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上田耕一郎 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

上田耕一郎[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは上田耕一郎参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。上田耕一郎参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

10期(1974/07/07〜)

第73回国会 決算委員会 閉会後第10号(1974/11/08、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ただいまの加藤議員の八年前の質問を初めとして、その後松本善明議員の質問、小林政子議員の質問、渡辺武議員の質問など、共産党は田中首相の金権政治にからまる疑惑の問題を国会でも次々とこれまで追及してまいりました。いまこの問題が非常に日本の政治の大きな焦点となって、国民も大きな関心を持っております。田中首相の地位の利用、財産の隠匿と脱税、幽霊会社利用等々にからまるこの疑惑は、清潔な民主政治を目ざす上でこれを解明することはもう不可欠の問題だ、その点で国会もこの問題を解明する上で非常に大きな責任を持っていると思います。私は先ほど田代議員、それから同僚の加藤委員の取り上げました信濃川河川敷問……

第73回国会 決算委員会 閉会後第12号(1974/11/15、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、田中首相の金脈問題の一つとして国会でもたびたび取り上げられましたし、きのうの決算委員会でも志苫委員が取り上げた新潟市の南一キロメートルのところにある鳥屋野潟をめぐる問題、これについての田中首相の国会答弁をめぐる問題について質問したいと思います。  最初に大蔵大臣にお伺いしますけれども、国民の一人から国に対する土地その他の寄付申し出、寄付表明、こういうものがあった場合、大蔵省としてはどういう処理をしているのかということについてお答え願いたいと思います。
【次の発言】 問題の鳥屋野潟の土地の問題について、昭和四十七年十一月七日、予算委員会で田中首相から寄付表明の答弁がありまし……

第73回国会 決算委員会 閉会後第13号(1974/11/26、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は当委員会で十一月八日と十五日、十三人の証人要求をいたしました。そのうち佐藤昭、入内島金一、京坂元宇、庭山康徳、片岡甚松の五人については当委員会の理事会で全員一致で招致されることがきまっていたにもかかわらず、きょうそこまでいっておりません。きわめて残念なことであります。私はきょう直接この室町産業の関係者である佐藤昭、入内島金一、庭山、片岡、この四人の人に信濃川河川敷問題についての大きな疑惑をただすというつもりでした。また京坂氏についてもあの工事全体にわたる疑惑をただすつもりでした。きょうは、この参考人出席まで至りませんでしたので、この幽霊企業群の問題について質問したいと思いま……

第74回国会 建設委員会 第1号(1974/12/24、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連して。  信濃川河川敷の問題は十一月八日の決算委員会でも取り上げましたし、それから建設委員会でもこの問題をこの前から取り上げてきたわけで、建設大臣はなったばかりで、いま検討中だと言われますけれども、河川局長、計画局長、ずっとこの問題、委員会の審議の経過も御存じです。それで私、これまでも明らかにしてまいりましたけれども、いまこの契約関係ですね、河川敷の間で売買関係があるということを言われました。この契約自体に非常に大きな疑惑があるということが当委員会でも問題になってきたわけです。  一つは、まず第一に、売った農民に対して重要な事実を教えないで行なっている、錯誤を利用した契約で……

第74回国会 予算委員会 第3号(1974/12/23、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、補正予算三案について、金脈と政治姿勢の問題、同和問題、それから経済問題、核持ち込み問題などについて質問したいと思います。  まず最初に、田中前首相の金脈問題についてですけれども、総理は田中本人が疑惑を解明するだろうと言われておりますけれども、一体、いつごろだと思いますか。この件について田中氏と話し合ったことがあるでしょうか。
【次の発言】 しかし、疑惑が解明できないからこそ、田中氏は首相をやめて、三木さんは青天のへきれきだと言いながら新首相になったんじゃないのでしょうか。共産党が発表した田中首相に対する公開質問状には、何と百項目に及ぶ疑惑が述べられているのであります。一体……

第75回国会 建設委員会 第7号(1975/03/25、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 一つ関連して質問したいと思いますけれども一、下水道の予算が非常に膨大にかかるという問題が出ましたし、それから三次処理その他技術問題、これもいろいろ出ました。三次処理が必要になってくるのは家庭用の排水よりもやっぱり大工場の工場排水、その中にいろんな問題があるわけで、先ほど古賀委員の質問の中にもいろいろそういう問題が出ましたけれども、大きな問題としては、下水道の処理にこれだけ大きな費用がかかるということの中には、春日委員が環境基準の問題も出しましたけれども、企業の問題と、それから環境基準で汚染を防止するという問題の根源には、家庭用排水の問題だけではなくて企業の工場用排水、その問題が……

第75回国会 建設委員会 第10号(1975/06/03、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 宅開公団法の問題について、幾つかの問題点をお聞きしたいと思います。  私たち共産党は、住宅問題の解決のためにニュータウンをつくっていくということ自体には反対ではありません。しかし、大塩計画局長の衆議院段階での答弁を見ますと、大体モデルは千ヘクタールにしたい、千ヘクタールから二千ヘクタールぐらいのニュータウンを三大都市圏につくるという答弁ですね。私、説明を建設省の方に聞きましたら、大体陸の孤島ですね。この三大都市圏のヒトデのように都市化が広がっているけれども、この指と指の間、鉄道のないところ、つまり陸の孤島に大体つくりたいという話です。千ヘクタールから二千ヘクタールと言いますと、……

第75回国会 建設委員会 第15号(1975/06/26、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 大都市地域における住宅地等の供給の促進に関する特別措置法案と都市再開発法の一部を改正する法律案の二つについて質問したいと思います。  前回この委員会を通過した宅開公団法案とともに、この二つの法律は三大都市圏の住、宅宅地政策、都市政策の根幹にかかわる重要法案だと思います。  この大都市法の方のスタートを切ったのは四十八年一月の地価対策閣僚協議会で決めた問題、それからその年の七月の都計審の答申、こういうものですけれども、そういうものを受けて四十八年の十一月一日に行政監理委員会の例の答申がありました。この答申には三つの法律案の骨格が述べられていると思います。その骨格を述べた三つの法案……

第75回国会 予算委員会 第7号(1975/03/11、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連質問をしたいと思います。  いまの立木委員の質問で、沖繩の嘉手納基地に核兵器を輸送任務とする輸送中隊があるという事実が米軍の内部資料に基づいて出されましたけれども、政府はこれだけの資料では不明確だと、あいまいなことを言われておりますけれども、私はもう一つ、この嘉手納基地で核兵器に対するハイジャック対策まで米軍が検討している作戦計画があるという事実を追及したいと思います。  ここにも米軍の嘉手納基地、三一三空軍師団の嘉手納基地の「オペレーションプラン五八二号」という米軍の内部資料があります。限定出版百部であります。これは核兵器を積んでいく場合も含めて、ハイジャック対策の作戦計……

第75回国会 予算委員会 第8号(1975/03/12、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連。  この問題に関連して運輸大臣に質問したいと思います。  その前に一言。七日の渡辺委員の質問の際、私この問題を質問しようといたしまして、委員長から許可されませんでした。非常に残念なことで、予算委員会で関連質問が制止されたのは私が初めてであります。委員長の理由は、他党とのバランスがとれない、また理事会で申し合わせてあるということですが、そういう事実はありません。
【次の発言】 ある党には四名、三名を許し、私たちには二名しか許さない、こういうことはまずいと思うので……
【次の発言】 委員長に対して公正、平等な運営を心から要望したいと思います。  本論に入ります。  先ほど運輸……

第75回国会 予算委員会 第23号(1975/06/12、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、公選法問題についてお伺いしたいと思います。  三木首相はこれまで、次の選挙までに結論を出したいと、参議院の地方区の定数是正について言われておりますが、われわれは、ぜひ今国会で参議院の地方区の定数是正を実現したいと、そう思いますが、全政党が一致すれば地方区の定数是正をおやりになりますか。
【次の発言】 一歩でも前進させたいと、参議院の場合にも一歩前進が必要だと。もし、じゃ全国区の場合について各党意見が一致しなくても、地方区の定数是正について各党の意見が一致すれば、これは一対五になっておるわけですから、これを直すのは一歩前進になると思いますけれども、その場合、全国区問題は差し……

第76回国会 予算委員会 第5号(1975/11/04、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連。  三十日のこの予算委員会で宮之原委員の質問に対して、首相並びに建設相は、この信濃川河川敷問題は公共の用地として利用するようにしたい、で、室町産業が余りに暴利をむさぼらないように原価プラス金利、それから土地の造成費程度で公共用地として長岡市に使わせるような方向にしたい、これが国民に納得のいく措置であるという答弁をされました。これは一見、室町産業があの七十五万平方メートルの土地で百億とか二百億とか言われる暴利を多少あきらめる、公共用地の方がまだいいんじゃないかというように思われる点もあるかもしれないんですけれども、実はここに非常に大きな大問題があるわけです。  と言うのは、……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第13号(1976/07/07、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ロッキード隠しの策謀がこれまで何回も行われておりましたけれども、いま日米両国で重要なロッキード隠しの動きがあると思います。一つはアメリカの嘱託尋問の難航であります。この問題については、われわれは日本がロッキード問題の真相をどれだけ真剣に追及するかということが非常にかかわりがあると思います。御承知のように、アメリカでは国会の調査権が非常に強くて、ウォーターゲート事件にしろ、ロッキード問題にしろ、CIA問題にしろ、国会が徹底的に追及している。たとえばウォーターゲート事件の場合には決定的証拠となったニクソンの録音テープ、あれは国会の調査の中で証言が出て、録音テープの存在が明らかになっ……

第77回国会 建設委員会 第7号(1976/05/18、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 下水道整備緊急措置法及び下水道法の一部を改正する法律案について、限られた時間ですけれども、若干の質問をしたいと思います。  きょうの朝からの審議にもあらわれておりますけれども、いま日本の下水道事情は非常に重要ないろんな新しい課題を抱えた重要な地点に立っていると思います。これまで汚水対策並びに屎尿対策が重点だった下水道が、水質保全という新しい課題を近年抱えてきて、その両方の課題を総合的に達成しなきゃならぬ、しかも財政的にはいまのような不況の中でそれを進めなきゃならぬ、国民の要望も非常に強いというところであるわけで、この委員会にも水質保全のための下水道法の改正案と第四次の下水道整備……

第77回国会 予算委員会 第5号(1976/04/27、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 冒頭に私は、土曜日に自民党の藤井丙午委員が行ったわが党に関する非難発言に反論しておきたいと思います。  第一に、藤井委員は、共産党、社会党が国会空転させたかのように言いましたけれども、あの事態は、国権の最高機関である国会の決議をじゅうりんした政府・自民党並びに、後で触れますけれども、中曽根幹事長の行動に原因があったのであります。この点は議長裁定にも示されているところであります。  第二に、藤井委員は千島問題について、その国会決議に関連して、何か共産党がソ連政府に物が言えないかのような、そういう意味のことを言って中傷しましたが、しかし、政党で一番早く千島の問題をソ連政府に話し合い……

第77回国会 予算委員会 第9号(1976/05/07、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連。
【次の発言】 捜査当局、安原刑事局長に質問いたします。  いま橋本委員が出した問題、非常に重大な問題であります。それはこの全日空がオプションしたかどうかは、衆議院の予算委員会でのあの証人喚問でいろいろ疑惑の焦点になった問題でありましたけれども、いまの質問で明らかになりましたように、全日空がオプションしただけでなくて、その前に日航がダグラスDC10をオプションしていたということを、全日空の前大庭社長がわが党の調査団に明確に述べていたということであります。そうしますと、問題は、全日空に対するコーチャンあるいは児玉、小佐野の働きかけだけでなくて、政府が半分出資している国策会社……

第77回国会 予算委員会 第10号(1976/05/08、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連。  いまの答弁、非常に事実をあいまいにしたものだと思います。関連ですので、時間もそうありませんし、私は最小限の問題だけここでお伺いして、後で徹底的に追及したいと思います。  第一に、丸山防衛局長は別班の存在を認めませんでしたが、私の質問の翌日、四月二十八日に防衛局の調査一課長の石崎氏は、わが党の中路議員に対して事実をかなり明らかにしました。これによりますと、陸幕二部には情報一班というのがあって、そこには内勤のほかに外回りがある。これはいわゆる背広グループで俗称別班と呼ばれているという事実を明らかにしました。そして、これは対外情報活動を行っているということであります。  第……

第78回国会 建設委員会 第2号(1976/10/19、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 中馬さんが建設大臣になられて一般質問の機会、最初ですので、まず建設大臣の政治姿勢の問題についてお伺いしたいと思います。  ロッキード疑獄、それから金権政治、田中前首相の逮捕、起訴などで建設行政にも世論の批判が向けられています。建設省は昭和四十六年七月以来五カ年にわたって、西村英一、木村武雄、金丸信、亀岡高夫、小沢辰男、仮谷忠男、竹下登と七代にわたって田中派に大臣が独占されてきている。官僚も田中派だというふうに言われて多くの疑惑が新聞、雑誌で指摘されております。自民党の大橋武夫代議士は、建設省の田中派の行政まる抱えについて、「上から政治献金を入れると、下から利権が出てくる自動販売……

第78回国会 建設委員会 第4号(1976/10/26、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 時間がございませんから、簡単に願います。  一つだけお伺いしておきます。商業地域問題が参考人から発言されました。後藤参考人は、商業地域よりむしろ住居地域になりつつある、マンション等の問題。それから入沢参考人は、商業地域が除外されているのはむしろ逆で、地域指定を見直す必要があるのではないかということを言われました。大河原参考人は、商業地域に建つ建物の住居地域に及ぼす影は住居地域に建つものとしてなるので、今度の改正案で大丈夫です、結構だという発言をされた。それから梶原参考人は、商業地域についてはまず条例を地方自治体がつくれるかと、これは水質汚濁防止法の例からいっても認められるのでは……

第78回国会 建設委員会 第5号(1976/10/28、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 建築基準法の一部改正法律案に関して質問したいと思います。  遡及適用問題、それから日照問題、それから電波障害、風害問題などについてお聞きしたいと思います。  まず、既存建築物の遡及適用の削除問題でありますが、この問題はやっぱりビル火災という都市災害から人命をどう守るかということが中心問題であって、この遡及適用については、政府の当初の原案では、人命の安全を目的として、施設についても特別避難階段、竪穴区画、非常用照明装置及び進入口の四種の施設に限定し、不可欠なものだけに限ると、そして猶予期間を三年から五年と設け、改修工事費に対する助成措置、これはもちろん十分とは言えませんけれども、……

第78回国会 予算委員会 第2号(1976/10/05、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この国会は、国民の期待はロッキード問題と国民生活の防衛にありますけれども、その期待に反して、自民党、公明党、民社党の三党によって四十年前の暗黒裁判の問題が取り上げられております。前国会でもこの問題は取り上げられましたが、たとえば民社党の春日委員長の質問に対して、朝日新聞の「声」欄では、七十三通のうちわずか四通しか支持がないと。非常にやはり国民はこの問題に対して批判的であります。たとえば、アメリカで戦後マッカーシー問題が起きまして、アカ狩りというのがアメリカの政治のファッショ化の中で進みましたけれども、いままたこういう事件が取り上げられていることは、あの侵略戦争、軍国主義の治安維……

第80回国会 建設委員会 第3号(1977/02/22、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 昭和五十年度の道路整備財源の特例等に関する一部改正の法律案について、時間の許す範囲内で若干の質問をしたいと思います。  昭和二十九年の第一次道路整備五カ年計画が発足して以来、わが国の道路投資というのは非常に膨大なものになり、非常に急速に拡大してきたと思います。この莫大な投資、この二十年間を振り返ってみますと、資本主義国の中でも異常というぐらい大きなものだったと思います。たとえば、最近はちょっと減っておりますけれども、昭和四十七年二兆六千億円の道路投資で、これは西ドイツ、イギリス、イタリア三国の道路投資額に匹敵する、三国分を日本だけで投資しているということで、その結果、高速道路そ……

第80回国会 建設委員会 第4号(1977/03/10、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 特殊土じよう地帯災害防除及び振興臨時措置法の改正について簡単に質問をさせていただきます。  この法律については、該当の各県からも非常に強い要望もありますし、私どもも法律の期限を延長することに賛成ですけれども、その立場から幾つかの問題を取り上げたいと思います。  先ほど局長から説明ありましたが、昭和四十七年から五十一年まで大体事業実績九六・一%と、約五千二百三十八億円の事業であったということ、それからきょう配付されました衆議院からの文書を見ますと、本案施行に要する経費としては平年度約千億円、五カ年間に要する経費としては五千億円の見込みというのがあります。関係十四県がつくっておりま……

第80回国会 建設委員会 第5号(1977/03/22、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 最初に、建設行政の政治姿勢についてお伺いしたいと思います。  昨年十月十九日の当委員会で当時の中馬建設大臣に質問をいたしまして、そのとき大臣が調査することを約束された問題があります。まずその問題をお聞きしたいと思います。  私が取り上げましたのは、朝日新聞、五十一年九月七日付で、「灰色の土壌」という連載の四十三回に建設省の河川局長の問題が報道されております。これは、新潟のある町で、河川改修の問題が起きて建設省に陳情となった。「越山会系の町長が「目白」に頼むと、」――目白というのは田中角榮のお屋敷のことであることはもう周知のことですけれども、「建設省の幹部が料亭で会う、という。指……

第80回国会 建設委員会 第6号(1977/03/24、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 治山治水緊急措置法の一部を改正する法律案について質問いたします。私は治水問題にしぼってお聞きしたいと思います。  この第四次治水五カ年計画の実績として九四・五%の達成率と書かれておりますけれども、これは事業費の金額による名目であって、実質はかなり少ないように思いますけれども、何割ぐらいになっておりますか。
【次の発言】 午前中の河川局長の答弁で、今度の五カ年計画の整備目標、大河川六〇%以上、中小河川二〇%、土砂害対策一五%以上と、そう言われました。今度の五カ年計画では治水投資が七兆六千三百億円、その内訳が治水事業五兆八千百億円、災害関連、地方単独、これが一兆二千四百億円、予備費……

第80回国会 建設委員会 第7号(1977/06/09、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、既存建築物の避難施設の整備に関する特別措置法問題、それから住宅問題について質問したいと思います。  まず、消防庁の方にスプリンクラーの設置状況、そのうち遡及適用の達成状況、それから未達成に対してどういうふうに対処しようとしているか、この点についてお伺いします。
【次の発言】 十大都市では七七・六%という数字をいま言われましたけれども、東京の場合、これは新聞記事によると、改修完了、工事中合わせて対象建築物三百二十七件のうち三四・六%というおくれている数字が出ていますけれども、東京の場合、特におくれているんですか。
【次の発言】 新聞記事によりますと、この改修完了と工事中合わ……

第80回国会 予算委員会 第3号(1977/02/22、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 委員長、関連。
【次の発言】 関連で二問だけ質問したいと思います。  まず三井警備局長にお伺いします。二月十六日の各紙報道によりますと、金炯旭というKCIAの部長が自分で書いた金大中事件の犯行図が載っております。これによりますと、トップはクェスチョンでだれだかわからぬ。しかし、これはだれだかわかるだろうと文明子女史に語ったそうですけれども、実行した責任者は、いま橋本委員が言った金在権で、工作者がここに五名書かれております。このうち金東雲駐日一等書記官については日本側の捜査で指紋がはっきり出てきたということはもうすでに公表されているところです。  そこでお伺いしますが、この五名の……

第80回国会 予算委員会 第8号(1977/03/29、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、日ソ漁業交渉問題についてお伺いしたいと思います。  関係漁民も、それから動物たん白質の過半を水産物に依存しておる全国民も非常に関心が大きいと思いますけれども、いままでの状況の中で、ソ連並びに日本がどういう提案と主張をやっているのか、どうして難関に乗り上げているのか、農林大臣にお伺いいたします、東京並びにモスクワで。
【次の発言】 日本共産党は、この問題についての見解と提案を発表いたしまして、きょうの赤旗に全文載っておりますが、その中でも書きましたけれども、いま大臣が言われたように、二百海里設定という国内措置を日ソ漁業条約に優先させるというソ連の態度は承服しがたいものだと思……

第80回国会 予算委員会 第22号(1977/04/16、10期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めに、日ソ漁業交渉問題についてお伺いします。  今回の中断はきわめて遺憾でありますけれども、最大の問題はソ連の国際通念に反した非常に強硬な態度にあると考えます。同時に、政府のいわば逃げ腰外交、後手後手対策にも責任があると思います。七日の園田・コスイギン会談の後、政府首脳、自民党首脳が、領土とは無関係な魚に限って線引きとして認める立場に踏み切った、そう語ったと新聞で報道されておりますが、事実でしょうか。外務大臣にお伺いします。
【次の発言】 しかし、実際その後の経過を見ますと、やはり譲歩に踏み切ったということが事実でないかと考えられます。たとえば、デッドロックとなった対象水域に……


11期(1977/07/10〜)

第81回国会 法務委員会 閉会後第1号(1977/09/22、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 金大中事件について質問したいと思います。  レイナード証言に続くKCIA元部長の金炯旭証言、それからアメリカ下院のフレーザー委員会の調査でも、金大中事件がKCIAの犯行だということが一層裏づけられたと思います。いまそれを認めようとしないのは、加害者の韓国政府と当の被害者の日本政府といわばエクセプトツーだと、そういう感じさえ私はします。二月二十二日の参議院予算委員会で、私の質問に対して福田首相が、刑事事件の成り行きによっては政治決着をつけ直すこともあり得るということを答弁されました。わが党は先日訪米調査団を派遣いたしましたけれども、その調査結果を踏まえながら質問したいと思います。……

第82回国会 決算委員会 第3号(1977/11/02、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私も信濃川河川敷の問題につきまして、ただいまの審議で長岡市長を全面的に信頼されるという話がありました。  建設省は十月三十一日付の長岡市長あての文書でも、「九月二十九日及び十月二十七日付文書でお申出のあった標記については、」この「十一月一日に公示することといたしました」、そう述べています。ところで、長岡市長の大臣に対する話並びに文書を見ますと、きょうも大分何回も言いましたけれども、一つは、「九月三十日、長岡市議会の各派代表者会議に陳情の趣旨を報告し、了承を得」たということを述べてある。もう一つは、十月二十二日の長岡市町内会長会議にこれを報告して了承を得たと書いてある。この長岡市……

第82回国会 建設委員会 第2号(1977/10/25、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私も住宅問題について質問したいと思います。  まず最初に、補正予算と総合経済対策の問題ですが、この中で住宅金融公庫が十万戸の追加がされましたが、もちろん公庫住宅に対する国民の要望もありますし、景気対策としても一定の効果がありますが、公営、公団住宅の建設促進については何の措置もとられるどころか、逆に財投で公団一万戸削減ということになりました。私は三月二十二日にこの委員会で質問をして、公共住宅のおくれを取り上げたら、建設大臣は、今後とも建設促進のために諸施策を推進して五カ年計画の目的達成に何としてもこぎつけたいと、そう答弁されました。ところが、せっかくの補正予算、総合経済対策、何も……

第82回国会 建設委員会 第3号(1977/10/27、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私はきょう信濃川河川敷問題と、鳥取、島根両県に行われた委員派遣に関連する問題、それから前回積み残しのプール制家賃問題について質問したいと思います。時間が一時間ですので、問題が多いので答弁する側もなるべく簡潔に答弁いただいて、お願いしたいと思います。  まず、信濃川河川敷問題です。私はこの問題、建設委員会でも何回も取り上げて、特に建設大臣がかわるたびごとにこの問題についての態度をただしてきて、歴代の建設大臣は疑惑の晴れない限り軽々に措置はとらぬと何回も述べられました。三月二十四日のこの委員会でも私は、前大臣の中馬さんが約束したとおり、疑惑がある限り廃川敷処分をやるようなことはしな……

第82回国会 建設委員会 第4号(1977/11/15、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、十月二十七日に本委員会で取り上げました信濃川河川敷問題について質問したいと思います。  あの直後、突如として十一月一日に廃川敷処分が告示されまして、十一月二日には衆議院の建設委員会、参議院の決算委員会で大きな問題とたり、各新聞も社説を載せ、投書も出るなど大きな政治問題の一つになっていることは御承知のとおりです。  まず、十一月一日に廃川敷処分が告示されましたけれども、大臣決裁は十月二十五日だったと報道されておりますが、間違いありませんか。
【次の発言】 十月二十一日に大臣決裁が行われていたと。ところが大臣は、私が十月二十七日に質問したところ、私は各般の事情が一切そろえばや……

第84回国会 建設委員会 第2号(1978/02/09、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、この問題を正しく解決して、しかも住民の方々も納得できるそういうコンセンサスを国会としてもなるべく追求する義務と責任があるんじゃないかとも考えます。そういう立場で幾つか御質問したいと思いますが、尾関参考人にお伺いいたしますけれども、工藤参考人と岡田参考人が、高家賃の発生した理由と背景、原因、このことについて意見を述べて、そのためにいま不均衡になったんだと。その高家賃発生の不均衡が拡大した原因については入居者に責任はないと思うと。私もこれは例の日本列島改造論初め、あの四十八年ごろの物すごい物価の値上がりですね、建築資材の値上がり等々地価の値上がり、これが大きな原因であったと思……

第84回国会 建設委員会 第3号(1978/03/02、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、公団家賃の値上げ問題と、それから建設業界の問題、それから下水道問題、この三つの問題について質問したいと思います。  参議院建設委員会の七項目の要求について、櫻内大臣は国会の趣旨を尊重すると答弁されました。今回の大臣承認につけたいろんな条件は七項目要求を一定の尊重を示したと思いますが、なお問題が残っておりますので幾つかお聞きしたいと思います。  まず一つは、この三項目にあります「家賃値上げに際しては、激変緩和の措置を講ずる」ということが要望としてありました。公団の申請段階では公営限度額の二分の一として上限を七千円に抑える、これが激変緩和ということになっておりましたけれども、……

第84回国会 建設委員会 第4号(1978/03/28、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めに、道路整備緊急措置法、それから第八次五ヵ年計画についてお伺いしたいと思います。  今度、道路整備緊急措置法の目的が初めて改正されるよう提案されていますけれども、改定を必要とする理由は何かということ、それからまた、この目的の変更に伴って第八次五ヵ年計画ではどのように道路政策が具体的に改められているのか、この点お伺いします。
【次の発言】 この昭和三十三年に制定された道路整備緊急措置法の「目的」、二十年たって改正なんですが、読んでみますと、まことに正直に書いてあって、「自動車交通の安全の保持とその能率の増進とを図り、もって経済基盤の強化に寄与することを目的とする。」となってい……

第84回国会 建設委員会 第5号(1978/04/11、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 住宅金融公庫法の一部改正の法律案に関連して、幾つかの質問をしたいと思います。  ことしの予算でも住宅が目玉とされておりますけれども、景気対策としての住宅投資はありますけれども、住宅対策としての予算措置はとられていないのではないかという危惧を非常に強く感じます。われわれいままでも何回か持ち家主義偏重の傾向を指摘してまいりましたけれども、一層その傾向が強くなっていて、公共住宅の切り捨て、それから持ち家偏重ですね、それが非常に強くなっているように思うのです。今度たとえば公共住宅の建設戸数を前年度と比べましても、公営で九千戸減り、公団で二万戸減っておりますけれども、こういう傾向が進んで……

第84回国会 建設委員会 第6号(1978/05/30、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ピル防災法の五年越しのおくれというのは、やはり人命尊重の問題、重要な問題だと思います。私、先日東京消防庁へ行っていろいろ聞いたり資料を見せてもらったんですが、東京の場合、たとえばデパート、それから地下街、雑居ビル等のスプリンクラー設置、約三百三十五あるんですね。五十二年度遡及適用なんですけれども、非常に東京消防庁が一つ一つ行政指導もし、やっていて、いまあと計画を提出していないのはたった一つというところまでやってきたというふうに言っていました。多少おくれてはいるけれども、ここまでできたのはやはり消防法の遡及適用という法改正、これがあったからだということは明らかだと思うんですけれど……

第84回国会 建設委員会 第7号(1978/06/08、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 アウト……。
【次の発言】 前回の私の質問は、ケーススタディーを五十数むねやったところが、そのうち半数は避難計算式でセーフになるという御答弁があったので、このA、B、Cを聞いたわけです。すると、片寄り係数大体一・五にすればセーフになる、大体一.五以下でいいだろう、避難通路があるのでという御答弁なんですね。いよいよやっぱり今度の懇談会の技術基準というのは非常な後退だということがはっきりしたと思うんです。Aの場合は、これは八万平方メートルで、地上七階、地下三階です。どこのデパートか、それは別としましてね。去年の場合には九千七百五十一万五千円、つまり約一億円かかっていたわけですね。セ……

第84回国会 予算委員会 第10号(1978/03/14、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、信濃川河川敷問題と、安保、核持ち込み問題について質問したいと思います。  河川敷問題は、田中金脈の最大の問題の一つで、国会でずっと問題になってまいりました。世論の大きな注目を受けております。これまで私は建設委員会、決算委員会などで質問してまいりましたが、首相に質問する機会がございませんでしたので、まず最初に取り上げたいと思います。  この問題で参議院の決算委員会並びに参議院の本会議で内閣に対する警告決議が行われておりますけれども、首相は御存じでしょうか。
【次の発言】 どうも、首相が承知していないと、ここにやっぱり姿勢に国会の決議そのものに対する非常な軽視があると思うので……

第84回国会 予算委員会 第11号(1978/03/15、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きのうからの質問に入る前に、日中問題について一言お伺いしたいと思います。  きのうケ小平副主席が政府の正式な態度として四項目を示しましたけれども、この四項目について政府としてどうお考えになるか、首相にお願いします。
【次の発言】 この二項目ですね、これが一番問題になる。首相が矢野書記長に伝言として渡しました第二項、これに対する回答として満足すべきものであるのかどうか、この第二項目が。この点いかがでしょうか。
【次の発言】 どうも全部お答えは矢野書記長が帰られてからというのですけれども、「一方で覇権反対をしながら、もう一方で「だれに対するものでない」というのでは論理的でない。事実……

第85回国会 外務委員会 第5号(1978/10/18、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、これまでの日中関係を振り返りながら、本条約にも書かれております平和五原則に基づく本当の友好関係を願う立場で幾つか質問したいと思います。  この半世紀にわたる日中関係は三つの不幸に彩られた、そう言うことができます。第一の不幸は、周知のような十五年間の侵略戦争です。日本人三百十万、中国国民は手数百万犠牲になったという侵略戦争だったわけで、私どもは戦前もこの侵略戦争に反対するだけでなく、当時日本の植民地だった台湾、それから中国の東北地方、当時満州と言いましたけれども、その解放を主張して闘いましたけれども、戦後、特に最近、どうも自民党政府はこれを侵略戦争だということをもうなかなか……

第85回国会 建設委員会 第2号(1978/10/17、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、自転車置き場問題とそれから公団家賃の値上げ問題この二つをお伺いしたいと思います。  自転車置き場問題、御存じのように非常に大きな問題になっておりまして、若干数字を申し上げますと全国市長会の自転車安全利用対策推進協議会が昨年の九月現在で調査したところによりますと、放置されている自転車が三百八十の市と区、二千七百五カ所ありますけれども五十九万千三十五台と、二年半前の約二倍に全国でふえている。総理府が昨年の十一月に調査したところによりますと全国で二千三百十四カ所、六十七万台放置されているということになっております。このうち八〇%が三大都市圏にあるということであります。共産党、前……

第85回国会 予算委員会 第3号(1978/10/09、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連質問。
【次の発言】 いまの防衛局長の答弁は全くごまかしですよ。この「朝雲」は、総理大臣のことじゃなくて、第一線のパイロットが領空侵犯のときに撃ち落とすこともいいことになっているんだということを言って、平時の場合にも有事の場合と同じように第一線のパイロットができるということを言っているわけですね。これはまことに大変な問題なんで、私はこれは防衛局長の言い間違いじゃないと思うんです。十月三日の衆議院予算委員会の質問で東中議員が明らかにしたように、現実に内訓というものがあって、向こうが攻勢をとったときには撃ち落としてもいいんだという事態になっているから、こういう答弁を思わず伊藤防……

第85回国会 予算委員会 第4号(1978/10/11、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 関連。
【次の発言】 きょう午後、伊藤防衛局長が、この内訓について、訓令の中のマル秘のものだと言われましたね。内訓というのはどうも全部マル秘のようですけれども、この防衛実務小六法の中に七百四十五ページには秘密保全に関する内訓というのが全文改正が載っているんですよね、秘密保全に関する内訓が。内訓というのは全部マル秘で公表しないというようなことは、もうこれを一つ見ても違うのですね。どうも答え方がおかしい。納得いかないんですけれども、局長にお伺いしたいのは、内訓は、法制局長官、また衆参両院の議長、内閣委員会の委員長、こういう人は見ることはできるのか、国会には提出しないというんですけれ……

第87回国会 建設委員会 第3号(1979/03/01、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、ビル防災問題と公団住宅の家賃問題それから筑波土地問題、時間がありましたら定住圏問題にも触れて質問さしていただきたいと思います。  ビル防災問題、先ほども取り上げられましたが、この対策要綱を拝見しますと、一つの新しい点として中小の雑居ビル対策が入っていて、これそのものはよいことだと思うんですけれども、雑居ビル問題を私も取り上げてまいりましたので、この対策の中に、中小雑居ビルについては地方自治体と消防機関と協力して報告をさせるし、査察もするということが書いてあると同時に、「構造上の改善措置に関しては、」「弾力的な指導指針を作成」すると、そうなっておりますが、これはどういう指導……

