このページでは中西珠子参議院議員の14期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は14期国会活動統計で確認できます。
○中西珠子君 私は、公明党・国民会議を代表して、ただいま議題となりました老人保健法等の一部を改正する法律案並びに同法案に対する修正案に対し、反対の立場で討論を行います。 我が国の人口の高齢化は世界に類を見ないほど急速度に進んでいます。平均寿命は男女ともに世界最高で、人生八十年時代と言われていますが、一般国民は老後の生活や健康について大きな不安を抱いています。 政府は、老人保健法の改正案は、長寿社会に備えて医療保険制度の安定的な維持のために、負担と給付の公平化を図る観点からの改正であり、長寿社会においても安心して老後を託せる制度を確立しようとするものだと言っています。果たしてそうでしょうか。……
○中西珠子君 ただいま議題となりました労働基準法の一部を改正する法律案について、私は、公明党・国民会議の立場から総理並びに関係大臣に質問をいたします。 私は、ILOで二十数年働いていた関係もございまして、国会の場でも、これまであらゆる機会をとらえて労働時間短縮の必要性を訴えてまいりました。そしてことしの三月、労働時間の短縮のためと銘打って労働基準法の改正案が国会に提出されたとき、さすがは仕事師の中曽根内閣と喜んだわけでございます。ところが、基準法の改正案の内容をよく見ますと、失望と落胆を禁じ得ませんでした。 その理由の第一は、法案は週四十時間制を明記しておりますが、これは実施時期もはっきり……
○中西珠子君 私は、公明党・国民会議を代表して、国民会議の立場から、ただいま議題となりました国民健康保険法の一部を改正する法律案について、首相並びに関係大臣に質問いたします。 総理は、医療保険制度に対する政府の基本方針は、高齢化社会の到来に備えて、現在の国民皆保険制度を堅持しつつ、給付と負担の公平化を図り、国民が安心して、医療を受けられる安定的制度とすることだと言明しておられます。 しかし、給付と負担の公平化の名のもとに、昭和五十八年の老人保健制度の創設、五十九年の健康保険法の改正、六十一年の老人保健制度の改革など、一連の法改正と制度改革が行われてきましたが、これらは増大する老人医療費の抑……
○中西珠子君 時間が非常に限定されておりますので、なるたけ重複を避けて質問させていただきたいと思います。 昨年来の円高の進展で、輸出関連の中小企業が操業短縮をやったり休業をしたり、また倒産が非常にふえている。そういった状況がある中で、一方では国鉄の分割・民営化に伴う余剰人員対策、また石炭産業の閉山に伴う雇用対策とか、構造不況、円高不況のダブルパンチを受けている造船、鉄鋼、機械産業などのレイオフとか人員整理、また北洋漁業縮小に伴う失業問題など、雇用失業情勢は大変深刻化している状況でございます。 雇用対策の緊急さにかんがみて、昨日、参議院の本会議で雇用の安定に関する決議が採択されたわけでござい……
○中西珠子君 本日は参考人の皆様方お忙しい中をお越しいただきまして、大変貴重な御意見を賜りましてありがとうございました。時間が大変制限されておりますので、私はお三方に一つずつ質問させていただきたいと思います。 まず有吉参考人にお伺いいたしたいのでございますが、老人保健法を福祉原理で運営するのか保険原理で運営するのか、根本的に洗い直す必要があると御指摘になりましたが、まことにごもっともな御意見と思いますし、その点についてはもう私も必要と思うのでございますが、有吉参考人は福祉原理で運営さるべきとお思いなのでございましょうか、それとも保険原理で運営さるべきとお思いなのでございましょうか。個人的な御……
○中西珠子君 日本は先進諸国に例を見ないほどの急速なスピードで高齢化社会に突入しようとしております。 そこで、本年六月の閣議決定で「長寿社会対策大綱」というものを決定されましたけれども、その大綱の中には、基本政策の中で、「社会的公正を確保しつつ、生涯のどの段階においても安心して生活できる体制を整備するとともに、健康で充実した生活を過ごせるよう基礎的な条件の整備を図る」、こう言っているわけでございますが、現在の円高不況、また構造不況などの経済的な非常に安定のない状況の中で失業もどんどんふえておりますし、国民は、生活は今はできても将来どうなるかという不安を非常に持っていると思うんですね。また、総……
