このページでは藁科満治参議院議員の16期(1992/07/26〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は16期国会活動統計で確認できます。
○藁科滿治君 私は、ただいま議題となりました自衛隊法の一部を改正する法律案に対し、日本社会党・護憲民主連合を代表して、総理並びに関係大臣に質問いたします。 近年、邦人の海外活動は急激に拡大する一方ですが、その中にあって世界各地で地域紛争や騒乱が多発しており、在外邦人の安全確保が重要課題となっています。このような事態に対応するため、民間法人、団体などの自助努力を促すとともに、国としても的確かつ迅速な対応体制を整備することは当然なことであります。しかしながら、緊急事態における在外邦人の輸送を自衛隊機で行おうとする本法案は日本国憲法の根幹に触れる重大な問題を含んでおり、さらにまた、カンボジアにおけ……
○藁科滿治君 おはようございます。私、初めての発言の機会でございまして、多少緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。 私は、本件につきまして若干の意見を提起しながら幾つかの御質問をさせていただきます。 率直に申し上げまして、今日まで公正取引委員会は、国民、格別一般消費者の側から見た場合、必ずしも信頼されその負託に十分こたえ得る存在とは言えなかった、私はそのように考えております。しかし今、公取委は内外情勢変化の中で改めて注目を集めております。言うまでもなく、その情勢変化の一つは日米構造協議に象徴される国際摩擦圧力であり、もう一つは国内における経済力と生活実感とのギャップからくる不信感で……
○藁科滿治君 昨日来、景気動向をめぐっていろんな論議がございました。私もまず初めに、経企庁に景気動向について御質問をいたします。 現下の状況につきましては、複合不況と言われておるわけであります。私もそのとおりだと思っております。また、このタイトルの本がベストセラーの一つにもなっています。いろいろな論評がございますが、この複合不況については主として四つの要素が指摘をされております。その一つは旧来型の需給関係の調整、それから二つ目が昨日来から論議の対象になっておりますバブルの崩壊、それから三つ目が海外の不況要因、そして四つ目が重要でございまして、政府の対応のおくれという問題が指摘されているわけで……
○藁科滿治君 まず最初に、資源エネルギー庁長官に二、三御質問をいたします。 経済、エネルギー、環境の三位一体的な推進、これは口で言うのは簡単ですが、なかなか容易ならざるものがある、このように考えております。例えば新経済五カ年計画でGNPは実質たしか三・五%の伸び、一方で地球温暖化防止行動計画では炭酸ガスの排出量を九〇年レベルで安定させるという相矛盾する大変難しい問題が併置されておりますけれども、この二つの目標を同時に達成するためには少なくとも、まず第一に省エネルギー対策の積極的な推進、そしてもう一つは石油にかわる代替エネルギーの開発、これが不可欠の条件だというふうに考えます。そういう前提に立……
○藁科滿治君 おはようございます。 最初に、今問題となっております公共事業をめぐる談合問題について、通産大臣に御質問をさせていただきます。 金丸事件の解明を通じまして、建設業界を初めとする我が国のやみ献金あるいは談合体質、こういった問題が改めて注目をされております。政・財界の癒着構造ということで、国民の厳しい批判の対象になっております。そこで、各産業と広く関係を持つ通産省として、このような事態をどのように認識されておられるか。また、こういった構造やあるいはシステムから脱却するためにはどのような手を打っていったらいいか。こういうことについて、まず最初に森大臣から見解を承りたいと思います。
○藁科滿治君 まず最初に、中小企業の基盤整備の問題について一点だけ質問いたします。 長引く不況、円高、そして親企業の海外進出、これらのことから中小企業の経営環境はますます厳しさを増しております。本年度の中小企業白書でもそこらの事情については詳細に記述されております。このような時期こそ経済の下支えをしている中小企業の基盤整備を強力に進めることが非常に重要ではないかというふうに考えておりまして、とりわけ熟練技能の再生産、こういった問題が重要な政策課題ではないか、このように考えております。 最近行われました八百社を対象とするアンケートによりますと、技能養成訓練に関する行政への希望として、第一位が……
