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羽生三七 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

羽生三七[参]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧議員立法質問主意書

本会議発言歴代TOP50(参)
15位

本会議発言(非役職)歴代TOP10(参)
5位
2期TOP10
8位
4期TOP25
14位
8期TOP10
9位
2期(非役職)TOP10
6位
8期(非役職)TOP5
5位

羽生三七参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
 下記リンクから各項目に飛ぶことができます。

ページ更新日:2024/10/19
データ入手日:2024/10/10
■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

総合

在籍期
 
発言
順位
文字数
順位
 

1期
(1947/04/20〜)
発言数
8回
86位
発言文字数
18451文字
93位

2期
(1950/06/04〜)
発言数
33回
6位
発言文字数
114994文字
8位
TOP10

3期
(1953/04/24〜)
発言数
10回
61位
発言文字数
44801文字
35位

4期
(1956/07/08〜)
発言数
3回
80位
発言文字数
29735文字
14位
TOP25

5期
(1959/06/02〜)
発言数
2回
107位
発言文字数
14250文字
50位

6期
(1962/07/01〜)
発言数
2回
115位
発言文字数
10553文字
77位

7期
(1965/07/04〜)
発言数
1回
132位
発言文字数
12584文字
57位

8期
(1968/07/07〜)
発言数
3回
63位
発言文字数
25970文字
9位
TOP10

9期
(1971/06/27〜)
発言数
1回
146位
発言文字数
1173文字
169位

10期
(1974/07/07〜)
発言数
0回
-
発言文字数
0文字
-


参議院在籍時通算
発言数
63回
37位
発言文字数
272511文字
15位
TOP50

※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。


役職別

在籍期
議会役職
発言回数 発言文字数 順位
政府役職
非役職

1期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
8回
18451文字
87位

2期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
33回
114994文字
6位
TOP10

3期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
10回
44801文字
30位

4期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
3回
29735文字
12位

5期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
2回
14250文字
45位

6期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
2回
10553文字
71位

7期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
1回
12584文字
55位

8期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
3回
25970文字
5位
TOP5

9期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
1回
1173文字
161位

10期
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
0回
0文字
-


通算
議会
0回
0文字
-
政府
0回
0文字
-
非役職
63回
272511文字
5位
TOP10

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

 在職時に参議院本会議での議会役職、政府役職の立場からの発言なし。

本会議発言一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 参議院本会議 第51号(1947/11/13、1期、日本社会党)

○羽生三七君 私は國会が取扱う自由討議の議題として本日のような議題が適当であるかどうかに多大の疑問を持つておる一人であります。この理由は道義が頽廃したということは、頽廃すべき原因かどこかに存在しておつた筈であります。この原因は特に言う必要もないことでありますが、今次戰争の結果によつて齎らされたものであるということは最早や明白なる事実であります。併し私はかく言えばとて、道義そのものを否定するものでもないし、又場モラルが人間生活の上に持つ意義の重要性をいささかも過小評値するものではありません。それどころか、モラルが我々人間生活の中に占めるその地位に極めて高い評價を與えております。それにも拘わらず、……

第2回国会 参議院本会議 第39号(1948/05/21、1期、日本社会党)

○羽生三七君 只今の鈴木議員の動議に賛成いたします。

第2回国会 参議院本会議 第51号(1948/06/19、1期、日本社会党)

○羽生三七君 只今の栗山議員の動議に賛成いたします。

第5回国会 参議院本会議 第14号(1949/04/15、1期、日本社会党)

○羽生三七君 只今提案されました食糧増産確保に関する決議案につきまして、社会党を代表して賛成の意思を申述べたいと思います。決議案の具体的内容につきましては、只今楠見農林委員長その他議員諸子から詳細に説明がありましたので、これと重複することを省略しまして、私は全く純粹に基本的な角度と且つ又全く別個の観点から、本決議案に対する賛成の趣旨を申述べたいと存じます。  所論が非常に飛躍いたしますけれども、我が國が無謀な戰爭の結果から今日の悲境を招いた原因につきましては、人多くは軍閥、官僚、財閥、政治家等の一部独裁的指導者の責任としてこれを論じております。勿論それは確かに重要なる原因でありましよう。併し原……

第6回国会 参議院本会議 第2号(1949/10/26、1期、日本社会党)

○羽生三七君 本員はこの際、農地改革打切りに関する緊急質問の動議を提出します。
【次の発言】 農地改革を打切るのかどうかということは、單に先々の関心川であるのみならず、日本の数百万の耕作農民が重大な関心を持つて見守つておる事実でございます。この問題につきましては、先般マツカーサー元帥からこれに関する声明書がございましたが、総司令部からの声明があるなしに拘わらず、この問題については政府自身が明確なる意思表示をする必要があると考えております。特にこの問題は、議会政治の本質上、政党がその見解を異にし、或いはその政策を異にすることは我々も認めますけれども、この問題に関する限りは、如何なる政党と雖もこれ……

第7回国会 参議院本会議 第28号(1950/03/15、1期、日本社会党)

○羽生三七君 私はこの際、食糧政策に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私の質問の要旨は、吉田内閣に食糧政策或いは広義にいいましての農業政策が存在するかどうかという問題でございます。  吉田首相は今日まで、日本の今日のような状態の下におきましては何ケ年計画というものは立てられないということをしばしば発言されております。我々自身もそのことの困難性はもとよりこれを認めますが、併し世界各国それぞれ何ケ年計画かを立てまして戰後経済の復興を図つていることは御承知の通りであります。我が国経済の現状を見まするに、政府がこれについての一応の計画性を持たなければ、各産業とも当面の問題……

第7回国会 参議院本会議 第46号(1950/04/26、1期、日本社会党)

