片山哲衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○國務大臣(片山哲君) 新憲法実施の最初の國会におきまして、政府を代表いたしまして、施政方針の演説をいたしまする機会を得ましたることは、私の最も光栄とするところであります。殊に私は、さきに本國会におきまして、諸君の大多数によつて政府の首班に指名せられましたることは、私の生涯にとりまして、忘るることのできない感激の至りであります。(拍手) 爾来ただちに組閣に從事いたしまして挙國体制によりまする四党連立の政府を樹立したいと考えて、それに努力してまいつたのでありまするが、目的通り十分の成功を收めることができなかつたのでありまするけれども、ここに成立いたしましたる三党連立現内閣に対しましては、自由党……
○國務大臣(片山哲君) 加藤君の御質問の中、講和会議に関する心構えについて、お答えいたしたいと思います。この問題について加藤君が述べられた御意見には、賛成であります。政府はその心構えをもちまして、今日まで、できるだけの力を盡しておるのであります。すなわち、希望と光明は、ただ單に講和会議によつてのみ達せられるものではなくして、日本國民の自力と、日本國民の不撓の精神によつて、十分に達していかなければならないと考えておるのであります。 すなわち民主化の徹底をはかり、平和主義実現のために、國をあげて努力をしなければならないと思つておるのであります。官吏はもちろん懸命の努力を拂つて、國民の公僕としての……
○國務大臣(片山哲君) 前内閣の首班である吉田自由党総裁が、難局に処して危機を突破しようといたしまする私どもに対しまして、激励されたことについては、感謝いたします。(拍手)前内閣の経驗より、またわれわれに対しまして、幾多の傾聽すべき御意見を吐露いたされまして、なお自分に対しまして質問をされましたので、その点についてお答えいたしたいと思ひます。 政府は、貿易の重要性と世界経済への参加については、細心の努力を拂い、十分檢討いたしておるのであります。まずそのためには、國内経済の充実が必要であり、國内産業の発展をぜひともやらなくてはならないと考えておるのであります。從いまして、國内におきましては、民……
○國務大臣(片山哲君) ただいまの御質問の初めの部分でありまするが、精神運動のことであります。すでに申し上げましたように、政府の考えておりまする精神運動は、経済運動、産業運動、それらと切り離して行うのではないのであります。石炭をたくさん出し、食糧問題について國民に迷惑をかけないようにする精神運動であります。すなわち経済上の問題を、精神運動と協力いたしまして、國民生活の向上をはかつていきたい。 それがためには、國民全体が乏しきをわけ合う意味において、一人の人、少数の人が自由を独占しないようにしなければならない。少数の人が自由を独占しておつたのでは、大勢の方々に自由を與えることができないのであり……
○國務大臣(片山哲君) 私は、ただいま議長からお示しになりました八月分輸入食糧追加放出について、諸君に御報告いたしたいと思います。 本日、東京その他特に食糧事情のはなはだしく惡い九地域に対しまして、凍結米三千九百トンの解除を含む二万一千二百トン――十四万一千石であります、この八月分輸入食糧追加放出が連合軍総司令部から許可せられたのであります。(拍手)これによりまして、八月分の輸入食糧放出量は、既定の二十三万四千七百トンと合わせて、二十五万五千九百トンに達しまして、全國の八月分政府配給主食は、実にその五割を輸入食糧に仰ぐこととなつたのであります。 私は、ここに國会を通じまして、まず國民諸君と……
○國務大臣(片山哲君) 私は、ただいま諸君に向いまして、クレジツト問題に関する朗報を御報告いたしたいと思うのであります。 数日前の極東委員会の指令に基きまして、今回連合國総司令部の発表によりますれば、金その他の流動資産を担保といたしまして、特別の貿易基金が設定せらるることになりまして、これを基いとして資金を借り得る総額は五億ドルにのぼるということであります。これは、元來賠償の対象となつておるところのものを、しばらくの間動かして、日本の平時経済回復の誘い水にしようという、まつたく破格の好意に基くものであります。(拍手) さきに司令部より輸入食糧の追加放出を許可せられまして、食糧難にあえぐ主要……
