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堀真琴 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

堀真琴[参]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧質問主意書

堀真琴参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
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■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

在籍期
発言
文字数
議会役職
政府役職



12回
39189文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

27回
128816文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

13回
55182文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字



参議院在籍時通算
52回
223187文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

 在職時に参議院本会議での議会役職、政府役職の立場からの発言なし。

本会議発言一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 参議院本会議 第30号(1947/09/15、1期、日本社会党)

○堀眞琴君 自由党の論者は、行政機構の具体的な改革案についてはお述べにならずに、ただ僅かに行政整理の必要を叫ばれておるのであります。又共産党の板野君は、人民から遊離した官僚によつて運営される行政機構の欠陷を指摘されて、そして行政機構としては人民か遊離しない本当のものでなければならんということをお話になつたのでありまするが、行政機構の具体的な改革案については十分にお述べにならなかつたのであります。私は行政機構の改革問題は現実的な問題であり、これを具体的に述べるのでなければ、到底改革案としての意味を持つことはできないという工合に考えますので、行政機構の問題を具体的に申述べて見ようと思うのであります……

第1回国会 参議院本会議 第34号(1947/09/30、1期、日本社会党)

○堀眞琴君 只今厚生委員長から委員会の審議経過並びに結果について御報告があつたのでありまするが、私は只今参事の方が読上げましたように、本案につき修正の動議を提出したのであります。  一体法律を審議決定するのは、最高機関であるところの、そして又立方法機関であるところの國会でありまして、従つて國会は、その法律の内容については勿論のこと、その法律がいつから施行されるかということにつきましても、原則としてはこれを國会において審議決定すべきものであろうと考えるのであります。勿論法律のいかんによりましては、特殊の場合があり、これを政令で以て施行期日を制定する場合もあるだろうとは思いますが、原則としては、飽……

第2回国会 参議院本会議 第11号(1948/02/04、1期、日本社会党)

○堀眞琴君 私は三つの理由からこの法案に賛成いたす者であります。  第一に、この法案は我々議員の立法活動の基礎となるところの研究調査について、有効なる規定を含んでおるということであります。言うまでもなく図書館の任務と申しますものは、單に図書や資料を蒐集し、或いはこれを整備するというだけではないのでありまして、それらの集められた図書なり資料なりを、我々が有効にこれを活用するというところにあると思うのであります。従つて図書館を設けますにつきましては、單に図書、資料を蒐集整備するだけでなく、これに附随して我々の立法活動を助けるところの調査機関を完備しなければならないのであります。然るに我が國のこれま……

第3回国会 参議院本会議 第18号(1948/11/30、1期、無所属懇談会)

○堀眞琴君 只今議題となりました郵政省設置法案及び電氣通信省設置法案に対しまして、私は反対の意見を申述べて見たいと思うのであります。  先ず第一の論点としましては、逓信省を郵政省、電氣通信省の二つに分割することの論拠が極めて簿弱だということであります。政府側の説明によりますれば、この逓信省を二つに分割する理由としましては、先ず第一に郵政の職分と電氣通信の職分とは、それぞれその本質を異にしておるものである。一方は人の力によつて專らこれを運営し、他方は機械の力によつてこれを運営するものである。從つてこの両者を二つの省に分つことが最も合理的である。これが一つの理由であります。それからもう一つの理由は……

第4回国会 参議院本会議 第6号(1948/12/08、1期、無所属懇談会)

○堀眞琴君 去る四日行われました首相の施政方針演説に対しまして質問を提出いたします前に、私は一應吉田内閣の性格について首相の所見を質したいと思うのであります。  吉田内閣が成立以來、國際的な輿論の面におきまして甚だしい不評を買つていることは、すでに内村議員も指摘されたところでありまして、我々もこの吉田内閣の國際的な不評が一日も早く拂拭されることを望むのでありまするが、併しながらその國際的な輿論の上の不評というのは、決して單なる吉田首相個人の見解乃至は首相個人の言動の如何によるものではなく、吉田内閣そのものの性格に根ざしている、こう私は考えるのであります。それでは何故國際的な輿論上の不評を買つて……

第5回国会 参議院本会議 第10号(1949/04/06、1期、無所属懇談会)

○堀眞琴君 本員はこの決議案に反対を表明するものであります。先ず第一に、國際法の侵犯に基く請求権と、アメリカから我が國民に対して與えられたところの援助とを一緒にして考えることが間違いであるということであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)御承知の通り國際平和は、各國が國際法規を正しく守ることによつて初めて貫徹されるものであります。(「聽いたか」と呼ぶ者あり)單に請求権に基くところの費額が極めて小さいという理由だけで我が國が持つところの請求権を無條件的に放棄するということは、決して当を得たものであるとは考えることができないのであります。それ故に先ず第一に私は本案に反対を表明するものであります。  ……