第87回国会 建設委員会 第4号(1979/03/20、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 法案審議に入ります前に、ひとつ宅建業法の改正問題一問だけお伺いしておきたいと思いますが、きょう午前十時のテレビのニュースで宅建業法の改正ですね、これを今回国会提出を見送るということが決まったということが報道されましたけれども、事実でしょうか。
【次の発言】 内容はいままで誇大広告の問題とかクーリングオフ問題、それから補償金の増額等々伝えられていたんですけれども、どうも今国会提出見送りにやはり業界の圧力もあると、反対が強かったということなども報道されておりますけれども、例のビル防災法の遡及適用問題でも業界の圧力でああいう状況になりましたが、この宅建業法問題は一部の悪徳業者による被……

第87回国会 建設委員会 第5号(1979/03/22、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この問題は私二つの問題があると思うんです。一つは、法制化しないで行政指導にしてしまったという問題と、それから、技術的基準が非常に後退したという問題で、私は調べれば調べるほどこの技術的基準の後退が行政指導でよくなってしまったことの決定的な理由ではないかというように考えておりました。今度の問題は業界の圧力で国民の人命、あるいは健康にかかわる問題で政府が大きな後退を行っているという点では、窒素酸化物の環境基準の緩和と比べられるほどの重大問題ではないかと思う。局長でなく大臣に私お伺いまずしたいんですけれども、既存特殊建築物の対象の数が三年前と今度の措置とでどのぐらい減ったのか、また、か……

第87回国会 建設委員会 第6号(1979/05/29、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は公団家賃問題、それから都市河川の水害問題、それから米軍ホテル問題などについて質問したいと思います。時間があんまりありませんので、私も簡潔に質問しますので、ひとつ簡潔にお答えいただきたいと思います。  それらの問題に入る前に、去年の四月十一日の建設委員会で、私ミニ開発問題をお聞きしました。きょうも問題になったウサギ小屋とも関係ありますので、ミニ開発問題非常に重要になっておりますけれども、その際私は法的根拠を整えて具体的にきめ細かい規制をということを提案しましたけれども、最近の新聞、たとえば四月二十五日の読売、五月二日の朝日、さらに五月二十六日の日経では非常に大きな記事が出まし……

第87回国会 予算委員会 第3号(1979/03/09、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、中国のベトナム侵略問題、カンボジア問題、それから千島問題、それからダグラス・グラマン問題、地方財政問題などについて質問させていただきたいと思います。  さて、中国のベトナム侵略ですけれども、私はもう事態は侵略明白だと思いますけれども、いかが事態を見ておられますか。
【次の発言】 残念ながら、おととい、日本共産党の赤旗特派員の高野記者がランソン市に入って、中国から銃撃されまして亡くなりました。きょうの朝日の夕刊を見ますと、朝日の井川特派員もランソン市内で迫撃砲でねらい撃ちされた、しかし、けがは幸いなかったというのですけれども、こういう非戦闘員ですね、明白に記者だとわかってい……

第87回国会 予算委員会 第4号(1979/03/10、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 昨日の千島問題についての外務省の調査の報告を求めます。
【次の発言】 一晩で調べていただいて、その点は評価いたしますが、しかし、私は、率直に言って、まじめな調査でもまじめな見解でもないという感じです。私がきのうあれだけ問題を出したのは、何もここで論争で勝ってというつもりはない。千島問題をどう解決するか、その点で私たちの調べた資料も全部提供して、本気で研究してもらいたいという意味だった。  で、お伺いします。きのう私はちょっと名称を言い間違えましたが、外務省の外交史料館ですね、外交史料館にあるMT二四三の九という五分冊のとじ込みを調べてくれましたか。

第90回国会 建設委員会 第1号(1979/12/06、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、きょう、住宅公団の不正経理問題、それから尾根幹線問題、それから山王ホテル、それからサンシャイン60の戦犯跡地の記念碑問題と四つ質問がありますので、私もなるべく簡潔に質問いたしますが、御答弁の方もなるべく簡潔にお願いしたいと思います。  まず、住宅公団の職員に支給されております現場従務旅費がいろいろ問題になっておりますけれども、これは五七年から設けられていて、当初は公団団地の建設や造成現場の見回りなどに支給されていたのが、その後、二十年の間に実際上手当の性格としてずっとなってきたということなんですね。  われわれの調査によりますと、労働組合側はこの旅費を手当にしてくれという……

第91回国会 建設委員会 第3号(1980/02/21、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、中小建設業の問題と、それから池袋の戦犯記念碑問題、それから、きょうで三回目ですけれども、山王ホテルの問題、三つの問題について。  大臣も、所信表明で「中小建設業者の受注機会の確保にも十分配慮してまいりたい」ということを言われておられました。ことしの建設業界はなかなか大変で、特に中小企業に大きな影響が出ると思うんです。去年度の倒産件数は全部で一万六千件で史上第二位ですが、このうち建設業が四千七百余件で、全倒産の三割を占めているという状況になっているんですね。  こういう状況になってくると、大手と中小企業の関係が非常に問題になるんですが、大手はしばしば中小企業の分野まで不況に……

第91回国会 建設委員会 第4号(1980/03/18、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、ただいま議題となりました公営住宅法の一部改正問題と、若干時間が余りましたら都市整備公団問題についてお伺いしたいと思います。  まず、公営住宅法の第十七条の改正問題ですが、御承知のように、これまでも非常に大きな問題になってきた問題です。戦後、核家族化が進んだわけですけれども、住宅は狭いということでお年寄りの住む部屋が公営、公団ともほとんど考慮されていないということのために、たとえばお年寄りのたらい回しだとか、あるいは家出だとか、家を出て民間アパートに入ると今度は追い立てを迫られるというようなことで、ひどい場合には自殺というような非常に悲惨な社会問題も多かったわけです。福岡で……

第91回国会 建設委員会 第5号(1980/03/25、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三参考人の方々には審議会の答申作成、それから本日の意見聴取と、本当に御苦労さまです。  幾つかの御質問をさしていただきたいと思いますが、まず山本参考人に。  先ほど媒介契約について意見を述べられました。今回、一般契約の中で他の依頼先を明示することを義務づけるなどの改善点はあるんですけれども、先ほど若干トラブルについて懸念をされると言われましたが、契約についてすべてやっぱり専任契約にすると、媒介の場合。そのかわり、依頼された物件の情報が業界全体に流れるようにするというようにした方が御懸念のトラブル防止にも役立つんじゃないかと思うんですけれども、その点についてまず御意見を。

第91回国会 建設委員会 第6号(1980/03/27、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、国土調査促進特別措置法の改正案の問題と硫黄島問題と二つの問題について質問をしたいと思います。  まず、国土調査促進特別措置法の改正問題について、共産党の態度について申し上げておきたいと思いますが、これは議員立法ですけれども、わが党は、立法時には反対したんです。それは昭和二十六年に親法である国土調査法ができて、昭和三十七年にこの促進特別措置法が議員立法で提案されたわけですね。当時、私どもは、親法の国土調査法の第一条の「(目的」)には「この法律は、国土の開発及び保全並びにその利用の高度化に資するとともに、」という目的があったにもかかわらず、促進特別措置法の方からは「保全」とい……

第91回国会 建設委員会 第7号(1980/04/08、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 都市開発資金の貸付けに関する法律が昭和四十一年にできてから、貸し付けが行われて十三年になりますが、この間の実績、つまり工場跡地、都市施設用地別にどれだけの貸し付けが行われ、どれだけの面積の土地が購入されてきたのか、また、その結果を建設省としてはどのように評価しているか、まずお伺いします。
【次の発言】 この資金は、自治体の用地の先行取得にとっても必要な資金になっていますし、今後も大都市の過密対策、住環境の改善にとって必要な資金としてさらに制度の改善を図る必要があると思います。そういう観点から幾つか質問をさせていただきます。  東京都でも、調べてみますと、かなりの実績を上げており……

第91回国会 建設委員会 第8号(1980/04/10、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、この幹線道路沿道整備法について質問したいと思いますけれども、その前に、ただいま二宮委員も質問されました有料道路の身障者に対する割引措置の問題、これを重複を避けて若干御質問したいと思います。  まず、最初は、割引証の一本化ですけれども、三月の初めに日本身障運転者協会の方々と一緒に私どもが建設省とこの問題で交渉したときにも、なるべく早急に実施する、具体的方法については至急検討し、結論を出すというお答えが建設省側からありました。ただいまも二官委員の質問に対して大臣から早急にということがあったわけです。去年の六月一日から始まったのですが、そのときに身障運転者の方々からの要望は、と……

第91回国会 建設委員会 第9号(1980/04/15、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、都市計画法及び建築基準法の一部を改正する法律案と、それに関連する若干の問題について御質問したいと思います。  五十三年の四月十一日に、本委員会で、私は練馬、板橋などの実例を調査して、ミニ開発の問題について、建設省ももっと知恵を出して指導すべきではないか、考えるべきではないかという質問を行いました。当時は、建設省としては、たとえば練馬、板橋、その他東京都のあちらこちらで指導要綱の中でやっている最小敷地面積の規制その他、こういうのはなかなかむずかしい、当面、開発許可の対象を三百平米ぐらいまでにおろすことをやりたいという御答弁があって、余りミニ開発の規制については積極的姿勢をお……

第91回国会 建設委員会 第13号(1980/05/13、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 都市再開発法の質問に入る前に、二宮委員からも発言がありましたけれども、前に、私ども要望しました身体障害者の高速道路の証明書ですね。この六月一日からの全国一本化に踏み切られた点、大変喜ばれていると思うんですけれども、あのときの質問で私指摘したんですけれども、あと内部障害その他の者に拡大する問題と、それから介護者――家族ですね、これに拡大していく問題です。  これは建設省が政府の中で初めて踏み切るということになると、なかなか検討も要るでしょうけれども、あのとき指摘しましたように、自治省並びに大蔵省が物品税、それから自動車税、自動車取得税ですね、もうすでにやっているわけだから、いつま……

第91回国会 予算委員会 第5号(1980/03/11、11期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、安保・防衛問題、それから国際障害者年の問題、財政・増税問題、行政改革問題などについて質問したいと思います。  まず、安全保障問題ですが、ソ連のアフガニスタンに対する軍事介入、これは許すことのできないもので、共産党としては撤退を要求しておりますが、それを悪用してカーター政権は、たとえば一般教書演説で、石油供給など死活的利益が脅かされる場合、軍事力を含むあらゆる手段を行使するという政策を明らかにしました。大平さん、この政策を日本政府として支持するんですか、反対するんですか。
【次の発言】 外務大臣、このカーターさんの軍事力行使の政策、これは国連憲章の中でどの条項に基づくものか……


12期(1980/06/22〜)

第93回国会 外務委員会 第1号(1980/10/16、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、金大中事件と、それから中期業務見積もりをめぐる日米関係について、質問さしていただきたいと思います。  きょうの午前中のここの審議でも、金大中氏の死刑判決の根拠は国家保安法第一条第一号にあると判断できると。で、渡辺参事官は、離日後も韓民統の議長という身分を維持したということがそれに問われていると判断すると、こう言われまして、外務大臣も、これは政治決着には違反しないと思うということを言われました。そうしますと、金大中氏の死刑判決の根拠は、日本にある韓民統という団体と金大中氏との関係が死刑判決――国家保安法違反となったと、そういうことになりますか。

第93回国会 建設委員会 第1号(1980/10/21、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、住宅問題、それから山王ホテルの問題について質問いたしますけれども、その前にひとつ岡山県の長島愛生園の架橋問題、この問題をお聞きしたいと思います。  この問題は、当建設委員会でも二、三年前に請願書が出されて、厚生省の局長にも来ていただいて審議したことがあったんですけれども、ハンセン氏病の国立療養所が置かれている小島で、半世紀前につくられたわけですね。現在もう隔離の必要がなくなっていて、社会との交流を進めていることが求められている。ところが、島と本土との間がわずか三十メートルしかないのにいまだに橋がかかっていないということだったわけです。ところが、十月二日に関係者の方々が園田……

第93回国会 建設委員会 第2号(1980/10/28、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、民間デベロッパーによる開発並びに再開発がさまざまな問題を含んでおりますけれども、そのうちきょうは二つ取り上げて質問したいと思います。  九月十六日付で建設省が線引き見直しの通達を出されましたけれども、各紙とも不動産業界からの強い要請を受けて行ったものと指摘して、この背景に疑問を投じております。十月二十四日の衆議院建設委員会で、わが党の瀬崎議員が、この通達の裏には業界からの多額の献金があったという疑惑を追及しました。昭和四十五年から都市計画法による線引きが始まったんですけれども、おおむね五年ごとに見直すということになっていたのに、今度の通達では随時市街化区域をふやすこととい……

第93回国会 建設委員会 第3号(1980/11/06、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この農住組合法案については、きょう午前中から審議が行われております中から問題がいろいろ指摘されておりますように、かなり大きな問題があると思います。本法案には農業団体などを初め多くの問題点が指摘されております。東京都の農業協同組合連合会、中央会では、東京の場合には農地が零細で地域的に見てもスプロール化がはなはだしい、したがって本法を適用することはほとんどなじまないのではないか、また農家もほとんどついてこないのではないかという意見を表明しています。  それから、三大都市圏の中の大阪では、大阪府農業会議からは「農住法案に関する要望」というものが出ておりまして、これは非常に厳しい意見を……

第93回国会 建設委員会 第5号(1980/11/13、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、ただいま提案されております農住組合法案に対して反対の討論を行います。  大都市圏における住宅、土地問題をこれほどまでに深刻にした主な原因は、自民党政府による国民不在、大企業本位の住宅、土地政策の結果にほかなりません。高度成長時代からの産業と人口の大都市集中と無秩序な乱開発を放任、助長した責任、大企業、大地主の投機的利益を保障する一方、世界一とも言うべき地価高騰を招いた責任、公共賃貸住宅の建設をなおざりにして勤労国民に過重な負担を負わせる持ち家主義、民間自力建設中心の住宅政策を押しつけた責任はきわめて重大と言わねばなりません。  反対の第一の理由は、政……

第93回国会 予算委員会 第2号(1980/10/14、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、安保改定と憲法問題、財政問題、中期業務見積もりなどについて、総理並びに関係閣僚にお伺いしたいと思います。  その前に、金大中問題で、十月十一日の衆議院予算委員会で、わが党の正森議員の質問に対して鈴木警備局長が、京都府警の幹部が田中法務大臣に話を聞いたが何も出てこなかったと、そう答えられました。ところが、田中議員自身、赤旗の記者に、これまで京都府警を初め捜査当局から事情を聞かれたことはないと、そう述べておられるんですけれども、一体どういうことだったんでしょうか。
【次の発言】 しかし、御本人が記憶に残っていない程度の新聞報道についてのお尋ねだったということだと思うんです。田……

第94回国会 安全保障特別委員会 第3号(1981/04/17、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、今度のポラリス事故についてお伺いしたいと思います。  まず、海上保安庁、今回の事故は領海からどのぐらいの距離のところで起きましたか。
【次の発言】 領海から河海里ですか。
【次の発言】 地図を見ますと、大体宇治群島の領海から約十六キロというところで起きておりますね。そうすると、まず核持ち込みですね、核兵器持ち込み。領海通過というのは、核持ち込みだということは確定しておりますので、その危険が非常に大きい、恐らく領海通過をやっていたのではないかという疑問がまず起きます。  ガイドラインですが、ガイドラインには、「米国は、核抑止力を保持するとともに、即応部隊を前方展開し、」と書……

第94回国会 安全保障特別委員会 第4号(1981/04/27、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私、日米会談問題について質問いたしますが、その前に有事法制、つまり戦時立法問題について大臣から最初中間報告がありましたので、二間だけお伺いいたします。  これは憲法違反の自衛隊がいままで日陰の存在だったのが表に出てきて、表に出てきただけでなく、憲法に規定された国民の基本的人権、財産権、これを今度じゅうりんしようという中身を持っているという点で、そこに一番大事な大問題があると思う。  防衛庁長官にお伺いしますが、自衛隊というのは憲法九条で禁止されておる戦力に当たっておる、少なくとも何も書いてない存在ですが、その自衛隊がたとえば二十九条財産権、公共のために補償をもって用いることがで……

第94回国会 建設委員会 第4号(1981/04/07、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私はきょう、山王ホテルの問題、それから東京の都市計画道路の認可に関する問題、それから最後に鳥屋野潟、信濃川河川敷など田中金脈に関する問題を質問したいと思います。  初めに、山王ホテル問題ですけれども、私はこの問題をこの建設委員会でこれまでにも四回質問してまいりました。二月二十六日に東京都が建築確認をして、それに対して住民が非常に強い抗議で、これまで東京都があっせんして、住民と安立電気と防衛施設庁と三者会談をずっと続けている。一つ新しい重大な問題が生まれてきたのは、米軍に提供が決まるまでは安立会館というのは国内法の適用を当然受けるということで、その建築確認とそれから旅館業法の適用……

第94回国会 建設委員会 第5号(1981/04/14、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 都市公園等整備緊急措置法の一部を改正する法律案が議題になっておりますけれども、改正点が二項ありまして、第一項の、人口が五千以上かつ中心の市街地を形成している区域内の人口が千以上である町村のケースについて都市公園等の事業の中に加えようという第一項、これは当然のことで、われわれも賛成いたします。  第二項目は、当然のことですが、五十一年度以降の都市公園等整備事業五ヵ年計画を五十六年度以降の第三次にしようということで、その中身についてはいろんな問題が多数あると思います。国民も非常に望んでいることで、スポーツ問題を初め防災問題等々たくさんありますが、私も時間の関係もありますので、きょう……

第94回国会 建設委員会 第6号(1981/04/21、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 下水道整備緊急措置法の一部改正案について、五カ年計画とそれから公共下水の問題などについて御質問したいと思います。  いまから五年前の五月十八日の当建設委員会で、第四次の五カ年計画の問題でかなり審議をいたしました。それから五年たってこれに関連する法律改正と五カ年計画を審議するということになっているわけですが、建設省都市局下水道部編の「日本の下水道 その現状と課題」というのを拝見しますと、一次から四次までの計画の経過についていろいろ書かれております。私は、いよいよ五次計画が発足するときに当たってこれまでの歴史、事業実績、それからいろいろ生まれてきた新しい問題点からきちんと教訓を引き……

第94回国会 建設委員会 第8号(1981/05/07、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 住宅・都市整備公団法案について質問をしたいと思います。  六年前に政府・自民党は全野党の反対を押し切って宅地開発公団をつくり、発足させたのですけれども、五年半たって住宅公団と一緒にするという法案を出してくるということになりました。そうすると、一体この宅地公団というのは何だったのか、何をやってきたのかという根本問題が出ざるを得ません。六年前の当委員会で私も建設省と論戦をして五つの問題を当時指摘して反対をしました。  一つは、屋上屋を重ねるのであって、これは天下り組織にならざるを得ないということです。二つ目は、大企業の救済策だ、調整区域の土地を抱えて困っている大企業の土地を買ってや……

第94回国会 建設委員会 第9号(1981/05/12、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、本案に対し修正の動議を提出いたします。その内容につきましては、お手元に配付されております案文のとおりでございます。  それでは、日本共産党提案の修正案につきまして、その提案理由と要旨を御説明いたします。  わが国の住宅事情は、大都市圏を初めとしてますます深刻の度合いを強めてきております。とどまるところを知らない地価の異常な高騰と住宅資材の値上がりの一方で、勤労者の住宅取得能力はますます低下しています。住宅ローンの重荷による家庭悲劇が続出し、大都市密集地域では依然として危険で劣悪な住環境の木賃アパートが放置され、これに加えて無秩序な乱開発やミニ開発の横行で、劣悪な住環境が新……

第94回国会 建設委員会 第10号(1981/05/28、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 本州四国連絡橋の建設に伴う一般旅客定期航路事業等に関する特別措置法案並びにこれと関連して東京湾の横断道路及び東京外郭環状道路の問題について質問したいと思います。  まず、大臣にお伺いしますけれども、本州四国連絡橋公団法が成立したのはいまから十一年前の昭和四十五年です。このときには、いまわれわれが審議しておりますこの法案の旅客船関係のことは全く考えられていなかった。第二十九条の業務の範囲のところにないわけです。今度改めてこの業務の中に一項目つけ加えるというのが出てきているわけですが、十一年前には旅客船関係の補償じゃない、助成だと言われたけれども、一体、今度法案として提起されている……

第94回国会 予算委員会 第5号(1981/03/10、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 委員長、関連。
【次の発言】 日本ができることですね、その範囲にも新しい問題がいろいろ出ていると思うのです。このきのうの朝刊で、アメリカの外交・安全保障担当のリチャード・アレン大統領補佐官が「責任分担日本も公平に」というインタビューをされて新聞に大きく出ました。それで、この責任分担の中に戦略重要地へ援助をというのがある。つまり、中東その他、アメリカが戦略重要地と思っているところへ経済援助その他をやってくれと、これは日本ができることと思っているのではないかと思うのですけれども、その点で、外務省が二月二十四日に、アラビア半島の先端にあるオーマン、これに対する政府援助を本格化するとい……

第94回国会 予算委員会 第9号(1981/03/14、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、国際障害者年、日米会談、核政策などについて質問したいと思いますけれども、その前に、中野区の教育委員準公選制の問題、この問題についての経過と文部省の態度を御説明願います。
【次の発言】 政府・自民党、そういう態度であったにもかかわらず、中野の住民自身が四三%の投票率、十万七千人の投票で、お子さんを持っている父母のかなりの部分が投票されて成功させました。新聞の社説もこぞって高く評価しておるわけであります。教育の荒廃を憂えたこういう区民自身の熱意と意思ですね、これを文部省は一つも考えないでいいとお思いなんですか。
【次の発言】 鈴木総理、中野の準公選制ですね、行きがかりにとらわ……

第94回国会 予算委員会 第18号(1981/03/28、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、首相にお伺いします。  今度の五月の訪米、なかなか重大な会談になるわけで、自動車問題、軍事問題あるわけですね。国民生活から日本の将来に対しても大きな影響があると思うのですが、亡くなられた大平首相は、訪米首脳会談の前に各党党首と会談をされました。日本共産党は今度の問題で首相との党首会談を希望しておりますけれども、大平首相にならって、この会談の前に各党から希望があれば、党首からじっくり時間をとって個別に意見を聞いて懇談するという用意はございますでしょうか。
【次の発言】 さて、今国会の所信表明で首相は、「レーガン新政権のもとで、」「強力な指導力を発揮することを強く期待いたしま……

第95回国会 安全保障特別委員会 第2号(1981/11/13、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は自衛隊の最近の演習、それから日米共同演習について質問したいんですけれども、その前に、きょうもいろいろ議論になりましたレーガン大統領、ロストウ軍縮局長の言明問題についてお聞きしたいと思います。  十一月六日に行革特別委員会で、わが党の市川議員が巡航ミサイルの攻撃型原潜への配備問題について質問したところ、園田外務大臣は、将来そういうことが持ち上がったとき事前協議があればノーと言うと、そういう答弁をされた。その後ロストウ米軍縮局長、どうもこれは私は軍拡局長の方が名前がふさわしいような気もしますけれども、日本、中国を含むアジア地域に必要があれば米製戦域核ミサイルを配備すると語ったわ……

第95回国会 建設委員会 第3号(1981/11/26、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、談合問題とそれから東京の水害問題について質問をしたいと思います。  先日の十一月十八日の行革特別委員会で本四架橋の談合問題を質問した際、建設大臣が七九年二月二十八日の門崎高架橋下部工事の談合の件について調査を約束されましたけれども、調査結果をお伺いします。
【次の発言】 まず、当時の山本栄造公団調達補償部長、井上修契約課長らが出席して、門崎高架橋工事について概要説明を業者に対して行った事実はあったわけですか。
【次の発言】 ジョイントベンチャーを業者を集めて公団側がひとつやれというようなことをいつもやっているんですか、つくれと。

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会 第9号(1981/11/18、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、特例法案の問題などに入る前に、臨調路線とも深い関係のある国民的な緊急問題を二つ取り上げたいと思うのです。  一つは、戦域核の配備問題で、それは十一月六日の本委員会の市川質問でも、レーガン大統領の十一月二日の核戦力の強化計画の中に、一般目的の潜水艦に巡航ミサイルを数百基載せるという計画が発表されて、これを質問しました。そのとき園田外務大臣は、将来の問題で、そのときもし事前協議があればノーと答えるということで明確な態度表明をされませんでした。ところが、その後、十一月十日にレーガン大統領が記者会見で、戦域核の配備あり得ると、限定核戦争あり得るということを改めて言い、同じ日にロス……

第96回国会 安全保障特別委員会 閉会後第1号(1982/09/14、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 午前中からの審議でハワイ事務レベル協議の内容がかなり防衛庁側から明らかにされたのですけれども、私幾つか残された問題を質問したいと思いますが、午前中以上に国民の知る権利にこたえて実態をお答えいただきたいと思います。  日程を拝見すると、第一日はマンスフィールド米大使の五六中業の早期達成をというあいさつから始まったという報道ですが、第二日が非常に重要だったように思います。夏目防衛局長が五六中業、概算要求について説明をされておりますが、新聞報道によりますと、たとえば読売の八月十日、防衛庁は五六中業達成時、限定小規模侵攻に約一カ月間抗戦可能という能力評価を極秘裏に作成したという報道があ……

第96回国会 安全保障特別委員会 第3号(1982/04/16、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、リムパック、それからヤマザクラI、IIなど、海及び陸の日米共同演習の問題についてお伺いしたいと思います。  先ほど同僚議員の質問に対して、リムパックについては戦略想定はないけれども戦術想定はあるという答弁がありました。これまでの国会答弁では共同防衛のための具体的シナリオを持った訓練ではないと言われておりましたけれども、戦術的な意味ではシナリオはある、そう理解していいでしょうか。
【次の発言】 先ほど石崎参事官は質的な変化は今度ないと言われましたけれども、六千名の海兵隊が参加していることは明らかに質的な変化だと思うのです。これまでのたとえば佐々参事官の答弁では、リムパックと……

第96回国会 安全保障特別委員会 第4号(1982/08/04、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 先ほど五六中業の説明がありましたけれども、防衛庁長官が一切触れていない重大な問題があるのは、日本の五六中業がアメリカの核戦略の一翼を担っているということだと思います。今度P3C五十機という整備目標が出ているけれども、これは太平洋においてはアメリカよりも多いP3Cを日本が持つことになりますし、ガイドラインでは「米国は、核抑止力を保持する」ということもはっきりうたわれているわけです。  きょう私は七月五日の参議院決算委員会でわが党の安武議員が質問しました横田、大和田、所沢の通信基地問題にまず触れたいのですが、あれはグアムのアンダーソン基地にあるアメリカの戦略空軍SAC第三航空師団の……

第96回国会 安全保障特別委員会 第5号(1982/08/10、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、教科書検定問題に関連して端的に外務大臣にお伺いしますが、一九三一年から四五年までの十五年間に一千万人以上の被害を出した中国に対する戦争を侵略戦争とお考えになっているのかどうか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 櫻内さんはきのうの衆議院の外務委員会でも幾ら聞かれてもいまのお言葉を繰り返すだけだったということなんですね。なぜ侵略戦争だとはっきり言わないのか。国際的に侵略戦争だと言われていることをよく認識しなければならない、言われていることを認識した上で、さあどうするのかということについては言っていないわけです。  八月六日の衆議院の文教委員会で、小川文部大臣は日中……

第96回国会 建設委員会 第3号(1982/03/30、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日切れ法案としていま審議しております三つの法案のうち、以前にこの法案が審議されたときに私ども態度表明いたしましたが、今回も変わりがありません。農住利子補給法三年延長については賛成いたしますけれども、琵琶湖法並びにいわゆるあめ法ですね、これについては反対であります。  基本点は以前にも質問しておりますので、若干の質問をさせていただきたいと思いますが、まず琵琶湖法ですが、琵琶湖総合開発の上位計画である淀川水系水資源開発基本計画、これが将来の水需要予測を以前高度成長時代にやったわけであります。これは昭和四十六年から五十五年までに毎秒六十八トン水が不足する、これを補うのに琵琶湖から毎秒……

第96回国会 建設委員会 第5号(1982/04/01、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、ホテル・ニュージャパン火災に関連して、ビル防災対策についてお伺いします。  死者三十二名を出したあの火災は全く人災そのものだったと思うんですけれども、大阪千日ビル火災、熊本大洋デパート火災で消防法と建築基準法の改正、これが車の両輪だということになり、消防法の方はスプリンクラー設置その他改正は済んだわけですけれどももう皆さん御存じのように、建築基準法の改正の方は遡及適用問題が削除される、必ず新立法をやるという約束が国会で何回もあったにもかかわらず、結局行政指導に終わるという結果になったわけです。私も本委員会で当時四回この問題で質問に立ちました。そのとき、建設省の言い分はそれ……

第96回国会 建設委員会 第7号(1982/04/20、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 住宅金融公庫法及び北海道防寒住宅建設等促進法の一部を改正する法律案について質問いたします。  豊蔵住宅局長はこれまでの質問で、かなり大幅な改正が今度あるんですけれども、いろいろメリット並びにデメリットを挙げられました。「その他」を除きますと大体十項目あるわけです。私は、この十項目のうち改善とみなすべきものは、二項目の「簡易耐火構造の住宅の範囲の拡大」、三項目の「土地担保賃貸住宅資金貸付けの要件の緩和」、六項目の中古住宅の金利下げと法定化、この三つだと思います。一の「宅地造成資金貸付けの対象事業の拡大」、それから八の「住宅金融公庫住宅宅地債券制度の創設」、これはちょっと疑問符があ……

第96回国会 建設委員会 第8号(1982/04/27、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 治山治水緊急措置法の一部を改正する法律案の質問に入る前に、四月一日の委員会で室町産業の宅建業法違反の疑いについて質問したことの調査のその後をお伺いしたいと思います。大臣並びに局長が調査をお約束してくださいましたので、御報告をお願いします。
【次の発言】 四月二十日付で室町産業は宅建業法に基づく企業を廃業したということなんですね。  まず四月一日に質問をして、あの週に週刊朝日があれだけ書いたんですけれども、なぜ東京都の調査はあんなにおくれたんでしょう。私、前回の委員会でも質問しようと思ったんですが、まだ調べがついていないという御返事だったのできょうまで延びたわけですけれども、おく……

第96回国会 建設委員会 第10号(1982/05/13、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 本日審議しております土地区画整理法の一部を改正する法律案の最も大きな柱は、地方住宅供給公社に事業施行権を付与するということです。  ここで、一つお伺いしたいんですけれども、住宅・都市整備公団の場合は、公団法にちゃんと一節を設けて土地区画整理事業が規定されている。地域振興整備公団の場合は、一条を設けて住宅・都市整備公団のその項目を準用するということになっておりますが、今回地方住宅供給公社の場合は、供給公社法の改正は行わずに土地区画整理法の中に入れてあるというふうになっておりますけれども、その理由は何でしょうか。
【次の発言】 公社法の改正でもやれることはやれるんですか。

第96回国会 予算委員会 第9号(1982/03/16、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、核問題についてお伺いしたいと思います。  首相、第二回軍縮特別総会に出席されるそうですが、あと二カ月半ですが、政府の方針は具体化されましたか。
【次の発言】 どんなに具体化したか、方針を。
【次の発言】 この総会の条約案その他を準備しているジュネーブの軍縮交渉委員会、討議状況はどうなっていますか、外務省。
【次の発言】 やってください。
【次の発言】 お聞きのとおり、もうほとんど進んでいない。一番大事な核軍縮、核実験禁止でも作業グループさえできていないという状況なんですね。あと二ヵ月半です。なぜこうなっているかというと、やっぱり西側諸国の態度がかたい、それから米ソの対立、……

第96回国会 予算委員会 第20号(1982/04/05、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ワインバーガー国防長官の一千海里防衛というのは対米公約だという言明と、いまの首相の言明とは明らかに重大な食い違いが生まれておると思うんですね。これは放置することができない大問題だと思います。  そこで防衛庁長官にお伺いしますけれども、これまでこの問題では政府の見解は次のようなものだと。たとえば昭和五十年六月十六日の衆議院の委員会で、当時の丸山防衛局長が次のように述べております。わが国に「武力攻撃がある場合には、わが国の防衛に必要な限度において、」「必要な限度において、」ですよ、「わが国の領土・領海・領空においてばかりでなく、」「自衛権の行使に必要な限度内での公海・公空に及ぶこと……

第98回国会 安全保障特別委員会 第4号(1983/05/16、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めに外務大臣に二、三お伺いしたいのですが、五月二十八日からウィリアムズバーグで第九回サミットが行われますが、その際中曽根首相とレーガン大統領との会談が予定されているのかどうか、もし行われる場合はどういうテーマになるのでしょうか。
【次の発言】 きょうの朝日の朝刊に、サミットを前にしてパリのアトランチック国際問題研究所それからアメリカの世論調査機関ルイス・ハリス社が先進九カ国の世論調査をしたというのですけれども、その中に注目すべきことは、すべての国で、軍事支出を削り社会、医療、教育支出をふやせとの声が強い、九カ国すべてでこういう声が強いというような結果が出ている。  この新聞は……