○羽生三七君 私はこの際、日本外交の基本方針に関する緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 我が民族の運命を決定するであろうと思われる講和会議がいつ、どのような決定を見るであろうかと、日本の国民は希望と憂いとが交錯した気持ちの中でその日を待ち構えております。私は今この問題について私見を開陳し、吉田首相の考慮を煩したいと思うのでありますが、言うまでもなく外交問題は、特に講和問題の論議については、事の性質上その発言が愼重であらねばならず、これに対する政府当局の答弁も又頗る困難であろうとは思われまするが、併しそれ故に問題の所在を不明確にしたり、又はこれを回避したりしてはならんと存じ……

第7回国会 参議院本会議 第50号(1950/05/02、1期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました農林水産業施設災害復旧事業資国庫補助の暫定措置に関する法律案について、農業委員会における審議の経過並びに結果について御報告申上げます。  農林省の提出にかかる資料によりますと、昭和十八年度以降昭和二十四年度までの七年間における風水害、雪害、震災、鉱害等の災害によつて、災害復旧補助事業の対象となつたものは、農地及び灌漑、排水施設、農業用道路等いわゆる農業用施設を合して、復旧事業注総額は約五百九十五億円、林地荒廃防止施設及び林道関係で約四十七億、漁港関係で約三十三億、総計約六百七十五億に達しております。この復旧事業費に対し昨二十四年度までに国庫より約百十四億の補助……


2期(1950/06/04〜)

第9回国会 参議院本会議 第5号(1950/11/28、2期、日本社会党)

○羽生三七君 私は社会党を代表いたしまして、昨日の吉田首相の施政方針に対して質疑を行い、以て首相並びに関係大臣の所見を質したいと存じます。  我が日本民族の待望する講和が、いつどのような形式で、又どのような條件で開かれるか、そして、それが日本民族の将来にどのような影響を與えるであろうかということは、隣国朝鮮の動乱の帰趨と相待つて我々国民の深い関心事であることは言うまでもございません。講和に対する我々の基本的態度については今日まで幾多の機会に明らかにしたところでありますし、又今日もその方針に何ら変るところはございません。従つて私はここまで再び基本的な原則問題について論議を鬪わそうとは思いませんが……

第10回国会 参議院本会議 第10号(1951/02/02、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました装蹄師法の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過並びに結果を御報告申上げます。  現行装蹄師法は昭和十五年に制定せられ、現在に至つているのでありまするが、その間、学校教育法の実施に伴う学制改革によつて、規定の一部を改正する必要が起つて参りましたので、この機会に更にその他の不備な点をも補正して完全を期することとしたものが本改正法律案であります。  而して改正の主な点は、第一に、装蹄師の免許を受ける資格についてでありまして、現在その資格は、装蹄師試験に合格した者、獣医師たる者又は獣医師の免許を受ける資格のある者、陸軍部隊において削蹄及び装蹄に関する学理……

第10回国会 参議院本会議 第15号(1951/02/19、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました農地調整法等の一部を改正する法律案の農林委員会における審議の経過及び結果を御報告申上げます。  本改正法律案の内容は、第一に、市町村農地委員会及び都道府県農地委員会の委員の選挙に対して、新たに公職選挙法第三十四條第二項、即ち、「地方公共団体の議会の議員等の再選挙又は補欠選挙は、これを行うべき事由がその任期の終る前六カ月以内に起つたときは、選挙を行わない」との規定を準用せんとするものであります。併し委員の数が、農地調整法で規定されておりますいわゆる小作、地主及び自作の三階層の各階層ごとに、それぞれの階層の委員の定数の二分の一に達しなくなつたときは、選挙を行うこと……

第10回国会 参議院本会議 第21号(1951/03/07、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました農業災害補償法第十二條第三項の規定の適用を除外する法律の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告申上げます。  本法律案の内容たる農業災害補償法第十二條は、その第一項において、食糧管理特別会計は農業共済組合の組合員の支拂うべき精及び麦等の農作物共済の共済掛金の一部を負担することとなし、而してその第三項において、この負担金を食糧の売渡価格の中に織込んで、食糧の消費者の負担とすべきことを規定しておるのであります。併しこれが臨時的措置として、かねてこの第十二條第三項の規定の適用除外の法律を定めて、昭和二十三、二十四及び二十五の三ヵ年度に亘つ……

第10回国会 参議院本会議 第24号(1951/03/14、2期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、この際、食糧政策に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私の緊急質問の要旨は政府の最近の食糧政策に関してでありますが、周知のごとく、吉田内閣の農林政策については、私どもといたしましては首尾一貫しない点をしばしば見受けるのであります。この点につきましては、昨日の新聞の伝えるところによりますというと、総司令部経済科学局のマーケット氏も、この食糧政策の首尾一貫しない点を指摘して、廣川農林大臣に覚書を寄せられておるようであります。私どもは、この一貫性のない点を指摘するに当つては、特に食糧政策が、生産、集荷、消費、流通の諸部面に亘つて統一した一貫政策の必要を……

第10回国会 参議院本会議 第28号(1951/03/23、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました積雪寒冷單作地帯振興臨時措置法案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  ここで御報告に当つて、一言、本法案の先駆ともいうべき参議院農林委員会における水稲單作地帯対策に関する調査について想起してみたいと考えます。かねて食糧の絶対的不足と制限貿易という特殊な條件の下に我が国の農業経済は温存せられていたのでありますが、併し世界的に農業生産が復興し、且つ我が国が漸次国際経済上の自由を回復して、やがてその一員に列することとなれば、我が国の農業は海外農業と激しい競争を余儀なくせられ、厳しい試煉を受けなければならないこととなり、この際、真先に打撃を蒙ら……

