このページでは寺田熊雄参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。寺田熊雄参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○寺田熊雄君 これは大臣に質問いたす前に、ちょっと質問時間のことで委員長はじめ皆さんに御提案したいんですが、参議院の予算委員会では、御承知のように、質問時間が往復じゃなくて片道になっておりますね。ところが、この大蔵委員会では、質問時間というのは、答弁者の答弁を質問時間の中に入れておるわけです。ですから、答弁者の答弁が長いとどうしても質問時間が短くなります。答弁が不必要に長かったり、丁寧過ぎるような場合に、非常にわれわれの審議時間が短縮を余儀なくされるわけですから、これはぜひとも予算委員会にならって、質問時間を片道だけに計算するという方式に将来は改めていただきたいと考えておるわけです。これは、き……
○寺田熊雄君 公務員のベースアップの問題につきましては、先ほど大臣からきょうの閣議で人勧どおり全額支給することをきめていただいたという御答弁がありましたね。それは当然のことではありますけれども、たいへん私どもはけっこうなことだと思うんですが、問題は、その支給時期なんです、実施の時期なんですけれども、と申しますのは、いろいろな公務員の方々にお会いしてみますと、上は最高裁判所長官から、下は私ども選挙区の普通の公務員の方々、みな一体いつ支給になるんだ、早くしてくれということを異口同音に希望します。これはおそらく国家公務員全体の願望ではないかと思うんですね。いつ支給するのか――いま大臣のお話では、もう……
○寺田熊雄君 税務当局の守秘義務と、国政調査権の関連につきましては、午前中野々山議員の御質問がありまして、大臣は、そのいずれを優先させるか、その調節がむずかしいんだ、ケース・バイ・ケースで話し合いでやっていきたいという、まあ最高裁の判例のようになかなかうまいことをおっしゃったんだけれども、これは前の、先月の二十二日の税務当局の御答弁と比べますと格段の進歩が見られます。しかし、私は、その後国会図書館でこの問題に関するいろいろな文献を調べてみたんですが、この問題に関する唯一の研究というのは、税という雑誌があります。その税という雑誌の昭和四十二年の十二月号に、日本大学教授の忠佐市氏の論文があるきりの……
○寺田熊雄君 昨日の質問の際に、私の考え方を申し上げたのですが、所得税法第二百四十三条で規定せられております税務職員の守秘義務は国政調査権に劣る、国政調査権の前にどうしても後退を余儀なくせられる権利である、それは実定法上も明らかである。その証拠では、御承知のように、刑事訴訟法の百四十四条並びに百四十五条の規定、国家公務員法第百条の四項、それから、議院の証人に関する法律の第五条の規定、そういうものを総合して明らかであるというふうに申し上げたわけです。しかし、私どもが、そうした法律的な見地から、国税並びに財務当局に対して、当委員会に提出を求める資料というものの大ざっぱなところをきのう御要請したわけ……
○寺田熊雄君 四十九年十月二十二日付の朝日新聞の経済面を見ますと、これは、宮島競艇の胴元である株式会社三矢という会社が、全国の競艇を取り仕切る日本船舶振興会の笹川良一会長の指示のもとに、同会長側近筋や岩本弘同社社長らが数次にわたりインドネシアを訪問して交渉を続けて、笹川ファミリーの意気込みはたいへんなものであるといわれる。これはインドネシア東部ジャワの二百万都市のスラバヤに競艇進出を計画しているものである、という記事があるわけであります。この計画によりますと、スラバヤ地区に一千百五十万ドル、約三十五億円を投じて、競艇場、レーサー訓練所などを建設する、これを総合レクリエーションセンターにしようと……
○寺田熊雄君 田中前総理の金脈の問題ですが、これはいままで当委員会では、国税庁長官、いろいろな資料をそろえて見直しの最中だというふうに御答弁になっておられます。
それから、去る一月二十三日の決算委員会では、これは大臣の御答弁でしょうが、三月いっぱいをめどに結論を出すというように報道されておりますね。しかし、目下のところ、全体として大きな誤りはないけれども、所得計算の誤り、あるいは解釈の食い違いがあるので、さらに念を入れて調べているというふうに大臣が御答弁になったことが報道せられておりますが、そのとおりでありますか。
【次の発言】 その後一昨日の毎日新聞に、この問題で徴税当局の大体の見通しなり……
○寺田熊雄君 関連。 いまの総裁のお話しになった住宅建設関係の融資ですね、これは市中銀行の融資のシェアというもの、パーセンテージは信用金庫、それから相互銀行などと比べますと著しく低いわけですね。日銀総裁としては、市中銀行に対する指導として、全体の貸出枠の何%ぐらいを住宅金融の方に向けるか、どういう御指導をなさっていらっしゃるのか、その点お伺いしたいんです。 もう一つは、さっき大塚委員からお話のありました週休二日制ですね、これが銀行法の改正について関連を持ちますね。この週休二日制についてあなたはどんなふうにお考えか、この二点をちょっとお伺いしたい。
○寺田熊雄君 今回の相続税法の改正案を拝見いたしますと、妻の座を優遇するという点で、きわめて画期的な改正をしておるように思います。ただ非課税限度を四千万円か、あるいは遺産の三分の一か、いずれか高い方を選択させるという点は、素朴な庶民感情からいたしますと、少しく優遇し過ぎるんじゃないかというふうな印象が消しがたいものがあるわけです。なるほど夫婦が共かせぎ、あるいは営々と商売を共同で営んで、その資産を形成していったというような場合は、これはまあ理解できないわけじゃない。しかし、どうでしょうかね。たとえば死亡した夫の遺産というものが、先祖から受け継いだ世襲的な財産であった場合、そういうような場合でも……
○寺田熊雄君 ただいま大塚委員から富裕税の問題について貝塚参考人の御意見伺ったようですが、友末参考人の御意見いかがですか。
【次の発言】 日本のいまの所得税制が果たして諸外国に比べて高額所得者にきわめて厳しいかどうか、私は非常に疑問だと思いますけれども、そういたしますと、税調の支配的意見といいますものは、富の偏在の是正についてはどういう方向に税制を改正していったらいいかというふうにお考えなんでしょうか。
【次の発言】 間接税は、もう釈迦に説法のようですが、富の偏在を是正していくという点についてはほとんど無力ですね。これはまあ特別の、たとえばどういうのでしょうかね、著しく奢侈的な商品に対する課税……
○寺田熊雄君 関連。 あるいはもう大塚さんの御議論の中に出たかもしれませんけれども、昨日参考人のお三方がこの委員会に出ていろいろ貴重な御意見をお述べになったんですが、その中で、税制調査会の会長代理をしておられる友末参考人がお出になりまして、私そのときに大臣と局長に一昨日お尋ねした件について、というのは、配当所得の場合に四百四万九千円までは実質上非課税になる、勤労所得の場合は標準世帯で百八十三万円である。その点の不均衡につきましてあなたはどういうふうにお考えになるかというふうにお尋ねしたわけです。そうしましたら、友末参考人も声を大にして、全く同感であると、私も非常にこれは不公平だと思うというこ……
○寺田熊雄君 自動車の排ガス規制に関連しましてちょっとお尋ねしたいのですか、今度の租税特別措置法の一部を改正する法律案で、八十八条の四という規定がありますね。この旧法の方で、一項の一号、二号を見ますと、一号は、四十九年三月三十一日まで四分の一というふうになっていますね。それから二号の方は、四十九年四月一日から九月三十日まで八分の一となっておりましょう。それから新法、改正法案の方は、第一号が、五十年四月一日から五十一年三月三十一日まで四分の一、二号が、五十一年四月一日から適用期間終了まで八分の一と、こうなっておりますね。そこで、四十九年の十月一日から五十年の三月三十一日まではどうなるのか。これは……
○寺田熊雄君 関連。 副総理、三月三十一日の予算委員会の経済企画庁関係の分科会で、いまの本四架橋について私も副総理に質問したんですが、本四架橋につきましては環境アセスメントがいまの政府、公団ともに全然できていないわけですね。環境アセスメントができていない間は大規模な建設事業はやるべきでない、地域開発も含めて。それが政府の方針になっておるように思うんですが、私もその点環境アセスメントが完全にできるまでは着工すべきではないんじゃないかということを副総理に御質問したわけですね。副総理も、それは全く自分も同感なんだと。で、そうするというところまではっきりした御答弁があったと思うんです、これは速記録を……
○寺田熊雄君 関連。
大塚委員の原価に対する質問は、特定の企業の特定の銘柄の酒の原価についての質問じゃないわけですね。一般的に言って、標準的な酒で、どの程度原価がかかっているかということについて、大蔵当局がどの程度把握しているかということでしょう。何もあなた方は、国会の審議について、特定の会社の企業秘密をことさらに擁護する必要はないでしょう。どういう法令上の根拠であなたは答弁を拒否なさるのか明らかにしてください。それでなきゃ、われわれ質問できませんよ。
【次の発言】 そうすると、あなたとしてはあれですか、平均的な原価が把握できないと言うんですか。つまり、一番最低のコストで生産している銘柄の酒……
○寺田熊雄君 大蔵大臣に御質問いたしますが、今回の酒税の引き上げにつきましての是非を考えます場合、それだけを独立させて考えますと、必ずしも不当なものとは思えません。昨日の連合審査におきましても、大蔵大臣か七年間これを据え置いておる事実を重く見ていただきたいということを言われました。それから衆議院の大蔵委員会の議事録を読んでみますと、四十三年の個人所得が三十九兆四千億で、所得税が一兆六千百三十一億、その割合は四・一%である、同じ年度において酒税は五千七十九億で一・三%であった、ところが四十九年度を見ますと、個人所得がはるかに伸びまして、百十四兆一千四百億円で所得税は五兆五千四百二十億、その割合は……
○寺田熊雄君 前回に引き続きましてまず酒税法の改正の問題からお尋ねをいたします。 酒の販売免許、酒販免許ですね、これに関します前回たしか各委員の御質問に対しまして免許の基準というものをお示しになりましたですね。この免許の基準というものを法律上のよりどころを調べてみますと、酒税法の第十条がその規定のようであります。それが本文は「第七条第一項、第八条又は前条第一項の規定による免許の申請があつた場合において、左の各号の一に該当するときは、税務署長は、免許を与えないことができる。」と、ですから普通の免許許可の条件とやや趣が異なりまして、原則として免許を与えるべきであるという法はたてまえをとっておるよ……
○寺田熊雄君 関連。 いまの預貯金の目減りにつきまして、これは総理の諮問機関であります国民生活審議会が昨年の十一月二十七日に総理に建議しておりますね。「社会保障の物価上昇に対応する充実・強化」、これが第一点です。第二は「課税最低限の物価上昇に対応する引上げを中心とする中低所得層向け物価調整減税の実施」、それから第三が「零細貯蓄・老後貯蓄に重点をおいた貯蓄の実質価値の維持」と、この三点を総理に提言いたしまして、とりわけ預貯金の目減りにつきましては、ことしイギリスが実施を発表いたしました国民貯蓄国債の発行、それから小口預金者に対する契約貯蓄制度、この二つを例示いたしまして、総理に、老齢者に対象範……
○寺田熊雄君 まず、総理の政治信念に対してお伺いをいたしますけれども、総理は、昨年、七夕選挙の直後に田中内閣の副総理の地位をやめられたわけですが、その折、あなたは、「自民党の体質の徹底的な改善をはかることに全力を傾けるため」という談話を発表しておられますね。それから具体的には、総裁選挙の現状に根本的なメスを入れ、政治資金の集め方、使い方を改革することの必要を力説しておられますが、その信念には現在もお変わりはありませんか。
【次の発言】 政治資金の集め方、使い方を改革するという点は、党としての政治資金、それからいわゆる派閥としての政治資金――これは前回黒柳議員の御質問にちょっと否定的におっしゃっ……
○寺田熊雄君 昨日の守秘義務と国政調査権との調整の問につきまして大平大蔵大臣から御答弁のありました内容は、昨年の暮れに発表せられました政府の統一見解の最終項にあります、できるだけ国政調査権を尊重してまいりたいという政府の見解と矛盾するような印象を強く与えますので、この点それでいいのかどうか、再度政府の明確な答弁を求めます。
【次の発言】 国税庁長官。
【次の発言】 修正申告分は当然発表するでしょう。
【次の発言】 修正申告額というのは、当然田中氏のように公示された所得をさらに上回るものでありますからして、これを発表しなかったら意味がないと思うんですが、どうですか。
○寺田熊雄君 いわゆる川崎市の直下型地震につきまして、政府はその発生の確率について、いまどのように受けとめておられますか。
【次の発言】 いや、発生の確率についてはどうか。
【次の発言】 担当大臣からも承りたい。
【次の発言】 いま国土地理院長の方では、確率についてはまだはっきりしないという御答弁がありましたけれども、私が政府から非常に手厚い厚遇を受けておりますかなり高い権威を持った学者に聞きますと、やはり発生の可能性というものは、現在のところフィフティ・フィフティーに考えるべきだということをはっきり言うわけです。ですから、いまの地理院長の御答弁は満足できないですね。と同時に、政府の対策につい……
○寺田熊雄君 関連。
国税庁長官にお尋ねしますが、田中角榮氏は修正申告をしたわけですね。そうしますと、所得税法の二百三十三条で、この公示義務は修正申告書についてもあるという規定がありますね。そうすると、やはり田中角榮氏の修正申告による総所得金額等は公示しなければいけませんね。その公示を当然することになっておりますと、所得税法二百四十三条の守秘義務もなくなりますよ。いままでの御答弁は非常に間違っておると思うが、どうか。この点明確にお答え願いたいと思うのです。
【次の発言】 その根拠。
【次の発言】 省令。
【次の発言】 そうしますと、所得税法の二百三十三条で、「当該申告書に係る修正申告書に記載……
○寺田熊雄君 関連。 いま警察庁が飲酒と犯罪の関係について、まだ不勉強で研究しておられないという御答弁がありましたけれども、私もやはり若干司法の分野に携わったことがあります。飲酒と犯罪との関係というものはきわめて密接な関係があります。犯罪の陰に酒と女があるというようなことは、これは非常に俗説でありますからして、これは問題外としましても、飲酒ゆえの犯罪、これもあなた方専門の方は交通事件についていやというほどこれを体験しておられると思います。まして交通事犯のような行政犯でなくして、普通の刑事犯でも飲酒というものはきわめて犯罪の原因になっておるわけですね。ですから、犯罪を取り締まりその予防をすると……
○寺田熊雄君 大蔵大臣にお尋ねをいたします。 大蔵大臣は、先般ランブイエで開かれました主要国首脳会議には、三木総理大臣と一緒に御出席になりましたね。で、国会開会中でありますのにおいでになって、まあいろいろ評価はさまざまでございますけれども、それなりの意義を大臣としてはお認めになったことと思います。世界経済全般に関する問題でありますからして、まあ直接の影響が日本経済にどのようなものがあるのか、なかなかこれはむずかしいところだろうと思いますが、まあ当委員会の主管大臣でもあられるわけですからして、このランブイエ会議の評価ですね、大臣としてはどの程度評価していらっしゃるのか。また、日本経済に与える影……
○寺田熊雄君 赤字国債の償還計画ですね、これは償還財源計画だというふうに大臣はおっしゃる。私も、それはそのとおりだと思うんです。財源計画というものは、詰めていきますと、具体的には剰余金が出まして赤字国債を出さなくても済むような財政状想になれば、一般財源を減債基金特別会計の中に注入していくということが可能になりますね。そういう状態がいつ来るかというのは経済見通しの問題なんだと思いますが、そういう状態をつくり出すための努力ができないか。たとえば、不急不要の歳出を削るとか、繰り延べるとか、あるいは歳入面で新たな財源をつくり出すとか、一般的な増税をするならするとか、公共料金を引き上げるとか、社会保険料……
○寺田熊雄君 総理にお尋ねをいたします。 総理がライフサイクル計画を打ち出したことは、池田さんが所得倍増十カ年計画を打ち出したり、田中さんが日本列島改造論を打ち出したりするよりは、はるかに国民福祉に貢献すると私は考えておるんです。ただ、この間いろいろほかの方が御質問になりましたけれども、総理のお答えがとかく総論に傾き過ぎておりますね。ですから、私はもっと具体的な問題、ことに国民の老後、これは私どもの友人で会社の社長なんかも、われわれでさえも老後は心配なんだと言いますね。ですから、老後を安定させるということが政治の重要な目標になり、そのために定年制の延長の問題が一つ考えられる。それからもう一つ……
○寺田熊雄君 関連。 大蔵大臣が御退席になるようですからこの際特にお尋ねしたいんですが、大蔵大臣は田中内閣当時外務大臣でいらっしゃったですね。あなたが外務大臣でいらっしゃった当時、イギリスのヒース首相が日本に来られました。これは四十七年の九月十六日から十九日まで日本におられたようです。その間、田中総理と九月十八日に会って話をせられておるようですが、日英貿易関係などを話されたようですが、そのときにヒース首相からロッキードを買うように田中総理に依頼したと、そういう事実があるということが、当時ある経済専門の雑誌に報道せられておるわけです。それはL1011が御承知のようにロールスロイスのエンジンを取……
○寺田熊雄君 いま法務大臣から御報告がございましたように、田中角榮前総理を収賄、外為法違反で起訴するところまで持っていかれたということは、これはわが国の検察陣がまだ健在であったということの一つの証左でもありますし、法務大臣が、昭和二十九年に犬養法務大臣がやったような指揮権の発動をしなくて、自由に、濶達に検察当局をして縦横に腕をふるわしめたということ、これはそれなりに私は評価してもいいと思うのです。 ただ、この事件の処理に関連して、いま公訴事実をお伺いしますと、主としてこの汚職の問題では、トライスターの導入に関連しての収賄になっておりますね。まあだれしもPXLの問題でやっぱりロッキード社がその……
○寺田熊雄君 大平大蔵大臣に質問いたしますが、プエルトリコで開かれました国際会議に御出席になられたようです。大蔵大臣は、新聞報道によりますと、最初から何かいやいや総理大臣について行ったというようなことが報道せられました。また会議の途中でも終始浮かぬ顔であったというような報道があるわけですね。また野党は、一斉にこれは主として国内向けの政治的なショーにすぎなかったというような見方もしているようでありますけれども、この際、私どもとしては、大蔵大臣がこの会議にどのような評価をしておられるか、まずもって承りたいのですが、いかがでしょうか。
【次の発言】 世界経済の発展の上で評価すべきものと評価しておると……
○寺田熊雄君 大平大蔵大臣に御質問をいたしたいと思います。 大臣は、最近のわが国の政局につきまして、福田副総理との間に提携を強めていると報ぜられております。ことに、この七日に選挙区の琴平町で記者会見をして語られた御所信は、憶測によるものではなくして、大臣の口から出た言葉そのものでありますので、その意義は重大であります。私もテレビで大臣が一語一語かみしめるように語られたのをお聞きしたわけであります。 これは粛党のため同憂の士、とりわけ福田副総理と話し合うことが大切であると、そしてまた、虚心に話し合うことが大切であるとお述べになりましたことは、これはマスコミの報ずるように、三木退陣に向けて臨時……
○寺田熊雄君 大蔵大臣に御質問をいたしますけれども、昨日来各紙一斉に報道せられております。自民党の椎名副総裁が三木総理の退陣を図って、自民党の各派閥の実力者、とりわけ田中前総理であるとか福田現副総理であるとか大平大蔵大臣などと会談をしているというようなことが報道せられております。それで三木総理が当然にこれに対して抵抗を示して、日経連の総会の席上を利用して、自分はロッキード事件の徹底的な追及という使命があるので、任期中に辞職するようなことはないというような趣旨をことさらに強調するなど、私どもから見ますと、まあ自民党の内部の動きについてまで私ども他党の者が内政干渉をしようという意図はございませんけ……
○寺田熊雄君 昭和五十年度の税収についてお尋ねしたいんですが、ことしの税収は何か一千億程度の剰余金を計上できるというようなことが報ぜられておりますね。しかも使用しない不用額が二千億円に上って、結局赤字国債の発行を二千二十億円も取りやめたというような報道がなされていますが、大体五十年度の税収と当初の見込みとの乖離といいますか、隔たり、それから公債の発行額と、実際今度赤字公債の発行があるんですね、それと特例法による許容額との差、そういうようなものをちょっと説明していただきたいと思いますが。
【次の発言】 これはどうなんでしょう。五十一年度の税収見込み、これは、私どもとしては、あなた方はやはり四十九……