第5回国会 参議院本会議 第21号(1949/05/06、1期、無所属懇談会)

○堀眞琴君 只今労働大臣から説明せられましたところの労働組合法案並びに労働関係調整法の一部を改正する法律案につきまして、先ず総括的に二つの点を御質問申上げたいと思うのであります。  一つは労働権の尊重ということであります。労働権は憲法二十八條に保障されたところの権利でありまして、憲法上にも謳つてありまするように、人類が長い歴史の努力の結果これを獲得したものであります。從つてこの権利は憲法を改正する以外に、他の如何なる法律によつても、亦如何なる権力によつてもこれを奪うことができないのであります。從つて労働権を尊重するということは、我々國民として飽くまでも守らなければならないものでありまして、この……

第5回国会 参議院本会議 第25号(1949/05/12、1期、無所属懇談会)

○堀眞琴君 本員はこの際、炭鉱ストライキに関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 石炭はあらゆる産業の動力源であり、石炭業が産業復興の上において占める意義というものは、今更私が喋々するまでもないのであります。昨年度は三千六百万トン、本年度は四千二百万トンの出炭高が要請されておりますのも、全く産業復興のために石炭の増産が必要であるからであります。で、炭鉱労働者はこの石炭の産業復興に果すところの役割を認識しまして、あらゆる困難を克服して生産に努力しておるのであります。ところが皆樣も御承知の通り去る五月三日から炭鉱ストライキ、波状ストライキが起りました。五月七日から第二次ストライキが、……

第5回国会 参議院本会議 第31号(1949/05/22、1期、無所属懇談会)

○堀眞琴君 只今上程されました通商産業省設置法案に対しまして、私は無所属懇談会を代表いたしまして反対を表明するものであります。  先ず先程委員長から内閣委員会における國家行政機構に関する御報告があつたのでありまするが、その際に委員長も述べられましたように、今日行政機構を簡素化するということは極めて必要である。併しながらその政行機構の簡素化に関して一定の合理的な基礎がなければならぬのであります。然るに政府の説明によりますというと、今度の行政機構の改革につきましては何ら合理的な基礎がないのであります。從つて又それに伴う行政整理につきましても、三割乃至二割という根拠につきましては確たる基準がないので……

第5回国会 参議院本会議 第36号(1949/05/27、1期、無所属懇談会)

○堀眞琴君 只今内閣委員長から、内閣委員会の審議、討論の模様につきまして御報告があつたのでありまするが、私は内閣委員会における少数意見として、私の意見をここに申上げて見たいと思うのであります。委員長はこの御報告の中におきまして四点、つまり事務に支障がないかどうか、訴願権を削除したということはいいか惡いか、退職手当の問題、失業対計、この四点について詳細に報告があつたのでありまするが、私も大体その問題を中心にしまして、委員長の報告に尚補足する意味において、少数意見を申述べようと思います。  先ず第一に、事務に支障なきや、私思いまするに、行政機構並びにその定員の割合というものは、必ず一定の合理的な基……

第7回国会 参議院本会議 第32号(1950/03/24、1期、労働者農民党)

○堀眞琴君 本員はこの際、綱紀粛正に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 吉田内閣は第二次組閣以来、日本の民主化を阻止する保守反動内閣と言われ、国際的にも国内的にもその性格につきまして、多くの疑問を持たれておつたのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)殊にその背後には、政界、官界のボスや、或いは闇商人であるとか、独占資本家の一部の者で結託しておるというようなことが伝えられておつたのでありまして、このことはすでに土建献金問題であるとか、或いは炭鉱国管問題であるとか、その他の事件によつて明らかになつておるのであります。私が本日ここで以て述べようとするところの幾つかのスキ……

第7回国会 参議院本会議 第50号(1950/05/02、1期、労働者農民党)

○堀眞琴君 只今上程になりました行政機関職員定員法の一部改正に対しまして、私は労働党を代表いたしまして反対を表明するものであります。  只今の委員長の報告にありますように、内閣委員会においては修正案が通つたのでありまするが、その部分につきましては私必ずしも反対を表明するのではないのであります。その部分については私はむしろ賛成したいのであります。特に附則十三項並びに十四項の項目につきましては、訴願権を回復するという意味におきまして重大な内容を持つものと考えるのであります。併しその他の部分につきましては私は必ずしも賛成することができない。昨年の第五国会において我々はこれに反対し、参議院においては曾……


2期(1950/06/04〜)

