このページでは田淵哲也参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。田淵哲也参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○田渕哲也君 まず第一に、道路の安全性について御質問いたしたいと思います。 先ほども御答弁の中にありましたように、大体降水量五十ミリというのが一つの排水の基準であるということを言われましたけれども、今回の岐阜県の場合を見ましても、最大降水量一時間百十四ミリということが記録されております。また、日本の気象状況からして五十ミリを越える場合というのはかなりしばしばあるんではないか。したがって、すべての基準を引き上げるということは財政上の問題からして不可能であろうと思いますけれども、特に重要道路についてはもう少し基準を上げる必要があるんではないか。特にこの重要道路といいますのは、まず第一には交通量が……
○田渕哲也君 ただいまの対州鉱山のイタイイタイ病に関連して御質問したいと思うのですけれども、このイタイイタイ病は、岡山大学の小林教授の発表によりまして、三名、そのほか疑わしい患者数名を発見した、こういう断定をされておるわけですけれども、その後イタイイタイ病の研究班長の重松博士の証言では、イタイイタイ病患者は見当たらなかった。しかし、潜在的症状と疑われる者が二、三いた。こういうふうな発表が産業公害委員会でされております。それから地元の県の衛生部あるいは厳原の保健所長の談話では、そういう事実は発見できない。このように、対州のこのイタイイタイ病については、現在のところはまだ結論は出ていないのでありま……
○田渕哲也君 それでは自動車の自由化の問題について質問いたしたいと思います。先ほど大谷委員から質疑がございましたので、重複する面はできるだけ避けまして質疑をいたしたいと思います。 現在、自動車の自由化の問題について外国からの要請も非常に強まっておりまして、また国内においても種々の論議がされております。メリット、デメリット論、あるいは保護、過保護論、慎重論いろいろとされておりますけれども、ややもすれば産業界の利害とからんだ発言もされておるのが現状ではなかろうかと思います。私は、こういう問題は単に一企業一産業あるいは一階層の利益から云々すべきではないと思います。基本的な考え方としましては、やはり……
○田渕哲也君 関連して。ただいまの交通遺児に関する松澤委員の質問に関連しまして、お尋ねしたいと思いますけれども、この遺児育英資金、奨学資金の助成にしましても、問題はかなりの金額が要ると思います。先ほど民間の財団法人等でそれをやる場合、政府として援助を考えておると言われましたけれども、これは財政措置を伴う援助を考えておられるのかどうか、その点お聞きいたします。
【次の発言】 現在、自動車の強制賠償の自賠法の政府保障事業分というものを積み立てるわけですけれども、これは現在どのくらいありますか。
【次の発言】 ただいま五十億余りの積み立て分がありまして、利子の運用で救急センターや弁護士会の支出に当て……
○田渕哲也君 時間もだいぶん経過しておりますので、簡潔に質問を行ないたいと思います。 質問に入る前に、大臣に一点だけお願いをしておきたいと思います。 これは先ほど小柳委員、大矢委員から触れられました鉱山硫黄の問題でございますけれども、硫黄鉱山で働いておる労働者が現在三千人余りございます。石炭等に比べて非常に人数が少ない関係で、ややもすれば政府としてもなおざりになりがちな傾向があるのではないか。私は単に働く者の救済という面からだけではなしに、国の利益という観点から、政府の施策を特にお願いしたいと思います。先日も白根鉱山に行ってまいったのでございますけれども、これは現在、硫黄鉱山の中で唯一の黒……
○田渕哲也君 今回の欠陥車の問題はいろいろ検討してみますと、一般にはかなり問題の混同もあるようですし、また感情的なものもまじっているように思います。したがって、問題の把握というものがきわめて不正確な面があるのではないか。私は、大きく分けてこれには二つのポイントがあろうかと思います。 まず、第一は、自動車の大衆化が進んできた今日、欠陥車の回収や修理の方法が、従来やっていた方法では不十分になってきた。したがって、アメリカでやっておる公表の慣習を日本にも取り入れたほうがより適切ではないか。すなわち回収方法の問題であります。 それからもう一つの点は、欠陥車がたくさん存在していることは望ましくない。……
○田渕哲也君 それでは、自動車の損害賠償責任保険について御質問したいと思います。大臣の時間が限られておりますので、まず基本的な問題について大臣にお伺いをし、詳細については政府委員の方にお願いをしたいと思います。 現在まあ交通災害が年々増大の一途をたどっておるということは、まことに憂うべき状態でございますけれども、基本的にはこの交通災害というものを減らすことが根幹だと思います。しかし現実に災害が起こっておる以上、この被災者の救済ということが非常に重要になる。そこで、その意味でこの自動車損害賠償保険というものが果たしておる役割りというものは、まことに大きいのではないかと思います。ただ現在の支払い……
○田渕哲也君 欠陥車の問題で若干お尋ねしたいんですけれども、今回欠陥車の回収の方法を公表制度にしたということなんですが、先ほど堀山部長のお話ですと、現在公表制度をとっているのはアメリカだけだ、ほかはないと言われましたけれども、他の先進諸国ではどういうふうにしてこれをやっておるのか。従来の日本と同じか、あるいはその他特殊な方法でこういう手段をとっておるか、その点お聞かせください。
【次の発言】 日本も自動車が非常にふえまして、モータリゼーションが進んでおるわけですけれども、アメリカの公表する一つの習慣というものが非常に迅速にかつ広範に周知徹底するという面では世界の中でも非常にすぐれた制度じゃない……
○田渕哲也君 時間がありませんのでポイントだけ簡潔に質問したいと思いますので、大臣のほうもずばり簡潔にお答えいただきたいと思います。
まず、自動車の資本の自由化の問題についてお尋ねしたいのでありますけれども、通産省としては資本自由化後のわが国の自動車産業の理想的なあり方というものはどういうものと見ておられるか。たとえば民族系企業何社、外資系企業何社、そのシェアはどうか、その点についてお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 大臣はそうおっしゃいますけれども、たとえばすべての自動車産業が外資と結びついたり、外資の支配を受けるということは望んでおられないと思いますけれども、どうですか。
○田渕哲也君 それでは、最初に大蔵大臣に質問したいと思います。 現在、景気のかげりというものについてだいぶ論争されておるようでありますが、その理由は、鉱工業の生産並びに出荷の停滞、あるいは設備稼働率の増勢、また生産在庫率の上昇等でこういうことが言われておると思います。ただ、これに対して二つの見方がございまして、一つは、これは特殊事情による一時的局部的な現象である、だからそう心配しなくてもいいんだと。それからもう一つの意見は、これは全般的な需給の不均衡のきざしである、将来供給力先行型の一つの不況というものに突入するのではないかと。この見方を、大蔵省、経済企画庁、日銀あたりでは前者の見方をしてい……
○田渕哲也君 私は、民主社会党を代表して、所得税法の一部を改正する法律案、租税特別措置法の一部を改正する法律案並びに両案に対する自民党修正案に対して、反対の意見を表明いたします。 まず、所得税法の改正案に反対する理由は、第一点としましては、減税の幅が少ないことであります。政府の改正案は、夫婦及び子供三人の五人世帯の給与所得者において、課税最低限度額を十万円引き上げ、九十三万五千円としておりますが、これは最近の激しい物価上昇を考えるとき実質減税額はあまりにも少ないものであります。わが国の経済情勢、景気見通し、外貨保有高、財政状態などから考えた場合、また、国民の強い減税要求の声に耳を傾けるならば……
○田渕哲也君 通行税法の問題は、運賃の値上げ法案と一体だと思います。したがって、通行税法の問題に入る前に、昨日の連合審査で私が質問しましたときにたまたま大蔵大臣はおいででございませんでしたので、若干大蔵大臣の御見解をただしたい面がございますので、二、三質問さしていただきたいと思います。 今日の国鉄の赤字の原因というものは、一言にして言うならば、やはり経営の荒さではないかというように考えております。特に経済性を無視した赤字路線の建設、あるいは近代化、合理化のおくれ、さらには労働力の使い方にしても非常にぜいたくである、労働力の質的過剰の傾向がある、これがひいては賃金の上昇に比べて労働生産性が相対……
○田渕哲也君 私は、民主社会党を代表して、通行税法の一部を改正する法律案に対し反対の討論を行ないます。 反対の理由の第一は、この法案は、国鉄運賃値上げ法案と一体のものであることであります。国鉄運賃の値上げについては、今日、国民生活にとって重大な脅威となっている物価上昇に及ぼす影響が大であること、また、国鉄再建計画がずさんで、国鉄利用者に対する過重な犠牲において再建をはかろうとするものである、この二点から反対であります。また、通行税については、一、物価対策上の重要性にかんがみ、これを廃止し、運賃値上げによる国民への負担増を少しでも減らすべきである。二、一、二等の差を廃止することは、国鉄当局の説……
○田渕哲也君 まず、地方交付税のこの法案が生まれた経緯につきましては、先ほど、大蔵大臣は、中央・地方における財政面における環境が非常に改善されてきたというふうにおっしゃいましたけれども、しかし、今回の問題の発端というのは、大蔵省は財政硬直化の原因の一つとして地方交付税をあげて交付税率の引き下げをはかってきた、これを意図してきたという経過があろうと思います。それに対して、自治省側ではこれに反駁をしまして、つまるところ本年一月の覚書の手交となって、結果においては国と地方の間に貸し借りの関係が成立するということになったわけでありますけれども、これはどうも当面の糊塗策にすぎないという感じがするわけであ……
○田渕哲也君 すでにこの問題についてはもういろいろな角度から論議がされておりますので、できるだけ重複を避けて質問を行ないたいと思います。
最近数年の不服申し立て件数の増加、あるいはそれに対する取消や変更の数の増加、こういうことは一体何を物語っておるというふうに考えられておるか。私は、徴税強化のために無理な更正決定を末端の税務職員に強制しておる、こういう面もあるのではないかというふうに考えますが、その辺はいかがですか。
【次の発言】 訴訟件数を見ると、四十二年の八百八十七件、これは三十八年に比べて四・七倍ということを言われておりますけれども、税金に対する徴税側と納税者側のトラブルというものは全……
○田渕哲也君 私は、まず予算編成の問題、さらに資本の自由化の問題、あるいは大型合併について、さらには労働組合の政策参加の問題、こういう問題につきまして順次質問を行なっていきたいと考えております。 まず、初めに、予算の編成の問題につきまして大蔵大臣に御質問したいと思います。昭和四十四年度の予算は、すでに衆議院を通過いたしましたけれども、衆議院の採決の内容を見ますと、賛成は自民党だけで、他の各野党は全部反対ということでございます。しかし、もちろん自民党は賛成多数でございますから、これで法律的にも形式的にも全然問題はないのでありますけれども、しかし、昭和四十二年の衆議院選挙の得票率を見てみますと、……
○田渕哲也君 先ほどの御質問にもありましたが、宇宙開発関係で大臣にお伺いしたいと思うのです。 昨年十月の宇宙開発委員会で、Qロケット、Nロケットを中心とする固体燃料中心の開発計画が作成されたわけであります。あれから一年たたないうちに基本的な計画変更をされる。これは、ロケットの計画というのは大体数年に及ぶかなり長期のものになると思うのですね。それが、去年の十月にそういうものを決定しておいて、いかに情勢の変化ありとはいえ、一年間の情勢の変化でそれを変えざるを得ない。それなら、将来また今後一年の間にどういう情勢の変化があるかもしれません。そう、ころころ変えていたのでは、長期にわたる開発計画というも……
○田渕哲也君 関連して一点御質問したいと思います。自動車の安全公害に関する問題というのは、これは非常に重大な問題でございまして、またこれはそれぞれの特定の企業の問題ではなくて、実は自動車産業全般に与えられた非常に大きな課題であろうというふうに考えております。最近は各メーカーともこの安全公害の問題にはかなり力を入れられておられる様子が、工場の視察等によりましてうかがわれるわけでございますが、自動車業界というのは非常に企業競争の激しい業界だけに、どこの工場に行きましても企業PRということは非常に力を入れられるわけですが、自動車産業全体として、一刻も早く安全公害の問題を解決する。そのために個々の企業……
○田渕哲也君 この間衆議院の予算委員会で、山中総理府の長官が、交通災害を昭和五十年には半減させるということを言われましたけれども、きょうは大臣がお見えにならないので調査室長にお伺いしたいと思いますが、これは単にアドバルーンをあげても、お題目を唱えても、交通事故の半減ということは簡単には実現できないと思います。問題は、五十年に半減するならば、それに対応する具体的なやっぱり対策が必要だろうと思いますが、この点について、調査室長のほうからそういうものがあればお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ただいまのお話ですと、事故の半減の目標というのは歩行者についてということですが、この歩行者の事故を減らす……
○田渕哲也君 それではまず玉井さんにお伺いしたいのですけれども、遺児の数が約三万人というふうに言われておりますが、実際、いまのところ奨学金を受けている人数が少ないのですね。先ほどのお話によりましても千二百人か三百人。これはやはり育英会の資金が足りないからこれは少なくせざるを得ないのか、あるいは育英会というものを知らない人がいて申し込みが少ないのか、その辺の事情を私承りたいと思います。
【次の発言】 それから先ほどのお話の中で、将来の資金調達の予定は四十億というお話聞いたんですが、この四十億集めるのになかなか御苦労だと思いますが、いまのところ大体いつごろになればこの四十億が調達できる見込みですか……
○田渕哲也君 もうすでに各委員から詳細にわたり質問がされておりますので、できる限り重複を避けたいと思いますけれども、ただ前後のつながりで若干重複する面も出てくるかと思いますので、この点はあしからず御了承いただきたいと思います。 まず、この交通安全対策基本法、これができればかなり政府としての取り組みが強化されるということでございますけれども、たとえば機構の面でも現在の交通対策本部が中央交通安全対策会議になって、総理大臣が長となられて、各閣僚がそのメンバーとなる、こういうことを聞けば確かに強力な活動ができるという感じがするのでありますけれども、しかし具体的にどういうふうに違ってくるかとなれば非常……
○田渕哲也君 質問時間が非常に限られておりますので、質問も簡単にするつもりですが、ぜひ答弁のほうも簡潔、明瞭にお願いをしたいと思います。
まず初めに、繊維の対米交渉の問題ですが、対米覚え書きの内容を見ますと、一応アメリカ側の第二次提案ははっきりと拒否されて、しかし反面、被害があればこの自主規制は認めるんだという意思表示を打ち出されております。私はこれがEEC諸国とか、あるいは他の諸国に対して悪影響を与えるおそれがないか、この点を心配するものでありますけれども、この点について大臣の御見解を伺っておきたいと思います。
【次の発言】 私の申し上げたのは、対米輸出の規制の問題だけではなくて、EEC諸……
○田渕哲也君 それでは、再びこういう悲惨な事故を起こさないように事故防止の見地から若干の御質問をしたいと思います。 すでに各委員からの質問がございまして数々の点が明らかになっておりますけれども、それでも私としまして、まだ若干ふに落ちない点あるいは不明確な点が残っておりますので、こういう点を中心に質問したいと思います。 今回の事故の原因は、やはり第一義的にはガス漏れの原因となった導管の破損ではないか、これの問題が一つあります。それからもう一つは、やはりガス漏れを発見したあとの処置が適切であったかどうかの問題、この二つに分けて考えられると思いますけれども、まず第一の原因であるガス漏れの原因とな……
○田渕哲也君 外務大臣の時間の都合がございますので、質問の順序を変更いたしまして、外務大臣に対する質問から行ないたいと思います。資本の自由化並びに繊維の規制等の、この日米の経済問題についてお伺いしたいと思いますが、たとえば、この自動車の資本の自由化をとってみましても、四十三年の八月の時点の日米自動車交渉では既存のメーカーとの提携を認めないという方針が出されております。さらに四十四年の三月の財界の合意としまして、自動車の資本の自由化は、四十七年三月以降できるだけ早くその時期を決定するという合意がなされております。続きまして四十四年の七月の日米貿易経済合同委員会におきましては、当時の大平通産大臣は……
○田渕哲也君 まず、総務長官にお伺いしたいと思いますが、今度の国会で、公害対策基本法の改正あるいは費用負担の法律、さらには公害罪、そのほかたくさんの公害関係の法律ができましたけれども、しかし、具体的にどのように公害が改善されるか。これは、こまかな点が政令、省令等に全部委譲されておりますので、なかなか明らかにはわかりにくいわけです。しかも、この基本法においては、経済の健全な発展との調和規定がなくなった、これも非常に抽象的な問題で、どうこれが具体化するのか。あるいは費用負担にしましても、最終的には各地における審議会がきめるというようなことになります。それから、公害罪にいたしましても、適用の範囲が必……
○田渕哲也君 それでは二見さんにお伺いしたいと思いますが、ただいま漁業に携わっておられる者の立場から公害に対するお話があったわけですけれども、もうすでに瀬戸内海も近い将来死の海になるだろう、こういうような観測もされております。すでにこれは昨年のデータで六百三十四億の水揚げがあった中で実際に公害による漁業被害というのが三十八億もある。これがやはり漁業に携わっておる漁業者の方々の生活に非常に重大な影響を与えておるのではないかと思います。したがいまして、この漁業者の生活に対してどのような実態になっておるのかということが第一点。それから第二点は、この被害に対しての補償が何らかの形でなされておるのかとい……
○田渕哲也君 最初に、公害病患者の救済と、公害防止計画の推進について質問したいと思います。 きのうのテレビ放送で富士市のぜんそくの問題が取り上げられております。富士市の工場群から出る煙がスモッグを起こして、そして子供、赤ちゃんがぜんそくであえいでおる、こういう光景が写っておったのでありますけれども、現在、富士市周辺のぜんそくの患者は公害病には認定されていないわけですが、推定は千二百人くらいいるといわれております。しかもこの市内の病院には、ぜんそく患者を収容するに足る施設が乏しくて、二十数名分くらいしかないということも報ぜられております。それから公害病救済の対象にしたくても、自治体の財政的な問……
○田渕哲也君 それでは、初めに総務長官にお伺いしたいと思いますが、公害関係の法律がいかに整備されても、具体的にこれを解決するとなれば、技術開発というのが非常に重要だろうと思います。したがって、この技術開発に積極的に取り組まない限りなかなか解決が進まないのではないか。ところが、日本では公害除去の技術の開発について少しでもいいものはどんどん取り上げていごうとか、あるいは開発を助成しようというような国の姿勢がないということを、これはアメリカの専門家がこういう批判をしているようであります。そこで、防除技術の開発について今後の構想とか施策についてお伺いしたいのであります。国立公害研究所の構想をかつて長官……
○田渕哲也君 それでは、自動車の排気ガスの問題につきまして質問したいと思います。 まず、運輸省にお伺いしたいのでありますけれども、十六日に、アメリカの議会の両院協議会におきましてマスキー法案が承認されたということが報道されております。マスキー法案というのは、御承知のように、現在の排気ガスに含まれておる有害ガスというものを一九七五年までに九〇%減らすという非常にきびしい法案であります。現在、運輸省のほうで「自動車排出ガス対策基本計画」の中間答申という、運輸技術審議会の中間答申が七月に出ているわけですけれども、これの五十年目標を見ましても、一酸化炭素五〇%減、炭化水素は現在の一四%に減らす、さら……
○田渕哲也君 それでは自動車の資本自由化の問題についてお伺いしたいと思います。 先般いすずとGMとの提携の問題が発表されたわけですけれども、これでビッグスリーが三社とも日本上陸の一つの方針というものを出すに至ったわけですが、来年の四月かに予定されております自動車の資本自由化につきましては、いわゆる第一類業種指定ということと、それから新設合弁という条件がついておりますから、このビッグスリーの三つのケースの場合は、全部自動認可ではなくて、個別審査ということになると思います。その場合、基本的な考え方として認める方向で検討されるのか、あるいは認めない方向で考えておられるのか、その点まず第一にお伺いし……
○田渕哲也君 まず初めに、財政制度のあり方について総理の見解をお伺いしたいと思います。 現在の財政制度は、予算は単年度主義をとっております。この単年度主義の改変の是非についてはいろいろ論議のあるところでして、ここで私はこの論議をしようとは思いませんけれども、ただ、この予算の単年度主義の欠陥というものは、財政支出の最重点ともいうべき公共投資、社会保障あるいは社会資本投資を中心とするこの公共施設の部面については、本来はこれがもっと長期的な観点に立って計画的、継続的に推進されなければならないものであるにかかわらず、その規模が――各年度ごとの財政事情等によりまして、その公共支出の最適規模が必ずしも確……
○田渕哲也君 初めに、機械産業の輸出関係の問題についてお伺いしたいと思いますけれども、昨年七月に出ました産業構造審議会の「今後の機械産業政策に関する答申」によりますと、新経済社会発展計画の目標どおり五十年度三百七十四億ドルの輸出を達成するには機械産業はそのうち過半数の二百億ドル程度の輸出をしなければならないということがうたわれておるわけですけれども、従来の機械産業の輸出関係は、造船、自動車、さらには家電、軽機械、こういうもので大部分が占められておると思います。ただ、前述の二百億ドルの目標を達成するためには、今後の機械産業の輸出の主力というものがどういうものに置かれるか。この点の見通しについてお……
○田渕哲也君 それでは、初めに、児童手当問題について質問いたしたいと思います。
