン当たり囲いことが今日は通例になっておるよう……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま議題となりました鉄道敷設法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、御説明申し上げます。 御承知のように鉄道敷設法は、日本国有鉄道の敷設すべき予定鉄道線路並びに日本国有鉄道に線路の敷設を許可する場合に必要な手続等を定めたものでありますが、この法律は、大正十一年に制定せられたものでありまして、この法律の別表、すなわち、予定鉄道線路につきましては、経済事情の変化等に伴いまして、数次の改正を見て今日に至っております。 最近におけるわが国の産業経済の急激な発展の傾向にかんがみまして、鉄道建設審議会におきましても、かねてから新しい事情を勘案して御検討になってお……
○国務大臣(木暮武太夫君) 新線建設は、ただいま御指摘になりましたように、とかく採算の上から見ますると、そろばんが取れずに赤字になるものが多いのでございまするが、あえてこういうものを国鉄がやりますゆえんのものは、ただいまお話し中にもありましたように、国鉄の高度の公共性によって、日本全体の産業開発、民生の安定、社会福祉の増進というような目標に向かってやるわけでございます。そこで私どもといたして考えておりますことは、従来はどういうふうなことで新線を取り上げたか、私はここで批評をする限りではございませんけれども、私や、あるいは最近の鉄道建設審議会におかれましても、新線建設を取り上げまする基礎的の条件……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま議題となりました日本国有鉄道法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 日本国有鉄道は、公共企業体として、公共の福祉を増進するために、その事業を経営し能率的な運営を行なうべき使命を有しております。そのために、政府といたしましても、従来から種々の施策を講じて参ったのでありますが、日本国有鉄道が、その保有いたします余裕金につきまして、効率的運用をはかるため、これを国債の保有または資金運用部への預託に運用することができるように今回法律措置を講じることといたしたのであります。 以上がこの法律案を提案する理由であります。何とぞ慎重御審議の上……
○国務大臣(木暮武太夫君) 昭和三十三年の運輸省における決算の大要について御説明申し上げます。 まず、一般会計の支出済歳出額は三百億八千七百九十万六千円、木船再保険特別会計の支出済歳出額は七千九万九千円、自動車損害賠償責任再保険特別会計の支出済歳出額は二十億八千八百六十七万八千円であります。以下重要施策について御説明申し上げます。 第一に観光事業の振興といたしましては、財団法人国際観光協会の行なった対外観光宣伝事業の実施に要した経費の一部に対する事業補助として一億三千百万円を支出いたしました。昭和三十三年度においては対外宣伝の強化により、わが国に来訪した外客数は前年に比較して一八%増の約十……
○国務大臣(木暮武太夫君) 昭和三十三年度日本国有鉄道決算書を会計検査院の決算検査報告とともに本国会に提出いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和三十三年度における日本国有鉄道の収入は、上半期における経済界不況の影響による不振が大きく響き、下半期に入って幾分持ち直したとはいえ、年間を通じて大きな伸長が見られませんでした。これを予算で予定した収入に比較いたしますと、旅客においては、わずかではありますが予定を上回ったのに対して、貨物においては、大幅に予定を下回りましたので、結局、全体ではかなり予定を下回る結果となりました。一方、支出面におきましては、日本国有鉄道は、極力支出の節約に……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま御指摘のようにこれは三月の六日でございますか、基本給一律五千円賃上げと、それから年末年始の特別有体休暇、日曜祝祭日の完全休日、船内作業員の休憩所及び施設の完全になることを申し入れる、というようなことが三月の六日にございまして、その後いろいろ港湾の運送事業者の方々といわゆる日港労連の方で交渉をなすったんですけれども、話し合いがつかなかったために、多分四月の十一日と思いまするが、東京と川崎と横浜と神戸の四つの港におきまして二十四時間ストが行なわれました。その結果百十九隻の船の荷役がとまって、大ぜいの人たちがこのストライキに参加したという事態が起こったのでございま……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。 