このページでは松野孝一参議院議員の6期(1962/07/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は6期国会活動統計で確認できます。
○松野孝一君 ただいま議題となりました訴訟費用等臨時措置法の一部を改正する法律案につき、法務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本法律案の趣旨は、訴訟費用等臨時措置法の規定による執行吏の手数料及び立てかえ金の額を増額しようとするものでありますが、その額は、現在の経済事情に照らし低きに過ぎるうらみがあるので、差し押え、仮差し押え、競売等についての手数料及び立てかえ金である書記料について、約二割五分程度の増額をしようとするものであります。 委員会においては、二月二十八日提案理由説明を聴取した後、三月二十六日質疑に入りましたところ、松野、大和両委員から、政府側、最高裁当局に……
○理事(松野孝一君) ただいまから法務委員会を開会いたします。
この際、委員の異動について御報告申し上げます。
本日、山口重彦君が辞任され、その補欠として亀田得治君が選任されました。
【次の発言】 本日は、検察及び裁判の運営等に関する調査を議題といたします。
亀田君から発言を求められておりますので、これを許します。
【次の発言】 亀田君の今の検事正を呼んでこいという要望については、あとで理事会にかけて処置をきめます。
【次の発言】 まああとでやりましょう、稲葉君も残っているし。
【次の発言】 稲葉君。
【次の発言】 稲葉君に申し上げますが、もう時間もだいぶ経過しておりますから……。
○松野孝一君 「訴訟費用等臨時措置法の一部を改正する法律案参考資料」というのをいただいておるんですが、その中の「七、執行吏収入額」というところを見てみますと、「立替金」と書いておりますね、そのうち、純粋に執行吏の収入と見積もり得るものはどういうものであり、それが何%ぐらいになっておるかという点がおわかりになりましたら、教えて下さい。
【次の発言】 執行吏の旅費というものは、これは、最高裁のほうできめるんですか、それとも、地方裁のほうできめることになっていますか。それから、幾らくらいになっているものですか。
【次の発言】 宿泊料はどういうふうになっておりますか。「旅費、宿泊料」となっておりましょ……
○松野孝一君 だいぶとは、どのくらい不足の見込みですか。今の千五百件に一人というふうに考えておるというお話でしたけれども、だいぶ不足しているというお話でしたけれども、実際何人不足をしておるのですか。
○松野孝一君 私は、ちょっと事務的なことで、二、三お尋ねしたいのですが、この商業登記法案の二十四条の第十号ですが、「登記すべき事項につき無効又は取消しの原因があるとき。」、こういう場合には「申請を却下しなければならない。」と、こういうふうになっておりますが、法務省で出しておられる「商業登記法案条文説明」によりますと、「第十号は実体上の却下事由」というふうになっておりますが、これを具体的にどういう内容の審査をなさるものか、ちょっとそれをわかりやすく説明していただきたい。
【次の発言】 具体的に、たとえば無効の原因というのは、どういう場合に、その添附書類とか申請書がどういう場合にそうなりますか。
○松野孝一君 ただいま本法案の逐条説明を詳細に承ったのでありますが、まず、こういう法案を急に出さなければならなかった理由ですね、それは提案理由の説明にもちょっと出ておりますけれども、その点をもう少し詳細にお聞きしたいんですが、まず、没収制度――第三者没収も含めて、没収制度が刑法にもあり、それからその他の特別法にもありますが、それに対する最高裁の判例の変化ですね、変遷について、どういう順序でこうなってこういうふうに出さざるを得なくなったかということをもうちょっと詳しくお聞きしたいんですが、どなたでもいいからひとつ説明していただきたい。
【次の発言】 さっき御説明がありましたが、三十五年の最高裁の……
○政府委員(松野孝一君) 農林省所管の昭和三十六年度歳入歳出決算について概略を御説明申し上げます。 まず、歳入につきましては、収納済み歳入額は、一般会計において百三十九億六千四百余万円、食糧管理特別会計各勘定合計において一兆七千五百七十一億四千三百余万円、国有林野事業特別会計各勘定合計において八百八十三億七千六百余万円、農業共済再保険特別会計各勘定合計外七特別会計の総合計において五百四億一千百余万円となっております。 次に、歳出についてでありますが、支出済み歳出額は、一般会計において二千百九十七億四百余万円、食糧管理特別会計各勘定合計において一兆七千五百十三億八千百余万円、国有林野事業特別……