○寺田熊雄君 何か通産省の担当官が他の委員会に呼ばれているんだそうで、どうしても先にやってほしいということで、大臣、その方を先にやりますから。
それは電力料金のことだけについてお尋ねするんですが、これは電力料金の引き上げについて、各電力会社から認可の申請が通産大臣あてに出されておるようですけれども――あなたが通産省。
【次の発言】 電力料金のことをお尋ねしますけれども、この料金の引き上げについての申請が各電力会社から出されているようですね。いま鋭意検討中と承っておりますけれども、それいつごろまでに大体方向が決まるのか。まあ問題は二〇%台か三〇%台かというようなことで、大変注目をしておるようで……
○寺田熊雄君 この際、わが国が国際的な金融諸機関へいままでにどの程度出資してきておるか、これは一覧表にして出していただきたいと思うんです。
これ、私きょうお尋ねしようと思ったけれども、八時三分までしか時間がないそうですから、これ一々説明受けていると時間がなくなっちゃうから、委員長、そういうふうにして取り計らってくださいませんか。
【次の発言】 資料として提出していただきたい。
【次の発言】 次に、わが国は貿易の問題でも通産省と同じような批判を受けておりますけれども、大蔵省が証券市場それから銀行への非常に強い監督権を持っておるというのは、外国からも非常に注目されていますね。この資本市場とか為替……
○寺田熊雄君 最初に、通産省の方見えておられますか――。
わが国の貿易収支が東南アジア貿易を主としておりますが、そのほかでもとかく片貿易であるという非難を受けることが多いんでありますが、これについて何らかの是正措置をとるおつもりがあるのかどうか。もしおありだとすると、どういう措置を考えておられるのか、ちょっとお話しいただきたいと思います。
【次の発言】 それに関連してあなた方の方の貿易計画、計画がないにしても貿易収支の見通しといいますか、それは当然お持ちになっていると思うんですが、それを明らかにしていただきたいと思います。少なくも五年程度見通しができますか。少なくも五年程度の見通しは持ってお……
○寺田熊雄君 防衛庁長官ね、事実の問題についてはこれから詳しくお尋ねをしますが、あなたの御説明は大変事実と違うんですけれども、それは後から解明していくことにいたしまして、まず第一に、あなたが最後に、先ほど大変遺憾であるという意思を御表明になりました、その遺憾であるというのはどういう点について遺憾なのか、その点をまずお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 先ほど同僚の野田委員からもお話がございましたけれども、私と秦、野田三議員で久保次官にあの事件の直後にお会いいたましたときに、自衛隊の側からする投石の事実はお認めになりました。そして、あってはならぬことです、恥ずかしいことですということをおっ……
○寺田熊雄君 官房長官、村上現最高裁長官が、この五月二十三日で満七十の定年に達せられるんですが、御存じでしょうね。
【次の発言】 そこで、当然後任の人事が考えられるわけですが、いま現在は選考中と承ってよろしいでしょうか。
【次の発言】 現在、法律的には長官は、内閣の指名に基づいて天皇が行うことになっておりますね。これは憲法の六条二項、それから裁判所法の三十九条一項ですけれども。内閣における長官及びその他の最高裁判所裁判官の選任に関する担当の大臣はだれだということで、実は私、村上現長官、それから石田前長官、それは直接お目にかかりましてお伺いしたんですが、それから横田前々長官にも電話でやはりお伺い……
○寺田熊雄君 大臣にちょっとお尋ねしたいんですが、いまあなたは戸叶委員の御質問に対して、できるだけ米の消費をふやしていきたいとおっしゃいましたね。これは岡山県、全国の都道府県農協中央会、それから連合会の会長合同会議で、米の消費を拡大していくために外麦の輸入を制限してほしいというような決議をしているんですけれども、いまの大臣の米の消費をふやしたいというような気持ちは、外麦の輸入を制限しようというような農民の要求につながりますか、それとも全然そういうことはお考えになっていらっしゃらぬですか、その点どうでしょうか。
【次の発言】 そうすると、まあ食糧庁の考え方としては、全国の農協中央会なんかの言う外……
○寺田熊雄君 いま田委員から、ベトナムに対するわが国の関与の問題で大臣に反省を求めたわけですけれども、大臣は率直に反省という御答弁はなかったわけですね。 この反省というのは二つの点について言われると思うんですが、一つは、やはりアメリカがああいう世界観を持って他国の内政に軍事的な干渉もあえてすることが世界政策、外交政策として適当かどうかという点の問題がありますし、もう一つは、ベトナムの戦争でグエン・バン・チュー政権がいかに民心から離れた存在であったかという点の見通しなり認識を欠いていたかということですね。そういう二つの点についての反省は、アメリカでも深刻に知識人の間で行われておるわけです。大統……
○寺田熊雄君 関連。 大臣にお尋ねしますが、いま田委員から話のありましたワシントン・ポストの、朴大統領がみずから指揮してアメリカの国会議員や政府高官に毎年五十万ドルから百万ドルの範囲で金品を贈っていたという問題、これは非常にショッキングな出来事でありますし、ワシントン・ポストはウオーターゲート事件などでも大変な功名を立てたかなり信頼できる新聞ですね。そしてエドワーズ・ルイジアナ州知事もすでに一万ドルでしたか、もらったことがあるということを認めておるわけですね。こういう一国の大統領がみずから指揮して、これは政治献金かあるいはもう贈賄のような、コラプションの行為かは別として、そういういかがわしい……
○寺田熊雄君 外務大臣にお尋ねをしますが、世界経済の安定と発展のために開かれた今回の首脳会議、外務大臣としては成功だったというふうにお考えですか。これは日本だけじゃなくて、世界各国とも厳しい批判があるようですが、外務大臣いかがですか。
【次の発言】 外務大臣の御答弁を伺いますと、首脳会議宣言の中に出ております相互関連性、あるいは相互依存の事実についての認識を深めたとか、そういうような面に関連するんでしょうけれども、具体的にいまの世界経済の持っているいろいろな困難、これを解決するためにどういう具体的な貢献があったんでしょうね。
【次の発言】 これから具体的にいろいろお伺いしていきたいと思うんです……
○寺田熊雄君 関連。 石原長官のいまの宇井純さんや川本さんとの面会のことをいろいろ私も伺って、長官はよどみなくお答えになるけれども、何か私はそらぞらしい印象をどうも禁じ得ないわけで、あなたが本当に公害行政に熱意をお持ちになり、そして本当に水俣病の患者を救おうという、そういう気持ちを持っていらっしゃって、そしてそれを、そういう行政を前進させようと思えば、なるほど面会する場合にはアポイントメントをとってくれと、それが世間の常識だということはわかるけれども、しかし、そのアポイントメントをとらなければ会えないというその形式をどこまでも固執して、どうしてもそれがなければ会えないとおっしゃるのか。それと……
○寺田熊雄君 三菱石油の重油流出事故、これはずいぶん瀬戸内海の環境、水質等を汚染したり破壊したりしたわけですけれども、この水質とか環境とかに対する影響は、大体現時点ではどういうふうに把握したらいいんでしょうかね。ちょっと担当の局長のお考えを聞きたいんですが。
【次の発言】 その報告書は、資料としてこの委員会に提出していただけますか。
【次の発言】 あの事故の教訓から、その後、石油化学コンビナートの災害防止法などができましたね。まあ新しい立法措置がなされたわけですが、そういう立法措置で、ああいう事故はもう完全に防げるという御認識でしょうか。
○寺田熊雄君 長官、先般水俣市を御訪問になられまして、患者の悲惨な姿を直接調査をなさり、また、この切実な意見をお聞きになりまして、どういう御所感をお持ちになったか、その総合的な御所感を伺いたいと思います。
【次の発言】 私もお尋ねしたかったんですが、国の行政の責任者として現実におわびをなさったというふうに新聞で拝見したのですが、これは何か長官が謝罪するというふうに正式に患者におっしゃったようですね、いかがですか。
【次の発言】 国の行政の責任者として至らなかったことをおわびするというふうにおっしゃったということですが、また、最初、長官の御答弁でございますと、いろいろ打つべき手もあったんじゃない……
○寺田熊雄君 吉岡参考人にお尋ねをいたします。 先生のきょうの御所論は、これに賛成なさる方と反対なさる方とを問わず大変貴重な参考になる御意見であったと思います。 そこでお尋ねをするわけですが、結局先生の御意見は、大気汚染だけが原因だというわけではないんでしょう。やはり松枯れの前提に大気汚染があって松が衰弱しておる、そこに虫がたかる、虫害が加わる、いわば複合的な原因だとおっしゃるんでしょうか。それとも、両者は別々に存在して別々に被害を発生させるという、御意見なんでしょうか。 その辺のところと、この松枯れを、そういう現象を全くなくしてしまうことが可能なのか、やはりそれがどうしても防ぎ得ないも……
○寺田熊雄君 私も鬼頭元判事補の問題についてちょっとお尋ねしたいと思います。 いろいろ調査をいたしますと、鬼頭元判事補が右翼的な思想の持ち主であるということはほぼ間違いないように思います。今度の参議院選にも立候補するということを本人も申しておるようであります。そのバックに御承知の笹川何がしなる右翼がおるというような情報もあるわけであります。かなりそういう者との接触も深かったようなんですが、そして、いま佐々木委員からも御質問がございましたけれども、もう少し司法行政上の、人事行政上の指導監督を怠らなかったならば本件のようなことは避け得たんではないかという気もするわけです。かなりの知識人が、鬼頭君……
○寺田熊雄君 まあ、国債の場合には個人消化の問題が非常に重要な問題になっているようですが、この社債の場合の個人消化の度合いについて御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 社債の発行は証券会社が引き受けているようですね。これは何かそれを発行するについて自主的な規制を定めておるということを聞いていますが、その自主的な規制について御説明いただきたい。
【次の発言】 何か金額的な規制があるということを聞いておりますが、これはいかがですか。
【次の発言】 発行される社債の額については別段規制はありませんか。
【次の発言】 現実に社債の引き受けをする証券会社というのは同社ぐらいありますか。
○寺田熊雄君 これは法務省の方にお尋ねいたしますけれども、現在この法律第七条の適用を受けるいわゆる沖繩弁護士ですね、これは何名おりますか。
【次の発言】 それらの人々が沖繩弁護士の資格を取得しました経路といいますか、法令上の根拠といいますか、そういうものをちょっと伺いたいと思います。
【次の発言】 それらの人々の沖繩弁護士としての開業期間は大体どのくらいでしょうか。
【次の発言】 弁護士法の第二条で、「弁護士は常に、深い教養の保持と高い品性の陶やに努め、法令及び法律事務に精通しなければならない。」という規定があるわけですけれども、そこで私どもとしてはそれらの人々の法律的教養といいますか、弁護士……
○寺田熊雄君 いま話題になっております成田空港における機動隊とデモ隊との間の衝突事件ですね。その際、五月八日、東山薫さんという方が死亡された。その問題に関していままで各委員会で質問があったようですけれども、警察庁、きのうも私、地行の委員会で聞いておりますというと、とかく警察の答弁は、まだ調査ができていない、報告に接していないというような答弁が多いのですけれども、この事件が起きましてからもう十一日を過ぎているのですね。しかも何十人という警察官がその現場におったわけで、それがいまだに報告を受けていないとか事情聴取ができないとか、あり得べからざることですね。それは怠慢であるからか、それとも事実を隠し……
○寺田熊雄君 まず警察庁の警備課長にお尋ねをしますが、前回の成田空港事件に関する私の質問に対して、警備課長は、東山薫さんを警察官がガス銃で水平射撃をしたことがあるかどうか、その問題に関して、一週間か二週間たてば報告ができると思うという御答弁だったけれども、その後この点の調査ができたかどうか承りたいと思います。いかがですか。
【次の発言】 まあ純粋の法理論で申しますと、検察庁の調査は調査として、警察庁は自分の部下がしたことだから、警察庁は警察庁なりの調査というものがあっていいはずなんですね。だから私としては、警察庁がよく部下を掌握して、その事実を確認して、それを私の方に報告してもらいたかったんだ……
○寺田熊雄君 外務大臣にお尋ねをしますが、在韓米軍の撤退がカーター大統領の政策として表面化してまいりましたけれども、外務大臣はどういう理由によってこういうことが生じたのか、どういう受けとめ方をしておられますか。
【次の発言】 いや、実はそういう御答弁で逃げられるんじゃないかと思いましたけれども、そういうセンスではちょっと困るんじゃないでしょうかね。つまり、グアム・ドクトリンなんかの場合とカーター政権がいま打ち出しているのとの間には、やはりかなりな相違があるように思うんですね。韓国のああいう人権抑圧とか非民主的な政策とかいうものに対するリラクタンスというか、嫌悪というか、そういう人権外交的な特色……
○寺田熊雄君 刑事局長にお尋ねをしますが、成田事件の際に発生しました東山薫さんの死亡事故について千葉地検が公務員暴行陵虐致死罪として捜査になっておられるようですね。いままでの刑事局長のお説明ですと、千葉地検の検察官六人、それから他の地検からの応援の検事が九名、事務官が九名と、大変な布陣で不眠不休で捜査をしておりますという御答弁でしたけれども、その後四カ月以上の日時がたっております。その後どういう捜査の状況になっておるかお伺いをいたしたいと存じます。
【次の発言】 先般の刑事局長の御答弁によりますと、これは五月三十日ですね、千葉医大の木村教授から死因に関する鑑定書が提出されたということを聞き、私……
○寺田熊雄君 このたびの改正法の第六十一条の十八、指定情報処理機関の役職員の秘密保持の規定、この規定につきましては、過日吉田委員からもお尋ねをしたようです。本日も赤桐委員からの御質問がありまして、承っておりますと、安全局次長は、これは措置協定の方から来ているという御説明があったようですね。長官の方では、管理体制の整備の必要、その所在と量を秘密にしておく必要がある、核ジャックのおそれがあるというような御説明があったようです。私が職員の方に来ていただいて承ったところと同じ面もあり違う面もあるので、この際、この条文の立法趣旨を明確にお答えいただきたいと思います。
○寺田熊雄君 法務大臣の御所信をただいま承ったわけですが、その中で一つ二つお尋ねしたいことがございます。 第一は、ハイジャック事件に関連する問題でございますけれども、ただいま政府はハイジャック防止に関する緊急な法制の整備を御用意のように承っておりますけれども、これは今国会にいつごろ御提出になる御予定なのでしょうか、そういう御予定がおありになるかどうかですね。もしおありとすれば、いつごろになりますか。それが一点でございます。 もう一点は、刑事訴訟法の改正をもお考えになっておるやに承っております。これはこの種事件の公判における審理の促進を考えたものだというふうに報ぜられておりますけれども、これ……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをいたします。
法務大臣は今回のハイジャック事件のとき前法務大臣の後をお引き受けになりまして御就任になったわけですが、その際おっしゃったお言葉の中に、この種事件の処理に関連して多少の出血をいとわない場合もあり得るというような御趣旨ですか、御発言になったようであります。この問題に関しましては従来しばしば質問がございまして、大臣の御説明も承っておったのですが、まだ多少のみ込めない面もありますので、この際もう一度よくわかりやすくお考えになったところを御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 これは官にあると野にあるとを問わず、日本国民が皆悩んだ問題であります。また……
○寺田熊雄君 総理、御苦労さまです。実定法の解釈や運用に関しましては法務大臣もいらっしゃいますし、有能な刑事局長もおられるわけですから、私はやはり今回のような措置の問題についてお尋ねをしたいわけです。
総理はダッカにおける今回の日航機ハイジャック事件につきまして、現在でも総理のおとりになりました措置が間違っていなかった、あれ以外にとるべき方法はなかった。そして法的にも間違っていなかったというお考えでございましょうか。
【次の発言】 瀬戸山法務大臣と総理との間には、私は世界観的に見てかなり相違があるように思います。瀬戸山さんは法治国家を守ることがすべての国民の生命、財産を守ることであるから、法……
○寺田熊雄君 関連。 ロッキード問題がすでにもう究明を終わったかどうかという問題に関連する問題ですけれども、まあ布施検事総長以下検察当局が大変な苦心と努力の結果、ああいう犯罪が明らかになって、いま現に公判に付されているわけですね。で、検察権の行使というのは、単に犯罪を捜査して、犯人を起訴して、というだけで終わるものではないでしょう。これは明らかに、これから公判を維持して、正しい裁判権の行使というものを見守らなきゃいけませんね。ですから、検察権の行使というものの中には、明らかに公判を維持していくその検察権の問題も入っておるわけですね。そうでしょう。われわれはそれをやはりじっと見ておって、いやし……
○寺田熊雄君 関連。 私どもがこのロッキード委員会で徹底的に究明しようとするのは、日本の政治が汚れた金で左右されないようにというためだと思うんですが、汚れた金を政治家に贈ろうとする者が、簿外資金であるとか、あるいは受領証に工作を施すとかいうような傾向がありますね。と同時に、贈られた政治家もそれを秘匿するためにいろいろ工作することを見てきたわけですが、まあ秘匿したり工作をしたりということが、その金が不正なものであることの一つのメルクマールだと思いますが、私いま矢田部委員が指摘しました、加藤元政務次官が全日空の小切手、百万の金額と五十万の金額を小切手を受領して架空預金口座に入れたということを当時……
○寺田熊雄君 本法の第三条第八項によります家屋などの工作物の除去、これが所有権に対する侵害である、法益の侵害であるということはお認めになるんでしょうね。これは疑いないと思いますが、いかがでしょうか。提案者とそれから運輸大臣、法制局長官のお三方にお伺いいたします。
【次の発言】 侵害という言葉を私が用いましたことに対して、衆議院の法制局、それから法制局長官、いずれも制約というような言葉を使われたのでありますけれども、いま制約とおっしゃるのは、憲法二十九条の「財産権は、これを侵してはならない。」という、その侵害にはなるというんですか、ならないというんですか、その点をはっきりしていただきたいと思いま……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る六月十六日、茜ケ久保重光君が委員を辞任され、その補欠として穐山篤君が選任せられました。
また、十九日、市川房枝君が委員を辞任され、その補欠として喜屋武眞榮君が選任せられました。
【次の発言】 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
このたび、はからずも院議により本委員会委員長に選任せられまして、その責任の重大さを痛感いたしております。浅学非才の未熟者ではございますが、幸いに皆様の御指導と御協力によりまして過ちなくこの大任を果たしてまいりたいと存じます。どうぞよろしく御支援、……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、粕谷照美君、赤桐操君及び茜ケ久保重光君が委員を辞任され、その補欠として和田静夫君、案納勝君及び穐山篤君が選任されました。
【次の発言】 昭和五十年度決算外二件を議題とし、本日は総括質疑第二回を行います。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 午前の審査はこの程度とし、午後一時三十分まで休憩いたします。
午後零時三十一分休憩
【次の発言】 ただいまから決算委員会を再開いたします。
午前に引き続き、昭和五十年度決算外二件を議題とし、総括質疑を続けます。
……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る七月七日、和田静夫君が委員を辞任され、その補欠として丸谷金保君が選任されました。
【次の発言】 この際、派遣委員の報告に関する件についてお諮りいたします。
先般、当委員会が行いました国家財政の経理及び国有財産の管理に関する実情を調査し、もって昭和五十年度決算外二件の審査に資するための委員派遣について、各班からそれぞれ報告書が提出されておりますが、口頭報告は、これを省略し、本日の会議録に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
