菅直人衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○菅直人君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となっております昭和六十一年度補正予算三案に対して、反対の立場から討論を行うものであります。(拍手) 今回の補正予算は、対外経済摩擦の激化、そして、昨年来の急激な円高による景気の後退に対処するため、政府が九月十九日に決定した総合経済対策に基づいて提案されたものであると受けとめております。我々も、今日の経済状況において緊急に内需拡大につながる財政措置が必要だとする認識においては共通する考えを持っています。しかし、今回の補正予算とその裏づけとなる総合経済対策は、余りにも時期を失したものであり、かつ、その内容も不十分、不適切であって、反……
○菅直人君 私は、社会党・護憲共同を代表いたしまして、予算委員長砂田重民君解任決議案に対し、全面的に賛成の立場から討論を行うものであります。(拍手) まず冒頭に、今の反対討論の中で吹田議員の方からいろいろと話がありましたけれども、もし自民党の皆さんに一片たりとも良識があるならば、この解任決議案ではなくて、売上税法案そのものを撤回をしてからこの議場に入っていただきたい、そのことをまずもって申し上げたいと思います。(拍手) 本国会におきます予算委員会は、その冒頭からまさに異常なる幕あけであったことは皆さんも御承知のとおりであります。本会議での代表質問を終えていよいよ予算委員会が始まるという段に……
○菅直人君 佐藤議員より物品税の問題などを含めた間接税のあり方についての御質問がございました。 間接税問題が、この間、活発に論議をされ、国民の強い関心を集めております。政府や自民党の考え方は、簡単に申しますと、物品税などは時代おくれ、広く薄く課税する消費税の方がよい、このように言うものです。しかし、こうした独断専行こそが国民の反発を招いた最大の原因であります。(拍手) 私どもは、税制再改革基本法第四条の基本原則でも明らかにいたしておりますように、直接税を主とし間接税を従とする、こういった税制を目指すことといたしております。また、第五条の基本方針では、「所得、消費、資産等に対する課税が適正に……
○菅直人君 私は、進歩民主連合を代表いたしまして、ただいま議題となっております政治改革関連三法案について、論点を絞って質問をさせていただきます。 今回の政治改革は、リクルート事件が直接の契機となり、政治浄化の徹底により政治への国民的信頼を取り戻すために取り組まれたものと理解をしております。しかし、政府・自民党は、この政治改革問題を選挙区制度の問題にすりかえ、小選挙区制こそが金がかからない制度だと主張し、その導入を強行しようとしております。しかし、奄美群島区の一人区の例からも明らかなように、小選挙区であるから金がかからなくなるというのは明らかに間違っております。実際に奄美選挙区から出ている同僚……
○菅直人君 私は、ただいま議題となりました議院運営委員長中西啓介君に対する解任決議案に対し、進歩民主連合を代表して、賛成の立場から討論を行うものであります。(拍手) 国連平和維持活動等協力法案、いわゆるPKO法案は、昨年の臨時国会で自民、公明両党の賛成でこの衆議院を通過し、参議院に送られ、今、今回の通常国会で、公明党、民社党の要求を入れ大幅に修正をされ、衆議院に送付されてきたものであります。 本法案は、我が国の外交、防衛政策において極めて重要な意味を持つ法案であり、しかも参院における修正は、法律の根幹にかかわるものであることは皆さんも十分御承知のとおりであります。こうした重要な法案に対して……
○菅直人君 木島議員にお答えする前に、一言申し上げます。 現在、社民連は、社会党との間で統一会派を形成しておりまして、また、小選挙区比例代表併用制など、社公案に近いものを従来より主張してきた立場より、社公両党の理解を得まして、今回、社公案に社民連の本院議員も提案者及び賛同者に加わった次第であります。こうした立場から、社公案の成立を通して今国会で抜本的な政治改革が実現するよう全力を尽くす覚悟であることをまず表明しておきたいと思います。 木島議員の質問は、小選挙区において無所属の候補者が当選したときに、その無所属候補に投票した有権者の比例代表部分の政党名投票が排除されるのは重大な欠陥であるとい……
○菅直人君 ただいま議題となりました三件につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 初めに、みなみまぐろ保存条約について申し上げます。 我が国は、昭和五十七年以来、毎年オーストラリア及びニュージーランドとの間で、みなみまぐろ三国間協議を開催し、ミナミマグロの保存及び管理を図ってまいりました。近年、漁業資源の保存に対する国際的な関心が高まってきたことを背景に、ミナミマグロの保存及び管理に係る国際的な法的枠組みを設定するため、昭和六十三年四月以降、三国間で協議を重ねてまいりました。その結果、合意に達しましたので、本年五月十日キャンベラにおいて三カ国政府の代表により……