○政府委員(松野孝一君) 私は、去る七月の三十日に、はからずも農林政務次官に任命されました。それから十二月の十日に再任されたのでございます。今後皆さまのお世話になることば非常に多いと思っております。私もまことに浅学非才でありますが、一生懸命勉強いたしますから、何とぞよろしく御協力のほど、切にお願い申し上げます。
○政府委員(松野孝一君) 衆議院議員吉川久衛、同高田富之、同谷垣専一、同中澤茂一、同長谷川四郎、及び参議院議員木暮武太夫、同小山邦太郎、同中田吉雄の各君を蚕糸業振興審議会委員に任命いたしたく、国会法第三十九条但書の規定により、両議院一致の議決を求めるため、本件を提出いたしました。
以上、各君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知願いたいと存じますが、いずれも蚕系業振興審議会委員として適任であると存じます。
何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御議決くださるようお願いいたします。
【次の発言】 今回、衆議院議員谷垣専一、同芳賀貢、同長谷川四郎及び参議院議員仲原善一、同矢山有作の五君を畜産物……
○政府委員(松野孝一君) 漁港審議会委員井出正孝君は、本年二月二十二日任期満了となりましたが、同君を再任し、同日任期満了となりました鮫島茂、小田賢郎、斎藤静脩、坂本庄三郎、井内光虎、奥田憲太郎、川上善次の七君の後任として、黒田静夫、林眞治、向瀬貫三郎、秋山皐二郎、西上重弌、鈴木覚、高橋重博の七君を、また、昨年四月一日漁港法の一部改正により、漁港審議会の委員のうち、水産庁長官を除外いたしましたため、これが補充の委員として小林小一郎君を、それぞれ新たに任命いたしたく、漁港法第九条第一条項の規定により両議院の同意を求めるため、本件を提出いたしました。 以上九君の経歴については、お手元の履歴書で御承……
○政府委員(松野孝一君) 今回、衆議院議員淡谷悠藏、舘林三百男、根本龍太郎、湯山勇、参議院議員白井勇、森八三一の六君を米価審議会委員に任命いたしたく、国会法第三十九条但書の規定により、両議院一致の議決を求めるため本件を提出いたしました。 以上六君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知願いたいと存じますが、いずれも米価審議会委員として適任であると存じます。 何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決されるようお願いいたします。
○政府委員(松野孝一君) 今般、衆議院議員東海林稔君を畜産物価格審議会委員に任命いたしたく、国会法第三十九条但書の規定により、両院一致の議決を求めるため本件を提出いたしました。
同君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知願いたいと存じますが、畜産物価格審議会委員として適任であると存じます。
何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決くださるようお願いいたします。
【次の発言】 今回、衆議院議員芳賀貢、本名武、及び参議院議員堀本宜実の三君を甘味資源審議会委員に任命いたしたく、国会法第三十九条但書の規定により、両院一致の議決を求めるため本件を提出いたしました。
以上三君の経歴につきましては、……
○政府委員(松野孝一君) 農業改善事業中のパイロット地区は、農業構造改善事業促進対策を円滑に推進するための、ただいま御指摘の展示的な拠点として事業の早期実施を期しその成果を一般に波及せしめるために、特にパイロット地区に対しては濃密な指導助成を行をなっておりまして、昭和三十年度までに全体計画のおおむね八割を実施し、昭和三十九年度にはほとんどパイロット地区の全体計画を完了させる方針のもとに、三十九年度予算案を編成いたしておる次第でありまして、できるだけ早くこの完成を期することに努力するつもりであります。
【次の発言】 御指摘のとおり、この土地基盤整備事業は、事業の性格上、計画の樹立にあたって設計に……
○政府委員(松野孝一君) 農林省といたしまして、当初の予算額よりも相当多額の予備費の支出をいたしたわけでありますが、その理由といたしましては、先ほど大蔵大臣がお話しになりましたとおり、三十六年の六月の法律第百五十一号による国家公務員等退職手当法の一部改正によりまして、昭和三十七年一月に、国家公務員等退職手当法施行令の運用に関する通達がありまして、そのおもな改正点は、軍人軍属及び外地官署の職員であった者が戦後再就職した場合の在職期間の戦後通算は、従来九十日、百二十日以内のブランクの場合にのみ通算されたものが、今度、昭和二十八年七月三十一日までに再就職した場合には通算されることになりましたので、そ……
