このページでは鳩山威一郎参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○鳩山威一郎君 ただいま議題となりました酒税法及び製造たばこ定価法の両改正案につきまして、私は、自由民主党を代表して、賛成の意見を表明いたします。(拍手) 石油危機に端を発した異常な物価騰貴は、このところとみに鎮静してまいりまして、十月の消費者物価は、対前年同月比九・六%と二年半ぶりに一けたの水準となっております。しかしながら、激しいインフレ抑制措置は、他方において戦後最大の不況局面を招来し、高水準の倒産と失業の増大を来しております。このような景気の停滞は当然財政にも反映するのでありまして、五十年度予算の執行に当たり、法人税等の直接税を中心とし、大幅な歳入不足が生ずることは必至であります。政……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 第八十回国会の再開に当たり、最近の国際情勢を概観し、わが外交の基本方針について所信を申し述べます。 最近の世界の流れを振り返りますと、インドシナ、中東等幾つかの地域における戦火は終息し、引き続き対立を内包する諸地域においても、紛争の発生を防ごうとする努力が続いております。また、東西間においても、米ソ関係を中心に関係改善のための努力が、種々の曲折を経ながらも継続されており、南北間においても、数多くの場において対話が続けられております。このような情勢のもとで、わが国を含む先進民主主義諸国間においては、広く国際的諸問題につき、建設的な協力関係を強化し、もって世界の平和と……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 阿具根先生のお尋ねにお答え申し上げます。 第一点はいわゆる二元外交と言われた点でございます。この点は総理大臣から御答弁がございました。もとより今日の世界の政治におきましては、もう大きな問題につきましては首脳自身がその衝に当たると、こういう時代でございます。そういった時代でありますから、私自身総理大臣の御指示を受けて粉骨砕身いたす覚悟でございますが、もとよりこの総理の御意思に従いまして私は行動をいたしておる所存であります。今後ともその所存でありますが、竹入委員長が訪中されますときに、新聞紙上でいろいろ御承知のような批判を受けたのであります。私どもは、もとよりそのよう……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 私に対するお尋ねでは、二百海里問題がございます。米ソに対しまして、条約・協定に努めて、それまで二百海里水域の設定を延期するよう交渉せよというお話でございますが、すでに御承知のように、アメリカが二百海里の漁業専管水域を国内法で実施して、これは三月一日から実施となる。また、ソ連も御承知のような幹部会の決定を公布しております。このようなことは、わが国としては、特に漁業問題が遠洋漁業に依存している率が高いわが国としては、大変遺憾なことであります。しかしながら、漁業水域二百海里というのは、相当これを実施する国がふえてまいりまして、今日二百海里時代になりつつあるということもまた……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 昭和四十九年一月三十日にソウルにおいて署名いたしました日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚の北部の境界画定に関する協定及び日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚の南部の共同開発に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして、趣旨の御説明をいたします 政府は、日韓両国に隣接する大陸だなの問題につきましては、これを話し合いにより解決するとの方針に従って、大韓民国政府との間で交渉を行った結果、昭和四十九年一月三十日にソウルにおいてわが方後宮駐韓国大使と韓国側金外務部長官との間で、両国に隣接する大陸だなの北部の境界画定に関する協定及び両国に隣接する大……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 大塚先生は、この戦後の賠償並びに経済協力が相手国のために全く役に立っておらないというような御指摘があったわけでございます。私ども東南アジア四カ国に対します賠償を振り返ってみますと、これは途上国であります四カ国の経済の発展に対しまして大変な効果があったものと、このように考えております。戦争のための賠償という観点のみならず、両国間の友好関係の増進、また、資本不足に悩んでおりますこの東南アジア各国に対しまして有力な資本財を供給するというような面におきましても、社会の発展に対しまして貢献をしたものと、このように考えております。 ところで、賠償の実施の仕方というのが、御承知……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 昭和五十二年五月二十七日にモスクワにおいて署名いたしました北西太平洋のソヴィエト社会主義共和国連邦の地先沖合における千九百七十七年の漁業に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、趣旨の御説明をいたします。 政府は、昨年十二年十日、二百海里漁業水域設定に関するソ連邦最高会議幹部会令が発布されたことに伴い、本年二月末より、ソビエト社会主義共和国連邦政府との間で両国間に新たな漁業秩序をつくり上げるための交渉を行った結果、昭和五十二年五月二十七日モスクワにおいてわが方鈴木農林大臣及び重光駐ソ大使とソ連側イシ……