第98回国会 建設委員会 第2号(1983/03/23、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私、立川の防災基地問題と、福岡県塔原の住宅用地取得に関する疑惑の問題と、それから入礼問題について質問したいと思います。  立川の防災基地問題は午前中も本委員会で取り上げられましたが、私は三年前の四月十五日にこの委員会でも取り上げてあります。このとき国土庁に、宮家、総理大臣初め政府要員などを輸送するそういう防災本部をつくる気があるんだろうと、そういう報道があるがということで聞きましたところ、国土庁の柴田審議官は、都心が壊滅的打撃を受けるような災害のときの予備的本部として考えていると、そういう答弁があったわけです。  ところが、私が聞いたとおり、いよいよ中曽根内閣になってから具体化……

第98回国会 建設委員会 第3号(1983/03/24、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 道路整備緊急措置法及び奥地等産業開発道路整備臨時措置法の一部改正案について、私ども共産党は従来から大企業のための産業優先を目指した道路網づくりであること、そのための道路特定財源を盛り込んだ法律だということで反対の態度を表明してきました。  先ほども、特定財源問題の議論がございましたけれども、産業道路中心の道路であって優先的に財源がつぎ込まれておりまして、これは下水道などと比べてみても、また同じ交通の非常に重要な基幹になっておる国鉄などの投資と比べてみましても非常に際立っているわけです。モータリゼーションと特定財源を使った幹線道路の拡張ということが悪循環をつくり出して、公害だとか……

第98回国会 建設委員会 第4号(1983/04/12、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 どうも参考人の方、御苦労さま です。いろいろお聞きしたいことあるんですけれども、持ち時間十五分なんで、なるべく簡潔にお答えいただきたいと思います。  まず、下総さんにお伺いしますが、五十二年八月に経営改善推進本部が設置されて以来の機関設置で、しかも第三者機関は初めてですね。ところがその初仕事が家賃の一斉値上げになったと、これはまあどういうことかと思うんですが、この設置要領を見ますと「イ」は、「事業運営の基本的なあり方」、「ロ」が、一「まちづくり、住まい方の方向等」、「ハ」が、「家賃の適正化」なんですね。で、大量の空き家とか長期保有地あるいはずさん経営ですね、こういう問題にメスを……

第98回国会 建設委員会 第5号(1983/05/12、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 建築士法及び建築基準法の一部改正案とそれから東京の外環道路問題について質問したいと思います。  まず、午前中から審議のありましたこの法案の修正点ですが、私どもも今度の衆議院の修正については賛成です。全国で百万人の無資格の大工さんや棟梁さんがいらっしゃる、その方々が試験を受けて資格を取り事務所をつくれば、設計、工事監理の業務を行うことができるわけで、要望を受け入れたものだと思いますが、小規模という原案の名前はやはりマイナスイメージがあるという声が多かったし、そのマイナスイメージを生みかねない小規模が取れ、また二百平米が三百平米までということになりますと、やはりこれは非常に積極的な……

第98回国会 予算委員会 第14号(1983/04/01、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず最初に、午前中から議論になっておりました年次防衛計画の問題ですが、先ほど谷川さんの回答も聞きました。五十七年度にはなかったということで、五十六年度以前には確かめるすべがないと、廃棄されていたというようなことで。  私、実はこの予算委員会で、七年ぐらいもう前になりますが、昭和五十一年ごろ、自衛隊の内部に秘密な二部別班というグループがあるということを、事実を挙げて追及したことがあります。あのとき、内島一佐というのがキャップで、二十四名の氏名も私は明らかにしましたが、これは米軍とつながりながら、国内班、国外班があって、国内では共産党など野党についてのスパイ調査、そういうことまでや……


13期(1983/06/26〜)

第100回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第2号(1983/10/06、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 どうも参考人の方々御苦労さまです。  午前中のお二人の参考人は、意見の違いももちろんありますけれども、かなり軍事力による安全保障を共通して強調されましたけれども、午後の四人の参考人の方々は、もちろん立場の違いはありますけれども、軍縮による安全保障を強調されたということが共通点としてあったと思うんです。この安全保障の問題がこのように大きな問題になってきたことについては、これは私は軍事同盟の対抗の悪循環、軍事ブロックの悪循環がやはり最大の問題だと思うんです。一九五〇年代の前半にNATO、日米安保、SEATO、CENTOなどが次々にでき、ワルシャワ条約機構もできて軍事同盟の対抗が生ま……

第100回国会 行政改革に関する特別委員会 第3号(1983/11/22、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、関連質問で日米首脳会談の問題について、時間も余りありませんので、幾つか質問をしたいと思います。  第一日の会談でレーガン大統領はグレナダ事件についての日本側の態度に謝意を表すると、そう述べました。きのうのこの委員会でもいろいろ議論されましたけれども、ヨーロッパ諸国は賛成、棄権ですね。進んだ資本主義国でアメリカから感謝を表明されるというような態度をとったのは悲しいことに日本だけだと思うのです。イギリスのサッチャー首相は非常に非難しているし、フランスはアメリカと反対の国連総会で決議にそういう投票をしているわけで、非常に民族自決の原則を踏みにじった明白な侵略行為だと思うのですけ……

第100回国会 予算委員会 第2号(1983/09/22、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党を代表して、中曽根首相以下に質問をしたいと思います。  まず政治倫理問題で、あと二十日に迫っております一〇・一二の判決は、今国会、さらには戦後政治の最大の問題の一つだと思うんです。新聞の世論調査を見ますと、有罪なら辞職せよというのが、ある新聞で八六%、他の新聞で七九%、八割がそう考えているんですが、首相は心を静めてこの世論には耳を傾けるおつもりだろうと思うんですが、どうですか。
【次の発言】 首相は、きのう田中元首相について無所属だと、そういうふうに言われたんですが、今度の田中問題というのは、単に五億円の収賄の疑惑だけでなくて、無所属の刑事被告人がキングメーカーという名前……

第101回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第3号(1984/02/22、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 四人の参考人の方々、大変貴重な御意見をありがとうございました。  初めに前田参考人にお伺いいたしますが前田参考人の御意見、若干の点を除くと私ども基本的に賛成の点が多いのですが、元防衛研修所の安全保障担当の第一研究室長の方と私ども共産党と安全保障問題でかなりの点が一致できるという点は、多少我田引水めきますけれども、国民的合意がこの方向で可能だろうという気持ちが起きまして、大変心強いのですけれども。  前田さんは七三年から八〇年まで七年間防衛研修所の第一研究室長をおやりになって、制服の一佐、二佐二十五名、それから内局あるいは各省庁の十名の学生に教えてこられたというのですが、そういう……

第101回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第4号(1984/04/25、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、この外交・総合安全保障調査特別委員会の仕事は非常に重要だと思っています。自民党から共産党まで、イデオロギー、政策のいろいろ違いはありますけれども、日本の安全保障、軍縮という点で共通の点をみんなで探求して、一致した報告書が、政府とは多少違うかもしれぬけれども、国会として一致した報告書をつくり上げるということができれば非常に大きな意義を持つのじゃないかと思うんです。  私ここにパルメ委員会の報告書を持ってきているのですが、SSDU、第二回国連軍縮特別総会に提案されて、この序文でパルメ氏はなかなかおもしろいことを書いている。「この困難な国際環境下で、ワルシャワ条約機構とNATO……

第101回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第6号(1984/06/27、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 どうも参考人の方々ありがとうございます。  第一次石油ショック以来十年たって、資源・エネルギー、食料問題というのが非常に大きな問題で、少し大きく言えば、やっぱり核戦争の問題と並んで人類的な課題だということもよくわかりました。参考人の方々のお話の中から浮かび上がってくる今の危機の原因、解決方向、いろいろあると思うんですけれども、一つ当面の大きな問題として浮かび上がってきているのは、イラン・イラク戦争、ホルムズ海峡の危機等々に出ている、その底にある米ソ対決。それからアメリカの中東再支配のための介入、それに対応するソ連の行動などなどがやっぱりエネルギー問題に非常に大きな危機の可能性を……

第101回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第7号(1984/07/04、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、核問題とリムパックの問題について質問したいと思います。  まず、安倍外務大臣にお伺いしたいんですけれども、ことしの四月十五日から十七日まで、国連大学が「平和と科学・技術に関する東京セミナー」というのを開いて、私も第一日目に出席したんですけれども、そこで非常に大きな問題になったのは、今米ソを含む科学者が、核戦争が起きた場合の環境への影響、この研究をしている。その研究結果が一部イギリスの物理学者、それからアメリカの学者などによって報告されて、非常にショックを受けたんです。それはニュークリアウインター、核の冬というふうに言われておりまして、もし百メガトン北半球で核爆発が起きると……

第101回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第8号(1984/07/13、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 先ほどからの議論を聞いておりまして、やっぱり食糧自給率問題ですね。特に穀物の自給率の異常な低下が問題になって、梶原委員と田中官房長のやりとりを聞いていますと、官房長は、食生活の戦後の洋風化それからパン食普及などを挙げられてすらすらっと言われたので、ちょっとそのままにしておけないと私思ったんです。  前回の委員会で、並木正吉参考人に対して私聞いたんですが、NHKの高嶋光雪という記者が書いた「アメリカ小麦戦略」という本が家の光協会から出ています。きょうは持ってきてないのですが、田中官房長読んだことありますか。
【次の発言】 あの中に書かれている事実ですね。三十年ぐらい前になりますが……

第101回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第9号(1984/08/01、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 委員長のまとめにも反映しておりますように、総合安全保障の概念並びに政策について委員会の審議でもかなり重要な対立がありました。私も以下若干の問題について意見を述べたいと思います。  まず第一は、政府の言う総合安全保障の概念そのものについてであります。  この総合安全保障なるものを、国政のレベルに最初に持ち込んだのは亡くなられた大平首相でした。大平氏は、一九七八年の自民党総裁選挙政策で、中心的な一つの戦略として総合的な安全保障の強化確立を掲げ、一九八〇年春には、首相の私的諮問機関である総合安全保障研究グループに報告書を提出したわけであります。以来、かなりはやりの概念になってきたわけ……

第101回国会 建設委員会 第3号(1984/03/31、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 奄美群島及び小笠原諸島振興特別措置法の問題について質問したいんですが、二つの島の特別措置法問題というのは、問題の性格が第二次大戦の惨禍だけでなく、戦後米軍の占領下に置かれて日本から切り離されていた、それが奄美は昭和二十八年十二月に復帰、小笠原の場合にはもっとおくれて昭和四十三年六月に復帰した。そういう非常に異常な事態にあった場所で、だからそこに対する復興計画、振興計画、これをどうやっていくかというのは非常に大きな国民的課題の一つで、戦後処理がいまだに続いているという非常に重大な問題だと思うんです。その点では、日切れ法案だというので三月三十一日に参議院建設委員会でやっていますけれ……

第101回国会 建設委員会 第5号(1984/04/07、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうは道路施設協会に関する問題、それから昭和記念公園、立川の場外馬券売り場問題、それからこれまでも何回か質問してまいりました福岡の筑紫野市の住都公団に関する土地の疑惑問題、この質問をさせていただきます。  初めに、高速道路のサービスエリア問題ですけれども、私昨年の三月二十四日の当委員会で、関越自動車道の塩沢サービスエリアの出店問題について質問したんですが、その後道路施設協会の巨額の利益、構造的な特権問題などが昨年七月に読売新聞でもかなり大きく報道されまして、それからまた福島交通、例の小針氏をめぐる問題で癒着も最近表面化しているということで、かなり大きな社会問題がここにあると思……

第101回国会 建設委員会 第6号(1984/04/17、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法の一部改正案とそれから災害問題で東京湾横断道路問題と、信濃川河川敷問題について質問したいと思います。  国庫負担法は、法律では原形復旧が原則になっておりますが、ケースによっては改良復旧が当然という場合も生まれてくると思います。従来の災害の経験から見てもそういうことが多いと思うんですが、もう少し改良復旧について国庫負担の適用を検討していくべきじゃないかと思うんです。  特に、今度の改正は地すべり防止施設それから急傾斜地崩壊防止施設でしょう。そうすると、地すべりや急傾斜地が崩壊しちゃうと、これまでの施設では、施設そのものも壊されているわけだから。……

第101回国会 建設委員会 第7号(1984/05/08、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 前回の質問に引き続きまして、きょうは信濃川河川敷の利用計画問題、それから国鉄の信濃川水力発電所問題などについて質問させていただきたいと思うんです。  信濃川河川敷の問題も、今度の利用計画の長岡市との協議、建設省がそれに同意したということが発表をされて、現地では事態がいよいよ動き出していくというように見られています。現地の新潟日報の五月一日号では「”田中金脈”も四月に入り動き始めた。田中ファミリー企業の室町産業と千秋が原工業が信濃川河川敷南半分の所有地の利用計画を策定し、十六日、長岡市はゴーサインを出した。この同意により、両社は五十億円は下らないといわれる用地内の砂利採取やその後……

第101回国会 建設委員会 第9号(1984/07/12、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私、前の質問の続きで信濃川河川敷問題と筑紫野の土地疑惑問題について質問したいと思うんですが、まず河川敷の問題ですけれども、四月十七日と五月八日と二回にわたって質問いたしまして、きょうで三回目なんです。この前も申し上げましたけれども、信濃川河川敷問題というのは、国会で長い間取り上げられてきて、国民も非常に注目している問題で、私自身も数えてみましたらきょうで十八回目だと。予算委員会で四回、決算委員会で三回ですか、建設委員会でもずっと取り上げてきているんですけれども、最終段階になっていると思います。  先日、長岡の市長選挙があって私も応援に参りまして、現地に行ってみました。もうブルド……

第101回国会 建設委員会 第10号(1984/07/31、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、硫黄島問題と立川の飛行場の問題と吉祥寺の再開発問題、三つの問題について質問したいと思います。  まず、硫黄島問題ですが、小笠原振興の特別措置法が議題になりました三月三十一日にもこの問題を取り上げましたが、その後五月三十一日に小笠原諸島振興審議会の答申が出ました。一般住民の定住は困難で、同島は振興開発に適さないという非常に残念な結論が出ていますが、国土庁としてのこの答申に対しての対処方針をまずお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 「旧島民の特別の心情に十分な理解を示すとともに、これに報いるための措置」とありますね。それから「集団移転事業に類する措置」、具体的にはどう……

第101回国会 予算委員会 第12号(1984/03/27、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 平和五原則に基づく日中友好、これを私どもも心から望んでおります。  今度の日中会談について若干の質問をさせていただきたいと思いますが、午前中の答弁で、首相は、日本はアメリカがどうあろうと自主的に日中友好を進める、必要な場合にはアメリカに勧告もすることがあるということをお述べになりました。今後そういうことでぜひやっていただきたいと思うんですけれども、戦後の日中関係考えてみますと、御存じのように七二年の日中国交回復までは台湾の蒋政権を中国を代表する政府として承認していた。七二年に初めて国交回復になったわけですね。ところが、これはやっぱりアメリカ追随だったわけですね。台湾を承認してい……

第101回国会 予算委員会 第20号(1984/04/10、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 総理は、中身については考えていないと言われましたけれども、実は政党法の最大の問題は、政党の理念や政策のあり方を法律で規定しようとするそのことそのものにある。その法律の規定の枠に入らない政党を排除しようというところにあるわけです。昭和三十九年七月、当時の憲法調査会が報告書を出して、その政党法のところでありますけれども、政党を憲法、法律その他で規定すべきかどうか、当時の憲法調査会でも反対、賛成ほぼ半数だったというのですね。反対の方の意見にはこうあります。政党は憲法の規制の外にあるものとすべきだ、政党は本来自然発生的なものであり、国法によって規制されないことによってその機能を果たし得……

第102回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第4号(1985/06/14、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私ども日本共産党は国際経済に関する第三の小委員会に委員がおりませんので、きょうは若干党の見解も述べながら質問させていただきます。  四月九日に発表されました政府の対外経済政策、私どもはこの中身は率直に申し上げまして基本的に反対です。と申しますのは、日本の林業や合板業界に非常な打撃を与える関税引き下げの問題、それから日本人の命にかかわりのある医薬品での外国臨床試験データの受け入れその他、それから電電公社の民営化につながってATT、IBMなどへの門戸開放、それから新聞には第二のロッキード事件のうわささえ出ているという通信衛星購入に関する周波数の割り当て等々、余りに問題が多過ぎる。や……

第102回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第5号(1985/06/21、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、先ほどから問題になっております洋上防空についてですが、一千海里シーレーンがどうやら一千海里のスカイレーンにエスカレーションしたという非常に重大な事態だと思うのです。先ほどの説明でも総合体系の中に早期警戒機それから要撃機が入っているわけですね。そうすると、早期警戒機、要撃機が本土から行くのじゃ間に合わぬ面もあるので、既にP2J、F4ファントムの訓練をやっている硫黄島、それからNLPで候補地と長官がワインバーガーさんに伝えた三宅島、こういうところを早期警戒機、要撃機の航空基地にするという構想はあり得るのですか。
【次の発言】 私はここに、自衛隊OBの方々の先ほどから名前の出て……

第102回国会 建設委員会 閉会後第1号(1985/10/08、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 来年策定をめどとしてつくられております四全総がかなり注目を集めております。去年の十一月に国土庁の計画・調整局が「四全総長期展望作業中間とりまとめ 日本 二十一世紀への展望 国土空間の新しい未来像を求めて」、なかなか気宇壮大な題のついた文書を発表しました。この中に新しい言葉があって、「バイオソサエティ」、「自立調和型の社会」というのだそうですが、そういうユニークな発想なども盛り込まれていて、いろいろ反響があったと思うんですね。それで、いろんな社説が新聞に出ました。社説を見ると、四全総策定に望みたい視点で一番取り上げられているのは、集中型社会か分散型社会かという集中、分散の問題につ……

第102回国会 建設委員会 第2号(1984/12/06、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 先ほどから同僚委員からも、なかなか重大な情勢の中で木部建設相に建設事業を国民の要望に応じて進めていただきたいという声が非常にありました。私もぜひ努力をしていただきたいと思うのですが、何回も質問がありました例えば住宅公庫融資の年間八百億円捻出という大蔵省の方針ですね。住宅局長の答弁を聞いていると、最低金利五・五%等の問題では、これまでの制度を守りたいという答弁で、我々も賛成で頑張ってほしいと思うんですが、ちょっと聞いていて気になりますのは手数料問題ですね。これは新しい問題なので慎重に検討したいというふうにほかと区別して答えられたので、新聞報道だと五万円手数料を取るなどと出ているん……

第102回国会 建設委員会 第3号(1985/02/12、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょう審議中のこの五十九年度道路整備費の財源の特例等に関する法律案ですけれども、共産党は、この親法の道路整備緊急措置法そのものについても、モータリゼーションを促進し、生活関連を軽視して、大企業本位の道路政策を高めたものとして反対いたしました。したがって、この特例法についても我々は反対いたします。  もう十年ぐらい前になりますけれども、公害問題が非常に大きな問題になった時期にはこの自動車道路公害も大きなやっぱり問題になって一時ちょっと後背に退いていた時期があるんですけれども、最近の民間活力問題などと絡んでどうもそこのけそこのけ道路が通るという状況がまた復活し始めているように思いま……

第102回国会 建設委員会 第6号(1985/03/28、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 農住法及び宅地並み課税あめ法の一部改正法案についてですが、三年ごとに日切れ法案として時限立法で三年延ばしていっているんですが、今後これはどういう状況になるんですか。ことしあたり、あめも少し甘さが減ったというような感じもあるんですけれども、今後どういう考えでやっていこうとしているのか、お伺いいたします。
【次の発言】 あめ法による特定土地担保住宅建設戸数ですけれども、調査室からいただいた資料の三十九ページに四十八年度から五十八年度までの数字が出ておりまして、五十八年度は一番多くて四千二十二となっておりますが、もしわかれば、五十九年度はどのくらいだったか、それから六十年度の見込み、……

第102回国会 建設委員会 第8号(1985/04/03、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 鳥屋野潟の問題と建設業の不況打開の二つの問題で質問をしたいと思います。  まず、鳥屋野潟の問題ですが、私は、四十九年の十一月、五十六年の四月、五十七年の四月と、この問題を取り上げてまいりました。これは田中元首相が首相在任中に衆議院の予算委員会で国に寄附してもいいということを何回も明言した問題の土地で、その後の国会の決議もありますし、国政の問題にストレートに結びついておりますし、特に建設委員会にとっては直接責任を持たなければならない懸案事項だと思います。  去年の七、八月ににわかに問題が浮上してまいりまして、地元で浄化を求める署名が行われるという動きがあり、また県知事も着手すると……

第102回国会 建設委員会 第9号(1985/04/16、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 本法案については、私ども慎重に検討をしました。日本共産党は、従来から特定財源制度については、道路のみの特定的な優先、それからモータリゼーションの悪循環の問題、これを財政制度化したものだとして、また第九次五カ年計画については大企業本位の高速道路網を中心としたものであって、道路政策としては本質的に欠陥を持っているということで反対してまいりました。しかし、今回の改正案による三カ年の臨時措置について申しますと、地方道及び生活道路の整備に使途が限定されている、第九次五カ年計画の中で交通安全、生活基盤整備、生活環境改善の内容に特定されている、それから地方公共団体などの要望も一定程度反映され……

第102回国会 建設委員会 第10号(1985/04/18、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 住宅金融公庫改正案と六本木の国有地払い下げ、東京東墨田の都営住宅問題など、住宅政策にかかわる幾つかの具体的問題について質問したいと思います。  本改正案は、六つの内容になっておりますけれども、二番目の災害復興住宅購入資金貸し付けの新設と三番目の住宅改良資金貸し付けの償還期間の延長、これはそれぞれ改善措置として我々も評価できますが、午前中からの審議で一番問題になりました手数料徴収、これがまず非常に重大な改悪になると思うんです。衆議院以来の建設省の答弁を聞いておりますと、補給金が非常にかさんでしまっておる、その中で五・五%の金利と無抽せん体制を堅持するためには利用者の方々にも負担を……

第102回国会 建設委員会 第11号(1985/06/04、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました衆議院建設委員長提案による半島振興法案に反対、日本共産党提出の修正案に賛成の討論を行います。  原案に反対し、修正案に賛成する第一の理由は、本法案が大企業本位の開発を進めようとする立場に強く立っているからであります。このことは、その反面で、地域の産業の衰退に拍車をかけるばかりでなく、原発立地促進など半島地域の乱開発と生活破壊を招く危険があることを指摘せざるを得ません。この点は、本法案が目的として、既に破綻した列島改造計画推進法である新産業都市建設促進法などに掲げられている国土の均衡ある発展をうたっていることや、振興地域指定の要……

第102回国会 予算委員会 第5号(1985/03/12、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ことしは被爆四十周年で、今度の国会も核問題が大きな焦点の一つになりました。  きのうソ連共産党のチェルネンコ書記長が急逝されまして、私どもも深い哀悼の意を表しております。きょうの二時、不破委員長、金子書記局長が葬儀に参例に参りましたが、首相も参列の表明と言われておりますが、チェルネンコ書記長は、去年の十二月十七日に日本共産党の宮本議長と日ソ両党の共同声明、核廃絶の歴史的な共同声明を合意された方で、その意味で、きょうから米ソのジュネーブ交渉も始まりますけれども、私どもも被爆国の党として、また被爆国の国民として核廃絶の実現のために努力していきたいと思います。  きょう、どうやら五時……

第102回国会 予算委員会 第6号(1985/03/14、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ことしの日本の財政経済問題を考える上で、世界経済、特にアメリカ経済の見通しが非常に大きいわけです。昨年は唯一の機関車と言われてアメリカはかなり大きな役割を果たしたのですけれども、例えば実質成長率を年率で第一・四半期一〇%、第二・四半期七%というのが第三・四半期では後で訂正されて三%ということでかなり陰りが出たわけですね。ことし八五年は、この陰りがさらに大きなアメリカの景気局面の転換あるいは後退になるのではないかと危惧されているわけです。レーガン大統領も予算案で、ことしじゅうに対外純資産がマイナスに転じ、債務国に転落するという見通しを示しました。この原因は、よく双子の赤字と言われ……

第102回国会 予算委員会 第16号(1985/03/29、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 太平洋協力の問題とSDIの問題についてお伺いしたいと思います。  毎日新聞の一月九日付の報道によりますと、ロサンゼルスの日米首脳会談で太平洋協力についての合意が行われた。シュルツ、レーガンと中曽根首相との会談で合意が行われた。ただし、太平洋協力の枠組みを日米間で事前に決めた印象を避けるために、双方の新聞発表からも意図的に外されたと、こう書いてあるんですが、どういう内容の合意が行われたのか、またこの報道は事実か、首相にまずお伺いします。
【次の発言】 新聞報道では四原則、一つは、大洋州、ASEANのイニシアチブ尊重、二、非軍事分野に限る、三、排他主義の否定、四、既存の民間協議機構……

第102回国会 予算委員会 第21号(1985/04/05、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 大変不誠実な答弁だと思うんです。物がないので貸してくれと防衛庁長官言われたので、私の方は全部お見せしました。私の部屋に内局から三人、陸幕の教育訓練部から一佐が二人、それから幹部学校から一佐が三人、全部で八人、コピー機を持ってお見えになって、大事な重要な核関係は五冊全部二部ずつとって、三十二冊は全部表紙をコピーをとってお帰りになった。これ三日二十日のことであります。私の方は全部そうやって協力したんですから、あれだけの資料持って、何にもわからないというのはおかしいじゃないですか。
【次の発言】 ちょっと大高さん、断定には至っていないけれども、当時ああいう教材使っていたものらしいとい……

第103回国会 決算委員会 第1号(1985/10/22、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まずSDIの研究参加についてお伺いします。  渡辺審議官が団長となって、先月末から十月の初めまでアメリカに行かれたわけですね。先ほども質疑がありましたけれども、国防総省のエイブラハムソンSDI局長などといろいろ話し合いをされたと報道されているんですが、SDIにもし日本が参加するとすると――検討中というんですけれども、もし参加した場合、秘密保護問題が問題になるときょうの新聞にも報道されております。  アメリカと西ドイツの七八年十月十七日に署名された二国間協定があります。軍事技術協力についてのものですけれども、この第四条には「秘密保全」というところがあって、この秘密区分を指定した場……

第103回国会 建設委員会 第2号(1985/11/28、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、マンション業界でトップと言われる、ライオンズマンションで有名な大京観光の悪徳商法、この問題を取り上げたいと思います。  八月八日の例の司法研修所跡地の入札で大分有名になりましたが、あれは都心の超一等地として国有地払い下げ第一号だったわけですね。六千七百平米、約二千坪、総額五百七十五億円で、坪当たり二千八百万円という一番札で大京観光が落札しました。地元の千代田区などは周辺の価格がまた上がると言って迷惑顔だったし、公示価格の三倍という値段だったので地価高騰の引き金となるのじゃないかと一方では非常に懸念された。他方では、あそこら辺は、いや、三千万から四千万だ、それを二千八百万円……

第104回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第2号(1986/04/23、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本の安全保障問題を考えるときに、日米安保条約に対する評価が非常に大きな基本問題になります。安保条約は第一にアメリカの戦略の前進基地に日本をしつつある。第二に、軍備拡張を押しつけられて、同時に米ソの核軍拡競争の悪循環を促進するという危険な役割を果たしていると私ども思っております。  きょうは時間もありませんので、この二つの問題の具体的問題として三宅島のNLP基地化問題とSDI研究参加問題を首相にお伺いしたいと思います。  きょう参議院本会議での帰国報告の中には書かれておりませんけれども、毎日新聞の四月二十二日付の同行記者の記事によりますと、二日目の全体会議でワインバーガー国防長……

第104回国会 建設委員会 第1号(1986/02/14、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 道路問題の一つで圏央道問題、これまで何回か取り上げてきたんですけれども、幾つか質問しておきたいと思います。  まず、この圏央道計画と関連して高尾山周辺で土地買い占めが起きているということが問題になっている。一月二十一日の毎日新聞の記事に「自然の宝庫・高尾山「団地造る」と山林を買収 建設会社圏央道あて込み」というので載っているわけですが、これは八四年秋から急ピッチに始まっていて、買収会社は高尾事業開発というのですけれども、社長は何と熊谷組の顧問で後藤氏、役員の上野氏は熊谷組の東京支店長なんですね。高尾山南側を約九十ヘクタール買収して、最終的には三百ヘクタールまとめる計画だと。上野……

第104回国会 建設委員会 第3号(1986/03/20、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 国際花と緑の博覧会の法案ですけれども、花と緑という環境を守りもっともっといい環境をつくろうということの国際的な博覧会でありますので、私どもも基本的に賛成です。  幾つかの問題について質問したいと思いますけれども、先ほどの答弁で、予算の中で会場整備費は大体四百八十億円というお話がありましたが、そのうち地元の府や市の負担分はどのぐらいになるんでしょうか。
【次の発言】 地元の自治体に対して過度の負担が課せられないようにお願いしたいと思います。  民活を大いにやって進めたいというのですけれども、事業の発注が、民活民活と言いながら一部の大企業などに偏らないように、地元の中小企業にもでき……

第104回国会 建設委員会 第4号(1986/03/25、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 都市公園の整備は国民生活にとって必要不可欠のものなので、私どももこの法案に基本的に賛成です。  問題は、国際的に見ても非常に公園が少ないので、これをどうふやしていくか。これまでのところ進捗率も非常に低いし、しかし今までの質疑でも出てまいりましたが、財政がなかなか一番問題だということにあります。  調査室の資料を拝見しますと、五十九年三月三十一日現在、国民一人当たりの公園面積は全国平均で四・七平米。東京都の区部は二・一平米で、これはワシントンと比べると二十二分の一、ロンドンに比べると十四分の一、パリに比べると六分の一と、世界の都市東京と言うには非常に悲しい数字です。これをどうふや……

第104回国会 建設委員会 第5号(1986/03/27、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今度の法改正は改善部分が含まれておりますし、それから交通安全施設の整備というのは国民の生命保護の点で非常に重要ですので、私どもも賛成する態度をとっております。  以下、若干の質問をまずこの法改正問題でさせていただきます。  まず、この五カ年計画の閣議了解を見ますと、警察庁分は第三次が千九百億円、第四次が千三百五十億円で〇・七一に減っているわけでございますが、これはどういうことでしょうか。
【次の発言】 単独事業に移した、その際財源措置もしてあるというんですけれども、この調査室の資料の二十九ページを見ると、交通反則者納付金、これを使って交通安全対策特別交付金というのを出している。……

第104回国会 建設委員会 第6号(1986/04/02、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、建設産業の問題、建設労働者の問題、それからアスベスト汚染問題についてお伺いしたいと思います。  二月一日に「二十一世紀への建設産業ビジョン」というビジョン研究会の報告書が出て、なかなかの労作だという批評も多いようなんですけれども、いろいろ問題が含まれているように思うんです。一つは中小企業問題です。建設省は二月二十五日、中建審に建設業の許可要件のあり方、それから経営事項審査制度のあり方、ジョイントベンチャーなどのあり方、産業構造の改善を進めるための諸方策、四項目を諮問したと報道されています。  いろいろ画期的労作、中には一種の産業革命宣言というのまであるんだそうですが、その……

第104回国会 建設委員会 第11号(1986/04/24、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人の皆さん、どうも御苦労さまです。  桐谷参考人にお伺いしますが、木更津の人工島は長さ六百メートル、幅百メートルといって、かなり大きなものになりますね。そこから橋がかかって橋脚がずっと立つわけですね。この間私ども委員会も船に乗って近くまで行ったのですが、桐谷参考人のお話では、橋がつくところの前浦というところは稚貝がわく大変大事なところだと言われた。それからもう一つ、船の上から見ても、ノリ養殖をずっとあそこはやっているわけですね。  稚貝に対する被害、それからノリ養殖に対する被害状況、もしできた場合の。  それからもう一つ、金田地区のすぐ隣の袖ケ浦に今水銀ヘドロ、これは有名な……

第104回国会 建設委員会 第12号(1986/05/08、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 新住法の一部改正問題に入る前に、ひとつマンション問題についてお伺いしたいと思います。  マンション問題は衆参両院の建設委員会でも問題になってまいりましたが、そのうちの一つに瑕疵担保責任期間の問題があります。建設省は、建築工事瑕疵問題調査委員会をつくられて、五十八年三月にこの調査報告書が出ています。私今度、この質問をするので初めて実は知ったんですが、この調査報告書に基づいて研究会が中間報告を出しておられる。これを見ますと、ちょっと大変なんですな。  この中間報告を見ると、瑕疵担保責任期間の延長は、いろいろ理由があって、これを延長するとだれに責任があるのかいろいろもめて、紛争がむし……