○中西珠子君 前回の質問におきまして、老人保健法改正案の中の問題点と思われます患者の一部負担の大幅引き上げの問題、また老人保健施設の問題、また国保の保険料滞納者に対する制裁措置の問題などをお聞きいたしました。それで、答弁に満足しているわけではございませんので、時間がありましたらまた重ねてお聞きしたいと思いますが、この間の質問の中で時間切れとなってしまって、大変しり切れトンボになりました保健事業についてお伺いいたします。 ただいま同僚委員が保健事業につきましてお伺いいたしましたけれども、私は、第二次五カ年計画の重点目標達成のためには、要員の確保と施設の整備が急務と思っておりますが、まず、マンパ……
○中西珠子君 ただいまの自民党の全国研修会における総理の御発言の中で、衆議院においても問題になりましたし、また参議院の本委員会におきましてもけさほど取り上げられましたいわゆる総理のネクタイ発言、これについてお伺いしたいと思いますが、総理はあれはユーモアを交えて言ったまでだとお逃げになったわけですが、これはユーモア発言ということでは済まされない、やはり女性に対する総理のべっ視の念が本音として出てきたのではないかと思われるような発言でありまして、女性としてこれは聞き逃すことができないのでございます。 アメリカにおきましても、マイノリティーに関する知的レベル発言と同じぐらいにこの女性のネクタイ発言……
○委員以外の議員(中西珠子君) ただいま議題となりました国際開発協力基本法案につきまして、公明党・国民会議を代表し、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 世界に類を見ない平和憲法を持つ我が国は、宇宙船地球号のどのメンバーとも平和的共存共栄を図らねばなりません。特に開発途上国の経済的、社会的発展への自助努力を支援し、殊に、貧困や飢餓に悩む開発途上国の草の根の人々の生活の安定や福祉の増進に資するような援助や協力を行い、社会正義に基づいた恒久的な世界平和の達成のため、積極的に貢献することは我が国の国際的責務であります。 しかし、これまでの我が国の政府開発援助(ODA)は貿易の伸長等、……
○中西珠子君 まず労働大臣にお伺いしたいと思います。 一昨年の九月のG5以降、急激な円高基調のもとで産業構造の転換を迫られている日本の雇用失業情勢は、最近非常に厳しさを増しております。総務庁の発表によりますと、本年一月の全国平均の失業率は三%、これは昭和二十八年の労働力調査始まって以来の高い記録でありまして、この完全失業率三%というのは、欧米流の統計のとり方をしますと二倍にはなる、六%ぐらいだという意見の人も非常にあるわけでございます。円高で打撃を受けている輸出関連の中小企業の産地、また構造不況、円高不況のダブルパンチで大幅な人員整理を行っている企業城下町など、特定の地域や特定の業種における……
○中西珠子君 身障者雇用促進法の一部を改正する法律案に関して質問いたします。 昭和五十六年の国際障害者年におきましては、我が国でも障害者問題でさまざまな広報や啓発活動が行われました。そのために国際障害者年のころには障害者の雇用も大いに伸びたわけでございますが、その後の雇用率の伸びを見ますと、伸び幅が大変小さくなっており、昨年に至っては全く伸びていないような状況にあります。 国連では、障害者問題に対する取り組みを、国際障害者年一年だけに終わらせることなく長期間継続させていくために、昭和五十八年から十年間を障害者の十年ということにいたしまして、その十年の間に達成するべき世界行動計画を策定しまし……
○中西珠子君 総理は日米経済摩擦が非常に激化しているさなかに米国を公式訪問されまして、大変御苦労さまでございました。
総理が訪米中に、日本をねらい撃ちしているという評判のございますゲッパート条項を含むオムニバス・トレード・ビル、包括貿易法案ですね、これが米国の下院で可決を見たということでございますが、総理は御自身の訪米の成果をどのように評価していらっしゃいますでしょうか、お伺いいたします。
【次の発言】 アメリカ側が努力しなければならない部分も言ったとおっしゃいますけれども、アメリカ側は、みずからの主体的努力に関する部分では為替安定だとか、財政赤字の削減だとか、競争力の強化などということに関……
