野坂参三参議院議員の在職時の本会議での質問や答弁などの発言回数・文字数、発言時の役職、立場、各発言冒頭の一覧を掲載しています。委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、鳩山総理大臣、重光外務大臣に対して、私に与えられたわずか数分間の持ち時間のうちに、二、三の質問を試みたいと思います。 御存じのように日ソ両国の国交の回復は、過去十一年間日本政府のとり続けてきたアメリカ一辺倒の外交政策を転換して、わが国が平和と独立の方向へ進む重大な第一歩であります。しかるに、政府は、モスクワで共同宣言に調印しようとしたそのときに、国内的には砂川に、ソヴィエトに向けられた原爆基地を作るため、わが同胞の血を流すことをもあえてしたのであります。このような事態を目の前にしては、われわれ国民は、政府がソヴィエトと真に友好関係を回復しようと考えてい……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、二、三の問題について政府の所信をただしたいと思います。時間が非常に短かいので、外交問題についてだけ質問したいと思います。 岸外務大臣は、外交方針の中で、こう申されております。日米両国間には、政治、経済、防衛等の各方面にわたって利害と目的とが大きく一致している。そしてさらに続けて、日米関係を一そう強固にし、かつ永続性のあるものにすることを強調されているのであります。これはきわめて重大な発言と私たちは考えております。そもそもアメリカの世界政策というものはどんなものであるか。それはアメリカの新しい中近東政策を中心とするアイゼンハワー大統領の教書によって明ら……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、社会党が今国会に最低賃金法案を提出されたことに対して敬意を表します。(拍手)私たちの共産党も、去る三月十四日に、最低賃金制について党の見解を発表しました。そこで私はこれに基いて、社会党が提案された本法案に対して、若干の質問を試みたいと思います。 今度のいわゆる春季闘争の大きな特徴の一つは、非常に多くの労働者が、目前の生活を改善するために、連帯的な行動をとっているだけでなく、さらに進んで最低賃金制の実施を要求し、その実現のためには、実力行動もあえて辞さないという決意を持って戦っている事実だと思います。(拍手)これはわが国の歴史の上で、最初のできごとであり……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、本予算案に反対するものであります。 政府は、本予算案は国民負担の大幅な軽減並びに社会福祉の推進をはかるものであると称しております。しかし、このスローガンは、政府が大資本家の利益のために国民をだます看板にすぎません。(拍手)その理由は、第一に、政府の減税とは、実は高額所得者に対する大幅な減税のことにほかならないのであります。その証拠に、人口の七割三分に及ぶ大多数の国民にとっては、減税どころか、運賃、米価の引き上げ、間接税の増徴などによって、かえって負担が増しております。これが事実です。 第二に、政府は、社会保障の拡充などと言っておりますが、たとえば健……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、総理大臣及び外務大臣に、ごく短時間でありますけれども、質問申したいと思います。 御存じのように、台湾海峡の事態はますます緊迫して参りました。一昨日、アメリカ軍に指揮される蒋介石の空軍が、ついにサイド・ワインダーを発射しました。しかもそれがワルソーで中米会談が行われているそのまっただ中で行われたのであります。これは明らかに新しい軍事挑発であり、原子戦争への第一歩であります。今、世界は、戦争か平和か、重大な岐路に立っております。このアメリカの軍事冒険を阻止し、台湾海峡に平和をもたらすことは、わが国民全体にとっても死活の問題であります。ところが、岸総理と藤山……
○野坂參三君 私は、日本共産党を代表して、岸総理と藤山外務大臣に、日米安保条約の改定問題についてだけ質問したいと思います。 本論に入る前に、新しい事態が起りましたので、このことについて一言、総理と外相にお聞きしたいのは、きょうの読売新聞を見ますと、そこには安保条約の草案なるものができ上ったと報じて、新聞に条文までも発表しております。この真偽いかんにかかわらず、これは非常に重大問題です。これによって国民の不安と疑惑はますます高まらざるを得ないと思います。政府は口をきわめて外交の秘密を言っておられますが、事態はここまで発展しているのであります。国会の軽視もはなはだしいと思います。直ちに私は、政府……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、総理と外務大臣の演説に対する質問を行ないたいと思います。 私の割当時間が不当に短いので、私としては、ただ安保条約の問題についてだけ申し上げます。