このページでは佐藤昭夫参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。佐藤昭夫参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○佐藤昭夫君 最初に、少し前置き的に述べておきたいと思うんですけれども、きょうの当委員会でのお二人の質疑によって指摘もされておりますが、科学技術庁発足して二十一年を迎えますけれども、この間の行政上の重点は、いわゆる原子力問題に多くのエネルギーが注がれてきた。その間、政府は、この原子力をいわば事実上完成された技術、こういう考え方に立って、本来自主的な開発に必要な日本独自の基礎的、系統的な研究を非常に軽視をして、開発をぐいぐいと推し進めてきた。こういうやり方が、実はきょうのお二人の中でも指摘をされておりますし、それを待つまでもなく、いろんな諸論文にも紹介をされておるような今日の全国各地一連の原子力……
○佐藤昭夫君 私は、きょう午前中の本会議で二つの法案にかかわって質問を行いましたが、政府、各関係閣僚の答弁をめぐってなおずいぶんたださなくちゃならぬ点がありますが、その点は一切次回に回しまして、きょうは原子力発電所の安全性確保の問題と、特にそれの審査体制などを中心とした問題点、それから温排水問題、この二つを柱にしていろいろただしたいと思います。 まず最初に、前回もほかの委員から少し出ておりましたが、冒頭にただしておきたいと思うんですけれども、現在運転中の原子力発電所はこの十月から運転を開始したことになっております伊方の一号機、それを含めて十四基、このうち定期点検で停止しておるものが八基あると……
○佐藤昭夫君 私は、限られた時間でもありますし、本会議で行いました質問の長官の答弁でなお不明の点を少しただしたいということと、当委員会として、できれば参考人も呼びたいという意見も持っていますので、そういうこととのかかわりで両法案にわたって概論的に幾つかの質問をいたしたいと思います。
まず、原子炉等規制法の改正案の関係でありますが、第一にお尋ねをいたしたいのは、御存じのように、当初の原案には再処理工場を民間に移行をする部分が入っておりましたのが、衆議院審議の段階で削除修正になりました。この端的な理由は何かという点はどうでしょう。
【次の発言】 いまの御説明ですと、再処理工場民間移行にかかわる部……
○佐藤昭夫君 私は、前回二つの法案について概論的にいろいろ質問をいたしましたが、さらに立ち入って幾つかの問題で質問いたしたいと思います。 いま塩出委員の質問で規制法の問題が最後にあったので、ちょっと話の関連もありますから、そこらから先に質問をいたしますが、前回意見を申し述べておりましたように、わが国の国内における核物資の情報処理とか計量管理、そういう仕事をいわゆる民間機関に委託をするということは、国民の不安を解消して、厳格なそういう核物質の管理を行うという点で適切でない、どうしても私は納得しかねる点があるわけです。これは別に言葉じりをとらえるわけではありませんが、さっき局長みずからも、本来は……
○佐藤昭夫君 どうも、きょうは参考人の皆様方御苦労様でございます。共産党の佐藤昭夫でございます。私の持ち時間の制約がございますので、失礼ですけれども、最初に質問事項をずっと一巡申し上げますので、お答えをお願いをする方々には続けて御答弁をいただきたいと思います。 まず、一番最初に服部先生にお願いをいたしますが、先ほど冒頭の御発言の中にも、政府ないし事業団の「むつ」問題の今後の方針には、いわゆる遮蔽改修の問題が非常に強調をされるばかりで、いわゆる全面的総合点検、これがおろそかにされておるということで、幾つかの事例も出されながら、そういった計画方針の誤りを指摘をされておったわけでありますが、いま一……
○佐藤昭夫君 私も規制法の問題に関係をして守秘義務の問題で質問を用意をしているんですけれども、統一見解の文書が出る模様ですので、それが出てからやった方が不毛の議論にもならぬかと思いますので、事業団法の問題から質問をいたしたいと思います。 まず、「むつ」問題の経過に立ち返って幾つかの問題で御質問をいたしたいと思いますが、その第一は、いわゆる船種決定をめぐる問題。この問題は、言うまでもありませんが、当初気象観測船として入札に付したが、これに応ずる会社がなかったということで随意契約に切りかえる、この段階で所要額が非常に大幅にふくれて、そこから経費をできるだけ節減をするためにという立場からの、いわば……
○佐藤昭夫君 最初に、浅田さん、田中さん、吉田さん、三人の参考人の方にお尋ねしますが、きょうの委員会の審議でもいろいろ質疑応答をやられているんですが、冒頭の段階では、私の聞きました感じとしては、三人の方は、とにかく間違ったことはやっていませんということで、かなり胸を張ってお答えになっていましたけれども、その後のこういう応答の中で、科技庁が行った現地調査、いわゆる機長の方十四人、少なくともその中で一人――少なくともと言うのは、これはまだテープが公開されていませんから、一人なのか、もっとたくさんなのか、そこは私ども判断できないわけです。先ほどの科技庁側の説明によっても最低一人、採取率の悪い部分につ……
○佐藤昭夫君 まず私は、明年度の予算編成の基本姿勢の問題について大蔵省、大蔵大臣に質問をいたしますが、午前中の穐山委員、また先ほどの塩出委員の質問にもありましたが、今回の、先日可決をされました補正予算案、これ見ましても、大企業向けの公共投資が重点になっているいうことでありますが、もうすでに事実が明らかにしておりますように、ここ二年来、三年来、そういう大型公共投資を中心にした景気対策を政府としては一貫してやってきた。ところが、一向にその経済効果、景気回復はあらわれてきていないという事実がはっきり示されておると思いますけれども、わが党としては、一貫して、本当の景気回復のためには、一つは国民の購買力……
○佐藤昭夫君 本日、上程をされております法案が採決が行われる予定にもなっておりますし、再度法案に関係をする問題について幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 まず、問題の輸開銀、北東公庫、こういう金融機関には産投からの出資とあわせて一般会計からも出資が行われていますが、そこでお尋ねをいたしますが、輸銀、開銀、北東公庫、さらには中小企業金融公庫、商工中金、それから、産投出資はありませんが一般会計からの出資が行われております国民金融公庫、これらに対する、産投と一般会計合わせての、政府出資の貸出残高に占める割合はそれぞれ幾らになっているか、御説明願いたいと思います。
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、提案されている補正予算三案に対し、反対の意見を述べます。 反対理由の第一は、景気対策のための公共事業と言いながら、その内容が依然大企業奉仕の従来型景気対策の継続、強化となっていることであります。一般会計、財投融資含めて一兆円を超える公共事業費は、高速道路、新幹線などの大型プロジェクトが中心であり、国民生活に密着した公共事業ではありません。現に、住宅建設について住宅金融公庫融資を拡大すると言いながら、基本である公営公団住宅の本年度建設を三万三千戸も削減し、持ち家主義を強めるものとなっています。いま必要なことは、公共住宅の当初計画の達成とともに、公団空き家……
○佐藤昭夫君 それではまず最初に、アメリカの新しい核拡散防止法に伴う今後のわが国の原子力開発への影響に関する問題についてお尋ねをいたしたいと思いますが、この問題はすでに何人かの委員も触れられていますので、前置きを省略をして御質問をいたしますが、たとえば使用済みの核燃料、これの再処理をフランス、イギリスにわが国は現在委託をしているわけでございます。こういったものについてもアメリカの承認が必要とされるという問題とか、アメリカの技術によっている原子炉で生まれた使用済み燃料の再処理、これも新たにアメリカの承認を必要とするということとか、昨年の段階、東海村の再処理工場の再処理の方式をめぐる問題で、日米交……
○佐藤昭夫君 私も法案の問題点の質問に入ります前に、最初に少し総論的にお尋ねをしておきたいと思いますが、吉田委員の質問の中でも触れられておりましたが、この原子力行政懇談会の答申、意見書、この前文に、国民のわが国の原子力行政に対する不信感が非常に強まっているということで、分析化研の問題に始まり、相次ぐ原子力発電所の故障の続出、そしていまや原子力船「むつ」の問題で頂点に達したという、こういう経緯の上に立って、「原子力政策及び行政の関係者は、まず自から顧みて深く反省すべきである。」というここの部分が引用をされておったと思うんですけども、具体的にどの点を反省をしておるのかということをまとめて次の機会ま……
○佐藤昭夫君 共産党の佐藤でございますが、本日は先生方ご苦労さまでございます。 最初に行政懇の御報告、意見書の関係で有灘先生にお尋ねをいたしたいと思いますが、冒頭の先生の御説明で、いわゆる原子力安全委員会のあり方について、行政委員会でない方がベターだとする理由として、今後安全確保の行政上、予測されざる問題に弾力的に対応しやすいというような理由を挙げられておったと思いますけれども、それなら逆に、今回の提案に出ているような、こういう組織形態でいった場合、同様の権限上の制約も同じようにあるわけですし、法律事項で定められる場合でも、私どもの普通の常識では、いろんな各法律で任務、権限を定める場合に、大……
○佐藤昭夫君 私は、前回に続いて、今次法改正に先立つ問題として、政府が行う原子力行政の国民の理解、国民的合意をどうつくり上げるかという問題が何といっても前提だと思いますし、そういう角度からいま一度「むつ」問題について幾つか御質問をいたしたいと思います。 前回以降の新しい事態として、先日来新聞にも報道されてますように、八日の日に「むつ」の総点検・改修技術検討委員会、いわゆる安藤委員会が核封印で「むつ」の修理可能だという答申を出されたということになっているわけでありますが、まず最初に、ちょっと基礎的なことをお尋ねをしておきたいんですが、いつから何回ぐらいこの検討委員会が開かれてきたのか。それから……
○佐藤昭夫君 前回の委員会の質疑で、終わりの部分で、現行の状態と法改正の段階で安全審査の体制がどういうふうに変わるのかという問題を少しお聞きをしておったのですが、その問題を引き続いていろいろお尋ねをしたいと思いますが、もう一回ちょっと再確認と、それから午前中の吉田委員の質問に対する御答弁と前回の御答弁と少し表現が違いますので、理解の統一を図るためにもう一遍お尋ねをしますが、現在原子力委員会のもとにある二つの専門審査会と七つの専門部会があるわけですけれども、まず、今度新しく原子力安全委員会ができる、設置をすることに伴って、この原子力安全委員会の方には、二つの安全審査会、それから六つの専門部会、こ……
○佐藤昭夫君 後刻通産大臣に質問をいたしますので、それに先立ってまず通産省に若干の問題についてお尋ねをしておきたいと思います。 前回の質問で、今度の法改正によれば、通産省における安全審査の体制が現行の原子力委員会のもとでの安全審査体制より後退をする姿となっているではないかという問題を、さまざまな側面から前回いろいろ指摘をしてきたつもりです。たとえば安全審査会と通産省の側の技術顧問会、片一方は法定で片一方は非法定。また人数から見ましても、現在原子力委員会のもとで基本設計の審査を担当しておる人数が専門審査委員三十名、それに協力をしておられる調査委員三十名。これに対して技術顧問会の方は基本設計審査……
○佐藤昭夫君 法改正が行われた暁、運輸省における原子力船の安全審査の体制がどういう形に移行するのかという問題について、すでに当局から文書でおおよそのところをいただいておるわけでありますが、お尋ねをいたしたいのは、今国会でも衆議院の段階での運輸省当局の御説明が、どうも二転、三転している、そういう感じがしてならないわけです。重ねてお尋ねをするわけでありますが、当面の原子力船安全対策室ですね、先ほどお話が出ておりました、八名ほどのメンバーでやっていくのだというのですが、これは兼任ですね、予算上の専任体制ではありませんね。
【次の発言】 それならちょっとついでに質問しておきますけれども、しからば現在は……
○佐藤昭夫君 前回、行政懇報告の環境調査報告、この問題で少し質問に入っておりましたけれども、その関係でまず最初に、温排水問題について質問をいたしたいと思います。 御存じのように、昭和四十五年十二月、国会で、温排水の規制基準を早期確定をすべきだという国会の附帯決議が行われておるわけであります。ところが、すでに今日七年半年月が経過をしておると思いますけれども、いまだにこの基準が確定をしないということは、国会決議との関係でも非常に重大だと思うのです。 そこで、まず最初に、この国会決議に基づいてどういう作業がやられてきたのか、なぜいまだにこれが確定をしないのか、そういった点について御説明を願いたい……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、本法案に反対の討論を行います。 まず、わが国の原子力行政が始まって三十年来の大改正とも言うべき今回の法案について、判断すべき出発点は何でしょうか。周知のように分析化学研究所データ捏造事件、原子力発電所や再処理工場での事故、故障の続発、そして原子力船「むつ」の放射線漏れ事故等によって、原子力行政に対する国民の不信は頂点に達しました。本来、原子力開発利用に当たって、国民の安全確保が最も重要な課題であるにもかかわらず、政府の原子炉施設の安全審査、特に原子力委員会を中心とする安全審査が、人員、権限、予算のすべての面できわめて弱体であり、その審査範囲が基本設計に……
○佐藤昭夫君 時間もきわめて限られておりますが、私も最初に、十二日の宮城沖地震の関係で少しお尋ねいたしたいと思います。
まず最初に、いまも触れられました、追っておいおい具体化をするということではありますが、昨日の宮城沖地震の対策本部で、災害対策として検討課題として上っているのはどういう項目ですか。
【次の発言】 そういういわゆる目に見える、断水だとかガスが停止をしているとか、当然そういう緊急対策を生活上講ずべき問題があることは言うまでもないわけですけれども、たとえば、ガラス器具等を扱っておる商店の被害の問題だとか、直接目には露呈をしない、しかし生活上重大な損失を与えておる被害というものもたく……
○佐藤昭夫君 ただいまも塩出委員からもありましたように、冒頭の大蔵大臣の所信表明では、昭和五十三年度の予算案と財政方針が臨時異例のものだということが強調されているわけでありますが、全くそのとおりで、史上最高とも言うべき超大型の予算、この超大型をつくり出していくために国債を増発をする、税の前倒しを行う、さらには、景気浮揚に名をかりて公共事業費を、かつての田中内閣当時の列島改造政策、あの時期よりもはるかに超えるテンポで膨張をさせる。さらに、そのために決算調整資金あるいは公共事業予備費など、いわば国会の審議権、財政民主主義もじゅうりんをするような、そういう方策も含めて今度の予算案が提案をされてきてい……
○佐藤昭夫君 質問いたしたい問題多々ありますが、時間の制約もありますし、いましがたも出ておりましたアルミの関税にかかわる問題は衆議院で荒木議員が質問をいたしましたので、私は問題をしぼって質問をいたしたいと思います。
まず第一の問題は、今回提案をされております百二十四品目にわたる関税の前倒し引き下げ、この問題は多分にアメリカからの圧力に、日本の政府としてそれに屈服をしたんではないかという感じを私どもは強く持っておるわけでありますが、この点についての大臣の見解はどうですか。
【次の発言】 そのような答弁でございますので、いま一度ごく主な点だけ今回の前倒し関税の引き下げにかかわる日取りを、足取りを……
○佐藤昭夫君 まず、大蔵大臣に質問をいたしますが、今日、酒類の業界の中で一番困難な問題を抱えているのは清酒の業界であるということはもう大方の一致をした見解だと思いますが、たとえば、自由競争といいながら、清酒の主要な原料である酒米は毎年引き上げられ、ウイスキーやビールに比較をして対等の競争条件が確立をしていない。したがってまた、こうした酒類の間での競争で清酒が長期にわたって後退をしている。このために清酒メーカーの半分以上が税引き前の利益が五十万円未満という状態でありますし、そのうちの半数以上が赤字企業ではないかということさえ観測をされておるという事態だと思います。 さらに、最近は清酒大手の売れ……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、酒税法及び清酒製造業の安定に関する特別措置法の一部を改正する法律案に反対するものであります。 反対の第一の理由は、本法案が大衆課税の増徴にほかならず、停滞している国民の消費水準を一層圧迫して、政府の低福祉政策などとも相まって景気の回復を困難にするものだからであります。また、前回の酒税の増税と同様に、今回の増税も清酒の消費量を特別に減少させ、清酒業界に特別の打撃を与えることは明らかであります。 政府が昭和五十三年度の税制改正で、企業関係の租税特別措置の改廃による増税額を初年度わずか十億円にとどめながら、酒税の増税額は初年度で千七百七十億円としたのは、……
○佐藤昭夫君 それでは、私も前回に続いていま一度、国債政策に関する大臣の基本姿勢についてもう一回お尋ねをしておきたいと思います。 前回の質問で指摘をしましたように、いわゆる列島改造の時期に、大幅の税収増がありながら国債の縮減ではなくてむしろ増発を行ってきた、そして大企業本位の放漫財政を進めてきたことが、今日時点では深刻な不況によって税収減の事態を生み、片一方、景気浮揚と称して国債の一層の増発を行わざるを得ないという、こういういわば悪循環を、国債の増発が次の時期に一層そのさらなる国債の増発を引き起こす、こういう悪循環の財政的矛盾を今日来しているということを当局もお認めになると思うんです。 そ……
○佐藤昭夫君 きょうは今回の法案に関連をして、国債の消化に関する問題で幾つかお尋ねをしたいと思うんですが、最近国債の個人消化が進んで、個人の国債保有残高が急激に上昇している模様でありますけれども、まずお尋ねをしたいのは、そうした保有の現状が、大衆投資家と企業がどの程度ずつ持っているのか、また大衆投資家の中で所得階層別に見ればどういう状況になっているのか、企業について見れば資本金階級別でどの層が主に国債を所有をしておるのかという概略の数字をひとつお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 私が調べたあれで、貯蓄増強中央委員会発行の「貯蓄に関する世論調査」という冊子が発行されておりますね。これによ……
○佐藤昭夫君 今回の法案についての最後の質問になるかと思いますが、いわゆる公債は税金の前取りだというふうに言われておりますか、大量公債発行の後に大増税が来るというのは、国際的に見ても一つの法則になっていると思います。特に最近は景気動向が微妙で、昭和五十三年度は税制が大きな議論を呼ぶ年になるだろうと思われますが、そこで若干税制に関する問題についてまずお尋ねをいたしたいと思います。 その一つは、一昨日の当委員会における総理質問の段階で、福田総理は、景気が上向けば国民の皆さん方に増税をお願いをするという発言をされたわけでありますが、ここで総理の言われたのは、国民向けの増税というのは一般消費税を初め……
○佐藤昭夫君 先ほど来議論も出てますが、例の日米首脳会談で経済援助を今後三年間で倍増するという方向が出されているわけでありますけれども、当然その中には国際機関への出資もかなり増大をしていくということになるだろうと思うんです。 ところで、国際機関の従来のあり方について開発途上国からその運営が要求に十分沿うものでないという市があったり、またその融資先が反共軍事政権などに偏っておるんではないかという批判も出されていると思います。 そこで、まず大臣にお尋ねをしますが、政府はその援助額を倍増をするということだけでなくて、このような批判にどう対応していくか、どのような理念で今後の援助をやっていくのか、……
○佐藤昭夫君 私どもの今回の法案に対する基本的な主張は、今回提案をされております国民金融公庫を通ずる進学ローン制度もさりながら、日本育英会による奨学金制度の、制度的にも資金枠の点でも拡充を図るということを渡辺議員がいろいろ質問の中で主張をしてきたことでありますけれども、この点を、こうした立場を前提とした上での補完的措置としての今回の提案について、なお少しいろいろお尋ねをいたしたいと思います。 そこで、一昨日の委員会で渡辺議員が交通遺児や母子家庭の進学ローンの内容改善について質問をしたわけでありますが、その際に銀行局長からは、金融面の措置では限界がある、社会的弱者対策として考えていただくべき問……
○佐藤昭夫君 前回の私の質問の中で、進学ローンでは交通遺児や母子家庭に対処するには限界があり、社会福祉政策の面で考えるべきだという銀行局長が答弁をされた、一方主計局次長は現行制度のもとでは義務教育ではない高校や大学、特に私学はむずかしいと答えられているので、それでは何もないじゃないかということで質問をいたしましたら、大蔵大臣の方から、まず今回の進学ローンを実施をさせてほしい、運用面でいろいろ努力するが、御指摘の点は総合的に検討をいたしたいという御答弁があったわけであります。 そこで私の方から、本日の委員会までに日曜日はさんで四日間ぐらいありますから、関係する各省と協議をして具体的な前進方向を……
○佐藤昭夫君 それでは、「むつ」問題について、吉田委員や塩出委員からもいろいろ質問が出ておりましたけれども、私もできるだけ重複は避けて幾つか質問をいたしたいと思います。 最初に、再確認の意味でいままでの質疑答弁、これの確認を求めますが、この「むつ」の佐世保修理に当たっての五者協定の中にも書いております「新定係港を早期に決定する」という問題について、その五音協定の第二項に書いておる表現からいって佐世保に居座るということは、これは絶対にない。それから大湊を新定係港にすることについては政府からの働きかけはしない、現地の意向はともかく、という、こういう大体答弁の流れだったということで再確認をしてよろ……
○佐藤昭夫君 それでは、まずサラ金の問題について幾つか御質問をいたしますが、一昨日、大蔵省としてサラ金の実態調査なるものが発表になったわけでありますけれども、今回の調査をごく一見をしただけでも、いかにも大蔵省のこの問題に対する取り組みの弱腰を反映をしておるというふうな感を強くするわけです。 多々問題がありますが、たとえば調査一万六千四十件のうち、未到達が四千二百四十八件、約二六%、回収された数が五千三百三十七、未回収六千四百五十五でありますから、回収数よりも未回収の方が多いということで、これではおよそ今日のサラ金の実態を把握するにはほど遠い調査ではないかというふうに思います。 私のところの……
○佐藤昭夫君 金子さんが新大臣になられて初めての委員会ですので、実は今後の科学技術行政についての大臣の基本姿勢について幾つかお尋ねをしたいという予定をしておったんですけれども、質問の持ち時間がずいぶん減りましたので、そういった点はすべて次回に譲りたいと思います。御了解をいただきたいと思います。 まず、動燃の再処理工場の事故の問題についてお尋ねをいたしますが、昨年の八月の二十四日、再処理工場の酸回収蒸気かんの加熱蒸気パイプに放射能が漏れて、以降運転が停止をしている。修理を目指して除染中と、こういう段階にあることは御存じのとおりでありますが、そのさなかに、さらに十二月の一日に問題のセルで酸欠事故……
○佐藤昭夫君 私はまず最初に、昭和五十四年度の科学技術予算のうちで特に地震予知対策の予算に関する問題についてお尋ねをいたしたいと思います。 五十四年度の予算案全体を見ますと、一般会計の伸びが対前年一二・六%、科技庁の予算の伸びは一三・〇%、そのうち防災科学技術の推進で三九%の増、地震予知研究のために八五%増、こういう数字になっていますから、確かに地震予知対策について力が入れられているということは評価するにやぶさかではありません。しかし問題は、依然として問題がないわけではないということで、たとえば一つの見方ですが、概算要求に比べて予算案の査定、この予算案自体がどういう数字になっているかというこ……
○佐藤昭夫君 同僚委員からもアメリカのスリーマイルアイランドの原子力発電所の事故の問題についていろいろ出ておりますが、私も少しお尋ねをいたしたいと思います。 いずれにいたしましても、現時点で外電によれば、核燃料棒内の死の灰が漏れ出して一次冷却水を汚染をし、これが格納容器の内部に流出をし、その一部が施設の外まで大きく広がったというふうに伝えられているわけですが、特に重大な問題は、二重三重に設けられていた安全装置がすべて満足に働かなかったということであって、その安全装置の中心である、炉心が溶けるという最悪事態に備えての例のECCSが全く機能を果たさなかったというここの問題があるわけですが、これは……
○佐藤昭夫君 それでは私も法案に入ります前に、スリーマイルアイランドの事故からどういう教訓をくみ取るかという問題で幾つかお尋ねをいたしたいと思いますが、特に吹田原子力安全委員長に、いろいろ御多忙な、安全委員会としての御協議の中をたって御出席をいただいたことに感謝をいたしたいと思いますが、お忙しい中でありますので、吹田委員長にまず二つ三つ若干の時間お尋ねをいたしたいというふうに思います。 昨日来、安全委員会としてきょうにかけて連日の御協議をなさっておるわけでありますが、昨夜の記者会見で、いわゆるECCS、これの作動については自動化が当然原則であるべきだという発言をなさっている報道が幾つかの新聞……
○佐藤昭夫君 私も法案の質疑に入ります前に、スリーマイルアイランドの事故の問題でまずお尋ねをいたしたいと思いますが、具体的質問に先立って一言申し上げておきたいと思いますが、午前の吉田委員の質問に対して吹田委員長は、本日も三月三十日の談話は間違っておりませんというふうに強弁をなさっておりますけれども、これは先回私も申し上げておりましたけれども、あの翌日、あの日の晩から翌日にかけての安全委員会の議論を通して、四月の十四日、大飯の原発の停止の措置をとられました。こういう経緯から見て、事実上談話の修正はされたというふうに見るのがこれは万事に至当なところでありまして、四月十四日の決定は、私も委員会でるる……