○政府委員(松野孝一君) ただいま御指摘の農林省の三十七年度における会計検査院の指摘事項、これに工事の繰り越し、あるいはまた、その他の面における繰り越しがあるというその理由につきまして、やはり工事につきましては、できるだけ期間内に工事が完了するよう努力をしておるのでありますけれども、いろいろな事情の関係でおくれておることと思っておるのでありますが、遺憾ながら七十八億余円の繰り越しをせざるを得なかったのは、まことに残念であります。これは主として工事のおくれによることが大部分だと考えております。今後出そう気をつけることにいたします。
【次の発言】 この消費者米価の値上げに伴う販売業者の差益について……
○政府委員(松野孝一君) 先ほど来、矢山委員あるいはその他の委員からも同じような御指摘があったのでありますが、農林省といたしましても、お話のように、災害がありましたら、できるだけ早くその処置をとるというというたてまえでいるわけであります。ものによりましては、たとえば再保険金の概算払い金というようなものを一部は七月一日から八月中に支給をしておるような状況であります。また、災害も長く継続的に行なわれておるので、おくれておる分は、いま官房長が話したように、処置がおくれているわけでありまして、いまお話しのように、災害を早くつかまえるということは、農林省には統計調査の機構が全国にありますので、わりあいに……
○政府委員(松野孝一君) この間の東北地方における降雪による農林水産関係の被害概況は、お手元に差し上げておきました資料でごらんいただけばおわかりのことと思いますが、二月十九日までに青森県及び岩手県からの御報告のあったところによりますと、施設関係で約一億九千万円、農林水産物関係で約三億六千万円、合計いたしまして約五億五千万円と相なっておるのであります。そのうち、農業用施設の被害は主として工事施行中のものでありまして、また林業用施設の被害におきましては、治山施設約一億三千万円あるのであります。また、炭がま約二千万円となっておるのであります。また、農作物につきましては、麦類、なたね、果樹及び桑園等の……
○政府委員(松野孝一君) 前回の本委員会におきまして御質問があったのでありますが、ノリの養殖災害に対する天災融資法の適用について、その後どういうふうな経過をたどっておるかということを具体的に説明せよというお話であったのであります。そこで、このノリの養殖災害に関しましては天災融資法を適用するかどうかという問題も前委員会であったのでございますけれども、これは、関係各省と話し合いをしまして、天災融資法を適用するということについては決定いたしておる次第であります。 それから、前回の委員会までの、二月の上旬ごろまでに報告のあったノリの養殖災害のはなはだしかったところは、青森と岩手、宮城、福島、千葉、神……
○政府委員(松野孝一君) 前回の当委員会においても私が御答弁申し上げましたが、今回における青森、岩手両県下における豪雪の被害は、それぞれ報告を受けておる次第でありまして、われわれのほうも、それぞれの機関を通して調査をいたしておるわけでありますが、ただいま大蔵政務次官からもお話がありましたとおり、二月二十五日現在の被害額でありますが、農作物の被害といたしましては約二億程度と承っておるわけであります。この程度の被害は、むろん地域的には非常に大きい被害ではあるのでありますけれども、従来の天災融資法の発動状況から見ますれば、かような適用は困難な模様にあるように考えられる。しかしながら、いま大蔵政務次官……
○政府委員(松野孝一君) ただいまお話しの松之山地域地すべりの被害、災害の起きたことに対する対策についてでありまするが、これはお話しのごとく軌後最大と思われる大規模の地すべりであります。すでに御答弁もあったかと思いますが、まず災害復旧対策といたしましては、昭和三十七年の十二月とそれから三十八年の五月及び九月の三回にわたって現地の査定を行なっておる。その査定額は農地復旧は七千五百万円、それから農業用施設は三億五千二百万円、合計四億二千七百万円となっております。災害復旧事業の実施状況は、昭和三十八年度では四百九十万円、昭和三十九年度では一億三千万円となっておるわけであります。ただお話しのごとく災害……
○政府委員(松野孝一君) 本年の凍霜害、長雨の被害の実態並びに今日までの対策について御報告申し上げます。 まず、四月下旬の凍霜害でありますが、これは四月二十八日から三十日にかけて、日本海へ南下してきた大陸高気圧の中心が、三陸沖に移動したため、東北地方及び関東地方において、最低気温が極度に低下し、二十九日朝、各地に著しい降霜を見、ところによっては結氷が見られました。このため、果樹、桑、麦類、野菜等に著しい被害が発生したのであります。この被害見込み総額は、農林省の統計調査部の調査によりますと、約八十二億円にのぼっております。被害の大きかった作物は、果樹類約四十四億円、桑約三十三億円、野菜約二億円……