第104回国会 対フィリピン経済援助に関する調査特別委員会 第3号(1986/05/16、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 安倍外務大臣は先日のこの委員会で、一義的にはフィリピン政府の問題であって我が国は当事者でない、そう答えられました。けさの黒田通産省通商政策局長の報告を拝見しましても、日本側が悪かったのは多少正直過ぎて相手を信頼し過ぎたこと程度で、特に日本の政府ですね、そういう印象なんですが、ソラーズ委員長に言わせてみますとマルコス政権は泥棒の集まりだと、ああいうやり方を日本政府が知った上で円借款その他をずっとやっていたとするとかなり事態は変わってくるんじゃないかと思うんです。  世界の六月号にフリージャーナリストのアルファロ女史が「「フィリピン株式会社」の構造」という論文を書いているんですね。……

第104回国会 予算委員会 第11号(1986/03/18、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めに十八歳選挙権問題を取り上げたいのですが、昨年国際青年の年で、その中の参加というテーマの中で政治参加が重要だと思うんですね。後藤田さんが昨年私どもの三浦委員の質問に答弁されて、将来の課題としたいという慎重な答弁でした。  江崎総務庁長官、かなり多面的な意欲をお持ちだと思いますので、この十八歳選挙権の問題、非常に要望が強く、全国の青年団体も要望しているんですけれども、遠い将来じゃなくて検討を始めるという態度をぜひとっていただきたいと思っておりますけれども、いかがでしょう。
【次の発言】 民法で二十年というのは明治のころからで、もう一世紀たっているわけですね。  労働大臣、労働……

第104回国会 予算委員会 第19号(1986/04/01、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、皇室外交問題についてお伺いします。  法制局長官、天皇あるいはその名代の外国訪問、これは憲法四条の国事行為と私的行為の中間の、象徴天皇としての公的行為ということになっておりますけれども、憲法上の制約についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 外務大臣、皇太子の訪韓ですね、これはおととしの全斗煥大統領の訪日への返礼というように言われていますが、やっぱりそういうものですか。
【次の発言】 今の法制局長官の答弁と大分違う重大問題があると思うんですよ。大体全大統領を呼んだのは、憲法七十三条二号、内閣の外交権に基づいて国賓として呼んだのだから、その答礼で行くんだったらこれは中曽……


14期(1986/07/06〜)

第107回国会 決算委員会 第3号(1986/11/26、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 SDI問題について質問したいんですが、けさの読売新聞の報道によると、きのうの参議院外務委員会で公明党の黒柳議員の質問に答えて、倉成外相はエックス線レーザーについて、「核兵器か否かは今後検討すべき問題だ」と、そう答弁したとあります。この十一日に予算委員会で社会党の野田議員の質問に対して、首相がSDIの問題で核爆発を直接の殺傷に使う兵器ならもちろん手を引くと、そう答えて注目されまし た。あの日予算委員会の休憩後、中曽根首相は記者団の質問に対して、「「SDIのX線レーザーが核爆発を利用するということは聞いているが、それが直接か間接か、人を直接殺傷するのか、これからの研究の進み方を見て……

第107回国会 建設委員会 第2号(1986/12/09、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は三十分の質問時間なんですが、大島問題一問と、あと圏央道の環境影響評価書案について質問したいと思います。  先ほども質問がありましたが、観測機器は十一億二千三百万のなかなかの予算で、かなり政府も手早く動いて、これはよかったと思っております。綿貫災害対策本部長も御苦労さまですが、より一層やっていただきたいんです。  私も共産党の国会議員団の大島噴火対策の本部の責任者をやっておりまして、ここで一つ問題はやっぱり予知の問題があると思うんです。で、気象庁でなくて、建設省に責任のある予知問題に関係のある観測が一つあるんです。国土地理院がやっております水準測量、これは繰り返し測量による地……

第107回国会 予算委員会 第1号(1986/10/06、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず首相の政治姿勢の問題について、午前中からありました靖国、教科書、藤尾罷免、それから人種差別発言など国際的批判の広がる異常な事件が続出しています。首相の戦後政治総決算路線に根源があるように思う。戦後政治を総決算してなくしてしまって戦前が出てきたというのではないかと思うんです。  藤尾発言を支持する緊急集会が九月十二日に開かれて、そこでの同志会の平沼さんの報告によると、首相はこの方々にあなた方と本質的な考えは同じだと述べたというんですが、事実ですか。
【次の発言】 九月十八日に吉岡議員の代表質問がありました。首相はそのときの答弁で去年の軽井沢セミナーの一節を読み上げられた。勝っ……

第108回国会 建設委員会 第2号(1987/03/26、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 議題となっております砂防法等の一部改正案と水源地域対策特別措置法の一部改正案、これは三年連続で公共事業関係の補助率のカットをさらに重くしようという内容で、我々はもちろん強く反対します。何よりも地方自治体に対して負担を押しつけることになります。地方自治体はこの補助金カットで補助金は削減されるし新規事業も押しつけられるという二重の影響を受けるわけで、結果的に、財政難の地方自治体の中には補助事業を返上せざるを得ないというところさえ生まれているわけで、地域経済にも皆さん方の説明と違って悪影響を与えることになると思います。  特に、午前中も問題になりましたけれども、六十一年予算編成時、三……

第108回国会 建設委員会 第3号(1987/05/14、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、きょう時間二十一分でございますし、いろいろ問題点ありますけれども、重複を避けて質問したいと思いますので、答弁もなるべく簡潔にお願いしたいと思います。  法案をいろいろ研究してみましたが、個々には肯定的、積極的な要点もあると思うんですけれども、まず第一に、列島改造論のリゾート版という基本性格を持たざるを得ないというふうに思うんです。  悪名高い新全総は、大規模な自然観光レクリエーション地区、大規模海洋レクリエーション基地の建設整備、これを打ち出したわけですね。しかし、これはほとんど手はつけられませんで、列島改造論が地価暴騰を引き起こして、その中で一定の反省が加えられ、それで……

第108回国会 建設委員会 第4号(1987/05/22、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 第六次の治水五カ年計画を見ますと、実績で六兆五千四百九十八億円で進捗率七九・四%となっています。  五カ年計画の推移を見ますと、一次が進捗率一一八%、二次が一〇五%、三次が九七%、四次が九五%、五次が一〇〇%なので、七九%というのは異例の低さなんですね。  六次計画が目標とした整備率、その整備率の達成実績、これはどのぐらいになりましたか。
【次の発言】 つまり、大河川については整備率が六二%にとどまり、中小河川については二四%にとどまっているということになるんですね。  六十一年度の防災白書に出ている整備率の数字を見ますと、最近増加しているいろんな災害に関連するんですけれども、……

第108回国会 建設委員会 第5号(1987/05/26、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この建築基準法の一部改正は、性質の異なる二つの規制緩和、プラスとマイナスが抱き合わせになっていると思うんです。一つ、三階建てが可能になることなどの木造建築物の規制緩和は、国民がもっと広い住宅を欲しいという要求にもこたえますし、木材需要の拡大にもつながるので、私たちもプラスの規制緩和で賛成なんですが、もう一つの容積率の割り増し並びに規制緩和、これはやっぱり中曽根民活に直結するもので、非常に大きな問題をはらんでおると思うんです。  中曽根首相が都心の高度規制見直しを指示したのは、調べてみますと五十八年三月二十九日で、建設省の丸山次官が首相のところへ民間活力問題の検討状況の報告に行っ……

第108回国会 建設委員会 第6号(1987/05/27、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の建設業法の一部改正は、昨年の二月に発表された「二十一世紀への建設産業ビジョン」、建設産業ビジョン研究会のこのビジョンが下敷きになっていると思うんです。このビジョンは中小建設業切り捨てを盛り込んでいるというので、中小建設業界は全国的に非常に大きな関心を持ち、反対の運動も起こりましたし、私も当委員会でこの問題を取り上げて、建設大臣から建設省としては中小建設業切り捨てなどの態度は考えていないという答弁をいただいたんですが、このビジョンの中に「許可基準の適正化」という項目があってそこに書いてあるわけです。「一定の国家資格のみに限定する方向も検討すべきである」、こうなっているんです……

第108回国会 予算委員会 第6号(1987/05/07、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 いろいろ事件が起きましたので、私ちょっときのうお話ししました質問の順序を変えさせていただいて、言論の自由の問題から入らせていただきたいと思います。  まず、朝日新聞の阪神支局に対する襲撃事件ですけれども、どうも右翼がやったのではないかと思われる節があるんですね。新聞などもそうですけれども、浅沼委員長の刺殺事件、中央公論の「風流夢 」事件、私どもの赤旗編集局や発送部にも右翼が乱入したことがございますけれども、警察としてはどうですか、これは右翼とのかかわりはあると思っておられますか。
【次の発言】 朝日新聞への脅迫状の中には国際勝共連合とかかわりの深い統一協会の名前なども出ていて、……

第108回国会 予算委員会 第12号(1987/05/15、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今の事態が示していることは、この間の核密約のあの電報の中に書かれている日本政府が受け入れてきたあいまいさということがこういう事態をもたらしているんだということは非常にはっきりしてきたと思うんです。  私は、佐藤・ニクソン会談のときの沖縄への核再持ち込み問題で国会で密約を追及しました。七八年三月十四日の予算委員会です。このとき私、当時の真田法制局長官に密約問題について法理論をお聞きしました。例えば私は「閣議にさえ報告もされない、承認もされない、首相個人がひそかに結んだ、そういう場合、これは有効ですか、法理論上。」、こう聞きましたら、真田長官は、「一般論としては、」「一国の条約締結……

第109回国会 建設委員会 第2号(1987/07/30、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 丸山総裁を初め御苦労さまです。  きょうは公団の建てかえ問題について最初の質問をさせていただきますが、去年、川崎の小杉御殿、それから大阪の臨港第二が着手されて、ことしは東京の蓮根、亀有など八団地でいよいよ建てかえ事業が本格化し始めました。私もいろいろ意見を聞いたり調べたりしたんですけれども、住民にとっては寝耳に水なんですね。耐用年数七十年あって、まだ半分もいっていないのに、これまで地域にコミュニティーをつくって住んできた方々には寝耳に水で、全部ぶち壊して新しい団地をつくるというわけでしょう。結局、お上の論理で押しつけてくると寝耳に水で、それに対して、ずっとそこにコミュニティーつ……

第109回国会 建設委員会 第3号(1987/08/25、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 本法案に盛られている一万四千キロの高規格幹線道路網整備計画は、四全総が三全総の定住構想を発展させるために打ち出した全国の交流ネットワーク構想、これと結びついておりますので、まず国土庁に四全総問題についてお伺いしたいんです。  私、おととしの十月の本委員会で四全総問題取り上げまして、中心は集中型の社会にするのか、それとも分散型の社会にするのかということだ、国土庁の中の首都改造計画を発表した大都市圏整備局とそれから計画・調整局との意見が大いに違うじゃないかというので、当時の河本国土庁長官、本部建設大臣にお伺いしたところ、お二人とも、定住圏構想でいくべきなんだ、基本は分散型の方向だと……

第109回国会 予算委員会 第3号(1987/07/21、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 極めて変なことが起きていると思うんです。首相ね、ソ連に対しては外為法まで改悪してココムに基づいて戦略物資は一切禁止を強化するというわけでしょう。ところが、アメリカに対しては武器輸出三原則という政府の方針並びに国会決議を無視して協定まで結んで軍事技術を供与し、いよいよSDIの研究の協定まで結ぼうというのでしょう。おかしくはありませんか。
【次の発言】 そうすると総理の立場は、アメリカの軍事力はソ連より強くなれば強くなるほどいい、ソ連の原子力潜水艦は音がうるさければうるさいほどいいということでしょう。  そうするとあなたは、均衡と抑止、均衡と抑止というのを口が酸っぱくなるほど言うけ……

第111回国会 予算委員会 第1号(1987/12/11、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今のは第一幕なんですね。四月二十八日に安保条約、行政協定が発効してから第二幕が始まるんです。よく御存じのはずですけれども、私、質問でも述べましたが、二年前の八五年五月二十二日にアメリカ国務省が外交文書を公表しているんですね。五二年−五四年、「中国・日本編」というものです。  そこに、安保条約発効後、アメリカ側は、この問題で協定を結ばなきゃならぬ。ナンバー五七三の文書。ヤング北東アジア局長から極東問題担当のアリソン国務次官補に向けての覚書が既に公表されています。アメリカ側がもう既に協定案も全部書いてありますよ。この中で、今が最もいい時期なので、これを最高機密にして口頭で日本政府と……

第112回国会 建設委員会 第3号(1988/03/22、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、公団家賃の値上げ問題について簡潔にお伺いしたいと思います。  住都公団は、三月十五日、公団基本問題懇談会に今後の家賃改定について御報告されました。従来五年ごとに二回やったんですが、今後三年ごとに定期的、自動的継続家賃の値上げ方式、平均四千七百円、最高一万五百円の第三次の一斉値上げを今月中に大臣件申請することを明らかにされました。公団自治協は三月十七日に、公団家賃の新たな値上げルールと六十三年度値上げ案件に反対し、審議打ち切りと強行実施の態度に抗議するという声明を出しておりました。大変大きな問題で、内容についではいずれ別の機会がつくられると思いますので、その際詳しく論議した……

第112回国会 建設委員会 第4号(1988/03/28、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうは、マンション問題について質問したいと思います。  民間分譲マンションは今全国で百七十万戸を超えて、東京では五十五万戸という数字が出ています。今後も新規に毎年十数万戸ふえていくだろうという推定なんですが、東京の場合、都心部では港、新宿、中央、文京、渋谷、千代田、この六つの区では世帯数の三〇%以上がマンションという状況で、港、新宿なんというのは四二%マンション居住者ということになっているんです。それがかなり年数がたってきて、そろそろ大規模修繕という時期に入ってきておりますし、建えかえが必要なマンションが首都圏の場合今後十年間に十万戸という推定もあるわけです。そこへ東京の地価……

第112回国会 建設委員会 第5号(1988/03/30、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 道路整備緊急措置法等一部改正案について、幾つかの基本問題を取り上げて質問したいと思います。  第十次道路整備五カ年計画は、総額五十三兆円、前期計画と比べると一・三九倍という非常な急増計画になっています。建設省所管の道路関係以外の公共事業五カ年計画、住宅を除いて治水、海岸、下水道、都市公園、交通安全、急傾斜地、この六つを全部合わせても五カ年計画の総額が三十兆九千五百億円で、道路だけでこれら六つ全体の一・七倍という数字になります。 しかも、この一つ一つを見てみますと、その伸び率ですが、六十一年度に始まった第六次の下水道の五計では一〇三・四%。調整費、この調整費問題も何度もここで取り……

第112回国会 建設委員会 第6号(1988/03/31、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 一括して提案されている法案の中で、農地所有者等賃貸住宅、いわゆる農住ですね、この建設融資利子補給臨時措置法についてですが、今日なお住宅不足が非常に深刻で、この制度の延長は妥当だと考えております。  もう一つの特定市街化区域農地の固定資産税の課税の適正化に伴う宅地化促進臨時措置法について申しますと、これは宅地並み課税とセットされた法案でございまして、宅地並み課税については、いろいろその後変化がございますけれども、この法案の基本的性格は余り変化がございません。これは都市農業と農地の役割を無視して宅地化促進をねらったもので、この基本的性格については依然として幾つかの問題をはらんでいる……

第112回国会 建設委員会 第12号(1988/04/28、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この法案は、三大都市圏の近郊整備地帯等における大規模宅地開発について建設大臣が優良宅地開発の認定制度をつくるというもので、赤桐委員、馬場委員の質問で幾つかの大きな問題点が浮かび上がったと思うんです。  午前中の赤桐さんの質問に答えて局長は、東京圏で大体四千五百ヘクタールが念頭にあると言われました。その内訳ですけれども、これは民間デベロッパーが持っている土地で五ヘクタールから二十へクタール未満、それから取得した時期は例の列島改造ブームのときのものが多いのではないかと思いますが、ひとつ内訳をまず聞かせてください。
【次の発言】 四千五百ヘクタール、ほぼ市街化調整区域にある土地なんで……

第112回国会 建設委員会 第13号(1988/05/12、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 再開発法は、五十年、五十五年と大幅な改正があって、なかなか複雑な手法がいろいろできているんですけれども、今度の法律は、趣旨説明を見ますと、先ほども大臣言われましたけれども、「特に、産業構造の転換、物流・交通体系の変化等に伴い、都市内においてまとまりのある空閑地等が大量に発生しており、」この区域において再開発を行うことが必要になっているというふうに書かれているんです。  この大量の空閑地というのが国鉄の跡地それから工場跡地だというお話なんですが、そうしますと、ここに書いてある産業構造の転換というのは、円高ドル安に伴って海外直接投資がアメリカあるいはNICS等々非常に国内でもふえて……

第112回国会 建設委員会 第14号(1988/05/17、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の改正は、第三者施行制度と参加組合員制度の創設が中心ですが、いずれも地権者、一般組合員の権利保護が大きな問題になると思うんです。この第三者施行は個人施行ですから、事業計画を決めなきゃならぬ。それから共同の個人施行の場合は規約、それから一人施行の場合は規準を決めて知事に施行認可を申請することになります。  それで、組合施行の場合との違いがここから生まれてくるんですけれども、事業計画はともに地権者等の同意が必要になっていますが、規約、規準については地権者の同意、これを必要としないということになっています。組合の場合には定款を、地権者の三分の二以上の同意が必要になってくる。  そ……

第112回国会 予算委員会 第19号(1988/04/07、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、軍事費の問題についてお伺いしたいんですが、私昨年五月の予算委員会で、六十二年度の軍事費がマンスフィールド米大使などの指摘するNATO基準、この方式によれば日本は一・五倍ないし一・六倍になるということで独自の計算をいたしまして、既に昨年度で米ソに次ぐ第三位の軍事大国になったことを指摘しましたが、今国会でもいろいろ取り上げられました。  まず、二月二十五日のアミテージ米国防次官補がこの問題でどう述べたか、改めてお聞きしたいと思います。
【次の発言】 おもしろいのは、アメリカは議会向けにいや日本の防衛費は大きいよ大きいよと言おうとしているんだが、日本ではいや小さいよ小さいよと言……

第113回国会 建設委員会 第2号(1988/12/08、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 幾つかの問題について質問いたします。  まず、道路の環境影響評価を二つお聞きします。  最初は圏央道問題でございますが、大臣のところに十一月三十日にお伺いしまして、内藤議員、岩佐議員と一緒に上がりまして申し入れをいたしました。十一月一日に東京都の環境影響評価審議会の意見が答申されて、これは何と五十七項目で、これまでにない非常に多くの問題点が指摘されていて、評価書案のずさんさが明らかになったわけですが、再調査が必要な重要な問題が指摘されているにもかかわらず、わずかに記述の書き足しをするだけということで、今月の二十三日、東京都の都計審で決定しようとしている。  それで、もう既に関係……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第4号(1988/12/02、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 リクルート疑惑は非常に奇怪な、しかも巨大で複雑な前代未聞の疑獄の様相を示しています。江副前会長自身が、私がリクルートコスモスの株を渡した政官財の個人の人数は百四十名、そう述べたという報道もあります。それから五十九年十二月の百二十五万株七十六人、それから六十一年九月に七百一万株の中で七十六万株が還流してきて配られているんですけれども、ざっと計算しましてこれまで明らかになっただけでも七十億円に近い利益が配られたという様相を示しているんですね。まだまだふえる可能性もあるということで、先ほど捜査当局も、株の流れの全容解明は、今その段階で、まだまだ時間がかかると述べましたけれども、国会が……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第6号(1988/12/07、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 前回、議事録を見る必要があるということで保留した質問をきょう継続したいと思います。  宮澤大蔵大臣は、十二月一日に再々釈明をされました。ところが、私が十二月二日の質問で、六十一年九月三十日には、二十五日から十月二日まで大蔵大臣と服部秘書官がIMF・世界銀行総会出席のためにワシントンにいらしたという事実を示しましたので、再釈明の中で「六十一年九月三十日に」というところを三十日付でと訂正されました。そういうことでしたね。
【次の発言】 わずか二字に見えますけれども、この株式取得の経緯というところの核心にかかわる訂正だと思うんです。この経緯というところで、宮澤さんはリクルート社と服部……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第14号(1988/12/19、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、消費税の問題について二、三御質問したいと思います。  公約違反の消費税を合理化しようとして政府はさまざまな議論、あえて言えば欺瞞的宣伝を並べてこられました。例えばその中で、所得平準化の問題とか高齢化社会論など、衆議院でも参議院でも我々論破してまいりました。きょうはもう一つ、いわゆる国際化論をまず取り上げておきたいと思います。  要するに、今、日本の税制は非常に国際的に立ちおくれているというようなことを言い、ヨーロッパのEC型付加価値税のことばかり言う。これは、アメリカは州税は別として連邦税では付加価値税をやっておりません。レーガン税制でも否定したところです。いつもアメリカ……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第16号(1988/12/21、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、リクルート問題の中でNTTの問題を取り上げたいと思います。  真藤会長の辞任で、リクルート疑惑はNTT問題を焦点として重大になってきました。多くの新聞が、前首相周辺が焦点、つまり中曽根前首相・NTT・リクルートライン、ここが疑惑解明の焦点だと指摘しています。池田首相の元秘書官で、大平首相のブレーンで日本の権力のメカニズムや動きについて最もよく御存じで、また内閣の最高機密にかかわった経験もあると思われます政治評論家の伊藤昌哉氏、もちろん左翼ではございませんが、こうコメントされている。当時のレーガン大統領と中曽根首相の外交問題にまで発展せざるを得ないだろう、完全にロッキード第……

第113回国会 予算委員会 第4号(1988/08/24、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、まず潜水艦衝突事件から始めます。  きょう合同慰霊式が行われました。私は、三十人の犠牲者に心から哀悼の意を表し、御遺族の方方にお悔やみを申し上げます。  瓦防衛庁長官、きょう事故再発防止策を決めて、報道によりますと辞任されるとのことでございますが、今回の重大な事故を振り返って、改めて問題の所在、教訓、どうお考えになっておられますか。
【次の発言】 海上保安庁、ずっと調べておられるようですが、「なだしお」の責任はもちろん極めて大きいんだけれども、私は、単に艦長個人の判断、行動に大問題があっただけでなくて、自衛隊の本質、軍事優先、人命軽視という構造的問題がやっぱりあると思わざ……

第113回国会 予算委員会 第5号(1988/08/31、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 十一時五分になりまして、異例の深夜国会です。田委員から私までのNHKのビデオ放映は文字どおり真夜中になるわけで、国民の知る権利という点からいっても非常に問題だと思うんですね。理事会での協議が調わないまま、委員長の職権開会ということになったことを私は極めて遺憾に思います。  それで、こういうふうになってきたのは、リクルート疑惑にはふたをしよう、早く税制改革の審議に入りたいという、やっぱり議会制民主主義に背く、国民の要望にも背く政府・自民党の姿勢に原因があると思うんですね。竹下首相はまた自民党総裁として、国民は、リクルート問題をこのままにして政府・自民党は税制改革あるいは消費税を提……

第114回国会 建設委員会 第2号(1989/03/28、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 五年前の改正のときに、私、小笠原諸島の振興問題で四つの問題を指摘しました。一つは一島一集落主義を改善すべきだと、二つは農業土地問題、三つ目は空港を早急にと、空港問題、四つ目はシーレーン問題ですね。今回の新しい振興開発計画で、父島の扇浦地域が加わるなど一の一島一集落の問題は改善されましたし、それから空港問題も東京都が兄島空港基本構想を決めましたので、この二つは前進したということで私も喜んでおります。  実は五年前の六月に、私が団長になりまして、池山、秋田の二人の都会議員などと調査団をつくりて小笠原、硫黄島調査というので私も父島に行ってまいりました。支庁長や村議の方々あるいは農業セ……

第114回国会 建設委員会 第3号(1989/06/16、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参議院先議で今審議中のこの道路法改正案、これは日本の道路政策上重要な法案で、下手をすると危険な曲がり角にもなりかねないという感じがしています。  おととしの十二月号の「建設月報」に、建設省の道路局路政課の「立体道路整備制度について」という論文があります。これを拝見しますと、昭和二十七年に新道路法が制定されて以来、三十五年にわたる道路行政の歴史の中で、今は本質的な見直しが必要とされている時期だということから始まって、道路整備に対する国民のニーズはますます高くなる。ところが他方、都心の環境は土地利用の高度化、地価の高騰と、よりよい居住環境を求める国民意識の向上などで今までにない困難……

第114回国会 建設委員会 第4号(1989/06/20、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私ども共産党は、電電公社の民営化についても、それから政府持ち株の売却についても、結局国民の共有財産を財界に売り渡す結果になる、それから新しい利権構造をつくるものだと言って反対してきたんです。  先ほどから議論もずっとありますけれども、このNTT株の無利子貸し付けで公共事業を拡大する政策も、株価格の低迷という点でも、また株式全部を売却済みの後の事業費の確保の問題、それから特にB型資金の返済財源の見通しなども、これは将来の補助金によるんだということになっておりまして、なかなか大きな問題が一層はっきりしてきて、もう破綻しつつあるように思うんです。しかも、今提案されている法案についても……

第114回国会 建設委員会 第5号(1989/06/22、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この法案が当面想定しております常磐新線の早期整備については、私どもの党も積極的に賛成であります。ただ、この法案の目指しているのも鉄道整備に民活方式の導入という基本性格を持っておりまして、私前にも指摘しましたが、六月十六日に本委員会で審議した立体道路制度、あれは高速道路の建設に民活導入という新方式でした。これはおととい指摘しましたけれども、NTTの無利子資金を使う河川における第三セクターによるリゾート設備その他の推進、これは河川行政にいわば民活方式を導入したものだということを指摘しましたが、きょうの法案は今度は鉄道整備なんですね。ですから、やはり建設行政の各分野に民活導入問題先ほ……

第114回国会 予算委員会 第9号(1989/05/15、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、まずアメリカの空母のタイコンデロが号の事故問題を取り上げたいんですけれども、今聞いたニュースで、アメリカ政府があの飛行機が積んでいた水爆ですね、これ放射能が漏れているという事実を発表したということを聞きましたが、外務省、つかんでおりますか。
【次の発言】 この問題一層重大になってくるので、放射能事故としてもさらに追及したいと思います。  今度の事故は、日本周辺を作戦行動中のアメリカの艦船に核兵器が積み込まれていたという事実が確認された最初のケースだと思いますけれども、外務省、いかがでしょう。
【次の発言】 つまり、核兵器の存在も非存在も明らかにしないという態度なんですから……

第114回国会 予算委員会 第12号(1989/06/13、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、中国の重大事態について。  一九八九年の六月四日は、まことに胸の痛む、現代史における最悪の血の日曜日になりました。私ども共産党は、社会主義、民主主義を踏みにじった暴挙だとして糾弾しておりますが、政府は戒厳令までの学生運動をどういう性格のものと認識していましたか、まずお伺いします。
【次の発言】 市民、学生の死傷者の数はどう推定していますか。
【次の発言】 私は、ここに北京大学の大字報に張られていたある女子学生の「お母さん、ごめんなさい」という壁新聞の日本語訳を持っています。入学するときお母さんが泣きながら、子供はあなた一人。問題を起こさないでね。学校ではどんな政治運動にも……


15期(1989/07/23〜)

第116回国会 決算委員会 第1号(1989/11/01、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、この数年激しくなった北海道とか秋田とかあるいは長野それから和歌山、奈良、高知などで、米軍の三沢のF16、それからミッドウェー艦載機などが物すごい超低空訓練を行っているんですね、その問題と条約上の根拠、これを取り上げてお伺いしたいと思うんです。  これは日本だけでなくて、アメリカ本国だとか西ドイツだとかで今ひどくこういう訓練を行っているんですけれども、どういう目的でこういう危険な訓練をしょっちゅうやらなければいけなくなっているのか、それをまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 私の質問をよく聞いて答えてほしいんだな。今の答えはもうちょっと後で言わなきゃいけない。  何で……

第116回国会 建設委員会 第2号(1989/11/30、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、光が丘の公団住宅のパチンコ店の出店問題と東京湾の臨海部のウオーターフロントの大規模開発計画、この二つを取り上げたいと思います。  今まで公団の問題では、家賃問題とか建てかえ問題で上からの官僚的押しつけの体質があるということで論戦をやってきたのですけれども、この問題は今度は非常識な、非文化的体質をどうも住都公団が持っているということのあらわれで、こういうことが先例になるとまた大問題だと思うので、取り上げたいと思います。  これは、光が丘の二十五階の住宅棟の一階の半地下のところにかなり大規模なパチンコ店の出店で住民が非常に反対しておりまして、自治会並びに管理組合二十五あるうち……

第116回国会 予算委員会 第3号(1989/10/24、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めにサンフランシスコ地震の問題について、ベイブリッジの一部落下、高速道路の崩壊や多くの死者など、予想を超える被害を出しましたが、建設省、この問題での教訓をどう受けとめておられますか。
【次の発言】 今の構造上の問題のほかにもう一つ埋立地の液状化、これがあるわけですね。  国土庁にお伺いします。南関東の直下型地震については、中央防災会議の専門委員会もある程度切迫性があると指摘しておりますが、南関東の直下型地震が起きた場合の液状化問題をどう見ていますか。
【次の発言】 東京都の港湾局の去年の調査ですと、対象五区の東京の埋立地、液状化が発生しやすい地域は何と三六%ということになって……

第118回国会 建設委員会 第1号(1990/03/26、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の措置は、累積特別損失の交付金一括交付と、もう一つ、これからの補給金の平準化と二つ入っているわけですね。それで、補正予算関連としては二点目の方は切り離すべきだと思うのです。野党間ではそういう意向もあったのですけれども、日本共産党を除く異例の国対的経過もありまして、それもなかなか難しく、しかも、この夜の極めて短時間の不十分な審議ということになったことについては遺憾の意をまず表明したいと思います。  現行法の特別損失制度ですね、後年度に繰り延べて六年据え置いて五年分割で二〇〇〇年、平成十二年までに補てんするというやり方だったのですね。ところが、今度のは特別損失を一挙に解消しよう……

第118回国会 建設委員会 第4号(1990/05/24、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今度問題になっております八六年から始まった東京の地価暴騰というのは、世界でも日本の東京でだけ起きたという点で非常に特異な性格を持っているんですね。しかも、若干去年は少し下がったけれども、大阪圏初め全国に広がる、それがはね返ってまたことし東京が上がるというような状況で、ですから大都市圏に住んでいる国民にとって被害も非常に大きい。だから、特異な性格を持っていて非常に激しくて被害が大きいという点では、国民的課題の最大のものの一つだと思うんです。そういう性格なので、なかなかなまはんかな取り組みでは恐らく解決は難しいと思うんです。そういう点でぜひ、国土庁、建設省、それから我々国会の側も、……

第118回国会 建設委員会 第5号(1990/06/01、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、公共事業の赤字受注の問題、それにかかわりのある三省協定賃金の問題で質問したいと思います。  まず、建設大臣に基本姿勢をお伺いしたいんですが、先ほど望月建設経済局長が、今の技能工不足を解決するために若い人が入れるように努力をしなきゃならぬ、そう言われました。中建審の第三次答申を受けて、建設省は三年間の構造改善推進プログラムをつくられました。この中でも最も早急に業界全体で取り組むべき課題として、若者にとって魅力ある建設業ということを述べておられます。課題として、月給制とか賃金水準の向上等々、労働条件の改善を挙げているんですね。建設労働の中には六Kという言葉があって、つまり六つ……

第118回国会 建設委員会 第6号(1990/06/12、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうは公団の建てかえ問題について質問いたします。  建てかえが始まって五年目で今大きな曲がり角にぶつかっていると思うんです。 これまでも何回か取り上げてまいりましたけれども、きょうは中間総括的な質問をしたいと思うんです。  第一に問題になるのは、臨調路線が破綻したということです。第二臨調が発足したのは八一年ですけれども、八三年の最終答申で土地の高度利用、新しい住宅需要への対応ということで建てかえを始めたわけですね。私は、これは情勢判断も政策も全く間違っていたということがその後の経過ではっきりしてきたと思うんです。まず、例えば八二年七月三十日の第三次基本答申、どう書いてあるか。……

第118回国会 建設委員会 第7号(1990/06/14、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この改正案の元法は今から十五年前の七五年に制定されまして、当時、日本共産党は反対をいたしました。私、十六年この建設委員を勤めさせていただいておりますので、そのときに質問をしております。議事録を引っ張り出して読んでみたのですが、当時私どもの態度は、この法律案は区画整理、それから住宅街区整備、二つの促進区域を定めて、それで結局市街化区域内の農地の面的開発を強要しようとするものだということで反対をしたわけです。私も三点挙げまして、一、市街化区域の農地つぶし、二、何とか大都市の緑地を残そうとしている自治体の政策と努力を無視している、三番目はやり方が強権的である、主にこの三つの問題を挙げ……

第118回国会 建設委員会 第9号(1990/06/21、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この改正案は、三つの新制度、住宅地高度利用地区計画と用途別地区計画、それから遊休土地認定勧告制度、これをつくろうというものですが、三つ目の遊休土地認定勧告制度は、さきの国土利用計画法改正における投機的取引規制と同じように抜け道も多いし効果も疑問がありますけれども、改善には違いがない。これは厳正な運用を期待したいと思います。  問題は最初の二つです。いずれも何とか住宅要求に対応しようという意図はわかるんですけれども、この委員会でも再三強調してまいりましたが、地価の暴騰で持ち家中心の政府の住宅政策の破綻が非常に明らかになって、低家賃の公共賃貸住宅の大量建設ということこそ政府の責任な……