○寺田熊雄君 宮内庁次長にお尋ねをしますが、いまの憲法によりますと、戦前と違いまして、皇室の財産、これすべて国有財産になっておりますね、これは憲法八十八条で。それから国有財産法を見ましてもこれが行政財産ということになっておるようですが、これが一体どのぐらいの額になるのか、これは公の問題ですので、私どもとしてやはり承知しておかなけりゃなりません。そこで、できるだけ詳細にその財産の総額とか内訳、これは政府委員に一覧表として提出を求めておるのですが、その表はできておりますか。
【次の発言】 戦前、御承知のように、鐘紡の創始者である武藤山治さんという方がいらっしゃったですね。これはいまの社会党の武藤山……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、文部省及び総理府のうち、科学技術庁の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 それでは、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 午前の審査はこの程度とし、午後一時三十分まで休憩いたします……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、法務省及び最高裁判所の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 まず、法務大臣にお尋ねをいたしたいと存じますが、法務大臣は、昭和五十三年七月十四日開催の、全国公安労働係検事会同において訓示をなさっておられるようであります。その……
○寺田熊雄君 労働大臣が時間の制約がおありのようですから、労働大臣のお答えをいただくような問題に限って質問いたしたいと思いますが、最初は公務員の労働者のストライキ権についてお尋ねをいたします。 労働大臣は、三月十七日の閣議後の記者会見において、政府の公企体等基本問題会議のスト権問題の審議が迂回している、スト権付与につき原点に帰っての検討が必要だと述べたと伝えられております。これは私は五十三年の三月十七日、毎日新聞の夕刊で拝見をしたのでありますが、こういうふうに記者会見でおっしゃったといたしますと、大臣のそのときの真意をまずお伺いしたいと思います。
○寺田熊雄君 外務大臣にお尋ねをしますが、いま日本の外交問題の中で最も大きな課題になっております日中平和友好条約の問題について、中国側では、この条約の締結が一に日本側、特に福田総理の決断にかかっているというふうに伝えられておりますけれども、そういうふうに伺ってよろしいでしょうか。まずそれからお伺いいたします。
【次の発言】 きょうの本会議で総理は、案納議員の質問に対しまして、もう再開の機が来ているというふうにお答えになりました。それからもう一つは、双方が満足し得る条件が得られなければ困るというような御答弁もあったわけでありますが、もう交渉再開の機が来ている、熟しているということになりますと、な……
○寺田熊雄君 法務省の刑事課長ですか、衆議院の方で同じように呼ばれているようですね。ですから、先にこの問題をやらしていただきます。
いわゆる地位協定ですね、この十七条二項(b)、同じく第三項(b)によって、アメリカの軍人、軍属が日本の裁判所で裁判を受けた数ですね、これは人数、件数、それから犯罪の種類並びに裁判結果の態様、現に拘禁中の者の数、これは調べ得る限度で結構ですから、ちょっと御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 それでは、現に拘禁中の者の数は、後日で結構ですから、お調べになって報告してください。よろしいですか。
【次の発言】 これは課長ね、刑務所に照会すれば容易にできることで……
○寺田熊雄君 私は大蔵大臣に週休二日制の問題でお尋ねをしたいと思います。 週休二日制の問題につきましては、まあ銀行法十八条の関係で、大蔵大臣の御所管の範囲というのが非常に大きいわけですね。で、前の大平大蔵大臣は、この問題で非常に積極的な御答弁をなさっておられたわけですね。これは、衆議院の大蔵委員会で、一両年以内にめどをつけたいというようなことを御答弁になって、それがきっかけで非常にこの問題が進展をいたしまして、ことに衆議院の方は、大蔵委員会の中に金融機関の週休二日制に関する小委員会までできまして、ついにこの小委員会が五十三年、ことしの三月二十八日ですか、金融機関の週休二日制に関する決議をなさ……
○寺田熊雄君 最初に、最高裁判所人事局長にお尋ねをしたいのですが、ことしの三月の二十四日の当委員会で、私が速記官、裁判所書記官、裁判官の欠員の問題についてお尋ねをしましたね。そのときに、たしかこれは事務総局の次長の御答弁だったと思いますが、速記官の欠員が二百名以上もある、それから書記官の定員もきわめて欠員が多いというような御答弁がありまして、その補充についてこれから鋭意努力していくというお話があったわけですが、その後この速記官、書記官、裁判官についての補充の模様はどのようになっておりますか、ちょっと御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 いまちょっと書記官の補充が書記官研修所を終える者と……
○寺田熊雄君 川上参考人にお尋ねをしたいと思うのですが、あなたの御意見を伺いまして、大変率直に御自分の信念をお述べになりまして、強いチームをお育てになった監督経験者として私どもも非常に感心してお聞きしたんです。三原さんの御意見と少し違うようなんですが、そういう意味でお尋ねをしてみたいと思うのです。 この野球協約ですか、これを見てみますと、 第三条 (協約の目的) (1)わが国の野球を不朽の国技にし、野球の権 威およびその技術にたいする国民の信頼を確保 する。 (2)わが国におけるプロフェッショナル野球を 飛躍的に発展させ、もって世界選手権を争う。 (3)この組織に属する団……
○寺田熊雄君 これは、法務省の刑事局長にお尋ねをしますが、成田空港の建設に関連しましてずいぶんたくさんの人々がかなり思い切った反対運動をしておるわけですが、これらの人々がかなり警察に検挙せられていることが報道されておりますね。そこで、成田空港に関連して起訴せられました人々の数、男女の別、罪名、それから起訴せられた場合にそれが何件になっているか事件数、過去になされた裁判の結果等についてお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 五百六十四名とおっしゃいましたか、総数は。五百六十四名、事件数にして三十一件といいますと、裁判官に対して大変な負担と時間をかけることになりますが、そのうちすでに十一件……
○寺田熊雄君 本案の質問に入ります前に、最近新聞紙上をにぎわしております東山薫氏の事件について少しく質問をいたしたいと思います。 この事件の結末は、私どもにとって非常に意外な結末であったわけです。警察官のこの種の問題が生じました場合に、警察官を特定して起訴したというような事例が余りありません。何となくいままでのように警察官に対する不起訴処分という結果になるのではないかという予感は私どもあったのでありますが、しかし、今回の結末というのはきわめて意外な結末であったわけです。 この事件の被害者である東山薫さんの死因については、千葉大学医学部の木村康教授の鑑定がありまして、私もこの鑑定書のリコピー……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをしますが、成田空港の開港を控えて反対派の実力行動が起きまして、その開港が延期を見たようであります。今回の事件にいってはもう国民のあらゆる部門、報道機関すべてそうした過激な実力行動に対しては非難の声を挙げておるようでありますけれども、同時に一致して指摘せられておりますのは、やはり警備当局の不手際というのですか、警備上の失敗であったようであります。これは主として警察当局が責任を負うべき問題でありますけれども、法務当局も治安の維持を全般として担うというお立場がありますから、そういう立場からの責任もおありであると思いますが、法務大臣としましては今回の事件についてどのよう……
○寺田熊雄君 これは法務大臣なり刑事局長から御答弁をいただければ結構ですが、刑事補償法の第三条第二号の問題ですが、第三条第二号の場合、勾留の理由が主として無罪部分の事実にかかっている場合、この部分についての起訴がもしなかったとしますと、恐らくは勾留せられなかったであろうと考えられる場合が実務上ありますね。たとえば、有罪部分については、逮捕せられ捜査官から取り調べを受けた場合に、きれいに自白している、それから住居も一定しておる、これは勾留の理由あるいは逮捕の理由がありませんから身柄を不拘束のままで起訴するということは考えられますね。ところが、他人の犯罪をかぶせられて、そのゆえにその人間が強硬に否……
○寺田熊雄君 公団の総裁、大変御苦労様です。それでは、これから公団総裁に対してお尋ねをいたしたいと思います。 成田空港の建設につきましては、大変いろいろマスコミその他をにぎやかしております。立法などにも大変大きな影響を与えておるわけであります。この問題では、反対する国民の中心はやはり周辺の農民諸君でありますけれども、農民諸君の説得という努力が足りなかったのではないかと、話し合いが不十分ではなかったかという点が各方面から指摘せられております。歴代の総裁が何をおいても直接農民と対話をするということ、その納得を得るための努力をすること、それが最も必要なことであると思うのですけれども、過去におきまし……
○寺田熊雄君 仮登記担保契約に関する法律案ですね、これの第二条の問題ですけれども、債権者が債務者に一定の事項を通知することが必要になりますけれども、債務者の住所または居所が知れない場合、よくサラ金業者の暴力的追及を免れるために債務者が逐電してしまうというようなことが間々ありますけれども、その場合公示送達でやるのか、また支払いをどうするのか、そういう点、ちょっと民事局長、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 第二条第二項の「債権等の額」を明らかにすると、こういう規定になっておりますけれども、この条文の文言によりますと、そのときの債権を明らかにしなければならないということになりますね。これ……
○寺田熊雄君 仮登記担保債権者がその所有権を自己に取得しようとして清算金の提示をしますね。それに先順位の抵当権者があった場合の法律関係についてはどういうふうに理解したらいいでしょうか。
【次の発言】 それから複数の抵当権者の中で、Aが清算金額に対して了承して差し押えをする、それからBは清算金額に不満で競売の請求をするということになりますね。そうしますと、競売手続は開始されますね。そうすると差し押さえをいたしました抵当権者はどうします。
【次の発言】 その場合、清算金額を差し押さえたものはそのまま放置しますか、あるいは差し押さえを解除してその清算金額というものを債務者はもう一遍取り戻すことができ……
○寺田熊雄君 五月三日の新聞紙上に伝えられました岡原最高裁長官の五月二日における記者会見ですね、この発言はいろいろな方面に波紋を生じておりまして、私どもとしましてもこれを黙過しがたい内容を非常に持っておりますが、この記者会見には事務総長は立会なさいましたか。
【次の発言】 長官の発言内容が、まあ完全ではないでしょうけれども粗筋は新聞紙上で発表されておるのでありますが、その内容は大体長官のおっしゃったとおりと理解していいでしょうか。きょうの総長の御答弁をいただく上でその点をよく調査しておいていただきたいということを政府委員にお願いしておいたのですが、いかがでしょうか。
○寺田熊雄君 前回の当委員会の審査におきまして、 刑事局長に対して本法第一条の「凶器」の概念についていろいろとお尋ねをしたわけであります。その際の局長の御答弁を伺いますと、本法に言う凶器の中にはいわゆる性質上の凶器が含まれることはもとより当然ではあるけれども、さらに用法上の凶器もときとして含まれる場合がないではない、たとえばその物が存在するだけで直ちに凶器になるわけではないけれども、人の殺傷に使用される意図が明らかに外部的に覚知される、そして性聴覚上直ちに危険に照らし、人の視「社会通念を感ぜしめる」ような状態になったときに初めて凶器性を帯びるものではあるけれども、しかしそのような場合もないとは……
○寺田熊雄君 今国会におきましては法務省は大変元気をお出しなりまして、刑事関係それから民事関係、まあ法案がぎっしり詰まっておるわけであります。とりわけ民事執行法案など大変な条文を整備なさって、恐らくこれを検討するだけでも二、三カ月が必要ではないだろうかとさえも思われるわけであります。ところが御承知の刑事事件公判開廷特例法あるいは岡原発言などいろいろのものがございます。 それから、これはまあ法務省の御提案というわけではありませんけれども、やはり法務省も法律顧問的な役割りをある程度担当なさった成田新立法、そういうものもありまして大変法務省御提案の法案がストップしておる。ことにとりわけ公判開廷特例……
○寺田熊雄君 私は、ただいま可決されました逃亡犯罪人引渡法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 逃亡犯罪人引渡法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 一、政府は、米国以外の国とも犯罪人引渡しに関する条約を締結するよう努力すべきである。 一、政府は、いわゆる地位協定により米軍が第一次裁判権を有する事件の処理結果等について、米軍より遅滞なく通報を受けるよう努力すべきである。 一、政府は、政治亡命者及び難民の保護について、……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをいたしたいと思います。
きわめて原則的なことでございますけれども、この際確認をいたしておきたいと存じます。
民事訴訟法は、わが国の法体系の中で憲法、民法、刑法などいわゆる六法の中の一つであること、国民生活に至大の関係を持つ法律であること、したがって国会におけるその審議はきわめて慎重を要すること、この点は法務大臣、お認めいただけますか。
【次の発言】 民事訴訟法は明治二十三年に生まれた法律であることは御承知のとおりであります。競売法は明治三十一年の法律であります。前者の強制執行関係の規定は、第六編にありますね。仮差し押さえ、仮処分の規定も含めまして、四百九十七……
○寺田熊雄君 私は、ただいま可決されました司法書士法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 司法書士法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の諸点について格段の配慮をなすべきである。 一 登記制度の適正な運用を期するため、 (一) 登記事務に従事する職員の増員並びに登記所の施設及び環境の改善整備 (二) 不動産登記法第十七条の地図及び建物所在図の整備並びに不動産表示登記事務の処理体制の充実強化 ……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十八日、宮之原貞光君が委員を辞任され、その補欠として吉田正雄君が選任されました。
【次の発言】 次に、調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査を行うこととし、その旨の調査承任要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月十六日、橋本敦君が委員を辞任され、その補欠として安武洋子君が選任されました。
また、二十三日、安武洋子君が委員を辞任され、その補欠として市川正一君が選任されました。
【次の発言】 この際、会計検査院長知野虎雄君及び検査官鎌田英夫君からそれぞれ発言を求められておりますので、これを許します。会計検査院長知野虎雄君。
【次の発言】 検査官鎌田英夫君。
【次の発言】 お二人とも大変御苦労さまでございました。
【次の発言】 次に、昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る九月三十日、案納勝君及び江田五月君が委員を辞任され、その補欠として小野明君及び秦豊君が選任されました。
また、十月二日、斎藤十朗君が委員を辞任され、その補欠として楠正俊君が選任されました。
また、昨十二日、小野明君が委員を辞任され、その補欠として片山甚市君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。
ただいま御報告のとおり、斎藤十朗君の委員異動に伴い、理事に欠員が生じておりますので、この際、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月二十七日、市川正一君が委員を辞任され、その補欠として安武洋子君が選任されました。
【次の発言】 昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、労働省の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月十三日、片山甚市君及び安武洋子君が委員を辞任され、その補欠として小野明君及び橋本敦君が選任されました。
【次の発言】 次に、昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、農林省と、それに関係する農林漁業金融公庫の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、総理府のうち、国土庁及び建設省と、それに関係する住宅金融公庫の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 質疑通告のない大津留住宅金融公幾総裁は退席していただいて結構でございます。
それでは、これより質疑に入ります。
質疑の……
○寺田熊雄君 政府職員の給与、これが今度関係法律の改正案が提出せられましたのは、人事院勧告がその基礎にあるわけであります。この人事院勧告によりますと、指定職以上の職員につきましては期末手当が〇・一減額になっておりますね。これはどういうわけでそうなったのか、まず人事院にその点を御解明願いたいと思いますが。
【次の発言】 いま次長の御説明を承りますと、民間の期末手当の額が平均して四・九であると、しかるに公務員の分は五・〇であると、そこで民間に準拠の原則にのっとって〇・一切り下げたという御説明でしたけれども、根拠法である公務員法の第二十八条の「情勢適応の原則」というのがありますね。この「情勢適応の原……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査を行うこととし、この旨の調査承認要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 この際、派遣委員の報告に関する件についてお諮りいたします。
前国会閉会中、当委員会が行いました国……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十二月十八日、坂元親男君が委員を辞任され、その補欠として降矢敬雄君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任についてお諮りいたします。
長谷川信君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
坂元親男君の委員異動に伴う理事欠員一名及びただいま御報告のとおり長谷川信君の理事辞任に伴う欠員一名、計……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、外務省の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 それでは、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、野田哲君が委員を辞任され、その……
○寺田熊雄君 きょうは、国際人権規約の中のB規約について一、二お尋ねをして、その後、金大中事件についてお尋ねをしたいと思います。金大中事件は、一人のすぐれた民族的な指導者が公権力によって人権をじゅうりんされた典型的な事件ですので、この国際人権規約の審議に当たって取り上げるのに一番ふさわしい課題だというふうに考えておるのです。 まず一、二、この人権規約の条文についてお尋ねをするんですが、B規約の中の第十三条、外国人の追放の規定でありますが、この人権規約に基づいて国内法の整備を必要とすると思いますけれども、これについてはどのような御用意をなさっていらっしゃるのか、まず、その点ちょっと簡単に御説明……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十二月二十六日、吉田正雄君及び小野明君が委員を辞任され、その補欠として安永英雄君及び佐藤三吾君が選任されました。
