このページでは須藤美也子参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、海洋法に関する国際連合条約及びそれに関連する法律案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。 海洋法条約は海の憲法とも呼ばれています。地球表面の七割を占め、人類生存に不可欠な海洋の利用について、国際的な新しい指針が条約として明文化された意義は極めて大きいものがあります。 海洋法条約が十四年前に採択された背景には、沿岸国の経済主権を守るとともに、海を人類共同の財産として活用していこうとする世界の大きな流れがありました。残された問題はあるものの、この条約の批准を機に、世界の平和とすべての国の経済的発展に貢献できる海洋の秩序確立に努力すべきでありま……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、農林中央金庫と信用農業協同組合連合会との合併等に関する法律案と農業協同組合法等の一部を改正する法律案に対して、総理並びに関係大臣に質問をいたします。 今、日本農業は危機的な状況にあります。WTO協定受け入れによる米を初め農畜産物市場の全面的な輸入自由化や、新食糧法によって政府買い入れ米価の一・一%引き下げ、自主流通米価格の下落、減反の押しつけなどが農家経営の困難を一層深刻なものにしています。にもかかわらず、総理は、今国会の所信表明の中で農業については一言も触れませんでした。日本農業新聞が、「首相が農業にそっぽを向き、基本姿勢やビジョンを何も……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、総理並びに関係大臣に質問いたします。 まず、冒頭に、インドの核実験強行に対し、我が党は強い抗議の意思を表明するものであります。 これは、核兵器廃絶を求める世界の願いに逆行するものであります。同時に、特定の国による核兵器独占が核不拡散条約体制として合法化されていることの矛盾が最も危険な形で明らかにされたものであり、今こそ核実験全面禁止、核兵器廃絶、そのための被爆国日本の努力が強く求められていることを厳しく指摘しなければなりません。 今、橋本内閣のもとで、日本経済の混迷と国民生活の深刻さはとどまることを知りません。昨年度の経済成長率は、第一……
○須藤美也子君 ただいま問題になりました会期を三十二日間延長することに日本共産党は反対であります。 その理由を申し上げます。 日本共産党は、今国会の重要課題であるオウム問題に端を発した宗教法人法の不備を改めるための改正案は当然の内容であると考え、今国会で成立させるべきなどの態度を表明してまいりました。この見地から、我が党は、宗教法人法問題の審議を徹底し、成立を図るための会期延長であれば賛成であります。 ところが、与党三党は、会期末に突然、憲法違反の政党助成の制限条項である三分の二を撤廃し、無制限に助成するなどの政治改革法案を提出しました。本院は、政党助成法も含め、小選挙区制導入の政治改革……
○須藤美也子君 まず最初に、大臣にお尋ねしたいと思います。 漁業も林業も衰退の一途をたどって、そして今また日本農業の大黒柱である米までも輸入自由化にさらされる、こういうもとで日本農業はかつてない重大な岐路に今立たされている、このように考えます。 そういう中で、せんだって秋田に行きました。大臣の地元でありまして、大臣は朝日新聞のインタビューに答えてこうおっしゃっています。国民の主食だけは自由化してはならないのではないか、そしてさらに、六年間で再交渉したい、このように述べておられます。この点については我が党と一致しているわけであります。しかし、問題はこれをどう実行するかだと思うんです。 大臣……
○須藤美也子君 私どもは今、全国各地で日本の米と農業を考えるシンポジウムを開いております。これまで六千人を超える農業関係者の方々と懇談してまいりましたが、この中で自主流通米の暴落や減反拡大のもとでこのまま米づくりを続けていけるのか、こういう強い不安が出されております。 そこでお尋ねいたしますが、政府買い入れ米価の算定の基本的考え方の中に、市場価格を反映させながら価格の安定的運営を図るという点があります。既に自主流通米は、新潟魚沼コシヒカリ、岩船コシヒカリを除いて、基準価格に比べて軒並み限度いっぱい、六%から七%値下がりをしております。多くの銘柄米は二万円をほとんど割っている。仮渡金で二千円か……
○須藤美也子君 私は、日本共産党の須藤美也子と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。 海洋法条約が批准されることによって、今後同条約に基づいた新たな海洋秩序がますます世界的に強化されていくと思います。海洋国家である我が国の何よりも最大の課題となるのが排他的経済水域における漁業等に関する規定であります。 そこで、農水大臣にお尋ねをいたします。 まず、排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利に関する法律案の附則第二条には、政令で適用除外の期限を定められる、こうあります。この政令は、いつ、また期限をどのくらいにして定めるのか、これをまずお尋ねしたいと思います。