第118回国会 予算委員会 第19号(1990/06/06、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、今、日本の政治が問われている問題たくさんありますけれども、きょうは時間も限られておりますので二つの問題、一つは核持ち込みの疑惑、もう一つは深谷郵政大臣の問題を取り上げたいと思います。  首都東京の横田基地で五月二十二日から延べ十一日間、空母ミッドウェーの艦載機E2Cの夜間離着陸訓練が行われました。私も現地に行ったんですが、基地それから公団の羽村団地それから福生市の市役所の屋上で、いやもう大変なもので、夜七時から九時まで何と二機が一分半置きにもう最高八十六ホンで飛ぶんですからいやもう本当驚くべきもので、周辺住民はもとより福生の市長さんも訓練中止を要求している。平和憲法を持つ……

第119回国会 決算委員会 閉会後第5号(1990/11/28、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、長良川河口ぜき問題で、環境問題と利水問題の二点を取り上げて質問します。  私、昨年十二月に質問主意書を出しましたし、八月の二十二日には鯨岡元環境庁長官、社会党の岩垂寿喜男代議士などとともに現地を見ましたし、岐阜市での国際シンポジウムにも参加しました。地球環境問題、今大問題になっていますけれども、その一つとして非常に大きな問題になっていることはよく御存じだと思うんです。超党派の「長良川河口堰問題を語る会」、ここで、建設省・水資源公団は建設工事一時中止、改めて環境アセスメントを行うとともに、地元関係者などと話し合いをすべきだと決議をいたしました。現在、この決議に二百五十名以上……

第119回国会 予算委員会 第1号(1990/10/22、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本の岐路のかかっているような重大問題なのに、余りにも泥縄式で、余りにも無準備、無責任な答弁が続いていて、本当に憂うべき状態だというふうに思うんですね。これまでの質疑でも、国連平和協力法案なるものが、国連という衣の下からアメリカの戦争への協力と憲法違反の自衛隊派兵というよろいがのぞいているんじゃなくて、もうむき出しになっているということが非常にはっきりしてきたと思うんです。  私、八分しかございませんので、少し具体的に法案に即して、そしてけさからの質疑の流れに即して幾つか質問したいんですが、まず、この法案の三条の一にある「国連決議の実効性を確保」という非常にあいまいな言葉で、猛……

第120回国会 決算委員会 閉会後第8号(1991/06/26、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、今問題になりました過労死ともかかわりのある長時間残業、サービス残業、ただ働きですね。それを銀行のケースと、その銀行を指導監督する立場にある労働省自体の問題について、時間があれば取り上げたいと思うんです。  地価暴騰のあの元凶となったいわゆる放漫な不動産投資、それからイトマン事件、さらに巨額の損失補てんや暴力団との癒着と、今証券会社、銀行の隠された暗部から不祥事が続発しています。社会的批判も強まっていますが、銀行におけるサービス残業、これは賃金不払いですね。非常に深い病根の一つだと私は思うんです。  まず、法的規制の問題をお聞きしたいと思うんです。欧米諸国では残業の規制は法……

第120回国会 建設委員会 第1号(1990/12/18、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 多摩川水害判決、それから長良川河口ぜきの環境庁長官発言などについて質問したいんですが、きょうは短時間なので私も簡潔に質問しますが答弁も簡潔にお願いしたいと思います。  午前中の審議で多摩川水害についての最高裁判決について、大臣は、具体的な審理が不十分で差し戻しされたものと、そう答弁をされました。それから近藤局長は、差し戻し審においても瑕疵がなかったと主張するという趣旨のことを言われたんですね。  しかし、この判決は非常に厳しいもので、例えば原審の判断は是認することはできないと、はっきり書いてあるんです。それから、この原審判決は国家賠償法二条一項の解釈適用を誤り、ひいては河川の管……

第120回国会 建設委員会 第3号(1991/03/07、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 大塚建設大臣は、土地、住宅問題で我々と立場は違いますけれどもなかなか見識をお持ちで、「中央公論」「世界」などにも書かれておりますし、それからいつかの港の国有財産払い下げ問題では、区長、区民とともに反対運動をなさって、私も同席したことがあるんですが、そういう方が今度の住宅公団問題では、先ほどの公団総裁のお話、報告ですと、二月十三日に解除届が三件、御本人もおわびを申し上げるということがあったこともあって、いろいろ経緯はあったようですけれども、やはり重要な問題だと思うんですね。住都公団の指導監督に当たる立場でございますので私も極めて残念に思う次第でございます。そこへ今度のような問題が……

第120回国会 建設委員会 第4号(1991/03/26、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 農住三法に対する質問の前に、私ども日本共産党の態度について述べておきたいと思います。  私どもは、都市の緑を守る、それから大事な野菜供給の役割を担っている都市農業を守るという立場で、宅地並み課税に反対してまいりました。この三法についても農住利子補給法には制定及びその後の改正いずれも賛成してまいりましたが、農住組合法は制定の際反対、いわゆるあめ法――宅地化促進法については制定及びその後の五回の延長にいずれも反対してまいりました。  農住組合法は今回初改正になりますので、今度慎重に検討いたしました。七百の目標が十五しかできないという惨たんたるありさまで、これは残しておいても大して害……

第120回国会 建設委員会 第5号(1991/04/02、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 幾つかの問題を御質問したいと思います。  長期目標と五カ年計画の目標との整合性の問題について、前回都市公園等整備法のときにも質問したんですけれども、下水道の五カ年計画も同じ状況があります。長期目標としては二十一世紀初頭が普及率九割、二〇〇〇年には七〇%、これは都計審の目標もそうなっておりますし、日米構造協議の最終報告でもそうなっていますね。六次五計で四四%に、この七次五計で五四%、一〇%引き上げられる。調整費を全部使っても五五%だということになると、第八次五計では長期目標達成のためには一五%ということになるわけですね。これは果たしてできるんでしょうか、お伺いします。

第120回国会 建設委員会 第6号(1991/04/09、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、公団の建てかえ問題についてお伺いします。  今度の一斉地方選挙でもやっぱり住宅問題というのが最大の争点ということになっておりました。例えば、東京の知事選挙ではそれぞれの候補者から三十五万戸、五十万戸、七十五万戸と公約が出まして、政策インフレーションだということを新聞でからかわれたりしたことがあったんですね。  昨年の住宅宅地審議会の答申で良質の公共賃貸住宅の供給、これに重点を置くべきだ、それから高齢化社会に対する対応、これも非常に重視せよというのが出たわけであります。公団も建てかえによる高家賃化、これに対する批判が非常に強かったということから、地域リロケーション住宅の導入……

第120回国会 建設委員会 第7号(1991/04/18、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 生産緑地法改正案の第二条の二で「都市における農地等の適正な保全を図ることにより良好な都市環境の形成に資する」と書かれているわけです。都市農地の緑地としての意義、それが都市計画で初めて認められた。やっとここまで来たかという感が深いんです。  建設大臣にお伺いしたいんですが、二十年かかったんですね。昭和四十四年に新都市計画法で線引きが行われる、四十六年から宅地並み課税が問題になり、四十八年に施行される、さまざまな経過が御存じのようにありました。生産緑地法、これができる。それから、長期営農継続農地制度も生まれる。都市近郊農民の必死の運動とそれから近郊農地の意義を非常に重視する世論、日……

第120回国会 建設委員会 第8号(1991/04/23、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 駐車場不足が大きな社会問題になっている現状で、駐車場の附置義務の強化とあわせて道路事業としても、沿道利用型の駐車場を整備する今度の法案改正は積極的な意味を持っていると私たちも思うんです。  まず、整備目標についてお伺いしたいんですが、先ほど石渡議員の質問に対して都市局長が、ちょっと数字の聞き間違いもあるかもしれませんが、現在駐車場法に基づく駐車場が百五十九万台分ある、三十五台について一台分だ、目標としては今後五年間に自動車三十台当たりに一台の駐車場をつくる目標だ、そう答弁されたようですけれども、そうしますと、これはちょっと計算してみると五年間に二十五、六万台になるんではないかと……

第120回国会 建設委員会 第9号(1991/04/26、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人の方々、御苦労さまです。  私は質問時間が十分ですので簡潔にお答え願いたいと思います。  石原参考人は御発言の中で、特に地価の高騰の問題、生活困窮者の問題、これは公団としては限界があるので国の政策に期待するというふうに言われた。私もかなり同感のところがあるんですけれども、同時に公団としてもまだやれることがその二つの問題についてもあるんじゃないかと思っております。  まず第一に地価問題ですけれども、御発言の家賃部会での討論の経過の中で、地代相当額は昭和六十三年で八%だ、だから大したことないという意見が多かったというふうにおっしゃった。で、自治省は次の固定資産税、平成六年度、……

第120回国会 予算委員会 第7号(1991/03/05、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、九十億ドルと憲法問題についてお伺いしたいのですが、その前に大塚建設大臣の問題を若干お伺いします。  問題になったのはあなたの衆議院支店の口座ですけれども、大和銀行衆議院支店にあなたの名義の口座をお持ちでしょうか。
【次の発言】 私どものところに寄せられた情報によりますと、その口座は大塚雄司名義、口座番号〇二二六五二七とありますけれども、そうでしょうか。
【次の発言】 その情報によりますと、リクルートの献金、昭和六十年十二月二十八日百万円、六十一年四月二十六日三千万円、十二月二十六日三百万円、六十二年七月二十四日三百万円、六十三年七月二十七日三百万円で、合計四千万円になって……

第120回国会 予算委員会 第9号(1991/03/20、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず初めに、前回お約束いただいた大塚建設大臣に対するリクルート献金についての調査結果を官房長官から御報告いただきたい。
【次の発言】 大塚さんにお伺いします。  建設委員会でもお伺いしたんですが、あの建設委員会の夕方TBSテレビで、疑惑として浮上した四千万とは別に、一千万円の裏献金が東京都台東区にある有力地方銀行東京支店の口座で数回あったという報道がありましたが、このことについて。それからもう一つ、あなたは記者会見で、政治資金については第一勧業銀行に口座があると言われたと報道されていますが、この二つについてお伺いします。

第121回国会 建設委員会 第2号(1991/10/01、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 昨日、新しい借地借家法が成立いたしました。私どもは反対だったんで、残念だったんですが、成立した時点で、短い時間ですけれども、建設行政としてこの問題にどう対応していくかということを取り上げたいと思います。衆議院の議事録を拝見すると、清水民事局長が借地・借家法の歴史についてもいろいろ答弁されています。明治二十九年に民法制定。それで、借地・借家の権利が非常に弱いということが大問題になって、日露戦争後、明治四十二年に建物保護法ができる。それから第一次大戦後、大正十年に借地法、借家法ができる。第二次大戦中の昭和十六年に正当事由がつけ加えられる。そして今日に至っているんですけれども、清水民……

第121回国会 証券及び金融問題に関する特別委員会 第3号(1991/09/03、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私、この証券スキャンダル問題をずっと調べまして、構造、仕組みにやっぱり問題があると思います。  第一に、金融政策までアメリカ言いなりという日米関係の卑屈な仕組みがあります。バブル経済というのは、大蔵大臣も何度も言われているように、八五年九月のプラザ合意から始まっている。あそこから急速な円高になりますわな。それでベーカー財務長官から頼まれて公定歩合まで引き下げる。五回にわたって引き下げて最低二・五%。西ドイツは半年ぐらいだったのに日本は二年三カ月続くわけですよ。日銀が出動してドルまで買う。それで円資金、マネーサプライが膨れ上がって土地と株に回っていくんです。それで、大企業、銀行、……

第122回国会 建設委員会 第2号(1991/12/17、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 山崎新建設大臣に対する私の初質問なんですけれども、住都公団の建てかえ問題を取り上げたい。  私、この問題は八六年以来六回質問していまして、きょうは七回目なんですけれども、今の日本の非常に大きな社会問題になっていると思うんです。建設省も住都公団も努力をされていることは私どももわかります。地域リロケーション住宅、それから七十歳以上の方に対する特別措置を五年を十年に延ばすとか、都営住宅についてもこういう要望も取り入れて、もちろん努力を認めるんですけれども、やっぱり最大の問題の家賃の三倍化という高家賃問題というのは解決してないんですね。  例えば二十三区の世田谷の西経堂で、今度対象にな……

第122回国会 予算委員会 第3号(1991/12/13、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 十二月八日は、真珠湾攻撃、マレー半島上陸の五十周年記念でございました。  十一月二十六日に日本政府に手交されたハル・ノート、この内容は、中国から撤退せよ、満州事変前に戻せということと、日独伊三国軍事同盟、これを事実上無効にせよという内容が中心だったことを見ても、この太平洋戦争に至る十五年間の推進力となった大きな問題は、一九三一年の中国東北地方侵略と一九四〇年の日独伊軍事同盟結成、この二つが大きかったと思います。 ですから、我々はこの十五年戦争からどういう教訓を引き出すかということが最大の問題だと思います。  外務省にお伺いします。  十五年戦争でアジアの諸国民に与えた被害、特に……

第123回国会 決算委員会 第2号(1992/05/25、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 諫山議員が取り上げた修正申告書を税務署の署員が勝手に偽造するというのは異常な例だと思うんですけれども、私は氷山の一角じゃないかと思うんですね。とにかく、徴税の強化、これが八〇年代から非常に厳しくなりまして、公的文書偽造までいかなくても、修正申告を強制的に押しつける。それができない場合は推計課税で勝手に更正処分を三年分がけてくる等々、私は前に取り上げましたけれども、かなり深刻な状況になっているんですね。  それで、国税庁にお伺いします。  各国税局で税務署の調査員の勤務評定に修正申告あるいは更正処分の件数だとか金額、これを基準にしている。つまり、目標を割り当てたり、示唆したりして……

第123回国会 建設委員会 第2号(1992/03/27、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ことしは六月一日からブラジルのリオデジャネイロで地球サミットが開かれるわけであります。環境問題が全人類的な規模で見直されなきゃならぬということです。国連環境計画のトルバ事務局長は、今度の地球サミットは人類が生き残れるかどうかのラストチャンスだ、そうまで強調しているんですね。ですから、日本でも環境問題を、十年、二十年前に考えた開発プランで考えられたレベルでなくて、新しいレベルで見直すことが求められていると思うんですね。  これまで、開発優先の計画が特に環境問題で破綻してしまった例が幾つも出ています。中海干拓はもう中止に追い込まれていますね。長良川河口ぜきは、建設省が頑強で近藤局長……

第123回国会 建設委員会 第3号(1992/04/07、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、きょうは分譲マンションに対する公的支援の問題、これは予算上も非常に大事な問題なのでそれを中心に質問したいと思います。  全国で分譲マンションは二百万戸を超えたと言われていて、例えば東京の場合は四十万戸。東京の木賃住宅が八十万戸ですから、土地政策上も非常に重要な役割を果たし始めていて、それに対する公的支援が問題として各方面から今提起されているんですね。  初めに住宅局長、概算要求で分譲住宅に対して駐車場の補助を出したんだけれどもどうも大蔵省がオーケーと言わなかったらしいんですが、建設省がそういう分譲マンションの駐車場に対する補助が必要だと思った理由はどういう点にありますか。

第123回国会 建設委員会 第4号(1992/04/16、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 国民生活に必要な公共施設などの用地を自治体が確保するための先買い権の強化、これは必要なことだと考えていますが、幾つか問題がありますので、質問をさせていただきます。  九〇年度の先買いの実績、これは先ほども猪熊委員が問題にされましたが、調査室の資料の三ページに数字が出ています。対象となった土地の件数を見ると、届け出の土地は七〇%、ところが成約したものは、件数、面積ともに九九%が買い取り申し出の土地ということになっています。申し出られた土地については八六%が協議成立、ところが届け出の土地については協議成立はわずか〇・二%で、協議の通知自体が届け出件数の二%になっています。  伴局長……

第123回国会 建設委員会 第5号(1992/05/14、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の法律は、東京一極集中の激化に対する対策として、東京に集中した産業業務機能の地方分散とその受け皿としての地方の拠点都市の一体的、総合的な整備を推進しようとするものとされています。 勉強すればするほど、調べれば調べるほど、この法案は非常に重大なものだと思うんです。日本の国土計画にとっても、今後の産業にとっても、また地方の発展にとっても、非常に大きな影響を与えるもので、相当慎重で全面的な審議が必要な法案だと思うんです。  まず、私はこの法案の基本性格について質問したいと思います。  新聞はこの法案について平成版列島改造という名前を既につけていますが、私は、一体この法案が日本自身……

第123回国会 建設委員会 第6号(1992/05/21、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三人の参考人の方々、貴重な御意見をありがとうございました。  伊藤参考人にまずお伺いしますが、二番目、三番目の都市の歴史的伝統的都市空間を大事にしたいと。大変示唆の多い発言で私どもも共感いたしましたけれども、さて、じゃこの法案がそういうことになるのかどうか。この法案は、東京の二十三区の産業業務施設を移そうというもので、果たして誇り高い文化的精神的においを移すことになるのか壊すことになるのか、私どもは大いに疑問があるんです。  例えばここに去年の十一月の産業構造審議会の「新たな産業立地政策のあり方」という中間答申がありますけれども、これで、地方都市圏におけるオフィス立地について、……

第123回国会 建設委員会 第7号(1992/05/26、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、きょうは東京一極集中の是正が一体この法律でできるのかどうか、私は否定的に感じているんですけれども、質問していきたいと思います。  この法律は、地方に第二、第三の都市地域を整備して東京の産業業務機能の地方分散を促進する、東京一極集中問題の解決、国土の均衡ある発展を図るということを目的としていると書いてあります。  大都市部から地方への分散、国土の均衡ある発展というのは、全国総合開発計画の初めから掲げられてきた三十年来の課題です。それぞれ対策はとられてきたんですけれども、問題は解決するどころかますますひどくなって、東京の過密は極限状態にまで近くなっていることは御存じのとおりで……

第123回国会 建設委員会 第8号(1992/05/28、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の都市計画法、建築基準法改正は、現在の都市計画制度の基本的な枠組みを定めました新都市計画法制定六八年、建築基準法改正七〇年以来二十二年ぶりの大改定で、二十一世紀に向けて日本の都市計画制度を確立するものとされています。  日本の都市計画制度は、一八八八年の東京市区改正条例に始まると言われており、百年余の歴史を持っています。特に、最近の歴史は、一言で申しますと、計画か開発かということの対決、つまり計画的な都市整備を目指して土地利用の規制、誘導を強化しようとする方向と、土地の経済価値の最大限の発揮を目指す開発の自由、建築の自由、その圧力との闘いの歴史と言っていいだろうと思うんです……

第123回国会 建設委員会 第10号(1992/06/02、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私、前回、今度の法案の用途地域の細分化が、特に東京などにおいては従来の一種住専から新しい中高層住専、これまでの二種だった分、そこへの指定がえのねらいがあるのではないかと質問をしたところ、市川都市局長は、大阪では一種住専はゼロだということまで引いて、都心に近い地域では低層住宅の土地利用はなくす方向を目指すべきだという趣旨の答弁をされました。私は、この答弁は、今度の用途地域の一斉指定がえの案が一部積極的意味を持つものはありますけれども、全体としては東京などでの過密を促進するものだということをあらわしたものだと思うんです。  今度読んでなかなかおもしろくて参考になったんですが、岩波新……

第123回国会 建設委員会 第11号(1992/06/18、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、政府提出、衆議院修正の都市計画法及び建築基準法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  日本の都市計画制度は、開発の自由、建築の自由が優先され、計画に基づく開発、住民と市町村による町づくりという都市計画の原則が極めて不徹底なものです。しかも、中曽根民活以来、都市開発がアメリカの要求に基づく内需拡大の手段とされ、一層規制緩和が進められてきました。その結果、大都市部では事務所ビル等によって住宅用地が侵食され、不当な地上げで町が破壊されてきました。地方では、リゾート法を契機に大型のホテルやマンション建設が相次ぎ、自然や景観を台なしにする事態が続発し……

第123回国会 国際平和協力等に関する特別委員会 第13号(1992/05/29、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めに、法案の修正問題について宮澤首相にお伺いします。  きのう党首会談で日本共産党の不破委員長は、修正案が新しい規定を持ち込むものである以上、衆参両院ともに本格論議を保障すべきだと、そう首相に申しました。私どもも衆参両院での本格的審議を強く要求します。  不破委員長は宮澤さんに、国対委員長をよくコマンドしろと、そう言ったんですが、私もこの本格的審議について、自民党総裁としての、コマンダーとしてのコマンドを求めたいと思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 本格的審議をしないと国民は承知しない、このことだけ言っておきます。  次に、参議院の決議問題、午前中も田委員の質疑で取……

第123回国会 予算委員会 第3号(1992/03/17、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、ポスト冷戦と安保問題、金権政治の問題、それから国民生活の問題、三つの柱で質問をさせていただきたいと思います。  まず、総理にお伺いします。  ソ連の解体で冷戦が終わったとしてアメリカは新世界秩序なるものをつくろうとしていますが、これは一体いかなるもので、日本はどういう役割を果たさなければならないと総理はお考えでしようか。
【次の発言】 そろそろ二十世紀が終わろうとしていますけれども、総理も言われましたが、二十世紀全体は平和、民族自決、民主主義、全体としてそれに向かう世紀だったと思うんです。それで帝国主義、覇権主義が破綻していった時代だと。ソ連の崩壊も、口先だけ社会主義でや……


16期(1992/07/26〜)

第125回国会 建設委員会 第1号(1992/12/07、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 法案の質問に入る前に、公団住宅の建てかえ問題についてちょっと述べたいんですが、公団自治協は九月に新しい提案を発表しました。一つは、永住希望が非常にふえているというので定住権を保障するような家賃制度をつくるべきだと。それからもう一つは、公団居住者のうち所得の第一分位、第二分位が何と五六%という数字になっておりますので、公営住宅入居資格者に対しては公営住宅家賃制度の準用をという提案なんですね。非常に時宜に適した提案で、もう既に三、四十の地方議会がその趣旨の意見書を採択しているという状況も生まれておりまして、五十万近い請願も集まっているというような状況でございますね。  それで、今度……

第125回国会 建設委員会 第2号(1992/12/08、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この法案は経過から中身に至るまで徹頭徹尾財界主導で、大阪湾の環境破壊、さらに住民、自治体に非常に大きな損害を与えるものとして私どもは反対です。  もともとこの法案の出発点は八九年四月、関西経済連合会、関経連のグレーター・ベイエリア・ルネッサンスというもので、そこから出発しました。この関経連を中心にできた推進協議会からことしの三月、特別法制定の要望書が出ております。十一月十一日の産経新聞夕刊にはこの特別法案「臨時国会に上程」、「与野党協議で一致」ということになっています。自民、社会、公明、民社四党の与野党協議が十一日午前、東京都内のホテルで初めて開かれた。ここには関経連の宇野收会……

第125回国会 予算委員会 第4号(1992/12/07、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、政治献金についてお伺いします。  八五年の創政会結成、八七年の経世会設立の際、佐川急便から何らかの資金提供はありませんでしたか。
【次の発言】 恐らくというと、あり得る可能性もありますか。
【次の発言】 それ以外に、佐川急便からは政治献金全くありませんか。
【次の発言】 竹下さんは褒め殺し問題も全く影響なかったかのような冷静な証言をきょうされております。  しかし、金丸さんは衆議院で、何しろ子供が橋の上からおっこって川に流されてあっぷあっぷしながら、助けてくれた、後で聞けばそれが暴力団だと、そう言っているんですけれども、なぜ金丸さんはあなたをおぼれかけた子供に例えたんです……

第125回国会 予算委員会 第6号(1992/12/09、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めに、暴力団問題についてお伺いします。  総理は、きょうもこの問題について、九月二十二日の冒頭陳述が唯一のステートメントだと、そう言われました。事実上、証人喚問などで明らかになった事実もどうやら無視されておる。おとといも、竹下喚問、全然見ておられなかったという報道ですね。私はこれは非常に驚くべき消極的な態度だと思うんですね。  しかし、金丸証言のように、竹下氏が皇民党の褒め殺し問題で、おぼれかけて暴力団に助けられたと、その結果内閣誕生に至っだということは明白だと思うんですね。  衆議院での金丸証言、これは日本共産党の児玉議員の質問に対して、昭和六十三年十二月二十三日、料亭でお……

第126回国会 建設委員会 第2号(1993/02/23、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうは、住都公団の問題について質問させていただきます。建設大臣も住宅局長も住都公団の総裁も、皆さん新しくおなりになりましたが、お伺いしたいと思います。  まず、個別問題ですけれども、練馬区の光が丘団地のパチンコ問題、これは私も建設委員会で取り上げてまいりました。もと赤羽駅の西口の再開発に協力したということで、光が丘団地の中央一号棟、大きな住宅ですけれども、その地下にパチンコ店ということで始まったんですね。区議会で反対陳情が満場一致で採択されて、私も質問をしました。それで、九〇年三月に業務施設、オフィス、あるいはショールームということで譲渡契約が結ばれて、一応解決したんです。 ……

第126回国会 建設委員会 第3号(1993/03/26、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 各委員が取り上げてまいりましたけれども、金丸被告をめぐる問題、国民の怒りは非常に大きいと思うんですね。不正蓄財の額が七十億円とか百億円とか言われてきて、しかもその原資の主役が残念なことに山梨の建設業界やゼネコンと、建設業界だったという事態が報道されているんですね。この点、私は建設省の責任と同時に、国会の建設委員会の我々の責任も非常に大きくなっていると言わざるを得ない。  私ども、十一年前に三井建設の内部資料が手に入って、国会でこの問題取り上げてかなり追及したんです。そのときの国会の議事録や、それから三井建設の資料も全部入れて、こういうことが二度と起きないようにというので本も出し……

第126回国会 建設委員会 第4号(1993/03/29、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私どもは道路五カ年計画を策定して道路整備を促進することに反対というわけじゃありませんけれども、計画内容を吟味してまいりまして、これまでもこの五カ年計画については賛成できないという態度をとっております。前回の十次五計のときも、これは新列島改造計画とも言うべき四全総の具体的推進計画であること、公共投資のバランスの問題、道路特定財源制度の問題などを指摘しまして、反対をしました。今度の十一次五計もその基本的性格が踏襲されておりますので、賛成できません。  ただ、十次五計と比べますと、十次五計は基本方針、トップに交流ネットワークの強化、高規格幹線道路網、これがトップだったんですね。ところ……

第126回国会 建設委員会 第5号(1993/04/08、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 流通業務市街地整備法が初めにできたとき私ども反対していたんです。当時の反対理由は、公的資金で物流拠点のインフラ整備を行うことは大企業サービスの拡大になる危険があるということなどが主でした。  それから二十七年たちまして今回の法改正になって、案はこの流通業務地域の大都市限定を外して地方都市にまで展開する、それから既に相当数の流通業務施設が立地している地域だけでなく、高速道路のインター周辺など今後流通業務機能立地が予測される地域にも拡大しようという点などが改正なんです。私どもいろいろ二十七年間の事態の変化や物流システムをめぐる状況等々検討してみましたけれども、やはり問題点が非常に多……

第126回国会 建設委員会 第6号(1993/04/15、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この法改正の眼目は、京都の五条通り以南に五本の都市高速道路網を建設するというものなんですね。  午前中の審議、それから今も住民の反対問題について質問がありました。都市局長は余りはっきり言われなかったけれども、市民団体それから沿線住民のこの道路問題への非常に根強い激しい反対運動が起きております。京都道路問題連絡協議会、こういう組織までできています。去年の十月には京都の高速道路を考える住民シンポジウムというのが開かれて約三百人集まったんですね。ここでは、あの有名な環境問題の研究者の大阪市立大学の宮本憲一教授、それから立命館大学の荒井教授、土井教授などがこの問題の問題点を非常に厳しく……

第126回国会 建設委員会 第7号(1993/04/22、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 八八年の土地区画整理法の改正について質問した際に、歴史的経過もかなり触れて述べたんですけれども、この事業は、この事業の結果地価が上がるということを理由にして、原則として補償なしの減歩というやり方で公共施設用地や保留地を生み出すということを本質とするもので、さまざまな問題をはらんでいます。五四年にこの法律が制定されて以降、四次にわたる改正が行われましたけれども、八十九条の照応の原則、これの例外を広げる、それから次に事業の施行を地権者から切り離していく、このやり方が拡大する、それが追求されてきまして、問題点はますます広がってきたと思うんですね。  今回の改正案は、住宅先行建設区の創……

第126回国会 建設委員会 第8号(1993/05/11、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今度の法案は、民間や住宅供給公社の住宅建設について、一定の要件を満たすと建設費や家賃減額の補助を行って、市場より安い家賃で中堅所得者向けの賃貸住宅の供給を促進しようとするもので、従来軽視されてきた民間賃貸住宅の分野に国の住宅政策が一歩踏み込んだという点で評価できる法案だと思うんですね。  まずお伺いしたいのは、主なねらいは生産緑地とならない特定市街化区域内農地だと言われているんだけれども、そういうことを念頭に置いているんですか。
【次の発言】 従来、政府の住宅政策が持ち家対策に傾斜していたということはたびたび指摘してきたんですけれども、遅まきながら民間賃貸住宅分野に政策が向いて……

第126回国会 建設委員会 第9号(1993/05/13、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 両参考人、貴重な御意見をありがとうございました。  まず、玉田参考人にお伺いしたいんですが、玉田さんは住宅宅地審議会の住宅部会長の代理もおやりになっていらっしゃいますので、今度の法案とも重要なかかわりを持った中間報告、これについてお伺いしたいと思います。  これまでの住宅政策は、所得分位に応じて公営、公団、公庫というふうに進められてきたんですけれども、今度の中間報告では、所得分位等だけでなく、結婚―出産―子供の成長―子供の独立―退職―高齢化といったライフステージ及び世帯構成に応じての住宅供給という、非常に重要な新しい観点が出されていると思うんですね。  この中で、結婚後子供が成……

第126回国会 建設委員会 第10号(1993/06/04、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人の方々、貴重な御意見ありがとうございました。日本共産党の上田でございます。  まず、伊藤参考人にお伺いしたいんですが、先ほど企業行動特別委員会のお話がありました。五月末の日建連の総会も信頼回復が最重点テーマだと言って、総会後の記者会見で吉野会長らが、この特別委員会活動をおおむね年内に形をうけるぐらいの意気込みでやっていく、こう述べられた。  それで、業界として取り組むことを大いに期待したいんですけれども、取り組むための前提は今回のゼネコンを中心とするやみ献金の実態についての確認が必要だと思うんですね。報道されたところでは実に恐るべき規模になっているわけですね。例えばゼネコ……

第126回国会 予算委員会 第4号(1993/03/11、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、日本共産党を代表して、佐川急便問題、それから不況、国民生活、安保問題について質問させていただきます。  まず、法務大臣に。  昨日、仙台地裁で前の東北佐川の長江社長が証言に立ちまして、民社党、公明党、日本新党などと佐川との関係について出てまいりまして、日本共産党を除いて野党のほとんどに広がっているというそういう事態が明らかになっているんですね。ところが、贈収賄問題についてはどうも訴追すべき問題はなかったかのような、けりをつけてしまうかのようなふうに見えているんですけれども、そういう問題についても徹底的に捜査を要求したいと思いますが、いかがでしょうか。

第126回国会 予算委員会 第11号(1993/03/30、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 金丸被告の不正蓄財事件の原資、どうやら主役は建設業の模様なんですね。つまり山梨とゼネコンで。私はずっと建設委員をやっておりますので非常に関心いよいよ重くなっているんですけれども、報道によると、ともに公共事業の受注額の二%から三%が上納金と言われているんですね。公共事業の予定価格のうち適正利潤というのはほぼ三%と言われているので、そうすると会社のもうけ分を受注額の中から政治家が召し上げている。これはどういう仕組みでこういうことが可能になるんだろうというので、ちょっと想像を絶する額です。  報道では、山梨年額二十億から三十億円とか、これまでに百億円出たというような証言がある。ゼネコ……

第126回国会 予算委員会 第19号(1993/06/07、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、公共事業とゼネコンのやみ献金の問題を取り上げます。時間もございませんので端的にお伺いしますので、端的にお答え願いたいと思います。  このゼネコンの献金問題、報道で非常に驚くべきことが多いんですね。  まず第一に、その巨額さです。公共事業というのは国、公団、地方自治体合わせると三十兆円弱で、国と公団などの中小企業発注率平均三四%ですから、六、七割が大手だとすると約二十兆円でしょう。それに対して一%から三%献金したという証言があるんですね。全部でないにしても、相当な額になる。  二番目に、それが自民党を支える最大の財源になっている疑惑があります。こういう報道がある。ゼネコンの……

第129回国会 建設委員会 第1号(1994/02/23、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、この法案の成立経過について質問します。  今伺いました提案理由説明によりますと、法案の目的は、「優良な民間都市開発事業の適地で事業化の見込みが高いものを先行的に確保する制度を創設し、良好な町づくりに向け民間都市開発事業の促進を図る」、こうあります。しかし、連立与党が検討していた公的資金による不良資産の買い取り構想がつぶれて、連立与党の土地・住宅プロジェクトチームから相談を持ちかけられて建設省がそれにかわる土地流動化促進策として持ち出した、それが経過ではございませんか。
【次の発言】 日経の二月二十日付に詳しい経過が述べられています。この記事を見ますと、五十嵐建設相は建設省……