また、昨十三日、喜屋武眞榮君及び安永英雄君が委員を辞任され、その補欠として山田勇君及び和田静夫君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任及び補欠選任の件についてお諮りいたします。
田代富士男君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る二月十四日、和田静夫君が委員を辞任され、その補欠として安永英雄君が選任されました。
また、去る二十六日、山田勇君が委員を辞任され、その補欠として喜屋武眞榮君が選任されました。
また、昨二十七日、安武洋子君が委員を辞任され、その補欠として内藤功君が選任されました。
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
和泉照雄君の一時委員の異動に伴い、理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る三月一日、内藤功君が委員を辞任され、その補欠として安武洋子君が選任されました。
また、去る十六日、三治重信君が委員を辞任され、その補欠として柄谷道一君が選任されました。
また、去る十七日、黒柳明君が委員を辞任され、その補欠として相沢武彦君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
岩崎純三君の一時委員異動に伴い、理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る三月二十二日、相沢武彦君が委員を辞任され、その補欠として黒柳明君が選任せられました。
また、三月二十九日、柄谷道一君が委員を辞任され、その補欠として三治重信君が選任せられました。
【次の発言】 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
和泉照雄君の一時委員異動に伴い、理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
昨二十九日、野末陳平君が委員を辞任され、その補欠として森田重郎君が選任せられました。
【次の発言】 昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、内閣総理大臣に対する質疑を行います。
総理に対する質疑時間等につきましては、理事会におきまして協議し、各質疑者に御通知申し上げたとおりでございます。大変窮屈な時間でございますが、質疑をされる方並びに答弁をされる総理大臣の御協力をお願いいたします。
それでは、これより質疑に入ります。
まず、私が、各会派の御了解を得て、委員会を……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る五月三十一日、高平公友君、田代由紀男君及び小巻敏雄君が委員を辞任され、その補欠として河本嘉久蔵君、藤川一秋君及び安武洋子君が選任されました。
また、六月一日、森田重郎君が委員を辞任され、その補欠として野末陳平君が選任されました。
また、六月八日、塩出啓典君が委員を辞任され、その補欠として田代富士男君が選任されました。
また、昨六月十三日、佐藤三吾君が委員を辞任され、その補欠として志苫裕君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
野……
○寺田熊雄君 時間がございませんので、一括して伺います。 刑事局長にお伺いしますが、これは松野頼三氏をお調べになりましたのは、世上、参考人というふうに言われておりますね。これは本当に参考人としてお調べになったのか、それとも被疑者としてお調べになったのか。 それから、きのうの松野頼三氏の証人尋問で、質問者から何回検察庁の取り調べを受けたかという質問がありましたときに、そういうことは検察庁に聞いてほしいという松野氏の答弁がありましたね。そこで伊藤さんにお伺いするのですが、何回ぐらいお調べになったのか。それは結局その五億円は賄賂性を帯びた金員であるという御報告ですけれども、そうしますと請託をした……
○寺田熊雄君 最初に、先般の大阪の三菱銀行強盗殺人事件の際に問題になりました銃刀法の運用の問題でお尋ねをしたいと思いますが、この問題は警察当局が、法律的には公安委員会になりましょうが、なぜ梅川に対して猟銃の使用許可を与えたかという点に世論の批判が集中したようであります。それに対しまして新聞紙の報道するところによりますると、大阪府の保安課の幹部が「前歴はあったが、それだけでは欠格事由にも当たらず、不許可の客観的、合理的材料にならなかった。与えないことに対して行政訴訟を起こされたら、敗訴になる」というような弁明をしたことが報ぜられておるわけであります。しかし健全な常識から申しますと、少年時代に犯し……
○寺田熊雄君 田中利正参考人にお尋ねをします。 いま、田中一志参考人の意見陳述とあなたの意見陳述と、多少観点も違いますし、それから結論にも異なる面があるように思うのでありますが、それぞれのお立場がありますので、私どもとして、いまどちらをよしとし、どちらをあしとするわけじゃないのですが、将来の制度の改善に資するために率直なお考えをいただきたいと思うのです。 田中利正参考人は、昭和四十一年の執行法案の成立当時における衆議院の附帯決議、これはあなたも御存じでしょうけれども、田中一志参考人のいまの御意見では、この附帯決議が実施に移されておらないと、そういう結論でしたね。あなたはこれについてはどんな……
○寺田熊雄君 まず、民事局長にお尋ねをいたしますが、この民事執行法案の第五十五条、七十七条等の運用面におきまして、債務者が自己の手下あるいは懇意な暴力的な人物に依頼をいたしまして、そして差し押さえ後に不動産を占有さして執行を妨害せんとするような場合には、私どもの見解では、その債務者の委託によって不動産を占有する者は債務者の手足とか機関とかいうような見方をいたしまして、つまり、債務者と同一視してこれを排除するということが可能だと思いますが、この点いかがでしょうか。
【次の発言】 次に、民事執行法の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律についてお尋ねをするわけです。
第二条で民法の第三百六十八条……
○寺田熊雄君 まず、金大中事件からお尋ねをいたしたいと思います。 これはきのう決算委員会で総理に対しても質問いたしたのでありますけれども、この事件につきましては第一次の政治決着が行われました昭和四十八年十一月二日、この政治決着の内容につきましては、日本と韓国側の発表の間にかなり大きな相違があります。たとえば日本側はこの事件の解決のために金鍾泌韓国総理が日本に来られたというような発表をいたしておりますが、金鍾泌が韓国会で発表いたしましたところは、さまざまな懸案がありますので、その解決のために行ったついでにこの問題について話をし、陳謝をしたのであるというような点。しかし、最も大きな相違点は、この……
○寺田熊雄君 これは民事局長にお尋ねをしますが、今回の土地家屋調査士法の一部改正法、一番問題となるのは、やはり第三条の資格取得条件の問題だろうと思いますが、常識論から申しますと、従来の土地家屋調査士試験に合格した者、これが資格を取得するということになっておりましたのに、第二号が加わりまして、法務局、地方法務局両方を通じて十年以上在職した者、しかも不動産の表示登記の事務に従事した者と。これはいわば特別な資格取得条件となるという点なのでございますが、常識論から申しますと、土地家屋調査士会の方が反対するだろうということが考えられるわけですね。これは土地家屋調査士だけではございません。司法書士の場合も……
○委員以外の議員(寺田熊雄君) お許しを得まして一言ごあいさつを申し上げます。 ぼんやり者の私が本委員会の委員長を仰せつかりまして一年間、皆様方の御支援と御鞭撻によりまして、おかげさまで決算審査も順調に推移いたしまして、そのほか決算に関する重要な国政の課題につきまして終始御熱心な御討議をいただきました結果、政府に対する警告案の作成でございますとか、あるいは建設、農林両省にまたがる懸案の解決でございますとか、いろいろな面で大過なく任務を終わらせていただきました。これはひとえに皆様方の御支援と御鞭撻のおかげでございまして、ここに衷心からお礼を申し上げる次第でございます。あわせて、豊富な経験と資料……
○寺田熊雄君 ただいま法務大臣から、先般の記者会見でのお話について、まあ弁明がございました。この弁明は一応私どもとしてお聞きはしますけれども、それによって私どもの法務大臣に対する、あなたに対する基本的な立場が変更を見るわけのものではありません。 これからこの問題についていろいろとお尋ねをしたいと思いますが、まずその前に、大臣は四十三年の二月六日、農林大臣としてなさいました記者会見、これは、あなたの国会における議事録を拝見いたしますと、記者会見後の雑談であるということになっておりますが、そのときのお話、これは当時の予算委員会の議事録を拝見いたしますと、質問をいたします社会党の柳田さん、あるいは……
○寺田熊雄君 今回の民法一部改正法案によりますと、その第七十一条は、法人が目的以外の事業をした場合、あるいは設立許可の条件に違反し、主務官庁の監督上の命令に違反し、その他公益を害すべき行為をなしたる場合は、その他の方法によって監督の目的を達することができないとき、主務官庁はその許可を取り消すことができる、そういう規定になっておりますが、主務官庁が許可を取り消した場合に、法人が依然として目的内または目的外の事業を継続するような場合、それを阻止するような有効な法的な手段がありますか。
【次の発言】 それから、民法施行法の改正案、その附則の第五条を見ますと、国家公務員法第百八条の四、それから地公法の……
○寺田熊雄君 関連。
【次の発言】 総理にお尋ねしますが、今国会の所信表明を承りますと、総理は、さきの総選挙において最も端的にあらわれた国民の意思は、行政における綱紀の粛正と政治における倫理の確立であったというふうに述べておられるようですね。これは間違いございませんか。
【次の発言】 行政の最高の地位にある者は総理大臣ですね。したがって、綱紀の粛正と政治倫理の確立に関しても、最も重い責任を持つ者は総理大臣であると考えますが、総理はどのようにお考えですか。
【次の発言】 ところで、かつて行政の最高の責任者であった田中角榮元総理ですね、これが汚職事件の典型ともいうべき収賄罪で起訴せられて、現に裁判……
○寺田熊雄君 まず、おさらいのようになりますが、衆議院の航特で刑事局長は、K・ハマダと浜田幸一が同一人物であることは否定しないと言われました。それで、一応浜田幸一氏として質問をするわけですが、浜田氏のラスベガスのサンズホテルにおける債務を負った行為、これは検察官が東京地裁で出した冒頭陳述書には賭博による債務というところまでは書いてありませんが、これはまあ大体明らかなようでありますが、この賭博行為、これは日本の刑法では当然百八十五条の構成要件に該当しておるようですが、刑法第三条から四条までの規定で日本の刑法を適用できない、刑法の適用外になっておると思いますが、この点いかがでしょう。
○寺田熊雄君 裁判所職員定員法一部改正法の問題についてお尋ねをしますが、これは法務省からいただいたこの法案の関係資料二十一ページ、それから二十二ページ、二十三ページ、二十五ページ、これいずれも大変われわれの参考になる表が出ておりますが、ただ、「その他」というのがありますね。この「その他」というのはかなり数が多いので、これは大体どういうものか、一応御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 最近郵便物に対する税関の検査、これが憲法二十一条の二項の検閲に当たるかどうか、また税関長の処分が行政訴訟の対象になるかというようなことに関連いたしまして、裁判所がかなり注目すべき判決を出しております。たし……
○寺田熊雄君 ただいまの参考人の御意見、非常に興味深く拝聴をしたわけでありますが、今回の改正案そのものと申しますか、改正案を立案し決定するそのプロセスにおきまして法務省側の態度を評価する面が、そういう御意見がございました。と同時に、法案の内容に一部賛同しがたい面があるという御意見もございました。いずれもごもっとものように思うのでありますけれども、この法案の立案決定の段階におきまして、法務省が日弁連に協議すると申しますか、意見を十分に聴取するということがきわめて必要であると考えるのであります。と申しますのは、この法案が可決され、そして施行せられますとこの影響を最も強く受けますのは弁護士であります……
○寺田熊雄君 KDD関係の質問をいたしたいと思います。 KDD事件は、板野学前社長が四月五日の夜逮捕されまして、新しい展開が期待されるわけであります。逮捕の容疑は業務上横領ということになっておりますが、捜査当局の本当のねらいがKDDの政界工作の解明にあることはいまや国民の常識となっていると思います。国民の期待もそこにあると思います。国民が抱く疑惑は、昭和五十二年の暮れから五十二年の春にかけまして、KDDの国際通話料金が高過ぎるとして値下げが国会において要求せられたわけでありますが、当時服部郵政大臣が五十三年二月の衆議院予算委員会で、同じく三月の参議院予算委員会ではいずれも値下げに積極的な御意……
○寺田熊雄君 金銭債権で取り立てが困難な場合、滞納処分が先行した場合にはこれを換価することができることになっておりますね。これをそれぞれ条文に即して具体的に御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 それを今回の調整法の条文に即してちょっと御説明いただければ……。
【次の発言】 この取り立て困難な金銭債権を裁判所なりあるいは税務当局が換価するのは、もちろん鑑定人に鑑定さして換価するんでしょうが、実例は多いんでしょうか。
【次の発言】 それは執行官の裁量に任されていますか。何か一定の基準みたいなものを最高裁の方で執行官に指示ないし指導をしておるんでしょうか。
○寺田熊雄君 まず、刑事補償法の問題からお尋ねをいたしますが、今回この刑事補償金を下限が千円、上限が四千百円から上限のみ四千八百円にこれを引き上げようとするわけであります。ただ、死刑の場合は一千五百万円を二千万円に引き上げるということになっておりますが、この引き上げは、今回に限って考えてみますと、引き上げ幅が七百円でありますから、約これは二〇%には達しませんけれども、かなりな率としては引き上げになっておりますが、ただ、この刑事補償法が昭和二十五年に制定せられましたとき、出発点の金額が非常に安うございましたので、その関係でしょうか、どうも四千八百円という金額が、現在の労働者の賃金それから物価水準……
○寺田熊雄君 各参考人の御意見を伺いますと、皆さん全部この法改正に御賛成になっておられますが、それだけじゃございませんで、寄与分の対象となる人をもっとふやすように、たとえば子の妻でありますとか、事実上の養子でありますとか、内縁の妻もその対象者に含めよというような、非常に進歩的な御意見を述べていらっしゃいますので、私としましてはもうお尋ねすべきことは相続プロパーの問題ではございません。私どもの党――これは社会党でございますけれども、昭和五十年から大体こうした内容――実はもっと進んでおるんでありますけれども、こうした内容の改正法案を国会に提出してきております。そういう意味で、この相続プロパーの問題……
○寺田熊雄君 まず、外国人登録法についてお尋ねをいたします。 この法律につきましては衆議院ですでに審議がなされております。衆議院の審議の経過を会議録によって見てみますと、 この法案につきましては種々の面において疑問が提示されております。それに対しては、法務省当局におかれて賛否いずれの意見であるかは別としてかなり思い切った答弁がなされておるわけであります。この法律そのものについて、今回の改正はかなり技術的な形式的な面の改正が多いようであります。しかし、この法律の抜本的な改正が望まれておることも事実であります。 そこで、入管の局長にお尋ねをしますが、外国人登録法の抜本的な改正、これは現に作業中……
○寺田熊雄君 まず、物価問題からお尋ねをしたいと思います。
卸売物価が急騰しております。日銀の十二日の発表によりますと、一月の総平均指数が一二四、前年同月よりも一九・三%アップだということであります。これがどのように消費者物価に波及していくと見ておられるのか、まずそれからお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 いまお話がありましたように、輸入の素材原料が非常に上がっておりますが、その代表格の原油価格が一バレル当たり三十ドルを超えつつあります。これはわが国の五十五年度の国際収支にどのようなインパクトを与えるものと見ておられるのか、それをまずお伺いしたいと思います。
○寺田熊雄君 総理にお尋ねをします。
総理もお聞きになっていらっしゃるでしょうが、総理の内閣、大平内閣を支えているのは自民党の田中派である、とりわけ田中角榮氏であるという見方が非常に強いんですが、総理自身はどういうふうに認識しておられますか。
【次の発言】 田中派があることは承知しておるということをおっしゃいましたね。田中派に対していまだに田中角榮氏が最大の指導力というか、影響力を持っているという事実があるようですが、これは認識しておられますか。
【次の発言】 これは五十四年十一月の二十一日朝日新聞の「追跡大平政権」というコラムであります。そこで田中は当時側近の議員に「大平のヤツ、指名される……
○寺田熊雄君 宮澤外務大臣代理にお尋ねしたいと思いますが、日本政府が金大中氏に対する死刑判決に関して、重大な関心や憂慮を表明しているということ、そしてその行き着くところは、もしもこの憂慮なり、関心が無視された場合には、韓国に対する経済援助などに重大な制約を受けると、そういう趣旨のことを鈴木総理は言っておられるように思います。私は総理のNHKの放送そのものを当時見、かつ聞いておったんですが、ところがきょうのあなたの御答弁では、単に憂慮を表明するというだけにすぎないようなトーンがありますね。しかし、どうなんですか。私は日本の外交の一番の欠点は、やっぱり土性骨がないというか、本当の意味の自己主張とい……
○寺田熊雄君 永野さんにお尋ねしますけれども、日本の防衛力を増強させる必要性を強調されて、その理由として、アメリカの軍事力が相対的に低下したへ中東にもことに相当な軍事力が行っているから、その落ち込みを日本の軍事力で補てんするというか、その必要性をおっしゃったでしょう。そうすると、あなた方としては、日本の自衛隊などのいわゆる防衛力が西側の全体の防衛力の一環として、両方がにらみ合ったたまま永久にずっといってくれればいいけれども、それが衝突して実際に日本がそういう西側の一環として軍事的な実力というものを行使するようになる、そういう場合もあり得るということはもちろん想定してあなた方はそういう御主張をな……
○寺田熊雄君 環境庁長官にお尋ねをいたします。 環境庁のいま抱えていらっしゃる課題で、最も重要なものは環境影響評価法案をどうするかという問題であろうと思います。この問題は、昭和四十七年の六月六日に閣議了解がありましてから、すでに八年以上の年月を経ておるわけであります。この問題は、一言で言いますと、主として財界の反対がこの法制化を妨げていると私どもは見ております。したがって、この問題を国民的な観点で処理できるかどうかということが、自民党・政府の財界支配に屈するか、それとも国民的な基盤に立って行政を行い得るかという点の分かれ道にあると私どもは見ております。すでに政府でも、五十五年二月十五日、大平……
○寺田熊雄君 筑波学園都市の問題についてお尋ねをいたします。 筑波学園都市は、日本の国土利用の見地から、かなり私は重要な地位を占めるのではないかと考えております。それが教育大学を初め、関係機関の移転がすでに完了を見たようであります。これら移転を完了いたしました諸機関の跡地の処分が、どういう扱いを受けるかということで、わが国の、ことに東京における防災問題の解決にかなりこれは影響があるように思います。すでに移転を見ました国家機関が四十三、民間機関が二、合計四十五機関であるようでありますが、その面積は千四百九十七ヘクタールという広大なものであります。私どもとしましては、この跡地を国が有効に利用して……
○寺田熊雄君 法務大臣に憲法上の問題でお尋ねをいたしますけれども、ちょっと外務省の所管局長が外務委員会の方に出席しなきゃならぬ都合がありますので、先に金大中問題の方を質問いたしますから、御了承いただきたいと思います。
金大中氏の軍法会議の裁判でありますが、これは起訴状が日本の国内における韓民統とのかかわりを記載している部分、これは背景説明である、訴因のなる部分は算用数字の「1、2、3」と記載してあるようなそういう部分を指すという説明を、あなた方しておられますね。これは間違いないですか。
