柄谷道一 参議院議員
10期国会発言一覧

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柄谷道一[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは柄谷道一参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院10期)

柄谷道一[参]本会議発言(全期間)
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第74回国会(1974/12/09〜1974/12/25)

第74回国会 参議院本会議 第5号(1974/12/23、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、民社党を代表して、ただいま議題になっております政府提出の昭和四十九年度一般会計補正予算案、特別会計補正予算案及び政府関係機関補正予算案に対し、反対の対論を行なわんとするものであります。  まず、政府三案に反対する第一の理由は、わが国を取り巻く内外の経済的、社会的な情勢からして、もはや従来のような超高度の経済成長が不可能であったにもかかわらず、ひたすらそれを追い求め、ついには金権、汚濁の政治で退陣せざるを得なかった田中内閣時代の案を今回三木内閣がそのまま提出してきたという、三木新内閣の無定見な方針に対してであります。  およそ内閣の交代にあって最も求められるものは、これまでの……


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第76回国会(1975/09/11〜1975/12/25)

第76回国会 参議院本会議 第11号(1975/11/12、10期、民社党)

○柄谷道一君 ただいま議題となりました原子爆弾被爆者等援護法案に対し、私は民社党を代表して、若干の質問を行うものであります。  昭和二十年八月六日、広島上空で炸裂したウラン爆弾、同月九日、長崎に投下されたプルトニウム爆弾が、爆心地から半径約四キロメートルの範囲内にいた人々を、老若男女の区別なく一瞬にして殺害し、それ以外の地域にいた人々も閃光によって皮膚に火傷を負い、あるいは放射能を浴びていわゆる原爆症にかかった者が多数に及び、広島市においては少なくとも死者二十四万人以上、負傷者十六万三千人以上、長崎市においては死者七万三千人以上、負傷者七万四千九百人以上を出した悲惨な災害からすでに三十年の歳月……

第76回国会 参議院本会議 第18号(1975/12/24、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、民社党を代表して、ただいま提案されました内閣総理大臣三木武夫君に対する問責決議案に対し、問責決議案という重要な性格にかんがみ、その理由を慎重に検討した結果、外交、防衛問題やスト権問題について他の野党と見解を異にするため共同提案者とはなりませんでしたが、行政全般にわたる失政は問責に値するものであり、ここにその責任を追及して賛成の討論を行うものであります。(拍手)  前田中内閣が金権政治によって国民各層から強い批判を受け、政治不信を買いながら退陣した後、三木さん、あなたはクリーンを買われ、「対話と協調の政治」を売り物にして、昨年十二月九日三木内閣を発足させました。新首班のもとに……


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第79回国会(1976/12/24〜1976/12/28)

第79回国会 参議院本会議 第3号(1976/12/28、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、ただいまの和田君の動議に賛成いたします。


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第80回国会(1976/12/30〜1977/06/09)

第80回国会 参議院本会議 第4号(1977/02/05、10期、民社党)

○柄谷道一君 裁判官弾劾裁判所裁判員予備員、裁判官訴追委員の選挙は、いずれもその手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。

第80回国会 参議院本会議 第5号(1977/02/22、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました昭和五十一年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。  言うまでもなく、今回の予算補正では、災害復旧対策を初め、農業共済保険費、そして公務員の給与改定などの経費が計上されておりますが、このことは当然の措置とも言えましょう。それ以外に私が本案を問題といたしますゆえんは、政府自身が認めているように、この補正予算は景気の着実な回復を図ることを最大のねらいとしている事実であります。したがって、もしそうでありますならば、今回の措置は、従来のような単なる補正という範囲にとどまらず、わが国の深刻な経済の現状を直視し、これを克服する緊急対策を講……

第80回国会 参議院本会議 第10号(1977/04/22、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました雇用保険法等の一部を改正する法律案に対し、基本的に賛成の立場から質問をいたします。  一九七三年の石油・エネルギー危機を契機とする世界経済の巨大な不均衡は、六〇年代からの南北問題を一層拡散させる一方、先進工業国にも強弱両極分解を招き、八〇年代に向かっての均衡回復のためには、国際経済の枠組みそのものの変革を必要とする時代に入りつつあると言えましょう。  そして、日米欧委員会とブルッキングス派で固められたカーター政権の世界経済戦略の当面の目標は、日米独三国をエンジンエコノミーズとする景気刺激、石油ショックの後遺症である国際収支不均衡の是……

第80回国会 参議院本会議 第13号(1977/05/18、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました沖繩県の区域内の駐留軍用地等に関する特別措置法案に対し、修正案に反対、原案に賛成の討論を行うものであります。(拍手)  以下、その理由を明らかにいたします。  まず、冒頭に、私は重要な指摘をいたしたいと思います。  そもそも、沖繩の戦後処理について最大の課題は、地籍を早急に明確化するということでありました。したがって、わが党は、沖繩復帰の際、地籍明確化のための特別措置法の制定を強く政府に求めてまいりましたが、政府は、行政措置により対応すると強弁しながら、いたずらに五年間を推移させ、多くの位置境界不明地域を残したまま今日の事態を迎えま……

柄谷道一[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院10期)

柄谷道一[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第73回国会(1974/07/24〜1974/07/31)

第73回国会 社会労働委員会 第閉会後1号(1974/10/25、10期、民社党)

○柄谷道一君 最後でございますので、重複する項目はなるべく避けながら要点的に質問をしたいと思います。  まず第一に、医療費の再引き上げと医療保険に関連する諸制度の抜本改革の関連についてであります。私も長い間厚生省関係の審議会の委員をしておったわけでありますが、昭和三十年十月から四十四年の八月の間に医療に関する関連諸制度の抜本改正につきましては厚生大臣もお持ちだと思いますが、これだけの答申、具申がなされているわけでございます。これに引き続いて四十五年、四十六年に社会保険審議会、社会制度審議会はいずれも医療制度抜本改正に対する答申ないし意見書を厚生大臣に提出をいたしております。時間の関係でそのすべ……

第73回国会 社会労働委員会 第閉会後2号(1974/11/14、10期、民社党)

○柄谷道一君 時間に制限がありますので、簡略に要点のみを質問いたしますので、お答えを願いたいと思います。  質問の前に、冒頭述べられました新大臣の所見に対して敬意を表するものでありますが、ことばではなく、ヤマブキ答弁ではなく、これがほんとうに実のあるものとして実行されることを冒頭期待をいたしたいと思います。  なお、沖繩県における雇用安定政策の強化につきましては、各委員から指摘されたところでありますので、重複することを避けたいと思いますが、職安局長はこの一つの基本的な形として広域職業紹介の方途を強化したいという御答弁があったわけでございますが、基地労働者のみならず、民間においても雇用の不安は深……