第8回国会 参議院本会議 第6号(1950/07/18、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして一般質問をいたしたいと思うのであります。  申すまでもなく今日の内外の情勢は極めて重大でありまして、若し一歩を誤まるならば思わざる結果を招くことも我々は想像に難くないのであります。従いまして、政治の衝に当る者はこの内外の情勢について十分見通しを付けて、それと共に国民の輿論が如何に動いておるかということを察して、適切な施策を講じなければならんのであります。ところが現在の吉田内閣によりまするところの内政、外交、外交と申しましても内政‥‥内政の諸問題につきましては極めて見通しを欠くものがあり、国民の輿論に何ら応えるところがないと言わなければならんのであります。……

第9回国会 参議院本会議 第10号(1950/12/09、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 地方公務員法案につきましては三年前からしばしば問題になり、毎度国会が開かれるたびごとに上程が伝えられておつたのでありまするが、その都度、地方公共団体職員を中心とする組合或いは民主的な諸団体の批判があり、或いは反対がありまして、遂に今日まで上程を見るに至らなかつたのであります。ところが、この法案がこの臨時国会に突如として上程され、私はこの短かい期間の臨時国会にどうして本案が上程されたか、その理由を求めるに苦しむものであります。政府の説明によりまするというと、国家公務員法がすでに実施されている。地方公務員についてもこれと同じように法案を整備し、そうして地方自治の適正な運営を図らなければ……

第10回国会 参議院本会議 第14号(1951/02/14、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は小会派を代表いたしまして昨日首相が(「共産党は何だ」と呼ぶ者あり)この壇上から発言せられました講和問題に関する見解に対しまして、二三の質問を申上げたいと思うのであります。(「見解じやないぞ、昨日のは」と呼ぶ者あり)講和問題は国民のひとしく関心を持つておる問題でありまして、日本の国が将来どうなるか、どういう運命を迫るかということは、全く講和の内容に関する問題であると申上げなければなりません。従つて我々としては、この講和の内容方式について、是非とも首相にこの際はつきりお答えを願いたいと思うのであります。  先ず第一に、首相の講和問題に対する基本的な態度であります。先ほど和田君からは……

第10回国会 参議院本会議 第52号(1951/06/04、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、委員長報告の修正案には反対を表明し、社会党提出の修正案には賛成を表明するものであります。(拍手)警察とは、申すまでもなく、社会秩序を維持するために行われるところの公けの権力作用であります。その限りにおきまして、警察権行使の結果、人民に命令し、或いは強制し、又成る程度その自由を拘束することは止むを得ないのであります。従つて、若しもこの警察の権力というものが個人又は機関に独占され、それが強力に遂行されるならば、人民の自由は全く奪われてしまつて、いわゆる警察国家を現わすに至ることはすでに歴史の証明するところであります。そこで民主国家におきましては、警察権の行……

第11回国会 参議院本会議 第3号(1951/08/18、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 今度の国会は国民によつて非常な関心を持たれておるのであります。なぜならば、今度の国会こそは、二週間後に控えたサンフランシスコ会議に上程さるべき講和條約草案について、政府から詳細な説明があるものと国民たちは期待しておるからであります。従つて政府としては、国民の前に、日本の今後の重大なる運命を決すべきところのこの講和條約草案について詳細な説明をなすべきであります。又国民もこれに対して十分論議を盡すべきだと思うのであります。ところが一昨日の総理大臣の演説は極めて平面的であり、單に講和條約草案の成立の経過を述べただけでありまして、深い内容に触れるところは何もないのであります。国民はこの総理……

第12回国会 参議院本会議 第5号(1951/10/16、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 今度の講和條約並びに安全保障條約につきましては、国民の間に非常な疑惑を持たれておるのであります。(「誰も持たないぞ」「持つのは共産党だけだ」と呼ぶ者あり)講和会議には日本を含めて五十二カ国の代表が出席をいたしておるのでありまするが、これに調印いたしましたのは四十九カ国であります。確かに国の数の上から申しまするならば、多数の国々が調印したと申さなければなりますまい。併しながらニユーヨークタイムスのレストン氏が指摘しておりますように、今度の講和條約並びに安全保障條約につきましては、世界の人口の半数以上が反対をしている。(「そうだ」「その通り」と呼ぶ者あり)なかんずくアジアの総人口の中で……

第12回国会 参議院本会議 第20号(1951/11/18、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、平和條約並びに日米安全保障條約の承認を求めるの件に関しまして反対を表明いたすものであります。  先ず第一の反対の理由は、この二つの條約が日本をアジアから孤立させるところの條約であるということであります。(「そう」と呼ぶ者あり)御承知のように、中国はこの條約に調印すべきサンフランシスコ会議に招請を受けなかつたのであります。中国と申せば、言うまでもなく、日本とは、歴史的にも、経済的にも、文化的にも、極めて密接な関係を持つておつた国であり、  今後も又、この中国との密接なる関係を持たずして、日本の経済の再建も又日本の文化の向上も考えられないのであります。而も……