【次の発言】 委員長、きょうは官房長官をと言ったところが、官房長官はいろんな都合で出られないが外務省のアジ……
○寺田熊雄君 最初に、法律扶助の問題についてお尋ねをいたします。 これは御承知のように、国民の基本的人権の一つでありますし、裁判を受ける権利、ことに経済的弱者の人権を守ろうとして発足した制度でありますが、法律扶助協会から資料をいただいて見ますと、この制度は昭和二十七年に発足をしまして、国庫補助も昭和三十三年以来二十二年にわたってついておるようであります。ところが、その国庫補助の額を見ますと、当初一千万円から出発いたしましたものが、現在は、五十四年から七千四百万になっておりますね。しかし、この程度の国庫補助では、きわめて扶助の実効が上がらないようであります。 試しに法律扶助協会の審査基準を見……
○寺田熊雄君 民事執行法の問題につきましてお尋ねをしたいと思います。 民事執行法がことしの十月一日から施行されました。強制執行の申し立てをしたのが十月一日以前ですと旧法が適用されますので、不動産関係はまだ余り実例がないようでありますが、動産関係はもうぼちぼち強制執行事件が現実に行われております。 その実施状況を見てみますと、かなり混乱があるように思われますのは、私が直接聞知しましたのは、百二十一条の「(差押禁止動産)」、第一号の「債務者等の生活に欠くことができない衣服、寝具、家具、台所用具、畳及び建具」、この債務者の生活に欠くことのできない家具というものの範囲、これをどの程度にするかという……
○寺田熊雄君 いま法務大臣からお話がありました裁判官、検察官の給与法、これはいま御説明を承りますと、判事補及び五号から十七号までの報酬を受ける簡易裁判所判事、九号から二十号までの俸給を受ける検事及び二号から十六号までの俸給を受ける副検事、これはことしの四月一日から、その他の裁判官及び検察官にあっては十月一日から適用を見るということになっておりますが、これは閣議決定を経たことでありますのでいまさらどうしようもないのかもしれませんけれども、この結果として、俸給の下の者が上の者よりも実収が上回るというような事例もあるというふうに聞いておりますが、そういう事実がありますか。
○寺田熊雄君 刑事局長、大変長官会同でお急ぎのようですので、刑事局長から先にお尋ねしますが、千葉地方裁判所で現在、泰道三八代議士関係の選挙違反が審理されておりますが、この審理に当たりまして、十一月二十五日ですか、被告人松本成雄外二名の大がかりな買収事件の審理に当たりまして、検察官が冒頭陳述の一部を削除したという事件がございましたね。 私どもその冒陳の削除部分と、それからその冒陳の内容を見ますと、これは大変驚いたわけであります。と申しますのは、削除されました冒陳の部分というのは、かなり泰道三八代議士の犯罪を疑わしめる内容の部分を削除したという、大変重要な部分なのであります。 その冒陳の第四に……
○寺田熊雄君 ただいまから安全保障特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの大木君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に原文兵衛君を指名いたします。
【次の発言】 次に、お諮りいたします。
理事の選任につきましては委員長が議事を主宰されるのでございますが、原委員長は所用で欠席いたしておりますので、便宜、私がかわって行いたいと存じますが、御異議ご……
○寺田熊雄君 最初にスペースシャトルの問題でお尋ねをいたします。 これは、宇宙の征服といいますか、宇宙利用についての大変人類的な意義のある事業であると私ども考えております。ただ、この計画につきましては、アメリカの軍部がいままで強力に後押ししてきたということが言われております。それだけに、ソビエトなどからは、たとえばタス通信の報道、通信を見ますと、これはレーザー兵器の指揮系統のテストであるとか、スパイ衛星を恒常的に送り出すためのものであるとかいうようなことを批判をいたしております。 これは外務省、それから科学技術庁、防衛庁それぞれにおかれて、このスペースシャトル計画についてどんなふうにこれを……
○寺田熊雄君 前回の法務委員会で、奥野法務大臣の所信をお伺いしたわけであります。その第一の所信とせられるものは、法秩序の維持ということであり私も同感であります。法務省所管の事務の中で、法秩序の維持と人権の擁護、この二つがやはり大宗であることは、これは何人も異議はないと思います。 ところが、最近私どもが大変憂慮すべき事件を見るのであります。その一つは内ゲバ事件と称せられるもので、昨年の十月三十日、大田区の住宅街で起きました内ゲバ事件なるものに至りましては、一瞬のうちに五人が殺されてしまう、白昼公然と殴殺するというようなすさまじい凶悪犯が行われたわけであります、それから、新聞紙の報ずるところによ……
○寺田熊雄君 この定員法の一部改正法案による裁判官の増員のいろいろ必要性を「特殊損害賠償事件、差止訴訟事件、民事執行法に基づく執行事件、覚せい剤取締法違反等刑事事件及び労働関係民事・行政事件の適正迅速な処理を図るため」というふうに御説明をいただいておるわけであります。 民事執行法が、先国会ですか先々国会ですか、さきの通常国会ですか、できまして、まだ必ずしも十分に訴訟関係者に理解せられない面があります。私が最近、たまたま知り合いから訴えを受けましたものに、執行官の手数料の問題があるわけであります。零細なサラリーマンが執行官に裁判の執行を委嘱いたしますと、いろんなことで費用の予納を命ぜられる。そ……
○寺田熊雄君 先日、鹿児島沖で発生をいたしましたアメリカ原潜ジョージ・ワシントン号と日昇丸との衝突の事件でありますが、アメリカの方も、この事故が不可抗力によって生じたものではないという前提に立ちまして、すでに損害賠償義務の履行を外務省に通告してきておるわけであります。そういうことがなくても、おのずから事件には事件の性質があるもので、あの事件がアメリカの潜水艦の過失によって生じた、故意ではないでしょう、過失によって生じたということは、ほぼ確実に推定ができるわけであります。ことに、日昇丸の船員の報告なり供述というものが新聞紙上に出ております。そういうものをわれわれが検討いたしましても、ワシントン号……
○寺田熊雄君 商法の改正につきましては全面改正の必要が強調されておったわけでありますが、今回、株式会社制度のきわめて重要な点についての改正はありますものの、全面改正の動きというものがちょっと見られないように思いますが、これがどういうわけで株式会社制度の改正にとどめたのか、その理由等について御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 民事局長は何か補足する点はないですか。
【次の発言】 いま大臣と民事局長からいろいろ詳細な御説明をいただきましたけれども、情勢の変化というのは、やはり四十九年ににわかに脚光を浴びてまいりましたロッキード事件、それから後にグラマンも発生いたしましたけれども、そういう一……
○寺田熊雄君 前回にも監査役についてお尋ねをしましたけれども、これは経済界の一部でありますが、監査役会制度を設けよという議論がありますね。何か法務省は余り乗り気でないという、まあ今度採用されておられないようでありますけれども、この意見についてはどういうお考えでしょうか。
【次の発言】 監査役の意見を具体的にいろいろ聞いてみますと、実際問題としては、社長の方から、君、今度監査役をやってくれということを言われて監査役になる。仮にワンマン社長があった場合に、その横暴をチェックできるかと聞いてみますと、本気でやろうと思えばやれる、しかし、しっぺ返しは覚悟せにゃいかぬ、けんかをすれば別だがというようなこ……
○寺田熊雄君 最初に、竹内参考人にお尋ねをいたします。 会社の社会的責任を商法の中にうたうべきではないかという意見もかなり強いように思うんですけれども、先生はこれについてどういうふうな御意見を持っていらっしゃるか、その点をお伺いしたいと思うんです。 それから、順次各参考人にお尋ねをしますので、一応全部の質問が終わりましてから、竹内参考人から順次お答えをいただきたいと思うんです。 それから、星野参考人にお尋ねをいたしますが、大方の小会社では計算書類の公告の規定が、これは何か遵守せられておらないように思いますけれども、これについてはあなたはどういうふうなお考えを持っておられるでしょうか。 ……
○寺田熊雄君 わが国の大会社、各証券取引所に上場せられております会社の株主のシェアの問題であります。これは人数はかなり多いのでありますけれども、持ち株比率が非常に低くなってきておる、しかも年々低下しておるということで、証券取引所でもかなりこの点に留意をして一定の基準を定めておるようであります。理事長と電話で話したところでも、理事長なども非常にこの点は留意して努力をしておられるようであります。また、基準もなかなか複雑ないろんなタイプがあるようでありますけれども、ともかく二五%なり三〇%の率を最低限のものとして守ろうという気持ちがあるようであります。 株式全体の数量が、いまの取引所の規模なり顧客……
○寺田熊雄君 昭和四十八年の衆議院法務委員会の附帯決議の中に、大小会社の区分という項目があります。これはその後もかなりの論議がございまして、この法務委員会においてもやはりこの問題については大きな関心を持っておるわけであります。将来の立法論でありますけれども、この大小会社の区分については、これは法制審議会その他の関係がありますので最終的な決定は後日になりますが、ただいまのところでは、事務当局としては大小会社の区分というのはどの程度のことを考えておられるのか。 たとえば、その中に有限会社なども含めて考えておられるのか、また、株式会社を大規模な会社、比較的小さな規模の会社とお分けになった場合に、そ……
○寺田熊雄君 前回、入管局長の方から詳細な御説明をいただきましたけれども、この法律の適用につきましては、従来、非常に厳しい規制が行われておったという歴史的な経緯があります。それから、国の態度が過度に現場の第一線の職員に浸透しておったのでしょうか、関係者が窓口に行きました場合に、窓口の対応が非常に冷たいという印象をすべての関係者が持っておるようであります。 そこで、今回の法改正によりまして、外国人、難民を含めまして、規制が、どういいますか、国際的になったといいますか、やや緩やかになるということは事実でありますけれども、なお関係者が、この点、果たして本当にこのとおり運用されるかどうかという点の疑……
○寺田熊雄君 最初に財政投融資の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。 これは前通常国会におきまして、私が竹下大蔵大臣にお尋ねをしたところであります。御承知のように、戦後財投の使い残しが非常に多額に上っております点につきまして大変批判が強かったわけであります。 五十四年度の繰り越し不用は五十二年度に比べまして縮小しております。また、五十六年度の計画が概して圧縮した計画となっていることもございますので、この点は評価いたしますけれども、竹下大蔵大臣は、五十二年度までの財投の繰り越し不用などが非常に多額に上っておるという点で、大いに反省をしておるということをおっしゃっておられました。行政の一……
○寺田熊雄君 ただいま法制局長官は、このような制度は現在の憲法下においては許されないという御趣旨の答弁をなさったのでありますが、もしこのような制度がしかれて国民が徴用せられた場合に、それが憲法に違反するというようなことで訴訟上の問題になることも予想されるわけで、その場合との条文に違反するかということは当然争いになりましょう。したがって、現憲法下とることを得ないというのは、憲法の条文のどれに抵触すると言われるのか、その点を明らかにしていただきたい。
【次の発言】 きょう御答弁がありましたので、これらについてはまた詳細に私どもも検討いたしまして、さらにまたお尋ねをする機会があると思います。
私は……
○寺田熊雄君 まず、通産大臣にお尋ねをいたします。
対米自動車輸出は、業界が協議をして輸出を自制することは、日本の国内法上は問題がないようでありますが、アメリカの独禁法上の制約を受けるようであります。したがって、通産大臣が輸出をする各メーカーに呼びかけて慎重な対応を求めるほかはこの問題を解決する方法としてはないようでありますが、この種の行政指導によって目的が果たして達成されるのであろうか、何らかの立法による法的規制が必要ではないかと考えるのですが、この点いかがでしょう。
【次の発言】 それで、通産大臣はやはりうまくいけるという自信をお持ちでしょうか。
○寺田熊雄君 総理にお伺いしますが、対米自動車輸出問題につきましては、その手段や方法は別といたしまして、日本側の自主的な規制によってこの問題の解決を図るという点に関しましては、事実上日米間の合意はもうできているのだというふうに総理は理解しておいでですか。
【次の発言】 これは外務大臣にお伺いした方がいいんですが、きょうの大臣の御説明は、米国内における困難な事情は十分理解できますということをあなたがおっしゃったようですね。それから、総理にも、本大臣としては、問題の重要性にかんがみて、政府としても今後の対応について早急に検討を進めるべきである、というふうに御進言なさったわけでしょう。レーガン大統領……
○寺田熊雄君 防衛庁の防衛政策というようなものを国会でもたびたび論議されておりますし、また防衛白書にもうたわれておるわけでありますが、最近、ソ連の侵攻の可能性はきわめて少ないということが、大方の軍事専門家の意見であるようであります。また、最近はアメリカの制服組もソ連の直接的な侵略というようなものは、まず現実的な可能性といいますか、それが非常に少ないと見ておるようでありますが、この点は防衛庁の方も肯定なさいますか。
【次の発言】 長官のいまの御答弁、東西間の緊張は緩んでいるとはいうものの、という点は、これは非常にグローバルな、やはり米ソを中心とする東西間の緊張、それから説き起こして、それをも頭の……
○寺田熊雄君 きょう法務大臣、供託法、外国人登録法、この二法案を御提出になりました。 法務大臣の最近におけるいろいろな言動がいま問題になっておることは大臣よく御承知のとおりだと思いますが、その御発言というのは、十月の三十日の閣議後の記者会見の席上、検察の職務も社会一般から支持を受ける形で遂行されることが大切である、人の道をわきまえて努力するということだと述べられたというふうに伺っております。これは、榎本三恵子さんのロッキード事件の法廷における証言、非常にショッキングな証言でございましたけれども、その証言について法務大臣が御見解を問われた。その答えとしてお述べになったということなので、これは榎……
○寺田熊雄君 協定永住該当者、これは日韓地位協定に基づくものでありますが、懲役七年以上の刑に処せられた者、無期は当然でありまして、それから法律一二六号該当者、これは一年以上の懲役刑を受けた場合、刑期を務めました後に強制退去の対象となるわけであります。 ただ、日本人の妻を持つ音あるいは日本永住の外国人と結婚をしている者、そうして日本に生活の根拠を持つ者、こういう者を、その犯罪のゆえに必ず送り返すということが人道的な見地から果たしてどうだろうかというような批判がいままでもあって、この点御検討を願っておったと思うのでありますけれども、これらについて最近特例永住の道を開くのだ、そういう方針をおとりに……
○寺田熊雄君 関連。
【次の発言】 いま赤桐委員からも質問で触れられましたけれども、この仲裁制度それから人事院勧告制度は、憲法二十八条の勤労者の労働三権を奪うことの代償として設けられた制度であることは、累次にわたりまして最高裁判決、いまの非常に反動的な最高裁でもこれははっきりとうたっておるのですが、総理、あなたは憲法九十九条で憲法を守る義務がありますね、これは御存じでしょう。憲法二十八条からくる要請としてのこういうスト権禁止の代償措置としての仲裁制度、人事院勧告制度、これをお認めになるのですか。逃げないでひとつ答弁してください。
【次の発言】 誠意を持って処理なさろうとしておられることはわかり……
○寺田熊雄君 二院制は、一般的に申しまして、法案審議をダブらせることによりまして立法作業の慎重さを求めるものということができると存じます。それはまた、下院の少数党圧迫あるいは特定の階級の利益を擁護するなどの横暴を抑制する機能を営むものと言われております。 わが国の参議院は、古く良識の府と言われて、無所属の知識人、文化人の発言がそれを代表するように思われてまいりました。しかし、実際にはこれは戦後のきわめて短期間に限られまして、現在では完全に政党政治が支配しております。しかし、それにもかかわらず参議院は、衆議院がそそくさと審議して重要な論点を見逃しているような粗雑な立法作業に対して、時間をかけて……
○寺田熊雄君 ただいま大臣から提案の趣旨を御説明になりました裁判官、検察官の報酬、俸給のアップに関する法律案でありますが、ただいま御説明がありましたように、今年の四月一日にさかのぼって適用をされる裁判官、検察官というようなものの給与を見ますと、いずれも月額が二十五万程度の額であります。昨今の物価その他の経済事情にかんがみますと、これらの給与の額というものは決して多額であるとは考えられない。それぞれに教育を授ける子弟を有しておるこれらの職員の生活というものが決して豊かなものでないということが、われわれの常識で考えられるわけであります。人事院の勧告は、そうした区別をせずに、一律に本年の四月一日にさ……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねいたします。
刑法の改正案は、今国会提出を法務省におかれて断念したという新聞報道がありますが、この点はいかがなんでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、日弁連との協議もこれからなお御継続になりますか。それとも、これは打ち切られたんでしょうか。どちらでしょうか。
【次の発言】 この刑法改正案につきましては、保安処分が最大の論争点になっております。その上、法務、厚生、両省間の意見の不一致も伝えられておるわけであります。いままでも衆参の法務委員会でこの点の質問があったようでありますが、なお念を押しますために厚生省にお尋ねをしたいわけであります。保安処分制度に対する厚……
○寺田熊雄君 これは最高裁判所の方ですか、それとも法務省の方ですか、各国の法曹人口、各国といいましても、アメリカ並びにヨーロッパの先進国で結構ですから、それをちょっと御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 フランスは幾らと言われましたか。
【次の発言】 そうすると、人口に比例をしまして、日本の場合は、フランスを除きますと、そのほかいまあなたがおっしゃった諸国よりも著しく少ないということになりますか。そういうふうに伺ってよろしいですか。
【次の発言】 この法曹人口が少ないということは、法曹人口といいましても裁判官、検察官それから弁護士と、この三者がありますから一概には言えないけれども、仮に……
○寺田熊雄君 本年中に、最高裁判所裁判官がどのような人事の交代を生ずるのか、ちょっとその点を御説明いただきたいと思います。できれば裁判官のうち七十歳の定年に達する方々のお名前とか、それからその定年に達する年月日、それからその方々の前職、できれば民事、刑事のいわば専門部門といいますか、そういうものがもしおわかりになれば御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 長官を初め、環、栗本、本山と三裁判官が定年で退職をなさる。後任の裁判官も、恐らく弁護士の出身の裁判官がおやめになればまず原則として、時に例外もありますが、弁護士からこれは選任せられる。裁判官出身の裁判官がやめられれば、その後任は裁判官……
○寺田熊雄君 法務局職員の充実につきましては、今年度法務大臣大変御努力になりまして、まずまずの成績をおさめているように見ておるわけであります。 この問題は、職員の労働組合であります全法務労働組合の計算によります望ましい定員計画によりますと、大変な欠員があるわけであります。また、民事局長が過去において提出してくださった計画によりましても、まだまだ事務処理を完全にするためには相当の増員を必要とするというふうになっておるようであります。しかし、定員削減計画が毎年実施せられますので、相当の増員をしましても実質的な増員というものがどうも思うに任せないといううらみがあるようで、私どもは各地方に視察に参り……
○寺田熊雄君 最近新聞紙上で、裁判所における競売事件等をめぐる暴力団の活動あるいは暴力事件というようなものがしばしば報道せられるわけであります。現在、私がスクラップしておりますものだけで約五件ほどあるんですが、これは警察の方では、裁判所における競売事件等をめぐる暴力団の活動等についてはどの程度御調査になっておられるか、ちょっとお尋ねしたい。