○國務大臣(片山哲君) ただいま満場一致をもつて可決せられましたる海外同胞の引揚に対する感謝並びにその帰還促進に関する決議案につきましては、政府は全然この決議案に諸君と御同樣賛成であります。また熱心に述べられましたる演説の内容についても同感であります。連合軍が海外同胞引揚げについて非常に親切に、深い同情をもつて今日まで促進せられましたることにつきましては、諸君とともに厚く感謝の意を表しておるのであります。しかし、なお百万近い同胞が残つて労苦を重ねられておることにつきましては、われわれは常に胸を打たるるのであります。何とかしてこの同胞の引揚げ促進を早くいたしたいということを念じておるのであります……
○國務大臣(片山哲君) 私に対する御質問は、今村君と林君であつたと思います。 今村君の第一の御質問は、建設省に関する問題でありました。今回の水害につきましては、國民の一人といたしましても、また政府といたしましても、罹災者の各位に対しましては深甚の同情を表し、できるだけの対策を立てまして、救済の実をあげたい。今後再びかくのごとき災害のないようにいたしたいと深く考えて、政府におきましては、それぞれ対策を立てつつあるのであります。つきましては、建設院にしないで建設省にした方がよかろう、こういう御意見であつたと思いまするが、現在の行政機構は、長いしきたりによりまして、建設に関する事項は各省にまたがつ……
○國務大臣(片山哲君) ただいま田口君より、住宅政策につきまして御抱負、御意見を述べられました。御趣旨については同感であります。私どもも、戰後の國民生活の向上をはかるためには、住宅問題に重点を入れまして、諸君と同樣、何とか復興を一日も早くいたしたいと考えているのであります。特に毎日戰災の後を見まして、氣の毒な方々に対しましては、安んじて家庭生活の安定を得られるように努力いたしているのであります。何分にも現在の財政状態では、思う通りの施策を十分行うことができないということは、はなはだ遺憾でありまして、この問題については、田口君自身も十分に御了承のことと思うのであります。目下、戰後の財政を立て直し……
○国務大臣(片山哲君) 綱島君にお答えいたします。政府提出の法律案、予算案は、政府は全責任をもつてこれに当るものであります。また政府が立てております諸政策の遂行につきましては、全力を傾倒いたしましてその邁進に努力いたしておるのでありまして、その実現を期しておる次第であります。以上をもつて答えに代えます。(拍手)
○國務大臣(片山哲君) ただいまの苫米地君の御質問の前提及びあげられましたる事実につきましては大分相違いいたしておるのでありますから、平野前農相の辞職を要求いたしました経過につきまして、私より御報告いたしたいと思います。 平野農林大臣に対しまして私が辞職をしてもらいたいということを要求いたしましたる理由は、告訴、告発の問題でもありません。また資格に関する問題でもありません。内閣はこの時局を突破いたしまするために、重大なる決意をいたしまして政策の遂行に邁進いたしておるのであります。この間平野前農相は、内閣の立てておりまする方針を違つておりまする言動を最近されたのでありまするから、内閣に協力され……
○國務大臣(片山哲君) 西村榮一君の申されました、この危機を突破するために政治力を集結しなければならない、これを強化しなければならないという御意見には、同感であります。政府もこの点に非常に留意いたしまして、最大の努力を拂おうと考えておるのであります。 私は、國民大衆の生活を向上し、その職業、生活の安定をはかりたいということを念願いたしておるのであります。これを実現するためには、現下わが國の経済情勢、産業の状態、財政の問題等をにらみ合わして考えてみますときに、敗戰のために、まことに今日の経済の状態、産業の状態が憂うべき状態に押し出されておるのであります。何とかしてこの恐るべき危局を救わなければ……
○國務大臣(片山哲君) 六・三制はぜひとも実施いたしたいと考えております。つきましては、追加予算面にまず七億円を計上いたしましたのであります。あとの金額は、六・三制実施に伴う必要に應じて、ぜひとも出したいと思つておるのでありまして、これは財源とにらみ合わせて、今考慮中であります。財源ができましたならば、必ず予定通り六・三制を実施いたすことを、ここにお約束いたします。(拍手)
