このページでは中村利次参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○中村利次君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました防衛二法案に関し、わが国の安全保障、防衛問題について、総理並びに関係閣僚に質問します。 今日の国際政治は、いわゆる五極体制と言われ、その中で米ソを中心としたデタントが進行していると言われていますが、このような見方は、必ずしも国際政治への正しい認識とは断じがたいものがあると思います。すなわち、さきの資源エネルギー危機や最近のインドシナ情勢に徴しても、いわゆる第三世界への配意を欠いた国際政治はとうてい存在し得ないと考えなければなりますまいし、また、この趨勢は今日以降巨大な歴史の流れとしてさらに強まるものと認識すべきでありましょう。石油……
○中村利次君 私は民社党を代表して、さきに行われました政府の所信表明演説に対し、総理並びに関係各大臣に質問します。 三木総理は、わが国経済の現状を、いまだかつて経験したことのない難局にあると述べ、インフレと不況の同時解決こそが最大の政治課題だとされています。その認識につきましては、国民もまた私も一致しています。しかし、なぜこのように深刻な不況を招くに至ったのか、その原因を追求することになりますと、総理と国民や私の認識には大きな隔たりが出てまいります。 総理は、石油危機を契機に世界的なインフレとなり、それを克服する過程で不況が広がってインフレと不況の併存という異常状態が起きたので物価鎮静のた……
○中村利次君 私は、ただいまの和田君の動議に賛成いたします。
○中村利次君 私は、民社党を代表して、国政が当面する諸問題について質問をいたしますが、その前に、ただいまの日本共産党の立木議員の質問を伺っておりましたところが、まことに納得のできないものがある。まず冒頭に、そのことについて新たな疑問も含めて質問をいたします。 日本共産党の言い方をすれば、わが党や公明党には言論の自由はない、この言論の府において、いろんな課題についてこれを知ろうとするための言論を張る自由がないという言い方であります。あるいはまた、法務大臣の答弁に対しても、それが日本共産党の気に入らなければそれは不当であり、憲法違反であるという、きめつけであります。(拍手) 私どもが言っておる……
○中村利次君 私は田中内閣のわがままによって、日本の議会制民主主義がたいへん重大な危機に瀕していると思うんです。総選挙後の特別会及び昭和三十三年に国会法が改正された後の参議院第五回通常選挙以降、院の構成をやることはもちろん、やっぱり所信表明はずっと行なわれてきておりますし、このことは何も国会だけでなく、国民の常識として、当然のこととして、すでにもう定着をしておると思うんです。ところが、それに対して、この臨時会は院の構成をきめるだけであるという、そういう新しいことをやろうとしておるわけですね。その理由がまことにこれは薄弱であり、と同時に、憲法をないがしろにすることがその中で行なわれておるわけです……
○中村利次君 休会中に委員会を開いて人事院勧告に関する審査をやっておりますけれども、これは国家公務員の一般職にすれば、具体的に給与を改善するという答えがここで出るわけじゃないんですからね、ですから、まさにこれは全く実りのないことなんです、この国家公務員一般職の人たちにしてみれば。どうしてこういうことになったかというと、これは皆さんからもうすでに指摘されておりますように、あるいはたまたま小坂長官もいまおっしゃった、国会運営が異常状態であった。私は、人事院勧告というのは、まあどういういきさつでこの七月の二十六日に――死にもの狂いの努力をされたということですけれども――勧告をされたかは別にして、あの……
○中村利次君 私は、過般本委員会において五十年度の予算の説明、それから大臣としての所見の表明がございました。そのことについてもただしたいことがございますけれども、いかにもやはり限られた時間でございますので――まあしかし、この限られた時間といっても大変質問時間には御配慮を賜った委員長、理事会に敬意を表します。しかし、まあ非常に限られた時間ですから、いままでの懸案についてまずただしていきたいと思います。 去年の常会の予算委員会の論議あるいは勧告でもこの問題持ち越されて論議がございましたけれども、いわゆる敦賀原子力発電所における岩佐さんの問題、これでまあ国会の論議を受けて、政府として調査委員会をお……