○中西珠子君 七月三日付の朝日、毎日、読売その他の新聞に報道された事件でございますが、東村山の産婦人科の医院の新生児室で、七月二日の未明、二人の新生児が相次いで突然に死亡するという事件がございました。 この赤ちゃんは正常分娩で生まれて何の異常もなかったということなのですが、二人の赤ちゃんがほとんど同時に死亡されたという非常に異常な事件だと思われるわけでございます。亡くなられた赤ちゃんの親御さんの御悲嘆はいかばかりかと心から御同情申し上げるとともに、亡くなられた赤ちゃんの御冥福を祈るわけでございますが、死亡した赤ちゃんの親御さんが、死因が大変不審だということで警察に訴えられたそうです。私のとこ……
○中西珠子君 労働者派遣事業法が施行されて一年になりますが、特定労働者派遣事業の事業所として届け出をしてきた件数、それから、一般労働者派遣事業の許可を得た件数並びに業種別の件数をお知らせいただきたいと思います。
【次の発言】 パーセンテージでいきますと、届け出の受理事業所数に関しましては、コンピューター関係が六六・三%、それで、事務機械の関係が四一%、それから、大変多いだろうと思った建設物の管理とか掃除とかメンテナンス、そういうものは案外少なかったような感じですが、これは労働省の予想どおりですか。一般の方につきましても同じようなことが言えると思うんですけれども、これは労働省の予想どおりですか。
○中西珠子君 私は、ただいま議題となりました労働基準法の一部を改正する法律案について質問させていただきます。 この間の本会議で、この改正案の問題点と思われるところを包括的に、また個別的にお聞きいたしましたけれども、きょうはもう少し改正案の本文に即しまして、少し細かい質問をさせていただきたいと思います。 まず初めに、週四十時間制でございますが、これは三十二条に週四十時間制をうたってはございますが、この実現の時期がはっきりしていない。はっきりしていないということは絵にかいたもちということにもなりますので、大体いつごろ実現なさる御予定なのかお伺いしたいと思います。
○中西珠子君 本日は参考人の先生方、お忙しい中をおいでいただきまして大変貴重な御意見をちょうだいいたしましてありがとうございました。心から御礼申し上げます。私は大変限られた時間でございますので、質問をまとめてお伺いさせていただいて、後ほどお答えをちょうだいしたいと思うのでございます。 まず、清水参考人にお聞きしたいわけでございます。御指摘のとおり、今回の労基法改正案では労使協定による措置が大幅に拡大されるということでございますし、この労使協定そのものが本当に適正な労働者の一人一人の意見が反映したような協定ができるという保証はなかなかないので、現在の集団的労使関係というものも、未成熟ということ……
○中西珠子君 私はこの前の質問のときに、週四十時間制について、また労使協定の問題、変形労働時間制、年次有給休暇の計画的付与、フレックスタイム制その他につきまして通告をいたしまして、それは質問が終わりましたが、裁量労働についてと事業場外労働について、それから換算制、これにつきましては通告はしたものの、時間切れになりまして全然触れていないという状況でございますので、きょうは法案に即しまして、この事業場外労働と裁量労働についてお聞きしたいと思います。 労基法改正案の三十八条の二でございますが、これは事業場外労働ということで、「労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合におい……
○中西珠子君 厚生大臣は所信表明の中で「長寿社会を財政負担の増大の面のみ強調した暗いイメージでとらえることなく、お年寄りの豊富な人生経験が社会の財産であるとの認識を持って、国民の一人一人が明るく健康で生きがいを持って暮らせるような活力ある社会づくりに努めていかなければならないと考えます。」とおっしゃっております。私は全く同感なのでございます。と申しますのは、長寿社会を財政負担の増大の面ばかり強調して暗いイメージでとらえる傾向が非常に今まであった。そして高齢化社会が来るから大変だ大変だということで高齢化社会危機説というものが流布されて国民が大変だ大変だという不安感を持つ一方、行政改革、財政再建の……
