このページでは江田五月参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。江田五月参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○江田五月君 少年の保護処分の処遇の問題について多少伺っておきたいと思います。 御存じのとおり、保護処分というのは、少年法では保護観察とあとは少年送致。少年送致が初等少年院送致、中等少年院送致、特別少年院送致、医療少年院送致と分かれて、さらにいろいろの少年院もそれぞれ特性を持ったものが数多く設置されておりますから、その限りではかなり少年の特性に応じた処遇ができていないわけではなかろうと思いますが、それにしても、やはりこれだけでは処遇が非常に画一化されているというような難点があって、そのため多様な少年保護の実務的な要請にこたえられないといううらみがいままであったかと思うのです。そういうこともあ……
○江田五月君 ちょうど昨年の七月に本院の議員の半数が改選されて、間もなく一年になろうとしているわけでありまして、私はこの一年ほどの間、新人議員として議会の中でわが国の国会議員の活動をわずかではありますが経験をして、幾つかのことを考えたわけであります。そうしたことに関して、余りホットなイシューではありませんし、抽象的な質問になって申しわけありませんが、総理の基本的な物の考え方とか感じ方とかいうようなものを伺っておきたいと思います。いまの日本の議会制民主主義の状態、特にこの議会制民主主義に対する国民の信頼がどうも揺らいでいるんではないかというようなことについての総理の感受性というものをひとつ伺って……
○江田五月君 私の持ち時間が十分で、十分質問できるということになるわけですが、この委員会として参考人の皆さん方にお願いをしたのは一時までということでありまして、もうその時間は過ぎている。私はやはりこの委員会の一人でありますから、そうするとそちらのお約束にも従わなきゃならぬ。ルールというのは、時として非常にどうやっていいかよくわからないということが起こるわけでありまして、なるべく短い時間しか質問いたしませんから、ひとつちょっとだけお許しを願いたい。大体、ルールというのは、このドラフト制にしても、そういった非常に困難な事態というのが生ずるのだろうと思うわけであります。 最初に伺っておきたいのは、……
○江田五月君 ドラフト制がずっと議論になっておりますものですから、最初に多少大臣にドラフト制についてお伺いいたしますが、いまの円山委員の御質問にお答えになって、多少選択の自由があった方がいいのではないかというお答えをされたわけですが、その前には、プロ野球界で自主的に解決すべき問題であるという趣旨のお答えもあるわけで、私は将来性のある者が能力を生かせなくなっている事実があるかどうかということもそう軽々には判断できない。あるいはひょっとしたら能力を生かせないようになったのは本人のわがままであるかもしれないわけで、そのあたりはそう簡単には言えない。どうも、日本では、法務大臣がこう言ったからこうだとい……
○江田五月君 どうも遅くまで申しわけありませんが、私は十分だけお許しをいただいておりますので、簡単に伺いたいと思います。
まず、航空局長に伺ったらいいのかと思いますが、三月三十日の開港ができなかった理由というのは、三月二十六日管制塔が破壊されたからだと考えてよろしいわけですか。
【次の発言】 その管制塔の破壊部分の修理はもう終わっておると聞いていいわけですか。
【次の発言】 この破壊部分というのは、運輸省関係の施設のほかに空港公団の施設も少しあるというお話でしたが、そちらの修理ももう終わっていると聞いていいわけですか。これは総裁の方ですか。どちらでも。
○江田五月君 この仮登記担保契約のもとでは、まず被担保債権の弁済期が来て、そしてその後に契約において所有権を取得するものとされている日の後に債務者に対して通知をし、通知到達から清算期間経過後にその目的物の所有権が移転し、そして同時に清算金支払い債務と所有権移転登記義務及び引き渡し義務が生ずる、そういう理解でよろしいわけですね。
【次の発言】 この引き渡し債務、それから移転登記義務と、これは契約の効果として契約上生ずるのか、それともその移転された所有権に基づく請求権として生ずるのかというようなことはどうなんでしょうか。つまり、時効との関係は一体どういうことになるのでしょうか。
○江田五月君 一番最初に確認をしておきたいわけですが、この法律は、何度もおっしゃっているとおり、一部過激分子による事犯が非常に看過するにたえない事態になっているので、したがって本法案第一条が禁止しようとしている行為というのは、提案理由説明書の文章によりますと、爆発物、銃砲等によって武装した数名の集団によって計画的組織的に一部過激分子による航空機の乗っ取り、在外公館占拠等の不法事犯が企てられた際の、関係者の人命を盾としてわが国政府に対し身のしろ金の提供あるいは被拘禁者の引き渡しを強要するなどの行為、必ずしもそれにぴたりと当てはまるかどうかはわかりませんが、おおよそそういうような行為であって、した……
○江田五月君 先に、司法書士法の一部を改正する法律案から伺います。
現行の司法書士法には、この改正法律案の一条とか一条の二とかというような規定がありませんが、しかし、いまでももちろん司法書士の制度はあるわけで、その司法書士の制度がその業務の適正な実行によって、「登記、供託及び訴訟等に関する手続の円滑な実施に資し、もつて国民の権利の保全に寄与する」と、そういう制度であることはこれは間違いないし、さらに一条の二のような司法書士の義務があることもまた間違いのないところだと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 この司法書士法の改正法を立案するに当たりいろいろ聞いてみますと、司法書士会の意見はいろ……
○江田五月君 金大中事件とか、航空機の事件とかという華やかな話題と違いまして、少しじみな問題についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。 犯罪被害者補償法のことでございますが、最初に法務大臣にお考えを伺いたいと思います。 昭和五十年の二月十二日、衆議院の法務委員会で当時の稻葉法務大臣が「犯罪の被害者救済制度が今日わが国にはできておりません。」「文明国の名に恥じるという気持ちであります。」というふうにお話になった。同じ年の七月二日には衆議院で参考人のお話も聞いた。そして、その後、去年の十月十九日、参議院の法務委員会では当時の瀬戸山法務大臣が、次の通常国会には法案を出したいという、そういうこと……
○江田五月君 もう時間がないようですから、簡単に伺いますから、端的にお答え願いたいんですが、ただいま問題になっております法務大臣の発言が誤解を招くような発言であったということは、これはそのとおりですね。
【次の発言】 その誤解というのは、裁判の結果を法務大臣が左右しているということですか。
【次の発言】 ですから、法務大臣が裁判の結果を左右しているというように理解をされたら、それが誤解になってはなはだ困るからという、だから注意をされたと、そういうことでよろしいわけですか。
【次の発言】 ところで、制度上、法務大臣はこの裁判の結果を左右するようなことはあるんですか、ないんですか。
○江田五月君 どうも本委員会の委員の出席がはなはだ芳しくないのでありますが、もうしばらく質問をさしていただきたいと思います。 沖繩の問題について一般的、概括的なことを少し聞いておきたいと思います。第二次大平内閣が発足してからいろんなところでいろんな波乱含みの発言が出ておりまして、法務省の方からはロッキード関係の被告人の無罪を念願するかのような声が聞こえてきたり、環境庁の方からは私も水俣病患者になりたいというような声が聞こえてきたりということでありますが、よもや沖繩開発庁の方からはそういうような問題の発言は聞こえてこないと思いますが、沖繩問題について長官の基本姿勢といいますか、基本的な物の考え……
○江田五月君 先月の九日行われました倉石法務大臣のいわゆる青天白日発言をめぐって、先般もこの委員会で質問をさせていただきましたが、きょうは法務大臣、さらに総理大臣までが本会議で陳謝をなさるというようなことになって、どうもどこでそういうことになったか知りませんが、これまで法務大臣の辞任とか罷免とかを要求されていた大きな会派が、これで納得をしたかに見えるわけです。私どもは、かやの外に置かれておりまして、なかなかこれでもう終わりというのは納得はできないわけでありますが、さればといって、おやめくださいとか罷免がいいんだとか、いろいろ言ってもどうもごまめの歯ぎしりのような感じでもありまして、しかし、まあ……
○江田五月君 同僚の委員の皆さんからいろいろと御指摘があった点、私もそれぞれに論点だとは思います。しかし、銃を持っておる者大部分の人は善良な人だということでありますが、それはそうには違いないんですが、国民という観点から見ると、国民のそれこそ大大大部分は、銃を持ってもいないし、銃に関心もないわけでありまして、この銃砲刀剣類所持等取締法というのは、銃砲を持つ者の利益の調整を図る業法とはいささか趣を異にする法律であって、議論がいろいろと細かなところに入ってまいりますと、どうしてもこの法律の一番基礎は一体どこにあるのかというところに立ち戻って考えていかなきゃならぬ。その点で、銃砲、刀剣類の所持というこ……
○江田五月君 衆議院の法務委員会で当時の稲葉国務大臣が、犯罪の被害者救済制度ができていないと、「文明国の名に恥じるという気持ち」だと、「政府の道義的責任としてやるべきものだ」ということを述べられたのが昭和五十年の二月十二日ですから、それからもう五年たったわけであります。昭和五十三年の十月十九日には、参議院の法務委員会で瀬戸山法務大臣が、何とか次の通常国会には出したいと準備を進めているのだと。また、伊藤刑事局長は――これは法務省の。通常国会に提案するという覚悟で最後の詰めをしていると。それがついにまた一年延びてやっとここまで来ましたが、とにかくこうやっていま成立の直前までこれたということは嬉しい……
○江田五月君 どうも最後の質問というのは分が悪いもので、もうかなりおくたびれになっているんじゃないかと思いますし、私の方もずっと聞いておって多少くたびれておりますので、余りくどくどといろんなことをお聞きはしたくはないんですが、もうしばらくひとつごしんぼうお願いしたいと思います。 一月の二十三日に電力八社、二十五日にガス三社の料金値上げ申請が出そろって、いずれも大幅な値上げの申請であるわけであります。これについていろいろと理由が述べられ、原料である石油とか、LNGその他の価格の上昇が大幅であったこととか、あるいは経済動向、物価の動向から資本費が高騰したこと、あるいはまた為替レートの趨勢の大きな……
○江田五月君 国連婦人の十年の中間年に当たって、こうして婦人問題に関して予算委員会で集中審議が行われることになりまして非常にうれしいことであると思います。 婦人問題というのは本当に多岐にわたっておりまして、すでに同僚委員の皆さんからいろんな項目について質問がなされておりますが、私はこうして多岐にわたる問題のうち、多少いままでの方々の論点と違う点、つまり性の問題、これも多岐にわたると思いますが、そのうちの一部分を取り上げて若干の質問をしてみたいと思います。 もとより男性と女性との間に人間としての違いはないんでありまして、したがって、両性は平等であって差別があってはいけない。これはちゃんと憲法……
○江田五月君 住宅とか宅地とかの需要供給について、これまでいろいろな議論がなされ、いろいろな数字が飛び交ってまいりましたが、住宅については、先般も長官が本会議でお答えになっておられましたが、戦後の直後から比べて現在大きな変化を示してきている。そういう中で、住宅の質というものがいま非常に大きな問題になっているというような状況だと思いますが、宅地についてもやはり質というものがいろいろ問題を生んできているんじゃないだろうかという気がするわけです。この農住組合法案提案理由、長官の説明の中にも、「良好な住宅地等の造成」というような言葉があるわけでありまして、そこでまず最初に、宅地の質の変遷といいますか、……
○江田五月君 道路交通についての質問がずっと続いておりますが、いましばらく続けてまいります。 道路が、ドライバーとペデストリアンと、両方に使われるものであるというお話で、この両方の交通の安全と円滑化が図られなければならぬことは当然であります。同時に、自動車を運転する者にとって安全というものについてのモラルが確立されなければならぬこと、これも言うまでもありません。安全についてのモラルの確立の中に、恐らく道路交通関係法規を完全に守るということについての強い熱意とか、信念というものが運転者になければ困るという気がいたしますが、さて間もなくこの師走を迎えまして世上だれも皆気がせくということもあるのか……
○江田五月君 最初に、こどもの国協会の解散及び事業の承継に関する法律案について二、三伺います。
この法律案については本年四月二十二日の当委員会で私どもの新政クラブ、当時は参議院クラブと申しておりましたが、前島英三郎議員が当時の野呂厚生大臣及び関係の方々に幾つかの質問をいたしておりまして、その答えをいただいておりますが、午前中に何か多少やりとりがあったようですが、このお答えを前提にして質問をさしていただきたいと思いますが、それでよろしいでしょうね、もう一度念を押しておきたいと思います。
【次の発言】 その質問のほかに、こうした社会福祉法人ができた場合の監督について、監督が緩過ぎてひもの切れたた……
○江田五月君 きょうは晴れ上がりまして、うららかな春の日差しが差しております。ちょうど全国で新学期が始まりました、それぞれ進級をして、新しい希望に燃えて学校が始まっている。きょう、あすあたりが恐らく学校でそれぞれ新入生を迎えて入学式をやっている、あるいはこれからやろうとするという時期じゃないかと思います。一年じゅうで一番いい季節でありますが、こういう季節を前に、非常に悲しい事故が起こりました。 四月二日午前十一時半ごろでしょうか、岡山市、これは市のちょっと外れになるんでありますが、工場がたくさんある地域で、コンクリート製のパイルが打ち込まれたまま放置してあった、しかも少々の数じゃないんで、二……
○江田五月君 住宅・都市整備公団法案についてはもうかなり長い時間にわたって同僚委員からいろいろな質問がなされました。質問のポイントも多岐にわたっておりますので、余り重複しないように聞いてまいりたいと思いますが、いままでの質問とお答え等を伺っておりますと、住宅・都市整備公団を新たにつくるというこのことには二つの意味があるんだ。一つは行政改革という意味、もう一つは住宅・都市整備というような、この行政の遂行に当たって新たな需要に新しく行政を展開をしていく、そういう行政の新たな展開という目的を持っているんだ、大ざっぱに言いましてそういう二つの目的があるというふうにうかがえるかと思うんですが、そういうこ……
○江田五月君 西日本の、特に中国、四国の人々が待ちに待っております本四架橋、着々と進んでおると思いますが、四十八年九月基本計画の指示から十月の工事実施計画の認可、途中紆余曲折があって、五十年から五十二年そして五十二年と順次工事が開始をしていまに至っておるわけでありまして、この工事というものはいま順調に進んでおるというふうに考えていいのでしょうか、どうでしょうか。
【次の発言】 順調な進捗状況であると。先般現地を視察したときにいただきました資料によりますと、神戸――鳴門ルート、これは大鳴門橋、この事業の進捗率が事業費で約六〇%、光臨――坂出ルートがこれはルート全体で進捗率二三・二%、尾道――今治……
○江田五月君 長丁場で、しかも答弁にいろいろ神経を使わなければならぬ質問が続いたようでありましてお疲れと思いますが、もうしばらくおつき合い願いたいと思います。 先日は環境庁長官の方からごりっぱな所信表明を伺いまして、そういう方向で大いにがんばっていただかなければならぬ。恐らく国民こぞって長官の手腕に期待をしているところだろうと思いますが、なかなか現実には日本の環境というものはいろいろな困難を迎えていると思います。いままでの皆さんの御質疑もそのことをあらわしておるわけですが、多少私は観点を変えて、日本の山といいますか森林、これをいろいろ伺ってみたいと思います。 戦後の高度成長の中で、日本人の……
○江田五月君 運輸大臣がまだお見えにならないのでいまの中村委員の質問をもう少し私が補足をさせていただいて、続けて道路標識、道路標示についてちょっとだけ伺っておきたいと思いますが、先ほど公安委員長は車種の違いがあるから高、中はなければ困るんじゃないか、だけれども検討してみるというふうにおっしゃった。確かに車種の違いはあるんです。三十キロが法定速度の車種のものに四十と書いてあったら四十で走れると思うのじゃないかというようなことを心配する。しかし、私はそれは法律家の心配であって、世間の人はそんなことは誤解するはずがない。五十ccまでのバイクの運転者が、四十と書いているからここは四十で走れるなんて思う……
○江田五月君 今国会もいよいよ最後になりまして、当委員会で質問ができるのもいよいよ最後、そして最後の質問者になりました。 最後ですので、もうすでに、きょう質問しようと用意をしてきましたテーマ、同僚委員の皆さんがそれぞれにお尋ねくださいまして、さあどういう質問をしようかといま思っているところでありますが、先月の十九日に閣議で五十五年度の公害の状況に関する年次報告が了承になりました。拝見をさしていただきましたが、まあ、一時期の公害の急性症状といいますか、環境庁第一回目の白書が昭和四十七年に出されたときに「いまや、環境問題は、爆発的様相を呈してきたように思われる。」と書かれていた、そういう状況から……
○江田五月君 長丁場になりましてお疲れでしょうが、最後ですので質問をお許し願いたいと思います。 この車検の問題については車の性能が昔と非常に違ってきている、あるいはその台数も非常に違ってきている、いろいろ車をめぐる環境というのが大きく変わっていて、そこで前々から、いまのこの車検の制度は見直さなければいけないのではないかということが議論になっている。それで今回のこの改正案になっていくのだと思いますが、どうもきょうの議論も、おおむね点検指示制度、過料を伴った点検指示制度が本当に妥当なのかどうかにかなりしぼられているようでありまして、私もまずその点伺っておきたいと思います。 この過料を伴った点検……
○江田五月君 数多くの日切れ法案を抱えまして大わらわの一日でしたが、同僚委員の皆さんからいろんな論点にわたって質問がありましたので、簡潔に聞いていきたいと思います。
まず、農地所有者等賃貸住宅建設融資利子補給臨時措置法の一部を改正する法律案ですが、四十六年に立法されて以来、今日までの目標といいますか、各年度ごとの一体どの程度この利子補給を行おうかという、戸数の目標の数値とその実績と、この数字をお示し願いたいと思います。先ほど原田委員の質問ではそれを前提に質問もあったようですけれども、その数字をお示し願いたいと思います。
