国会議員白書トップ参議院議員林紀子>委員会発言一覧(全期間)

林紀子 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

林紀子[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP500(参)
429位
委員会発言歴代TOP500(参)
304位
委員会出席(無役)歴代TOP500
281位
委員会発言(非役職)歴代TOP500
271位
各種会議出席(幹部)歴代TOP50
44位

15期委員会発言TOP50
27位
15期委員会出席(無役)TOP50
31位
15期委員会発言(非役職)TOP25
25位
16期委員会発言TOP25
12位
16期委員会発言(非役職)TOP25
11位
18期委員会出席TOP10
9位
18期委員会出席(無役)TOP10
7位
18期各種会議出席TOP10
7位
18期各種会議発言TOP20
13位
18期各種会議出席(幹部)TOP5
1位
18期各種会議発言(非役職)TOP20
11位
19期委員会出席(幹部)TOP50
35位
19期各種会議発言TOP10
9位
19期各種会議発言(非役職)TOP10
7位

このページでは林紀子参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。林紀子参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

委員会発言一覧

15期(1989/07/23〜)

第116回国会 社会労働委員会 第6号(1989/12/05、15期、日本共産党)

○林紀子君 来年は原爆が投下されて四十五年目を迎えます。私は広島に住み、被爆者の心を国会に反映することを訴えてまいりましたが、被爆者の平均年齢が六十歳を超え、被爆者援護法の制定が急務になっている今、被爆者団体の期待にこたえて野党六会派が共同して本法案が提出されたことは大きな喜びです。発議者の皆様、本当に御苦労さまでございました。日本共産党も早期成立を目指して奮闘することをまず表明いたします。  ことし日本原水爆被害者団体協議会が出版した「あの日の証言」には、親、兄弟、親戚のすさまじい最期をみとり、十八歳で一人残されて病気と闘いながら痛苦の四十年を生きてきた女性、倒れて燃える家に助けを求める二人……

第116回国会 農林水産委員会 第2号(1989/11/17、15期、日本共産党)

○林紀子君 私も米の問題を御質問したいんですが、私は米の自由化問題を中心に御質問させていただきます。  きょうまでガットの非公式閣僚会議が開かれ、昨日は農水省も参加されたわけですが、さらに今月の二十七日、二十八日の農業交渉グループ会合では日本政府としての提案をする予定と言われております。米の自由化を迫るショック提案と言われるアメリカの提案にどういう態度をとるのか、日本政府の提案がどういうものになるのかなどはこれからの我が国の米と農業、食料を守る上で大変重要な意味を持っていると思います。  そこで第一に、アメリカの提案についてお伺いしたいと思いますが、アメリカの提案では、日本の米などの自由化を要……

第116回国会 農林水産委員会 第3号(1989/11/21、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、時間の関係もありますので山本参考人と半田参考人に伺わせていただきたいと思います。  まず山本参考人にお伺いいたしますが、先ほど意見の中で林業を取り巻く状況は極めて厳しいというお話がありました。こういう危機的な状況になった原因といいますのは、外国産の木材の輸入急増によって国産材の価格が低迷していること、また木材の需要不振の中でも輸入木材がシェアを高めていること、こういうことが広く言われているわけですけれども、こういう状態にある林業を立て直すことこそ山村の活性化にとって大事ではないかと考えます。都市の住民のニーズにこたえて森林を健全なレクリェーションの場として活用することは当然必……

第116回国会 農林水産委員会 第4号(1989/11/28、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、法案そのものの質問に先立って、一般論としてゴルフ場の開発と農薬汚染の問題についてお伺いしたいと思います。  まず林野庁にお伺いいたします。昨年の林地開発許可面積のうち、ゴルフ場は何へクタールで、全体の許可面積に占める割合というのは何%ぐらいだったかということをお答えしていただきたいと思います。
【次の発言】 この四年間の推移を見ましても、ゴルフ場は四・二倍にもなっております。四年前の昭和五十九年には農用地の造成がトップで、林地開発の二八%を占めており、ゴルフ場は二位で二〇%でしたから、六三%になったということは、いかにゴルフ場開発ブームが熱狂的であるかということを林地開発許可……

第116回国会 農林水産委員会 第5号(1989/12/05、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず厚生省に輸入ポテトの農薬残留問題についてお伺いしたいと思いますが、子供たちの大好物であるフライドポテトから、残留農薬が検出されている問題についてお聞きしたいと思います。  私は先日、北海道の十勝の畑作地帯にお邪魔する機会がありました。ちょうどジャガイモの収穫期で、ポテトハーベスターというものに私も同乗させていただきまして、機械で収穫をしながら選別をする、そういう実態も拝見してまいりました。私がお訪ねいたしましたお宅は、兄弟二家族で四十五ヘクタールの畑作を行っている。ジャガイモ、ビート、麦、それに現金収入ということでブロッコリー畑七ヘクタールを行っているというお宅でしたけれ……

第116回国会 農林水産委員会 第6号(1989/12/12、15期、日本共産党)

○林紀子君 政府は、公的年金制度を一九九五年に一元化することを目指して地ならし的改正を行おうとしています。中でも、支給開始年齢の延伸とか財政調整を行おうとしています。そして、農林年金の掛金の大幅な引き上げを前提にしている。先ほど井川参考人のお話にもありましたけれども、来年度からは千分の三十値上げをしようとしている、労働者側の負担は千分の十五、一・五%のアップということになると思うわけです。今年度の賃上げを上回る年金の掛金のアップ率ということで、労働組合の方もこれを指摘しておりますけれども、こういう掛金の大幅な値上げということは許せないということをまず申し上げておきたいと思います。  さて、農協……

第118回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1990/07/31、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、今回の災害で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心からまず初めにお見舞いを申し上げたいと思います。  まず、国土庁長官にお伺いいたします。  建設省では、これまで二回全国の河川を総点検しておりますね。一回目は昭和四十九年で、このときは河川の管理施設と工作物が対象で、建設省が予算委員会に提出した資料によりますと、対策を必要とする箇所数は合計九千百四十三カ所、このうち昭和六十三年度までに対策を実施した箇所数は六千三百六十五、およそ十五年たっても改修率はおよそ七〇%というところです。また、二回目は昭和五十一年で、このときは河川の堤防危険箇所が対象で、対策を……

第118回国会 災害対策特別委員会 閉会後第2号(1990/10/09、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず今回の台風十九号、二十号、秋雨前線の被害によりまして亡くなられた方方にお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた皆様方に心からお見舞いを申し上げます。  日本共産党といたしましても、調査団を組みまして奄美大島、岡山県に調査に入りました。私は岡山県に参りましたが、邑久郡の牛窓町では海に面した一面のキャベツ畑は山からの土砂で埋まっておりました。田中町長は、農作物は全滅に近い、数億円の被害だ、また邑久町の木村町長は、四百五十町歩がまるで黄河のように水につかってしまった、五億円の減収になると、それぞれ訴えていらっしゃいました。一刻も早い激甚災害の指定と災害復旧をお願いしたいと思……

