田中織之進衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
下記リンクからページ内の各項目に飛ぶことができます。
※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
○田中織之進君 私は、本年度の旱害問題について、ただいま自由党の片岡君から政府に対する質問があつたのでありまするが、はつきりした政府の方針を伺うことができないので、重ねてこの問題について政府の所信を伺いたいと思います。 本年度の旱害は、和歌山、奈良、大阪、京都、滋賀等の近畿地方を中心といたしまして全國十七府縣にわたり、実に甚大なる損害を本年度の農作物の上に及ぼしておるのであります。これを氣象関係から見まするならば、奈良縣のごときは、明治三十年に奈良縣に測候所が開設されて以來初めての雨量の少い年でありまして、平年のわずかに四六%程度しか降雨を見なかつたのであります。このために、植付以前から水不……
○田中織之進君 私は、選挙法改正問題につきまして、いささか私見を披瀝いたしまして、同僚各位の御批判を仰ぎたいと存じます。 過般の片山首相の施政演説におきまして、総理は、政界刷新のために、選挙公営の徹底化を中心とした選挙法改正の方針を明らかにされたのでございまするが、日本の現在の至上命令となつておりまするところの、あらゆる方面における民主化を達成する見地からいたしまして、われわれは、特にその指導的部面を占める政界刷新の急務中の急務なることを痛感するものであります。この第二回國会におきましては、政界淨化を中心といだしまして、官界並びに財界をも含めたところの、いわゆる民主化の徹底のために、すでに不……
○田中織之進君 私は、ただいま上程に相なりました、各派協同提案にかかりまする主要農産物價格の決定措置に関する決議案につきまして、各派を代表いたしまして、その提案の理由を簡單に御説明申し上げます。 まず決議案を朗読いたします。 政府は主要農産物價格の決定措置に関し國会の意思を尊重するよう次期國会において関連法規を改廃すること。 右決議する。 提案の趣旨を御説明申し上げます。現在、米價を初め主要農産物の價格は、食糧管理法第三條第二項による賈入價格及び同法第三條第二項による賣拂價格のいずれも、政府において毎年これを定めることになつており、但し経済事情の変動がはなはだしい場合においては、食……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、原彪之助君並びに中崎敏君との重複を避けながら、吉田首相以下関係閣僚に対しまして若干の質疑を行いたいと思うものであります。 まず、吉田総理にお伺いいたすのでありまするが、日本の民主化という問題は、ポツダム宣言によつて、現下日本の政治の中枢的課題であると考えるのでありまするが、これに対する首相の信念をお伺いいたしたいのであります。私がいまさらこの問題を取上げるのは、ほかでもありません。それは、過般極東軍事法廷におきまして、東條以下二十五戰犯者に対しまして厳粛なる判決が下つたのであります。もちろんこの判決は、世界平和を撹乱し、幾百万のわれわれの同……
○田中織之進君 私は、ただいま上程せられました、議員外崎千代吉君を懲罰委員会の議に付する動議について、その提出の趣旨を弁明いたしたいと存じます。 先ほどの本会議におきまして可決いたされました政界、財界、官界の刷新に関する決議案の討論にあたりまして、この議案に賛成する各党派を代表して討論に立たれましたところの社会革新党の外崎千代吉君の発言中に、いわゆる纖維事件に関係ありと新聞紙が傳えておるわが党の数氏に対しまして、具体的な氏名をさして、さも歴然たる犯罪容疑者であるかのごとき言動をなされたことは、これはきわめて不穏当な言辞であり、いかに國会における言論の自由が許されておるとはいいながら、これは断……
○田中織之進君 私は、先ほどの花月純誠君の質問に対する殖田法務総裁のきわめて不謹旗かつ不穏当なる答弁に関しまして、議事進行上、この際発言をいたしておきたいと思うのであります。 先ほどの本議場におきまして、御承知の通り、われわれは議場内粛正に関する本院の決意を表明したはずであります。しかも、日ごろきわめて謹巖なる態度で率直なる答弁をすることをもつて、われわれは一應法務総裁の答弁態度を了承いたしておつたのでありまするが、その謹嚴なる殖田法務総裁が、この決議案の可決後いくばくもたたないのに、いささかあるものを含んだがごとき態度をもつて、事さわめて嚴正なるべき検察権の発動に関し
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、去る一月二十五日突如公職追放の通知を受け、三十日の猶予期間を経過いたしまして、去る二月二十四日追放が確定いたしました、わが日本社会党の常任顧問でありました前参議院副議長松本治一郎氏の追放問題に関しまして、吉田総理並びに殖田法務総裁その他の関係閣僚に対し緊急質問を行わんとするものであります。 この問題は、すでに三月二十六日参議院において取上げられております。しかしながら、参議院における林副総理並びに殖田法務総裁の御答弁は事実と著しく相違をいたしておるのであります。それのみならず、この松本氏の問題を含めたところの、こうした不当なる追放者に対する……