その場合、総理に申し上げたいことは、 〔議長退席、副議長着席]野坂君とは世界観が違うのだからということで答えを逃げないようにしていただきたい。違うから逃げるというならみんな違います。 一九六〇年初頭にあたって、アジアで二つの国際条約が結ばれました。一つは新しい日米安全保障条約であり、もう一つは中国とビルマの友好不可侵条約であります。この二つの条約は、今後のアジアと世界の情勢に重大な影響を与えるとともに、……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、まず、池田総理の政治に対する基本的態度について所信をただしたいと思います。池田総理と自民党は、政治の最大の課題は政治の姿勢を正すことであるとか、あるいはまた、民主政治のルールに従うことである、こういうふうに公言されております。しかし、一体、池山総理は、この公言、この公約をはたしてまじめに実行しておられるでありましょうか。そもそも池田内閣は、日本の歴史でかってなかったような事情によって作られたものであります。すなわち、安保条約反対、岸内閣退陣、国会の即時解散を要求して闘った多数の国民の力によって岸内閣が倒されたあとを受けて、その跡始末をするために池田内閣……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、池田総理大臣及び小坂外務大臣に対し、次の三つの点だけについて質問したいと思います。 その第一は、日韓会談を即時打ち切ってもらいたいということです。政府は、今、日韓会談の成立を非常に急いでおりますが、その相手の南朝鮮内部は深刻な政治的経済的危機に直面しております。確実な報道によると、南朝鮮では、おとなの半分以上が失業状態で、人民の窮乏は想像をこえたものがあるといわれております。その結果、釜山の労働者の大規模のストライキを初め、ストやデモの波が全国に広がり、警官さえもデモに参加しております。兵隊の逃亡と徴兵忌避は続出しております。それだけではありません。……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、池田総理大臣に対し、対外政策及び国民生活の問題について、二、三の質問を試みたいと思います。 第一に、今日、南朝鮮では、ファシスト軍事独裁政権が相次ぐ死刑による恐怖政治を行なっており、アメリカ帝国主義は、このかいらい政権をかり立てて、北朝鮮侵略のために大規模な軍事挑発を準備しております。三十八度線は再び戦争の発火点になろうとしております。今、政府の行なっている日韓会談は、このアメリカと朴政権の戦争政策に日本を積極的に加担させるものであり、わが国を一そう危険な状態に追い込むものであります。昨日、ここで小坂外務大臣は、「ほうっておいたら朝鮮は統一されるといわ……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、日韓会談の問題について、若干池田総理に質問したいと思います。 総理は、施政方針演説の中で、世界の平和と繁栄は、アメリカと西欧諸国、それに日本を加えた三本の柱でささえると言っておられます。これは重大な発言であります。ここには、社会主義諸国はむろん、中立諸国さえ、全く無視されております。すなわち、全世界の国々と平和的に共存して、平和と安全をはかるというのではなく、アメリカ帝国主義を中心とした侵略的な力の政策に追従して、社会主義諸国と力によって対決するかまえを露骨に示したものであります。これは、日本の平和と繁栄どころか、戦争と反動の道にほかなりません。池田……
○野坂参三君 一九六四年、世界は大きく変わりつつあります。その中で、日本はいかなる道を進むべきか。私は、日本共産党を代表して、総理の所信をただしたいと思います。 総理も、国際情勢は変転していると言っておられます。では、どのように変転しているか、それはいわゆる自由主義諸国、特にアメリカの帝国主義的政策が次々に破綻していることであります。たとえばキューバ革命の勝利、パナマでの反米独立の戦い、アジアでは南ベトナム、カンボジアその他におけるアメリカのみじめな失敗、なかんずく、中国封じ込め政策の破綻、こうして、世界の抑圧された民族と人民の解放闘争は、世界帝国主義の支配を根底から掘りくずしております。一……
○野坂参三君 御承知のように、最近、世界の情勢、特にアジアの情勢は、アメリカにとってますます不利となっております。なかんずく中華人民共和国に対するアメリカの封じ込め政策の破綻は、だれの目にも明らかになっております。そして中国の国際的地位と影響が日増しに強まっております。いまや、中国問題の正しい解決は、世界の政治、とりわけアジアの政治にとって緊急の課題となっております。このことは、またわが国の独立と平和、経済の自主的発展、さらに国民生活の安定向上に、緊密に結びついた重要な問題であります。私は、この問題にしぼって、日本共産党を代表して政府の所信をただしたいと思います。 まず第一にお聞きしたい。か……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、日韓条約について佐藤総理の所信をただしたいと思います。 まず、今日まで衆参両院で、日韓条約の軍事的性格について、共産党や社会党の議員から質問が行なわれましたが、これに対して総理は、納得のいく回答を何一つ与えておりません。特に重大なことは、総理の言い分が現実の事実と全く違っていることであります。 第一に、この条約がサンフランシスコ条約締結以来、トルーマン大統領やダレス国務長官の指示により、アジアにおける軍事同盟の一環として計画され、その目的が、アジアの社会主義国を敵とする侵略的なものであることは、世界周知の事実であります。この政策に、歴代の自民党政府……