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第74回国会(1974/12/09〜1974/12/25)

第74回国会 社会労働委員会 第3号(1974/12/24、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、去る十一月十四日の社労委員会で、雇用情勢の現状と展望について質問しまして、現行失業保険制度を抜本的に改正し、失業給付のほか、これと三事業の経理上の区分を明確にするということを前提として、西ドイツの雇用促進法などの例を引きながら、雇用改善能力開発、雇用福祉等を含めた積極的、総合的雇用政策を推進する必要があることを指摘いたしました。そして、多くの民間産業労働組合や中小企業団体の切実な要望にこたえて、第七十四回臨時国会に雇用保険法案を提出すべきである、提案内容はさきの七十二臨時国会の衆議院段階における修正案を織り込むべきであるということを強く求めました。労働大臣がこの意見を尊重し……

第74回国会 社会労働委員会 第4号(1974/12/25、10期、民社党)

○柄谷道一君 私に与えられました時間きわめて短うございますので、要点的に御質問を申し上げたいと思います。  私、相当長い間社会保険審議会の委員としてこの審議に参画してきたわけでございますけれども、要約して日雇労働者健康保険法の問題点は四つあると私は思うのであります。  一つは、五人未満事業所従業員に対する政管健保との関連もございますが、この日雇い健保の適用問題の中でなお国民皆保険の実がはかられていない。この適用範囲を受給要件とも関連づけてどのように拡大していくかというのが一つの大きな課題であろうかと思います。この点につきましては、本日、ただいままでの質問も行なわれ、かつ今後、制度の基本に関する……


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第75回国会(1974/12/27〜1975/07/04)

第75回国会 災害対策特別委員会 第6号(1975/06/13、10期、民社党)

○柄谷道一君 降ひょうによる農作物等の被害に対する救済につきましては各委員から質問が行われました。時間の関係からあえて重複することを避けたいと思います。ただ長官の方から非常に前向きの答弁があったわけでございますが、国土庁長官というよりも国務大臣として本日の答弁をぜひ実現させるために格段の努力を行われますこと私の方からも強く要請をいたしたい、こう思います。したがいまして、本日は主として防災と震災予防対策にしぼって御質問を申し上げたいと思う次第でございます。  昨年の十二月二十六日、地震予知連絡会が川崎など多摩川下流域にマグニチュード六、震度五の直下型大地震が早ければ本年の暮れぐらいに発生する可能……

第75回国会 社会労働委員会 第2号(1975/02/27、10期、民社党)

○柄谷道一君 去る七十四回臨時国会で雇用安定を目的とする雇用保険法が制定されたわけであります。本日いろいろ御指摘はございましたけれども、たとえば繊維産業のような場合、不況の度は一層深刻化はしておりますけれども、この法案が成立したことによって解雇件数は著しく鈍化をいたしております。御指摘がされました東洋紡問題もこの雇用保険法の制定が約二千名に及ぶ労働組合の復職闘争を成功に導きました。こういう意味におきまして私は、本法案を評価するものでございますけれども、四月一日よりの施行ということを考えますと、昭和五十年度は労働行政をより積極的な面に展開する一つの転機で私はないかと思うのであります。雇用労働者自……

第75回国会 社会労働委員会 第3号(1975/03/11、10期、民社党)

○柄谷道一君 先生方に対する追及という意味ではなくて、むしろ一日も早くより前向きの対策を発見したい、そういう視点から率直に御質問を申し上げたいと思います。なお、十分間に質問時間が限定されておりますので、簡潔にお答えを願いたいと思います。  まず、今井参考人にお伺いするわけですが、ただいままで伺っておりますと、一つには同じ薬物を使いながら外国にはこの種の患者が余り多く発生をしていない、二つには国民皆保険が実現された昭和三十五年ごろから医療に対する安易さということも何かの相関関係があるのではないか、三つ目には地域によって集団発生をしている、四つ目には回数とこれまた相関的関係がある、こういう証言を聞……

第75回国会 社会労働委員会 第6号(1975/03/18、10期、民社党)

○柄谷道一君 私に与えられた質問時間が三十分でございます。幸い集中審議と分科会のときに発言する機会を得ておりますので、老人総合福祉対策の問題、財源問題などにつきましてはその節に質問することといたしまして、時間の関係から、本日は、社会福祉施設の整備と要員確保及び待遇改善のいわゆるマンパワーの問題にしぼって御質問をいたしたいと思います。  大臣は、所信表明の中で計画的にその整備を進めるということを述べておられます。ということは、現在の計画は確かに五十年度をもって一応終わると了解するわけでございますが、昭和五十一年度を初年度とする新たな抜本的整備計画というものを引き続いて検討し、これを確立する用意を……

第75回国会 社会労働委員会 第7号(1975/03/20、10期、民社党)

○柄谷道一君 前々国会で可決された計量法改正による計量証明事業と環境計量士制度及び本法の関連につきましては、すでに石本、浜本両委員からの質問がありましたので、質問をあえて重複することを避けたいと思います。ただ定置観測を主体といたしまして行う公害測定というものと、作業場の実態に応じて行う本作業環境測定というものが相関連するものであることは否定できない事実であろうと思います。こうした視点に立ちまして、相互の機能、これは役所の縄張りというものにこだわることなく、十分緊密な連携をとりまして、相互補完によりましてその実を上げるということが当然とられてしかるべきであると、こう思うわけでございますが、この点……

第75回国会 社会労働委員会 第8号(1975/03/25、10期、民社党)

○柄谷道一君 終戦後すでに三十年を経過いたしまして、したがって終戦処理の問題も終末期にあると、こう考えられるわけでございますけれども、しかし、現実には各委員が指摘いたしましたように、残された問題点が大変多く存在するわけでございます。これらの問題につきまして、私は議事の進行に協力する意味において重複することを避けたいと思いますけれども、ただいままでの各委員の意見及びこれに対する答弁に基づきまして厚生省といたしましても、万全の措置をとることによって、一日も早く実質上の終戦処理というものが完成するように大臣としてもせっかくの御努力を願いたい。冒頭その要望意見を付しまして、重複する点はすべてこれは省略……

第75回国会 社会労働委員会 第9号(1975/03/27、10期、民社党)