【次の発言】 ただいま中村君が申されました根本的な問題、総括的な問題についてお答えいたしたいと思います。
納税の問題について、國民運動の成績があがらない、こういうような御意見でありましたが、中村君が非常に熱心に力強くお述……
○國務大臣(片山哲君) 北浦君のただいまの議事進行に伴う発言に対しまして、お答えいたしたいと思います。第一は、罷免権のことでありますが、私は新憲法の條章によりまして、内閣総理大臣は任意に國務大臣を罷免することができると考えております。これは別に閣議に諮る必要はないと存じます。但し、國務大臣罷免の認証を仰ぐにつきましては、閣議を経ることを要するのは当然と考えております。ただ閣議決定の手続につきましては、何ら法制上の定めはないのでありまして、会議による場合、書類の持回りによる場合、総理大臣一任という形式による場合等、事情に應じ種々の方法があるわけであります。今回の措置が適法に行われましたることは申……
○國務大臣(片山哲君) 私は司法委員会において、認証問題については閣議を要するということを初めから言つたのでありまして、その点については北浦君はどうお聽きになりましたか、私の申し上げることには間違いはないのであります。前回お答えいたしました通り、平野君に対する一切の手続は、私に前の閣議で一任されておりましたので、私はそれに從いまして、最後の形式を整えるために持回りの形をとつたのであります。司法委員会においては、その最後の形式を結論として申し上げたのであります。私の考えといたしましては、万般の行政事務を円滑迅速に処理するについては、閣議の運用もそれに應ずるように考えられているのでありまして、法制……
○國務大臣(片山哲君) 森君の言われました通り、農林大臣を專任することは最も重大なることであります。また農林行政に対して政府が最も重要に考えておる点を指摘されたことも、ごもつともと存じます。政府は、これに対しまして愼重なる態度をとり、その重要性に鑑みまして考慮しつつあるのでありまして、できるだけ早い機会に農林大臣を專任いたしたいと存じております。 なお、石炭問題と何らか絡んでおるような、あるいは取引をしておるようなことのお話がありましたが、決してそういうことはありません。別に考えて進んでおるのでありまして、その問題は混同のないように願いたいと思います。 なお農林行政の重要性に鑑みまして、特……
○國務大臣(片山哲君) 農林大臣の選任が非常に遅れておりますことは、いろいろな事情からでありまして、まことにやむを得ないのであります。できるだけ早く專任大臣を定めまして、諸君の御希望に副いたいと思います。但し、供出問題あるいは法案の提出、農政事務につきましては、万遺漏なきを期しまして、農林当局を激励いたしておるような次第でありまして、近く決定いたしたいと存じております。 第二の、農業生産調整法案に対する反対の御意見でありますが、これに対しまして、私の考えを簡單に申し上げてみたいと思います。 田口君も言われました通り、民主主義の徹底をはからなければならないのでありまして、これは政治上における……
○國務大臣(片山哲君) 敗戰のどん底から起ち上るためには、非常な困難を伴うものであります。ある人は十年かかると言い、二十年かかると言うのであります。二年や三年で簡單にでき上る仕事では決してないのであります。組織的な順序を追うて、再建のために進まなければならないのであります。まづ、政治上における機構の改革を民主的に促進し、第二には、経済上の問題に民主化の徹底をはかつていかなければならないのであります。そういうふうに順を追うて進んでいきつつあるのでありまして、まず新憲法の制定によりまして、政治上の民主化は一應その基盤ができ上つておる今日、経済上において、民主國家の建設に國民あげて努力しなければなら……
○國務大臣(片山哲君) 第二回國会の開かれるにあたりまして、施政方針の大要を申し述べ、時局に対する政府の態度を明らかにいたしたいと思うのであります。 昭和二十三年は、わが國にとりまして、まさに歴史的な一年たらんといたしておるのであります。本年こそはわれわれは積極的な経済建設に進み、無血民主革命の経済的基礎を築き上げなければならないのであります。現内閣成立以來約八箇月、政府は当面の経済危機を突破することを主眼において、應急的施策を講じてきたのでありますが、來るべき一年においては、恒久的な再建計画の第一号を踏み出し、経済復興、産業建設の年たらしめたいと考えておるのであります。この日本経済再建の事……