この児童手当制度が、生活の安定、次代の社会をになう児童の健全な育成に目的があるとするならば、むしろ全額国庫負担とすべきだと思います。現在の政府のあれでは、事業主の負担は七〇%、国庫負担はわずか二〇%、まあ言うならば人のふんどしで相撲をとると言われてもしかたがないわけでございます。国庫負担をもっと増額すべきではないかと思いますけれども、この点についての御答弁を求めたいと思います。
【次の発言】 企業にある程度責任を持ってもらうという御答弁でありますけれども、すでに企業が家族手当というかっこうで子供に対しても手当を支……
○田渕哲也君 初めに、日中問題をはじめとしまして、繊維あるいは石油等の経済面から見た今後の外交問題の打開についてお伺いをしたいと思います。
まず初めに、一昨日藤山愛一郎氏ら訪中団一行が帰国されました。また、日中覚え書き貿易交渉の代表団も帰国されたわけですけれども、今回の藤山訪中並びに覚え書き貿易の交渉の結果について、政府の評価といいますか、見解といいますか、総理にお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 今回の日中の覚え書き貿易のまあ日中共同声明を見ましても、中国の姿勢というのは原則的には非常にきびしいものがあるということは論をまちませんけれども、しかし、まあ藤山さんの帰国の談話等見ま……
○田渕哲也君 それでは初めに、楢林参考人並びに関川参考人にお尋ねしたいと思います。 まず第一点は、空港の安全施設の問題といいますか、先ほど楢林参考人から、最低でも二種類のそういう装置を持つべきだというお話があったわけですが、現在は、日本の地方空港ではNDBを装置しているところが多いわけでして、アメリカの地方空港でほとんど持っておるVOR、それからDME、そういうものはほとんどないわけですが、最低限度安全を確保するためには、もちろん費用との関係もあると思いますが、日本の地方空港でもどこの空港でも、これだけは最低限度設置すべきだという、そういうような点について御意見をお聞かせをいただきたい。それ……
○田渕哲也君 連合審査会は、ほかの委員会の都合等もありますから、ここではきめられません。ただ早急に理事会をやっていただいて、いつになるかというめどをはっきり立ててもらいたい。それから、もしそれがかなり先になるようでしたら、本日まあこの運輸委員会を継続して調査をやるべきだと思うのですが、この点われわれとして主張いたします。
○田渕哲也君 まず初めに、運輸大臣にお伺いしたいと思います。
先日の、全日空機と自衛隊機の衝突事故でなくなられた方の遺族に対する補償問題についてお伺いをしたいと思います。五日の連合審査会におきましても総理にこの質問をしまして、総理は基本的には、誠意をもって、しかも遺族の納得のいくような補償をしたいということを言われたわけですけれども、本日はもう少し具体的に大臣のお考え方をお聞きしたいと思います。まず第一に、この賠償金額をきめるにあたって、何を基準に考えられるか、この点についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 まあ航空事故の場合は、ヘーグ議定書というのがあるわけで、まあ国際条約としてある……
○田渕哲也君 すでに社会党、公明党の各委員から、かなりの問題が提起されておりますので、私は次の点を確認だけいたしたいと思います。 今回、私たちがこの決議案を出した理由は、すでに述べられたとおりでありますけれども、本来、この議員の身分に関するこういう決議というものは、軽々しく出すべきではないと思います。しかし、あえてこれを出した理由というのは、単にこれは黒住君個人の問題だけではない。個人の問題ならば、これは検察庁なり裁判所において、法律に照らして処断を下されれば、それで十分であると思います。しかし、今回の問題は、一つは国民の議会に対する不信感、ひいては政治に対する不信感というものをつのらせてお……
○田渕哲也君 もうすでに数々の点につきまして質問されておりますので、私は重複を避けまして、二、三の点だけ質問したいと思います。 今回の事故は、いろいろなミスとか悪条件が重なってできたと思いますけれども、しかし、基本的には、先ほどからも田代委員が再三指摘されておりました、私鉄というものの持つ一つの特性というものが影響しておると思います。これは私企業ですから、もうけ主義になるなといっても、経営者はやはり心の中でもうけ主義でおることは間違いがないわけで、ただ、それをどのようにして公共的な面から制約をするか、安全面からの義務づけをするかというところが一つのポイントじゃないかと思います。 いままで運……
○田渕哲也君 すでに時間も経過しておりますし、かなりの多くの点で質問もされておりますので、重複を避けまして、二、三点について簡潔にお尋ねをしたいと思いますので、ポイントを突いた御答弁をいただきたいと思います。 初めに、単線の問題が先ほどから問題になっておるわけですけれども、単線だからいけないということは一がいに言えないかもわかりません。単線であっても、安全性が一〇〇形あれば、資本効率の面でそのほうがすぐれておることは事実である。しかし、近鉄の場合、やはり過密であるということは間違いがないと思うのですね。これは民間の私鉄の場合のほかのところと比べて見ますと、必ずしも同じ条件とは言えないと思いま……
○田渕哲也君 今回の「ジュリアナ」号の事故に関連をしまして二、三お伺いをしたいと思います。 まず初めに、港湾の安全確保の問題についてお伺いしたいと思いますが、タンカーというのは大体湾内に入るといいますか、港湾の中に入る必要があるにもかかわらず、沖に停泊しなければならない、こういう状況があるわけですね。それで、外国船からの日本の港湾設備に対する苦情も非常に多いわけです。「ジュリアナ」号も、もし沖に停泊せずに港湾の中に停泊しておったなら、今回の事故は避けられたのではないか。そういう点を考えた場合、単に岸壁をつくるだけではなくて、防波堤の拡充とか、こういう港湾設備の拡充ということが必要ではないか。……
○田渕哲也君 私は発議者の一人としまして、この決議案が早急に本会議で決議されることを希望すると同時に、委員会審査を省略して直ちに本会議にかけることに賛成の意を表したいと思います。 委員会審査を省略をする理由は、一つは、この実験がもうあと十数時間後に迫っているということでありまして、いまから委員会に付託をして審議をしておったのでは間に合わない。これが第一点。 第二点としましては、この案文をごらんいただいてもわかりますように、きわめて事理明白であります。しかも、各党のそれぞれの立場に何ら抵触するものではない。したがって、この決議案を直ちに本会議にかけるよう決定をすることが妥当である。 以上の……
○田渕哲也君 私は、民社党を代表しまして、ただいま提案されております会期延長に対しまして反対の意を表明いたします。 その理由は、沖繩関連国内法案は非常に多くの問題点をはらんでおります。衆議院におきまして、かなりの時間を費やして審議され、議了されたといいましても、必ずしも国民の疑惑に答え、また国民の意見をくみ取ったものとは言えないと思います。参議院における審議を見ましても、並行線をたどり、必ずしも国民の疑惑やあるいは要望をいれる形で充実した審議が行なわれているとは言いがたいと思います。しかも、この参議院の役割りを考える場合に、やはりできるだけ国民の合意をつくるべく審議をしなければならないという……
○田渕哲也君 まず初めに大臣にお伺いしたいと思いますけれども、この改正法案の提案理由の中に、大都市交通の問題の解決のためには私鉄の努力のみでは困難ということが書いてありますけれども、しかしこれはいまに始まったことではないのでありますけれども、現在の状況を見ますと、やっぱり大都市圏の交通資本投資が非常におくれておるということは事実であります。私は、運輸省としていままでこういう大都市圏の私鉄に対してどのような指導を行なってこられたのか、この点についてまずお伺いしたいのであります。
【次の発言】 運輸省がいま大臣の御答弁にあったような措置をとってこられたのにかかわらず、現状としてはかなりおくれておる……
○田渕哲也君 すでに藤田委員、田代委員がるる述べられましたので、私の言わんとするところはほとんど言い尽くされておるわけでありますけれども、できるだけ重複を避けて私の意見を申し上げ、答弁をいただきたいと思います。 五月十九日の職権開会につきましては、先ほどからの発言のように、私どもとしては非常に唐突な感じを受けました。なぜかというと、それまでの委員会の運営というものは、与野党の理事の協議に従って正常に進められておったと思います。特に異常な事態とか緊迫した状態というものはなかったのではないか。確かに会期末を控えて、残り日数が少なくなってまいりましたけれども、その問題が委員会においてわれわれもまじ……
○田渕哲也君 いままでたくさんの委員の方が質問されておりますので、中には若干重複する面もあろうかと思いますけれども、質問の順序の関係であらためてお答えをいただきたいと思う次第でございます。
まず初めに、今回の道路運送車両法の改正によりまして、軽自動車の車検を実施するということでありますけれども、この軽の車検を実施する理由について、これは提案理由の中に書いてありますけれども、あらためてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 二十六年にこの車両法が制定された当時には、軽は除外されていなかったと思います。それが翌年の二十七年の改正で軽が車検からはずされた。当時の理由はどういうわけですか。
○田渕哲也君 関連。
ただいまの問題に関連しまして、一点だけ確認をしておきたいと思います。二十七日に、全日本海員組合のほうから運輸大臣に申し入れをしてあります。一つは再掃海を行なえということ、それからもう一つは、新潟港の安全が確認されるまでは、大型船一万トン以上のものの入港はやめさせろ、それからしゅんせつ作業は中止しろ、これを申し入れてありますけれども、掃海の件、いろいろ御答弁がありましたけれども、この大型船の入港の件についてどういう措置をとられたか、お伺いをしたいと思うんです。
【次の発言】 今回の問題、たまたま機雷の爆発事故が起きたわけですけれども、新潟港の底の泥の中には、まだかなりたく……
○田渕哲也君 ただいま委員長が指摘されましたように時間もかなり経過しておりまするし、また、田代委員もかなり広範囲に質問されておりますので、私は、この事件に関連しまして二、三疑問の点をただしたいと思います。
まず第一に、今回の事故の原因ですけれども、これは現在調査中でございましてお答えはいただけないと思いますけれども、この調査結果が出るのは大体いつごろの予定ですか。
【次の発言】 従来から調査結果が出るのが非常におそ過ぎるような気がするわけですが、これはもっと短縮して原因をはっきり究明しないと、すべて対策もそれだけおくれるということになるわけです。したがって、この点はできるだけ早めるようにして……
○田渕哲也君 私もオブザーバーとして理事会には出席さしていただきました。そして理事会の中で、われわれはこの日程には承服できない旨の意見を言いましたけれども、オブザーバーですから、これは正式の理事会における発言にはなりません。したがって、この委員会において一応私の態度というものを明らかにさしていただきたいと思います。 理事会で決定され、先ほど委員長が報告された日程には、私は次の点で了承できないと思います。 まず第一は、国鉄運賃値上げ法案という重要法案、これは慎重審議が必要であるということは前々から言われた点であるし、皆さま方もそれに御異論はないと思いますけれども、慎重審議というのは必ずしも時……
○田渕哲也君 時間が十分と限られておりますので、いずれ後日またあらためてこの問題の調査をすることにしまして、きょうは、二、三の点について簡単にお伺いをしたいと思います。まず、この航空事故が国内においても非常に絶えないといいますか、だんだんこれふえてくるような感じもするわけです。二十七年のもく星号、三十三年のダグラスDC―3、三十九年の富士航空、それから四十一年は外国の航空会社も含めまして四件、それから四十六年が二件、それから四十七年に入りましてセスナ機とこの日航の問題と起こっておるわけですけれども、私が思うのに、いつも事故原因の調査をやって、その結果がほんとうに生かされているかどうか、この点非……
○田渕哲也君 まず法務大臣にお伺いしますが、先ほどからも言われておりますように、昨日、自民党の保利幹事長が、沖縄返還は国連加盟、講和条約と並ぶ国家的慶事であるから、当然この二つの前例にならって恩赦が行なわれるべきだ、これは当然大赦を指し示していると思います。ところが、法務大臣は、去年就任長後の記者会見では、沖縄返還は講和や国連加盟など日本全体の事業とはちょと違うと思う、こういう見解を述べられております。また、四月二十一日の衆議院の法務委員会におきましても、政令恩赦よりも個別恩赦中心に行なうことが望ましい、こういうことを述べておられるわけですけれども、現在もこの見解は変わっておられませんか、お伺……
○田渕哲也君 まず初めに、地方制度調査会の第十五次の「地方税財政に関する当面の措置についての答申」というものが出ております。この中に「昭和四十六年度において行なわれた所得税減税に伴う地方交付税の落込みについては、その影響が恒久的に継続するものであることにかんがみ、交付税率の引上げによって措置すべきである。」こういうことがまずあります。それからその次には「義務的経費、社会福祉費その他一般的な行政経費における財源不足については、全額地方交付税によって措置すべきである。」、さらに「国の景気浮揚対策としての公共事業の拡充に伴う財政需要の増嵩については、地方債による財源調達とあわせて地方交付税によって措……
○田渕哲也君 私は本論に入る前に、まず冒頭に、現在大きな問題となっております国家機密の漏洩と報道の自由の問題に関しまして、総理の所信をお伺いしたいと思います。 この問題はすでにいろいろ論議され、総理からの見解も伺っておりますけれども、かなり問題が錯綜し、混同されておるきらいがある。また、本質をすりかえられて論議しておるきらいもあると思います。 私はまず第一に、この問題が起こりました基本的な問題としましては、政府の姿勢の問題があると思います。国会での政府の答弁を聞いておりましても、どうもなかなか核心に触れた明確な答弁が少ないように思います。これは政府が国会に対して――国会に対してということは……
○田渕哲也君 大臣の時間が非常に迫っているようなんで、問題をしぼりまして質問したいと思います。 問題は、まあけさからいろいろ論議になっておる点でありますけれども、私は、現在のこの順法闘争で国民大衆が迷惑しておる、一刻も早く政府は収拾のための手を打ってもらいたい。しかし、けさほどの論議、いろいろ聞いておりまして、非常に政府の答弁はあいまいもことしております。私は、これでは国民も何のことかさっぱりわからぬというような気がするわけですけれども、まあ大臣の時間も限られておりますから、簡潔明瞭に大臣にもお答えをいただきたい。 先ほどから大臣が、労使関係の悪循環を断ち切るためにあらゆる面で努力をすると……
○田渕哲也君 初めに航空問題についてお伺いをしたいと思いますけれども、すでに森中委員も触れられておりますので、できる限り重複を避けて簡単に行ないたいと思います。
日中共同声明によりまして日中間の航空協定の締結が進められるということがきめられましたけれども、日中航空協定締結交渉についての今後の見通し及び問題点についてお伺いをいたします。
【次の発言】 その場合いろいろな問題点があると思うんですが、もうすでに乗り入れ会社、特に、具体的にいえば日本航空と全日空がこの日中路線に乗り入れようということで火花を散らしておるというのが新聞等でも報ぜられております。したがって、どの会社を選定するか、これはも……
○田渕哲也君 港湾法等の一部を改正する法律案並びにそれに関連する諸事項について質問を行ないたいと思います。
まず初めに、政府は昭和四十六年に総合交通体系についてというものを策定されております。交通関連資本の役資については、この総合交通体系に従って行なわれるのが当然と思われますけれども、四十六年から始まりました港湾整備五カ年計画とこの総合交通体系との関連について、運輸大臣にまずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 五カ年計画におきましては、昭和五十年における全国の港湾取り扱い貨物量を新経済社会発展計画に示されておる経済見通し等に基づきまして三十三億八千万トンというふうに推計しております。こ……
○田渕哲也君 七月十七日に強行採決で、加瀬委員の質問中に質疑が打ち切られたわけでございますが、その後、各党の話し合いで、その当時の時点に戻して質疑を続行するということでございますから、本来なら加瀬委員の質疑を続けていただくところでございますけれども、私の今後の日程の関係で、加瀬委員にかわりまして各位のお許しを得て質疑をさせていただきたいと思います。 国鉄運賃値上げ法案並びにそれに関連する事項について質疑を行ないたいと思います。 まず第一に、運輸大臣にお伺いをしたいと思いますけれども、今回提出されております国鉄運賃値上げ法案は、昨年、国会において審議をして、審議未了、廃案となった法案とほぼ同……
○田渕哲也君 前に、私の質問の大綱についてはほぼ終わったわけですけれども、前にもお断わりしましたように、若干の質問が残っておりますので、この際に少し時間をいただきましてお答えを願いたいと思います。すでに私の前に各委員がかなり質問やっておられますので、なるべく重複は避けたいと思っておりますけれども、ただ質問の順位なり関連上、若干ダブる面もあろうかと思いますけれども、その点は御了承をいただきたいと思います。 まず初めに、都市交通の問題について質問をしたいと思いますけれども、これは先ほど三木委員からもいろいろ質問されました。私もそれに関連して若干質問さしていただきたいと思いますけれども、まず初めに……
○田渕哲也君 私は民社党を代表して、防衛二法並びに筑波大学法案の本会議上程に対する反対の意見を申し述べたいと思います。 去る二十日に議長から出されました両法案の取り扱いについての要請をわが党は受諾いたしました。この受諾の趣旨はすでに明らかにされておるとおりでありますけれども、今回の本会議上程に反対する理由を明らかにするために、ここで繰り返したいと思います。 今国会における審議の経過を見ますと、与党側の二度にわたる単独強行採決によって会期の大幅延長がされました。さらに、その後の無計画な委員会の運営等、会期の長さと審議時間の長さの競い合いという、まさに異常な状態を呈してきております。これは本来……
○田渕哲也君 初めに自動車事故対策センターの設立の目的というのは、一つには事故発生の防止ということ、それからもう一つは被害者の保護の増進という、この二つの目的があるようであります。私はこういう問題について取り組むためにこういうセンターを設立されるという趣旨には全く賛同するものでありますけれども、若干疑問の点がありますので、以下順次ただしていきたいと思います。 まず初めに、この事業の一つの柱である自動車事故防止事業でありますけれども、初めに、現在政府あるいはその他の団体で取り組んでおる交通事故防止対策というものがどのようなものがあるか、これは非常に大きな問題ではないかと思うのであります。かなり……
○田渕哲也君 私は、民社党を代表して、四十八年度の予算をめぐる国政全般にわたりまして質問をいたしたいと思います。 まず初めに、本日、水俣病の裁判の判決が出ましたけれども、一応原告の勝利だといわれておりますけれども、もちろんこれですべてが解決したわけではございません。判決文には言及はされておりませんけれども、いままでとってきたチッソの経営者、会社側の反社会的な言動、さらに会社側のデータを一方的にうのみにしてきた政府当局の姿勢、こういう点を考えた場合に、私は行政上の責任はまことに重大だと思うのであります。この点について、総理はこの責任をどうとられるか、まずお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 まず初めに、通産省にお伺いをしたいんですけれども、先ほどからの石連の密田会長のお話を聞いておりますと、今回のいわゆる元売りの引き上げ限度額、これ平均で八千九百四十六円に上げられたわけですけれども、現状ではこれでも無理なんだ、だから、できる限り早くこれは変えてもらいたい、こういう意向があるように受け取ったわけです。ところが、通産省のほうのこの閣議了解には、変動的な要素が多いから、今後の原油価格あるいは為替レート等の基調に変化が生じた場合は再検討する、ここにちょっと食い違いがあると思うんですね。私は、通産省にまずお伺いをしたいのは、今回のこの指導価格というものを、引き上げ限度額という……
○田渕哲也君 あまり時間がありませんので、簡単に日ソ問題について質問をしたいと思います。
昭和四十八年十月十日の日ソ共同声明の中で、「双方は一九七四年の適当な時期に両国間で平和条約の締結交渉を継続することに合意した。」、こういう文書があるわけでありますけれども、一九七四年というのはことしでありまして、もうすでに三分の二が終わろうとしております。あと四カ月しかないわけですけれども、はたしてこの平和条約の交渉が年内実施の可能性があるのかどうか、そのめどについてどう考えておられるか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 さらに、共同声明の中では、ソ連の首脳の訪日、これもこちらから招請したこ……
○田渕哲也君 私は政府の独占禁止政策について若干質問をしたいと思います。 まず初めに公取委員長並びに通産大臣にお伺いしたいと思いますけれども、現在公取委員長は独占禁止法強化の方向で法の改正について検討されておられるようでありますけれども、わが国の独禁法は昭和二十四年並びに昭和二十八年それぞれ緩和の方向で改められたことは御承知のとおりであります。今日この独禁法の強化ということが問題になっておりますけれども、これはそれなりにその背景となる経済情勢の変化というものがあったと思いますけれども、この情勢の変化ということについてどのように見ておられますか、この点についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 私は日台航空路線再開の問題について外務大臣にお尋ねをしたいと思います。 日中の航空定期便の一番機が日中国交回復ちょうど二周年目の来たる九月二十九日に飛ぶことになったわけであります。この点は私も非常に喜ばしく思うわけでありますけれども、それにつけても思うのは、断絶されたままになっておる日台路線の問題であります。日中の国交回復にあたって共同声明の中でわが国は中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを認めたわけであります。しかしながら、中国は台湾と日本との実務関係の継続は了解していたはずであります。こういう基本的な方向に従ってこの航空協定の交渉を行なわれたとするならば、私は……