○柄谷道一君 本法の改正案が成立いたしますと、三十一日と予測される本会議で議決される、その後公示、推薦の手続、公益外委員については同意の手続、さらにこれが大学教授であったような場合はその教授会の承認手続、そういうことによって若干の時間が必要であるということは承知いたしておりますけれども、それにしても新委員の任命は可及的速やかにこれは行われなければならないと思うわけであります。紛争はいつ起こるかこれはわかりません。現に近く賃上げ問題で公労委が重要な役割りを果たさなければならない事態も予想されるわけでございます。こういう諸点にかんがみまして、新委員任命の時期につきましては、これらの手続を可及的速や……

第75回国会 社会労働委員会 第13号(1975/05/08、10期、民社党)

○柄谷道一君 本法案は、衆議院の社労委員会また本委員会ですでに質問し尽くされた感があります。したがって、私は今後の財形のあり方というものを中心として労働省の今後の施策方針について質問をいたしたい。したがいまして、できる限り大臣から、しかも具体的な抱負として内容をお伺いしていきたいと、こう思うわけです。  まず最初の質問でありますが、財産所有民主主義の上に立つ勤労者の財産形成というものは、多様な財産の組み合わせとその効果によって目的を達するものであると私は思っております。その意味で勤労者財産というものを分類いたしますと、株式、社債、公債、預金、年金基金、共済組合や生活協同組合への出資金、こういっ……

第75回国会 社会労働委員会 第14号(1975/05/27、10期、民社党)

○柄谷道一君 障害者福祉年金の受給者は約四十二万人、特別児童扶養手当受給者は約五万人、合計四十七万人存在すると厚生省の統計は示しているわけであります。しかし今回福祉手当の支給対象者である重度障害者を二十九万八千人と押さえておられます。その理由を率直にお伺いいたしますが、これは財政上の理由によるものでありますか。
【次の発言】 そういうことになりますと、身障一級は大体問題なく適用される、二級は常時介護を必要とする者と、しからざる者が混在をする、したがって二級の中から該当するものを拾い上げる、こういう結果になると思うわけであります。そのことは非常にこの基準を複雑にしているということを指摘せざるを得……

第75回国会 社会労働委員会 第16号(1975/06/03、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は三月三十一日の予算委員会第四分科会で大臣に対しまして各種年金間の統合調整と格差是正の問題、被用者保険における被用者の妻の年金権の問題、減額在職老齢年金のあり方の問題、スライド制の問題、そして積立金の目減りと積立方式の再検討にかかわる問題、同じく積立金の管理運用問題、そして最後に保険料の労使負担比率に関する再検討の問題などを中心として質問をいたしました。全面的に私の意向に合致する答弁は得られませんでしたけれども、しかし部分的には一歩前進した前向きの大臣の答弁を得たわけでございます。私は冒頭大臣の予算委員会における答弁の趣旨に沿った前向きの検討が行われることを再度強く要求をいたし……

第75回国会 社会労働委員会 第17号(1975/06/05、10期、民社党)

○柄谷道一君 中小企業退職金共済審議会の昨年八月十日の建議の中に「制度の基本的なあり方に関する諸問題については、今後引続き本審議会として検討を重ねていく必要がある」こう述べております。また、衆議院の社労委員会の附帯決議の中にも「制度改善に関する基本的な問題について引き続き検討すること。」、大臣はこれをそんたくいたしますという答弁がございました。私は基本的問題というものの中には数多くの問題が含まれていると思いますけれども、端的に伺いますが、賃金、物価スライド問題、短期離職者向けの退職金制度、この二つが今後引き続き検討される基本的問題の中に含まれていると理解してよろしゅうございますか。

第75回国会 社会労働委員会 第18号(1975/06/17、10期、民社党)

○柄谷道一君 最初に田沼参考人にお伺いいたします。  ただいまも指摘されたわけでございますが、私はこれからの審議のやはり焦点は国家補償の理念に立つか、それとも原爆被爆者の特殊性は認め、現行二法の充実は図るけれども、一般戦災者の関連や国との身分関係という在来の考え方があるので、基本としては社会保障の理念に立つか、その境目ではないかと、こう私自身も認識いたしております。そこで、高野参考人が退席されましたわけですけれども、三十八年十二月七日の東京地裁の判決というものが非常に意味を持ってくるんではないかと、こう思うわけです。広島、長崎での原爆投下は国際法違反である。しかし日本国民はアメリカ法上、また日……

第75回国会 社会労働委員会 第20号(1975/07/01、10期、民社党)

○柄谷道一君 昭和三十八年の十二月七日、東京地裁は、広島、長崎での原爆投下は国際法違反である。しかし被爆者は、アメリカ法上、日本法上、個人としてその被害に対し裁判所に賠償を求める道はない。立法府及び行政府が被害に対し十分な救済策をとるべきことは多言を要しないという判決を下していることは御承知のとおりであります。  六月十七日の本委員会で高野、田沼両参考人は、この判決は国家補償の立場に立つものであり、政府のとっている一般戦災者とのバランス論、国家との身分関係論、社会保障の枠内論は当を得ないものであると陳述をしているわけであります。  まず冒頭、厚生大臣に、この東京地裁判決に対する政府としての所信……

第75回国会 予算委員会 第16号(1975/03/26、10期、民社党)

○柄谷道一君 与えられた時間が二十六分しかございませんので、答弁の方も簡潔にお願いをいたしたいと思います。  まず、福田副総理にお願いするわけでございますが、三木内閣が誕生した。インフレは諸悪の根源である。そこで、物価対策に全力を挙げた。その手段としては総需要抑制であった。一応三月末に発表されるであろう物価上昇率は、対前年比一五%を若干割るのではないかというふうに漏れ聞いております。その面においては一応の成果をおさめたわけでございますが、逆に経済は冷却化した。不況が深刻化した。そこでとられたのが第二次不況対策、二十四日に決定されたわけでございます。私は、こういう事実を見ておりますと、副総理は経……

第75回国会 予算委員会 第17号(1975/03/27、10期、民社党)

○柄谷道一君 昨日もお願いをいたしましたが、制限時間が二十六分でございますので、答弁及び参考人の陳述は、はなはだ失礼でございますけれども、簡潔にお願いをしたいと思います。  人口問題審議会が昨年四月、将来人口を予測いたしております。まあくどくどとその数字を申し上げる必要はないと思うんですが、昭和五十年は八百七十一万人、構成係数七・九三%、それが六十年には千百五十万、七十年には千五百三十八万、構成比一一・九八%に達するであろう、そういう人口将来予測の上に老人の総合施策を早急に確立する必要のあることが問題提起されているわけであります。これはまさに今日の政治に課せられた急務であると言わなければならな……

第75回国会 予算委員会 第18号(1975/03/28、10期、民社党)

