このページでは中村利次参議院議員の11期(1977/07/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は11期国会活動統計で確認できます。
○中村利次君 租税特別措置法及び国税収納金整理資金に関する法律の一部を改正する法律案を議題とするに当たり、私は、民社党を代表して、政府の経済財政政策、税制面の措置等について、総理並びに大蔵大臣の御所見を伺いたいと存じます。 一昨日、公定歩合の引き下げが発表されましたが、私は、この措置に対して、景気対策としての一応の評価をしながらも、改めてわが国経済の危機の再確認をする思いがいたしました。大蔵大臣は、公定歩合の引き下げが「十五カ月予算などの財政措置と相まって、景気を順調な上昇過程にのせることに役立つとともに、雇用の安定、維持に効果があるものと期待する。また、内需の拡大を通じて円高対策にも役立つ……
○中村利次君 租税特別措置法の一部を改正する法律案を議題とするに当たり、私は、民社党を代表して、政府の財政政策、税制面の措置等について、総理並びに大蔵大臣の御所見を伺いたいと存じます。 石油ショックの後遺症とも言うべき財政危機は、いまや重大な政治課題となっています。国民の理解を得ながら積極果敢に財政の健全化に取り組むのは政府の当然の役割りであります。ところが、国民としては、政府の姿勢がややもすれば無定見、場当たり的に映るのではないでしょうか。五十二年度の予算審議に当たって、政府は、公債依存度の歯どめは三〇%である、それ以上の発行はしないと繰り返し強調をしてこられました。ところが、五十三年度に……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました日本専売公社法等の一部を改正する法律案に関連して、総理及び関係大臣に質問をいたします。 まず最初に、物価動向に決定的関係を持つ原油価格の高騰とその及ぼす影響、さらには見通し等について政府の認識をただしたいと存じます。 昨年来の異常とも言うべき原油価格の高騰は、すでに卸売物価の激しい上昇の引き金になっております。そして、このことは、続いて景気回復のブレーキともなってわが国経済に重大な影響を及ぼすものと思われます。政府はどのような認識に立ってどのような対策をお持ちなのか、まず政府の認識とその対策についてお伺いをいたします。 一九八……
○中村利次君 租税特別措置法及び所得税法の一部を改正する法律案がただいま提案されましたが、私は、民社党を代表して、両法案及びこれに関連する政府の諸政策について、総理並びに大蔵大臣に質問します。 財政再建が強調される中で、五十五年度の予算案によっても国債の発行予定額は十四兆二千七百億円であり、年度末の発行残高は七十一兆円の巨額に達します。そして、そのうち特例債の発行残高も二十九兆円に及ぶのであります。一方、イラン政変を発火点とする原油価格の暴騰と、それに伴うインフレ懸念、引き続く経常収支の大幅赤字、円相場の下落等々、わが国を取り巻く経済環境は急激に悪化してまいりました。円の急落に対しましては、……
○中村利次君 私は、短い質問時間、たった三十分しかございませんから、その短い質問時間でただしたいことがあったんですが、その前に、けさからの質疑、それに対する政府のお答えを聞いておりますと、何としてもやっぱり政府に抗議をして、そして要望をしなければならない感じが非常に強くなってまいりましたから、ただしたいことよりも、まずその方から申し上げたいと思います。 原子力の平和利用の安全性についで、いままでもいろいろ議論があった。本特別委員会でも、これはもうたくさんの議論がありました。ノズル、パイプの亀裂あるいは水漏れ、ピンホール、あるいは具体的には敦賀の被曝と称する事件、いろいろあったんですが、私はそ……
○中村利次君 いまの温排水の問題は、前々からいろいろこれは本特別委員会でも議論があって、水産庁なんかでも調査、検討中でございますということですが、それはやっぱり早くつくるべきですよ。 それから、科学技術の振興は、これはもう人間のためにあることは明らかですから、エネルギーが大変な状態にあるというから原子力問題が大変かまびすしいわけですが、私は、石油問題が深刻だから原子力をという、そういうとらえ方ではないんです。それもあるかもしれないけれども、原子力はやっぱり私は正しく開発をすべきである。ところが、こいつがどうもやっぱりかんかんがくがくの議論が本特別委員会でも長年にわたって続けられてきましたけれ……
○中村利次君 原子力船の問題については、これは「むつ」の放射線漏れを契機として本委員会でもかなり議論を尽くした問題でありますし、まあ、そこら辺からこの事業団法の改正等も絡んできたわけですね。私はきわめて遺憾ながら、においてもあるいは国民世論でも核不拡散という点では一致をするんだけれども、原子力の平和利用という点ではどうも一致をしないでいろいろな議論が起きておるんですけれども、これは、私はやっぱり国民の意識、認識が十分でないというのはある意味では当然だと思うんですね、非常にこれは原子力というのはむずかしいですから。しかし、それだけではなくって、行政の側でも私はかなりこれは責任を感ずべきものがある……
○中村利次君 同じことを聞いて、聞き取る方でこれほど私は違うものかと痛感していますが、まず池満参考人にお伺いしますけれども、参考人は、先ほどからの質問の中で、川内の現地で原発設置反対の団体の役員というんですか、代表というんですか、そういうお仕事をやっていらっしゃるというお答えがあったんですが、そのとおりですか。
【次の発言】 いろんな新聞の折り込みだとか、あるいはチラシ、ビラ、ずいぶん出されておりますが、「原発建設の影にかくれて、着々と進みつつある日本核武装の道は、」云々と、こういうのがありますけれども、日本の核武装が着々と進んでいるとお考えになりますか。
○中村利次君 景気対策と雇用不安解消の問題が、これがもう国民の悲願であり、政治の決定的課題になっておるわけでありますけれども、どうもなかなかその実が上がらない。このことが今国会でも、あるいは次の通常国会でも、五十三年度予算編成等も絡めて大変なやはり論戦の中心になると思います。またなっています。ところが、こういう問題について私は質問をしたりあるいは議論をする時間が全くありませんので素通りをしなきゃなりませんけれども、この深刻な不況の中で雇用不安はおさまらない。倒産におびえながら、特に中小企業なんかは努力をしておるというのが現状ですが、そこへ円高問題でダブルパンチを食らっているんですけれども、これ……