○鳩山威一郎君 第一班の御報告を申し上げます。 第一班は、去る九月十七日から二十日までの四日間にわたり、小笠委員長、中沢理事、粕谷委員、志苫委員と私の五名で、福島県及び宮城県の物価行政、特に生活関連二法の施行状況、消費者行政、生鮮食料品等の流通の実情、公正取引委員会地方機関の業務の実情等を調査してまいりました。 以下、調査の概要について御報告いたします。 まず、物価行政につきましては、最近の生活関連二法の施行状況に焦点を合わせて申し上げます。 昨年秋以降の物価の高騰、物不足。パニックの頻発に対応するため、各県とも、県民の強い要望を背景として、緊急を要する物価行政に迅速かつ積極的に取り組……
○理事(鳩山威一郎君) ただいまから物価等対策特別委員会を開会いたします。
小笠委員長から委員長辞任の申し出がございますので、私が委員長の職務を代行させていただきます。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、中西一郎君が委員を辞任され、その補欠として岡本悟君が選任されました。
【次の発言】 委員長辞任の件についておはかりいたします。
小笠委員長から文書をもって、都合により委員長を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
この際、小笠前委員長から発言を求められておりますので、これを……
○鳩山威一郎君 大変お疲れのところ恐縮でありますが、時間も余りございませんので、特に私は、最近の経済情勢あるいは景気情勢と申しますか、そういった点につきまして、大臣のお考えをお尋ねいたしたいと思います。 大変、景気情勢も微妙な段階に入っておりますことは、もう新聞紙上毎日載っておるわけでありますが、私は、景気の、インフレと不況の谷間をというか、両方の狭い峰をうまく歩いて行かなければいけないというような表現がよく使われております。私は、そもそもそういう考え方について大変疑問を持っておるものでございます。経済政策として臨む場合に、実際これはインフレに対して対処をするのか、不況に対して対処をするのか……
○鳩山威一郎君 関連をして。時間がもう余すところ十八分で恐縮でございますが、一言だけ質問させていただきたいんです。 それは、いま大変大事な年金の統合の問題に入ってまいりました。一つ大きな根本的な問題として、日本におきます財政負担も相当な多額になっております恩給費につきまして、これは社会保障的なものとお考えだろうと思うのですが、その見解をひとつ伺いたいのであります。まず質問だけ。ただ、この恩給問題につきましては、その性格が特に国のために全生命を尽くした方々、こういう人たちのために給付をするのである、こういう思想が非常に今日までは強かったと思います。お尋ねは、先ほど、国民所得に対します恐らく振替……
○鳩山威一郎君 議事進行に関して。
【次の発言】 先ほどの渡辺武委員の発言中不穏当な個所がございましたならば、委員長においてお調べを願って適当な御処置を願いたいと思います。
○理事(鳩山威一郎君) ただいまから物価等対策特別委員会を開会いたします。
岡本委員長から委員長辞任の申し出がございますので、私が委員長の職務を代行させていただきます。
まず、委員の異動について御報告いたします。
昨二十二日、森下昭司君、粕谷照美君、赤桐操君、対馬孝且君、安田隆明君が委員を辞任され、その補欠として秋山長造君、前川旦君、田中寿美子君、竹田現照君、高田浩運君が選任されました。
また本日、神田博君、高田浩運君が委員を辞任され、その補欠として中村登美君、安田隆明君が選任されました。
【次の発言】 委員長辞任の件についてお諮りいたします。
岡本委員長から文書をもって、都合により……
○理事(鳩山威一郎君) 本日の調査はこの程度にとどめます。 本日はこれにて散会いたします。 午後五時十三分散会
○国務大臣(鳩山威一郎君) ロッキード事件関係につきましては、ただいま公判が進行中でございます。で、米側で得た資料につきましては、司法取り決めによりまして提供を受けることになっておりますので、いま外務省におきまして進めております準備の中には、さような点は一切触れておりません。
【次の発言】 事件の捜査関係になりますと、やはりこれは法務省の御所管でございますので、私ども法務省の方から積極的な依頼がありますれば、それは当然検討すべきことと思いますけれども、現在までのところそのような状況に至っておらないというのが率直なところでございます。
○国務大臣(鳩山威一郎君) 私昨年の十二月二十四日に、本当にはからずも外務大臣の責任を負うことになりました。もとより、もう皆さん方御承知のとおり浅学非才の身でございまして、また、外交関係につきましては本当の素人でございます。しかし、命ぜられました上は、皆様方の御指導、御鞭撻によりまして、日本の国のために全力を尽くしたいと思いますので、どうかよろしく御指導のほどをお願いいたします。 きょうは、当委員会におきます外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明いたします。 まず、北方領土問題につきまして政府の所信を申し述べたいと思います。 日ソ関係は、昭和三十一年に外交関係を回復して以来、貿易……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 私、このたび本当にはからずも外務大臣を命ぜられたのでございまして、この現在の内外取り巻く情勢、大変むずかしい情勢でございますし、また、この日本の外交というものの重さを考えますときに、本当に身の引き締まる思いでございます。 