○柄谷道一君 自治大臣にお伺いいたします。  地方財政の圧迫要因としての地方公務員の給与問題についてでございますが、大臣は、どこからともなく風のごとく広がった、きょうそのような答弁をされましたわけですが、私は現在争点の一つとなっておりますこの問題について、まず大臣にお伺いしたいことは、中央官庁というのは企画官庁であります、地方のそれはいわゆる実施機関でございます。質的に違う面を持っていると思います。と同時に、地方公共団体の活動には警察、消防、清掃、教育、福祉施設等、人の活動自体が住民のサービスというものを構成する側面が多いと思います。大臣はこのような中央と地方との質の相違というものについてその……

第75回国会 予算委員会 第21号(1975/04/02、10期、民社党)

○柄谷道一君 関連。  三木総理は、過去の違法スト、これは法に照らして厳正に措置をつけると、こう言われました。ただ問題は、悪弊をいかにして断ち切り、今後の新しい労使関係を築くかにあると、こう言われたわけです。私は、新しい今後の問題として、その悪弊を断ち切るためには二つの問題が必要だろうと思うんです。その一つは、今回の厳正な処分に対してなお繰り返されてくると思われる違法ストに対して、政府は引き続き厳正な法の立場に立った措置をとるということが一つであります。それから第二には、非常に時間がかかって、まだ結論の出ていない公務員なり三公社五現業のスト権の取り扱いについて、早急にその結論を出すということが……


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第76回国会(1975/09/11〜1975/12/25)

第76回国会 災害対策特別委員会 第3号(1975/12/12、10期、民社党)

○柄谷道一君 最初に長官に対して御質問したいと思います。  私はことしの六月十三日、この委員会で地震対策問題について質問をいたしました。地方自治団体でいろいろ推定いたしておりますマグニチュード五ないし六、中心及びその周辺で震度五の直下型地震が発生した場合、各自治体の予測しております被害状況を挙げ、かつその中に含まれている問題点等を挙げまして、大臣に対して早急に中央防災会議を開催をして特別立法を制定する必要性、中期計画の策定とこれに対して中央及び地方の受け持つべき分野、これらについて抜本的な検討が行われるべきでないかと、こう御質問申し上げました。その際長官は、中央防災会議であらゆる角度から十分検……

第76回国会 社会労働委員会 第2号(1975/11/18、10期、民社党)

○柄谷道一君 診療報酬等に関しましては浜本委員も質問をされたところでありますけれども、大臣答弁は率直に言ってきわめて歯切れが悪い。歯切れの悪い答弁をせざるを得ない背景というものについて承知するものでありますけれども、国民医療というきわめて重要な当面の課題であるだけにあえて質問をいたしたいと思います。明確な答弁をお願いをいたします。  私は国民皆保険下における中医協の存在意義を評価し、中医協みずからの民主的な運営を通じて適正な診療報酬の是正が解決されることを期待いたしてまいりましたけれども、診療側委員の引き揚げによって九カ月間の空白、そしてその運営をめぐる委員間の対立によって、もうすでに合わせて……

第76回国会 社会労働委員会 第3号(1975/12/09、10期、民社党)

○柄谷道一君 簡潔にお答えを願いたいと思います。  私は、今回の公労協ストは、悪法たると否とにかかわらず公労法の存在を無視した違法ストライキであり、国会の立法権に挑戦する政治ストであると思います。また、通勤者、通学者の足を奪うことはもちろん、雇用不安を控えて年末の苦しい中でその不況の打破に腐心いたしております中小企業団体、中小企業零細企業者、民間未組織労働者、農漁民等に大きな被害を与える反国民的な行為であり、またつぶれる心配のない公共企業体の上にあぐらをかく組織エゴだと思います。私は、中小企業団体から、その被害を訴える多くの文書をいただいておりますけれども、それは時間の関係で触れないこととして……


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第77回国会(1975/12/27〜1976/05/24)

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第閉会後10号(1976/06/29、10期、民社党)

○柄谷道一君 六月二十五日の理事会で、自民党は今日までの政府答弁と証人証言で一応PXL問題に関する疑義は解明されておる、こういうことを述べられたわけでありますが、私は一向に疑義は解明されていない、むしろ疑義は深まっているという観点に立ちまして、以下若干の質問をいたしたいと思います。  まず第一に、専門家会議の進め方に関してでありますが、先日土屋証人は、専門家会議が発足する際、内海事務局長は四十九年いっぱいに結論を出してもらいたいということを言われた。そのために五十年度予算編成に間に合わせるように、つまり四十九年いっぱいに結論を出すように審議を続けて、四十九年十二月に答申したという趣旨を述べてお……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第閉会後11号(1976/06/30、10期、民社党)

○柄谷道一君 民社党の柄谷でございます。  最初にちょっと確認をしたいんですが、ただいままでの証言の中で、あなたは、四十六年九月一日に局長に就任した際引き継ぎを受けた。その引き継ぎは、既定路線を踏襲する、必ず基本設計予算を取って研究開発を進めると、こういう申し送りであった。また、あなたは経企庁、通産省等の御経験が長いわけでございますが、当時関係しておられなかったとしても、通産行政のベテランとして、通産省は知識集約産業である航空産業を育成強化しなければならぬという立場に立って国産化の、PXLについても国産化の方針を堅持されておったということは御承知だと思うんです。そういった一連の問題から、御証言……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第閉会後12号(1976/07/06、10期、民社党)

○柄谷道一君 まず、防衛庁長官に、内閣の継続性という立場に立ちまして若干の御質問をいたしたいと思います。  本委員会が本日まで行いました証人の尋問、特に黒部、島田両氏の尋問の結果を集約いたしますと、こういうことになるんではないかと、こう思いますが、まず確認をいたしたいと思います。  昭和四十七年十月九日の国防会議当日まで防衛庁は、PXL問題が国防会議に持ち出され、了解事項がそこで決められ、そして専門家会議が設置されるということについては全然予知をしていなかった、そこで防衛庁当局としては、形式的には国産化の方針は決まってはいなかったけれども、毎年度の予算で必要な額を確保しつつ、国内の研究開発を積……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第閉会後13号(1976/07/07、10期、民社党)

○柄谷道一君 三木総理にお伺いいたします。  あなたは総理・総裁として去る四月二十日「国会正常化に対する衆参両院議長裁定」の中で、「今後とも国会の決議を踏まえ真相の徹底的解明を期する。」、五党のこの裁定案に合意されたわけでございます。与えられました時間が短いわけですので、簡潔にお答えを願いたいと思いますが、総理総裁としてこの決意というものは今日に至るもいささかも後退はないと、こう確認をしてよろしゅうございますか。
【次の発言】 私は、その決意というものには具体的な行動の裏づけが必要ではないかと、こう思うわけであります。ただいままでの質問によりますと、フォード・アメリカ大統領との会談の中では、こ……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第閉会後15号(1976/07/14、10期、民社党)