○田中織之進君 私は、ただいま上程に相なつておりまする米國対日援助資金特別会計法案に対しまして、日本社会党を代表して三つの条件を付して賛成の意を表明せんとする物であります。 われわれは、米国を初めとする連合国の新しい日本建設のために與えられるところの援助に対しましては、心からこれに感謝の意を表するものであります。しかしながら、一たびこれが日本に入れられました以上、これが資金の運用につきましては、われわれは最高限度の自主性を確保するために全力をあげなければならないという点が條件の第一点であります。その意味におきまして、委員会の努力によりまして第四條の六項、七項が削除せられまして、ここに法文の上……
○田中織之進君 私は、ただいま上程に相なつておりまする復興金融公庫に対する政府出資等に関する法律案並びに興業債券の発行限度の特例に関する法律案に対しまして反対、國務公務員のための國設宿舎に関する法律案に足しましては修正賛成の討論を、日本社会党を代表して行わんとするものであります。 まず復興金融公庫に対する政府出資等に関する法律案並びに興業債券の発行限度の特例に関する法律案に対するわれわれの反対理由は、これは二十四年度における産業資金の確保に関する一つの手段でありまするから、こうした形における資金調達につきましては、必ずしもわれわれは反対するものではないのであります。しかしながら、現在まで第五……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程せられておりまする警察力調整に関する決議案に対しまして絶対反対の意思を表明するものであります。(拍手) 本決議案の提案の趣旨として揚げられておりますところによれば、國際情勢の変化並びに國民生活の実情にかんがみて警察力を整備強化することにあるのでありまするが、一体この決議案提出の理由でありまするところの國際情勢の変化とは何をさすかということを、まずわれわれは究明しなければならないと思うのであります。 われわれは、新憲法法第九條におきまして、明らかに戦争の放棄と武力の行使を永久に放棄することを宣言いたしておるのであります。私は、本……
○田中織之進君 私は、ただいま齋藤内閣委員長より御報告になりました大藏省設置法案につきまして、齋藤委員長に対しまして御質問申し上げるとともに、これに間違いいたしまして、政府当局に数点についてただしたいと思います。 私は、齋藤内閣委員長が老躯をひつさげて、本國会の特徴でありまする内閣委員会における多数の法案に対して熱心にその審査に当られておることに対しましては、敬意を表しておるものでございまするが、今回内閣委員会において審議せられました大藏省設置法案につきましては、四月上旬に本國会に提出せられましたところの大藏省設置法案が、五月の中旬に至りまして、政府側から國税廳の設置に伴う修正を行う必要から……
○田中織之進君 私は、ただいま議題に相なつておりまする大藏省設置法の施行等に伴う法令の整理に関する法律案に対する守勢案について承諾を求める件に対しまして、日本社会党を代表いたしまして反対の討論をいたさんとするものであります。(拍手) 私は、昨日の大藏省設置法案の委員長報告に対する質疑において、政府当局において、その提案の理由の中に、最高司令官の要求に基き云々ということは、わが國の自主性を疑わしむるものであるから、政府においてこれを今後使うべきでないということを警告いたしたにもかかわらず、政府が昨日、急に、わずか一日の間ではあるけれども、なおこの承諾を求める件の理由の中にこうしたことを入れたこ……
○田中織之進君 ただいま議題になつておりまする戰時中買收した鉄道の拂下げに関する法律案に対しまして、私は最後に二、三点、きわめて重要な点についてただしておきたいと思うのであります。 まず第一点は、本案の審議に関する運輸委員会と大藏委員会の連合審査会において私が大藏大臣に質問いたそうと試みたのでありますが、ついに大藏大臣が出席にならなかつたので委員会において保留いたしましたところの、本案ときわめて重大な関係がございまする、現内閣の財政政策の一つでありますところの國有財産の整理によりまして國家財政に寄與するという大きな政策につきまして――この点につきましては、吉田総理大臣が、本國会の劈頭における……