第129回国会 建設委員会 第3号(1994/03/29、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、小笠原諸島振興開発特別措置法について質問したいと思います。  提案理由の説明でも、人口の定着、産業の育成等が十分に達成されていないということが書かれています。東京都のこの小笠原の振興開発はなかなか難しい状況にあるということで、梶木又三会長のもとに小笠原諸島二十一世紀ビジョン懇談会、その報告が平成三年二月に出ています。現状から見て新しい展開が必要だということで、亜熱帯、海洋性の非常に豊かな自然環境に着目して長期ビジョンを立てることが重要だと。柱は二つで、一つは学術研究です。もう一つはエコ・ツーリズム・アンド・コンベンションと。片仮名が多いようですけれども、そういう方向を出し……

第129回国会 建設委員会 第5号(1994/06/03、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、公団家賃の値上げと公共料金の凍結問題について質問したいと思います。  三年ごとの今回の値上げは、三月三十日申請で十月一日実施ということだったんですね。バブル崩壊で地価は下がる、マンションの価格も下がる、民間家賃も下がっているときに、公団の家賃がかつてない値上げ申請というのはまことに筋が通らない。しかも、なぜこんなことになるかというと、今度の値上げは地価が高騰したとき大幅に上昇した固定資産税、その評価額、これを基礎にした値上げなので、地価が下がっているときに大幅値上げになるというものです。それで、詳しいことは言いませんけれども、最高限度額が七千円、八千円、九千円と、一居室二……

第129回国会 建設委員会 第7号(1994/06/20、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 農住組合法の一部改正につきましては、宅地並み課税の強行で農住組合に対する要望が強まっているわけです。そういう点で、面積要件の緩和など今度の改正の趣旨には賛成です。ただ、生産緑地を含むという改正によって、減歩などで生産緑地つぶしか起きないようにこれはひとつきっちりやっていただきたいと要望を申し上げたいと思います。  時間の関係がありますので、私は都市緑地保全法改正について質問させていただきます。  今度の改善は賛成なんですけれども、これまでは神社仏閣の境内、これが主だったんですね。東。京の場合は、上野の寛永寺、明治神宮の境内、この二つは大きいんですけれども、あとは調べてみますと、……

第129回国会 建設委員会 第8号(1994/06/22、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうは、五月十日に施行されました改正道交法、それによるダンプカーの過積載に対する罰則の強化、それが労働者の生活それから公共事業に大変重大な影響を及ぼしておりまして、NHKも昨年来三回にわたって取り上げておりますけれども、その問題について建設省の適切な施策、対策を要望したくて質問させていただきます。  資料をつくりましたので、見てください。  これは、栃木が全国一の砕石の生産県ですが、栃木の全日自労建設一般関東ダンプ協議会の栃木分会が明らかにしてくださったデータで、労働者の生活がどうなっているかについてまとめたものです。  あそこでは、これまでは三十トンを十トン積みのダンプに積……

第129回国会 予算委員会 第4号(1994/04/01、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は暫定予算問題を含めて、今の政局の焦点となっております総理自身の政治倫理の問題、NTT株問題について質問します。  総理、連日針のむしろでお疲れでしょうけれども、みずからまいた種でございますし、短時間でございますので、政治倫理綱領に基づいて責任ある答弁をお願いしたいと思います。  第一の問題。  ここに藤木さんの有限会社ランダムウォークの契約書のコピーがありますが、藤木証言によれば、八六年九月上旬、知事室で総理の知人がこれを見せて三百株申し込まれたと証言になっているんですね。この問題について昨日総理は、記憶にございません、県の方にもそのときの面会の記録などないと聞いております……

第129回国会 予算委員会 第8号(1994/05/20、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、七八年の三月に、この委員会で沖縄返還に伴う核密約を質問しまして、佐藤首相が派遣してキッシンジャー大統領補佐官と交渉させた密使は京都産業大学教授の若衆敬氏だということを追及したことがありました。  十六年たちまして、御本人が「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」と遅疑逡巡の末に重い筆で書いた、署名捺印の「良心に従って真実を述べる。」という宣誓書までついています、こういう本が出ました。  柿澤外務大臣、北米局長、本を読まれたかどうか、感想はいかがか、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 外務省にも知らせないから、密使なんでね。  ところが、この本の中には佐藤首相の信任状、それか……

第129回国会 予算委員会 第10号(1994/06/03、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人、どうも御苦労さまです。  公正取引委員会は、埼玉土曜会事件について平成三年の五月に立入調査をし、その際留置した文書に基づいて、その年の十二月から翌年一月にかけて、あなたを初め大林組、大成建設、熊谷組の幹部の供述調書をとっています。埼玉では住民裁判が起きまして、この供述調書の開示を要求し、昨年秋、浦和地裁で開示されました。私ここに全文を持ってきています。私はもう一月にこれを読んで、ノートもとりました。  そこで、あなたにお伺いしたい。  十二月五日のあなたの供述調書の最後にこう言われている。「複数の社が受注を希望する場合は、受注希望社が一社となるようにした上、その一社とな……

第129回国会 予算委員会 第13号(1994/06/13、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  侵略戦争の問題、北朝鮮問題、消費税と高齢化社会問題について質問させていただきます。  首相、来年は終戦五十周年ですが、八月十五日を国民の祝日とされるというんですけれども、いかがお考えなんですか。
【次の発言】 今度辞任されるドイツのワイツゼッカー大統領は、ドイツ降伏四十周年の日に、過去に目を閉ざす者は現在が見えなくなると、ナチスの犯罪を深刻に反省して全世界に深く静かな感動をもたらしたんです。  日本の敗戦五十周年に、日本の首相の歴史認識が問われていると思うんです。そこで、じゃヒトラーの戦争は侵略戦争だったのか。どうお考えですか。

第131回国会 建設委員会 第2号(1994/11/08、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、公団家賃の値上げ問題を取り上げたいんですが、野坂さんが大臣就任直後の七月二十二日に中島さんと一緒に大臣室にお伺いして、大変重く受けとめると言っていただきました。  これまで四回の値上げについては、衆参両院で集中審議があり、各党全会一致で委員長要望をずっとやってきたんですが、今回は日本共産党の私どもだけ集中審議の主張で、各党残念ながら御賛成いただけなかった。それで質問ということになっているんですけれども、そうなりますと建設省と建設大臣の責任は一層重くなると思うんです。  きょう、与党の経済対策プロジェクトチームが会議を開いて、「凍結公共料金 年内値上げ認可」、見出しにも出て……

第132回国会 建設委員会 第2号(1995/02/09、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 亡くなられた方々、被災者の方々に弔意とお見舞いを申し上げて、私、住宅問題と耐震基準の問題について質問させていただきます。時間もありませんので簡潔にお答えいただきたいと思います。  きのうの集中審議で、松谷委員、林委員の質問に対して、政府は仮設住宅については三万戸を超えて必要なものは建てる、そういう答弁をされた。これは大変いいことだと思います。次は、やはり十五万棟と言われる今度被害を受けた住宅の再建の展望を示すことが非常に重要になっております。その展望があれば、兵庫県以外の遠い仮設住宅あるいは公営住宅にも皆安心して行くと思うんです。その展望がはっきりしないとなかなか兵庫県から離れ……

第132回国会 建設委員会 第3号(1995/02/22、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。まず、被災市街地復興特別措置法案について質問させていただきます。  私、現地に二回参りまして、特にこの十九、二十日は東灘区へ行ってまいりました。避難所を五カ所回ったり、それから避難所に入っておられない高齢者のお宅にもお伺いして、翌日、芦尾県副知事にもお目にかかって帰ってきたんですが、東灘区は家屋の被害は長田区、灘区に次いで三番目で、全壊、半壊、全焼、半焼一万四千六百六十二戸、しかし亡くなられた方の数は一番多いところなんですね。  それで、現地へ行ってみて改めていまだにすごいと思ったのは、幹線道路は確かに自動車が通れるんだけれども、幹線道路でも歩道はそのままで、……

第132回国会 建設委員会 第5号(1995/03/10、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、都市緑地保全法改正案についてお伺いします。  民有地の緑を市民緑地として生かそうという趣旨には賛成です。ただ、実際にいいことをやろうと思うと、二つ問題を挙げたいんですが、一つは、最大の隘路は相続税だろうと思うんです。せっかく市民緑地として契約ができて実際に使われていても、もし所有者が亡くなって、さあ相続ということになると売られてしまうというケースがかなり多くなるだろう。先ほど都市局長は相続税問題については努力したいと言われましたけれども、このせっかくつくろうとする制度に魂を入れるためには、相手は大蔵省でなかなかこれ強硬だろうと思いますので、ぜひ相続税対策は大いに力を入れて……

第132回国会 建設委員会 第6号(1995/03/16、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、電線共同溝整備法案ですが、趣旨には賛成です。ヨーロッパから見てもやっぱりおくれておりますし、それから自動車が電柱にぶつかって事故を起こしたり、歩行者が電柱があるので特に高齢者、子供などが妨害されたり、それから消防活動の障害になったり、それから都市の景観という点からも時代の要請だと思うんです。  ただちょっと、建設省のお考えをよく聞きたいのは、先ほど平成七年に四百キロと言われたんだけれども、どういう順序で、どこにまずつくっていくかという問題なんです。  一点は、法律を見ますと、特に必要であると認められる道路というんだけれども、第三条で、道路管理者は、あらかじめ都道府県公安委……

第132回国会 建設委員会 第7号(1995/03/17、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、建設省の定員削減、行政改革の問題を取り上げたいと思うんですが、総定員法が施行されて公務員の定員削減が始まったのが一九六八年で、ことしで二十七年目になります。さまざまな問題を生んでいるんですけれども、国の公共事業の七割を担って直轄事業をやっている建設省は最も矛盾が集中しているところだと思うんです。  たしか数回、この建設委員会で建設省の定員増の請願を満場一致で採択したことがあるんですが、あれ前は野党の我々が一生懸命だったんだけれども、あのときは参議院の建設委員会には、元建設省次官とかあるいは局長とか自民党の議員の方がいらっしゃいまして、その方々がむしろ熱心に取りまとめをおや……

第132回国会 建設委員会 第8号(1995/03/28、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 河川法改正についての趣旨には賛成です。新しい土地取得が困難な都市部で洪水対策が進みますよう心から期待したいと思います。  先ほどの局長答弁で、これまで地下河川の上は建物が少なくて道路がほとんど多いと言われましたが、そうすると、これまでの河川区域、河川保全区域、河川予定地だった区域で今度の新しい立体区域に切りかえるというようなところがあるんですか。あればどのぐらいあるでしょうか。
【次の発言】 先ほど区分地上権の話がありましたけれども、何割がと言われたですね。これまでは区分地上権を設定すると規制がうんとかかるのでかなり高かったろうと思うんですが、今後はかけるにしても安くなります。……

第132回国会 建設委員会 第9号(1995/04/25、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  三人の参考人の方々、大変参考になるお話をありがとうございます。お一人一問ずつ質問させていただきます。  高山参考人には、復興計画の中で住民参加の町づくり協議会の問題や、それから住環境、緑の町づくりを支援する、住民参加の制度的な保障についてお話をお伺いしたいと思います。  今回も、被災市街地復興特別措置法案がかかりまして、私どもは住民参加がないというので反対したんですけれども、あれは建築制限を二年に延ばしていますね。ところが、現地ではそれも使わないで、非常に急いで都市計画が決まりまして、いろいろ反対運動が起きて、芦屋なんかは予算の否決という状況に……

第132回国会 建設委員会 第10号(1995/06/08、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、公共事業の問題点、特に長良川河口堰と東京の小田急の高架化問題をお伺いしたいと思います。  まず大臣、五月三十一日の青島都知事の世界都市博中止の決断についてどう受けとめておられますか。
【次の発言】 青島都知事は既に決定していた公共工事について決断をされた。朝日の調査では七三%支持というんですね。ところが野坂大臣は、その前の二十二日、長良川河口堰について運用開始、とんでもない決断をされたんです。  それで建設省に、一体大臣はどういう記者会見をやったのかというので要望したら、新聞の切り抜きのコピーをくれました。それに大臣はこう言っている、国家が国民の血税を使って行う公共事業に……

第132回国会 災害対策特別委員会 第3号(1995/02/02、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  五千人を超える亡くなられた方、恐らく五十万を超える被災者の方々に心から弔意とお見舞いを申し上げたいと思います。  二十六、二十七日両日、当委員会として現地を見てまいりました。聞きしにまさる深刻な事態だったんですが、私、建設委員でもありますので、特に阪神高速道路、驚いたのは十八本倒れたあの地域と別に長田区の近くのところ、ほぼ二キロにわたって五十本近く橋脚が鉄筋むき出しになっている。帰って見てみますと、建設省の報告書にもそのことは書いてない、それから毎日出ている被害状況とその対応も、県、市町村管理については道路四千六百二カ所なんて書いてあるんですが、国と公団に……

第132回国会 予算委員会 第6号(1995/03/02、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田でございます。  戦争が終わって五十周年の問題、阪神大震災の問題、それから東京共同銀行の問題など質問させていただきます。  ことしは太平洋戦争が終わって五十周年で、与党二党は村山内閣の発足時に不戦決議について合意をされました。ところが、今いろいろ見解の相違、自民党内の動き、新進党などの動きもございますので、三人の党首の方々に現在の見解、お気持ちをまずそれぞれお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ところが、自民党内に終戦五十周年国会議員連盟というのが生まれたんですね。ここに活動方針がありますが、「国会の反省・謝罪や不戦の決議は、」「わが国の前途に禍根をもたらすものと……

第132回国会 予算委員会 第14号(1995/03/15、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、特殊法人の民営化問題を取り上げたいんですが、わずか十分でございますので、閣僚の方々、ぜひ簡潔、ずばりとお答えいただきたいと思います。  山口長官、ちょっと簡潔に答えてください、冒頭。  政府は、二月二十四日に特殊法人の整理合理化について閣議決定されました。総務庁の説明文書によりますと、「全ての特殊法人について、業務の縮減を含む事業の合理化、効率化を推進」と書いてあって、私はこれ一面的だと思うんですね。特殊法人の多くはやっぱり国民生活と非常に重要なかかわりがありますし、例えば住都公団を初め阪神大震災の復興にかかわる部門では、縮減どころか人員をふやしたり業務の拡充が必要になっ……


17期(1995/07/23〜)

第134回国会 逓信委員会 第1号(1995/10/20、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  私、ずっと建設委員会に所属しておりまして、逓信委員は初めてでございますので、大いに議論させていただきたいと思っておりますけれども、教えていただくことも多いと思いますので、よろしくお願いします。  たくさん資料もいただいて、それからきょうもいろいろ議論がありましたが、高度情報通信社会などについても目下勉強中なんですが、去年の五月の電気通信審議会のかなり反響のあった答申も読みましたし、それから経済審議会の高度情報通信社会小委員会の中間報告なども見たんです。  首相を本部長にして高度情報通信社会推進本部ができて、郵政大臣が副本部長ですね。その基本方針……

第134回国会 逓信委員会 第2号(1995/11/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  質問時間が三十分でございますので、私もなるべく絞って質問いたしますので、答弁も簡潔にお願いしたいと思います。  第一の問題は、放送法第一条の不偏不党、第三条の政治的公平にかかわる問題です。  九三年度は、政治改革、小選挙区制、また椿発言などマスコミのあり方が非常に問われた年だった。NHKも、民放よりはましたと私も思いますけれども、やはり問題なきにしもあらずだったと思うんです。  一番の問題は小選挙区制問題で、海部内閣のときに第八次選挙制度審議会が小選挙区比例代表並立制の答申をしたんですけれども、この中にNHKの解説委員長だった成田さんがいらした……

第134回国会 予算委員会 第5号(1995/10/27、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 十月二十一日に宜野湾市で八万五千名を結集して沖縄県民総決起集会が行われました。そこの決議は、「主権国家、独立国家として断固とした外交的処置がとれず、軟弱外交ぶりを露呈したわが国政府に対して、満腔の怒りを表明する。」とあります。この大会には、沖縄の自民党、社会党、さらに経営者協会まで参加しておりまして、ほとんど全団体が結集しているんですね。ですから、文字どおり党派を超えた要望であり、また政府に対する怒りが表明された。  首相は、沖縄の米軍基地問題を内閣の命運をかけて取り組むと言われ、十一月二十日の日米首脳会談までにめどをつけたいと言われているんですけれども、どういうめどを内閣の命……

第136回国会 逓信委員会 第3号(1996/02/22、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  日野新大臣、先ほど郵政事業は宝だと言われましたので、国民のための公共性をしっかりと守っていただくよう要望したいと思います。  私は、きょうは二つテーマを取り上げて、一つはSOLAS条約とNTTの銚子無線局の廃止問題、もう一つは郵便局のニュー夜勤問題でございます。  最初の問題は、海上安全に関する国際条約のSOLAS条約が九〇年に改正になって、トツートツーのモールス通信から衛星を利用した無線電話のシステムに九九年一月末までに全面的に移行するということが決まりました。逓信委員会でも電波法の改正が取り上げられて、私どもの党も賛成しました。  この移行……

第136回国会 逓信委員会 第4号(1996/03/14、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、まず、きょうこの委員会が開かれたことが国会の不正常な状態を拡大することになるので、非常に残念に思っているんです。  三回の理事懇談会で意見を申し上げましたけれども、御存じのように、二つのルール違反で国会は今非常な不正常状態にあるわけです。一つのルール違反は、与党の側が三月一日に住専問題を含む予算の強行採決の日程を決めたということがあります。国民の八七%、八割、九割が反対していて、首相も理解されていないことは重々承知だと言うのをそのまま強行採決しようというので、これは非常に重大な誤りだと思うんです。それに対抗して新進党が今度はピケを張ったということで、十日以上衆議院は完全な……

第136回国会 逓信委員会 第5号(1996/03/26、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  まず、大臣にTBS問題についてお伺いしますけれども、大臣は先ほど事実に基づいて対処したいと答えられました。  実は、きのう、逓信委員会の理事懇談会にTBSの藤原報道局長が見えまして説明があり、私がちょっと質問をしたんです。ビデオを見せたことはわかったが、早川メモにある放映の中止、これはどうだったのか。そこまでまだ調査が及んでいないという答弁でした。私はそこでも言ったんですけれども、TBSの起こした大きな誤りは三つある。一つはビデオを見せたこと。二つ目は放映を中止したこと。三番目は、坂本弁護士が失踪と言われた後、長期にわたって警察にも被害者にも横……

第136回国会 逓信委員会 第6号(1996/04/02、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  三人の参考人の方々、心労の日々が続いていると思いますけれども、あなた方の責任は非常に重いので、全力を尽くしていただきたい。  私、時間が十五分ですので、ひとつ簡潔に明確にお答えいただきたいと思います。  TBSが犯した誤りは、まず放送の自由を守る問題では二つあると思います。一つは、放送法の第三条にある何人からも干渉されない、この原則を踏み外してオウムの干渉を受け入れた、番組の編成権を放棄して未放映のビデオテープを見せて放映の中止もしたということです。第二は、ニュースソースを秘匿し保護して守るという報道の自由の重要な鉄則をも放棄したことであります……

第136回国会 逓信委員会 第7号(1996/04/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうは参議院先議の三法案なんですけれども、趣旨説明の後、三法案まとめてきょう質疑ということで、国民生活に関連のある法案であるだけに非常に残念な事態で、私どもは充実した審議が今後行われますよう強く要望させていただきます。  法案そのものはそれぞれ積極的な内容なので私ども賛成でございます。  郵便貯金、簡保をめぐって私は二つ今重大な問題があると思うんです。一つは超低金利政策、もう一つは財界の攻撃です。経団連が一月に長期ビジョンを発表しましたけれども、この中で初めて郵便貯金、簡易保険の分割・民営化、これを明記したんですね。  ここに、経済広報センターのパンフレットがあります。「抜本……

第136回国会 逓信委員会 第8号(1996/05/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  天上がり問題とニュー夜勤問題、二つ質問させていただきます。  きょうもTBS問題で厳しい質問がありましたけれども、ああいう問題を生むような体質や構造がテレビ局並びにそれを監督指導する郵政省側にもある。その一つの例が天上がり問題なんです。昨年十一月から、「放送レポート」十一・十二月号、  一・二月号、それから朝日新聞、それから各紙に載りまして、最近では毎日新聞の五月六日付に郵政省へのNHK並びにTBSを初めとする民放キー局の職員の天上がり問題が報道されて問題になっています。  まず、楠田放送行政局長、その実態と郵政省の方針についてお伺いします。簡……

第136回国会 逓信委員会 第10号(1996/05/30、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。参考人の皆さん、どうも御苦労さまです。  当委員会が参考人の皆さんをお呼びして質疑をするのはきょうで二回目ですけれども、オウムの考えられないような犯罪、特に坂本弁護士一家の殺害事件とTBSの誤りとが結びついているのではないかという重大な問題が起きたからだと思うんです。検察は事情聴取、今も指摘されましたテープの提出、それから冒頭陳述で坂本一家の殺害事件のかなり重要な動機をTBSが提供した、そう見ているように我々受け取られる経過があるわけです。  ですから、私は四月二日の参考人質疑で、TBSの放送ジャーナリズムの倫理を犯した問題としては、オウムの干渉を……

第136回国会 逓信委員会 第11号(1996/06/04、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  三年前の電波利用料創設の改正案のときには私ども反対をいたしました。というのは、国民の共有財産である電波を利用者が排他的、占有的に使用するんだから、その利用料は国民全体に還元すべきだと。しかるに、共益費のみということに限定されていて、しかも大口利用者優遇だというので反対いたしました。  今回、改正内容が二つあります。  一つは利用料の値下げで、個別に検討しますと、一般国民に多いアマチュア無線、それから携帯電話などは値下げの恩恵が及びません。一方、放送事業者はおおむね得をします。同時に、地方自治体、タクシー無線、漁業無線なども負担が減りますので、必……

第136回国会 予算委員会 第6号(1996/04/15、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  まず、住専問題についてお伺いいたします。  衆議院で予算が玉虫色、どうも色もついていないんじゃないかと思うぐらいの妥協で通過をいたしました。あの合意事項に「制度を整備した上で措置する」と、こうありますけれども、首相、どういう意味ですか。
【次の発言】 首相は自民党の総裁でもあるのでお伺いしたんです。お伺いすると、まことに当たり前のことで、六千八百五十億円の削除でも修正でもありません。これは新進党がピケなどという愚行を演じたからこういうことになるんですよ。  首相も参加された三月二十五日の衆議院議長のもとでの五党首合意、これには母体行の追加負担問……

第136回国会 予算委員会 第14号(1996/04/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 聴濤委員の質問に続きまして、関連質問をさせていただきます。  今有事の問題で追及がありました。私は十五日にここで首相に質問いたしまして、普天間飛行場の返還問題での合意に、危機が起きたとき米軍による施設の緊急使用を日米両国が共同で研究を行うと、これは有事立法への突破口ではないかということをお聞きしました。首相は、いやそうではないと、研究もできないということになったら大体普天間の返還もできなかった、そういうふうに答えられましたけれども、もう既に私の取り上げた危険が現実のものになっています。  北海道新聞四月十二日付の夕刊がここにあります。「米国は普天間返還を前提に、「新千歳、成田、……

第136回国会 予算委員会 第16号(1996/05/01、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 原証人、御苦労さまです。日本共産党の上田でございます。  塩崎委員、都築委員からもありました太陽エステート、中村不動産問題で最初に二つお伺いします。  原さんが社長のとき、八三年三月、住総は中村不動産に二十二億八千万円の緊急融資を行った。ここに私は厳秘という判を押してあります住総の社内資料「アーバンホームの歩み」を持っています。アーバンホームというのは、後で子会社になって名前が変わったものですね。緊急融資の当時の事情を三つ挙げてありまして、そのトップの一、「株式会社シンコーホーム海部社長(自民党海部氏の叔父)からの支援方強い要請」、こう書いてある。  一体、第三者の海部社長が何……

第136回国会 予算委員会 第19号(1996/05/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今安保条約をめぐる最大の問題は、去年十一月、閣議で決めた新防衛計画大綱と四月に橋本首相が発表されました日米安保共同宣言で、日本が武力攻撃を受けていなくても、アジア太平洋あるいは日本の周辺で紛争が起きた場合、日米安保体制が発動され自衛隊も対処する、そういう非常に重大な新しい問題なんですね。  四月二十五日に聽濤委員がこの問題を取り上げまして、秋山防衛局長に自衛隊法の何条に基づくのかという質問をしました。防衛局長は、防衛庁設置法、自衛隊法の災害派遣の関係その他を挙げましたけれども、何条かはっきり答えていただきたいと思います。

第140回国会 決算委員会 閉会後第1号(1997/07/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。時間が二十二分なので、私も簡潔に質問しますが、答弁もひとつ簡潔にお願いします。  やっぱり周辺事態が大きく問題になりましたので、そこから質問します。  クリントン政権のもとでの地域防衛戦略では、二つの大規模地域紛争、一つはイラクによるクウェート、サウジアラビアヘの侵略、もう一つは北朝鮮による韓国への侵略、この二つを挙げています。  万が一、後者の北朝鮮による韓国に対する侵略が起きた場合、これは周辺事態に当たりますか、外務大臣。
【次の発言】 答えを避けられましたけれども、アメリカ国防総省の東アジア戦略にも、アメリカと韓国は北朝鮮による南への侵略を打……

第140回国会 逓信委員会 第2号(1997/02/21、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、NTTの再編問題と郵政事業の民営化問題、二つのテーマについて質問いたします。  十四年越しの議論だったNTTの分割問題が昨年の十二月六日に合意ができました。内容は御存じと思いますけれども、一般紙の批判はもうさんざんです。朝日、「NTTの再編はまやかしだ」、これ社説ですからね。読売が「課題山積する「NTT再編成」」、日経が「NTT「分割」は利用者利便忘れるな」、毎日、「独禁特例なら時限立法で」、産経、「NTTは意識改革徹底せよ」、東京、「持株会社方式は競争を促すか」。これ新聞社説を並べましたけれども、そのほかにもかなり厳しい批判があるんですね。  それで、あれ以来初めての逓……

第140回国会 逓信委員会 第4号(1997/03/18、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の郵便法の改正点、三つありまして、第一が第三種郵便物の認可条件の緩和、二番目が広告郵便物料金の特例措置の拡大、三番目が料金受取人払い制度の改善で、一と三については賛成です。二については前回も反対したんですけれども、非常に重要な問題点を持っていると思うんです。  九四年の一月にはがきが四十円から五十円、封書が六十円から八十円に大幅値上げになって、その翌年、広告郵便物の大口の割引制度の拡大があった。あのとき三〇%から最高四三%に拡大になった。これは値下げですな。つまり、一般の郵便物は大幅値上げをやって、大口利用者には値下げをやったというのが前回だった。  前回の議事録を見ますと……

第140回国会 逓信委員会 第5号(1997/03/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この法案改正が対象としている債券貸借市場というのは、金融自由化の流れの中で、八九年五月、債券の空売りの解禁と一体になってつくられた市場です。一年後の九〇年六月に法改正になりまして、簡保の積立金で保有している国債も使おうということになって、私ども日本共産党は、これは法律第一条の公共の利益になるように運用するに反すると、投機的市場に間接的にも提供することになるんだというので反対した。  当時、債券貸し付けについて二百億円運用して一億円の運用益、そう郵政省は言っていたんですけれども、九五年度の債券貸し付けの実態、運用額、収益はどうなっていますか。

第140回国会 逓信委員会 第8号(1997/04/10、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 これまでの審議をずっと聞いていまして私が感じたことの一つは、ストックオプション制度というのは日本の企業活動のアメリカ化、投機化のプロセスの一つだという感じです。  日本の商法は自己株式の取得、保有を禁止していたので、このストックオプション制度というのはできなかったのを、九五年十一月に、通産省の新規事業法で商法の改正、税制の特例優遇措置等々を行って、ベンチャー企業に対して始めたわけです。当時、日本共産党は、特にベンチャーの成長に寄与するというよりも、ベンチャーキャピタルや関連大企業に巨額のキャピタルゲインを保証するものだ、未公開株の譲渡で大事件になったリクルートコスモスのような事……

第140回国会 逓信委員会 第9号(1997/04/22、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今回の改正は、包括免許制度の導入、それから認定点検事業者制度の導入、外国の携帯電話の移動局の運用許可、この三点ですけれども、携帯電話の急速な普及や技術の向上、利用の実態などから、日本共産党は賛成したいと思っております。  手数料や事務手続が非常に軽減されるので、そういうメリットが郵政省や業者だけに行くんじゃなくて利用者にも還元されなきやならないと思いますので、その立場から幾つか質問いたします。私も簡潔に質問するつもりですので、答弁もぜひ簡潔にお願いしたいと思います。  まず第一は、周波数資源の有効利用の観点から、むだがなくてしかも利用者もパンクも混信もしないように使えるというこ……

第140回国会 逓信委員会 第10号(1997/05/13、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、字幕放送の前進について質問したいと思います。  この問題は、私、これまで四回取り上げてきているんですけれども、昨年の五月三十日には本免許だけで字幕放送できるようにと要望しましたけれども、これ去年四十万の全難聴の署名を受けて請願が通りまして、これが早速法改正になったわけで、これは郵政省としてはかなり素早い対応で評価したいと思うんです。  きょうの審議でも、アメリカ、イギリスからかなりおくれているという話が大分出ました。アメリカは既に七〇%というんですね。七〇%というのはおととしの数字ですけれども、去年アメリカでは電気通信法の改正で、この報告書を見ますと、経済的に到底無理だと……

第140回国会 逓信委員会 第12号(1997/06/05、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  この三法案として提出されている今回のNTTの再編問題というのは余りに問題が多過ぎると思っています。私、二月二十一日のこの委員会で取り上げたんですけれども、そのとき指摘しましたように、橋本首相の指示で始まったという非常に異常な経過をたどっています。六月末のリヨン・サミットで橋本首相は屈辱的経験をしたと、クリントン、コール、シラク、メージャーら各国首脳が情報通信の国際協力体制の話をしていた、橋本首相はただ一人これにかみ込むことができなかった、仲間外れにされたので、帰国して通産省の堤、郵政省の五十嵐の二人の事務次官を呼んで早くやれと一喝したと、そうい……

第140回国会 逓信委員会 第13号(1997/06/10、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  前回、日本共産党がこの三法改正に反対する理由の第一として、電通審の答申を全く無視して一度も討議されていない持ち株会社制度を導入して、財界がかねてから導入を要求していた独禁法の抜本改悪に道を開いたこと、第二に、国民・利用者のためではなく、多国籍企業の世界戦略に奉仕する国際進出がこの再編の目的であることを取り上げました。  きょうは第三の問題として、恐らく膨大になるだろうと思われる国際進出の費用が国民・利用者の負担になる危険があることについて質問します。  前回、この費用問題について質問しましたけれども、明確な答弁がございませんでした。委員長から、……

第140回国会 逓信委員会 第14号(1997/06/11、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。どうもきょうは貴重なお話をありがとうございました。  林参考人にまず三点お伺いしたいんですが、簡潔に。  第一点は、今回の再編は昨年二月の電通審答申、これ事実上否認されて首相のツルの一声で郵政省とNTTの談合で決まったものなので、じゃ電通審というのは一体いかなる役割を持っていたのかという深刻な問題が出されていると思いますので、その問題。  第二点は、参考人は、今度の分割について幾つかの点でプラス・マイナス、メリット・デメリットを挙げられました。新しい目玉になった国際的な進出については技術的統一性、企業資源の点でどうもデメリットという評価のようだった……

第140回国会 逓信委員会 第15号(1997/06/12、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  前回に引き続きまして第四の問題として、今回のNTT再編が国民・利用者、労働者に負担を強いることになるおそれについて質問します。今回は、事業者間の接続問題、光ファイバー網の設置の利用問題、ユニバーサルサービスの大幅ダウン、市内料金値上げ、それから労働問題などについて取り上げます。  接続問題では、NTTの電話施設は三つシステムがあって、一つは加入者宅から市内交換機まで、二番目が市内交換機から市内外中継交換機まで、三番目が市内外中継交換機から市外中継交換機までと区分されていますが、事業者間の協議で行われる現行の接続料金は、この一が省かれているわけで……

第140回国会 逓信委員会 第16号(1997/06/16、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田です。  今回の改正案は、WTO合意に基づいて、世界の電気通信市場の自由化のために日本としてはNTT、KDDの二〇%を除いて外資規制の全面撤廃をやるという内容になっています。  まず重要な問題は、今度のこの合意がアメリカの国家戦略、それに基づく非常に強引なイニシアチブによって進められたことです。その背景は、クリントン政権の情報スーパーハイウエー構想にあります。ゴア副大統領は、九四年三月の国際電気通信連合、ITUの会合で世界通信情報基盤、GIIといいますけれども、グローバル・インフォメーション・インフラストラクチャー構想、これを打ち上げました。  私、ここに元国防……