○中西珠子君 労働大臣の所信表明をお伺いいたしまして、それについて二、三質問させていただきたいと思います。 時間が限られておりますので、同僚議員が既に御質問になったことに関しましてはなるたけ重複を避けたいと思っております。しかし、雇用問題については新たにお始めになるプロジェクトについて構想などをちょっとお伺いしたいと思うわけでございます。 経済企画庁の国民所得統計の速報によりますと、六十二年の実質成長率が四・二%になる見込み、外需は〇・七%とマイナスに転じ、住宅投資、設備投資、公共投資など内需が記録的な伸びとなり、内需主導型の成長が軌道に乗ってきたということが鮮明になったと新聞が報道してお……
○中西珠子君 六十三年度の厚生省所管一般会計予算の総額は十兆三千二百十一億円を超えており、六十二年度に比べますと二・九%の増加となっております。国の一般会計予算総額に対して一八・二%の割合を占めているという大変膨大なものでございます。厚生省の所管事項というのは、国民の健康と福祉の向上、また国民の日常の生活の質の向上というものに大変密接な関係があり、その予算は非常に大きな影響を与えるものでございます。それゆえ、予算編成におきましては厳しい財政事情の中で大変御苦労になったと思います。厚生大臣初め、厚生省の皆様方の御努力に対して、敬意を表するものでございます。 さて、六十三年度予算の中身を拝見いた……
○中西珠子君 急速な技術革新、円高や内需拡大の要請に対応する経済構造調整の推進、産業構造の転換、労働力の高齢化の進展、女性の就労の増加、強まる核家族化の傾向など急激な経済的、社会的構造変化の中で、勤労者の雇用の安定、労働条件の向上、労働安全衛生の改善、勤労者とその家族の福祉の増進などを図る上で労働省の果たされるべき役割に対する国民の期待はとみに高まっております。このように労働省の役割の重要性が増しているのに、財政事情は依然として厳しく、限られた財源の中で各種の施策につきまして優先順位を選択せねばならず、財源の重点配分をして予算の編成をなさったと伺っておりますが、本当に御苦労さまでございます。労……
○中西珠子君 私は、午前中同僚議員が労働安全衛生法の一部を改正する法律案、勤労者財産形成促進法の一部を改正する法律案につきましては相当突っ込んだ質問をなさいましたので、今日議題となっております労働問題に関する調査として一般質疑を先にやらせていただきまして、余った時間を安衛と財形、両法案に関する質問とさせていただきたいと思います。 最近と申しましても六十三年三月五日付の毎日新聞とそれから六十三年三月七日付のサンケイ新聞朝刊でございますが、それに「労災は血友病を差別するな」というアピールが出ているわけでございます。 このアピールを読んでどきっとしたところへ、実はこれは足立区の労働基準監督署の方……
○中西珠子君 日本の経済は景気の回復が着実に進みつつあると言われており、全般的には雇用情勢もやや改善傾向を示しておりますが、特定の業種や地域、高齢者については著しく改善のおくれが目立っております。造船、非鉄金属、石炭、鉄鋼などの構造的不況業種では引き続き雇用調整が余儀なくされるでしょうし、不況業種を中核的な産業としている地域、特に北海道、九州などではいまだ新たな産業も開発されておらず、雇用機会も限られており、離職者の再就職も困難な状況らしいし、高齢者については依然として有効求人倍率も低い水準にあります。 こういった情勢の中で、日本としては、国際協調型経済構造への変革を推進し、一層の市場開放と……
○中西珠子君 私は、四月十八日の本会議におきましても質問をさせていただいたわけでございますが、本日はもう少し細かい点につきましてお伺いしたいと思います。 まず、私は、国民がすべてだれでもどこでもいつでも安心して医療が受けられるような医療保障制度の確立を願っております。そういう立場から御質問を申し上げるわけでございますが、保険料につきましてまずお聞きしたいと思うわけです。 国民健康保険の保険料はほかの保険に比べまして一番高いわけで、給付はまた一番低いわけでございます。それで、年々保険料が上がりまして、所得の伸び率よりも上回る伸び率を示しているということだそうでございます。そしてまた、地域によ……
○中西珠子君 現在の港湾労働法を廃止されまして、そしてただいま議題となっております全く新しいと言ってもいいほどの港湾労働法を制定する必要性を感じられ御提案になっているわけでございますが、その御提案をなさるに至ったいきさつと申しますか背景と申しますか、そういったものにつきまして大臣のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 どうもありがとうございました。