○田中織之進君 ただいま委員長より報告せられました印紙をもつてする歳入金納付に関する法律等の一部を改正する法律案に対しまして、日本社会党を代表いたしまして簡単に反対の討論を行わんとするものであります。 委員長の報告にありました通り、われわれはこの法律の前段に属しまする日雇い労働者の失業保險に関しまする部分につきましては、あえて反対するものではないのであります。しかし、この法律の後段に規定いたしておりまする厚生保險特別会計法の改正部分に対しましては、遺憾ながら次のような理由から反対せざるを得ないのであります。そこで、こうした一つの法案の中に、まるつきり縁もゆかりもないところの二つの法案をくつつ……
○田中織之進君 私は、ただいま上程に相なりました三案のうちで、まず最初に、委員長より報告せられました薪炭需給特別会計の赤字補填のための一般会計からの繰入れに関する法律案に対しまして、日本社会党を代表いたしましまて反対の討論を行わんとするものであります。 まず、本法律案に規定いたしておりますところのいわゆる薪炭需給調節特別会計は、薪炭需給調節特別会計法に基いて運用されておるのであります。しかるにもかかわらず、政府は、この法律の効力を、国会の承認を経ることなしに、行政府の一方的方針に基いて、本年の七月三十一日をもつて打ち切つたのは、これは法律違反の事項であるといわざるを得ないのであります。(拍手……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程に相なりました復興金融金庫に関する二つの改正法律案並びに旧軍関係債権の処理に関する法律案の三案に対しまして、反対の討論を行わんとするものでございます。まず復興金融金庫に関する二つの法案に対しまする反対の理由を申し述べます。 復興金融金庫の現在までの機構並びに運営につきましては、これは幾多の問題のあつたことは、皆さんも御承知の通りでありまして、この点に対しましては、われわれは従来から、この復興金融金庫の民主的な運営について主張して参りましたものでございまするが、われわれは、今回の臨時国会の開会に先立ちまして、現内閣が行つております……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする、大蔵委員会に付託せられました二法案のうち、食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案に請しまして、反対の討論を行わんとするものであります。 政府は、最近における食糧需給状況の好転を理由といたしまして、一方においては主食でありまするいもの供出完了後の統制撤廃を決定いたしておるのであります。しかるにもかかわらず、一方におきましては、本特別会計法を改正いたしまして、一般会計からこの特別会計に百七十億の繰入れをしなければならぬようにいたしたのであります。そのために、輸入食糧が著しく増加を示しておるのであります。 さら……
○田中織之進君 私は、各派を代表いたしまして、ただいま上程に相なりました中小企業の金融に関する決議案の趣旨弁明を行います。 まず決議案文を朗読いたします。 中小企業の金融に関する決議 さきに政府の発表した本年四月より十月一日現在の調査によると、全国中小企業にも閉止のやむなきに至つたもの実に六千七百有余件に達し、このうち金融難によるもの四〇%強に及んでいる。この際、中小企業への積極的金融施策は緊急焦眉の問題である。 政府は、よろしく現下中小企業の金融硬塞を速やかに打開し、わが国産業の基幹たる中小企業の維持振興を図るべきである。 右決議する。 先ほど本院で決議されました中小企業……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題と相なつておりまする薪炭需給調節特別会計へ一般会計から繰入れをする法律案に対しまして、遺憾ながら反対の意思を表明するものであります。 ただいま委員長代理の報告にありました通り、本案は、過ぐる第六国会におきまして、本院は多数をもつてこれを通しましたけれども、参議院で審議未了になつたものであります。その審議未了の理由は、薪炭特別会計の厖大なる赤字につきまして、その原因並びにその赤字補填のための政府としての責任ある努力をなさずして、国民の血税でありまする五十四億七千万円を繰入れすることは不当であるという見地から、参議院において審議未了……
○田中織之進君 私は、ただいまの上程に相なつておりまする、廣川弘禪君外六名提出にかかりまする、公共企業体仲裁委員会の裁定に基く国鉄従業員に対する給與並びに一般公務員の給與支給に関する決議案に関しまして、提案者に対しまして、またこの決議案に関連をいたしまして、政府当局に対して若干の質疑を行わんとするものであります。(拍手) まず私が提出者の民自党に対してお伺いをいたしたいのは、昨日の議院運営委員会におきまして、先般の十二日に一応国会に提出いたしましたところの、公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き国会の議決を求めるの件、この案件の処理につきまして、諸君は、われわれ野党の一致したところの……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案に対しまして反対の意思を表明せんとするものであります。 