○菅直人君 ただいま議題となりました児童の権利に関する条約につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 児童の権利については昭和三十四年の第十四回国連総会において児童の権利に関する宣言が採択され、昭和五十三年に本条約の草案が国連人権委員会に提出され、十年間にわたって検討が行われてきました。 その結果、児童の権利に関する宣言三十周年及び国際児童年十周年に当たる平成元年十一月二十日に国連総会において本条約は採択されたものであります。 本条約は、児童の人権の尊重及び確保の観点から必要となる詳細かつ具体的な事項を規定したもので、生命に対する固有の権利、思想の自由、社会……
○菅直人君 ただいま議題となりました七件につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 まず、ブルネイ・ダルサラーム国との航空協定は、昭和六十二年以来ブルネイ側より累次にわたり我が国に対し定期航空路開設の希望が表明されておりましたが、平成五年九月に両国政府間で協定締結の交渉を行った結果、合意に達しましたので、同年十一月二十九日東京において署名が行われました。 次に、モンゴル国との航空協定は、昭和六十三年以来モンゴル側より累次にわたり我が国に対し定期航空路開設の希望が表明されておりましたが、平成五年十月に両国政府間で協定締結の交渉を行った結果、合意に達しましたので、……
○菅直人君 ただいま議題となりました四議定書につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 昭和四十四年十一月、政府間海事協議機関において、油タンカー等がもたらす油による汚染損害について適正な賠償を行うための「六十九年の民事条約」が作成され、さらに、補足的な補償を行うことを目的に、昭和四十六年十二月、「七十一年の基金条約」が作成されておりました。その後、昭和五十一年四月、国際通貨基金が金の公定価格を廃止し、金にかわる新たな基準として特別引出権(SDR)を採用したことに伴い、同年十一月、同機関において、両条約で金額をあらわす単位として使用されている金フランをSDRに改……
○菅直人君 ただいま議題となりました四件につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 初めに、モントリオール議定書の改正につきまして申し上げます。 オゾン層の保護を目的とするウィーン条約を補完するため、昭和六十二年にモントリオール議定書が作成されました。同議定書は、平成二年の改正を経、平成四年十一月二十五日のコペンハーゲン会合において、さらに規制措置の強化を図るための改正が行われました。 本改正は、オゾン層保護のために規制すべき物質の範囲を拡大し、特定の物質については、消費と生産を一定期間内に全廃すること等について規定しております。 次に、国際電気通信連合憲……
○国務大臣(菅直人君) ただいま議題となりました厚生年金保険法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 公的年金制度の長期的安定と整合性ある発展を図るため、これまで逐次、全国民共通の基礎年金制度の導入、被用者年金制度の給付の公平化等の改革を進めてきたところでありますが、今後二十一世紀にかけて我が国の人口構造が急速に高齢化する中、被用者年金制度を公平で安定したものとするためには、被用者年金制度を再編成し、財政単位を拡大するとともに、費用負担の公平化を図ることが必要であります。 この法律案は、こうした状況を踏まえ、被用者年金制度の再編成の第一段階として、既に民営化さ……
○国務大臣(菅直人君) 血液製剤によるHIV感染問題につきまして御報告申し上げます。 エイズは、HIV、ヒト免疫不全ウイルスの感染によって引き起こされ、細胞性免疫不全状態土主な病態とする重篤な疾患であり、現在に至るまでその根本的な治療法は研究段階にあります。 我が国において報告されたHIV感染者及びエイズ患者の累計は、平成八年二月末現在、HIV感染者数で三千五百七十一名、うち血液製剤によるものが千八百六名、既にエイズを発症している患者数は全体で千百八十六名、うち血液製剤によるものが五百八十二名で、それぞれ血液製剤によるものが全体の約五割に上っております。 血友病治療のために使用していた血……
○国務大臣(菅直人君) ただいま議題となりました薬事法等の一部を改正する法律案にっきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 近年、科学技術の進歩により医薬品等の開発が進み、薬理作用の強い医薬品、使用方法の複雑な医薬品等が増加していることから、これによる健康被害を防止し、医薬品等の安全性を一層向上させる必要が高まっております。 特に、平成五年には、帯状疱疹の医薬品であるソリブジンとある種の抗がん剤の併用による重篤は副作用問題が発生し、治験から承認審査、市販後に至る医薬品の安全性に関する広範な問題が提起されたところであります。 また、非加熱血液製剤によるエイズウイルス感染問題を踏まえ、緊急に……
○国務大臣(菅直人君) 私への御質問は、派遣労働者の社会保険への加入についてでございます。 いわゆる労働者派遣事業における健康保険及び厚生年金保険の適用については、派遣労働者の雇用形態や報酬の支払い等を踏まえ、派遣元事業所において行うこととされております。社会保険の適用に当たっては、届け出が適正に行われるよう、事業主に対し各種広報媒体や事業主説明会等を活用して制度の啓発指導を行っているところでありますが、労働者派遣事業を営む事業所についても、実地調査における個別指導を含め事業主に対する一層の啓発指導に努めてまいりたいと考えております。 以上です。(拍手)