【次の発言】 野球の打率ならば三割をちょっと超えているわけですからいいの……
○江田五月君 初めての試みである予算の委嘱の審査も大分長工場になりまして、最後です。 わが国も戦後三十六年、とにかく廃墟の中から国づくりを始めて、いまGNPで自由世界第二位という大きな経済力を持つところまで来た。この戦後の国土の再建そして発展について、建設省、あるいは国土の適正な開発にとって国土庁が果たされた役割りというのを高く評価することにやぶさかじゃないですが、同時に、いま高度成長の時代から低成長に移行をしてくると、もう経済がどんどん大きくなっていく、GNPがどんどん伸びるというそういう時代が終わって、低成長。まあなかなかトンネルの中をくぐりながら、その先が見えてこない。仮に先が見えてく……
○江田五月君 治山治水の仕事というものも、戦後三十六年たってずいぶん変わってきたような気がいたします。 私などはまだ小学生の低学年のころに、アメリカの方の女性の名前のついた台風が次から次へとやってきて大変な風水害を起こしておったのをかすかに覚えておるようなことで、その後、そういう河川が大規模にはんらんをして町が一面水につかってというようなものも全くなくなったわけではありませんが、そういうことよりも、何か風水害という点で見ると、局地的な災害が数多く発生してくるようになってきた。最近はどうも土砂崩れ、鉄砲水、土石流というものが何か風水害の主流なように見受けられますが、いつごろからこういう傾向の変……
○江田五月君 最初に、大臣に総括的なお答えを聞いておきます。 都市問題というのがいろいろ騒がれ始めて、もうかなりの期間がたってまいりました。高度成長の中で都市に人口がどんどん集中をしてくる、都市がスプロール化して、あるいはまた土地が非常に少なくなってくる、土地の値段がどんどん上がってくる、住環境が非常に悪くなる。そのほかにも都市問題、たとえば青少年の非行化の問題であるとかさまざまな問題、公共施設の問題であるとか、いろいろな問題が都市に集中的にあらわれてきているという中で、一体どういう都市政策をつくっていくのかというのが昨今のかなり重要な国の施策の中心になってきていると思うんですが、こうした都……
○江田五月君 来年度の予算の審査を各委員会で委嘱して行うというこの参議院の新しい制度が始まりまして、委嘱審査もいよいよもう最後になってまいりました。原環境庁長官、先ほどからお話を伺っておりまして、環境行政に対して並み並みならぬ熱意で取り組まれると、しかもただアドバルーンを上げるというだけじゃだめなんで、実効ある施策を講じていくんだという決意のほどを聞かしていただいておりまして、ひとつ参議院の代表でもありますから、がんばってやっていただきたいと思います。 志布志の問題あるいは屋久杉の問題、湖沼法の問題その他もろもろずっと各委員からお話がありまして、私はさらにこれまでに触れられた問題と違った点を……
○江田五月君 きょうは志布志の件をめぐってずいぶん議論が行われておりますが、この志布志湾のことについてはもう繰り返しになりますので私は質問をすることをやめますが、しかし冒頭やはり環境庁長官に伺っておかなければならない基本的な環境行政の理念といいますか、があると思います。 先ほど川原委員の方からもお話がありまして、一体地元の住民の生活のことと環境の保護のことと、これが対立する場合にどうするのかということでありますが、確かに過疎地帯あるいは財政力の劣る自治体あるいは所得が非常に低い地域、こういうところを一体どうするかというのは、これはまだ私たちがこれからの日本にとって考えなければならぬ課題ではあ……
○江田五月君 参考人の皆さん、本当に御苦労さまです。 二月九日に日航機の事故が起きて二カ月、この事故は本当に国民全部が、あるいはひょっとしたら世界じゅうの人たちがびっくりした、大変な衝撃を与える事故でありました。二十四人の人が亡くなり、大ぜいの人が大変なけがをしたわけです。その後、たとえば「機長、やめてください」とか、心身症であるとか、逆噴射であるとかいうような言葉が流行語になっている。恐らく日航関係の皆さん大変な痛恨事だと思います。 国会で特にこの事故をテーマにして皆さんにお話を伺うということはこれで終わりになるかもしれませんが、ひとつこういうことがないように、これから本当に真剣な対応を……
○江田五月君 参考人の皆さん方お忙しいところ本当にありがとうございます。 貴重な御意見あるいはおしかりをいただきまして、皆さん方が皆そろっていまの日本の湖沼の状況に対して警鐘を鳴らされている、国が湖沼法をなかなか熱意を示していかないことにいら立ちを覚えていらっしゃるということをお聞きをして、がんばらなきゃならぬと改めて思った次第ですが、湖沼の問題、富栄養化防止と窒素、燐という問題はいま大きく問題になっておるわけですが、三ツ松参考人お一人が合成界面活性剤のことについてお触れになっていらっしゃいましたので、三ツ松参考人にこの合成界面活性剤についてもう少し敷衍して説明していただきたいと思います。
○江田五月君 私は、新政クラブを代表しまして、総理並びに関係の閣僚の皆さんに質問いたします。長丁場になりましてどうも大変ですが、総括質問第一巡目の最後ですので、どうぞよろしくお願いします。
最初に、総理の政治姿勢といいますか政治の手法についていろいろお伺いをしたいんですが、総理は、まだ総理になられる前、総裁になられました後の記者会見で、中曽根政治の特色を、まあわかりやすい政治、国民に語りかける政治とかお茶の間直結と言われているようですが――ということをおっしゃいましたですね。このことをもう少し敷衍して説明をしていただけますか。
【次の発言】 大変結構だと思うんですけれども、そこで、各閣僚のテ……
○江田五月君 私は、委員長に坂野重信君を推薦することの動議を提出いたします。
○江田五月君 民主党・新緑風会の江田五月です。参考人の皆さん、きょうは大変御苦労さまでございます。 自民党のお二人の方の質疑でもあれほど厳しいんですよね。これは本当に今やっぱり国民みんなが許せないという思いを持っているんですよ。ですから、与党の方でもどうしてもああいう質問になってくるんですね。 私は、もうかれこれ二十年近く、毎週月曜日の朝に、私の選挙区は岡山ですけれども、岡山の駅前で街頭演説をして、それから東京へ出てくるんです。この月曜日も街頭演説したんですけれども、車の上でやっていましたら、下で私のスタッフに対して初老の紳士が何か一生懸命どなっているんですよ。街頭演説をうるさいと言ってど……
○江田五月君 民主党・新緑風会の江田五月です。 きょうは、テレビを通じて多くの国民の皆さんに今、国会で与党と野党が当面する我が国の金融危機、そして経済危機に対して一体何をどう議論しているかということをわかっていただくそういう非常にいい機会ですので、まず、私たち民主党のこの国会に臨む基本的な考え方というのを申し上げておきたいと思います。 七月の参議院選挙で国民の皆さん、当時の橋本内閣に対して、特にその経済政策に対して不信任のレッドカードを突きつけたわけですね、自民党が大敗。その結果、橋本総理は退陣をする。そして小渕さんが自民党総裁になられ、衆議院では小渕さんが総理大臣に指名をされる。しかし、……
○江田五月君 総理を初め閣僚の皆さん、このたびは御苦労さまでございます。おめでとうございます。なかなか大変な時代で、私も二年ぶりに国会に戻ってまいりまして、お久しぶりでございます。 実はいささか戸惑いながら質問の準備をしておりまして、かなり用意したんですが、きのうからきょうにかけていろいろな事態が激変をしておりまして、どうしてもそのことにまず触れなきゃいけない。参議院選挙の結果を受けての参議院での首班指名のことなどいろいろ聞いておきたいんですが、それは全部もうこの際やめまして、緊急の課題に早速入りたいと思います。 総理、アメリカの今度の空爆、アフガニスタン、スーダン、これはいつお知りになり……
○江田五月君 私は、委員長に坂野重信君を推薦することの動議を提出いたします。
○江田五月君 おはようございます。 民主党・新緑風会を代表して、総理大臣及び関係の大臣に質問をさせていただきます。 同僚の委員と分担して、私は主として自民党と自由党とのいわゆる自自連立の問題とか、あるいは地方財政の危機とか、こうした問題を質問したいと思いますが、何といっても今の一番の課題、これはこの大変な不況をどうするかということでございまして、この臨時国会も政府のお出しの補正予算、これをどうするかというのが最大のテーマになっているわけで、ただいまの景気の状況をどう判断されているのか、これをまず伺っていきたいと思います。 堺屋長官、ちょっとお伺いをいたします。昨日の月例経済報告で、変化の……
○江田五月君 おはようございます。お疲れでしょうが、お休みの方もひとつ目を覚ましていただきたいと思います。 中央省庁等改革関連を中心に、民主党・新緑風会を代表してトップバッターとして質問をさせていただきます。 まず、小渕総理、今もお話しのとおり、この国会はもうあすでおしまいなんです。あしたから総理はケルン・サミットにお出かけになる。どうされますか。この大法案、きのうは地方分権一括法できょうが中央省庁で、やっと総括、集中が始まったばかりのところなんで、これであしたまでに終わるというわけには到底いかない。 そこで、この両法案ともこの国会の当初から課題になっていたわけで、予算もありました、重要……
○江田五月君 おはようございます。御苦労さまです。 私は、六月十六日、延長前の本委員会での審議で、中央省庁等改革関連十七法律案について総括的に、総論の質疑をさせていただきました。総論についてももちろんまだまだ質疑をしなきゃならぬ課題がたくさんありますが、きょうは各論に入ります。 そこで、何といっても各省のトップはこれは法務省。そこで、きょうは法務大臣に御足労いただきました。お忙しいところ恐縮です。 そして、法務大臣、また官房長官初め関係大臣の皆さんに、政府の中央省庁改革法案における我が国の人権政策の位置づけについて質問したいと思っておりますが、本題に入ります前に、法務大臣、官房長官、おら……
○江田五月君 御苦労さまでございます。 いよいよ長丁場の委員会も締めくくり総括ということになってまいりました。私は、これまで二時間質疑をさせていただいておりまして、ちょっと長くやり過ぎたなと思っておるんですが、最後にもうあと一時間ということでよろしくお願いいたします。 今回の中央省庁改革法案についての衆参の特別委員会の質疑の中で、まだ非常に多くの議論が積み残されておりますが、きょうは各論の一つとして特に原子力安全行政、それからプルトニウムの問題について質問をいたします。 私は、実は恥ずかしながら、平成五年から六年にかけて細川内閣のもとで科学技術庁長官として原子力行政を担当したことがござい……
○江田五月君 お二人の先生方、きょうはお忙しい中を大変ありがとうございます。 御意見を伺わせていただいて、私も杉原先生とは多分同じとき同じ大学にいたんでしょうか、御迷惑をおかけしました。石田先生の方は四十五歳とおっしゃるので、ざっと一回り下というわけです。 国旗・国歌の議論、この委員会の中でも随分同じ議論ばかりやっていて、もういいじゃないか、蒸し返しばかりだと、そんな意見も聞かれたりするんですが、いやそうじゃない、やっぱりきょう聞いて本当によかった。かなり議論を深めることができたと思っております。 ただ、学者の先生方のお話というのはやっぱり大変難しくて、かなり老化した頭で一生懸命何をおっ……
○江田五月君 第二班につきまして御報告いたします。 派遣委員は、鴻池祥肇理事を団長として、亀井郁夫委員、南野知惠子委員、馳浩委員、石田美栄委員、山本保委員、林紀子委員、山本正和委員及び私、江田五月の九名で、昨四日、名古屋市において地方公聴会を開催し、国旗及び国歌に関する法律案につきまして、学校法人山本学園理事長山本春樹君、日本基督教団牧師島しづ子君、名古屋工学院専門学校校長中山清治君、南山大学教授小林武君、日本戦没学生記念会事務局長・名古屋大学名誉教授安川寿之輔君、京都産業大学教授・法学博士所功君の六名の公述人から意見を聴取いたしました。 以下、意見の要旨を簡単に御報告申し上げますと、まず……
○江田五月君 今回の日の丸・君が代の議論の発端は、官房長官がたびたびおっしゃるように広島県の世羅高校の校長先生の出来事でした。 きょうはまた広島原爆記念日で、小渕総理も参列をして午前中式典が行われた。もう一つ、今、重要な日になるであろうと思われている九日、これは長崎の原爆記念日になる。広島のこと、長崎のことは日の丸・君が代と関係があるのかないのか。関係がある、そういう思いを持っている人も大変多いので、何か象徴的な偶然の一致を感ずるわけでございます。 私の場合でも、例えば私の父は戦前、戦争反対で二年八カ月投獄されました。父の獄舎が多分窓が北向きだったんでしょうか、南の空が見えない。行商で生活……
○江田五月君 私は、民主党・新緑風会を代表し、国旗及び国歌に関する法律案に対する修正案の趣旨を御説明します。 第一に、法案名を国旗法とします。 第二に、国旗に関する規定中「日章旗とする」とあるのを「日章旗である」に改めます。 第三に、国歌に関する規定を削除します。 以上が修正案の内容の概要です。 次に、その理由を述べます。 まず、国旗については、政府案は第一条で「国旗は、日章旗とする。」としていますが、従来から政府自身も、国旗は日の丸であるということは慣習ないし慣行として定着し慣習法となっていると答弁しているところです。そのような慣習法を法制化するのであれば、創設的な意味を持たせる……
○江田五月君 太田長官、最初にちょっと突拍子もない質問をしますので、余りびっくりせずに、怒らないで答えてほしいんですが、あなたはこの情報公開法は嫌ですか、嫌じゃないですか。
【次の発言】 思い入れを持たれて精力的にこの成立に努力をされているということだと思うんです。なぜそういう質問をするかというと、一般には、やはり行政側というのはよらしむべし知らしむべからずが好きなんだ、余り情報公開なんというのはやられたくないんだという、そういうことが言われているわけですね。太田長官個人として、あるいは一政治家として今のようなお気持ちはわかりますが、総務庁長官としては今の嫌ですかということについてはどういう答……
○江田五月君 三人の先生方、きょうは私どもの情報公開法案の審査のために御足労賜りまして、大変ありがとうございます。お礼を申し上げます。 海老原委員の方から何か三宅参考人の方に私がたくさん聞けという申し送りがあるんですが、必ずしもそれにとらわれずに皆さんにお伺いしたいと思います。 ずっと伺っていて、どちらかというと、宇賀参考人は今議題になっている法案を高く評価される立場といいますか、そういう面からこの法案に光を当てられた。三宅参考人は、この法案、そうはいってもこういうところがひっかかるよという、気になるところに光を当てるという立場から御意見を述べられた。後藤参考人は、それらを通じて実際情報を……
○江田五月君 国においても行政情報公開制度をつくろうという大きなテーマがいよいよ最終場面に来ておりまして、大変感無量のものがございます。 情報公開の制度ができますと、行政文書についてその管理、保管、これが大変大切なことになってくると思います。これについては、本委員会で法律でしっかりした制度をつくるべしというような議論もなされましたが、現在のところ政令でそうしたものをつくっていこうということになっておりまして、既に政令についてのいろんな検討も行われておると聞いております。 さらに続いて、行政機関において保管をしておる文書が保管の期限を経過した後にこうした文書を一体どうするかということについて……
○江田五月君 私は、主として民主党・新緑風会提出の男女共同参画基本法案について質問いたしますが、折に触れ内閣提出の法案についても質問したいと思います。 官房長官が先ほどからのお答えの中で、男女共同参画に関するこの基本法案というのは、二十一世紀の我が国のあり方を決めていく重要な法案だということをおっしゃいました。私もそう思います。もっと正確に言えば、そうなるような法律をつくらなきゃならぬというふうに思っております。 我が国のあり方、形を決めていく、この一番の基本は憲法でございますが、第二次世界大戦直後に制定されました我が日本国憲法は、これはよく知られているように、国連憲章と理念をともにする、……
○江田五月君 私は、ただいま可決されました男女共同参画社会基本法案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党、社会民主党・護憲連合、自由党、参議院の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読します。 男女共同参画社会基本法案に対する附帯決議(案) 政府は、本法施行に当たり、次の事項について配意すべきである。 一 政策等の立案及び決定への共同参画は、男女共同参画社会の形成に当たり不可欠のものであることにかんがみ、その実態を踏まえ、国及び地方公共団体において、積極的改善措置の積極的活用も図ることにより、その着実な進展を図ること。 一 家庭生活にお……
○江田五月君 私は、ただいま可決されました国家公務員法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党、社会民主党・護憲連合、自由党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 国家公務員法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 再任用制度は、高齢社会の到来と少子化に伴う生産年齢人口の減少が見込まれることにかんがみ、高齢者が豊かな知識、経験を生かすことを可能とする重要な制度であり、その整備充実が社会的に求められている。政府は、この制度の活用を通じて雇用と年金の連携を図るよう公務における雇用機会の拡充に努めること。……
○江田五月君 平成十一年度の予算三案の国会での質疑も、総括質疑はいよいよ終わりに近づいてまいりましたが、私は民主党・新緑風会の最後の総括質疑をさせていただきます。
冒頭、オウム真理教の問題についてちょっと伺っておきます。
最近、地域住民の皆さんから非常に不安であるという訴えがいろいろ出てきておりますが、まず、今現状どうなっているかということについて御報告をお願いします。自治大臣。
【次の発言】 教団の施設というお話ですが、教団は今もう宗教法人じゃないんで法人格ないですよ。どうやって教団が財産を取得するんですか。
【次の発言】 それと、教団の違法行為とおっしゃいましたね。これも、教団という法……
