このページでは牛田寛参議院議員の6期(1962/07/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は6期国会活動統計で確認できます。
○牛田寛君 私は公明会を代表して、ただいま説明のありました農業年次報告並びに農業施策について、総理大臣及び農林大臣に重点的に質問申し上げたいと存じます。 質問の第一は、所得格差縮小の目標と、その見通しについてであります。 農業と他産業との所得格差を縮小することは、農業基本法の根本問題でありますが、わが国農業の理想的なあり方として、この格差をどの程度まで縮小させるべきであるか、その目標と、これに到達するのはいつごろになるか、その見通しを立てられているかどらか、この点を明らかにしていただきたいのであります。 質問の第二は、農業の生産性についての問題であります。 近代化、協業化等が進んでいる……
○牛田寛君 私は公明会を代表して、総理大臣の所信表明に対し若干の質問を行なうものであります。 昭和三十五年第一次池田内閣成立より今次の第三次池田内閣成立までの三年間に、総理が国民に約束された数々の施策がどのように実行され、どのようにその実を結んだか、これをこの際、国民の前に明らかにしておきたいと思うのでございます。 三十五年十月、所得倍増計画の初年度において、総理は、「経済成長の過程において、物価の騰貴、インフレ等の懸念や国際収支の悪化の心配はない」、また、「地域間あるいは産業間の所得格差は、経済成長の過程で縮小することができる、」また、「農業、中小企業の近代化をはかり、他産業とつり合いが……
○牛田寛君 私は公明会を代表して、ただいま議題となりました経済協力開発機構条約の締結について承認を求めるの件につきまして、総理並びに関係閣僚に対して質問いたします。 いまわが国は、国際収支の悪化という問題に当面しておりますが、このため、金融引き締め等の調整措置の影響を受けて、中小企業の倒産を目立って増加するという結果を見るに至りました。また一方、九二%の貿易自由化を達成し、自由化は最後の仕上げの段階に差しかかっております。自動車、重機械、農産物など、最も国際競争の力のない品目が残されていることは、周知のとおりであります。 この時期において、完全なる自由化というものを前提とした経済協力開発機……
○牛田寛君 私は公明会を代表して、肥料価格安定等臨時措置法案につきまして、総理並びに農林、通産各大臣に若干の質問を行ないたいと思います。 この法律案は、すでに昭和三十六年以来問題とされていた現行のいわゆる肥料二法にかわるものであって、この問題については現在なお数々の異論のあることは周知の事実であります。現行二法は、この十年間、肥料の安価で安定した供給を確保するということと、肥料工業の合理化を促進するということとの二つの役割りを果たしてまいりました。現在において、すでに合理化は実現され、安定した供給も一応確保されて、現行二法の役割りは終わったと言うことができますが、ただ一つ残された問題は、安い……
○牛田寛君 ただいま技術導入の問題につきまして次官からいろいろ御説明がございました。その中に、技術導入の過当競争の問題。外国からすでに技術導入をしておって、同種の技術がある程度完成しておるものについては、さらに導入をしようというふうなことはしないというようなお話でありましたけれども、現実はどうか、はなはだ私ども疑問に思っておる。技術導入をする場合には手続があるわけですね。必ず日銀から関係諸官省あるいは大蔵省それから一方では科学技術庁、このルートを通って最後に認可する形になるように私承知しておりますが、その場合に、科学技術庁を通す場合には、はたしてそのような技術的な問題について十分検討し、そうし……
○牛田寛君 最初に宇宙開発の問題について若干お伺いしたいと思います。 これまでわが国の宇宙開発の仕事は、東京大学の生産技術研究所の糸川教授の打ち上げられたロケットが主体であったように承知しておりますが、今度の科学技術庁の予算を拝見しますと、今までの航空技術研究所を航空宇宙技術研究所というような名前に変えられて、新たに宇宙開発予算等も組まれているのでございます。それに伴って、宇宙開発審議会等が、重点目標の一つとして人工衛星を打ち上げる、五カ年計画でやるというような話が出ているようでありますが、人工衛星を打ち上げる目的をどのような点に置かれているか、科学技術庁としての立場でひとつ明らかにしていた……
