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波多野鼎 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

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波多野鼎参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
 下記リンクから各項目に飛ぶことができます。

■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

在籍期
発言
文字数
議会役職
政府役職



16回
61237文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
3回
4533文字

10回
52891文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字



参議院在籍時通算
26回
114128文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
3回
4533文字

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

1期
農林大臣政府、第2回国会)

※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。


本会議発言一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 参議院本会議 第14号(1947/07/09、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 連合國の好意によりまして、対外貿易が近く民間の手に移される準備ができておるということは、我々非常に感謝に堪えないところであります。この外國貿易の再開に対しまして國民が寄せておる期待は非常に大きいし、又政府におきましても、輸出産業振興ということを重点に置かれまして、傾斜生産の一重点をそちらに移されたということによつても、いかにこの輸出産業の振興ということに日本経済再建のキー・ポイントを求めようとしておるかということがはつきりいたしておるのであります。それに関しまして、この輸出産業家、多くの中小工業家でありますが、この人達が將來の見通しを立てながら計画的に生産に從事し得るような諸條件……

第1回国会 参議院本会議 第49号(1947/11/11、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 今度上程されましたいわゆる追加予算案につきましては、同僚議員諸氏から各党各派の立場を以ちまして傾聽すべき批判を展開されましたので、私に取りましては余り論ずべき問題がないかとも思いますが、併し立場が違えばおのずから問題の捉え方も違うわけでありますので、私は社会党の立場から、概括的ではありますけれども併し具体的に問題を検討しまして同僚諸氏の御清聽を煩わすと共に、政府、殊に今次の予算の編成の直接の責任者である大藏大臣に対しまして、深甚なる考慮を促したい諸点を披瀝したいと思うのであります。  大蔵大臣はこの度の財政演説におきまして、今度の予算は健全財政の建前に立つ均衡予算であるということ……

第2回国会 参議院本会議 第7号(1948/01/26、1期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(波多野鼎君) 前之園議員の御質問に対しまして御答弁を申上げます。増産による自給の方策はどうであるかという御質問でございました。この我が國のような狭小な國土におきまして、八千万以上の人口を養うためには、相当量の食糧の輸入は到底これを避けることはできないと考えておりますが、併し我が國の工業の発展を図るためには、できるだけ工業上の基礎物資を輸入しなければなりません関係上、食糧の輸入は成るべく少量に抑えたいと思いまして、つまり國内における食糧の自給率はできるだけ高めたいと考えております。そこで今回政府におきましては、食糧一割増産の運動を起すことに決定いたしまして、農家各戸に対しまして増産に……

第2回国会 参議院本会議 第8号(1948/01/27、1期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(波多野鼎君) 鈴木さんの御質問にお答えいたします。一割増産の具体的な方策はどうであるか、という御質問でございましたが、この具体的な方策につきましては、生産技術の向上とか、或いは虫害の防止の対策とかというような技術上の諸問題につきまして、具体案を決めておりまして、現在すでに大体の成案を得た次第であります。近く関係方面との了解を得て発表いたす段取になつております。  責任供出制実施に関して政府は農村の実態を十分把握する準備をしておるかという御質問でございましたが、御説の通り、農村の実態を完全に把握しないと責任供出制の運行はうまく参りませんので、政府は先ず昨年農林省に統計調査局を設けまし……

第2回国会 参議院本会議 第10号(1948/02/03、1期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(波多野鼎君) 三十日の本会議における岡元さんの御質問に対して、農林関係の問題についての御答弁を申上げます。  岡元さんの御質問は、農地改革関係法律によつて引揚者は不在地主として土地を買収されるが、引揚者に対してはその要求通り、小作地の引上げを認めるよう法律を改正する意思はないかという趣旨の御質問でございました。御承知のように、農地調整法によりまして、不在地主の土地は政府がこれを買上げて、これを耕作者に賣渡すことになつておりますが、その際不在地主であるか、在村地主であるかということの判定につきましては、これは農地法の精神上厳格に解釈しなければならないと考えております。即ち應召とか應徴……