○中村利次君 財政の節度を維持しつつ財源を求めるために産投会計から一般会計に一千五十八億余りを繰り入れようとする法案ですけれども、これはまあいろんな経過があったわけですから、ですからこの引当金を五%にして千五十八億余りをたたき出すということについて何も異論を唱える必要はないと思うんですが、しかし、純増分の三%、そしてここでは引当金を五%にして財源をひねり出したと、これは引当金としてはいままでいろいろ議論もありましたけれども、政府としてもこれはもうこれでいいんだと、全く引当金として十分なんだという、こういう前提に立っておられるということですか、そうですね。
○中村利次君 この国会は景気回復、雇用不安解消の国会であるという看板を掲げたわけですけれども、どうも看板倒れになりそうであるというのは、これは答えはいま出ておるし、また、間もなくますますはっきり出てきそうですね。先ほどからの政府の答弁を聞いておりますと、非常に慎重であり、物を余りおっしゃらない。これは国会も悪いのかもしれませんね。何か言われるとそれにかみつく習癖があるものだから、まあまあ言わないで何とかしのぎ切った方が利口であるということもあるでしょうけれども、もっと私はやっぱり景気対策をやった――あるいは五十二年度予算においてもあるいは今度の補正予算もそうだというけれども、これはもう円高ショ……
○中村利次君 宇宙あるいは海洋開発、地震の予知技術の開発だとか、あるいはまた省資源、省エネルギー、いろんなどうも容易ならざるときに国務大臣、科学技術庁長官に就任をされて大変でしょうけれども、ひとつこれはがんばってもらわなきゃならないわけでありまして、そういう意味では、景気対策の一環という意味も含めて、確かにこれは皆さんの御努力で科技庁の予算もかなり昔から比べるとふえましたけれども、まだまだこれ、問題にならないぐらい。もっともっと大幅にふえなければ……。私は、日本の将来の進路、国家百年の計からいけば、当然これは大幅にふえてしかるべきだと思いますよ。 きょうはうんと質問をしたいんですけれども、ち……
○中村利次君 最初に原子力船「むつ」の修理問題について私も質問をしたいと思います。
これは何回か本委員会で私は政府の見解をただしたことがございますが、やっぱりもう一回おさらいをしてみたいと思うんですが、佐世保市は燃料つきの修理を受け入れるというんですよ。長崎県は燃料抜きの修理を引き受けようと、こういうことであったと思いますが、これは間違いございませんね。
【次の発言】 佐世保市の場合にはいいんですが、長崎県の場合には委員会に諮問をして、そしてその答申を受けて知事が決めたと、こういうことですか。
【次の発言】 これは、まあ科技庁にかかわりのないことですが、しかし修理をやらなきゃならぬという立場……
○中村利次君 私は、原子力行政を進める上での科学技術庁の基本的な姿勢というか、認識といいますか、そういうものについて疑義を生じましたから、まず最初にその点から質問をします。 確かに、日本の原子力発電が実用化されたというか、営業運転を始めてから十二年になりますけれども、いろんなことがございました。いろんなことという中には、もうもろもろのことを含みますけれども、しかし電力用原子炉について――原子力船「むつ」の問題は一応除いてもいいですけれども、政府が、科学技術庁が、原子力の開発について自信を喪失するような何か事件だとか事実がございましたか。それからまず伺います。どなたでも結構ですよ。
○中村利次君 四先生の参考人としての貴重な御意見を拝聴いたしまして、行政懇の四つの共通認識を伺いましたが、これは私も全く同感です。しかし、こういう法律の改正をやろうというのは、一番最後の行政政策の実施について責任体制の明確化を図るということが一番大きかったんじゃないかと思うんです。しかし、これは機構をどう変えてみても、しょせんは、役所の体質が、さあおれのところで責任とるぞと、おれのところの仕事はおれのところで責任とるぞという、そういう体制に果たしてあるのかどうか、それからなわ張り意識がどれくらいあるのか、ここら辺に帰結をしちゃうんで、これは議論百出してなかなかはっきりしたつかみどころがないのが……
○中村利次君 行政懇が取りまとめられた意見を尊重して今度の基本法の改正案がただいま審議されておるわけでありますけれども、私は、これはやっぱり明らかに前進であると評価をします。特におととい四先生を参考人としてお呼びをして、私はこれも非常に本当に参考になりましたよ。有澤先生なんかは、やっぱり行政懇の責任者としての考え方というものをきわめて明確に説明をされましたし、賛否は別にして、どういうことを考えておるのかということがよくわかりました。あるいはまた、道家先生とか藤本先生はそのお立場からのいろいろな参考御意見がございました。これも非常に私は参考になりました。 そこで、短い時間ですけれども、いろいろ……
○中村利次君 原子力基本法の一部改正によって、今度は通産省が基本設計の安全審査をやることになるわけでありますけれども、これは行政懇が意見をまとめて、政府がその意見を尊重して法改正案を出したということだと思います。原子力の安全性については、全くこれはもうけんけんがくがくの議論が続いておるわけでありまするので、私は、そういう意味から言っても、さきの科技庁の中に原子力安全局をおつくりになって、さらに行政懇の意見を尊重をして原子力委員会と原子力安全委員会に分離をした。私はこれがベストだと思いませんけれども、明らかにこれは前進であることは間違いがないと思う。そういう意味では評価をいたします。注文はいろい……