○牛田寛君 原子力船は先ほどもお話が出ましたように、世界的な開発の対象になっているのでございますが、船の動力としては原子力は非常に有利な動力であることは当然考えられております。結論が出ているようであります。そういう立場から考えましても、現在の日本の原子力船開発の産業は、国際的な立場から、むしろおそきに失しているのではないかというふうに考えられる面もあるわけなんですが、その点について当局はどのようにお考えですか。
【次の発言】 原子力船開発のスケジュールでございますね、先ほど概略お話があったようでありますが、そのスケジュールの大綱をもう少し詳細に伺いたいと思うのですが……。古い資料は持っておるの……
○牛田寛君 先日原子力船の経済性の問題について若干お伺いしたのでありますが、それに関連して二、三初めにお伺いしておきます。 それは、先日もお答えを伺ったわけでありますが、海洋観測船という形で実験的に第一船をおつくりになって、その経済性に関するデータをおとりになる、そういたしますと、昭和四十七年にその実験の段階を終了して事業団を解散する、そうなりますと、その後は原子力船の建造については、民間に移されるということになるわけですが、その場合に、はたして民間で建造できるだけの経済性が成り立つかどうかということについては、はっきりしたお見通しに対するお答えが得られなかった、ですからその第一船の建造を終……
○牛田寛君 前回、はっきり結論を伺えなかった点があるので、これからお伺いしたいと思いますが、原子力船の乗組員の問題です。民間からもあるいは官庁の関係からも、各分野の方々を乗り組ませるというふうに伺っておったのですが、大体どういう方面から乗組員を乗り組ませるかということについての御計画をひとつお伺いしたいと思います。
【次の発言】 乗組員の数は百二十三名と伺っておりますが、その内訳は。
【次の発言】 その乗組員の任務といいますか、作業の内容、いわゆるどういう任務のために村名、どういう目的のために何名、また、その目的のためには政府の職員はどのぐらい、民間からはどのぐらい乗せるというふうな御計画はお……
○牛田寛君 開拓者の問題は先ほどもお話がございましたが、いろいろの問題をはらんでいるように私ども見ております。あらためてここでお伺いしておきたいことは、開拓者を何のために入植させたか、この点をこの際はっきりお伺いしておかなければならないように思うのです。ひとつこの点をお尋ねいたします。
【次の発言】 先ほどお話がございましたが、開拓者の実情につきまして、第一類、第二類、第三類というような分類の仕方をなさっているようでございますが、この分類の仕方についての問題もいろいろあると思いますが、先ほどのお話しの内容では、非常に主観的な分け方のように理解するわけです。もう少し客観的な分け方、たとえばこのク……
○牛田寛君 今国会における農林大臣の施政方針の中には、海外移住の問題については触れられておりません。代々の内閣においては一貫して、海外移住の問題は国家百年の大計である、国策であるという見解は今まで変わらなかった。また三十八年度に講じようとする施策については、農林省の報告については、農業移住の精進という項目が載っております。特に大臣がこの点に触れられなかったのは、海外移住の問題はやはり外務省が中心で推進されるという御意向の上から触れられなかったのではないかと精進をするわけでございまするが、農林大臣のお立場として、特にまたこれから講じようとする施策の上に、農業移住の精進ということが載っておりますの……
○牛田寛君 先ほどからいろいろとお伺いしたわけでありますが、このPCPの問題につきましては、漁業関係者と農業関係者と両方から反対の立場の陳情がたくさん参りました。先ほどの農林省当局のお話ですと、MCPCAという新しい薬ができた。その薬の効果はPCP以上である。また資料を拝見しますと、毒性はPCPの十万分の一ぐらいになるというわけでございますから、しろうとの私が考えましても、これならば、すぐPCPは禁止して、MCPCAに切りかえたならばこの問題は解決するのではないか、こう考えるのでありますが、先ほどのお話を伺っておりますと、その辺の方針がすこぶるあいまいなような気がするのでありますが、もう少し農……
○牛田寛君 これまで各委員の質疑でかなり問題が出尽くしたと思いますが、残されておりますまだ明瞭になっていない点が二、三あると思いますので、その点について伺いたいと思います。 まず初めに、このたびの改正によりまして、今まで県連の責任範囲から市町村段階の組合の責任範囲に大幅に移されたということが、一つの改正案の主要な点であると思いますが、これまでの県連の事業の内容を見てみますると、かなり赤字の県連が多いわけであります。この赤字の原因については、すでに当委員会でも問題になっておりますが、市町村段階の農協に責任分担が大幅に移されましたその結果、ちょうど県連の赤字の原因がそのまま市町村段階の組合に分散……