○佐藤昭夫君 実は、きょうの本会議でも社会党の森下委員が御質問をされた際に、通産大臣は、現在BWRは今回のスリーマイル事故とは関係がない、大丈夫だという言い方をきょうもしておられましたけれども、長官もそういう考えですか。
【次の発言】 JPDRというのがございますね。原子力研究所の試験研究用の発電炉ですが、これは現在稼働中の七基のBWRと同じものでありますけれども、このJPDRが一九七六年の一月十六日に起こした事故について、どういう事故であったのか、安全局からいただいておる資料によりますと、タービンバイパス弁が誤作動して全開したため過渡状態になり停止したということになっておりますが、その内容を……
○佐藤昭夫君 最初に、日米会談に関する問題で少しお尋ねをしておきたいと思いますが、古田委員の質問にもありました、再処理問題の扱いが今回の日米会談でどうなったかという点については、今次会談では深く議論にはならなかったという答弁であったわけですけれども、いずれにしてもこの問題は夏の段階――八月、九月の段階で決着をつけなくちゃならぬ問題ということになっているのは明白であるわけです。 片やこの第二再処理工場については、現在電気事業連が考えておる計画でいきますと、いわゆるピューレックス法でやる計画になっておる。ところが、現在は五月ですけれども、ですからあと三カ月ないし四カ月という段階、その段階で再処理……
○佐藤昭夫君 それでは、私も法案に先立ちまして、五月十九日の原子力安全委員会が行いました大飯原発1号機に関する通産の解析及び措置は妥当であるという結論を出された、この問題を、まずいろいろな角度から質問いたしたいと思います。 まずお尋ねをいたしますのは、安全委員会として、通産省から行われました報告を検討した体制というか、仕組みというのか、この点でちょっとお尋ねをしますが、説明を受けておる範囲では、発電炉部会というのが炉安審の中にある。この発電炉部会の若干名の、六人ほどの方を中心にして、問題の大飯発電解析グループ検討会というここが作業グループになって、そしてこの発電炉部会、ここへ報告をされ、検討……
○佐藤昭夫君 まず初めに、先般の日米科学技術協力協定の中で、石炭開発の新たな見直し、石炭液化の共同研究が決められたわけでありますが、しかし、これも原子力開発と同様にアメリカの政策的意図に強く従属、組み込まれるのではないかという危惧があると思うのです。 そこで総理にお尋ねをしますが、一つは、わが国も二五%の資金拠出を行うことになる石炭液化共同研究の成果は平等に活用できる保障はあるのか、何か具体的な取り決めがあるのか。 二つ目は、石炭液化が新たに登場してきていることから考えて、わが国も長年にわたる石炭切り捨て政策を転換をして、国内炭の立て直しに向けて政策的見直しを行うべきではないか、かように思……
○佐藤昭夫君 まず初めに法案の関係で若干お尋ねをいたしたいと思いますが、いまし方の藤原委員の質問でもありました、いずれにしても、今回の法改正で原子力事業の従業員の業務上原子力災害を受けた、その場合の補償の適用の範囲を広げるという、この点については従来よりも一歩前進であるというふうに評価をしておりますが、国民の立場から大切な問題は、補償の内容が真に改善にふさわしい補償の内容になるかどうかという問題と、それから実際に補償をめぐっての紛争が起きました場合に、その他の各種いろんな公害裁判、公害の紛争でも同様でありますが、因果関係の立証の困難さというような問題が多くいろいろ議論になっている点だと思うんで……
○佐藤昭夫君 水田利用再編という名の強制減反二年目を迎えるわけでありますが、農家の経営を守る点でも、日本農業の発展の見地からも、わが党はこのような施策に強く反対するものでありますが、これを前提にした上で、やむを得ず転作を行う場合、国の転作奨励補助金を税の特例とするというのは、いわば当然のこととしてこれには賛成をするものです。 ただ、この点に関して二つほど質問をいたしたいと思いますが、一つは、国として転作を促進する上で、転作がやりやすい、採算が合うようにその条件整備を進めることが必要だということはもう言うまでもないと思います。 一例ですが、京都府では五十三年度の特定作物転作のうち三八・二%が……
○佐藤昭夫君 今回のこの法案に対して私どもは、たとえば農家の要望に沿ってタマネギの無税点の引き上げなど若干の改善が行われていることも認めますが、しかし前回の改正で今年度限りとしたアルミ塊についての優遇措置の延長など、かなりの問題を含んでおるという点を指摘せざるを得ません。 こうした点でまずお尋ねをしたいわけでありますが、今日関税全体について一定の政策目的のために各種減免還付制度が行われているわけでありますが、いわゆる租税特別措置の扱いと同様に、一定の政策目的を達したもの、こういうものについては見直しが今日進められておるわけでありますが、同様にこの関税の問題についてもそういった見直しが十分メス……
○佐藤昭夫君 不公平税制の最たる問題として同僚委員からも発言がありましたが、少し角度を変えて、特に大企業優遇税制の問題について幾つかお尋ねをしたいと思います。
いわゆる貸し倒れ引当金の繰入率の問題ですが、今回金融業以外の業種で現行の二割程度繰入率を引き下げるということとしていますが、こういう程度にとどめた理由はなんですか。
【次の発言】 実情に沿ったものにしたんだという御説明でありますが、依然実態とはかなり離れているんじゃないかというふうに私は思うのです。予算委員会に提出をされております貸し倒れ発生の状況の例の資料を見ましても、今回の是正措置があったとしても、なおかつ卸小売の関係では二・七倍……
○佐藤昭夫君 共産党の佐藤でございますが、私持ち時間余りありませんので、最初に一括質問項目を申し上げることをお許しをいただきたいと思います。 最初に木下参考人にお尋ねをいたしますが、先ほど来、法人税のあり方の問題というか、法人税にメスを入れる問題についていろいろ質疑応答が行われておりますが、木下さんの御答弁でも、その問題についてはいろいろ考えているんだということで、税率引き上げ、課税標準の改革、こういう二つの方向を提示をされながらいままでも検討をしてきたし、これからも鋭意検討していくんだというふうにおっしゃっていますけれども、しかし国民には、税制調査会の作業がいろいろ進んでいる国民に映る姿と……
○佐藤昭夫君 まず最初にお尋ねをしますが、わが国経済の危機と財政の破綻はかつてない大きなものとなっていますが、この事態を打開し、不況を克服し、財政の再建を図ることか国政上の緊急課題となっていることはもう言うまでもありません。その際に、何を基本にして具体的な施策を組み立てていくのか、私は国民生活の安定、これが最大の課題、一番の原点とされるべきであるというふうに考えるのですが、その点について総理の御見解どうですか。
【次の発言】 ぜひただいまの御答弁のとおり、国民生活の安定というのを一番の原点にして具体的な施策を組み立てていく、そういう角度で先ほど来同僚委員の発言にもありますように、わが国の財政運……
○佐藤昭夫君 質問の時間がきわめて限られていますので、酒米の確保の問題に限って幾つか質問をいたしたいと思いますが、昨年の酒税法等の改正案審議の際に、当委員会でも、政府払い下げの酒米については新米にするようにという意見が多く出まして、附帯決議でも全会一致でそうした趣旨の決議が行われたところでありますが、これを受けて政府、食糧庁は五十三年度の産米から新米払い下げを踏み切ったということになっておりますが、まず、その売却の状況はどういう状況になってるのか、御説明を願いたい。
【次の発言】 いまの数字は見込み数ですね。実際に、たとえば二月末現在でどういう数字になってるか。
○佐藤昭夫君 日銀から参考人にお願いしておりますので、最初にそれに関連をする質問をいたしたいと思いますが、午前中からのいろいろ質疑の中で、今回の公定歩合の引き上げが日銀なり政府側、いずれも物価対策のためだという説明がされておるわけですけれども、事の経過を見ても、まことにそういう言い方というのは白々しい言い方で、私も納得ができないわけです。とにかく国債の消化難を打開をするためにということが一つの要因として大きくあったんじゃないかということを思うんでありますが、しからばということでお尋ねをするんですが、物価対策のための今回の公定歩合の引き上げだということであれば、一体物価についての効果をどういうふ……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、本法案並びに修正案について反対の討論を行います。 政府・自民党は、大企業優先の経済政策のもとで、わが国経済を深刻な危機に陥れたばかりか、昭和四十年度以来の建設国債の発行、五十年度以来の特例国債の恒常的発行を進め、財政をも大きく破綻させてきました。 国債発行政策は、いまや重大な転換点に立っています。にもかかわらず、さらに一層の国債増発を進めようとする本法案に、以下の点で強く反対するものであります。 第一に、財政危機を破局の事態にまで推し進めるものにほかならないことであります。建設国債七兆二千百五十億円を合わせ十五兆二千七再億円、予算の実に三九・六%に……
○佐藤昭夫君 きょうは、サラ金規制立法の問題と日米共同声明に基づく今後の財政政策について御質問いたしたいと思いますが、まず昨年の臨時国会の段階でも、当時の福田総理、村山大蔵大臣は政府を代表して、いわゆる悪徳サラ金業を規制する立法を次期国会に提出をいたしますというふうにはっきり言明をされてきたにもかかわらず、いまだに今国会に提案の手続がなされていないのはまことに奇怪と言うか、遺憾に思うわけでありますが、その後も、御存じのようにサラ金の悲劇は依然として後を絶っていませんし、業者数も増大の一途をたどっている。 去る五月の一日発表された全国長者番付にはサラ金業者が初登場し、例の山一グループ、サラ金三……
○佐藤昭夫君 まず初めに、今回のたばこの定価改定と物価上昇の関係について幾つかお尋ねをいたしますが、今回の定価の改定で現行のたばこ料金を平均二一%引き上げるという提案でありますが、それによる物価への影響は、消費者物価を〇・三七%引き上げる。さらに他の公共料金の引き上げ分も加算をすると、公共料金全体で一・五%引き上げることになるだろうという今日までの説明でありますが、この説明、果たしてこの程度でおさまるのかという点について私は大きな疑問を持つわけです。 そこで、まずお尋ねをしますが、こういう推定をなさっておる根拠はどういう根拠に基づくのか、お尋ねをします。
○佐藤昭夫君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○佐藤昭夫君 日本原子力研究所の理事長さんに参考人としてお願いをしておきましたので、昨日行われました原子力研究所の核融合研究施設の起工式をめぐる問題についてまず質問をいたしたいと思います。
昨日行われましたこの起工式について地元の「いはらき」新聞等の報道もありますが、何名招待をして実際の参加者どれくらいあったのか、どういう規模の起工式であったのか、まずお尋ねします。
【次の発言】 その約五百名の招待をされた顔ぶれの中には国会議員、県会議員、町村長なども入っているという報道でありますが、一番重要な今後のこの核融合研究をどう正しく発展させるかという立場からの原子力研究所におけるこの核融合研究開発……
○佐藤昭夫君 法務大臣、あなたもよく御存じのとおり、ロッキード事件は政・財・官界の非常に醜悪な癒着関係が生み出した刑事事件であったわけでありますが、検察当局も繰り返し明言をしているように、田中被告らの有罪性については確信をもってその立証作業、公訴の維持に全力を挙げているというふうに言っていると思うのです。のみならず、当時の稻葉法務大臣自身も、両院ロッキード特別委員会等で、検察の行った田中の起訴処分を当然のものとしてその有罪性について繰り返し答弁をなさっているわけでありますが、また当局の見解もその後変更されていない。こうした確信をもって起訴した事件について、検察行政の頂点に立つべき法務大臣があえ……
○佐藤昭夫君 本日私は、さきの臨時国会でも大きな議論となりました日税連、税政連のいわゆる政治献金問題についてさらに掘り下げて質問をいたしたいと思います。 私は十二月の八日、衆議院の東中、渡辺両議員とともに日本税理士会館を訪れ、四元専務理事などから詳しく事情を聴取し、幾つかの重要な事実を確認してまいりました。なお、これは読売新聞記者同席の上での確認であったことをつけ加えておきたいのであります。 そこで、まず議論の出発点として法務省に確かめますが、十二月十日の衆議院大蔵委員会における東中議員の質問、十二月十一日の衆議院法務委員会における木下議員の質問に対する答弁において、一般論として、政治資金……
○佐藤昭夫君 鉄建公団やKDDなどの不正経理問題に端を発して、予算や財政投融資の査定権を握る大蔵官僚が、特殊法人や他官庁から公費による接待を受けていた事実が明るみに出て、これが今日大きな国民的批判の的になっているということは、今次国会でもいろいろ議論をされてきておる問題だと思うんですが、この問題に関して幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 大蔵省は、松下官房長をキャップとして綱紀総点検委員会をつくって、実情調査の結果と一定の処分を十月の二十九日に発表いたしました。その発表によると、五十三年四月から五十四年七月の間、鉄建公団について大蔵省が接待を受けたのは百二十二件、三十数人、約百三十万円、ほ……
○佐藤昭夫君 大臣所信に関して多々質問したい点がありますが、きょうは時間の制約もありますし、当委員会でも何回か議論になってきた原発で働く労働者の被曝の問題を中心にお尋ねいたしたいと思います。
現在のわが国のいわゆる放射線防護に関する諸法令は、例のICRPの一九五八年勧告を取り入れてつくられておるということになっておりますが、その後ICRPは一九六五年、昭和四十年に新しい勧告を出しています。これに沿ってのわが国の諸法令の整備はどのように進められたのか、まず、この点をお尋ねします。
【次の発言】 最近の七七年勧告を受けてどう対応するかという問題を中心に御答弁なさったわけでありますが、せっかく六五……
○佐藤昭夫君 委員会の質問の機会が余りございませんし、原子力二法に先立って若干原子力行政に関しての質問をいたします。 新しく発足した安全委員会が国民合意の原子力行政を進めていく施策のいわば重点の一つとして打ち出したものに、新規原発の公聴会、ヒヤリング、これを打ち出されてきたところでありますが、本年一月、福井県の高浜町で行われた公開ヒヤリングの実際の実情を聞きますと、必ずしも国民合意を得る形で進んでいない。たとえば意見陳述人の選定が安全委員会の判断だけでやられたということは、いわば都合のいい意見だけをセレクトしたのではないかという住民の不信感はぬぐえない状況になっておると思うんです。 まず、こ……
○佐藤昭夫君 ただいま委員長から御提案のありましたアフガニスタン、北方領土両決議案の委員会審査省略の件について、日本共産党は反対であります。 わが党は、かねてから国会の決議は全会一致で行うべきであると主張してまいりました。国権の最高機関、国民の代表機関である国会が内外にその意思を表明する際、国会を構成するすべての会派が一致して賛成し得る決議とすることこそ当然の責任ある態度であります。 しかるに、両決議案の提出に当たっては、わが党に重大な異論のあることを提出者諸君も十分承知しておりながら、意見の相違点などを協議することをせず、わが党が全面的には同意し得ない内容の決議案を提出されたのであります……
○佐藤昭夫君 まず、財政再建についての考え方に対して二、三御質問をいたしたいと思いますが、言うまでもなく、今日の財政の危機はますます深刻な状況にあろうと思います。 来年度の国債発行額は十四兆二千七百億円、依存度三五・五%、国債費は予算の一二・五%を占める。年度末の国債残高七十一兆円となっておりますから、国民総生産見込み二百四十七兆円の二八・八%に達するという状況でありますし、しかも六十年度からは特例公債の本格的な償還が始まるということで、財政再建の課題はきわめて緊急の重大問題だというのは、ひとしく認識をしておるところだろうと思います。 そうした点で、来年度といいますか、昭和五十五年度の予算……
○佐藤昭夫君 前回私は、たばこ定価の法定制緩和の要件についていろいろ質問をいたしました。たばこ定価法の今回の改正案第二条一項、二項及び四項に書かれている「健全にして能率的な経営」の維持という抽象的な規定では法定制の除外要件とはならないんではないか。逆に、政府の恣意的な裁量に任されるおそれがあるというふうに質問をして、その具体的な基準の提出を求めたわけでありますが、その後資料をいただいていますが、大蔵省の方からその内容の要点をまず御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御説明でも依然としてはっきりしないわけでありますが、四つの指標を挙げられて、いただいております文書による資料に……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、日本専売公社法等の一部改正案につき反対の討論を行います。 反対の理由の第一は、政府みずからによる物価引き上げであることです。政府は、財政危機を口実に公共料金の軒並み引き上げを進めておりますが、このたばこ定価二一%引き上げもその重要な一環にほかなりません。わが国経済と国民生活の基盤にもかかわる電力、ガスの大幅引き上げを是認したばかりか、みずからが公共料金の引き上げを先導するがごときは、高負担に苦しむ家計の実態を見ないで、口先だけの物価対策に終始する政府の姿勢を示す以外の何ものでもないのであります。 第二は、定価法定制の緩和で、国会審議抜きの引き上げがで……
○佐藤昭夫君 きょうは参考人の方々、御苦労さまでございます。 まず、小倉会長に幾つかお尋ねをいたしたいと思いますが、第一に所得税の問題でありますが、課税最低限の引き上げによる所得税減税の実施というのは、御存じのとおり、五十二年やって以来三年連続見送りになっているという現状にありますが、たとえば勤労者の収入が消費者物価と同程度の上昇、つまり実質上昇ゼロだと、こういたしますと、夫婦、子供二人の標準世帯で五十二年の年収二百五十万の場合、年収額は三年で一・一六倍になると。ところが、税額の方は、実施されました戻し税を度外視して一・八倍、戻し税を加えますと三・四倍になる、こういう計算になろうかと思うんで……
○佐藤昭夫君 本日、一括審議の案件となっています法案の一つ、税理士法改正案について、わが党としては断固として反対であり、しかも、この法案の促進過程において日税連、税政連の政治献金の問題があり、重大な疑惑があることを他委員会においてたびたび質問をしてまいりました。 少なくとも検察当局の調べの白黒がはっきりするまで審議を凍結すべきこと、予算にも関係がなく、日切れ法案でもないものを何ら急ぐ必要がない、こういうことを私も繰り返し主張してきたのでありますが、残念ながら一昨日の委員会で多数決をもって一括審議入りが決められました。 そこで、私としてはただすべき問題が山ほどあるわけでありますが、本日は時間の……
○佐藤昭夫君 非常に限られた時間ですので、私は所得税減税の問題を中心に、いまも矢追委員質問をされておりますが、私も質問いたしたいと思います。 昭和五十二年度の税制改正以来もうこの三年間、例の戻し税の問題も含めまして、全く所得税減税が行われていない。理由は、深刻な財政危機にあるんだ、財源難だ、だからことしもできなかったんだというふうに言われているわけでありますけれども、まず大臣に基本的認識をお尋ねをいたしますが、減税を見送ってきたこのことによって、実は減税ゼロイコール実質増税を来していると、しかも特にその被害が低所得層に著しくあらわれてくるんだというこの基本認識、当然認められると思いますけれど……
○佐藤昭夫君 ただいまの委員長の扱いというのはまことに不当であります。理事会の場でも、ただいま文書で委員長にも議事進行動議を正式に提出をしております。
本日、このような不十分な審議で、しかも修正案も提出をされるという、こういった局面のもとで一方的に質疑を打ち切りをし、そうして採決に入るということを断じて認めることはできません。(発言する者あり)
このような措置は撤回をして、後日に、このようなただいまの委員長の発言は撤回をして、後日に委員会を継続する議事進行動議を提出いたします。
【次の発言】 委員長。
【次の発言】 修正案に質問要求あり、動議です。
○佐藤昭夫君 きょうは御苦労さまでございます。 最初に、関参考人に二つほどお尋ねをいたします。 一つは、銀行経営は最近国債の大量の抱え込みでいろいろ問題が出ている、困難があるということに先ほど来触れられておるわけでありますけれども、その実情について、特に大手と中小でかなりアンバランスが生まれているのではないかというふうに思うのですが、その点についてはどのように見ておられるかという問題です。 もう一つ、先ほど来会長は、資金運用部引き受けの拡大のことに触れられておりますけれども、今後このような大増発が続いていけば、日銀の引き受け、または日銀の買い取り、そういう方向へ発展をするという危惧を持つ……
○佐藤昭夫君 政府の国債政策が依然として大量発行を是認し、将来への備えもない非常に危険なものであることを、前回いろいろただしてきたわけでありますが、しかし、問題はそれだけにとどまらないと思うんです。大量の国債が発行され累積されていくもとで、発行、消化の面でも流通の面でも大変な無理が押し通っており、金融政策上も幾つかの重大な問題が出てきているのではないかと思います。 まず、議論の前提として大臣の認識をお尋ねをしたいと思いますが、今日の国債の大量発行は政府としては無理のないもの、当然なものだと考えておられるのか、よくないけれどもやむを得ないものだと考えておられるのか、まずここの基本認識はどうでし……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、本法案に対し反対の討論を行います。 反対の理由の第一は、本法案が大企業優先の経済政策、財政運営を進めるために、国債を依然大増発しようとするものである点であります。政府は、財政再建を口実に、国民への重税、公共料金引き上げ、福祉予算切り捨ての一方で、大企業課税強化の見送り、軍事費の増大などを進め、アメリカや財界の要求に応じた予算の編成と財政の運営を続けております。これでは財政の破綻が一層深刻になるばかりか、わが国経済の国民本位の再建も遠のかざるを得ません。いまこそ、従来型の経済、財政政策を根本的に国民本位に転換し、国債発行は四条債、特例債を問わず、大幅な縮……
○佐藤昭夫君 まず、大臣に総論的にお尋ねをいたしたいと思いますが、政府は深刻な財政危機の現状にもかかわらず、いわばエネルギー対策を最重要課題の一つとして位置づけをし、予算の編成も行っているわけでありますが、従来のエネルギー政策は輸入依存一辺倒の傍ら、国内自給能力の拡大についての努力は皆無に等しいと言ってよいほどの状況であったと思うんです。このため、石油危機を契機に、国民生活や産業の基盤となる経済的諸情勢さえも崩れるということになって、世界の中でも最も深刻な経済の危機的状態に陥ったことは、論を待たないところだと思います。 こうして政府のいわゆる石炭つぶしを初めとする施策の結果、今日の危機的状況……
○佐藤昭夫君 長橋さんに二点お尋ねをいたしますけれども、一つは、いわゆる原子力発電の安全性確立の問題について、特に昨年のアメリカのスリーマイル事故以来、わが国でも大きな議論が起こっておるわけですけれども、電力事業体としてどのような独自の努力をされておるのか。かねがね諸外国と比較をしても、民間分野におけるこの研究投資がわが国はおくれているということなんかも指摘をされておるわけですけれども、安全性研究のために、あるいはいろいろ言われております本当に国民に開かれた原子力発電事業を進めていくためにも、事故情報については公開をして、それを事故隠しをするということをしてはいかぬということも常々指摘をされて……
○佐藤昭夫君 理事会でちょっと中座をしておりましたので、重複する部分があろうかと思いますけれども、若干お尋ねをいたしたいと思います。 地震災害は、言うまでもなく、個人の責めに帰せられない自然災害であるわけですけれども、現在、損害額四百五十億円以下は国の負担はゼロだと、こういうシステムになっておって、いろいろ調べてみますと、現在までの保険金の支払いは約十五年間で十地震に対して三億六千万、しかし国の負担は全くゼロだという問題とか、加入者の保険料掛け捨てによって、地震保険準備金の残高が昭和五十四年で千六百八十億に達しておる、あるいは保険料率の算定が四百六十七年間に三百二十回の地震発生を基礎に、言う……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、オリンピック記念青少年総合センター解散法案並びに修正案について反対の討論を行います。 この法案は、五十二年の第八十四回国会に提出されて以来、すでに三回にわたり廃案となったものであります。 この事実は、本法案が国民の合意を得がたい内容を含んでいるということを端的に示しており、政府は本来法案を撤回して出直すべきなのであります。 本法案に反対する第一の理由は、二年有余に及ぶ審議を通じて、国立オリンピックセンターの将来構想が、予算の面でも、人員の点でも、また機構においてもいまだ明らかになっていないことです。解散させて国立化し、その後のことは政府に任せると……
○佐藤昭夫君 本日は中川さんが長官に就任されて初めての委員会であります。若干長官の基本姿勢についてお尋ねをいたしたいと思いますが、午前の吉田委員の質問の中でも応答があったわけでありますが、就任直後の記者会見において、将来国際情勢の変化があればという前提つきではありますが、核武装をするということもあるかもしれないという発言をなさってずいぶん波紋を呼んだ。この点で先ほどの御答弁で科学技術庁長官としては非核三原則、原子力基本法、核拡散防止条約、これを堅持をして今後対処をしていくというふうに明言をされましたけれども、この点を私としては再確認をいたしたいというふうに思います。と同時に、先ほどの長官の御答……