○中村利次君 中島参考人の御発言を伺って、いまちっとやそっとの時間ではこれはとてもとても質問やってもむだではないかという感じが非常に強くしたんですけれども、大変大事なことだと思いますから、まず最初に、高速中性子が遮蔽体の間隙から漏れたんだということ自体がこれは疑いがあるということなのか、あるいは漏れた数値ですね、これが疑いがあるということでしょうか、念のためにお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 これは基本的にそういう疑いがある、これは何も自然科学の分野だけではなくて、医学界であろうと、あるいは地質学、工学、いろんな学界の各分野で必ずしも学者間に意見の一致を見ないということはたくさんありま……
○中村利次君 稻葉法務大臣の五月三日、同五日の言動が国会で問題となり、両院の与野党が一致してすべてに優先する重大な政治課題という認識に立ち、国会の審議のすべてを停止してこの問題の集中審議を行ったことによって、十四日間正常な国会運営が行われなかったことを考えますときに、その因をつくった法務大臣の責任はまことに重大であると考えます。 元来、憲法九十九条によって国務大臣、国会議員等は憲法の尊重擁護の義務を負う者でございますが、同時に、第十九条、第二十一条の思想、良心の自由と言論、表現の自由は不可侵のものであり、保障されているのでありますから、何人といえどもその意思、表現の自由が侵されるものでないこ……
○中村利次君 私は時間をできるだけ短縮するつもりで、すでに各議員からいわゆる仮谷発言そのものについてはいろいろ質問がございましたし総理の答弁もありましたから、これを省略します。仮谷発言があって、それに対する政府及びこの政府を助ける立場にある与党の政治的な政治姿勢について伺いたいと思うんです。 仮谷発言があって、それで国会でこれが取り上げられましてから、官房長官は、しかるべき時期にしかるべき方法で仮谷建設大臣本人にこれはまあ陳謝、釈明をさせるといいますか、そういう意味のことを公式に発言をなさっているんですが、このことは間違いありませんね。
○中村利次君 酒、たばこの値上げに反対であり、十一月の二十日の大蔵委員会における採決が無効であるという理由は、私は繰り返して申し上げません。 その後、議運でこの問題を取り上げていろいろな議論が行われ、各党レベルに上げて国対委員長会談、会長会談等を経て、どうにもならないということで議長の要請が出るという経過をたどっておるわけであります。ですから、私はこの議長の要請後主張いたしましたのは、酒、たばこの値上げ法案をこのままで本会議にかけることには問題があり同意できない。そういう経過を経て議長が異例な要請を出されたいきさつがあるわけだから、院の権威を口にするわれわれは、院の権威を守るために議長の要請……
○中村利次君 民社党は、小佐野氏を除くほかの方々の任命については同意いたしますが、小佐野賢治氏を電電公社経営委員会の委員に任命することには同意できません。 反対の理由は、六月の任命の際申し上げましたので繰り返しませんが、私は、むしろ、ああいういきさつでこの小佐野賢治氏が任命されましたが、このことを慎重に考慮されるならば、今回の再任ということはあり得なかったろうと思う。むしろそういう意味では、政府の良識を疑います。 反対の理由については六月と変わっておりませんから特にここで繰り返して申し上げません。 以上であります。
○中村利次君 給与、年金、恩給法等の一部改正の法律案が出るたびに、いままでいろんな問題点が提起をされて、質疑が本委員会で重ねられてきました。また、私自身もいろんな問題点について質疑をしてまいりましたけれども、中には改善されたものもありますが、どうしても納得できないようなことでそのまま残っておるものもまたたくさんあるわけです。 しかし、まあきょうは十五分というのですね。大体十五分というのはどだい質問になりはしないんですよ。しかし、特殊な事情ですからこれはやむを得ないと思いますけれども、そういう短い時間でいろんなそういう問題点を質問をする余裕はございません。ただ私は、この政府的発想というんですか……
○中村利次君 原子力の平和利用、特に非常に深刻なエネルギー危機の中でのエネルギー源として原子力を利用するかどうかという点については、わが国では国論が統一されておりません。国会の議論もやはり統一されない議論がしたがって続けられておりますし、また続けられてきたわけである。そこで、私はこの科技庁に安全局を新たに設置をしようという法案が出されて、これが間もなく議了をしようとしておるこの際に、私は何回もこれは政府の姿勢についてずいぶん指摘をしてきたつもりですけれども、この際改めて指摘をしておきたと思います。 やはり私は、この原子力の平和利用については、もうこれを阻止しようとする人たちでも、あるいは開発……