第13回国会 参議院本会議 第18号(1952/02/29、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、今回の行政協定に反対し、この行政協定に関し国民が多大の関心を持つておりまする点から、吉田総理、木村法務総裁並びに岡崎国務大臣に対しまして以下質問をいたとたいと思うのであります。  先ず第一に、行政協定は、成るほど名前は行政協定であるが、併し実質的には日本の国とアメリカの国とが結んだ広義の條約ではないかという点についてであります。内容から見ましても、これまで同僚議員諸君によつて指摘されましたように、裁判管轄権の問題にしましても、或いは非常事態の認定の問題にいたしましても、或いは駐留軍の駐留地域の設定や施設利用に関してこれを決定する合同委員会の設置の問題に……

第13回国会 参議院本会議 第24号(1952/03/25、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして本決議案に賛成をいたすものであります。  これまで政府の説明乃至はこの壇上におきましても只今草葉君から説明されましたように、政府の見解は、安全保障條約第三條に基くものであるからして、行政協定についてこれが国会の承認を必要とするものではないと説明いたしておるのであります。併しながら安全保障條約第三條は、合衆国の軍隊が日本の国内乃至はその附近に駐留するについての配備の規律に関するところの條件につきましては、両政府間の行政協定でこれを決定するということを規定しておるのでありますが、これは安全保障條約そのものの中に配備の條件を規定したものではなくて、別個の行政協……

第13回国会 参議院本会議 第31号(1952/04/17、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今上程に相成つておりまするところの破壊活動防止法案につきまして、総理並びに木村法務総裁に所見を質したいと思うのであります。  同僚議員諸君がこれまで縷々質問を展開されたのであります。併しながら、それに対する木村法務総裁並びに吉武労働大臣の答弁は極めて簡単、而もその内容を殆んど衝いておらないのであります。例えば伊藤君の質問に対しまして木村法務総裁は、刑法その他の法律によつてすでに破壊活動は十分に取締られておるはずである、何ら本法案のごとき法律を必要とする理由はないという質問に対しまして、暴力行為を取締るのである、団体をその面から規制するのであるというだ……

第13回国会 参議院本会議 第34号(1952/04/28、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今議題となつておりまするところのポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く外務省関係諸命令の措置に関する法律案並びに外国人登録法案に対しまして反対をいたすものであります。  外国人の取扱につきましては、原則として、先ず第一に、世界人権宣言に則り、人道主義的にこれを取扱わなければならん。如何なる外国人に対しても排他的であつてはならない。例えば人種である、或いは種族である、或いは宗教であるというようなものに関して、そこに何らの差別を設けてはならないということが第一の原則と考えられるのであります。第二の原則として考えられるのは、国際慣行上それぞれ相……

第13回国会 参議院本会議 第35号(1952/05/06、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、伊藤修君ほか五十数名の提案にかかりまするところの修正案に反対し、若しこの修正案が通過しなければ原案に反対をいたすものであります。(「賛成だろう」と呼ぶ者あり)反対をいたすものであります。先ず総括的に……(「修正案に賛成だろう」と呼ぶ者あり)修正案に賛成し、若しこれが通過しなければ原案に反対をいたすものであります。  先ず総括的に申上げるならば、第一に、この刑事特別法案は、平和條約、日米安全保障條約並びに行政協定に基いて、そのいわば実体的な規定として設けられたものでありまして、この三つの條約が、日本の主権、独立、平和を脅かすところの不安全保障條約であり、……

第13回国会 参議院本会議 第38号(1952/05/12、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私はこの際、人権擁護に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は、最近頻々として起つておりまするところの人権蹂躪に関しまして、人権擁護の立場から緊急質問をいたすものであります。  御承知のように、憲法に保障されました基本的人権は人間の不可侵権でありまして、如何なる法律、如何なる権力によつても、これを侵すことができないものとされているのでありまして、憲法の第十一條、第九十七條に規定されたのはその意味なのであります。而もこの基本的な人権は人類多年の鬪争によつて獲得されたものでありまして、決して一朝一夕にして得られたものではないのであります。例の十七世紀のイギリスの革命、……