○政府委員(松野孝一君) ただいま武内委員のおっしゃったとおりと思っておりまして、この新潟地震は都市が中心であったと思いますけれども、しかし農林関係の災害は実に大きいのでありまして、きょう六月二十四日朝の現在におきまして、百二十八億七千八百万円という巨額に上っております。そのうち百八億七千六百万円という圧倒的な金額になっているのが新潟県に属しておるのであります。新潟のこの農林関係――漁業もありますが、その関係の被害が実に大きいのであります。それで先ほど武内委員からお話がありましたけれども、農林省といたしましては、現地に職員を派遣して調査をいたしておりますし、また、北陸農政局からも、六月の二十三……
○政府委員(松野孝一君) 本法律案施行にあたりましては、ただいまの附帯決議の御趣旨を十分尊重いたしまして、その実現に努力し、被災農家の救援と農業再生産の確保のため、最善の努力をしてまいりたい所存であります。
○政府委員(松野孝一君) 八郎潟の中央干拓地は、現在まですでに堤防の構築を終わりまして、それから南北の両排水機場を完成し、昨年の十一月から内部の排水を開始しているのでありまして、三十九年度中にはおよそ六千ヘクタールを干陸できる見込みであります。昭和四十年度中には残り全部を干陸する予定でございます。 そうして、ただいまのお尋ねの点でございますが、その後三十九年度からは内部工事といたしまして、しゅんせつ船による排水路の工事をはじめとする用水路、道路等の工事に取りかかることになって、昭和四十年度までには中央干拓地の基本工事は全部完了したいという考えでございます。そして三十九年度にはいよいよ内部に対……
○政府委員(松野孝一君) 昭和三十九度農林関係予算についてその概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計における農林関係予算の総体について申し上げます。 農林省所管合計といたしましては、三千三十一億円となっておりますが、これに総理府、大蔵省、文部省、労働省及び建設省所管を加えた農林関係予算合計は三千三百六十億円となり、これを昭和三十八年度補正後の予算二千九百八十四億円に比較すると三百七十六億円の増加、また昭和一下八年度当初予算二千五百三十一億円に比較すると八百二十九億円の増加となっております。なお、対前年度増加額につきましては、ただいま申し上げました三百七十六億円のほか、前年度の経費で減額……
○政府委員(松野孝一君) 中小漁業融資保証法の一部を改正する法律案につき、その提案理由を御説明申し上げます。 中小漁業融資保証制度は、中小漁業者の漁業経営に必要な資金の融通を円滑にするため、金融機関の中小漁業者等に対する貸し付けについて漁業信用基金協会がその債務を保証し、かつ、その保証につき政府が保険を行なう制度でありまして、昭和二十七年度に発足し、以来十年余の間、中小漁業者に対する信用の補完を通じて、中小漁業の振興の上に重要な役割を果たしてきているのであります。 しかしながら、最近における沿岸漁業を中心とする中小漁業の現状に徴してみまするならば、その資金需要に一そう円滑に応じ得るためにも……
○政府委員(松野孝一君) ただいま議題となりました林業信用基金法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容を御説明申し上げます。 御承知のように、林業信用基金は、林業生産の増大、その生産性の向上、木材の需給と価格の安定等に資するための施策の一環として林業金融の円滑化をはかるため、さきの第四十三通常国会において成立し、昨年六月二十七日から施行せられました林業信用基金法に基づいて同年十月一日設立された林業金融の債務保証機関であります。 その業務は、林業者等が木材等林産物の生産に要する資金、種特等林業生産に必要な資材の共同購入に要する資金等、林業経営の改善に資する資金を民間融資機関……
○政府委員(松野孝一君) ただいま小宮委員の御質問の点については、陳情は私は承っていなかったようです。
【次の発言】 ただいま渡辺委員の御指摘の点、私らもごもっともと思います。林業信用基金のほうにおきましては、これは全国一本でありますが、一律にやっているわけでございます。ところが、この漁業のほうの信用保証協会というのは各県に大体ありまして、その内容がいろいろ違っているのでありまして、出資金の大きさも違っており、またその漁業の種類もおのずから異にしているというような状況でありますので、いろいろまちまちな状況になっておりますけれども、漸次私どもも、急にはできませんけれども、いまお話しのようになるべ……