○田渕哲也君 私は、まず初めに、蓄積公害対策につきまして通産大臣にお伺いをしたいと思います。 環境庁は、九月二日、「昭和四十八年度カドミウム及び銅による土壌の汚染調査結果について」を発表しております。それによると、カドミウムは三十六地域から一・〇PPM以上の汚染米が見つかっております。また前回の調査と比べて汚染地域の広がりを示しておるわけであります。また銅については鉱山地域を中心として全国の十四地域で土壌汚染防止の基準である一二五PPMをこえております。こういう観点から私はこの蓄積公害対策を問題として取り上げたいと思います。 現在、操業中の鉱山などにおいては一応防止対策は進んでおるように思……
○田渕哲也君 私は、まず、政府の人口政策について質問したいと思います。 ことしの四月に、十五年ぶりに人口問題審議会が人口白書というべき「日本人口の動向」という報告をまとめたわけでありますけれども、その中には狭い国土にすでに一億九百万を数える日本の人口問題を解決するため、静止人口を目ざすということを提言しております。 齋藤厚生大臣は、去る八月、ブカレストで開かれた世界人口会議において、世界の人口増加について量的目標が決定されることに考慮が加えられることを希望すると述べ、また日本は今後人口分野で国際協力を強化すると約束をされました。また日本の人口についてはポテンシャルとして静止人口の局面に達し……
○田渕哲也君 先ほどから文芸春秋の十一月号に出ております田中総理個人及び田中派の金脈関係についての質疑が行なわれておりますけれども、これはきわめて重大な問題でございますので、私も本論の質問に入る前に二、三大蔵大臣にただしておきたいと思います。 文芸春秋に出ておることに対しまして田中総理は、公私混同だということを言われましたけれども、しかし事実を否定はあながちされていないようであります。この公私混同があるならばこれをはっきりさせるのがやはり必要かと思います。こういううやむやのまま放っておくのは、私は現在の政治不信に輪をかけるものであり、きわめて重大な段階を迎えておる日本の経済や社会の情勢の中で……
○田渕哲也君 私はまず日照権問題、特に公共建築物による日照被害の問題について質問をしたいと思います。
昨年の予算委員会で私は公共建築物による日照被害に対する補償について政府の方針をただしたのでありますけれども、当時の金丸建設大臣は四十八年中、つまり昨年中に基準をきめ結論を出したという答弁をされたのであります。ところがいまだにこれについての政府の方針は出ていないように思いますけれども、その後の経過をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 長引いている理由は何かという点についてお伺いしたいと思います。
それから今後の見通しといいますか、大体いつごろその結論が出るのか、こういう点についてお伺いを……
○田渕哲也君 文藝春秋にも田中総理の金脈問題について、その中で、サンウエーブの社長の自宅を田中さんが入手した問題について記事が載っておりましたけれども、私はその問題について事実を明らかにしながら二、三お伺いをしたいと思います。 サンウエーブ工業株式会社は、御承知のように三十九年の終わりごろに倒産したのでありますけれども、田中総理――当事大蔵大臣であります。同社の株を三百五十万株持っておりましたけれども、値下がりで損をした。田中さんが買った値段は平均一株約四十七円、そして田中さんが当時のサンウエーブの社長の柴崎勝男さんを目白の自宅に呼んで、おれは株で損したから何とかしろということを言われたので……
○田渕哲也君 私はまずこの現在の混迷しておる政局について二、三大蔵大臣の見解をお伺いしたいと思います。
田中総理は帰国後内閣の改造を強行されました。当初、早期内閣改造には消極的であったといわれている大蔵大臣が、この中央突破作戦と受け取られるような内閣改造に賛成されたのはどういう理由か、この点についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 大蔵大臣は、去る十三日の近代化協会の昼食会で講演されました。その講演の中で「最高の公人として田中氏は一身の利害得失にはみじんもとらわれることなく、去就進退について深刻に受けとめていると思う」、このように述べられたわけであります。このことばは田中総理の早期退……
○田渕哲也君 大臣の時間が限られておりますので、簡潔に質問をしたいと思います。
まず第一に大平大蔵大臣にお伺いしたいことは、きのう田中総理が辞意の決意の表明をされたわけであります。この田中総理の決意表明は、今回問題になりました田中金脈問題に対する政治モラルの点で責任をとられたものだと思います。いままでこの田中内閣にあって最大の協力者であり、最大の支柱である盟友の大平大臣とされましてはどう考えられておりますか、この所見をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 さらに、決意表明の中で、田中総理は、私個人にかかわる問題に端を発し云々、あるいは、私個人の問題でかりそめにも云々、――「私個人」という表……
○田渕哲也君 ILOの六十九号の関係で質問したいと思いますが、すでに衆議院の外務委員会並びに先ほどの各委員の質問がありまして、若干関連し、重複する部分もあるかと思いますけれども、当局の考え方を確かめさしていただきたいと思います。 まず、船舶料理士の試験についてでありますけれども、この試験は本来国が行うべきものでありますが、運輸大臣の指定する者に行わせることになっております。この試験のやり方について、受験者の便宜というものをできるだけ考えていただきたい。現在この試験はどういうやり方で、どういう場所で行われるのか、この点についてまずお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 私はこの中間報告を見まして失望を禁じ得ないわけです。もちろんこれは最終報告ではありませんから、これだけをもって決定的な評価をすることは誤りだと思いますけれども、この報告から類推をしますと、最終報告においても田中金脈問題をほんとうに解明できるだけのものからはほど遠いのではなかろうか、こういう気がするわけであります。
そこで、まず第一にお伺いしたいのは、最終報告というものは一体どのようなものになるのか、内容でなくて形式とかあるいは概略ですね、そういう点についてお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 この決算委員会でいままで田中金脈問題について数々の問題が提起されておりますけ……
○田渕哲也君 私は社内預金の問題について少し質問をしたいと思います。
労働省は、一月二十二日に九百六十五事業場を対象に行った社内預金の実態調査結果について発表しております。その調査による社内預金の状況及び監督指導結果について、まず簡単に説明していただきたいと思います。
【次の発言】 この調査結果によりますと、この社内預金の状況の中で、昭和四十九年度の夏期賞与一時金から社内預金への承け入れを特に勧奨したものが、四八・二%、同じく年末賞与一時金から予定するものが四九・六%、このようになっておるわけです。ところがこの年末の実態は、いわゆる不況あるいは資金難にかんがみまして、企業が従業員に対して半ば……
○田渕哲也君 行管の問題は後でまた議題があるわけですけれども、この天下りということは、私は官公庁と民間との人事交流という面から考えるならば、一概に否定すべきものではないと思いますけれども、ただ天下りという言葉は、私は官界と民間との対等の立場における人事交流というイメージじゃないと思うんです。やっぱり上の権力で民間に人を押しつける、あるいは民間も押しつけられたら受けざるを得ない、そのかわりに何かコネによるメリットを求めていく、こういうものが一般に天下りと言われておるわけですね。だから先ほど高級官僚に限るということも言われましたけれども、そういう考え方からするとやっぱりこれは高級官僚が主たる対象に……
○田渕哲也君 この委員会におきまして、大平大蔵大臣初め国税庁当局は、田中氏の関連企業の申告及び課税は適正に措置されている。こういう答弁を何回もされております。ところが、今回の調査の結果きわめて多額の税金を追徴することになったという報告があったわけでありますけれども、これでは適正に措置されていなかったということになろうかと思います。前に言われたこの適正に措置をされているという答弁は間違いであったと思いますが、この点について大蔵大臣並びに国税庁次長の答弁を求めたいと思います。
【次の発言】 つまり、いままでの税金徴税の業務というものは田中さんに対しては一般並みではなかったということをお認めになるわ……
○田渕哲也君 時間が非常に限られておりますので、一問だけという御要請でありますので、官房長官に対する質問と法務大臣に対する質問と、一つずつ一緒にまとめてお伺いをしますので御答弁をいただきたいと思います。 私は、法務委員会並びに決算委員会において、この問題でかなり長時間論議された問題でありますけれども、どこかすっきりしない感じがするわけです。そのすっきりしない根源はどっから来ておるかというと、結局この自民党の方針と内閣の方針の食い違いである。この食い違いを何とか糊塗しようとしておるから、どうしてもこれはすっきりしないのであります。 ひとつ官房長官にお伺いしますけれども、閣僚はいわゆる改憲を目……
○田渕哲也君 私は、ことしの賃上げ並びに物価あるいは景気、こういう点について質問をする予定でおりましたけれども、大体同趣旨の質問が案納委員並びに田代委員からされておりますので、できるだけ重複を避けて、二、三の点についてお伺いをしたいと思います。 まず初めに、ことしの賃上げですね、これは民間の場合には、五月十三日の日経連の中間集計では一三・四%、非常に当初予想されたよりも低い率で決まりつつある、したがって、最終的にも、日経連がガイドラインとしておった一五%を下回ることはほぼ確実だと、このように見られておるわけであります。これに対する長官の評価というものも、すでに案納委員の質問で伺っておりますけ……
○田渕哲也君 私は原子力船「むつ」の問題について二、三御質問したいと思います。
まず第一は、この「むつ」の放射線漏れ事故によりまして母港の移転問題が生じておるわけでありますけれども、この問題が今後のわが国の原子力船開発に与える影響というものについて、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私はこの問題が、この原子力開発船に非常に重要な、重大な打撃というか、影響を与えたと思うんです。
それから、さらにこの母港の移転ということになれば、いままでの母港建設費、さらには移転費あるいはそのほかの補償費、こういうものも概算しましても数十億円の規模に上るわけです。このような大きな失敗というものを起こ……
○田渕哲也君 私はこの田中金脈問題に対する三木総理の態度、どうも納得しかねるわけであります。といいますのは、三木内閣がなぜ生まれたか、これは言うまでもなく田中前総理が金脈問題で国民の不信を受けて、そしてその座を去られたわけです。したがって、私は三木内閣の使命の一つに、やはり田中金脈問題の解明、さらには金権政治に対する国民の不信の除去、こういうものが挙げられると思います。また三木総理もそういうことを言われたわけです。ところが、どうも先ほどからの答弁を聞いておりましても、それから前の予算委員会の答弁を聞いておりましても、人ごとのような言い方をされております。田中さんがいずれ解明されるでしょうとか、……
○田渕哲也君 私は、外交、防衛問題について、総理並びに関係大臣に質問をしたいと思います。 まず初めに、現在の国際情勢の分析と外交の基本方針についてでありますけれども、最近のインドシナ情勢の急変によりまして、アジアの情勢に大きな変化が訪れようとしております。このような変化に対応して、政府は現在の情勢をどのように分析しておるか。まず第一は、強大な軍事力を持つに至ったこのベトナムの今後の行方をどのように見ておるか。第二点は、朝鮮半島の動きであります。第三点は、アメリカのアジア政策の変化。特にこの三つの点を中心にした政府の情勢分析並びにその対応策について、総理大臣のお考えをお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 まず、法務大臣にお伺いをしたいと思います。
五月二十三日付のニューズウイーク誌にこういう記事があるわけです。三木総理はロッキード事件に対して最も新しい進展状況を知らされておると、そして同総理はその情報を三木退陣を求める自民党内実力者との政争に武器として使用する可能性があると、こういう趣旨の記事があるわけですけれども、三木総理は最近のこの事件の進展状況について詳しい情報を得ておられるかどうか、この点をまず法務大臣にお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 私は、最近の自民党内の非常に複雑な動きがあるわけですけれども、これとこのロッキード事件との関連ということで考えた場合に非常に危……
○田渕哲也君 私は、前に予算委員会でもPXL並びにT2関係の質問をしましたけれども、必ずしもつじつまが合うといいますか、納得のいくような御答弁がいただけていないわけです。引き続きましてその疑問点、矛盾点をただしていきたいと思います。 まず、高等練習機並びに支援戦闘機、これに関する件でありますけれども、四十七年当時すでにこのT2は開発段階を終了して、しかもその結果もきわめて良好であった、そして四十七年度予算においてはT2の二十機の量産の予算が組まれておったということは事実であります。もちろんいわゆる四次防の先取り問題でこの分は凍結されましたけれども、しかし少なくとも国産化の方針というものは決ま……
○田渕哲也君 私は前回に引き続きまして、まず、この専門家会議の問題について質問をしたいと思います。
この専門家会議の構成を見ますと、非常に疑問があるわけであります。といいますのは、いわゆる空力とか、あるいは経済とか、そういう専門家はおられるわけでありますけれども、一番重要な対潜水艦作戦、こういう点についての専門家が入っていない。特に軍用機の場合に必要な作戦運用、補給あるいは整備などの専門家がいないというのは、非常に片手落ちではないかと思いますけれども、この点はいかがですか。
【次の発言】 ただいまの御答弁で、機種の選定をしないという趣旨だということでしたけれども、私はやっぱり機種の選定という……
○田渕哲也君 まず初めにお尋ねしたいのはこのコンサルタント契約についてであります。衆議院における片山氏の証言によりますと、ID社の設立は一九七三年七月ということでありますけれども、契約書の日付は一九七二年十一月となっております。会社が設立されていないのに契約書だけあるというのは、これはあり得ないことである。この点についてお答えをまずいただきたいと思います。
【次の発言】 あなたは契約書にサインするときに日付も見られましたか。
【次の発言】 それからID社の住所はケイマン島ということでありますけれども、この契約書のID社の住所は香港コンノートビル十六階となっております。これはどういう意味ですか。
○田渕哲也君 まず初めに、この防衛庁の仕事のやり方、契約と作業の関係、そういうものについてお伺いをしたいと思いますが、先ほど証人は、PXL関係の研究の人員について、四十五年度は七十名程度、四十六年度は百十名程度、このように言われたわけですけれども、この人員というのは、年間を通じてのものですか、あるいは一時点のものですか。
【次の発言】 四十五年度の契約は、四十五年の七月九日に出されております、契約書が交わされた日ですね。それからその作業の完了が十二月の二十五日ということになっております。それから四十六年度の契約は四十六年の九月九日、契約完了日は四十七年三月三十一日、これが事実とすると、この間に……
○田渕哲也君 私は、まず防衛庁と川崎重工との契約の問題についてお伺いをしたいと思います。
四十五年度の契約が結ばれたのが四十五年の七月九日である。それから四十六年度の契約が結ばれたのが四十六年の九月九日、いずれも年度の途中で結ばれております。こういうやり方がとられる理由というものをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 四十七年度の契約は十月に至るもなお結ばれていなかったわけですけれども、この契約を結ぶ前にすでに川崎重工は実際には契約内容に関する作業に入っておった。これはきのうの室井証人の証言でも明らかでありますけれども、この事実を防衛庁は知っていたかどうか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 私はまず通産大臣にYXの問題並びにPXLについて通産省としての見解を質問したいと思います。
四十六年ごろからYXについて外国メーカーとの共同開発の話が進められておったわけでありますけれども、共同開発の相手に指名してもらうために四十七年の一月に、ロッキード社のコーチャン社長が当時の田中通産大臣を訪問しております。その会談の内容についてお聞きになっておられるかどうか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 その会談に立ち会ったのはだれだれか、田中通産大臣とコーチャンだけであったのか、ほかにだれか立ち会ったのか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 まず初めにお伺いしたいことは、この専門家会議が発足したのは、国防会議の議員懇談会の了解事項でこの専門家会議というものをつくるということが決められてから実に十ヵ月後であります。もちろんこのことはあなたには何の責任も関係もないことでありますけれども、ただこの点について国防会議の事務局から何らかの説明があったかどうか、この点をまずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 先ほどこの審議のタイムリミットにつきまして、五十年度予算に間に合わせるよう四十九年中に結論を出してほしいという要望がされたということをお伺いしたわけですけれども、これは具体的にはだれからこういう要望がございましたか。
○田渕哲也君 きょうは質問時間も余りありませんので、ロッキード事件の捜査に関して数点について確認をする意味で質問をしたいと思います。 ロッキード事件の解明の進展状況というものは、この臨時国会の開会日程とかその他の政治日程に非常に大きな影響があるわけです。すでに与党からは臨時国会の開会についての申し入れもあるわけでありますけれども、したがって、国会としましても、この事件の捜査の進展状況というものはできるだけ正確に把握しておく必要がある。こういう観点からお尋ねをしたいと思うのであります。 法務大臣は、八月一日の高松で開かれた時局講演会では、ロッキード事件の捜査は一週間か十日で山を越す――きょう……
○田渕哲也君 まず航空局長にお尋ねをしたいと思いますが、小佐野氏の航空会社の株の取得状況についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 日本航空の場合は、もう少し前からわからないですか。
【次の発言】 小佐野氏は、衆議院の予算委員会の証人喚問の中で航空会社の株をこんなたくさん持っておるに至った状況を聞かれたときに、各社とも増資、増資で持ち株がふくれ上がっていったと言うけれども、この証言は私は事実に反すると思うのです。いまの御説明を聞きましても、全日空の場合には昭和四十五年以降大量にその株を取得しておるわけであります。それから日本航空の場合にはやはり昭和四十年代に株をどんどんふやしていっておる……
○田渕哲也君 まず、法務大臣にお伺いをしますけれども、田中前総理が外為法並びに受託収賄罪で起訴されました。その起訴された内容を見ますと、特にこの受託収賄についてはトライスターの売り込みについて請託を受けた、こういう理由で、しかもそれは総理大臣としての職務権限である、このようにあるわけでありますけれども、トライスターの売り込みの請託を受けたことが総理大臣の職務権限であるという法的根拠を、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの説明の根拠は、憲法第七十二条にある「内閣総理大臣は、」云々とありまして、最後に「行政各部を指揮監督する。」、この条文が根拠だと思うのであります。そうしますと……
○田渕哲也君 官房長官の時間が十分しかないようなので、先に官房長官並びに郵政大臣に対しまして質問をしたいと思います。
実は電電公社の経営委員の問題ですけれども、先ほど聞きますと、小佐野氏は辞意を表明されたということでありますけれども、それは事実かどうか。さらに政府としてはそれを受理するつもりかどうか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 小佐野氏の電電公社の経営委員としての適格性について衆参両院の委員会でも論議されてきたところでありますけれども、最初に選任されたのは四十九年の六月、田中内閣のときだったと思います。それから昨年の九月に改選ということで再任されたわけでありますけれども、これは三……
○田渕哲也君 ロッキード問題に関連をいたしまして、二、三お伺いをしたいと思います。
先ほど外務大臣は、三木親書に対するアメリカ側の回答が近いうちに行われる見通しだということを言われましたけれども、もう少し詳しくその時期、内容について予想できるかどうか、できるならお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 それから資料公開についての政府の見解についていろいろ論議されたわけですけれども、私も、これ若干、やはりもう少し整理をしてみたいと思うんです。
三木総理が予算委員会で、アメリカ側の条件がない限り公表するということを言われました。ところが、その後、三月二日の衆議院の地方行政委員会で福田自治大……
○田渕哲也君 大分時間も経過しておりますので、簡潔に二、三の点についてお尋ねをしたいと思います。
まず第一に、保障措置協定についてお伺いをしたいと思いますが、日本は形式的にも実質的にもユーラトム並みになったと言われておりますけれども、この点はそれに相違ないのかどうか、もしユーラトムと違う点があるとするならばどこがどう違うのか、この際御答弁をいただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、今後国際原子力機関による日本に対する査察はユーラトム並みに制限できるわけですね。その場合、引き続いてお尋ねしますけれども、査察の場所とか回数とか具体的な点はどうですか。