○牛田寛君 貿易自由化の最後の段階になりまして、特に砂糖の自由化が一つの問題になっておりますが、この砂糖の自由化は国際的には貿易自由化につながっておりますし、国内の問題としましては、農民、また庶民の生活に直結した問題でもございます砂糖の政策を中心にして、まずお伺いしたいと思います。 砂糖の自由化の時期については、昨年の秋以来、三十八年の四月を実施の目標とされておりましたにもかかわらず、最近の関係閣僚会議ではその時期をさらに延ばした、こういうふうにいわれておりますが、その理由はどういう点にあるか。また、延ばしたならばいつごろ実施の目標で進まれるのかどうかをまず明らかにしていただきたいと思います……
○牛田寛君 だいぶいろいろと質疑が行なわれましたので、問題は出尽くしたと思うんですが、二、三、はっきりしない問題についてお伺いいたしたいと思います。 先ほどお伺いしたところによりますと、この五カ年計画は、各地方団体から申請してくるところの、要求してくるところの要求に対して積み上げ方式でやる、こういう案です。私がいまお伺いいたしたいことは、貧弱団体、財政状態の悪い地方公共団体、貧弱団体は、どうしても四分の三なり、三分の二なりが起債のワクになるということになりますと、消極的になってくるのであります。そうしますと、積み上げ方式であれば、この法律案の目的であるところの環境整備ということについて、非常……
○牛田寛君 鉱山保安法の改正はこれまでにも何回か行なわれてきたわけでございますが、鉱山保安については、これはもういままで当然のこととしてその整備なり強化なりが行なわれてきたわけでありますけれども、その結果、鉱山、特に石炭鉱山における災害がなかなか減少しない、むしろ増加する方向に向かっている、これも周知の事実であります。いままで昭和三十六年の十一月に中央鉱山保安協議会に大臣が諮問されて、今回が第三回目の中間答申に基づく鉱山保安法の改正だと称しておりますが、まだこれだけでは不十分である。で、将来この鉱山保安法の整備、それに関連した保安規則等の整備についてどういうお考えなり構想をお持ちになっておるか……
○牛田寛君 初めに、三十九年度農林予算の規模について一点だけ大臣に所信をお伺いします。 それは、特別国会におきまして、総理は、農業の振興について画期的な対策を講ずるといういろいろなお話があったわけでございますが、今年度の農林予算を見ますと、三十八年度補正後の予算と三十九年度と比較したときにおいて考えてみますと、農林予算の一般会計予算総額に対する割合が、三十八年度では一〇%、三十九年度では一〇・三%、若干前年度よりは上回っている比率を示しておりますが、食管会計の繰り入れ額を除きますと、除いた額で今度は割合をとってみますと、私の計算では、三十八年度が七・四%、三十九年度が七・二%というふうな数字……
○牛田寛君 関連して。いまお話を伺いますと、大資本が経営しているようなスーパー・マーケット式の経営の形態に持っていくというようなお話のように受け取れるのですが、現在いろいろの大資本が、だいぶあちらこちらにスーパー式のマーケットをつくっております。で、この管理会法の考え方で、いままでの御説明を聞きますと、大体一カ所に十店舖くらい入れるということでございますが、大資本の経営の規模は、これとは比べものにならないほど大きい。そうしますと、経営のやり方は、大資本のやり方をやっていくとはおっしゃいますけれども、実際の規模としては、それに追っつかない。そういたしますと、はたして実際問題として、大資本のスーパ……
○牛田寛君 現行の肥料二法が期限が切れまして、そのかわりに肥料価格安定等臨時措置法案が制定されるということなのでありますが、いままではバルク・ライン方式で、公定価格によって肥料の価格が押さえられておりましたからよろしいのでありますが、これからは、事実上野放しというわけにはいきませんが、自由の価格になる。で、現在農業生産費の中で重要なものは、いままでもなく、肥料と飼料、これが至要な部分を占めておる。で、最近では、生産費の中で肥料費の占める割合が小さくなってきたから、肥料の価格については、それほど神経質にならないでもいいというような考え方も起こっているようでありますが、決してそうはいえないと思いま……
○牛田寛君 最初にお伺いしたいのは、第一条の目的で、ございますが、「中小漁業者がその営む漁業につき異常の事象又は不慮の事故によって受けることのある損失を補てんするため、」とございますが、天災融資法等は災害の具体的な事象をあげて規定しているわけでありますが、この法律では「異常の事象又は不慮の事故」、こういう抽象的な表現になっておりますけれども、その内容についてはどういうものを異常の事象といい、また不慮の事故といいますか、それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 次に、もう一点お伺いしておきたいのは、共済事業の対象でございますが、養殖漁業の対象の中に内水面漁業が含まれているのでありましょうか、……