第2回国会 参議院本会議 第20号(1948/03/22、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 芦田内閣は御承知のように、社会党、民主党、並びに國協党の三党政策の協定によつて成立いたしたものであります。從つてこの三党の政策協定は、いわば芦田内閣の生命であろうと思うのであります。三党政策協定がなかつたならば、芦田内閣も成立しなかつたであろうという程の重要な意味を持つ政策協定であろうと思う。でありますから、この政策協定の内容につきましては、これは天下の人々が十分に納得しておらなければならない問題であろうと思う。これは政府の政治の公明を期する上におきましても、亦民主政治の本領を発揮する上においても、絶対に必要な点であろうと思つております。一昨日芦田首相はその施政方針演説において國……

第3回国会 参議院本会議 第9号(1948/11/11、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 私はここに一つの緊急動議を提出いたします。それは、吉田新内閣が成立し、國会に臨まれますに当つて、未だ施政方針を開陳されません。その点につきまして吉田首相に対し緊急質問をいたしたいのでございますが、皆さんの御賛成を求めます。
【次の発言】 吉田内閣は今日に至るまで施政方針を説明することなくして、國会に臨んでおります。そうして國会の民主的運営の慣例を蹂躪するの暴挙を敢て続けております。民主日本建設の責任を持つた國会といたしましては、誠に遺憾の極みであります。私はこの点に関しまして三つの論拠を挙げて吉田首相に質し、首相の誠実なる答弁を要求する者であります。  第一の点は、施政方針演義を……

第5回国会 参議院本会議 第17号(1949/04/20、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 私は日本社会党を代表いたしまして、政府提出、衆議院送付の予算案に対しまして反対の意向を表明するものであります。  本予算案につきましては根本的に論ずべき点が非常に多いのでありますが、先ず我々がこの予算案を見まして、一番現われておるところで問題となると思われる点は、先ず第一に國民所得の見積りが過大に過ぎるという点であります。我が國が今年度におきまして單一爲替レートを設定する、即ち円の通貨價値の安定を図るということを國策の基本に置いて立てておるのでありますが、この通貨價値の安定ということは、即ち裏を返せば経済の一應の混乱、つまり今までの日本の経済の行き方に対しまして急激な歯止めをする……

第5回国会 参議院本会議 第37号(1949/05/28、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 只今問題となつております日本銀行法の一部を改正する法律案につきまして、私は社会党を代表して反対の意向を申述べたいと思います。  この改正法律案が財政と金融との分離という根本政策の上に立つてなされたことは皆さん御承知の通りでありますが、財政と金融との分離ということは、つまり政治と経済との分離ということの一部であります。経済復興或いは経済五ケ年計画というようなことが日本の経済自立のために叫ばれておるときに、政治と経済を分離するという、この根本的な考え方につきまして我々は異論がある。資本主義的な経済がどこの國におきましても政治力の突つかい棒なくしては立つて行けない状態におる。或いは過剩……

第6回国会 参議院本会議 第1号(1949/10/25、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 御承知のごとく、今日の日本の経済は非常なる困難の局面に入つております。世界経済の惡化、特にポンド貨の切下げによりまして、円の対外価値が非常な割高になつて來たということから、輸出の不振が起り、そのことによつて中小企業はどしどし倒れて行くような現状であります。そのために失業者が街に溢れて來るということがもう目に見えておるのであります。他方におきましては金融政策の間違いから甚だしい金詰りが生じております。こういつたような一連の諸問題、尚、挙げれば限りはございませんが、こういう諸問題を解決するために今年度の補正予算が出されるものと私は確信いたしておるのであります。こういう問題を含んで、且……