○佐藤昭夫君 まず初めに、いわゆる関西学術文化都市構想の問題について若干質問いたしたいと思いますが、ここ二、三年来、この問題をめぐっての議論が盛んでありますし、国土庁としても、昭和五十四年度以来調査費を計上して、大阪科学技術センターに委託し、調査研究が進められているところであります。 まず、この構想が登場した背景ですが、これは筑波研究学園都市の場合のような、中央における国立の研究諸機関の過密対策としての移転計画、それとはずいぶん違って、この経過をながめてみますと、私も京都を中心にしていろいろ話を伺っておりますが、大学や研究機関の側から主導的にこの問題が提起をされてきたというよりは、主として財……
○佐藤昭夫君 今回の法改正の第一に、事業団の業務について原子力船開発に加えて、これに必要な研究を行うことをつけ加えた、この問題についてまずお尋ねをいたしますが、昭和五十四年十二月二十日の原子力船研究開発専門部会報告書、その第三章で「原子力船研究開発の課題」として、今後の研究開発についての方向性、二つの柱と三つの課題といいますか、一つは「原子力商船実用化をめざした研究開発の推進」、もう一つの柱は「基礎的・先導的研究の実施」、第一の柱のさらに内容として「「むつ」開発の推進」、「改良舶用炉プラント等に関する研究開発の推進」、「安全規制研究」というこの三つの課題を打ち出しているわけでありますが、これ当……
○佐藤昭夫君 前回時間の関係で質問中途で打ち切りになりましたので、あと残っている前回残した時間約三十分ほど質問をいたしますが、前回法案の二つの骨子――法改正の暁、研究開発事業団に移行をするその内容、それから六十年三月他の原子力関係機関との統合を図っていくこと、この問題についていろんな角度から質問をいたしましたが、このいわゆる統合問題ですね、これは現在政府が打ち出しておりますいわゆる行政改革、その内容として一省庁一機関スクラップするということも重要な一つの要素になって、六十年こういう方向へ持っていくんだという提案が出ているということでしょうね。
○佐藤昭夫君 共産党の佐藤でございます。ちょっと委員会を出たり入ったりしておりましたけれども、御存じのように国会会期末で、会期延長問題が登場していまして、議院運営委員会が断続的に開かれて、ちょっと私そちらにも出席をしておりました関係で失礼しましたことをおわびをしておきます。 まず小野先生にお尋ねをいたしますが、冒頭の各参考人の方々の意見陳述の中で、角田参考人が「むつ」開発がしゃにむに進められるのは、軍事上原子力潜水艦開発につながるのではないかという危惧を持っているというふうにおっしゃったわけですが、私もその点の危惧を持っていますが、この点についての先生の御意見、先生御専門の研究を通して、平和……
○佐藤昭夫君 原子力船事業団の六十年三月末までの統合に当たっての前提条件の問題で、先日来いろいろただしてきているわけですけれども、引き続きその点について質問をいたしたいと思います。 いままでも何回か引用をしてきておりますが、原子力委員会の五十四年十二月二十七日の原船事業団の統廃合問題についてという文書、そこでは、「「むつ」の開発がある段階に達するまでの間は、事業団は責任ある」「機関として」やっていくというふうに書いておりますし、さらにそれを一層具体化をしたのでしょうか、五十五年、ことしの四月十一日の「原子力船研究開発の進め方について」という文書では、「将来は、「むつ」が実験船として活用できる……
○佐藤昭夫君 今回の法案について何回か質問がありましたが、なお不明の点について、引き続き質問をいたしたいと思います。 まず「むつ」開発関係経費の問題ですが、先日の参考人の意見陳述においても、「むつ」一隻の開発に巨額の国費を投入をしながら、他の研究機関の研究費はきわめて貧弱だということについて、疑問が出されていたわけでありますが、当局から資料をいただいておりますが、 これまでの「むつ」開発に要した経費、事業団発足から五十四年度末までということで、いわゆるあの四者協定関係、漁業対策費含めて二百八十五億、時価換算をすると約四百億。今後「むつ」開発に要する経費、その中身いろいろありますけれども、大湊……
○佐藤昭夫君 まず最初に、最近全国的に深刻になっています散乱廃棄物、空きかん問題について、幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 この問題については、御存じのように、すでに十月の二十一日関東十都県の知事会議、十月の二十九日全国の都市清掃会議、ここでも特別の決議が行われ、来る十一月の二十日には京都市で百都市による連絡協議会を結成をして、国の積極的な指導方向を求める、非常に大きな全国的な運動になってきているわけですけれども、まず、環境庁にお尋ねをいたします。 このような空きかんの散乱状況、全国的にどういう事態か、どのように把握をされておりますか。
○佐藤昭夫君 共済制度の基本的仕組みに関する問題は後の大臣質問の段階で伺うこととしまして、最初、貸付金運用の問題で若干伺いたいと思います。
まず、現在の住宅貸し付けの限度額の現状はどうなっているのか。その根拠はどうなっているのか。御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 甲地九百万円、乙地八百万円という大きく二つのランクに分けているのだということでありますけれども、たとえば最近新聞で報道されておりますように、公営住宅についても四千万円住宅がいよいよ売り出されるという事態になってきているということで、この限度額自体について引き上げの方向を検討すべき段階じゃないかというふうに思いますが、その点……
○佐藤昭夫君 私も、まず初めに林業対策の関係で少しお尋ねをしておきたいと思いますが、言うまでもありませんが、わが国は国土の三分の二が森林であるという世界でも有数の森林国である。また、戦後も植林した人工林の面積が一千万ヘクタール近くであって、十年後には伐採利用が可能になってくる展望もあるという点で、この資源を活用してわが国の林業を長期的に発展をさせていくための総合的施策が本日もいろいろ議論をされているわけでありますが、私、特にこの林業の担い手対策といいますか、その問題で、同僚委員からも御質問が出ておりますが、一、二まずお尋ねをしたいと思います。 林業労働者を確保していく上で、少なくとも他産業労……
○佐藤昭夫君 私もまず、午前中、粕谷委員、本岡委員の質問にもありました、議論の前提として教育基本法に対する文部大臣の基本的姿勢、これを遵守をしてやっていくということで再確認してよろしいですね。
【次の発言】 しからば、これもお話が出ておりましたが、九月七日の岐阜県議会における、日本の教育基本法の中に、「日本の歴史と伝統を尊び、国を愛する心を養う」という語句を加えるようという国に要望する決議、このような決議に対しては文部大臣としてはこたえないということで確認してよろしいですね。
【次の発言】 そういう一部の意見だということで聞きおくということですね。
なお、念のためにお尋ねをいたしますが、教育……
○佐藤昭夫君 私は、きょうはまず、いわゆる愛国心教育について幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 一昨日の私のこの委員会における質問において、文部大臣は教育基本法を遵守するとはっきり答弁をされました。また教育基本法を遵守する教育の核心は何かと、それは最高裁判決文も述べているように、戦前の国家主義的、軍国主義的教育に対する深い反省に立って平和と民主主義に立脚した教育を進めることではないかと私が質問したのに対し、文部大臣も同感の意を表明されました。これからの議論を進めていく出発として、この一昨日の文部大臣答弁再確認をしてよろしゅうございますか。
○佐藤昭夫君 本日、私は教育予算の問題を中心に幾つかお尋ねをいたしたいと思いますが、まず大臣に早速お尋ねをしますが、文部省の五十六年度の概算要求についてでありますが、片や防衛費等は別枠扱いとして、五十五年度対比九・七%の伸び、自衛隊員のベースアップ等を加えますと一二%の伸びだと。しかし、文部省については六・六%と、各省庁の中でも最低の伸びの部類となっていると思います。 大蔵省は、当初各省庁の概算要求は七%台に抑えるんだという発言をしておりましたが、いわば文部省はこの大蔵省の方向さえみずから切り下げるような六・六%ということで大臣として判断をした根拠は何ですか。
○佐藤昭夫君 まず、公安調査庁にお尋ねをしますが、公安調査庁の調査活動はいかなる根拠法規に基づいて行われておりますか。
【次の発言】 この破壊活動防止法、いわゆる破防法は、言うまでもなく希代の悪法として、わが党としては一貫してこの悪法の廃止、公安調査庁の即時解散を要求してきておる立場でありますが、この悪法である破壊活動防止法の法規に照らしても、ずいぶん重大な法違反、法逸脱の問題が起こっているのではないかということで、きょうは少し具体的な例として御質問をしていきたいと思います。
本年の九月の二十五日の夜、茨城地方公安調査局のマツヤマ、ワタナベと名のる人物が、原子力研究所労働組合として係争中の、……
○佐藤昭夫君 私も非常に限られた時間ですけれども、まず参考人に若干の点をお尋ねをいたしたいと思います。 ただいまの同僚議員の質問を聞きながら、私はますます疑問を強くするわけですけれども、参考人といいますか、副社長あるいは管理部長、会社側は管理体制、報告体制には問題はない、問題は管理者の判断能力だ、こういう言い方を冒頭されたわけですけれども、ところが、先ほどのずっと質問の中で明らかになったのは、オーバーフローがあったという、これについては課長までの作業日誌の報告、これにはそういう事故が起こったということは記載があった。ところが、それよりも上の上司はそういうものは知らないし、見てもいないし、また……
○佐藤昭夫君 私の持ち時間きわめて限られていますので、四人の参考人の方すべてに御質問をすることができないかとも思いますが、その点あらかじめお許しをいただきたいと思います。 まず、村本参考人にお尋ねをいたしますが、先ほど来同僚委員の御質問の中でも、今回の法案が金融制度調査会の答申に照らしても重要な部分で内容的な後退が起こっているんじゃないかということで、ディスクロージャーの規定の仕方の問題など指摘をされておるわけですが、私も同様の感じを持つんですが、そこで、佐々木会長がそのことにかかわって、たとえばディスクロージャーの問題について言えば、すでに銀行の業界の方が法律でいかに定めるにかかわらず、こ……
○佐藤昭夫君 私もきょうを皮切りに本法案に対してこれから何回か質問をしてまいりますので、きょうはまず総論的な問題で幾つか質問をいたしたいと思います。 いわゆる科学技術、文化、国民教育の発展に伴って高等教育の機会均等、学術の公開を求める国民的要求が年々高まってくる、こうした国民の要求にこたえて高等教育機関の整備充実が促進をされなくちゃならぬというのはだれしも認める問題だと思います。放送大学が、教養学部のみとはいえ、国民の教育要求にこたえて教育の機会の拡充を図っていく上で積極的な役割りを果たし得る可能性を持っておることを否定するものではありませんが、しかし、この法律案をよく検討いたしますと、これ……
○佐藤昭夫君 非常に限られた時間でありますし、すでにお話に出ております問題との重複を避けてごく簡単にお尋ねをいたしたいと思いますが、まず、新井参考人にお尋ねをいたしますが、冒頭のお話で先生も触れられておりましたが、放送教育というのはマスコミの性格から見てもきわめて広範な影響力を持つと。重要な見解の相違がある場合でも放送された教官の説が唯一の正しいもので受け取られかねないような危険性を含む。こうした点で非常に慎重さを要するということでありますが、したがって、この学術上重要な異なった意見を有する学者、研究者、教育者あるいは学術団体、こういう人々に――もちろんきょうも一貫して強調されておりますように……
○佐藤昭夫君 参考人の先生方きょうは御苦労さんでございます。 初めに、河合先生と坂元先生にそれぞれお尋ねをいたしますが、最初の先生方の公述がございまして、後同僚委員の質問に対するお答えでかなり補足をされておりますのであれですけれども、私の率直な印象としては、最初のお話はちょっと手放しで放送大学を賛美なさっているんではないかという感じがいたしました、率直のところ。仮に放送大学に賛成をしてこれを実施をしていく上にも、本当に放送大学が名実ともに成功するためには幾つかの前提があると思うんですね。 たとえば、午前中も同僚委員の質疑にありましたけれども、一つは財源措置がどうなるか。最初第一期計画という……
○佐藤昭夫君 午前中から勝又委員またいま高木委員と、今回放送大学法案が果たして大学の学問の自由が保障をされるのかという問題とかかわって、いわゆる昨今の教科書問題についての文部省の姿勢、これについていろいろ質問が出ておりますが、私の最初に、昨日教科書協会が決定を行い、文部省に申し入れを行っておるこのことに関して質問を最初にしておきたいと思います。 まず一つは、今回の申し入れは、学習指導要領が改訂されて新たな教科書が使われ始めてまだ一カ月もたたない二、三週間というこういう時期に、このような全面改訂を含む教科書のつくりかえを行うんだということを決定をして申し入れが行われておるわけでありますけれども……
○佐藤昭夫君 私も、最初に教科書の問題について若干お尋ねをしておきたいと思いますが、午前中の小野委員の質問の中でも、今回の教科書問題での教科書協会と文部省との関係はちょうどサル芝居のようなものだという指摘がありましたが、私も文部省が巧みに仕組んでいるんではないかという疑いを持たざるを得ません。 本日の朝日新聞の報道によりますと、文部省はすでに昨年の暮れから今年の一月にかけて公民教科書を発行している七社を次々呼び出し、教科書の書きかえを誘導したと。七社の印象は、書きかえを事実上強要されたというふうに受け取っているという報道が出ているわけですね。文部省当局は、尋ねれば、そういうことを強要しました……
○佐藤昭夫君 時間も限られていますし、二つの問題にしぼって質問をいたしたいと思いますが、まず私学共済の運営に関係して私立学校教職員共済組合の組合員資格の取り扱いの問題でお尋ねをいたしますが、去る十一日に愛知県の私立学校教職員組合連合の代表が私立学校教職員共済組合を訪れて、学校法人足立学園の岩本光司教諭の共済組合員の資格喪失の取り消しについて要請を行っておるわけですけれども、この要請の中心的内容はどういうことですか。
【次の発言】 いまありましたように、岩本教諭は名古屋地裁に引き続いて高裁の判決でも勝訴をしたわけでして、一般に解雇された労働者などの健康保険等の取り扱いに関して労働委員会または裁判……
○佐藤昭夫君 本日この放送大学に関しての政府原案と社会党の対案二つを結びつけて午前中から各会派の質疑が行われているわけでありますが、私ども共産党としては政府原案に対する修正案を用意し、すでにその内容の骨子については当委員会の理事の方々にも参考資料としてお渡しをしているわけでありますが、そうした角度から、主として文部省に対して、若干社会党発議者に対して質問をいたしたいと思いますが、時間の関係もありますので問題をしぼらざるを得ませんが、私どもの修正案の中で触れていることですけれども、学園並びに大学の管理運営を大学にふさわしくどう民主化をするかといった角度から、いまもちょっと触れられていましたけれど……
○佐藤昭夫君 いままでこの放送大学法案の重大な問題点についていろいろ質問をしてまいりましたが、前回もいわば教育の安上がりを考えているんじゃないかということで、膨大な非常勤教員に比べて専任の教員がきわめて少ない。これはオープンユニバーシティーと対比をしても、教員一人当たりの学生数という点で見て、あるいは日本の既存の教養学部と比べてみても、あるいは既存の大学の通信教育の課程と比べてみても、教員一人当たりの学生数というのが非常に大きく放送大学の場合にはなっている。ということは、行き届いた教育ができないということのあらわれになって、どうしてもこういう状況を改善をする必要があるんじゃないかということをい……
○佐藤昭夫君 私も、ただいま議題となっております法案に積極的に賛成をする立場から、できるだけすでに同僚委員御質問なさっている課題と重複を避けつつ、幾つかの問題について御質問をいたしたいと思います。 まず、議論の前提として文部大臣にお尋ねをいたしますが、言うまでもなく、近年学校における女子教職員の占める比率というのが年々急速に上昇をしております。こういう中で、日本の未来にかかわる教育を発展させていく上で、女子の教職員が安んじて教育活動に専念できるよう、女子教職員の母性保護を初めとする労働条件を改善する必要性について、まず大臣の基本的な御意見を伺っておきたいと思います。
○佐藤昭夫君 私は、ただいま議題となっております二つの法案について積極的に賛成をする立場から幾つかの問題について発議者並びに政府・文部省に質問をいたしたいと思います。 まずその一つは、寄宿舎の障害児の発達に果たす教育的機能についてお尋ねをするわけでありますが、一九七九年に養護学校が義務化をされ三年目に入っていますが、特にことしは国際障害者年も迎えておるそういう状況のもとで、養護学校障害児教育に対する国民の関心は大きく高まっています。 そうして、いわゆる寄宿舎について言うならば、近年、寄宿舎に入舎をする生徒も人数的にもふえてきていますし、重度の障害児も寄宿舎に入舎をするという傾向が増大をして……
○佐藤昭夫君 私も、先ほど来藤原委員が質問をされておりましたが、まず最初に、採炭深部化に伴う採炭及び保安技術研究の問題について、先ほど来の政府の御答弁でもう一つはっきりしない点がありますので、最初に幾つかお尋ねをしておきたいと思います。 言うまでもなく、十月十六日、北炭夕張で、死者行方不明者合わせて九十二名という大事故が発生をしたわけでありますし、振り返りますと、この十一月というのは忘れ得ない月で、いまから十八年前の十一月の九日に九州の三池炭鉱で死者四百五十八名、重軽傷者五百五十名、生存した人がその後も、今日に至るもいわゆる一酸化炭素中毒で苦しんでおるという痛ましい姿が続いているわけでありま……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、行革一括処理法案に反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、本法案の内容が行政改革という名のもとに、一切のしわ寄せを国民に押しつけようとするものであることであります。 臨調答申や政府が言う活力ある福祉社会とは、児童手当の支給制限の強化、四十人学級計画の凍結、厚生年金の国庫負担の削減など、長期にわたる国民の運動によってから取られてきた社会保障、福祉や教育、地方自治の諸制度の根幹を突き崩そうとするものであり、人事院勧告の不当な抑制とともに断じて許すことはできません。さらに、所得税課税最低限の据え置きによる実質増税に加えて、五十八年度以降には一般消費税……
○佐藤昭夫君 限られた時間でありますので問題をしぼってお尋ねをしたいと思いますが、まず最初の中心は、今日、最近の教科書に対するさまざまな攻撃が、国際勝共連合、統一協会、またそれとつながった世界平和教授アカデミーに加わっているような学者の人々、この手によって教科書攻撃がいろいろやられているわけですけれども、これを文部省はいろいろ援助しているんじゃないかという疑いがあるということで幾つかお尋ねをいたしたいわけでありますけれども、まず大臣に基本理念をお尋ねいたしますけれども、教科書は教育にとって非常に重要なものだ、そういう点で、教科書の内容はあくまで真理、真実に忠実であって、特定の政党やあるいは団体……
○佐藤昭夫君 先ほど来、小野委員も、教科書の政治献金問題、また諸澤氏のゴルフ会員権取得をめぐる業界との癒着、疑惑、こういう点についてるる指摘をされておるわけですけれども、すでにわが党としても衆議院の行革特別委員会で正森、山原両議員がいろいろ質問をしておりますし、私、持ち時間が少ないのでもうこれを繰り返すことは避けますが、ただいまの指摘、全く同感ですということを申し上げて、ただ少し角度を変えて、諸澤氏が果たして今日文部省の最高役職として適格かどうか、これを疑わせる発言が多いので、この機会に文部大臣の見解をお尋ねしておきたいと思います。 その一つは、九月の十三日、大阪の国際貿易センターで開かれた……
○佐藤昭夫君 それでは、まず最初に、弘前大学における免職教官の人事の問題でお尋ねをいたしますが、国立大学の弘前大学で、期末試験においてある教官が、学生自治会の役員選挙に立候補しておる九人の学生を差別して不合格にしたということで問題になり、この大学の教養部教授会が、問題の岩岡助教授、この人を調査の結果この事実が明白になって、一九七一年退職勧告をした。同年、この教養部教授会は分限免職処分に相当と決定して、同大学の評議会も、七七年に教官としての適格性を欠くとして分限免職処分に相当すると正式に決めて文部省に申請を出している。 まず、文部省はこの事実経過については把握をされておりますね。
○佐藤昭夫君 私も、まず初めに本法案の幾つかの問題点、疑問点についてお尋ねをしておきたいと思いますが、きょうも午前から宮之原委員初め、いろいろ質問がされておりますので、重複はできるだけ避けて、別の角度から幾つかのお尋ねをいたしたいと思います。 まず第一の問題は、本法案が、日本学校安全会と日本学校給食会、これを、放送大学学園をつくるがための全く数合わせ的な統合にすぎないということが、るる、いろいろきょうも指摘をされておるわけですけれども、私も全く同感でありますが、逆にお尋ねをいたしますけれども、今度の統合によって、改正法案のこの「目的」の条項にも書いておりますけれども、こうこう二つのものの事業……
○佐藤昭夫君 きょうは参考人の方々御苦労さまでございます。 私の持ち時間は十五分ですので、できるだけ重複を避けて少し私も御質問いたしたいと思います。 まず、雨宮参考人にお尋ねをいたしますが、冒頭の陳述の中でいろいろ参考人が、豊かな学校給食の実現を求めて議論をしたり調査もしたり運動もしたり、その一端の御紹介があったわけでありますが、本当に子供にとって役立っていくような学校給食をつくり上げていくために、特に今日時点で国や自治体、まあ文部省や都道府県の地方の教育委員会というふうに置きかえてもいいかと思いますけれども、そういう国や自治体に要望をされる点はどんな点でしょうか。
○佐藤昭夫君 一昨日中川長官が青森へ出向き、話し合いをされてきましたように、最近「むつ」問題が再び世論の注目を集めておると思うのですが、こうした点で、きょうは「むつ」問題を中心に幾つかお尋ねをしたいと思います。 まず、佐世保における「むつ」の改修工事の進捗状況、これがどうなっておるのか。佐世保を出港するという現地との約束はことしの八月末、その六十日前までに内閣総理大臣に届け出なければならないということで、したがって事実上のタイムリミットは六月までというふうに理解をするわけですけれども、それまでに工事は完了をするのか、事業団にお答えいただきたい。
○佐藤昭夫君 共産党の佐藤です。 初めに宗川参考人にお尋ねをしたいと思います。 その一つは、いわゆる遺伝子組みかえ実験について、すでに五年前から日本学術会議は、一九七七年の十月二十八日の第七十三回総会声明で、公開、民主、自主の原則の重要性を強調し、先ほど宗川先生もこの民主、公開等の重要性に触れられたわけでありますが、これらの原則がなぜ大切なのかもう少し具体的に御説明をいただきたいと思います。 それから二つ目に、実用研究に先立って基礎研究の重要性をあわせて強調されていたわけでありますが、この点で、現在大学での研究をなさっておるそのことを通して、心を痛めておられるような問題、今日国の予算措置……
○佐藤昭夫君 ラジオ放送開始以来五十年余、テレビが三十年、この間、歴史はあらゆる面で大きく変わってきているわけでありますが、最初に基本的な点として、第一に、電波・放送というものは戦前と戦後でどのように変わってきたのか、第二に、現行の電波法、放送法制定の二十五年当時と今日とを比較して電波をめぐる環境はどのように変わってきたのか、まずこうした点でお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 ただいまもありましたように、戦前と戦後との根本的とも言うべき大きな違い、そして戦後についても初期の二十五年前、そして今日時点と比べてみた場合に電波が非常に多様になってきている。きわめて限られた利用の機会、そこから、……
○佐藤昭夫君 大臣の所信表明において、その第一に初等中等教育の改善充実の課題を掲げておられますが、まず高等学校教育の問題について質問をいたします。 中学生から高校生という時期は、少年期を脱して青年期に入り、一定の人生観、社会観の基礎をつくり上げるという時期でありまして、高校教育は国民的な教養の基礎を完成するという重要な課題を担っていることは言うまでもありません。しかし、この大切な時期がいわゆる受験地獄によって損なわれ、学校教育がゆがみ、多くの非行を生み出す重要な原因の一つにもなっています。こうした点でまず文部大臣にお尋ねをしますが、この高校受験地獄を解消するために何をなすべきか、どのようにお……
○佐藤昭夫君 それではまず、少年非行の問題について最初にお尋ねをいたします。 今日少年非行がますます増加をし、大きな教育問題、社会問題となっているわけでありますが、その非行の原因は複雑で、社会的な問題、家庭の問題、学校教育のあり方などいろんな要因がある。それが絡み合って子供の発達のゆがみを引き起こし、非行問題となってあらわれているわけでありますが、文部大臣も所信表明の中で、この非行問題の解決を大きな重点として挙げられているわけでありますが、しからば、五十七年度の予算案において、この非行対策のためどのような予算措置が計上されておるのか、まず文部省から御説明をいただきたいと思います。
○佐藤昭夫君 言うまでもなく、学校は子供たちが健康で安全に教育を受けることが保障されなければならないところだと思うわけでありますが、しかし現状は、学校の管理下での災害が年々増加の一途をたどっています。この学校安全会の給付件数、医療費、廃疾見舞金、死亡見舞金、それ全部合計をしてということでいいと思いますが、この発足をしました昭和三十五年、たとえば十年刻みで四十五年、五十五年、どういうふうにこの件数はふえておりますか。