○中村利次君 原子力基本法等の一部改正は、これは明らかに原子力の安全の前進であるというぐあいに私は受け取っています。発電用の原子炉にしても船舶用の原子炉にしても、これやっぱり原子力の平和利用として進めていかなければならぬというのは当然でございます。ただ、この原子炉には多量の放射性物質があるわけでありますから、これが漏れると大変である、とにかく厳しく安全については取り組まなきゃならぬというので、行政懇の衆知を集めて、その意見を尊重をして、たとえば安全審査についてもダブルチェックを今度新たにやろうというわけでありますから、安全上から言ってもこれは確かに前進であることは間違いないわけであって後退とい……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、原子力基本法等の一部を改正する法律案に賛成をいたします。 今日の世界的な不況と雇用不安、私どもはその問題に立法府としても積極的に取り組んでおるつもりでございますけれども、この深刻な不況と雇用不安は、去る四十八年のオイルショックと称するエネルギー問題に端を発し、その後の石油価格のはなはだしい値上がりが原因であることを否定できる者はいないと思います。 ただいま、国際的に中期、長期に見て深刻なエネルギー危機の問題が議論をされておりますけれども、特にわが国は、石油の輸入量を、石油の九九・七%、あるいは九九・八%を海外に依存するというまきにエネルギー無資源国であ……
○中村利次君 五十三年度の経済運営は、大臣の所信表明によりますと、臨時異例の財政運営を行って財政主導型の思い切った公共投資を実施をして雇用を増大をし、景気の回復を図っていこうということだと思うんです。そのためには、いままで公債の依存度三〇%を固執されてきたんだけれども、これも思い切って踏み切って実質三七%、特に財政法で許されていない特例公債依存度を二四%までやって景気の回復を図るんだということだったと思うんですね。その指標は実質経済成長率七%を達成すると。私はこれは批判も反対もあえていたしません。景気の回復をして雇用を安定するということはもう絶対命題ですから批判も反対もしませんが、私どもはやっ……
○中村利次君 五十三年度の予算は、政府の表現をかりますと臨時異例の措置であって財政主導型で公共投資を中心として国内需要を喚起をして景気の回復を図っていくんだと、そして結果として経済成長実質七%を達成するんだということでありまして、私どももやっぱりぜひそうあってほしい、そうでないとこれは容易ならざることですから。 ところが、やっぱり大変気がかりなのは、これは私は決して皮肉で言うわけではございませんけれども、いままでも深刻な不況に対して、決して政府が座していたわけではなくて、やっぱり景気対策打ってきた。しかし、やっぱりどうも十分でなかったというのはそういう答えが出ているわけでありますから。ことし……
○中村利次君 御主張の差異はございましても、まことにすっきりした参考意見を拝聴させていただきました。すっきりしないのは政治の方でございまして、これは御指摘がございましたが、木下参考人は、社会保険診療報酬に関する答申の表現については、御自分としてはもっと厳しい表現をしたかったんだがやわらかい表現になったとおっしゃいましたけれども、いやいや、私はあれを拝見してまことに厳しい御指摘であるというので、政府にもそういう意味でただしましたが、そういう厳しい御指摘を受けてもなおかつこれは対処できないというすっきりしないむずかしさがあるんですね。これは何も租税特別措置に関する問題だけではございません。政府の表……
○中村利次君 有価証券譲渡益に対する課税の問題にしても、また租税特別措置にしても、これは特に租税特別措置なんかは、いまや政策目的の有無にかかわらず、政治判断として、やっぱり正しい是正がなかなかできないというのが私はずばり言って現状だと思うんですね。ところが毎々申し上げますように、五十三年度の予算は政府の言葉をかりると臨時異例の措置をおとりになっているわけなんです。また五十四年度以降についても、これは見通しとして、とてもじゃないけれども歳入歳出についてよほどの決意を持ってやらなければ、これは日本の財政というものは決定的な危機を迎えておる。まあ銭、金目の問題としては特別措置の整理是正というのは、国……
○中村利次君 やっぱり円高問題ですけれども、これはまたまた異常な状態になっておりますけれども、先ほどから大臣のお答えも伺いました。牛場大臣、あるいは宮沢経企庁長官、あるいは大蔵大臣みずから、あるいは五月初めの総理とカーター大統領との会談という政治日程等々――。これはいつも申し上げておりますように、円高の問題はこれはもう日本の景気浮揚に直接の影響があることですし、また政府が臨時異例の五十三年度予算を組んでも、その効果が、全くこれはこういう異常なまでの円高によって減殺どころか決定的打撃を受けることもあるわけでありますから、したがって、確かにこれは非常にむずかしいことだとは思いますが、やっぱり政府の……
○中村利次君 現在も原重油関税の一部を石油対策費として使っておるわけでありますけれども、ここに石油税を新設をしようという構想は、これはまあ石油対策、これをどう使うかはこれからの問題、これはいま決まっているわけじゃありませんね。石油の資金需要も大変でございましょうし、あるいはエネルギーに対する資金も大変な天文学的な数字だと思う。とてもこれは石油税なんかでは賄えないと思うんですが、石油税を新設するということは、たとえば円高問題なんかは一般的にはこれは大変な政治課題として対処しなきゃならないことですが、新税をつくるあるいは増税をするという場合一番頭痛の種になるようなことが、石油新税の問題では円高の問……
○中村利次君 酒税を審議するに当たりまして、お三方に参考人としておいでをいただきましていろいろ御意見等承るほど、私どもが清酒に非常に強い関心を持ちますのは、清酒が日本古来のものであるということ、それからいま需要と供給の面で大変問題になっております米を原料とするものであるということ。それから、皆さんからも御意見としてございました酒造業が中小企業集団であるということ。 そこで、日本古来の清酒が酒類の競争の中で果たして相当の正当な国の助成を受けておるのであろうか。税法上、行政上果たして相当であろうかということを十分に承知をしたい。これは過剰の助成は誤りであると思いますけれども、やはり冒頭に申し上げ……