○政府委員(松野孝一君) お答えいたします。先ほど水産庁長官からもお答えがありましたが、なるほどいまは一口当たり五万円という出資をさせておるのであります。その五万円についても五万円が大きいじゃないかという話もあるわけでありますが、大体中小企業融資保証制度といわゆるやり方が違いまして、こっちは会員制度というので、会員が出資をして、そうして政府あるいは府県あるいは市町村というものも出し合って、そうして基金をつくっているというような関係でありますので、したがって、保証する額というものも、おのずから出資額の何倍というふうにきめておるわけでありまして、この点は中小企業とちょっと違う。したがって中小企業は……
○政府委員(松野孝一君) いま御質問の林野の特別会計からの一般会計への繰り入れに関しまして、当初三十九億だったのが五十億になったという理由についての御質問でございますけれども、私はその点をひとつ林野庁長官にお話しさせたいと思います。
【次の発言】 数字的なことは、後ほど林野庁長官にお答えいたさせますが、ただいまだんだんのお話でよくわかりましたが、この林野の特別会計の問題でありますが、この利潤追求主義であるとかというお話もありましたけれども、まあ必ずしもそういうわけでもないのでありまして、ただ最近の経過から見ますと、私どもも林野の特別会計については、相当考えていかなければならないというふうに思っ……
○政府委員(松野孝一君) お話の点は私はまことにごもっともと思います。暖地のてん菜糖の奨励につきましては、むしろ私の記憶しておる限りでは、どっちかと言えば、暖地に限らないのでありますけれども、もう業者のほうが先行したような趣きもあるじゃないかとも思っております。そして暖地のてん菜糖は全く初めての奨励作物でもあるので、慎重を期さなければいかぬというわけで、九州にその試験機関を設置し、これが試験研究に従事しておる。暖地に適する品種あるいは耕種法のやり方、あるいは病害虫の程度及び駆除方法とか、それから暖地においても適地がどういうふうになっているかというふうなことを、基本的なものをよく研究していかなけ……
○政府委員(松野孝一君) 小宮委員の御指摘の点、私はまことにごもっともだと考えております。実をいうと、寒地のビートは長い経験を持っておりますけれども、暖地のほうは初めての経験で、直ちに寒地のビートをそのまま暖地に移していいかという問題が、これは大きな問題でありまして、そうはいかぬだろうと私は思います。 したがって、これを急速にやるというには、まずその指導する人が少ないということも大きな欠陥であると思います。いままで大根を植えておったとか、あるいはまた、イモをやっておったと同じような指導というわけにはいかぬだろうと思います。そういう点も非常に不十分な点があったと思います。また、根本的な試験研究……
○政府委員(松野孝一君) 私も古いことはよく存じておりませんけれども、農林省において、国内の甘味資源について、これが増殖をはかりたい、こういう計画は前々から持っておりまして、それぞれ今日まで施策を講じてまいったのであります。 甘味資源と申しますれば、普通てん菜糖が中心になっておるわけであります。そのほかにサトウキビからできる砂糖、またブドー糖というものもございますけれども、中心はてん菜糖と申してもいいと思いますが、これに関して従来の施策といたしましては、寒地におけるビート、北海道を中心としたビートの生産、これはもう前からやっているのでありまして、これを増強する。それからさらに進んで附近に及ん……
○政府委員(松野孝一君) 米田委員の御指摘の点はわかるわけでありますけれども、しかし私も長い間この農業行政に従事してきておるわけでありますが、この作物を入れる、ひとつ新しい作物を入れるというのは、非常な努力を要するものです。台湾の例をこの前も申し上げましたが、サトウキビの、私が台湾におるころの生産の増加の過程を見ましても、非常な苦労だったのです。北海道のてん菜は前々から入っておるのでありますけれども、しかし大増産をしようと思えば、非常に苦労をするということを私はわかっておるのであります。かつて満州にもてん菜を入れたことがあります。十年たっても、採種をやっててん菜糖の種が取れない。十年間苦労して……
○政府委員(松野孝一君) ただいま議題となりました農業改良資金助成法の一部を改正する法律案の提案の理由と主要な内容を御説明申し上げます。 農業改良資金制度は、昭和三十一年に創設されたものでありまして、国の助成により都道府県に置かれる特別会計の資金をもって農業者に無利子の貸し付けを行なう制度であり、従来、新しい農業技術の導入に必要な資金を貸し付け、農業経営の改善に多大の寄与をなしてきたのであります。 しかしながら、最近の農業をめぐる諸般の情勢にかんがみ、農業経営を技術面において改善するだけでなく、これとあわせて、広く農家生活の改善を促進し、農業者が健康で文化的な生活を営むことができるようにす……