もとより、浅学非才の身でございまして、また、政治経験も大変浅いものでございますので、皆様方の温かい御指導、御鞭撻をいただかなければとうていその任にたえないところと思っておる次第でございます。どうか、特に条約等の案件が最近は大変多くなっておりまして、皆様方の本当の温かい御指導をお願いいたしまして、また、御協力のほどを心からお願い申し上げまして、大変……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 最近のわが国をめぐる国際情勢について概略御説明いたします。 まず日米首脳会談についてでありますが、このたびの会談は、日米両国政府の新しい首脳の間で、世界の中の日米協力との見地から一層平和で繁栄した国際社会の実現のため、両国の協力関係について意見交換を行うとともに、両首脳の間に自由かつ率直な対話と相互信頼の関係を築くことを最大の目的としたものであり、この目的は十二分に達成されたものと考えております。 今回の会談の主要な内容は次の各点であります。 両首脳の間で、日米両国を含む先進民主主義工業諸国が世界経済の景気浮揚に努力する必要があるとの共通の認識が確認され、自由……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 専門的な事項にわたりますので、政府委員からお答えさせていただきます。
【次の発言】 日本の優秀なる学者が特にアメリカあたりにずいぶん出ておられます。その相当大きな理由の一つは、日本におりますと本当に年齢給みたいなもので、大学出て数年勉強した者でも日本の国内ではまだ十万円ももらえない、九万円とかなんとかいうことでありますけれども、アメリカに行かれますと、とにかく資格のある人はきわめて厚遇をされるというようなこともあろうかと思います。
いまお尋ねの後段の方の問題につきまして、外務省といたしましてもできる限りのことはいたしたいと思いますけれども、むしろ実態的ないろいろな……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま議題となりました千九百七十二年の海上における衝突の予防のための国際規則に関する条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 わが国は、海上における船舶交通の安全を図るため、明治二十五年に海上衝突予防法を制定し、これを何回か改正を加え今日まで実施してきましたが、この法律は、そもそも一八八九年ワシントンで開催された国際海事会議において作成された国際規則を参考として制定され、この国際規則のその後の改正を取り入れて改正されてきたものであります。 近年に至り、船舶の大型化、レーダーの発達等に対応して、内容の新しい国際規則を作成すると同……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま御指摘のように、発展途上国の人口の増加率が高いという事実はまだやまないわけでございまして、家族計画、人口問題、これにつきましてはわが国としても国際的な協力を惜しまないで続けてきたわけでございます。御指摘のように実効を上げる方法というのはなかなかむずかしいのだと思いますが、これは本当に粘り強くやっていくほかはないのではなかろうかと、こう思っております。 一方、食糧の問題につきまして、これはいろいろな見方がございますけれども、やはり長期的には不足をするということは、そういう傾向を持ってまいるだろうと思いますので、この面につきましては、これは国際的な協力とともに……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 御指摘の、日本のこの条約の特に国内法の整備あるいはこの関係につきましての関係者に対する周知徹底等、そういう点で若干日時を要しました点は御指摘のとおりでございまして、このようなことは国際協力の面からなるべく速やかに加入できるよう今後努力をいたしたいと思います。特にアメリカが昨年の十一月に加入をしたわけでございますが、日本はいつもアメリカの後というような御指摘もありますが、今後そのようなことのないように、率先をして早目に加入できるような努力をいたしたいと思います。
【次の発言】 御指摘のとおりと思いまして、私どももそのような努力をいたしたいと思います。
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま議題となりました日本国とオーストラリアとの間の友好協力基本条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 政府は、昭和四十八年十月、田中総理とオーストラリアのウィットラム首相との間で広範な分野における両国の友好協力関係を一層促進するための包括的な条約の締結交渉を行う旨合意したことに基づき、オーストラリア政府との間で、数回の交渉を行ってまいりました。その後オーストラリアにおいては、昭和五十年十二月に行われました総選挙の結果、ウィットラム労働党政権にかわり、フレーザー自由党党首を首相とする自由・国民地方党連合政権が成立いたしましたが……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま議題となりました日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚の北部の境界画定に関する協定及び日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚の南部の共同開発に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 わが国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸だなの北部の境界の画定及びこの大陸棚の南部における石油資源の開発に関する交渉の結果、昭和四十九年一月三十日にソウルにおいて、わが方後宮駐韓国大使と韓国側金外務部長官との間で両国に隣接する大陸棚の北部の境界画定に関する協定及び両国に隣接する大陸棚の南部の共同開発に関する協定の署名が行わ……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま御質問のありました点が、まさに最終段階に来ましてまた大変むずかしい問題が出てまいったわけでございます。 