第13回国会 参議院本会議 第40号(1952/05/16、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今議題となつておりますところの警察予備隊令の一部を改正する等の法律案に対しまして反対をいたすものであります。  先ず反対の第一点は、この警察予備隊が軍隊的性格を持つということであります。すでにその装備或いは又その訓練につきましては、委員会を通じましてこれが軍隊的性格を持つことは明らかにされております。若し軍隊的な性格を持つものとするならば、言うまでもなく憲法第九條に違反するのであります。内閣では、これをしばしば軍隊ではないと申しております。何と名前が呼ばれようとも、併しその実質が軍隊であることにつきましては、国民はひとしくこれを認めているのであります……

第13回国会 参議院本会議 第56号(1952/06/27、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 我々労農党は、金子洋文君外二十六名提出の議長不信任決議案に賛成をいたすものであります。  去る二十日から今日に至るまでの参議院におけるところのこの紛糾は、主としては、破防法その他一連の悪法を遮二無二通そうとする政府並びに與党の強引さと、並びに参議院議長のこれに対する追随とから起つておるのであります。(「そうだそうだ」「違うぞ」と呼ぶ者あり)私は今日に至るまでのこの紛糾の状態につきまして、少し根本的な問題から考えてみたいと思うのであります。議長の地位というものは、外国におきましても日本におきましても、極めて重大なるものを持つておるのであります。例えばイギリスの貴族院議長であります。御……

第13回国会 参議院本会議 第59号(1952/07/01、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は、この破防法案につきまして、法律の限界なかんずく治安立法の限界はどこにあるかという問題、それから法律の濫用は何によつて起るかという問題、並びに国民の自由の限界というものと法律との関係、この三点につきまして吉田首相並びに木村法務総裁の御所見を伺いたいのであります。  先ず第一に法律の限界なかんずく治安立法の限界であります。もともとこの法案の目的とするところの破壞活動が現実に存在する、そのことによつて生ずる危險と、並びにこれを取締るためにこの法案を出すことによつて生ずるところの危險、この二つの危險について体どのように根本的に考えておられるのか。政府の説明によりまするというと、現実の……

第13回国会 参議院本会議 第60号(1952/07/02、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は先ず最初に公聽会等の意見を果してどの程度に取入れているかということについて重ねて御質問申上げたいのであります。  これは先ほどの伊藤君の質問に対しまして、例えば「目的をもつて」云々ということに明確に言葉を現わしたとか、或いは扇動という言葉についてもその定義をはつきり示したとか、或いは公安調査庁の職員の職権濫用に対して、これを警告する意味の規定と、その罰則をきめたというようなことを御答弁になり、伊藤君からは、これに対しまして、單に一言半句の取入れに過ぎないのであつて、公聽会における公述人のその精神、趣意を全体的に取入れたものではないというお話があつたのでありまするが、私どもも全く……

第13回国会 参議院本会議 第61号(1952/07/03、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労働者農民党を代表いたしまして、只今議題となつておりまする破壊活動防止法案その他の二案に対しまして反対をいたすものであります。  先ず我々は、本法案が治安立法の限界を超えたものであるということを指摘しなければなりません。勿論社会生活の秩序を維持するためには或る程度の治安立法が必要であります。併しながらその治安立法は飽くまでも最小限度にとどめなければなりません。ましてやそれが個人の基本的人権に重大な制限を加えるというにおきましては、なおのこと、治安立法の限界を最小限度にとどめることが必要であります。即ちその対象としては、飽くまでもその活動が現実的である。そしてその活動が社会生活に……

第13回国会 参議院本会議 第62号(1952/07/04、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は社会党右、左並びに共産党の代表者の方々の質問と、これに対する溝淵君の答弁とを聞きまして実はこの懲罰動議は何ら理由がないものだということをはつきり信ずることができたのであります。只今の岩間君の質問に対しまして、例えばこの演壇の占拠の問題であります。あなたは小野委員長の場合と二十八日の夜の場合とは全く異つたものであるという説明をされているのであります。併しながら小野君は決してあなたが言われたように無意識的に何ら意図なしにここへ上られたのではないということはあなたも恐らくお認めになるだろうと思う。小野君は十分この演題に立つて破防法の委員会におけるところの経過並びに結果を報告するという……

第13回国会 参議院本会議 第63号(1952/07/05、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、この日華平和條約の承認に関しまして反対をいたすものであります。  先ず、第一の反対の理由は、この條約は中国の現実を無視した條約であり、中国人民との平和條約ではないということであります。中華民国国民政府は、蒋介石のいわゆる政権として呼ばれておるものでありまするが、果してこれは中国の政権でありましようか。すでに金子君或いは只今の曾祢君の意見によりまして、中国の政権ではないということが論ぜられておるのでありまするが、一番大事なことは、中国四億数千万の人口が支持しておるところの政権こそが中国の政権でなければならんということであります。若しそうするならば、一九四……