○中村利次君 財政事情あるいは財政の見通し等から税収をどうふやしていくかということが大事なこれは課題でございますから、ことしは特別措置の見直しあるいは手数料の改定あるいは酒税の増税等が政府から提案をされたわけでありますけれども、そういう意味で酒税――たばこは今度は入っていない、酒税を抜き出して増税をすることの可否については大いにこれは議論のあるところでございます。 幾らかの質問もしてまいりましたけれども、私はきょう政府の姿勢で大変に評価をしますのは、私も前回の質問で清酒の原料米の政府払い下げについて、何も古米をやらなくても当年産米でやればいいじゃないか、これはもう品質のどうこうではなくて、こ……
○中村利次君 毎々申し上げますように、政府のおっしゃる臨時異例の予算を編成をされて、その財源措置として、ただいま審議の対象になっております本法律案を含めていろんな税収の前倒しだとか、有価証券取引税、あるいは酒税その他、五十三年度以降、あるいは五十三年度単年度の財源措置を講じられたわけでありますけれども、これは、まあ私ども民社党は国債の依存度三〇%に固執をすべきではない。これは好ましいことではあっても、景気対策あるいは将来の財政収支という点からいけば、特例債の発行なんということは当然これはいいことでないことは明らかですけれども、そういうものに固執をすべきでないということを言ってきた立場ですから、……
○中村利次君 大蔵大臣、IMFの暫定委員会に出席をされてお帰りになったわけですが、まことに御苦労さまでした。 先ほど福間委員の質疑による大臣の報告を承ったわけですけれども、これは福田総理の訪米、日米首脳会談にしましても、あるいは大蔵大臣が出席された新聞定委員会にいたしましても、やっぱり日本が世界の中に占める役刷り、大変なものがあるということをしみじみこれは再確認をさせられるわけですが、ただいま審議をしておりますこの特例法案、あるいはまた専売益金に対する特例措置にしましても、日本が非常に深刻な不況下での歳入措置としてやむを得なくとられているところですけれども、何といってもやっぱり日本の景気をど……
○中村利次君 教育制度あるいは教育資金のあり方響につきましては、われわれは抜本対策について要求、主張を持っています。同時にしかし、入学時の、進学時の負担というものがかなりなものでございますから、これの貸し付けを新しく測度を設けようというこの法案については賛成をするわけです。しかし、どうもやっぱり何か、すっきりしてはい賛成と、こう言えないようなものがあることは間違いないわけでございまして、そういう点について、時間が短いですから、できるだけ基本的な問題についてお伺い脅したいと思いますが、そういう制度を新設するのに、これはある面では確かに金融であり、また一向では政策である。そこに何で郵便局を窓口とす……
○中村利次君 二百億円ほどの予算措置をして進学ローンの制度を設けようということでありますから、これは歓迎すべきことだと思いますけれども、前回も申し上げましたように、何かやっぱり落とし子みたいな感じがぬぐい切れないということ、それから、こういうまあ金融ではありますけれども国の政策として進学ローンをやろうというのに、貸付条件が部分的に異なる郵政がこれにかまなければならないという必然性も、どうもやっぱり、どうしても何かこう不協和音というものを感じざるを得ません。また教育とは何かということから言っても、進学も高校進学が九〇%を超え、大学の進学率も三分の一というようになる。就学率が高いのはまことに結構で……
○中村利次君 さきの常会で原子力基本法の一部が改正されまして、まだまだ私は原子力行政が完璧だったとは思いませんけれども、とにかく新たな事態を迎えることになったわけです。ただ、どういうことですかね、骨になる安全委員会の委員の任命について、両院の同意が今日現在得られていないということもあるようでありますけれども、午前中の何か質疑だったか御答弁だったかを聞いていると、その委員の任命について野党からだけではなくて、与党からもクレームがあったような、そういう印象を受けたんですけれども、これは私は政府が任命することに与党からクレームがつくというのは、どうもわれわれとしては余り考えられないようなことで、小佐……
○中村利次君 五十四年度の予算について政府の基本的な姿勢を、これは同じことをどうも繰り返してお答えいただくようで恐縮ですが、改めて承っておきたいと思います。
【次の発言】 いろいろ、一般消費税の導入等は別にしましても、いろいろな税収増を図るためのたとえば租税特別措置の見直し等、これはいろいろと報道をされていますね。正式には、質問をしますと税制調査会で御検討を願うのだということでありますけれども、とにかくいろんな見直し等税収をふやしていこうという、そういうものについては情報がかなり先行をして新聞報道等をにぎわしておるわけでありますけれども、先ほどの大臣の御答弁を伺っておりますと、大体一四、五%ぐ……
○中村利次君 福田内閣から大平内閣に変わって私どもがやっぱり非常に強く感じますのは、経済政策、財政対策が非常に変わった、様変わりをしたという、非常に極端に言えばそういう印象を受けます。 福田内閣というのは、私は大変にお気の毒な内閣だったと思うんですけれども、福田さんは経済財政の専門家として大変に自信に満ちておられましたが、新聞などによる世論調査によりますと、ひどいときなんかは四人のうちの三人弱は福田内閣を支持しない、いいときでも三人のうちの二人強は支持しない、こういうことでありますから、私は去年の予算委員会でこれを聞いたら、福田さんは、いや、おれの経済政策は国民は支持してくれていると思うとお……
○中村利次君 大臣が就任されて初めての委員会ですが、私も大臣の基本姿勢についてお伺いをしようと思いましたけれども、科学技術の振興開発というのは、これはきわめて多様多岐にわたっておりまして、宇宙開発から海洋開発、それからエネルギー問題でも原子力に限らず地熱、風力、潮力、太陽熱、いろいろなあれがありますけれども、しかしまあ世界的に一致しておるのは、やっぱり一九八〇年代から九〇年代にかけてのエネルギー問題――先進国の首脳会議をやってもこの問題は必ずついておる課題でありますし、福田内閣では私はかなりこれは積極的に取り上げられたと思いますが、看板はでかかったけれども中身については私はいつも申し上げてまい……