第6回国会 参議院本会議 第7号(1949/11/10、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 一昨日我々は本議場におきまして、吉田首相から施政方針に関する演説を聞く機会を得ました。我我国民と共に、これに非常な大きな期待をかけておつたのであります。めまぐるしく変転する今日の世界情勢のうちにおきまして、又日本の運命が決せられるであろうこの重大時機におきまして、責任ある政府が如何なる態度を以て対処するであろうか。我々は挙つて首相の明らかにせんとする方針に耳を傾けたのであります。然るに首相の述べられましたところは誠に抽象的でありまして、我々の期待に副うものではなかつたのであります。国民もひとしく感じを同じうしたことと感ずるのであります。例えば六・三制、或いは国民負担の軽減、災害復……

第6回国会 参議院本会議 第19号(1949/11/25、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 私は経済安定の問題につきまして、日本社会党を代表して本日の自由討論をいたします。  私の取上げる問題は二点でございます。第一点は、経済九原則の実施方法について現政府が誤まれる態度をとつているということを批判しながら我が党の主張を述べたいと思います。第二点は、財政と金融の分離の問題、即ち政治と経済の分離の問題につきまして、この点についても政府は誤まれる態度をとつているということを批判しながら我が党の主張を述べたいと思うのであります。  経済九原則につきましては、これはあの原則が発表されましたのは昨年の十二月十八日でありますが、その九原則の趣旨はどういうところにあつたかと申しますれば……

第7回国会 参議院本会議 第28号(1950/03/15、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 私の御報告すべき事項はアメリカの経済並びに政治の重要問題についてであります。  時間が余り長くございませんので取急いで申上げますが、いろいろの問題に我々は滯在中接したのであります。尤も我々の本来の使命は民主議会の運営方法を研究するということでありましたので、アメリカ政府側の我々に対して作つて呉れる日程が大体そこに集中されておりましたために、我々がアメリカの経済の実態を把握するとか或いは政治の重要問題が一体どういう意味で取扱われているかということをはつきり掴む時間の余裕がなかつたのでありますが、そういう暇を盗んで調べたことだけを御報告申上げることになるわけであります。  先ず第一に……

第7回国会 参議院本会議 第48号(1950/04/29、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 只今議題となりました請願及び陳情十件について大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。  請願第八百四十四号は、旗、のぼり、引幕等について免税点を引上げること、請願第千二百四十八号は、身辺細貨、即ち身廻り品でありますが、これを現行庫出税から小売課税に改めること、請願第千六百三十四号は、洋画の額縁、画架、絵具箱等の物品税を撤廃するか軽減することをそれぞれ要請しております。  請願第九百九十六号、同じく第千百十一号、同じく第千二百七十四号、同じく第千二百七十七号の四件は、いずれも農業協同組合及び生活協同組合或いは労働組合等に対して課税を免除するか軽減されたいという趣旨……

第7回国会 参議院本会議 第49号(1950/05/01、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 只今議題となりました請願及び陳情につきまして、大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。  請願第一千三百四十三号外十件はいずれも物品税に関するものでありまして、光学機用ケース、室内裝飾用品中一部の物品(窓掛、テーブル掛等)、ガス器具、照明器具、陶磁器、漆器、水「あめ」、「ぶどう」糖、喫煙用器具、鞄類などにつきまして、それぞれ物品税の軽減、免除或いは免税点の引上げ等を要請しております。又請願千九百八十九号は、時計、貴金属業者に対する物品税課税の適正化を図られたいという趣旨のものであります。次に間接税に関するものとしまして、揮発油税軽減を要請しておるものは請願第一千……

第7回国会 参議院本会議 第50号(1950/05/02、1期、日本社会党)

○波多野鼎君 只今議題となりましたつむぎ等の輸入税を免除する法律案の委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。  沖繩、大島等で生産される「つむぎ」及び上布は、従価十割の輸入税が課せられておるため、輸入は殆んど不可能な状態にありますので、これが輸入の円滑化を図るために、諸種の事情を考慮し、昭和二十六年十一月三十一日まで輸入税を免除しようとするものであります。委員会の審議に当りましては熱心なる質疑がなされたのでありますが、詳細は速記録によつて御承知願います。かくて質疑を終了し、討論に入り、採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定した次第であります。  次に議題となりまし……