第13回国会 参議院本会議 第69号(1952/07/25、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今議題となつておりまする保安庁法案並びに海上公安局法案に対しまして反対をいたすものであります。先ず第一の反対の理由は、保安庁を初めとする諸行政機構の改革によつて、再軍備のための組織を計画しているということであります。去る二十五年八月制定いたされましたところの警察予備隊令第一條によりますると、警察予備隊というのは、国家地方警察及び自治体警察の警察力を補い、治安維持上特別の必要のある場合において行動するところの任務を持つものであるということを規定しているのであります。ところが今度の保安庁法案によりますると、保安庁の任務というものは、「わが国の平和と秩序を……

第13回国会 参議院本会議 第72号(1952/07/30、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今議題になつておりまするところの会期一日延長に対しまして反対をいたすものであります。我々は、先ず何よりも国会のあり方について考えてみなければならんと思うのであります。御承知のように、国会は憲法によつて最高の機関として決定されております。併し国会が最高の機関として決定されておるのは、憲法がそのような規定を盛つておるからというだけの理由ではないのであります。御承知のように、日本の今日の国家体制は人民主権の体制であります。主権者は国民であります。国民の代表者が国会を構成する。従つて国会が最高の機関であるという規定がここに設けられておるのであります。従つて国……

第13回国会 参議院本会議 第73号(1952/07/31、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今議題となつておりまするところの警察法の一部を改正する法律案に対しまして反対をいたすものであります。  我々は警察の制度運営についてここで十分考えてみなければならんと思います。先ず第一に、警察は、人民の警察、民主的な警察でなければなりません。(「そんなことわかつているよ」と呼ぶ者あり)若しも警察が人民の敵であり、反民主的な警察であつたとしたならば、どうなるでありましよう。もともと警察が人民の警察でなければならんということは二つの点から論証できると思います。一つはその沿革であります。私は何もここでイギリスの警察制度がどういう形で発達したか、或いは又大陸……

第15回国会 参議院本会議 第16号(1952/12/24、2期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今議題となつておりまするところの日米船舶貸借協定に関し承認を求める件に対しまして我々は反対を表明するものであります。  この協定の基となつておりまするところの保安庁法並びにその更に基定、或いはその基になつておりまするところの日米安全保障条約等につきましては、我々は終始反対の意思を表明して参つたのであります。なぜならば、それらの法律乃至は条約は日本に対して再軍備を強要するものであり、明らかに平和国家として日本が出発すべきことを内外に声明した憲法の第十条に違反する。こういう趣旨に基いておつたのでありまするが、この協定が、それらの我々の反対を押切りましてこ……

第15回国会 参議院本会議 第25号(1953/02/24、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして只今議題になつておりまする義務教育学校教職員に関する法案につきまして、以下述べるような若干の点について質問いたしたいのであります。  先ず第一に、教育行政の基本方針についてお尋ねいたしたいのであります。教育の仕事は国家百年の大計であります。従つて、国家たると地方たるとを問わず、教育行政には常に一貫した基本方針がなければならないのであります。若しも徒らにこれを朝令暮改するというようなことがあるならば、教育そのものの目的を達成するゆえんでないことは勿論のこと、いわんやそれが一党一派の勢力によつて左右されるがごときことがあるとするならば、これは言語道断であると……

第15回国会 参議院本会議 第27号(1953/02/26、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして、只今議題となつておりまする電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律案に関しまして以下述べる二、三の点について質問を申上げたいと思うのであります。  先ず第一に、この両事業における争議行為の方法の規制に関する法律案の提案の理由としては、国民経済、国民生活に対する重大な脅威、損害を与える、そういうようなストは、公共の福祉の立場からこれを禁止するということが提案の理由になつておるのであります。この国民経済或いは国民生活に対して重大な脅威、損害を与えるという点について、先ず労働大臣の所見を伺いたいのでありまするが、少くともストライキが労働者……

第15回国会 参議院本会議 第28号(1953/02/27、2期、労働者農民党)

○堀眞琴君 私は労農党を代表いたしまして只今問題となつておりまする警察法案に対しまして、以下述ぶるような若干の質疑をいたしたいと思うのであります。  先ず第一に、警察のあり方について、首相並びに法務大臣の御意見を伺いたいのであります。警察の行う職務は、その性質から申しまして、強力な権力を持つものであるということは止むを得ないところかも知れません。併しながらそのために、その本来の使命であるところの個人の自由権を抑圧しがちであるということは、これまで我我をしばしば経験して来たところであります。従つて警察をそのような抑圧的な機関から救済するためにはどうしたならばいいか、本当の警察というものはどういう……