第10回国会 参議院本会議 第30号(1951/03/26、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました本院議員池田宇右衞門君ほか議員諸氏の発議にかかる農業協同組合法の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過並びに結果を御報告いたします。  本法律案は、農業協同組合の健全な発達に資するため、組合の業務に対する組合員の意思の反映を強化すると共に、組合事業の運営に彈力性を與える措置を講ずるため、現行法に大要次のような改正を加えんとするものでありまして、その第一は、組合の役員の任期は現在原則として一ヵ年となつておりますが、これを三ヵ年までに延長し、なお、三年とする場合は原則として毎年役員の大体三分の一ずつ改選することとなし、役員が本腰を入れて組合の経営に従事……

第10回国会 参議院本会議 第32号(1951/03/28、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました競馬法の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  現在国営競馬場は全国に十二カ所ありまして、そのうち四カ所はいろいろな事情で使用できないことになつておりまして、現実に使用せられているものは八ケ所となつております。而してその開催回数は原則として各競馬場ことに年三回以内でありまして、特別な事由のため一競馬場において年三回開催することができないときは、その隣接競馬場において年四回開催できることになつておるのであります。  ところが地方競馬は提案者の説明によれば全国を通じ競馬場七十八、開催主体百六十九、年間連続開催しても日なお足……

第10回国会 参議院本会議 第33号(1951/03/29、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました食糧管理法の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  報告に当りまして、先ず農林委員会における食糧統制に関する調査について一言触れて見たいと存じます。主食の供出、流通及び価格を自由とすべきか、或いは統制すべきか、又統制するとせば如何なる方式によるべきかは、一つは以て農業生産と農家経済に切実な影響を與え、他は以て国際貿易と国民生活に重大な関係を及ぼすものでありまして、誠に国家経済自立の根幹をなす極めて重要な問題であると言わなければなりません。農林委員会におきましては、かねて院議の承認を受けて行なつております農林政策に関する……

第10回国会 参議院本会議 第34号(1951/03/30、2期、日本社会党)

○羽生三七君  只今議題となりました農林漁業資金融通法案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告申上げます。  この法律案の趣旨は、政府において、一般会計及び米国対日援助見返資金特別会計からの繰入金並びに資金運用部からの借入金によつて得た貸金を、農林漁業の生産力の維持増進を図るため農林漁業者に対し長期且つ低利を以て貸付けんとするものでありまして、政府原案の内容の主な点は、第一は貸付の対象でありまして、これは農業、林業、漁業、又ば塩業を営む者、又はこれらの者の組織する法人に対して、田及び畑並びに園地及び牧野を含めた農地の改良造成及び復旧、造林、林道の開発及び復旧、塩田の改良造成及び復旧、農……

第10回国会 参議院本会議 第35号(1951/03/31、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました農産物検査法案について、農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  曾つて府県によつて行われておりました主要農産物の検査は、一時單独法による国営検査への切替が企図せられていたことがあつたのでありますが、併し食糧管理の強化に伴つて、食糧管理法に基いて、政府が買入する際の検査によつて今日に至つておるのであります。  ところが食糧事情の緩和によりまして、昨年から「いも」類、又最近は雑穀等、順次政府の買入が廃止せられ、従つてこれら品目についての検査を行うことができなくなるわけでありますから、この際、主要農産物検査についての法的根拠を明らかにして、国営検……

第10回国会 参議院本会議 第45号(1951/05/23、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました片柳眞吉君外九名の発議にかかる国有林野法案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告申上げます。  御承知の通り現行の国有林野法は明治十二年の制定にかかわる極めて古い法律でありまして、制定後の諸情勢の変化に伴い、今日では国有林野の管理処分に関する根拠法規として妥当でない部分が生じておるのに加えて、明治四十一年の一部改正により削除條文が極めて多く、法律体裁上も適切を欠いておりますので、今回全文改正案として本法案が提出せられたのであります。  以下本法案の内容を申上げますと、先ず第一は、国有林野の境界の確定に関する規定を設けたのであります。これは従来の強権的な……

第10回国会 参議院本会議 第46号(1951/05/25、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました家畜伝染病予防法案の農林委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  家畜伝染病予防法は大正十一年初めて制定せられ、その後累次の改正を経、特に昭和二十三年に相当大幅な改正が加えられて今日に至つているのであります。而してその間、新憲法の下、獣医、畜産及び公衆衛生その他各般の事項に亘つて行政上諸種の変革が行われ、且つ又畜産事情、特に家畜衛生事情の変化及び獣医学術の進歩に伴い、現状に即応して家畜防疫の徹底を期するため、現行法の全面的改正を行わんとするのが本法律案提案の趣旨であります。  而して改正の要点はおおむね次のようであります。即ち第一は、現行法において……

第10回国会 参議院本会議 第47号(1951/05/26、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました農漁業協同組合再建整備法の一部を改正する法律案の農林委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。  去る三月三十一日、本院を通過成立いたしました農漁業協同組合再建整備法は、これが適用の対象が農業協同組合、農業協同組合連合会、漁業協同組合及び漁業協同組合連合会に限られていたのであります。ところが我が国の民有林所有者の経営はその規模が零細でありまして、かような状態にある森林の復興を望まんとするならば、協同組織による森林組合の十分な活動に待たなければならないのでありますが、これが資産内容及び経済状態は極めて不振でありまして、一積極的な活動ができない状態にあ……

第10回国会 参議院本会議 第49号(1951/05/30、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました森林法案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告申上げます。  内容の報告に先立つて、一応我が国森林経済の概要に触れてみたいのでありまするが、すでに周知のごとく、我が国の森林は、敗戰の結果、戰前に比べまして、面積で六副、蓄積で七割弱に減少いたしたのでありますが、総蓄積六十億石のうち、既開発林二十四億石、開発可能の未開発林三十二億石、合計五十六億石が利用可能であり、その正常年伐量は一億数千万石と言われているのであります。これに対し、当面の用材薪炭林の年間所要量を昭和二十五年度伐採見込数量で見ますと、二億数百万石に透するのでありまして、既開発林に比較して約二……

第10回国会 参議院本会議 第51号(1951/06/02、2期、日本社会党)