【次の発言】 これは私は四月三日の朝日新聞で見たんだけれども、横浜の地裁で四月二日に暴力団が暴力で入札を妨害したという事件があったようですが、これはあなた方把握しておられると思うけれども、いまどうなっているか、ちょっと説明していただきたいんです。
○寺田熊雄君 この法案は、私どもが日弁連の理事をいたしておりましたとき以来、大変取り扱いに苦慮した問題でございます。 当時はもう五年に限る、つまり資格のない者を有資格者として認めるという特別な扱いは、これは本来好ましくないという立場をとりまして、この暫定措置は厳格に五年に限るという、たしか日弁連の理事会の意向がそのようなものであったと記憶しております。しかし、諸般の事情から、さらにまた、その五年が延長せられまして十年ということになったわけであります。 今回、それが当分の間ということで、事実上永久化するような結果になってまいったように考えます。しかし、本来厳格な試験を経て、人物、識見、学力等……
○寺田熊雄君 私は、ただいま可決されました証人等の被害についての給付に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党・国民会議、日本共産党及び一の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 証人等の被害についての給付に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 刑事事件における証人等の出頭及び供述が、公正な裁判の実現に不可欠なものであることにかんがみ、政府は、証人等が被害を受けた場合の給付額の引上げについて格段の努力をすべきである。 右決議する。 以上でございます。
○寺田熊雄君 郵政省の方は来ていらっしゃいますか。――先にあなたに伺います。 民事訴訟法における書類の送達は、特別送達を原則として、特別送達によらざる場合には書留郵便に付する送達あるいは簡易送達などの諸制度を採用しておるようですね。それで、これは民事訴訟法における特別送達、これは郵便官署でどのように扱っておられるのか。裁判所の方から郵便送達報告書という印刷物を取り寄せてみますと、いろいろ書き込む欄がありますね。この中で裁判所の方で書き込む個所はどことどこであるか、それから郵便官署の方で書き込むところはどことどこであるか、まずその辺からちょっと御説明いただけますか。
○寺田熊雄君 訴訟が裁判によらずして完結した場合の証人調書を省略、これは検証調書なども同様でありますが、いままでも最高裁の民事局長の答弁をお伺いしますと、あるいは法務省の民事局長の答弁をお伺いしますと、省略は和解の成立した当該の期日に行われた証人調書等の作成ということなのだと、ただし、集中審理が行われ、連続してたとえば三日証人尋問、証人調べが行われたという場合には、それはやはりその三日の証人調書の作成も省略ということになるでしょうと。というのは、これは民事訴訟法の百四十二条でしたか、当然当該の期日に調書が作成せられるということなので、それよりずっと一月も二月も前に行われた証人調書の作成まで省略……
○寺田熊雄君 最初に外務省の方にお伺いしたいと思います。
IBM事件については、アメリカの政府から日本の政府に対する申し入れとか協力の要請とかいうようなことはどの程度参っておるのか、その点をちょっと御説明いただきたい。
【次の発言】 そうすると、司法共助以外にはオフィシャルな申し入れとか要請とかいうものは全くないわけですか、外交ルートを通じての。
【次の発言】 この問題に関しては、外国のマスコミの報道と――外国といってもアメリカですが、それから日本のマスコミの報道との間には、若干日立、三菱電機のとった行動に関する評価といいますか法律的評価、それから、いわば社会道徳的な見地からする評価と違って……
○寺田熊雄君 河参考人にお尋ねをしますが、先ほどの意見陳述ではこの法律は非常に乱用せられる、あるいは組織の弾圧に使われる、強制退去の根拠とされるというようなお話がありましたね。そういう問題でちょっと具体的におっしゃっていただけますか。具体例を、余りだくさんでなくて
一つ、二つでいいですから。
【次の発言】 いま強制退去の場合に、韓国籍を取得すれば日本滞在を認めよう、韓国籍の取得を拒めば大村収容所に入れられてしまうというお話がありましたね。それからもう一つ、登録の切りかえの際に市役所などの職員が、朝鮮籍でなく韓国籍に移りなさいというようなことを勧誘するというような事例があるということも聞いてお……
○寺田熊雄君 最初に、裁判所で行われます不動産競売、動産競売もそれは現実にはございますけれども、主として不動産競売の問題でありますが、これにしばしば暴力団の介入があるということがマスコミをにぎわしております。 私も、この間ある事件の依頼を受けまして直接関係者から聞いたのでありますけれども、これは東京都下のある裁判所の競売で、くりからもんもんがたくさん押しかけてきて、その競売が行われなかったという実例があったようであります。そして、そのくりからもんもんを動員したと目される人間を呼びまして実情を聞いてみますと、その男が申しますのは、すべての競売ブローカーに言うことを聞かせる大ボスがおりまして、そ……
○寺田熊雄君 お二人の参考人の方々のお話を、大変興味深く拝承したわけであります。 まず、落合参考人にお尋ねをいたしたいと思いますが、お話では去年の七月ですか、五十六年の七月、この問題を法曹三者協議の議題とすることに合意をし、ことしの三月に合意ができた、そういうお話のようにお聞きしたんですが、原案が百二十万円とおっしゃたんですかね。私どもが聞いておりますのは、何か百万円という原案だったというふうにも聞いておったんですが、百二十万円だというお話でちょっとびっくりしたのですが、そして回数は十回ぐらいお話をなさったということであったようでありますが、そのお話し合いの中の主要な論争点ですね、これはどん……
○寺田熊雄君 日銀総裁にお尋ねします。 レーガン大統領の経済再建計画なるもの、これはずいぶん思い切った方針のようです。個人所得税の大幅な減税、大軍拡と、これはアメリカの新聞、雑誌などを見てみましてもずいぶん厳しい批判を受けております。先ほど総裁御自身おっしゃったように、財政赤字が八二年度が九百八十六億ドル、八三年度は九百十五億ドル、八四年度で財政を均衡させるという当初の提唱も達成が不可能になったということを認めたようでありますが、今後インフレの促進、軍事費優先による民間経済への打撃などが懸念されておるようであります。これは総裁としてはどういうふうにお考えでしょうか。願望を含めての観測というこ……
○寺田熊雄君 昨日に引き続きまして低レベルの放射能の処理についてお尋ねをいたすつもりでございましたけれども、きょうまた、F4戦闘機の爆撃装置をこれにつけるという問題でちょっと総理の御答弁が明瞭を欠くようであります。これは衆議院の予算審議が終了するまで執行を停止するというおつもりなのか。もしそうとすると、予算はなるほど衆議院の方が先議権はありますけれども、しかし、参議院もやはり同等の立場でこの審議に当たるのでありますからして、参議院の審議を全くネグレクトしてこの問題を処理しようというのはいかがなものでしょうか。参議院軽視につながるように思います。総理の御見解をお伺いいたします。
○寺田熊雄君 総理にお尋ねをいたします。総理は、就任の最初の所信表明ではもちろんでありますけれども、その後も、清潔な政治、規律ある行政は、国民の信頼を得る原点である、私は、引き続き、政治の浄化と厳正な綱紀の確保に努力していきたいと述べていらっしゃいますが、この御認識、この御決意にはいまでも変わりはございませんか。
【次の発言】 ところが、自民党の中では、御承知のように田中派というものが厳然としてございます。その頂点におられる田中元総理は、現在、破廉恥罪で刑事被告人として裁判を受けております。ところが、自民党の党員の方々が現在百九人もその刑事被告人である田中元総理の膝下にはせ参ずるということは、……
○寺田熊雄君 大蔵大臣にお伺いをいたします。 減税の問題は、いま国民的な願望となっております。これは、たとえば歳出の削減によって財政的な余剰を生ずるとか、まあよく言われます財政再建期間を延長しなければだめだというような論議もときどき聞くのでありますが、また、そのほかの課税方法によってこれを生み出さなければいけないというような手法もあるようであります。これは、歳出の削減については、大蔵大臣、いままでそれなりの御努力をなさったように私も見ておりますけれども、たとえばゼロシーリングであるとかマイナスシーリングであるとか、いろいろなことをしていらっしゃる。この歳出の削減によってというのは、今年度に関……
○寺田熊雄君 外務大臣にお尋ねいたします。大変御苦労さまでございました。
レーガン大統領との会談の模様については新聞紙上に報道をせられておるのですけれども、六月のサミットの前に、アメリカだけでなくて、西側のすべての通商国に対して市場のより一層の開放に努力するよう強く期待するという発言があったと報道せられておりますが、事実でしょうか。
【次の発言】 市場のより一層の開放というのは、中身はやはりあれでしょうか、オレンジとか牛肉とかたばこなどの農産物が中心になっていると考えてもいいようですが、外務大臣の御答弁では、自由貿易全般の見地から言ったようにもとられますが、大臣の受けとめ方はどんなふうでござ……
○寺田熊雄君 委員長、関連。
【次の発言】 ただいま矢田部議員からも質問がありましたように、現在の右翼の暴状というものはとうてい黙過し得ないものがあります。これは、ただに今回の日教組の会場の問題だけではないのであります。先般、右翼が日教組の事務局に押しかけまして、槇枝に会わせろということで、これを阻止しようとした書記局員にピストルを発射して重傷を負わせたというような事件さえも発生したことは、総理も国家公安委員長もよく御存じであると思うのです。こういう右翼の暴状、いま総理は憲法二十一条が表現の自由、言論の自由、集会、結社の自由を保障しておることはよく存じておるとおっしゃった。しかし、このような暴……
○寺田熊雄君 総理にお伺いいたします。
先般、三木元総理が総理に対して、現在の日本の政治は田中角榮君によって支配されておる、憂慮にたえないという趣旨のお話があったというふうに新聞紙上報道せられておりますが、こういう事実があったのでしょうか。また、それに対して総理はどのようにお答えになったのでしょうか。
【次の発言】 いま総理は、一部の政治家と三木さんが言ったとおっしゃいましたね。それは田中角榮という具体的な名前は三木さんはおっしゃらなかったのでしょうか。また、おっしゃらなかったとしても、やはりそういう趣旨のお話だったのでしょうか。
【次の発言】 いま二階堂幹事長の問題が証人喚問に関連して非常……
○寺田熊雄君 初めに、補正予算編成の最大の原因は六兆一千四百億の税収の不足によるものでありますが、このような税収の見込み違いは過去にも例がありません。これは赤字公債の増発を初め、人勧の凍結であるとか、これは非常にけしからぬ話でありますが、さらに恩給、年金の凍結であるとか、国民生活を非常に圧迫する悪い影響を与えておりますが、これに対して大蔵大臣は、世界経済停滞等の影響による経済情勢の変化というような弁明はなさるのでありますが、一言も反省の辞もありません。遺憾の意の表明もありません。これは一体どういうことなんでしょうか。責任をお感じになっていらっしゃらぬということなのかどうか、ちょっと釈明を求めま……
○寺田熊雄君 憲法改正につきましては、総理は中曽根内閣としては憲法改正を政治日程にのせることはしないということはおっしゃって、それはわれわれ了承いたしたのですが、さて、憲法第九条につきまして総理の御所見を伺いましたところ、個々の条文についての批判は差し控えたいという御答弁でありました。
しかし私どもは、一国の総理は国の基本法の中核をなす重要な条文についての見解の表明を避けるべきではない、率直に国民にこれを吐露すべきであるという見地から再考をお願いしておりました。これ、いかがでしょう。
【次の発言】 憲法の平和主義、民主主義、基本的人権の尊重を尊重すると、こうおっしゃる。しかし、いま現憲法の平……
○寺田熊雄君 先ほど北村参考人、藤井参考人のお二人方は、日本の自衛隊が他国と現実に戦闘を交えるというのは、日本が単独に小規模な侵略を受けるというような場合ではなくして、直截に言いますと、米ソが対決するような場合だというような、そういう御意見のように承りましたが、この点は海原参考人と阿曽沼参考人はどういう御意見をお持ちでしょうか。
阿曽沼さんから。
【次の発言】 もう一遍申しましょうか。
日本の自衛隊が他国と戦闘を交えるような場合を想定してあなた方防衛政策を論じられるわけですが、そういう場合というのは、日本がどこからか、どこの国からか小規模な限定的な侵略を受けるというんじゃなくして、現実には米……
○寺田熊雄君 法制局長官にまずお尋ねをしますが、宇宙天体の利用という問題に関しましては、宇宙開発事業団法が制定せられましたとき、宇宙条約の批准がありましたとき、そのほか最近も予算委員会、あるいは衆議院の外務委員会等で非常に精緻な討議が行われておるわけでありますが、その中で、去る四月四日の予算委員会におきまして秦豊議員の質問に対して法制局長官が、「憲法の範囲内であくまで専守防衛という見地から必要な情報を収集するために偵察衛星を保有するということについて、現行法制の規定だけに限って言えば、それを妨げるものはないと思います。」という答弁をしておられる。これは秦豊議員の質問というものがもともと戦略情報……
○寺田熊雄君 質問に先立ちまして、一言委員長に御要望をいたしたいと思います。 ただいま御審議いただくことになっておりますサラ金規制関係の両法案は、申すまでもなく議員立法であります。内容の非常に検討を要するものが多うございまして、私どもこれからも、その検討を要する内容につきましては、十分御審議をお願いしたいと思っております。 かつて、議員立法で薬事法が制定されまして、その際、薬局の開設制限の規定が盛り込まれたことがございます。これが、後に最高裁判所で、憲法の保障する営業の自由に対して必要かつ合理的な制限の範囲を超えるということで違憲判決を受けたことがございます。 これは昭和五十年でありまし……
○寺田熊雄君 質疑をいたします前に、一言、委員長にお伺いいたしたいんですが、私は、先般三月三日の委員会でも、このサラ金規制両法案は非常に問題点が多いので、できるだけ慎重審議が望ましい、したがって十分な審議時間をお与えいただきたいと、こういうお願いを特に委員長にいたしたわけです。ところが、きょう承りますと、私どもの審議時間というのは、私四十分、穐山理事が四十分ということで、これではとても慎重審議というわけにはまいらぬわけなんです。ですから、その点は御再考願えないものかどうかということをちょっと一言お伺いしたいと思います。
【次の発言】 まあ、委員長がそこまでおっしゃるわけですから、了承はできませ……
○寺田熊雄君 いま最高裁事務総長から裁判所関係の予算についての御説明をいただいたのでありますが、私ども、これは戦前からでありますが、裁判所の予算が行政官庁の予算と比較いたしますと、事業面の予算において全く比較にならないほど少額であるということを経験いたしております。判事、書記官等、職員の待遇につきましては、名目的な給与面では戦前と比較いたしまして多少改善を見たように思うんでありますけれども、なお実質的な面では決して行政官庁と比較してふさわしい待遇を受けておるかどうか、必ずしもこれは疑問がないわけではありません。ことに最近に至りまして、予算編成に昨年はゼロシーリング、ことしはマイナスシーリングと……
○寺田熊雄君 きょうは警察庁の警備局長においでをいただいておりますが、ちょっと時間の関係があるようですから、まず警備局長にお尋ねをいたします。 先般、警視総監公舎爆破未遂事件で、東京地裁で十一年ぶりに判決がありました。桐野敏博以下五人の被告人が無罪の判決を受けまして、検察庁の控訴断念によって無罪判決が確定したようであります。非常にこの判決いろんな意味で考えさせられる面が多いのでありますが、とりわけ判決理由の中で、五人の自白調書の信用性が全く否定されていますね。裁判官の判断として、この自白が利益誘導の結果なされたという疑惑の表明があるように報道せられておるわけであります。もしそうしますと、捜査……
○寺田熊雄君 先日、予算委員会で公安調査庁長官においでいただいたんですが、ちょっと時間がなくて質問できませんで、大変失礼しました。 質問の要点は、右翼の問題なのでありますが、私どもは過去の歴史といいますか、戦前で右翼の暴力的な行動がずいぶん政治を動かしたという体験を持っております。血盟団事件は言うに及ばず、その前にも浜口雄幸首相が凶弾に倒れる、井上蔵相であるとか、財界の団琢磨氏であるとか、ずいぶんそういう事例がありました。それから、当時は陸海軍の軍人がそれと結びついておるということもありましたし、警察なども薄々そういう事情は知りつつ、思い切った処置をとらなかったというような事例もあったようで……
○寺田熊雄君 最初に、この建物の区分所有等に関する法律と不動産登記法の一部を改正する法律、この両法律を改正することを必要とすると、その背景となった社会的事実、それをまず詳しく説明していただけませんか。
【次の発言】 この法律、非常に浩瀚な法律でありますので、まだ詳細に目を通してそしゃくする時間的余裕はなかったわけでありますが、いまあなたのおっしゃったそういうもろもろの法改正の必要性、そういうものがこの両法律の改正のどの部分にどのように生かされているか。詳細はちょっと時間的ないま制約があってできないんですが、その主要な部分だけちょっと説明していただけますか。
○寺田熊雄君 本法案の五十九条でありますが、これは債務不履行によるものでもない。それから一般的な抵当権の設定によるものでもない。ただ周囲の人々に対して迷惑をかける行為がある、そのために著しくマンションにおける共同生活に支障を生ずるという事情で所有する不動産を競売させられると。いわば私的所有権の剥奪をもたらす、私としては、何か画期的な制度のようにも思うのですが、この共同生活の維持が困難になるという点、実際問題としては非常にこれは争われる問題だと思いますが、これはどの程度、またどのような態様の行為があった場合はそういうふうに見られると、一般的なメルクマールになるような事態が考えられますか。その点を……
○寺田熊雄君 冒頭に警察庁の方にお尋ねをしますが、去る五月十日、奥田福岡県知事が県議会ロビーで右翼団体の者から暴行を受けたことが報道せられております。
これは、私どもとして、暴力による政治への干渉という、とうてい軽く見逃すことのできない事実でありますが、一応新聞紙上に報道せられてはおりますが、警察が把握している限度で事実をまず御報告願いたいと思います。
【次の発言】 当日は奥田知事を支援する婦人たちの叫び声と、右翼のいつもの大変強力なマイクによる宣伝とが交錯いたしまして、騒然たる空気であったというような新聞報道もありますし、それで右翼のうちの相当部分が暴力団であるということは、かつて警備局長……
○寺田熊雄君 関連。
【次の発言】 中曽根内閣も小・中学校の学校内の暴力問題をこれ国家的な問題として取り上げるということでありますが、この対策をあなた方がお立てになるとしましても、一体その子供たちの学校の中の暴力がどういう原因で起こるかという原因を、まずあなた方が確められませんと有効な対策というのは立てられませんね。これはもう当然の原理ですが、私は文部大臣がこの問題の原因の一つに、占領軍の政策があるというようなことをおっしゃったことを新聞で読んだのですが、占領軍の政策、御承知のように憲法、それから教育基本法、六・三制等を考えても、なぜ占領軍の政策がこの問題の原因なのかとうてい理解できないので、……
○寺田熊雄君 関連。
【次の発言】 きのうのワトキンズ海軍作戦部長の記者会見の詳細は、もう外務省は全文を入手しておられると思いますが、非常に重要ないろいろな要素を含んでおりますので、とても三分間ではこれは質問できないんですが、第一に、日本に対して米国は日本周辺千海里のシーレーンの防壁、防衛障壁を創設することを強く求めているという部分があります。私ども、やはりアメリカの世界戦略の一環として日本がとらえられている、したがって、シーレーの防衛というものは、もう日本の自衛、ディフェンスの領域を踏み出していると考えておるんですが、やはり、はしなくもこれはアメリカの強い要請によって引き受けたということを裏……
○寺田熊雄君 まず、談合の問題についてお尋ねをいたしますが、前の始関建設大臣は、談合はすべて悪であるとまで言い切られたのでありますが、現大臣はこの問題についてはどういう基本的な姿勢をお持ちでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、いまの大臣の御所論は、刑法の規定に反しない限りは談合は容認するという、そういうふうにお考えですか。
【次の発言】 一言でつづめますと、結局、大臣のお考えは、刑法の談合罪に該当しない限りは談合も容認すると、こういうことになるんでしょう。
【次の発言】 公取の委員長はいらっしゃっていますか。――公取委員長は談合をどうお考えになりますか。独禁法の第三条該当行為、あるいは団体……