農業共済再保險の消費者が負担すべき保險料金を消費者価格に転嫁することは、現在の米麦の消費者価格が非常に高くなつておる現状から見まして、さらに消費者価格を引上げることは適当でないから、一般会計から二十六億九千二百一万円を繰入れしようとするのが本案の趣旨でございます。これは一見きわめて妥当な処置に見えるのでありますが、しかしながら、われわれが現在行われておれいますところの米麦の消費……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする三案のうち、証券取引法の一部を改正する法律案に対しましては、希望条件を付しまして賛成いたしまするが、財政法の一部を改正する法律案に対しましては、われわれは反対の意思を表明せんするものでございます。 証券取引法の一部改正法律案は、ただいまの委員長報告にありました通り、証券投資者の保護を目的として加えましたところの改正でございまして、われわれは、これに対しましては、その改正の趣旨に徴しまして、これに賛意を表するものでございます。ただ、これが運用にあたりましては相当留意されなければならない点が多々あるのであります。 ……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題と相なりました四つの法律案のうち、第一の米国対日援助物資等処理特別会計法案、第二の米国対日援助見返資金特別会計他の一部を改正する法律案に対しましては、見返り資金の運用について日本政府はすみやかにその自主性を確立するように努力すべきであるということを強く要望いたしまして賛成の意を表しまするとともに、第三の日本勧業銀行法案を廃止する決議案並びに第四の銀行等の債券発行等に関する法律案の二案に対しましては反対の意思を表明するものでございます。 まず日本勧業銀行法等の廃止に関する法律案でございます。この法律によりまして、いわゆる北海道拓殖……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま労働委員長が報告せられましたことに対しまする社会党の意思を表明したいと思うのであります。 公労法第十六條第一項に該当するということで專売裁定の議決を求めて参りました案件が、この專売裁定の実施によりまして審議の対象がなくなつたという事実が現在発生しておるということにつきましては、これは何人も否定できないことだと思います。その意味において、わが党は、この事実を認めることについては異論を唱えるものではございません。しかしながら、まず私は、この問題になつておりまする專売裁定が公労法によりまして罷業権を奪われた專売公社従業員の待遇改善のために……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程に相なりました四法案に対しまして、きわめて簡單に反対の理由を申し上げたいと思うのであります。 今回の国税徴收法の一部を改正する法律案外三件の国税に関しまする改正法律案につきましては、もちろんその改正の方向につきましては、われわれはあえて反対すべき理由を見出さないのでありますけれども、問題は、この程度の改正によつては、今日税金地獄に追い込まれておる国民の負担の軽減、救済、こういうことにはならないというのが、われわれの反対の根本的な理由でございます。たとえば災害被害者に対する租税の減免、徴收猶予等に関する法律の一部を改正する法律案に……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、地方公共団体の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関す事る法律案に対しまして修正案を提出し、その趣旨を簡單に御説明申し上げたいと思います。われわれの修正案の重点は次の二点でございます。すなわち、第二條第一項中「昭和二十六年五月二十日」とあるを「二十六年四月十六日」に改めること、第二点は、この第二條第一項の修正によりまして、第四條第一項にありまする「第一條第一項の選挙における議員の候補者」を「第二條第一項の選挙における長の候補者」に、「第二條第一項の選挙における長の候補者」を「第一條第一項の選挙における議員の候補者」に改めることでございます。われ……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま委員長の御報告になりました四法律案のうち外国為替資金特別会計法案に対しまして、反対の意思を表明するものでございます。 政府は、今回外国為替資金特別会計法案におきまして、一般会計から五百億の資金をこの特別会計に繰入れることを企図いたしたのでございまするが、われわれは、こうした形において外国為替資金特別会計を設定するということに対して反対をするものでございます。 