○藁科滿治君 引き続き関連の質問をさせていただきます。 まず最初に、統一会派の問題について、総理が五月に入りましてから、急にあのようなことを言われたら私どもも怒ると、こういうような発言をされたように伺っております。しかし一方で、四月二十五日の夜、記者団には、与党の会派が幾つにもなっているので何とかしなければならない、そういう話をしていたんだと、こういうことをおっしゃっております。そこで、私は改めてこの問題について総理にお尋ねをしたいと思います。 首班指名が終わった直後、あのような動きが出てきたわけでございますが、総理は一体その場でどのような態度を示されたのか。私は字は下手ですけれども、誠意……
○藁科滿治君 大変遅い時間で恐縮でございます。過労死の問題を質問したいような時間でございますけれども。 私は、参議院の予算委員会でございますから、中長期の立場から数点御質問をいたします。 政府は、従来から中期経済計画を策定されまして、それに向けて経済政策、財政運営を展開されてまいりました。そのこと自体は安定的な成長を引き出す意味で大変重要なことである、このように考えております。 問題は、その中期の計画と実態に大きなギャップが出た、このときの対応についてであります。今、進行中の中期経済計画によりますと、実質成長率は三・五%。これに対しまして実態は九二年が初年度でありますから、これがコンマ四……
○藁科滿治君 私も、法案の審議に入る前に、円高問題について若干質問をさせていただきます。 午前中の質疑でも指摘されておりますように、現状の八十三円前後、こういった円の水準は異常な水準である、しかもその流れに歯どめがかからない、こういう面で私どもも大変深刻に受けとめております。 確かに、円は長期的に見た場合に上昇傾向にあったということは否定できないと思うのであります。平成二年のレベルは約百四十円強だったと思いますが、ことし年初九十円台ということで考えますと、五年で約五十円、年平均で単純に見れば十円、率で言えば七%程度、こういうことが言えるわけで、我が国の円高は一面では構造的な問題を含んでいる……
○藁科滿治君 法案の質疑に入る前に、午前中に引き続きまして、私も現下の景気動向を大変心配しておりますので、この問題への対応について橋本通産大臣に若干質問をさせていただきます。 昨年十月に底をついて景気は回復の軌道に乗った、緩やかに回復に進んだと、こういうふうに言われてまいりましたが、最近になって大変険しい問題が幾つか出てきております。大変心配しております。 一つは鉱工業生産指数、これは景気を下支えしてきた要素でございますが、四月には三カ月ぶりにマイナスに転ずる、しかも経企庁の予測によりますと五月、六月もそういった傾向が続くのではないか、こういうふうに分析をされております。 一方、雇用問題……
○藁科滿治君 引き続き、関連の質問をさせていただきます。 大震災が発生してから一カ月半を経過いたしました。この間、政府、地方自治体、そして各種団体、さらには現地の被災者の皆さん、それぞれ災害の復興に向けて懸命な取り組みを進めております。この機会に私は改めて敬意を表したいと思っております。 しかし、復興の展望は大変険しいわけでありまして、現在なお幾つかの重要な問題が横たわっております。現地からは今日なお三つの問題、医職住、これは当地で言われる医職は医療に職業でございますが、この三つの対策独化を望む強い要求が出ております。 そこで私は、まずもってこの三つの問題について関係大臣に質問をしたいと……
○藁科滿治君 私は、日本社会党・護憲民主連合を代表して、ただいま議題となりました平成七年度予算三案について賛成の討論を行うものであります。 去る一月十七日に発生した阪神・淡路大震災に対し、政府は、総理みずからが本部長となり、全閣僚を構成員とする緊急対策本部を設置するとともに、現地にも対策本部を置くほか、災害対策担当大臣を任命し、さらには復興対策本部を設置するなどして、地方自治体と一体となって懸命の努力をされていることに深く敬意を表するものであります。 緊急の復興対策については特別立法と六年度第二次補正予算の成立て既に施行されており、本格的な復興対策については復興計画や費用がある程度把握され……