第118回国会 災害対策特別委員会 第4号(1990/06/13、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、具体的な問題も含めまして、リゾート法について質問をいたします。  総合保養地域整備法、いわゆるリゾート法が施行され、現在全国で二十一道府県の基本構想が承認されている。これにより五兆六千九百億円をかけて三百三十万ヘクタールが開発される。また、現在、基本構想が申請されているのが三県、三十九万ヘクタール。そのほかに、主務省庁に基礎調査報告書を提出しているのが十六府県、二百五十八万ヘクタール。これを全部合わせますと何と国土面積の二〇%近くにもなるということです。  リゾート法の目的には、「良好な自然条件を有する土地を含む相当規模の地域である等の要件を備えた地域について、国民が余暇等を……

第118回国会 農林水産委員会 第1号(1990/03/26、15期、日本共産党)

○林紀子君 今回の法改正の特徴の一つは、中山間地域活性化資金を創設することであり、また農水省の来年度予算案の重点項目の一つとして中山間地域活性化対策を掲げ、幾つかの新規事業を組むなど、本格的な施策を進めようとしているものであると思います。  中山間地域の大きな特徴は、洪水や土砂の流出を防止することや、緑、水、大気を保全することにあります。一九八〇年の農水省の試算でも、農用地や森林が果たす水資源の涵養や土砂流出防止など、公益的な機能は、金額に換算すれば総額三十六兆六千二百億円にも及んでいます。こうした点から、リゾート開発などに便乗して乱開発による国土の荒廃や環境を悪化させることなく、中山間地の農……

第118回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1990/07/05、15期、日本共産党)

○林紀子君 生産者米価は食管制度に定めるとおり、農民には再生産の保障、そして消費者には家計の安定を基本として決定すべきだと考えます。ところが、食糧庁は二年産米から価格形成の場を開設しようとしています。この自主流通米の価格形成の場の開設は、食管制度が農民に再生産の保障を定めた生産者米価算定のあり方を否定し、生産者米価を引き下げようとするものではないでしょうか。これは、私だけがこう言っているのではありません。四月に出された自主流通米の価格形成の場検討会の報告は、昨年五月に、農政審議会企画部会第一小委員会の提言を受けてまとめられたものです。この第一小委員会の座長である内村良英氏は、昨年の七月ある食糧……

第118回国会 農林水産委員会 第2号(1990/03/29、15期、日本共産党)

○林紀子君 きのう牛肉の安定価格の引き下げが諮問されました。またきょうは、加工原料乳保証価格の引き下げが諮問されました。畜産農家の実態を無視して一層赤字経営を押しつける引き下げ諮問に強く抗議し、まず私は撤回を求めたいと思います。  諮問についてはほかの委員からも質問がされましたので重複を避けたいと思いますが、特に指摘しておきたいのは、農家にとっての賃金とも言うべき家族労働費が大変低く評価されていることです。加工原料乳の保証価格の試算で使っている北海道の製造業五人規模以上の労賃、これは先ほどは推定だということが明らかになりましたけれども、これを一〇〇とすると全国平均賃金は一三六に当たります。です……

第118回国会 農林水産委員会 閉会後第2号(1990/08/03、15期、日本共産党)

○林紀子君 五カ国農相会議への大臣の御出席、御奮闘、御苦労さまでございました。  今回の五カ国農相会議の結果概要につきましては農水省から資料をいただきましたが、これによりますと、アメリカのヤイター農務長官は日本の世論の動向について、日本の世論も変わりつつある、また日本の世論調査について完全自給の支持は下がっているのではないか、このように二回も発言しておりますね。これに対して大臣は、世論調査については、そのやり方にもよるが農業を守っていくという国民の考え方に変わりはないと反論していらっしゃいます。確かに最近相次いで発表された世論調査を見ますと、先ほどの同僚委員の発言にもありましたように、米の輸入……

第118回国会 農林水産委員会 第3号(1990/03/30、15期、日本共産党)

○林紀子君 今回の糖価安定法の改正は、砂糖調製品の輸入自由化に原因があるということですので、私はこの輸入自由化の問題を中心にお伺いしたいと思います。  一九八八年二月のガット・パネルの報告に基づく日米協議で、農産物の十二品目のとりあえずの決着が図られました。その際、脱脂粉乳など乳製品とでん粉は代償措置をとって自由化しませんでしたが、ことし自由化交渉が予定されております。大臣は、二十八日の衆議院農水委員会での我が党の藤田議員が、日米交渉に当たって乳製品の自由化はしないという明確な立場を明らかにしてほしいと質問したのに対しまして、こうお答えになりました。酪農の実情を踏まえ、土地利用型農業を基軸とし……

第118回国会 農林水産委員会 閉会後第3号(1990/09/27、15期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党議員団は、九月十一日に 海部総理あてに米の輸入自由化阻止に関する三項目の申し入れを行いまして、その申し入れ書は山本農水大臣にお渡しをいたしました。その三項目といいますのは、「九月末に予定されている日米首脳会談において、コメの輸入自由化問題を協議しないこと」。二番目に、「選挙公約や国会決議をまもり、コメの輸入自由化阻止のために全力を尽くすこと」。三番目、「ウルグアイ・ラウンドでのEC孤立化のためのコメ問題の日米決着路線に同調せず、コメ問題をガット協議から外すこと」、以上の三項目ですけれども、農水大臣から総理にお伝えいただけたと思いますが、総理はこの三項目についてどのような見……

第118回国会 農林水産委員会 第4号(1990/04/19、15期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは、どうも大変参考人の皆さんありがとうございます。質問する時間が限られておりまして、皆さんに御質問できないので大変申しわけありません。  まず、田代参考人にお伺いしたいんですが、今の日本の農政の先行き不安、日本の農業に対してこれから先どういう面で展望を持てるのかという大変大きな、根本的な話なんですが、そこをお伺いしたいと思うわけです。  といいますのは、基金が発行していらっしゃる「のうねん」百五号には、昭和六十二年の基金の未加入者のアンケート、どうして基金に加入しないかという調査をした結果を載せておりますのでそれを見せていただきましたが、農業の将来が不安である、だからこの年金……

第118回国会 農林水産委員会 第5号(1990/04/24、15期、日本共産党)

○林紀子君 私はまず初めに、年金制度の維持発展にとって大変重要な未加入者の加入促進について質問したいと思います。  農業者年金基金では、昭和五十六年度から未加入者の加入促進を業務の最重要課題として取り組んできました。しかし、新規加入者数はここ数年来減少傾向にありまして、昭和六十三年度には目標三万人に対して一万六千二百十四人、達成率は五四%にとどまっています。 一方未加入者数は、昭和六十三年十月現在十五万九千九百十五人で、未加入者に対する新規加入者の割合は一〇・一%にすぎません。そして、未加入者のうち当然加入すべき者が五万九百六十五人、後継者は九万六千七百六十八人もいるということです。農業者年金……

第118回国会 農林水産委員会 第7号(1990/05/29、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず法案の質問に先立ちまして、米の市場開放問題について一問お伺いしたいと思います。  山本農水大臣あてに、アメリカのヤイター農務長官から抗議の書簡がきのうの午後届いたということは、午前中のお答えにありました。内容は新聞報道にほぼ同じだということでしたので、私も新聞報道を改めて見ましたけれども、このヤイター農務長官の書簡全文というものが、二十一日の日に時事の配信でワシントンから配信されているわけです。この内容を見ますと、「あなたの発言を聞くと、日本はラウンドを通じ、米市場を開放する用意がないようだ。」、「日本は米市場を絶対に自由化しないと言明しているが、これは日本政府がラウンド……