○菅直人君 虎島先生から、行政改革の推進についての強い決意の披瀝をいただきました。また、あわせて行政の改革へ向け国会の機能強化が必要との旨の御意見をいただきました。私たちが本法案を提出いたしましたのも、国会が国民を代表する国権の最高機関としていかにすれば行政を監督できるかという観点からでありまして、虎島先生のお考えと全く同感だと申し上げたいと思います。 また、虎島先生より、次期通常国会中に趣旨に合致する結論を得るよう努力しようとの呼びかけをいただきました。私たちも、国会における議論はもとより、政党間の協議も含め幅広く議論が展開されることを望んでおります。ぜひとも自民党と民主党との両党間でも協……
○菅直人君 私は、橋本内閣総理大臣の施政方針演説に対し、民主党を代表して質問を申し上げます。 昨年末に発生した在ペルー日本大使公邸占拠事件は、一カ月以上を経過した今日もなお解決していません。人質とされている方々の御苦労と御家族の心配を思うとき、本当に心が痛みます。不法なテロ行為に屈することなく、人命尊重を第一に事件の平和的な解決を図り、人質の方々の一日も早い全面解放が実現することを願ってやみません。 また、ロシア船籍のタンカー・ナホトカ号沈没による重油流出事故によって、現在もなお重油の漂着による汚染被害が拡大しています。我が党も、ボランティアの派遣や募金活動に取り組んでいます。政府としても……
○菅直人君 私は、民主党を代表し、橋本首相の所信表明演説に対して、第二次橋本改造内閣の政治姿勢と当面する諸課題について質問をいたします。 本日、東京地裁において、中村喜四郎代議士に対し、あっせん収賄罪の罪で一年六カ月の実刑判決が言い渡されました。これは中村被告が自民党代議士であった当時、自民党内での影響力を使って公取委に働きかけを行い、それに対してわいろを受け取っていたとして有罪と判断されたもので、自民党としても極めて重大な責任があると考えますが、自民党総裁でもある総理は、その責任についてどうお考えですか。 また、中村代議士は、一審で有罪判決を受けた以上、議員辞職すべきと考えます。もし自発……
○菅直人君 私は、統一会派民主友愛太陽国民連合を代表し、平成九年度補正予算案などに関して、内閣総理大臣に対して質問をいたします。 明治元年から数えてことしは百三十年目に当たります。この百三十年間、我が国は欧米に追いつくために開発独裁型の中央集権の国の形をとり、戦争を挟んだ今日まで基本的には官僚中心の政治を続けてきました。それが行き詰まっていることは、今だれの目にも明らかであります。 私たちは、これからの社会は官僚中心の政治から国民の手による政治に変えていかなければならない、明治以降の中央集権国家を、江戸の幕府と藩の関係を参考にして、財源の七割程度が地方に分配され、三割程度が中央に上納される……
○菅直人君 私は、提案者を代表して、ただいま議題となりました民主党、平和・改革、自由党三会派提出の金融機能の再生のための緊急措置に関する法律案、預金保険法の一部を改正する法律案、金融再生委員会設置法案並びに金融再生委員会設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律案の概要とその趣旨を御説明いたします。 まず、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律案について御説明します。 バブル崩壊後七年余りを経過してもなお、不良債権問題は一向に解決せず、株価はバブル後最安値を更新し、日本経済はますます泥沼に沈んでいくばかりであります。金融機関の破綻は、昨年秋には都市銀行や大手証券会社の一角をも巻き込む……
○菅直人君 私は、民主党を代表し、小渕総理の所信表明演説に関連し、総理並びに内閣法制局長官に質問いたします。 質問に先立ちまして、この夏から秋にかけての豪雨や台風による災害でお亡くなりになられた方々と御家族や関係者の方々に深く哀悼の意を表明するとともに、被災地の皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。民主党は、災害の復旧に向けて全力を傾注していく決意であります。(拍手) さて、七月の三十日、小渕総理を首班とする内閣が発足して、きょうでちょうど四カ月が経過いたしました。この間、小渕総理は、他党との間で二回重要な合意を取り交わされております。一回目は、さきの金融国会において民主党代表の私との間で……
○菅直人君 私は、民主党を代表し、ただいまの小渕総理の訪米報告に関連して、総理の外交姿勢と当面する政策課題について質問をいたします。 総理の訪米と同じ時期に、私は、民主党代表団を率いて、中国の上海、西安、北京の三都市を訪問してまいりました。 上海では、急激な経済発展を実感するとともに、台湾問題の中国側の責任者である汪道涵元上海市長と長時間話し合うことができました。統一後も台湾に独自の軍隊の存在を認めるなど、統一の条件の説明も受け、平和的統一にかける強い決意を感じました。 西安では、平成の元号の出典となった尚書の、地平らかにして天成る、「地平天成」が刻まれた石碑を見学し、中国が日本文化の源……
○菅直人君 私は、民主党・無所属クラブ、自由党、日本共産党、社会民主党・市民連合を代表し、小泉内閣不信任決議案提案の趣旨弁明を行います。(拍手) まず、決議案を朗読します。 本院は、小泉内閣を信任せず。 右決議する。 以上であります。 どうか、この不信任決議案に対して、野党はもとより、与党の中でも、今の総理大臣の言動やあるいはイラク支援法に対して、テレビの場を通しても、絶対に賛成はできないと言われている方が何人もおられるわけでありますから、与野党を超えてこの不信任案に対して賛同いただきますよう、冒頭に心からお願い申し上げます。(拍手) 今国会は、総理の、公約が守れないことなどは……