ただいま御指摘の通りに、昨日鉄道建設審議会におきまして継続線二十五線、それから新しい線八線を本年度も約九十億円を投じて、新線建設を行なうことに鉄道建設審議会において決定をいたしたのであります。その他継続調査を要しまする線が五線、それから再審議を要しまする線が三線、これは小委員会におきまして今後十分検討を加えると、こういうことが大体昨日の会において決定をいたしたのでございます。従来も鉄道建設審議会のことについて御質問がございましたときに、当委員会におきまして私が御答弁を申し上げておきました通り、鉄道建設審議会は国会議員の、しかも与党、野党の代……
○国務大臣(木暮武太夫君) 昭和三十四年度日本国有鉄道決算書を会計検査院の決算検査報告とともに本国会に提出いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和三十四年度における日本国有鉄道の収入は、景気回復によるわが国経済の大きな成長を反映して、年度当初から好調に推移し、旅客、貨物収入とも予算を大幅に上回りました。ことに貨物収入において、経済界好況の影響が顕著に現われております。一方、支出面におきましては、日本国有鉄道は、極力支出の節約に努め、経営の合理化をはかりましたが、輸送量増加に伴う支出の増加のほか、人件費、減価償却費等固定的費用の増加が大きく響き、予定された純利益を上げるまでには至……
○国務大臣(木暮武太夫君) 今回の国鉄運賃改定は御承知の通り現在の国鉄の輸送力が現在の国民の輸送需要にも対応しがたいような状況になっておりますので、今後における日本の経済の成長発展等を考えて参りますと、現在の国鉄の輸送力をもってしては隘路とさえなるような、こまとに残念な状態でありますので、この際昭和三十六年度より国鉄におきましては五カ年計画で国鉄の輸送力を整備増強をいたしたいというふうなことを計画をいたしました。その資金の最小限度として利用者の方に御負担を願う運賃改定の分として、四百八十六億円を決定をいたしたわけでございます。そういうような考え方で運賃の改定をやりましたのですから、すべての品物……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま提案されました海上保安庁法の一部を改正する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。 この法律案の要点は、まず第一に、九州方面をその区域とする第七海上保安管区を二分いたしまして、南九州方面をその区域とする第十海上保安管区を新設することであります。 第七海上保安管区における海上保安業務は、近年著しく増加いたしまして、他の管区における業務量との間に不均衡を生じており、その上朝鮮周辺海域における漁船の保護等の、特殊かつ重要な業務を担当している関係上、業務の運営に非常な重圧を感じている現状であります。 一方南九州方面につきましては、台風が常襲する南西海域における……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま議題となりました運輸省設置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 今回の改正の第一点は、本省の付属機関である海技専門学院の名称を海技大学校と改めることであります。海技専門学院は、船員に対し、船舶運航に関する学術及び技能を教授する機関でありますが、その教育内容は大学と同程度のものでありますので、実態に即するよう名称を改めることといたしたのであります。 次に改正の第二点は、本省の付属機関である高浜海員学校の名称変更でありますが、同校は、昨年十月、清水市に校舎の移転を完了しましたので、その名称を清水海員学校に改める等、所要の改正をい……
○国務大臣(木暮武太夫君) 自動車審議会は、御承知の通り、最近自動車の車両が急激にふえて参りまして、いろいろ自動車についての問題がございますので、広く一般の知識経験のある方から御意見を伺いまして自動車行政に役立てたいという意味で自動車審議会を作りましたわけでございまして、一年という約束で作りましたのでございますけれども、これが発足をいたしましたのは、多分三十五年の九月ごろでありましたようなわけでございまして、そんな関係で、非常に最近の自動車の問題は複雑でありますので、もう一年これを延期していただきまして、もう一年でもって成案を得て運輸省の自動車行政に役立てていただきたいと、こういうふうに考えて……