○政府委員(松野孝一君) 御指摘の点ごもっともだと思います。本年度も前年度に比べて二百億増加されており、相当の、約二三%増を見ておる。しかも、金利も三分五厘を四一%、前年度に比べて二割四分ぐらいの増加を示して、金利の低下をはかっておるわけでありまするから、どうしてもこれは借り入れ金のみではとうていやっていけない。前年度に対して政府の出資金も三百五億の増加、前年よりもこれまた八十五億円増加というような状況で、今後においてますますこれは政府としても、中小企業と農業の近代化は最も立ちおくれておる部門でありますので、積極的にやらなければならぬことは、総理も述べておるとおりでありまして、今後においても、……
○政府委員(松野孝一君) 保安林整備臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 現行保安林整備臨時措置法は、昭和二十八年に相次いで発生した大災害を直接の契機として、主として災害の防除軽減を目的として緊急に保安林を整備するため、十年を限って、昭和二十九年に制定されたものでありまして、以来、保安林の整備は同法の保安林整備計画に基づき計画的に実施に移され、保安林の配備については、ほぼ当初の目標を達成する等相当の成果をおさめたのであります。 しかしながら、最近のわが国経済の高度成長に伴う水資源の急速な需要の増加に対処し、かつ、林地の荒廃による災害を未然に防止し……
○政府委員(松野孝一君) お答え申し上げます。御指摘の点、まことにごもっともでございます。われわれも、今年度、三十九年度におきましては、画期的な政策を農林漁業関係でとりたいというふうに努力いたしたのでございますけれども、結果においては、いま渡辺委員の御指摘のとおり、十分な御期待に沿い書なかったという点は、まことに残念でございますけれども、しかし、この改良資金におきましても、新たな項目といたしまして、後継者育成資金を加え、さらにまた、生活改善資金を新たに加えたのであります。それが一つの新しい点であると考えるものでございます。これらの資金に関しましては、まだ初めての試みでありますので、どの程度の金……
○政府委員(松野孝一君) 民間給与が比較的よくて、官庁のほうが……公庫もいま局長のお話によると二割方高いというお話でありますが、そのとおりだろうと思います。つきましては、官庁方面、公庫に限ったわけではないと思いますが、とかく官庁方面の給与が公庫あるいは民間給与と比較してよくない。ことに技術関係は相当採用に苦労しておる状況であると聞いております。これらについては、毎年人事院において調査して、勧告を受けておるのでありますが、われわれも十分この点は検討していかなければならない問題かと思っております。
【次の発言】 いま直ちに、そういう農林省のほうに人員採用に支障を来たしているかどうか私ははっきりわか……
○政府委員(松野孝一君) 渡辺委員の御指摘の点は、私もごもっともだと思っております。ただいま農政局長の答弁されたように、この三十七年の閣議了解におきましては、全国約三千百町村を目途として実施するということに相なっているんで、きっかり三千百というわけでもないのでありますけれども、その後の情勢によりまして、新産都市等ができてまいりまして、どうも当初予想をしておったところが非常に工業化するというような状況も出てまいりまして、この点に関しましては、農林省といたしましても三十九年度予算において、この関係の調整をはかる必要があるというので、調査費を計上して、今年度調査をすることによって、その調査の結果によ……
○政府委員(松野孝一君) ただいま櫻井さんの御指摘の点ごもっともと思います。いま長官がお答えしたような点もあろうと思いますけれども、今後取り急ぎ十分検討いたしたいと思います。
○政府委員(松野孝一君) 土地改良法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 土地改良法は、土地改良事業の実施のための基本的な法律として昭和二十四年に制定されまして以来、数次の改正を経て今日に至っておりますが、この間、本法に基づきまして各種の土地改良事業が施行され、農業生産力の増進とわが国経済の発展に寄与してまいったのであります。 ところで、最近における農業とこれをめぐる社会経済的諸要件とには著しい変化が生じてきております。このような事態に対応して農業の発展と農業従事者の所得の向上をはかってまいりますためには、農業基本法に掲げられております諸施策を総合的かつ効……