○藁科滿治君 各先生から貴重なお話を伺いまして、ありがとうございました。 まず、茅先生に御質問をさせていただきます。 地球規模の環境保全、これを進めるに当たって南北問題が大きな障害である、このように認識しておりますが、あわせて我が国の立地条件から考えた場合に、最近登場しております中国問題、これも大変大きな課題ではないか、このように考えております。 私の手元に二月七日に発表されました国立環境研究所の観測報告が出ておりますけれども、島根県沖の日本海上空で、西寄りの風が吹く日に酸性雨の原因となる汚染物質の飛行の濃度が濃い、こういうようなことが科学的な裏づけをもって実証されているわけでございます……
○藁科滿治君 各先生方から大変貴重なお話を承りまして、まことにありがとうございました。 それでは、早速平田先生に数点御質問をさせていただきます。 エネルギーの長期的な需給関係の見通しては深刻な供給不足が予測される、そしてそれを補うものとして天然ガスの相対的な位置が相当高まるというお話を承りました。したがって、私は天然ガス問題に絞って数点御質問をさせていただきます。 時間の関係もございまして深層ガスのお話を余り詳しく聞けなかったわけでございますが、我が国における深層ガスの開発の可能性について、それからコスト的にはどういう展望が持てるのかということを第一に御質問いたします。 それから二つ目……
○藁科滿治君 今日までの審議とそれから視察の経過を踏まえまして、若干意見を申し上げたいと思います。 今会長からお話がありましたように、私ども十分党・会派として練り上げてはおりませんので、足りない点は各委員から彼ほど補強もしていただきたいと思っております。 近年のエネルギーの消費の伸び、環境問題への対応から見ると、これからのエネルギー対策は、供給重点から需給両面に軸足を置いたものに転換しなければならない。そのような視点に立ちまして、七項目にわたって簡潔に意見提起をさせていただきます。 まず第一に、今次国会で成案を見た省エネルギー・リサイクルに関する法案は消費対策の強化という面で期待されてい……
○藁科滿治君 当初、労働省の方から最後のまとめを兼ねた問題提起があるというふうに伺っておりましたけれども、国会情勢の事情で変則ではあるがという形でこういう論議の場が設定されたわけでございます。したがって、労働省の御意向を本来なら承って総合的な問題提起をしたいというふうに私ども考えておりましたけれども、そういう御要請もあったことでありますので、いずれまた改めて足りない点は補強するという前提で骨格の問題提起、意見提起をさせていただきます。 項目的には六つで整理しておりますが、文章的に十分整理尽くされておりませんので、御了解をいただきたいと思います。 まず第一に、労働人口減少への対応問題でござい……
○理事(藁科滿治君) ただいまから産業・資源エネルギーに関する調査会を開会いたします。 浜本会長から会長辞任の申し出がございましたので、私が暫時会長の職務を行います。よろしくお願いいたします。 まず、委員の異動について御報告いたします。 去る六月二十九日、小池百合子君が委員を辞任され、その補欠として寺澤芳男君が選任されました。 また、去る五日、上杉光弘君が委員を辞任され、その補欠として泉信也君が選任されました。 また、十一日、寺澤芳男君が委員を辞任され、その補欠として小島慶三君が選任されました。 また、二十三日、田沢智治君、矢野哲朗君、白浜一良君及び横尾和伸君が委員を辞任され、その……
○藁科滿治君 どうも貴重なお話をありがとうございました。
それでは、早速沼越参考人に中小企業の体質強化、こういった面から質問をさせていただきます。
中小企業の近代化あるいは合理化、こういった対策の一つとして共同配送という問題があると考えておりますが、この現状と問題点について、それからあわせて、中小企業の場合には資金や要員の関係から情報ネットワークを独自に構築するということが大変困難であるわけでございますが、こういった情報の共有化という問題について、この二つについてまずお伺いいたします。
【次の発言】 次に、労働力不足について御質問したいんですが、先ほど南野先生の御質問に対してかなり問題点が……
○藁科滿治君 どうも貴重なお話をありがとうございました。 宮田参考人と畔柳参考人にまず質問をさせていただきます。 原子力燃料を取り巻くいろいろな動きが内外にございます。まず国内では、原子力の長期計画の改定に伴いまして第二の建設計画、いわば積極的な方針が示されております。しかし欧米では、御案内のようにプルトニウムの拡散を懸念する、はっきり言えばやや批判的な動きが出ている。米国のクリントン政権も九四年から研究開発について非常に慎重な姿勢を示している。さらに一方で核軍縮の急速な進展、具体的に核兵器の解体によ る大量の原子力燃料、この処理をめぐる問題が急浮上しております。さらに加えて九五年には、御……