第118回国会 農林水産委員会 第8号(1990/06/01、15期、日本共産党)

○林紀子君 私はまず、具体的な問題ですが、他用途利用米の主食転用についてお伺いしたいと思います。  食糧庁では、一九八七年度より全農を通じまして、他用途利用米の新米を政府持ち越しの古米と交換する形で主食用に売り渡しをしておりますね。他用途利用米と政府古米の交換は、本来政府米として買い上げなければならない主食米を、農民の犠牲のもとでおよそ半値で調達するものと言わなければならないと思います。こうした他用途利用米と政府米の交換の過程で、六十三年産米の場合差益が出たとされておりますけれども、どうして差益が出たのか、その経過をまず御説明いただきたいと思います。

第118回国会 農林水産委員会 第9号(1990/06/14、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、先日東京都日野市を訪ねまして市民農園と都市農業のあり方、特に学校給食に新鮮で安価なもの、身近に生産された地元野菜を供給しているという現場を見てまいりました。今まで、いろいろ他の委員の方々が質問なさいましたけれども、重なる部分もあるかと思いますが、私もぜひお聞きしたいと思います。  世田谷は、大分大きな規模でこの市民農園というのをやっているというお話でした。私が見てまいりました日野市では、以前七カ所の市民農園がありましたが、現在は五カ所になっている。二年契約で二百九十区画、一区画の面積はおよそ二十平方メートル。しかし、ここでも希望者が大変多くて競争率は三倍前後という話でした。で……

第118回国会 農林水産委員会 第10号(1990/06/19、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、今までの論議の中でも何人かの委員の方が米の輸入自由化の問題について質問をなさいましたが、米の輸入自由化問題を私も質問させていただきます。  五月二十九日の当委員会で私は、アメリカのヤイター農務長官から抗議の書簡がきのうの午後届いたという大臣の答弁を受けまして、ヤイター農務長官に返書を出すのか、出すとすればいつまでに出すのかということをお伺いいたしました。そこで、私は本日、いつ出すのかということを伺いたいと思いましたが、けさの記者会見で既に大臣の方から、ヤイター農務長官に返書を出したということを発表なさったということを伺いましたので、これはもう既に出されたわけですね。また、その……

第118回国会 予算委員会 第16号(1990/05/30、15期、日本共産党)

○林紀子君 五月十五日、国の責任のもとに初めての原爆死没者調査が発表されました。今回の調査で新たに一万一千九百二十九人の死没者が確認されました。広島では五千五百五十一人ですが、戦後四十年にしてまだこれだけの新たな死者がわかったことは、原爆の破壊力のすさまじさを改めて示していると思います。  そこでお伺いいたしますが、今回の調査で原爆死没者の全容が解明されたとお考えでしょうか。
【次の発言】 それでは、政府として死没者はどのくらいに上ると推定しているでしょうか。特に昭和二十年末までに亡くなった方ほどのくらいと推定しておりますでしょうか。広島、長崎それぞれについてお答えいただきたいと思います。

第119回国会 農林水産委員会 第1号(1990/11/01、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は前回の農水委員会で、日本の自動車企業がアメリカで、日本の農業は閉鎖的だからけしからぬ、こういうキャンペーンを行ったり、アメリカの輸入推進グループの農業団体に資金援助を行っていたという事実を取り上げました。ところが、この間こうした事実がさらに裏づけられるような出来事が報道されております。  先ほども御紹介がありましたけれども、九月の下旬から訪米した熊本県農協青壮年部協議会に対し、RMA、全米精米業者協会のデビッド・グレーブス会長が米の市場開放について、「一年も前から日本の経済団体の代表、レストラン経営者から、応援するから自由化を働きかけてほしいと言われている」などと答え、農協の代……

第119回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1990/11/22、15期、日本共産党)

○林紀子君 私はまず緊急な問題ですので、転作大豆の被害について質問させていただきます。  富山、石川など北陸地方を中心に転作作物として奨励されている大豆は、高温障害、台風そして長雨で収穫が皆無に近いなどかつてなく大きな被害となっています。私は十九日、二十日の両日、金沢、富山で被災農家や農協の方々などから話を聞きまして、選別場なども見てまいりました。  そしてまず一つは、北陸で栽培しているエンレイ種について既に農協などでは種子の確保に対して助成措置を講じたり、無料配付することを決めているところもありますが、来年も転作作物として生産できるよう種子の確保に全力を挙げていただきたいということです。  ……

第120回国会 決算委員会 閉会後第1号(1991/05/21、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、信楽高原鉄道の事故について質問をしたいと思います。  信楽高原鉄道とJR西日本の列車正面衝突事故は、鉄道の事故史上まれに見る大惨事となりました。亡くなられた皆様方に私は心から哀悼の意を表すと同時に、けがをなさった方々が一日も早く回復なさるよう、心からお見舞いを申し上げます。  この事故は、国鉄の分割・民営化の中で不採算路線は切り捨てられ、自治体を中心とした第三セクター方式で運営せざるを得なかった、厳しい経営基盤のもとに安全対策上手抜かりがあった、そこに事故の大きな原因があった、大もとの原因があったということは明らかです。今回の信楽高原鐵道につきましても、保安担当者はたった二人……

第120回国会 決算委員会 第2号(1991/04/22、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、市街地での土木工事における公衆災害防止策についてお伺いしたいと思います。  三月の十四日、広島市では工事中の新交通システムの橋げた落下事故が起こりまして、二十三人の方々が死傷いたしました。先週の土曜日には広島市で合同慰霊祭も行われましたし、遺族会もつくられました。私は改めて亡くなられた十四名の方々に心から御冥福をお祈りするとともに、けがをされた方々の一日も早い全快を願っております。  犠牲者の一人の弟さんは、葬儀のときにこういうふうにおっしゃっております。雨も雪も空から降るが、兄の場合は死が空から降ってきた。ただ悔しゅうございます。こう言って絶句したということです。私も事故発……

第120回国会 決算委員会 閉会後第4号(1991/06/04、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず厚生省にお伺いしたいと思います。  原爆被爆者対策についてですが、被爆者に支給されている諸手当の所得制限が今年度から改善されましたが、どのように改善されたか、簡潔に御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 今の御説明で、九九%の人が受けられる、四人世帯で年収一千六百九十万円以下の家庭ではほぼ受けられる、こういうふうに手当を受けられる方がふえるのは大変結構なことなんですけれども、所得制限があるために、手当を受ける人たちは毎年所得証明の提出が必要なわけですね。この手続というのは、高齢化している被爆者には大変大きな負担になっております。厚生省としては、このことにかんがみてい……

第120回国会 決算委員会 閉会後第7号(1991/06/19、15期、日本共産党)

○林紀子君 私も引き続き外務大臣に御質問したいと思います。  ロンドン・サミットを前に、七月の十一日にアメリカ・メーン州のブッシュ大統領の別荘で日米首脳会談が開かれ、ここでは米の問題が主要議題になるのではないかと報道されております。今までもアメリカがウェーバー条項や農業補助金を、またECが可変課徴金などを譲歩すれば、日本も米の輸入自由化で譲歩せざるを得ないというような意見も出されておりましたけれども、今まで三度国会で決議されたものは決してこういう内容のものではないはずですね。国会決議を体して米は国内産で自給するという、この従来からの政府の外交方針に変わりはないのかどうか、まずお伺いしたいと思い……