○江田五月君 私からも幾つかお伺いをいたします。 一昨日も申しましたが、私どもは個人に対する追及というのは余り得意でもないし、また好きでもないんですが、しかし中村法務大臣は、司法あるいは法務・検察行政の根幹部分である公正さ、あるいはその公正さが外からちゃんと見える公正らしさ、そういうことにいろいろ疑問の起きるような言動をされていますので、かつて司法の場に身を置いた私がただしていかなきゃならぬ課題だと思いますので、ぜひお許しください。 きょうは金融問題などの集中審議ですが、金融ということになりますと、ついに北海道拓殖銀行について元役員の逮捕という事態に発展をいたしました。 法務大臣、これは……
○江田五月君 今回、独立行政法人化が提案されている八十六の事務事業、これはいずれも非常に大切な分野であるから、国がその権限と責任でしっかりした行政サービスを国民に提供しなきゃならぬ、それなのに独立行政法人というようなものにするのはけしからぬ、こういう見方もあります。 しかし、私どもはそういう見方はとっていない。大切な事務事業である、したがって国がそこまで言い張ることはできないだろう。大切なものであっても、それぞれの事務事業の性格によって民間で行うもの、あるいはいろんな別の形をとるものがあっていいだろうと思うんですが、しかし、私たちは私たちの別個の視点から、今回のこの独立行政法人化の個別法につ……
○江田五月君 続総務庁長官、御就任おめでとうございます。続長官は、前国会まではまさにこの行政監視委員会の委員長を務めてこられました。ぜひ、総務庁の行政監察、そして本委員会の行政監視、これを車の両輪として行政改革を実現していきたいと思っております。 また、大野厚生政務次官、お忙しいところ御無理を言いました。この国会から国会審議のあり方が変わって、政府委員という制度をなくした。政治家同士の議論をしようということになって、私も政府参考人の皆さんにこれは聞いた方がいいのかなと思うようなこともたくさんあると思うんですけれども、余りそれをやりますとだんだんもとのようになってしまいますので、きょうはどうし……
○江田五月君 臼井大臣、御就任おめでとうございます。 私は、ずっと以前に参議院に籍を置いていたことがありまして、そのときに法務委員会をちょっとだけ担当したことがありますが、全く久しぶりに、多分二十年ぶりぐらいに法務委員会にやってまいりました。素人ですので、ひとつよろしくお願いいたします。 臼井大臣、山本総括政務次官御就任のころに、実は私ども民主党の方も党の大きなつくりかえがございました。 この秋ですが、自民党が総裁選、私どもの方は代表選と申すわけですが行いまして、そしてその後、イギリスなどにあるシャドーキャビネットといいますか、やっぱり政治の議論というのは理屈の議論だけでなくて顔が見えた……
○江田五月君 本日は閣法が一本、それからその閣法に対するこれらの修正議決をされたものが本院に来ているわけですが、それと衆法が一本、さらに参法が一本、三本の法律案ということになるわけですが、主として閣法及び修正部分について質問をいたします。 私たち民主党は、政府提出のこの無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律案に対し、衆議院での審議の中で九項目修正項目を提起いたしました。与党三党との間で五項目の修正で合意をして、与党三党と民主党の共同提案による修正案に賛成をし、これが衆議院で可決をしてこちらへ来たということになっているわけで、ここに至る経緯をかいつまんで申し上げておきます。 ことし……
○江田五月君 国家公安委員長、そして警察庁長官、綱渡り的な委員会のはしご出席をさせまして申しわけありません。間に合って本当にありがとうございます。 私は、先週の金曜日に実は参議院で民主党・新緑風会、それから日本共産党、社会民主党、三会派で警察問題追及野党連絡協議会というものをつくりまして、その座長をやれということでお引き受けをいたしました。そんな立場もありまして、本日は国家公安委員長と警察庁長官に質問をいたします。 先週の月曜日に同僚の小宮山委員から総括的、網羅的に質問をしていただいておりまして、きょうはそのうちの幾つかのところだけを取り上げて、ちょっと細かな質問にあるいはなるかもしれませ……
○江田五月君 昨日の午前一時ごろ、小渕総理が体調不良のために緊急入院をされたということでございます。 これはやはり、私どもにとっても、もちろん国民にとっても大変な事態であって、私も、夜十時半過ぎでしたか、議員宿舎の自室に戻ってテレビのスイッチを入れたらテロップが出ておりました。それから、十一時半の官房長官の会見ももちろん拝見をさせていただいたし、あとインターネットのいろんなニュースを検索をしてみて、とうとう二時過ぎにまでなってしまった。 二十二時間三十分これが公表されなかった。しかも、どうも聞くところによると、二日じゅうに何事もなく公務に戻られるということであればその事実はもう消してしまお……
○江田五月君 この通常国会の会期は六月十七日までなんですが、どうも今月じゅうにはもう国会は事実上終了する、いやいや、今月じゅうどころか衆議院はもう十何日までとか、参議院だって早く持ってこなきゃだめよとか、いろんな話が今出ている、そんな情勢のようです。 そこで、きょうは私は民主党・新緑風会を代表しまして、本委員会のこの国会での長期的テーマである財政投融資対象機関の点検について民主党の基本方針を明らかにして総務庁長官と議論をしてみたいと思います。 本題に入る前に特殊法人の一つである日本中央競馬会についてちょっと質問をしておきたいと思います。 日本中央競馬会は財投対象機関ではない。しかし、資本……
○江田五月君 昨日午後四時七分に小渕前総理が脳梗塞でお亡くなりになりました。謹んで御冥福をお祈りいたします。 考えてみますと、私は小渕さんと直接対決したのはたしか三月十七日の参議院の予算委員会の締めくくり総括だったと思いますが、その際、ドコモ株のことなんかも聞きながら、人柄の小渕はどこへ行ったと、そんな質問もしましたが、しかしその中で小渕さんというのは私も好きなタイプの一人なんだということも言いました。困ったときは困った顔をするし、うれしいときはうれしい顔をするし、まことに平凡、しかし本当に非凡な凡人で、そこがまた人をまとめ上げていく非凡な才能であったのではないかと思ったりしています。本当に……
○江田五月君 私は、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党・改革クラブ、日本共産党、社会民主党・護憲連合、参議院クラブ及び二院クラブ・自由連合の各派共同提案による会計検査院の検査体制の充実強化に関する決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 会計検査院の検査体制の充実強化に関する決議(案) 本委員会は、平成十二年三月二十七日、国会法第百五条に基づき、会計検査院に対し、外務省、国際協力銀行及び国際協力事業団に関し、本委員会が第百四十五回国会において行った「政府開発援助に関する決議」のうち、「被援助国の実情に即した国別援助計画の作成」等五項目の実施状況について会計検査を……
○江田五月君 臼井法務大臣、通常国会が始まって予算審議が衆参と続いておりまして、一番お疲れのころではないかと思います。 昨年の十月の御就任以来、二度目の一般質疑ということでございますが、私は、民主党の次の内閣、ネクストキャビネットという言い方をしておるんですが、司法ネクスト大臣ということを承っておりまして、臼井法務大臣のカウンターパートということになっておりまして、私どもが勝手に言っているだけのことではございますが、二度目の大臣討論というのでありますか、総理大臣のはクエスチョンタイムといいますが、五十五分間ひとつよろしくお願いいたします。 さて、最初から臼井大臣にとってはちょっと嫌な問題だ……
○江田五月君 おはようございます。 けさ、実は私は大変心を痛めております。同期でクラスが一緒ですぐ隣の隣に座っておりました裁判官、大濱惠弘君がおととい病死をいたしまして、きょうは一時から名古屋で葬儀というんです。二十期ですから今五十七歳。裁判所のために命を落としたとは言いませんが、去年の暮れには同期の河本誠之君がやはり病気で亡くなると。現職の裁判官の皆さんが本当に苦労しているということを思いながら、半分鎮魂の思いを込めて裁判所職員定数関係の法律について質問させていただきます。 まず初めに、判事補の七十人の増員ですが、その前に、大濱君が実は病気だというのを聞きまして、二月の終わりでしたか、手……
○江田五月君 きょうは二番目に質疑に立つのかと思っておりましたら、本日のトップバッターということで、突然でいささか戸惑っております。だからというわけじゃありませんが、初めに質問通告をしていないことで、いささか不意打ち風になって恐縮なんですが、法務大臣に少年法改正問題についてちょっと伺っておきたいと思います。 最近の新聞報道等によると、名古屋の中学生のいわゆる五千万円恐喝事件、これを契機に自民党幹部の方がにわかに少年法改正案を今国会中に成立させなければならないと言い出された。与党の中で従来慎重な意見であった公明党の皆さんの中にも、何点かの修正を前提にして今国会の成立に同意をしたという報道もある……
○江田五月君 犯罪被害者基本法案につき、発議者を代表して、その趣旨と内容の概要を説明します。 我が国では、長い間、犯罪被害者等は、二十年前に創設された犯罪被害者給付金支給制度以外には法制度による保護がなく、精神的にも経済的にもいわれなき苦しみを味わわされてきました。最近、特にサリン事件以来、犯罪被害者の置かれている状況が広く世間に認識されるようになり、また被害者を支援する自主的な組織が各地に設立されるなど、ようやく犯罪被害者の支援について国民的な取り組みが始まりました。そして、実情が明らかになればなるほど被害者の悲惨な状況が浮き彫りになってきました。 刑罰権の行使は、各国とも国家によって独……
○江田五月君 二条の権利の性格という御質問ですが、この表現ぶりを読んでいただくとすぐおわかりと思いますが、日本国憲法の十三条、個人の尊厳とか、あるいは二十五条の生存権の保障、これも権利でございます。犯罪が起きた場合に、犯罪の被害者はこういう憲法上の権利がいわば侵害をされているわけですね。しかし、一方で、刑罰権というのは国家が独占をしていて、そして加害者の方は被疑者、被告人として罪責、刑事責任の追及の場でいろんな権利を与えられながら刑罰が決まっていくという中に置かれると。被害者の方はそのままになっている。 そこで、憲法上ある権利をもう一度確認をして、そして経済的にあるいは精神的に、また刑事司法……
○江田五月君 民主党・新緑風会の江田五月でございます。 三人の先生方、きょうは本当に私どものためにお越しいただいてありがとうございます。それぞれの皆さん方から大変貴重な御意見をいただきました。 最初に私自身の経験を申し上げますと、私は国会議員になってもう二十年を超える年月がたってしまっておるんですが、その前は裁判官をやっていまして、刑事の裁判官をほんのちょっとだけやったことがあるんですけれども、高原さんは弁護士ですから法廷を御存じと思いますが、御存じどころか私よりよっぽど御存じかと思いますけれども、刑事の法廷の中で何だか被告人がこの世の中で一番立派な人だというような感じにつくり上げられるよ……
○江田五月君 やはり森内閣総理大臣の神の国発言というのは、総理大臣じゃなくてほかの大臣がやったら、それはもう任命権者によって更迭される、もちろんそれは、自発的に辞任をするということを迫られる場合もあるでしょうが、そういう種類のものなんですね。ところが、言った人が任命権者なものだからこれはどうにもならないというので、どうにもならないで済ませるわけにはいかないんで、私どもは森総理の辞任を求めなきゃならぬと思いますが、それを閣議の中でどの閣僚もお求めにならないということになったら、もう閣僚も皆同じ責任を負ってもらわなきゃならぬ。私ども、厳しくこれは追及をしていかなきゃいかぬと思っております。 今、……
○江田五月君 冒頭、自民党の中の議論についての御紹介がございましたが、私どもが今回提出しているものは、法制審議会で取りまとめられましたものとちょっと違いますが、大きな流れとしては同じものでございまして、法制審議会のあそこまでの議論でちゃんと案がまとまっているわけでございますから、政府や与党におかれましても、もちろんいろんな検討をしておられると思いますが、早急にひとつこの法制審議会の案や、あるいは我々の案や、そういうものを土台にした法改正に取り組んでいただきたいと思っておるところでございます。 さて、おっしゃいますとおり、現代社会に家庭崩壊の現象というのが多く見受けられる。最近特に連続する少年……
○江田五月君 いよいよ予算の審議も大詰めでございますが、きょうは冒頭、小渕総理に一つたってのお願いがございます。 実は一通の手紙を受け取ってほしいのですが、これは去年の暮れ、二十五日ぐらいだったですか、私、友達から電話をもらいました。この友達というのは草地賢一君といいまして、高校時代からの友人で、私は昼の高校へ行っておりまして、彼は家庭の事情で夜の高校へ行きましたが、ずっと親友でクリスチャンで行動派の牧師で、もう外国へどんどん飛んでいくんです。一番困っているところへ飛んでいって、そこで支援活動をやってくる。 そんなことがあって、姫路工業大学で国際ボランティア論か何かの教授を去年あたりからや……
○江田五月君 保岡法務大臣、まずは御就任を心からお祝い申し上げます。 私は、一九六六年から六八年、司法研修所で研修を受けました二十期でございまして、保岡さんはその一年前から二年間、十九期で研修を受けておられまして重なりますが、ちょうど重なったときの、たしか実務修習、検察修習で御一緒だったですね。東京地方検察庁の大部屋で、十九期と二十期ですから私どもは後輩ですが、十九期の皆さんのことを仰ぎ見ておって、その中に保岡さんがおられた。懐かしく思い出しております。たしか、共産党の簑輪さんも一緒だったですね、簑輪さんは十九期だったと思いますが。 そんなことで、私たち民主党は、総選挙後の第二次森内閣を、……
○江田五月君 おはようございます。 まず最初に、先週、十一月二日の本委員会での我が党小川敏夫委員の質疑の補充質問から入らせていただきます。 特に犯歴照会の関係でございまして、なかなか答弁に神経を使われると思いますけれども、よろしくひとつお願いいたします。 実はこの犯歴問題、犯歴不開示の例外はあるのかと、どんな場合かという議論、これは本年九月二十九日の参議院予算委員会での私の質問が皮切りかと思っておりますが、森総理の犯歴問題について警察庁五十嵐刑事局長が、犯罪経歴に関する情報は、犯罪捜査等の警察任務遂行のために警察が収集、保有しているもので、このような目的以外での開示は原則として行わないも……
○江田五月君 おはようございます。
少年法改正案について質問をさせていただきます。
実はさっき、小川敏夫さんに、裁判官出身ですので聞いてみたんですが、少年審判を裁判官としてやった経験はないということで、そうすると、私は恐らく国会議員の中で少年審判を裁判官としてやった経験を持っている唯一の議員かなと思ったりいたします。
保岡大臣、質問通告していませんが、裁判官はやられたことがありますが、少年審判をおやりになったことはありますか。
【次の発言】 そんなことで、私自身、千葉家庭裁判所で三年間勤務をした当時、すべて家裁ではありませんが、家裁事件、特に少年事件には相当情熱を傾けて、まだ若きころです……
○江田五月君 私は、ただいま議題となっております少年法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党及び自由党を代表いたしまして、修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりであります。 以下、その趣旨について御説明申し上げます。 本修正案は、少年法等の一部を改正する法律案が我が国における少年犯罪等の現状を踏まえ現下の喫緊の国民的課題にこたえようとするものであることにかんがみ、政府に対し、この法律の施行後五年を経過した場合において、この法律による改正後の規定の施行の状況について事件処理等に係る統計数値等を国会に報告するとともに……
○江田五月君 私は、ただいま可決されました人権教育及び人権啓発の推進に関する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、社会民主党・護憲連合及び自由党の各派共同提案による附帯決議を提出いたします。 案文を朗読いたします。 人権教育及び人権啓発の推進に関する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、「人権の二十一世紀」を実現するため、本法の施行に当たっては、次の諸点について格段の努力をすべきである。 一 人権教育及び人権啓発の推進に関する本法の基本理念並びに国、地方公共団体及び国民の責務について周知徹底を図り、特に公務員による人権侵害のないよう適切な措置を講ずること。……
○江田五月君 おはようございます。 重要な臨時国会が始まりました。森総理、お風邪だと伺いましたが、先ほどちょっと伺うと、もう大体本復されたと。健康第一ですから、どうぞ気をつけて。論戦もなかなか体力使いますので、気をつけてください。 質問に入る前に、まず一つお願いをしたいんですが、きのう衆議院の予算委員会で、我が党の菅直人幹事長とのやりとりの中で、どうも不適切な発言があったということですね。私生児という言葉を使っておられたと。衆議院の方では議事録削除ということになったようですが、テレビでの発言ですので、発言訂正のチャンスを与えますので、まずその点、御訂正ください。
○江田五月君 私は、今から二十四年前、一九七七年に本院、参議院議員に当選をさせていただきました。そのときから一貫してこのハンセン病問題に取り組んでまいりました。きょうは、大変重要な節目に同僚の皆さんの温かい御理解をいただいて、この厚生労働委員会で質問をさせていただく、心からまず委員長初め皆さんにお礼を申し上げます。 実は、最初に参議院に当選してきたときには全国区という制度がございまして、全国区で当選をしたんですが、私の郷里は岡山県でございました。その後、衆議院の方に移り、また現在、岡山県選出で参議院議員になって、岡山県に存在します二つの国立療養所、長島愛生園、そして邑久光明園、ここの皆さんと……
○委員以外の議員(江田五月君) ただいま議題となりました民主党・新緑風会、日本共産党、社会民主党・護憲連合及び自由党の四会派共同提出に係る特定非営利活動の促進のための法人税法等の一部を改正する法律案につき、提出者を代表して、その趣旨を説明します。 本法律案は、特定非営利活動促進法の制定の際に両院で付された、税制等を含めた制度の見直しについて施行後二年以内に結論を得るとの趣旨の附帯決議に基づき、特定非営利活動法人、すなわちNPO法人の活動を税制面から支援するため、地方税に関する支援措置を定めた特定非営利活動の促進に関する地方税法の一部を改正する法律案とあわせて提出したものであります。 以下、……