次に、法案の中身につきまして少し御質問いたします。
現行法はいわゆる六大港というものに適用されているわけですが、今度の法案の中身を拝見しますと、政令で指定する港湾とその水域となっていますね。
これはどういうところをお考えにな……
○中西珠子君 本日は、お忙しい中、参考人の先生方、ここにおいでいただきまして貴重な御意見を賜りまして本当にありがとうございます。心から御礼申し上げます。 私の時間は大変限られておりまして、先生方にほんの一つずつぐらいお聞ききしたいと思っておるのでございますけれども、すべての先生にお聞きすることが果たしてできるかどうか。 まず、石古参考人にお伺いしたいと思います。 国民が、だれでも、どこででも、いつでも、差別なく、安心してリハビリテーションを含む医療を受けられる医療保障制度と医療供給体制を確立することは、原則的には憲法二十五条に基づいた国の責任であると私は思っておるのでございます。 今回……
○中西珠子君 まず、厚生年金保険法の一部を改正する法律案についてお伺いいたします。
厚生年金基金制度は、公的年金を補完する企業年金の中核をなすものとして重要な機能を果たすものでございます。今回この制度の充実と普及を図るために改正法案を提出されていることは評価できるのでございますが、改正法案の中で、厚生年金保険法の第百三十二条に一項を加え、第三項として、厚生年金基金の支給する年金給付について努力目標の水準を設定していますが、この水準を老齢厚生年金の代行部分の二・七倍に相当する水準としている理由についてお伺いします。
【次の発言】 非課税にするその限度というものが大きなウエートを占めて二・七倍と……
○中西珠子君 ただいま議題となっております労組法等の一部を改正する法律案を御提出になりましたのは臨調の最終答申に基づいてということでございますが、もちろん、臨調の最終答申があったから、単にそれだけの理由でなさっているということではなくて、やはりいろいろの事情があり背景があり、そしてまた各方面の意見もお聞きくだすったものと思います。
大臣、その間の事情と経過を少し御説明いただけますでしょうか。
【次の発言】 いろいろ各方面の意見聴取をなさいまして、違った意見も随分出てきたと思いますが、それを調整なすったということは非常に大変な御苦労であったと思うわけでございます。
政府原案におきましては、こ……
○中西珠子君 各党の女性代表が、自民党も社会党も、これまで育児休業の法制化を強く要望されました。 そして、これまでの各党でのいきさつというものをお話しになりました。 私ども、公明党・国民会議といたしましては、昭和六十年四月に公明党独自の育児休業法案を提出させていただいたわけでございます。その中では、男女、両親のいずれでも一年間育児休業がとれるということと、それから所得の六割が保障される。その所得の六割の育児休業手当というのはどこから出すかというと、国と労使が三分の一ずつ出す、いわゆる育児休業基金のようなものをつくりましてそこから出すというアイデアを盛り込んだ法案を国会に提出したわけでございま……
○中西珠子君 本日は、参考人の皆様方お忙しい中をわざわざお越しいただきまして、本当に貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。 日本のエイズの特殊性というのは、五千人の血友病患者の四割が輸入された血液凝固因子製剤によって感染されており、その半数が子供を含む未成年者だという深刻な状況である。それで、いろいろお話を伺いまして私はもう本当に涙が出てきたのでございますが、国とか関係の製薬会社の責任は非常に重大であると考えます。 現在参議院で審議中のエイズ防止法案は、基本的人権やプライバシーの尊重が十分確保されていない、非常に取り締まり的な強権的な法案だという印象を持っておりまして、また非常……
○中西珠子君 私は、公明党・国民会議を代表して、ただいま議題となっております後天性免疫不全症候群の予防に関する法律案に対する反対討論を行います。 この法案は、大変問題の多い法案で、もっと時間をかけて審議を尽くす必要があるのに、委員長 職権で質疑終局し、採決に持ち込まれますことは非常に遺憾であります。 この法案に私どもが反対する第一の理由は、この法案は、その目的とするエイズの蔓延防止に役立たない、むしろ逆効果になるのではないかということであります。 法案は、感染源の把握のため、医師による都道府県知事に対する第五条の報告や、また第七条の氏名等の通報の規定を設けておりますが、これはエイズに対す……