第120回国会 決算委員会 閉会後第9号(1991/06/27、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず雲仙岳の噴火災害に対する対策についてからお聞きしたいと思います。  雲仙岳の噴火はまだ予断を許さないという状況で、警戒区域に立入禁止という状況はまだこれから十五日間は続くということが報道されております。災害が長期化する中で、農林漁業の被害も深刻化しております。灰が降る中で、何とか農業も続けていこうということで、ちょうど田植えの時期ということもありまして田植えも行われているということですが、火山灰による土壌の酸性化、これを防止するために何とか対策がとれないものかと思うわけですが、もちろん警戒区域の中には立ち入りはできませんけれども、その周辺部分で農業が続けられるように、この……

第120回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1991/06/18、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、今回の災害で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々、また避難を余儀なくされている方々に心からお見舞いを申し上げます。  まず私は、報道関係者等の労災給付について、労働省にお伺いしたいと思います。  私も、以前民間放送でしばらくの間働いていたこともありますので、今回カメラマンを初め多くの報道関係者が犠牲となられたことはとても人ごととは思えません。被災関係者の中から天災地変だから労災保険が給付されないのではないかという心配の声が出されております。しかし、火砕流は既に五月の二十六日に発生しており、今回犠牲となられた方々は業務として取材などに従事していた。ですか……

第120回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1991/07/04、15期、日本共産党)

○林紀子君 今の話の続きになるかと思いますが、イーグルバーガー・アメリカ国務副長官が在日アメリカ大使館あてに米の部分開放ではだめだ、あくまで関税化だということを文書で求めてきている。我が国の一部には、部分自由化を受け入れれば米を守れるという意見もいろいろ出ているわけですけれども、今回のこの文書というのは、アメリカは米の部分自由化を求めているのではなくて、あくまで関税化で全面自由化だということを求めているという何よりの証拠だと思うわけです。ですから、今大臣からも再度お話がありましたけれども、ぜひ日米首脳会談に総理が出かける前に、またサミットに出かける前に、部分自由化はもちろんだめ、関税化ももちろ……

第120回国会 農林水産委員会 第2号(1991/02/21、15期、日本共産党)

○林紀子君 私はガット・ウルグアイ・ラウンドの問題、特に米の問題をめぐりまして大臣に最初にお伺いしたいと思います。  大臣、就任後いろいろなところで記者会見に臨んだりマスコミに報道をされているわけですけれども、一月六日の記者会見では、「コメでは主張すべきことを堂々と主張している」とお話しになっていらっしゃいますし、また一月十二日に地元入りした新潟市では、日本人が安心していられるのは、主食の米を自給しているからだというふうに記者会見でお答えになっていると報じられています。しかし、一月二十二日の地方農政局長会議では、「「失敗を恐れて問題を先に延ばすことは、ひとまずの安心感を与えるだけだ。きびしくし……

第120回国会 農林水産委員会 第4号(1991/03/26、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は初めに、緊急でしかも重要な問題として、二十一日に行われましたブッシュ・中山会談でのブッシュ大統領の発言をめぐって、大臣にお伺いしたいと思います。  ブッシュ大統領は、アメリカの議会に対日不満があるが、それは貿易問題であると指摘、九一年国際食品・飲料展で米国産米が撤去された問題について、非常に残念であると強い不快感を表明して日本の対応を批判した、こういうふうに伝えられております。しかし、幕張メッセの国際食品・飲料展でのアメリカの米展示問題といいますのは、先ほど大臣の方からもお話がありましたけれども、昨年から大きな問題であった。そして、食糧庁は食管法違反であることを開催前からアメリ……

第120回国会 農林水産委員会 第5号(1991/03/28、15期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは本当にお忙しい中を参考人の皆さんありがとうございました。  日本共産党の林紀子と申しますが、私の質問時間は非常に限られておりますので、全部の皆様方に御質問できませんことをお許しいただきたいと思います。  まず正木参考人にお伺いしたいと思いますが、今回の法改正で同意徴集手続というのが非常に簡素化される、三分の二の皆さんの署名、押印というのが今度は九分の四の組合員の同意を集めればいいということになるんでしょうか。これで本当に組合員の権利が十分保護されるのかどうか、そ の辺についてどうお考えかというのをお聞かせいただきたいと思います。

第120回国会 農林水産委員会 第6号(1991/04/09、15期、日本共産党)

○林紀子君 ただいま細谷理事からの質問もありましたが、日米首脳会談での米協議について、大変重要なことですので、私も質問をさせていただきます。  ブッシュ大統領は米問題について、先ほど外務省からもお話がありましたが、難しい問題であることは承知しているが、ウルグアイ・ラウンド成功のため協力してもらいたいと述べたということです。しかし、この発言は米の市場の早期開放を要求したものだと考えざるを得ません。これに対して総理は、アメリカもEC、日本もそれぞれ困難な問題を抱えている。それらの問題も含めてウルグアイ・ラウンドの中で解決すべく努力していきたいと述べたということです。  しかし、ウルグアイ・ラウンド……

第120回国会 農林水産委員会 第7号(1991/04/12、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は国有林野事業改善特別措置法についてまず質問させていただきます。  今回の改正では、累積債務と経常事業部門を区分する、ここが目玉だということを何度も聞かせていただいたわけですが、これは私たち日本共産党も八七年の改正のときに修正案を出しまして、その一つの大きな柱として長期資金の債務については棚上げし別途処理する、そのために要する財源は一般会計から繰り入れる、こういうことを主張しておりました。ですから、このように今回区分けをしたということは遅きに失したとは思いますけれども、やはりこういう方向でしかなかったんだということでは評価ができるわけですけれども、私はこれを見まして、一般会計から……

第120回国会 農林水産委員会 第8号(1991/04/18、15期、日本共産党)

○林紀子君 参考人の皆様、本当にありがとうございます。私も、もっともっと短時間なものですから初めに質問をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。  まず岸町長さんにお伺いしたいと思いますが、人工林というのが五五%ある町だというふうにお伺いいたしましたが、これから伐採時期を迎えるということですし、八十年の長伐期施業ということでいろいろ努力をなさっているということですが、輸入材の価格とはどうしても競合すると思うわけです。こういう木材価格の低下に対してどのような対応をされているのか、また後継者の問題、通年雇用ができるように町としてどのような努力をなさっているのか、国への率直な御要望も含めてお……

第120回国会 農林水産委員会 第9号(1991/04/23、15期、日本共産党)

○林紀子君 食品流通構造改善促進法は食品流通の基礎法とも言える法律だと思います。それだけにこの法律で、農水大臣は、食品流通審議会の意見を聞いて構造改善基本方針を定めなければならないとなっておりますけれども、審議会がいかに民主的に運営されるかが基本方針の内容を決定することになりますし、将来の食品流通に大きく影響を与えることになると思います。  本法案が大手スーパーへの支援になり、中小小売店の切り捨てに拍車をかけるというようなことはなってはなりません。また、卸売市場の機能の高度化が中央卸売市場への集中につながり、これまた地方卸売市場の切り捨てにつながることでは、生産地、農林漁業振興にとってマイナス……

第120回国会 農林水産委員会 第10号(1991/04/24、15期、日本共産党)