○江田五月君 御苦労さまでございます。 午前中、ごあいさつに引き続いて、法務大臣、それから堀籠最高裁判所長官代理者事務総長から福岡の事件についての調査の報告をいただきました。所信の質疑は後刻ということで、きょうはそのいわゆる福岡事件についての集中審議でございます。 この通常国会、経済の方もどうもなかなか大変な状況で、株価もきょうまた大変下がってくるというような事態ですが、同時に、我が国の統治構造といいますか、国の三つの機構、司法、行政、立法、これがそれぞれどうも疑惑まみれになってしまっておる。我が国の社会の根幹である三権に対する国民の信頼が今大きく揺らいで、経済関係と同様にどうも危機的状況……
○江田五月君 裁判所予算の執行状況について伺います。
いわゆる福岡事件について三月十五日にいろいろ伺いましたが、その前日の夜、最高裁判所の調査報告書をいただいたものですから十分な質問はできておりません。
そこで、この調査報告書についてですが、平成十二年十二月十三日、福岡県西警察署からの令状請求の際に福岡地裁でとられたコピー、紙のサイズと枚数、これを令状と捜査記録のそれぞれについてお教えください。
【次の発言】 令状の請求書、これは請求書と被疑事実がありまして、多分二枚ですかね。そして、捜査記録が全部で二十三通というのは、一通ごとに何枚かになっているから、これはかなり大部のものですね、違いま……
○江田五月君 私は、ただいま可決されました裁判所職員定員法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党、社会民主党・護憲連合及び自由党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府及び最高裁判所は、「国民の信頼にこたえる司法」を実現するため、次の諸点について格段の努力をすべきである。 一 近時、急増を続け、また、複雑多様化する各種紛争事件の適正・迅速な処理を図るため、裁判官及びその他の裁判所職員を大幅に増員するとともに、裁判所の施設の整備、拡充……
○江田五月君 おはようございます。 きょうの議題である刑法の一部を改正する法律案、つまり支払い用カード電磁的記録に関する罪、これを創設するというものについて、これは私ども民主党・新緑風会としても賛成の法案でございます。きょうは四十五分、時間をいただいておりますので、この刑法改正も質疑をいたしますが、後半ではハンセン病訴訟についての内閣総理大臣談話と政府声明についての質問をさせていただきたいと思っております。 まず、このカード犯罪についての刑法改正案ですが、これは今、石渡理事からも御質問ございましたが、保護法益ということになるとどういうことになりますか。
○江田五月君 両先生、きょうは本当にありがとうございます。
能見先生の方は、どちらかというとこの中間法人法案は必要である、いいときに必要なものができつつあるというそういう御見解、対して雨宮先生の方は、どちらかというとこれで何か問題解決ということにはなかなかならなくて積極的に賛成というわけにいかないという、そういう感じのようにお伺いをしたんですが、それはそれでよろしいんですか、両先生。
【次の発言】 ということは、つまり今までの非営利法人体系というものではやっぱり現状は不十分だと、いろいろ手直しをしなきゃならぬところがあるということで、その手直しの一部分として中間法人法というものがあって、それ……
○江田五月君 私は、ただいま可決されました債権管理回収業に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党及び自由党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 債権管理回収業に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、この法律の施行に当たり、次の事項について格段の配慮をすべきである。 一 本法が、サービサーの業務の適正な運営の確保を図り、もって国民経済の健全な発展に資することを目的とするものであることにかんがみ、サービサー制度の趣旨・内容について、研修等を通じて回収業務従事者等の……
○江田五月君 両先生、きょうはお忙しいところありがとうございます。
佐々木さんも言われましたが、何か大学へ戻ったような感じで。
今回の金庫株、それから単元株、これは緊急経済対策の一環だということで出されているんですが、今の不況、これを打開して景気をよくする、そのことに一体どういうふうにこの意味があるのかというのがよくわからないんですが、お二人ともそこのところはちょっとお触れになっておられないようなので、これは商法学者としてはそんなことは中立的だと言われるのか、あるいは何かお考えがあるか、まず神田さんからお答えください。
【次の発言】 末永参考人、いかがですか。
○江田五月君 私は、ただいま可決されました民事訴訟法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党及び自由党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 民事訴訟法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、附則第三項の検討に当たっては、民事訴訟における公文書の利用の一層の充実を図る観点から行い、特に刑事事件関係書類等については、捜査、公判及び裁判確定の各段階ごとに異なる文書開示制度の趣旨を念頭に置きつつ、民事訴訟における証拠としての必要性に配慮した制度となるよう検討すべきである。 右決議する。 以上でござい……
○江田五月君 最初に、特に佐藤会長には、お忙しい中を本当にショートノーティスだったと思いますが、お見えくださいましたことのお礼を申し上げます。 きょうは、多分、講義がおありになったんだろうと思いますが、学生は休講で、うれしいか悲しいかわかりませんが、本当に我々のためにありがとうございました。 そして同時に、司法制度改革、この二年間、本当に改革審の皆さんが精力的に審議をされて、密度の濃い、中身の濃い意見書を出してくださいましたことにも心から敬意を表します。 すごいですよね。六十九回会議をやって、公聴会が四回あって、実情視察に海外までということで、見ますと、去年の夏なんというのは、地獄のかま……
○江田五月君 二十一世紀になりました。新しい世紀最初の国会でございます。予算の審議は参議院に入りますと、もう三十日で自然成立ということではございますが、森総理大臣も一日一日一生懸命予算審議のために尽くすと言っておられることですから、ひとつよろしくこの審議に対応していただきたいと思います。 二十一世紀は人権の世紀などと言われたり、あるいはNPOの世紀などということも言えるかと思います。私は、ことしになって一月に参議院の方の憲法調査でアメリカへ行ってまいりました。新しい時代の新しい国や社会のあり方を見ようということで、NPOの皆さんのところへも行ってまいりましたら、彼らがこんなことを言うんですね……
○江田五月君 おはようございます。 衆参にわたる質疑もいよいよ最終盤になってまいりましたが、ひとつ緊張して質問させていただきたいと思います。 まず冒頭、福田官房長官、質問というよりちょっと御相談なんですけれども、一週間ほど前に実は私のところにメールが届いて、経済界の方なんですけれども、こういうことを言われるんですね。企業が難民支援のために国連難民高等弁務官事務所、UNHCRに寄附をしようと、そういうとき、昨年末までは経団連に難民救済民間基金というものがあって非課税措置を受けられたが、これが昨年末店じまいしてしまって非課税の寄附ができなくなった。その人のメール、これ全部読んだら長くなりますが……
○江田五月君 おはようございます。 私は実は、九月十一日の同時多発テロの三日前なんですが、九月の八日に民主党のネクストキャビネットの法務ネクスト大臣という役職に再任をされまして、僣越でございますが、森山法務大臣のカウンターパートとこちらでは思っております、片思いかもしれませんが。 そこで、きょうは法務大臣の先日の、あいさつということでございましたが、所信についてカウンターパートとして質問させていただきたいと思っております。 本題に入る前に一つ質問しておきたいんですが、先日、十月九日の参議院の予算委員会で、我が党の浅尾慶一郎委員が郵政OBの選挙違反事件であるいわゆる高祖事件について質問いた……
○江田五月君 おはようございます。 きょうは司法制度改革推進法案の審議ですが、冒頭一つ、関連しないわけじゃないんですが、別件で質問させていただきます。総務省山名政務官、お越しいただいて大変恐縮でございます。 実は、先週の金曜日、十一月二日付の山陽新聞というのがございまして、この新聞は私の地元岡山県の最有力紙でございますが、約五十年前の法務省民事局長通達によって、ハンセン病療養所の入所者の住所が本籍地に記載されない差別的な通達が今も生きているが、プライバシーの保護など、ハンセン病問題の複雑さもあって慎重な対応が必要という、こういう記事が出ておりました。 私の地元岡山県には、国立の長島愛生園……
○江田五月君 刑法改正案と刑事訴訟法等の改正案、同僚委員から極めて専門的な質問がございまして拝聴をしておったわけですが、私はまず、条文の質問に先立って、今の刑事法を取り巻く状況全体について若干の包括的な概観をしておきたいと思っております。 昨年の十一月二十八日、ほぼ一年前、改正少年法が成立をしまして、ことしの四月一日から施行となりました。ちょうど八カ月が経過をしたということですが、この施行後の状況を検証しておきたいと思います。 当委員会で、これも先日、同僚委員から御質問がありまして、幾つかの統計的な数値については既に御報告をいただいておりますが、まず施行後の概況、数字は先日聞いておりますが……
○江田五月君 きょうは参考人の皆さん、本当にありがとうございます。とりわけ井上参考人、本当につらい思いをまた思い出させるという場だったかと思いますが、よく来ていただきました。また、きょうは傍聴人の皆さん方もお集まりで、こういう機会に皆交通事故の問題を考えていただいて、本当にありがたいと思っております。 私は民主党ですが、民主党としても被害者の皆さん方やいろんな皆さんの声を聞いて、ことしの四月でしたか法案を提出して、しかしそれは衆議院の方で多数の理解を得られず否決になって、そして今回の内閣提出の法案になったというので、ここまでこぎつけていただいたという大変お褒めの言葉をいただいたんですが、私ど……
○委員以外の議員(江田五月君) ただいま議題となりました民主党・新緑風会、日本共産党、国会改革連絡会(自由党・無所属の会)並びに社会民主党・護憲連合の四会派共同提案の公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の趣旨及びその内容の概要を御説明申し上げます。 国会議員を始めおよそ政治家たる者は、高度な倫理観、正義感に基づき職務を遂行すべき責務があることは言うまでもありません。選挙によって選ばれた者は、主権者たる国民、住民から政治に関する厳粛な信託を受けているのであり、国民全体、住民全体の奉仕者として行動すべき責務を負っていることも、また当然……
○委員以外の議員(江田五月君) 私どもの対案についても御質疑いただきまして、大変ありがとうございます。 今、国民の皆さんが政治に対して一体どれほどの不信感を抱いておるか、政治に対する信頼感がどの程度傷付いておるかということについての認識の違いだという気が私はいたします。あっせん利得処罰法、本法施行後一年少々で、期間が短いとはいえ、それでもやっぱり、この間に一件しか該当事例が出ていないというのは、やはりこの本法の規定がいかに狭いか。逆に言えば、このいろんな要件に当たらなけりゃ何やってもいいということを規定しているというふうに受け取られているかということだと思うんですね。 私どもは、今延長にな……
○委員以外の議員(江田五月君) 先日の参考人質疑は、私自身はこの委員会の委員でないので、残念ながら聞いておりませんでした。しかし、非常に重要な質疑であるということで、後ほど同僚の委員からの御説明も受けたり、あるいは昨日、まだ未定稿ではありますが、会議録を熟読させていただきました。 特徴的なのは、やはり三人の専門家の皆さんがこぞって、今の衆議院から送付された与党案ではいけない、このことを強調しておられたということですね。私ども野党の案についても、これで絶対全部いいとおっしゃった方はおられませんでしたが、しかし今の保利先生の言われる賄賂という言葉はどうかということ以外のところは、これで本当にもう……
○委員以外の議員(江田五月君) 与党の改正案に対して衆議院段階で、そして参議院に参りましても、私ども野党四会派一致して別の改正案をお出しをいたしました。 与党のものに対して私どもの方は、もう水も漏らさぬと、そういう厳しい対案を出したわけでございまして、しかしこれは、これまでも繰り返し申し上げてきましたとおり、このとおりでなきゃならぬと、もちろん我々のものが最善だと思いますが、このとおりでなきゃならぬというよりも、むしろ、もっと厳しいところでひとつ与野党合意を何とか作りたいと、こんな思いで提案をしてまいりました。衆議院では、この修正の協議というものは、それ自体がなかなか進まないということで参議……
○江田五月君 角田委員に続いて森山法務大臣に質問いたします。 今の人権擁護法案、これもまだまだ詳しく質問したいところですが、私どもは、この法案、このままではいけないと、是非、良識の府として参議院からスタートするわけですから、与党の皆さんの御理解もいただき、よりいいものにして衆議院の方に送りたいと思っております。これは今後の議論です。 それともう一つ、角田委員の質疑に──矯正局長は帰っちゃったか、矯正局長。質問通告していません。じゃ、大臣に申し上げておきます、質問じゃなくて。 少年院で暴行事件が起きたと。本当にあってはならぬこと。しかし、これはあってはならぬといって、そういう暴行事件を起こ……
○江田五月君 おはようございます。 裁判所職員定員法の一部改正案について質問いたします。 まず、この法案自体ですが、これは、判事の員数三十人、判事補の員数十五人増加、それと裁判官以外の裁判所の職員の員数七人増加と、こういうものですが、判事の員数三十人、これはどういう増加になるんですか。 民事通常事件の処理及び執行関係ということは書いてありますが、私が聞きたいのは、大体通常ある年に判事を採用すると、年齢はいろいろありますが、そこまで細かく考えたら切りがないので、その年に通常のペースで司法試験合格、研修を終わって、判事補を十年やって判事になった人たち、その人たちがずっとある年限たって、一年間……
○江田五月君 関連質疑ですから、今の福山さんの質疑をもうちょっと続けてみたいと思います。 財務大臣、私も一緒に笑いましたけれども、自民党の皆さん、ああいう態度でおられるけれども、これはやっぱりかなり日本の主権といいますか、あるいはこの我々の立法、司法、行政、それぞれ国の権限を分立をして行使をしているわけです。そういうものがじゅうりんをされているんだ、壟断されているんだと、そういう話だというふうに思いますよ。余り笑っていちゃいかぬなと。 川口大臣にお伺いしますが、さっき川口大臣は口上書の問題言われました。個々のプロジェクトといいますか工事といいますか、それに全部口上書が付いているというふうに……
○江田五月君 峰崎委員に関連して質問いたします。 今日は時間の数え方が違いまして、私の方が質問を要領良くすれば時間がたくさん使えるということになっていませんので、ひとつ答弁の方を簡潔にお願いを申し上げます。 鈴木議員が自民党をお辞めになった、加藤紘一議員もどうもお辞めになるらしいということで、小泉さん、YKK長く親交を結ばれていた加藤さんの自民党離党というのは、心中お察しいたします。 どう思われておるかと、これは先ほど質問がありましたからそのままの質問繰り返しませんが、しかし、私も週末地元へ戻ってみて、やっぱり鈴木さん、議員辞めてほしいという声は強いですよ。北海道の皆さんも、これは鈴木さ……
○江田五月君 BSE、いわゆる狂牛病問題について集中して質問をいたします。 BSE問題で、消費者あるいは生産者、流通事業者、食肉関連事業者、飲食店の皆さんまで含めて、すなわち日本国民全体に計り知れない損害が生じた。生産者は何も責められるところないんですね。畜産農家も責められるところは何もない。一部の業者で不心得者がおりました、雪印食品とか。しかし、多くの業者も何も責められるところない。焼き肉屋に至るまで、皆さん本当にまじめにやっている。ところが、これだけの損害が生じた。さあどうするんだと。行政というのが一番やっぱり責任が重いわけです。 その行政は、いや、まじめに取り組みますといったって、そ……
○委員長(江田五月君) ただいまから国家基本政策委員会を開会いたします。 議事に先立ち、一言ごあいさつを申し上げます。 去る十月十八日の本会議において国家基本政策委員長に選任されました江田五月です。 本委員会は、衆議院の委員会との合同審査会を開き、その場で与野党党首が直接、真正面から向き合って、国家の基本政策や当面の重要課題につき白熱した論戦を繰り広げることにより、国会審議を活性化し、政治に対し国民の関心を深め参加を図ろうというものです。 政治に対する不信や無関心の増大が心配される現在、国会審議が形骸化することを防ぎ、政治を国民に身近なものにするため、本委員会の職責は極めて重要だと言わ……
○江田五月君 三人の参考人の皆さん、司法制度改革という、これからの日本をどう作っていくのかと、重要なテーマの現段階での状況について、それぞれこれまで司法制度改革にかかわってこられた立場からの御意見を伺おうということで今日は来ていただきましたが、お忙しい中、本当に時間を割いていただきまして、ありがとうございます。 昨年六月に司法制度改革審議会の意見書が出されたわけですが、その前二年間でしたか、精力的な審議をされたと。私どもも、その審議の過程でその都度いろいろな意見を申し上げました。かなり熾烈なやり取りがあったかと思います。そして、これは若林さんがおっしゃったんでしたかね、一定の成功を収めたと。……
○江田五月君 おはようございます。 冒頭、個人的な思いを込めた発言を二つだけさせていただきます。 まず第一は、森山法務大臣は今日がお誕生日だそうで、おめでとうございます。これは質問じゃありません。 次はちょっと質問、この場をおかりして是非申し上げておきたいんですが、去る十月二十五日に、暴漢によって私どもの同志である石井紘基衆議院議員が無念の死を遂げました。大臣は、先日の所信の中で、冒頭、そのことにも触れていただきまして大変ありがとうございました。 御承知の方もおられると思いますけれども、石井さんと私とは学生運動以来の友人、もう四十年を超える友人で、その後、彼は旧社会党本部の職員となって……