まず反対の理由の第一は、御承知のように現在国際的なインフレの傾向にあり、この国際的なインフレ傾向が世界的な軍拡景気の影響を受けて起きているものであり、従つてその根本的な対策は……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました九法律案のうち、食糧管理特別会計の歳入不定を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案、食糧配給公団の清算経費の財源に充てるための剰余金の使用に関する法律案、鉱工品貿易公団の損失金補てんのための交付金に関する法律案、関税定率法の一部を改正する法律案の四法律案に対しまして反対の意見を簡単に申し上げたいと存じます。 まず第一に、食糧管理特別会計の歳入不足補填のために四十一億六千百六十四万円を一般会計から繰入れすることにつきましては、これは農業共済保險に関しまする、いわゆる一般消費者の負担すべきものを一般会計から……
○田中織之進君 私は、ただいま議題と相なりました日本開発銀行法案に対しまして、日本社会党かを代表いたしまして、これに現下の日本経済自立達成のために長期産業資金を確保する方法といたしまして、その基本的な方向においてわが党の方針と一致する意味において、五つばかりの強い條件をつけて賛成する意思を表明するもりであります。 まず第一に私が申し上げたと條件といたしましては、ただいま共産党の深澤君から述べられましたように、この開発銀行によつて構想するところの資金が、現内閣によつて構想せられておりまする日米経済協力の申し子的な役割を果しはせぬかという危険を、いかに除去するかという問題でございます。この問題に……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました日本国有鉄道法の一部を改正する法律案に対しまして絶対反対の意思を表明するものであります。(拍手) 本法案は與党の議員提出の形で提案せられたものでありまして、提案の理由には、日本国有鉄道法施行の実績にかんがみ、日本国有鉄道の業務の運営に関する責任体制を明確にし、あわせてその業務の適正な運営をはかるため云々と書いてあるのでございまするが、責任体制を明確にするために監理委員会を廃止するということは、これまつたく、りくつに合わないことでございます。何となれば、現行法におきましても、日本国有鉄道の責任は、はつきり総裁が持つてお……
○田中織之進君 私は、ただいま議長より発議せられました五日間の会期延長に対しまして、日本社会党を代表いたしまして反対の意思を表明するものであります。(拍手) そもそも今回の第十国会は、いわゆる通常国会として百五十日の長期の会期を持つておつたので上あります。さらにこの間地方選挙がありまして、一箇月の自然休会を持つた関係から二十日間の延長をいたして、本日をもつて会期が終了することに相なつておつたにもかかわらず、突如として與党側から五日間の会期延長を持ち出したということにつきましては――数時間前に本院を無理やりに多数をもつて通過せしめましたところの北海道開発法の一部改正法律案を、無理押しに、会期が……
○田中織之進君 私は、ただいま議題となりました退職金及び退職積立金に対する課税廃止の決議案について、簡單に提案の理由を説明いたしたいと思います。 まず決議案文を朗読いたします。 退職金及び退職積立金に対する課税廃止の決議案 政府は、退職金及び退職積立金に対する課税を廃止する措置を講ずべし。 右決議する。 退職金の本来の性質につきましては、あるいは賃金のあと拂いと見るものあり、あるいは慰労金と見るもの等、いろいろ議論はありますが、これを支給せられる退職勤務者にとつては、退職後の生活費に充当するところの金銭であることには間違いないのであります。ことに最近のように就職が非常に困難な時期に……
○田中織之進君 私は、日本社会党第二十三控室を代表いたしまして、ただいま議題に相なつておりまする昭和二十七年度予算名案に対しまして、この予算案が日本の中和と独立を阻害し日本経済を危機に陥れるものであるという理由から、これに断固反対をいたし、根本的な組みかえを要求するものであります。(拍手) 次に、われわれの本軍事予算に反対をする理由を申し述べます。 まず第一の理由といたしまして、この予算案は、日本国民に傭兵的再軍備を強制するものであるということであります。この予算には、御承知のように、警察費百八十六億とは別に、警察予備隊の経費五百四十億、海上保安庁の強化費七十億、計六百十億のほかに、二十六……
○田中織之進君 私は、日本社会党第二十三控室を代表いたしまして、去る六月一日北京で調印せられました中日貿易協定を中心といたしまして、現下の貿易政策につきまして若干の質問をいたさんとするものであります。 まず第一にお伺いいたしたいのは、独立後の経済自立についての具体的な方策であります。講和條約が発効いたしまして、日本が独立したといわれておるのでありますが、一体どこに独立の実態があるかと問いたいのであります。外国軍隊が依然として日本に駐留し、外交、経済政策等あらゆる問題につきまして、占領下と同じようにアメリカの顔色をうかがつておる政府のやり方は、占領下と少しもかわらないとわれわれは考えるのであり……