○中村利次君 大臣、私は全く逆なんです。私はそうは思わないんです。これは原子力関連の法規がありますね。私はそれに従って原子力行政はやってもらえばいいと思う。それは確かに人間の生命、健康にいささかの影響はなくても放射能漏れをするというのは言いわけのできないミスでして、これはあってはならない。そういうことははっきりしているんだけれども、余り神経過敏になってぴりぴり……。事故なんというものは、私の体験からすると、余りぴりぴりし過ぎるとかえって事故を起こしてしまう。だから法規に従ってやるべきであって、何かこういう放射能漏れがあったんだけれども、たとえばこれはいままでも体験ありますよ。一ミリレムの被曝が……
○中村利次君 私もアメリカの原子力発電所の事故について――これは質問になりますかとうですかね。実は私は、きのう、きょうの新聞にこのことが報道されまして、きょうの科技特では恐らくかなりこれは質疑の対象になるであろうから、原子力の積極的な推進論者である私にとっては、科技庁も通産省もこれは顔色もさえないだろうし、大分周章ろうばいされておるんじゃないかと思ったんですが、実は顔色も平常どおりのようでありますし、ろうばいの気配も見えませんのでいささか安心をしたわけですけれども、と申しますのは、やっぱり日本のいまの軽水炉は自主技術の開発によるものでありませんから、どうも同型炉がアメリカあたりでトラブルがある……
○中村利次君 スリーマイルアイランドの原子炉事故で、前回の三十日の委員会のときには、これは私は全く――全くと言っていいほど正確な情報がわからなかったわけでして、正確な事実を――こういうことはやっぱり事実に基づいていろいろ問題を考えませんと、私はやっぱりこれは事実どおりの扱いでないと、それを過大に扱ってもいけないし、過小に扱ってもいけないと思います。ですから、正確な事実をできるだけ早く入手していただきたいということを要望したつもりです。きょう現在、かなり私はこれは新聞報道等によって、これも切り抜いてみましたし、あるいは科技庁、通産省等にこの資料を要求をして、きょうもいただいたこういうもの、それか……
○中村利次君 いわゆる再処理法案が本委員会に付託されましてから、私はこの法案の審議を本委員会はやっておると、こう思っています。ただ、再処理はあくまでもこれは核燃料サイクルがその前提ですよ。核燃料サイクルの前提には原子力の平和利用、エネルギー源として原子力をどう利用していくのか、私は原子力エネルギー源として利用していかなければ、特にエネルギー無資源国の日本はえらいことになるぞということを常々申し上げておるわけでありますけれども、エネルギー源としての原子力利用、これが核燃料サイクルの前提になる。エネルギー源としての原子力の利用の前提はやっぱり安全であって、日本の場合には日本の国民にやっぱり原子力が……
○中村利次君 この前の委員会で原子力を含むエネルギー問題についてどうも中途半端で終わりましたから、私はちょっとその点についてまず質問をしたいと思います。 私は常任委員会でも取り上げているんですが、エネルギー問題については大変に深刻な見通ししか持てないと思っています。石油の量につきましては、短期、中期にはそれほど私は心配がないのではないかとは思いますけれども、しかし、価格についてはもうかなりこれは深刻なことになりかねないという気がしますね。IEAで石油の五%の節約を決めて、石油の大食い国のアメリカも日本も具体的に五%節約を決めてスタートをしておりますけれども、これは実際問題として私はアメリカも……
○中村利次君 原子力の平和利用、原子力発電等につきましては、これは賛否両論あって、原子力の開発をやめなければ電気料金は払わないという人も中にはいるわけでありますから、こういう方たちは、いま政府から提出されておるいわゆる再処理法案、原子力発電をやめてしまえという立場に立てば、これはもう再処理法案なんというものはこんなものは全くもってのほかということになるわけでありますけれども、しかし、賛否のいろんな議論はありますけれども、現実に千三百万キロワットに近い原子力発電が営業運転を現にしておるわけであります。もっともこれは定検のために休止中のもの、あるいは最近スリーマイル島の事故に関連をして政府の指導に……
○中村利次君 外務大臣と通産大臣が出席をされた国際エネルギー機関の閣僚理事会も先日終わったばかりでありますが、非常にエネルギー問題、深刻な受け取り方をこのIEAの閣僚理事会でもしているようでありますし、来月の末、東京で開かれます先進国首脳会議でも、このエネルギー問題は重要議題の一つ、最重要議題として取り上げられるということでありますから、この問題についても質問をいたしますけれども、その前に、先日私どもはアメリカのスリーマイルアイランドの事故、それから大飯1号の停止、安全チェック、それから大飯の運転再開等について民社党として原子力安全委員会及び関係大臣に申し入れをいたしました。本委員会でも私は申……
○中村利次君 私は、総理に対する強い要望を中心として、短い時間ですけれども質問をしたいと思いますが、総理は、エネルギー問題は国内的にも国際的にも最大の課題であるということをおっしゃっている。私も全くそのとおりだと思うんです。よく言われます堅実な経済成長も福祉社会も国民生活の安定も、すべてこれはエネルギーの裏づけがなくて、手品、奇術みたいに現出できるものではないわけでありますから、当然エネルギーの裏づけがなければならない。 三月一日、二日、あるいは今月の二十一、二十二日にIEA閣僚理事会が開かれて、いろいろな合意をしたばかりでありますけれども、これは石油の節約もやりませんと、私は、量よりも、目……
○中村利次君 政府は五十三年度に、あれは臨時異例でしたか緊急異例でしたか、とにかく異例の予算をお組みになって、五十二年度の予算で何としても三〇%の歯どめは守るんだと言っておられた公債依存度も三七%ということになりましたが、五十四年度の予算ではその公債依存度も四〇%、まあ三九・六と言ったらこれは四〇%みたいなもんですけれども、特例公債も八兆を超すという状態になっておるわけであり、まさにこれは異常な状態、やむを得ない、特例公債もやむを得ないとは思いますけれども、そういう状態にあるんです。 また、この財政収支の試算も、年を追うにつれて特例公債の依存から脱却するのが五十四年、五十五年、五十七年となり……