○菅直人君 まず、北海道十勝沖地震で被災された皆さんに心からお見舞い申し上げますと同時に、政府に対して、的確迅速な復旧活動に従事されるよう強く申し上げます。 民主党と自由党が合併をいたしました。新しい民主党と無所属クラブを代表して、さきの小泉総理の所信表明演説に対して質問をいたします。(拍手) 同時に、間近に迫った総選挙に向けてのマニフェストをめぐる討論を行いたい。総理にも真正面から答弁をいただきたいと思います。 まず、小泉総理大臣、総裁再選おめでとうございます。政局に強いと言われる小泉総理の真骨頂が発揮されたと感心をしております。 特に、小泉総理が最大の公約とされている郵政事業民営化……
○菅直人君 民主党・無所属クラブを代表して、さらには今回我が民主党に支持をいただいた二千二百万人を超える国民の皆さんを代表して、そして五十八名の新しい議員を選出していただいた国民の皆さんを代表して、さらに言えば、さきの選挙では小泉総理の言葉を信じて投票はしたけれども、その後の小泉総理の行動に失望して怒りを感じている人の気持ちも体して、先日の小泉総理の施政方針演説に対して質問を申し上げます。(拍手) いよいよ陸上自衛隊の先遣隊がイラクに入りました。まず、議論に入る前に、派遣をされた自衛隊員の皆様に対して、その労苦に対し心から敬意をあらわすとともに、その任務を果たされて、無事全員が一日も早く日本……
○菅直人君 私は、民主党の菅直人でございます。 私は、民主党・無所属クラブ、日本共産党、社会民主党・市民連合、国民新党・無所属の会を代表し、安倍内閣に対する不信任決議案の提案の趣旨を説明いたします。(拍手) まず、決議案の案文を朗読いたします。 本院は、安倍内閣を信任せず。 右決議する。 次に、我々が本決議案を提案する理由を説明いたします。 第一に、安倍総理みずからが官房長官時代に責任者として行った、タウンミーティングでのやらせ質問による世論誘導であります。 第二に、いじめや未履修問題などについて改革案も示さないまま、教育基本法改正を与党が強行してきた点であります。 第三……
○菅直人君 民主党の菅直人です。 趣旨説明に入ります前に、昨日亡くなられました宮沢元総理、戦後の日本の政治の中で大きな役割を果たされ、足跡を残されました。最近に至るまで、現状の日本の政治に対して大変な心配もされていたとお聞きをいたしておりますが、その宮沢先生が亡くなられたことに、心から哀悼の意をあらわし、御冥福をお祈り申し上げたいと思います。 これより、私は、民主党・無所属クラブ、社会民主党・市民連合、国民新党・そうぞう・無所属の会を代表し、安倍内閣に対する不信任決議案の提案の趣旨を説明申し上げます。(拍手) まず、決議案の案文を朗読いたします。 本院は、安倍内閣を信任せず。 ……
○菅直人君 民主党の菅直人です。 私は、民主党・無所属クラブを代表して、道路整備費の財源等の特例に関する法律の一部を改正する法律案の再議決に対し、反対の立場で討論を行います。(拍手) まず、討論に先立ちまして、昨日午後、中国四川省で大規模な地震があり、多くの犠牲者が出ていると伝えられております。心から中国の皆さんにお見舞いを申し上げるとともに、一刻も早く被災者の救援がなされ、復旧されることを願い、我が国としても全面的に協力すべきということを申し上げておきたいと思います。 さて、福田総理、あなたは、これからの日本をどのような方向に導こうとされているのですか。道路政策をどのように改革しようと……
○国務大臣(菅直人君) 予算編成の方針に関連して、国家戦略室と私にいろいろと御心配をいただきまして、ありがとうございました。多分、しばらくすると、心配して損をしたと思われるのではないかと思っております。 もう総理からも触れていただきましたけれども、今進行していることについて西村議員の方に少し説明をさせていただきたいと思います。 今、長期マクロフレームということを言われましたけれども、つまり、私、この二十年間程度の自民党政権のそうした財政フレーム、中期的なものを見ていて、失敗の連続であったと思っております。つまり、景気が悪いときにそれを刺激するために国債を発行するというのは一定程度理解できま……
○国務大臣(菅直人君) 竹内譲議員の質問にお答えいたします。 新政権のマクロ経済政策、さらには中長期の経済成長戦略、財政再建計画についての御質問をいただきました。 八〇年代以降、多くの政権が何度となく経済戦略や財政再建計画を打ち出しましたが、ことごとく失敗をしてきたのはなぜかということを現在検証を行っております。 その第一の原因は、私は、やはり、財政の中身が六〇年代から八〇年代にかけて大きく変わらなければならなかったのに、それを変え切れなかったことに最大の原因があると考えております。 例えば、私が高校生のときに、東京オリンピックで東京―大阪の新幹線が建設されました。約四千億円の資金であ……