○田中織之進君 私は、日本社会党二十三控室を代表いたしまして、最近になつて起りました各地の水害に伴います政府の復旧対策その他について緊急質問を行いたいと思います。 本年度の災害につきましては、例年よりも早く六月の十九日に発生いたしましたダイナ台風を初めといたしまして、その後、これに伴う不連続線、及び最近におきましては、七月上旬、中旬と引続き、局部的ではありますけれども、かなり大きな水害が発生いたしておるのであります。ことに、去る七月十日夜から十一日朝にかけての、紀泉山脈を境にいたしまする和歌山、大阪両府県の水害につきましては、雨量四百ミリで、百年あるいは七十年かつて見ないという雨量を示してお……
○田中織之進君 ただいま議題となりました郵便法の一部を改正する法律案に関し、郵政委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本法律案は、去る第十五国会に政府より提出せられ、解散のため不成立に終つたものと同一内容でありまして、提案の理由とするところは次の通りであります。 現行小包料金は、昭和二十六年六月、鉄道小荷物運賃との均衡をはかるために、従来の均一料金制を地帯別料金制に改正したものでありますが、本年一月十五日から実施の鉄道小荷物運賃の改正に伴いまして、この料金をそのまますえ置くときは、本来鉄道に差出さるべきものが郵便に転嫁されるととなり、書状やはがき等の重要郵便物の送達に対……
○田中織之進君 ただいま議題となりました簡易生命保険法の一部を改正する法律案につきまして、郵政委員会における審査の経過並びに結果につき簡単に御報告申し上げます。簡易生命保険の保険金の最高制限額は現在八万円に制限されておりますが、最近の経済事情の推移により、この金額では制度本来の機能を十分に発揮できない事情にありますため、これを引上げようとして政府は本法律案を提出するに至つたものであります。しこうして、その引上げようとする金額につきましては、今日における医療費、葬祭費、遺族生活費等にかんがみまして、さらに物価指数並びに最近における民間経営の保険事業の状況等を考慮の上、政府はこれを十三万円に引上げ……
○田中織之進君 ただいま一括議題となりました郵便為替法の一部を改正する法律案及び郵便切手類売さばき所及び印紙売さばき所に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、郵政委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず、郵便為替法の一部を改正する法律案の提案理由でありますが、この法律案は、先般の奄美群島の復帰に伴いまして、特例を設けて郵便為替を取扱うべき南西諸島の範囲を改訂する必要が生じたため、所要の改正を行うとともに、わが国と米国、カナダ及び英国との各為替条約の復活に伴い、それ一らの料金を定める根拠規定を設けようとするものであります。すなわち、郵便為替法弟六条の規定によれば、……
○田中織之進君 ただいま上程となりました郵便振替貯金法の一部を改正する法律案につきまして、郵政委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本法律案は、郵便振替貯金に関し事業収支の均衡をはかるためにその料金の引上げを行うとともに、利用者の利便を増進するために新たに電話による通知の取扱い制度を設けようとして政府より提出せられたものであります。 すなわち、郵便振替貯金事業の経営は、各種の取扱い料金及び資金運用部から受ける利子をおもな収入としてこれをまかなうわけでありますが、現行料金は、郵便為替のみならず、他の各種の送金制度の料金に比べてもきわめて低いものであるため、必要経費をまかな……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、昭和三十年度特別会計予算補正(特第2号)案の編成が之を求める動議の趣旨を説明いたしたいと思います。 わが党の提出いたしました補正予算組みかえ案は、現在わが国の財政が当面している緊急な諸問題に対し、わが党独自の考え方に沿うて必要な措置をとり、その解決を促進するため編成をいたしたものであります。 その第一の問題は、地方財政の赤字補てんの問題でございます。近来地方財政の窮乏はますます深刻になる一方でありますが、これに対しまして、吉田、鳩山の両保守党内閣は、何ら積極的な打開策を講ずることなく、いたずらに時間を空費し、その間に地方財政の危機はますま……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま重光外務大臣より報告のありました日ソ交渉の無期限休会につきまして、特に総理大臣並びに担当の重光外務大臣に、三、四、最も緊急な問題についてたださんとするものでございます。