○国務大臣(木暮武太夫君) 海上保安庁の仕事は、御承知の通り、海の平和を守ることでありますので、運輸省といたしましては、これは海、陸、空を管掌をいたしておりますようなわけでございまして、船とか、灯台、港湾、みな運輸省の関係でございますので、これは運輸省が海上保安庁をもって海難救助あるいは密輸、密入国の取り締まり等、海の秩序を守って海上の平和を保持する責任を果たすべきものであると考えておるのでございます。
【次の発言】 大へんけっこうな御注意をいただきましてありがとうございましたが、御承知の通り、海上保安庁の所有いたしまする船は、旧海軍のものを引き受けたものが多いのでございまして、老朽、脆弱とい……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま鉄道監督局長から御説明いたしましたように、国鉄の運賃の改訂にあたりましては、ただいま御指摘の四項目を基本といたしまして、種々勘案いたしまして、決定いたしたものでございます。今回の国鉄運賃の改訂が御指摘のようなこの「原価を償うもの」というものももちろん入っておるのでございまして、これは御承知の通り、国鉄が企業体として独立採算制を維持する上から申しまして、その独立採算制を維持して国鉄の全体として運賃が総括的に原価を償いまして、そういうことの国鉄の経営が黒字を出すことによって、一方では農林水産物等の運賃の割引をするという公共負担に耐えるように国鉄の経理内容を健全に……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答え申し上げます。今回の国鉄運賃を改訂いたしまする問題は、御承知の通りただいまの国鉄の輸送力が、現在におきましても国民の需要に相応ぜざるうらみがございます。従いまして所得倍増、経済成長等の今後における事態を勘案いたしますると、この際日本の産業の動脈でありまする国有鉄道の輸送力を増強、整備する必要があるという結論に到達いたしたのでございます。そこで国鉄におきましては、昭和三十六年度から五ヵ年計画によりまして、主要幹線の複線化とか、電化とか、あるいは通勤・通学の輸送力の増強によって、混雑の緩和をいたしますとか、あるいは踏切の整備をいたしますとか、いろいろの増強、整備を……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。 御承知の通り、国鉄は高度の公共性を持っておりますために、公共負担が多いのでございまして、一方、国鉄の経営を合理的にやるために独立採算制で能率的にこれを経営いたさなければならぬということに相なっておるのでございまして、従いまして政府といたしましては、国鉄の公共負担になる分に対しましても何とか心配してやりたいということを常に考えておるのでございまして、たとえて申しまするならば、傷病者の無賃乗車に対して、予算をもってこれを補ってやるとか、あるいはまた、とかく国鉄の経営から見れば大きな負担となる赤字線の新線の経営に対しましては、その利子補給を今年度……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えいたします。国鉄の貨物並びに旅客の輸送は、三十四年度に比較すれば、三十五年度は一割ぐらいふえております。収支の関係を見ますると、営業収入におきましては、三十五年度は、昨日もお話いたしました通り、二十八億円ぐらいの黒ということになっておりますけれども、臨時収入の方におきまして相当の激減があるわけでございます。三十六年度の予想といたしましても、経済成長に伴いまして、旅客も、また貨物の方におきましても、相当の伸びを見ておりますわけでございますが、三十五年度がまだはっきりとわかっておりませんので、三十六年度の推定をはっきりとここで申し上げるということもできないと思うの……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。今回の所得倍増計画におきまして、運輸省の関係いたしておりまする港湾に対する投資は、十カ年におきまして五千三百億円の投資を予定しておるわけでございます。そこで、十カ年計画の前半の五カ年におきまして二千五百億円を投資いたしまして、まず第一は、横浜あるいは神戸のような重要特定港湾の整備をいたしまして外国貿易に資することにいたします。さらに石炭、油あるいは鉱石等の工業の原材料を運びまする港湾につきましては、これを整備いたしまして、これらの港湾の付近の産業の基盤をしっかりさせるということに力をいたしまして、さらにそういう重要なものばかりでなく、地方にわた……
○国務大臣(木暮武太夫君) 都市交通の問題でございますか。