○江田五月君 おはようございます。 裁判官の報酬それから検察官の俸給を決めた法律のそれぞれの改正案について質疑をいたします。 給与全般について、あるいは今の経済状況の下での給与の在り方、官民の給与の水準の問題、その是正の方法、公務員の給与の制度などなど、いろんな問題点がございますが、それらは一切、今日は、一般職の公務員の給与あるいは特別職の給与の法案の審議が既にもう終わっていますので、そちらに譲ることにいたしまして、ここでは専ら裁判官と検察官、とりわけ検察官の方は裁判官の給与とリンクをさせておりますが、検察官の給与について憲法上の規定が別にあるわけじゃないので、裁判官の給与については憲法上……
○江田五月君 おはようございます。 法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律案並びに司法試験法及び裁判所法の一部を改正する法律案の質疑でございますが、質疑の前に、ちょっと急なことではあるんですが、法務大臣に例の名古屋の刑務所の関係のことについてお伺いをしておきます。 昨日、名古屋地検が被告人五名、特別公務員暴行陵虐致傷事件で名古屋地方裁判所に公判請求をされたと。さらに昨日、今の被告人五名のうち二名について名古屋地検が別の被害者に対する特別公務員暴行陵虐致死事件で再逮捕、そして捜索に着手をしたという報道がございます。 これにつき、昨日の衆議院の法務委員会で法務大臣が報告をされ、そ……
○江田五月君 会社更生法改正案と関係法律の整備法案、この両案に対して私たち民主党は賛成でございます。 既に、会社を更生させるということの社会的な意義とか、あるいはこの法案の改正案のねらいとか、今の日本の経済状況の下におけるこの法案の早急な整備の必要性とか、こうしたことについてはもう当委員会でも議論があり、もちろん衆議院の方でもいろんな議論がございましたので、これについて蒸し返しの議論はなるべく避けていきたいと思っておりますが、私個人としては、実はこの会社更生法は特別の思いがございます。 不良債権処理問題、これは現在の日本の最重要課題の一つですが、その一番最初の大問題が一九九六年の住専処理問……
○江田五月君 千葉委員の方から、名古屋刑務所及びその他の刑務所についての状況を質疑をさせていただきましたが、受刑者の人権、人権と、こう言う。そうすると、刑務所の職員の方から、おれらの人権はどうしてくれるんだ、そんな声もあるかと思うんですね。私は、そちらももちろん大切だと思いますし、過剰収容の中で刑務所職員の皆さん、大変な苦労をしておる。そんな中で、ついぶちっと切れるということもあるかなと思うんですが、これはお互いにとって良くない。お互いにとって良くないんですが、取りあえずここで森山法務大臣に改めて確認しておきますが、受刑者にも人権があるんだ、これは当然ですよね。それはいいですよね。
○委員長(江田五月君) ただいまから国家基本政策委員会を開会いたします。
国政調査に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、今期国会におきましても、国家の基本政策に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、合同審査会に関する件についてお諮りいたします。
国家の基本政策に関する調査について、衆議院の国家基本政策委員会と合同審査会を開会することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、初回の合同審査会の日時及び場所につきましては、公報をもってお知……
○委員長(江田五月君) ただいまから国家基本政策委員会を開会いたします。
理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に木庭健太郎君を指名いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後零時六分散会
○委員長(江田五月君) ただいまから国家基本政策委員会を開会いたします。
理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に和田ひろ子君及び木庭健太郎君を指名いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後二時三十六分散会
○江田五月君 裁判所職員定員法の一部改正案、それから下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部改正案、衆議院では何の質疑もなかったということのようですが、参議院ではきちんと質問をさせていただきます。 今日は、大勢の政府参考人の方にも来ていただいて盛りだくさんの通告をしましたので、かなりスピードを上げなきゃならぬと思っておりますが、質問の前に、三月三十日未明ですか、また名古屋刑務所で保護房、革手錠の対象であった受刑者が死亡したということのようですね。事件性があるのかどうだかよく分かりませんが、取りあえず、現段階で分かっていることを簡単に御報告ください。
○江田五月君 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案、内閣で提出をされまして、衆議院で修正をされて、いよいよ参議院の法務委員会での質疑が始まったというところでございます。是非、参議院の方でも、厚生労働委員会の皆さんにもこれは関心を持っていただき、また審議に関与もしていただきたいと思っておりますが、私たち民主党も、この法案がテーマとしている課題については、これは重要な課題であると、こう受け止めております。 池田小学校の事件が起きて、そしてまあ、そうですね、小泉首相が反応されたと。この反応は、後で更に聞いてまいりますが、ある意味でいえば、小泉首相の、率直な国民の……
○江田五月君 森山法務大臣、歴代法務大臣として最長不倒距離をクリアされたということでございまして、誠におめでとうございます。 私どもは、法務省を取り巻くいろんなことがあって、もう森山さん御自身の進退をお考えになった方がいいんじゃないかなどと今でも思っておりますが、今日はそういうおめでたいときですから、そういう苦口はたたかないことにしておきますが。 法務省の所掌の行政範囲は非常に広い。この際、法の厳正な執行、とりわけ刑法、これについても覚悟を新たに取り組んでいただきたいと。いつもお優しい法務大臣でございますが、法の持つ厳しい面というものはやはり法務大臣が先頭に立ってそれを体現していただかなき……
○江田五月君 前回、日精協政治連盟の政治献金リストの関係について審議が、ほぼ一時間弱ですか、中断をして、そして私は八分間質疑時間を残して質問を終えました。その問題に直ちに入ってもいいんですが、のっけから中断なんというのもどうも穏当でもないので、それはちょっと後に置いて、本来の質問に入っていきたいと思います。 まず、御承知のとおり、政府案、もちろん修正で参議院に来ているわけですが、この政府案の方は対象行為に限定をして対象者について特別の手続を定めている。しかし、今、日本の精神医療あるいは精神障害者が犯罪行為に該当するそういう行為を犯した場合の措置、ここで問題なのは、その皆さんに対して特別の審判……
○江田五月君 昨日の連合審査会で朝日委員から出されました問題について、まずもう少し突っ込んでお伺いをしてみたいと思います。 新聞の報道があって、重大事件を起こし、精神障害があるとして、送検前の警察の捜査段階で自治体に通報され、強制入院となったケースが二〇〇一年度に少なくとも二百九十七件あることが分かったということなんですが、これについて、警察庁の方の調べ、それから厚生労働省の方の調べ、これで裏付けをしてみると、どうも数字がよく合わないと。一体どういうことになっておるのかというので、政府の説明が、私、聞いておっても要領を得なかった。 実は、夜、私のホームページの活動日誌についつい書き込んでし……
○江田五月君 角田委員の方から質問がありまして、私も全く同感で、何でこんな法律が、法案が出てきたのかなと大変いぶかしく思っております。 そこで、今の角田委員の質問を更に補足をしたり、あるいはもう少し掘り下げてみたり、いろいろやっていきたいと思います。 その前に、この法務委員会、今日の前の質問はちょうど一か月前、六月の三日でしたね。そのときは心神喪失者等医療観察法案の審議であったわけです。 多くの解明すべき問題点が本当にたくさんまだまだあって、私どもも幾つかこれは委員長にもお願いをし、委員長も理事会で協議をすることを幾つかお約束をいただいていたわけですが、これが全部そのまま積み残しになって……
○江田五月君 司法制度改革のための裁判所法等の一部を改正する法律案の質疑でございますが、まず、午前中の千葉委員の質疑でも触れました昨日の少年の事件についてもう少し伺っておきたいと思います。 大変、皆、沈うつといいますか、暗い気分の中で今朝を迎えたと思っております。種元駿君、こうやってにこっと笑うあの笑顔の写真が全国に衝撃を与え、そしてその後、どうも少年ではないか、中学生ではないか、最初、十三歳という報道がちょっと流れたんですが、結局、十二歳の中学一年生の子供が加害者だということが分かった。本当に衝撃的な事件だったですね。殺された駿君の御両親、関係者の皆さんにも心からお悔やみを申し上げます。か……
○江田五月君 随分少ないですかね。定足数はいるんでしょうね。大丈夫ですね。 司法制度改革のための裁判所法等の一部を改正する法律案でございますが、前回に引き続いて質問をいたします。 司法制度改革の範囲に入るかどうか疑問もあるかもしれませんが、広い意味で日本における司法制度というものがどう機能していくかという観点から、国民の規範意識といいますか、刑事の、あるいは少年保護の関係について一体どっちを向いていくのかと、こういうことが今大きく国民の中で議論になっているので、まず先日の長崎の幼児殺害事件の関係についてお伺いをいたします。 法務大臣に伺います。 七月の十一日午前の閣議後の記者会見で、鴻……
○江田五月君 仲裁法案の質疑の前に、本日も長崎の幼児殺人事件について若干伺っておきます。最高裁判所の方にお願いをいたします。
昨日、長崎家庭裁判所で動きがあったようですが、最新の状況を報告してください。
【次の発言】 昨日の第一回の審判に両親が出てきていないという報道がありますが、これは事実ですか。
【次の発言】 具体的な、しかも現に進行中の事件ですので、私も質問をややちゅうちょをしながら聞いておるんですが、保護者が来ていなかったということ、これはもうちょっと、何か理由があるかどうかはお分かりでしょうか。
【次の発言】 先日の委員会で、私は鴻池大臣の市中引き回しの上、打ち首という暴言について……
○委員長(江田五月君) ただいまから国家基本政策委員会を開会いたします。
理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に北澤俊美君及び山口那津男君を指名いたします。
【次の発言】 次に、国政調査に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、今期国会におきましても、国家の基本政策に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○江田五月君 総選挙でちょっとのどを痛めまして、まだ治らないのでお聞き苦しいかと思いますが、お許しください。 今回の総選挙は、これは小泉首相もお認めのとおり、政権選択を問う選挙になったと、こういうことが、私たち民主党としても直前に自由党の皆さんも一緒に加わっていただいて、私どもは政権交代を担おうとする野党が一本化したと思っております。さらに、このマニフェストと、自民党のマニフェストもありますが、こういう明確な約束を掲げて政権交代を求めました。 結果は、小泉さんのチームの勝ちでございまして、私たちのチームは負けました。しかし、政権選択を問う選挙になったということ、これは私は、これまでの選挙と……
○江田五月君 裁判所関係二法案の質疑を行います。今日は、実は質問の入念な打合せができないまま来ておりますので、ちょっともたもたするかもしれませんが、お許しいただきたいと思うんですが。 最初に、通告をしていないんですが、中山最高裁判所長官代理者に伺いたいんですが、衆議院の方でこの二法案についての質疑はもちろん行われております。衆議院と参議院、別の院ではありますが、国民との関係でいえば一つの国会ですから、なるべくいろんな重複はないようにとした方がいいだろうと。それでも念を押さなきゃならぬところは押さなきゃならぬと。別の院としての機能、参議院もあるわけですけれども、こんなところで余り衆議院でやった……
○江田五月君 今日は、弁護士法の一部改正案についての質疑を行います。 昨年の通常国会で司法制度改革のための裁判所法等の一部改正案によって弁護士法が改正をされ、これによって弁護士になる資格が整備をされました。 弁護士は、大原則は、これは司法研修所での修習生の修習を終了した者、つまり法曹資格を持っている者ということでございますが、そのほかに特例としていろんな弁護士資格取得の道筋があると。これを整備をしましたが、一部、大学の教授、助教授というものが残っていたわけで、これについての改正が残っていたわけで、昨年の附帯決議においてもその点を整備をするようにということが注文付けられておりましたが、今回は……
○江田五月君 ただいま議題となりました難民等の保護に関する法律案につき、民主党・新緑風会の発議者を代表して、提案の趣旨と内容を説明します。 一九八一年、我が国は難民条約を批准しました。変動する国際情勢のあらしの中で、過酷な運命に遭遇した人に、国境を越えて人の情けを及ぼそうというのは、国際社会を構成するすべての国が自覚すべき共通の倫理であり、文化的態度なのです。しかし、我が国の実態はどうでしょう。庇護を求める外国人に対し、余りにも冷酷であり、生活支援は余りにも貧弱で人間味に欠けています。平成十五年の難民申請者数は三百三十六人、難民として認定された人はわずか十人にすぎません。 不認定の人や申請……
○江田五月君 冒頭、野党の議員立法に対して与党委員が質問をしてくださるということについて大変感謝を申し上げます。国会を議論の場にしてよりいいものを作ろうという、そういう委員の気持ちだということで、真剣な議論の中でいいものを作っていくために私どもも真剣に答弁をしたいと思っております。 横田参考人が、もし別の第三者機関が作れるならその方が好ましい、しかし一方で行政改革という要請がある、したがって新しいものを作るというのはなかなか困難、そこで今までのものをブラッシュアップすることによってよりいいものになるならば、それはそれでいいのではないかということで、努力をしたらいいものになる可能性ができたので……
○江田五月君 昨日は、私ども民主党、大変試練の日でございました。菅直人代表が自らの年金問題で政治不信を増幅したという理由で辞任をされました。まあそれやこれやで遅くまで党内の議論が続きまして、質問の通告が深夜になって、十分な通告ができていないというのをまず冒頭おわびをしておきます。 私は、今やはり歴史的な変革期だと思いますね。今が歴史の曲がり角。戦争か平和かといった問題もありますが、同時に、その他のいろんな制度改革をしていかなきゃならぬということもあると。この裁判員制度というのもやはりその一つだと思いますし、また年金改革もその一つだと。市場システムの前提としての社会の在り方、これをこの裁判に至……
○江田五月君 民主党・新緑風会の江田五月です。 今日は四人の参考人の皆さん、本当に私どもの審議のためにおいでくださいましてありがとうございます。 私たち民主党は、今回の司法制度改革は、これはどうしても成し遂げなきゃならぬと、それはやはり戦後改革は民主主義、国民主権というのが一番大きな柱であったわけですが、しかし行政の場面もまだ十分国民主権になっているかどうかいろいろ問題がありますが、特に司法の場面というのは戦前の天皇の名による司法から国民の名による司法へと冠は替わったけれども、実態は官僚司法で変わっていないと、そこへメスを入れたいということで、一つは法曹一元、もう一つは陪審、これを掲げまし……
○江田五月君 民主党・新緑風会という会派の江田五月でございます。 今日は、六人の公述人の皆さん、参議院における法案審査のために貴重なお時間を割いていただきまして、本当にありがとうございます。 今日、テーマになっておるのは、もう御承知のとおり、裁判員法案と刑事訴訟法改正案と総合法律支援法案の三つで、山本公述人と宮崎公述人はこの総合法律支援法案についての御意見、そのほかの皆さんは主として裁判員法案について御意見をいただいたと思っておりますが、しかし、今お聞きしまして、前の委員の方からの質問に、山本公述人も宮崎公述人も裁判員法案についてもプラスの評価をいただいているということでございまして、大変……
○江田五月君 前回、法務大臣の年金のことについて最初に伺いました。当委員会でなぜ年金加入状況を聞くかなどなど前置きは前回のときに申し上げておりますので、今日は一切それを省略をいたしまして、副大臣、政務官の関係について伺わせてください。 実川副大臣に伺いますが、実川さんは、初当選が一九九三年で、一九四三年生まれですからもう六十歳になっておられる。したがって、初当選の前に、一九八六年に国会議員は国民年金強制加入となっておりまして、あるいはその他の公的年金ということもあるのかもしれませんが、この九三年から昨年まで国会議員であられたということなので、その間の公的年金の加入状況はいかがですか。
○江田五月君 このところいろんな仕事が多くてなかなか質問の準備ができておりません。今日の質問についても、先週の半ばにでしたか、質問の通告をしてというようなことで、ぶっつけ質問のところも多くなるかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。 今回の行政事件訴訟法の改正、これは私もある意味では高く評価をいたします。今までの日本の行政事件訴訟の息が詰まりそうな状況に対していろいろ風穴を空けるものがあると思いますが、風穴を空けて本当に国民主権の下で行政に対して司法によるチェックが本当の意味できっちり動いていくかどうか、これは、やはりこれからのこの改正をどういうふうに使いこなしていくか、これに懸かっ……
○江田五月君 三人の参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。 真っ向から激突風の御意見でございまして、何を聞いてみようかなと思っているんですが、神参考人と石塚参考人にまず伺ってみたいんですが、強姦罪などの性犯罪、これについての特に被害者あるいはその周辺の皆さんあるいはこうしたことにかかわっている皆さんのとにかく一日も早く法定刑を強化してくれ、あるいは、もっと言えば、厳罰化してくれという思いは結構切実なものがあるのではないか。その他のこととの兼ね合いということもあるでしょうけれども、そして、私も性犯罪について、この女性を被害者とする強姦罪という規定の仕方に対してもっと工夫があるのでは……