○林紀子君 参考人の皆様にはお忙しい中ありがとうございます。  まず渡邊参考人に三点ほどお伺いしたいと思いますが、先ほど佐藤参考人から、強い馬づくりは人づくりだというお話がありましたが、厩務員など競馬を大もとで支えている労働者の労災事故、これが大変高いということを聞きました。競馬共助会の調べでも、労災発生の頻度をあらわす度数率、美浦、栗東両トレーニングセンターの平均で、一九八九年の数字を見せていただきましたが、三二・五五。労災が多いと言われている建設業でも二・三九ということですから、十五倍だということなんです。ここ数年間見てみても一向に減少しない。この労災事故をなくすためにどのような手だてをし……

第120回国会 農林水産委員会 第11号(1991/04/25、15期、日本共産党)

○林紀子君 今回の法改正に当たっては、競馬の公正確保ということが非常に大きくうたわれておりまして、これは大変重要なことだと思います。しかし、今までの実情を見ますと、きのうの参考人質問でも例を挙げさせていただきましたが、昨年の六月には、大井競馬場を舞台に地方競馬のトップクラスの騎手が、自分が出走するレースの前に勝敗の予想を暴力団員を通じて客に情報を流して現金を受け取ったということで、競馬法違反で逮捕されているという事件がありました。また、その前、一九八八年の四月には、船橋競馬場に厩舎を持つ調教師が暴力団と深いかかわりのある主犯格の男に加担して食品会社を脅迫していた。さらに、この調教師はこの暴力団……

第121回国会 決算委員会 第2号(1991/09/25、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、NTT東京電報センターの問題について、お伺いしたいと思います。  きょうは参考人といたしましてNTTの風木電報事業本部長さんに来ていただいておりますので早速お伺いしたいと思いますが、東京電報センターでは最近派遣会社から常時労働者が派遣をされて仕事をしているということですが、どのような派遣会社から常時何名の派遣労働者を入れて、その派遣労働者はどのような業務に当たっているのかということを、まずお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 まず、基本的なことを教えていただきたいのですけれども、今受け付け業務をなさっているというお話ですが、電報を受け付ける際にはどういうような機械を……

第121回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1991/10/21、15期、日本共産党)

○林紀子君 私はまず、今回の台風でお亡くなりになられた方々、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。  先ほどの御報告でも今回は風台風で電力関係の被害が大変大きかったというお話ですが、私は長期停電と送電線の塩害対策ということについてまずお伺いいたします。  広島県では台風十九号の通過に伴って大規模な停電が起こりました。そして、これが復旧したかに思えた三十日には、二次災害として塩害による再度の停電に見舞われました。病院や交通機関もまたポンプが使えないために水まで出なくなる。生鮮食料品店では冷凍ケースが使えない。新聞は「ハイテク無残」と書きましたが、銀行や郵便局のオンラインシステムもあっ……

第121回国会 災害対策特別委員会 第4号(1991/09/18、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず財源対策についてお聞きしたいと思います。  これは決して手続の問題ではなくて、どの水準まで政府の対策がとられているのか、それを見る上で大変根本的、決定的なことだと思うのでお伺いしたいと思うわけです。  政府の二十一分野九十項目にわたる救済対策のうち、まず、地元の長崎県、島原市、深江町ではどれだけの経費を既に支出しているのか、各省庁にわたってお伺いしたいと思うわけですが、時間の限りがありますので、厚生省にお伺いいたします。  災害救助法などによる炊き出し代、応急仮設住宅の設置、体育館などの避難施設の経費等々あると思うわけですが、これは地元ではどれだけ支出をしているか、そして……

第121回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1991/10/17、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、今回の一連の台風で被災された農家の皆様方、また林業、漁業にかかわる皆様方にまず心からお見舞いを申し上げます。  午前中からの論議の中で、先ほど青森ではついに自殺者も出たというお話を聞きまして大変心が痛みますが、南の方では、果樹の中では特にミカンに大きな被害が出ました。その影響は九州、四国、中国へと広い範囲に及んでおります。私の住んでおります広島では、豊田郡豊町、ここは昔から大長ミカンというおいしいミカンの島として有名なところですが、ここも大変な被害を受けまして、十月の三日にここを訪れたときにはもう島全体が茶褐色に見える。ミカンの島が、そのミカンの木がすべて塩害で火にあぶられた……

第121回国会 農林水産委員会 第2号(1991/09/26、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、本日は養蚕問題に限って質問をさせていただきたいと思います。  最近の生糸価格はキロ当たり一万一千円台まで下落して、養蚕農家が手にする繭価格はキロ千七百円程度となり、農水省が発表しております三千四百七十円という生産費のおよそ半分にも満たない水準となっています。こういうことから、養蚕農家はもちろんのこと、蚕糸業者、製糸業者など関連業者にも大きな影響を及ぼしているのが実態です。  私は先日、日本一の養蚕県である群馬県に参りまして、養蚕農家や製糸業者、県養連の方々と懇談をいたしました。また、前橋の乾繭取引所も視察してまいりましたが、きのう群馬県では晩秋蚕の仮渡金を千七百円と、昨年比五……

第122回国会 農林水産委員会 第1号(1991/12/03、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まずガット・ウルグアイ・ラウンドをめぐって御質問させていただきます。  十一月二十一日の八カ国次官級協議でダンケル事務局長から作業ペーパーが提示され、その中で包括的関税化が明示されたと言われています。そして、二十六日には農業交渉グループの三十六カ国の非公式会合が開かれ、続いて二十八日には公式会合が開かれ、この作業ペーパーについてそれぞれの意見が表明されたということになるわけです。  そこで、この包括的関税化について異議を唱えたり、反対している国は我が国のほかに十四カ国あるというのは午前中の経済局長の御答弁にありましたけれども、今まで日本のマスコミでは例外なき関税化を受け入れな……

第122回国会 農林水産委員会 第2号(1991/12/19、15期、日本共産党)

○林紀子君 ガット・ウルグアイ・ラウンドはいよいよ最終局面になりました。今一番重要なことは、政府が国民に約束したこと、つまり三度の国会決議を体して米は国内産で完全に自給するというこれまでの基本方針を最後の最後まで堅持するかどうか、こういうことではないかと思います。大詰めを迎えた今、改めて大臣の決意をお聞きしたいと思います。  三点にわたってお聞きいたしますが、まず、二十日にドンケル事務局長から示される合意案、これは裁定案という形になるのではないかということが今までの論議の中で交わされましたけれども、ここに例外なき関税化ということが明示されても大臣の決意は変わらないと思いますが、いかがですか。

第123回国会 災害対策特別委員会 第3号(1992/03/06、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、雲仙・普賢岳の土石流対策を聞きたいと思いましたが、今までにお答えがございましたので、次の具体的なお話を聞かせていただきます。  昨年の十二月十三日に長崎県の避難施設緊急整備計画が総理大臣の承認で決定されたということですが、この中のヘリコプターの離着陸用広場の建設、島原市では建設予定地を土石流などの危険からほかの場所に変更したいという意向だということを聞いております。  この避難施設緊急整備計画の変更、これまでも桜島や阿蘇の場合には行われたことがあるということですが、ヘリコプターの離着陸用の広場の変更、場所とともに事業費の問題も絡んでまいりますが、こういうことは認められると思い……

第123回国会 農林水産委員会 第1号(1992/02/28、15期、日本共産党)