○國務大臣(片山哲君) 鈴木君のお尋ねのうち、私が昨日述べました施政方針の中に盛つておりまする建設教策、積極的な経済再建政策を予算にどういうふうにして裏づけるか、実行は子算が伴わなければならないものである、こういう御意見でありまするが、ごもつともであります。これをただの作文に終らしめない、ほんとうに実行面に移すために、予算にできるだけ盛りたいと考えております。二十三年度の予算は、開会劈頭に出す段取に進まなかつたのでありまして、多少時日を要しまするが、十分施政方針に盛つておりまする政策の裏づけといたしまして予算を編成する予定でありまするから、しばらくお待ちを願いたいと存じます。 次は行政機構の……
○國務大臣(片山哲君) 苫米地君の私に対する御質問の第一点は、産業復興と外交導入の件であつたと考えます。苫米地君同様、産業復興のために、生産力拡充のために、乏しきわが経済においては、どうしても外資導入を仰がなければならないと思うのであります。これにつきましての用意、心構えといたしましては、わが國全体の政治機構を民主化せしめなければならないのであります。民主國家としてふさわしい政治機構、行政機構を立てまして、眞に國民主権の体制を明らかにしていがなければならないことは、言うまでもないと存じます。第一回國会におきまして、大体諸君の御協力によりまして、この点についてはすでに基盤ができておると思うのであ……
○國務大臣(片山哲君) 辻君の御質問に、順次お答えしたいと思います。 第一は、行政整理、人員整理に関する御質問であります。この問題につきましては、一昨日、担当齋藤國務相より詳細に御答弁いたしました通りであり、かつまた施政方針の演説において私が触れた点であり、また鈴木茂三郎君にお答えした通りであります。すなわち、今日根本的な行政機構の改革に手をつけたいのであります。わが國の行政機構は、官僚に偏し、また非能率的であり、旧態依然たる機構でありまするのに手をつけまして、この機会に根本的改革を断行いたしたいのであります。これについては審議会を設け、諸君の御意見を十分に取入れて、その進行をはかつていきた……
○國務大臣(片山哲君) 多年の同僚にわかれなくてはならないことになりましたのは、まことに遺憾であります。佐竹君の御議論は、人情問題というような点に主点をおかれたようでありますが、この問題は、それ以上嚴粛な問題でありまして、冷静に、理論的にお考え願いたいと思うのであります。私は多年の友達でありまする平野君を罷免するに至りましたる理由は、この前の國会において、るる詳細に申し上げた通りでありまして、追放とかあるは告訴問題を理由にいたしていないのであります。閣内の問題、閣内非協力問題を理由にいたしまして、平野氏に辞職を要求いたしまして、聽かれなかつたものでありまするから、やむを得ず罷免いたしたような次……
○國務大臣(片山哲君) 北君から、憲法を守るか、こういう御質問であります。第一回國会の冒頭に申し上げました通り、憲法は嚴守してまいりたい所存でありまして、また現に守つておるつもりであります。 第二の、現下の危機を突破するために三派連立内閣を続けていくかどうか、こういう御質問でありますが、現内閣に與えられたる使命を十分果たすために、今日におきましては、三派連立内閣を一段と強化いたしまして、時局を担当していきたいと考えておる次第であります。(拍手) その他農村問題、経済問題につきまして、いろいろ詳細にわたつて御質問がありましたが、所管大臣より御答弁をいたします。
○國務大臣(片山哲君) 山崎君の國家治安維持に関する御熱心なる御議論については、まつたく同感であります。政府といたしましても、この問題を重要に考えまして、全力を盡して國家の治安を維持したいと考えておるのでありますが、以下、少しく私の所信を申し述べまして、皆さんの御協力を仰がなければ、なかなか乗り切りに困難を感ずるという点を申し上げてみたいと思うのであります。但し、これは責任を轉嫁するという意味ではないのでありまして、現在の非常に重要と考える私の所信であります。 第一は、今回の戦争が各國に與えた打撃であります。今までの戦争と違いまして、各國の生産力、経済力、こういう方面に非常な打撃を與え、かつ……