○江田五月君 司法制度改革関連のいよいよ仕上げの段階に入りまして、裁判所法の一部を改正する法律案について質問いたします。 この法律案が、これが司法制度改革関連の制度設計の最後の法律案だと確信をしておりますが、今日でもう、昨日で推進本部も終わりで、更に何かちょろっと残るというようなことはないと。これはだれに聞くというわけにもいかないんで、むしろ国会の方ですので、委員長や与党の理事さん、質問するわけにもいきませんが、そう確信をした上でこの法案の質疑に入ります。 昨日まで山崎潮司法制度改革推進本部事務局長、肩書変わって今日から内閣審議官ですか、先ほど冒頭に感慨深いお話がございました。本当に御苦労……
○江田五月君 下級裁判所の管轄というのは大変技術的なことでございまして、だれが考えても質問することはほぼ同じなのかなと、吉田委員の質問で私の質問も大体尽きてしまったような感じはするんですが、それでも幾つか探して質問してみたいと、なるべく重複しないようにと考えております。 今朝、実は私ども民主党の法務部門会議がありまして、お隣に座っております簗瀬進さんから、南野法務大臣、法務関係については大変失礼ですけれども素人でいらっしゃると、したがって、どうも我々、ちょっと南野さんの人柄にほれ込んで優しくし過ぎたんじゃないか、これからもうちょっと厳しくいかなきゃというそういう発言もあって、そのとおりだと私……
○江田五月君 今日は三人の参考人の皆さん、お忙しい中、本当にありがとうございます。
そうですね、まず簡単なところからというとおかしいですが、先ほど益田参考人から上訴の関係について若干の懸念のお話ございました。
これは中村参考人にお伺いしたいんですが、民訴規則によると、上訴状に理由も書けと、しかし認定司法書士さんについては上訴の提起の代理権しか認めていないということなんで、この点は何か、今後、認定司法書士さんに対する指示なり御指導なりというようなことは考えておられますか。
【次の発言】 私は今十分理解できるんです。それは判決の送達を受けてもすぐに本人と連絡取れないというような場合だって極端に……
○江田五月君 三人の参考人の皆さん、今日は大変ありがとうございます。貴重な御意見を伺わせていただきました。 そうですね、どういうことを伺えばいいか。 実は私ども時々行刑施設へ伺うこともありまして、私も以前は裁判官やっていたりで、ある程度の知識は持っているつもりなんですが、そんな経歴から、行刑施設が今大変劣悪な状態で、これを良くしていかなきゃならぬという思いはずっと持っていて、これはもうごく当たり前のことだろうと思っていたんですが、先日、あるグループで東京拘置所に見学に行ったんですね。 これは、三人の方、皆さんにお伺いします。 そうすると、三十代の見学の参加者からこんな質問をされましてね……
○江田五月君 刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律案質疑も、衆参通じ、最終場面になってきているかと思います。もちろん、まだ今日で終わりというんじゃないんだけど、衆参を全部通じて最終場面になってきて、これまでいろんな形の質疑もありましたのでなるべく重複しないようにと思っておりますが、いろんな仕事が次から次で準備の方が十分できているかどうか分かりません。幾つかの点を質問させていただきます。 この法律案については、これは私どもも非常にこれは重要な、そしてある意味で画期的な、時代を画する、そういう法律案だというように把握をしておりまして、参議院段階では、私たち民主党のネクストキャビネットというのを……
○江田五月君 いよいよ野党質問のスタートとなりました。私は、民主党・新緑風会議員会長を務めておりますが、会派を挙げて、党を挙げてこの法案、誠心誠意、丁寧に誠実に深掘りをして議論をしていきたいと思っております。 総理もそういう姿勢でおられるようで大変結構だと思いますが、ただ、今日の午前中も丁寧に誠意を持ってということを言われた。言葉が長くてゆっくりならば丁寧で誠意があるというわけではないんですよね。これはお分かりですよね。 だからといって、答弁を与党の方にまずチェックをしてもらって、それで答弁するという、これでも誠意があるとは言えないと思うんですよね。 本会議での答弁は、何か参議院自民党の……
○江田五月君 裁判所職員定員法の一部改正案、これは、今も荒井委員から御質問ございましたが、非常に技術的な法律で、判事の員数、判事補の員数の増加、四十人、三十五人ですから、これはかなりのものですよね。一方、しかし裁判官以外の裁判所職員の員数は三人増加と。三人増加というんでは何が何だかさっぱり分からないと。しかし、この中には相当大規模な配置の変化、事務官を書記官にするとか速記官を書記官にするとか廷吏はどんどんなくしていくとか、そういう入替えをやって全体の差がわずかに三人ということなので、この法律の表面だけを見ていたんではよく分からないのだと思うんですね。 そこで、その裁判所における人的資源の配置……
○江田五月君 各委員の皆さん、大変御苦労さんでございました。本当に有益な報告をいただいて、特に大門委員の御報告はこれからのこの委員会の視察の在り方、どこへ目を付けるかという大変貴重な報告だったと思っております。 私は、本院が参議院改革ということで、参議院の独自性を発揮する、決算重視、その中でも特にODAということでこれまでやってきていることは大変大切なことだと思っておりますが、同時に今、そろそろ、そろそろといいますか、ODAというのは一体我々何のためにやっているんだということをもう一度考え直すときがあるいは来ているのかなと。 ODAというのが非常に大切な外交のツールであると、これはもう言う……
○委員長(江田五月君) ただいまから懲罰委員会を開会いたします。
議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。
去る九月二十八日の本会議におきまして当委員会の委員長に選任されました江田五月でございます。
委員の皆様の御指導、御協力を賜りまして、本委員会の公正円満な運営を心掛けてまいりたいと存じます。皆様方の格段の御支援を心よりお願い申し上げます。
【次の発言】 委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、藤末健三君、千葉景子君、草川昭三君、朝日俊弘君及び若林正俊君が委員を辞任され、補欠として山本孝史君、白浜一良君、簗瀬進君、舛添要一君及び私、江田五月が選任されました。
○江田五月君 久しぶりに私、委員会の質問に立つということになりました。緊張しております。 長勢甚遠さん、法務大臣御就任、本当におめでとうございます。席外されておりますが、水野副大臣、そして奥野法務大臣政務官、それぞれ御就任、おめでとうございます。 長勢大臣におかれましては、満を持しての御就任だと思います。今、周辺から対決、対決とプレッシャー掛けられておりますが、決して大臣と対決しようと思っておりませんので、ひとついい法務行政のために切磋琢磨しながら知恵を絞り合っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 私は、長勢大臣とは、ちょっと個人的なことをいろいろ申し上げますが、大学……
○委員以外の議員(江田五月君) お答えいたします。
今の御質問に端的にお答えをするとすれば、政党の支部に対する不動産及び有価証券等の取得等の制限のこの運用については、政治資金規正法第十八条第一項の規定により、政党の支部に対しても政党と同じような取扱いをすべきものだと、こう考えております。
【次の発言】 お答えいたします。
これは委員御存じのとおり、御承知のとおり、先ほど選挙部長の答弁もありましたが、現行法では運用は禁止をされていると、不動産についても有価証券についても。運用というのは何かというと、投機とか利殖とかというようなことになる場合で、それ以外のものは禁止をされていないということにな……
○江田五月君 民主党・新緑風会の江田五月でございます。 今日、お二人の先生方、貴重な御意見ありがとうございました。もう時間も過ぎているので簡単に申し上げますが、下村参考人の卒業という問題提起、それから三浦参考人の補足の中にある、今もおっしゃいましたが、投入ではなくて成果という問題提起、共通をしているところがあるだろうという気がしますが、問題は卒業して何になるのか、成果というのは何をもって評価するのかというところで、最終的には、やはりお互い国際社会をつくっているその国際社会の構成員として国際社会をうまく動かしていく、そういうそれぞれの国なり国民になっていただくことだろうという気がするんですね。……
○江田五月君 私も触発されて、突然の質問なんですが。 ありがとうございました。途中抜けて済みませんでした。 もうけの先をアフリカにまで探していくという姿勢でなくて、やはりアフリカの皆さんが一生懸命努力している、これとの共感が一番大切だというのは本当にそうだと思うんですね。そういう意味でいえば、アフリカでもやっぱり植民地から独立をした、そして人権を確立をしよう、人種差別をなくしていこうと、そういう運動がずっと積み重なってきていて、南アフリカでもそうですし、そういう皆さんとの、言わば人類の進歩としての人権とか民主主義とか法の支配とか、そういうものと日本がどれだけ共鳴板をしっかり持つかということ……
○江田五月君 裁判所職員定員法一部改正案、それと執行官法一部改正案について質問いたしますが、執行官法の方は、予想してましたとおり、既に岡田委員から質問ございまして、私もそれ以上特別の質問あるように思いませんので、これは通告もしていませんし、いたしません。 裁判所職員定員法の方について伺いますが、これは司法制度改革をどういうふうに実効あらしめるかということでございまして、今日は財務省椎名財務大臣政務官ですよね、来ていただいておりますが、ちょっと聞いておいていただいて、最後に締めくくり的に御答弁いただければと思います。 総人件費抑制と、行政改革事務局がこの主導的な役割を果たして国家公務員全体に……
○江田五月君 少年法改正案について質問をいたしますが、その前に、新聞報道でちょっと看過できないことがありますので聞いておきたいと思います。 事件の捜査とか調査とか、これにかかわるときにどういう心構えで行わなきゃならぬか。言葉でいろいろいいことをおっしゃっても行動が付いていかなかったらどうにもならない。逆に、行動がその逆の方向へ行っていたんではこれは幾ら言葉で言われても信用できないということになるわけで、少年事件のことではありませんが、東京地検、証拠うっかり廃棄、特捜部ですね。これについて、これは国民も、法務委員会やっているのに何も触れないというんじゃ、これは法務委員会の見識を疑われるので、一……
○江田五月君 四人の参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。 実は、今回のこの法案は私どもも賛成でございます。ただ、いろいろ言いたいところはあるんで、衆議院の方で私どもなりの考え方をまとめて修正案も出したりいたしました。藤本参考人が衆議院の方の我々の質疑も参照されながら今日の意見を述べていただいたことに大変敬意を表します。 その上で、しかし議論を深めていかなきゃならぬので、ありがとうございますと言っているだけでは質疑になりませんので、あえて若干問題点を述べてみたいんですが、まず藤本参考人ですね。最後に、刑事司法制度の入口に位置する警察段階での交番制度と最終段階に位置する更生保護制……
○議長(江田五月君) 一言ごあいさつを申し上げます。 このたび、議長の重責を担うこととなりました。改めて責任の重さに身の引き締まる思いがいたしております。微力ではございますが、本院がその役割を遺憾なく発揮していけるよう議長として全力を尽くしてまいります。 西岡委員長を始め本委員会の皆様方には格段の御支援と御協力を賜りますよう心よりお願いを申し上げて、簡単ではございますが、私のごあいさつとさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○国務大臣(江田五月君) 新たに環境大臣に就任しました江田五月でございます。 当面の環境行政に対する私の考えを申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いしたいと存じます。 未曽有の被害をもたらした東日本大震災の発生から四か月半が経過いたしました。私は、今月十六日、十七日に岩手県、宮城県、福島県の被災三県を視察いたしましたが、今なお多くの被災者の方々が避難所生活を余儀なくされている一方で、被災地においては確実に生活の再建、復興に向けた動きが始まっています。 環境省としては、これまで災害廃棄物の処理への支援などに全力を尽くしてきたところです。今後は、これに加えて、東日本大震災復興構想会議の提……
○国務大臣(江田五月君) 御心配をいただいて大変恐縮に思います。 菅総理大臣が環境行政を軽く見ているのではないかという御質問ですが、菅総理大臣が環境行政を軽く見ているということはないと思っております。 月、火、木が法務大臣室、水、金が環境大臣室というように今お話しいただきましたが、そんなことはありません。現に今日は木曜日ですが、私、環境大臣室にまず朝八時過ぎに入りまして、そこへ法務省の事務方も来て法務省の仕事を済ますとか、逆に法務大臣室にいて環境省の職員が来てその仕事をするとか、かなり御心配のとおりなかなか多忙でふらふらになっておりますが、それでも両方精いっぱいやっているつもりでございます……
○国務大臣(江田五月君) 委員御指摘のとおり、法務大臣というのも大変な重責でございまして、しかも今、法務行政、難問山積。それに加えて、環境大臣もまた大変な重責であって、しかも今、東日本大震災及び原発事故で難問山積。これを一人の人間でこなせというのはなかなか大変なことであるということはもう委員御指摘のとおりでございます。 一方、今、内閣は総理大臣のほか十七人の国務大臣で事務を分掌していかなきゃいけないという、これを何とか増やしていただきたいという思いはあったと思いますが、それが実現しないという中で、しかも東日本大震災によって内閣に課せられた責任というのが今までより更に一層重くなって、原発担当の……
○国務大臣(江田五月君) ただいまの附帯決議につきましては、その趣旨を十分に尊重いたしまして、努力してまいります。
○国務大臣(江田五月君) 法務大臣としての最初の答弁をこの参議院で行わせていただき、大変光栄に思っております。 今の井上委員の御指摘の点は、昨年十一月でしたかね、法務委員会で指摘をされていることで、当時の仙谷大臣、そういうことがあればこれはゆゆしきことであって、調査をして適正にするということをお答えをしたところでございますが、その後調査をいたしました。 御指摘の両社から報告を求めましたら、両社とも委託契約締結時における登記簿上の本店の所在地と本店としての機能を行っている場所が違うと、所在地ではそういう機能がなかったということが判明をいたしました。 そこで、両社に対して速やかに本店としての……
○国務大臣(江田五月君) 政治資金報告書の届出のときに当然、日本国籍の人々だと思いまして届け出ているわけでありまして、しかも全て日本名でございます。その届出のときにちゃんとそれは確認をしておりまして、それ以上のことはしておりません。
【次の発言】 決算が重要であること、これはもう今、菅総理大臣からお答えがあったとおり、私もそう思っております。参議院が特に決算重視でこれまでやってきたこと、これも大切なことだと思っております。
ただ、平成二十年度決算の参議院における審議の経過を今、法務大臣として聞かれてもちょっと困るんですが、ですが、当時、私が議長でございまして、当時、私、議長でございましたので……
○国務大臣(江田五月君) 委員が御自身が司法試験を受けられた当時のことから大平さんのことなどいろいろお話になりまして、ここでいろいろお答えをしたいんですが、短く答えろというので全て省略をしますが、丸暗記で通った人もいるとは思います。しかし、私は全く暗記はしていなくて、何か人によっては私が六法全書を一ページ一ページ全部食べてしまってなんていうようなことを言う人がいますが、そんなことは全くありません。丸暗記で通るような試験ではなかったと思っています。
【次の発言】 もう時間がないので簡単に答えるべきですが、佐藤幸治先生が立憲主義へのアフェクションと言われたと。私も、リーガルマインド、リーガルプロフ……
○国務大臣(江田五月君) 順番を変えて冒頭に質問いただきまして、ありがとうございます。 原子力利用のチェック体制、これはもう今委員御指摘のとおり、これまでの体制というのは本当にしっかりしたチェックができていたかという点で大いに問題ありというのが私ども今の政権を預かっている者みんなに共通した問題意識でございます。私の場合は、今環境行政ということで原子力チェック体制ということとはかかわっていないわけですが、しかし閣僚の一人として、これはやはりチェック体制を変えていかなきゃいけないという問題意識は共有をしております。 その上で、今御出席の海江田経産大臣やその他の皆さんでいろいろ御議論いただいてお……
○国務大臣(江田五月君) 御質問の捜査と公判とが別の検察官によって担当されているということの是非でございますが、今、村木さんの方からもお話ございましたが、違う視点で一つの事件について向き合うということで、捜査をする者は、もちろん検察官は、有罪にするためにというよりも、それもありますが、同時に社会正義のため、真実のため、中立的な公共、公益の代表者として行動するのは捜査官の場合でも同じでございますから、そこは忘れちゃいけませんが、しかし、捜査をする方はやはり捜査という方法で真実に迫っていく、公判担当する者は弁護人と向き合って裁判官の心証を適正に判断してもらうためにいろんな訴訟活動を行うということで……
○国務大臣(江田五月君) 取調べというものがいろいろな問題を生んでいる、看過できないような問題が生じている、このことは委員御指摘のとおりでございます。 私は、法務大臣として検察を所掌しているわけでございますが、検察においてもそうした問題が生じて、元法務大臣の千葉景子さんの時代に検察の在り方検討会議というものをつくり、これが今年の三月三十一日に提言を出していただきまして、その提言を基に、四月の八日に私の方で検事総長に、検察庁法に基づく一般的な指揮ということで、こういう取組をひとつやってくださいという、そういう指揮をいたしました。検察においても、最高検でそれより以前から取調べ問題あるいは検察の在……
○国務大臣(江田五月君) 先ほど委員が御指摘の七月十五日の清掃作業についての基本的な考え方、これは原子力安全・保安院とそして環境省とでいろいろ検討をして原子力災害対策本部の方から考え方として出させていただいたものでございまして、その中にいろいろと書いてございますが、私も先日、伊達市に伺いまして、委員も御一緒していただきましたが、これは除染作業の場所ではありませんでしたが、焼却場あるいはごみの保管場所など、伊達市の有名な桃も拝見をしたりいたしました。地域の皆さんがそうやって一生懸命に除染活動に当たっておられるのは、本当に涙が出るほどうれしいことでございます。 そして、その中でいろいろな廃棄物が……