○羽生三七君 只今議題となりました植物防疫法の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  現行植物防疫法は、輸出入植物検査のための国際植物検疫、新たに国内に侵入し又はすでに国内の一部に存在している病害虫の蔓延を防止し、優良な種苗を保全するための国内植物検疫、及び新たに国内に侵入し若しくはすでに国内の一部に存在している病害虫が蔓延して、有用植物に重大な損害を與え、又は有用植物の輸出が阻害される慮れがある場合における緊急防除の規定を主とし、現実に各地各所に亘つて広く分布して農作物に対し大きな損害を及ぼしている稻のいもち病等のような、一般病害虫の防除に関する法制的……

第12回国会 参議院本会議 第19号(1951/11/17、2期、日本社会党第二控室(左))

○羽生三七君 只今議題となりました農林業振興基本政策確立に関する決議案の提案理由を御説明申上げます。  先ず案文を朗読いたします。    農林業振興基本政策確立に関する決議   かねて政府は、わが国が国際連合食糧農業機関に加盟することを希望し、今回これが憲章を受諾することについて国会の承認を求めた。   この憲章は、その前文において、この憲章を受諾する国の決意を明記している。然るに、わが国の農林業政策は果してこの決意に副つているか、かえりみて甚だ忸怩たるを得ない。   講和後におけるわが国自立経済の確立と民生の安定を図ることは政府の重要使命である。然るに、政府の施策中、特に農林業政策を見るに、……

第12回国会 参議院本会議 第21号(1951/11/21、2期、日本社会党第二控室(左))

○羽生三七君 只今議題となりました農林漁業組合再建整備法の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  農漁業協同組合及び森林組合並びにこれら組合の連合会のうち、その経営が悪化してみずからの力のみによつてはその建直しが困難なものにつきまして、政府から財政的支出その他の援助を與えて再建を行わしめるため、過ぐる第十国会において農林漁業組合再建整備法が成立したのでありますが、本改正法律案は、右の法律に対して大要次のような改正を行わんとするものであります。即ち第一は、政府から奨励金の交付を受けなければ自力では再建整備の困難な組合に対して交付される奨励金は、増資奨励金……

第12回国会 参議院本会議 第23号(1951/11/27、2期、日本社会党第二控室(左))

○羽生三七君 只今議題となりました繭糸価格安定法案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  蚕糸業は、貿易收支の上から見ましても、又農家経済の点からいたしましても、極めて重要な役割を演じておることは、すでに周知の通りであります。ところが生糸の価格はその変動が甚だしく、又生糸の原料である繭は、これが農産物たる性質上、生糸の価格の変動に対応して直ちにその需給を調節することが困難であります。而して養蚕業はもとより製糸業も経済力が脆弱でありまして、みずからの力を以てしてはかかる激しい価格の変動に対応することが困難な状態にあります。このことは、生糸及び絹織物の輸出を阻害し、延いて蚕糸……

第13回国会 参議院本会議 第6号(1952/01/25、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私は日本社会党第四控室を代表して、一昨日の吉田首相の施政方針演説並びに池田大蔵、周東安本両大臣の財政経済演説に対する我々の疑点を質したいと思います。  その第は、先ず外交方針についてであります。首相は先にダレス大使に送つた書簡において、一昨日又その演説において、中国とは平和條約に示された諸原則に従つて国民政府との間に正常な関係を再開する條約を締結する用意があることを明らかにしました。なお吉田首相書簡においては、中共政権についてはこれと條約を締結する意思を持たないとも言つております。この際この問題に関する首相の真意を確かめたく思います。即ち国民政府と條約を締結し、これを承認するとい……

第13回国会 参議院本会議 第25号(1952/03/27、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました農林漁業資金融通法の一部を改正する法律案の農林委員会における審査の経過及び結果を御報告申上げます。  この改正法律案の内容は極めて簡明でありまして、現行農林漁業資金融通法におきましては、農業倉庫の造成のため貸付を行う資金の利率は最低年七分でありますが、これを昭和二十七年度において食糧関係倉庫の造成のため貸付する資金の利率については年四分に引下げんとするものでありまして、かかる改正を行わんとするゆえんのものは、御承知のように農業倉庫は米麦の集荷配給上欠くことのできない重要施設でありますが、近年資金及び資材不足のため、新設は勿論、災害の復旧及び老朽化の補修さえ容易……

第13回国会 参議院本会議 第26号(1952/03/28、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました松くい虫等その他の森林病害虫の駆除予防に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  戰後松くい虫が異常に蔓延して森林資源に相当な被害を與えたので、第七回国会において現行法の成立を見たのでありまして、現行法施行後松くい虫等のせん孔虫類の防除事業は着々その効を奏しているのであります。然るにその後松くい虫以外の森林病害虫等の蔓延著しいものがありまして、年を逐うて増加の傾向さえあるのであります。ところが現行法においては、松くい虫等以外の森林病害虫の駆除予防は政令によつて一年を限り行い得ることになつており、実……

第13回国会 参議院本会議 第27号(1952/03/31、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、農林委員会における審議の経過及び結果を御報告申上げます。  本改正法律案の内容は、現在、農地等の災害復旧事業に対して、農地に係るもの当該災害復旧事業費の五割、農業用施設、林地荒廃防止施設及び奥地幹線林道に係るもの六割五分、その他の林道に係るもの五割、漁港施設に係るもの六割五分の補助率を以て、国から補助金を交付することと言なつており、而もその補助率は被害の大小にかかわらず同率となつておりますので、災害が激甚で復旧事業費が巨額に達する場合は、かような補助率では復旧が困難で……