御承知のように、ただいまおっしゃいましたような背景がございまして、鈴木農林大臣、イシコフ漁業相との間で相当突っ込んだ話し合いがあったわけでございまして、その結果相当な、まあ最終段に近づいたという判断のもとに、福田総理からブレジネフ書記長、またコスイギン首相あてに親電をお出しをして、何とか領土問題に関係なく純粋に漁業問題として本件を早急に妥結をすべきだ、このような趣旨の内容の親電を発したわけでございまして、それが十七日の会談におきましてこの問題がおおむね一……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、改正の第一は、在外公館の設置関係でありますが、昨年独立承認いたしましたアンゴラ及びセイシェルの両国にそれぞれ兼轄の大使館を設置するほか、マレーシアのペナンに総領事館を、パラグアイのエンカルナシオンに領事館をそれぞれ実館として設置いたしますとともに、既設の一部の公館につきまして国名、首都名の変更に伴う所要の改正を行うこととしております。 次に、改正の第二は、在外職員の在勤手当関係でありま……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま議題となりましたアメリカ合衆国の地先沖合における漁業に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、アメリカ合衆国の地先沖合における漁業に関するアメリカ合衆国との間の協定を締結するため、昭和五十一年八月以来東京及びワシントンで交渉を行いました結果、本年三月十八日にワシントンにおいて、わが方東郷駐米大使と先方リッジウェー大使との間でこの協定の署名を行った次第であります。 この協定は、本文十六カ条並びに附属書I及びIIから成っております。協定の内容としては、アメリカ合衆国の地……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 三十一条によりまして確かにこの協定は五十年間の効力を有するとされております。この五十年間という期間は、探鉱の結果非常に有望であったという場合に、採掘には三十年間の期間を認めておるわけで、したがいまして、その後延長された場合を考えて五十年と、こうされておるわけでございます。 で、この問題と、海洋法会議のニューヨーク会期におきまして今後結論がどのようになるかでございますが、海洋法会議との関係につきましては、前々から申しておりますように、この大陸だなの開発ということを考えますと、やはり隣接国の間で話し合いをつけた上でないと開発が現実問題として進まない、そういう状態は、今……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 海外に長期に勤務をいたしております職員の一番心配なのは子女の教育でございます。外務省といたしましても、文部省と密接な連絡をとりながら、特に日本人学校の整備につきましては毎年鋭意努力をいたしております。 で、ただいま御指摘のありました、国内の学校で義務教育は無償であるから海外においても無償にすべきであると、こういう御意見でありますけれども、現状におきまして、世界のあらゆるところで日本人学校を、日本人の子弟のいるところは全部日本人学校をつくって、そしてそこで無償の教育をやるほどまだ整備はいたしておらない段階でございます。また、この教育の程度も国によって非常に違うわけで……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま議題となりました北西太平洋のソヴィエト社会主義共和国連邦の地先沖合における千九百七十七年の漁業に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、ソビエト社会主義共和国連邦が、昨年十二月十日付の最高会議幹部会令に基づき本年三月一日より北西太平洋の同国沿岸に接続する海域における生物資源の保存及び漁業の規制に関する暫定措置を実施していることを考慮いたしまして、北西太平洋のソビエト社会主義共和国連邦の地先沖合いにおけるわが国漁業に関する両国間の協定を締結するため、本年二……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま川村先生御指摘のように、二百海里時代が急速に訪れたという感がいたすわけでございます。 第三次国連海洋法会議が始まりまして以来、二百海里の経済水域の問題、これが論議をされてまいったわけでございます。日本政府といたしましては、このようなことは国際的な取り決めができて、それから各国が実施をするということが至当であるというふうに考えてきたわけでございますけれども、このことがまだ実現しないうちに、それぞれ広い沿岸を持つ国が国内法でこれを実施するに至ったということは、私どもといたしましてはやはり問題があると思いますが、現実問題として、ただいま御指摘のように、各国、広い……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 今回の日ソ漁業交渉が国民の皆様方に大変な御心配と御激励を賜って、やっと九十日に近い交渉になって妥結をいたしたわけでございますが、その間におかれまして国会の超党派の先生方の御応援もいただいて、その交渉の結果がやっとできたわけでございますけれども、その結果が漁業者の皆様方には大変な負担になるような結果であるということは大変残念に思う次第でございます。