【次の発言】 私の尋ねている年度に沿っての必ずしも答えじゃありませんけれども、とにかく発足をした昭和三十五年から五十五年、二十年の間に、大体トータルの件数では三倍強にふえておるとい……
○佐藤昭夫君 前回安全会の給付内容の改善の問題で質問を始めておったんですが、時間の関係で中途で終わりましたので、まずその問題を少し続いて質問をいたしたいと思います。 現行の安全会の制度は負傷、疾病に対する医療費の支給の範囲をいわゆる健康保険の適用となる範囲にとどめているわけでありますが、実際に保護者などから非常に要望の強い差額ベッド代、看護料、こういうものが対象外になっている、これが何とかひとつ弾力的な運用ができないものかという意見が全国的に非常に強く出されていると思うんです。本来差額ベッド代などの問題というのは、医療のあり方を国民本位に転換をさせていくために基本的に解消しなくちゃいかぬとい……
○佐藤昭夫君 午前中からも同僚委員からいろいろな指摘があるわけでありますが、まずお尋ねをしますけれども、いわゆる学校における児童生徒の健康診断、これがどういう教育的な意義があるのか、学校の教育計画全体の中でどういう位置づけがされる問題なのか、その点についてまず御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 ただいまの答弁で、医療機関は医療機関としてのプロパーの役割りがあり、それを学校の健康診断をもって代行するということはできないという限界はありつつも、しかし日常的に学校教育の中での子供の健康な体をどう育てていくかという、こういう上で非常に重要な教育的役割りがあるんだということだと思うのですけれども……
○佐藤昭夫君 今回の共済改正案の一番の問題点は、午前から同僚委員こもごも触れておられますように、例年四月から引き上げるべき年金額を一カ月繰り下げて五月からの実施としているこの問題であります。私学共済として一カ月据え置かなければならない理由は、どこにもない。いわばこれは昨年の臨時国会で成立した行革一括処理法案による私学共済への国庫補助のカット、これが背景、その理由とされているわけでありますが、一カ月分の総額五千九百万円のうち、国庫補助金というのはわずかに八百万円。その削減のためにただでさえ低い私学共済年金受給者にしわ寄せが向けられておるということは実に許されない問題だと思うわけでありますが、当然……
○佐藤昭夫君 今回の問題について、文部省は「侵略」という用語に対して改善意見をつけたのであって、強制的な指示ではなかったと問題の言い逃れを図ろうとしているわけでありますが、しかし改善意見であろうと、文部省の見解として「侵略」は好ましくない、ほかの用語にかえてほしい、たとえば「進出」という用語にしてはどうかと、こういう意見をつけたことは明白でありますから、問題の元凶、主役は文部省であるということは明白であります。まず、このことを最初に議論の前提に置いて質問をいたします。 ところで、教科書での日中戦争や第二次世界大戦の説明にどういう用語を使うのが適当かどうかという、その問題の基礎として、まず、こ……
○佐藤昭夫君 私も最初に教科書検定をめぐる問題について一、二問質問をしておきたいと思いますが、小川文部大臣として、訪中するにふさわしい状況ではない、円満解決の環境づくりのため一層今後努力をしていくと答弁をされています。また、けさ方の幾つかの新聞は、きのうの文部大臣の記者会見で、いわゆる「侵略」という用語を「進出」と変えた記述の再改訂は絶対しないとは言っていないと発言をされたと報道をしているわけでありますが、これについて、先ほどの柏原委員の質問への答弁として、今後の中国との折衝上高飛車的な態度は避けたいという考えだというふうに答えられているのでありますが、この意味は、再改訂は絶対ないということで……
○佐藤昭夫君 私も最初に教科書問題で三点質問をいたしたいと思います。 きょうの昼のテレビで、本日の午後、紛糾をしております教科書問題について鈴木―小川会談が行われる予定と、こういう報道がされておったんですが、先ほど文部省事務局に聞きますと、まだ正式にはそういうことは決まってないという話でありますが、それはともかくとして、文部省と文部大臣のかたくなな態度のために事態は国際的にもますます重大化をして、文部大臣の中国訪問を中止せざるを得ないと、こういうふうになってきたわけでありますが、文部省と文部大臣がこの態度を続ける限り鈴木首相の訪中にも影響が出てくるんではないかということをすでに一部の新聞など……
○佐藤昭夫君 私も初めに教科書問題で少し質問をいたします。 今回の教科書検定問題が国際問題にまで発展してきたわけでありますが、その根本として日本政府の日中戦争、第二次世界大戦に対する認識の姿勢が問われているわけであります。今日、侵略戦争は侵略戦争と素直に認めよというのが文部省への内外の厳しい批判であり、今回の問題は七月二十九日の参議院文教委員会以来、両院で何回か議論をされてきているわけでありますが、その七月二十九日の当委員会での私の質問に対し、文部大臣は渋々ながら最終的に、侵略戦争ではないなどということは毛頭申しておりませんというふうに、事実上侵略戦争であったことを認められる答弁を行い、八月……
○佐藤昭夫君 七月二十九日の当委員会、参議院文教委員会以来、私の質問にも答える形で、文部大臣は、日中戦争、第二次大戦は弁護のできないものだと、そして渋々ながらではありましたが、侵略戦争と認識をしているというふうに答えられてきました。にもかかわらず、教科書の記述について、中国、アジア諸国への侵略行為をめぐる記述について「進出」を「侵略」に再訂正をするという問題については、きょうに至るも頑強に拒否をされている。当委員会、七月二十九日以来きょうを含めますと五回にわたって、時間の長短はありますが、各党の代表それぞれ議論をやってきている。五回連続をして同一テーマで議論をこれだけ集中してやるというのは国会……
○佐藤昭夫君 最初にF4ファントム問題について幾つか質問をいたしますが、まず総理にお尋ねをいたします。
中川長官が、総理が知らぬでは済まぬということを発言をして新聞でも報道されておりますが、私もそうだと思うんです。閣内からのこういった発言について、まず総理の見解をお聞きしたい。
【次の発言】 私がまずお尋ねをしたのは、中川長官が閣内で、総理がよく知らぬというのはおかしいという発言をしておられる、このことについての総理の意見はどうかと。
【次の発言】 しからばお尋ねをいたしますが、総理は知らなかったと、段階があったというふうにいまもみずから言っておられるわけですけれども、具体的には何を知らなか……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、日とともに鮮明になってきた中曽根内閣の憲法改悪と金権腐敗擁護の姿勢、危険な防衛政策、臨調路線と国民生活の諸問題について質問をいたします。 まず、中曽根総理の太平洋戦争に対する認識についてただしたい。 総理は、衆参本会議でのわが党の不破委員長や下田議員の質問に対し、国際的に侵略であるとの厳しい批判があることは事実だと述べながらも、自分自身の考えについてはついに明らかにしなかったのであります。 重ねて質問いたしますが、あなた自身は太平洋戦争をどのように考えているのか、はっきりお答え願いたいと思います。
○佐藤昭夫君 私は、きょうは核再処理の問題を中心にいろいろ質問をいたしたいと思います。
まず動燃の再処理工場、これは定期検査を終えて二月の十五日試運転に入ったやさきに、二月の十八日、十九日に続けてトラブルを起こし、運転を全面ストップしたわけでありますが、昨年の四月以来、二基の溶解槽、R10、R11、このうちR11が故障し、R10だけで運転を断続して続けてきた。その頼りのR10も同じような故障が起こった。これら二基の溶解槽の修理にまず今後どれくらいの期間、どれくらいの修理費が必要と見込んでいるんですか。
【次の発言】 かなり膨大な修理費用が要るということでありますが、こうした一連の事故が続出を……
○佐藤昭夫君 本日は、静岡県浜岡町にある中部電力の浜岡原発の安全性問題について、幾つか質問をいたしたいと思います。
まず、浜岡原発は、予知と安全対策強化が強調されています東海大地震の想定震源域、この真上にあるというふうに言われているわけでありますけれども、事実そうですね。
【次の発言】 地震予知連の力武常次教授が、その著書「総点検地震列島」という本の中の百三十ページから百三十一ページ、ここにおいて、東海大地震が発生したら浜岡の原発は壊滅的打撃を受けかねないという危惧を表明されているわけであります。このようなところに原子力発電所をつくるというのは全く無謀だというふうに私は思うわけでありますが、……
○佐藤昭夫君 法案の提案説明では今回の法改正を二つの内容でまとめているわけですけれども、その第一点は、技術士制度の活性化を図る観点から改正を行うということてありますが、具体的には技術士補の新設とそれに伴う試験制度の改革をやる。第二点として、行政の簡素化の観点からの改正と称するものでありますが、具体的には試験と登録事務の民間委譲に道を開く。そうして予備試験を廃止し、学歴制限を撤廃する、こういう内容になっているわけです。先ほど来触れられていますように、こうした改革が打ち出されてきたその背景として技術士審議会の報告、これが土台になっておりますが、この報告を拝見いたしますと、改正点の第一の技術士補の新……
○佐藤昭夫君 本日は、関西とりわけ京阪奈丘陵地を中心舞台とした学術研究都市構想、この問題について幾つか質問をいたしたいと思います。 以前にも私は本委員会でこの問題を取り上げてまいりましたが、関係自治体住民並びに研究者の間で、引き続いて幾つかの重要な疑問や要望が出ています。関係者の中での最大の心配は、この構想の中で軍事研究の危険性があるのじゃないかという問題でありまして、昭和五十五年十月の二十四日、本委員会での私の質問に答えて当時の科学技術庁長官故中川一郎さんは、軍事研究の可能性を明確に否定されたわけでありますが、この考え方は安田長官、いまも変わりありませんか。
○佐藤昭夫君 まず、京都市が一月の十八日、委員会審議抜きで強行可決した古都保存協力税条例、この問題について質問をいたします。 この税の内容についてはさまざまな意見があるところでありますが、それはさておくとして、御承知の今回の京都市の強引な条例可決にはマスコミも強い批判を浴びせているところであります。たとえば地元の京都新聞、地方自治のルール無視であり、政治常識にもとる行為だと、毎日新聞、強行突破に社寺側はもちろん、市民の間でも強い批判、朝日新聞、こういう形で成立をすることは余りにも異常である、というこれらの例を引くまでもありません。このため市条例で特別徴収義務者とされておる寺院三十六のうち三十……
○佐藤昭夫君 本日は、産業廃棄物処理行政について幾つか質問をいたしたいと思います。 そこで、京都府中央部の船井郡瑞穂町、ここに京都の大企業約四十社が出資する京都環境保全公社、これが産業廃棄物の最終処分場を建設する計画を持ち、約四年ほど前から住民との間に深刻な対立が続いているわけであります。幾つかの論争点がありますが、事業主の方は国の基準どおりにやっていると言い、住民側は国の基準から外れていると主張をしている。こうした点で、以下幾つかの点をお尋ねをしたいと思うわけであります。 まず一つは、建設予定の施設が管理型の産業廃棄物処理場とされ、いわゆるしゃ水が完全に行われるかどうかが最大の問題であり……
○佐藤昭夫君 私は、持ち時間が十分ですので全員の方に質問ができないことをお許しをいただきたいと思いますが、まず曽我参考人にお尋ねをいたしますが、先刻のお話で、ニューヨークの学校安全局長のアメリカにおける管理主義中心の失敗を日本では繰り返さないようにというその発言を紹介をされておったわけでありますが、この最近の一連の事件が起きまして、中曽根総理を初め、政府関係者が一連の発言をしている。その内容はここで私が繰り返す必要はないと思いますけれども、こういった発言に対してこれを危惧するマスコミの論調等もありますが、曽我参考人はどのようにお考えになるでしょうか。
○佐藤昭夫君 まず、非行、暴力問題の原因のとらえ方に関して大臣にお尋ねをしておきたいと思います。 中曽根首相は、先日の参議院予算委員会で校内暴力問題について、日教組などの大会スローガンを見ると、反核、軍縮の闘いを強めるということを書いている、こういうことを言うから子供が暴 力的になるのじゃないかというふうに発言をしているわけでありますが、これは暴力の原因をすりかえるきわめて不当な見解だと思います。戦前みずから教え子を戦場に駆り立てたその深い反省に立って、戦後、「教え子を再び戦場に送るな」を合い言葉に、学校の教師たちが反戦平和の運動を進めてきているわけでありますが、一体この運動が子供を暴力的に……
○佐藤昭夫君 まず初めに、最近、児童演劇劇団協議会などから国会にも要請が寄せられております子供の文化のための予算、この問題について質問をいたしますが、それに先立って、まず大臣に所見をお尋ねをしますが、中曽根総理は、第二臨調の次に必要なものは教育大臨調だと、こういう発言をされています。文部省の中教審程度のスケールの小さい技術論による教育改革ではなく、教育体系の基本的なあり方まで掘り下げるような教育改革であってしかるべきだと思う。行革はいわばその精神的な先駆けであると、こういうふうに一九八一年七月二十七日、当時行管庁長官ではありましたが、財団法人国策研究会会員懇談会、この席上で述べられ、こうした発……
○佐藤昭夫君 本改正案には幾つかの大学の学部、大学院等の新設が一括提案をされているわけでありますが、筑波大学の部分について見逃すことのできない問題がありますので、まずその点から質問をいたします。
文部省は、筑波大学において今回の国際関係学類の設置の問題、これが全学的な合意に達しているというふうに考えているのですか。
【次の発言】 正規の手続を経て出されてきたものと理解をしておると言われても、いまも局長自身も触れられておるように、社会学類、社会学系、その分野の教官の皆さん方からいまもなおこうした形での設置について批判意見が出されておる。概算要求が出されて、その後九月の十六日、形の上では評議会で……
○佐藤昭夫君 まず、久保参考人にお尋ねいたします。 先ほど来のお話で、四月の学術会議総会で今回の政府提案について賛成意見もあったけれども、少なくともこの法案の根幹部分といいますか、会員の選出方法改正について学術会議の組織として同意することにはならなかったということが明確になっているわけでありますが、そこで、先ほどのお話でも、五月の十八日から五月定例総会を予定をしておる、そこで当然この問題が議論をされるであろうということでありますけれども、その学術会議として圧倒的多数が同意できるようなこの法改正、これが会を運営をする会長としてそういう法改正であってほしいというふうに願われるのじゃないかと思うん……
○佐藤昭夫君 いろいろ質問をしたい点多々あるわけですけれども、時間がきわめて制限をされていますので、問題をしぼって質問をいたしますが、まず五月八日日曜日のNHKのテレビ討論会、ここで自民党の国対委員長中山太郎氏が、その発言の中に聞き流すことのできない重大な内容、日本学術会議を意図的に中傷をし、法案の重大性を覆い隠す虚偽の発言が数々ありますので、 この点を、まず事柄の真実をただしておきたい。 その一つは、中山氏は、国立大学の学長で日本学術会議会員は一人もいないと、こういうふうに発言をされているわけですけれども、事実はどうですか。この中山氏発言は間違いですね。
○佐藤昭夫君 まず最初に、総務長官に質問いたします。 一昨日の当委員会で、私は五日八日のNHKテレビの政治討論会における中山太郎自民党国対委員長の発言の問題をただしました、三つの具体的事実を挙げて。うそをつき、悪法の本質を覆い隠す、そういう発言がテレビを通してやられておるということはこれは許されざることということで、この法案審議のさなか、法案について責任を持っておられる総務長官として、中山氏に対して訂正謝罪を明確にひとつ要求をされるよう私は指摘をしたわけでありますけれども、よく事実を調べよう、国対委員長とは言え、それが事実とすれば問題だと、こういうことで事実をよく調べて対処をしますということ……
○佐藤昭夫君 まず最初に、福岡の観音浦団地をめぐる疑惑の問題で質問をいたします。
福岡県宇美町で林兼商会が造成し販売しようとしている観音浦団地の疑惑について、いま問題となっていますが、まず、この団地の所在地、面積、販売主体と販売方法、これを建設省、説明してもらいましょう。
【次の発言】 この林兼商会の団地開発の許可申請の日時、その内容、県当局の審査経過、これについて御説明をいただきたい。
【次の発言】 いやあなた質問を先取りしているな。私が聞いているのは、申請の出た日時、許可を行った日時、これを聞いている。
【次の発言】 そうしますと、四カ月足らずという非常に短い期間の間に許可が出ている。こ……
○佐藤昭夫君 人権問題を中心にしてお尋ねしたいと思います。 九月の九日の都内のホテルで行われました関係閣僚と自民党首脳の首脳会談、そこで昨年分の人勧四・五八%を凍結にしたままにして、五十八年度分の一・八九%だけを実施するということを確認して署名までしたという報道がなされて、官房長官はホテルで会議はやったが、そうしたことを決めたり署名などはしていないと否定をされているのでありますけれども、しかしごらんになっているかと思いますが、この九月二十六日付の官庁速報、ここにおいて、政府筋は否定しているが、自民党筋は文書に判こを押したことを認めており、人勧不完全実施の実質合意は成立しているようだと。ただ、……
○佐藤昭夫君 まず、私も、すでに午前中同僚委員から質疑がございましたが、九月の八日提出、発表されました国連の平和維持機能強化に関する研究会の報告、これをめぐる問題について若干質問をいたしたいと思います。 この報告は、すでに議論を呼んでいますように、海外派兵の突破口を開くことになるおそれがある、違憲行為をあおるものだということで、事実上武力行使にわが国が巻き込まれるおそれがある。それとともに国内法にも何の根拠もないものであって、決して許せられるべきものではないと、こういう立場から、わが党もすでにその反対の旨、外務大臣に強く申し入れをしてきたところでありますが、こうしたことを初めとして、国民の大……
○佐藤昭夫君 私も「むつ」問題についていろいろ質問をいたしたいと思いますが、既に同僚委員の議論の中で上っておりますが、いわゆる一月二十四日の予算編成大詰めの段階での「むつ」に関する自民党四役と科技庁長官との間での合意書の問題でありますが、 その中で、八月の三十日を目途に「むつ」の存続か廃船かについて結論を出すと、こうなっているわけでありますけれども、これでいきますと、法によって原子力船も含めて原子力の研究開発利用について企画し、審議し、決定する権限を持つ原子力委員会の存在、これを無視をした形になっているのじゃないか。この一月二十四日の合意書なるものは、そういった点では法的に疑問があるのじゃない……
○佐藤昭夫君 本日もまず「むつ」問題について幾つかお尋ねをいたしたいと思いますが、まず、いわゆる関根浜の問題ですが、この関根浜の新母港の建設に二月着工をしているわけですけれども、五十八年度とういう工事を行ったのか、工事の期間、内容、投じた金額、御説明をいただきたい。
【次の発言】 今説明のあったようなことでありますが、五十八年度予算での新定係港関係費というのは、たしか七十六億二子八百万円ということであったと思うのですけれども、このうち、諸般の事情あり五十八年度使ったのは今のお話の二千四百万だと、こういうことになりますと、残りの会計処理はどういうことになりますか。繰り越すんですか、繰り越し使用に……
○佐藤昭夫君 国際障害者年が設定をされまして既に久しいわけですが、我が国においてもこの障害者の福祉対策について年々関心が高まってきているわけでありますけれども、我が国は経済大国と言われながら、その障害者に対する施策、中でも補助機器の開発とその普及、こうした点で欧米に比べて大きく立ちおくれているというふうに言われているわけであります。私も当委員会で既に何回か指摘をしてきたところでありますが、国の科学技術予算がとかくビッグサイエンスに偏重していると。むしろこうした福祉対策、障害者に対する施策、こういう面にもっと光が当てられるべきではないかというふうにも私は思うわけでありますが、そうした点で、障害者……
○佐藤昭夫君 法案審議に先立ちまして、まず「むつ」問題、特に関根浜港の問題について私も若干お聞きしたいと思いますが、私は、六月の二十四日から二十六日まで三日間、衆議院の工藤議員とともに現地を調査をして、重要な事柄を多々見聞をしてまいりました。これらの問題はおいおいこの委員会でも取り上げてまいりたいと思っておりますが、まず、政府は関根浜港の多目的利用ということをしきりに言うわけでありますが、これは「むつ」が廃船になる場合、存続をする場合、いずれの場合も多目的利用を考えたいと、こういうことでしょうか。
【次の発言】 そこで、最近下北半島に核燃料サイクル基地を建設をしようという問題が登場してきていま……
○佐藤昭夫君 きょうも法案に先立って、いわゆる「むつ」に関する問題で幾つかお尋ねをしたいと思いますが、まず、青森県の関根浜港建設のためにその隣接の大畑漁港につくられた作業基地の問題について質問をいたします。
前回のこの委員会で当局は、大畑漁港の外側に作業基地としての岸壁を事業団が六億円をかけてつくったと答えていますけれども、これはいつ決めて、いってき上がったのか。事業団、どうですか。
【次の発言】 しかしその岸壁は、防波堤が不備のため、特に秋から冬にかけて強い北東の風が吹きつけ、四メートルから五メートルの波が押し寄せるときには岸壁上の作業や作業船の停泊は特に難しい、また夏でもやませが吹けば使……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、日本原子力研究所法の一部改正案について反対討論を行うに先立ち、一言申し述べます。 私は、本日をもって本法案の質疑を終局し、採決に入ることに強く反対してまいりました。それはまず、本法案の質疑は延べ約十一時間余で、私に許された時間は八十分であり、私が当初要求をした十時間にはほど遠く、八月八日まで会期を大幅に残していることから考えてみても、本日をもって質疑を終わらなければならない理由は何らありません。さらに私は、本法案の質疑に入るに当たって最初から青森県むつ市長、原子力研究所労働組合の代表、今日の政府の原子力政策に批判を持つ学者代表を含む参考人の意見聴取を……
○佐藤昭夫君 まず、文部大臣に幾つかお尋ねをいたしますが、いわゆる教育改革の基本的な視点について、午前中の本岡委員のそれは憲法、教育基本法の理念に照らして教育の充実、発展を目指すべきものだ、こういう質問に対して文部大臣は同感の意思を表明をされたわけでありますが、しかし、私がなお不安を感じますのは、中曽根首相がかねがね戦後政治の総決算の一環としてこの教育改革という問題を強調していること、そして中曽根氏が憲法改正のタイムテーブルは胸の内にあるというふうに語っておられるこのこと等の問題であります。 そこで重ねてお尋ねをしますが、文部大臣としては、憲法や教育基本法を変えることもあり得るというような教……
○佐藤昭夫君 まず初めに、九月の十九日一沖縄のキャンプ・ハンセンにおいて行われたアメリカ海兵隊の核・非核両用の最新鋭原子砲、M198型百五十五ミリりゅう弾砲による実弾演習の際に、実弾が金武町伊芸区の水源涵養林を直撃をした事故に関して幾つかお尋ねをします。
まず林野庁長官、御承知のように沖縄は非常に水が乏しい地域と言われているわけでありますが、沖縄における水源涵養林の役割についてどのようなお考えですか。
【次の発言】 そこで、今回の実弾演習が実施されるに当たりまして、県下の平和諸団体を初め、多くの沖縄県民は、これはアメリカの限定核戦争を想定をしたものであり、沖縄の核基地化を図るものだとして演習……
○佐藤昭夫君 まず初めに、三池有明鉱災害の問題で通産省に一言申しておきたいと思います。 一月二十五日の当委員会での私の質問に対する通産省の答弁拒否とも言うべき態度は全く不当でありまして、そのため審議が中断し、委員長からも強く叱責をされたところでありますが、一昨日、二月の一日、当局もその非を反省をして、私の質問に対する一定の回答を寄せられるに至ったわけでありますけれども、これは全く当然のことであります。今後も政府として国会の審議権に積極的に協力をして、原因の徹底究明と再発防止策の確立のために全力を尽くされるよう重ねて要望するものでありますが、その決意を伺います。
○佐藤昭夫君 まず、新大臣の政治姿勢について質問をいたしますが、新聞などにも報道されているところでありますが、あなたはいわゆる田中派に属しておられるんでしょうか。
【次の発言】 その木曜会、いわゆる田中派から今回第二次中曽根内閣の閣僚の一人として入閣をされたわけでありますが、この組閣に当たって問題になっていることの一つに次の問題があります。すなわち、中曽根氏が昨年十二月の総選挙で自民党が大きく後退をしたその原因ともなりました国民的批判の焦点であった田中角榮問題、これにかかわって例の田中角榮の政治的影響力を排除するという声明を内外に表明をして、あの一年前内閣の一部改造を行って以来一年間が経過をし……
○佐藤昭夫君 まず初めに古墳の問題で宮内庁に質問をいたします。 一昨日の十日、奈良県の高取町で橿原考古学研究所の手によって束明神古墳、ここから高松塚、マルコ山古墳を上回る超一級の規模の横口式石槨が発掘をされたと、こういうふうに発表されています。これは草壁皇子の基などの説もありましてなお一層の調査が必要でありますが、いずれにしても国としての積極的な対応が今日求められておると思います。 ところで、新聞報道によりますと、宮内庁は現在の陵墓を変更するつもりはないと、こう言われているわけでありますが、今後の調査いかんで真実がはっきりした場合、その真実に沿って陵墓を確定するというのが当然ではないかとい……