○柄谷道一君 昭和四十七年の十月七日から九日の、いわば暗く長い三日間の経緯につきましては、ただいままでの証人尋問、政府質問を通じましてほぼその焦点が浮かび上がっております。そしてその真相を解明するためには、野党が一致して要求しております田中、相澤、後藤田、そして一時三者会談に参加されました二階堂氏、たまたま故意か偶然か、全部田中派の皆さんでございますが、それらの方々の証言を求めるべき段階に来ていると思います。しかし、自民党がこれを拒否しておられますので、内閣の継続性という立場に立って、今日まで主として質疑が集中いたしました防衛庁、国防会議事務局の側面、すなわち他の一方の重要な当事者である大蔵省……

第77回国会 災害対策特別委員会 第閉会後1号(1976/07/08、10期、民社党)

○柄谷道一君 最初に、村上先生に二つほどお伺いをしたいと思いますが、先生は、今日までの防災対策はいわば負け戦の対策である。私も現状においてはさいの河原で石を積むような防災対策ではないかということを感じているわけですが、先生は御指摘の中で、都市全体の耐震化ということは、これはまず不可能な問題である、学校、病院、空地、公園、こういうものをセットをした一つの防災地帯のブロック化というような発想の御示唆があったわけでございます。まことに示唆に富むことだと思うんでございますが、現在そういうブロックの定めもなければ、この中に含まれる学校、病院等についてその建築基準等についても別段の配慮はされておりません。……

第77回国会 災害対策特別委員会 第閉会後2号(1976/07/09、10期、民社党)

○柄谷道一君 最後の質問になりましたので、多くの方が触れられておる点は、なるべく重複を避けたいと思います。  そこで、委員の派遣報告に関するもろもろの質問についてお答えがあったわけでございますが、質問を省略して、ひとつ確認の形で最初にずっと申し上げてみたいと思います。  まず第一に、避難施設整備事業についてでございますが、従来の基本方針が、島内における一時避難と島外への脱出避難ということにされておったために、垂水等の地域がこれから除かれている。そのことに対する地域指定が、地域の追加指定が必要ではないか、この意見に対して、県より申請があればこれを認める方向で検討し善処する、こう確認してよろしゅう……

第77回国会 災害対策特別委員会 第3号(1976/02/13、10期、民社党)

○柄谷道一君 特別委員会はいわゆる超党派で豪雪の実態を同じ目で見、同じ認識を持って帰ってきたわけであります。したがって、質問内容も当然重複する部分が多うございますけれども、できる限りこれを避けながら質問をいたしたいと思います。  まず長官にお伺いいたしたいと思うわけでございますが、昭和五十一年度の政府予算案をながめて見ました。すると、国土庁関係の豪雪地帯対策特別事業費は、さきの委員も指摘されましたように、特別豪雪地帯克雪管理センターの建設、防雪生活圏整備モデル事業、基礎集落圏防雪体制整備事業が計上されてはおりますけれども、その金額も少なく、さきに指摘されましたように対前年度の伸び率は一%であり……

第77回国会 災害対策特別委員会 第5号(1976/05/14、10期、民社党)

○柄谷道一君 政府はこの七十七国会にいわゆる防災白書を提出をされました。その防災白書は昨年八月十五日の中央防災会議の決定の趣旨に沿っているものでありますけれども、台風襲来期に備えての対策と震災対策の強化推進及び石油コンビナート防火対策について重点的に取り組んでいきたい、こううたわれているわけであります。私は石油コンビナートの防災対策及び海上防災対策につきまして、以下政府の行政姿勢をただしたいと思います。  去る三月五日の当委員会におきまして、金丸長官は防災関係予算の総額を一兆二千四百二十一億円と説明されているわけでございますが、特にこの防災白書の中でも力を入れるとしております石油コンビナート防……

第77回国会 社会労働委員会 第3号(1976/05/11、10期、民社党)

○柄谷道一君 まず、産業廃棄物の処理及び清掃に関する法律案について御質問をいたします。  本法の改正目的は産業廃棄物の適切な処理を確保し、国民の健康の保護と生活環境の保全を図ることにあることは当然であります。しかし、これとうらはらの関係にある産業の健全な発展を通じ、国民生活の向上と雇用の安定を実現するという視点も忘れてはならない側面であろうと思うわけであります。そして、この両者の有機的な結合を通じてのみ産業廃棄物の有効な処理が可能だと私は信じます。このような立場に立ちまして、以下若干の質問を行いたいと思います。  まず第一は、産業廃棄物の定義と資源化再利用の促進の関係についてであります。法第二……

第77回国会 社会労働委員会 第4号(1976/05/13、10期、民社党)

○柄谷道一君 大臣は、七十七通常国会における所信表明の中で、第一に安定成長下における総合的雇用政策の推進を挙げられました。そして、その柱の一つとして心身障害者と高年齢者の雇用と福祉を一層促進することを強調されたわけであります。今回提出されております法案が現行法と比較して一歩前進であることは評価するものではありますけれども施策の一層の充実を期待すると、こういう立場に立って以下若干の質問をいたしたい。意欲的かつ前向きの答弁を期待いたしたいと思います。  第一は、中高年齢者の雇用保障に関してであります。職業安定局調べの「最近五ケ年間の雇用保険受給者の年令階層別推移」というものをながめてみますと、四十……

第77回国会 社会労働委員会 第5号(1976/05/18、10期、民社党)

○柄谷道一君 三法案に対する質問が五十分に限定されておりますので、簡にして要を得た答弁をお願いをいたしたいと思います。  まず、労働者災害補償保険法等の一部を改正する法律案について御質問をいたします。  労災保険法は、御承知のように労働基準法第八章の「災害補償」を受けて出発したものであります。したがって業務上の負傷、疾病、死亡に際し、療養、休業、障害、遺族等の補償を行うことが本来の目的であると思います。しかし今日では、社会復帰事業、被災労働者などの援護事業、労働安全衛生事業等の労働者の福祉に関する各種事業が含まれる。また、今回の改正では、未払い賃金の立てかえ払いという労働者保護事業が加わってま……

第77回国会 社会労働委員会 第6号(1976/05/20、10期、民社党)