2期(1950/06/04〜)

第9回国会 参議院本会議 第10号(1950/12/09、2期、日本社会党)

○波多野鼎君 只今議題となりました昭和二十五年度一般会計予算補正(第1号)、昭和二十五年度特別会計予算補正(特第1号)及び昭和二十五年度政府関係機関予算補正(機第2号)の予算委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。今回提出の補正予算案は二十六年度予算案と一体的な構想の下に編成されておるものでありまして、その主眼といたしますところは、先ず第一に、国民負担の現状に鑑み、能う限りの減税を行うこと、第二に、輸出の増進等に対処するため、外国為替特別会計の所要資金を一般会計から繰入れること、第三に、当面緊要な産業資金の疏通を困るために必要な経費を計上すること、第四に、災害復旧費、失業対策費、……

第10回国会 参議院本会議 第32号(1951/03/28、2期、日本社会党)

○波多野鼎君 只今議題となりました昭和二十六年度一般会計予算、昭和二十六年度特別会計予算及び昭和二十六年度政府関係機関予算につきまして、その内容並びに委員会における審査の経過及び結果を御報告申上げます。  先ず昭和二十六年度予算の内容でありますが、便宜上、億円単位でその概略を御説明いたします。昭和二十六年度一般会計の歳入歳出予算総額は、歳入歳出共六千五百七十四億円でありまして、これを前年度歳入歳出予算額六千六百四十五億円に比較いたしますと七十一億円を減少いたしております。  歳出予算の主なる経費について申上げますれば、先ず公共事業費千百五億円は前年度に比べて七十五億円の増加となつておりますが、……

第12回国会 参議院本会議 第8号(1951/10/22、2期、日本社会党)

○波多野鼎君 私は社会党を代表いたしまして、過般の大蔵大臣の財政演説に対する質問を行おうとするのであります。大蔵大臣はしばしば十八カ月予算を組むということを公言いたしておりましたけれども、今度提出された補正予算につきして、ただ今年度の補正だけを考えまして、財政演説におきましても十八カ月予算の構想については一言も触れなかつたのであります。この十八カ月予算を組まなければならんと大蔵大臣が曾つてしばしば公言いたしましたその趣旨を我々が考えますと、講話後における日本の経済に非常に重大な問題がたくさんあるということを大蔵大臣も自覚しております。その重大問題に対しまして、一応政府の方針を明らかにする機会を……

第12回国会 参議院本会議 第10号(1951/10/26、2期、日本社会党)

○波多野鼎君 総理大臣の私に対する答弁に関連しまして、先般留保しました各大臣に対する再質問を行いたいと思います。お許しを願います。
【次の発言】 先般私が大蔵大臣に質問いたしましたのに対して、特に為替レートの問題に対して質問したのに対しまして、大蔵大臣は私の質問の趣旨を誤解いたしましたか、或いはこれを故意にすり換えてしまつて答弁をいたしております。即ち私は、三百大十円レートを維持するという大蔵大臣の方針はよくわかる、併しながら今日の情勢においてこのレートを維持する方策は何であるか、方法は何であるかということを問うたのでございます。これに対して大蔵大臣はこのレートを切換える意思はない、方針じやな……

第13回国会 参議院本会議 第15号(1952/02/20、2期、日本社会党(第二控室・右))

○波多野鼎君 私はこの際、行政協定に関連する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党第二控室を代表いたしまして、只今進行中の日米会談、即ち行政協定に関連する質問をいたしたいと思います。  この行政協定なるものが如何なる内容を以て妥結せられるかということは、今後の独立日本が本当に主権国となるかどうかということに関連いたします問題でありますために、国民挙げて耳をそばだて、目を見張つて、この成行きを注視いたしておるのであります。国権の最高機関としての国会におきましても、この問題に非常な注意を拂つておるのでありますが、政府は未だ曾つてこの問題につきまして中間報告を一度もいたしてお……