○中村利次君 非核三原則を持ち、核兵器の非保有国であって、なおかつ、原子力の平和利用については積極的な開発を進めていかなければならないわが国の立場が、この条約の批准によって国際的に正しく認識されるというメリットがあるとすれば、私はやっぱりこの条約そのものも正しく評価されなければならないと思いますし、わが党もまたこれに賛成の立場をとっているわけです。 しかし、この条約にやっぱり多くの問題点があることもこれは間違いないと思いますし、あるいは不平等性についての指摘があることもこれはゆえないことではないと思うんです。まあそういう意味では、これはもうすでに衆参両院の議論でも指摘をされておりますように、……
○中村利次君 まず最初に、法案についてお伺いをしますけれども、佐藤内閣のころ、局を廃止をして官房に訟務部を設けることにしたわけですね。これはやっぱり政府の方針でやった。今回この設置法の一部を改正して、再び訟務局に昇格をさせようというんですが、これはやってごらんになって、やっぱり訟務行政を強化するためには局に昇格をされなければならぬということになったわけですか。
【次の発言】 これは私は賛成法案ですから、このこと自体にとやかく異論を申し上げるつもりはありませんが、しかし、問題点はやっぱり指摘をしておかなきゃならないと思うのです。同時に、本法案は入管局の次長を廃止をすることになっておる。そして官房……
○中村利次君 私は林業作業員の職業病に関係する問題で質問をします。
との林業作業員の職業病は、いわゆる白ろう病だとか振動病と言われておりますけれども、これは昭和四十年に職業病として認定をされておるんですが、この原因ですね、チェーンソーあるいは刈り払い機の使用等によって起こるんだと言われておるようですが、原因はどういうところにあるのか、まずお伺いします。
【次の発言】 そうすると、これはやっぱり振動機を使用することに原因がある。これが昭和四十年に職業病として認定をされて今日に至っているんですけれども、その後減るどころかだんだんふえちゃって、国有林においては約三千名、民有林においては約九百と言わ……
○中村利次君 去年の十一月に行政局長名で、給与条例の規定に基づかない昇給短縮は違法であるという指導通達を出していますね、いかがですか。
【次の発言】 ことしの三月、これは次官通達で、公立学校教員の給与水準が国立学校教員の給与水準を上回る場合には運用昇短の廃止など教員給与の適正化に努力をする、こういう通達を出していますね。
【次の発言】 片方は違法である、片方は給与の適正化に努力をしなさいという通達なんですが、これはどういうことですか、突然で申しわけありませんが。
【次の発言】 違法であるというきめつけであっても、やっぱり現状行われておるものは、これは改善に努力をしなさいということだと思うんです……
○中村利次君 私は、昭和五十二年度の予算を中心として政策の全般にわたって質問をいたしますが、その前に、まず冒頭に日ソ漁業交渉に絡む現状について、これはもうきわめて重大にして喫緊な問題だと思いますので質問をいたします。 私どもは、きょう総理の特使として官房長官が、また国会からは超党派の議員団が派遣される。十一時の飛行機に乗られるというぐあいに受け取っていましたところが、これが行けなくなった。どうも私どもから考えますと、まさに何ともこれはたとえようのない理不尽なやり方だと思いますよ。どういう理由があろうとも、少なくとも総理、あなたはこれは、日本国の政府が私はやっぱりこれは侮辱をされたと受け取るべ……
○中村利次君 インフレの問題が国民の当面する大変重要な問題であって、政治の何物にも優先する重大課題であるというのは、これはもう福田副総理もたびたび国会の答弁を通じてお伺いをしてきたのですけれども、去年の三月に比べてことしの三月の消費者物価は一四%におさまった。これはいろいろな要因がございましょうけれども、鎮静の傾向にあるということは、これは非常に結構な話だと思います。来年の三月には一けたにしようというのが大きなやっぱり政治課題だ。加えて、これは政治的に何にも優先する政治課題というのは、インフレと同時に不況をどう克服するかという不況の問題ですね。これがこのままの状態で進みますと、日本の福祉も文化……
○中村利次君 すべての資源が有限であるという認識、特におととしの石油ショック以来、このエネルギー資源についての認識、非常に深刻な問題としてこれは国際的に大変大きな問題になっておると思うのです。加えて世界の石油専門家の見通しが全くナンセンスであったと思われるほどの異常なまでの原油価格の高騰、こういう時代を迎えて、世界のエネルギーがいかにあるべきかということは、これはもう地球上のえらい重大な関心事になっているわけでありますけれども、そういう中で、やはり二十一世紀の太陽熱あるいは核融合、これはもうどれだけのリスクがあるんだかまだまだ今後の問題になりますけれども、これにつなぐエネルギーとして原子力の開……
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