○須藤美也子君 私は、まず最初に大臣にお尋ねいたします。 二十一世紀は世界の食糧不足、こういうことが世界の常識になっております。そういう中で、世界各国ではそれぞれの国の自給率を引き上げる、こういう努力をしているにもかかわらず、日本はどうなのか。日本は、一月に発表された食糧の自給率、カロリーベースで四六%、穀物では三三%と、一億二千万人の国民の胃袋の半分以上が外国に依存しなければならないという、こういう極めて深刻な状態になっているわけであります。 世界の食糧の需給を考えるときに、日本の食糧の自給率を少なくとも六〇%台に回復して、さらにこれを高めていく、こういう立場で農政の転換を図る、このこと……
○須藤美也子君 質問の前に、私は何度か農水常任委員会に参加させていただきました。言論の府でありますから常任委員会はいつも全会一致をとって常任委員会が開かれてきたと思います。 ところが、今回は野党、私は野党ただ一人ということになりますでしょうか、平成会欠席のままに常任委員会が開かれた。このことについては私は今後こういうことのないように委員長に厳重に抗議をしたいというふうに思います。委員長、よろしくお願いいたします。 それでは、質問に入ります。 私は先日、農水常任委員会で大臣に住専問題について質問をいたしました。農民はもう我慢できないと、こういう状況にあるということを申し上げました。そのとき……
○須藤美也子君 私は、畜産物価格についてお尋ねしたいと思います。 今、非常に重要なことは、畜産物の価格を保証して、畜産、酪農の経営を守ることだと思います。北海道の酪農経営の収支を見ますと、九三年度では六百七十六万円、九四年度は五百五十七万円、このように減収しました。そして、酪農家戸数は年々減少し、九五年は七百戸も減って、今は一万一千九百戸になっています。きょうも傍聴席に北海道の酪農民の方がいらしておりますけれども、先ほど紋別の方からお聞きしました。酪農民の方がいろいろ苦労なさっているわけですが、ある集落では百十戸のうち二十戸は利息も払えないという状況だそうです。十勝では年間に二十戸ぐらいやめ……
○須藤美也子君 今回の改正では一部の有害動植物、カツオブシムシやコウジカビ病菌などを検疫措置の対象外にしておりますが、有害動植物ではなくなったということでしょうか。
【次の発言】 カツオブシムシやコウジカビ病菌などが有害動植物なら、現在の輸入検疫では検査で有害動植物が発見されれば消毒あるいは廃棄等の措置をして有害動植物の侵入を防止することになっています。これからは輸入量がどんどんふえているのに、もうこうした措置は必要がない、こういうふうに判断されたのでしょうか。
【次の発言】 それでは、検疫するものとしないもの、つまりこっちはいい虫こっちは悪い虫、こういうふうに決めるのはだれが決めるんですか。
○須藤美也子君 緑と水の源泉である山が今荒れ果てています。先ほど井上委員の質問の中に、これまで日本の山を守ってきたのが九割を占める零細、小規模の林家であったと言われました。私は東北出身であります。一年の半分は雪に埋もれています。雪が降っている間は山に入ることができません。だから、中山間地の農家が農業の合間に山を守ってきました。ところが、この中山間地、高齢化と価格が低迷してもう造林の意欲さえもない、これが今のお山の実態だと思います。そういう中で、林野三法がこういう山林関係者にとって意欲を回復するようなそういう内容のものになるように、まず最初に私は期待したい。 では、これから若干質問したいと思い……
○須藤美也子君 質問前に、大変恐れ入りますけれども、私の限られた時間は十五分であります。
答弁はなるべくわかりやすく簡潔にお願いをいたしたいと思います。
農水省では、今後十年間を見通して新たな農林水産研究の基本目標を策定しようとしておりますが、農産物の総自由化路線の中で、国民に安全で安定的に食糧を供給するために、食糧自給率の向上に向けた課題にどのように取り組もうとしているのか、その点をまずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 日本は先進国の中で食糧の自給率が最低ですね。カロリーベースでは四六%。これも去年ようやくお米が豊作で、一二〇%で四六%です。穀物では三三%。三〇%台の国というのは、……
○須藤美也子君 私は、熊本県の国営川辺川土地改良事業の計画変更にかかわる問題について質問いたします。きょうは、遠く熊本県の地元の方々が夜行でこの会場においでになっております。現地農家の御苦労もお考えの上、御答弁をお願いしたいと思います。