第13回国会 参議院本会議 第30号(1952/04/16、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました森林法等の一部を改正する法律案について、農林委員会の審議の経過及び結果を御報告いたします。この法律案は、第十回国会に制定された森林法及び国有林野法の二法律の一部を改正せんとするものでありまして、この二つの法律中に共通した改正点がありますので、便宜上一括した改正案とせられているものであります。即ち、両法律中に準用されている土地収用法が両法律成立後に全面改正されましたので、その点を新らしい土地收用法を準用することに改めたことであります。又、森林法におきましては、右のほか、法律運用上の完璧を期するために、二、三の改正を加えております。その第一は、森林区実施計画案の公……

第13回国会 参議院本会議 第32号(1952/04/23、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました二法案につきまして、農林委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  先ず最初に急傾斜地帶農業振興臨時措置法案について申上げます。  本法律案は、先に第十国会において成立いたしました積雪寒冷單作地帶振興臨時措置法とその類を同じくするもので、急傾斜地帶の農業は極めて劣悪な條件の下に生産を続けているにもかかわらず、従来国において一定の体系の下に特別な施策を講じた例がなく、農業行政の盲点というべきであつて、かかる特殊環境下の農業に対して、その生産基盤の整備と苛烈な労働條件の緩和を図ることが、これら地域における農業生産力の向上と民生の安定のための要務であるとの……

第13回国会 参議院本会議 第34号(1952/04/28、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只会議題になりました米穀の政府買入価格の特例に関する法律案の農林委員会における審議の経過及び結果を御報告いたします。  食糧管理法の規定によつて供出せられる米穀を政府が買上げるに際しまして、米穀の政府買入価格は、通常、供出の始まる時期から相当遅れて決定せられるのでありまして、買入価格が決定せられるまでに供出せられたものに対する代価の支拂につきましては、一応政府が定めた仮価格で支拂をなし、買入価格決定後において決定価格と仮価格との差額が追加支拂せられる実情になつておりまして、この追加支拂額に対しまして、従来は利息を支拂うことになつていないのでありますが、昭和二十七年産米から仮の価格……

第13回国会 参議院本会議 第42号(1952/05/23、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました食糧管理法の一部を改正する法律案につきまして、農林委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  この際、報告に先立ちまして、本法律案の主な狙いである麦の統制の廃止を目的とした食糧管理法の改正に関する従来の経過の大要を申述べておきたいと思います。過ぐる昭和二十六年三月、第十回国会において麦の統制を廃止せんとする食糧管理法の改正法律案が政府から提出せられ、衆議院を原案通り通過して本院に送付せられ、本院においては農林委員会に付託、審査の結果否決となり、本会議においても同様否決せられ、両院協議会の協議に付せられたのでありますが、成案を得るに至らず、廃案となり、……

第13回国会 参議院本会議 第48号(1952/06/06、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました農産物検査法の一部を改正する法律案について、農林委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  主要な農産物について国営検査を行い、これが公正且つ円滑な取引とその品質の改善とを助長し、併せて農家経済の発展と農産物の消費の合理化とに寄與する目的を以て、過ぐる第十回国会において農産物検査法が制定せられたのでありますが、現行法においては、その検査の対象となつている農産物は「もみ」等二十品目でありますが、これに対して新たに「あわ」等十二品目を追加しようとするのが、本改正法律案の骨子であります。而してこれらの新たに追加せられる農産物の検査は、米麦等に見るような強制……

第13回国会 参議院本会議 第49号(1952/06/09、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました農業災害補償法の一部を改正する法律案、農業災害補償法臨時特例法案、農業共済基金法案の三法案について農業委員会における審査の経過並びに結果を御報告いたします  これらの三法案は、いずれも農業災害補償制度に関する法律案でありまして、相関連いたしておりますので、委員会におきましては、これら三法案は一括審議を行うことを適当と認め、一括審査を行いましたので、従つて審査報告もこれを取りまとめて行うことにいたしたいと存じます。  先ず只今の法律案の内容についてその概略を御説明いたします。  最初は農業災害補償法の一部を改正する法律案についてでありまして、本法律案は政府原案に……

第13回国会 参議院本会議 第53号(1952/06/18、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました耕土培養法案につきまして、農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  報告に先立ちまして、本法案が提出せられるに至りました経緯について簡單に申述べておきたいと存じます。我が国の農耕地の土壌の生産力は、自然的並びに人為的諸條件によつて減耗が甚だしく、特に戰時戰後を通じ、久しきに亘つて略奪的な農業が営まれました結果、その衰退は著しいものがありまして、これをこのまま放任するにおいては、やがては荒廃を招くこととなり、我が国農業上看過することのできない重大問題であるとの見解を以て、参議院農林委員会におきましては、夙にここに関心を拂い、過ぐる昨年五月末、農……

第13回国会 参議院本会議 第64号(1952/07/07、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました農地法案及び農地法施行法案について、農林委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。先ず最初に農地法案について申述べます。  農地改革の成果を維持するためには、先ず以てこれが原則を制度として確立しなければならないのでありまして、従来農地改革の法律的基礎は、農地調整法、自作農創設特別措置法及びポツダム政令である自作農創設特別措置法及び農地調整法の適用を受けるべき土地の讓渡に関する政令の三法令でありますが、講和條約の発効によつてポツダム政令は国内法に切替えることになり、これに代つて新たに立法措置を必要とすることになりましたので、これを機会に、以上三法令の内……

第13回国会 参議院本会議 第71号(1952/07/29、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 只今議題となりました当委員会付託の請願及び陳情について御報告申上げます。  今国会中、農林委員会に付託せられました請願及び陳情のうち、文書表第二十回報告以前のものにつきましては、すでにその審査を終え、これが結果を報告いたしたのでありますが、その後、文書表第二十一回以降のものは、只今議題となりました請願十六件、陳情五件でありまして、これらはいずれも農林業振興のため肝要な問題と認められますので、全会一致を以て院議に付し、採択の上、内閣に送付して、速かにこれが実現を期すべきものであると決定した次第であります。  右御報告申上げます。(拍手)