○国務大臣(菅直人君) このたび財務大臣を拝命いたしました菅直人でございます。 これまでも、副総理兼国家戦略担当大臣として、藤井前大臣とともに、予算編成及び税制改正を初めとする経済財政運営に携わってまいりましたが、引き続き鳩山内閣の一員として、政治主導、国民主導の新しい行政を実現し、国民生活に安心と活力をもたらすため、全力で取り組んでまいりたいと考えております。 先般発生したハイチにおける地震により亡くなられた方々とその御遺族に対して深く哀悼の意をあらわすとともに、被災者の方々に対して謹んでお見舞いを申し上げます。我が国としては、既に、五百万ドルを上限とする緊急無償資金協力を行うことを表明……
○国務大臣(菅直人君) 大島幹事長にお答えをいたします。 まず、政治資金問題、脱税の疑いについての質問であります。 財務大臣として、個別にわたる事柄についてはお答えすることは差し控えさせていただくのが私の立場だと認識をいたしております。 一般論として申し上げれば、国税当局においては、有効な資料情報の収集に努め、課税上の問題があると認められる場合には税務調査を行うなど、適正公平な課税の実現に努めている、このように承知をいたしております。 二次補正予算の実施によるGDPへの効果についての御質問にお答えをいたします。 明日の安心と成長のための緊急経済対策により、実質GDPは〇・七%程度押し……
○国務大臣(菅直人君) 平成二十二年度予算の御審議に当たり、財政政策等の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、予算の大要を御説明申し上げます。 去る総選挙において国民の皆様から大いなる御支持を賜り、鳩山内閣が成立してから四カ月余りがたちました。今ここに、新政権として最初の本予算を提出するに至りましたことに対し、御協力を賜りました皆様方に感謝の意を表するものであります。 我が国が直面している状況は、経験したことのない困難なものであります。しかしながら、国民の英知を結集し、政治がリーダーシップをとることで、必ずや道は開けるものと確信いたしております。 こうした認識のもと、今後の財……
○国務大臣(菅直人君) 石原議員からの私への質問は一問でありまして、無駄遣いと天下りの根絶ではどのくらいの財源が捻出されたのか、また、国の総予算二百七兆円の組み替えにより実際に捻出されたのは幾らだったか、こういうことだったと思います。 平成二十二年度予算においては、マニフェストの主要事項を実現するために、各省庁における概算要求の絞り込みや行政刷新会議における事業仕分け等を通じて予算の全面的な組み替えを実現してまいりました。 こうした各省庁の概算要求の絞り込みや事業仕分けに当たっては、一般会計、特別会計の事業について必要性、緊急性等の観点から見直しを行うとともに、独立行政法人、公益法人に対す……
○国務大臣(菅直人君) 井上議員からの御質問にお答えをいたします。 まず、名目の経済成長についての御質問でありました。 名目の経済指標には、もちろん名目経済成長率などがありますが、加えて物価上昇率も、これは名目、実質の違いという概念が余りありませんが、名目の経済指標である、このように認識しております。そういった意味で、実質経済成長率等の実質の経済指標と比べて、こうした名目の経済指標の方が国民の生活実感に近く、国民の暮らしにより直結する面がある、このように認識しております。 こうしたことから、私は、経済演説において、実質のみならず、名目の経済指標が改善していくことも重視しながら経済財政運営……
○国務大臣(菅直人君) ただいま議題となりました平成二十二年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案、所得税法等の一部を改正する法律案及び租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 まず、平成二十二年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律案について御説明申し上げます。 平成二十二年度予算は、「国民生活が第一」、「コンクリートから人へ」の理念のもと、国民生活に安心と活力をもたらす施策を充実させた、命を守るための予算であります。 家計を直接応援し、国民の生活を守るため、マニフェストの工程表に掲げられた主要事項である子ども手当……
○国務大臣(菅直人君) 高橋千鶴子議員にお答えを申し上げます。 まず、年少扶養控除の廃止による影響等についての御質問です。 年少扶養控除の廃止については、所得税は二十三年分から、個人住民税は二十四年度分から適用されることになります。 他方、子ども手当は二十二年度から支給されるため、二十二年度においては基本的に負担増となる世帯はない、このように認識をいたしております。 二十三年度以降については、先ほど来各大臣から御答弁ありましたが、子ども手当の支給額がどうなるかによりますけれども、二十三年度における子ども手当の支給については、マニフェストに掲げた額を実現するよう全力を挙げて財源確保に努め……
○国務大臣(菅直人君) 西博義議員にお答えを申し上げます。 まず、民主党のマニフェストには高校生分の特定扶養控除廃止の記述がなかったのではないかという御指摘であります。 御承知のように、今回は特定扶養控除全部を廃止するわけではありませんで、高校生についての上乗せ部分について廃止をすることになっておりまして、このことでマニフェストに反するというふうには認識をいたしておりません。 また、平年度ベースで千億円で、残りの財源をどうするかという御指摘ですが、もともとこの控除の廃止を財源として設計されているものではなくて、二十二年度の予算については、国の総予算の見直しにより二・三兆円、さらには基金の……