まず、構造改善局長にお尋ねをいたします。
計画変更に異議申し立てをしている関係者並びに農家は何人おりますか。
【次の発言】 このうち、行政不服審査法に基づいて口頭意見陳述をした方は代理人も含めて何名ですか。
【次の発言】 局長、この数字について、各市町村ごとの異議申し立てをしている方、それから同意している方、この資料を提出するよう要求いたします。
時間が……
○須藤美也子君 先ほどの答弁の中で、理事長の給料が百三十一万、理事の給料が百万五千円と、ちょっと今の農家の状況から見たらびっくりするんじゃないかと思います。 そこで、私は天下り人事の問題についてお尋ねをします。大臣にまずお尋ねをいたします。 昨年の二月二十四日の閣議で当時の官房長官が、常勤者の役員に対して国家公務員出身者の比率、これは半分以下にすべきだ、こういうことをおっしゃいました。ところが、先ほど谷本さんは、農水省がよく削減、行革審に協力をして高く評価しているようですが、私はそういう評価はできないんです、残念ながら。これは、農水省の所管する特殊法人で、当時の官房長官の発言をクリアしてい……
○須藤美也子君 冒頭に御報告がありましたが、九年産米の政府買い入れ価格、一・一%引き下げを諮問しました。自主流通米価格の下落とあわせて、米作経営の困難を一層拡大するものであります。これでは、後継者が稲作に意欲を持つことなど到底できるはずがありません。
新食糧法の第一条は価格の安定をうたい、第五十九条では「米穀の再生産を確保する」としてありますが、米価の引き下げは新食糧法のこの趣旨にも反したものではないですか。
【次の発言】 先ほどの報告では、四月から引き上げの消費税も加算している計算でしたね。あれでは納得できないんですよ、私といたしましては。同時に、農水省の算出した生産費は、この資料を見ます……
○須藤美也子君 三人の参考人の皆さん、本当にお忙しいところを御苦労さまでございます。私の持ち時間は十分ですので、まず三人の参考人の方々に質問を一括してさせていただきたいと思います。 まず最初に、全中の松旭俊作参考人にお尋ねいたします。 本を読まさせていただきました。先ほどおっしゃるとおりのことを書いているなと思って感心して聞いていたんですが、二〇〇〇年までに農協を五百四十八にする、広域になればなるほど組合員が農協から遠くなり利用しにくいと言っています。私は山形です。山形もかなりのところで広域合併が進んでおります。そこの父ちゃん方が、農協が合併されたら、もう簡単に農協に行けなくなって利用でき……
○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。 まず、今回の法案は二つの特殊法人、鉄道整備基金と船舶整備公団を統合するものですが、そこで鉄道整備基金についてお尋ねをしたいと思います。 この基金は九二年に、東海道新幹線等の既設新幹線をJRに譲渡した代金の一部を活用して整備新幹線建設費に充てるものとし、これに運輸省からの補助金を加えて鉄道整備費の助成を行うことを目的として設立されました。この基金がつくられる以前から運輸省が行っている事業に新たに新幹線譲渡収入の活用が加わっただけであり、何ら基金が存在しなくとも支障はないのではありませんか。従来どおり運輸省が補助金交付とあわせて業務を行えばよいこと……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、スポーツ振興くじ法案、いわゆるサッカーくじ法案の本会議趣旨説明、質疑を省略して委員会に付託することに反対の意見を表明いたします。 サッカーくじ法案は、これまで国民各界の強い反対によって国会への提出ができなかったものであります。 ところが、衆議院ではわずか二時間四十分の審議で採決の強行をしたのであります。しかも、本法案が採決された衆論院本会議では、提案者の属する各党の党首を初め約七十人の反対や棄権、欠席者がありました。これは、本法案がいかに道理のないものであるかを示していると思います。国民の声を無視した衆議院での審議に対して、国民の怒りの声……
○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。よろしくお願いいたします。 まず最初に、官房長に質問をいたします。 協同組合検査部を今度新設するということですが、住専のような農林系金融機関のずさんな融資実態や経営状況をある程度チェックでき、協同組合の健全化という社会的ニーズもある中で、最小限度の行政検査機能をつけることは私は必要であると考えます。その上に立って、若干の問題点について質問をしたいと思います。 まず、行政検査の的確な実施を通じて協同組合の経営の健全性を確保していくことが必要であると言っておりますが、経営の健全性というのは今日の状況のもとで何を意味しているのでしょうか、これ……