これからが漁業政策としては大変な、また鈴木農林大臣御苦労なさらなければならないわけでございますが、政府全体といたしまして、二百海里時代を迎えました今日の厳しい事態に対しまして、政府全体といたしまして漁業者の立場に立って対処を……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 首脳会議の経過につきましては新聞等で報道されておりますが、繰り返して申し述べませんけれども、結論といたしましては、公表された宣言というものが外部に出るわけでございます。議論の過程におきまして各国首脳が忌憚のない意見を述べ合ったわけでございます。特に国際収支が赤字の国々、この国々の首脳の方は、相当な口調で黒字国に対する要望のようなこともあったわけでございます。しかしながら、結論におきまして、これらの国がやはりみんな一本になって共通の目的に対して相協力していこう、こういうことで思想統一ができた、その点に私は最大の意味があるというふうに思います。 六・七%の成長につきま……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 私からは直接お伝えはしてございませんけれども、担当のアメリカ局長から当地の大使館に対しまして審議の状況を連絡をとっておるところでございます。まだ、私どもといたしまして、この法案を期限内に成立していただけるのではないかということを心の中で祈っておるところでございます。
【次の発言】 昨日までのところ、本日の御審議をいただけるものということでこの状況を当方から連絡をとっております。しかし、なかなか情勢が厳しいということも当然先方にも伝えてあるところでございます。
【次の発言】 十五日の午前零時におきましてこの法案が成立いたしません場合には、日本国政府といたしまして、この……
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま御議論ございました、米軍の施設が沖繩県に大変過重して存在するという点につきましては、これはもうお説のとおりでございます。また、私どももその点につきましては、アメリカ側に対しましても、この返還以来、整理統合につきまして要望をいたしておるところでございます。この具体的な問題といたしましては、この委員会の席で逐次実現の計画を促進をいたしておりますけれども、なお残された問題につきまして努力をいたしておるところでございます。 また、今後の整理縮小計画につきまして、先ほど来御議論いただいたわけでございまして、これからの対米折衝におきまして、いま申されましたような沖繩県……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 北鮮との関係につきましては、実際上各種の交流を深めていくということのほかにないわけで、政府として直接やるわけにいきませんので、各種の交流を深めるということで積み重ねていくものと、こう考えているわけでございます。
【次の発言】 朝鮮半島の問題は、やはりその周囲の国々、あるいはソ連であるとか中国であるとかありますし、またわが国も、アジアの一員としてそういった中でやはり緊張の緩和の方向でいろんな努力を極力努力をすると、こういうふうに考えているわけであります。
【次の発言】 われわれが外交的な面で各種の機会に努力をするということを、まあ広く抽象的に「環境づくり」というふうに……
○国務大臣(鳩山威一郎君) お答え申し上げます。
海洋法会議の大勢といたしましては、一般の領海通航よりもより自由な通過通航制度というものをつくってはどうかと、こういうように大勢が収斂しつつあるというふうに聞いているわけでございますけれども、もし必要があれば詳細は条約届長から答弁をいたさせます。
【次の発言】 御承知のように、海洋法会議で国際海峡の問題が、特に領海が十三海里に広がった場合に国際海峡の通航をどうするかということが、これが大変な問題になっておるわけでございまして、その際に日本としてはどういう立場をとるかということであろうかと思うのでございます。日本は、沿岸国――あるいは自分の国の持……
○国務大臣(鳩山威一郎君) お答え申し上げます。
共同声明の第五項でございますが、ここに「西太平洋」という表現が先方の大統領からあったわけでございますが、それは五項に言われております「アジア・太平洋地域」とわが方では言っておるのでございますが、太平洋というのは非常に広いものでございますから、先方はそれを西太平洋というふうに表現をしたというように御理解願えればよろしいと思います。われわれといたしましては、太平洋のうちのアジアの部分であるというように同義語というふうに解釈をしておる次第でございます。
【次の発言】 太平洋地域といいますと、実のところは非常に広いわけでございます。私どもはアジア・太……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 昨日、「アジア・太平洋地域」という表現と「西太平洋」という表現につきましての御質問がありまして、これに対する答弁がやや統一を欠いたのでございますが、本日はこれにつきまして統一的な見解を申し述べたいと思います。
「アジア・太平洋地域」とは、東アジア及び大洋州の両地域をいい、これに対し、「西太平洋」とは、ハワイより西側で米軍が存在する太平洋の地域(洋上を含む)をいうものである。