○国務大臣(菅直人君) 金子恭之議員にお答えを申し上げます。 私には、二十三年度以降の公共事業関係費を削減するつもりか、それを継続するつもりかという問いが一つであります。 我が国の財政は極めて厳しい状況にありまして、二十三年度以降の予算編成に当たっても、行政刷新会議等と連携しつつ、歳出歳入両面にわたって徹底した予算の見直しを行う必要があると考えております。 公共事業関係費についても、国民生活の安全、安心の確保に必要な分野への重点化を進めつつ、事業の効率性、必要性を踏まえた厳しい優先順位づけを行っていくことになると思っております。既に国交大臣からも選択と集中という言葉がありましたけれども、……
○国務大臣(菅直人君) 私には、B型肝炎訴訟に関する御質問であります。 野党の時代にB型肝炎対策本部長をしていたそのころの考え方と変わりはないかという趣旨の御質問でありました。 基本的には、薬害エイズの問題や、C型肝炎の問題や、また今回のB型肝炎の問題など、原因はいろいろ違うにしても、そうした皆さん方に対してしっかりと政治が対応しなければならないという思いは全く変わっておりません。 今回の場合は、裁判という形で原告になられた方々以外に、百万人を超すとも言われる感染の可能性のある方がおられまして、そういうことを考えますと、政策的な形も含めてしっかりと考えていかなければならないというのが大き……
○国務大臣(菅直人君) 後藤祐一議員の、みずからの体験も踏まえた、提案を含めた御質問にお答えしたいと思います。 まず、天下りについてでありますが、御指摘のとおり、天下りの場合には、秘書とか車ということもありますし、さらに言えば、その団体に過大な利益を確保させるために、談合とかあるいは随契による過大な費用がそこにかかっていると承知をいたしております。 そういった意味で、この分をしっかり削減することによって、それにかかる、定年まで役所にいることによってふえる見かけの公務員の人件費を賄うことは、いろいろな工夫をすれば十分可能だと私も思っております。そういう場合、各省庁にみずからそのことをさせたら……
○国務大臣(菅直人君) 遠山議員の方から、国家戦略局、財務省、税制調査会の権限と役割分担について、所掌事務が重複することになるのではないかという趣旨の御質問をいただきました。 既に総理の方からも詳しく答弁をしていただいていますので、若干重なりますけれども、簡単に答弁をさせていただきます。 内閣官房に置かれる国家戦略局は、内閣の重要政策に関する基本的な方針の一環として、予算編成の基本方針や租税に関する政策の基本などの企画立案及び総合調整を行うものと承知をいたしております。 また、税制調査会は、租税制度に関する事項について調査審議を行う内閣府の機関であり、国家戦略局において検討する租税に関す……
○国務大臣(菅直人君) 三ッ矢議員の方から、日本航空経営再建問題に関連して、何点か御質問をいただいております。 まず最初に申し上げておきたいのは、言うまでもありませんが、航空行政を所管するのは、第一義的には国土交通大臣であります。私は、企業再生機構を所管する経済財政担当大臣として、また政投銀及び国庫一般を担当する財務大臣としての立場からお答えを申し上げたいと思います。 まず、日本航空の更生計画の提出期間が延期された理由とその行政責任についての御質問にお答えをいたします。 日本航空の再生支援につきましては、基本的には、司法手続のもと、管財人たる企業再生支援機構において判断されるべき事柄であ……
○内閣総理大臣(菅直人君) 国民の皆様、国会議員の皆様、菅直人です。 このたび、国会の指名により、内閣総理大臣の重責を担うこととなりました。国民の皆様の期待にこたえるべく、力の限りを尽くして頑張る覚悟です。(拍手) 長きにわたる閉塞状況を打ち破ってほしい、多くの方々のこの強い思いにより、昨年夏、政権交代が実現をいたしました。 しかしながら、その後、政治と金の問題、さらに普天間基地移設をめぐる混乱などにより、当初いただいた政権への期待が大きく揺らいできました。私も、前政権の一員として、こうした状況を防げなかった責任を痛感いたしております。 鳩山前総理は、御自身と民主党の小沢前幹事長に関す……
○内閣総理大臣(菅直人君) 谷垣総裁に誠実にお答えしたいと思いますが、質問をいただいたのがわずか二時間前、そして菅原議員に至っては、十二時四十五分という、わずか十五分前に質問通告をいただきました。そうした形で、誠実に精いっぱいお答えはさせていただきますけれども、そうした時間的制約をつくったのは質問者の谷垣総裁であることをまずもって申し上げておきます。
先ほど谷垣総裁から、国会運営についての御指摘がありました。(発言する者あり)
【次の発言】(続) 私がお聞きしているのは、与党からの一定の提案を野党がお断りになって、そして、日程どおり、国会法で決められた会期どおりにこの国会が終了されるであろう……
○内閣総理大臣(菅直人君) 国民の皆さん、国会議員の皆さん、菅直人です。 六月に政権を担って四カ月、九月に民主党の代表に再選され、党と内閣の改造を行い、政権を本格稼働させる段階に入りました。有言実行内閣のスタートであります。 何を実行するのか。一言で申し上げれば、これまで先送りしてきた重要政策課題の実行です。 経済の低迷が二十年続き、失業率が増加し、自殺や孤独死がふえ、少子高齢化対策がおくれるなど、社会の閉塞感が深まっています。この閉塞感に包まれた日本社会の現状に対して、どの政権に責任があったか、問うている段階ではありません。先送りしてきた重要政策課題に今こそ着手し、これを次の世代に残さ……