○中西珠子君 私といたしましては、この承認案件につきまして、職業安定所の新設などは非常に紀権たし、基準監督署も新設されるところもあるわけでございますが、中小零細企業で働いているような労働者は非常に基準監督署や職業安定所に信頼感を持っているわけです。リクルート疑惑その他で労働行政全般への不信感が増大している中で、殊に上層部に対していろいろ不信感を持っている人もふえている中で、そういった中小零細企業で働いているような労働者は、第一線の職員の方々がリクルート疑惑なんかで肩身の狭い思いをしないで頑張ってやってほしいという気持ちを持っているわけです。 それで、殊に女子労働者の八五%近くが未組織の中小企……
○中西珠子君 鴨先生にまずお伺いしたいと思いますが、第一点は、先生が御指摘になりましたように歴史的に見たアメリカのパワーの凋落現象、またそれゆえにアメリカが国際政治経済の面において指導性を回復したいという強い要望を持っており、また新しい保守主義、いわばディフェンシブなナショナリズムな態度をしてきているという点では全く同感なのでございますけれども、果たしてアメリカは国際政治、経済面におけるかつてのような指導性を回復できると先生はお考えになっていますでしょうか。これが第一点でございます。 第二点は、SDIに関する研究参加に日本政府は踏み切ったわけでございますが、国会におけるこれまでのSDIに関す……
○中西珠子君 私は、ODAについて意見を述べさせていただきます。 新聞報道によりますと、本年一月二十三日のアメリカ上院の予算委員会公聴会で、強い経済力を持つ日本などの同盟国に西側防衛負担をもっと求めたらどうかとの上院議員の質問に対して、シュルツ米国務長官は、日本の軍事費が国民総生産の一%枠を突破したことに言及しながら、日本国内やアジア諸国には、日本がかつてのように再び軍事大国となるのではないかという大きな懸念があり、米国が日本に言わねばならないことは経済援助の増大だと述べたそうであります。また、長官は日本の経済援助が自国の貿易拡大と結びついていることを指摘する一方で、そうであっても援助増大を……
○中西珠子君 中西一郎先生にお伺いいたします。 先生の国際協力に関する御意見は大変格調が高くて、殊に途上国への技術移転の問題、御指摘になりました適正技術、中間技術の問題などは全く同感なのでございますし、そのほかたくさんお聞きしたいこともあるわけでございますが、時間の関係もございますので二つだけに限定さしていただきます。 先生のおっしゃいました海外進出企業、殊に、途上国に進出している日本の企業のビヘービアについてやはり改善が必要だというような御意見と承ったわけでございますが、現在海外進出企業、特に途上国へ進出している日本企業の中で公害問題を起こしたり、環境破壊の問題を起こしたり、また進出国の……
○中西珠子君 小林先生に質問させていただきます。 先生は政策的な問題として雇用情報の問題をお取り上げになりましたが、職業安定所の雇用情報の内容を向上させる必要性、これは全く同感でございます。それから第二に、失業の地域的偏在をなくすために集中的に地域雇用対策を展開する必要があるとおっしゃいまして、労働力の地域移動を容易にする措置が必要だし、また広域的な地域再開発の必要性、特に社会資本の不足を根本的に改善するための公共事業を興し、失業を吸収する必要性というものを御指摘になりました。これは緊急の対策として全く賛成なのでございますけれども、このほかに中長期的な対策として、やはり新しい産業の振興をも含……
○中西珠子君 本日はお三方の先生方大変貴重な御意見をいただきましてありがとうございます。 まず、外務省の材課長に伺いますけれども、一九八六年のODAの実績の表などをちょうだいしましたが、量的にはアメリカの次というふうなことでございますけれども、対GNP比は非常に低い。これはGNPそのものが高いから、なかなかGNP比を上げることは難しいということでございますし、先ほど矢田部委員からのグラントエレメントと贈与比率を高める努力はどのようなめどを持っているかということについては、ちょっと今のところそのめどがないというお話でしたけれども、技術協力の比率、これがDAC平均二〇・四%の半分しかない、一一・……