○片山哲君 私は、ただいま上程の平和会議促進懇請に関する決議案の提出理由を説明いたしたいと思います。 まず決議文案を朗読いたします。 平和会議促進懇請に関する決議 政治の民主化、経済の再建を期するためには一日も早く対日平和会議の開催が必要なことは自明の理である。 政府は、総司令部その他に対しこの際速かに対日平和会議の開催が実現するよう懇請に努力すべきである。 右決議する。 こういう案文であります。以下、提案の理由を説明いたしたいと思います。 終戰以來今日まで、すでに三年と三箇月を経過いたしております。その間、われら八千万國民は、よく敗戰直後の混乱に対処いたしまして、連合軍……
○片山哲君 私はここに、野党提出、吉田内閣不信任案を説明いたしたいと思います。(拍手)しかしてこれは、政府を彈劾せんとするものであります。(拍手)これはもちろん、憲法第六十九條による衆議院の政府不信任の意思表明であります。 過般の政変に際しましては、少数党たる民主自由党内閣の成立に対して多大の危惧を持つておつたのでありますが、かすに時日をもつてし、しばらくその施策を見るために、時局担当の衡に当ることにあえて反対をしなかつたのであります。また過般の協定においては、不信任案通過後解散に進むことを内容としたのでありまするけれども、第三國会以來、現内閣の態度ことごとく当を失し、かつ数次にわたり陸続突……
○片山哲君 本日この重要なるMSA協定問題に対する承認の件を上程するにあたりまして、責任者でありまする吉田首相の出席なきは実に不可解であります。(「その通り」、拍手)ほんとうに誠意をもつてこれを国会に諮ろうとするならば、出席できなければ本日は延期をして、出席できるときに議事を開ぐべきであると思うのであります。(拍手)私は主として吉田首相に対して質問をいたしたいので、本日の質問事項は、私に対するのみならず、さきに質問をせられた両君に対する答弁も、重ねて本会議においてこれをなす機会を別個に与えてもらわなくてはならないと思うのであります。 そこで、私は、日本社会党を代表いたしまして、本件に対して承……
○片山哲君 私は、ここに、重光外務大臣に対し不信任案を提出せんとするものであります。(拍手) すなわち、 本院は、外務大臣重光葵君を信任せず。 右決議する。 以下、その理由を要約して申し述べたいと存じます。 第一は、重光外相は、戦争を放棄したる日本の外交を新しき構想をもって立て直すの認識を欠き、依然として旧式なる官僚的武力外交に依存し、世界の課題たる平和外交につきその識見なきは、わが国にとっての一大不幸であるといわなくてはなりません。(拍手)すなわち、不信任の第一の理由は、平和主義による新しき外交を樹立して、日本の立場を世界に認識せしめるの信念を欠き、またその抱負を欠如いたしておりま……
○片山哲君 私は、諸君の御同意を得まして、議員一同を代表し、故衆議院議員従二位勲一等芦田均君に対し、つつしんで哀悼の辞を申し述べたいのであります。(拍手) 芦田君は、去る六月二十日午後十時五十七分、病のために芝白金の自邸において逝去せられたのであります。 私は、芦田君とは大学時代の同級の友として、以後半世紀の長きにわたって親交を重ねて参り、また、かつて相ともに国政を担当したのでありまして、今この友を失って、心から深い悲しみに打たれておるものであります。(拍手) 顧みれば、君、昨年九月、この壇上において、故松岡元議長の功をたたえ、徳を慕う言葉を述べられ、私どもは粛然としてえりを正し、傾聴い……
○片山哲君 私は、日本社会党を代表して、今行われました岸総理大臣の所信表明に対して、主として安保条約改定問題と日中国交回復問題につきまして質問をいたしたいのであります。(拍手) まず最初に、ただいま総理大臣が所信表明の冒頭において申し述べられましたる、選挙の結果国民の大きなる支持を得たという点と、いま一つは、その信頼にこたえるために内閣の改造と党人事の刷新をはかることとしたという点について、一つの警告を発したいのであります。(拍手) 総理自身も、選挙応援中、数回にわたり警告を発せられつつ各地を回ったということであります。(拍手)また、総理自身が最後に述べられました通り、公明にして合理的なる……
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