○国務大臣(江田五月君) まず冒頭、衆議院の方で、これは政府案と野党案とが出ておりましたが、関係の皆さんの大変な御努力で全会一致の統合案ができまして、委員長提案ということで、今日、本会議で可決をして、直ちに参議院でこの委員会で審議をいただいていることに心からお礼を申し上げます。こうした皆さんの大変な熱意にこたえて、瓦れき処理、これから一層スピードを上げて進めていかなければいけないと思っております。 その上で、今どういう進捗状況で、そしてその費用はどういうことになっているかということですが、本年の五月に環境省が策定をいたしました災害廃棄物の処理指針、マスタープランと言っておりますが、これに基づ……
○国務大臣(江田五月君) この度、法務大臣に就任した江田五月です。どうぞよろしくお願いいたします。 法の支配が行き渡り、誰もが個人として尊重される社会の確立は、国民が安心して生活するため、そして菅内閣が目指す元気な日本の復活のための最も基礎的な土台と言うべきものです。法秩序の維持と国民の権利擁護を主たる任務とする法務行政は、そのような社会の実現のために中心的な役割を担っています。 私は、この重責を果たすため、法務行政の諸課題に正面から取り組みます。そして、優先度を意識しつつ、スピード感を持って政策判断を行います。もちろん、拙速に過ぎたり、独断で進めていくつもりはありません。国民の皆様からの……
○国務大臣(江田五月君) この度の大災害は本当に未曽有のことでございまして、多くの人命が失われ、また行方不明数知れず、そして被災された皆さんが今、大変なこの寒い中を本当に苦痛を強いられている。心からお悔やみを申し上げ、お見舞いを申し上げます。 法務省においても幾つかの被害が生じました。人的の被害でいえば、御親族にお亡くなりになった方がおられたり、それから保護司さんが津波で亡くなられたりというようなことがございました。本当に痛ましい限りでございます。 施設ということについては、まあ不幸中の中でも最小限で収まったのではないかと思っておりますが、仙台法務局の気仙沼支局が浸水、盛岡地方法務局の大船……
○国務大臣(江田五月君) 今司法法制部長の方からお答えをいたしましたが、なかなかそこの仕分は難しいんだろうと思います。 例えば、日本の企業の中で企業の法務部というのがございますね。もちろん法曹資格を持っていない者がそこの従業員として法律関係のことをいろいろ検討して、もちろん法律事務を処理するということになるとそれは弁護士さんにやっていただくんですが、その弁護士さんの手足としていろんな手助けをするようなことは、これは弁護士法七十二条に抵触するというものではないという仕切りなんだろうと思います。 同じように、外国の多少法律に詳しい者がある企業の中でそういう仕事を外国法についてやって、それがすぐ……
○国務大臣(江田五月君) まさに未曽有の大震災でございまして、その上、原子力発電所の事故もいまだ不安定な状況が続いているということで、昨日は、全閣僚、首相官邸にそろいまして、十四時四十六分、黙祷をささげたところでございます。 私も現地へ行ってまいりました。先週の土曜日、九日にこちらを立ちまして、花巻空港から、ちょうど木曜日でしたかね、余震がかなりひどいのがありまして、東北自動車道上りが走れないという状況で、空港から一般道を通って気仙沼へ行ってまいりました。 気仙沼というのは、御承知のとおり仙台法務局の支局がございまして、ここが津波の被害に遭いまして、これでこの支局にある戸籍の副本がもし被害……
○国務大臣(江田五月君) 司法制度改革の議論の前夜のころのことを思い出すんですが、司法制度を改革したいと、日弁連が中心になりまして、あれは何年のことだったでしょうか、有楽町の脇のよみうりホールでシンポジウムをやったことがございました。司法制度改革というようなテーマに一体人が集まるのかなと思いながら私はパネリストの役目を果たしていたんですが、有楽町の改札からそのホールの入口まで行列でつながってしまったんですね。もう資料が足りなくて、入ることもできなくて大勢の人が帰っていった。だから、これは国民の皆さんが本当に当時の司法についていろんな意味で不満を持っておられたと思います。 その議論の中で、弁護……
○国務大臣(江田五月君) これは、この未曽有の大災害が起きた後、問題の指摘をされる向きもあって、私もいろいろ考えてみました。 もちろん個別の裁判体がどういうふうに処理するかということで、余りくちばしを差し挟むべきものではないんですが、しかし、やっぱり事態が事態ですからみんなで知恵を絞らなきゃならぬというので、今最高裁の方から御説明があったように、一定の地域については一般的にこれはもう辞退事由があると。そして、辞退事由があって申立てがあれば辞退を認めるというんですが、もう申立てといったって申立てすることも非常に困難な状況ですから、これはもう一定の地域について個別に、裁判員になることは国民の権利……
○国務大臣(江田五月君) 結論的には改善すべき点があると思っております。
【次の発言】 法科大学院というものを法曹養成制度の中核に据える、この考え方は私は今も正しいと思っております。司法制度改革の初めの段階からずっと政治の場でかかわってきて、やはり、従来の一発試験の弊害もいろいろあって、プロセスとして養成をしていこうと。しっかりした指導者が時間を掛けて一つ一つのカリキュラムを通じていい法曹を養っていこうという、この考え方は今も間違っていないと思っておりますが、現実に、ロースクール、法科大学院がどういう教育になっているかということについていろんな御意見があって、私もその御意見が全て当たっているか……
○国務大臣(江田五月君) 福島第一原発の事故は、委員おっしゃるとおり、本当にこれはもう我が国の歴史上もまれに見る大変な事故でございまして、また世界的に見ても国際社会が注目をしている重大事故でございます。発災から二か月ですが、今なお行きつ戻りつし、一歩一歩前へ進んでいると理解をしたいんですが、時々、えっ、こんなところもまだあったかというようなことが、昨日も高濃度の水が海に流れていたというようなことが出てまいりました。そんな中で、委員おっしゃるとおり、現地で、とりわけ最近は建屋の中に入って働く、作業をする皆さんが本当に命懸けで作業をしていると。頭を下げ、みんな感謝をしなければいけないと思っておりま……
○国務大臣(江田五月君) 御指摘のハーグ条約は、中央当局を置かなければいけないことになっておりまして、その中央当局を新たにつくるということになりますと、やはり行政改革という昨今の情勢からそれは差し控えるべきだと。ということになりますと、外務省か法務省かあるいは内閣府か、どこかの省府にその事務を取り扱わせるということになるんだと思いますが、今まさに、まさに鋭意検討中でございまして、私としては、早晩決着が付くものと期待をしているところですが、まだ今の段階では鋭意検討中と申し上げる限度にとどめておきたいと思います。
【次の発言】 ちょっと委員の問題意識がどういうところにあるかというのを、今ごめんなさ……
○国務大臣(江田五月君) 委員御指摘のとおり、親権というのは、子の監護、教育あるいは財産の管理などを行うわけですが、子供のために行うべきものである。これは、ずっと以前は親の子に対する特権的な地位みたいな、そういうとらえ方もあったかと思いますが、戦後は大体子の利益のためだということはみんなが認めるところであったと思うんですね。そういう意味で、懲戒という言葉は使っていますが、これは子の利益というのはもう当たり前の話で、そのために親権を行う権利もあるし義務もあるんだと。 しかし、この懲戒という言葉が持っている意味内容もなかなか複雑で、この懲戒という言葉を口実にして虐待を行うような親もいたのも事実で……
○国務大臣(江田五月君) 柳美里さんの事例から始めて非常に重い問題提起をされました。なかなか答弁という形でうまく答えることができるかどうか分かりませんが。 岡山の事例は、私は震災以来地元に一度も戻っていなくて、恐らく地元の新聞ではもっと詳しく出ているのかと思いますけど、東京でざっと斜め読みをしただけなので詳細は分かりませんが。しかも、これ高校一年生だったんでしょうかね、私の印象では中学一年という印象で、間違っていたんだと思いますけど、正確なことは分かりませんが、私が育った地域のすぐそば、岡山市北区北方というところですから、すぐそばなので本当に心が痛みます。 神戸の事件から言われまして、心が……
○国務大臣(江田五月君) 取調べの可視化、録音、録画、これについては今、今野委員御指摘のとおり、このところずっと懸案になっておりまして、私が法務大臣になる前から、例の大阪の事件を発端として検察の在り方検討会議というものができまして、千葉景子元法務大臣を座長として鋭意検討を進めていただいておりました。その提言を三月三十一日に受けて、私が四月八日に検事総長に検察庁法に基づく一般的指揮というものを行って、その中で全過程可視化にもひとつ取り組むようにと試行のお願いをいたしました。 また、裁判員裁判などを含めて、検察の方でも可視化に独自に取り組んでいることもあったり、あるいは法務省の大臣の下での勉強会……
○国務大臣(江田五月君) 委員の御指摘になるような心配のメールは私のところにも随分やってまいります。もちろん、その都度お答えをメールで出すのもなかなか大変で出しておりませんが、多くのメールをいただいて、これに私も必要な限度ではございますが目を通している、そのことはこの場で申し上げておきたいと思います。 今委員もおっしゃいましたが、その指摘が全て正しいわけではないと。確かに、令状なく様々なそうしたネット上の通信を監視することができてしまうという、そうでもないんで、保全の要請はありますが、これはそこから先へ進んでいこうとすると、やはりそれは令状が要ると。こういうことはきっちり歯止めを付けているわ……
○国務大臣(江田五月君) バグとは、プログラミングの過程で作成者も知らないうちに発生するプログラムの誤りや不具合をいうもので、一般には避けることができず、そのことはコンピューターを扱う者には許容されているものと理解しています。逆に、このようなものまで規制の対象としてしまうと、コンピューターソフトウエアの開発を抑制する動きにつながり、妥当性を欠くと考えています。 その上で、バグとウイルスに関する罪との関係について簡潔に述べると、作成罪、提供罪、供用罪のいずれについても、バグはそもそも不正指令電磁的記録、つまりウイルスに当たりませんので、故意や目的を問題とするまでもなく、これらの犯罪構成要件に該……
○国務大臣(江田五月君) この事件は、最高検においても検証をしております。
今警察庁の方が平成二十二年の四月と言われましたが、同じ時期に公表をしておりまして、その検証結果の報告書について、足利事件が、これはあと二つ検察庁の方では関連性を考えておりますが、二つの事件に引き続いて発生した事件であって、各事件の発生場所等が近接していることなどを理由に、同一犯人による可能性もある事案であったと、こういう記載があるということは承知しております。
【次の発言】 これは、私も法律家で刑事事件は余り詳しくはないんですが、そうはいっても一応事件を担当したこともございます。
しかし、なかなか関連性があるかどう……
○国務大臣(江田五月君) マニュアルに違反したことが行われていたということ、法律に違反とおっしゃいましたが、それと実際に起こった損害との因果関係というのはどういうことになるのか。御承知のとおり、国家賠償法はもちろん公務員が職務を行うについて生じた損害を国が賠償するという規定でございますが、原子力損害については原賠法という規定がありまして、これは、無過失責任、そして損害の賠償の集中、あるいは三条の無限定の責任、こういうものがありまして、原子力損害の場合には、その間にいろんなものがあろうとも、原子力事業者が損害賠償の責任に任ずるという規定でございまして、その限りでは国家賠償法がそのまま適用になると……
○国務大臣(江田五月君) 長崎地裁の訴訟においては、国の方は、これは開門の請求に対して棄却を求めておりまして、これが認められたわけで、この点では国の主張が認められたものと思っております。
【次の発言】 これは委員が御提出の資料かと思いますが、その資料のとおりでございまして、環境省で試算し、本年四月に公表した結果によりますと、住宅以外に設置する太陽光発電、これが一億五千万キロワット、それから風力が、陸上が二億八千万、洋上が十六億、中小水力発電一千四百万、地熱一千四百万、これは導入ポテンシャルでございます。
例えば今の洋上は十六億ですが、実際にこの洋上の風力というものを取り入れるためには相当の、……
○国務大臣(江田五月君) 正直に申し上げてほとんど記憶がないんですが、しかし、今、菅総理大臣が説明されたそのとおりだと思っておりまして、大変申し訳なく思っております。
【次の発言】 これは、民主党が修正案を出しまして、その修正案が否決されましたので、反対いたしました。
【次の発言】 防じんマスクの点は、今厚労大臣からお答えのとおりでございます。
そのほか、現状がどうなっているかということの確認が大切で、四月に予備調査をいたしまして、それらを踏まえて六月から本格調査を実施して、第一次モニタリング、百三十地点で調査を実施して、七月十四日に結果を報告いたしました。水戸市内で若干の飛散がありましたが……
○国務大臣(江田五月君) これは、今法務大臣としての御質問だと受け止めてよろしいと思いますので、法務大臣として答弁をさせていただきます。 昨年十二月六日に福岡高裁で判決が出されまして、これは確定をいたしました。その判決に、これはもう判決ですから、これは名あて人は全てこれに従わなければいけないのは当然でございます。今、この判決を見ますと、判決の確定から三年以内に防災上やむを得ない場合を除き五年間にわたり潮受け堤防の開門を命ずると、こういう判決ですので、この判決の趣旨に従って手続が進んでいるものと思っております。
○江田五月君 松島大臣、御就任おめでとうございます。しっかりと職務を果たしていただきたいんですが、その前に、いろいろな大臣が雑音と称された問題がございまして、これもたださなきゃいけない。 ただ、私は、実は今日は七年五か月ぶりの委員会での質問でございまして、もう質問の仕方もちょっと忘れてきたかなという感じで。なぜこんなことになったかといいますと、三年ほど参議院の議長を務めました。議長は行司役ですから、現場へは降りてまいりません。その後も、議長を務めた者がもう一度まわしを締め直して土俵に上がるというのもいかがなものかという声も当然ありますし、そのことも分かりますので、控えてまいりました。 しか……
○江田五月君 上川大臣、御就任おめでとうございます。ついこの間、松島前大臣の下でこの質疑をスタートをさせたばかりで、また仕切り直しということになりました。前回が十六日、今日が二十八日ですから、十二日間、無駄をしたというのか、いろいろ国民に対して申し訳ないということを感じなければいけないと思います。 ただ、これは立場によっていろいろで、大体野党が細かなことを追及するのが悪いと、そういうようなことを言う人もいますが、私どもはそうは思っていない。政府の方がもっとしっかりしてくれなければ困ると思っておりますが、この点どちらの見解に立たれますかということを大臣に伺っても困るでしょうから、それは伺いませ……
○江田五月君 本法についての先ほどからの審議を聞いておりますと、提案者の方はともすればこの団結小屋を使っての過激派のああいう行動がけしからぬと、これについて何らかの対処をすべきであるということをおっしゃり、そこに戻られるわけでありまして、私どももやはりそういう必要は決して否定するものではないわけであります。ただまあ、このいまの成田をめぐる紛争あるいはこの問題の中で、そうした方向だけが必要な手段であるのかどうか、もっと違った手段がいろいろと必要なんじゃないだろうか、それがまだ十分尽くされていないんではないだろうかという気はしておるわけでありますが、いずれにしてもいま行われようとしている不法事犯に……
○江田五月君 長帳場の最後の十分ですので、どうぞ御勘弁を願います。 賛成の立場からでも、ただいまの円山委員のようにたくさんの疑義が出てくるわけでありますが、私はこの元号法案に反対の立場から、しかしそれほど肩をいからせ、イデオロギー的になることなく多少の質問をいたしたいと思います。 最初に、現在の国民が用いております紀年法について政府が、内閣がどういう認識をしているかということを確認をいたしたいと思いますが、まず、現在紀年法としては元号と西暦と二つの種類のものがあって、それがいずれも事実たる慣習として用いられておるのだ、こういう認識をされているということでよろしいわけですか。
○江田五月君 大変な長工場でございますが、お許しをいただきたいと思います。この広域臨海環境整備センター法案、これはもちろんごみの廃棄物の適正な海面埋め立てによる処理と港湾の秩序ある整備を図るんだということでございますが、廃棄物の処理のための法案として出されておるわけでありまして、廃棄物の処理というと、最近ではリサイクルの話を抜きに廃棄物の処理を考えるわけにはいかない。まず、きょうは大臣四人おそろいですから、廃棄物の処理とリサイクルということについて、リサイクルの重要性について一体どう判断なさっておるか、お考えでいらっしゃるかということについて最初に伺っておきたいと思います。 これまでは、廃棄……
○江田五月君 点検指示の制度と過料については、本当に手をかえ品をかえ、寄せては返す波のようにいろいろと質問が繰り返されておりますが、私もちょっと質問してみたいと思います。
この点、本当に何度も質問されているので似たような質問になるかと思いますが、現行法には過料というのはありませんね。これ、現行法の定期点検の制度ができた段階で、定期点検を実施してもらうために過料をつけた方がいいのかどうかというようなことは考慮はされたんじゃありませんか。されなかったんでしょうか、どうなんでしょうか。
【次の発言】 そこまでまだ聞いてないんです。
【次の発言】 前に運輸委員会で聞きましたときもそうですが、本当に丁……
○江田五月君 冒頭に御指名いただいたことを会長に感謝を申し上げます。 私は、民主党としてこの調査会の進め方につき何を期待し、どう取り組もうとしているかについて若干の意見を申し上げます。 まず、これまでともすれば賛否の激突となって冷静な議論が行われにくかった憲法論議が、こうして国会で行われることになったことを評価いたします。憲法も決して不磨の大典ではなく、時代の変化に伴ってそのあり方が議論されることは何も不思議なことでも憂うべきことでもありません。 振り返ってみれば、憲法を議論するといえば、初めから現憲法を民族の恥辱とみなしてこれを改めることこそ政治の要諦と主張したり、逆に、初めから時代を……
○江田五月君 民主党の江田五月です。 沖縄から来られた與那嶺さん、だれも質問しなかったので一つ聞いてみたいんですが、與那嶺さん、地域主権のための情報公開という話をされましたが、実は、沖縄から百七十何人のうち二人応募があって、そのうち沖縄でずっと育ってこられたのは與那嶺さんだけだったんです。したがって、與那嶺さんの場合には本土復帰ということを体験されている。お年からいってもいろんな思いを持ちながら本土に復帰された経験を踏まえておられると思うんですが、その際、それまでは日本国憲法という体系の中に沖縄はいなかったわけですよね。そして、ほかの日本のいろんな地域の皆さんと違って、沖縄の皆さんは後からこ……