○中西珠子君 私は、個人的な意見と申しますよりも、公明党・国民会議が本年の五月に参議院に提出いたしました国際開発協力基本法案の骨子を御説明させていただきまして、そしてこれは非常にまだまだ足りない部分も多いし、表現といたしましても、法制局と半年ぐらいいろいろやっているうちに水で薄められたような面が出てきてしまったり、行き過ぎの面が出てきてしまったりしたわけでございますので、これで最上のものと満足しているわけでは決してございません。そしてまた、皆様方がこの小委員会でとにかく各党が意見を出し合って、そしてまとまった一つのものができてくればいいという考え方でおいでになりますのには大賛成でございまして、……
○中西珠子君 本日は参考人の先生方、お忙しいところ貴重な御意見を賜りましてありがとうございます。 まず私は、宮崎参考人がお述べになりました御意見について大蔵省、外務省の意見を聞きたいと思うんでございますが、宮崎参考人は累積債務の問題の改善に関しまして、一つにはインフレなき持続的経済成長と市場開放の必要性、またそのための主要国の政策協調の必要性をお述べになり、また二つ目にはIMF、世銀などの国際金融機関の資金力の増大、またこれらの国際機関の機能の充実、そして日本の発言力の強化の必要性を強調されましたが、大蔵省、外務省はこれらの点についての日本の寄与の増大についてどのようにお考えか、御意見をお聞……
○中西珠子君 大体私のお聞きしたいと思っていたことは同僚議員がお聞きになりましたので、重複を避けたいと思いますが、もう一度ちょっと念のために具体的にお返事をいただきたいんです。 十六省庁にまたがる予算が、ODA予算が出てきますね。それを結局総合調整なさるのはどこなんですか。経済企画庁は、もちろん総合調整を設置法に基づいてやる、こういうこともこれまでの国会における予算委員会などにおける答弁もいただいているし、一方外務省はとにかく外交ルートを通じてすべてやらなくちゃいけないんだから、総合調整をやるのは外務省ですと、こういうお答えもこれまでいただいているんですね。 じゃ、この六十三年度予算で七千……
○中西珠子君 私どもは、国際開発協力基本法案という名前で一応網羅的な、とにかく目的、基本原則、それから開発協力、すなわちODAの実施体制、そして国会の関与の仕方、すなわち予算の審議においては計画を提出する。それから国会への報告を義務づける。その他民間との協力、すなわち民間専門家や青年開発協力隊員の帰国後の再就職の問題、就職を促進して雇用を確保するというふうな点だとか、民間団体との資金協力の問題、また地方公共団体の開発協力をやっている者に対する補助の問題、その他を一応網羅した形の、非常に不満足ではございますが法案をつくりまして、外務委員会で継続審議になっている状況でございますので、それを全部また……
○中西珠子君 日本のODAはことしは米国を抜いて世界一になるだろうと言われておりますが、量は大幅にふえても質においては国内的のみならず国際的にも批判が後を絶ちません。ODAの質の改善は急務であると考えております。 平成元年度のODA予算との関連で、その質の改善について申し上げたいと思いますが、まずNGOとの関係について申し上げます。 最近外務省は、ODAの質的改善のために無償資金協力とか技術協力の拡充、第三者を交えた客観的評価、フォローアップ、アフターケアの拡充などに努めているようであり、また本年度予算におきましては、国内のNGOとの連携強化のための予算措置を小規模ながらされているし、また……
○中西珠子君 時間が大変限られておりますので、同僚委員が既にお聞きになったことはもうお聞きしませんで、これまでの御答弁をもってそのお考え方というふうにとらせていただきます。 まず、私は五年半前に参議院に来て以来、ODAに関しましては第三者を含めた客観的な評価が絶対必要だということをもう何度もあらゆる機会を通じて強調してきたわけでございますが、最近外務省は第三者を交えた評価というものを既になすっておりますし、それも日本人の学者とか学識経験者の第三者のみならず、第三国だとか国際機関というものの専門家を交えた評価というものをなすっているという点におきましては非常に高く評価しているわけですが、例えば……
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