○寺田熊雄君 日銀総裁、大変御苦労さまです。
景気の見通しについては、大別いたしますと悲観論と楽観論とがあるようであります。総裁は、前回この予算委員会の席上、見通しの困難について意見をお述べになりましたが、総裁としては景気の見通しについては楽観論をおとりになりますか、それともやっぱり悲観論者でしょうか。その点をお伺いしたいんです。
それから、いずれの説をとるにせよ、金融政策の出番というのが近い将来あるんでしょうか、また、その効果はどの程度のものなんでしょうか。それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 金融政策の出番がございますか。
○寺田熊雄君 ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任についてその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの上田君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。よって、私が委員長に選任されました。
【次の発言】 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
ただいま皆様方の御推挙によりまして、本委員会の委員長に選任せられました寺田でございます。
本委員会は、前国会の参議院改革協議会の答申に……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
国民生活・経済に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前十時一分散会
○寺田熊雄君 死刑囚の再審事件におきまして、死刑判決の執行力が失われる時期について、法務当局は現在の段階でどのような見解を持っておられますか、ちょっとお伺いしたい。
【次の発言】 これはよく御存じのことでしょうが、再審決定の確定時だという有力な学説がありますね。そして、免田事件の場合に、検察庁というべきか、法務省というべきか、ともかくあなた方は、再審の第一審判決の言い渡しがあった時点で免田栄氏を釈放されましたね。これは私どもの主張に沿うものでありましたけれども、前田刑事局長、いままでなかなか慎重に対処されて、検討いたします、検討いたしますと言い続けておられたのだけれども、今回結論としては私ども……
○寺田熊雄君 ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任についてその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの亀長君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。よって、私が委員長に選任されました。
【次の発言】 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
ただいま皆様方の御推挙によりまして、前国会に引き続き、本委員会の委員長に選任せられました。
今国会におきましても、皆様方の御協力をいた……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
まず、小委員会の設置に関する件を議題といたします。
本件につきましては、理事会において協議いたしました結果、お手元の資料のとおり技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員会、高齢化社会検討小委員会及び生活条件整備検討小委員会を設置することに意見が一致いたしました。
理事会の申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
また、各小委員につきましては、各会派からお手元の資料のとおり推薦がございました。
各会派推薦のとおり選任することに御……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、真鍋賢二君が委員を辞任され、その補欠として井上裕君が選任されました。
【次の発言】 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
国民生活・経済に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをしますが、文藝春秋の十二月号に「大新聞は田中角栄をリンチにした」と題する加瀬英明氏と法務大臣、あなたとの対談は、これは政治家とマスコミの関係、政治家と道徳の問題、被告人の人権などの問題に関しまして、大変興味のある論争点を提起しております。この対談の中に強調されておりますあなたの御主張は、私どもから見ますととうてい受け入れがたいものでありますけれども、あなたの行革委員会における答弁などをお聞きしますというと、あなたは対談の中でこそ「政治家は下賤の徒」であるとみずからを卑しめているのにもかかわらず、この行革委員会の中では、この対談における自分自身を人権を守る正義の士……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをいたします。 現在、この委員会の審議の対象となっております裁判官、検察官の給与引き上げに関する法律案ですね、これは、大臣の提案理由の御説明によりますと、一般の職員の給与に関する引き上げの措置がなされておるので、それに準じて裁判官、検察官の給与を引き上げることになったという御説明になっていますね。ところが、一般の職員の給与は、御承知のように昨年度、昭和五十七年度人事院勧告は、これは全く完全に無視されたわけであります。五十八年度も人事院勧告は六・四七%の引き上げをすべきである、こういう趣旨の勧告がなされておるわけでありますが、ただいま上程せられております法律案は、……
○寺田熊雄君 ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任についてその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの上田君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。よって、私が委員長に選任されました。
【次の発言】 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
ただいま皆様方の御推挙によりまして、前国会に引き続き、本委員会の委員長に選任せられました。
今国会におきましても、皆様方の御協力をいた……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十二月二十七日、上田稔君が委員を辞任され、その補欠として斎藤十朗君が選任せられました。
また、去る一月十七日、斎藤十朗君が委員を辞任され、その補欠として梶木又三君が選任されました。
【次の発言】 小委員長の選任について御報告いたします。
委員の異動に伴い欠員となっておりました技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員長につきましては、去る一月二十五日、梶木又三君を選任いたしました。
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告をいたします。
去る二月四日、塩出啓典君が委員を辞任され、その補欠として刈田貞子君が選任されました。
【次の発言】 国民生活・経済に関する調査を議題といたします。
本日の委員会は、先般当委員会が三班に分かれて行いました委員派遣につきまして、各班の派遣委員からそれぞれ御報告をお願いすることになっております。
それでは、第一班、愛知県においでいただきました班の御報告を松岡君にお願いいたします。松岡君。
【次の発言】 以上で松岡君の御報告は終わりました。
次は、兵庫県、岡山県……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
国民生活・経済に関する調査を議題といたします。
本委員会は、技術革新に伴う産業・雇用構造検討小委員会、高齢化社会検討小委員会及び生活条件整備検討小委員会の三小委員会を設置し、それぞれ調査を進めてまいりましたが、先般、各小委員長から委員長のもとに中間報告として調査報告書が提出されました。
この際、調査報告書の概要につきまして、各小委員長から説明を聴取いたします。梶木小委員長。
【次の発言】 次に、安永小委員長の御
説明を求めます。
【次の発言】 次に、亀長小委員長の説明を聴取いたします。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから国民生活・経済に関する調査特別委員会を開会いたします。
国民生活・経済に関する調査の中間報告に関する件についてお諮りいたします。
去る一日、国民生活・経済に関する調査報告書(中間報告)を議長に提出いたしましたが、その概要につきまして議院の会議においても報告をすることとし、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
国民生活・経済に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出……
○寺田熊雄君 お許しを得まして、一言退任のごあいさつを申し上げます。 顧みますと、一年前に当委員会の委員長を仰せつかりまして、初めての委員会でございますので、当初は非常にどうしたらいいか手探りのような状態でございました。ところが、委員各位の大変有益な御助言や温かい御協力のおかげで、三つのテーマとそれからそれぞれに対応する小委員会ができまして、順調な滑り出しをすることができました。以来、大変このように和気あいあいと委員会の運営ができましたことを大変喜んでおります。 今、対馬さんと話をしておりましたが、それは議案の審議がないせいだというような批判もございましたけれども、それはともかくとしまして……
○寺田熊雄君 風俗営業等取締法の改正案の審議に当たりまして、各方面からさまざまな批判や危倶が表明されております。殊に警察官の権限を拡大するというふうな見方をするものが多いわけであります。それに対して非常な不安や危惧を表明する、これは日弁連の批判の中にもそうした趣旨がうかがわれるのでありますが、なぜ警察の権力の拡大がそのように不安の対象になるかと申しますと、これはやはり警察官の社会的な信用度が必ずしも高くない、社会道徳的な廉潔度もそう高いものとは評価せられておらない、また、職権の乱用も非常に懸念されておるということ、これが一般的な私は風潮だと思います。これは必ずしも日本だけではありません。世界的……
○寺田熊雄君 関連。 我々は、やはり国会の今までの慣例等もこの問題についてはかんがみる必要がある。 あなた方も御存じだと思うけれども、過去においてロッキード事件など、捜査の秘密でさえも委員会の強い要求があれば秘密会と称して理事会には全部報告しているというような慣例もある。 あなたは、この内容は秘密でないと言われる。秘密でないものならば、委員の要求があれば拒む理由は全くないわけだ。殊に、そういう覚書の内容というようなものは法案の立法過程だ。法案の立法過程を明らかにすることは法案の内容を明らかにすることだ。また法の運用についてもそれが示唆を与えるわけだ。それならば、その法案の審査に必要な資料……
○寺田熊雄君 大臣は、ただいまお述べになりました所信表明の中で、涜職、脱税等、国民の社会的不公正感を助長する犯罪が後を絶たないと論じておられます。この涜職はもちろん社会的な不公正感を助長するでありましょうけれども、それ以上に国民の政治や行政に対する信頼を失わしめるものであります。 この際、特に収賄の当事者が内閣総理大臣でありました田中角榮元首相の問題にも触れてみたいと思うのでありますが、これは先般の東京地裁の判決にもありましたように、その社会に及ぼした悪影響ははかり知れないものがあるわけであります。その意味で田中氏自身が東京地裁の冒頭手続で言っておりますように、その罪万死に値するはずであった……
○寺田熊雄君 今国会で日切れ法案としまして、三月末日に所得税法の一部改正法案が可決されたわけであります。その中に国税通則法百十六条の改正が含まれております。これは現下の財政難にかんがみまして、税制調査会で「今後の税制のあり方についての答申」というものが五十八年十一月に出されておりますが、その中に「立証責任その他の争訟手続関係」、第一として「立証責任に関する基本的な考え方」というような部分がありまして、第二にまた「証拠申出の順序に関する整備」というものがうたわれておりますが、こういう専ら国税の領域から眺めて、裁判関係における各当事者の立証責任の分配でありますとか、あるいは立証責任の転換であります……
○寺田熊雄君 私は、裁判官とその業務執行に当たっての心構え、世論に対する考え方等をまず問題としてみたいのであります。 これは裁判官だけではございませんが、およそ権力を持つ者、国家権力を担っている者は事柄によりましては他人の死命を制する力を持つものでありますので、常に謙虚に他人の批判に耳を傾けてほしいと考えるのであります。裁判官は、裁判に当たりまして憲法なり法律なり、最後には自分の良心をよりどころとしていかなければいけません。したがって、個々の人物の自己に対する願望であるとか、あるいは新聞の論調であるとか、そういうものに動かされてはいけないということは言うまでもありません。ただ、人間であります……
○寺田熊雄君 国籍法の改正案、それから戸籍法の改正案、この両法案につきましては、多年にわたりまして事務当局が大変な御努力をなさったことをよく承知しておりますので、その御努力に対して敬意を表するのにやぶさかではないのであります。ただ、御承知のように、国籍法は憲法に附属する重要な法律でありますし、いずれも世界人権宣言、各種の条約とも関連をいたします。それゆえ、その法案の審査は私どもとしましてはできるだけ心残りがないような、また後日この法案の審議の跡をたどる学者、実務家等があります場合に、同会の審議が充実したものであるという印象を与えることができますように、できるだけ十分な審議をいたすべきものである……
○寺田熊雄君 刑事訴訟法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 免田事件、財田川事作など死刑確定者の再審裁判において無罪判決が相次いでおりますが、このことは、我が国の刑事裁判には不幸にして誤判が多数存在することを示しております。ところで、この事態に対応する現行刑事訴訟法第四編再審の規定には不備な点が少なくありません。 我が党は、既に一九七九年から再審法改正案を国会に提案してまいりましたが、このたび、従来の提案に死刑再審事件における刑の執行停止、身柄の釈放などに関する所要の修正を加え、装いを新たにして提案するものでありまして、その要点は次のとおりであります。 第一に……
○寺田熊雄君 ことしの九月に全斗煥大統領が来日するという予定のようであります。これは昨年の一月、中曽根総理が韓国を訪問なさった際に、全大統領の訪日を招請し、全大統領がこれを受諾したという一連の手続に基づくものでしょうか。外務省の方にまずお伺いしたい。
【次の発言】 私がお尋ねしたのは、来られるということはわかったのですが、これは昨年の一月に中曽根さんが行かれましたね。そうして全斗煥氏を招請した、全斗煥氏の方はこれを受諾した、こういう一連の手続に基づくものでしょうかと言ってお尋ねしたんです。
【次の発言】 ごく最近のことですが、この訪日について韓国の李源京外務大臣が日本人記者団との会見に応じて、……
○寺田熊雄君 日ソ漁業条約の締結に伴いまして、塩釜港がソ連漁船の寄港地となりましたね。ところが、全国の右翼が結集してソ連の漁船員は埠頭のかごの鳥のようになったと言われるんです。ソ連の抗議もあったそうですけれども、せっかく日ソの対話の機運が出てきたときにこういうようなことがあったということは決して望ましいことではないと思うんですが、大臣の御所見はいかがでしょうか。
【次の発言】 私も、ソ連の人々に来てもらいまして、岡山のデパートでソ連の物産展などを催したことがあるんですが、そのときはまだ右翼に対する予備知識が十分でありませんで、その会場に右翼が入り込んでガーガー言って、ソ連のせっかく来てくれたお……
○寺田熊雄君 関連して。
木原参考人にお伺いしますが、問題の土地ですね、それが永久に処分を不可能にするということが法律的にはどういう方法で可能になるのでしょうか。それについての御意見を聞かしていただければ……。
【次の発言】 それでは今の問題で、外山参考人の御意見をちょっと聞かせてください。
【次の発言】 今の問題は、信託者それから受託者の存続とかあるいはその意思決定機関による意思決定の変更とか、そういうことによって脅かされるおそれというものは絶無でしょうか。やはりそこに、木原参考人の言われるように、国の立法で何か絶対的に処分が禁止せられるような担保といいますか、例えば不動産の場合は登記面で……
○寺田熊雄君 自民党の政調会内に司法の公正に関する特別委員会なるものができまして、既に何回も委員会を開いて諸般の調査、審議を進めておられます。 その審議の経過を調べてみますと、重点はロッキード事件の見直しにあるように思えるのであります。この会は非公開であると言われておりますが、既にその審議の内容が相当マスコミに漏れて詳しい報道がなされております。例えばサンデー毎日の十二月九日号などはかなり詳細な記事内容でありますし、フォーカスなどは鬼頭元判事補がその委員会の玉置委員長その他の有力なメンバーと面接している写真まで掲載しておるのであります。その審議の中で、玉置委員長が、ロッキード事件は余りにも政……
○寺田熊雄君 まず、大臣の所信表明にもありました刑事施設法案の不提出に関連してお尋ねをしたいのですけれども、その前に刑務所の問題で最近ちょっと新聞をにぎわしたものが二つほどございますので、その問題について先にお伺いをいたします。
一つは、ことしの三月十四日に新聞報道がなされた大阪拘置所で覚せい剤の密売組織があるのではないだろうかということで捜査を始めたという問題があったようでありますが、これについてちょっと御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 これを送った人間は既に検挙されたわけですか。
【次の発言】 次に、これも三月二十四日の報道でありますが、外掃作業中の受刑者が逃走をしたという……
○寺田熊雄君 一昨日のこの委員会におきまして、私は刑事施設法案並びに留置施設法案についてお尋ねをしたわけであります。その際、警察庁の福島審議官の御答弁によりますと、刑事施設法案と留置施設法案との合体法案、刑事施設並びに留置施設法案という仮称ですが、この合体法案は来通常国会に法案が提出される際にもやはりあり得るだろうかということをお尋ねしたわけであります。ところが、福島審議官は刑事施設法案並びに留置施設法案の二本立てで出すのが筋でありますということをひたすら強調されて、合体法案で提出することもあり得るかという私の質問に対して明確な答弁をなさらなかったわけであります。しかし、自民党の法務部会の関係……
○寺田熊雄君 法務省の予算につきましては、法務省の仕事というのはいずれの部門をとりましても職員の働きによって賄うという、そういう仕事が大部分で、余り事業官庁、産業官庁のように投資を伴ったり、あるいは事業を行うために経費を必要とするという、その方の経費が人件費をはるかに上回るというのと大分趣を異にしております。全般としてはどうももうちょっと増加してしかるべきではないかと思われる分野が多いのでありますが、その細かい点はまた後でいろいろお尋ねすることにしまして、きょうは、我が国の治安面はおいてゆるがせにできない事件の一つとしてグリコ・森永事件があるわけであります。そのことで警察庁の刑事局審議官におい……
○寺田熊雄君 今事務総長からこの予算の説明を承ったわけでありますが、私ども戦前の裁判官をいたした者としましては、当時は最高裁判所事務総局なんというものはありませんで、全部司法省が取り扱っておったわけであります。私どもの友人で大蔵その他の行政官庁に行った者がかなりおりますので、そういう連中といつも会うて話をしてみますと、何とまあ司法省の予算というのは他省庁と比べると貧弱なことよと慨嘆久しゅうすることが多かったわけでありますが、最高裁ができまして事務総局が裁判官その他の事務を取り扱うことになりまして、外部から見ておりますと、やや戦前とは違っていろいろな面で予算面の充実、備品あるいは宿舎の整備等で戦……
○寺田熊雄君 前回の委員会で法務大臣からこの法律案の提案理由の説明がございました。その説明書の中に「いわゆる過激派裁判等を契機として、裁判所又は裁判長によって被告人に付された国選弁護人の弁護方針と被告人等の裁判への対応方針の相違等から国選弁護人がその身体に害を加えられ」るような事態が発生していることにかんがみという御説明があるわけでありますが、私どもも弁護士の一人としまして、依頼者と事案の見方であるとか、あるいは特に防御の方針について意見が異なる場合に非常に苦慮することが多うございます。その場合、私選弁護、民事でもこれは自分で依頼者との間で契約を結んだという場合には、もうどんどん辞任してしまう……