3期(1953/04/24〜)

第16回国会 参議院本会議 第15号(1953/06/29、3期、無所属クラブ)

○堀君 私は、只今議題となつておりまする電気事業並びに石炭鉱業においてのスト規制に関する法案に対しまして、無所属クラブの一員とし、並びに労農党の立場において、以下若干の質問をいたしたいと思うのであります。  先ず第一に、なぜ本法案を単独法の形において提案したかという理由をお尋ねいたしたいのであります。従来、労働関係の調整に関する規定は、労働組合法、労働関係調整法等、いわゆる労働法規を以てこれをいたしておるのでありまして、これは言うまでもなく憲法上保障された労働権で擁護するという建前に立つと同時に、政府の権力を飽くまでも介入せしめないという立場に立つて規定せられておるものと考えるのであります。と……

第16回国会 参議院本会議 第33号(1953/08/04、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 小林英三君らによつて提出されました動議に対しまして、私は以下数点について質問をいたしたいと思うのであります。  先ず第一は、先ほど吉田君によつて質問された五十六条の三の第二項の後段におけるところの、緊急を要すると認めるという問題について、明確な回答がまだ行われておらんのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)何が果して緊急の必要ありと認めしめたか。小林君の回答によりまするというと、この会期も余す日にち中二日しかない、そのため緊急が、こういうような回答でありますが、併しながら、我々労働委員会におきましては、七日の最後の日までに必ず結論を出して本会議に報告するということをきめておるので……

第16回国会 参議院本会議 第34号(1953/08/05、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は吉田総理大臣に対しまして次の諸点について質問をいたしだいのであります。  先ず第一に、この法案の審議に際しまして、政府の見解があらゆる点において矛盾を来たし、不一致を示しているのであります。この点に関しまして、吉田法晴君の質問に対し、吉田首相は、「絶対に政府は矛盾してはおりません。」こう、ただ述べているだけでありまして、具体的に、例えば停電ストや、電源ストその他に関して、高等裁判所、或いは地方裁判所等において、判決がこれを違法ではないと出しており、通産省当局においても、この判決を尊重して、電気産業等におけるところの労務不提供は違法ではないという解釈をとつている。然るに労働大臣は……

第17回国会 参議院本会議 第4号(1953/11/04、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は無所属クラブを代表いたしまして次に述べる三点について質問いたしたいと思うのであります。  先ず第一には、人事院の勧告、並びに只今議題となつておりまするところの仲裁裁定に関連する政府の基本的な給与政策、賃金政策に関する問題であります。御承知のように、日本の資本主義は、低賃金の上に、それを基礎として構築され、而も最近の特に第二次大戦後の危機の段階におきましてはそれが一層推進され、他方、資本の集中と集積の過程から中小企業の崩壊を招きまして、ますます賃金は低下いたしているのであります。物価はこれに反しましてますます騰貴いたしているのであります。最近の物価の騰貴の状況を例えば消費者の物価……

第19回国会 参議院本会議 第20号(1954/03/18、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は只今議題となつておりまするこの二つの法案に対しまして、以下述べる数点について質問をいたしたいのであります。  先ず第一に、自衛の手段というものが果して政府の言うような手段のみであるだろうかという点であります。勿論、独立国であるからには必ず自衛の手段を持つていなければなりません。又それが権利でもあることは私どもも認めざるを得ないのであります。併しながら、自衛の手段は軍隊にのみよるものではないのであります。そのほかに、親善友好関係を基礎とするところの外交政策もこれ又自衛の手段であります。或いは又、この外交政策に基いて、例えば隣国との間に親善関係の条約を結ぶことも、その自衛の手段とし……

第22回国会 参議院本会議 第11号(1955/04/28、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 議長並びに同僚議員諸君、私は無所属クラブの同僚諸君のお許しを得まして、国際情勢の見通しその他若干の問題について、内閣総理大臣以下数名の閣僚に質疑をいたしたいと思うのであります。  まず第一に、国際情勢の見通しについての質問であります。言うまでもなく適切な内外政策を行うためには、何よりもまずその前提として客観的な国際情勢の分析と、誤まりのない見通しが必要であることは言うまでもないのであります。しかるに、鳩山首相の施政方針の演説では、何らこれに触れるところがなく、また重光外相の外交演説におきましては、数言これを述べているのみでありまして、しかもその言うところは、いかにもお粗末であり、し……