○佐藤昭夫君 ことしも一昨日の七日、日中戦争勃発四十七周年を迎えて、日本国民だけで三百十万の生命を奪い、中国初めアジア諸国民二千万人に犠牲を与えた侵略戦争への深い反省がひとしお求められているわけであります。この中で、近年、いわゆる七三一部隊による細菌戦、生体実験が大きな批判の焦点となってきました。五十七年四月九日、衆議院の大蔵委員会で我が党の箕輪議員が七三一関係資料の収集と公表を求める質問に対して当時の鈴木首相は、政府としてこういう問題を隠蔽しようという考えは毛頭ない、何分古いことだから、どの程度の資料が集められるか、とにかくやらしてみたいと、こう答弁をしているわけであります。 そこで官房長……
○佐藤昭夫君 昨年の十月四日、当委員会で私は山室NHK解説委員長が外務大臣の諮問研究会の一人として自衛隊の海外出動を肯定する報告に名を連ねた問題を取り上げました。そして川原会長としては、NHKの役職員として公正中立たるべきNHKの本旨に照らしてその言動の非を表明をされたのであります。
ところが、それから日も浅い十一月の二十日、またも菅田敏解説委員が新潟での越山会総会に出席をして、旧内角榮擁護演説を派手にぶった、こういう報道があります。
まず、これは事実でしょうか。
【次の発言】 事の経緯の説明はあったわけでありますが、冒頭に私も昨年十月の山室さんのあの問題を引き合いに出したわけでありますけ……
○佐藤昭夫君 まず大臣に伺いますが、大臣の基本姿勢、特に憲法に対する態度はどういうことですか。
【次の発言】 中曽根首相は三月三十日の予算委員会で、いわゆる有事法制の研究を促進すると言明をされたわけでありますが、郵政省所管の法令を含むこの有事法制、これについては我が党は一貫して、憲法に挑戦をするものであり、かかる研究は直ちに中止をするよう主張してきたものであります。
ところで、防衛庁おられますか。――この有事法制研究、特に他省庁法令に関係する第二分類研究、これは現在どのような状況段階にあるのか、御説明いただきたい。
【次の発言】 約七十項目、そのうちの七割程度の回答を得ておる、こういう状況の……
○佐藤昭夫君 防衛庁いらっしゃいますか。――四月六日の当委員会で、私の有事法制研究に関する質問に対して、当日防衛庁はいわゆる第二分類について秋に中間報告など時期は特定はしていない、まとまり次第早くと考えているというふうに答えられておったんでありますが、ところが翌日の四月七日、各省庁事務次官合同会議、そこを通して防衛庁側から各省庁の検討を急いでほしい、秋には中間報告をしたい、こういう督促を行ったとの報道を各新聞が一斉に日曜日に行ったわけでありますけれども、一体何が事実なのか。もしこの新聞報道のようなことが事実であるとすると、国会に答弁をした内容が一夜にしてかなり大きく変わったというふうに言わざる……
○佐藤昭夫君 昨日の記者会見における真藤総裁の発言がきょうも冒頭から問題になっているところでありますが、片山委員の御指摘にもありましたように、電電の民営化を前提にした料金問題での総裁の発言というのは、いわば国会の審議権に対するじゅうりんであるということはもちろんのこと、それにとどまらず、民営化になれば値下げができるんだ、こういう宣伝で民営化法案に賛成する国民世論を誘導しよう、こういう極めて政治的な意図があったんじゃないかというふうに私は見るんです。単に発言が不謹慎であったというだけじゃなくて、わざと発言したんじゃないだろうかと思うんでありますが、もう何人かの応答があった問題でありますので、私は……
○佐藤昭夫君 まず最初に、今次法案の最大のポイントであります手数料の法定制撤廃をめぐる問題でありますが、今も質問がありましたけれども、今日まで当局の説明によりますと、過去、手数料の改定をしたのは昭和五十三年の五月、五十六年の六月、そして今日に至っておる。この法案がもしも成立をしたら直ちに値上げをするということは考えていない、こういうことでありますが、しからばいつごろ値上げをしなくちゃならぬだろうというふうに想定しているんですか。
【次の発言】 どうも大変な言葉の詭弁が行われておると思うんですけれども、前回が昭和五十六年でしょう。大体三年ほどの間隔でこの改定やっていくんだと。ことし昭和五十九年に……
○佐藤昭夫君 まず、ゆり二号に先立つ実験機のゆり一号の問題でお尋ねをしたいと思いますが、当初三年という寿命のものが一年二カ月でB系統の故障、そして二年二カ月でR系統、A系統、三系統がすべてだめと、こういうことになったわけでありますが、その原因について、宇宙開発委員会の第四部会の報告、これをめぐってさきの五月十七日のこの委員会でも私が指摘をした問題でありますが、その報告書の中で、「BSのトランスポンダを製作した米国のメーカーで、BS用のものと同じ設計の高圧モジュールの真空環境寿命試験」これをやったと。これが五十二年四月から五十四年の十二月までこの試験がやられておる、そのさなかの五十三年の四月八日……
○佐藤昭夫君 それでは、最初にゆり二号の故障問題について質問をいたします。 先日の当委員会でこの問題を取り上げた際にも指摘をしたところでありますが、日本側からの性能確認試験や耐久試験に対する立ち会いはほとんどやられず、最終組み立て後の熱真空試験にもGE駐在の事業団一名のみという全く不備な体制であったということが答弁によって明らかになったわけでありますが、いわばメーカー側から提出されたデータだけを見て信用するというものであったわけです。 そこで、もう一度尋ねますが、こういう事態がなぜ生まれたのか。メーカー、GE側に立ち会いを拒否をされたのか。事業団とGEとの間には各試験の立ち会いに関して協定……
○佐藤昭夫君 今次の法案の核心であります電電公社が民営化をされると、その業務運営についての国会の審議統制が外れるため非民主的な運営がはびこるのではないかと、こういう危惧が国民の中で非常に強いのであります。そのためにも、我が党は民営化に強く反対をして、公社の国民本意の改善、改革、これを強く要求をしているわけでありますが、いずれの道をとるにしましても、現行公社の公正、民主的な運営の徹底が今こそ求められていますし、この点で、本日は私は公社運営の基本姿勢についてまずお尋ねをいたしたいと思います。 最初に、電電公社は職員の思想調査をやっておるんじゃありませんか。
○佐藤昭夫君 どうもきょうは御苦労さまでございます。 まず、関先生にお尋ねをしますが、臨調の答申でも今回の電電民営化の政府提案につきましても、先生もちょっと触れられましたが、この考え方の基礎に民間活力論というものがあると思うのでありますが、私は、この民間活力論の本質は、最近数年の事実が示しますように、大企業の徹底した合理化、減量経営、片や独占価格による国民収奪、こうしたことによって大企業が高収益を上げると、これが本質だというふうに見ているわけでありますけれども、したがって、既に始まっております国鉄の民営化、法案が通りましたたばこ専売の民営化、そして今最後の焦点になっております電電民営化、いず……
○佐藤昭夫君 前回の七月三十一日の質問で、私は電電公社における職員の思想調査、思想差別の問題を取り上げましたが、いろいろ応答の末、総裁としてもよく調査をし事実を明らかにしたいというふうに答えられたのであります。
そこで、その後の公社としての調査の結果はどういうことになっていますか。
【次の発言】 私は具体的な証拠物も提出をしてこの問題の提起をしたわけでありますけれども、そのような事実は確認できなかったということでありますが、関係者集まってよく調べたというのでありますけれども、どういうメンバー、いつ、どういう形で調べたか、もう少し具体的にお答え願います。
○佐藤昭夫君 お許しを得まして委員を交替し、幾つかの問題について質問をいたしたいと思います。 まず、高等学校の教育課程制度の問題をめぐってお尋ねをいたしますが、未来を担う子供たちの健やかな成長を目指して、今、各界、各方面からさまざまな教育改革論が提起をされています。中でも、今や進学率九四%を示し、準義務教育とも言うべき高等学校教育が一つの焦点となっているわけでありますが、まずお尋ねをいたしますけれども、高等学校教育課程の編成に当たっての類型の問題でありますが、この類型という考え方はいつから始まりどのように定めたのか、まず御説明を願いたい。
○佐藤昭夫君 私も同僚委員から若干出ておりましたが、電気事業連が下北半島に計画をしております核燃料サイクル基地の問題で幾つか質問をい たしたいと思います。 まず最初に大臣にお尋ねをしますが、この予定をされておる立地地点、ここはいわゆる三沢基地に隣接をして、米軍や自衛隊の軍用機が常時演習を行っている射爆撃場、この管理区域内に位置をしているわけですけれども、そもそも核燃料サイクルなるものが未確立の技術で多々危険性を含んでおる従来からの指摘に加えて、こうした射爆場、その区域内にあるということから二重の危険性を持ってくるという点で、こうした立地計画そのものを撤回をさせるべきことだということをつとに我……
○佐藤昭夫君 まず第一は、地震防災の関係の問題でありますが、科学技術庁の重要な任務の一つに防災に関する科学技術の振興の課題があります。特に、実際に経験した大きな地震に関する調査、研究を通して防災行政に生かすべき教訓を明らかにするということは極めて重要でありますが、こうした見地から、最近科学技術庁としても、昨年十二月に取りまとめられた「昭和五十八年日本海中部地震に関する緊急研究報告書」、これなどもそうした角度からの仕事の一つだと思うわけでありますが、そこで、きょうはその地震防災、特に長周期波地震動の防災問題、こうした点について若干質問をいたしたいと思います。 この四月の五、六、七、三日間東京で……
○佐藤昭夫君 まず、先日来の慈恵医大病院の放射線源紛失事故の問題で少しお尋ねをいたします。 既に報道をされていますように、アイソトープ病室の貯蔵箱に保管中の五十個のイリジウムのうち二十二個が紛失をした。二個が発見されたが、二十個はなお行方不明のままだということであります。この事故が判明した発端は、病院の一人の医師の被曝線量が異常に高いことがフィルムバッジの測定でわかり、この医師の身体測定を行ったところ、そのお医者さんが胸ポケットに入れている手帳のビニールカバーの中にイリジウムが一個入っていて、それが発見をされたということであります。そして、貯蔵庫を点検して二十二個のイリジウム紛失がわかったと……
○佐藤昭夫君 去る七月の九日に我が党は、米軍が横浜市上瀬谷基地にフリート・オペレーショナル・コントロール・センター、艦隊作戦統制センターとでも言いましょうか、こういうものを建設する計画を持っていることを発表し、以来いろいろと反響を呼んでおります。これは、アメリカの国防総省の一九八六会計年度軍事建設計画、この文書の中にはっきり記載されているものであって、予算二千百四十九万ドル、五十三億八百万円。八六年一月からの着工を目指して、設計を本年一月から始めると、こう計画書に書いておりますけれども、この点は外務省としても確認をしておられますね。
【次の発言】 計画は事実だが予算が議会で承認されていないとい……
○佐藤昭夫君 まず、私はいわゆる危機管理問題について質問をいたします。
総務庁長官は、昨年の五月の七日でしたか、当時行管庁の長官をなさっている時期でありますが、行革審に対して危機管理問題の検討を要請されました。その趣旨、目的、簡単にまず御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そこで、昨年の五月の十日の参議院の内閣委員会で我が党の内藤議員の質問に対して、後藤田長官は有事立法とは結びつくものではないと、こういうふうに答弁をなさっていますが、これは今でも変わりのない見解でしょうか。
【次の発言】 官房長官にお尋ねをしますが、一方、内閣官房危機管理等特命事項担当室というのが昨年度ございました。こ……
○佐藤昭夫君 最初に、七月の二十二日提出をされました行革審の答申と意見について幾つか質問をいたします。
まず、今回の答申と意見に対する政府の基本態度についてでありますが、これを積極的に受けとめ具体化をするというのが基本態度でしょうか。長官、どちらでも結構です。
【次の発言】 答申をごらんになって、この部分はもっとよく検討する必要があると、慎重に考えている問題だというような問題はありますか。
【次の発言】 特にここは問題だということで受けとめているものが今の段階ではないというようなニュアンスで受け取るわけでありますけれども、そうなりますと事柄は重大であります。この答申は内閣総合調整機能のあり方……
○佐藤昭夫君 まず二硫化炭素、いわゆるCS2中毒の問題でありますが、このCS2中毒によって脳血管が侵され、全身の動脈硬化から精神障害まで行きつく恐るべき症状の問題についてはよく御存じのことと思いますが、まずこのCS2を使用する全国の工場数とおおよその労働者数どれくらいでしょうか。
【次の発言】 そのうち労災認定をされておる人数、死者の数どれくらいでしょう。
【次の発言】 ところでCS2中毒防止のために濃度の規制を行うその基準は、ずばり言ってどういう状況になっていますか。
【次の発言】 大臣も御記憶のことと思いますが、昨年の十二月十三日の当院の社会労働委員会で我が党の橋本議員がこの規制基準の早期……
○佐藤昭夫君 きょうは武器ないし武器技術輸出に関する問題で若干質問をいたします。私の持ち時間は二十分と極めて短時間でありますので、政府の答弁もごく簡潔にやっていただきますよう、あらかじめお願いをしておきます。 まず初めに、最近我が党としても調査し確認をしているところの、日本のシャープ社からアメリカのハイコム社を通して米陸軍研究所に輸出されたとされている軍事通信用のエレクトロ・ルミネセント・パネル、ELパネル、この問題であります。このELパネルは、かねてからアメリカの国防総省が日本に対して技術供与を求めてきた十六項目の一つであると思いますが、そのとおりですね。
○佐藤昭夫君 まず、日米首脳会談に臨む加藤防衛庁長官の基本態度について幾つか質問をいたします。
まず、この首脳会談の際に長官は五九中業や防衛庁の六一業計について説明をするつもりですか。
【次の発言】 そこで、アメリカ側に説明をするということでありますが、いわゆるF15やP3Cの増強についてアメリカ側に伝えるということですか。
【次の発言】 確かに最終決定は見ていないということであるにしても、専らこれは新聞などの報道によっても五九中業でF15は約百九十機の水準に持っていく、P3Cは約百機の水準に持っていく、こういう報道があるわけでありますから、大体そういう方向の発言をするということじゃないんで……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、昭和五十七年度決算外二件に対し、これを是認できないとする反対討論を行います。 五十七年度予算は深刻な消費不況と中小企業倒産、膨大な歳入欠陥など、財政と経済が重大な危機に陥り、国民の間で核廃絶、軍事費削減及び大幅減税など、国の施策の根本的転換を求める声が大きく広がる中で編成されました。 しかし、五十七年度予算とその執行の結果は、第一に、一般会計の実質的な伸びが一・八%にすぎない中で、軍事費が七・七五四%増と異常突出し、後年度負担を加えると四兆三千億円を超える膨大なものとなったのであります。とりわけ航空機購入費は前年比二二・六%増となり、P3C、F15……
○佐藤昭夫君 限られた時間でありますけれども、私からも若干御質問いたしたいと思うんですが、今もありましたように、本法案が成立をすれば計画事業に対する残事業をできるだけ早く完遂する必要があるということは言うまでもありませんが、あわせて、関係六県から六十年度以降の新規事業についての要望がいろいろ出ている、政府としてもよくそれは承知をしている、こういうことでありましたけれども、単に承知をしているにとどまらず、ひとつ事業の充実を図っていくために、新しい計画事業を策定するに当たって、そういったこともよく考慮に入れて検討をやっていく、こういうふうに理解をしてよろしいですね。
○佐藤昭夫君 最初に、私も三菱高島、南大夕張、この二つの災害による罹災者の方々に心から哀悼の意を捧げながら、以下幾つか質問いたします。 まず、高島事故についての問題でありますが、もし、石炭鉱山保安規則第百三条二号「局部扇風機は、特別の事由により保安のため必要がないときのほか、連続的に運転すること」、こういう規則どおり局部扇風機がとまっていなかったなら、この事故は防げたはずであります。また同時に、保安規則の第百四条三号、ここでは「電動局部扇風機が運転を停止したのち、運転を再開するときは、可燃性ガスの測定をし、危険のおそれがないときでなければ、運転を再開しないこと」と定めていますし、さらに同条四……
○佐藤昭夫君 まず、世田谷の電話局ケーブル火災の問題で幾つかお尋ねをいたしますが、今回の火災事故の原因をどのように考えておるんですか。
【次の発言】 いや、私が尋ねているのは、今回の火災事故の原因をどうとらえているのかということを聞いているわけです。
【次の発言】 あれは十一月の末だったと思うんですけれども、理事懇談会で公社からも出席をしてもらっていろいろ事故の模様についてお聞きをした後説明があったと、そのときと依然同じ、きょうに至るも警察の手が入っているので事故の原因はどこにあるのかということについては何ともお答えようがありませんと、こういう言い方というのは一体通る道理でしょうかね。この事故……
○佐藤昭夫君 六日の当委員会で私は電電公社の民営化を想定しての人員削減の問題を取り上げました。すなわち、全国的に大幅な人員削減の具体的な計画を電電公社は各通信局ごとに立案をさせてそれを取りまとめているんではないかという私の指摘に対して、公社としてはそのような計画はつくっていない、こういうような答弁に終始をしたのでありますが、しかしその答弁が決して安心できるものではないという具体例として、私は、例えば本社での人員二分の一化計画、このMI委員会資料に基づいての計画――京都での六十二年までに二千二百余名を減らすという計画、ある通信局ではほとんど無人化をし、有人局も三五%から四〇%人員削減をするという……
○佐藤昭夫君 本日は大臣所信に対する質疑でありますと同時に、電電公社のいよいよ四月一日からの民営移行を目前にして、若干の基本的問題について、大臣、総裁に質問をいたしたいと思います。 そこで、具体的質問に先立って、まず労働省にお尋ねをします。来てますか。――労働省来ていない。 それでは電電公社にお尋ねをします。 これまで我が党は、利用者が一部負担している電話の設備部分、これについて、これを公社の資産として償却する体制になっていることは利用者に設備料と料金を二重負担をさせることになる。だから、設備料の相当部分は資産の圧縮記帳等の対応をとるべきではないかということを何回か指摘をしてまいりました……
○佐藤昭夫君 私、まず衛星放送の問題について最初に幾つか質問いたしたいと思います。
第一には衛星放送における難視解消課題の位置づけの問題であります。
言うまでもなく、BS2は当初難視解消を目的として打ち上げられたわけでありますが、NHKの難視世帯と言われる四十二万世帯、このうち実質的に難視が解消されたと現在判断をしておるのはNHKとしてはどういう把握でしょうか。
【次の発言】 一報、郵政省は五十九年度にも、また六十年度の予算案の中でも難視解消についての調査研究の費用を計上していますが、その内容を簡単に御説明ください。
【次の発言】 ところで、BS計画の本来の当初の目的は難視解消を打ち出して……
○佐藤昭夫君 まず逓信病院の問題でお尋ねをします。
全国で逓信病院が十六あると聞いていますが、臨調から減量経営、人減らし合理化の勧告が出ています。その内容と郵政省の対処方針をまず述べてください。
【次の発言】 余り内容が具体的ではないんですけれども、ともかく私が伺っておるところで、この十六の逓信病院のうちその中心になっている東京逓信病院、それと臨調からの勧告もこれあり、廃止の対象となっておる札幌と明石、この三つを除きます十三カ所全体について見ると、この臨調、行革三年間振り返って、しかし病院という特殊な性格の事情があるということで、ベッド数も職員数も余り変動はないということです。こういうふうに……
○佐藤昭夫君 それではまず、きょうも少しく議論が出ておりました郵便小包の問題で質問をいたしますが、この郵便小包が宅送便の急増に押されて落ち込んできたということに対応するために郵政省はこれまでも幾つかの改善策、例えば受取通知の施行とか大口の割引料金、特定事業所への集荷、十キログラムまでの制限緩和等一定の努力をしているわけでありますが、しかし、一般利用者の要望に応じた改善にはまだほど遠く、一層の改善を努力していただきたいので、二、三質問をいたします。 例えばこの雑誌「ぽすとまん」九月号、ここで当局の調査が発表されているのですが、一般利用者が小包を利用しない理由として、荷物を取りに来てくれないとか……
○佐藤昭夫君 大臣を初め郵政当局は、いわゆる同和問題をめぐって、特に近畿郵政局では異常な事態が起こっていることについてよく御承知のことと思いますが、本日はこの近畿郵政局における同和問題アンケート、これについて質問をいたします。
まず、このアンケートは郵政省の認知のもとに行われたのか、事前の報告があったのか、事後報告であったのか、その点どうですか。
【次の発言】 しかし、事後の報告は、そういうものがやられたということはよく御承知ですね。こういう内容でアンケートを実施したということについての報告はあったんでしょう。
【次の発言】 実物はこれですけれども、これはきのう当局の方から私がいただいたもの……
○佐藤昭夫君 昨日、衆議院の逓信委員会で我が党の佐藤祐弘議員も取り上げましたいわゆるスパイ防止法、国家機密法案は、憲法に真っ向から挑戦をする極めて重大な問題であり、放送の今後に
もかかわる重大な問題であります。こうした点で、私も角度を変えて若干質問をいたしたいと思いますが、まず初めに川原会長にお尋ねします。
NHKは大正十四年、一九二五年創立をされましたが、戦前の放送法制と戦後の放送法制との根本的な違い、特に民主主義の根幹である放送の自由、言論、表現の自由という点では戦前と戦後とどんな違いがあるんでしょうか。
【次の発言】 今答弁ありましたように、単に制限をされたという生易しい程度じゃなくて……
○佐藤昭夫君 今回の法案による国民生活への重大な犠牲、打撃、これを隠すために政府はしきりに、一年限りの措置だとか、自治体には万全の財源措置をしたとか、国民生活には直接の影響はない、こういう言い方をしておりますけれども、これらは全く国民をだますうそであります。具体的な例を通して明らかにしてまいりたいと思いますが、第一に、同僚議員からも少しありました福祉切り捨ての実例としての特別養護老人ホームの問題であります。 まず、現状について聞きますが、現在、全国での寝たきりなど要介護老人の数、そのうち特別養護老人ホームに入っている数、これは幾らか、それらが今後どういうふうにふえる見込みか、厚生省、お答えく……
○佐藤昭夫君 まず第一に、今後の我が国の科学技術行政のあり方に関する六月二十四日の行革審科学技術分科会報告及び七月二十二日の審議会答申についてでありますが、既に我が党は、その内容が非常に重大であり、その撤回を要求をしてきているところでありますが、なぜならばこの報告、答申が、日本のいわゆる追いつき型研究体制の反省から、創造的な基礎的研究の重視を打ち出している。この点では私も当科学技術委員会に八年来属してまいりまして、基礎研究の重視ということはたびたび発言をしてきて、いわば当然の問題ではありますけれども、しかし子細に内容を見できますと、いろいろ問題を感ぜざるを得ません。 何よりもこの報告、答申が……
○佐藤昭夫君 豊田商事問題から質問をいたします。
まず、現在大阪地検を中心に進められている豊田商事に対する捜査状況について説明を願いたいと思います。どのような容疑、捜査はいつごろ終結をする見通しか御説明ください。
【次の発言】 捜査の開始以来既に一年半余を経過をしているのに、いまだ結論が出ないというのは極めて納得ができません。
ここに御存じの昭和六十年六月二十七日、秋田地裁本荘支部及び六十年七月十九日、名古屋地裁における豊田商事を相手取って詐欺、出資法違反による不法行為に対する損害賠償を請求した事件の判決文があります。裁判所はいずれも原告の主張を認め、原告勝訴、損害賠償の支払いを命じていま……
○佐藤昭夫君 私もまず労働大臣の大臣賞問題で質問をいたします。
念のために労働省まず聞きますが、きょうも問題になっておるようなこういう大臣の私的印による大臣賞、今まで例はありませんね。
【次の発言】 存じ上げないということは過去もあったということですか。まあそれは念頭に置いておきましょう。
山口大臣、この労働大臣賞の授与については労働省内で厳格な規定があることはよく御存じだと。だから、今回の美容協会のこの表彰についてはそれの適用が難しいので、できないので、したがって私的印による大臣賞を出すことにしたと、こういうことですね。
【次の発言】 いやいや、私が聞いているのは、あなたが大臣賞を出した……
○佐藤昭夫君 まず冒頭に、七月の二十三日の当決算委員会で、私も取り上げてきた艦隊作戦統制センター、フリート・オペレーショナル・コントロール・センター、この問題について、その後の事態をめぐって質問をします。 あのときにも強く指摘をしたことですが、このセンターは従来からの米軍の上瀬谷通信基地の機能をはるかに超えて、核戦争を前提にした新たな作戦を指揮、統制するセンターとして、日本をまさに核戦争の基地化する危険きわまりないものであります。 あの質問のとき外務省は、アメリカの議会で予算が承認されていないから騒ぐ必要はない、こういう答弁でありましたが、先週の十二月の六日、外務省当局は我が党の山中参議院……
○佐藤昭夫君 最初に、労働大臣に所見をお尋ねしますが、一般論として、使用者が職員に対し政治的信条の調査を行うことは憲法に抵触をする許されない問題だと私は思いますが、御所見どうでしょうか。
【次の発言】 また、使用者が労使の重大な争点になっている問題、こういう問題について労働組合の同意もなしに組合員個々の意見を調査するということは、労働組合の運営への不当な介入になると言えますね。
【次の発言】 まだ具体的な問題を聞いてないうちに先走ったお答えをされているんですけれども、私は一般論として聞いているんですよ。
労使の意見対立になっている問題について、労働組合の同意もないままに使用者側が直接に組合員……