○内閣総理大臣(菅直人君) 谷垣総裁から多くの点について御質問をいただきました。私としては、真摯にお答えをしてまいりたいと思っております。 まず最初に、小沢元幹事長の説明責任、また、鳩山前総理の資料提出に関する質問についてお答えを申し上げます。 御質問をいただいた小沢元幹事長の国会における説明の件につきましては、まずは、国会に関することでありますので、国会で御議論、御決定をいただくべきものと考えます。 なお、小沢氏本人も説明責任を果たしていくと表明されておりますので、司法手続に入っていることなどを踏まえつつ、説明の場、方法を含めて、御本人がみずから判断され、対応することが望ましいと考えて……
○内閣総理大臣(菅直人君) 答弁に入る前に一言申し上げます。 昨日の本会議での私の発言に関し、不適切との御指摘をいただきました。御指摘を真摯に受けとめ、以後、与野党が十分議論に臨めるよう努めたいと思います。 井上議員の御質問に順次お答えをいたしたいと思います。 まず、この四カ月間の取り組みとマニフェストについてお尋ねがありました。 政権発足以降、参議院選挙と代表選挙が行われましたが、その間も含め、内閣としては、元気な日本を復活させるための来年度予算の概算要求の取りまとめ、急激な円高、デフレへの緊急対応策を初めとする経済対策の策定など、公務優先を貫き、政府としてやるべきことをしっかりやっ……
○内閣総理大臣(菅直人君) 伊吹議員にお答えを申し上げます。 まず冒頭、宰相としての経綸を堂々と国民に向かって語ってほしいということでありますので、私も精いっぱい、私の言葉でできるだけ語ってまいりたいと思いますので、ぜひお聞きをいただきたいと思います。 まず最初の質問は、小沢議員の説明責任に関する質問でありました。 北海道五区補欠選挙の結果は一つの民意のあらわれとして真摯に受けとめて、今後の政権運営、民主党の活動の糧とさせていただきたいと考えております。 その上で申し上げれば、小沢議員御自身が、国会で決めた決定には私はいつでも従うと十月七日の記者会見でも表明されております。 いずれに……
○内閣総理大臣(菅直人君) APEC首脳会議に関する報告をさせていただきます。 私は、十一月十三日から十四日まで、横浜で、第十八回アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に出席し、議長を務めました。 APECは、アジア太平洋の二十一の国と地域から成る経済を中心とした協議体であります。世界のGDPの約五割、人口の約四割を占めております。APECの地域は、今や世界の成長センターとして世界経済を牽引していると言っても決して過言ではありません。 今回の会議で、私は、議長として、横浜ビジョンを取りまとめました。太平洋をまたいで、アジア、大洋州、北米、そして南米の国々が連携していくことで、持続可能な……
○内閣総理大臣(菅直人君) ただいまの御決議に対して、所信を申し述べます。 今回の北朝鮮による砲撃は許しがたい暴挙であり、我が国は北朝鮮の行為を強く非難する旨表明いたしました。また、私は、一昨日、李明博大統領と電話会談を行い、韓国政府の立場への強い支持を伝えました。 政府といたしましては、ただいまの御決議の趣旨を十分に体しまして、引き続き情報収集に努めるとともに、国連安保理での対応を含め、韓国及び米国を初めとする関係国と連携しながらしっかりと対応していくとともに、拉致被害者の解放のため全力を挙げる決意であります。 以上です。(拍手)
○内閣総理大臣(菅直人君) 演説に先立ち、一言申し上げます。 一昨日、宮崎県において高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。政府は、当日中に鳥インフルエンザ対策本部を開催し、初動対応を行ったところです。本件も含め、感染拡大の防止など、対応には万全を期してまいります。 さて、発足から半年、私の内閣は、元気な日本の復活を目指し、経済、社会保障、財政の一体的強化に全力で取り組んでまいりました。これを推し進めた先に、どのような国をつくっていくのか。そのために国政はどうあるべきか。本日は、改めて、私の考え方を、国民の皆様、そして国会議員の皆様に申し上げます。 私が掲げる国づくりの理念、それ……
○内閣総理大臣(菅直人君) 谷垣総裁の御質問に、聞いておられる国民の皆さんにもわかりやすいように、私の考え方も紹介しながらしっかり答弁をさせていただきたいと思います。 また、質問によっては、内容に応じてまとめてお答えさせていただくことを御了解いただきたいと思います。 最初に、高病原性鳥インフルエンザについて述べられました。 宮崎県に続いて、鹿児島県、愛知県でも発生したことを重大にとらえております。内閣としても全力を挙げてこの問題に取り組んでいくことを改めて国民の皆さんにお約束申し上げたいと思います。 さて、まず、与謝野大臣の起用と、税制抜本改革の与野党協議について御質問をいただきました……
○内閣総理大臣(菅直人君) 昨日の小池百合子議員の質問において二つの答弁漏れがあったことをおわび申し上げ、改めて答弁させていただきます。またさらに、一層丁寧にお答えした方がよい質問が二問ありましたので、あわせて答弁をさせていただきます。 まず、来年度の予算についての御質問がありました。 民間エコノミストにはいろいろな見方があろうと思いますが、現実の経済を見れば、景気は、足踏み状態にあるものの一部に持ち直しに向けた動きが見られ、株価も上昇してきております。 来年度予算は、成長と雇用や国民の生活を重視し、新成長戦略やマニフェスト施策を着実に実施する最善のものとなっております。この来年度予算等……