第13回国会 参議院本会議 第25号(1952/03/27、2期、日本社会党(第二控室・右))

○波多野鼎君 今愛知君の長講舌を承わりまして非常に感銘いたしました。(「その通り」と呼ぶ者あり)物も見方どいうことがありますが、ああいうふうにも物は見えるものかという点を感心したのであります。(拍手)不幸でありますが、私は愛知君の(「あれは茶坊主だよ」と呼ぶ者あり)所論には反対であります。そうして社会党第二控室を代表いたしまして、政府の予算案にも反対せざるを得ないのであります。(「誠に因果だな」と呼ぶ者あり)  今度の予算案を見ておりまして、一番問題となりました戦力の問題であります。これにつきましての政府の解釈は甚だ不統一であります。最近まで明確な解釈を示しておりません。只今愛知君は、自衛力は……

第13回国会 参議院本会議 第58号(1952/06/30、2期、日本社会党(第二控室・右))

○波多野鼎君 私は本決議案の提案者を代表いたしまして、趣旨の弁明をいたしたいと思います。先ず最初に決議案を朗読いたします。    参議院の審議権尊重に関する決    議   今般衆議院が両院議長の協定に達しないままに、国会の会期を三十日間延長することを議決したのは、まことに遺憾である。   本院は、衆議院が参議院の審議権を尊重して、二院制度を認めた憲法の精神を没却することのないよう要請するものである。   右決議する。  この決議案の趣旨は二つの点を含んでおります。一つは、先ほど矢嶋君の御意見にもありましたように、現在重要法案がかかつておりますのは参議院であります。衆議院にはそう大した法案はか……

第13回国会 参議院本会議 第67号(1952/07/21、2期、日本社会党(第二控室・右))

○波多野鼎君 私はこの際、安全保障諸費に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は安全保障諸費の使い方についての緊急質問をいたしたいと思います。  二十七年度の予算審議におきまして、いろいろな問題が不明確のまま国会の議決を終るに至りましたことは、当時我々の甚だ遺憾とした点でありますが、その不明確な経費のうち、特に安全保障諸費というものにつきましては、幾度も質疑応答が重ねられましたけれども、最後までこれは明確にならなかつたものであります。なぜ明確にならなかつたか。その主なる原因を考えてみますと、第一にこういう点が挙げられると思います。即ち安全保障諸費として五百六十億円という多額の……

第13回国会 参議院本会議 第69号(1952/07/25、2期、日本社会党(第二控室・右))

○波多野鼎君 只今議題となりました保安庁法案その他一件につきまして、社会党第二控室を代表して反対の意向を述べるものであります。初めに我が党が、行政機構全体の問題についてどういう方針をとつておつたかという点を極く簡單に申述べて御了解を得たいと思いますが、行政機構の改革という問題については、我が党も従来から熱心に調査研究をして参りました。そうしてこのたび政府の側から案が出ましたのに関連いたしまして、この案を嚴正に批判検討いたしました結果、我が党としましては、行政委員会の廃止という政府の方針には絶対反対する。即ちその理由は、行政の民主化ということを実現するために、この行政委員会というものは、今後とも……

第15回国会 参議院本会議 第30号(1953/03/04、2期、日本社会党(第二控室・右))

○波多野鼎君 只今上程されました独占禁止法改正法律案は、日本の経済のあり方を根本的に変革しようとする重要な法案であります。政府はこの重要な法案を本日この議場に提案したにつきましては、相当の決意を以てなされたことであると信じております。然るに、過日吉田首相は、我が国の憲政史上のみならず、世界の憲政史上にも類例のない未曾有の事態を惹起いたしました。首相の法的責任はとにかく、政治道義上の責任をとるべしという声は巷に満てる有様であります。道義の問題は政治運営上特に重要なることは多言を要しません。殊に、国民道義の高揚と、これを説く吉田首相といたしましては、恐らく深刻なる自己矛盾を感じておいでになると思う……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/09

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