○政府委員(松野孝一君) 農林漁業団体職員共済組合法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由および内容の概要を御説明申し上げます。 農林漁業団体は、農林水産業の生産力の増進と農山漁民の経済的、社会的地位の向上をはかり、あわせて国民経済の発展に寄与するために設けられた農山漁民の団体であり、これらの団体の役職員は、困難な環境の中にあって、それぞれの団体の事業のため職務に邁進進し、ひいてはわが国経済の進展に大きな貢献をしてまいったことは、いまさら申し上げるまでもないところであります。 顧みますると、昭和三十三年四月、これらの団体の役職員については、これと同一地域社会にあってその職能上常に……
○政府委員(松野孝一君) ただいま局長から答弁されましたが、いま矢山委員の御指摘の点、私も非常に考えておるところであります。この法制におきましては、未墾地を活用する、利用する、田畑、草地にするという場合、農用地にする場合におきましては、全員の同意を要するということになって、全員の同意を要するようないろいろな規定を設けておるのでありますが、大量に畜産奨励のために草地を取得するという場合に、この法制でいいかどうかという問題についてなお検討を要する点があろうと存じます。いまお話しのようないわゆる農地法の四十四条の強制買収の問題もありますし、また、このいまの法制も非常に妙味がある。何でも強制というより……
○政府委員(松野孝一君) 御指摘のとおり、予算の関係上、二万五千トンというので買い上げをいたした次第であります。
【次の発言】 ただいまのお話の件につきましては、この二万五千トンの買い上げと並行いたしまして、やはりブドウ糖の消費増進対策とかいろいろな方法を講ずることにいたしておるのでありまして、その状況を見て、第二次買い上げということについて検討を加えたい、こういうふうに考えております。ただいまのお話では、二万五千トンでもなお足りない。でん粉の価格が下がっておる。さらに第二次買い上げをしなければいかぬというお話でございますが、いまここではっきり買い上げするということは申し上げかねますが、よく検……
○政府委員(松野孝一君) ただいま議題となりました食料品総合小売市場管理会法案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 わが国における消費者物価は、近年上昇しておりますが、これは、特に野菜、果実、魚介等の生鮮食料品の値上りによるところが大きいのであります。 政府といたしましては、このような状況にかんがみ、需要の変化に適合した生産の安定的拡大と農水産業の構造改善による生産生の向上をまかるための各般の施策を推進するとともに、生鮮食料品の出荷の安定と計画化、中央卸売市場の改善整備等の措置を講じてまいったのであります。 しかしながら、生産者から消費者に至る生鮮食料品の流通過……
○政府委員(松野孝一君) この法案は、農山漁村における年産力の増大あるいは農山漁家の生活文化の向上ということに大きいものがありますので、さしあたり予算を伴う法律でもないのでありますから、われわれはけっこうなことだと思っております。これができますれば、農林漁業金融公庫のワクの拡大につとめていきたいと思っております。
○政府委員(松野孝一君) 御指摘の点ごもっともと思います。本来これは、そういう発電地点があると、その発電地点を一歩進めて、それを売電して、その利益をもってその地方の格差を是正していきたいということで、われわれも今度予算を要求いたしまして、山村振興について考慮したいというふうな考えを持っておるので、それと一致しておるので、単に融資にとどまらず、一方において、売電にあたり売電単価ということについても指導を加えたいし、またさらに融資、融資のみならずその補助という問題についても検討を加えて善処いたしたいというように考えております。
【次の発言】 ただいまの御指摘の点、ごもっともと思いますので、いわゆる……
○政府委員(松野孝一君) ただいま北村委員の御指摘の点、ごもっともだと思います。われわれも中央卸売り市場の整備については、この前の、昨年の閣議決定を見た対策要綱にもありますとおり、もう北村委員も御承知だと思います。東京の中央卸売市場についてもまず設備の拡大をやらなければならぬというので、それを進めておる次第であります。また、内部における、けさからお話のありました手数料の問題とか、あるいは上場単位の拡大とか、こういう問題、あるいは仲買い人の統合とか、そういう問題についても努力しておるような次第でございます。そのほかいろいろ、まだ芝浦の屠場のごとき、これを中央卸売り市場にしなければならぬというよう……