○須藤美也子君 最初に重油問題について大臣にお尋ねをいたします。 先ほど来御質問がございましたので、私は別の角度から質問したいと思うんですが、二月十八日、関係府県から緊急要望書が出されております。それから、二月十二日には全国漁協婦人部から六項目にわたる要望書が出ております。この中には、特に漁業者の生活不安を解消し生産活動が再開できるまでに必要な救済措置を講ずること、さらに、作業員の健康被害に対し医療費等の補償をすること、こういうことと含めて、関係府県からは、融資に係る利子補給等について国の財政支援をしてほしい、こういうことが出されております。 これに対して大臣はきのうの所信表明で、こういう……
○須藤美也子君 まず大臣にお尋ねいたします。 ただいまの質問にもありましたけれども、特別措置法をつくって二十年たってもいまだに松くい虫を撲滅することができない、そういう中で今回一部改正案が出されたわけです。 二月二十一日、日本弁護士連合会が松枯れ対策としての農薬空中散布の廃止を求める意見書を提出されております。この内容は、専門家の意見も含めてかなり詳細に検討した上で、松くい虫原因説か、特別防除の有効性や安全性など疑問であると判断しております。 こういう中で、この意見書を大臣はどのように受けとめておられるのか、まずそのことからお尋ねをいたします。
○須藤美也子君 午前中からいろいろ質問に対する答弁を聞きながら、私は大変むなしい思いをしながら聞いておりました。今養蚕農家は、この一年だけでも一万三千六百四十戸から七千九百八十戸と五八%に激減しています。こういう状況の中で今回の繭糸価格安定制度の廃止と製糸業法、蚕糸業法を廃止する法案が上程されているわけですが、大臣は我が国の養蚕業、製糸業をどう守り発展させていくのか、これが私の心に響いてこないんですよ、先ほど来の答弁の中で。ここをひとつお聞きしたい。 さらに、政府は九五年十二月、農産物の需要と生産の長期見通しを閣議決定しました。ところが、この中には、中山間地で最も重要な基幹作物の一つである養……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、繭糸価格安定法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 我が国の蚕糸業は、低迷する生糸、繭価格と生糸の輸入増加、さらにはプレス繭の輸入等により、その経営は極度に悪化しています。養蚕業は、中山間地域における重要な基幹作物の一つであるにもかかわらず、養蚕農家はこの一年間に六千戸近くも激減するという極めて危機的な状況にあります。今日の蚕糸業危機を打開するためには、生糸、絹製品の輸入を規制し、価格安定機能をさらに強化することではないでしょうか。 ところが、改正案では、本法の目的について、これまでの「価格の安定」という文言を削除し、新たに「輸……
○須藤美也子君 昨日の大臣の趣旨説明の中で、海洋法に関する国際連合条約の締結に伴い、本年一月に漁獲可能量制度が導入され、資源管理の推進等漁協の果たすべき役割がますます重要となっているとおっしゃいました。こう言われましたけれども、肝心の韓国と中国への二百海里適用がいつになるのか、それ抜きに資源管理も成り立たない、こういうふうに考えます。 昨年の海洋法条約の審議のとき、私の質問に対して当時の大原大臣はこうおつしゃいました。一年をめどに交渉を進めていく、こうおっしゃったんです。外務省の方は、いたずらに妥結の見通しもないまま交渉を続けていくべきではない、このように答弁なさいました。あれからもう一年た……
○須藤美也子君 最初に、来年度の加工原料乳の保証価格決定に当たりまして、農水省はどういう姿勢で臨もうとしているのか。もちろん、私は引き上げの方向で臨まれると思うのですが、どうですか。
【次の発言】 三月十五日の、全日本開拓者連盟が畜産局に要請をした、その回答の中に気になる文言があります。それは、「基本的には納税者の理解を得られるような運用にする必要があり、その点では世の中の目が昨年の今頃とは比較にならないくらいきびしいものになっていることにも配慮して価格算定をしていかなければならない状況にある。」と言っています。この「世の中の目が昨年の今頃とは比較にならないくらいきびしい」ということはどういう……
○須藤美也子君 私は、減反の問題について違う視点から質問をいたします。 新食糧法、今もう既に新はなくなったと思うんですが、食糧法ができてから二年目を迎えます。こういう中で、先ほど来いろいろ質問がありましたが、高知県の知事あるいは岩手県の東和町の町長、こういう方々が、もう減反はやらないよという発表をしたわけです。この問題は全国的に大きな反響を呼んでいると思います。 そこはただ部分的だと先ほど局長さんはおっしゃいましたけれども、昨年の未達成の県は十二県、二百五十を超える自治体が減反未達成であります。しかし、全国の減反面積の目標からすれば、全体としてその面積は達成しております。 そこで、私は去……