○内閣総理大臣(菅直人君) 岡田康裕議員にお答えをいたします。 今、経済、財政、社会保障の一体的な強化といったことに真正面から取り組んでいくには、まず隗より始めよ、そういう覚悟で臨まなければならないという御指摘をいただきました。私も、そのとおりだ、このように考えております。 そういった中で、具体的には、これまでも、事業仕分けを初め、まず行政の無駄の削減に全力を挙げてきたところでありますが、これは、ある意味で永久に続けていかなければならない、そういう覚悟で取り組んでまいりたい、こう考えております。 それに加えて、公務員人件費の総額二割削減につきましても、いろいろと手だてを今尽くしております……
○内閣総理大臣(菅直人君) 郡議員にお答えを申し上げます。 まず、ニュージーランドの地震についてのお尋ねです。 まず、この地震で被害に遭われた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。 そして、日本から派遣をいたしました国際緊急援助隊、日本時間で本日の午前七時から、行方不明の日本人がいたと言われる建物に対して捜査、救出活動に入りました。 午前九時には、現地に派遣している外務大臣政務官徳永さんから電話をいただきました。その報告の中で、その現場から、国籍あるいは身元が不明の御遺体が幾つか発見されたという報告をいただきました。私からは、全力を挙げて、さらに捜査、救出に当たるよう指示をいたしました……
○内閣総理大臣(菅直人君) 今般の東日本大震災は、かつてない多くの犠牲者と甚大な被害をもたらしました。亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族や被災された方々に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。 また、福島での原子力発電所の事故により、多大の御不便をおかけし、農水産物などへの被害をもたらしたことに対し、深くおわびを申し上げます。 今般の大震災発生後、私は直ちに自衛隊の出動を命じ、今日まで、十万人を超える隊員が懸命に救援活動に当たっております。警察、消防、海上保安庁の職員も全力で奮闘しております。みずから進んで支援に当たられている自治体、企業、NPO、ボランティアの方々も大……
○内閣総理大臣(菅直人君) 石原伸晃議員にお答えを申し上げます。 まず、冒頭、東日本大震災の対策については、自由民主党を初め各政党には、党首会談や実務者会合など熱心にお取り組みをいただき、建設的な御提案を賜り、さらに、国会審議においても御協力をいただいてきたことに心から感謝を申し上げます。 まず、統一地方選挙の結果についての御質問をいただきました。 統一地方選挙が全体として民主党にとって大変厳しい結果であったことは、真摯に受けとめたいと考えております。その分析と総括は、これから党の各級機関で進めてまいりますが、いずれにしても、国民の皆さんの民主党に対するおしかりと受けとめ、身を引き締めて……
○内閣総理大臣(菅直人君) 山口壯議員にお答えを申し上げます。 まず、今回の内閣法の改正について、増員する国務大臣等についての御質問をいただきました。 東日本大震災の発生後、私の内閣では、私と十七名の大臣を初め、すべての副大臣、政務官などが、持てる力の限りを尽くして、全力でこの未曾有の国難に当たってきたところであります。もちろん、与党、野党を超えての御支援も大変ありがたいと思っております。 しかしながら、今後の復興に向けた対応や原子力発電所の事故対応が長期間に及ぶことなどが考えられることから、未曾有の災害である東日本大震災に対する政府の体制を強化するため、国務大臣等の数を増員することが必……
○内閣総理大臣(菅直人君) まず冒頭、高邑議員におかれましては、福島県南相馬を初め被災地に寄り添って、長く滞在をして支援を行っていただいていることに、心から敬意をあらわしたいと思います。大変御苦労さまです。 まず、この法案が成立しなかった場合に予測される事態についての御質問をいただきました。 本法案は、原子力被害の賠償の迅速かつ適切な実施を図るため、政府が損害賠償の支払い等に係る援助を行う仕組みを構築するものであります。 損害賠償の総額の見通しは、いまだ明らかになっておりませんけれども、かなり大きな金額になることが想定されております。今国会中に法案が成立しなかった場合には、東京電力による……
○内閣総理大臣(菅直人君) 山本公一議員にお答えを申し上げます。 まず、補正予算の規模についての御質問をいただきました。 本日提出した第二次補正予算案は、東日本大震災の復旧状況等の直近の状況を踏まえ、当面の復旧対策に万全を期すため、本格的な復興対策に先行して編成するよう指示したものであります。 二兆円という規模については、平成二十二年度決算剰余金を財源としつつ、原子力損害賠償法等関係経費や二重債務問題対策、被災者生活再建支援金補助金などの被災者支援経費等、当面の復旧対策に万全を期すために必要な経費を計上した結果であります。 当面、緊急に対応すべき経費を盛り込んだ予算であり、早期の成立を……
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