○柄谷道一君 老齢化社会への進行速度が先進諸国のそれの倍以上である。昭和四十五年七・一%でありました六十五歳以上の人口が、五十年国勢調査では七・九%になっている。七十年には一二・四%に達するであろう。そして、今世紀末には一五%前後に達しまして、かつて日本が経験したことのない社会に踏み込んでいく、それは諸統計の示すところであります。  そして、こういう事態を踏まえて総合的老齢者対策の確立を急ぐ必要があるという声はすでに国論の大勢ではないかと、こう思うわけであります。私は、もちろん老齢者対策というのは、審議されております年金のみの問題ではなくて、医療、雇用、住宅、社会福祉、その他の施策がそれぞれ本……


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第78回国会(1976/09/16〜1976/11/04)

第78回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第2号(1976/10/12、10期、民社党)

○柄谷道一君 きょうは議運理事会とかけ持ちでございますので、あるいは質問が重複するかもしれませんが、御容赦を願いたいと思います。  いままで、ただいまの質問にもあったわけでございますが、法務大臣であり国務大臣である稻葉さんに御質問をいたしたいと思うのですが、十月五日付ワシントン某社の特派員報道によりますと、米司法省が日本政府の問い合わせに対し、米側資料提供の国会への公表問題に対し、再交渉が可能であるとの公式回答を伝えたと報道されているわけでございます。しかもこれに付言して、その公式回答なる内容は、資料の公示を禁止した日米司法共助の取り決めは、資料の取り扱いを拘束するものではなく、状況の変化など……

第78回国会 災害対策特別委員会 第2号(1976/10/08、10期、民社党)

○柄谷道一君 すでに七名の方が質問をされましたので、私はなるべく重複を避けまして御質問をしたいと思います。  災害対策ということになりますと、復旧及び救済という面とともに、予防ということが非常に重要な視点になるわけでございます。そこで、災害関係を束ねる長官にお伺いしたいわけでございますが、私は台風十七号は日本各地に大変な災害をもたらしましたけれども、その原因は、一般に単位時間の雨量すなわち降雨強度が非常に強かった、降雨の継続期間がきわめて長かった、そのために一連の降雨総量がきわめて大きかったからである、こうされております。もちろん私は、今回の台風十七号が非常に異常な姿であったことはそ のとおり……

第78回国会 災害対策特別委員会 第4号(1976/10/27、10期、民社党)

○柄谷道一君 十七号台風及び冷害対策につきましては、去る十月八日の本委員会と十月十四日、農林水産委員会で質問を行いましたが、その質問の趣旨をくんで現行制度をフルに活用して対策を講じ、また今後も引き続き対策を講じられようとしております姿勢につきましては、国土庁、建設省、農林省に、私は野党ではございますが、率直に敬意を表したいと思います。本日は、その災害を今後いかに防ぐかというその視点に立って若干の質問を行いたい、こう思うわけであります。  まず、農林省に冷害関係でお伺いをいたしたいと思いますが、本年度の冷害はもちろん記録的な低温そして日照不足という異常天候によることは当然でございます。しかし、単……

第78回国会 災害対策特別委員会 第5号(1976/10/29、10期、民社党)

○柄谷道一君 質問が大分尽きておりますので、簡潔に御質問いたします。  まず、力武先生にお伺いしたいのでございますが、先生は地震予知を四段階に分けておられると聞いております。第一段階は予備的段階、第二段階は長期予測の段階、四十九年の十二月二十六日に予知連が川崎直下地震について予知した例はこれは第二段階の予測に該当するのではないか、現在駿河湾で言われております問題も統計的予測の第二段階ではないかと、こう思うわけでございます。力武先生は、書物を拝見いたしますと、問題は、第三段階の中・短期予測、第一種先行現象出現段階と第四段階の短期的予測、第二種先行現象出現段階である。この研究が非常におくれているの……

第78回国会 社会労働委員会 第4号(1976/10/21、10期、民社党)

○柄谷道一君 労働大臣にお伺いしたいわけでございますが、政府の公式統計による雇用関係の諸指標は依然として憂慮すべき状態でありますけれども、私は雇用情勢の実態はこれらの指標に示されたものよりもはるかに深刻なものであり、産業界には現実にきわめて大量の過剰労働力が抱えられている、これは識者の一致して指摘されているところであります。  私はこの内容を詳細に考えてみますと、まず従来わが国にはレイオフの慣行がない。したがって、企業内終身雇用制が根強い労使慣行としてわが国に普遍しておる。第二番目には、経営者の中に景気が間もなく回復するであろう、こういう期待感があった。第三には労使関係への配慮、これは当然あっ……

第78回国会 社会労働委員会 第5号(1976/10/26、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は最初に厚生大臣に、現在埼玉県秩父市で起こっておりますベーチェット病専門病院の建設問題についてお伺いをいたしたいと思います。  一昨日、二十四日朝六時から文化放送は「アングル’76」というラジオ番組で、この問題の特集を行っておりますけれども、失礼ですが大臣はこれをお聞きになりましたか。
【次の発言】 その内容は、いわゆる反対者、賛成者に対して記者がインタビューを行い、その賛成、反対の意見を中心として 厚生省古川難病対策課長、そして秩父市の関係者にその所信を問う、こういう形でその番組は進められたわけでございます。私はこの中で、建設反対の立場に立つ地域住民の声を聞いておりますと、建……

第78回国会 農林水産委員会 第2号(1976/10/14、10期、民社党)

○柄谷道一君 私も、冷害地の委員派遣調査団に参加したものでございますが、最後の質問者でありますので、すでに多くの委員から、激甚災害としての指定と天災融資法の早期発動措置、自作農維持資金の災害融資枠の拡大と貸付限度額の引き上げ、農林漁業金融公庫資金の融資枠の拡大、農業近代化資金等各種制度の既借入金と国営土地改良事業の負担金の本年度償還分の償還猶予と利子の減免、農業共済金の早期支払いと損害評価の特例措置、五十一年度産米予約概算金の納期延長と利子の減免、再生産用種子購入費、越冬用飼料購入費等に対する助成、要保護及び準要保護児童生徒援助費補助金、特殊学校就学奨励費補助金の増額と育英奨学生採用枠の増加割……


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第80回国会(1976/12/30〜1977/06/09)

第80回国会 災害対策特別委員会 第4号(1977/03/02、10期、民社党)