○中村利次君 航燃税を今度は倍にしようというわけでありますけれども、石油にかかる、油にかかる税金その他関税、原重油関税なんかはこれは関税ですけれども、そういうものを見てみますと、これはかなり、五十四年度の予算案でもこの航燃税の倍額値上げ、それからガソリン、地方道路、それから関税での原油減税の廃止というようにかなりなものがあるわけであります。 私は航空機燃料税みたいなものは、これは陸海空の運賃体系等をにらみ合わして、しかし、お前そんなことを言ったって、税調の答申にしても航燃税値上げの理由にしても運賃には関係ないんで、これは空港整備、空港対策費として大変にどうも費用がよけいかかっておるから、ある……
○中村利次君 空港対策費が増大をしておるし、まあ航燃税も倍額にしようという趣旨でありますけれども、これはその空港の諸設備の整備にしても、あるいは騒音対策その他空港対策費はこれはますます増加する傾向は否定できないと思いますね。特に、先日の本委員会、あるいは午前中の議論等を聞いておりましても、何というんですか、騒音対策なんかは被害者の立場に立って徹底的にやれということに反対する者はだれもいないわけでありますから、やれば金がかかるわけでありますから。したがって、これは財源をいずれに求めるかということになると思うんですが、まあいろいろの方法はあるでしょうけれども、私はこの燃料の場合、先日の委員会でも申……
○中村利次君 昭和五十四年度の予算案で三九・六%が公債であり、そのうちで八兆を超える特例公債を発行しようという予算が組まれておるわけであります。これが異常な状態であるということは、この予算案に対する賛否の立場は違っても、全員がこれは異常であるという点については合意できることだと思うのです。またその中で、五十四年度予算案の三分の一強が補助金である。ですから、これはやっぱりみんなが一致して言うのは、歳出をどう抑え、歳入をどうはかって収支のバランスをどうして図っていくかということが、ここまでは一致するのだけれども、方法論になりますとまるでこれは違ってくるわけでありますから、したがって、この収支バラン……
○中村利次君 五十四年度の予算案で租税特別措置の見直しが、これは私どもにとっては大変不満なものもあり、とうてい賛成するものではございませんけれども、しかしまあ、政府としてはずいぶん努力をして一生懸命やったんだと、こういうお気持ちだろうと思いまして、そういう限りではやっぱりそれなりの評価をし、そういう努力に対しては私は率直に敬意を表したいと思います。 そこで、これはかなり大幅な見直しをされておるわけでありますけれども、しかし、本委員会でも委員会の議論を通じていろいろな問題提起がされました。また、この租税特別措置については各界からもいろいろな主張なり意見があるわけであります。 そこで、まず最初……
○中村利次君 きょう本委員会で特例法案の審議をやるという、前日のきのう、四月のゼロ発行をお決めになったわけでありますけれども、これはまあ確かに異常な事態だと言っていいと思いますから、きょうはもう午前中からずうっとこの問題を中心にして質疑応答が行われておりますけれども、私もやっぱりこれは十五兆二千七百億の公債を、本年度は予算がもう成立をしたわけでありますから、発行をしてこれを消化しなきゃいけない。ところがこの四月ですね、四月に発行ができない、これはもう本当に異常だと思いますね。 そこで、これは公債が、国債が暴落をして発行すべきではないという判断に立たざるを得なくなったと思うんですけれども、その……
○中村利次君 総理が就任をされましてから、日本にはいろんな大事なそして困難な問題がたくさんあるわけです。そういう意味では総理の指導権を求める声がかなりあるし、あったと思うんですよね。 それに対する総理の姿勢は、総理として指導権を発揮して国民を引っ張っていくというよりも、いろんな主張、意見、要望、多様なものをくみ取って、そういうものをいろいろな条件整備をやって、そうしてりっぱな政治をやっていこうという、そういう姿勢であったと私は理解をしていたんです。きょうのこの審議の中でも、たとえば財政の再建計画にしましても、一般消費税の導入等にしても、そういう総理の姿勢といいますか、政治理念というものに基づ……
○中村利次君 ただいま審議中のこの法案によりますと、専売納付金二千二百億余りですか、それを、まあ改正をすればそうなることになっておりますけれども、最近大蔵大臣もかなり頭痛の種になっていらっしゃるんじゃないかと思いますが、国債の消化状態が相変わらず非常に悪い。過般公定歩合を引き上げられましたけれども、どうもこの国債の発行土壌というんですか、なかなか改善をされないようであります。またこのインフレ懸念、あるいは公定歩合をこれは再び、再三再四引き上げざるを得ないであろうという、そういう見込みといいますか見通しといいますか、証券市場なんかやっぱりそういうものをかなり織り込んでいるんではないかと見られる節……
○中村利次君 十三日のロンドン、ニューヨークの外為市場で円が急落をいたしました。十四日の東京外為市場でやはり円が急落をいたしました。この原因と、この急落に対する御所感をまず承りたいと思います。
【次の発言】 石油問題、石油の需給関係に絡んでどうも国際通貨が波乱をする、中に投機も入るというような点については、日本は特にエネルギー資源小国ではなくて無資源国ですよ。無資源国で、石油の需給バランスが崩れた場合には、エネルギー需給バランスが崩れた場合には、もうこれはとんでもないことになるということの証左だと思うのです。
そこで日銀総裁、どうも御足労を煩わしましてありがとうございます。積極的に介入をされ……
○中村利次君 安全委員会と学術会議の共催で開催をされましたシンポジウムの問題につきましても、これは行政懇で提起をされたシンポジウムあるいは公開ヒヤリング等の問題等も含めて、私は明確にしなければならない点が、私の立場から明らかにしたい点がありますし、また午前中から原子力発電所のトラブルあるいは被曝等についての問題が提起されておりますから、こういう点についても私の立場からの質疑をしたいと思います。 ちょうどタイミング的に言って、私どもが安全性の確保を前提として立地問題等を含めて原子力の問題に積極的に取り組まなければならぬ、やっぱりエネルギー源を選択する場合、いろいろなものを総合的に考えて原子力を……