○林紀子君 ドンケル最終案に基づく国内保護削減率と国別表ですが、先ほどもこれは提出する時期はよく見きわめなければならないとか、来週中には提出をするというお話もありましたが、この内容についてお聞きしたいと思います。  ドンケル最終案では、国内支持の削減は、AMSによって、いわゆる青の政策を除いて一九九三年から九九年までに二〇%削減するように求められているわけですね。どのような品目をリストに入れるのかということでは、一昨年のオファーで示した十品目に野菜、果実を加えて十二品目にするということは、これは新聞でも報道されておりますが、これでよろしいわけですね。

第123回国会 農林水産委員会 第2号(1992/03/12、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まずアメリカ産米の展示問題についてお伺いしたいと思います。  在日アメリカ大使館のパーカー農務担当公使は、九日の農水省内での記者会見で、来月、四月十四日から十六日に東京で開催されるグレート・アメリカン・フード・ショーにアメリカ産米を展示する意向だと発表したと伝えられております。アメリカ産米の展示をめぐりましては、昨年三月の千葉・幕張メッセに展示を強行したことから、食管法違反だとして撤去を求めた日本側との間で外交問題にまで大きく発展しました。そして、昨年の三月十三日には、農民運動全国連合会などが千葉県警に米国米協議会を食管法違反で告発しております。  警察庁にお伺いいたしますが……

第123回国会 農林水産委員会 第3号(1992/03/26、15期、日本共産党)

○林紀子君 酪農経営は急激に悪化しているという事態につきましては、先ほど来いろいろお話がありました。ぬれ子や乳廃牛の大暴落、その最大の原因は昨年四月の牛肉自由化であったことは明らかだと思います。政府は、牛肉自由化を決定した際、畜産農家には迷惑をかけないと言って国内措置を決めました。しかし、現在、自殺者が出るほど非常に大きな影響を与えております。  私は最近、北海道の酪農家の方にお話を伺いました。その中で、もし負債の償還を入れなければ、それが全くなければまあ何とかやっていけるような状況だ。しかし、負債の償還を入れるともう全くの大赤字でどうにもならない。しくじったらそのとき考えよう、見通しはないけ……

第123回国会 農林水産委員会 第4号(1992/03/27、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は広島県に住んでおりますが、広島県は松林の面積が全国一で、しかも瀬戸内海沿岸部を中心に松くい虫被害が大変大きい場所だということですので、川尻町の野呂山という山の上まで行って現地調査をしてまいりました。県の担当職員の方々や川尻町の町長さんなどにも大変御協力をいただきました。また、筑波にある森林総研で研究者の方々からお話を聞くこともできました。  そこで、こうした調査などをもとにいたしまして質問をさせていただきます。  まず初めに、この特別措置法が制定されてから十五年経過した現時点で、これまでの対策をどのように見るのかということです。  一つの意見として、岩波新書から「日本農薬事情」……

第123回国会 農林水産委員会 第5号(1992/04/07、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まずアメリカ産米の展示問題についてお伺いしたいと思います。  食糧庁は四月一日、この十四日から十六日に東京品川のホテルで開催されますグレート・アメリカン・フード・ショーに、幾つかの条件をつけてではありますけれども、アメリカ産米の展示を許可しましたね。しかし、このアメリカ大使館主催のグレート・アメリカン・フード・ショーはどこから見ても商業目的だとしか言いようがない、こういう展示会ではないかと思うんです。  百四十の食にかかわるアメリカのメーカーや日本代理店、農業団体がここに出展をする。出展する食品、農産物は二千種以上である。そして、この展示会はトレードショーで、その場で日本人バ……

第123回国会 農林水産委員会 第6号(1992/04/16、15期、日本共産党)

○林紀子君 私はまず緊急な問題ですので、グレート・アメリカン・フード・ショーの問題について伺いたいと思います。  四月七日のこの委員会で私はこの問題を取り上げましたけれども、おとといから始まりましたこのグレート・アメリカン・フード・ショー、二日目のきのうの夜、新高輪プリンスホテルで食品関係の業者、輸入業者、ジェトロ、報道関係者、およそ千人を集めてレセプションを行ったということです。会場ではカリフォルニア米でつくられたたる酒の鏡開きから始まりまして、開会直前までは調理関係者は日本のモチ米だと言い張っていたそうですけれども、いざ本番になりましたら司会者がわざわざ大声で本日はアメリカ産のモチ米を使っ……

第123回国会 農林水産委員会 第7号(1992/04/23、15期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは、参考人の皆様には、貴重な御意見をお聞かせいただきまして、ありがとうございます。私に与えられている時間が十分間とますます少なくなっておりますので、申しわけありませんが、全部の参考人の方に御質問できないことをお許しいただきたいと思います。  私も初めにそれぞれ御質問させていただきますので、後ほど順次お答えいただけたらと思います。  まず竹内参考人ですが、今、刈田委員から質問がございましたが、獣医師の卒後教育、生涯教育ですが、先ほど竹内先生が挙げられた二番目の現在の開業獣医師、それに対する講習会ですね、受講率が非常に悪いというようなことも伺っているわけですが、そうした問題に対す……

第123回国会 農林水産委員会 第8号(1992/04/24、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず大臣にお伺いしたいと思います。  それは、どうして四十三年ぶりに今この獣医師法が改正なのかということです。日本獣医師会は一九六〇年代の初めから長年にわたって現行の獣医師法の改正を要望してきたと伝えられております。例えば、昭和五十四年には独自に改正委員会を設置して検討され、獣医師法の改正案並びに獣医療法案というのを明らかにした。また、昭和五十七年には十項目に及ぶ改正要望をまとめ、平成元年の全国大会では改正要望の決議もされております。また、日本小動物獣医師会も昨年の十二月に獣医師法の改正案を明らかにしてまいりました。  こうした経過の中で、農水省はどうして獣医師法の改正案、獣……

第123回国会 農林水産委員会 第9号(1992/05/12、15期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、獣医療法案に対し修正の動議を提出いたします。  その内容は、今お手元に配付されております案文のとおりです。その趣旨と提案理由について、以下御説明申し上げます。  まず第一に、診療施設の構造設備に関しては、すべて省令にゆだねるのではなく、施設名を法案。に明記しています。その理由は、診療施設の構造設備が省令に定める基準に適合しない場合には、開設者もしくは管理者に対して、都道府県知事が使用を制限、禁止し、または修繕、改築の命令を行うことができることから、新たな設備投資を強いられ、経営上過大な負担となるおそれがあるからであります。したがって、診療施設名を明記し、……

第123回国会 農林水産委員会 第10号(1992/05/14、15期、日本共産党)

○林紀子君 農協の広域合併問題についていろいろ論議が行われておりますけれども、私も市町村という行政単位を超えた農協の広域合併について質問していきたいと思います。  一九九〇年度現在で三千五百七十四総合農協のうち、一四・二%に当たる五百八農協が既に広域合併したものであり、二十一世紀までに系統農協では一千農協を目指すという方針を立てましたが、昨年十月の全国大会以降も見直しが進んでいるということです。資料をいただきまして、それを拝見いたしましたら、ことしの四月一日現在、既に三千二百九十四農協になり、どれくらいの数にしていくのかという計画は、全国で七百七十四にしていく、そういう計画だという数字を見せて……

第123回国会 農林水産委員会 第12号(1992/06/18、15期、日本共産党)