○藁科滿治君 貴重なお話を承りましてありがとうございました。数点質問をさせていただきます。 まず第一に、今井先生と花見先生、御両人に共通する質問をさせていただきます。 国の基本政策と企業の行動の関係について戦後の経過を振り返りますと、国の基本政策は輸出拡大あるいは経済立国、こういうことでやってまいりましたが、企業の行動もこれに対応する形で成長第一、輸出拡大、こういうことで進んでまいりました。その結果、経済大国という大きな資産をつくりましたが、一方で生活小国という大変な問題点も残したわけで、八七年でしたか、前川リポートを契機にしまして我が国の基本政策は、それ以降、産業優先から人間優先という方……
○藁科滿治君 それでは、ちょっと時間がなくなってしまいましたので、南部先生にひとつ絞って御質問いたします。 最近、ガス事業法の改正が行われまして、大口需要に対する自由化の方向が進んでおります。これは規制緩和の実体経済への影響という意味で実験的な事例として非常に注目をされているわけでございまして、そこで規制緩和の進行に当たって派生するマイナス面をできるだけ少なくしてソフトランディングを果たしていかなきゃいかぬ、そういうふうに考えているわけですが、さて、そこでどういった点を重点に対策を引いていくべきか、先生のお考えを伺いたいと思います。
○藁科滿治君 具体的な意見を申し上げる前に、中間報告骨子案全般についての印象を一言申し上げておきます。 中間報告骨子案を拝見いたしますと、項目の整理的な性格の域を出ていないと、率直にそういう印象を非常に強く持ちました。したがって、それに対する意見も出しづらい。これは私だけの意見じゃございませんで、数人の委員から同じような意見が出ております。 今回の審議経過で、国会全般の日程調整もありまして、関係省庁のまとめの説明がない、資料で提起されるというような手順の流れもございましたから、一面でこういった事情になった背景は私なりに理解しておりますが、それであれば余計、委員の立場からすればもっと踏み込ん……
○藁科滿治君 それぞれ貴重なお話を承りまして、ありがとうございました。 中条先生にまず質問させていただきます。 規制緩和が結果的に労働問題にプラスに作用する、こういうふうにお話を伺いましたけれども、特に物流の底辺にある零細企業、こういったところが合理化とかコストダウンとかになかなか対応し切れないでいる実態、こういった問題についてどのようにお考えになっておられますか。 それから、引き続き環境問題でございますが、これもお話にありますように、市場メカニズムが働いて低価格商品、新鮮な商品が出回る中で、消費者が本当に環境コストを負担できるような自然な行動がとれるんだろうか。また、合理的な選択、判断……
○藁科滿治君 この調査会での産業というのは、私が言うまでもなく、産業プロパーの問題じゃなくて国民とのかかわり合いとか、それから市民、地域とのかかわり合いとか、そういうところに比重を置きながら問題をとらえてきたと思うんです。 そういう観点でひとつあえて御意見を申し上げれば、やはり先ほどの楢崎先生の資料ではないんですが、これほど低利にもかかわらず日本の国民というのは貯蓄が相当強いわけです。この貯蓄の動機が何かというと、結局老後の保障が極めて貧困で未整備であると。ではそれを整備するにはというと、社会的な資本の整備がおくれているということがある。これに最近通産の方が着目して、そういう預金の基金をもう……
○藁科滿治君 NPO、NGOの立法化という問題提起が出ておりますので、私は賛成する立場で若干意見を申し上げたいと思います。 当調査会では、アメリカ、カナダに行ってボランティア活動の現地視察をして、大いに見習わなきゃいかぬ面が多いという総合判断をして帰ってきたわけです。今回の震災の経験を経て、日本もこのことに関してはなかなか捨てたものではない。特に学生諸君など、団体はないけれども自発的に、自然発生的に活動に参加している。それほど被害がひどかったという面もありますけれども、そういう面でやはり評価できる点はきちっとしていきたい。 しかし一方、今回の体験でやっぱり問題も多いわけですよ。多くを申し上……
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