第15回国会 参議院本会議 第5号(1952/11/26、2期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私は日本社会党第四控室を代表して、一昨日の吉田首相の施政方針演説、並びに岡崎外務、向井大蔵両大臣の演説、その他関係閣僚に対して、我々の疑点を質したいと思います。  過ぐる講和条約の締結に端を発し、引き続く日米安全保障条約、日米行政協定等の取極によつて、我が国は政治的にも経済的にも、危険と困難に満ちた途を歩まざるを得なくなつたことは、ここで事新らしく指摘するまでもなく明瞭でございます。然るに、この重大な段階における政府の施政方針は、その内容、貧弱にして空疎、全く顧みて他を言うの類いであつたと言わなければなりません。(拍手、そうだそうだ」と呼ぶ者あり)  私は最初に先ず外交問題からお……


3期(1953/04/24〜)

第16回国会 参議院本会議 第36号(1953/08/07、3期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私は日本社会党の立場から、只今の外務大臣のMSAに関する中間報告について若干のお尋ねをいたしたいと思います。  先に外務大臣とアリソン大使との交換文書によつて、或いは又、日米合同会議における外務大臣並びにアリソン大使の挨拶によつて、大よそ問題の所在は明らかにはなつて参りましたが、更に重ねて今の外務大臣の中間報告によりまして、更に漸次問題の幅はせばめられて来たように感ぜられます。併し、なお私どもはこれに関して相当な疑点を持つているのでありますが、先ず朝鮮休戦協定が成立ちまして世界の緊張が緩和せられたことは、我々隣国として誠に同慶に堪えないのであります。併しこれによつて世界の平和が確……

第16回国会 参議院本会議 第38号(1953/08/10、3期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私はこの際、当面の外交政策に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私はこの際、日本社会党を代表いたしまして、当面の外交政策に関して若干のお尋ねをいたします。極く簡単に要点だけをお尋ねいたします。  去る八日のソ連最高会議の席上において、マレンコフ・ソ連首相は極めて重大な発言を行なつたようでありますが、その際、日本との講和問題にも言及しまして、日本は、あらゆる国との関係を樹立することによつてその独立を回復することができる、日本が外交関係を再開しようと申出るならば、ソ連にはその用意がある旨を述べております。吉田政府は、ソ連との講和条約締結に関し、日本みずからそのイニシ……

第17回国会 参議院本会議 第5号(1953/11/06、3期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私の視察の報告は、成るべく客観的な事実を述べたいと思うのであります。二、三カ月の旅行で何か決定的な意見を述べることは、非常に過ちを犯しやすいので、実は向うへ、松本、岡田、杉山、堀木の同行議員諸君と一緒に参りましても、先ず在各国大使館と一日乃至三日間の政治、経済、外交等全般に亘るレクチユアをやりまして、そのあと、必要な人々、或いは場所を見るという方針をとりました。併しそういうやり方をいたしましたりいたしましても、短時日のこの視察では決定的な意見は非常に慎むべきことでありますが、併し又同時に僅かな視察でも言い得べきこともあります。何年たつてもわからない人はわからないということを、私、……

第19回国会 参議院本会議 第21号(1954/03/19、3期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 サンフランシスコ講和条約締結このかた、日本は自由主義国家群に属して世界の平和に貢献するという方向、名目の下に、アメリカの極東戦略の一翼を担わされることになり来たつたことは、改めてここに指摘するまでもなく明瞭なる事実でございます。今ここに日米相互防衛援助協定の調印を通じて、我が国は更に対米従属の度合いを一層深めることになろうとしておるのでありますが、汚職や疑獄で疑惑に包まれておる現政府の下で、我が国将来の運命に重大な影響をもたらすであろう本協定が結ばれたことも一つの特徴と言わなければなりません。私は日本社会党を代表して、以下いわゆるMSA協定に関する疑点を質したいと思います。  M……

第19回国会 参議院本会議 第42号(1954/05/07、3期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私はこの際、対米債務等に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 かねて懸案中のガリオア、イロア等、米国が日本を占領中の対日援助処理について、来たる十一日から日米会議が開催される模様でありますので、私はこの際日本社会党を代表して、以下数個の点について政府の所見を質したいと思います。なお、私は主観的な意見を極力避けまして、問題点のみを質しますので、答弁もそのつもりで具体的にお願いいたします。  先ず問題の第一点は、これら対日援助を負債として政府単独の見解においてこれを処理せんとする法的根拠について具体的に御説明を願いたいのであります。昨日の衆議院外務委員会において、外務……

第19回国会 参議院本会議 第57号(1954/06/02、3期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私は日本社会党を代表して、只今提案された決議案に賛成の意思を表明したいと思います。  特に防衛二法案の通過したこの機会に、この提案がなされたことは、誠に機宜を得たものと考えるわけであります。この決議案に対する各派の賛成の理由やそのニユーアンスは、それぞれ異なるところがあると思います。併しそれにもかかわらず、自衛隊の海外出動を認めないという一点で各派の意思が、最大公約数でまとまつたことは、参議院の良識として、誠に欣快に存ずる次第であります。(拍手)  私がここに改めて指摘するまでもなく、我が国の憲法は、戦争放棄を世界に宣言したものであり、このことは世界の、そして全人類の未来に対して……

第22回国会 参議院本会議 第24号(1955/06/15、3期、日本社会党(第四控室・左))

○羽生三七君 私はこの際、濃縮ウラン受け入れ協定仮調印に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 目下各方面で多くの論議を起しております濃縮ウランの受け入れ問題に関しまして、時あたかも日米間の話合いがほぼ成立して、近日中にワシントンで仮調印の運びとなったように聞きますので、この際、問題の重要性にかんがみまして、日本社会党を代表して二、三の問題についてお伺いいたします。  この使い方によっては、大量殺戮兵器ともなり、あるいは使い方によっては、人類の福祉に貢献をするものであるこの原子力を考える場合に、われわれは兵器たる原子力を否定し、原子力が平和的に利用されることを衷心より歓迎するもの……