第22回国会 参議院本会議 第19号(1955/06/03、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私はただいま上程されておりまする国防会議の構成等に関する法律案につきまして、若干の質問をいたしたいのであります。  まず第一は、憲法問題に関してであります。松本、松浦両議員によりまして、同じく憲法問題に関連しての質問があったのでありまするが、鳩山首相のこれに対する答弁を見まするというと、憲法第九条は、国際紛争を戦争によって解決することだけを禁止しているのである、自衛のためならば日本では兵力を持つことができるのである、こういう答弁の趣旨であります。しかしながら第九条の第二項の陸海空その他の戦力を持つことができないと規定したその趣旨は、決して自衛のための兵力を認めたものとしてこれを受け……

第22回国会 参議院本会議 第42号(1955/07/29、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は、ただいま議題となっておりまする防衛関係三法案に対しまして反対をいたすものであります。  その第一の理由は、本防衛関係三法案は、憲法違反の法案であるということであります。日本国憲法が民主主義、すなわち国民主権の主義、人権尊重の主義と並んで平和主義をその原則としていることは、今さら申すまでもありません。憲法の前文に、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚」し云々と書き、さらに続けて「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と述べております。さらに憲法第九条は、右の平和原則に基きまして、戦争放棄の宣……

第22回国会 参議院本会議 第43号(1955/07/30、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 一昨日並びに昨日の外国電報が日本に原子砲及びロケット砲を輸送するという報道を伝えまして以来、各新聞がこの問題について大きな記事を出しております。国民はこれを見まして非常な不安にかられているのであります。私はこの際、国民の不安を一掃するために、今回日本に送られるというロケット砲の問題について、一、二質問を申し上げたいと思うのであります。  ただいままでの同僚議員の質疑に対する政府側の答弁を聞いております、と、全くの詭弁であります。たとえばロケット砲はなるほど普通の砲弾も発射する、同時に原子弾頭を装置した砲弾も発射することができる、しかしこれは原子爆弾ではないという一点張りであります。……

第24回国会 参議院本会議 第12号(1956/02/20、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は、ただいま上程になっております憲法調査会法案について、次の一、二の点について質問をいたしたいのであります。  提案者は、現在の憲法は占領下において、しかもマッカーサー草案を基礎にして作られたものである。従ってこれを検討し、改正すべきである。日本の実情に即した憲法を作らなければならぬというのが提案理由の説明であります。私はこれらの問題、この提案者の理由とするところについては、いろいろ質問をいたしたいのでありますが、時間が五分と限られておりまするので、それらの問題は、いずれ委員会に譲ることといたしまして、私はここでは、憲法改正には一定の限界があるのではないかということについて質問を……

第24回国会 参議院本会議 第36号(1956/04/16、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は、ただいま議題となっておりまする防衛関係二法案につきまして、無所属クラブの諸君のお許しを得まして、反対の討論をいたすものであります。  ただいま野本君から賛成論に関しまして若干の所見が表明されました。その所見の中の全般について、私は野本君の蒙を啓きたいと思うのであります。野本君は、社会党の平和論、軍備反対論は現実離れのした平和論であり、理想と現実との関係について、社会党はきわめて遺憾な考え方をしているというのが、野本君の平和論の趣旨であります。しかしながら、理想と現実、あるいは理論と現実というものを、野本君はどのように考えていられるのでありましょう。もちろん理想なり理論なりは現……

第24回国会 参議院本会議 第49号(1956/05/16、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は無所属クラブを代表いたしまして、ただいま議題になっておりまする憲法調査会法案並びにその付帯決議に対しまして、反対をいたすものであります。  まず第一の理由であります。それは現行憲法は、日本国民の民主的な意思を反映した憲法であり、憲法調査会法案を提案した提案者の、「国民の自由意思によるものではない、連合国最高司令官の要請に基いて作られた憲法である」と言う、その点に関しまして、私は反対をせざるを得ないのであります。  当時、われわれもマッカーサー総司令官によって、憲法草案に関する重大な示唆が行われたことは承知いたしております。しかしながら、マッカーサー総司令官の示唆がなぜ行われたか……

第24回国会 参議院本会議 第60号(1956/06/03、3期、無所属クラブ)

○堀眞琴君 私は、ただいま議題となっておりまする国防会議の構成等に関する法律案に対しまして、反対の意見を述べようと思います。  ただいま宮田君は、独立国であるからには、自衛の手段がなければならない、自衛の軍隊を持つことは当然であるという、まず第一の賛成の意見を述べております。確かに独立国家には自衛の権利があることは、今さら申し上げるまでもないのであります。しかしながら、その自衛の手段というのは、必ずしも軍隊のみに限ったことではありません。九千万の国民がこれすなわち自衛の大きな力になるのであります。外交の手段がこれまた自衛の手段になるのであります。よしんば自衛力を持つといたしましても、現在の日本……


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データ更新日:2022/12/09

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