以上でございます。
【次の発言】 共同声明の文章につきまして私からちょっと敷衍さしていただきます。
この文章は、お読みになったとおり、「総理大臣と大統領は、日本の関心にかない、かつ一層効果……
○国務大臣(鳩山威一郎君) お答え申し上げます。
現在、中国には四名の日本人がとらわれておられまして、そのうち二名の方はいま拘禁中でございます。二名の方は刑期を終了しておられると、こう聞いております。
【次の発言】 いま拘禁中の中島さん及び深谷さんの二名につきましては、わが方の上海の総領事館員を、年に二度ばかり上海監獄に派遣をいたしまして、両人を見舞っておりますが、その都度両人の状況を在日の留守家族に伝えておるところでございます。在日留守家族の状況につきまして、陳情等で外務省に来訪される親族の方を通じまして、十分状況は承っておるところでございます。
○国務大臣(鳩山威一郎君) 三月の十九日に、韓国の国会の農水産委員会におきまして、独島―竹島のことでございますが、独島を漁業前進基地化せよとの質問に対しまして、崔農水産部長官が、独島は安保及び漁業等種々の面において重要であるため、船着き場、退避施設、防波堤等各種の施設を設ける計画であるが、水深が深く多くの時間と資金を必要とすると答弁した旨伝えられていることは承知いたしております。政府は、従来、海上保安庁の巡視船による竹島周辺の海上巡視により、同島に新たな建造物が造設されたことが視認された場合には、韓国側に厳重に抗議を行ってきておりますが、わが国の累次にわたる抗議にもかかわらず、今般崔農水産部長……
○国務大臣(鳩山威一郎君) まだ竹島問題につきまして、正式の申し入ればいたしておりません。時期を見まして申し入れをしたいと思っております。
【次の発言】 まだ申し入れをいたしておりませんので、仮に申し入れに応じないと、こういうような御質問でございますけれども、何とか交渉にこぎつけたいと思っております。
【次の発言】 先方の態度はきわめてかたいということはよく存じておるところでございます。しかし、わが国としての立場、先般来の当委員会におきます御議論等を見まして、わが国の立場をこの際明瞭に先方に伝える必要がありますので、何とか交渉を持ちたい、そのために努力をいたす所存でございます。
○国務大臣(鳩山威一郎君) マラッカ海峡につきましては、沿岸三カ国の外相会議がありまして、航行の安全、また汚染の防止等の観点から大変細かいいろいろなルールを立案中でございます。これにつきまして、これからわが方としても態度を決めなきゃならない段階であるわけでございますが、わが方といたしまして、これは慎重に検討いたしまして、そして航行の安全、あるいは汚染の防止ということにつきまして、そういう観点からはわが方としては慎重に検討した上で協力する部面も多いかと思うわけでございます。 一方、国内のいわゆる国際海峡の通航の問題につきまして、こればわが国といたしましては、一般の領海通航よりも自由な体制をとる……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 園田官房長官の訪ソにつきまして、わが方、モスクワ大使館におきまして先方との会談の交渉をいたしておったわけでございます。ところが、昨日、園田特使の会見問題につきまして、現在なお検討中でありまして、ちょうど二日、三日が休日に当たるというのでまだ四日になって検討を続けなければならないというのが先方の態度でございます。したがいまして、先方の検討が済みましてからビザの発給が行われると、こういうことで本日の御出発は間に合わないと、こういうことになった次第でございます。
【次の発言】 先例等につきまして政府委員から御答弁申し上げます。
○国務大臣(鳩山威一郎君) 本日の九時半に、在京のソ連大使館の領事部長から連絡がございまして、園田特使の一行のビザは本日発給をいたします、こういうことでございます。議員団につきましては、四月中は無理であるということを言っておる……
【次の発言】 議員団でございます。議員団の訪ソにつきましては、四月中は無理であるということを先方が申しておるところでございまして、なお折衝をいたしておりますけれども、そのような連絡があったわけでございます。したがいまして、園田特使の御出発は明日になるのではないか、そのつもりで手続をいたしておりますが、このビザがおりるというのは、いまのところ園田官房長官を初め四名と言……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 議員団の訪ソのことをお尋ねでございますが、残念なことに今日までまだビザの発給が連絡がないわけでございます。外務省といたしましては、東京ではポリャンスキー大使にきのう次官のところへ来てもらいまして、国会の決議、議員団の訪ソが大変大事であるということをるる説明をしたわけであります。また、モスコーにおきましても重光大使が外務次官にたびたび面会を申し込んでおるのでございますけれどもなかなか面会ができませんので、公使が先方に伺いましてこの議員団の訪ソの実現方を強く要請をしているところでございまして、私どもも一日も早くこれが実現することを期しておるところでございます。