○須藤美也子君 今回の改正案は、家畜伝染性疾病の危険度を再確認し、法定伝染病に狂牛病を含む五つの伝染性疾病を追加し、予防体制の確立のために獣医師に新疾病の届け出義務を設けたことについては評価いたします。
しかし、問題点は、国内の予防体制の対象家畜伝染性疾病を、家畜の伝染性疾病から特定疾病または監視伝染病に範囲を制限するとともに、先ほど答弁もありましたけれども、プルセラ病、結核病、馬伝染性貧血の検査業務をなぜ廃止されたのか。もう一つは、豚丹毒など三種類を伝染性疾病から削除する理由は何なのか。この二点を先ずお聞きいたします。
【次の発言】 ワクチンの開発とかいろいろと御努力は認めますけれども、例……
○須藤美也子君 五月二十一日の梶山官房長官の記者会見の内容について、まず大臣にお尋ねをいたします。
諌早干拓後の営農形態について、団体ないし企業として世界に冠たるものができないのか、地元の要望にこたえて農家から入植者を募るという農水省の営農計画、これに異論を唱えた、こういうふうに各社も書いております。企業参入を認める発言であり重大な問題でありますので、本来であれば私は官房長官に来ていただいて真意を聞きたいところですけれども、忙しくて来れないということですから、大臣からかわって答弁をお願いいたします。
【次の発言】 この官房長官の記者会見の全文を持っているんですけれども、少なくとも官房長官です……
○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。 まず最初に、長官にお聞きしたいと思います。 先ほど第八回ベルリン・マンデート・アドホックグループ会合の報告をお聞きいたしました。この中で、交渉妥結の基礎となるテキストができたことの成果がかなり強調されたと思います。しかし、肝心な温暖化ガス削減の数量目標、これについては実質的な交渉がまとまっていない、交渉に至っていない。この点は、成果どころか、肝心かなめのこの数値がまとまっていないということに対して私は非常に重要な問題であるというふうに考えざるを得ないわけです。 それで、京都会議を目前にして、議長国になっている日本としてこの事態をどのように認識……
○須藤美也子君 いろいろダブるかもしれませんけれども、十二月の京都会議を前にして国内の削減対策を取りまとめました関係審議会合同会議の最終報告書、これを読ませていただきました。これに関連して若干質問したいと思います。 この報告書には、こういう報告書に示された「対策が所期の効果を発揮すれば、二〇一〇年時点のエネルギー起源のCO2排出量は九〇年レベルとほぼ同レベルとなる。」と。ということは、削減ゼロということになるじゃありませんか。 政府は原則五%削減、差異化二・五%ですから、事実上ゼロというようなこの報告書というのは、この関係審議会合同会議では削減するという姿勢がここに反映されていない、こうい……
○須藤美也子君 私は日本共産党を代表して、発議に加わらなかった理由についての意見を表明いたします。 理由の第一は、参議院改革は全会一致で進めるとの原則に反しているからであります。参議院制度改革検討会報告には委員会数を十二と限定することについて検討することについては賛成しがたい旨、また、行財政機構及び行政監察に関する調査会報告には「国会が国民の期待する行政監視機能を発揮するためには、国会又は参議院の附属機関としてオンブズマン又は行政監視院を設置すべきである。」ことが明記されておりますが、これは我が党の意見を反映したものであります。また各派代表者会議でもそれぞれの案件につき反対の意見を述べてきた……
○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。 私は、農林水産関係予算にかかわる改革の基本方針に関して質問をいたします。 まず、皆さん御承知のように、今、日本の農業は大変厳しい危機的な状況を迎えています。この一年間で農家戸数は四万四千戸減少しました。就農人口は三万九千入減りました。さらに、耕作放棄地の拡大、その上、農業所得は減少する一方、そして後継者がいない、こういう中で急速に農業離れが進んでおります。 こういう現状の中で、先般開かれました衆議院の委員会で島村大臣は、農家が将来的に希望を持って仕事ができるように最善の努力をしてまいりたいと、こう答弁しておられます。しかし今、自主流通……
○須藤美也子君 漁港整備計画の中で、水産庁は、第三種、特定第三種など大型の漁港が半分以上を占める全国百カ所の拠点漁港の整備を重点にしていますが、その拠点漁港の整備予算の金額は、九六年、九七年、九八年、この当初予算は幾らになっているか、年ごとにお尋ねいたします。
【次の発言】 九八年度は幾らですか。
【次の発言】 年々大型の漁港中心の拠点漁港への投資がふえています。しかも、漁港施設整備予算に対する割合も年々ふえています。
例えば一例を挙げます。ここに全国漁港協会で出したポケットブックの中に熊本県の牛深ハイヤ大橋が紹介されております。百数十億もかけてこの牛深ハイヤ大橋をつくった。水産庁の計画は、……