○佐藤昭夫君 政府は、臨調行革路線に沿って、高齢社会に備えてという名のもとに、社会保障や福祉の適正化を図ってきました。しかしその内容は、端的に言って、福祉の切り下げ、社会保障制度の全面的な切り込みであったわけであります。現在、きょうも議論が出ていますように、いわゆる高率補助金の見直し問題が課題に上っている。新聞報道では、六十年度並みの切り下げにとどまらず、さらに二分の一にまで補助率切り下げをやるという方向で大蔵省、厚生省の合意もされたとの報道さえおる。これに対して、同僚委員に対する答弁でも、結論は年末だと言いながらも、二分の一までの切り下げが検討に上っているということを隠そうとはいたしません。……
○佐藤昭夫君 まず、十二月七日の朝日新聞の夕刊に一面トップで、来年度予算案で政管健保について借金を大蔵省は要請している、こういう報道がありましたが、これは事実ですか。
【次の発言】 厚生省としては、もし仮にそういうものが出てきても、この報道にもありますが、黒字は積立金に回す、この立場で頑張ると、こういうことですね。
【次の発言】 とにかく、今のところ大蔵省からそういう動きはないということでありますが、単なるこれは杞憂にすぎないそういう問題じゃないだろうというふうに私は思うわけです。しかし、もしこういうことが現実に起こってくるとすれば、これはもうまことにむちゃな要求でありまして、国民からすれば決……
○佐藤昭夫君 極めて時間が限られていますので、焦点を絞って質問をいたします。 今回の医療法改正案は、医療費の適正化、すなわち医療費を抑制する、その医療費の適正化を医療の供給面から図ろうと、ここに大きな目的があると考えるわけであります。 既に政府は、需要面での適正化、抑制を図ろうということで、国庫負担を削減するなど医療保険の改定をやってまいりましたけれども、今回、供給面でさらにそれをやっていこうという、この両面で推進をしようとするものでありますが、こうしたことから、今回の医療法の改正をとらえて日本医師会など医療関係団体は、この結果が医療の官僚統制強化を引き起こすということで強く反発をして、国……
○佐藤昭夫君 まず第一は、研究交流促進法案をめぐる問題であります。 私は、三月の十一日に河野長官にお会いをして、研究交流促進法案は国会に提出すべきではないということを共産党・革新共同議員団を代表して申し入れてまいりました。しかし、残念ながら三月十四日には閣議決定、三月二十日に国会提出が強行されたのであります。 提出すべきじゃないと申し入れた大きな理由の一つは、研究交流促進法案が科学技術の軍事利用に公然と道を開いているということであります。一例を挙げれば、この法律案で言う「試験研究機関等」及び「研究公務員」に防衛庁の研究機関としての研究員が含まれるという問題でありますが、実はこうした問題につ……
○佐藤昭夫君 まず、三宅島のNLP建設問題で少し質問いたしますが、三宅島における火山対策、地震対策の関係で科技庁の防災センターがあります。この防災センターの地震計は防災科学の上でどういう役目を果たしておるか、まず簡単に御説明願いたい。
【次の発言】 今もありましたように、三宅島における地震計は気象庁の観測とあわせて我が国の地震予知、火山対策に重要な役目を果たしていると思うわけでありますが、一方、政府はアメリカの要請に基づいてこの三宅島に米軍の空母艦載機の発着訓練基地建設を計画をして、今島民挙げての大反対が起こり、重要な政治問題になっております。この訓練基地建設をめぐっては、地震や火山の専門家、……
○佐藤昭夫君 私は、四月三日の当委員会でも指摘をしたところでありますが、今次法案のねらいが、研究交流促進の美名のもとに、一つには国立研究機関の研究を大企業の利益のために使う道をつくること、もう一つには国立研究機関を軍事研究に動員する道を開くことにあるという問題を指摘してまいりました。そのあらわれが第二条で、試験研究機関等及び研究公務員に防衛庁の研究機関、研究員が突如挿入をされた、こういう問題でありますし、また第十条で、条約や国際約束の誠実履行義務、これを定めるという問題になってあらわれているのであります。そして、この軍事研究への動員の今日最大の政治的焦点がSDI研究協力問題となっているというこ……
○佐藤昭夫君 参考人の皆さん方、御苦労さまでございますが、私の持ち時間十分ということで極めて限られておりますので、全員の方に御質問できないかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。 澤田参考人にまず二つほどの点でお尋ねをしますが、汎用技術であれば防衛庁と大学や一般の国立研究所などとの研究協力はあり得る、こういう論がしばしばあるわけでありますけれども、しかし既にお話の中にも出ていますように、防衛庁の職員はわが国を防衛することを主たる任務とするという自衛隊法の規定に基づく職務専念義務がある。したがって、防衛庁との研究協力の成果が防衛技術、すなわち軍事技術、こういうものに転用されていく危険……
○佐藤昭夫君 私も、まず今次法案の第二条で研究公務員の中に防衛庁の研究員も同列に加えられたという、このことによる軍事研究強化のおそれの問題について質問をいたします。
今までの政府の説明によりますと、今回の法案は国と国以外の者との間の研究交流を促進するための幾つかの制度を定めるものであって、国と国との間の研究交流問題は制度的に今までと何の変更もない、現行どおりだ、この点、まず議論の前提として確認を、そういうことですか。
【次の発言】 しかし、今回の法案で研究公務員の中に、従来特別公務員として幾つかの法体系の中でも別個の扱いをしてきた、例えば給与法であれば一般職給与法、片や防衛庁職員給与法、いろ……
○佐藤昭夫君 今回の法案において廃棄物管理の事業が新しく規定をされています。これは一般に高レベル放射性廃棄物を対象とするものと説明をされていますが、これは使用済み核燃料の管理も対象とするものでしょうか。
【次の発言】 この法律上の対象となるかどうかは別として、政策上、使用済み燃料のままでの管理廃棄ということは考えているのでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、結局この管理の事業を今回の法律で創設をするということは、再処理事業ないし再処理海外委託、これを今後大いに推進するというそういう政策路線を前提としたも
のだと理解していいわけですか。
○佐藤昭夫君 参考人の皆さん、きょうは御苦労さまでございます。
初めに、角田参考人に二つほどお尋ねをしますが、今日まで廃棄物の処分を行って環境汚染が広がった例、またそういったことからどういう教訓が得られるのかという問題が一つです。
それからもう一つは、廃棄物の処分について外国の方針と、もし日本で行う場合の条件といいますか、考え方の前提といいますか、そういったものの違いはどういうところにあるのかという、こんな点で御説明願いたいと思います。
【次の発言】 そこで、宮永参考人にお伺いをしたいんでありますけれども、安全委員会の専門部会の主査なんかもなさっておったんじゃないかというふうに承知しており……
○佐藤昭夫君 どうもお二人の参考人の方御苦労さまでございます。 最初に、山内さんに二つほど質問いたしますが、先ほども、県当局としては、住民との対話をそれなりに重視をしているし、できる限りのことをやってきたような意味のことをおっしゃっていたかと思うのでありますが、実は私は青森に少し友人もいまして聞いておるのでありますけれども、核燃料サイクル基地の問題で、科学者・文化人の会、この会から公開質問状を出しているんだけれども、県当局からは、そういうものに逐一回答する必要はない、県議会で議員の質問に答えているのをもって回答と心得よと、こういう態度だということを私耳にしているんですけれども、当局の真意のほ……
○佐藤昭夫君 十四日の委員会以来三回にわたって質疑をしてまいりましたが、その中で指摘をした重要な問題についてもう一回確かめておきたいと思います。
まず、最近の「エネルギーフォーラム」五月号の対談において元原子力委員の島村さんが、今政府が進めている核燃料再処理政策に対して事業の民営化や巨大化などについて重要な疑問を呈しておられるというこの問題を取り上げまして、また大方の賛同を得られたとされている島村私案なるものの提出を求めたのでありますが、当局として調べてみるということでしたが、結果はどうですか。
【次の発言】 プライベートなペーパーだからちょっと遠慮したい、まことにその点は残念でありますけれ……
○佐藤昭夫君 まず文部大臣に質問いたします。
海部文部大臣は以前にも文部大臣をされまして、その後も自民党の文教制度調査会長などを務められてきましたし、教育問題の権威者と拝察をするわけでありますが、そこでお尋ねをしますが、教育基本法の精神の中には教育勅語の精神も含まれているとお考えになりますか。
【次の発言】 少し聞き方によってはデリケートな言い方をされましたけれども、教育基本法の精神とか教育勅語の精神というこの場合の精神というのは、言うならそれの根幹を指すわけですね。ですから、私が尋ねているのは、教育基本法の根幹理念に教育勅語の根幹理念は含まれるのか、こう聞いたんでありますけれども、文部大臣……
○佐藤昭夫君 どうも、委員長初め下村先生、同僚議員の皆さん方、御迷惑をかけました。ちょっと予算委員会のスケジュールがずれ込みましたので御迷惑をかけ、お許しいただきたいと思います。 それで、きょうは、同僚議員からも若干あった模様でありますが、労働時間短縮の問題に絞って幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 労働省は、昭和五十六年から週休二日制と労働時間の短縮を推進してまいりました。その目標は、昭和六十年度中に年間総労働時間を欧米並みに近づける、具体的には年二千時間を切る状態を目標としてきたわけであります。しかし、一九八三年、昭和五十八年で見ますと労働時間二千百五十二時間、こういう姿でありますか……
○佐藤昭夫君 中曽根内閣のもとで、いわゆる軍事費は大突出をさせながら福祉を切り捨てる悪政が、老人保健法の再改悪を初め一段と強まっておりますが、さすが気が引けるのか、総理は施政方針演説で、寝たきり老人や障害者のように、社会的、経済的に弱い立場にある人はきめ細かな配慮が必要だと述べたわけであります。しかし、これも国民を欺く言葉であると思うのでありますが、まずきょうは、この寝たきり老人の問題に絞って幾つか質問をいたします。
まず厚生省、この寝たきり老人の実態及び施策の内容について概略述べてもらいたいと思う。
【次の発言】 在宅福祉の充実に六十一年度は特に力を入れたと、こういうことでありますが、この……
○佐藤昭夫君 それでは、お許しを得まして、順番を繰り上げて質問させていただきます。
今、大幅賃上げ要求を中心としていわゆる春闘が闘われ、そのたけなわであります。
労働大臣、お尋ねをしますが、賃金引き上げ問題は、労働者の生活向上にとっても、また日本経済の焦眉の問題であります内需拡大という点からいっても、非常に重要な課題ではないかと思いますが、どうでしょうか。
【次の発言】 今も、そういった労働者の生活向上、また内需拡大という点からいっても大事な問題だということは確認をされるんでありますが、事実、例の昨年十二月に発表されました経済審議会、この報告の中でも内需拡大に関連をして、「経済発展の成果の……
○佐藤昭夫君 廃棄物処理法ができて十五年がたち、この処理施設整備計画もことしから第六次計画に入るわけでありますが、この間、ごみ問題はその内容に応じて大きな変化を遂げてまいりました。かつての清掃法の時代の都市の清潔維持、衛生向上の時代から、高度経済成長期の大量ごみ対策の時期、そして今日のごみ問題は、ごみの質的変化にあると言っていいだろうと思います。特にプラスチックや乾電池などの製品ごみの増大、これは次々と処理困難物を生み出して新たな都市問題、社会問題となっています。 したがって、こうしたごみ処理対策は、ごみは市町村の仕事だといった次元では済まされない、まさに社会問題としての国の責任が問われてく……
○佐藤昭夫君 まず初めに、本改正案の趣旨といいますか、改正案第四条で定める六十歳定年制の精神についてでありますが、それは、単に定年年齢を六十歳にすればよいということだけではなくて、常用労働者として安定した雇用関係が六十歳まで継続されることが望ましい、こういう趣旨だと考えるものでありますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 そうすると、そういう趣旨に照らして全然好ましくない事例、はっきり言えば、六十歳定年制が有名無実化しているような、そういう事例を少し取り上げてみたいと思うんでありますが、こうした姿は銀行業、特に都市銀行などの大銀行ほど非碓に著しくあらわれていると思うんであります。
そこでまず……
○佐藤昭夫君 まず、環境衛生金融公庫法等の改正に関して質問いたします。
環境衛生関係の営業は零細な業者が多いわけでありまして、この関係の営業の振興発展を政府が真剣に考えるならば、行政上、公平にして民主的な態度を貫く必要があります。いささかも政治的思惑などにこの事業が利用されるというようなことがあってはならないわけであります。しかし、今回の改正経過を見たときに、いささか不透明な部分を感じますので、まず大臣に幾つかお尋ねをしたいと思います。
大臣、率直にお聞きをしますが、本改正案は参議院選挙向けじゃありませんか。
【次の発言】 果たしてそうだろうかということでありますが、大臣御存じと思いますが……
○佐藤昭夫君 本日議題の中小企業退職金共済制度、この制度は、いわば独自の力で退職金制度を設けることが困難な中小零細企業に対して、国の援助と事業主の相互共済によって退職金制度をつくっていこう、こういう趣旨、目的で制度発足をして二十七年を経過してきたわけであります。
同僚委員からも出ておりましたが、まず議論の前提として、この制度への普及の状態というか、加入の状況、とりわけ十人規模、十人以下とか三十人以下とか、そういう零細企業の加入率、そういうものはどんな姿でしょうか。
【次の発言】 多少そういうアバウトな数字ではありますけれども、今もありましたように、九人以下に至っては六%と端的に示されるように……
○佐藤昭夫君 本改正案はいろいろ問題の多い改正案でありまして、それは、これまでの労災保険法の改正経緯との関係で見れば明瞭であります。 すなわち、昭和五十五年改正までは一定の給付改善を図ってきた。 ところが、五十五年改正で財界、経営者側が熱心に主張をしていた民事賠償を、労災保険給付との調整、いわゆる相殺規定を設ける改悪を行いました。今回の改正も基本的にはこの延長線上の改正であって、労働側の要求はほとんど入れられていない。 そこで私は、まず最初にはっきりさせる必要があると思いますのは、労災保険法の基本的な性格、特性についてであります。すなわち、労災保険法は他の一般的な社会保険と異なって、……
○佐藤昭夫君 私も、既に出ております同僚議員の質問と多少重なる部分もあろうかと思いますが、被爆者対策の問題と中国孤児引揚者に対する援護対策の問題などを中心に質問いたしたいと思います。 まず、私の地元、京都の原水爆被災者懇談会、ここが毎年、京都在住の被爆者を対象に健康と暮らしに関するアンケートを実施しております。昨年末のアンケートの結果を見ますと、全般的な特徴として、入院・通院患者が七〇%、昨年、一昨年よりもふえているこういう実情や、「自分の体がいつ悪化するかわからないので将来のことが心配」だとか、「身体が虚弱なので職が定まらない」「体が弱いので特別視されているよう」「老後の生活が不安」だ、こ……
○佐藤昭夫君 限られた時間でありますので、問題を絞ってお尋ねいたします。 まず、労災年金と社会保険年金の調整の問題でありますが、御存じのように、労災保険審議会の使用者側委員その一同ということで、基本問題懇談会における検討事項として六点の意見が提起をされております。その中の第三番、「労災保険の年金給付と厚生年金の老齢年金が併給される場合、減額調整がなされるよう規定を整備すること。」という問題が出されているわけであります。一方、昨年十二月の労災保険審議会の建議には、「労災年金と社会保険年金の全体としての支給体系のあり方」、要するに調整問題を検討し、「所要の措置を講ずる」とあるわけでありますが、こ……
○佐藤昭夫君 きょうは所得税減税の問題で幾つかお尋ねをしたいと思いますが、減税問題は、国民の切実な生活要求であると同時に、国としても当面の焦点、内需拡大策の中心になる、こういう点でまず大臣の基本的見解を尋ねたいのでありますが、今日、減税をやらなければ累進税率の適用によってわずかのベースアップでも実質的に増税になっている、可処分所得のこれに食い込むということは明瞭であろうと思います。 私もひとつ試算をしてみたんですが、例えば年収三百万円の世帯、夫婦と子供二人、こういう世帯の場合、ベースアップ五%としても税負担は約一九・一%ぐらいふえるんじゃないか、二割近くふえるんじゃないかという、これほど今日……
○佐藤昭夫君 実は、去る三月三十一日の予算委員会で御質問したいということで、既に自治大臣や自治省に通告をいたしておった問題でありますけれども、 ほかの問題で時間を手間取りまして質問ができずじまいになりましたので、きょうの地方行政委員会の場を通して御質問をするわけであります。 問題は、私の地元京都における自民党市会議員団のいささか異常ではないかと思わざるを得ないような行動が起こっておりますので、そのことをめぐって少しく当局に質問をしたいわけであります。 まず、法制局にお尋ねをいたしますが、憲法第十四条はいわゆる法のもとの平等の原則を定めておりますが、その趣旨、内容を御説明いただきたい。
○佐藤昭夫君 本法案の質疑を進めるに当たって私がまず指摘したいことは、去る十八日の本会議での我が党の神谷議員の質問に対する総理などの答弁が極めて不誠実、無責任であった問題であります。 神谷議員は第一に、政府はかねてより補助金カットによって地方財政が支障が出ぬよう万全の措置をした、国民に被害を与えないと言っていることはうそである証拠としえ、各自治体の予算では財政調整基金などの取り崩しが大幅に増大をしていること、ほとんどの自治体で一斉に公共料金引き上げや住民サービス事業の補助金の廃止、縮小が起こっていることなどの具体例を挙げて、その見解を明確にするよう迫ったところでありますが、総理、自治大臣など……
○佐藤昭夫君 きょうは参考人の皆様御苦労さまでございます。共産党の佐藤です。 持ち時間が非常に限られておりますので、まず遠藤先生にお尋ねをいたします。 昨年来の補助金カットについて、政府はしきりに直接国民に影響はない、こういう答弁を繰り返してきているのでありますが、先日来私どもはこの委員会でも、社会福祉などの単独施策の後退に見る行政水準の低下、保育料などの値上げによる公共料金、使用料、手数料などの住民負担増大、こういった問題を指摘してきたところでありますが、これらの問題について各地で実際どのような問題が起こっておるのか、先生が調査なさっているとすれば実情を少しお話しいただきたいと思います。
○佐藤昭夫君 国の財政が大変な赤字だからという理由で、今次法案に示されるように国民生活向けの補助金を次々とカットしたり、また一般国民には厳しく税金を取り立てながら、その一方で一部団体による脱税が野放しにされているとすれば、これは断じて許されることではありません。この問題をはっきりさせることが本法案審議の前提でもありますので、まず全日本同和会などによる脱税事件について質問をいたします。
国税庁、昨年五月より東京、京都などで発生したいわゆる脱税請負グループによる相続税、所得税の脱税事件の概要を、その脱税手口も含めてまず御報告ください。
【次の発言】 その手口。
○佐藤昭夫君 関連質問として、いわゆる危機対処、こういう名前で日常的に国民に対する支配体制を強力に築こうとしているのではないか、こういう危惧がありますので、この点についてお尋ねをしたいと思います。 行革審の答申、先ほど総理もその線に沿ってこの安全保障会議の運営を考えていく、こういうことでありますが、行革審答申は御承知のとおり、緊急事態への対処は可能な限り既存の法制あるいはマニュアルによって行うが、総理は、重大な緊急事態が発生し、かつ必要があると認めた場合には安全保障会議を招集して対処措置などを諮る、こういうふうに書いています。これはいわば、現行の既存の法令やマニュアル、これは可能な限り守る。……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、昭和六十年度補正予算二案に反対の討論を行います。 中曽根内閣の対米追随、臨調路線に基づく軍事、経済政策によって、国民の生活と経済は深刻な状況に直面しています。企業倒産は年間一万八千件を超え、統計史上最高の失業率が記録され、労働者、農民を初め、国民生活水準の実質低下によって消費の伸びは五年間でわずか〇・二%、内需不振と不況の悪循環が続いています。今こそ日米軍事同盟強化のための軍事費突出と、民活の名による財界奉仕の政策をやめ、減税、社会保障の拡充、行き届いた教育、大幅賃上げ、労働時間短縮など国民生活改善、向上の政策へ転換しなければなりません。しかし、本補……
○佐藤昭夫君 同僚委員の質問とできるだけ重複を避けまして二つの点で質問をしたいと思いますが、一つは、英国も我が国と同様に長期構造的な不況に悩んでいるわけでありまして、そういったもとで、景気回復の一番の道として内需拡大という問題が内外ともに強調をされておる昨今だと思いますが、内需拡大の具体的な方策、これについて英国ではどのような取り組みになっておるのか。その中で、こういう点では既に成功をおさめている、こういう点ではなかなかうまくいかない、失敗の繰り返したといったような、そういう角度から少し具体的に御説明をいただきたいということが一つです。 それから二つ目は、今日世界共通の、そして最も緊急の政治……
○佐藤昭夫君 今総理の答弁があったわけでありますが、またもや核兵器の均衡抑止論を繰り返しておられる。この理論は、あなたも言われた核軍縮には全く逆行して、ずっと歴史を振り返ってみたときに、核兵器を五万発まで一路増大をさせてきたという事実から見ても、もはやこの理論というのは破綻をしており危険きわまりない理論だ、こんな理論は撤回をしてもらいたいということを申しておきたいわけでありますが、その危険さがこのパンフレットにどうあらわれているかということで、私幾つか関連質問をしたいと思います。 その一つは、この問題のパンフレットによりますと、「「非核都市宣言」は日本の平和に有害」だというこういう表紙、そし……
○佐藤昭夫君 今の管理主義の教育の問題と関連をして、今校則の問題というのが大きな議論になってきておると思うんです。ところが、文部省の指導はこの校則については全くない。しかし、現実は驚くべき姿になっておると思うのであります。昨年の日弁連第二十八回人権擁護大会シンポジウム、ここにおいて校則問題について詳しい報告が行われているのでありますが、この報告について文部大臣はどのように受けとめておられますか。
【次の発言】 文部大臣は現状を肯定できるようなそこの部分だけとらえていますけれども、しかし、これは問題じゃないかという内容が多々あるんじゃないですか。法務大臣の受けとめはどうでしょう、人権擁護という角……
○佐藤昭夫君 自治省に伺いますが、特殊会社であるNTTは、政治活動に関する寄附はできないはずであります。その根拠となる法律の条文をお示しいただきたい。
また、後援会活動へのNTTからの無償の労務提供、これも寄附とみなされると思うんでありますが、自治省の見解はどうですか。
【次の発言】 先ほど来問題にしておりますこと以外にも、利益誘導、利益供与、買収などの公選法に抵触する事実が多々あります。我が党の調査による関係者の証言や投書、ここにその実物もあるわけでありますが、次のような目に余る実態が明らかになってきております。
その一。福岡のある支社長の新年年頭訓示で、ことしは参議院選挙の年であり、私……
○佐藤昭夫君 最初に、いよいよ重大化してきているフィリピン援助をめぐる疑惑について質問を一たします。
まず初めに外務省に尋ねますが、対比円借款について今日までの契約総額、そのうち貸付累計は幾らになっていますか。
【次の発言】 貸付累計はどうなりますか。
【次の発言】 この財源は、一般会計と財政投融資すなわち国民の税金及び年金積立金や郵便貯金などでありますから、貴重な国民の金が仮に言われるように一五%のリベートとしてマルコス蓄財など不正に使われたとしたら、その金額約六百億円を超えるということで、国民の利益と正義に照らして徹底究明が求められるゆえんであります。
ところで外務大臣、政府は、総理も……
○佐藤昭夫君 「シュピーゲル」という西ドイツの雑誌、三月十日号でありますが、これがその写しでありますけれども、ここに今のアメリカと西ドイツの交渉の内容が紹介をされています。西ドイツ政府に対してアメリカ国防省がどういう基本的態度をとったのか、ひとつ御説明ください。
【次の発言】 発表をためらっておられるわけでありますが、二十八ページの真ん中の欄の上部、三項目にわたって重要な内容が書かれています。
その一つ、宇宙戦略に関する純軍事的研究を明白に政治的に要求する。二、国としての関与を与えない国、すなわち西ドイツ、これに対してもアメリカがその国の企業に委託する際、政府が協力することを要求する。三、S……
○佐藤昭夫君 まず、ニュージャージー問題について質問をいたします。 戦艦ニュージャージーの寄港による日本への核持ち込みの危険について、十九日の衆議院の内閣委員会での我が党の柴田議員の質問に対し、外務省は、核トマホークの能力が付与されているかどうか、米側は明確に触れてないと答弁しているのでありますが、八五年の三月五日のアメリカの下院歳出委員会国防省委員会の秘密聴聞会、ここにおいて、レーマン海軍長官が提出をした文書証言で、核トマホークの能力が付与されていることは明らかではないかと思うんです。この証言記録などは当然外務省は入手をしているはずでありますけれども、その中の重要な部分、再度読んでみますと……