○中村利次君 先日の大平総理の所信表明をお伺いいたしましても、あるいはまた、本委員会冒頭の大蔵大臣の御発言をお伺いいたしましても、これは当然政府として、あるいは国民課題として取り上げなきゃならないこと、やらなきゃならないことを述べておられるわけでありますけれども、はなはだこれは失礼ですが、身の引き締まるような緊張感を全く覚えないわけであります。 本当ならば、こういう大蔵大臣の発言の中にもございましたきわめてむずかしい局面の中で、どう財政を再建をし、どう経済のかじ取りをやっていくかという点について、これはもう国民も私どももかなりの緊張感を覚えるようなものであるのが当然だろうと思いますけれども、……
○中村利次君 お三方の参考意見が本当に大変参考になる御意見でございましただけに、いろんなお尋ねをしたいのですけれども、私の質問時間は極端に短うございまして、遺憾ながらそのことができないわけであります。 高垣参考人は、石油を中心としてエネルギー問題についてあるいはLNGについて言及されたわけでありますが、御所見に対して私も同感であります。わが国は、国民生活を維持する上で、エネルギー資源だけではなくて食糧にしろ材木にしろ、森林国で材木にしろ、すべて海外に仰がなければならないという、まさにこれは無資源国でございますから、立国をしていく上には世界の工業基地としての役割りを正しく果たすいわゆる貿易立国……
○中村利次君 ただいまから科学技術振興対策特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの熊谷君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に塩出啓典君を指名いたします。(拍手)
○中村利次君 本国会が八〇年代の幕あけ国会であり、また内閣も改造されて第二次大平内閣になって発足したわけでありますし、科学技術庁長官もおかわりになったわけでありますから、全般的な科学技術振興についての、海洋開発あるいは宇宙の開発、特にこれは「あやめ二号」の問題もございますから、いろんなものを含めてまず大臣の御所見を伺うところでございましょうけれども、私の質問時間も大変短うございますから、それはいずれまたということにしまして、きょうは、八〇年代幕あけで決定的な課題になっております原子力の平和利用、エネルギー問題にかかわる代替エネルギーの開発等を中心として、短い質問時間でどこまで行けますか、質問し……
○中村利次君 厚生省お見えになっていただいていますね。――法案のあれが逆になりますけれども、お見えいただいておりますので放射線障害防止法の方からお伺いしたいと思います。
これは制定以来かなり長い間改正が行われていないわけでありますけれども、その間にRIの利用状況の変化があって、これが直接の動機になったか間接的なものか知らぬけれども、本法改正の契機になっていると言われておりますけれども、その点いかがでしょう。どんな変化が生じたのか、お答えいただきたい。
【次の発言】 時間が短いものですから余り突っ込んだ質問ができないのは残念ですけれども、いま御答弁をいただいたとおりのいきさつがあったと存じます……
○中村利次君 ただいま審議中の本院先議の三法案は、これはエネルギーにかかわる案件でございますけれども、きのうからきょうにかけて、イランのアメリカ大使館の捕虜の取り扱いをめぐって、アメリカがその対抗措置として強硬手段を打ち出したということで、この問題の発展いかんによっては、これもまたわが国のエネルギー問題にかかわりがありそうな事件が起きているわけです。したがいまして、私は冒頭に、やっぱりちょっとこの問題について質問をしたいと存じますけれども、イランがというのか、イランの一部学生がというのか、いまやこれはイランがこの学生の行動を支持しておるようでありますけれども、国際法を無視して大使館も占拠してい……
○中村利次君 わが国が当面する課題にはいろいろあると思いますけれども、インフレ懸念が非常に強いと言われておりますときに円安の傾向もなかなかこれはおさまらない、安定をしないわけであります。国際収支の問題もわが国としては大変に重大な問題として対応をしなきゃならないと思うんですが、これらの問題の対応はなかなかむずかしい。ところがその起因するところがすべて石油問題だと思うんです。ところがその石油問題がアメリカ・イラン間のトラブルを中心にしてわが国をどうも直撃しているような感じがするわけであり、パーレビ時代のアメリカとイラン関係といいますか、アメリカのイラン政策、ここに端を発しておると言われておりますけ……
○中村利次君 この法律の改正案につきましては、その改正の理由等については、実にこれはわかりやすく丁寧に説明書等もいただいておりますし、累次の委員会において政府の御答弁もございましたけれども、しかし、これはいかにも環境がさま変わりをしておると思うのです。 このたばこにかかわるそのものは、これはもう環境のさま変わりとは直接は関係はないと思いますけれども、物価問題あるいは内外の金利問題、円相場の問題、そこへまた、アメリカの総合インフレ対策というようなものもできて、国の財政再建にかかわるいろいろな新しい課題が出てきておるわけであります。 そういう中で、十分に御説明を承っておりますけれども、私はここ……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、日本専売公社法等の一部を改正する法律案に反対の討論をいたします。 当面する重要な政治課題の一つがインフレ対策であることは、政府もしばしば指摘をされておるところであります。インフレの懸念はますます強いわけであります。さきに政府は円防衛緊急対策をおとりになり、また日銀は、金利の天井感をつくるために大幅な公定歩合の引き上げを実施をいたしました。続いてまた政府は、総合物価対策を発表してインフレ対策をおやりになっておるわけでありますけれども、インフレ懸念は一向におさまるものでもありませんし、また、円もその下落傾向に歯どめをかけたとは言えないわけであります。円安のお……