○須藤美也子君 私の時間は八分であります。限られた時間でありますから、私は農水大臣の基本的な農業に対する政治姿勢についてまず問いたいと思うんです。 十年産米は一万五千八百五円、二年連続の低下であります。その中で、先ほど冒頭に報告がありました、生産費は逆に一〇〇・三五%。生産費は上がり、米価は低下している。こういう状況のもとで、農家が安定的に農業経営を本当に展望を持ってやれるのか。そういう点では、私は、全国各地の農家が今、集団離農をしなくちゃならない、あるいは集落ごと、町ごと崩壊の危機に直面している、そういう認識をまず持っていただきたい、こういうふうに思うわけです。 そこで、農水省は新たな米……
○須藤美也子君 法案に対する質問の前に、大臣にお尋ねをいたします。 来年の参議院選挙に向けて、農林漁業団体の行き過ぎた選挙運動が各地で大きな問題になっています。 ここに、北海道農業共済組合連合会参事の名前で各農業共済組合長あてに出された、「第十八回参議院選挙比例代表候補日出英輔支援署名の協力依頼について」、事務連絡、平成九年十月二十八日付、出しているのは総務部企画広報課所管、こういうふうになっています。これを大臣に上げます。(資料を手渡す)農水省出身の方でありまして自民党候補、農業共済組合を使って大規模な後援会員集めが公然と行われている。この内容を見ますと、当選ランクは百万人、これを集めな……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。 まず、第一の理由は、今回の改正案は、金融ビッグバンに向けて大蔵省主導による金融機関の再編を進める預金保険法改正案の横並びであり、その改正案の内容をほぼそのまま取り入れたものであります。 金融ビッグバンは、大銀行の要求に沿って多くの中小金融機関の整理を促進し、乱脈経営で破綻した大手の金融機関に膨大な資金を投入しようとするものであり、国民にとっても農漁協の信用事業にとっても重大な影響をもたらすものであります。 このような預金保険法改正案と横並びの貯金保険法の改正案を認め……
○須藤美也子君 参考人の皆さん、きょうは御苦労さまでございます。私、日本共産党の須藤美也子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。座ったままで質問させていただきます。 まず最初に、中小企業の皆さんから先ほど来もいろいろ御報告があったわけですが、三十兆円の公的資金を導入しながらその効果を期待したわけですけれども、現状はそういう貸し渋りは是正されていないと、そういうお話がいろいろ出されております。そういう点で、五月二十三日の日本経済新聞では、中小企業向けの貸し出しを減らしている銀行もあると。三和銀行は七千五百億円、あさひ銀行は一千億円貸し出しを減らしていると、そういう記事が載っておりました。……
○須藤美也子君 参考人の皆さん、きょうは本当に御苦労さまでございます。 日本共産党の須藤美也子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 先ほど来、三人の参考人の皆さんの御意見をお伺いしながら、今の日本経済の混迷と、国民生活は大変深刻な状況になっている。昨年度の経済成長率は第一次石油ショック以来二十三年ぶりのマイナス成長で、失業率は史上最悪の状況になっている。個人消費の落ち込みはもう全国各地とこに行っても大変な状況になっております。 そういう中で、高木先生にお尋ねしたいと思うんですが、高木先生は今回のこういう不況を招いた原因について四点おっしゃいました。私どもは、消費税の増税と医療、福……
○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。よろしくお願いいたします。 午前中から午後にかけて、いろいろな質問に対する農水省の答弁に対して私は納得していませんので、繰り返しの質問になると思いますが、しつこく質問させていただきます。 まず、前回の十二月十一日の農協貯金法改正のとき、農水委員会で同僚委員が、保険事故や資金援助が多発してきたら準備金が足りなくなって枯渇するのではないか、こういう質問をいたしました。それに対して農水省は、貯金保険機構の財源につきましては心配はない、こういうふうにきっぱり答えましたね。そして、先ほど来そういう答弁を繰り返しています。 それならば、なぜ政府保証をつける……
○須藤美也子君 私は、主に大臣に質問いたします。 先ほど来、何番目にもなりますと質問がダブります。ですから、かいつまんで、私も答弁されたことについては省いて質問したいと思うんです。 まず第一に、OECDの農相会合で、大臣は、先ほど来お話ありましたように、食糧安全保障の重要性と農業の持つ多面的な機能の必要性、これを強調されました。そして、十日の所信表明でもそのことについて主張されたわけです。 それで、大臣のおっしゃる食糧安全保障の中身とは一体何なのか、これをお聞きしたかったんです。ところが、隣の官房長さんが、先ほど谷本さんの質問に対して、国内生産と備蓄と輸入とを適切に組み合わせればいいんだ……