【次の発言】 お答えを申し上げます。十カ年にわたります所得倍増の構想に伴いまして、道路あるいは港湾、鉄道、それらのものをにらみ合いをいたしまして整備をし、増強をいたさなければならないことは論を待たないわけでございます。それに応じまして、われわれも予算によって、これからあるいは五カ年計画等を作りまして投資をいたして参りますわけでございます。しかし、現在の機構から参りますると、直ちに総合的にここに一つの機関を作るという段階にまで直ちに入ることになっておりませんので、現在ありまする機関が、よく緊密なる連繋をとりまして、御指摘がありましたよう……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答え申し上げます。御承知の通り東北の貨物の出回りは、秋から冬にかけて翌年の三月ごろまでが一番多いときでございますが、ことしは御承知の通りの豪雪のためにこの滞貨が激しくなりましていろいろ御不便をかけておることはまことに遺憾に存ずる次第でございます。運輸省といたしましては国鉄を督励をいたしまして、ことしの二月から貨車を増備いたしましたり、貨物列車を増発いたす等のことによりまして、これが輸送の円滑を期しておりますような次第でございます。ことに御指摘のありましたように、東北の秋田管理局におきましては約十八万トンの輸送が減ずるというような事態もできましたために、いろいろ御迷……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。三十二年度を起点といたしまする第一次の五カ年計画のときには、最初におきまして、もちろん運輸省も国鉄を指導督励いたしまして所期の目的を達成せしめるように努力したのでございますが、御承知の通り、発足いたしましたときには予定もいたしませなんだ仲裁裁定等がございまして、人件費の支出の増等もございますし、また、その後におきまする金融事情の変化とか、あるいは物価の変動等によりまして所期の資金を得ることはきわめて困難であったということが大きな理由となりまして、六七%ぐらいしか四年目の三十五年度におきまして進捗率を見なかったというふうに聞いております次第でござ……
○国務大臣(木暮武太夫君) 実績でございますか。
【次の発言】 御承知の通り、運輸省の方は輸送の方を担当しておるのでございまして、輸送をいたします業者の欠損というものを補てんいたしますために、補助金を与える予算というものを得ておるのでございます。三十五年度におきましては、七千七百八十万円が移住船運航の補助でございます。それから来年度――三十六年度におきましては、これより増しまして一億四百五十一万円を運航する業者の欠損の補助金予算に計上いたしているわけでございます。
【次の発言】 オランダ船で参りますものについては、補助をしないという建前になっておるそうでございます。
○国務大臣(木暮武太夫君) 外航船の問題でございますか。――御承知の通り、所得倍増の構想によりますると、大体輸出におきまして年々八%、輸入におきまして年々九%の分量が増加するようになりまして、昭和四十五年度におきましては、輸出において二千二百六十万トン、輸入におきまして二億三百五十万トンというようなものになるのでございます。こういうふうに、輸出、輸入とも非常に増大いたしますことに関連いたしまして、国際収支の改善をはかりますためには、外航船舶というものの増強ということがきわめて大切であるというので、御承知の通りに、三千九百五十万トンを目標といたしまして、それまでに九百七十万トンを新しく作り上げよ……
○国務大臣(木暮武太夫君) 先日、私は不用意にも、委員長の許可を受けずして退出をいたしましたために、本委員会の重大なる審議に支障を来たしましたことは、まことに遺憾に存ずる次第でございます。つつしんで陳謝の意を表する次第でございます。
【次の発言】 お答えを申し上げます。国鉄の通学定期とか学生の割引というものは、御承知の通り学校教育法にいうところの学校を対象にしておるもの、あるいは、その法律によって設置が認められておりまする国立とか公立等の職業訓練所について、これは実施をしておるわけでございます。その他一般にいろいろ事業内、紡織の会社であるとか何とかいうようなところの中の各種学校として認められて……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げますが、分科会におきまして、国鉄に対して固定資産税をとっておることについてどう思うかというようなお話がありましたわけでございますが、御承知の通り直営事業のときの、特別会計のときはもちろん固定資産税をとらなかったわけでございますが、その後税制調査会でほかのものとの公平の分担をするという意味で漸次固定資産税及び普通の固定資産税の半額に当たりますものをとるように相なってきておるのでございまして、国鉄の今日の独立採算制の上から見て、経営が非常に困難なときに、こういう固定資産税は、国家の財政が許せば、だんだんとこれを減らす方にやってもらいたいという運輸省として……