第140回国会 予算委員会 第11号(1997/03/18、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。私は、消費税増税を初め国民の負担増の問題と、それから財政再建のための一つの重要な手段と思っております国債借りかえ問題、この二つをテーマにして質問をしたいと思います。  今審議中の今年度の予算案の最大の対立点は、消費税増税の五兆円、特別減税廃止の二兆円、医療保険の新しい負担の二兆円で合わせて九兆円の国民の負担増が生まれるということだと思うんですね。税金というのは国家、政治の基本問題ですから、非常に前例のない負担増、これに賛成か反対かということが最大の対立点だと思いますが、総理の認識はいかがでしょうか。

第140回国会 予算委員会 第12号(1997/03/19、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  きょうは、日米防衛協力のための指針、ガイドラインの見直し問題と沖縄問題について質問させていただきます。  まず、池田外務大臣に、日米安保共同宣言に基づくこのガイドライン見直しの中身と、それからどういう進捗状況か、簡潔にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 今言われました三番目の、日本周辺地域に重大事態が起きた場合の日米防衛協力は全く新しい重大な問題で、今度のガイドライン見直しの中心問題なんですね。  そこで、総理にお伺いしたい。  私はここに四月十六日のペリー国防長官の記者会見の記録を持っております。この記者会見で、ペリー国防長官はアメ……

第141回国会 逓信委員会 閉会後第1号(1997/12/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田です。  まず、被害の規模ですけれども、郵政省の資料だと搬送人員六百八十五名、東京新聞には教育委員会のまとめで八千四百三十七名、それから読売新聞では一万名を超えたというのがあるんですけれども、私は一けたもっと多いんじゃないかと思うんです。  というのは、新日本婦人の会が全国会員の調査をしましたら、軽い症状で、目がちかちかした、気分が悪くなったという子供が非常に全国的に多いんですよ。毎日新聞の十二月十八日には、岡山市の教育委員会のかなり詳細な調査が出ている。軽い症状が出た子供が多数いると、頭がくらくらする、吐き気がする等々。ポケモンを見たのは三万三千八百七十三名、……

第141回国会 逓信委員会 第3号(1997/12/04、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  まず、今度の行革会議の最終結論についてですけれども、一応直ちに民営化はしない、郵政三事業一体とするということは、国民世論の反映があったと思います。いただいた資料を見ますと、地方議会、全国で九八・五%が国営支持決議ですね。世論調査でも大体二対一です。中には三対一というのがありますし、四対一というのもあるぐらいで、ほぼ世論は圧倒的に国営支持、今のユニバーサルサービスを続けてほしいということだと思うんです。その反映があった、その点で私たちもこの面は積極的に評価しているんですけれども、ただ第二に、将来の民営化についてレールが敷かれた、そういう厳しい判断をしておりま……

第141回国会 予算委員会 第4号(1997/11/18、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日米防衛協力のための指針、新ガイドラインについて質問いたします。  六月に中間取りまとめが発表された際、ジャパンタイムズは、日米、アンベール ウォー マニュアル、そういう大見出しで報道しました。戦争マニュアルのベールを脱ぐと言うんですね。私は、今度の新ガイドラインというのは、日本は武力攻撃を何ら受けていないにもかかわらず、自衛隊を国境の外に出して、人員、武器、弾薬、燃料の輸送、兵たん作戦、情報作戦、それを担当するのでやっぱり完全な参戦行為で、憲法の平和原則の完全なじゅうりんだと、そう思います。この新ガイドライン作成に一貫してかかわったアメリカのキャンベル国防総省次官補代理は、タ……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第3号(1998/03/12、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、郵便番号の七けた化の問題とNTTの一〇四の値上げ問題、二つ質問したいと思います。  まず、新郵便番号制ですが、どうもかなり評判が悪いようなんですね。郵政省の資料を見ますと、メリット、こう書いてある。「郵便物処理の効率化を一層推進することにより、現行郵便料金をできるだけ長く維持すること」が基本的なメリットだと。これは二〇〇五年まで値上げしないということで、評価したいと思うんです。次のメリット、一般のお客さんには、あて名の記載省略、「住所の市区町村名の記載を省略することができます。」と。  これは、朝日新聞の二月二十日の夕刊でこう書いてある。「地名は、歴史を伝える文化遺産でも……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第7号(1998/03/31、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  最初に、米軍のNHK受信料の未払い問題で、午前中守住委員が大変詳細に展開されて、問題解決の強い要望を言われました。日米安保体制についての態度は反対でございますけれども、この問題では一致していることを大変うれしく思います。  これは逓信委員会全体として取り上げた問題で、九五年十二月十四日、ここにいらっしゃる当時の及川委員長が本委員会で、「NHK受信料問題につきましては、現在、政府から在日米国大使館に協議の開催を申し入れているとのことであります。こうした動向を見て、今後、本委員会として判断してまいりたいと存じます。」と、こう述べられたので、ですから……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第8号(1998/04/02、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今度の法改正は二〇〇〇年からの衛星デジタル放送に対応するというもので、我々も対応は必要だろうと思っています。放送のデジタル化自体はもう世界的な技術の必然的な流れで、これは我々も認めて積極的に対応が必要だと思うんですけれども、いろんな問題があると思うんですね。例えば、これは去年の四月二十二日の読売で、大きな討論があります。放送評論家の佐怒賀三夫氏は、「企業、ビジネスベースで計画が進み、視聴者が置き去りにされる懸念がある。」ということでずっといろいろの問題点を指摘されているんです。  ですから、この放送のデジタル化についても我々としては幾つか本当に考えなきゃならぬ。  まず第一に、……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第10号(1998/04/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三つの問題について質問をさせていただきます。  第一は、私は三月十二日の当委員会で郵便番号の七けた制導入に伴う問題を質問したんですが、七けた制でビデオコーディング作業というのがあるんです。きょうはその労働者の健康問題について要望したいんです。  これは七けたの郵便番号を住所区分機で読み取るんですけれども、読み取れないのが二、三割残る。その二、三割分はビデオコーディング作業というのでバーコードで印字するんです。それを職員がやっているわけです。  健康上二つ大きな問題がある。一つは、ディスプレー、キーボードを使うので、いわゆるVDT作業になるんです。VDT作業については労働省が労働……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第11号(1998/04/14、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人の皆さん御苦労さまです。日本共産党の上田でございます。  郵政省の出された中間報告の基本的視点は、一、再発防止。二、放送文化・映像文化の発展。三、子供たちの健全な発達。私は、適切な基本的観点だと思うんですが、二と三は必ずしも展開されておりませんで、一の再発防止に重点を置かれていると思うんです。  被害の規模について、先ほど保坂議員から、私が十二月二十五日の委員会で二十万人から三十万人被害があったんじゃないかと、根拠はどうだったかと言われましたけれども、私はあのときちゃんと根拠も明示しまして、岡山の教育委員会の調査、ポケモンを見たのは三万三千八百七十三名。うち七・一%の子供……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第13号(1998/04/23、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  まず木村局長に、特定公共電気通信システムとして、郵政省、文部省、農林省、運輸省の四省六種類になったのは一体なぜなのか、簡潔にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 公共分野というので、各省庁の状況とか予算関係もあるでしょうけれども、国民のニーズとの関係が一つ大きな問題だと思うんですね。  私、この六つのシステムを見まして、一番これは緊急でニーズが強いなと思ったのは運輸省の移動制約者支援システムです。と申しますのは、私は障害者対策もやっておりますので、障害者と懇談会をやっているんですけれども、視力障害者から毎年落ちないホームをつくってくれという要望が出……

第142回国会 交通・情報通信委員会 第14号(1998/04/30、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  本法案は、昨年十一月の経済対策閣僚会議の「二十一世紀を切りひらく緊急経済対策」で決まったことに基づいて、規制緩和横並び法案になっていると思うんですね。私どもは、規制緩和はすべて単純に反対しませんけれどもいこの法案には賛成できません。と申しますのは、根本問題として、規制緩和と、今も若干問題になりましたけれどもユニバーサルサービス、全国民にあまねくサービスをという問題があるからです。  郵政研究所月報の三月号に、上條昇通信経済研究部長が、「情報格差解消に向けた欧米諸国の取り組み ユニバーサルサービス政策を始めとする電気通信当局の動向を中心に」という……

第142回国会 予算委員会 第11号(1998/03/26、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は金大中事件と新ガイドライン問題について質問をいたします。  金大中事件が起きましたのは七三年八月八日ですから、二十五年近くたちましたが、被害者の金大中氏が韓国の大統領になられて、歴史のドラマを見る思いで感慨深いものがあります。  二月十九日付の東亜日報が、KCIA、韓国中央情報部作成の工作要員実態調査報告を詳細に報道いたしました。公的犯罪、韓国の公的機関の犯罪だったことが非常に明白になりました。日本の警察庁も韓国大使館の一等書記官金東雲の指紋採取なども行いましたし、いまだに捜査中だと思います。  警備局長に、その捜査状況と、それから今回の東亜日報に出た報告についての関心、そ……



各種会議発言一覧(参議院)

12期(1980/06/22〜)

第94回国会 外務委員会、内閣委員会、安全保障特別委員会連合審査会 第1号(1981/06/01、12期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず総理にお伺いします。  非核三原則というのは、唯一の被爆国としての日本国民が核廃絶を目指してまずこの日本を非核武装地帯にやっぱりしたいという要望を表現したものと受け取っていいのではないかと思いますけども、どうお考えになりますか。
【次の発言】 日本から核を廃絶する、まあ私の言う非核武装地帯の願いと同じだと思うのですけれども、そうなるとアメリカの核のかさに入るという政府の方針と矛盾は感じませんか。
【次の発言】 しかし、実はこのいま大きな問題になっております核持ち込みというのは、非核三原則という国是とそれからアメリカの核のかさに入るという政府の方針との根本的な矛盾が生み出した……


13期(1983/06/26〜)

第102回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会安全保障問題小委員会 第1号(1985/04/10、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 お二人に一問ずつお伺いしたいと思うのですが、藤井参考人は将来非武装中立を主張されて、非軍事的な措置で積極的に日本の安全と平和を守ろうと述べられたのですが、最初の発言で今の御見解とちょっと矛盾しているのではないかということを感じたのは、防衛計画大綱、その中の防衛構想を一定の評価をされる、特に所要防衛力構想ではなく基盤的防衛力構想をとった点等々は、火遊びがないということを言われただけでなく時代を先取りする第一歩の芽生えではないか、そう評価されまして、私もそういいところがあるのかなと思って、白書の中で防衛計画大綱のところを読んでみたのです。しかし、侵略の未然の防止はやっぱり安保体制の……

第102回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会安全保障問題小委員会 第2号(1985/04/19、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、一つはお二人に共通の問題をお聞きしたい。それからもう一つはそれぞれ一問ずつお伺いしたいのです。  共通の問題は憲法との関係です。我々の憲法第九条の解釈からいって当然違憲だと思うのですけれども、政府がとっている憲法解釈からしても違憲ではないかと思うのは、政府も例えば防衛白書の中で、日本は個別的、集団的自衛権を持っているのだが、憲法上集団的自衛権は持てないという解釈をずっと明らかにしているわけですね。ところが、安保条約の第六条というのは、私は事実上集団自衛権の規定だと思うのです。安保条約前文には、「両国が国際連合憲章に定める個別的又は集団的自衛の固有の権利を有していることを確……

第102回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会安全保障問題小委員会 第3号(1985/05/24、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 どうも各参考人の方々ありがとうございます。共産党の上田です。  まず、桃井参考人にお伺いしたいのは、ジェネラル・コンプリート・ディスアーマメント、GCD、これはなかなか実現不可能だとおっしゃって、これは私どもも立場は違いますけれども賛成なのです。帝国主義がある限り軍備撤廃というのはなかなかそう簡単にはできない、究極理想として賛成ですけれども。  桃井参考人は、GCDは無理なのだが、軍備管理と危機管理の問題は重要だというふうに言われたのですけれども、私はちょっと飛躍があるのではないかと思うのは、GCDは当面なかなか難しいとしても、核兵器、核軍備、それから通常軍備をともになくすとい……

第102回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会安全保障問題小委員会 第4号(1985/06/07、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、三回の小委員会での参考人意見に触れながら、三つのテーマについて日本共産党の見解を述べたいと思います。  なお、一と二のテーマは絡み合っておりますので、一括して述べさせていただきます。  まず第一に、自衛隊と日米安全保障体制の現状と問題点ですけれども、この本質は、例えば自衛隊はアメリカ占領軍の指令でつくられた対米従属、国民弾圧、憲法違反の軍隊でありまして、国連憲章違反、憲法違反の日米安保条約のもとでは、アメリカの戦略太平洋軍を補完する軍事的役割を負わせられている軍隊であります。個々の隊員の国を守るという意識とは別として、こういう本質を持っている自衛隊は、日本をアメリカに縛り……

第103回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会安全保障問題小委員会 第1号(1985/12/06、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 十一月十九日から米ソの首脳会談が行われて共同声明が発表されました。レーガン、ゴルバチョフ両首脳が、核戦争に勝利者はない、核戦争は絶対に戦ってはならないということをお互いに確認し、核兵器の五〇%削減を目指そうということを述べ、また、米ソの首脳会談を来年、再来年続けていこうということになって、これは言うまでもなく積極的なことだった。同時に、我々の重視しておりますのは、皆さん御承知のように一月八日のグロムイコ、シュルツの米ソ共同声明でジュネーブ交渉の最終交渉の目標としてあらゆる分野における核兵器の廃絶という、米ソの共同の文書でかつて入ったことのない文言が入っていたことです。ところが、……

第103回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会国際経済問題小委員会 第1号(1985/11/13、13期、日本共産党)

○小委員外委員(上田耕一郎君) まず、G5による協調介入について質問したいのですが、中心問題は、この協調介入でドルの独歩高が本当に是正されるのかということにあると思うのです。  九月に来たシュミット西ドイツ前首相は、アメリカが経済政策を変えない以上、強調介入は失敗するとかなり厳しい見方を出しましたし、それから有名な下村治氏も、介入によるドル安・円高誘導だけで定着するはずがないということも指摘していますし、十一月九日の日経の社説も、「円高誘導だけでは流れは変わらない」、こう言っているんですね。大蔵省は定着すると見ていますか。
【次の発言】 今の異常なドルの独歩高にはやっぱり構造的な原因があるわけ……

第104回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会安全保障問題小委員会 第1号(1986/03/05、13期、日本共産党)

○上田耕一郎君 本委員会の報告作成に当たって、日本共産党は、安全保障、防衛問題についての各党間の大きな違い、あるいは根本的対立は一層鮮明になったとしても、国連平和年のことし、広島、長崎を持つ世界で唯一の被爆国として、また非核三原則を国是とする我が国で、国会決議に基づき核軍縮、なかんずく核戦争阻止、核兵器廃絶の課題、非核化の課題については、何らかの一致点を探求して国会としての意思表示を行うべきだし、可能なはずだと考えてまいりました。  というのは、先日暗殺されたスウェーデンのパルメ首相が、八一年十二月来日の際、広島に行き、非常に大きなショックを受け、世界政治に責任を持つ政治家はすべて広島を訪れる……

第104回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会国際経済問題小委員会 第1号(1986/02/12、13期、日本共産党)

○小委員外委員(上田耕一郎君) 日米経済摩擦のアメリカ側の原因、これはいわゆる双子の赤字にあると言われているのだが、去年十二月十二日にアメリカにグラム・ラドマン法が大統領の署名で発効して、今後五年間、一九九一年までに財政赤字をゼロにするということになったのです。ところが、連邦地裁からあれは違憲だという判決が出たり、日本の国内でもこの財政均衡法、効果はどうだろうかというふうに言われているのだが、北米課長、どうですか、この財政赤字、グラム・ラドマン法に基づいて大体五年間でゼロになるのかどうか、どんなふうに見ていますか。
【次の発言】 我々は、財政赤字の根源は軍事突出にあると見ているのだけれども、今……


14期(1986/07/06〜)

第107回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号(1986/11/21、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三人の参考人の方々大変ありがとうございました。  最初に斎藤参考人にお伺いしたいのですが、アジア成長ベルトのお話、それからAタイプの選択のお話、興味深く聞きました。両体制共存とアジア市場志向という方向ですね。その点で私思い出したのは、NIRAが去年膨大な報告書をアジアの経済協力について発表してます。たしか十前後の調査団を各国に派遣して、いろいろ個別報告書もまとまっていて、それから総合的な分析もあるのですけれども、私はあれを読んで、最後の結論を見て、なんだ、こういう結論を引き出すのにこれだけ膨大な調査をしなきゃわからぬのかなと思ったのですけれども、結局、アジア諸国が、日本中心のア……

第108回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号(1987/03/13、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 当面する国際情勢のうち、幾つかの重要な諸問題について見解を表明したいと思います。  一、国際政治について。  この数年間の国際情勢の展開の中から提起されている最も重要な国際的な課題は、第一に核戦争阻止、核兵器廃絶であり、第二に民族自決権の擁護であると考えています。  1、核戦争阻止、核兵器廃絶。  第二次世界大戦が終了して四十二年、広島、長崎に原爆が投下されて四十二年になるにもかかわらず、今日、米ソを中心として世界に蓄積されている核兵器は五万発を超え、その総破壊力は広島型原爆の百万倍となっています。米ソを含む科学者の研究が一致して明らかにした核の冬、核の夜の衝撃的な予測によって……

第108回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号(1987/04/14、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 お答えする前に、私の発言で、十一ページの二段目、左から五行目、「今日国連加盟国は百六十九カ国」と述べておりますが、これは百五十九カ国に訂正していただきたいと思います。  今の石井委員の御質問ですけれども、ここの「国民の世論に背き、」というのは、「日本をアメリカの第一線核基地とする政策、SDI研究に参加する政策」、この二つについて言っているわけです。日本は被爆国で、非核三原則は自民党政府も国是と言っているほどで、この点ではアメリカの第一線核基地にすることに賛成する世論はたとえあったとしても本当にごく一部で、圧倒的世論は第一線核基地にすることに反対していると思います。  この間の四……

第108回国会 外交・総合安全保障に関する調査会委員打合会 第1号(1987/02/18、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三人の参考人の方々のお話をお伺いして、我々が宇宙船地球号の同じ乗組員だということを改めて感じたのですが、お一人に一問ずつ質問をさせていただきます。  まず朝倉先生にお伺いしたいのは、日本が何をなすべきかという問題なのですが、八二年の秋に「緑の地球防衛基金」のシンポジウムが横浜でありまして、国連の関係者や発展途上国の代表なんかも見えて、私も二日ばかり参加したのです。そのときやはり一番問題になったのは、日本の東南アジアからの、インドネシア、フィリピン、マレーシアなどからの木材輸入が非常に問題になりまして、世界最大の木材輸入国だし、割りばしの話まで出まして、これをどうするかということ……

第108回国会 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第1号(1987/05/18、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田です。  三人の参考人の方々、大変有益な御意見をありがとうございました。  私、星野参考人から順々に幾つかお伺いしたいんですが、星野参考人、最後に提案の第一として日本のODA援助、これはのどから手が出るほど欲しいんだけれども、農村やスラムでのボランティア活動の経験からいって、それが本当に現地で歓迎されるかどうかということが非常に問題だと。日本のODAの援助が来た場合に、あなた方の団体が参加できないというようなケースがあるぐらいの厳しさが必要だということをお述べになったんですけれども、あなた方のボランティア活動の体験の中で、日本のODA援助に具体的にぶつかって、これはちょっと……

第109回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号(1987/07/31、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 お三人の参考人の方、どうも御苦労さまです。  九月十五日からシュルツ・シェワルナゼ会談がワシントンで開かれることになって、新聞によれば、うまくいけば十一、月に米ソ首脳会談もということも言われているように、INF交渉の合意についての期待が非常に高まっていると思うのです。この機会にお三人の方が御意見を述べてくださったことを大変積極的だったと思うのです。  私も時間が二十分でございますので、お三人の方に幾つか簡単に質問をさせていただきたいと思います。  西原参考人は、このINF合意を促進している米ソのさまざまな問題点、かなり軍事的な問題などにも触れて述べられましたけれども、最後に言わ……

第109回国会 外交・総合安全保障に関する調査会外交・軍縮小委員会 第1号(1987/09/04、14期、日本共産党)

○小委員外委員(上田耕一郎君) 東アジアの軍縮問題を考える場合に、谷野審議官が、アジアにおいてはヨーロッパと比べても軍備管理、軍縮が非常に未成熟だと言われたように、ヨーロッパとアジアとの非常な情勢の違い、そこを認識して考えることが前提になってくるだろうと思うのです。  まず、防衛庁の瀬木参事官にお伺いしたいのですけれども、ヨーロッパでは例えばNATOとワルシャワ条約機構があるバランスを持っている。そのバランスについては、核がいや西が強いとか、いや通常兵器は東が強いとかいろいろ評価や議論もありますけれども、あるバランスを持って、しかもレベルが高くなった悪循環で拡大してきたわけですね。そういう状況……

第109回国会 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第1号(1987/08/21、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三人の参考人の方々どうもありがとうございます。  初めに川村参考人にお伺いしたいんですが、この前中村理事がおいでくださってJICAのあの不祥事件ですね、そのことについて幾つかお伺いしたんですが、あのとき私は具体的に問題の起きることを二つ挙げたんですが、一つは向こう側からの要請主義でしょう、向こう側が援助を要請してくると。プロジェクトファインディングというのをやると。それで、一人事務所の話もありましたけれども、そうJICAも人がいるわけじゃないから、結局民間コンサルタントが行って、相手の国もそれほど知識、調査が行き届いているわけではないので、民間のコンサルタントが行って発掘してく……

第109回国会 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 閉会後第1号(1987/09/25、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 経済協力については、日本共産党として基本政策を既に発表しております。  きょうは、その基本政策に基づいて、ODAをめぐる政策の抜本的転換が今、国民的な課題の一つになっているということについて私どもの考えと提案を述べさせていただきます。政府開発援助の抜本的な転換のために――日本共産党の提案  フィリピンの軍事独裁政権が崩壊し、マルコス疑惑が大問題となり、国会でも追及が行われてから一年余が経過した。  中曽根内閣は、マルコス疑惑は第一義的にはフィリピンの問題であり、円借款関係の事業契約もフィリピン政府と私企業の契約であるから日本政府は第三者の立場にあるとして、資料公表を拒否するなど……

第111回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 閉会後第1号(1987/12/15、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 明石さんにお伺いしたいのですが、明石さん、この三月から国連の軍縮担当の次長になられたそうで、新聞を拝見すると、これまで中立国スウェーデンがこのポストをとっていた、スウェーデンでは、なぜこの重要ポストを日本に明け渡したのかと国会で問題になったということが書かれていて、ソ連などは、日本人だからアメリカの傘のもとに立つのではないかという危惧もあるということです。我が外務省と防衛庁は、きょうの発言を聞いていてもかなりコンサーバティブで、ときにアナクロニズムの臭いも発散しておりますので、私は、知識がないのですけれども、非常に重要なポストでお仕事される際、日本の政府との関係はどうなっている……

第112回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号(1988/05/16、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私に与えられた時間は二十分なので、簡潔に答弁をお願いしたいと思います。  まず第一はODA問題で、今和田委員が質問されかけましたが、第十八回ハワイ事務レベル協議でアメリカ側はバードンシェアリング、責任分担論、これを主要議題として経済協力援助の質量両面の拡充を要望したと、そう報道されています。防衛庁の宍倉次官はホノルルの記者会見でそれに大体応じた趣旨のことを述べておりますが、これは戦略援助ですね、アメリカの。それに日本が応ずるということでしかないと思うんですね。今実績でGNP比〇・二九%のODAを、政府は中期目標の見直しを行っている、六十七年度にはGNP比〇・四%にまで上げようと……

第112回国会 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第1号(1988/02/19、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず久保田審議官にお伺いしたいんですが、国会でもマルコス疑惑問題が非常な問題になりましたね。 この小委員会でもJICAの理事が来て参考人で述べたとき、あの反省でいろんな措置をとったということがあったんですけれども、政府としてはどうですか、今度の予算をつくるに当たってあのマルコス疑惑から教訓を引き出していろいろと検討をして、この予算を立てるに当たってもこういうふうにしたというようなことはありますか。
【次の発言】 今、出ている雑誌の「政界往来」に「ODAを食い物にする有力政治家の”隠し金脈”を斬る」という論文が出ていまして、この中に書かれていることを一々我々も裏づけとれないけれど……

第112回国会 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第2号(1988/02/26、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、我が国経済協力の歴史を大まかに振り返り、現在の特徴がどのように形成されてきたのか見た上で、先日示されました小委員長メモにできるだけ沿って、現状と問題点を述べ、前回委員会で行いました政府開発援助の抜本的転換提案についての補充意見といたしたいと思います。  周知のとおり、我が国の経済協力は、一九五〇年代の半ばから東南アジア諸国への賠償及び賠償支払い請求権を放棄した諸国への無償援助供与として開始され、日米安保条約第二条に規定された日米経済協力の具体化としての一九六一年の海外経済協力基金の設立、六五年以降の本格的な発展を迎えました。そして、我が国経済協力の基本的性格は、この出発点……

第114回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号(1989/03/22、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 本調査会の課題である日本の外交、安全保障、対外経済政策などについて、最近の内外情勢が提起している諸問題に触れつつ見解を述べたいと思います。  一、日本の国際的責任。  まず私は、日本の国際的責任が極めて大きくなったことを強調したい。日本の国民総生産、GNPは約三百六十兆円となりました。一ドル百三十円とすると、二兆八千億ドル近く、アメリカは八八年の数字で四兆八千六百十八億ドルであり、日本はアメリカに次いで世界第二位の経済大国ということになります。よく知られているように、アメリカは八五年に債務国に転落し、その対外債務高は八七年末には三千六百八十二億ドルに達し、逆に日本の対外純資産は……

第114回国会 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員会 第1号(1989/03/22、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 外交・安保調査会国際経済・社会小委員会では、二回にわたって各党の意見表明が行われました。これを踏まえて昨年五月、加藤調査会長は本会議で中間報告を行いました。その中で、各党が一致し確認しており、今国会で取り組まなければならない課題は、「本調査会は、引き続き「ODAの在り方」について国際経済・社会小委員会において調査を継続し、合意を得て、次期常会において本院の決議を行うこととし、立法化についても検討を進める。」という点であります。  これまでの討議で各党が一致した項目は、一経済協力の理念・目的・諸原則、二 ODAの質的、量的改善と国際目標の達成、三 援助行政及び実施体制の一元化、四……

第114回国会 外交・総合安全保障に関する調査会国際経済・社会小委員打合会 第1号(1989/03/08、14期、日本共産党)

○上田耕一郎君 ODAの予算が、去年のトロントのサミットで竹下首相が、今後五年間、その前の五年間の二倍以上の五百億ドルということを表明して、今年度の予算案では事業予算がドルベースにすると百十一億ドルを超えて、どうやら世界最大ということになったわけで、非常に重要な位置を占めてきたと思うんですね。ところが、この調査会、小委員でずっと問題にしてきたように、法律もない、担当省庁の一元化もされていない。それから国会の参加がほとんどないということで、この問題、いよいよ世論も目を向けてきていると思うんです。  私どもは、前からこの最大の問題の一つは、アメリカの要望にこたえた戦略援助、ここにあるということを指……


15期(1989/07/23〜)

第116回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第1号(1989/10/31、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は関連して検証問題でちょっと。  検証問題は、実は日本もいろいろかかわりがあるということが我々にとって大きな問題だと思うんですね。私は去年四月にモスコーへ行って、ちょうどドブルイニンさんが書記で国際部長だったんですが、会談をいろいろやって、そのときちょうど米ソ会談の直前だったので、いろいろな話が出たんですが、和田さんも言われたけれども、戦略核兵器の削減交渉で一番問題なのはSLCMなんですね。あれはINF条約のときに米ソ共同声明の中で、戦略核兵器六千発の枠外だけれどもSLCMについても数の上限と検証問題を米ソでやろうということをはっきり決まっているわけね。それが一番問題になった……

第116回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号(1989/11/29、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私も十五分しかございませんので、簡潔にお答え願いたいと思っております。  東ヨーロッパの今の激動的な情勢というのは自主性と民主化を目指す巨大な民衆運動のうねりで、とにかく二つの歴史過程が今終わりつつあると思うんですね。  一つは、スターリン以来の非常にゆがんだソ連型社会主義とその押しつけが破綻しつつあるという歴史的過程が今終わろうとしている。もう一つは、戦後の米ソ軍事ブロックの対決という歴史的過程が少なくともヨーロッパにおいては終わろうとしていることだと思うんです。  先ほど森委員も言われたように、問題は、じゃ日本がどう主体的にこういう新しい情勢について対処するかということなの……

第116回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号(1989/12/13、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 じゃ、僕も二つ伺います。  一つは、七年ぐらい前横浜で地球の緑を守る基金の国際会議があって、国連の代表やそれから東南アジアの代表なんかが来たんですけれども、一番問題になったのは、日本の企業による南洋材の伐採で熱帯雨林がなくなってくると非常に厳しい批判があったんですね。そして、八五年のデータで、日本の木材輸入というのは今世界一で、二四%のシェアで、そのうち四割が大体南洋材なんですね。それで、フィリピン、インドネシアをつぶして今やマレーシアで、マレーシアの森林資源も九〇年になくなる。これは有名な専門家で石さんが岩波新書にも書いているんだけれども、きょういただいたこの資料にも、それか……

第118回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第1号(1990/04/11、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、石参考人にお伺いしたいんですが、これまで地球環境問題で大変先駆的なお仕事をなさってこられたことに敬意を表したいと思うんですが、最近書かれた「地球環境報告」の中でも、人類四百万年の歴史の中でわずか最近三十年で人類の生息状態も含めた危機に追い込んでいると、そう書かれていて、まことにそのとおりで、抜本的な行動を起こすべき問題だと改めて思うんです。きょうも石さんは、何よりも熱帯雨林問題、これに緊急に取りかかるべきだとおっしゃっておりまして、私どもも全く賛成なんです。というのは、日本が最大の責任を負っていると。先ほど環境庁の安原局長は、焼き畑農業がまず第一の原因で、四割から七割とい……

第118回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号(1990/04/13、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 初めに内田参事官にお伺いします。  ソ連・東欧の変化は第二次大戦以来非常に大きな劇的な変化だと言われて、私もそう思うんですけれども、ヨーロッパに関する限り、第二次大戦後最大の変化だろうと思うんですね。ドイツの統一、中立化、さらにはNATO、ワルシャワ条約機構の解消などという問題にも焦点が当たり始めているわけですね。私はその意味では、五千万の死者の出た第二次大戦後集団安全保障を軸にした国連、本当に平和を望んであれがつくられたとき、そういう原点に改めて戻る必要があるんじゃないかと思うんですね。  その点で言いますと、やっぱり軍事同盟問題で防衛庁のお考えというのには私は大きな疑問を持……

第118回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号(1990/04/18、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 お三人の参考人の方どうも御苦労さまでした。  私も十五分しかないんですけれども、お三人の最初の御発言の中で、ヨーロッパとアジアの情勢の比較論ですね、共通点、またその違いがいろいろ述べられましたが、それで私はヨーロッパとアジアを比べて考える場合に、第二次大戦とその結果ですね、そこの違いが出発点じゃないかと思うんです。ヨーロッパはドイツが主な侵略国だった。それに戦った主な勢力はソ連であって、ヨーロッパの第二戦線開いて、次にアメリカが役割果たしたわけですね。アジアの場合は、三一年中国侵略の日本が主な侵略国で二千万人の犠牲を負わしたんですけれども、その日本の侵略に対して中国が戦い、次い……

第118回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第4号(1990/04/20、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田です。三人の参考人の方どうもありがとうございました。  まず、井上参考人にお伺いしたいんですが、アメリカの経済的復権が今見られるというのは確かだと思うんですね。それは今村上参考人も触れられたゴルバチョフ、東ヨーロッパ・ソ連のあの激動の中からアメリカの政治的地位の向上があらわれてきたこととも関連があるだろうと思うんですね。そのアメリカの動きともつながりがあるんですけれども、御意見で、日米の貿易アンバランス二年後に三百億ドルと、条件つきですけれどもおっしゃった。私も前回の調査会で取り上げたんですが、三月十二日号の日経ビジネスに「午後四時の日本経済」という非常にショッ……

第120回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号(1991/04/12、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 清水参考人と鈴木参考人に一問ずつお伺いしたいのですが、パレスチナ問題で二国家論、我々もこの立場は賛成なんですが、国連決議二百四十二号が決議され、さらに再確認されてからもう二十何年たっているわけですね。その間、イスラエルは占領地から撤去しない。私はフセインのリンケージ論にもちろん賛成じゃないんですけれども、そういう事態をどう解決するかというと、非常に難しい問題が幾つも今生まれているように思うのですね。あの二百四十二号決議の後、国連総会でパレスチナ国家創建の決議が採択されたときアメリカは反対して、日本は棄権しました。この間私が何で棄権したのかと質問しましたら、中山外務大臣は、バラン……

第123回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号(1992/02/04、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。梅原先生、近藤先生、ありがとうございます。  お二人に若干質問させていただきたいんですが、梅原先生のお話で、工場文明が第二次の地球環境の破壊で限界にぶつかってきた、そこで森の文明、特に日本の稲作、田の文明、この見直しが必要だとおっしゃることは共感いたします。環境保護というのは自然の保護で、空気、水、森、川を守ろうということなので、哲学としてそういうものをみんなのものにすることは大変大事なことだと思うんですね。梅原先生が日本の理想として環境を提起されたことは、国際貢献でPKOなんという風潮の中では私も大変共感するんですが、アメリカは人工の近代主義だ、ああいう問題……