○須藤美也子君 真珠養殖事業法の廃止についてお尋ねをいたします。
ただいまお話もありましたが、二年前からアコヤガイの大量へい死が全国に広がっております。この資料を見ますと、最高にへい死率がふえているのが佐賀県、大分県、熊本県、三重県であります。九日、十日に開かれた原因究明の研究担当者会議では、その原因は感染症であるということを確認されましたけれども、アコヤガイのへい死を防ぐための予防をどう考えているのか、この点をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 原因不明のへい死で養殖業者、関係者は非常に今苦しんでおります。愛媛県では最近この養殖業者が自殺をすると、こういう悲劇も生まれております。そうい……
○須藤美也子君 私の持ち時間は十分ですので、できるだけ簡潔な答弁をお願いいたします。
まず最初に、搾乳牛一頭当たりの粗収益、所得、そして家族労働の報酬、これが前年に比べてふえているのか減っているのか、簡潔にお願いします。
【次の発言】 政府の資料でさえ昨年より粗収入、所得、それから労働報酬、全部減少しております。しかも、加工原料乳価は現在一キロ当たり七十四円二十七銭、二十年前は八十八円でした。ところが、現在七十四円二十七銭。これを据え置くのか、引き上げるのか、下げるのか、これはあした決まるわけですけれども、そういう状況の中で農水省は常に他産業並みの所得、だから規模を拡大する、こういう方針を立……
○須藤美也子君 災害暫定措置法について、まず大臣にお尋ねいたします。
災害から農地を含む農業関連施設を守り維持していくことは、農業経営の安定と、さらには国民に安定的に食糧を供給する、さらには大臣がたびたびおっしゃっておりますように、環境保全など農業の持つ多面的な機能を発展させていく、そういう面から災害復旧に当たって個々的な自治体とかあるいは農家がこれを負担するのではなくて、まさに農政の問題であり、国民の命と財産を守る国政の責任であると私は考えますが、大臣の認識はどうでしょうか。
【次の発言】 そこで、大臣にもう一度お尋ねいたしますが、今回の改正の理由は、十四年前の前回の改正から比べて工事費の……
○須藤美也子君 私は、特別会計である国営土地改良事業について質問したいと思います。
まず、国営土地改良事業は二年間据え置きで十五年間償還、こういうふうになっていますが、事業が完了してこれから償還する、二年据え置いてこれから十五年償還しなくちゃならないという、こういう人たちがどう言っているか。これから十五年で借金を返すと、子供の代まで借金を残すことになるから一括して繰り上げして償還をしたいと、そう言っている方々が全国各地にいらっしゃいます。こういう農家の方々のために一括償還、これは制度として認められるわけですね。どうですか。
【次の発言】 そういうところにも予算の十分な配分をしながら、ぜひ農家……
○須藤美也子君 きょうはお忙しいところ三人の参考人の皆さん、御苦労さまでございます。日本共産党の須藤美也子でございます。 まず最初に、小久保先生にお尋ねをいたします。 先ほどの御説明をお聞きいたしまして、コーデックス委員会が示した十二手順のシステム、これを導入するとすれば、やはり私たち頭に浮かぶのは施設設備にお金がかかる、それから衛生管理の面で人材が必要となるというふうにどうしてもそっちの方に行きがちです。しかし、HACCPの目的そのものは、O157の問題が出ました、いまだにその原因が明らかにされていない。そういう点からすると、病原微生物の発生、これを抑えること、それから病原微生物のことを……
○須藤美也子君 まず最初に、O157の汚染源について、先ほど来、厚生省と農水省の意見が違うと。そういう点で、るる延々とお聞きをしても始まりませんので、私はここで明らかになったことは食品微生物に対する研究と、それからデータバンクが整っていないということが証明されたのではないかというふうに思うんです。 そういう点で、この問題について深く質問する余裕はありませんので、ここで申し上げたいことは、O157の発生源の徹底的究明を国民は待っているわけです。そういう点で、一日も早く国民にO157の原因を明らかにすることを強く要求いたしまして、まず最初に大臣に質問をしたいと思います。 HACCPシステムを導……
○須藤美也子君 今回の法改正に対して趣旨説明で、地方分権委員会の勧告によるものと、大臣がこう説明されました。平成八年の地方分権推進委員会の中間報告で農地転用の権限を都道府県に移すことを盛り込んだときに、農水省はどういう主張をされたんですか。
【次の発言】 二ヘクタールを超える農地は農相の直接執行であり、二ヘクタール以下の農地は法定受託事務としてすべて権限を国に残すことを中間報告で農林水産省は主張しています。そうですね。今ちょっとやわらかく局長さんはおっしゃいました。もういいです。