○中村利次君 各参考人の方々に、大変まさに参考になる御意見を伺いました。しかし、私の質問時間がもうこれは極端に短うございますから、大変に貴重な御意見の上に質問をしてお答えをいただく時間がないわけですが、野口参考人からは土地税制の問題で、税制のみによって土地の供給を図ることは、これはもう大変に困難であると、全く私も同感であります。 これは、現実に土地を売却をしますと資産価値が減価、下落をするわけでありますから、これはもうすぐそれが現実でありますだけに、やはり土地の供給を渋るというのは、これはどうも私権の制限でもやらない限りはきわめて対応は困難だと思うんです。ですから、参考意見として伺いました、……
○中村利次君 税理士法とその改正につきましては、これは長年にわたってのいきさつがあるわけでありまして、法案として提出をされた後、日税連の中からも非常に強い反対の主張と、その主張に基づく活動が起きておることは、これは私どもも、また政府も十分に承知をされておるところです。 わが党は本法案に対して賛成でありますから、いま問題になっておりますいろんな対立点については、立法作業の過程で承知をしていたつもりであり、その上に立って賛成の態度を出しておるわけでありますけれども、しかしながら、また一方、反対の主張をお持ちの方々の個々の意見を徴しますと、これは決して主体性が揺らぐという意味ではなくて、やっぱりも……
○中村利次君 円レートの問題だとか、あるいは内外の金利差の問題だとか、経済金融政策については、大変むずかしい状態の中にわが国はあるわけであります。その中で、財政の再建が重大な政治課題になっているわけでありますけれども、だからこそ、所得税あるいは租税特別措置の問題も、その一環として、どう公正なものにしていくかということが議論をされてきておるわけでありますけれども、その一環として利子や配当の所得を総合課税にしよう、六十年からこれを実施をしようというのは一つの前進であって、それなりの評価をすべきだと思います。 私は、そういう立場に立って、実は先般の本会議でも、しかし五十九年の十二月まではいまの税率……
○中村利次君 この改正案の問題点というのは、これはそれほどたくさんあるわけじゃございませんから、したがって、いままでの審査におきましても各委員から指摘をされている問題点は限られておるわけでありますし、また、私の質問も、前回の本委員会において質問をいたしましたが、大体同じ問題点についての角度を変えた質問にすぎないことになると思います。 そこで、助言義務だとか、あるいは試験制度、いろいろの問題点があるわけでありますけれども、総括をして、現行法が昭和二十六年に制定をされまして、いろんな経過をしてここに改正案が提案をされておるわけであります。二十六年の現行法の制定前には、昭和十七年に、当時戦時下でご……
○中村利次君 大変どうもお三方の参考御意見、ありがとうございました。 関参考人と村田参考人は、銀行と証券というお立場の違いはございましても、大変大量な国債の発行及び消化についての御努力を賜った立場からでの御意見を承りましたし、肥後参考人からは、専門家としてのいろいろな立場からの御意見を伺いました。ともに財政及び特例債についての基本的な御意見でございまして、その限りでは、もう全く私どももおっしゃるとおり、そのとおりに考えるわけでございまして、その限りでは特別に質問することはございません。 御意見をむしろ拳々服膺して、行政府も立法府もその実現に努力をしていくべきであると存じますが、何せわが国を……
○中村利次君 私は、民社党を代表して、昭和五十五年度の公債の特例に関する法律案に反対の討論をいたします。 私は、特例債の発行を必ずしも否定するものではありません。しかし、財政法に照らしても当然であるのみでなく、国債、特に特例公債は将来に向かっての国民の負担となり、大量の発行は民間の資金需要を圧迫し、また、財政インフレを招く懸念すらあるものでありますだけに、その発行には当然それなりの厳しい前提がなければなりません。 すなわち、抜本的な行財政改革の断行、税の不公平の徹底是正等によって、財政支出の思い切った削減や財源対策としての税制改革に実効を上げ、特例公債の発行は真にやむを得ないものとすべきで……
○中村利次君 エネルギー問題が大変に深刻な国民課題であり、決定的な政治課題として取り上げられておるわけですけれども、これは去年発表されました長期暫定見通しの五十二年度の改訂版、五十二年に発表されたものの改訂版によりましても、昭和六十年石油換算で八千万キロリッター分の省エネルギーをやろうということであります、一つの柱は。私は、これはもうぜひやっぱり達成をしなきゃいけない。一千万キロリッター分の省エネルギーをやりましてもこれはもう大変なことですから、八千万キロリッター分達成をしなきゃいけないけれども、なかなかこれは容易なことではないと思うんですね。私は、常にそういう立場から国会の中でも物を言ってい……
○中村利次君 どうも参考人の皆さん、御苦労さまです。 河村参考人からはイエス・バットの参考御意見を伺ったわけであります。特にバットの部分につきましては、私は、エネルギー源としての原子力は選択に値する安全性を確保した上でこれは積極的に開発をしなければならないという立場をとっておりますから、バットの部分は貴重な参考御意見としてお伺いをいたしました。その中にはトリウム燃料サイクルとしてのトリウム・ウラン・サイクルの問題を含めて、どうも大変ありがとうございました。大変に短い時間でございますから、特に質問はございません。 高木参考人からはノーという立場での御意見を伺ったわけであります。これは再処理工……
○中村利次君 五十五年度予算案もいよいよ大詰めを迎えつつあるわけでありますけれども、予算案の審議の過程におきましても予算の執行に大きな影響のあるようないろんな条件が生まれておるわけであります。日銀は最近思い切って一・七五%公定歩合を引き上げて九%というまさにこれは最高の金利水準を設定されましたけれども、果たしてこれでとどまるのかどうか、海外の要因は必ずしも楽観を許さないようであります。これらのことはもちろん国内だけの問題ではございませんけれども、しかし、予算案の中に示されております十四兆を超える公債の発行、その中でも七兆約五千億、七兆四千八百五十億円は特例公債でありますけれども、この公債の発行……
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