○野坂参三君 私は、日本共産党を代表して、二、三の問題について総理の所信をただしたいと思います。 第一に、総理は、明治百年の歴史を盛んに賛美しておられます。しかし、この百年の歴史で消し去ることのできない事実は、日本の支配階級が国民に対して残酷な搾取と圧迫を行ないながら、朝鮮、中国、東南アジア国諸に対して無謀な侵略を行なったことであります。ところが、総理は、この事実を単に挫折の経験と言っているだけであります。しかも、総理は、昨日稲葉君の質問に対して否定されておりますが、本年度の自由民主党の運動方針では、富国強兵策をたたえ、祖国愛の名のもとに国民を軍国主義的な防衛意識であおろうとしております。こ……
○野坂参三君 いま、国民は、激動する内外の情勢の中でわが国が進むべき道を真剣こ考えております。安保条約と沖繩の問題をはじめ、大学問題、物価、食管制度、社会保障、公害、その他多くの重大な問題が解決を迫られております。私は、その中で、沖繩と安保条約の問題について、日本共産党を代表して、総理の所見をただしたいと思います。 第一は、この問題に対する政府の基本的な態度であります。 周知のように、ニクソン新政府の対日政策は、ジョンソン時代以上に強硬なものであります。ニクソン大統領は、かねてから、日本の自衛力増強を強く求め、新たなアジアの集団安全保障機構の中で、日本が指導的役割りを果たすときが来れば、沖……
○野坂参三君 いま国民が大きな関心を持っている問題の一つは、一九七〇年代において、世界、とりわけアジアの中で、わが国がどのような道を進んだらいいかと、こういうことであります。総理は、施政方針演説で、平和に徹する外交、この政策の推進に努力すると述べておられますが、はたして政府の進めている外交は平和の名に値するものでありましょうかどうか。以下、私は日本共産党を代表して、総理の所見をただしたいと思います。 第一に、政府の外交の基本的な態度に関してお伺いしたいのは、各国人民の自決権の問題であります。言うまでもなく、国と国との友好的で平和な関係は、それぞれの国民が持っている固有の自決権を互いに認め、尊……
○野坂参三君 私は日本共産党を代表して、二つの問題について佐藤総理の所信をただしたいと思います。 まず第一に、外交政策の基本についてであります。総理は、政府のとっている外交政策こそ、国際主義の真髄であると言われております。では、真の国際主義とは何ぞや。すなわち、国の社会制度や政治体制は、その国の人民がみずからきめるという民族自決の原則を尊重して、これを侵さず、すべての国と互恵平等の友好親善の関係を貫くということであります。この点については、昨年、私がこの席で指摘し、総理もこれに賛成を表されました。ところが、実際はどうでしょうか。総理は、これに反するようなことばかりやっております。いま、アメリ……
○野坂参三君 いま、わが国は内外ともに重大な岐路に立たされ、国の進路と政治の革新を求める国民の声はますます高まっております。佐藤総理は施政方針演説で、いまこそ発想の転換を行動に移すべきときであると申されましたが、その内容を見ますと、転換どころか、依然とした対米追随と、一そう露骨な大企業奉仕の政治姿勢を貫き、そのもとで危険な軍国主義復活の道を進もうとしておられます。しかし、国民の大多数が切実に求めているものはこのような道ではありません。アメリカからの真の独立、平和と民主主義、生活向上を目ざす新しい政治への大胆な転換を求めているのであります。私は、日本共産党を代表し、この国民の切なる願いの上に立っ……
○野坂参三君 このたび、私が国会議員として二十五年間その職にあったことにつきまして本院から表彰を受け、さらに、丁重な祝辞をいただいたことに対して、厚くお礼を申し上げます。 振り返ってみますと、私が初めて衆議院議員に選ばれましたのは、一九四六年四月に行われた戦後最初の総選挙においてであります。それ以来三回連続して当選しましたが、その在任中の一九五〇年六月に、アメリカ占領軍からの政治活動禁止命令によって、国民から付与された議員の資格を不法にも剥奪されました。しかし、その後、一九五六年七月に参議院議員に当選して国会の議席を回復し、それ以来今日まで本院に席を置いてまいりました。これは、ひとえに、国民……
※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。