(拍手) ただいまの重光外務大臣の御報告は、去る二十日の日ソ交渉が自然休会に入ったことは、これは必ずしも交渉の絶望的な段階に到達したことを意味するものではない。このことは、われわれもその通り受け取りたいのであります。しかしながら、日ソ交渉が始まりましてからすでに九カ月、この間二十三回の交渉が持たれ、ただいま重光外務大臣が申されましたように、この九カ項目にわたりましては……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました千九百五十六年の国際小麦協定の受諾について承認を求めるの件に対しまして、反対の意思を表明せんとするものでございます。(拍手) 国際小麦協定は、一九四九年、小麦の重圧的な過剰及び破局的な不足が生産者及び消費者に対して与える深刻な困難を克服するために締結されたものでありまして、わが国は、ただいま委員長報告のありました通り、一九五三年の更新に当りまして当時の内外の食糧事情等を勘案いたしまして当事国としてこれに参加いたしました。わが国の年間輸入量二百万トンの半分の百万トンについて買付保証を行なってきたのでありますが、本協定が……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程せられました外務大臣藤山愛一郎君の不信任決議につきまして、提出者を代表いたしまして趣旨説明を行なわんとするものでございます。(拍手) まず、決議案文を朗読いたします。 外務大臣藤山愛一郎君不信任決議 本院は、外務大臣藤山愛一郎君を信任せず。 右決議する。 理由 藤山外務大臣は、疑惑に包まれた南ヴィエトナム賠償を国民の反対を押し切って自ら調印したばかりでなく、いままた充分な審議も尽さず、その批准を強行せんとしている。 南ヴィエトナム賠償は、いうまでもなく本国会最大の課題であり、政府は、本国会の審議……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっております昭和三十五年度一般会計予算三案に対しまして政府原案並びに民主社会党の組みかえ動議に反対、社会党提出にかかる予算組みかえ動議に賛成の討論を行ないたいと存じます。(拍手) まず、政府予算案に対して第一に指摘しなければならない点は、その編成過程の乱脈をきわめたことでございます。戦前と違いまして政党内閣制の行なわれておる現在、政府の予算編成が与党の政策・方針に従って行なわるべきは当然であります。ところが、三十五年度予算編成の姿を見ますと、そこに働いたのは、統一された与党の方針ではなく、勝手気ままな派閥及び圧力団体の予算ぶ……
○田中織之進君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっておりまする本院清瀬議長不信任決議案に対しまして、遺憾ながら、賛成の討論をいたすものでございます。(拍手) ただいま、与党の小泉純也君は、多年清瀬議長との親交関係もありまして、清瀬氏が、戦前、革新倶楽部に所属いたしまして、国会の中において、当時の軍部のファッショ政治に対し、リベラリストとしてこれに抵抗して参りましたことについて申されたのでありまするが、この点につきましては、わが党の不信任決議案の提案の趣旨説明をいたしました島上善五郎代議士会長からも申し上げた通りでありまして、私ども、過去における清瀬さんの議会政治の発達のた……
○田中織之進君 ただいま御説明のありました日本鉄道建設公団法案につきまして、私は、日本社会党を代表いたしまして、その中心的な問題について質問をいたしたいと思うのでございます。 まず第一点は、本法案が提出せられて参りました根本的な目的についてでございます。 ただいまの運輸大臣の提案説明によりますると、経済基盤の強化と地域格差の是正に寄与するために、鉄道交通網の整備をはかる、特に新線建設の部分を新しい公団によって促進しようということを言われておるのでありますが、鉄道網の完備ということがいわば経済基盤の強化そのものなのでございまするから、私はこれはいささか説明の取り違えだろうと思うのでありますけ……
○田中織之進君 私は、ただいま議題となりました法務大臣賀屋興宣君不信任決議案に対し、日本社会党を代表して、趣旨弁明を行なわんとするものであります。(拍手) まず最初に、決議案文を朗読いたします。 法務大臣賀屋興宣君不信任決議案 本院は、法務大臣賀屋興宣君を信任せず。 右決議する。 理 由 一 賀屋法務大臣は、暴力行為等処罰法の一部改正案を三度びにわたって国会に提出し、労働運動をはじめ大衆運動弾圧の意図を明らかにした。さらに同大臣がその地位に留まる限り、引き続き一連の治安立法を計画するおそれは火を見るより明らかである。同大臣の存在は、わが国民七政治発展のガンといわねばなら……
※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。