第23回国会 参議院本会議 第7号(1955/12/15、3期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、この際、国連加盟に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党を代表して、日本の国連加盟問題に関して緊急質問をいたします。  五十余の国連加盟国から承認を得たわが日本の加盟が、外モンゴールに対する国民政府の拒否権行使から、ついにソ連の日本に対する拒否権行使となって、国民待望の、そしてまたこの本会議の議場においても、先般満場一面で議決された国連加盟の希望が葬り出られたことは返す返すも遺憾であります。本朝のニュースによれば、事態が変りまして、ソ連提案による外モンゴール、日本を除外する十六カ国一括加盟案に決定した模様でありますが、もしそうだとすれば、日本を……

第24回国会 参議院本会議 第9号(1956/02/10、3期、日本社会党)

○羽生三七君 私は日本社会党を代表して、ただいま上程された原水爆実験禁止に関する決議案に賛成いたします。  かつての太平洋戦争で、わが日本は、史上初めての原爆を広島、長崎に投下され、何十万人の犠牲者を出し、これが戦争終結の直接の契機となったのでありますが、それから十年余を経過した今日、なおまだ、当時の原爆被災者中の生存者が数多く病床にあり、さらにまた、その中には、今日、死の道をたどっている犠牲者もあることを知るにつけ、この核兵器の恐るべき殺戮力と、かつまたその影響力の強大さに驚くのであります。世界史上初めてこの原爆の洗礼を受けた日本国民は、さらに一昨年のビキニにおける水爆の実験に際しましても、……

第24回国会 参議院本会議 第60号(1956/06/03、3期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となった日本国とフィリピン共和国との間の賠償協定について討論を行うのでありますが、本件について、わが党が反対の立場に立たざるを得ないことは、われわれのまことに遺憾にたえざるところであります。(拍手)  そもそも、過ぐる太平洋戦争において、わが日本が関係各国に与えた破壊的行為と、その人民に与えた苦痛を想起するとき、その形のいかんを問わず、それら関係諸国に対する賠償の責を負うことは当然のことであろうと存じます。わけても直接戦禍をこうむった東南アジア諸国中のフィリピンについては、われわれは心より遺憾の意を表し、しかして賠償協定を通じて、日比間の国……


4期(1956/07/08〜)

第25回国会 参議院本会議 第5号(1956/11/17、4期、日本社会党)

○羽生三七君 私は鳩山総理並びに重光外相の演説及び日ソ交渉関係の案件に対して、日本社会党を代表して、以下順次その疑点をただしたいと思います。  まず最初に、国際情勢一般に関する問題でお尋ねをいたします。首相、外相ともに、日ソの国交回復を世界平和推進の立場で認めておることは、われわれもまた同感であります。さらにまた、日本が今後国連憲章を尊重して、国際紛争の解決に当っては、武力の行使に訴えることなく、平和的解決の方針をもって臨み、わが国の発言力を強化して、もって国際的な地位を高めようという考え方にも賛成であります。率直に申して、今の外相の答弁でも感じたのでありますが、今度の所信表明は、従来から見る……

第26回国会 参議院本会議 第4号(1957/02/05、4期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、日本社会党を代表して、石橋内閣の施政方針に関し、岸総理大臣臨時代理を初め、関係各閣僚に質問を行います。石橋内閣が発足以来、第一歩の施政方針演説から、首相代理によって行われることは、われわれのはなはだ遺憾とするところであります。しかし、総理が病気とあればやむを得ませんので、すみやかなる回復を念願することといたします。  そこで、質問の第一点は、石橋内閣はすみやかに議会を解散して、信を国民に問うべきであると思うが、政府の所信はどうかということであります。(拍手)  理由の第一は、石橋内閣は自民党総裁の交代の結果として生まれたものでありますが、総理大臣以下全大臣一人残らずかわって……

第28回国会 参議院本会議 第5号(1958/01/30、4期、日本社会党)

○羽生三七君 私は日本社会党を代表して、岸内閣の施政方針に関し、岸総理並びに関係閣僚に質問を行います。  まず第一に、政局についてでありますが、現在の自由民主党は、いわゆる保守合同以来、一回も国民の審判を受けていないことは、あらためて指摘するまでもありません。従って、すみやかに国民の審判を受けるべきであるのに、岸総理は、今回もまたこれを避けようとしております。予算の問題も、もちろん重要ではありますが、暫定予算を組むことによって若干の不便はあっても、それより政治のルールを守り、政治のけじめを明確にすることの方が、今日、より重要であり、かつ喫緊であるとわれわれは確信いたします。また、国民がこれを審……


5期(1959/06/02〜)

第32回国会 参議院本会議 第7号(1959/07/03、5期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、この際、議事進行について発言を求めます。
【次の発言】 これから、ただいま議長が諮られました院の役員の選任について議事に入るわけでありますが、この機会に、私は、この問題に関する社会党の考え方を表明いたしたいと思います。  今次参議院の選挙において、半数改選の結果、周知の通り、自民党は安定過半数を獲得いたしました。そうして、その結果、自民党は、にわかに高姿勢になり、さきに正副議長の党籍離脱問題を拒否し、さらに常任委員長の独占に近い状態を今や現出しようとしております。この機会に私どもは、あらためて参議院のあり方について、御同様十分な検討を試みる必要があると思います。(拍手)  ……