○田渕哲也君 前に質問された委員の方と若干ダブる面もございますが、できるだけ簡潔に質問をさしていただきたいと思います。 まず第一に、この田中金脈の問題でありますけれども、これは当決算委員会におきまして、四十七年度の決算の審議の中でも提起された問題でございます。しかしながら、いまだにこの問題が完全に解明されておりませんので、この四十八年度の決算の審議に当たりましても引き続いて当委員会でこの審議を行うと、これは理事会で決定しておるわけでございます。この田中金脈についてすでに各委員からも質問がありましたけれども、このたび、この会計検査院の検査の結果、田中氏に対する追徴の税金が取られた、なお五百二十……
○田渕哲也君 私は現在樺太に残留しております日本人並びに朝鮮半島出身の人たちの問題について若干質問をしたいと思います。 ことしで戦後三十一年目に入るわけでありますけれども、まだ戦後処理が済んでいないといいますか、まだ樺太に放置された人たちがいるわけです。これは日本人もおれば朝鮮半島出身の、これは日本人と呼ぶべきかどうか、いろいろ議論があるでしょうけれども、かつて日本人であった人たちが残留しておるわけであります。この実情について政府はどのように把握をしておられますか、またこの問題についてどのように感じておられますか、まず最初にお伺いをしたいと思います。これは外務省並びに厚生省にお伺いします。
○田渕哲也君 それでは、予備費の使用につきまして二、三の点について質問したいと思います。 まず第一に、この災害復旧費の使い方の問題ですけれども、予備費の使用につきましては、昭和二十九年の四月十六日に閣議決定が行われております。その内容の主な点は、まず第一が、予備費の使用に当たって、その都度閣議決定によらないで大蔵大臣だけで決定できるいわゆる大蔵大臣指定経費について、第二点が、国会開会中の予備費の使用に関すること、第三点は、予備費を使用した金額のその目的の費途以外の使用の禁止、こういう点が決められたわけでありますけれども、その中で、国会開会中に予備費を使用する場合としまして次のことが挙げられて……
○田渕哲也君 私はPXLの問題につきまして若干質問をしたいと思います。 まず初めに、去る五月八日の予算委員会で、私が四十七年十月九日の国防会議議員懇談会の了解事項で国産化問題を白紙還元をした。ところが五十一年二月二十一日に防衛庁長官の談話が出まして、これによると、次期対潜機が国産と決定されたこともなければ、したがってそれを取りやめたということもありません――こういう政府の見解が談話として発表されたわけでありますけれども、そのことと四十七年度予算の執行を中止した、このことと矛盾しておるのではないか、こういう質問をいたしました。これについて防衛庁長官は統一見解を出すというお約束をされたわけでござ……
○田渕哲也君 私は、まずロッキードの問題について政府に数点の質問をしたいと思います。
まず第一に、ロッキード関係の資料の公表の問題についてでありますけれども、総理は再三にわたって原則として公表するということを言われてまいりました。まず、公表についての総理の所信というものをもう一度ここで確認をしたいと思います。
【次の発言】 基本的には、そういう制約がない限りにおいて最大限に公表するという基本方針は変わりませんね。
【次の発言】 総理は、二月十九日の記者会見だったと思いますけれども、アメリカから提供される資料はアメリカ側の条件がない限り公表するということを言われたわけです、原則として。それから……
○田渕哲也君 私は、現在サハリン、元樺太ですけれども、樺太に日本政府が強制的に連行していまだ置き去りにされておる朝鮮半島出身者の問題について、外務大臣の基本的な方針というものをお伺いしたいと思います。 時間がありませんので基本的なことだけになろうかと思いますけれども、これはもう戦後三十年たった今日、いまだに朝鮮半島出身者が約四万人残留しておる、これは外務大臣も御承知のとおりであります。そして、そのうち何千人かが韓国へ帰ることを希望しておる、中には日本へ帰ることを希望しておる人もいると思いますけれども、韓国へ帰ることを望んでおるけれども韓国とソ連との国交がないために帰れない、こういう状態が放置……
○田渕哲也君 まず生田先生にお伺いしますが、一九八〇年代にエネルギー危機が来るということはCIAの報告とか、あるいはWAESの報告とかいろいろあるわけです。ところが、反面それに反対するような楽観的な意見もあるわけですけれども、日本エネルギー経済研究所ではこれについてどう見ておられますか。 そして、CIAにしてもWAESにしても、これは石油の需給ということに焦点を当てておるようですけれども、石油の需給関係が逼迫すれば当然エネルギーコストが上がってくる。そうすると石油の代替品――かつてオイルシェールとかタールサンドとか言われましたけれども、そういうものの代替物の開発状況はどうなるか。 それから……
○田渕哲也君 宮崎先生にお伺いしますが、大陸だな条約に直接関係がありませんが、先生がお触れになったので私の見解を申し上げたいと思いますが、会期を延長して自然承認にもっていくことは参議院の審議権の無視だと言われましたが、私はそうは思わないわけです。なぜかと言いますと、この会期は審議期間があと十九日しか残っていない、したがって、あと三十日の審議期間は憲法で保障されておるわけですね。ところが、憲法六十条、六十一条で予算と条約については衆議院の決定があった後は三十日をたって参議院が結論を出さないときは衆議院の決定が国会の決定となる、こういう規定があるわけですから、この会期の中で会期を延長して三十日の審……
○田渕哲也君 日米漁業協定につきまして若干質問をしたいと思います。
先ほど、アメリカが国連の海洋法会議の決定を待たずに二百海里法を率先して踏み切ったその理由、背景について説明があったわけですけれども、アメリカの沿岸二百海里の水域において本当に漁業資源が枯渇するような状態にあったのかどうか、これは客観的にそういう事情があったのかどうか、この点についてまずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、ある程度そういう客観的な事情があったというふうに理解していいと思うんです。
それで、政府はアメリカの二百海里法の実施を予測されておったかどうか。
○田渕哲也君 私は、ただいま議題となっております三案件の内容には民社党として賛成でありますけれども、ここにおいて採決をするという委員会の運営に反対の意を表するものであります。 日韓大陸だな協定は、憲法六十一条の定めにより、自然成立を八日に迎えることになっておりますけれども、だからと言って、日韓大陸だな協定の審議はどうでもいい、急ぐ案件を先にするという態度には承服できません。もちろん他の案件もございます。他の案件の審議日程も会期末までに終えるように十分勘案をしながら、その中で可能な限り日韓大陸だな協定の審議を進めるのが筋ではないかと思います。最終的に日韓大陸だな協定が議決できるか、あるいは自然……
○田渕哲也君 私は、まず政府のエネルギー政策について質問をしたいと思います。
カーター大統領がエネルギーの新しい計画を出しました。これはきわめてシビアなもので、その根底には一九八〇年代のエネルギー危機というものが予想される、こういうことも言われておるわけですけれども、よく一九八O年代のエネルギー危機説というものが言われますけれども、まずその根拠というのは一体何かということをお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 昭和五十年に、政府は「総合エネルギー政策の基本方向」というものを出されております。そして、この中に長期エネルギー需給の計画が書いてあるわけですけれども、最近エネルギー総合計画の見直し……
○田渕哲也君 まず、鈴木農林大臣は非常に長期間にわたりまして御苦労さまでございました。非常に苦労されたわけでございますけれども、今回の日ソ漁業交渉というものは非常に難航したわけであります。しかも、その難航した背後には領土問題が絡んでおるということは紛れもない事実であります。 まず、この領土問題に対する日ソ両国の主張の相違点というものを端的にお伺いをしたいと思います。もちろん今回の交渉でその主張をされたわけでありませんけれども、その背景にある日ソ両国の領土に対する考え方の食い違いというものが交渉を難航させた原因である、そういう観点に立って、日ソ両国の領土に対する見解の相違点というものをまずお伺……
○田渕哲也君 まず、教育費の減税の問題についてお伺いをしたいと思います。 教育の機会均等ということが言われておりますけれども、実際には親の負担といいますか、経済的な負担というものはばかにならないわけでありまして、特に公立に行く場合と私立に行く場合とでは、親の負担は格段の差がある。これも親が自由に選択をして、公立が好きだから公立に行く、私立が好きだから私立に行けるという状態ではありません。そういうことを考えますと、私はいろいろの方法があろうかと思いますけれども、その一つとして教育費の減税という問題を真剣に考えていただきたい。 これは先日の衆議院の予算委員会で、民社党の塚本議員が、所得税の教育……
○田渕哲也君 まず、領域十二海里並びに二百海里の漁業水域の設定に関連しまして、海上警備、管理体制などの問題についてお伺いをしたいと思います。
初めに、二百海里時代に突入しつつあるわけで、もう近いうちに領海法あるいは二百海里法が国会で成立するようでありますけれども、現在の海上保安庁の能力でこの二百海里時代における海上警備、管理体制などについて十分なことができるかどうか、この点についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 これからの海上警備あるいは管理というものをあくまでこれは海上保安庁でやられる方針なのか、あるいは自衛隊の支援というものも必要と考えられるのか、この点はいかがでしょうか。
○田渕哲也君 ロンドンにおける先進国首脳会議についてお伺いをしたいと思います。 先ほど外務大臣は、その成果として、各国が協力してこの危機を乗り越えようというそういうことが一つの成果だと言われましたけれども、もう少し具体的に成果と問題点についてお伺いをしたいと思います。 各国が協力してやろうというのは、ランブイエにおいてもサンフアンにおいてもこれは確認されておるわけでありまして、同じことを繰り返しておってもそれは成果だと言えないわけでありますから、具体的に今度のロンドンの会議でどういう成果があったか、またどういう問題点があったか、こういう点についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 私は、福田内閣の行政改革に取り組む方針、それからいままで自民党内閣が行革にどのように取り組んできたか、こういう点について若干の質問をしたいと思います。
まず、福田総理は、八月までに行政改革のプランを出すという約束をされております。その準備を現在進めておられると思いますけれども、どの程度進んでおるのか、この点についてまず、行政管理庁長官にお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 これはたしかことしの国会、この通常国会が始まったときの代表質問の中で、民社党の佐々木副委員長が行政改革について質問をして、そこでも総理は、八月に方針を出すというような答弁をされたと思います。ところが、それ……
○田渕哲也君 現在、日ソ漁業交渉は調印を目前に控えておりますけれども、これはきわめて緊急性の高い問題でもあり、また、領土という国家百年の大計に影響する重要問題だと思います。したがって、あえてこの際、総理の見解をただし、また、私の要望を申し上げたいと思うのであります。 総理は、先ほどの答弁を聞いておりましても、領土に対するわが国の立場をいささかも損なわない、このように述べられておりますけれども、私はそうは思えないわけです。なぜかといいますと、まず一つに線引きの問題があります。この線引きは、日ソ漁業交渉の案文では、ソ連最高会議幹部会令第六条とソ連政府の諸決定に基づく、こういう線引きについて合意を……
○田渕哲也君 まず山下先生にお伺いをしますが、この法案の目的を端的に御説明願いたいと思います。
【次の発言】 つまり政策的な目的としては、やや過剰的な傾向にある稲作を減らして、そうして不足しておる大豆とか麦とか飼料作物、こういうものに変えていこうという、そういう政策目的を持つものですね。
【次の発言】 私は、そういう政策目的については、全く妥当だと思いますし、賛成するものでありますけれども、そういう目的のためにこの制度が本当に効果を上げておるかというと疑問を感じ得ないわけです。先ほどもこの定着率の問題で御質問がありましたけれども、答弁を聞きましても、その定着率は大体三割ないし五割ということであ……
○田渕哲也君 時間も大分遅くなっておりますので具体的な問題一つだけ、一点だけ大臣に質問をし、また要望をあわせてしたいと思います。 それは、租税特別措置法の第三十五条に居住用財産の譲渡所得の特別控除の制度があります。ところが、これはきわめていい制度だと思いますけれども、しかし、現在の制度あるいはその運用の方法、仕方に若干問題があると思います。 具体的な例を申し上げますと、私が最近聞いた例によりましても、一つは、転勤をする場合に転勤先では家を借りるわけです。それで自分のもとの家は人に貸す。そして転勤が三年なり四年なりでまたもとへ戻るときに、今度は三年たてば子供も大きくなっておるから、もとの家へ……
○田渕哲也君 昭和五十一年分所得税の特別減税の減税財源について、政府は、五十一年度の剰余金、さらに五十一年度分の未発行分の赤字国債の発行によって財源を生み出そうとされております。これについてはいろいろ論議をされておるところでありますけれども、すでに何度も述べられておりますように、前年度の剰余金は、全額国債の減債に充てるというのが大蔵省の方針であったはずであります。その剰余金を減税財源として使う。さらに足りない分は、五十一年度分の赤字国債の発行の未発行分の枠で発行して財源をつくる。こういうことは、結局は赤字国債によって減税財源をつくるということと変わらないと思うわけであります。私は、こういう考え……
○田渕哲也君 まず初めに、現在難航しております日ソ漁業交渉についてお尋ねをしたいと思います。
現在日ソ漁業条約が有効に存続しておると思いますけれども、これが有効に存続しておる現在、二百海里の漁業専管水域についてソ連の国内的決定があったにしても、漁獲量等につきましては当然現行条約に基づいて行われるべきだ、このように考えるわけであります。しかるに、二百海里の水域内の操業を一切拒否するというソ連の態度は国際信義に反すると思いますけれども、この点についての御見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 四月一日からは、わが国の漁船はソ連の二百海里水域内では操業停止せざるを得ないわけでありますけれども……
○田渕哲也君 まず、総務長官にお伺いします。先ほどから見切り発車の問題がいろいろ議論されておりますが、見切り発車とは何か、どういう状態なら見切り発車でないのか、この辺が少しまだあいまいな気がするわけです。私は、最低限度沖繩の県並びに市町村、これが合意する、それから、この交通方法の変更に特に関係の深い民間団体が合意する、これが必要だと思うんですね。 それからもう一つは、先ほどから大筋において合意したというような御答弁をいただいておりますが、大筋においてというのは一体どういうことなのか。七月実施することはいいとしても、それに対していろいろ条件があるわけですね。私は、少なくとも条件について合意しな……
○田渕哲也君 先ほどから医大並びに歯科医大等についていろいろ論議されております。 私もまず初めにこの医大、歯科大学の問題、寄付金の問題について文部大臣にお伺いをしたいと思います。私立医大、歯科医大の多額の寄付金、さらに不正入試などが現在大きな社会問題となっておるわけであります。この是正のために、文部省は各大学に対しまして入学寄付金の禁止及び入学者選抜の公正確保についての通知を先日出されたわけであります。ところが、これに対して大学側は入学の寄付金をやめるかわりにその大部分は学生納付金に転嫁する考えである、このようなことが報道されております。私はここに非常に大きな問題があると思うのです。まず大臣……
○田渕哲也君 時間が限られておりますので、まず基本的な問題について官房長官にお伺いをします。
今回のハイジャックの処置について、西ドイツのとった処置とわが国のとった処置と非常に大きな違いがある。しかし、これは両国の国情の違いもあります、また価値観の違いもあります。だから、私は一概にどちらが悪いとかいいとかいうことは軽々しくは言えないと思います。しかしながら、海外諸国の反響を見ますと、西ドイツには非常にたくさんの国が賛辞を呈しておる、日本に対してはむしろ批判が多い。その理由はどこにあると考えられますか。
【次の発言】 新聞の評価だけではないと思うんです。たとえば西ドイツに対して各国の首脳から祝……
○田渕哲也君 私は、最近わが国の国際的な諸活動が進展するに伴いまして長期間海外に勤務する人がふえております。それに伴って義務教育相当年齢の子女もこの六年間に二倍にふえるという、こういう状態があるわけであります。同時に、長期間の海外勤務から帰国する子女というものも急増しておる、こういう情勢の中で早急に解決すべき問題点というものがたくさんあると思うのであります。 まず第一は、海外派遣教員の身分並びに処遇の改善の問題についてお伺いをしたいと思います。現在は各都道府県から希望者を募って海外に派遣させる、こういうことでありますから、各都道府県によってその扱いがばらばらである。さらに、給与においても半分……
○田渕哲也君 新聞等で田さんと耿ヒョウさんの会談の模様は大体承知はしておりますけれども、先ほども田さんからのお話がありましたように、尖閣列島の領有問題は日中間では意見の対立があるけれども触れないようにしようという合意があったと言われました。それから国会の予算委員会における日中条約の審議の経過を見ましても、政府の方も現在尖閣列島はわが国が有効支配をしておるから、あえてこちらからこの領有問題は持ち出さない、こういう態度で答弁を貫いてきたわけです。ところが、この時点へ来てこの領海侵犯問題が起こると、この問題の処理の仕方によっては領有問題まで発展せざるを得なくなる性格を持っておると思うんですね。だから……
○田渕哲也君 私は地方公務員の夏季休暇の問題について二、三質問をしたいと思います。
現在各地方自治体において、地方公務員の夏季休暇というものがそれぞれとられておるわけでありますれども、その実情についてまずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御答弁のとおりでありますけれども、私も私なりに実態を調べてみました。各都道府県の状況につきましては、富山県が調べたものも出ております。これは自治省の方からいただいた資料と若干数字の食い違いがありますけれども、傾向とすればほぼ同じということで、大部分が職務専念義務の免除に関する条例、これを適用しておるわけであります。
それから市町村の場合も……
○田渕哲也君 私は、国士舘大学の問題について若干質問をしたいと思います。 間もなく二学期も始まるわけでありますけれども、この国士舘大学の正常化の問題について、文部省の説明を聞いておりますと、この八月二十三日に学内諸問題対策委員会でこういう第一次の試案かできた、まあ何となく正常化が軌道に乗りつつあるような御答弁でありますけれども、私はこれはかなり認識が違うのではないかという気がするわけです。現に御承知のように、体育学部を除く全学部の教授会が、学長並びに理事長の解任を要求しております。それから教職員組合も同様であります。しかもこれは、文部大臣に対しましても八月一日付で上申書が出されておる。私は、……
○田渕哲也君 大臣は所信表明の中で、かなりまあ広範な分野にわたって述べておられるわけでありますけれども、まず現在の教育の中で特に早急に解決すべき問題点は何であるか、どうお考えになっておりますか、この点についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 昭和四十六年に中教審の答申が出まして、教育改革のための基本的施策について出されたわけでありますけれども、もちろんこの中教審答申につきましては、賛否いろいろな意見があるわけであります。われわれとしましても全面的に賛同するというものではありませんけれども、しかし、この中には現在の教育の中の問題点に対する指摘というものも行われ、また改革の方向というものも……
○田渕哲也君 義務教育諸学校施設費国庫負担法におきまして、人口急増地域に対する小・中学校の校舎の新築並びに増築、これに対する国の負担割合を引き上げる、こういう措置をいままでとってきたわけであります。さらにこれを五年間延長するということでありますけれども、これは当然必要な措置と思うわけであります。ただ、この制度で十分と言えるのかどうか。いままでの経過から考えてどのように評価されておりますか、文部大臣のお考えをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 このほかにも用地の補助ということもあるわけですから、かなり手厚い措置をとっておると言われれば、そのようにも思うわけでありますけれども、しかし現実の問題……
○田渕哲也君 まず現在の教員養成についての問題点、これについてどう考えておられるか、お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 いまお答えいただきましたような数々の問題点があることは事実であります。したがって、今回の教員大学の創設の問題も、いままでの教員養成の欠陥を是正するというような方向で考えられたものだと思いますけれども、私はやはり基本は、教員大学をつくってみたところで、そこから卒業するのは年間一校二百名ですから、二校で四百名、三校できても六百名にすぎない。全体の教員の中のごく微々たるものにすぎないわけです。だから基本は、やはり現在の教育系大学学部、あるいはその他の一般大学、こういうところか……
○田渕哲也君 民社党の田渕でございます。 先ほどの先生方の御説明や、あるいはその後の質疑を通じまして、大体理解できてきたわけでありますけれども、一つだけきわめてこれ素朴な質問かもわかりませんけれども、放送というきわめて強力なメディアを教育に使うというのは、これは当然考えるべきことだというふうに考えるわけです。ただ、先ほど伊藤先生もおっしゃいましたように、放送を利用する教育の方法にもいろいろある。一つは社会教育的なものがある。それからもう一つは大学の講座の開放である。それからもう一つとして放送大学の構想を挙げられたわけですけれども、私立大学通信教育協会のこの放送大学に対する意見の中で、今日要請……
○田渕哲也君 私は、まず現在の経済不況に対する福田総理の政治責任について質問をしたいと思います。