当時の大原農相は、そのとき、十月四日の記者会見でこう言っているんです。食糧安全保障は国の仕事、何でも分権するとい……
○須藤美也子君 本法案の育成者の権利を強化するということは妥当なことであると思います。登録品種のうち、企業がふえておりますが、個人は三割を占め、多くは農業をやりながら研究を続けております。 私は育成者の方からいろいろお聞きしましたが、昔から育種をやると財産がなくなると言われるように時間と労力がかかる、大変な仕事である、そういうときに農業改良普及センターとか試験場の皆さんから技術の面の指導をいただいたことが大変ありがたかった、こうおっしゃいました。 そういう点で、個人育種の発展にとってこうした公的機関の適切な指導、設備、機器の利用、こういう便宜を図る、連携をとるということが非常に重要だと思い……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、九七年度一般会計補正予算外二案に対し反対討論を行います。 まず、反対する最大の理由は、大蔵汚職の十分な究明もしないまま当初予算の半分に近い三十兆円もの巨額な公的資金を銀行業界の支援につぎ込む枠組みをつくることです。そのために本補正予算の総則で二十兆円の政府保証枠が掲げられており、我が党は断じて容認できません。 橋本総理は、これまで三十兆円の投入計画について、これは山一証券、北海道拓殖銀行の破綻によって金融システム全体の信用が揺らいでいるからだと説明してきました。ところが、金融不安の発端となった山一証券、拓銀の破綻が、まさに大蔵省の深い関与……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、一九九八年度一般会計暫定予算外二件に対する反対討論を行います。 政府は、一九九八年度予算案を審議する前に、国民の反対の声をよそに、三十兆円もの公的資金を銀行支援に投入するため、補正予算と関連法案の成立を優先させました。その結果、一九九八年度予算案の審議が大幅におくれ、年度内の成立が不可能になったため、政府は暫定予算を組まざるを得なくなり、経常的経費等、必要最小限の経費を計上したものと説明しています。しかし、その内容は十八日分とはいえ、反国民的な政策経費を含んだものとなっています。 すなわち、本暫定予算は、財界奉仕、軍事費拡大、国民生活切り捨てを特……
○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、一九九八年度予算三案に対する反対討論を行います。 日本経済は出口の見えない大不況の真っただ中にあります。今政治に問われているのは、国民の生活と営業を守り、日本経済を立て直す道筋を示すことであります。 予算案に反対する第一の理由は、現在の緊急課題である不況打開どころか、危機を一層深める予算になっているからであります。 今日の消費不況は橋本内閣の政策不況そのものです。橋本内閣の経済政策の破綻ぶりは、国民に押しつけた九兆円もの負担に加え、四カ月前に強行したばかりの財政構造改革法の改正も政府・与党で議論になってきたことにあらわれています。しかも……
○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。
今回の補正予算で農水関係予算は五千三百三十三億円。しかし、今農村地域では消費税の増税など九兆円の大負担増の上に米の大暴落、大幅減反、二重三重にも大変な状況に追い込まれております。そういう中で農業生産を続けていくことさえも困難な、こういう危機に直面しております。景気対策と言うのであれば、まず何よりも農家の懐を暖めることが当然景気対策の第一だと思います。
そういう中で、昨年の農業所得は前年度に比べてどれだけ落ち込んでいるか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 農業所得で一三・七%落ち込んでいるというふうになれば、他産業では黙ってはいられないほどの落……
○須藤美也子君 原田公述人、笹森公述人、きょうは本当に御苦労さまでございます。私は日本共産党の須藤美也子でございます。 限られた六分間の中での質問でございますので、簡単にお聞きをしたいと思います。 まず、先ほど原田公述人が経済企画庁の発表された経済白書について触れられました。十一月の経済企画庁の経済報告によりますと、景気は自律軌道からこのところ足踏み状況になった、こういうふうに表現を変えました。しかし、原田公述人もおっしゃいましたように、足踏み状況どころか大変厳しい状況に、消費大不況に今陥っているというふうに私は考えております。 国内総生産の六割を占める個人消費、これをここまで冷え込ませ……
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