第34回国会 参議院本会議 第4号(1960/02/03、5期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、日本社会党を代表して、岸内閣の施政方針に関し、岸総理並びに関係閣僚に質問を行ないます。  昨日の施政方針を総括的に批判いたしますと、第一に、外交にあっては、依然たる力の政策の過信と緊張緩和に対する具体的方針の欠除、第二に、経済にあっては、手放しの楽観論と日本経済の現状認識の不足、第三に、民主政治のあり方については、少数意見を軽視する独善的解釈、以上の三点に尽きると思いますが、以下順次具体的にお尋ねいたします。  私がここにあらためて言うまでもなく、今日の世界情勢は、かつてない大きな転換期に直面いたしております。久しきにわたって原子兵器等を含む軍備競争を続けてきた世界の大国は……


6期(1962/07/01〜)

第48回国会 参議院本会議 第7号(1965/02/17、6期、日本社会党)

○羽生三七君 私は日本社会党を代表して、緊迫せる最近のベトナム情勢を中心に、数点についてお尋ねをいたします。  アジアの危機の頂点にあるベトナム問題は、長い間、世界の重大な関心事でございましたが、特に最近の情勢は予断を許さぬ重要な局面に立たされていると存じます。また、アジアの地域に位する日本にとっての重要性は、あえて指摘するまでもないと存じます。問題の本質は、そもそもどこにあるのか、この点をまず私は次のように考えてみたいと存じます。  まず第一にあげ得ることは、本来、思想や信条の問題であり、さらに人民の生活等に属する範疇の問題を、機関銃や爆弾で解決しようとしているアメリカの世界戦略の誤りであり……

第48回国会 参議院本会議 第15号(1965/04/21、6期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、日本社会党を代表して、緊迫せるベトナム情勢について、政府の所信をただすため、緊急質問を行ないます。  実は、ベトナム問題について、私は去る二月十七日、この同じ演壇で緊急質問を行なったのでありますが、二カ月後の今日、再び同じ問題について緊急質問を行なうに至った事態を、遺憾かつ不幸と思わずにはおられません。  さて、ベトナム問題の今日の段階で、われわれが当面する課題は、そもそも何でございましょうか。また、この段階で、日本政府が平和のためにどのような寄与をなし得るか。また、寄与し得ることがありとすれば、その寄与と役割りとはどのようなものであるのか。これが日本にとって当面の課題と言……


7期(1965/07/04〜)

第50回国会 参議院本会議 第14号(1965/12/11、7期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となっている日韓関係の条約・協定等について、討論を行ないます。  本問題の不当性あるいは不法性につきましては、すでに先日来、各種の決議案の提出の過程、並びに、先ほどの亀田議員の質問等において、余すところなく指摘されましたので、私は直ちに本論に入りたいと思います。なおまた、この日韓条約・協定等の内容についての詳細な問題点は、後刻、同僚岡田議員から指摘されることになっておりますので、私は、総論的に、日本社会党が本条約に取り組む基本的な立場に立って、本条約の背景をなす国際情勢の検討を中心に討論を進めたいと存じます。  まず、本条約の提案理由におい……


8期(1968/07/07〜)

第61回国会 参議院本会議 第3号(1969/01/30、8期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、日本社会党を代表して、佐藤内閣の施政方針に対し、私の意見をも交えながら質問をいたします。  言うまでもないことでありますが、昨今の内外情勢は、あらゆる分野にわたって、文字どおり真の激動期であることを、直接はだに感じさせるほどのきびしい事態となっております。それだけに、これに対処する政府の施政方針は、従来にも増して重大な責任と、それに値する政策の提示がなければならないのに、先日の施政方針演説は、ただ問題点を事務的に羅列したにすぎず、多くの国民に政治的むなしさを感じさせたに違いございません。(拍手)したがって、総理及び関係大臣は、質問に答える中で、政府の方針と施策をより明確に、……

第61回国会 参議院本会議 第27号(1969/06/13、8期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、ただいまの愛知外相の訪米報告及びこれに関連する諸問題について、日本社会党を代表して質問を行ないます。  まず最初に、外相がアメリカで意思表示された安保自動継続という問題から始めますが、この問題は、今日まで国会でしばしば取り上げられた問題であることは言うまでもございません。また、質問のつど、「政府としては安保の取り扱いは未定である」と答弁してきたことも周知のとおりでございます。しかるに、今回、外相がアメリカで、すなわち外国でです、政府としては初めての公式見解を明らかにしたことは、国民不在の外交として強く抗議しなければならぬ問題でございます。(拍手)また、それとともに、わが国家……

第63回国会 参議院本会議 第15号(1970/05/08、8期、日本社会党)

○羽生三七君 私は、日本社会党を代表し、当面する日中問題を中心に、安保、インドシナ情勢等について質問を行ないます。  今日、七〇年代の世界は変革の時代とも言われております。これを国際関係について見れば、何が変革されなければならぬのか、そしてその課題は何かといえば、その主要な柱は核を含む完全軍縮の達成と緊張緩和であろうと存じます。  ところが、日本を取り巻くアジアの情勢は、緊張緩和とは逆に、インドシナ情勢に見られるように、緊張の激化となり、また日本にとって七〇年代の幕あけの重要な課題となっている日中関係は、前進ではなく、後退という不幸な事態へと発展しているのであります。そして、その原因はそもそも……


9期(1971/06/27〜)

第68回国会 参議院本会議 第3号(1972/02/01、9期、日本社会党)

○羽生三七君 ただいまは、院議をもって私に対し永年勤続のゆえにより表彰を賜わり、また平井議員からもおことばを賜わりまして、まことに名誉に存ずるとともに、心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。  今日あるは、議員皆さまの御理解ある御交誼とともに、党や知友の方々はもとより、私の郷里の県民大衆の支援にささえられてきた結果であることを考えまして、感銘を新たにしておる次第でございます。  顧みますればこの二十五年間、さまざまな思い出がございます。たとえば初めて出てきました当時、占領軍、いわゆるGHQの意向が国政審議に大きく影響した時代がございました。続いて全面講和か単独講和かの岐路に立って、日本の……


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ページ更新日:2024/10/19
データ入手日:2024/10/10

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