今回の五十三年度予算は、総額三十四兆二千九百五十億円、きわめて膨大な予算となりました。公共事業費は前年度比三四・五%増、しかも国債依存率は実質三七%、こういう予算でありますけれども、福田総理は、この予算をどのように評価されますか、まず質問をしたいと思います。
【次の発言】 私は、現在の状態でこのような予算が必要である、これは認めます。まだ不十分なくらいであります。しかし、私がいまここで問題にしたいのは、昨年の秋の臨後国会におきまして、やはりこの参議院の予算委員会におきまして、わが党の栗林議員が質……
○田渕哲也君 それでは、私はまず沖繩の七月三十日の交通方法変更に伴う交通事故の問題についてお伺いをしたいと思います。
まず、七月三十日以降の交通事故の発生状況について説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいまの説明を聞きますと、交通方法の変更以来、事故の発生件数も死者数も負傷者も減っておるような説明であります。しかしながら、さらにその詳細を見てみますと、この八月いっぱいの状態とそれ以降の状態とかなり違ってきておると思うんですね。その変化の模様についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 七月の三十日以降約一ヵ月、八月三十一日には一人死亡が出ましたけれども、それまでは全く死亡ゼ……
○田渕哲也君 私は初等中等教育の改善充実に関連して、二、三質問をさしていただきたいと思います。
まず、昭和四十九年度を初年度とする義務教育教職員定数に関しての第四次五カ年計画というものがありましたけれども、それの実績を示していただきたいと思います。
【次の発言】 その中の数字で教頭法制化に伴って代替教職員の定数増という分が含まれておるわけでありますけれども、それの実績はどうなっておりますか。
【次の発言】 このような代替教職員の定数増によって、実際にその教頭の担任する授業時間、こういうものはどういう現状になっておりますか。
【次の発言】 教頭法制化の国会の審議の経緯を見てもわかりますように、……
○田渕哲也君 五十三年度の国士館大学に対する補助金は、二五%減額をされたということを聞いております。これにつきましてまず参考人にお伺いをしたいのですけれども、これはもちろん私学振興助成法第五条の規定に従ってなされたものだと思いますけれども、どのように解釈をしておられますか。どういう原因で減額されたというふうに受け取っておられますか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 文部省側にお伺いしますが、具体的にどういう理由で減額されたわけですか。
【次の発言】 国会対策費の使途の内容については十分つかまれた、把握されましたか。
【次の発言】 結局いまの御説明を聞きますと、三百万円だと思いますけ……
○田渕哲也君 それでは、オリンピック記念青少年総合センターの解散に関する法律案について、若干の質疑を行いたいと思います。
この法律案は、従来特殊法人であったこのセンターを国立にして、文部省直轄にされようとするものでありますけれども、まずその理由をお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 この法案が出てきた経緯、それからいまの御説明をお伺いしますと、私は二つの考え方があると思うんです。
一つは、行政改革の一環としてやる。それからもう一つは、それとやや逆行するような気もするんですけれども、むしろ機能の充実を図っていくということだと思うんですけれども、これはその二つの目的を持っておると解していい……
○田渕哲也君 まず、第五次学級編制及び教職員定数改善計画についてお伺いをしたいと思いますけれども、いままでは大体五カ年計画で行われてきたわけですけれども、この第五次に限りまして九カ年計画にしたという、その理由はどこにあるわけですか。
【次の発言】 しかし、九年の計画というのは非常に長過ぎるような気もするわけです。といいますのは、九年の間にいろいろ情勢変化も出てくる、社会的な状況の変化も出てくる、そういうふうに考えますと、この計画は途中で何らかの見直しとか、そういうことはやられる考えはあるわけですか。
【次の発言】 私はこの計画の中の特に教頭代替定数、この項目について若干質問をしたいと思うんです……
○田渕哲也君 まず、海外の森林資源の状況についてお尋ねをしたいと思います。
政府の統計資料によりますと、わが国の木材総需要量の六八・五%を海外に依存しておるわけであります。そして、このような傾向は当分の間続くと思われますけれども、木材の安定確保を図る見地から、国際的需給動向を正確につかむことが必要だと思います。政府は世界の森林資源に関する今後の需給見通しをどのように考えておられるのか、まずお伺いをします。
【次の発言】 世界の木材需給は今後逼迫の方向にいくだろうというお答えでありますけれども、そうするとわが国におけるこの木材の安定供給という見地から非常に問題が生じてくるわけであります。それに……
○田渕哲也君 まず、「八〇年代の農政の基本方向」にあります「日本型食生活の形成と定着」ということについてお伺いをしたいと思います。 戦後の日本の食生活指導は、欧米諸国の食生活への接近ということを一つの目標にしてきたということが言えると思います。ところが、この背景にはアメリカの小麦戦略というものが大きく影響したと言われております。しかも、この小麦戦略の陣頭指揮をとったと言われるリチャード・バーム氏は、米食民族の食習慣を米から小麦に変えていくことは可能であるということを日本の実践を通じて確信をしたと、そしてこれから第二、第三の日本を他のアジア諸国につくっていくんだと、こういうことを言っておるわけ……
○田渕哲也君 まず防衛庁長官にお伺いをしたいと思います。
本年度の防衛白書では、ソ連の軍事力の増強について「わが国の安全保障にとって潜在的脅威の増大である」、このように書かれているわけであります。
そこで、私がまずお伺いしたいのは、現在の防衛計画の大綱策定の時点、つまり昭和五十一年の十月ですね。その時点ではソ連の軍事力についてどのようにとらえていたのか、まずお伺いをします。
【次の発言】 政府がソ連の軍事力を潜在的脅威であるという言葉で表現したのは、私の記憶によりますと昭和五十四年の二月の衆議院の予算委員会においてからだと思います。それ以前にそういう言葉を使った事実はありますかお伺いします……
○田渕哲也君 私は、この米価についての政府の態度、方針、こういうものは矛盾とごまかしに満ちておると思うんです。といいますのは、生産者米価の据え置きを今回諮問するというのは食管法に定められた生産費・所得補償方式をなし崩しに転換しようとするものだ、こういう気がします。しかしながら、現在の米の需給事情とかあるいは財政事情から考えた場合に、やはり米価を上げられる現状にないこともこれまた事実です。私は、今回の生産者米価の問題は単に米価の問題にとどまらず、食管制度あるいは農業政策の根幹に対して一つの大きな問題を提起しておると思うんです。現在の米の需給事情というものが米が余っておる、これはいままでの農業政策……
○田渕哲也君 まず初めに、蚕糸砂糖類価格安定事業団法というものについてお尋ねをしたいと思いますけれども、この法律は、日本蚕糸事業団と糖価安定事業団を合併して新たにこの事業団をつくるというものであります、 そして、その業務内容については従来どおり変更はないのだというふうに説明されておりますけれども、私は、行政改革の一環として行われるとするならば、単に二つの事業団を一つにするということだけではちょっと物足りない気がするわけです。やはりそれぞれの事業団の業務の内容の適、不適、いままでの業務で十分であったのかどうかということをやはり検討して見直すことが必要である、それこそが私は行政改革につながると思……
○田渕哲也君 私は次の三つの点を要請し、またそれに関連をして質問をしたいと思います。 まず第一は、先般のはえなわ切断の事故に続いてまた新たに流し網の切断というような問題が生じておるわけでありますけれども、まず、今回の合同演習によってもうこれ以上絶対に被害を出さない、そのための万全の措置をとるというのが大事ではないかと思うのです、私は日本の安全保障のために日米合同演習が必要であるということを認めるにやぶさかではありませんけれども、このように引き続いて事故が起こりますと、直接被害を受けた漁民の方はもとより、日本の国民感情としても、日米同盟あるいは日本の防衛庁に対する信頼感が揺らいでくる。だから、……
○田渕哲也君 まず初めに大臣に、食管制度がいままで果たしてきた役割りについて、どのように評価されるか。メリット、デメリット、すなわち功罪両面についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大臣の答弁をごく簡潔に言いますと、メリットの方は米の安定供給ができたということだと思います。それから、デメリットは財政負担の増大ということだと思いますけれども、私はもう少しあると思うのですね。
メリットの方は、米の安定供給と同時に、やはり農家の所得補償がこれによってできた。特に第二次産業が急激に発展する中で、第二次産業の所得と農家の所得のバランスをとってきた。その中に食管制度が果たしてきた役割りはきわめて大……
○田渕哲也君 山地さんがおっしゃいましたように、食管法が過去において、あるいは過去から現在に引き続いて、社会の安定のために非常に寄与してきた、そういう反面、効率の面では問題があったと、やはり私は功罪両面があると思うのです。私は、もちろんすべての政策がいい面ばかりというのは余りないわけで、いい面があれば反面それがすなわち悪い面になるというのが一般的ではないかと思います。そういう面で、山地さんのおっしゃったことには全く同感でありますけれども、問題は、現在財政再建の中で特に効率の問題というのが非常に問題視されるようになっておる。それから財政負担がこれからどんどんふえていくということが果たして許容され……
○田渕哲也君 まず、外務大臣にお伺いをしますが、訪米の結果の報告を聞きまして、特に新聞報道によりましても、対ソ認識の一致あるいは強いアメリカ政策の支持、さらにはパートナーシップに基づく協力の約束、こういうようなことが強くうたわれておるわけであります。しかし、外交交渉というものは、双方の一致点を見出すことも大事ですけれども、私はむしろ、総理の訪米の事前の対策として訪米された外相の役割りというのは、やはり双方の相違点を明らかにするということが非常に重要ではないかと思うのです。 それから、外務大臣が訪米される前の共同インタビューの中で、こういうことをしたいということをたくさん言われております。とこ……
○田渕哲也君 昭和五十二年に松くい虫防除特別措置法が制定されました。これによってマツクイムシが運ぶ線虫類による松林の激甚な枯損被害を早急に終息させるために薬剤の空中散布を中心とした防除方法を計画的に推進することにしたわけであります。しかしながらこの効果は上がっておりません。その理由は、先ほどからたびたび答弁されておりますけれども、マツクイムシ防除問題懇談会報告書によりましても、まず第一は予期せざる五十三津の異常気象の影響、第二は薬剤の空中散布、地上散布、被害木の伐倒駆除などの方法が種々め制約のために所期の成果を上げていない。第三は、被害木の移動制限措置の不徹底。第四が伐採、造林意欲の減退等から……
○田渕哲也君 五十七年度の農林水産省の予算に関連をして、若干の質問をしたいと思います。 わが国の農業は現在きわめて重要な局面を迎えておると思います。その一つは、先ほどからも論議されておりますように外圧の問題だと思います。つまり自由化の圧力というものが非常に強くかかってきておる。もう一つは内圧であります。これはやはり行政改革並びに財政再建の問題と絡んだ課題だと思います。この二つともなかなか容易でない問題だと思いますけれども、私は、そうかといってこれはまた避けて通れない問題ではなかろうかという気もします。したがって私は、こういうものに対応するだけの農業政策というものがなければならない。いままでの……
○田渕哲也君 まず初めに、先ほどからも何度も質問は出ておると思いますけれども、この市場開放策の第二弾、これはいつごろ策定されるのか、そしてその内容については大体どういうものになりそうなのか、特に農産物の関係はどう扱うのか、御質問をしたいと思います。
【次の発言】 第二弾がどうなるかということも非常に重要ですけれども、私は第二弾をやったところでそれだけでおさまるものではないと思うんですね。この貿易摩擦、それから自由化に対する圧力、それからわが国の開放政策に対する圧力、そしてこういうものが農産物にも及んできておるわけでありますけれども、私は政府は一体こういう一連の動きに対してどういう基本姿勢で臨む……
○田渕哲也君 すでに幾つかの点について質問が行われておりますが、私は二、三点につきまして質問をさせていただきたいと思います。 まず、五十七年度の地方財政におきましては地方財政計画に比べて地方税の減収一兆二千億円、国税三税の減収に伴う地方交付税の減額が一兆六千九百五十億円、合わせて三兆円近い巨額の財源不足が生じると言われております。その原因は端的に言えば現実離れをした成長率を前提にした税の自然増収を頼りにし過ぎたということが言えると思うのであります。またこのようなことは当初予算の審議のときにすでに予測されていたことであります。したがって、現実にこのような歳入欠陥が生じたというのは、私は政府の責……
○田渕哲也君 初めに大臣にお伺いしたいのですけれども、二十二日の参議院の大蔵委員会におきまして、竹下大蔵大臣が答弁の中で五十九年度の予算もマイナスシーリングにせざるを得ない、こういうような発言があったわけであります。 最近は国の財政も非常に厳しい情勢でありますけれども、そういうことが私はどんどん地方の財政にしわ寄せをされていく傾向が強くなってくるのではないか、こういう感じがするわけでありますけれども、来年度の国の予算もそれだけ厳しい状況である、こういうことを踏まえて、そういうことがまた地方の財政にどういう影響を及ぼしていくと考えられますか。まずその点について大臣にお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 地方財源は可能な限り自主税源によって賄うべきであると言われておるわけでありますけれども、またそれが地方自治というものの本旨である、このように考えるわけであります。ところが、現状を見ますと国と地方間の税源配分というものに非常に不均衡があるのではないかと思います。 たとえば五十八年度の国と地方の租税総額の配分を見ますと、全体の六三・六%が国であります。そして三六・四%が地方税ということになっておりまして、一方、支出の方を見ますと、国は交付金とかあるいは補助金といった名目で地方にその財源を回わしておるわけであります。したがって、支出の方では国が二七・七%、地方は七二・三%。国、地方を……
○田渕哲也君 まず初めに、地方交付税制度についてお尋ねをしたいと思います。 地方交付税は、昭和五十年度以降においては毎年度交付税特別会計において借り入れを行い、その額はすでに五十八年度において十一兆五千億円にも上っておるわけであります。交付税本来の機能をもうすでに果たし得ない状況にあると言っても過言ではありません。 この原因は、一つは、国税三税が経済不況によって落ち込んだということもありますけれども、しかしもう一方では、新規財政需要が増大する中で、それに対する財源の手当てがなされていない。つまり、いままでの交付税率を据え置かれておる中でそういうものがどんどんふくれてきておる、こういう構造的……
○田渕哲也君 まず総理にお伺いしますが、四月二日の記者会見で、ソ連のグロムイコ外務大臣がINF交渉に関する発言をしております。この中で特に重要と思われる点は、まず第一は、レーガンの暫定提案を拒否しておること。第二は、SS20のアジア移転問題、これを交渉に含めることに強く反発しておること。第三点は、先ほども論議がありましたけれども、わが国の沖縄に置かれておる核に対抗するために、アジアのSS20が必要だと述べておる、この三つの点が特に重要だと思います。この点についてそれぞれについて総理の見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 SS20のアジア移転の問題。
○田渕哲也君 それでは、まず加藤国土庁長官にお伺いをします。 日本列島には水害と地震がつきものだと言われておるわけであります。これらはもちろん天災と呼ばれるわけですけれども、天災は常に人災を伴って起きるということも言われておるわけでありまして、しかも年間、治山治水事業だけでも一兆円余りの予算を使っておるわけです。そういう事業をやってきておるわけですけれども、果たしてこういう天災に対する対応が前進してきておるのかどうか、少しはよくなってきておるのかどうか。いつも同じようなことを繰り返しておるような気がするわけですけれども、この辺の判断をまずお伺いしたいと思います。
○田渕哲也君 私は、まず、先ほどからもいろいろ論議されておりますが、予知体制についてお伺いをしたいと思います。
この三宅島は、八月の二十日から九月の八日にかけて機動観測班が入って調査をしたと。しかし、その一カ月足らずの後に噴火したわけでありますけれども、火山の噴火予知というのはなかなかこれ技術的に困難な問題だと思いますけれども、これは観測の仕方に問題があったのか、技術的にどうしてもそれは不可能なことなのか、お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、将来にわたってそういうものがある程度予知できるようになる可能性はあるわけですか。また、どれぐらい先になればそれがわかるのか、その辺の……
○田渕哲也君 もう既にかなり質問もされておりますから、ダブる点は省略をしまして、それから大臣も就任してまだ間もないことですから、できるだけ具体的な問題ではなくて基本的な問題について二、三質問をしたいと思います。主として大臣にお尋ねをしたいと思うのであります。 現在、我が国の農林水産事業の置かれておる状態というのは極めて厳しい状態だと思います。加えて、いろいろの面で行き詰まりというか、の悪化ということが見えるわけであります。例えば米を一つ取り上げましても減反政策あるいは他用途利用米制度等、数々の矛盾を生み出しておる。しかも食管赤字というものもなかなか解消されない。また、先ほどから話題になってお……
○田渕哲也君 それでは、私の質問をさしていただきます。 まず、国有林野事業についてお伺いをしたいと思います。 国有林野事業は、現在極めて厳しい状況にあるわけですけれども、そういう中で、国有林野事業改善特別措置法に基づく国有林野事業の経営改善はどのように進んでいるのか。今までに四営林局の支局化あるいは十六営林署の統合、廃止を実施したと聞いておりますけれども、その結果がどれだけ経済的効果、経営改善に対する効果を上げておるか。また、それが職員の労働意欲や地域社会の評価にどうつながっておるのか、この点についてまずお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 昭和五十九年度農林水産関係予算というものに関係をして、数点にわたって質問をしたいと思います。
まず、食糧の安定供給というのが極めて重要な問題でありますけれども、政府の食糧に対する基本政策、基本的考え方というものをお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 食糧の安定確保、さらには安全保障のためにはできるだけたくさんのものを自給した方がいいということはこれは当然だと思うのです。ただ、問題は、それなら国内で生産できるものはすべて自給すべきかというとこれもなかなかそうはいかない。それはどういうところに問題があるかというと、いわゆる競争力といいますか、生産性の問題が絡んできまして、自給率……
○田渕哲也君 まず初めに、大臣は我が国の農業に大きな支障を及ぼすものではないと確信しておる、こういう発言をされておりますけれども、その根拠をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 それから、協定期間を我が方の主張が五年を要求したのに対し、四年ということになりましたけれども、この次の四年後の交渉がまた大統領選挙とぶつかる。今回のアメリカがあれほど強硬な要求をしてきたのも、大統領選挙に重なっておるという政治的な要素がかなり大きかったと私は思うのです。したがって、この四年後もまた大変なことになるということが想定されるわけであります。恐らく四年後は牛肉、オレンジとも自由化の要求を突きつけてくるであろう……
○田渕哲也君 時間がありませんので、質問を二点まとめてお伺いしますので、お答えをいただきたいと思います。 まず第一点は、田中参考人と土方参考人にお伺いをいたしますが、この法律は、独占禁止法の適用除外といった点であくまでも臨時措置法であり、したがって時限立法として定められておるわけであります。これが既に三度延長され、今回で四度目の延長を迎えるということであります。これだけ延長されてきたというのはそれなりの理由があってのことだと思いますが、どういう状態になればこの法律が必要でなくなるか、この点について、まず、お二人の参考人にお伺いをしたいと思います。 第二点は、久村参考人に対してでございまして……
○田渕哲也君 肥料価格安定等臨時措置法の前身として肥料二法というのが制定されました。これが昭和二十九年でありました。当時は海外ダンピング、さらに国内の価格の割高という情勢にあったわけでありますけれども、 さらに、この肥料二法が十年続いた後三十九年に肥料価格安定等臨時措置法が制定されたわけであります。 この制定の場合には、もはや肥料は自由化をした方がいいという論議と、いや、やはり法制定が必要だという論議が両方あったように伺っております。しかし、このときもやはり基本は肥料の内需確保の安定、さらには国内価格の安定、また、輸出の一元化ということを基本に制定されたわけであります。 それから既に二十年……
○田渕哲也君 時間がありませんので、二点に絞ってお伺いをしたいと思います。 まず第一点は、筒井参考人にお伺いをしますけれども、この配られたリーフレットに「円林政からだ円林政へ」という一つの提議がございます。私もこれは非常にもっともなことだと思うのであります。しかしながら、これを具体的にそういう林政に変えていくにはそれなりの法的な手段あるいは行政的な手段で何か手を打っていかなくてはならないと思うのであります。このお考え方はよくわかりますし、また、いろいろ挙げられておる例ももっともだと思いますけれども、現実には森林保全の、いわゆる公益的機能の保全のための費用というのは、やはり木材を切り出して、そ……