○寺田熊雄君 私は、日本社会党を代表して、賛成の立場から討論をいたします。反対討論がありませんので、賛成の立場からの討論というとちょっとそぐわない感じがないでもありませんが、本法案につきましてはまだまだ論じ足りない点が多々あるのであります。しかし質疑が既に打ち切られておりますので、討論の場をかりて問題点を指摘して、法務省当局にも御検討を求めたいと思うのであります。 その第一は、質疑の段階でも、また立法に関する法曹三者協議の場でも論議になりましたが、国選弁護人の被告人側からなされます危害に対する補償については単独の法律によるべしとの論議がなされておったことは明らかであります。それが大蔵省当局の……
○寺田熊雄君 お三人の方にそれぞれお尋ねをしたいわけですが、最初に森参考人にお尋ねをします。 今お話を伺いますと、今の不動産登記に関するすべての記入例といいますか、いろいろな所有権の変更やら、それから抵当権設定その他不動産登記に関するさまざまな法制度がありますね。それが登記簿に記入されている。それを全部コンピューターは結果的に理解すると同じような効果を生めるものなんでしょうか。例えば所有権の移転のときに、もしこういう条件に違反した場合にはそれが無効になるというような特約事項というようなものがありますね。そういうようなものももちろん理解し得るわけでしょうか。 それから、漢字の問題が非常に御苦……
○寺田熊雄君 この法案と登記特別会計法案とは一体をなしております。登記事務にコンピューターを導入するものでありますが、それは主として乙号事件の現在の量的拡大に対応し切れない職員と、庁舎の増改築の困難、それから生ずる国民の時間的ロスなどの解決のためと考えられておりますけれども、しかし、それは甲号事件の処理も同時にコンピューター化されるのでありまして、登記簿が従来の紙に文字で書かれたものから磁気ディスクに記号でファイルされることが前提となっております。それゆえ、この会計の歳入を乙号事件の手数料で賄うというのは誤りでありますし、コンピューター化を急ぎ過ぎますと、勢い手数料の引き上げという安易な方法に……
○寺田熊雄君 今回の法案の提出を見るに至りましたまでの経緯につきまして、土地家屋調査士会の方はかなり以前から法人設立についての会内のコンセンサスができておったようでございますが、司法書士会の方は、今回円満にコンセンサスができまして大変結構なこととは思いますけれども、若干時間がかかりましたね。それで、青年諸君が異を唱えておられたということを聞いておるわけですが、この協会設立についての反対論ですか、その論拠はどこにあったんでしょうか。どういう点がそういう方々の反対論の骨子をなしておったんでしょうか。その点ちょっと御説明いただけますか。
【次の発言】 そういう反対論を克服して皆様方が会のコンセンサス……
○寺田熊雄君 まず、現在の司法書士及び土地家屋調査士の数ですが、これはどのぐらいいるか、ちょっとお聞きしたいんです。衆議院でこれ数は出ておりますが、一応参議院でも会議録に載せたいと思いますのでお願いします。
【次の発言】 弁護士の場合でもこれは国際的にいろいろと比較をされておるわけでありますが、結局司法書士に対する国民的な需要というものがどのぐらいあるのか、それから土地家屋調査士に対しても国民的な需要が一体どれぐらいあるのか。それがその今の数字が需要を満たすに足るものかどうか。もし需要を満たし切れないものであるならば、それをどういうふうに処置していくかというふうな問題があるわけですね。
まず……
○寺田熊雄君 改正法案の第十八条を見ますと、「この法律の施行に関し司法書士の試験、資格の認定、登録及び業務執行並びに協会の設立及び業務執行について必要な事項は、法務省令で定める。」という規定がありますが、これは法務省としてはどういう内容の省令を予定しておられるのか、ちょっと御説明していただきたいと思います。
【次の発言】 ただ、これは協会の問題だけじゃなくて、司法書士の試験、資格認定、登録、業務執行と、この規定もありますね。これはどうですか。
【次の発言】 司法書士、土地家屋調査士両法や、公認会計士、税理士、弁護士等それぞれの根拠法を見ていつも感ずるのですが、職分も違いますし、多少歴史的な経緯……
○寺田熊雄君 工場抵当法の改正が議員提案でなされたわけでありますが、この議員提案の本法案について郵政省としてはどのように考えておられるのか、まずそれをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 有線テレビの現在における普及状況、それから将来はどういうふうにこれが推移するのか、また現在においては有線テレビの規模というのはどの程度のものか。今かなりな資金調達の必要があるというお話でありましたが、大体資本額はどのぐらいのものなのか、従業員数はどのぐらいか、加入世帯数はどれほどのものなのか、これが支配するエリアはどんなようなものなのか、そういう点をまず説明していただきたいと思います。
○寺田熊雄君 有線テレビジョン放送法第三条の施設の設置について許可申請をする者は、施設を所有してみずから放送事業を営もうとする者であるならばその者がすることは当然のことでありますが、施設の所有者がみずから放送事業を行うのではなくして他人にこれを貸し付ける、そしてその他人が放送事業を営む場合は、許可申請をするのは当該の事業を営もうとする者ですか、それとも施設の所有者ですか。まずそれを明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 そこで、施設を設置することについての許可というものはどのような目的で許可制にしたのか。この法律の第四条を見ますと、施設許可に関連するものとしては第一項の第一号で、そ……
○寺田熊雄君 先に警察庁にお尋ねをしますが、最近各紙に、警察署における被疑者の取り調べ室に暴力団の殺人事件の被疑者に愛人である女性を呼んで、しかもその被疑者が愛人を抱いているというような写真まで撮影させたという記事が写真入りで報道をせられておるのであります。これは常識ではとても考えられませんし、私ども本当にこんなことがあるんだろうかと疑ったようなわけであります。通常の刑事事件ですと、正式の妻を会わせるのでも一々私ども弁護人が捜査課長なり警察署長にかけ合って、そして面会させるというほど厳格な処置をしておるのであります。それが一転して暴力団になりますと、愛人を抱かせるなどというような言語道断な措置……
○寺田熊雄君 去る九月三十日から十月三日までの四日間、二宮文造委員長、小島静馬理事、飯田忠雄理事、橋本教委員、柳澤錬造委員、中山千夏委員と私、寺田熊雄の七名は、検察及び裁判の運営等に関する調査の一環として、最近における司法行政及び法務行政に関する実情等につき調査のため、宮城県、山形県及び福島県の東北三県に行ってまいりました。 派遣日程の第一日目は、仙台高等裁判所において、仙台高等裁判所、仙台高等検察庁、仙台地方裁判所、仙台家庭裁判所、仙台地方検察庁、仙台法務局、仙台矯正管区、東北地方更生保護委員会及び仙台入国管理局の各機関から管内概況につき説明を聞き、懇談を行い、第二日目は、宮城刑務所及び仙……
○寺田熊雄君 最初に、外務省のアジア局長が御出席になりましたが、外交官との会見を予定していらっしゃるようですから、先にお尋ねをしたいと思います。 外国人登録の問題では、従来法務大臣と外務大臣のこの問題に対処するお考えに若干の相違があるのではなかろうかというような感じを持ったことがあります。外務大臣の予算委員会における答弁、日韓閣僚会議後の記者会見の場における御発言等を見ますと、法務大臣よりはやや前向きの点でニュアンスの差を感ずるのでありますけれども、何らか外務省におかれましては韓国側の要望を踏まえてこの問題を前向きに対処する、つまり直截に申しますと指紋押捺の問題、この制度的な改正を望んでおら……
○寺田熊雄君 マスコミを大変にぎわわしております三浦和義君の事件についてお尋ねをいたします。
三浦君は、六十年の九月十二日午前零時ごろ、警視庁によって逮捕されたようでありますが、すべて警察、検察におかれては、こういう逮捕の場合にはできるだけ被疑者の人権を尊重して行うべきである、これは当然の道理でありますけれども、この点は警察庁それから法務省もお認めになりますか。
【次の発言】 法務省も警察庁もともに、逮捕に当たってできるだけ被疑者の人権を尊重しなければいけないという点はしっかりと認識していらっしゃるようでありますが、三浦君を警視庁の方で逮捕なさった、そしてその逮捕そのものは、犯罪がなされてお……
○寺田熊雄君 最初に、日ソ平和条約をめぐる北方領土の問題をお尋ねしたいんですが、北方領土を要求する、アメリカの秘密外交文書などを見ますと、日本のクレイムズという、要求という言葉を使っておりますが、この日本の要求というのは政治的な要求でしょうか、それともやはり法律的な正当性を持つと外務省は考えておられるんでしょうか、その点をまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 アメリカの秘密外交文書が発表されたね、ああいうものの中に日本のクレイムズという言葉が使われているからね。
【次の発言】 いや、私がお尋ねしたのは、日本がソ連に対してこの四島を当然日本に返還すべきであるという主張をしているでしょう。そ……
○寺田熊雄君 森長官の所信をお伺いいたしましていろいろと考えさせられたのであります。歴代の長官の所信をずっと一べつしてみますと、やはりそれぞれの時代の要請というものを反映しているようにも思えますし、かつ長官の世界観的なものが必ずしもそこににじみ出ていないとは言い切れない面があるように思うのであります。例えば四十七年に大石長官、初代長官が所信を表明されたときには、自然環境の保護というのが第一の抱負として挙げられておったようであります。ところが、このかけがえのない自然の保護という人類的な欲求というようなものが、歴代の長官によって次第次第に後回しにされてきておる状況も見受けられないではないのでありま……
○寺田熊雄君 法務大臣にまずお尋ねをいたしますが、天皇在位六十年祝賀に関連をいたしまして恩赦を行うかどうかという点が先般取りざたをされまして、その後、中曽根総理大臣も恩赦は行わないということをおっしゃったようでありますが、これは中曽根内閣として正式に決定されたものでしょうか、ちょっとお尋ねします。そしてまた、行わないというのはどのような理由で行わないというのか、それもあわせて御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 これは大変結構なことだというふうに私も思っております。恩赦を行えという人々のその動機をそんたくしてみますと、公選法によって公民権を喪失した人を救い上げようというような政治的な思……
○寺田熊雄君 この法務省から配付していただきました法律案の資料によりますと、簡易裁判所の訴訟事件、督促事件、調停事件の増加が著しいのでありますが、その原因と対策についてお伺いをいたします。
【次の発言】 今、六十年度が五十九年度に比較して減少している数字があらわれているというお話がありました。これは時間の関係がありますので、六十年度の数字がおわかりでしたら後で届けていただけませんか。
【次の発言】 それから、地方裁判所の不動産競売事件、債権に対する強制執行等の事件の増加、これもまたこのお配りいただいたパンフの数字によりますと非常に増加が著しいですね。これも同じような原因なんでしょうか、ちょっと……
○寺田熊雄君 法務局の整理統合、法務局といいましても支局は入らないんでしょうが、出張所、これの統廃合はどういうふうに計画され、どういうふうに進んでおるでしょうか、ちょっと御説明
いただきます。
【次の発言】 これは、法務局の事務は次第に増加しますね。だから職員はできるだけそれに見合うように増員をせよということが大体衆参を問わず法務委員会全体の意向のようですから、職員は減らすということはないんでしょう。一に財政的なメリットを追求しているわけですか。地元の民衆は、やはり法務局出張所が地元にあった方がいいということをみんな希望しますね。そのために土地を提供するというようなことも過去に幾多もあったわけ……
○寺田熊雄君 まず、この法律の基礎になっております扶養義務の準拠法に関する条約、これがヘーグの国際私法会議で合意を見たようでありますが、ヘーグの国際私法会議の歴史、それから我が国のこれに対する関与度、国際私法統一を目指して採択されました条約の数、内容、我が国が既に批准したもの、随分多岐にわたりますけれども、これを御説明していただけますか。
【次の発言】 大変細かいことをお聞きしますが、こういう国際私法会議を主管する官庁としては、もちろん外務省もこれは関与せざるを得ないのですが、外務省と法務省とどっちが重いというか、ウエートを占めていますか。
○寺田熊雄君 大変簡にして要を得た御説明をいただきまして、ありがとうございました。 まず第一にお伺いしたいのは、先生方がおっしゃった関係資料の五十二ページ、ここに「ヘーグ国際私法会議諸条約」というのがありますね。「(注) 戦後に採択されたものを掲げる。」として、ここに(1)ないし(30)の条約が挙げられておりますが、その中で我が国が署名したもの並びに批准まで進んだもの、全然未サインのものと、こう分かれるわけでありますが、まず先生方におかれて、この条約は速やかに調印ないし批准すべきではないかと考えられるものはどれとどれでしょうか。ちょっとそれを両参考人にお伺いしたいと思います。
○寺田熊雄君 法例の十四条婚姻の効力、十五条夫婦財産制、十六条離婚、二十条親子間の法律関係、この一連の規定の夫の権利、夫権、それから父の権利、父権、この主義と我が憲法十四条、男女差別撤廃条約あるいは国際人権規約等の男女平等原則との関係についてちょっと説明していただけますか。
【次の発言】 どうもちょっとそこのところが私どもに納得いかないのは、どちらの準拠法によるかということを決定するだけで、結果がどちらに有利かどうかということが実質的な平等をもたらすゆえんだと、そういう説明のように聞いたんですが、しかしまずその前面において、準拠法を決めるのに男性を優先するということは、結果のいかんにかかわらず……
○寺田熊雄君 この法案の第一条は相互主義の原則を冒頭に掲げております。相互主義が司法の分野でどの程度支配をしておるのかということを考えてみますと、まず国際犯罪の捜査共助法もやはりそういうものの一環ではないかと思うのです。この委員会で先般審議をいたしました扶養義務の準拠法に関する法律の基礎になっておりました準拠法に関する条約、これなどは相互主義の原則をむしろかなぐり捨てたというのを先般私どもこの委員会で経験したのでありますが、この際ちょっと法務当局の方で司法関係の分野で相互主義がどの程度適用されているだろうかということを御説明いただければと思います。
○寺田熊雄君 大変有益なお話を承りまして喜んでおります。 この法案が日弁連の制度要綱に基づいて法務省が立案された、それで釘澤参考人からも法務省の努力を多とするというようなお話がございました。私ども、法務関係の法案を審議する場合には、日弁連の意思を全く無視したような法案はちょっと通しにくいので、常々、法務省当局にも日弁連の意向を極力尊重してほしいという要望を今までも出してまいりました。そういう見地からいいますと、今回の法案につきましては日弁連と法務省との呼吸が完全に合致した、その結果、何か法務省と日弁連との蜜月関係といいますか、そういうふうなものさえも感ぜられるのでありまして、これは一面におき……
○寺田熊雄君 最初に、外務省の方にお尋ねをしますが、ことしの五月十二日に在日米国商工会議所から、五月十二日付中曽根総理あての書簡が来ておりますね。それから、同じく五月二日、EBC、ユーロピアン・ビジネス・カウンシルの方からやはり書簡が来て、それには四月三十日付の意見書みたいなものが貼付されておりますが、これは外務省としては承知しておられますか。
【次の発言】 そういたしますと、これは外交機関を通じてのじゃなくて、この二つの機関が直接総理に送り届けた。で、写しをあなた方の方に送付したと、こういうことですね。
【次の発言】 それでは、この二つの書簡について、外務省としてはどういう御意見をお持ちでし……
○寺田熊雄君 桶谷公述人に一点だけお尋ねいたしたいと思います。 ただいまの御意見によりますと、イタイイタイ病の原因につきましてカドミウム原因説を御否定になり、厚生省並びに裁判所を論難なさったのでございますが、それではあなたは、あの悲惨なイタイイタイ病は何に起因するという御意見なのでしょうか、その点をお伺いいたしたいと存じます。
○寺田熊雄君 村越先生にお尋ねをいたしたいのですが、このごろ大阪市近辺の自治体の同和事業につきまして、ある革新政党から非常に厳しい批判が寄せられております。それは、自治体全体の事業の中で同和対策事業の占めるシェアが余りにも大き過ぎるという論難がなされておるんです。私は、形式的に事業費だけの比較では、それが自治体の住民に幸せをもたらすものか、それとも不幸せをもたらすものか、一概に断定はできないと思うんです。 たとえば、私も実は自治体の行政を担当した経験があるのですが、そのときに、失対事業でプールをつくるという場合に、それが一般の請負業者、土建業者につくらせるのと比較して金がよけいにかかるので、……
○寺田熊雄君 これは大きな問題ですから大臣にお尋ねしたいと思いますが、経済企画庁が昭和四十四年五月三十日に策定をいたしまして、四十七年十月三十一日に一部改定とあります新全国総合開発計画、これは現在もなおわが国の総合的な開発計画の基礎として維持せられておるわけでございますね。
【次の発言】 休眠しているということですと、質問の接ぎ穂がちょっとつかないんですけれども、ただ、私どもが自治体の業務を担当しておりましたときに、池田首相が提唱されました所得倍増十カ年計画、あの当時の計画と比べますと多分に自然の保護などをうたっておりますし、それから望ましい環境の創造というような理想をある程度踏まえているとい……
○寺田熊雄君 館公述人にお尋ねいたします。 公債発行の歯どめ論というのは、昨年度から衆議院、参議院を通じましてずいぶん論ぜられた問題でございます。きょうは館公述人から大変、興味あるといいますか、示唆に富んだ御提言をいただいたわけです。完全雇用を確保するためにのみ許されるというふうな、極端かもしれませんが、そういうふうに理解できる御提言をいただいたのですが、それを歯どめとすべきだという御意見なんでしょうか。その立場からいいまして、現在通過はしておりますけれども、今年度の予算を検討した場合に、今年度の国債発行、ことに特例公債の発行ですが、それはそういう御提言にぴったりかなうものなんでしょうか、そ……
○寺田熊雄君 まず運輸大臣に御質問いたしたいんですが、もしいま提案されている法案が真に成田空港の安全確保に必要であるならば政府が当然これを国会に提出する義務があると思うのですが、本法を政府が提案せず議員立法にゆだねた理由を伺いたいと思います。
【次の発言】 これは御承知のように、薬事法で、薬局の開設の許可の問題に関して、かつて最高裁判所でこれが憲法違反だとして宣告されたことがあります。そのときに、私現実にその裁判をなさった最高裁の裁判官にお目にかかってお話を承ったのでありますけれども、当時、立案のときに内閣法制局が違憲の疑いがあるという意見を出したので、政府提案にせずに議員立法にゆだねたという……
○寺田熊雄君 新聞報道によりますと、経済対策閣僚会議が新幹線五線の整備の具体的実施計画を九月末までに作成することを一つの目玉とした七項目の対策を決定したということが伝えられておりますが、これは事実でしょうか。
【次の発言】 いま大臣のおっしゃったそのお金の問題に関連をいたしますが、実は、先般、予算委員会のメンバーとして九州へ視察に赴いたわけであります。北九州の各県がいずれも、いわゆる九州新幹線ですか、博多から長崎まで、これの建設を非常に要望しておるわけでありますが、これを関係庁に要望いたしましたときに、負担金を出してもらえないかということを言われて非常に困惑したという陳情的な報告を受けたわけで……
○寺田熊雄君 最初に新田公述人にお尋ねをいたしたいと思います。 先生の御所論を承っておりまして大変参考になりましたのは、現在の不況は世界的なものであるけれども、それは決して不可避的なものではないんだと、いわば政策不況とも言うべきものであるというように分析をなさいまして、そして景気の回復を図らんとすればじっとしていてはいけない、積極的に必要かつ有益な政策を展開すべきであるという結論をお出しになりました。そしていま、客観的な条件は大変有利な展開を見せておる。第一に、アメリカの景気回復が案外進んでおる、石油、原油価格の引き下げがあったと、そういう客観的な条件も活用すべきであるという御意見をお述べに……
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