第123回国会 外交・総合安全保障に関する調査会 第4号(1992/04/27、15期、日本共産党)

○上田耕一郎君 調査会長案の環境の部分について、日本共産党としての意見を表明します。  全体としてこの部分は、参考人の意見と委員会での討議を踏まえて、広い視野でまとめられたものとしてユニークで積極的な内容を持つものと思います。こうした高い評価を前提とした上で、幾つかの問題点を提起いたします。  一、提言では、日本の公害環境問題は終わったかのような印象を受けるものとなっていますが、日本にはまだ大気汚染、ごみ、公害患者問題、森林保護問題などなどたくさんの課題があり、こうした問題をどう解決するのかが大きな課題として残っています。  二、次に三ページで、「共生」と「循環」の立場から、南北問題を重視して……


16期(1992/07/26〜)

第125回国会 国際問題に関する調査会 閉会後第1号(1992/12/17、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 須之部参考人、西廣参考人、ありがとうございます。  二つお伺いしたいと思うんです、多少私の意見も交えながら。  第一は、二人ともお触れになった冷戦構造の崩壊に関してなんですけれども、私も、四十年近く続いた米ソ中心の核戦争の危険を含んだ核軍拡競争の時代、これが破綻して新しい時代に入りつつあると思うんです。確かに構造は崩壊したけれども、どうも冷戦政策をアメリカがとっているということが、これは終わってないんじゃないか、そう思うんですね。  二、三年前のアメリカの国家安全保障戦略で、アメリカの軍事力行使の対象は今後ソ連ではなくて第三世界だというのを非常にはっきり書いてあるんですね。それ……

第126回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1993/02/26、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田でございますが、渡辺参考人の大変ユニークな、しかも広い視野の問題提起を聞かせていただきました。  幾つか質問をしたいんですが、政府なき統治、ガバナンス・ウィズアウト・ガバメント、これが第一の問題なんですけれども、今の変革期を冷戦の戦後としてとらえる点はこれは大きなとらえ方として適切だと思うんです。じゃ、冷戦というのは何だったかと思うと、やっぱり米ソの二つの超大国の核戦争の危険を生み出した核軍拡競争、それが四十年続いてきたという大変な時代だったと思うんです。それがほぼ終わりつつある時期だとしますと、その冷戦を、核軍拡競争を支えたものとしてやっぱり米ソの軍事ブロックがあ……

第126回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1993/04/12、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田です。  両先生に大変ユニークな含蓄あるお話を伺わせていただきましてありがとうございました。一言ずつ川田先生と飯田先生にお伺いしたいんですが、川田先生には南北問題についてお伺いしたいんです。  今の世界が抱えている最大の問題の一つは南北問題だと思うんですが、きょうお話しいただいた理論的枠組みも多くは北の先進国の学者が考えたカテゴリーなんですね。ただ、二番目の「発展(開発)についての考え方」の中でフランクの従属論をお挙げになっていて、私思い出したんですが、左派のサミール・アミンの従属理論なんというのはかなり日本でも翻訳されて、一部に大きな影響を与えたんですけれども、そ……

第128回国会 国際問題に関する調査会 第1号(1993/11/10、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、柳井局長に二つ質問したいんですけれども、一つはアメリカのクリントン政権の世界戦略について、それからもう一つは非同盟諸国首脳会議の動向の評価、この二つは先ほどのお話の中で触れられていないので、両方とも今の国際情勢を考える上で非常に重要な柱だと思うので、若干意見を含めて質問したいんです。  クリントン政権、先ほどのお話では経済問題の努力について北米地域で触れられたんだけれども、確かにしばらくの間なかなか外交戦略を発表しなかった。御存じのように、九月になってからかなり明確に新しい拡張戦略、今までのは封じ込め戦略だと、今度は拡張戦略だというのを公表したんです。  まず、九月一日に……

第128回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1993/12/10、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 廣野参考人、中江参考人、大変ありがとうございました。お二人の参考人に二問ずつお伺いさせていただきたいんです。  廣野参考人のお話で、特に日本はGNPの一%が軍事費で、その余裕をODAに回すべきだ、量的にも質的にも拡大すべきだというお話、それから世界で唯一の被爆国として世界の非核化を目指すべきだというお話には大変共感をいたしました。  二点のうちの第一は、お話の中の国連の安全保障機能の強化ということにかかわるんですけれども、この国連の安全保障機能の強化ということになると、これ日本でもPKOの拡大とか、さらにはPKFにまで協力すべきだとか、さまざまな問題点が出ておりまして、自衛隊に……

第129回国会 国際問題に関する調査会 第1号(1994/02/09、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 話がだんだん佳境に入ってきたような気がします。  両参考人ありがとうございます。  時間も余りありませんが、多少意見も交えさせていただいて質問させていただきたいんです。  平野参考人は国際交流、文化交流が最も望ましい日本の国際貢献だとおっしゃって、これは軍事的貢献が一番いい国際貢献という説もありますので、大変積極的な御意見と思って聞かせていただきました。  それで、平面的な構造の国家中心の国際社会から重層的構造の個人中心の国際社会へと、そういう問題提起を話されたんです。確かに自由な個人の交流というのは非常に大事になっているというように思うんですけれども、今もずっとお話が出ており……

第129回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1994/03/23、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。きょうはありがとうございました。  五十嵐先生は日米基軸方針の相対化という言葉で、また吉田先生はパクス・アメリカーナにどっぷりつかった状態から脱却という言葉で、日本に本当の意味での自主性を求められていて、私もまさにこれは核心だと思うんですね。  その問題に関連して三つ両先生にお伺いしたいんですが、第一は非核、非同盟の問題です。  吉田先生は、戦後の米ソ対決の大きな原因に核兵器を挙げられて、核兵器を持つ大国と核兵器を持たない国が軍事同盟を結ぶ傾向について触れられました。ソ連がなくなって、核軍縮、軍縮が大きな問題になっているんですけれども、今度の北鮮問……

第129回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1994/05/25、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田です。  会長の提案に基本的に賛成しながら、以下三点について意見を述べさせていただきます。  一、アジア・太平洋地域における平和と安定について。  本調査会は、これまでに外務省、防衛庁、学者、研究者の方々に参考人として出席していただき、意見を聴取してきました。その際はとんと共通して述べられた、冷戦が終わったという現在の国際情勢認識は必ずしも正確ではありません。というのは、戦後のアメリカの冷戦戦略には二重性があったからです。  その一つは、米ソ冷戦、ソ連封じ込め戦略で、これは確かにソ連の崩壊で終わりました。もう一つは、アメリカの制度が生き長らえて繁栄するための国際……

第131回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1994/11/02、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田でございます。  平山先生が広島の被爆者としても、また芸術家としても、憲法上、日本は武力での国際貢献は非常に難しいので、文化を守るという点で文化財の赤十字構想を十年来提唱されていらっしゃると、大変感銘深く聞かせていただきました。  二つ質問させていただきたいんですけれども、世界でそういう文化財の保存修復、これを進めようとすると、ちょっと不勉強なので、ユネスコその他、条約上どうなっているかは知らないんですが、自然環境については条約がございまして、世界各国で選んで、それを世界じゅうできちんと登録して共同して守るということになっていて、日本も参加しているんですが、自然環境……

第131回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1994/11/09、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田でございます。  松井先生は日本のODA、大体七十点から八十点とおつけになって、鷲見先生は点は言われなかったけれども、やめた方がいいとおっしゃると零点に近いようなんですが、まあ私の方はどちらかといえば鷲見先生の方に近いんですけれども、松井先生が参議院のこのODAについての取り組みを評価してくださって、当時は小委員長がお隣にいらっしゃる志苫さんで、自民党の理事の下稲葉さんも大変苦労をなさったんです。当時、ODAについての決議は衆議院の外務委員会で軍事問題、非軍事問題についての決議が二本あっただけで、法律もないし、参議院で取り組もうというので二、三年かかって決議を一つつ……

第132回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1995/02/08、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  下村、杉下両参考人、貴重な御意見をありがとうございました。杉下参考人に二問、それから下村参考人に一問質問させていただきます。  第一は、ODAの基本理念に関するものですけれども、杉下さんはいろんな見方がある、それによって評価が違う、人道支援を重視する人と経済発展を重視する人とでまたいろいろ違うと、そう言われたんですけれども、いろいろな側面ももちろんありますけれども、ODAの一番大事な理念としては発展途上国に対する人道的な立場での協力にあるんだと思うんです。私どものこの調査会でつくった各党合意も、「国際開発協力は、人道的立場に立って、開発途上国の……

第132回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1995/02/15、16期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、本調査会の主題である「アジア太平洋地域の平和と繁栄に向けて」について、日本共産党として意見を申し述べさせていただきます。  一、信頼醸成構築について。  アジア・太平洋地域の平和と繁栄について考える際に、アメリカの世界戦略とその一翼を担っている日本の今日の役割の検討が重要な前提となってくると思います。  クリントン政権がソ連崩壊後、それまでのソ連封じ込め戦略から拡張戦略に変わり、アジア・太平洋地域においては日米軍事同盟を米軍の前方展開戦略のかなめ石としていることについては、本調査会の昨年五月の私の発言で指摘したところです。  その後の事態もそのことを立証しています。例えば……


17期(1995/07/23〜)

第134回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1995/11/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  かなり率直な議論も出ましたので、なるべく簡潔に私の方も幾つか率直に申し上げたいんですが、外務省の川島局長の最初のお話は、アジアの経済的発展に着目しで安定の度合い増大をかなり強調された。防衛庁の小池参事官の方は、冷戦構造崩壊後のアジアにおける危険な軍事情勢をピックアップしたという、アプローチの違いはあったと思うんですけれども、それはそれなりにおもしろかったんですが、お二人ともやっぱりアメリカのアジア・太平洋におけるプレゼンス、これは共通の前提とされておりますので、私はこの問題は非常に大問題だと思うので、二つ質問をさせていただきます。  第一は、覇……

第134回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1995/12/06、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。きょうは先生方、貴重な御意見をありがとうございました。  まず、原口局長には、マレーシアのマハティール首相の提唱するEAEC、東アジア経済協議体についての日本政府の態度をお聞きしたいんです。  マハティールさんは自主派のチャンピオンで、九三年のシアトル会議でもアメリカの提唱した非公式首脳会議には欠席して、ボゴール宣言の合意には留保ということだったし、今度の大阪会議でも、自主性の言葉を文書に盛り込めというので、時に脱退までほのめかして断固やっていたんですが、日経新聞に「私の履歴書」を連載されまして、その中で「どっちつかずの日本に疑問」というのでEAE……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第1号(1996/02/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 秋山局長に三点質問したいと思うんですが、第一点は、御説明の中にはなかった日米共同声明によるいわゆる安保条約の再定義問題。  四月十六日にクリントン大統領が見えて、その中に、安保条約再定義とか再確認と言われていますけれども、事実上安保条約改定に匹敵する重大な内容になるのではないかと言われている。  アメリカの国防総省が三月一日に、これは初めてのものなんだけれども、アメリカと日本の安全保障関係に関する報告書というのを出しました。それを見ると、アメリカ政府は日本に地球的規模でも地域的規模でもより大きな政治的責任を引ぎ受けるよう奨励している、地球的規模で責任を引き受けろと、こういうふう……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1996/02/14、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。三人の参考人の方々からは新しい刺激を受けるようなお話をいただいてありがとうございました。  前田参考人には、質問をすると反論的質問になって時間がかかりそうですのでお許しをいただいて、時間ももう半を過ぎておりますので、事実問題について茅原参考人と武貞参考人にお伺いしたいと思います。  茅原さんには二つです。  一つは、対中国の問題でアメリカの関与政策、昨年の十月、封じ込め戦略はとらないで包括的な関与政策をとるとアメリカのペリー国防長官が演説したんですね。僕は、アジアにおける核保有の二つの大国が対立しながらも共同するという関係が今生まれていると思うんです。ところが……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1996/02/28、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 会長から永野議員の御意見というので、全部反対の意見を少し申し上げたいんですが、まず第一に、集団的自衛権の問題を国連憲章第五十一条の規定を引かれ、日本も権利としては個別的、集団的自衛権を持っているということを確認しているという話から話されたので、ちょっと少し歴史に戻って述べたいんですけれども、国連憲章の原案、ダンパートン・オークス会議でつくられた原案には第五十一条はなかったんですね。  二十世紀で二回世界大戦が起きて、これは軍事同盟の対立が根源だというので、国際連盟の規約でも、また国際連合の憲章の原案でも軍事同盟はもう廃止するというのが趣旨だったんです。それで、ダンパートン・オー……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第4号(1996/05/15、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。三人の参考人の方々、大変ありがとうございます。  私は、ソ連の崩壊で米ソの核軍拡競争もなくなったんだから平和の方向へ進み得るような新しい状況ができたはずなのに、今度の安保共同宣言で軍事同盟も強化されるとか集団的自衛権の問題とか、どうも逆行をしているように思うので、一問ずつ参考人の方にお伺いします。  岡崎参考人は、集団的自衛権のこれまでの政府の解釈は間違っているので変えろという御意見を言われました。集団的自衛権というのは、よく御存じのように、国連憲章五十一条に、四五年のサンフランシスコ会議で生まれたもので、あの主導権をとった当時の共和党代表のダレス……

第136回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1996/05/22、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 参考人の中には、アジア太平洋地域の情勢について、経済発展の問題とともに、北朝鮮問題、中国と台湾との緊張関係、南沙諸島、軍拡競争の問題などを今後の緊張要素として指摘する意見が少なくありませんでした。  私は、アジア太平洋地域の情勢を悪化させる最大の要素は、諸民族の自決権と平和的共存、経済の自主的発展と相互の自主性を尊重した平和的協力に不当に介入、干渉して、それを阻害する覇権主義の行動であると思う。その点について言えば、ラングーン事件、大韓航空機爆破事件などを起こした北朝鮮、ベトナム侵略、天安門事件を起こした中国は、覇権主義的存在として今後もその動向を警戒する必要があるし、北朝鮮問……

第139回国会 国際問題に関する調査会 第1号(1996/12/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今度の五カ国訪問は非常に意義のある調査になったと思います。準備に当たった委員部、調査室、外務省、それから現地の大使館の皆さんにお礼を申し上げたいと思うんです。  調査室の御努力でこういう会談の記録を出していただいて、これは非常にいいことで、何年か前に中東五カ国を回ったことがあるんですが、あのときも外務大臣その他に会いましてなかなか充実したあれだったんです。私は赤旗に連載を書いたんですけれども、今後ともこういう調査をやった場合に今度のようなやり方で記録をきちっと残す、大変でしょうけれども、お願いをしたいと思います。  四つの点についてちょっと感想的なことを申し上げたいんですが、ま……

第139回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1996/12/16、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 三つ質問させていただきたいんですけれども、一問ずつお答えをいただくようにします。  野上局長のお話の中で、経済のグローバリゼーション、これが非常に大きな問題だというふうに言われました。私も、APECというのは経済のグローバリゼーション、特にソ連崩壊後一層強くなっていると思うんですけれども、それに対してアジア諸国がどういう対処をしていくかということがAPECにとっての中心問題だと思うんです。  私どもは、八月から九月にかけてASEAN五カ国を回って、そのとき安全保障の問題についても、アメリカや日本などの大国の考え方とASEAN諸国の自主的な考え方と、ある流れの違いというものを感じ……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1997/02/12、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 簡潔に三人の参考人の方々にお伺いします。  長谷川さんのお話は、一昨年ここに見えた東工大の渡辺教授のお話を事実で裏づけた話で、大変興味深く聞いたのですが、いただいた資料でASEAN諸国に対する海外直接投資を見ると、アメリカが非常にふえているんですね。九五年は九二年の二倍になっておりまして、今後、クリントン政権は海外市場の自由化を非常に重視しておりますので、ますますアジア太平洋地域に対するアメリカの直接投資はふえるだろうと思うんです。  それで、APECの九三年のシアトル会議で、アメリカが貿易・投資の自由化の方向へ向けてきたんだけれども、お聞きしたいのは、先進国二〇一〇年、発展途……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1997/02/24、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず集団的自衛権問題ですけれども、板垣さんは積極的意見を述べられました。  山崎さんは、双務性の問題はあるけれども……
【次の発言】 日米軍事同盟は集団的自衛権の行使ではないかということまで言われましたが、最初に結ばれた旧安保条約、これは前文で個別的、集団的自衛権があることを言い、その権利の行使としてこの条約を結ぶとはっきり書いてあります。ですから、今日本の政府が公式に言っている、主権国家として集団的自衛権を持っているけれども憲法九条があるので行使できないという言い方は、実はそういう歴史的事実を覆い隠す面があるんです。現に、旧安保条約にはその権利を行使するというふうに書いてある……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第4号(1997/03/03、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。お二人の参考人、ありがとうございました。  まず第一に、日米安保条約の問題についてお二人の参考人にお伺いしたいんです。  日米安保共同宣言が昨年結ばれて、それに基づいて今、日米防衛協力のための指針、ガイドラインの見直しが進んでいます。これは、アジア太平洋地域で緊急事態が起きた場合の新しい日米の防衛協力の基本を決めるもので、例えば朝鮮半島で何か起きますと、自衛隊が機雷の封鎖をやるのかどうか、あるいは米軍に対して武器、弾薬の輸送を自衛隊が行う等々、そういう日本の領土以外のアジア太平洋地域での新しい軍事行動という問題が生まれるわけです。  実はこの問題昨……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1997/04/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この間の視察の議論で、なかなかいろいろな中身のある議論もあったので、その報告と若干の意見も加えて述べたいと思うんです。  沖縄は、日本の中でただ一つ悲惨な地上戦闘が行われたところで、戦後二十七年間アメリカの単独占領下にあったという点で非常に不幸な歴史をたどって、世界でも珍しい基地の島になっているわけです。そういう沖縄の戦後の歴史の深刻なことを、今度行って三日間の視察でもいろんなところで私感じたんです。  最初に自衛隊那覇基地に行ったんですが、食事のときにハッスルした事態が生まれたんです。陸上自衛隊の幹部だと思うんだけれども、ヘリコプターで患者さんを輸送することをやっていたとき、……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第7号(1997/05/07、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  きょうは外務省の畠中経済協力局長、それから批判的論陣をいつも張っておられる西川早大教授、それから経団連の藤原さんと三人お見えになったので非常に重要な調査会になったと思うんです。  三人の方に幾つか質問させていただきたいんですが、去年からことしにかけて、私もちょっと新聞を整理してみたらODAについての社説から記事から物すごく出ているんですね。いずれも非常に厳しくて、「待ったなしのODA改革」とかずらずらずらずらかなり厳しい。内容についても体制についても、大体日本の言論界が抜本的改革を共通して望んでいるという状況が明らかになったと思うんです。  一つは質の問題……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第8号(1997/05/19、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この調査会は以前全会一致でODAについての決議をつくって、これが九二年のODA大綱、政府の閣議決定にも大きな影響を与えた、そういう歴史があるんですけれども、前回外務省の局長も強調されたように、九六年度は何と三五%も減ってしまうという状況になって、先ほど赤桐委員も言われたような曲がり角にあると思うんですね。  それで、ことしの参考人は数えてみますと七人お見えになって、それぞれ専門的な研究に基づいて非常に充実した意見を述べられたと思うんです。それで、調査室も七人の意見の要旨をまとめていただきましたし、きょうもまたその提言についてまとめていらっしゃるんですけれども、できればこの曲がり……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第9号(1997/05/21、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、森本参考人の発言のときに質問しようと思って時間が足りなくなって質問できませんでしたので、軍事同盟の問題と核兵器の問題、このことについて少し意見を申し上げたいんです。  ソ連が九一年になくなってワルシャワ条約機構、これも解体されたので、本来なら仮想敵国を仮定して軍事同盟というのはつくられているのですから、仮想敵国がなくなったわけですので軍事同盟というのはすべて解消する、核兵器もなくすという非常に歴史的なチャンスがあの時期に生まれていた、そう思うんです。  ところが、なくすどころかヨーロッパではNATOが東方に拡大され、ロシアとの間で非常に大きな議論が起きていることは御存じの……

第141回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1997/10/29、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田でございますが、参考人のお二方、どうもありがとうございました。  私も小此木さんが申された政治体制と経済体制のアンバランス、これがあると思うんです。ちょうど小スターリン体制ともいうような非常に異常な、しかし国民とのある一体性を持った政治体制と食糧危機に見られる大変な経済危機、これが特徴だと思うんです。ただ、金書記の報道による著書だとか書簡を見ますと、やっぱりアメリカとの正常化、日本との正常化を通して、経済制裁の解除、賠償あるいは資金の導入で経済的問題を段階的に粘り強く解決していこうという方針をとっているように思うんです。  そこで、お二人の参考人に二つお伺いしたいん……

第141回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1997/11/05、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 共産党の上田です。  両先生、ありがとうございました。  一回五分の発言というので、高木参考人にどうも五分かかりそうなので、小島先生には後で時間があればさせていただきます。  米中関係の相互の政策についてそれぞれ質問したいんですが、まず第一にアメリカの対中国関与政策ですね。  きょうのお話で、南アフリカに対する対策が淵源だったということを初めて聞いたんですが、それはカーター政権、ブッシュ政権、それからクリントン政権にいろいろ問題はありながらも受け継がれていったと。  クリントン政権時代に、九五年十月三十日、ペリー国防長官が中国関係評議会での講演で、包括的な関与政策についてかなり……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第1号(1997/10/27、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、七項目合意をつくったときに小委員としてずっと皆さんと一緒に仕事をしまして、今度改めて理念・目的、諸原則というものを見てみて、かなり積極的な定式化に当時としてはみんなでまとめ上げられたんじゃないか、そう思います。  つまり、発展途上国と先進国とが国際的な相互依存の関係にある、我々先進国とその国民は人道的立場に立って発展途上国の自助努力を援助する、支援するんだという基本的な考え方ですね。これは抽象的なようだけれども非常に重要な原則で、この点をはっきり確認すれば、いろいろ具体的な問題、内容についても実施体制についてもやっぱり出てくるものだと思うんです。  これまでのこの調査会の……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第2号(1997/10/31、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 基本的な問題として、人間中心の開発それから環境重視の開発、これはODA白書でも強調されたんだけれども、本当にそういうものに変えなきゃならぬという問題点と、二番目に情報公開の問題点と、三番目に実施体制の一元化ですね、この三つについてちょっと意見を申し上げたいんです。  前回、九六年度の白書が人間中心の開発を押し出したことを触れましたけれども、九七年度の白書は、今度は環境問題を非常に重視しているわけですね。人類の安全保障の問題としてこの環境が重要だということを強調して、環境開発の支援としてのODAというのを打ち出した。これは理念としては、僕は、九六年度、九七年度のODA白書の人間中……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第3号(1997/11/10、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 全般的な問題に入る前に、国際機関の問題、我々国会議員も連名でこの復活を要望しているんですけれども、読売の八月二十四日付に大きな記事が載っていて、この数字、外務省の数字というんですが、任意拠出金の削減率は世界食糧計画四五%、国連児童基金四一%それから国連難民高等弁務官事務所三九%、任意拠出金を出している主要十機関で三五%から四五%減額する、ゼロ査定が大小約三十機関に上るというんです。それで、緒方貞子国連難民高等弁務官は橋本首相を訪ねて直訴したと。「日本の拠出金が五割程度減った場合、@アジアでの事業がゼロになるAアフリカで難民二百三十万人分の給水、衛生事業ができないB旧ユーゴスラビ……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第4号(1997/11/17、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。お二人の参考人、ありがとうございます。  まず、杉山参考人にお伺いしたいのは、ケニアのプロジェクトリーダーをおやりになった件なんですが、この小委員会で何回かケニアのことが問題になりまして、山本委員の指示で私たちのところにもかなり詳細な報告書が回ってきていまして、私も興味を持って読んだんです。これは、「定着農業(ケニア) アフリカ(サハラ以南)地域における定着農業発展の諸条件と我が国協力の方向性について」、調査期間は九四年十二月、檜垣宮都東京農大教授、板垣啓四郎東京農大講師で、先ほど調査団がいっぱい来て受け入れがなかなか煩雑だというお話がありましたが、どうもその……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第5号(1997/11/21、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 きょうの議題に関連すると、平成元年六月二十一日の調査会の七項目の合意事項、きょうの資料のトップに入っていますけれども、一つは実施体制の一元化の問題、二番目は国会の関与を強める問題、それから三番目に立法化、基本法制定問題があると思うんです。  実施体制の一元化の問題では、参考人からも、今の縦割り行政の生んでいるさまざまな問題点、矛盾点、いろいろ指摘がありました。きょう新聞で大問題になっているけれども、省庁の再編問題でも、海外協力庁だったか、一元化の案が一時出たのに引っ込んだということもありました。  それで、一元化問題で私が持ってまいりましたのは、参考人で経団連の方が見えたときの……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第6号(1997/12/01、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 上田でございます。  村井参考人、ありがとうございました。いただきました資料やきょうの御発言は私はほぼ全面的に賛成なんですが、お話の中でODAの基本法について私案をおつくりになったと言われておりましたけれども、これはひとつ参考のために資料として小委員会にいただきたいと思いますが、よろしくお願いします。  それから、お話の中で、例えばこの大綱の人道的援助、人道的見地、これは賛成だと、ところが国際社会の相互依存関係、これはちょっとクェスチョンだとおっしゃいました。確かにこの政府開発援助大綱というのはいいことも書いてあって、人道的援助、それから「原則」もうたわれて、「項目」も、一は地……

第141回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第7号(1997/12/05、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 調査室でまとめていただいた六回のを読んだんですけれども、この期間に六回やってなかなか充実した審議になったと思うんです。  それで、テーマになった問題でいうと、細かなことは省きますけれども、発展途上国の貧しさその他の苦しみに対して人道的な立場で援助することを基本にという点、実施体制では大まかに一元化の方向を目指すべきだという点、それから国会の関与、関与の仕方にもいろいろありますけれども、はっきり関与すべきだという点、それから基本法は必要だという方向では、大方の意見の流れができていると思います。私も一つ一つについて意見を申し上げたんですが。  しかし同時に、特に外務省の大島局長が二……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1998/02/04、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 お二人の参考人、ありがとうございます。日本共産党の上田でございます。いろいろ御質問したいことがあるんですけれども、時間の関係でお二人の参考人に一問ずつお伺いします。  宮崎参考人には、アジア経済の今の危機的状況とAPECの問題をお聞きしたいんです。  御存じのように、APECは、クリントン大統領の強い指導性のもとに九四年のボゴール宣言で貿易投資の自由化の目標を決めたんですね、発展途上国は二〇二〇年というんですけれども。考えてみると、宮崎さんの言われた相互依存効果プラスの時期に結ばれたものなんですね。それが今のようなこういう状況になってくると、それぞれのアジア諸国が、宮崎さんが言……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1998/02/25、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 日本共産党の上田でございます。  小島参考人には一巡後時間がありましたらお聞きしたいと思うんですが、岡部参考人に二問お聞きしたいと思います。  一つは、アメリカの抑止力についてで、今回のイラクに対するアメリカの武力行使の構えは、結局フセイン政権を強化したという思わざる結果になったんじゃないかと思うんですね。あの武力行使は、安保理の決議にもないし、それから国連憲章五十一条にも合わないし、国際法上も根拠があやふやというようないと私は思うんです。と同時に、イラクを例のローグステーツ、ごろつき国家と言うことでアメリカが参考人のおっしゃった悪玉論、非常に明白な悪玉論に立っていたということ……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第4号(1998/03/11、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 調査室がまとめてくださった資料によりますと、この三年間に三十一名の参考人の方の意見を聞いていてかなり勉強したなと思ったんですが、「参考人の意見及び委員の発言の要旨」というのも読ませていただきました。  それで、三つの問題について感想的意見を述べたいと思います。一つはアジアの通貨危機について、もう一つはアジアの平和と安全保障について、三つ目はODAについてです。  多くの参考人の方が世界でも非常に注目されるアジアの経済発展について述べておられるんですが、昨年夏以来、急激な通貨危機が起こりました。これは大きな問題だと思うんです。小島明参考人は、馳委員も先ほど言われましたが、二十一世……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1998/04/15、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、外交・総合安全保障調査会時代の前回の七項目の合意、あのときの小委員をいたしまして、今回も小委員をさせていただいたんですが、あの七項目合意もその後の政府の大綱にも積極的な貢献をするなど大きな役割を果たしたんですけれども、今回の小委員会の調査報告書はあのとき以上の積極的な内容を持っているものだと、自分が小委員なのに自画自賛みたいになるとまずいと思うんですが、小委員長初め小委員の努力、それから委員部、調査室も大変な努力をしてくださっていいものができたというふうに思うんですね。  と申しますのは、南北問題の解決というのは二十一世紀に非常に大きな課題になっていると思うので、その中で……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第6号(1998/04/20、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 この調査会で新ガイドライン問題について参考人を呼んで意見を聞き討議する計画があったんですけれども、残念ながらできませんでしたので、この問題について若干意見を申し述べたいと思います。  新ガイドライン問題については、韓国政府を除くと、中国を初め東南アジア諸国並びに世論は極めて警戒の強い論調です。これは無理もないことで、第二次大戦中、日本軍国主義に非常に大きな被害を受けた地域、国々でございますので。自衛隊というのは東南アジアの人から見れば日本軍ですから、日本軍がアメリカの軍隊を手助けするためにアジア太平洋地域に進出してくるということについて、日本があの侵略戦争に明確な反省と謝罪の態……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第7号(1998/06/03、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 会長から過分のお言葉をいただきまして、恐縮しています。  私、この前身の外交・総合安全保障調査会時代からちょうど十二年、この調査会のメンバ一で仕事をさせていただきました。勝手なことをいつも申し上げていまして、大変感謝しております。  私、最近、参議院の役割について二つの新聞社から取材をされまして、審議の空洞化問題がいろいろ言われている中で、この調査会の話をすると、新聞記者は大変驚きまして、今度のこのODAに関する小委員会の報告書なんかを見せたら、そういうことをやっているところは衆議院にはありませんねと大変驚いておりまして、私も改めてこの調査会の仕事の意義を感じたんですが、若干P……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第1号(1998/02/27、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 時間もあれなので一間ずつお伺いしたいんですが、この中間報告ですね。この中間報告の中で、一つおっと思ったのは、六十二ページですが、「日本は、開発途上国の経済的自立のために大規模な開発資金を融資することが可能な「円借款」という方式を有している。これは、他の援助国には例のない有効な援助形式である。」と書いてあるんですよね、六十二ページの下段です。  それで、発展途上国はODAに非常に依存していますし、日本だけでなくて、利子率の低い公的資金の支援はどこでもかなりやっているでしょう。北欧は贈与が多いですけれどもね。これは他国に、他に例のないと書いてあるので、ちょっと局長に御説明いただきた……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第2号(1998/03/09、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 今まで私が述べてきたことを調査室のこの「小委員の発言等の要旨」でなかなか正確にまとめてくださっておられるので、私も基本法問題についてもう一度申し上げたいんですが、世界で一、二を争う非常に巨額の、GNPに対する率は低いにしても絶対額としては非常に大きな額のODAで、しかもそれがこの財政危機で少し削減されてきていると。国民の中にはこんな莫大な額を何で出すのかという声もあるので、やっぱり国会の責任として、国民との関係でもきちんと法律もつくり、理念、原則もはっきりうたうという法律が必要になっていると思うんです。  これまで参考人も、例えば前回いらした読売新聞の杉下解説部次長は、「ODA……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第3号(1998/03/16、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 まず、たたき台のペーパーですけれども、幾つか意見がありますが、調査室と関係者の御苦労に敬意を表したいと思うんです。全体としては賛成です。  田さんが言われましたように、一兆二千億、とにかくそれだけの巨額の資金、税金を使ってやっている仕事で世界で一、二を争うものなのですから、やっぱり原則をはっきりさせること、それから透明性、情報公開、これが非常に大事だと思うんですね。  参考人として出席されたこともある山本海徳さんは、朝日の論壇で、僕は前にも引用したんだけれども、ODA白書はよくまとまっているけれども、技術協力予算の半分を占める外務省以外の十八省庁の技術協力や大蔵省所管の出資・拠……

第142回国会 国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会 第4号(1998/04/08、17期、日本共産党)

○上田耕一郎君 私は、前の外交・総合安保調査会時代も小委員会に参加してずっとやって、今度またこの小委員会になって参加できたんですけれども、前のときも全会一致であの七項目の合意がつくられましたし、それが政府の開発援助大綱、ODA大綱にも骨子が取り入れられるとか、役割を果たしたと思うんです。前回とまた違った意味で、今度は、ODAの多面的な問題点をかなり深く突っ込んで、参考人も専門の方々がいらしてくださったし、それから小委員間の討議もかなり突っ込んだ討議が行われて、非常にまたあのときとは違った意味で重要な役割を果たした小委員会になったように思うんです。  十一回開いて、これだけの参考人を選んでオーケ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/09

上田耕一郎[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書



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