○田渕哲也君 まず初めに、国有林野事業改善特別措置法に関連をした質問をしたいと思います。 アメリカの政府が発表した未来予測「西暦二〇〇〇年の地球」によりますと、地球上の森林資源は年間千八百ないし二千万ヘクタールの割合で消滅しつつある。二〇〇〇年までに発展途上国の森林の四〇%はなくなってしまう、こういうことが述べられているわけであります。今や緑の防衛は地球規模の重要課題となりつつあるわけでありますけれども、しかし、我が国の木材需要に対する供給の三分の二は外材であります。世界最大の木材輸入国と言われているわけでありますけれども、しかし、既に世界的規模のこの緑を守るという運動の観点から産地各国は輸……
○田渕哲也君 今回の地力増進法は我が国の土壌の力の低下を回復するためのものでありますけれども、しかし、最近は、世界的な土壌の荒廃が進んでおるということが言われております。先ほども御答弁の中で、アメリカでは表土の流失問題が起こっておるということでありますけれども、アメリカのみならず、発展途上国においても焼き畑農業その他によって、またあるいは人口の激増によりましてどんどん荒らされ、砂漠化が進みつつある。農水省の仕事は日本の農業のことでありますから外国のことまで心配するのは守備範囲以外かもわかりませんけれども、しかし、今日本人の食糧というものは多くの部分を海外に依存しているわけであります。これはやは……
○田渕哲也君 まず、今回のような米の需給が逼迫した原因についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 いずれにしてもことしも、主食用は別だと言われますけれども、かなりタイトな需給状況であることは間違いがありませんし、また、来年になると非常にさらにそういうおそれも出てくるわけであります。しかも、天候のことも言われますけれども、昨年の作況は九六で、そんなに予想外のひどい凶作ということではありません。そういう点から見ますと、やはり需給計画、生産計画そのものが非常にぎりぎりのところで立てられておるということは否めないと思うのですが、この点はいかがですか。
○田渕哲也君 私はまず、総理に質問したいと思いますけれども、米は輸入しないというのが政府の方針であります。それが、貸した米を返してもらうという名目にしろ、韓国米を輸入せざるを得なくなったというのはその方針がつまずいたということにほかなりません。総理は、その原因はどこにあるとお考えですか。
【次の発言】 最も近い原因はそういうことだと思いますけれども、私はもっと背景になる原因があると思うのです。
その一つは何かというと、財政問題だと思います。過剰米によって財政赤字が二兆円以上も出た。それから米はいまだに逆ざやというものがある。つくればつくるほど財政赤字がふえるという構造上の問題があるからこそ需……
○田渕哲也君 私は、青木参考人と大和田参考人にお伺いしたいのでありますけれども、構造改善ということが前から進められておるにかかわらず余り効果を上げていない。規模拡大も一戸当たりの耕地というのはそんなに目立ってふえていない、しかし私は、これはやはり進めなければ大変なことになると思うのであります。特に土地利用型、米とか麦とか主要穀物というものの生産量というものは非常に悪い状態にあるわけであります。辛うじて米は何とか自給はしておるものの、多額の財政負担がないと維持できないという状態でありますし、それから消費者が望む価格では生産できない、逆ざやというものがあるわけであります。したがって、私は日本の農業……
○田渕哲也君 まず初めに、農振法は昭和四十四年に制定をされておるわけです。それから土地改良法は昭和二十四年にできておる。今までにこの二法が果たしてきた役割、さらにあわせてその問題点についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 いずれにしましても、この二法は日本の農業というものを体質を強化する、あるいは農業の発展振興のための極めて重要な基本的な法律だろうと思うのです。
そこで、まず包括的にお伺いをしたいのですけれども、過去二十年ないし三十年という中長期の期間をとってみた場合、我が国政府の農業政策というものは果たしてどういう役割を果たしてきたのか、あるいはその問題点があるとすればどういう点か……
○田渕哲也君 大分質問も行われておりますので、できるだけ重複を避けまして、二、三の点についてごく簡潔にお伺いをしたいと思います。
まず第一に、この農林年金の年金額の改定に際して、国家公務員の給与の上昇率を基準とするというのが慣行としてやってきたわけでありますけれども、その理由について、先ほども少し御説明ありましたけれども、再度お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 私は、国家公務員の給与を一つの指標とするというのは、やはりこの農林年金の、農林漁業団体職員共済組合法の第一条の二にある「国民の生活水準その他の諸事情」、こういうものに比較的連動する、また非常に明らかであるし、とりやすい、そういう……
○田渕哲也君 私は、民社党・国民連合を代表いたしまして、五十九年度予算並びにそれに関連する諸問題について質問をしたいと思います。 まず、財政問題についてお伺いをしたいと思います。 この五十九年度予算というものを見るときに、総理はこれは臨調答申を忠実に守って編成したということを言われております。しかし、私は必ずしもそうは思えないのであります。例えば臨調答申、臨調の最終答申でありますけれども、五十八年度の予算案についても、一般会計歳出の一部を特別会計や財政投融資に振りかえさせるようなやりくりが見られる、あるいは本格的な制度の改革は十分でない、こういう指摘がされておるわけであります。さらに、臨調……
○田渕哲也君 まず、良質米奨励金についてはこれから検討するということでしたけれども、どういう観点から検討されますか。
【次の発言】 私は、良質米奨励金を考えるときに、やっぱり自主流通米についての方針というものをきちんとしておかないといかぬと思うんですね。ことしは恐らく自主流通米が政府管理米を上回るだろうというふうに言われております。それから、今までは自主流通米は質の面、政府管理米は量の面で管理をするということも言われてきたわけでありますけれども、果たしてそれでいいのか。それから、自主流通米が余り大きなウエートを占めると、いわゆるかつて言われたような部分管理に近づいていく、その辺についての基本方……
○田渕哲也君 大臣の所信表明につきまして、二、三の点について質問をしたいと思います。既に質問のあった事項は、重複を避けて省きたいと思います。
まず初めに、我が国の農林水産業は非常に厳しい状態の中にあるわけでありますけれども、現在抱えておる困難な諸問題について、大臣はどのような問題があり、どのように考えておられるかを、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大臣の挙げられた諸問題の中で、行財政改革の問題があります。これは所信の中でもその推進について触れられておるわけでありますけれども、農林水産政策と行財政改革の関連についてどう考えるか、お尋ねしたいのであります。
これは補助金を見ましても……
○田渕哲也君 大分時間も経過しておりますし、それから前の委員の方が質問された点もありますので、できるだけ重複を避けてお伺いをしたいと思います。
まず初めに、我が国の果樹農業の問題点について大体どういうところが問題点なのか、お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 日本の果樹農業は非常に規模が零細であると言われておりまして、しかも規模の拡大というのが余り進んでおりません。農業センサスにある資料を見ましても、十五年ぐらい前から見ましてもほとんど進展していない。この理由はどこにあるわけですか。
【次の発言】 この規模拡大が進む見通しはありますか。
○田渕哲也君 農林水産関係予算に対する説明によりますと、農林水産関係予算は対前年度比で四・六%減、極めて大幅な削減であります。そして、この傾向は近年連続して続いておるわけでありますけれども、これからの見通しはどうですか。財政事情はまだまだ厳しい状態が続くわけですけれども、このように農林水産関係予算の削減という状態は今後も続くのかどうか、まず見通しをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 当然、担当部署とすれば必要な予算は確保するという努力はされるでしょうけれども、見通しとすれば、私はかなり厳しい状態が続くと思うんです。
そこで、やはり私は財政と農政とのかかわり合いというものの発想を変えていか……
○田渕哲也君 蚕糸価格安定法は、二十七年の一月一日から施行されて、その後、幾多の変遷を経ながら過去八次にわたる改正が行われて今日に至っておるわけであります。そして、それぞれの時代でそれなりの役割を果たしてきたと思いますけれども、現在の繭糸価格安定制度の今日における意義と役割について、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 現在の我が国の蚕糸業あるいは絹織物業、こういうものをめぐる情勢は非常に厳しいわけであります。これは絹需要の減退ということが一つあります。それからもう一つは、外国からの輸入圧力、これは言葉をかえて言うと国際競争力という問題だと思います。果たして今のこの制度でこういう厳しい情……
○田渕哲也君 まず初めに、先ほどからもいろいろ議論が出ておりましたが、補助から融資への切りかえの動きというのが出てきておるわけですが、この考え方が出てきた理由、背景、意味、そういうものについて、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、今後の制度金融というものの拡充ということは非常に重要だと思いますが、その方向で当然進まれると思いますが、いかがですか。
【次の発言】 この制度金融として農林漁業金融公庫、これは昭和二十八年に制度化されたわけであります。それからさらに農地改良資金、これが三十一年、農業近代化資金の創設が三十六年、それぞれできてから大体二十五年ないし三十年余りたって……
○田渕哲也君 農業災害補償法が昭和二十二年に制定されて以来、我が国農業の安定発展のために大きな役割を果たしてきたことは否定できないと思います。また、その間、幾多の変遷を経て、制度そのものも数次にわたり改正されて今日に来たわけであります。 現在、我が国の農業の置かれた立場というのは、国民の農業に対する期待というものも従来とは変化しておりますし、また財政事情というものも大きな変化を遂げております。さらに、この農業事情というものも変わっておりまして、現在与えられた状態の中で日本の農業が最も好ましい方向で発展するように制度自体を改革するというのは私は当然である、このように考えるわけであります。ただ、……
○田渕哲也君 まず、須藤参考人にお伺いをします。 今回のこの法案には全面的には賛成できないけれども積極的反対運動はしない、つまりこの法案の中には賛成できない反対の部分もあるけれども評価できる部分もある、つまりあめとむちとまざり合っておるということではないかと思いますが、ただ、評価できる部分として危険段階別の共済掛金率の設定方式ということも挙げられておりますけれども、私は一つの大きな流れとしてやっぱり共通したものがあるんではないかという気がするわけです。 というのは、今回の法律案というのは、一つは財政上の理由というものがあると思います。それで、財政上の理由というのは、赤字国債をたくさん抱えて……
○田渕哲也君 まず、今回の提出されております承認案件である長野営林局と名古屋営林局の統合の理由、それから経緯等について御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 私は、この問題はやっぱり行政改革の一環としてのもの、しかもこれは昭和五十五年の閣議決定によって決められたわけですね。地方支分部局の整理再編について、この中では行政管理庁の四国管区行政監察局と中国管区行政監察局の統合、あるいは法務省、大蔵省、厚生省、農林水産省、通産省、運輸省、郵政省、各省並びでちょこちょこっと少しずつ地方支分部局の整理を閣議で決めているわけです。その中の一つとして、農林水産省では国有林野事業の改善に伴うということで……
○田渕哲也君 時間の関係で質問を先に全部申し上げ、お答えは順次お願いしたいと思います。 まず、池田参考人にお伺いしますが、今回の給付水準の引き下げ、あるいは保険料の値上げ、また政策年金のゆえをもってするサラリーマン後継者と農業後継者の給付格差の問題、こういう点がやはり加入促進に対して大きなブレーキとなると予想されるわけですけれども、今後の加入状況がこの改正でかなり悪くなるという見通しはできるのかどうか、その辺をお伺いしたいことと、もう一つは、この給付水準の格差をつけることによってサラリーマン後継者が減るのかどうか。恐らく後継者にバトンタッチする場合に、保険金が減るからサラリーマン後継者をやめ……
○田渕哲也君 まず、農業者年金の加入率が非常に低いと思うんです。当然加入においてさえ八九・八%、任意加入では六一・八%、両方合わせますと七九・二%という数字になっておりますけれども、これの低い原因について、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 当然加入においてすら約一割の人が入っていない、この理由は何ですか。
【次の発言】 加入しない理由として保険料が高いとか、やっぱり余り魅力がないということではないかと思うのです。また、今回の改正がこういうものにどういう影響を及ぼすか、いろいろマイナス要因、プラス要因ありますけれども、マイナス要因とすれば給付水準の切り下げ、あるいは国庫補助の削減、保……
○田渕哲也君 総理もせっかく来られておりますから、まず総理を中心にして質問をしたいと思います。
第一は、今回提出されたこの補助金等の一括引き下げ法案、この法案の目的あるいはねらいというのは一体どこにあるのか、まずお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 行政改革の一環として、補助金の整理合理化というのは極めて重要なことでありますし、それは我々も大賛成ですけれども、私は、今度この委員会にかかっておる法案を見た場合に、我々が望んでおる趣旨とは全く違うやり方をされておる。果たしてこの法案が行政改革の一環の法案であると言えるのかどうか、行政改革の一環としての位置づけができるかどうか、これがまず……
○田渕哲也君 大分質疑も進んでおりますので、いろいろ質問が行われておるわけですが、できるだけ重複を避けて簡潔にお尋ねをしたいと思います。 まず、今回の法案の不当性ということは、先ほどから参考人の皆様方のお話をお伺いしまして、私も全く同感であります。しかし私どもの考え方と政府の考え方との間にはまだずれがあるような気がするわけです。一つは、この法案は一体行政改革とどういうつながりがあるのか、行政改革の一環だという認識を持っておるかどうかということ。それからもう一つの点は、ただ単に地方の財政は国の財政に比べたらまだましたと、だから財政の負担の割合を国と地方の間で変えるための法案が、あるいは第三とし……
○田渕哲也君 一昨日の委員会の冒頭に、委員長の方から法案の提出の方法と時期、さらに参議院における審議の確保の点について御発言がありました。今回の補助金の整理特別法案をめぐって予算と法律の不整合の状態を招き、そして政府はこの法案に関係する補助金について予算の執行ができない、予算の執行をとめるという事態になっておるわけであります。そして地方自治体に多大の迷惑をかけることになったことは極めて遺憾だと思います。まず、この点について政府の見解を求めたいと思います。総理大臣。
【次の発言】 法律の提出の時期その他について政府の諸般の事情というのはいろいろあったと思うのであります。ただ、私がこの際確認をして……
○田渕哲也君 まず初めに、自治大臣にお伺いしたいと思います。
我が国の国と地方との関係あるいは地方自治制度、こういうものについていろいろの論議もあるわけでありますけれども、我が国の地方自治制度の問題点というものについてどう考えられておりますか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 自治大臣の方からいろいろ多岐にわたって御説明をいただいたわけでありますが、それらの問題点の基本にあるものは一体何だろうか。一言で言うならば、財源の面とか権限の面、その他あらゆる面で集権的である、非常に中央集権的色彩が我が国の制度においては強い。それからもう一つは、全国非常に画一的な自治制度だ、こういうことが……
○田渕哲也君 まず、大蔵大臣にお伺いします。
財政再建のアウトライン、やや長期的な観点からのアウトラインというものをお示しいただきたいと思います。
【次の発言】 定量的なものを余り長期にわたって出すことが困難なことはよくわかるわけです。私はもう少し抽象的でも構わないと思うのですけれども、例えば臨調の基本答申の中に財政についていろいろ基本的な問題が触れられております。これは例えば当面の財政再建とか中期的にはどうとか長期的にはどうとか書いてありますけれども、大体この答申の線はきちっと守ってやられるおつもりですか。
【次の発言】 この委員会でも瀬島龍三参考人等からいろいろお伺いをしておるわけですが……
○田渕哲也君 まず、基本的な問題について厚生大臣にお伺いをしたいと思います。
今回、共済年金制度が改正になるわけであります。改正の内容というのは、給付を受ける側、保険料を払う方から言うと改悪ということになるかもわかりませんけれども、しかし、このような改正が必要となった理由をまず端的にお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 厚生年金制度にしろ、共済年金制度にしろ、制度ができてからかなりになるわけであります。確かに、その間に当初予期せざる情勢の変化というものがあったからこういう改正をしなければならないと思うのですね。しかし、高齢化社会の到来といい、あるいは社会福祉制度の充実といい、ある程度のこ……
○田渕哲也君 まず、厚生省にお伺いをしたいと思います。 今回の年金の改正を行っても、将来は年金の保険料率、掛金が三倍にはなると想定されておるわけであります。租税、それから医療費、年金、そういうものを含めての国民負担率というのが、現在昭和六十年度当初予算で三六%というふうに見られております。これは税が二五・二%、医療費が四・八%、年金が六・〇%に相当する。これの将来については、最近、政府税調が五〇%を下回る水準に抑えるべきだというふうなことを発表されておりますし、また第二臨調は、ヨーロッパ諸国の水準をかなり下回る線に抑えなければ、やはり日本の社会の活性化は失われると。 こういう点から考えます……
○田渕哲也君 私は、民社党・国民連合を代表して、ただいま議題となっております農林漁業団体職員共済組合法の一部を改正する法律案につき、修正案及び修正部分を除く政府原案に賛成の討論を行うものであります。 御承知のとおり、我が国は高齢化社会が進行する中で人生八十年時代を迎えました。老後はまさに第二の人生であり、この人生をいかに豊かに生きがいに満ちたものとするかが、国民各層の重大な関心事になっております。そのためには経済的基盤が万全でなければなりませんが、老後生活を支える所得保障の最大の柱は、何といっても公的年金制度でありましょう。 しかし、我が国の公的年金制度は、官民格差、給付と負担の不均衡など……
○田渕哲也君 私は外航海運の問題について二、三お伺いをしたいと思います。 世界的な大量の船腹過剰に起因する構造不況に加えて、急激かつ大幅な円高で、我が国の外航海運は破局的とも言うべき重大な危機に直面しております。また、その中で企業の倒産とか希望退職等で失業船員が増大しておる現状であります。このような事態は、天然資源に恵まれず、周囲を海に囲まれ、貿易立国である我が国にとって、国民経済上放置できない事態だと思います。また、この海運の危機は、我が国の造船業に対しても重大な影響を与えておることは御承知のとおりであります。 このような外航海運の危機を招いた原因についてどう考えておられるか、まずお伺い……
○田渕哲也君 まず、福祉と負担ということについてでありますけれども、この場合の負担というのは私的負担ではなくて、公的負担あるいは国民負担という考え方でとらえていきたいと思いますが、これの水準というものをどう設定したらいいか。例えば高福祉高負担か、あるいは低福祉低負担か、適正福祉適正負担、これもどのような水準にすると一番望ましい社会のあり方なのか。それから、あるいは公的負担の国民からの取り方とか、国民にどういう負担の仕方をしてもらうか、こういうことについては、私はやはり長期的な一つの目標なりビジョンを持たなくてはならないと思うんです。したがって、こういう問題は経済成長率とかあるいは財政展望と同じ……
○田渕哲也君 国鉄の質問に入る前に、新聞等の報道では、三原山の噴火が非常にひどくなって住居地域にまで被害が及びそうだと。島民にも避難命令が出る等、非常に大きな不安に駆られておることと思いますが、もちろん政府としてはこれのいろいろの諸対策には万遺漏なきを期しておられると思いますけれども、十分な対策なり配慮を、さらに準備というものをお願いしておきたいと思うんです。
まず、総理にそれの御見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 よろしくお願いしたいと思います。
国鉄の問題につきましては、私はまずこの分割・民営というような、これは本当に大事業だと思うんですけれども、数年前はいろいろ論議には上っ……
○田渕哲也君 国鉄の分割・民営という、これは我が国の鉄道史上のみならず政治史上でも特筆すべき大事業だと思いますけれども、この法律の成立も間近だというような状況になっております。しかし私は、これは法律が成立したからこの大事業が終わったとは言えないのであって、むしろこれからその大事業が始まろうとしておるのだと思います。そしてこれが将来どういうふうに国民から評価されるかというのは、分割・民営化された鉄道が立派にその経営が行われ、役割を果たせるかどうかにかかっていると思うのであります。 そこで、私は、これからの新しい会社がその役割を果たせるには、何といっても新しい会社の経営者、あるいは労働者も含めた……
○田渕哲也君 まず、外航船舶建造融資利子補給
臨時措置法の一部を改正する法律案について質問いたします。
まず、今回の法改正に伴って利子補給の対象会社にとっては五十七年度以降六十六年度まで連続十年間利子補給金の支給が繰り延べられるという結果になるわけです。五十七年度以降六十六年度までの、六十二年三月以前対象融資残高に係る利子補給金の繰り延べ措置に伴う海運会社の損害額というのは幾らぐらいかわかりますか。