○国務大臣(鳩山威一郎君) ただいま農林大臣がお答えになりましたところで尽きているわけでございますけれども、外務省といたしまして一言だけ申し述べさせていただきます。 これは、わが国の二百海里の水域設定がおくれたではないかと、こういうお話で、いまとなればいろいろな御批判があろうかと思いますが、この問題の発端は、御承知のとおり、南米の各国が、大陸だなを持たない国が、大陸だなの議論が出ましてから二百海里という距離を基準にいたしました水域の設定を主張し出したことから始まったのでありますが、わが国の国益からいたしますと、やはり大国でありますところのアメリカ、カナダ、ソ連というような国が二百海里を実施さ……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 園田特使は到着されましてから、最近に入りました電報によりますと、本日モスコー時間で十時三十分、日本時間にいたしますと午後四時三十分から首脳と会談の予定ができたわけでございますが、先方のいろいろ事情がだんだんわかってまいりますと、チュニジアの首相の滞在がなかなか時間が延びて、昨日の午後までかかるというようなことになったそうでありまして、これはもっぱら先方の首脳の方の他国とのいろんな交渉等によります、本当の物理的な都合からそのように延びたということでございまして、昨晩は先方のイシコフ漁業相並びに外務次官と、いろいろな歓待を受け、サーカス等に招かれましていろいろ歓待を受け……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 米地上軍の韓国からの撤退問題でございますけれども、地上軍を撤退とか、あるいは削減という表現も使われたことがありますが、そのような考え方は、いわゆるニクソン・ドクトリンあるいはその前のグアム・ドクトリンとか呼ばれているものの延長線にあるものというふうに考えておるわけであります。 これらの考え方は、やはりアジアの国々も自分の国はなるべく自分の力で守るべきであるということが根本にあるわけでありまして、韓国におきましても、韓国の陸上軍が次第に整備をされてきつつあるというようなことから、やはりアメリカとしてはそういったものに応じまして陸上軍をなるべく撤退をしたいと、こういう……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 現在、モスクワにおきまして、きのう鈴木・イシコフ会談が行われたところでございます。いままでの経過につきましてはもう新聞で御承知と思いますけれども、最大の問題として残っております問題は、適用水域の問題、それからわが方の領海が拡張された場合に領海内におきましてソ連の漁獲を操業を認めてほしいという問題、それから二百海里におきますソ連の主権的な権限を認めろと、こういう三つの問題があるということでございまして、この主権的な行使につきましてはわが方としてはこれは国会の御承認をいただかなければ決められない問題でありますから、したがいまして、その点につきましてはそれを認める場合には……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 安宅産業のドイツのジュッセルドルフの支店、これは現地法人でございますけれども、現在この解雇問題が起こっておりまして、現地人の職員、男子が十六名、女子が十五名、合計三十一名の現地人の職員がおりまして、この退職の条件につきまして、ドイツの法律に基づいて当事者双方を含めた調停委員会が設けられて、四月十三日より同調停委員会での話し合いが始められているという予定の由でございます。
安宅産業のパリの出張所につきましては、労働争議が発生しているという情報は聞き及んでおりません。目下、事実関係を調査中でございます。
【次の発言】 昨日の鈴木・イシコフ会談は、モスクワ時間の午前十一……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 日ソ漁業交渉につきまして御報告申し上げます。 去る四月の八日からモスクワで開かれておりました鈴木農林大臣とイシコフ漁業大臣との間の会談は、前後四回にわたって開かれましたのでありますが、昨日の第四回目の会談におきましても最終的な合意に達することができないまま一時中断されまして、鈴木大臣は十六日モスクワを立って帰国をされることとなりました。次回の会談の時期は両国政府間の話し合いで決定されることとなろうと思われますが、イシコフ大臣が十七日より月末まで海外に出張されるので、五月上旬以降となろうと思われます。 御承知のように、今回の日ソ漁業交渉に当たりましては、わが方とし……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 園田特使がモスコーに着かれた日のお話でありますと、これは私の懇談の際の発言内容が報道されたものについてお尋ねと思いますが、そのときの私の申しておったことは、領土問題と漁業問題は切り離して処理することが方針であると従来の考え方を述べたにすぎないわけでありますが、それが私の真意と大変違ったような報道がなされたのは、私自身大変遺憾に存じておるところでございます。
【次の発言】 ただいま先方との間で議論されておりますのは、適用水域の問題でございます。適用水域の考え方は、この適用水域の決め方が領土問題に悪い影響を与えないようにというのが当方の考え方の根本でございまして、その表……
○鳩山威一郎君 連合審査会におきまして、公共料金の問題につきまして、大変大事な問題でありますので、二、三お尋ねいたしたいのでございますが、福田企画庁長官は十一時までおいでになりませんので――私はなぜこの公共料金というものが酒とたばこと郵便料金、こういったものに限られたかということにつきまして大変疑問に思っておる一人であります。特に国鉄の経営というようなものは大変もう危機に瀕しておると、こういったときに国鉄の問題は将来に延ばされておるわけであります。そういった意味でこういった点につきましては福田副総理にお尋ねしたいのでありますが、おそらくこれは同僚の議員からもいろいろ質問が出ると思いますのでそれ……