○牛田寛君 関連。ただいま営農資金の貸し付けの問題が出たようでございますが、理事長のお話でございますが、現実にはそうなっておらないようであります。一例を申し上げますと、南米のボリビアのサンファンというところ、私、現地へ行ってまいりました。非常に貸し付け金の問題でトラブルが多い。実情を聞いてみますというと、移住者の手元では一割以上の金利です。大体内地の営農資金の六分五厘があまり高いので三分五厘にするという、こういう時代、しかも、ああいうボリビアのサンファンというジャングルの中に入植させられて、しかも、経済的なバック・グラウンドがない。そういうところで営農の現状はオカボをつくっておる。米の値段は非……
○牛田寛君 私は農業問題を中心にいたしまして政府の見解をただしたいと思うのでありますが、残念ながら、きょうは農林大臣の御出席が急にできないことになって、思うように質問できないので、たいへん遺憾に思いますが、農林大臣の答弁を必要とする問題につきましては、次の機会に留保したいと思いますから、よろしくお願いいたします。 で、農業の生産性の向上、農家の所得の向上が、必要性が感じられて、強力に推進されようというわけでございますが、この農業政策の中核をなしていると言われておりますものに、構造改善事業促進対策というのがあるわけでございます。その問題をまず取り上げてみたいと思います。 その前に、この所得倍……
○牛田寛君 前回、農林大臣にお伺いすべきところを経済企画庁長官からお答えをいただいたわけですが、所得倍増計画でもあるいは農業基本法におきましても、農業の生産性を高め、所得を向上させるためには、平均耕地面積二・五ヘクタールの自立経営農家を百万戸つくる、これを目標でやるということでやってきたわけです。ところが現状では、とうていその目標に到達し得ないことは、これは事実の問題でございます。現在でもこの方向に向かってお進めになるのかどうか、この点をお伺いしたわけでございますが、宮澤長官からは、兼業農家が、所得倍増計画を立てたときの考えよりも、実情においては減っておらない。この点についてはもう一度考え直す……
○牛田寛君 環営法の一部改正の問題でございますが、ただいままでの審議を伺っておりましても、非常に問題点が多い。私の感じますところでは、これは改正ではなくて、むしろ改悪ではないかというふうにも考えるわけでございます。そこで、初めにお伺いいたしますのは、提案理由の御説明にもございますが、このたびの改正は、この法律の所期する効果の達成に支障を来たす面があるということで、この制度の整備をしようということの目的のために改正するという御趣旨でございますけれども、具体的にどういう点で効果の達成に支障を来たすのか、この点について提案者から伺いたいと思います。
○牛田寛君 時間もだいぶなくなったようでございますから、また、いままでだいぶ問題が出ておりますので、重複を避けまして、一、二問題を簡単に伺います。 これまでの水利用は、多く農業関係、かんがい用水に使われておったのが、最近において非常に多角的な高度な利用面に発展してきたわけで、そこにいろいろと水資源の問題が出てきたと思うのですが、本日は少くとも、いままで既得権として持たれておった農業用水関係の権利が、これからのいろいろな水利用の発展のために不当に侵害されることのないという、そのような立場で一、二お伺いしたいと思います。 それで、先ほどから問題になっております慣行水利権に関連する問題ですが、水……
○牛田寛君 大体問題は出尽くしたようでございますが、価格政策の問題について、それから酪農の問題について、お伺いしたいと思います。 先ほど、価格政策の問題について、選択的拡大を助けるような価格の政策をとるべきである、こういうお話がございましたが、それについてもう少し具体的なお考えを承りたい。それに関連しまして、現在日本の価格支持に対する財政資金というものは非常に割合が少ないように思います。食管会計を除いては、ほとんど皆無に近いといった状態ではないかと思います。外国の例を見ますと、非常に多い。特にアメリカなどは六〇%あるいはそれ以上のものを価格支持においてやっているということで、これからやはり量……
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