【次の発言】 これは本来この利子補給に基づいて契約されておるものでありますが、その後の国の財政事情によるこういう変更によってそういう損害を与えておるわけでありますが、この損害額は何らかの形で補て……
○田渕哲也君 運輸大臣の所信表明に関連しまして、これからの運輸行政について二、三の点について質問をいたしたいと思います。 いよいよ二十一世紀も間近に迫ってまいりましたけれども、これからの大きな変化の特徴は、やはり高齢化社会、さらには情報化社会、また国際化、この三つの波が押し寄せてくるだろうというふうに言われております。そこで、それに関連して、運輸行政の中で関係のある面について少し質問をしたいと思います。 まず第一は、高齢化の問題であります。 我が国は急速なスピードで高齢化しておりますけれども、そういう中で高齢者あるいは身体障害者等、いわゆる交通弱者に対応した交通施設をどう整備していくかと……
○田渕哲也君 総理は、この国会における施政方針演説の中で、戦後の我が国の民主政治の歩みについての反省とともに、今後その発展に努力を続ける決意を表明されております。総理が頭の中に描いておられる理想的な民主政治とはどういうものか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 今回総理が推進しようとされました売上税の問題をめぐって一連の出来事が起こっております。まず、その売上税に対する世論の反対、それから選挙、またそういうものを通じて、終局的には衆議院において売上税は議長預かり、各党の協議機関にゆだねるということになったわけでありますけれども、この売上税をめぐる一連の出来事の経緯について総理はどう考……
○田渕哲也君 今回の日航法廃止を政府は行革関連法と位置づけておられますけれども、この日航の民営化が行革面でどのような効果があると考えておられるか、まずその点についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 日航の民営化は、我が国の航空企業の運営体制、すなわち、今までの運営体制として位置づけられてきた四十五年、四十七年体制の廃止、こういう大きな変化というものがあるわけでありまして、それに対する対応という観点からもこれは進めなければならないと言われております。
ただ、この運営体制の変更が必要になった理由というのは何でしょうか。
【次の発言】 そうすると、今までは全体の航空需要あるいは航空産業その……
○田渕哲也君 鉄建公団は五十四年の閣議決定で統合・廃止することになっていたのを、ことしの一月の閣議決定において存続を決定いたしました。もちろんその当時はまだ国鉄が分割・民営されていないときでありまして、事情が変更したこと、それから国鉄の持つ技術集団をこういう形でまとめることが必要だ、こういうことはよく理解できるのであります。ただ、これは公団として残す必要があるのかどうか、この点若干疑問に感じますので、この点について運輸大臣の見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 公共性が高く採算がとりにくい工事というのは、具体的にはどういうことが想定されますか。整備新幹線はその一つかもわかりませんが、他……
○田渕哲也君 まず初めに、整備新幹線関係の予算、六十三年度も鉄建公団分として百五十億計上されておりますが、これは今までの推移を見ても、五十六年度からもうつけられておるわけですね、建設費。調査費は五十四年度からずってついておるわけです。特に建設費の場合は、予算はつけたけれども決算額はずっとゼロだ。つまり全く使われていない。このような予算の組み方というものについてどう考えられるのか、まずお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 予算を組むからには、例えば五十六年度にもう既に新幹線の建設費が国鉄関係四十億、鉄建公団四十億ついておるわけです。五十六年度に予算を組むというからにはその前提条件があるでしょ……
○田渕哲也君 前回は整備新幹線の問題についてお伺いをしましたけれども、それに関連をしまして、若干質問をしたいと思います。 先ほども総合交通体系につきまして大臣の方から、長距離は航空、それから中距離は新幹線と、そういった御説明もあったわけでありますけれども、総合交通体系というのは、やはり国民の足として一番最適な機関というものが国民のニーズに応じてでき上がっていくというのがいいわけでありまして、また、それがひいては交通に投資する資源の効果的な配分につながる、このように考えるわけですけれども、この総合交通体系をどのような手法でつくり上げるのかという点についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 国鉄が民営化実施後一年迎えたわけですけれども、JR各社の経営状態は予想を上回る好調なことになる予想であります。この状態について、運輸省としてどう判断をされておるのか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 このように経営が改善しておる原因というのは、今も申されましたJR各社の営業努力、経営努力、そういうものも一つの大きな要素だと思いますが、何といっても大きな原因は、過剰人員の解消、あるいは予定された人員より少ない人間でやっておる、まあ人件費が大幅に浮いておる、こういうことだと言われております。
それから私は、本質的にはもう一つあるわけでありまして、やはり非常に膨大な債務、……
○田渕哲也君 昭和三十四年以来、国内旅客船公団の設立から今日に至るまで、いろいろ経緯がありましたけれども、この船舶整備公団が仕事をしてきたわけです。
この公団が果たしてきた役割、あるいは成果についてどう考えておられるのか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 ある一定の時期に、例えば戦後のある時期に老朽船の代替建造をして安全と近代化に寄与してきた、これはよくわかるわけです。ただ、そういう一定の時期に一定の効果は上げ得たと思うんですけれども、日本の内航海運が抱えておる本質的な問題、これは必ずしも公団の責任というわけではありませんけれども、そういう内航海運の抱える課題というもの、これはあ……
○田渕哲也君 まず、船員法の問題でお伺いをしたいと思います。
労働基準法が昨年改正され、ことしの四月からそれが実施されております。ところが、船員法の改正は、労働基準法に比べて一年おくれになっております。これは一体どういう理由なのか、お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 そういう調査とか、あるいはいろいろな機関で相談する時期が遅過ぎると思うんです。労働基準法の改正についていろいろそういう審議や調査が行われておるときは何もしないでおいて、労働基準法の方向が大体出てからやっと動き出すのはおかしいんじゃないか。やっぱり労働基準法を改正するならそれにテンポを合わせるような状態で準備を進めるのが本来……
○田渕哲也君 本件は、警察等でまだ調査中でございますし、事故の原因もはっきりわかっていない段階ですけれども、既にマスコミ等ではいろいろの報道もなされておるわけであります。中には非常に食い違った報道もありますし、これは混乱しますので、私はその意味で、まず警察の方にお伺いしたいと思います。 ブレーキはもう衝突直前にかけたということも報道されておりますし、そのときのスピードは二十キロないし三十キロという報道もあれば、四十キロ以上出ておったという報道もございます。まず、この点の事実はどうかということをお伺いしたいと思います。なお、地上施設には全く問題はないということも報道されておりますが、この点はい……
○田渕哲也君 人事院勧告に関連して若干質問したいと思います。
まず第一に、就職に際して国家公務員を志望する者、具体的には公務員の採用試験の申込者の数で見ているわけですけれども、昭和五十三年がピークで、当時は三十八万七千六百十八名の方が公務員試験の申し込みをしました。それからずっと傾向的には減少の一途をたどりまして、六十三年度ではこれが二十一万名余りに減っておるんです。この傾向についてどのように判断されておるか、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 今説明されたいろいろの原因があると思いますけれども、公務員の給与の面でも、若い人から見たら余り魅力がなくなってきておるということも言えるので……
○田渕哲也君 大分時間も経過しましたので今までの質問とダブる点はできるだけ省略しまして、簡潔にお伺いをしたいと思います。
まず第一に、我が国では臓器移植を必要とする患者がかなり多い。また希望する方が多い。ところが、実際に行われておる臓器移植の例は角膜、腎臓以外はほとんどありません。その理由ほどこにあろのか、厚生省にまずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 我が国で今まで脳死状態が臓器移植のために臓器を摘出した例は幾つぐらいありますか。
【次の発言】 脳死状態で臓器移植を行うこと自体は違法ではないわけですね。
【次の発言】 法務省にお伺いしますが、今まで臓器移植で告発されたのは、先ほど御答……
○田渕哲也君 まず始めに光石参考人にお伺いします。 弁護士会の意見書を見ておりますと、光石参考人は弁護士会は脳死に対しては白紙だということをおっしゃいましたが、しかしこの意見書をよく読んでみると、垂井先生が言われるように完全に判定された脳死は個体死であるということを否定されておるというふうには思わないわけです。むしろ脳死の定義、つまり脳の不可逆的機能喪失を脳の死とするということについては疑問がある、これについてはもっと高度の医学的検討が必要であると言われております。それから、脳死の判定基準、竹内基準を採用するについても、その妥当性について疑問がある。したがって、こういう点がきちんと条件が整え……
○田渕哲也君 初めに、公的年金の一元化の問題で質問をしたいと思いますが、政府は、平成七年をめどとして公的年金の一元化を行うという方針でありますが、この一元化をした場合に大体どういう姿になるのか、ごく概略で結構ですからお聞きしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、個々の年金を受ける人あるいは掛金を払う人の立場からいうと差がなくなる、同じ負担をすれば同じ給付が受けられるということになると理解していいわけですか。
【次の発言】 そうすると、いろいろな年金があるけれども、その財布が一つになるということではない、財布はそれぞれ別々に持っていって、一階建て、二階建ての部分は共通の保険に加入する、そ……
○田渕哲也君 初めに公務員試験の申込者の減少の件についてお伺いしたいと思います。
近年国家公務員試験の申込者数が大幅に減少しておりまして、I種、II種、III種、それぞれ昭和五十三年度をピークにしまして後は長期低落の傾向をたどっております。五十三年に比べますと大体半分あるいはそれ以下というふうになっておりますけれども、この申込者数減少の理由を人事院としてどう考えておられるかお伺いしたいと思います。
【次の発言】 最近は確かに人不足が甚だしくて民間企業でも人の採用が非常に困難という状況になっておるわけでありますが、確かに好況のときには公務員志望者が減る、不況時にふえるということは従来からその傾……
○田渕哲也君 集中豪雨による九州における災害によりまして、交通関係におきましても、JR九州を初めとしまして、西鉄、松浦鉄道、島原鉄道、熊本電気鉄道等、広範囲にわたって被害が出たわけであります。そのうち、JR九州の豊肥本線の一部を除いて復旧したというふうに伺っておりますが、問題はこの豊肥本線の復旧であります。豊肥本線についてはどういう方法で復旧するのか、その方針が決まっておるのかどうか、その点についてまず運輸省にお伺いしたいと思います。
【次の発言】 復旧方法について検討中ということでありますけれども、必ず復旧するという方針は変わらないわけですね。もうやめてしまうということはないですね。
○田渕哲也君 大蔵大臣も十一年も放置しておったことにびっくりされたようですが、私はやっぱりその原因をしっかり把握しないとこれからも同じようなことが続くおそれがあると思うんです。 それで一つは、今、星川委員からお話がありましたように、どれぐらい乖離したら見直すというような基準をはっきりさせることが大事だと思うんです。今までは大体三割ぐらいまではいいだろうというようなことが私は十一年も放置された一つの理由のような気がします。 それからもう一つの理由は、私は所管部署の問題があると思うんです。これは大蔵省の主計局の所管ということになっておりますが、主計局というのは大体国の財布の元締めなんです。でき……
○田渕哲也君 イラクのクウェート侵攻が起こってから一カ月余りたちましたが、私はこの間の政府の対応を見る場合に余りにももたもたしておるのではないかという感を禁じ得ないのであります。いわゆる危機管理能力ということが言われますけれども、どうも危機管理能力が不十分ではないかという気がします。 まず第一は、在外日本人対策、これは本当に万全の対策を立てることができたのかどうか。まず、イラクがクウェートへ侵攻するというような情報をいつキャッチできたかということであります。うわさによると、ソ連はかなり前から知っておったといううわさもありますし、アメリカも事前に知っておったといううわさもあります。それから、聞……
○田渕哲也君 まず初めに、法制局にお伺いしますが、皇室典範の第二十四条には「皇位の継承があつたときは、即位の礼を行う。」と規定されております。この皇室典範にいう即位の礼とはどういう儀式を指しているのか、お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 旧憲法下においては旧皇室典範に基づいてつくられた皇室令の中に登極令が定められておりました。そして、その中に践祚、即位の礼の範囲が定められておったのでありますけれども、現在の憲法下におきましてはこの登極令は廃止され、そして皇室典範第二十四条にいう即位の礼の範囲を定めたものはないのであります。
そこでお伺いしますが、昨年一月七日に皇太子明仁親王が皇位を継承……
○田渕哲也君 まず、恩給のベースアップというものについてお伺いしますが、恩給のベースアップの意義及び目的は実質的価値の維持ということだと言われておりますが、この実質的価値の維持とはどういうことなのか、この点についてお伺いをします。
【次の発言】 実質的価値の維持のために一番合理的な基準というのは公務員の給与にスライドするということではないかと思いますが、この点はいかがですか。
【次の発言】 ここ数年来この恩給の問題につきましては臨調あるいは社会保障制度審議会、さらには衆参両院の委員会あるいは国家公務員等共済組合審議会、これらの答申あるいは決議等が出ておるわけでありますが、これではやはり恩給制度……
○田渕哲也君 初めに防衛庁長官にお伺いをしたいと思います。
現在もアメリカで米ソの首脳会談が行われ、軍縮の問題で話し合われておると聞いておりますけれども、世界の情勢が非常に大きく変化しております。そういう変化を反映して、米ソを初めとして各国は防衛構想や防衛力整備の見直しに着手しておるようであります。我が国の政府もこのような変化は好ましいとの見方で変化を認めておられるわけでありますけれども、それとの関連で、今後我が国の防衛構想なり防衛力整備のあり方についてどのように考えていこうとしておるのか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 防衛力の整備というのはやはり中長期にわたってやるべきもの……
○田渕哲也君 大分時間も経過しておりますので、私は提出されております防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案に関連した問題を中心に、かいつまんで質問をしたいと思います。 まず第一は自衛官の処遇改善についてでありますが、この法律案提出の背景につきまして、防衛庁の資料によりますと、大部分の者が定年を迎える五十三歳は子弟の養育費や住宅ローン等いまだ出費のかさむ時期であること及び退職自衛官は一般公務員に比べると生活費を大幅に切り詰めているとの説明がなされております。 初めに、退職自衛官の生活の実態について防衛庁としてどのような認識を持たれていますか、お伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 昭和五十六年に第二臨調が設置されてから九年たっております。その間、第二臨調初め第一次、第二次の行革審と審議会も相次いで設けられたわけでありますが、この間の行革の推進について政府はどう評価しておられますか。先ほどの質問で、成果について大臣の方からいろいろありました。私は、成果と同時に、まだ不十分な点、問題点もあると思うんですが、それらを含めて政府の見解をまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 成果について御答弁があったわけですが、確かに国鉄を初めとする公社の民営化、これも非常に大きなことだったと思うんです。よくできたものだという気もするぐらいでありますけれども、それからまた特例……
○田渕哲也君 今まで政府の進めてこられた行政改革は、三公社の民営化ということもありましたが、それも含めて財政再建というものを優先させてきた。そして、行革の最も基本的な部分である中央官庁の組織の改編とか公的規制の緩和とか地方分権の推進、こういうことは余り進んでいないというのが現状であります。こういう問題はなかなか難しい問題で、よほど政府が強力な力を持っていないとなかなかできないんじゃないか。必ずしも審議会をつくればそれでできるというものではないと思いますし、また審議会がどういう答申をつくるかというのも非常に重要な問題だと思います。第二次行革審の審議会の答申は問題提起はたくさんされておりますけれど……
○田渕哲也君 まず初めに、総務庁長官に対しまして、国税職員の定数増についてお伺いしたいと思います。 これは前に当委員会において同僚委員から取り上げられたこともございますし、大臣自身専門家でございますからよく御承知のことと思いますが、最近は日本経済の発展、それによって納税人口が激増しておりますし、また個々の取引規模も大型化しつつあります。さらに取引内容が複雑多様化しつつある。さらに業務の国際化も進みつつある。それに加えて、平成元年四月から消費税が導入されたことによる事務量の増加もあります。このようにいわゆる徴税業務というものはどんどん膨れ上がっておるのに国税職員の定数は十年前と比べてもほとんど……
○田渕哲也君 今回の法律は運輸省に運輸審議官を設置するとともに内部部局の改正を実施するものであります。この運輸審議官の設置につきましては、国際情勢の変化あるいは国際運輸行政を強力に推進するためということでありまして、結構なことではないかと思います。ただ、内部部局の改正につきましては若干わかりにくい面があると思うんです。 といいますのは、昭和五十八年の第二臨調の答申を受けて五十九年七月から内部部局の改革が実施されました。この臨調の答申には非常に具体的にうたってありまして、「国内面については、幹線交通、地域旅客交通及び貨物流通の主要な行政ニーズに対応して、総合的かつ効率的な交通ネットワークや流通……
○田渕哲也君 私も、まず防衛大学の問題で質問をしたいと思いますが、入学の応募者というのはたくさんあるわけですか。
【次の発言】 そうすると、非常に倍率は高いといいますか、応募者は多いわけですね。それだけたくさん希望者があるという理由はどこにあるとお考えですか。
【次の発言】 それから、卒業生の中で任官を拒否された人たちは民間企業へ就職されるわけですか。
【次の発言】 これは確かに任官拒否者は非常に年々ふえているわけですけれども、ただ任官数そのものは減っておりませんね。だから、実際上の差し支えはないということになりますか。
【次の発言】 自衛官の中の人の配置その他を考えると、大体四百名前後の任官……
○田渕哲也君 ゴルバチョフ大統領がソ連の元首として初めて訪日をされ、首脳会談が行われました。また、国会での演説の中でも触れておりますけれども、ゴルバチョフ大統領はソ連の新しい軍事ドクトリン、それからソ連の極東における軍縮、それからさらにアジア安保に対する構想等、演説の中でも触れましたし、また首脳会談でも触れられたようでありますけれども、平和攻勢という言葉は適切ではないかもわかりませんけれども、やっぱり一つの平和構築のための戦略を持って日本に来られておると思います。 ただ、日本政府は、ゴルバチョフ大統領に対して日本としてどういうような平和戦略なり構想を持ってこの会談、ゴルバチョフ訪日に臨んだの……
○田渕哲也君 国家公務員の退職手当は勤務条件の重要な一つの要素ではないかと思うんですが、そうするならば、国家公務員の給与は人事院の勧告ないし意見の申し出によってそれが尊重されるということになっているわけでありますが、退職手当の場合にはそうはなっていない。人事院が民間企業の実態を調査する、それから国家公務員の退職手当の調査及び民間の退職金との比較検討は総務庁が行っておる、そして総務庁が退職金のあり方について決めるということになっておりますね。これはどういう理由ですかお伺いしたいと思います。
【次の発言】 本来なら賃金、労働条件については労働組合と使用者側とが交渉して、そして協約によって決めるとい……
○田渕哲也君 まず、行政改革について総務庁長官にお伺いしたいと思います。
臨調発足以来長年が経過しておりますが、特に行政改革については第二臨調が発足し、そして国鉄等の民営化が行われて画期的な進歩を遂げたというふうに思っておりますが、しかしまだまだ行政改革としてやるべきことはたくさんあると思います。今までの政府の進めてこられた行政改革についての評価と、それから今後の方針についての基本的考え方を大臣からまずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 私は、行政改革というものは非常に難しい仕事だと思うんです。したがって、最初の臨時行政調査会が発足してから長年たっておるにかかわらず、実態というものはそ……
○田渕哲也君 まず、先ほども質疑の中で触れられた点でありますが、今回の人事院勧告に先立って、去る五月十四日、閣議でいろいろ議論が出た、そしてその意を体して総務庁長官から人事院総裁に対して公務員の給与の改善方についての申し入れが行われた、このような報道がされておるわけであります。これは全く異例のことのように思われるわけでありますけれども、まず確認したいことは、この閣議で問題になった点、閣議の中で出た問題意識、その点について長官にお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、中央省庁の公務員の給与が民間に比べて低いということがクローズアップされているわけですね。