○林紀子君 私も、農水省がさきにまとめました「新しい食料・農業・農村政策の方向」、いわゆる新政策の問題と米価との問題について大臣にお伺いしたいと思います。  この新政策の中では大変な問題が示されているのではないかと思うわけですが、「望ましい稲作経営の展望」、いただきました文書で十三ページに書かれておりますが、経営規模は個別経営体では十ヘクタールから二十ヘクタール程度に拡大すること、こういうことを明らかにしているわけです。  私は今広島県に住んでおりますが、例えば中・四国農政局管内、大変ここは平場が少なくて中山間地が圧倒的なところですけれども、この新政策で言われているような十ヘクタールから二十ヘ……


16期(1992/07/26〜)

第125回国会 農林水産委員会 第1号(1992/12/08、16期、日本共産党)

○林紀子君 今回の大臣の訪米、訪欧というのは大変慌ただしく急に決定されたことですね。一たん大臣は訪米、訪欧するという意思表明をなさいましたけれども、その後すぐに打ち消して内閣改造前は無理だとおっしゃっておりましたね。それからまた、きょうは農水委員会があるということは大分前から日程が入っておりました。それにもかかわらず急遠出発をなさるということは、高度の政治的な判断なるものがあったのではないかというふうに思わないわけにはいかないわけですけれども、きのうの夕方宮澤総理とお話をなさったということですが、どういうことを総理からは言われたのか。  また、ドンケル事務局長は例外なき関税化を修正するにはアメ……

第126回国会 災害対策特別委員会 第4号(1993/04/16、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず急傾斜地崩壊対策事業についてお伺いしたいと思います。  建設省では九三年度から第三次急傾斜地崩壊対策事業五カ年計画をスタートさせましたね。制度発足から二十五年たって、整備の進捗状況というのが二二%、百五十万人の人々に恩恵があるという状況で、八割は未着手でまだまだ多くの国民ががけ崩れの災害の危険にさらされているわけです。  そこで、第三次ではがけ崩れ危険箇所およそ八万二千カ所、六百万人の方々が生活しているということですが、これをどれだけ整備する計画かというのを初めにお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 建設省では九一年の十二月二十五日付で急傾斜地崩壊対策事業に関す……

第126回国会 災害対策特別委員会 第6号(1993/06/02、16期、日本共産党)

○林紀子君 雲仙・普賢岳の火山活動は二年半も活動を継続しております。何とかおさまってほしいという願いに反していつ終わるともわからないという状態なわけですけれども、連休初めに起こりました土石流の被害では新たに約五百棟の住宅に被害が出ております。間もなく梅雨入りの時期だということで私も天気予報を見まして、九州地方が雨だ、長崎が雨だという予報を見るたびに本当に不安でなりませんし、住民の方々の不安というのはもうはかり知れないものがあると思います。  本委員会で視察に参りましたときに、私も一緒に行かせていただいたわけですが、そのときあの土石流で荒れ果てた水無川の周辺を見まして、政府の従来の対策の延長では……

第126回国会 農林水産委員会 第2号(1993/03/25、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず、乳価について質問したいと思います。  牛肉の自由化、低乳価政策で酪農生産基盤は弱体化しています。酪農経営は改善しているのかといいましたら、それはもうとんでもないという状況だと思うわけです。先ほど菅野委員が資料として配られました北農中央会の百三十戸の調査結果ですね。私も、北農中央会の皆様からお話を伺いまして、この資料も見せていただいたわけです。  借入金の残高の推移というのを見ましたら、元利償還後の余剰額の推移というのは、平成四年度は少し赤字が減ってはいるということにはなっておりますけれども、しかしそれを積み増した総額の借金の額というのは平成四年度でも三年度に比べましてふ……

第126回国会 農林水産委員会 第3号(1993/03/26、16期、日本共産党)

○林紀子君 まず、私は他用途利用米問題を質問したいと思います。  二月十八日の衆議院農水委員会で我が党の藤田議員が質問をいたしました。その結果、全農は他用途利用米の売買差益について共同計算の結果を公表し、差益額と使途を明らかにし、一九八四年から八九年までの分十五億三千三百万円を農家に還元すると発表いたしましたけれども、全集連ですね、確かに全農と比べて割合は少ないと思いますけれども、これも同じような状況があると思います。これも公表して農民に返すべきだと思いますが、どのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか。
【次の発言】 それはきちんと指導していただきたいと思います。  他用途利用米につ……

第126回国会 農林水産委員会 第4号(1993/03/29、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、きょうは、国が巨額の費用を投じて造成いたしました農地、これはあくまで農地としてきちんと守ってほしい、特に農水省はこの立場にきちんと立ってほしいという願いも込めまして質問させていただきます。  まず、福島市の吾妻小富士地区の国営農地開発事業ですが、これは国が七五%補助して、事業費をおよそ四十億円かけて、四百ヘクタール余りの農地を造成して、一九八〇年度、昭和五十五年に完了しております。当時、百四十九戸の農家がリンゴや野菜、牧草などの営農をしようと意欲に燃えて入植をしたわけですけれども、現況は一体どうなっているか、説明をしていただきたいと思います。

第126回国会 農林水産委員会 第5号(1993/04/08、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず林業等振興資金融通暫定措置法、この基本的な改正点についてお聞きしたいと思います。  先ほども質問がありましたけれども、今回の改正で、第一条の目的、第二条の基本方針の「国内産木材」から「国内産」という言葉が消えまして、「木材」一般に本法が適用されるようになりました。それにより外材にも適用範囲が拡大されるということになるわけですね。先ほどのお答えでは、縦系列の共同では国産材、外材どちらを使うかこだわらない、しかし川上から川下まで国産材をつないでいく、こういう趣旨だというお話があったわけですけれども、それならばなおさら、国内林業振興のための資金融通暫定措置という本制度の原則的な……

第126回国会 農林水産委員会 第6号(1993/04/13、16期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  参考人の皆様、本日はありがとうございます。  私の持ち時間といいますのはたった十分ということですので、申しわけありませんが、全参考人の方に御質問できませんが、あらかじめお許しをいただきたいと思います。  初めに私が質問をざっと全部いたしますので、後で順番にお答えいただけたらと思います。  まず菅原参考人にお伺いしたいんですが、第三回の全国漁協大会では一市町村一漁協ということをイメージして組織再構築構想というのが提案されたと聞いております。しかし、これがなかなか進まない。しかし、この進まない状況の中で、どうして実現できないのか、どうしたらスムーズに……

第126回国会 農林水産委員会 第7号(1993/04/15、16期、日本共産党)

○林紀子君 まず、私は漁協合併についてお伺いしたいと思います。  前回の漁協合併助成法の改正の際に、全漁連では五年間で二百件七百組合の合併を計画し、当時の水産庁長官は、非常に大きな数字だけれども、お互いに汗をかいてそういう方向に邁進したいとお答えになりました。ところが、この五年間の実績を見ますと、二十三件八十一組合、合併は極めて低調で、達成率は一一・五%ということになっておりますね。  先ほども質問がありましたけれども、この原因はどういうものかというのをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、そういう原因に対応した解決策というのが零細な漁協を合併していくという上には大事なんだと思……

第126回国会 農林水産委員会 第9号(1993/04/22、16期、日本共産党)