○柄谷道一君 わが国でいわゆる積寒地域といわれますのは、一道二十五県に及んでおります。これは面積にして国土の六一%、総人口の約四分の一を占めるのではないかと、こう思います。これらの地域の住民の方々は、長くこの自然の猛威に対しまして、その対応手段としては無為忍従の生活を送ってまいりました。そこから避けることのできない天災としての雪害としてのあきらめ、そういう態度がはぐくまれたと識者は指摘いたしております。しかし、私は、このことは政治に携わる者、行政に携わる者としては、本当に心に痛みを覚えつつ聞かざるを得ない指摘ではないかと、こう思うのであります。今回のは三十八年豪雪以来の異常豪雪でございます。多……

第80回国会 災害対策特別委員会 第6号(1977/04/27、10期、民社党)

○柄谷道一君 さきに私は当委員会で、水サイクルシステムの重要性と河川行政の役割りに触れまして、治山治水五カ年計画の拡充を強く求めました。建設省の当初第五次計画試案によりますと、総事業費八兆五千二百億円。その内訳は、治水投資五兆九百九十億円、水資源開発施設一兆六千二百二十億円、砂防関係一兆五千三百三十億円であったと承知をいたします。そして、この整備の基本目標としては、大河川につきましては戦後起こった大規模の洪水に対応できるように改修する、中小河川は時間雨量五十ミリ程度の豪雨でも安全なようにする、これが改修の基本方針であったと理解いたします。にもかかわらず、本年度の予算では、この予算が七兆六千三百……

第80回国会 社会労働委員会 第4号(1977/03/03、10期、民社党)

○柄谷道一君 非常に参考になる意見ありがとうございました。  より深く参考人の御趣旨を把握するために二、三点質問いたします。  まず、片桐参考人に御質問をいたしますが、私は救急医療体制を確立するために医師及び医療機関の協力が必要であるということが前提で、それは当然のことであろうと思います。しかし、現実にはいま各委員から指摘されましたように、医師会の中に異論があることもまた現実でございます。そこで、こういったいかにして協力義務を現実に拡大していくかという視点に立ちますならば、初期救急センター、救急医療の基本とも言うべき休日夜間センターの拡充とか、在宅当番医制度の拡充とか、そういう具体的な積み上げ……

第80回国会 社会労働委員会 第6号(1977/04/21、10期、民社党)

○柄谷道一君 総合的な雇用保障政策の展開について御質問をいたします。  大臣も御承知のように、わが国の雇用情勢は依然として厳しい状態に置かれております。昭和四十九年に一を割りました有効求人倍率は、引き続いて〇・五ないし〇・六と低迷しておりまして、二人に一人の割合でしか就職できないという状態が続いております。また、昭和五十年度に百万人を超えた失業者の数はその後も一向に減少せず、完全失業者百万人時代は常態化してきたと言ってもこれは過言ではありません。しかも加えて、臨時工、パートタイマーなどの潜在失業者を考えれば、重大な雇用の不安が存在しているとこう言うべきであろう。しかも、長期化するこの不況の中で……

第80回国会 社会労働委員会 第7号(1977/04/26、10期、民社党)

○柄谷道一君 質問に先立ち、一言お礼を申し上げます。  本日、私が当委員会で盲導犬問題を質問するに当たり、三名の視覚障害者の方々が傍聴を申し出ましたところ、傍聴規則など種々の観点から盲導犬の帯同について意見がありましたが、盲導犬は第二の目であり体の一部であるという配慮からこれが認められました。これは多くの視覚障害者に希望と勇気を与えるものであり、議運及び当委員会の委員長及び理事の方々の温かい御理解に、心より敬意と感謝の気持ちを表明したいと存じます。  厚生大臣、あなたはアイメートという言葉を御承知だと思います。それは人と盲導犬、盲導犬の使用者同士という縦と横の連帯関係を愛情と信頼を込めて述べた……

第80回国会 社会労働委員会 第8号(1977/05/12、10期、民社党)

○柄谷道一君 雇用保険法等の一部を改正する法律案に関しては、去る四月二十二日、私は本会議において代表質問をいたしました。そのほか四月十四日予算委員会分科会において、職業訓練行政に関する質問をいたしました。また、四月二十一日には本委員会において総合的雇用政策に関する質問を行いました。これらの質問を通じて大臣の所信を伺いましたので、本日はあえてその重複することを避けたいと思います。  また、雇用安定資金制度につきましては、昨年本委員会で私がその指摘を行い、その必要性を述べてきたところでありまして、基本的には賛成するものでありますけれども、私は、新制度を生かすかいなかは、次の諸点にかかると言っても過……

第80回国会 社会労働委員会 第10号(1977/05/19、10期、民社党)

○柄谷道一君 最初に、年金問題について御質問いたします。  昭和五十年の厚生行政基礎調査によりますと、六十歳以上の男子で仕事に従事する者は六三%に達しております。その約半数は自営業種、約三分の一は労働者でございます。婦人の場合でも約二七%が仕事に従事していると記載されております。また、六十五歳以上の生活維持状況では、扶養その他が昭和三十八年六四・五%であったものが、四十八年では三一・四%と半減いたしております。逆に恩給、年金等というのが三十八年の九・一%から四十八年は三四・七%に増大し、同時に勤労または事業よりの収入が三十八年の一六・六%から四十八年には二六・八%にふえております。私はこの指標……

第80回国会 社会労働委員会 第11号(1977/05/24、10期、民社党)

○柄谷道一君 原爆被爆者に対する特別措置法について御質問をいたします。「原爆被爆が人道的にも、国際法的にも、医学的にもきわめて特異なものである」、「被爆者の療養と生活の保障を更に一段と充実」すべきである、このことにつきましては昨年の本委員会の附帯決議でも全会一致で確認されたところであり、また引き続いて本委員会で行われようとしております附帯決議にも、同様の趣旨が盛り込まれるものと思います。この附帯決議の精神を受けて、野党五党は国家補償の精神に基づく援護法制定を要求いたしております。その考え方は、本日も依然として不変でございます。しかし、その問題につきましてはかつて当委員会で私自身も再度質問として……

第80回国会 社会労働委員会 第12号(1977/05/26、10期、民社党)

○柄谷道一君 今回のじん肺法の一部改正に当たりましては鉱物性粉じん、無機物質、有機物質などの原因物質の表現を避け、単に粉じんによると定められております。これは、有機じん肺についても医学的なコンセンサスが得られた段階では追加指定を行い得ると、そういう意味に解してよろしゅうございますか。
【次の発言】 綿肺症、綿じん肺、綿じん熱につきましては、欧米諸国におきましては百年来、繊維産業における職業病として取り上げられてきた問題であります。昭和五十年七月に開催されました日米繊維被服労働組合会議でTWUA、テキスタイル・ワーカーズ・ユニオン・オブ・アメリカは、デューク大学とノースカロライナ州立衛生委員会の……