○会長代理(江田五月君) ちょっと内田参考人が席を外していらっしゃいますが、よろしいですか。
【次の発言】 では、どうぞ。
○会長代理(江田五月君) ただいまから憲法調査会を開会いたします。
村上会長から会長辞任の申し出がございましたので、私が暫時会長の職務を行います。
会長の辞任の件についてお諮りいたします。
村上会長から、文書をもって、都合により会長を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。よって、辞任を許可することに決定いたしました。
これより会長の補欠選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの武見君の動議に御異議ございませんか。
○江田五月君 本院の特定事項調査第一班の調査の概要を口頭で御報告を申し上げます。 調査目的は、アメリカ合衆国の憲法事情につき実情調査をし、さらに同国の政治経済事情等の視察をすることでございますが、憲法調査会の委員も多数参加いたしましたので、本調査会の審議に資するため、会長の御許可を得て、ここで御報告させていただきます。 本班は、アメリカ憲法のあり方につき、具体的な調査項目として、議会制度、特に立法過程及び二院制、大統領選出制度、連邦制度、特に連邦政府と州との関係、違憲判決及び陪審制等の司法制度、被疑者、被告人の権利、プライバシー権等の新しい人権、環境権、安全保障、修正条項等を掲げています。……
○江田五月君 お二人の先生、きょうはお忙しい中をありがとうございます。 まず、長谷川先生にお伺いをしたいと思うんですが、きょうの御意見を伺うに先立って、私ども先生方のお書きの論文といいますか、中には新聞の切り抜きもありますが、事務局が整えて配ってきたので読ませていただいております。 今も脇さんからお話ありました長谷川先生の「宮澤俊義「八月革命説」の逆説」、あと「国民主権と基本的人権とは」という、これは新聞の切り抜きと、もう一つ学士会会報の「「権」を論ず」というのが入っておりますが、その「「八月革命説」の逆説」というのは大変刺激的で、旧仮名遣いもなかなかチャーミングでおもしろく読みました。綿……
○江田五月君 お忙しいところをありがとうございます。 内閣法制局の皆さんが七十六人という体制で大変な仕事をしておられるということに感謝をまず申し上げます。 さまざまな論点についてこれまでの政府の答弁の紹介、その解説、これをいただきました。それぞれにつき、なお議論を深めなきゃならぬところもたくさんあるし、またいろんな別の角度からあるいは反論、これもいろいろあるかと思いますが、そういうものを文献などを見てわかるものをここでいろいろ述べても仕方がないんで、もっと違った角度の問題を提供してみたいと思うんです。 まず、この間五十四年間ですか、日本国憲法体制を振り返ってみますと、内閣法制局の存在意義……
○江田五月君 会長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○江田五月君 調査団の皆さん、大変御苦労さんでございました。野沢団長の御報告と各団員の皆さんの御発言を伺って、大変有意義な調査をしていただいたと思っております。 今回は急な事情が生じまして、私たち民主党・新緑風会から参加できなかったことをまず冒頭おわびを申し上げたいと思います。申しわけなく思っております。 御報告を受けて、私から四点申し上げます。それは、EUの将来のこと、それから憲法裁判所、そして護民官、そして二院制、この四つです。 まず、EUの将来、これは私も非常に強い関心を持っております。それは、EUのこれからの行き着く先に地球政府の可能性を見るからであります。 御承知のとおり、ヨ……
○江田五月君 私は、民主党憲法調査会の事務局長として、国民主権と国の機構について現段階での民主党の考え方を御説明します。そして、その後で首相公選制と二院制の在り方について私見を述べます。 昨年十二月十八日、民主党憲法調査会は中間報告を発表しました。その第二作業部会の「首相主導の議院内閣制度の確立に向けて」が本日のテーマに関するものであり、民主党は基本的に内閣総理大臣主導の政府運営の実現を目指します。 明治維新から現代に至る日本の統治機構の最大の特徴は中央集権官僚制でした。明治維新以後、天皇主権の国家体制の下で官僚制度による中央集権システムが構築され、同時に内閣総理大臣の権限を強く制約する内……
○江田五月君 民主党・新緑風会の江田五月です。 今日は、お二人の先生、本当にお忙しい中、ありがとうございます。しかも、詳細な発言の要旨をおまとめくださいまして、本当にありがとうございます。 岡部参考人はどちらかというとこれまでの日弁連の人権に関する取組について、村越参考人は様々な弁護士会の提言についてお話をくださいました。 実は、私も弁護士でございまして、同業でもあるわけで、今日の御発言、それぞれそうだ、我が意を得たり、もっと頑張れと、こう言いたいところですが、それじゃどうも話にならぬので、若干緊張感を持って、問題点をそれでも探り出しながら議論をしてみたいと思うんですが。 私も国会の場……
○江田五月君 私は、ヨーロッパの各国それぞれ、今回、イタリア、ベルギー、フランス、行ってこられたわけで、それぞれの国の憲法、それぞれに非常に興味がございますが、同時に、先ほどちょっと平野先生がお話しになったようですが、ヨーロッパ全体として、主権というものが今非常に動いていって、そして新たな形の主権というか、もう主権はある種超えた、何か国際機関としての一つの権限の集中、あるいは一定の項目については権限の分化、分権といったものが起きているようなことを感ずるんですね。 とりわけ、第二次大戦後にいわゆるヨーロッパ石炭鉄鋼共同体からスタートをしてできていったものと、もう一つ、安全保障についての、あれは……
○江田五月君 ただいま舛添委員から大変示唆に富む問題提起がございました。共感する部分がございます。 私は、民主党憲法調査会事務局長を務めておりますので、本日は、今年の七月二十九日にまとめました民主党憲法調査会報告の中の基本的人権にかかわる部分の概略を申し上げます。 この調査会は、九月に任期が終わりました鳩山代表、二年の任期の間じゅうの調査について最終報告をするというものでございます。一応の我が党の議論のまとめになっております。 民主党調査会は、ちょうど三年前の九九年十二月十四日、当時就任したばかりの鳩山由紀夫代表の問題提起を受けて発足しました。ちょうど衆参両院に憲法調査会が設置されたとき……
○江田五月君 今日は、両参考人、大変ありがとうございます。 何か学生時代に戻ったような精緻な議論でリフレッシュされておりますが、最初に判決と社会改革ということについて伺ってみたいと思うんですが、もちろん司法過程というのは社会の改革が目的となった制度ではなくて、個別の案件の処理、紛争の解決ではありますが、しかしその解決を通じて社会が改革されるということは当然ある。しかし、先ほどの常本参考人のお話ですと、なかなか社会は判決では変わらないよというような、ある意味では我々立法府にいる者に対するエンカレッジであるかもしれませんが、司法の部におる者には大変ディスカレッジングなことかなという気もするんです……
○江田五月君 私は、特に強調したい幾つかのポイントについてだけ意見を述べます。 まず、基本的人権の考察には人類史や世界史の視点が不可欠です。人権保障はそれぞれの国の中で憲法に基づく保障措置として発展してきたことは間違いありませんが、その保障の在り方は国境を越えて相互に影響し合い、しかも保障の強化という方向性を持って、世界全体に広がって発展してきました。特に、第二次世界大戦の後は、国連憲章や世界人権宣言の採択により、人権は、個々の国や地域に特有のものではなく、世界的な広がりを持った普遍的なものとなりました。つまり、人として生まれた以上、地球上のどの国や地域に生まれても、肌の色がどうであろうとも……
○江田五月君 民主党・新緑風会の江田五月と申します。 参考人の先生方、今日は貴重な御意見を本当にありがとうございます。 それぞれにお話を伺いまして、大変刺激を受けました。特に、渡辺参考人のお話は大変率直で刺激を受けて、かつ非常にインストラクティブだったと思うんですが、そこで、渡辺参考人にまず一、二伺っておきたいんですが、戦後この日本国憲法ができた経過を考えれば、確かにおっしゃるように、アジアにおける紛争のもとであった大国日本、これを何とか封じ込めようと、そのことによってアジアに平和を作っていこうという、そういうある種の流れであったことはそうだろうと思いますね。 しかし、それをそれだけで見……
○江田五月君 発言の機会を与えていただきありがとうございます。 私は、毎晩、自分のホームページに活動日誌を書き込みまして、週二回、これを張り付けて、資料サービスのほか、時々の問題についてショートコメントを付したメールマガジンを発行しております。最近の号に書いたものに対して、藤井富美子さん、覚えておられるでしょうか、ちょっと前に公聴会で公述人として来ていただいた大阪の主婦の方ですね。その彼女から今朝、感想のメールが届きました。そこでまず、その抜粋を読んでみます。 江田五月様。今回の派遣は、米軍のイラク占領を支援するためにすぎず、絶対反対。創設以来初めて戦闘で殺傷という事態に直面するのが、自国……
○江田五月君 四人の公述人の皆さん、今日は本当にありがとうございました。 いや、本当に大変レベルの高い話、皆さんそれぞれ聞かせていただいて、感銘を受けて、非常に面白かったですね。しかも四人とも、いろんな違いはもちろんありますけれども、それぞれ個性があって、そして大体同じ方向を向いておると。午後はちょっとトーンの違う人も来るようですけれども、午前中は本当に皆同じ方向を向いていらっしゃるというんで、国民の意見の大きな方向を示しておるのかなという感じがしました。 それと同時に、人の意見というのはよく聞いてみないと分からないと。藤井公述人が、憲法作ったときは日本だけが悪くてほかは全部善だと思ってい……
○江田五月君 お答えを申し上げます。 まず最初に申し上げておきたいのは、本政府案の提出の森山法務大臣の御答弁によると、非常に重大なきっかけとなったのが大阪の池田小学校事件ですね。これについて小泉首相の発言もあったと。大変痛ましい事件だと。これはそのとおりで、そして精神的に問題がある人の医療法と刑法の不備なところを対応しなければならないと、こう言われて山崎幹事長に指示をしたと、こういうことでございます。 しかし、この小泉発言というのは、これは結果的に重大な事実誤認だったわけですよ。つまり、犯人は今、被告人になって、この間、求刑もありましたよね。精神障害者でなかったわけですよね。それどころか、……
○江田五月君 私は、かつて本憲法調査会の審議の始まりに当たり、私たち民主党・新緑風会の憲法論議に対する論憲との態度を明らかにしました。護憲とか改憲とかをあらかじめ定めずに自由に憲法の論議をしてみたい、みようというものであります。その後、党内でも論憲を進め、昨年の総選挙で発表したマニフェストでは創憲への発展を掲げました。今、党の憲法調査会で新しい日本を構想する新しい憲法に向けて議論を進めている最中であり、私はその事務局長です。 審議の初めにもう一つ、現憲法が占領権力によって押し付けられたものだから改正すべきだという立場は取らないと、このことも明らかにしました。その際にはそれ以上述べませんでした……
○江田五月君 今日は発言の準備をしていなかったんですが、皆さんの発言を聞いてちょっと触発されましたので、一言二言お話をしてみたいと思います。 先ほどの白浜さんの御意見は私は全く賛成なんですね。昭和天皇が崩御されて、そしていろんな儀式があって、そして今の天皇が即位をされたと。その当時に、夜通しバトルを行うテレビの番組があって、あそこで出て大分議論をしたことがあるんですが、その中で一つの議論は、日本国というのはもう天皇制なんだ、これは何だかんだ言ったって天皇制そのものが日本国という、そういう議論があって、天皇とともにある日本国がそのときそのときのいろんな形を取って今日に来ているんだという、そうい……
○江田五月君 会長。
【次の発言】 今の舛添さんの提起については、そういう疑問はありますが、国会では、これは憲法違反ではないということで、前回、裁判官の給与を下げました。反対の会派もあったと思います。
○江田五月君 一言だけ。二つあります。 舛添委員が民主主義の成熟度ということを言われたことについて一つ。 確かに、この世界の中には、クーデターによって政権を倒したり、あるいは十年前まで一定の人種が市民権を全く与えられていなかったというような国も、南アフリカですが、あるわけですね。しかし、例えば南アフリカでは今憲法は持っていて、その憲法というのは、基本的人権条項というのは非常に優れたものができているわけですよ。 逆に日本では、じゃ政権交代がどうだったかということになると、これは別に自民党の皆さんが悪いというのではない、我々の方に責任もあるんですが、この六十年の間で政権交代というのは本当の意……
○江田五月君 本院憲法調査会は二〇〇〇年の通常国会から活動を始めました。私は立ち上がりのときの民主党・新緑風会所属の幹事で、運営検討委員会の委員でした。二〇〇〇年一月二十六日に会長の村上正邦さんが幹事懇談会を招集されましたが、冒頭から立ち上がりの仕方につき激突し流会、二月八日に私外二名の幹事で村上会長にお会いしましたが、怒号が飛び交うのみ、大荒れの幕開けとなりました。以来五年余が経過しました。極めて良識的で建設的な議論が進められてきたと思います。 確かに、私たちの中には意見の違う部分もたくさんあります。しかし、私は、総じて言えば、私たちの中には意見の一致するところの方が圧倒的に多く、憲法六十……
○江田五月君 今日、私は発言の予定をしていなかったんですが、同僚議員の御発言に触発をされまして、若干の意見を申し上げます。 国民投票制度の整備の必要、これは私たち民主党も当然だと思っております。現在の憲法は改正というものを予定し、第九章改正、そして第九十六条に改正の規定を置いているわけで、規定がありながらその制度ができていないというのは、やはりこれはいびつなことだと言わなければならない。 そして、その改正の制度は、じゃ、どうやってつくるかというと、特別の国民投票又は選挙の際に行われる投票となっていますが、これは選挙の投票とは違って、やはり発議された憲法の内容に賛成かどうかを尋ねるわけですか……
○江田五月君 憲法審査会の始動に当たり、関谷先生には参議院憲法調査会の最終段階の会長等として御足労いただきまして、感謝に堪えません。 また、自由討議の最初に私に発言の機会を与えていただき、心からお礼を申し上げます。 私は、参議院憲法調査会の立ち上がりのときの民主党・新緑風会所属の幹事で、運営検討委員会の委員でした。最初に村上正邦会長が招集された幹事懇談会は冒頭から激突し流会となり、その後に私ほか二名の幹事で村上会長にお会いした際には怒号が飛び交うのみという大荒れの幕開けとなりました。しかし、以後は極めて良識的で建設的な議論が進められてきたと思います。 私は、調査会で九回発言しており、さら……
○江田五月君 今日は、高見先生そして西先生、お忙しい中、私どものためにお越しくださいまして本当にありがとうございました。また、有意義な御意見をお聞かせいただきまして心からお礼を申し上げます。 国家緊急権というものを一般的、抽象的に議論すれば、それはいろんな議論があると思いますし、私ども民主党も、結党以来、憲法について様々な議論を重ねてまいりました。その中で、今の憲法を神棚に上げてもう一切指を触っちゃいけないという、そういう態度は取らないということで様々な議論の中で、あるときは創憲と言ってみたり、いろんな、憲法を変えることにしり込みをしないという態度でやってまいりましたが、しかし、現実に憲法を……
○江田五月君 冒頭の御指名に感謝いたします。 当審査会の問題意識は、昨年の東日本大震災という未曽有の現場体験に照らして、現在の日本国憲法が機能したか、逆に憲法の欠陥が明らかになったかを検証しようというもので、具体的事態に即した憲法論議こそが論点をえぐり出すことに資し、時宜にかなっているというものでした。一部の議論はやや抽象的に傾き過ぎたと思いますが、総じて私は、多岐にわたる震災対策のうち、私たちに反省を迫り今後の改善を必要とする場面は数多くあるものの、憲法の現場機能という点から見る限りは、憲法に問題があり改正の必要が浮き彫りになったことはなかったと思います。もちろん、このことは一般論として憲……
○江田五月君 両先生、今日はありがとうございます。 日本の二院制、とりわけ参議院の在り方についていろいろ御心配をいただいたり御批判もいただいたりしておりまして、私は国会にもう三十数年、特に参議院には二十年以上もいて参議院の議長も経験をしましたので責任を痛感しております。 そういう前提で幾つかお伺いをさせていただきますが、まず簡単な質問からですが、加藤一彦先生、中国を一院制に入れられました。これは全国人民代表大会を議会だととらえてのことだと思いますけれども、そうすると政治協商会議をどう考えられるかというのがあって、そもそも全国人民代表大会が議会と言えるのかどうかも、これもクエスチョンかと思い……
○江田五月君 今日は、お二人の先生方、ありがとうございました。 私は今、この審査会の固定メンバーじゃなくて、今日は代打でやってまいりましたが、お二人の御意見と同僚議員の議論を聞いておりまして若干問題提起をしたいと思います。 お二人の先生方のお話は大賛成というよりも、むしろいろいろ触発されて、改めて憲法の重要性というのを確認をしているところです。 立憲主義と基本的人権ということなんですが、ちょっとお話もございましたが、立憲主義が古くなっているんではないかというような議論もあります。あるいは、基本的人権がインフレ化しているんではないかという議論もございます。 立憲主義というのは、言うまでも……
○江田五月君 ありがとうございます。 国の統治機構に関する調査会ですので、国の統治機構をどう発想していくかということにどうしてもなっていくんでしょうが、果たしてそれでいいのかなという議論があると思います。 各参考人の意見をずっと聞かせていただいて大変参考になって、そこは有り難いんですが、生活の党と山本太郎となかまたちでしたっけ、あの領分かもしれませんが、元々政治というのは生活なんで、私たちがどんなに政治を嫌ってみても、私たちの生活は政治を離れて成り立たない時代が今来ています。 一人一人の生活、生活の主体はやはり一人一人で、その一人一人はしかし抽象的に存在しているのではなくてやはりそれぞれ……
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