○佐藤昭夫君 私も最初、三原山噴火の問題で少し質問をいたします。気象庁。 今回の噴火が予知できなかったことや、そして今後の見通しがいま一つはっきりしないということなどをめぐって火山観測体制の不備が指摘をされています。ようやく気象庁としても、空中からの赤外線観測を他省庁の借り物じゃなくて独自に実施するとのことでありますから、それは置くとして、観測機器の点検、保守や異常の確認に出かける際必要な緊急用携帯無線機器、この数が少ないので、今後新たな噴火などで電話線が切れたときには大変だということを関係者の人からも聞くわけでありますが、その対策は大丈夫ですか。
○佐藤昭夫君 先ほど来、各同僚委員もお触れになっております、私も百四国会で多々議論になりましたこのマルコス疑惑、この問題をいかに真相を究明をしていくか、会計検査院としてどういう役割を果たすべきかという問題について質問をいたしたいと思うわけでありますが、当然のこと、書面やODAの実施機関本部を通しての検査、こういうものは、いわゆる国内検査としてやられているということだけれども、重要なのはこの海外の検査、海外の現地調査、これが重要だということを今も言われておるとおりであります。 そこで、百四国会であれだけ議論になって、六十一年度の海外調査は、どこの国へ行くかというのは今検討中ということなんですね……
○佐藤昭夫君 本日はいわゆる軍学協同問題の最近の具体的なあらわれを中心にして幾つか質問をしたいと思います。まず、文部省にお尋ねをします。
近年日本とアメリカの間の軍事同盟体制が一段と強化をされていくもとで、いわゆる軍学協同、すなわち大学や大学人の研究に軍事研究が導入される動きが強まっているのでありますが、その中でアメリカ軍から研究資金が提供されているというそういう例はあるのか。昭和四十二年の段階だと思いますが、国会でもかなり議論になってそれ以降の状況を簡単に御説明願いたいと思います。
【次の発言】 国立大学については昭和四十七年以降は全くないと。私立大学についてはどういう状況でしょう。
○佐藤昭夫君 私もまずマル優の問題について。
郵政大臣、八月二十二日の当委員会での私の質問に対して、大臣の代理だと前置きをして小澤政務次官が、大臣としても少額郵貯非課税制度を守るために全力を上げるというふうに表明をしておられたのでありますが、今回の自民党税調の結果はまことに遺憾千万であります。大臣としてどう反省をしておられますか、まずお伺いします。
【次の発言】 どうもお聞きしていて率直な感じが、弁明が多く、こういう結果になったことに対して、今までの決意の表明に照らしてかなり悲憤慷慨しておられるというふうには私は受けとれないんです。例えばということですけれども、こういう結果に至る間、大臣や郵……
○佐藤昭夫君 大臣は、就任に当たって厚生大臣は最もなりたかったポストだということで、今日までの念願がかなったことを率直に喜んでおられた、そうした報道の記憶もあるわけですけれども、これは今日までの経歴からいっても当然のお気持ちかと思うのでありますが、問題は大臣も御認識のように、昨今の厚生行政は多くの課題を抱えていると思います。高齢化社会、経済の低成長、国の財政危機等々、こういう状況のもとで、一体どういう立場で今後の福祉行政を進めていくのか、その基本姿勢のあり方によっては行政の方向は百八十度違ってくる。 そこで、まずお尋ねをしたいのでありますが、中曽根首相は戦後政治の総決算を標榜して、我が国の社……
○佐藤昭夫君 雇用安定策に関して根本的な問題を二、三お尋ねをいたしたいと思います。 新聞の報道や企業の内部文書、そういうものを見ましても、鉄鋼、造船、海運を初めとしてすべての産業の分野といっていい大規模な人員削減計画が次々と進行をしております。もう逐一紹介をするまでもないと思いますが、新日本製鐵、五十九年度から六十一年度にかけて七千五百人の人員の削減、日本鋼管浦項製鉄所(POSCO)との労務費差、これに相当する総数ということで一万五千人の削減をする、あるいは造船、私の地元、京都の日立造船も大変なことになっていますけれども、ここで言えば一万七千人を一万五百人に、六千五百人、実にドラスチックな首……
○佐藤昭夫君 きょうは皆さん御苦労さまでございます。 最初に日経連の有吉参考人にお尋ねをしますが、政府は、老人医療費の急増を理由に、さきに老人医療の有料化、そして今次法案による国民負担の一層の増大や按分率の変更などを打ち出してきているわけでありますが、この老人医療費対策のためにも、現役の労働者ができるだけ健康をつぶさぬよう、重い疾病を老後に持ち込むことがないように、週四十時間、週休二日制などの労働時間短縮の課題、これとともに労働者の健康診断制度の充実をして疾病の早期発見、早期治療、こういったことを強化するということが必要ではないかと思いますが、お考えはどうでしょうか。
○佐藤昭夫君 我が党は、本法案について当初から一人五時間の十分な審議を要求し、そのうちの一部を前回沓脱委員が質疑をいたしました。 沓脱委員は、一つは老人の一部負担を外来で二倍、入院に至っては年十倍にも引き上げることは断じてやめて、病気の早期発見のためにも、何よりもお年寄りの医療を保障するために老人医療を無料化すべきであるということ、二つ目に老人保健施設、いわゆる中間施設等は、老人本人からは高い負担を取り上げながら、老人が受けられる医療や福祉の内容は老人の人権とか尊厳からはほど遠い低い水準のものにならざるを得ないということ、三つ目に国保料のいわゆる滞納者に対する制裁措置は、拡大解釈の危険が極め……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、老人保健法等の一部を改正する法律案及び修正案に対し、反対の討論を行います。 我が党は、本法案が衆議院より送付された段階で、当委員会での審議日数から見て当然廃案とすべきことを主張し、会期延長の強行で審議入りしてからも、本法案の持つ重大性にかんがみ、一人五時間の質疑等徹底した審議を行うよう求めてまいりました。にもかかわらず、要求時間の半分以下、わずか三日間の質疑をもって打ち切り、しかも、本日は採決は行わないとの公党間の約束をも踏みにじって採決が強行されようとすることに対し、私は冒頭に強く抗議するものであります。 以下、本法案に対する反対理由を述べます。……
○佐藤昭夫君 まずSDI問題でありますが、今日の局面で論ずべき問題は多々ありますが、本日は宇宙の平和利用原則に絞って質問をいたします。 このSDIが米国が主体で行うもので、それに我が国が部分的、局部的に参加することは例の国会決議の対象外だという、こういう論法が政府見解の最近の最大の口実になっております。しかし、こんな論法がまかり通ると、原子力分野における平和利用の原則も重大な歪曲が生まれてくるんじゃないか。 すなわち、外国が主体で行う原子力の軍事利用計画へ我が国が部分的、局部的に参加するということであれば原子力基本法にうたう平和利用の原則の対象外だという論法もまかり通りかねないからでありま……
○佐藤昭夫君 まず、最近重大化している霊感商法の問題について質問をいたします。
経企庁、この悪徳商法による近年の被害状況、被害の件数や金額など簡単に状況を説明してください。
【次の発言】 それによる主な販売の商品、販売活動の手口、こんな点はどうでしょうか。
【次の発言】 今も主な特徴が紹介をされたわけでありますが、今日までの国会質問や多くの新聞、雑誌などの報道に出ていますように、死相が出ているなどと称して相手を不安に陥れるとか、長時間軟禁状態にして判断力を失わせ原価の五百倍に及ぶ暴利販売を行っているというものであります。先日、私も京都の被害者から直接訴えを聞きましたが、その中の一人などは合計……
○佐藤昭夫君 私もまず円高問題と日本経済の空洞化について幾つか質問いたします。 円レートは今週初め百五十円を突破し、史上最高値の百四十九円となって、中小企業からはいよいよ死ねというのかと悲痛な声が巻き起こっています。午前の応答で、通産大臣は百七十円を軸に百六十ないし百八十が適当なところじゃないかと述べられていましたが、昨年の通産省の公式調査で中小企業、産地の採算レートは二百円、せいぜい百九十円、こういうことから見てもこの発言は私としては合点がいきません。しかし、今最も重大な問題は、今回の円高騰の直接のきっかけが、アメリカの議会や政府筋の一ドル百二十円から百四十円を期待すると、こういう発言から……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、予備費等承諾案件について我が党の態度を表明いたします。 我が党は、今回承諾が求められている九案件のうち、昭和六十年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)と、昭和六十年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)、及び昭和六十年度特別会計予算総則第十二条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その2)の三案件については、承諾いたします。 その理由は、いわば義務的必要経費が主なる内容になっているからで、やむを得ないものと認めます。 しかし、昭和五十九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書……
○佐藤昭夫君 まず、先日申請をされておりますJR各社の六十二年度事業計画について質問をいたします。
当初の政府計画と同様に、売上税に相当する支出をこの計画の中には見込んでおりますが、明白に廃案になった売上税と同額を想定すること自体極めて不当であります。また、直間比率見直し問題も簡単に結論が出るはずがありません。したがって、六十二年度新税なし、こういうことになった場合は、この事業計画に含まれておる税相当分は当然国民に還元すべきものだと思いますが、代表して大臣の御見解はどうでしょうか。
【次の発言】 そこで、今も少し触れられましたが、国民への還元の具体的方法はいろいろあろうかと思いますけれども、……
○佐藤昭夫君 大臣にマル優の問題で少しお尋ねをしたい点がありますけれども、それは最後に回しまして、まず税務行政の問題でお尋ねをいたします。とりわけ同和税務行政の問題です。
大臣、言うまでもなく税務行政にはいささかの不公正な扱いがあってもなりません。特定の団体に加入する法人や個人について税金を特別に減免したりするような不平等な扱いがあってはならぬ、仮にこのような特権扱いがまかり通れば国民はまじめに納税をする気がなくなると、こういうことですね。
【次の発言】 我が党は国会でしばしばいわゆる税の同和減免の不法性を指摘をしてまいりました。
この問題の出発は、四十三年の大阪国税局長と解同中央本部及び……
○佐藤昭夫君 マル優問題で総理にお尋ねをします。 売上税とともに、マル優廃止はさきの国会で国民世論の前に廃案となりました。これは昨年の衆参同時選挙での総理の各地での公約に照らしても当然のことであります。主権者である国民をだまして強行しようとする政治は絶対に許されない、必ず破綻をするんだということが天下に示されたわけであります。にもかかわらず、国会が廃案を決めて半月もたたぬ間に、またもやサミットでマル優廃止の約束を行ってきたと言われております。国際公約として国会を拘束するものでないことはもちろんでありますが、こういう総理の態度というのはまさに二重三重に国民と国会をペテンにかけるやり方の繰り返し……
○佐藤昭夫君 まず初めに日本共産党として申し上げたいことは、文化学術研究の発展は国民にとって極めて重要な課題であり、それを正しく発展させる文化学術研究都市建設そのものに反対はしていません。しかし、現在進められている関西学研都市計画と本法案は種々の問題があり、賛成できません。以下、若干の点を質問いたします。 法案では、国及び地方公共団体は学研都市建設に必要な施設の整備に努めるとしながら、自治体に対する措置は地方債についての配慮だけで、これでは関係自治体の負担が重大化すると思います。例えば財政規模三十億の京都府精華町が学研都市受け入れに伴う財政負担を二百三十億円と推計しています。これは勢い住民負……
○佐藤昭夫君 関連して、国際日本文化研究センターの問題について質問します。
まず、本年度予算案に計上している金額及び内容、設立目的、御説明いただきたい。
【次の発言】 現在十一ある国立の共同研究機関は、ほとんどすべて日本学術会議なり関係学会の勧告、建議に基づいてつくられてきたものだと思います。今回の日本文化研究センターについてはどうなっていますか。
【次の発言】 いろいろございますと言いながら、大部分は日本学術会議または関係学会からの建議、勧告に基づいてやってきている。ところが今回はそういうことになっていない。一方的に権力的につくろうとするものだということですが、例えば学術会議からの勧告はな……
○佐藤昭夫君 どうもきょうはいろいろ勉強させていただきましてありがとうございました。 各参考人の方もみんな共通して基礎研究との関係、かかわりといいますか、この間に至る経過も、それから今後さらに発展をつくり出していく上でも、もっともっと基礎研究の分野で解明しなくてはならぬ問題があるというふうに言われている。まさにそのとおりだと思うのですが、一九一一年でしたか、オランダのオンネスの水銀による最初の超電導現象の発見から、昨年のチューリヒのIBM研究所での金属酸化物による新たな超電導現象の発見、ここに至る間、約数十年基礎研究の分野で関係研究者の方々のいろいろな苦闘があったかと思うのですけれども、金属……
○佐藤昭夫君 今も伏見委員から若干質問があったところでありますが、私も、六月二十二日原子力委員会が発表した原子力開発利用長期計画に関連をして質問いたします。 この長期計画によると、今後の原子力発電の開発規模の見通しとして、西暦二〇〇〇年までに少なくとも五千三百万キロワット、全体の電力需要の約四〇%、二〇三〇年には一億キロワット以上、全体の約六〇%になると述べているわけでありますが、この平均的な原子力発電、その規模を百十万キロワットだとして、長期計画どおりに進んでいくとすれば、二〇〇〇年までの十三年後、さらには二〇三〇年の四十三年後にはそれぞれ何基の原子力発電が日本列島に立ち並ぶということにな……
○佐藤昭夫君 まず、地価対策の問題についてお尋ねしたいと思います。 最近の東京を初め大都市圏の地価高騰狂乱ぶりはまことにすさまじいものであります。毎日のように新聞に御存じのこういった折り込みが本紙よりも分厚いくらいどっさりと入っております。そこを見ますと、今や物件は一億円以上、億単位というのがざらでありまして、普通の勤労者でいきますと、平均サラリーマン賃金で二十年分です。食うや食わずでも果たして手に入るかどうかという、こういう姿であります。 最近NHKが三週にわたって報道特集「世界の中の日本・土地はだれのものか」というのを放映いたしまして、ロッキード事件以来だと言われるほどのNHKとしても……
○佐藤昭夫君 私も、まず当面の地価、土地問題で質問をいたしますが、十二日の臨時行政改革推進審議会の当面の土地対策の答申、それを受けて政府が本日対策要綱を閣議決定をしたところでありますが、まず国土庁長官に率直なところを尋ねますけれども、この答申なり、公式には政府としての対策要綱は本日決まったことではあるけれども、大体もうその内容は前々から報道もあったということで、一体国民やマスコミがこうした答申なり政府の方向についてどういう気持ちを持って受けとめておるか、どういう御認識でしょうか。議論の前提ですよ。
【次の発言】 一々挙げるまでもありませんけれども、いろんな新聞の報道なんかを見ましても、従来言わ……
○佐藤昭夫君 まず、東京大学における寄附講座の問題について質問いたします。 既に私は七月十日の本会議代表質問において、大学審議会設置法案の重大な内容、すなわち大学自治を根底から破壊して、真理探求と国民のための研究、教育の推進という大学の本来的任務を大企業奉仕の方向に大きく変質をさせるという問題、その当面のあらわれとして、東大における新日鉄、NTT、NECなどの寄附講座問題を指摘しました。これに対して中曽根首相は、大学自治は侵害しない、国民の期待に沿う大学になっていただくものだと答えているのでありますが、塩川文部大臣もこれと同じ考えですか。
○佐藤昭夫君 まず、この大学審議会設置法案の審議開始に当たりまして、一言申し上げておきたいと思うのであります。 衆議院では、共産党、社会党の確認された質問事項も残したまま採決が強行されました。極めて遺憾なやり方であります。本法案は、既に私が七月の十日、本会議で代表質問として取り上げましたように、内閣承認、文部大臣任命の委員二十名が大学全般にわたる問題について審議して文部大臣に対して勧告権を持つというものであり、臨時教育審議会の答申の具体化を図って、日本のすべての大学の教育、研究に対する政府、財界の介入統制システムを制度的にも完成させようという、極めて危険なものであります。その意味で本審議会の……
○佐藤昭夫君 まず、関先生にお尋ねをいたします。 憲法二十三条の学問の自由について、かつて衆議院の予算委員会で、文部大臣などは、軍事研究も学問の自由の一つだというような極論を述べたわけでありますけれども、憲法に定めている学問の自由の精神の根本は一体何かということをお尋ねをしたいと思います。 あわせて、この学問の自由とかかわって、きょうも大学自治問題がいろいろ議論をされていますが、私は学問の自由が、それの保障が、大学の自治によってこそ守られるんだというふうに思うのでありますけれども、ただ、大学の自治が今のままでいいか、こういう点で、大きく言って二つの意見があろうかと思うんです。 一つは、さ……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、議題、すなわち大学審議会設置法案に断固として反対の討論を行います。 まず討論に先立ち、本法案が衆議院文教委員会で強行採決が行われ、本委員会でも定例審議日を残したまま強引に採決されることに強く抗議するものであります。 さて、本大学審議会設置法案の意図するところは、自民党政府と財界による日米軍事同盟体制強化の国家づくりに役立つように大学を再編することであります。そして、その最大の障害となっていた大学の自治を破壊する仕組みを確立しようとするものであります。 このねらいは、中曽根内閣の戦後政治の総決算路線を概観するだけで、すなわち、年々増大する軍事費、日……
○佐藤昭夫君 本日の委員会では、時の焦点として国民健康保険のいわゆる改革案について各委員論議が集中をしていますが、私も若干質問いたします。 これは昨年末国保に対する地方負担導入問題が出てきて、当然のことに地方関係団体が反対して結論が出ず、国保問題懇談会が設置をされて以来、検討が行われてきているわけでありますけれども、今検討されている改革の柱は四点あろうと思います。 その第一に福祉医療制度の創設、第二に地域調整施設システムの導入、第三に給付の改善、第四、老人保健拠出金に対する国庫負担率の変更というこの四つかと思いますが、まずその一つ、福祉医療制度の問題について聞きます。 この国保加入者本人……
○佐藤昭夫君 文部大臣、文教行政の基本は憲法、教育基本法にあります。この点で新しく大臣になられましたあなたの基本姿勢を、聞くまでもないかと思いますが、まず確かめておきたいと思います。
【次の発言】 午前中も議論がありましたが、年末の来年度予算案の決定に向けて既に大蔵省が若干の重要問題について財政審議会に諮問するなど、事態は重大化をしています。そこで、新大臣の決意のほどを伺いたいわけでありますが、義務教育教科書の無償制度、これは堅持するということでありますね。
【次の発言】 同じく義務教育の国庫負担制度、当面焦点の事務職員、栄養職員の国庫負担制度もこれも堅持するというふうに理解をしていいですね。
○佐藤昭夫君 私もまず、峯山委員からもありました最近の異常円高問題について質問をいたします。
何しろ一昨日、昨日と一ドル百二十七円台に突入をし、終わり値百二十六月台にも入ったと伝えられるわけでありますが、とにかく大蔵大臣、あなたが大臣になられてからも事態はエスカレートする一方であります。こうした状況が続けば、一月の竹下総理訪米に当たってあなたも同行し、アメリカと強力に協議をしてくるということを検討されますか。
【次の発言】 大蔵大臣は今までもしばしば、まあそのうちに落ちつくだろうというふうに言われながら、事態はもう数字が示すごとくエスカレートする一方だというこの繰り返しになっているわけであり……
○佐藤昭夫君 去る十一月十七日から十九日までの三日間、秋田県に派遣されました第一班の調査結果の概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、田沢智治委員長、粕谷照美理事、小野清子委員、寺内弘子委員、下村泰委員と私佐藤昭夫でございます。 まず一日目は、角館町の伝統的建造物群であります武家屋敷の視察から始めました。三百年も前に建てられたという武家屋敷の数々を見せていただき、その行き届いた保存に対し、関係者の御苦労に敬意を表した次第であります。その後、角館町伝承館で特産品樺細工の製作の実演等を見学いたしました。 次いで、田沢湖町の田沢湖青少年スポーツ・センターを訪ねました。同センターは日本体育協会に……
○佐藤昭夫君 いわゆるJRの特定地方交通線の一つ、宮津線の問題できょうはお尋ねをしたいと思いますが、宮津線は、京都府北部住民の生活と産業は言うに及ばず、天橋立など観光の面でも地域の将来にとって欠くことのできない重要路線であります。この宮津線が、年間三十億から多いときには四十五億円にも上る大きな赤字路線だという理由で、国鉄再建法に基づき廃止路線とされてきたわけでありますが、最近、この廃止の前提となっていた大赤字が実際には極めて少ないか、反対に黒字になるんじゃないかという大問題が起こってきているわけであります。 まず尋ねますが、JR西日本の特定地方交通線に対する赤字補てん額、六十二年度は宮津線な……
○佐藤昭夫君 総理にお尋ねをします。 企業ぐるみ選挙、すなわち会社の幹部がその立場を利用し、雇用している労働者や下請企業関係者に思想、信条の自由を侵して特定候補への支持を要求することは、公正な選挙という原則に照らして行ってはならないことだ、当然のことだと思います。 そこで、五月二十三日告示の埼玉県知事選を前に、五月二十日、総理は埼玉県内に支店や工場を持つ企業二百十社の幹部を都内のホテルに集め、安倍幹事長以下何人かの党幹部も出席し、自民党推薦の予定候補者にもあいさつをさせて同候補への支持を要請しております。いわば企業ぐるみ選挙をあふったとも言うべき行為でありまして、この点についての見解を尋ね……
○佐藤昭夫君 本来であれば当面の政治的焦点であります牛肉、オレンジの自由化問題で冒頭に質問すべきところでありますけれども、衆議院の方の委員会で農水大臣が答弁要求をされておるようですから、ちょっとここで大臣には暫時退席をいただきまして、政府委員で答えていただける問題から順序を変更してお尋ねをしたいと思います。 昨年の十月十六日、当決算委員会での私の質問、またことし三月九日の衆議院予算委員会分科会での寺前議員からの質問で、京都市北部地域の開発をめぐって河川の汚染、アユなどの名産地に重大な被害が起こるおそれのある問題を取り上げてきました。こうした中で、大見総合公園計画の開発に関連して三月の二十五日……
○佐藤昭夫君 まず、中尾経済企画庁長官にお尋ねをいたしますが、前国土庁長官の奥野さんがいわば十五年戦争、これを単なる偶発的なことから起こったんだということなど、あの侵略戦争を容認する発言、これが重大問題になってきたわけであります。中尾長官は五月十三日の午前中の閣議において、「奥野さんの発言は間違っていない。何でも中国にこびを売るような態度はうなずけない。」と発言をされたと報道されておりますけれども、事実でしょうか。
【次の発言】 十三日の閣議におけるやりとりについては答弁を控えたいというふうにおっしゃいますけれども、確かにあれをなかったことにしようといったような官房長官の発言なんかもあった模様……
○佐藤昭夫君 まず、住宅金融公庫法の一部改正案についてでありますが、これはいわゆる親孝行ローンの創設と住宅改良資金に対する特別割り増し制度の新設であって、それ自体は我が党としても賛成であります。しかし、今日の異常な地価高騰のもとで、とりわけ東京などでは一般の勤労者が住宅を取得することはほとんど不可能になっている。この程度の改善はいわば焼け石に水と言わざるを得ません。みずからの住宅取得さえなかなか大変だという状況のもとで、親の住宅建設のためのローンも借りられる勤労者がどれだけいるか極めて疑問であります。 そこで、今回の措置で子供が親の住宅を建設、購入する戸数をどれくらいに見込んでいるのか、金融……
○佐藤昭夫君 まず、災害遺児育英制度の問題について質問いたします。
昨日、災害遺児の高校進学をすすめる会が災害遺児奨学金制度を独自にスタートせざるを得なくなったことについて、総理を初め政府として財源措置も含めて四月一日実施に間に合うよう検討すると国会で答弁をしながら、制度の創設を引き延ばしてきたことはまことに遺憾であります。
そこで国土庁長官、内閣の一員として、こうした事態についての責任を問われておると思いますが、御所見はどうでしょうか。
【次の発言】 四月十三日のサンケイ新聞によりますと、政府としては補助金を出さず、日本船舶振興会や日本自転車振興会の出資に依存するという報道があります。ま……
○佐藤昭夫君 まず、消防庁に地下街の防災対策について質問いたします。 本年の三月、東京都及び十政令都市が連名で「地下空間の総合的な活用に関する要望書」というものを提出をしておりますが、これはいわば地下街の新増設について抑制をする昭和四十八年の消防庁、警察庁など四省庁の共同通達の規制緩和を求めているものであります。 しかし、先日の五月十一日、衆議院の災害対策特別委員会において、都市計画中央審議会の会長でもある井上孝東大名誉教授が、こうした規制緩和はやるべきではないと発言をされていますように、忘れもしない昭和五十五年の静岡駅前地下街のガス爆発事故後まだ十年もたっていない。災害は忘れたときに来る……
○佐藤昭夫君 まず初めに、本来であれば私の質問は公明党の次というところでありますが、委員長初め理事会の皆さん、公明党の皆さんの御配慮をいただきまして、順番を繰り上げて質問をさしていただきますことを感謝申し上げたいと思います。また、時間が持ち時間三十三分ということで非常に限られておりますので、ひとつ当局の御答弁はごく簡潔にお願いをあらかじめしておきたいと思います。 そこで、第一の問題は東京大学の学院構想の問題であります。東大当局はこの問題について当初昭和六十三年度予算案における調査費の計上を要求してきたところでありますが、文部省としてはそれを計上するに至らなかった、受け入れなかったというその理……