○政府委員(松野孝一君) ただいまの御指摘の点は、衆議院の附帯決議の中にもあります。それで、政府といたしましても、そのとき申し上げているわけでありますが、いまの点につきましては、これらのほかの制度とも関連しておりますので、十分検討を加えて、すみやかにこれが実現をはかるようにいたしたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 これは先ほど農政局長がお答えしたとおりでありますが、いまお話のことはごもっともでありまして、私も先ほどお答え申し上げましたが、他の国家公務員とか、あるいは地方公務員とか、私学とか、そういう関係にならって、そういう経過措置を設けたものと考えています。しかし、やはり衆議院……
○政府委員(松野孝一君) これは先ほど大臣がお述べになったごとく、やっぱり肥料は全農家にとっての重要な生産資材でありますので、それの安定した、そして円滑な供給をせなければならぬというのは当然でありますが、しかし地力の上からいきまして、ただ化学肥料ばかりというわけにいかぬと思いまして、そこはどうしても地力の保全ということを同時に考えていかなければならぬと、われわれはそういうふうに思っております。
○政府委員(松野孝一君) ただいま議題となりました林業基本法案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 わが国の林業は、今日まで、木材その他の林産物の供給、資源の有効利用、国土の保全、国内市場の拡大等、国民経済の発展と国民生活の安定に寄与してまいりました。しかるに、近時、わが国経済の発展に伴いまして、林業をめぐって大きな情勢の変化が見られるのであります。すなわち、木材需要の増大、開放経済体制下における外材輸入の増加等、木材需給構造の変化が生じ、また農山村からの労働力の流出が顕著となる等の趨勢がこれであります。申すまでもなく、林業は、本来、生産期間がきわめて長いこと等、他……
○政府委員(松野孝一君) お答え申し上げます。 戦後のわが国の酪農につきましては、非常な目ざましい発展を遂げておるのでありまして、二十五年度は二百七十万石であったと思いますが、現在三十七年度におきましては千四百七十万石というような数量にのぼっており、農業生産額の割合からいたしましても、二十五年度は一%程度であったのが、いま三十七年度におきましては三五%、非常なもう、いわゆる選択的拡大の農畜産物の花形となっております。いままでは、学校給食用に出しておる牛乳というのは、お話のごとく需給調節用でありまして、過剰牛乳の処理の対策として供給をいたしておったのでありまして、したがって、年によっては変動が……
○政府委員(松野孝一君) お答えいたします。
この旧地主に対する問題につきましては、ただいまお話もありましたごとく、従来、総理府において調査を続行してまいってきており、現在もやっておる次第でございまして、したがいまして、これは総理府が関係事務をやるのが適当だと考えております。また、私どもといたしましては、いま調査がまだ終了しないのもありますので、終了した後に措置をするということは承っておりますが、特別それについてどういうふうにということについては、私からまだ申し上げる段階ではないと思います。
【次の発言】 お答え申し上げます。
構造改憲事業は、御承知のとおり、農業基本法が制定せられまして、……
○松野孝一君 電電公社のほうにちょっとお尋ねしたいのですが、有線放送電話施設の改善普及に必要な経費というのが、三十八年度要求額に四千二百七十五万円計上されておりますが、簡単な説明がついていますが、これは数年前に、農林省で助成しました新農村建設の有線放送とどういう関係があるのですか、ないのですか、ちょっとその点をお示ししていただきたい。
○松野孝一君 テンサイ糖のお話がありましたから、ちょっと関連してお尋ねしたいのですが、今の北條委員のお話のように、内地におけるテンサイ糖の奨励、いろいろ困難な問題があると思います。私の郷里は秋田ですが、秋田においても小さいテンサイ糖の工場が、百町歩か二百町歩栽培をいたしておるわけです。導入当初でありますから、栽培面におきましても、ことに初めての作物であります。それが酪農とかあるいは畜産、その他の作物とか、栽培体系というか、うまく取り入れていないような現状にある。それを極力打開する。奨励する。ある所ではかなりよくなってきています。ヘクタール当たり三トン以上もずっととっているところもあります。まだ……
○政府委員(松野孝一君) 農地局長が答弁しましたように、いままで通達を出しておる農地の転用基準におきまして、第三種農地、いわゆる市街地になる地域というような地域に限るというまでは申しかねると思いますが、それを中心としてわれわれはこの事業には配慮をしなければいかぬので、それに限るというものでなく中心として考えていきたい。しかしながら、いわゆる第一種の、ほんとうに土地改良をやってりっぱな優良な農地は、これは避けなければいけない、こういうふうに考えております。
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