渡辺勘吉参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
○渡辺勘吉君 私は、日本社会党を代表し、内閣提出の甘味資源特別措置法案につき、内閣総理大臣及び関係大臣に対し若干の質問をせんとするものであります。 まず、池田総理にお尋ねいたします。 政府の糖業政策は一貫性を欠き、その施策の重点を巨大糖業資本と海外対策に置き、その結果、国民経済の健全なる発展に至大の悪影響をもたらした責任はきわめて重大であるといわざるを得ません。特に、砂糖の貿易自由化が政策のスケジュールに上って以来、国内甘味資源保護対策不備のまま、単に自由化率九〇%大台を実現するために、アメリカ等諸外国の圧力に迎合して、重油、自動車等、重化学製品等をあと回しにして、輸入砂糖の外貨割当制を廃……
○渡辺勘吉君 私は、日本社会党を代表して、職業安定法の一部を改正する法律案及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案を直ちに本会議において審議するとの自由民主党の動議に反対し、本法律案を期限を付して社会労働委員会へ差し戻す、との日本社会党の動議に賛成する討論をいたさんとするものであります。 まず、提出された動議の討論の前提として、これらの法案が衆議院において十分な審議も行なわれないまま、自民党が多数の力によって不当にも質疑を打ち切り、強行採決を行なったとして、参議院に送付されようとしているということについて、取り上げなければなりません。すなわち、去る六月十八日の衆議院社会労働委員会において、自……
○渡辺勘吉君 私は、ただいま報告されましたいわゆる漁業の年次報告について、日本社会党を代表して質問をいたします。 政府は、第四十三回通常国会に沿振法を提案した際、従来の漁業法、水産協同組合法とともに、これら三法をもって漁業に関する基本法と実体法が整備されると主張しました。 わが党は、これに対して、漁業基本法案、水産物価格の安定等に関する法律案、沿岸漁業振興法案、水産業改良助長法案の四法案を掲げて、政策をもって対決いたしました。沿振法を本院において採決の際、反対討論をいたしましたのも、政府案に欠けている根本的な問題点として、大資本漁業の規制なしに沿岸漁業の真の振興はあり得ないとの主張によった……
○渡辺勘吉君 私は、日本社会党を代表して、ただいま御説明の農地管理事業団法案に対し、お尋ねをいたします。 佐藤総理は、過般の施政方針演説で、「特に自立農家を育成するため、農地管理事業団を設立して、経営規模の拡大をはかる」との所信を表明されました。佐藤農政のビジョンは、自立農家育成にあることは明らかであります。政府の言う自立農家とは、所得倍増計画によれば、二・五ヘクタールの経営規模で、働き手三人で年間百万円の粗収入を得るものとし、四十五年末までに百万戸育成を目途としてスタートを切りました。しかしながら、政府の三十九年上期の家計調査報告によりますと、わが国勤労者世帯の有業人員数は約一・五人であり……
○渡辺勘吉君 私は、日本社会党を代表して、いわゆる農地報償法案の中間報告を求める動議に対して、反対の討論を行なうものであります。 御承知のように、国民注視のこの法律案は、去る五月十八日の大蔵委員会において、自由民主党は、まだほとんど審議らしい審議をやっていなかったにもかかわらず、突如として質疑打ち切りの暴挙をあえて行なったものであります。しかるに、本日また中間報告の挙に出たことは、議会民主主義のルールをじゅうりんし、国民の信頼を無視した行為と断ぜざるを得ないのであります。(拍手) 私がまず第一に指摘したい点は、旧藩時代以来、わが国の農業に君臨した、いわゆる地主制というものを、与党の諸君は何……
○渡辺勘吉君 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となっておりますいわゆる農地報償法案に対し、反対の討論を行なわんとするものであります。 本論に入る前に、まず指摘したいことは、この法案の目的が全然わからないということであります。現在の法律は、すべて第一条にその目的を明示して、国民の理解を求めているのでありますが、本法律案は、その第一条に「給付金の支給に関し必要な事項を規定するものとする。」と書いてあるだけでありまして、ごく簡単な法律であればともかく、これほどの矛盾に満ちた、問題の多い法律案に、目的を明示できなかったということは、この法案がいかに無性格であるかということを如実に物語っている……
○渡辺勘吉君 私は、ただいま、大和、稲葉、久保、亀田、横川の五議員によって提案されました重宗議長不信任決議案の提案の説明に対して、以下若干のお尋ねをいたしたいと思います。 まず、第一に、条約の承認権を有する国会の議長としての重宗議長の態度は、いかなるものであるべきか。また、重宗議長は、従来の言動からして、真に議長の重責に値するものであるやいなやについて、提案者稲葉議員にまずお尋ねをいたしたいのであります。一九五九年十二月十六日、砂川事件に対する最高裁の判決は、安保条約の違憲性について判定することを避けて、「本件安全保障条約は、主権国としてのわが国の存立の基礎にきわめて重大な関係を持つ高度の政……
○渡辺勘吉君 私は、日本社会党を代表し、政府の所信演説に関し、総理並びに関係大臣に対し、農業並びに社会保障問題等を中心に、若干の質問をいたさんとするものであります。 わが国経済は、高度経済成長下、第三期症状の経済不況の中でも、卸売り物価は下がらず、消費者物価は天井なしに騰貴する主要原因の一つに、私は、わが国農業生産の停滞と食糧供給の不安定にありと指摘せざるを得ない。これは農業の構造的矛盾たるにとどまらず、高度経済成長政策がこの段階で遭遇した矛盾であり、その根源は、独占寡占資本にのみ奉仕するわが国政治経済構造の矛盾につながる構造的危機に、いまや直面していると断ぜざるを得ないが、総理のこの点に関……
○渡辺勘吉君 私は日本社会党を代表して、ただいま議題となりましたいわゆる農業白書について、政府に若干の質問をいたします。 わが国の資本主義が、農業、中小企業等を踏み台にして成長を続け、今日においても、政府の独占資本に奉仕する政策によって、低生産性部門の著しい立ちおくれや物価の上昇を招くなど、構造的矛盾が拡大する一方であります。農業白書に示された農業の動向は、このことを如実に反映して、暗い面ばかりがいやおうなしに国民に映し出されます。所得格差是正、生産性向上という農業基本法の目標は、比較生産性で見ましても、また一人当たり家計費で見ても、ほとんど改善されておりません。年率二・五%で伸びている農業……
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