○佐藤昭夫君 まず、文教予算に対する文部大臣の基本姿勢からお尋ねをいたします。 文部省の予算説明資料によりますと、文教は国政の基本であるとの認識に立って予算の確保に努めた、こう書いていますけれども、どうお義理で見ても、国全体の一般会計に占める文教予算の比率は、六十三年度八・〇七%で戦後の一時期を除いて最低であります。しかも、近年たどってみますと、一九七六年一一・四%、八〇年一〇・四%、八四年九・〇%、八七年八・五%と、そしてことしといいますか六十三年度案八・〇七%ということで低下していく一方です。これがあの臨教審最終答申後の初めての文教予算、一体これで国民の願いにこたえる教育予算だと文部大臣……
○佐藤昭夫君 まず最初に、災害遺児育英制度の問題について質問いたします。 この問題については、今次国会でも我が党を含め各会派が代表質問や予算委員会などで再三取り上げられてまいりました。そして、総理を初め政府として、四月一日の新学期に間に合うよう財源を含めて鋭意検討すると答弁をしてきたのでありますが、既にきょう四月の二十一日、いまだに実現をしていない。ついに一昨日、しびれを切らして交通事故遺児の中心になったいわばボランティアとしての「災害遺児の高校進学を進める会」というものが独自に発足せざるを得なくなったという問題は極めて遺憾であります。閣僚の一員として文部大臣はどのように責任を感じておられま……
○佐藤昭夫君 大臣が衆議院の本会議からまだ戻られませんから、最初、私学共済の問題で政府委員に質問いたします。 まず財政面で見ると、この経営者と教職員、折半主義をとりながら、享受する権利においては必ずしも平等とは言えないというのが実態だと思います。 そこで三つほど質問をしますが、まず教職員の資格は経営者の届け出制になっている。資格があるのに、掛金負担を逃げるために届け出ないという事態もかなりある。一方、不当労働行為による安易な首切りや、そのために共済組合員の資格を喪失するということもある。こういった点で、基本的に共済組合はそういう組合員の権利を保障するという、この基本的原則が貫かれるべきだと……
○佐藤昭夫君 まず、総合研究大学院大学の問題について質問いたしますが、午前中も、粕谷、安永両議員からも、この大学院大学の管理運営の問題で質問が少しくありました。既に当局の答弁で、運営審議会が設置をされるということでありますが、この運営審議会の機構と権限、構成がどういうふうで、人数はどうかということと権限、これはどうなるんですか。
【次の発言】 学外の有識者が入るということで、私立大学の関係者などと、こう言われていますけれども、それだけじゃありませんね。企業の代表が入るということもあり得るんでしょう。
【次の発言】 聞いておるのは、大学ないし研究所外の有識者が入るという、その有識者なるものの中に……
○佐藤昭夫君 まず田中参考人にお伺いをいたしますが、一つは総合研究大学院大学の問題でありますけれども、あなたも委員長として、総合研究大学院創設準備委員会というものがつくられて、それに御参加になっておると思うんですけれども、今のところ六十二年七月二十一日付、昨年の夏の段階での中間まとめ、検討されてきた結果があるんです。中間まとめでしか出されていないということで、最終報告が出ていない状況で文部省としてこの法案を提出をし、もう今期国会、きょうにでも採決をというような、そんな話がちらちら出るということで、私はそういう見切り発車はだめだ、だからこの採決には反対だということを言っているんですけれども、委員……
○佐藤昭夫君 まず最初に、初任者研修の今後の内容がどうなるか想定をさせる問題に深くかかわりますので、二つの点で大臣に質問をしておきます。 その一つは、五月十二日の当委員会での粕谷議員の奥野前国土庁長官の発言に関する質問に対して大臣は、歴史教育を進める立場として日中戦争の侵略としての事実を正しく教えると、概略そういう趣旨の答弁をされました。ところが翌日、五月の十三日の閣議において、この問題をめぐって議論が再燃沸騰をしたという報道が相当あったわけでありますけれども、どうしたわけか文部大臣が積極的に発言をしたという形跡はありません。大臣、あなたの本心は奥野発言支持の立場か、不支持の立場か、そんなこ……
○佐藤昭夫君 私の持ち時間は御答弁を含めて十五分ということで非常に限られておりますので、四人の参考人の方々全員のお方に質問するのが時間的に無理かと思いますので、そういう事情だということをひとつあらかじめお許しいただきたいと思います。 それで、まず三輪参考人に二つお尋ねをいたしますが、初任者研修制度というものは政府の戦後の文教政策の脈絡の中で一体どういう歴史的背景があるのかということが第一点。二つ目に、外国にも同様の制度があるという説がありますけれども、先生の御研究では例えば西欧の実情はどうなっているのか。二つ御説明いただきたいと思います。
○佐藤昭夫君 それでは、前回に引き続いて質問をいたしますが、まず初任者研修本格実施の内容がどうなるのか、その重要な判断の基礎となる試行実施のための文部省モデル、これに関して若干質問をいたします。
午前中もちょっとありましたが、指導教員による指導、年七十日程度、センター研修、年三十五日程度、宿泊研修四泊五日、これについては弾力的な幅があるというんですけれども、どの程度の弾力性があるんですか。半分ぐらいにしてもいいんですか。
【次の発言】 私の聞いているのは半分ぐらいに減らしてもいいのかと聞いている。
【次の発言】 だから、弾力性あると言いながら、文部省の指導方法を事実上押しつけるということにな……
○佐藤昭夫君 君が代、日の丸問題で質問をしたいと思いますが、それに先立って天皇の戦争責任の問題でお尋ねをします。
まず、総理は日本国民三百十万人に上る犠牲者を出し、重大な惨禍を招いた十五年戦争における天皇の戦争の責任についてどのようにお考えですか。
【次の発言】 帝国憲法の第四条による天皇の統治権総攬の問題は少し触れられたかと思いますけれども、第十一条「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」と、間違いありませんね。
【次の発言】 したがって、いわゆる軍の行動、戦争の開始、終結の決定権は天皇にあったはずだと思いますが、総理どうですか。――総理に聞いているんです。
○佐藤昭夫君 私、二十八分という極めて限られた時間でありますので、答弁はぜひ簡潔にあらかじめお願いをしておきたいと思います。
そこで、まず日本の学術研究の未来に関する重大事として、日米科学技術協定について質問をいたします。
先日来の政府説明によりますと、三月三十一日大筋合意が行われたが、情報の取り扱いに関する条項の中に安全保障という字句がある。これは研究、技術の内容いかんでは秘密扱いが導入されるのではないかという心配があるのですがどうでしょうか、外務大臣。
【次の発言】 公開の原則が明確にされておるということでありますが、しかしアメリカでは、安全保障と矛盾しない範囲の公開原則だというような……
○佐藤昭夫君 まず、リクルート疑惑の一環として、総理の資産に関して、河口湖畔別荘などの疑惑について質問いたします。 リクルート事件は、真藤問題に加え、総理に直接関係する福田問題など、疑惑は日増しに深まる一方であります。総理は、十四日、私が税特委で質問した問題について、昨日、橋本議員に対し事実を変える答弁をされました。しかし、青木元秘書官が福田氏にリクルートコスモス株をあっせんしたことは十一月九日以前に知っていた旨の答弁をしていた事実は明白で、疑惑は深まるばかりであります。金庫番と言われる青木秘書がすべてしていたことだと総理は言い、秘書の責任にしていますが、そんな言い分は通りません。青木秘書と……
○佐藤昭夫君 初めに、今回の災害による被災者の方々にお悔やみとお見舞いを申し上げるものであります。 先日の当委員会の現地調査には諫山委員が参加しましたけれども、私はそれに先立って党の調査団として現地をいろいろ見てまいりましたので、それをもとにして質問をするものでありますが、時間の関係でいわゆる災害対策の受益者負担問題、これを中心にお尋ねをしたいと思います。 今回の土砂災害では広島県で十カ所、島根県で百五カ所、土石流とがけ崩れ含めまして災害が発生をしているわけでありますけれども、そのうち土石流や急傾斜地の危険箇所は広島で六カ所、島根県で四十二カ所あったわけであります。これは今日の全国の危険箇……
○佐藤昭夫君 昨日、我が党の橋本議員が質問したところでありますが、福田勝之氏へのリクルート株譲渡の事実は重大なので、もう一度質問をいたします。
総理は、この事実を十一月の九日、社会党のリスト発表があり、その晩の青木の報告によって知り、それまでは知らなかったと答弁をしていますが、間違いありませんか。
【次の発言】 すると、あなたは、福田勝之氏の名義になっているが、実際は福田正氏が譲渡を受けたということを十一月の九日深夜から十日未明にかけて知ったということでありますか。
【次の発言】 しかし、あなたは十二月の一日には、矢田部議員に対する答弁でありますが、「福田さんを御紹介申し上げたという事実を私……
○佐藤昭夫君 芸団協の小泉参考人にお尋ねいたします。
この著作権問題を含めまして、我が国の文化政策の国際的なおくれがしばしば指摘をされてきたところでありますけれども、そうした中で、劇団や音楽団体などの運営で何かと大変なことがあったと思いますし、その上もし今問題の消費税が導入をされるということになったらどういうことが起こるか、内部での検討されておる状況がありましたら、この機会にお聞かせをいただきたいと思います。
【次の発言】 先ほど粕谷委員が視聴覚障害者の著作物利用の問題についていろいろ質問されておりましたが、私も京都の関係者からいろいろ状況を聞いておりますので、ひとつ質問をいたしたいと思いま……
○佐藤昭夫君 法案に先立って一言言っておきます。
天皇の病気を理由にさまざまな行事や祭りの中止が相次いでいますが、各大学の学園祭の中止やその内容の縮小を文部省としてどのように数的に把握をされているか。その中には、大学当局が学生の意思を抑えて学園祭の中止をさせている例が二校あると思いますが、お答えください。
【次の発言】 当初に比べてマスコミもいわゆる自粛の行き過ぎ、これに対して反省の弁が出つつあると思うんですけれども、現状を数字的にも十分文部省として把握できてないというのは私はいかなることかと思うんですね。私の調査では、回答いただいた大学四百五十六校のうち、中止をしたのが八校、内容の縮小、例……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、学校教育法の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。 まず、反対理由に先立って指摘しなければならないのは、本法案もその一環として進められている臨教審、教育改革が中曽根内閣のもとでリクルート疑惑など金権、腐敗にまみれたものとして推進されてきたことであります。現に、この疑惑の中心人物である江副氏は教育課程審議会委員、大学審議会委員等に任命され、また当時の森文相や高石文部次官などは未公開株の譲渡で莫大な利益を得ている事実があります。子どもに真実を教えることを旨とする教育にかかわっての汚職の疑惑であり「真理と正義」をうたう教育基本法の基本理念からも……
○佐藤昭夫君 昨日証人喚問で、きょうは文部省の高石前事務次官を軸とするリクルート疑惑の問題を中心にお尋ねをしたいと思うのでありますが、昨日、衆議院での証人喚問で高石氏が証言をしたわけでありますけれども、驚くべきことに、リクルート株の譲渡について、文部省の事務次官室でこれを行っておるという事態が得々と彼の口から語られているわけであります。文部大臣、こういう文部省の高官の部屋が個人の株の売買の場とされた、ひいてはそれが汚職の疑惑の場となりかねないような、こういうことについて、文部大臣としてどのように考えておられますか。
【次の発言】 官房長に尋ねますが、個室を持つ文部省高級役人の部屋は幾つあります……
○佐藤昭夫君 私もまず最初に高石問題について少しお尋ねをしておきたいと思います。
午前中の久保委員の質問に対する答弁にもありましたが、高石氏に対する大臣からの五十項目質問に対していまだに回答が届いていないということでありますけれども、十一月二十二日の当文教委員会でこの問題を私は取り上げました。以来二週間かかっているわけでありますが、一体回答はいつ届くのか。督促をしておるんでしょうか。
【次の発言】 ほとんどは証人喚問の際の証言で答えは出ておる、あとは若干残っておるだけだということであればそんなに手間はかからぬはずでありますから、まだ回答が届いていないという、あの久保委員に対するああいう答えに……
○佐藤昭夫君 きょうは先生方御苦労さまでございます。まず浪本先生に二点質問をいたします。 今回の法案で免許状なしの非常勤講師の制度ができるわけでありますが、一昨日の私の質問で、文部省は教科の一部について現職の自衛隊員が授業を持つことが法の仕組みとしてあり得るということを認めたわけでありますけれども、そうしますと、これ自衛隊法五十四条の一項「隊員は、何時でも職務に従事することのできる態勢になければならない。」、あるいは六十条の一項、職務専念義務、「勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職務」、すなわち自衛隊員としての職務「遂行のために用いなければならない。」という、こういう自衛隊員が柔道とか……
○佐藤昭夫君 昨日の税特委で、私も高石氏を焦点とする文部省をめぐるリクルート疑惑、特に選挙問題について質問いたしましたが、時間の制限で十分掘り下げ得なかった点を重ねてお聞きをします。 まず、この審議会の人選、委員の人選問題でありますが、國分局長は昨日の私の質問に対する答弁で、一般論で申し上げれば、その人選の方針あるいは具体の人事、人選等について意見、事務次官、上司が意見を言うということはあり得るわけでございますけれども、本件につきましては、大学審につきましては、特に具体の指示はなかったということでございますと。そこで私が、しからば定数どおり局から名簿が上がってきたそのものを、事務次官は判こを……
○佐藤昭夫君 官房長、もう出ますか。ちょっとあなたの顔を見ておるといろいろ言いたいことがあるから、じゃ、あっちの内閣委員会が終わったら早く帰ってきてください。 法案に即して質問します。 前回も免許状なし非常勤講師の問題について質問をいたしまして、この新しい制度によりますと、自衛隊員が教科の一部を担当する道が法律の仕組みとしてあり得るんだということを答弁の中で言われているわけでありますが、その前に聞きますが、この免許状なし非常勤講師、クラブ活動及び教科の一部を担当するというのですが、教科の一部、具体的には何を指しますか。何が想定されますか。
○佐藤昭夫君 私も法案に先立ちまして高石問題について少し聞いておきたいと思いますが、先日の新聞報道によると、リクルート事件に関して東京地検特捜部は高石前事務次官から再聴取を行ったということになっておりますが、既に明らかなように、大学審議会初め文部省の研究協力者会議などへ江副初めリクルート社の幹部が数々選任をされておる。これらはすべて高石氏が初等中等教育局長、文部事務次官のときに行われた。同時にこれらは中曽根氏が総理大臣の時期でもあった。 そこで法務省、お尋ねしますが、高石氏はもちろんのこと、中曽根氏もこの文部行政にかかわる関与について捜査は行っているんですか。
○佐藤昭夫君 法案に先立って、まず大臣所信にかかわる若干の問題について質問いたしますが、まずいわゆるあのリクルート高石問題であります。中島前文部大臣以来、当委員会でもるる議論してきた経過があるわけでありますが、ことしの初め、西岡新文部大臣として、私の責任でけじめをつけなければならぬと考えていると。高石氏のパーティー券販売に文部省がかかわった点についても調査し明らかにしたいと思うという趣旨のことを毎日や朝日の新聞記者に答えておられるわけでありますけれども、まずその点から、パーティー券販売に文部省がどのようなかかわりをしたか、調査の結果はどういうことでしょう。
○佐藤昭夫君 まず、国立大学共同利用機関の運営の問題についてお尋ねします。
最初の国立大学共同利用機関として高エネルギー物理学研究所設置の際に、七一年三月二十五日の当院の文教委員会で、「研究者の自主性を尊重し、学術研究の自由を阻害しないようじゅうぶん留意を要する。なお、大事については、所長の意見を尊重するなど研究者が学術研究に専念できるよう配慮する」という附帯決議も行ったところでありますが、今回改正される大学共同利用機関についてもこの観点は尊重されると理解してよろしいか。
【次の発言】 ちょっと終わりの方が聞きにくかったんですけれども、この附帯決議の精神は、今回の国立が取れたこの大学共同利用……
○佐藤昭夫君 政府は、消費税は高齢化社会に備えるものだとしばしば言ってきましたが、このうそも明白になっています。
わずかな年金で暮らしているお年寄りから情け容赦なく消費税を取り立てる。しかも、消費税を強行した途端に打ち出してきたのが年金制度の大改悪であります。厚生年金の支給開始年齢を六十五歳に延ばして、人生八十年、年金生活二十年というときに、そのうちの五年、実に四分の一、約一千万円を切り捨てる。さらに、国民年金も厚生年金も公務員共済も保険料を大幅に引き上げる。これが総理、政府のいう高齢化社会のための内容ですか。
【次の発言】 大蔵大臣がしゃしゃり出たんですけれども、厚生大臣が手を挙げているか……
○佐藤昭夫君 きょうは御苦労さまでございます。 まず、電気事業連の正親さんにお尋ねをいたしますが、再処理工場の安全性については国際的にも未確定な問題がいろいろありますし、現に東海の再処理工場でも事故が頻発をしている、こういう現状で、わが国の第二再処理工場を民間化した場合に、その安全性について具体的にどう確信を持っておられるか、先ほども高木参考人からは十年を見通しても解決困難な問題が予想されるということも言われているわけですけれども、いや、こう解決できますという確信がおありなのかという問題が一つです。 それから冒頭のお話で、みずからの発電所から排出をした燃料はみずから再処理をするのが当然と考……
○佐藤昭夫君 どうも皆さん御苦労さまです。 先ほど来国内における葉たばこ生産をめぐっていろいろ御質問が出ておりますが、私も二、三質問をいたしたいと思いますけれども、一つは、国内産葉たばこの買い入れ価格ですね、いまでも外国産のものとの差があるという話でありますが、本来的に労働に見合う価格といいますか、生産費を償う価格、そういった点では全日本農民組合の中での御議論としては、いまの買い入れ価格がどの程度に改善をされる必要があるのかということでお考えになっているかということが一つです。 それから二つ目は、葉たばこの耕作者がかつて二十万人あったのが十二万人まで激減をしてきているというお話も出てきてお……
○佐藤昭夫君 もう時刻も五時を回っていますので、社会保障の問題でもいろいろお尋ねをしたいことがありましたが、省略をしまして、教育の問題で一つだけお二人の先生方にお尋ねをいたします。 子供の非行、自殺の問題がいろいろきょうもお話に出ていますけれども、大体、いままでの質問や御答弁の中で、一つは家庭教育のあり方の問題、それからもう一つは社会のあり方の問題、ここらあたりの問題は大体出ているというふうに思うんですが、もう一つ、学校教育自体のあり方について今日どう考えるかという、ここの問題が余り出てないように私は思うんです。 で非行、自殺の原因は多岐にわたりますけれども、大きくそういうふうに三つほどに……
○佐藤昭夫君 きょうは家庭用品の安全問題、中でも合板から放出されるホルムアルデヒドの規制の問題について幾つかお尋ねをしたいと思います。
まず最初に、厚生省にお尋ねをしますけれども、ホルムアルデヒドは法律で明確に乳幼児のおしめカバー、下着類から検出されてはならないというふうに規定をしているわけでありますが、このように乳幼児への悪影響防止の立場から規制をしておるその根拠といいますか、どういう悪影響が出るのか、まずその点の御説明をお願いしたい。
【次の発言】 いま言われたとおり、特に乳幼児には明確な皮膚障害があらわれるということでありますが、それにとどまらず、呼吸器に対する障害もかなりいろいろ指摘……
○佐藤昭夫君 きょうは関西学術研究都市構想の問題で幾つか御質問をいたしたいと思いますが、最近この研究都市構想をめぐって新聞でもしばしば取り上げられ、京都、大阪など自治体レベルでも、また学者、研究者の間でも賛否両論も含めて議論が起こっておるところでありますが、まず窓口の衝に当たっておる国土庁にお尋ねをしますが、今回国としても五十四年度の予算案に約千百万円の調査費が計上をされたわけですが、この構想を推進をする理由は、目的は何ですか。
【次の発言】 そうしますと、いまの御説明ですと、既存の大学や研究機関が新しい研究施設をつくろうという場合に、いまのところでは用地上限界があるというので、一定の地域にそ……
○佐藤昭夫君 まず、法案に関連をして幾つかお尋ねをいたしたいと思いますが、今回の法案は、当初農住両善などと宣伝をされてまいりました。しかし、法案の内容をよく分析をいたしますと、第一条の目的を見ても、営農の方は「当面」という期限つき、住宅地等への転換は「円滑かつ速やかに」とされておりますが、いわば宅地供給促進が基本的なねらいであることは明瞭であろうと思います。「当面の営農の継続」という場合の「当面」とは何かという点で、先刻来同僚委員の若干の議論もありましたが、これまでの国土庁の説明ですと、都市計画法の市街化区域であるという大枠から十年以内だという見解が述べられているわけですけれども、しかし、本法……
○佐藤昭夫君 まず、四十人学級問題についてお尋ねをしたいと思いますが、今日受験地獄を背景に少年非行が史上最悪の深刻な事態となっています。八一年一月の警察庁報告でも、教師に対する暴力事件の八五%がいわゆる落ちこぼれによるものだとしているわけでありますが、教師と子供たちの人間的な触れ合い、行き届いた教育が今日ほど強く求められているときはありません。全国教育研究所連盟が、小中学校でクラスの約二分の一しかついていけないというあのショッキングな報告を出したのは、昭和四十六年二月でありました。この報告は、一人一人の子供に個別指導を強める上での困難な理由の第一に学級人数が多過ぎるという問題、第二位に教職員の……
○佐藤昭夫君 まず最初に、国民の福祉の問題で、来年度予算要求に関して厚生大臣にお尋ねをしたいと思います。 昭和五十六年度の歳入欠陥は二兆九千億円前後になることが明らかになり、来年度はマイナスシーリングなどとも言われております。厚生省は国民の健康、生活に直接結びつく分野を担当しており、対象人員増や諸手当の平年度化など当然増の多い予算を抱えています。五十七年度の当然増は六千三百億円とも言われ、このうちゼロシーリングの別枠として認められたのが二千百億円という額でありますが、その差額の四千二百億をひねり出すために、厚生省は国民健康保険補助金を十一カ月分としたり、厚生年金の国庫負担五%の繰り延べなどの……
○佐藤昭夫君 どうもきょうは皆さん方御苦労さまでございます。 共産党の佐藤ですが、最初に安部公述人にお尋ねをいたしますが、今回、法案の根幹であります電電民営化論にかかわる問題でありますが、既に民営化の経験を持つアメリカでは最近いろんな矛盾や批判が表面化をしてきているということを聞くわけでありますけれども、その実情について公述人として何か御研究なさっていることがあればお知らせをいただきたいと思います。 それからもう一つ、同じく民営化問題に関して冒頭のお話にもちょっとあったかと思いますが、それをいちずに進めておるのはアメリカぐらいだということのお話があったかと思いますけれども、ヨーロッパの資本……
○佐藤昭夫君 本法案は、通産省、郵政省共管の法案として提出されていますけれども、まず通産大臣に代表して、法案自体の問題について冒頭お尋ねをしたいと思います。
今回の法案では、言うところの基盤技術研究について、それを平和目的に限るとする明文化した根拠が、そういう定めがありません。そこで、法律上のどういう定めをするかという問題は次の問題として聞くとして、そもそもこの基盤技術研究は平和目的に限るべきだと、こういうふうに考えるのか考えないのか、まずこの点をお尋ねします。
【次の発言】 そこで、原子力研究の場合です。
原子力の研究開発については、原子力基本法で明確な定めをしています。また、宇宙の開発……
○佐藤昭夫君 佐藤先生にお尋ねをいたしたいと思いますが、今三宅島や逗子などで米軍基地建設の問題が重大化をしておると思いますが、先生の著書「地方自治体と軍事基地」なども拝見をしておりますが、憲法の地方自治の立場から基地問題をどう考えるべきか、政治のあり方について何か御所見がありましたらお話を伺いたいと思います。
【次の発言】 もう一つお尋ねをしますが、きょうも冒頭強調されておりました軍事費突出の問題と表裏の関係として、今我が国で政治の反動化、新しいファシズムの危険が台頭していると思いますが、そのあらわれとして国家機密法いわゆるスパイ防止法案、昨年の臨時国会で廃案になりながら再提出の動きがある。ま……
○佐藤昭夫君 ただいまの御答弁とも多少関係するかと思いますが、福祉の問題に集中して庭田先生にお尋ねをいたします。 今年度の予算を見ましても、社会保障関係費が二・六%増、防衛費の伸びの半分に抑えられている。お話しの当然増経費もばっさりと削られて、実質大幅マイナス予算という形になっておるわけです。中曽根内閣のもとでの五年間を見ましても、軍事費の伸び三六%に対し社会保障予算はわずかに一一・一%だ。こういうもとで医療、年金、福祉の全分野にわたって制度が次々と改悪をされてまいりました。 そして、例えば社会福祉施設の費用徴収基準の引き上げや各種の所得制限強化など次々と出てまいりましたが、中でも特養ホー……
※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。