○鳩山威一郎君 関連して、肥後先生、木下先生にたばこの定価法につきましてちょっと御所見を承りたいのですが、財政学上からは、酒とたばこはそれぞれ消費税という性格づけがこれは通説になっておるわけだと思います。このような物価が急に上がった、物価変動があった場合に、お酒の場合もこれはできれば従価税にすべきだという御意見が強かったわけであります。ところが、たばこの場合は定価法で価格が法定されておるということがあって、したがって、従量税も確保できないという構成になってしまったわけでございます。これは価格を法定するということが消費税という性格と非常に矛盾をしておるように思うわけでございます。そういう意味から……
○鳩山威一郎君 西山先生、先ほどのお話でお考えがよくわかりました。特に四十七年、八年、あのころに真っ先にこのインフレにつきまして警告をされたことにつきまして、心から敬意を表する次第であります。私も全く同様な考え方を持って今日まで及んだ次第でありますが、今日の経済情勢につきまして二、三率直に伺いまして、ごく簡単明瞭にお答えをいただけば結構でございます、時間も余りありませんから。 先ほど来、金利の問題よりも資金、まあマネーサプライの方が大事だというお話、これも大変よくわかったわけであります。逆に言えば、金利というようなものはマネーサプライによりまして、マネーサプライが余りかければ自然と下がるもの……
○鳩山威一郎君 公述人の皆さん方に御意見伺いたいんですが、どうも拝聴いたしましても、やはり大量の赤字国債の発行というのは、私どもでもこれは大変心配な点を含むわけであるし、野党の先生方もその点はいろいろな立場の違いはありますけれども、手放しで大量の赤字国債をどんどん出すということではない。ただ本年度の財政処理としてはやむを得ないという方と、これは絶対反対だという方と分かれるようであります。やはり、個別の予算の、個別の、ここだけはどうも気にくわないというようなことはあろうかと思いますけれども、やはり財政全体を考えて、経済全体を考えて判断しなきゃならない問題ではなかろうか。 そこで、館先生に、先ほ……
○鳩山威一郎君 加藤先生にひとつ質問をさせていただきたいのであります。 先ほどお話がございまして、日本の税制についてお話がございました。現在、赤字国債をどうするかというのは最大の問題でありますので、一番関心が深く伺ったわけでありますが、この日本の税制が投資促進型であるというお話であって、その最大の特徴はどうも償却が甘いのじゃないかと、こういうお話であったわけであります。そこで、私ども持っている数字ですと、いま償却が総資産に対しまして一八から二〇%というようなお話があったのですが、どうもその辺の数字が私どもとしてはちょっと多きに過ぎるのじゃないかという感じがいたしたわけでありますが、逆にいま一……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 二百海里時代を迎えまして、領土問題が急速に大変重要な問題になってきたということは否定できないことでございます。このたびの日ソ間の漁業交渉におきまして、領土問題と切り離して漁業自体として解決を図りたいと、いわゆる領土問題と漁業問題を切り離して対処をするという方針で臨んでおるわけでございます。しかしながら、領土問題はいよいよ重要になってまいりましたので、ソ連との間に北方四島の解決を早急に図らなければならない、そのように考えておるところであります。 また、竹島問題、尖閣列島の問題、それぞれやはり二百海里時代を迎えまして、ますます緊要かつ重要な早急に解決を迫られた問題であ……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 領海法並びに二百海里の水域法につきまして、日本の隣接する各国には外交ルートを通じまして説明をいたしたわけでございます。ただ、北朝鮮に対しましては外交がございませんので、そのようなことはいたしておらないところでございます。特に中国と韓国につきましては、当方としてもこの二百海里水域を直ちに引かないという考え方を持っておりますので、その点を含めて説明をしてあるのでございます。相互主義をもちまして臨むということでございまして、先方が二百海里水域を引かない以上は、こちらの方も引くということは考えておらないということを申し述べてあります。それに対しまして、中国並びに韓国の正式の……
○国務大臣(鳩山威一郎君) わが国が二百海里の水域を実施するということになりまして、隣接国であります中国、韓国、あるいは遠いところでありますけれども、オーストラリア等の諸国に通報をし、説明をいたしております。その段階におきまして、韓国といたしましても、日本側がどのような制度をしくのかという点にいま大変関心を持っておる、見守っておるということが一つでありますが、韓国といたしましても、将来二百海里時代が非常に普遍化してくるという事態を踏まえまして、韓国としても二百海里水域問題についても検討を始めるということを申しておった次第でございます。最近になりまして、大陸だなの問題と絡めましてこれがいろいろと……
○国務大臣(鳩山威一郎君) 漁業交渉と北方四島の問題のお尋ねでございますが、領土問題と漁業の問題は、これは次元の違う問題であるというように考えております。 領土問題につきましては、御承知のとおり田中・ブレジネフ会談におきまして戦後の未解決の問題、これを解決して平和条約を締結しようと、こういうことが言われておるわけでございまして、毎年の日ソ間の定期協議におきまして領土問題の交渉を重ねているところでございますが、残念ながら未解決でございます。 一方、漁業問題といたしましてこの二百海里の水域の設定が行われたわけでありますけれども、二月二十四日の閣僚会議決定というものが出されておるわけであります。……
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