第80回国会 内閣委員会 第12号(1977/05/15、10期、民社党)

○柄谷道一君 私に与えられましたのは三十分でございますので、答弁は簡にして要を得たものとしていただきたい。  なお、質問に先立ちまして、ただいま木野さんに対する御質問がされましたけれども、私は衆議院における全面修正可決は、期限、いわゆる期間内に行われております。十四日を越える事態が生じたのは参議院段階でございます。したがいまして、ただいま提出されました法的見解を是とするか否か、これは参議院のわれわれの選択にゆだわられた問題であって、あえて共同修正者の、提案者の意見を聞く必要はないという見解だけをまず冒頭申し上げておきます。  私は、復帰してきょうはちょうど五同年でございますが、それを迎えました……

第80回国会 内閣委員会 第15号(1977/05/18、10期、民社党)

○柄谷道一君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました沖繩県の区域内の駐留軍用地等に関する特別措置法案に対し賛成の討論を行います。  われわれは、沖繩復帰時より一貫して戦争によって深い傷跡を残した沖繩にとって、地籍の明確化こそ重要な政治的課題の一つであり、そのための特別措置法の制定が必要であることを主張し続けてまいりました。にもかかわらず、政府はこれに応ぜず、行政措置で五年内に対処すると確約しながら多くの位置境界不明地域を残して今日を迎えました。これは明らかに政府の怠慢であり、その責任を強く指摘するものであります。  われわれは衆議院段階で、政府原案に対し調査対象地を基地内外とすること……

第80回国会 予算委員会 第13号(1977/04/05、10期、民社党)

○柄谷道一君 総理は、施政方針演説の中で、福祉に関して、「社会連帯の考え方のもとに、福祉対策を着実に前進させていきたい」と、こう述べておられます。高度経済成長から低経済成長への転換に対応して、社会保障政策もまた、これまでの高度経済成長時代の安易な政策から脱して、新時代に対応する福祉ビジョンのもとに新しい政策を確立しなければならないのではないか、こう思うのでございますが、総理の福祉に関する基本的な考え方についてまずお伺いをいたします。
【次の発言】 総理は、いま、福祉の心という言葉を使われたわけですが、国民のために福祉を高める、それは国に課せられた至上の命題であろうと、私はこう思うのであります。……


柄谷道一[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(参議院10期)

柄谷道一[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第75回国会(1974/12/27〜1975/07/04)

第75回国会 逓信委員会、物価等対策特別委員会連合審査会 第1号(1975/06/25、10期、民社党)

○柄谷道一君 最後の質問でありまして、予定しておりました質問の多くが触れられたわけでございますので、なるべく重複することを避けて要点的に御質問したいと思います。  私は、料金の値上げというのは企業の維持という観点に立てば、最も赤字克服の安易な方法である、こう思うのであります。すでに指摘し尽くされましたように、元来、郵便事業は膨大な人員を必要とします。そしてそのコストのほとんどは人件費であり、事業の性格上、その作業を近代化する余地がきわめて少ないということはすでに一般的に指摘されているところであります。そして経営の赤字というのは世界的に共通する傾向でもあります。  さきに田代富士男君は、立教大学……

第75回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1975/03/31、10期、民社党)

○柄谷道一君 厚生大臣ね、各種共済を含めて、わが国には大変たくさんな年金制度というのがある。制度としてはたくさんあるわけですね。これは、新規裁定一件当たり金額をとらえてみても、その金額水準においても、差がある。さらに、細かな問題ですけれども、資格期間、それから給付の開始年齢、保険料の負担、国庫負担比率、それから年金額の算定方式、これはいずれもそれぞれの年金が違う面を持っているわけです。大臣は、今日までのいろいろ質疑の中で、制度間に誕生の経緯や歴史もある、その不均衡是正というものはなかなか既得権を主張する向きもあってその不公正不均等是正というのはむずかしい問題だが、五十年一年かかってこれを洗い直……


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第78回国会(1976/09/16〜1976/11/04)

第78回国会 災害対策特別委員会、地方行政委員会連合審査会 第閉会後1号(1976/11/11、10期、民社党)

○柄谷道一君 時間の関係もありますので重複する質問は避けたいと思います。しかし、各委員からも指摘されたところでありますけれども、中小企業被災者に対する長期低利金融と、政府系金融機関の資金量確保及び担保補完制度の弾力的運用、また政府系三行の既貸付金の償還猶予、被害医療機関に対する医療金融公庫よりの融資、環境衛生金融公庫よりの融資、住宅金融公庫住宅建設資金の貸し付け、さらには廃棄物処理経費に対する国庫補助等の問題につきましては、県市の要望、陳情を十分その意を体されまして、被害者の心を心とした手厚い措置が早急に講ぜられるように、冒頭強く求めておきたいと思います。  一つ確認したいんでありますが、県及……


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第80回国会(1976/12/30〜1977/06/09)

第80回国会 農林水産委員会、運輸委員会連合審査会 第1号(1977/04/30、10期、民社党)

○柄谷道一君 ただいままでの質問にもございましたように、現行法で平時の警備を行います海上保安庁に配置されております監視艇及び監視船三百十隻、ヘリコプター十九機、YS11十五機、これが現状でございます。で、領海十二海里と漁業二百海里水域が制定された場合、この現勢力で新海洋秩序に対応できるのかどうか、お伺いします。
【次の発言】 問題は、この三百十隻の今度は量とともに質の問題でございますが、聞くところによりますと、二百海里海域まで航行できる船はうち九十隻足らず、しかもスピードが十数ノットという、漁船よりもまさにスピードの遅い、いわゆる性能の悪い船が多数含まれている。とするならば、重点的に問題をしぼ……

第80回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1977/04/14、10期、民社党)

○柄谷道一君 年金の業務体制について御質問をいたします。  昭和五十年の二月に人口問題研究所が発表した将来人口の推計によりますと、六十五歳以上の高年人口は昭和五十年の八百七十七万、総人口の七・九%が、七十五年には千八百七十九万、九十五年には二千五百六十二万、総人口の一八%に達しまして、人口の高年化がいわゆるピークに達すると、こう言われております。このように人口の高年化が急ピッチで進み、これに伴って各種年金の受給者が当然逐年増加してくるわけでございます。年金の業務量はしたがってますます増大すると考えられるわけでございますが、年金受給者の現状とその今後の推定というものについて、簡潔にお答えを願いま……



柄谷道一[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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データ更新日:2022/12/18

柄谷道一[参]在籍期 : |10期|-11期-12期-13期
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