○国務大臣(木暮武太夫君) 今回の補正予算は、御承知の通り三月二十七日に決定されました仲裁裁定を全面的にそのまま実行しようということのために出した補正予算でございます。その財源といたしましては、ただいま御指摘のように八十億円の予備費の中から五十五億円を出しまして、その残り二十五億円が予備費として本年度使われるわけでございますが、従来の国鉄の予備費としていろいろ台風等の起こりましたことによって必要な額は、大体昨年度も十五億、二十億という金額でございましたので、二十五億あれば差しつかえはないんじゃないかというふうに考えましたので、五十五億を出した次第でございます。 それから経営費の方の節約により……
○国務大臣(木暮武太夫君) 予算委員会に出席しておりましたため、おくれてまことに失礼をいたしました。御承知の通りに、日本の海運というものが、戦後におきましてゼロから出発したといわれております通りでございまして、御承知の通り、戦時補償は全部打ち切られてしまいました。しかるに、外国のイギリスあたりにしても、その他にしても、これは西ドイツは負けた国ですから、もちろん戦時補償は打ち切られたわけでございますが、ほかの、日本と競争をいたします海外の海運業というものは、非常に有利な地位から戦後出発をいたしましたのに対して、日本の海運業というものは、戦時補償、金額にいたしますと、おそらく現在の貨幣価値に直しま……
○国務大臣(木暮武太夫君) ただいま議題となりました国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明いたします。 国鉄の輸送力は、現状でも国民の輸送需要をまかない切れない実情にあり、なお、政府の所得倍増計画とも関連して、今後の経済発展の隘路とさえなるものと思われます。 このような輸送力の現状並びに今後の輸送需要の増大に対処するため、国鉄においては、昭和三十六年度を初年度とする新五カ年計画を策定いたしましたが、この計画においては、東北木綿、北陸本線等の主要幹線千百キロの複線化、主要幹線千八百キロの電化、電化されない区間の全面的ディーゼル化、通勤輸送の緩和、踏切設備の改善、車両……
○国務大臣(木暮武太夫君) 御指摘のように、今回の豪雪によりまするあとまでも非常に輸送が減っておりまして、一般に御迷惑をかけておりますることを早く回復いたしまするためには、現在のような単線でなく、複線でありますることが必要であると存ずるのでございます。従いまして、本年度を起源として始まりまする新しい五カ年計画におきましては、上越線、信越線、北陸線等の幹線の一千一百キロをなるべく早く複線にいたしたいということが、今回の第二次五カ年計画の一つの仕事となっておりますようなわけでございます。
【次の発言】 昨年からことしにかけまする裏日本の豪雪による害に伴いまして、貨物の送ることが減りましたトン数は、……
○国務大臣(木暮武太夫君) 先日不用意に、予算委員会におきまして、委員長の御承諾を得ずして、私が退席をいたしましたことによって、重大な予算委員会の審議を、非常に混迷に陥れましたことについて、まことに申しわけない次第であると存じて、深くおわびを申し上げる次第でございます。
従いまして、今後は、委員長または主査の御了解を得なければ、退出するようなことは決していたさないつもりであります。
【次の発言】 昭和三十六年度運輸省関係の予算について、御説明申し上げます。
初めに、予算の規模について申し上げます。まず、一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は十九億三百六十七万円歳出予算総額は五百五十……
○国務大臣(木暮武太夫君) お答えを申し上げます。国鉄は、御承知の通り、日本国有鉄道法の第一条で公共福祉の増進をすることを目的としておる事業でございまして、一方ではこれは公共という名を冠しておりますけれども、企業でございますから、能率的に運営する必要のあることはもちろんでございますので、この見地から独立採算制をとっておるわけでございます。従いまして一見いたしますると、公共的の仕事と、いわゆる一般の社会福祉の増進を目的とするという仕事、場合によりましてはこのことはそろばんにもちろん引き合いませんので、赤字を出すことあるべきこともまた予定されておるような仕事でございまして、これらを御指摘受けまする……
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