それから、官民較差の比較……
○田渕哲也君 総理は、所信表明演説の中で、国際社会は「何百年に一度という大きな変化が起こりつつある」、さらに「新しい世界平和の秩序を構築する時代の始まり」と述べられております。 私は宮澤総理の経歴を読ませていただきましたが、昭和十七年に大蔵省に入省され、昭和二十四年には大蔵大臣の秘書官、二十五年には通産大臣の秘書官を兼任され、そして二十六年にはサンフランシスコ講和会議に全権の随員として参加され、二十八年には参議院議員当選、四十二年に衆議院議員当選。そしてその後、経企庁長官、通産大臣、外務大臣、官房長官、大蔵大臣、こういう要職を歴任されて今日に至っておられるわけです。言うならば、今の世界の大き……
○田渕哲也君 まず、公務員の給与の改善の問題についてお伺いします。 ことしも終わりごろになって、何とか差額支給が間に合うというような状態になりました。例年大体これと似たような経過をたどっておるわけでありますけれども、私はこの人事院勧告制度というのは非常に合理的な制度だと思っております。本来なら政府と労働組合の代表が団体交渉で賃金改善について決めるのが筋合いでありますけれども、それにかわって民間準拠を基本とした人事院勧告が出てそれを完全実施する、こういう意味で非常に合理的な制度だと思いますけれども、せっかくこの合理的な制度があるにもかかわらず、運用の面では決して合理的ではない運用がされておると……
○田渕哲也君 私は、民社党・スポーツ・国民連合を代表して質問をしたいと思います。 前国会で継続審議となりましたPKO法案もやっとこの国会で審議が始まったわけであります。我々は、PKO法案、つまりPKOに自衛隊も含め参加することは基本的に賛成であります。しかし、国民の理解をできるだけ幅広く得ること、また一方では行く立場になって、自衛隊の方とかあるいはPKOに参加する方々が安心して誇りを持って行けるような体制をつくること、三番目は海外の諸国民の方々が危惧を持たないような万全の措置をとること、これが必要だと思います。したがって、一つはシビリアンコントロールによる歯どめをしっかりとつけること、それか……
○田渕哲也君 このPKOの法案が提出され、そして審議が行われておるわけでありますけれども、私はこの背景には世界情勢の大きな変化というものがあると思います。 総理もおっしゃっておりますように、まさに第二次大戦後の一つの時代が終わった、これから新しい時代が始まろうとしておるのだと思います。この新しい時代がどういうものになるかというのは、これはだれにもわかりません。推測はできたり評論はできますけれども、これはこれから日本人も含め世界の人々がつくり出していくものでありますから、だれにもわからないと思います。そして、それはやっぱり日本を含め世界の人々の希望とか意思とか行動力がつくり出していくものだと思……
○田渕哲也君 民社党の田渕でございます。 明石代表が国際的に極めて重要な仕事を日本人としてやっておられることに対しまして、我々としましても誇りに感じ、またその仕事が必ず大きな成果をおさめて成功されますように心からお祈りをしたいと思います。 先ほど明石参考人の方から、日本の行う貢献はバランスのとれたものであることが望ましいと。このお言葉は、一つは財政的な面、人的な面、こういった面でのバランスということも含まれておると思います。また人的な面では、例えばUNTACの場合を例にとりましても、たくさんの仕事の部門が分かれておりますけれども、それぞれの部門についてもバランスがとれておることが望ましいと……
○田渕哲也君 私は、まず国連待機軍の制度についてお伺いをしたいと思います。
現在、PKOに派遣するものとして待機軍という制度をとっておる国が幾つかありますけれども、それらの国とその様式について、まず御説明を伺いたいと思います。
【次の発言】 この待機軍制度が設けられた経緯とその理由についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御説明にもありましたけれども、私はこの待機軍制度を設ける理由なり必要性があるように思うわけです。といいますのは、国連平和維持活動の任務の特殊性というのがあります。これは軍隊でなければできないけれども、軍隊の仕事とは違うわけです。
例えば、この間UNTACの……
○田渕哲也君 お答えいたします。
三党合意を踏まえて、法案修正の必要な点を修正したものが修正案となっております。
【次の発言】 今までの各委員の答弁と同じでございます。
【次の発言】 お答えいたします。
「日本国民はこという表現は、前文にもございますし九条にもございます。これは日本国民としての意思表示というか、それをあらわしたものだというふうに理解しております。
【次の発言】 防衛庁の方でPKOの準備に対してどの程度の活動をしておるのか私もつまびらかではありませんけれども、既に法で与えられた権限の枠を逸脱してそういうことをしておるというふうには理解しておりません。PKOについて必要な研究と……
○田渕哲也君 お答えいたします。 きのうも小川委員の御質問に対しましてお答えいたしましたとおりでございますが、この決議は、自衛隊の法制定に当たりまして、憲法の精神を踏まえ、二度と他国を侵略したりはしないとの意思表示をあらわしたものと受けとめております。我が党としては、現在もその気持ちは変わるものではありません。また、あの国会決議は、当時の国際情勢や我が国の置かれた立場から見て、戦争のための海外出動を中心にした想定がなされ、平和時の平和目的の自衛隊の海外派遣など想定できない状況の中にあって、当時から見れば極めて当然の内容であったと思います。 しかし今日、我が国は世界第二の経済大国となるなど、……
○田渕哲也君 お答えします。
戦争にはいろいろな戦争があるわけであります。例えば自国を守るための自衛戦争、それから武力をもって他国の領域に攻め入ったり、他国を自分の国に都合のいいような状態に変えていく、これは侵略戦争、それからもう一つの概念としましては、こういう侵略戦争をする国に対する制裁のため戦争、いろいろありまして、またいろんな要素が複合しておる場合もありますけれども、第二次世界大戦における我が国のとった行動は侵略戦争と言われる部分が多かったのではないか、このように考えております。
【次の発言】 お答えいたします。
どちらが優位にあるかということになれば、PKOの活動自体は国連事務総長……
○田渕哲也君 我が民社党は、結党以来三十年余にわたりまして、自衛隊は合憲であるという見解をずっと変わらず持ち続けております。 その理由は、申し述べるまでもないかもわかりませんけれども、この憲法の立法者の意図、それからもともとはマッカーサー司令部が草案をつくりましたけれども、それが法律になる段階で幾つかの修正が加えられております。 最初は、第九条におきましては、自衛のためであってもそういうものは禁止するという、その自衛のためであってもということが削除されました。それからもう一つは、「国際紛争を解決する手段としてはこという文言が加えられております。それからもう一点は、その次の項ですけれども、「……
○田渕哲也君 二つほどの点で質問したいと思います。 まず第一は補欠選挙の問題ですが、不幸なことに昨年の暮れごろからことしにかけて参議院の同僚議員の方が亡くなるケースが非常に多いのでありまして、そして参議院の補欠選挙もそれに従って行われてきましたし、またこれからも予定されておるわけであります。 参議院のこの補欠選挙というのは、東京、北海道以外は一人でも欠ければ補欠選挙をやらなくてはならない。そういう意味で、国政の一つの傾向を、世論、国民の反応を占う意味ではそれなりの意義があると思うんですけれども、ただ参議院とか、あるいは衆議院も含めてですけれども、議院の、議会の構成の補充をするという意味合い……
○田渕哲也君 まず、週休二日制の問題でお伺いしたいと思います。 最近の傾向として、日本人は働き過ぎである、労働時間が先進国に比べて長い、そういうことで民間においても時間短縮というのが大きな課題になっておるわけです。ことしの春闘を見ても極めて不況の中で厳しい状況といいながらも、時間短縮につきましては労使の交渉に比較的前進が見られだということも言われております。 さらに、もう既に金融機関は大分前から週休二日制を実施しておりますし、それから民間でも大企業は週休二日制を実施しておるところが非常にふえてきております。そういう点からすると、公務員の週休二日制の実施もまさに時宜を得たというか、いい時期で……
○田渕哲也君 防衛問題で質問したいと思いますが、既に委員の方も言われておりますから、共通した面は省きまして、違う面だけをやりたいと思います。 現在、東西冷戦が解消しまして、世界は対立から協調へ向けて大きく動き、また各国間にも軍縮の動きが進められようとしております。特に我が国にとっては、潜在的脅威の対象であったソ連が解体されまして、当面の脅威も薄れつつある、こういうような環境からすると、やはり我が国もこういう際に防衛力をどんどんふやすというような世界環境ではないということが言えようかと思います。 それからもう一つは、国内の事情も非常に経済不況になりまして、予算が非常に厳しくなってきておる。こ……
○田渕哲也君 国鉄の再建は基本的には三本柱といわれておりますけれども、まず第一に公共的な役割りの上に負わされておる非経済性、これについては国がめんどうを見るべきだと。それから第二点としては、国鉄自体の企業努力で効率化をはかるべきだ。第三点としては、適正な運賃は利用者が負担すべきである。この三つの柱でいくということは、これはまあ総理はじめ政府のほうも述べられておりますけれども、まあ一応この考え方は私は妥当ではないかというように考えております。しかし、いままでの政府の説明やあるいは各委員会での論議を聞いておりますと、どうもこの第三点の、適正な運賃は利用者が負担する、利用者負担の分はこれは非常に明確……
○田渕哲也君 まず総理に、公審に取り組む基本姿勢についてお伺いをしたいと思います。 総理はいままでの委員会での御答弁の中に、経済成長と福祉というものは二者択一でないということも言われております。しかしまた経済成長という、福祉のための手段を防いでしまっては何にもならない、まあこういうことばも言われております。しかし、このようなおことばを総合的に判断しますと、やはり経済成長と人間の福祉というものの調和ということをやっぱり念頭においておられるのではないか。まあこういうニュアンスを受けるのでありますけれども、まずこの点についてお伺いをしたいと思います。
○田渕哲也君 時間がございませんので、まとめて御質問申し上げたいと思いますので、逐一御答弁をいただきたいと思います。 政府は、沖繩返還交渉に際しましては、七二年返還・核抜き・本土並みの三原則に従って行なっておられるようでありますけれども、七二年返還というのは、これは時期の問題ですから、ほんとにそうかどうかよくわかるわけです。また核抜きの問題は、ほんとに核があるかないかという確認の問題がありますけれども、これもあるかないかという、これは非常にはっきりした問題である。ところが、この「本土並み」というのは、私は非常にあいまいなといいますか、幅の広い解釈ができる要素を持っておるのではないかと思います……
○田渕哲也君 私は事故直後、遺族の人たちと一緒に現地に行ってまいりましたが、その悲惨さはまさに言語に絶するものがございます。私は、今回の事故ははしなくも佐藤内閣の本質を端的に暴露したものであると言わざるを得ないと思うのであります。佐藤内閣はすでに史上最長の政権といわれておりますけれども、私は、政治権力の座に長くいることが価値があるとは思いません。むしろその政治権力というものを国民のために正しく行使することこそが政治家として価値のあることではないか。しかしながら、佐藤内閣は国民生活の尊重ということを口ではおっしゃいますけれども、そのために必要な措置はいままで怠慢でかあるいは故意でか、とってこられ……
○田渕哲也君 今回国鉄の当局の進めてきました生産性向上運動が歪曲されて、不当労働行為を起こしたことばきわめて遺憾だと思います。しかし、この当局の不当労働行為というものは、文字どおりこれは不当でありますから、悪いことは明らかである。したがって、当然これは改めるべきだと思います。しかし、この不当労働行為をやって、それが悪かったから改めた。それだけで問題が基本的に解決するとは思わないのであります。なぜかといいますと、これは国鉄の再建という大きな問題にからんで出てきた問題であって、今日国鉄の再建は五千六百五十四億円の赤字をかかえ、国並びに国民にとっての重大問題となっております。この再建をやるために、生……
○田渕哲也君 まず初めに全公述人にお伺いをしたいと思いますけれども、いまわれわれは国鉄、特に国鉄運賃の値上げについて審議をしておりまして、また、われわれは、この値上げというものについては大衆の負担増になる点で反対という態度をとっておるわけですけれども、ただ、考えてみますと、国鉄が日本の国内の人間並びに物資の輸送で非常に重要な役割りを果たしておるのですが、それだけの輸送というものはやっぱりやらなければならないし、やるにはやっぱり費用がかかるわけですね。それで、われわれが運賃値上げに反対するという意味は、その利用者負担の増大に対して反対しておるということになるわけです。それで、この場合考えてみます……
○田渕哲也君 だいぶ時間も経過しておりますので、二、三の点について簡単にお伺いしたいと思います。 初めに澤公述人に対してお伺いをいたしますけれども、国鉄の競争力の低下のところで、投資、技術革新はけっこうだけれども、トラックとの過当競争を放置しておいてはいかぬということをおっしゃったわけですけれども、そうすると、このトラックと鉄道との調整を、先ほどからのお話を聞いておりますと、運賃制度の管理ということをおっしゃったわけですけれども、運賃制度の管理だけでトラックと鉄道との調整が可能とお考えなのかどうか、あるいはそれ以外の何らかの調整措置というものもあわせてやられるのかどうか、この点が第一点です。……
○田渕哲也君 私は、まず深夜の割り増し手当に対する免税についてお伺いをしたいと思います。
以前、鉄鋼労連から交代勤務者に対する減税についての要請が、これは田中内閣時代だったと思いますが、総理大臣、大蔵大臣、労働大臣、各大臣に提出されたわけであります。もちろん当時の大蔵大臣も大平大臣だったと思います。この点について、今回の所得税の税制改正の中では取り上げられておりませんけれども、大蔵大臣はどのように考えられておるのか、この点についてまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私は、基本的な考え方として、労働の質によってその収入――労働の質か違うからそれに対して税を変えるというのは、これは困難だ……
○田渕哲也君 まず初めに、領海法と非核三原則の問題について若干質問をしたいと思います。
領海法の附則2に「当分の間」という言葉がありますが、この「当分の間」というのはいつまでのことですか。
【次の発言】 そうしますと、国連海洋法会議で国際海峡の通航の方法が決まれば、この分についても十二海里に広げると解釈していいわけですね。
【次の発言】 政府は、いままで非核三原則はあくまで守るということを繰り返しておられるわけですけれども、国連海洋法会議で現在非公式単一草案というもので国際海峡での妨げられない通過通航権、こういうことを言っております。これについて核積載艦は含むか含まないか、これはいまだに検討……
○田渕哲也君 まず、防衛庁長官にお伺いをしたいと思います。
領海の十二海里化さらには二百海里の漁業専管水域の設定によりまして、わが国の主権の及ぶ範囲並びに経済権益の及ぶ範囲が拡大されますけれども、これらの水域の警備並びに防衛について基本的にどう考え、どう対処しようとしておられるか、まずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 これは、わが国の防衛上きわめて大きな状況の変化だと思うんですね。こういう問題について、当然国防会議にかけられるべきことだと思いますけれども、防衛庁長官並びに国防会議事務局長の見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私は、二百海里の漁業水域の問題だけ申し上げておるわ……
○田渕哲也君 先ほども若干論議をされた点ですけれども、大蔵省は三月に中期財政見通しというものを出されております。これによりますと、昭和五十五年度には赤字国債の発行をゼロにすると、こういう目標を立てておられるわけですけれども、果たしてこれが可能かどうか、まずこの点について大蔵大臣にお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 そうすると、改めて確認をしたいと思いますけれども、五十五年度に特例公債をゼロにするというのが前提になって増税その他の方策が決められる、このように考えていいわけですか。
【次の発言】 まず、歳入面でのことについて試算の表が出ておるわけです。これはケースA並びにケースBというふうに……
○田渕哲也君 私は、このハイジャックの防止のための法改正ですけれども、確かにこれは必要だと思います。しかし、法律改正をしたからハイジャックが全く起こらないということは考えられないわけです。もちろん、ダブルチェックの強化その他あらゆる手は打ってもらわなくてはなりません。しかし、私はやはり万が一起こった場合の政府の姿勢というものをはっきりしておく必要があると思います。人命は地球より重いということで人命尊重の基本でやってこられました。ところが、その後西独で起こった対処の仕方は、これとは逆のようなかっこうできわめて強硬措置をとった。しかし、私は、これは人命尊重かあるいは法秩序の維持か、こういう二者択一……
○田渕哲也君 まず総務長官にお尋ねをしたいと思います。 この年の数え方といいますか、名称といいますか、そういうものは一般に使われておるのは西暦、日本では元号あるいはその他あるわけでありますけれども、確かに国際的な便利さから言うと西暦というものが一番便利であることは間違いがありません。しかしながら、西暦というものはキリストの生まれた年から数えられるという、まあキリスト教徒でない人たちにとっては理論的にはなじみにくい。それから私は、便利であるからといって国際的に何も画一化をする必要はない。むしろそれぞれの国が独自の固有の伝統とか慣習とか文化、そういうものはやはりできるだけなくさない方がいいのでは……
○田渕哲也君 私は、ベトナム難民対策について、外務大臣初め関係部署の方々に質問をしたいと思います。 このベトナム難局の問題は、人道上の見地からはもとより、日本はアジアの一員でもあるわけであります。しかも、このアジアの中では経済力が比較的大きい方でありまして、その意味で、このベトナム難民に対しては、わが国とすれば、より積極的な姿勢をもって取り組むべきだと思うんです。ところが、いままでの経緯を見てみますと、わが国のこれに対する対応は非常に消極的である。そういう意味で、国際関係におきましても日本に対する批判が高まっておる、これは外務大臣も十分御承知のことだと思います。まず、この点についての基本姿勢……
○田渕哲也君 私は、今回のこの農住法案が宅地供給をふやすという趣旨から出されたものだと思いますけれども、しかし、年々宅地の供給というものが減少してきておるわけです。
まず初めに、建設省にお伺いをしますけれども、宅地供給が減少してきた原因というのは一体どこにあるか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 宅地供給をふやすためには、その原因を取り除いていかなければならないわけです。
第二点の問題は、今度の法案とは直接関係がないから省略しますけれども、地主が土地を手放さない。今度の法案は地主が土地を手放さなくても宅地化できるということをねらっておると思いますけれども、地主が土地を手放さない……
○田渕哲也君 まず、農林水産大臣にお伺いをしたいと思います。 農林水産省は、補助金の件数においては各省庁の中で最も多い。また金額についても、社会保障や教育と並んできわめて大きな額を占めておるわけであります。また最近、第二臨調の方針として、特に農水省関係の特殊法人の思い切った整理が必要だということも言われております。さらには、わが国の農業政策をめぐる論議というものも非常に活発化しつつある。こういう観点から考えまして、農林水産省というのは、行政改革を進める中でのきわめて重要なポイントになっておるというような気がするわけであります。したがって、農林水産大臣の行政改革に対する基本的な考え方なり姿勢と……
○田渕哲也君 まず、吉田、中山両先生に対しましてひとつお伺いしたいと思いますことは、公共性と経済合理性の関係についてであります。 私は公共性と経済合理性というものは決して矛盾するものではないと思うんです。むしろ、公共事業だから経済合理性を無視してもいいというのは間違いであって、経済合理性を追求することがよりよく公共的な使命を果たせることになる、こう思うのであります。しかしながら、シビルミニマムとかそういう観点から経済合理性に必ずしもマッチしないこともやらざるを得ない場合がある。ただその場合に、余り費用と効果の罪離というものが大きくなるとそれは国民のコンセンサスが得られなくなる。コンセンサスが……
○田渕哲也君 民社党の田渕でございます。 先ほどからの各公述人の御意見をお伺いしておりまして、また同時に、この委員会におけるPKO法案の審議の意見の対立的、そういうものを考えたときに、いろいろ意見はありますけれども、そのもとになるのがやっぱり憲法の理念をどうとらえるか、それから自衛隊と憲法との関係、さらには自衛隊の海外派遣と憲法との関係、それが一番対立の中心点になっておるような気がいたします。 そこで、まず憲法の問題につきまして伊藤公述人にお伺いしたいと思います。 私は、民主主義の国においては、基本的には理念とか価値観というものは個人に属するものだと思います。しかし、その中でできるだけ共……
○田渕哲也君 時間が少ないので、私は河口公述人に対してまとめて質問をします。三点ほどお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 まず、ことしの賃上げですが、大体最終的にも五%の台に乗るかどうかというふうに見通されておるようであります。昨年度に比べると若干低くなるわけでありまして、極めて厳しい経済情勢の中ですから交渉ではいろいろ御苦労されたと思います。 ただ、これが今の景気、特に個人消費にどういう影響を与えるか。新聞等では、若干賃上げのパーセントは落ちたけれども、消費者物価が少し下がるから余り個人消費には影響を与えないだろうというふうな見方もされておりますけれども、私はそれはちょっと……
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