○林紀子君 私も今回の法改正、超過累進方式の廃止についてまずお伺いしたいと思います。  前回の改正、昭和六十年の当時、経済局長は村沢議員の質問に答えて、「現時点で予想をしがたいような非常に大きな変化というようなものが起きれば別でございますけれども、そのような変化がない限りにおきまして、この国庫負担の仕組みというものを堅持をしていくつもりでございます。」というふうに答弁なさったという、私もこの前回の改正時の当委員会での論議というのを全部読ませていただきましたので、この部分大変注目をいたしまして、けさほど来からの論議も大変注意をして聞いていたつもりです。  先ほど、大臣の方から今回のこの超過累進方……

第126回国会 農林水産委員会 第10号(1993/05/11、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず大臣にお伺いしたいと思います。  JA全中の石倉常務は、昨年四月二十八日の農業新聞、「新政策への注文」というシリーズの中で、「前川リポート・臨調答申に基づく昭和六十一年の農政審答申「二十一世紀へ向けての農政の基本方向」は、まさしく臨調答申の農業版そのものであり、価格引き下げなどに象徴される合理化路線が、今日のわが国農業・農村の危機的状況を加速させてきた。 その路線を「反省」することが先決で、「新政策」の枠組みの大前提としなければならない。」、こう述べております。  大臣、新政策はこうした反省の上に立って行われたものなのか。石倉常務が指摘したこのことに対してどのようにこたえ……

第126回国会 農林水産委員会 第12号(1993/06/01、16期、日本共産党)

○林紀子君 私はまず初めに委員長にお願いをしたいと思うんですが、きょうから審議が始まりましたこれらの法案というのは今後の我が国の農政上極めて重要な位置づけがされております。これはきょう御出席のどの委員の方もそれから政府も同じ認識だと思うわけです。  ところが、今回三本の法案が一括処理されるわけで、小会派、私はわずか七十分の審議時間しかないわけです。ですから、七十分割る三にいたしますと一本二十三分ちょっとしかない。そういうことではふだんの審議時間より少ないということになってしまうわけです。重要法案に見合った十分な審議時間を確保して審議を尽くすように委員長にまずお願いしたいと思いますが、いかがです……

第126回国会 農林水産委員会 第13号(1993/06/02、16期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは参考人の皆様本当にありがとうございました。私は短時間しかございませんので、申しわけありませんが全員の皆様にお伺いできませんことをおわびしておきます。それから、最初にそれぞれ質問を申し上げますので、質問が終わりましたら、順次お答えをいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、小林参考人にお願いいたします。  今回の本案によりますと、市町村長の役割というのが大変大きいと思います。経営基盤強化法案では、承認市町村が基本方針を定め、認定農業者を決めるということになっております。また、特定農山村活性化法案では、中山間地域の市町村……

第126回国会 農林水産委員会 第14号(1993/06/03、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず、機械化促進法に関してお伺いしたいと思います。  今回の改正で生研機構と民間企業の共同出資で高性能農業機械の開発、実用化を図ることになっているわけですが、この実用化の中心点というのは金型の共用ということになると思うわけです。しかし、現実問題としてこの金型の共用というのが本当に可能なのかどうなのか。現在の農業機械はメーカーごとに苗を植えるところから刈り取りまで一貫した開発を行っております。これは、農業機械メーカーは生き残りをかけてこういうことをやっているということですから、このような業界の中で果たして可能なのかどうか。  また、機械化ということになりますと、野菜の栽培方法も……

第126回国会 農林水産委員会 第15号(1993/06/04、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、農業経営基盤の強化のための関係法律の整備に関する法律案並びに特定農山村地域における農林業等の活性化のための基盤整備の促進に関する法律案、この二法案に対しまして反対の討論を行います。  まず、農業経営基盤の強化のための関係法律の整備に関する法律案についてです。  反対の第一の理由は、農地法等を改悪して農業生産法人及び農事組合法人の事業及び構成員の要件を大幅に緩和し、企業の農業と農地への参入を容認することは、農地はみずから耕作する者が所有するというこれまでの農地制度の基本である自作農主義を崩し、家族農業の否定につながるものであり、認めることはできません。農業……

第126回国会 農林水産委員会 第16号(1993/06/10、16期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは、参考人の皆様、お忙しい中を本当にありがとうございました。私の持ち時間というのが十分しかありませんので、全員の方に御質問できませんので、あらかじめお許しいただきたいと思います。そして、初めに質問を申し上げますので、その後順次お答えいただけたらと思うわけです。  最初に、郷田参考人にお伺いしたいんですが、綾町をどんなふうに御苦労なさって有機農法の町にしていったかというお話、私も感動を持って聞かせていただいたわけですが、最初のお話のときに、有機農法というのは土づくり、生産、出荷というところが一つの流れであるというお話を聞かせていただきました。……

第126回国会 予算委員会 第14号(1993/04/02、16期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子と申します。きょうはありがとうございます。  まず、刑事被告人に関する問題ですけれども、捜査中は捜査機関に任せるのが効率的であるというふうにおっしゃいましたけれども、捜査と国政調査権は目的も調査の範囲も異なるところがあると思いますし、また、よく御存じのことだと思いますが、参議院のロッキード特別委員会におきまして当時の稲葉法務大臣は、刑事被告人を「理論的には証人として喚問することも十分可能だと私は思っております」というふうにお答えになっております。  本来、この二つのことは車の両輪のごとく両立して機能するのが正しいのではないかと思うわけです。具体的にも、ロッキード事……

第127回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1993/08/31、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は初めに、今回の北海道南西沖地震や鹿児島県の集中豪雨で亡くなられた方々、また被災された方々に心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。  今までの委員の皆様方の御質問と重なる部分がありますので、私はお願いをしておきました質問の順番をちょっと変えまして、まず地震津波観測体制の強化というものについてお伺いしたいと思います。  初めに、上原国土庁長官にお伺いをしたいのですが、今年度は第六次地震予知計画の最終年度に当たり、来年度から開始される第七次予知計画の建議が測地学審議会から行われております。このうち第四次予知計画では、「社会の要請に応え、防災に貢献する予知の実用化を推進する……

第128回国会 災害対策特別委員会 第2号(1993/11/05、16期、日本共産党)

○林紀子君 ことしの冷夏、長雨、台風十三号の農産物被害は一兆二千百二十二億円に上るということを昨日農水省は発表なさいました。過去最悪の規模だということで、私は被害に遭われた皆様方にまず心からお見舞いを申し上げたいと思います。  きょうは農産物被害を中心にお聞きをしたいと思いますが、まずその前に、基本的な問題として国土庁長官にお伺いいたします。  八月三十一日に開かれました当委員会で、私は土地や家屋、家財に対する個人補償制度を検討していくべきではないかと質問をいたしました。これに対しまして長官は、「勉強すべき点は将来課題として勉強することはいいのじゃないか」というふうにお答えくださいました。現在……

第128回国会 大蔵委員会 第2号(1993/12/14、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、農業共済再保険特別会計の特別措置に関する法律案、これについてお伺いしたいと思います。  まず、法案の審議に当たりまして、改めてことしの大冷害などで農業災害に遭われた農家の方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。大蔵省は、従来から再保険金の不足財源は一般会計による繰り入れで補てんしてきた。それにもかかわらず今回は異例のやり方で資金運用部資金から借入金で賄おうとしているわけです。安易に資金運用部資金に依存するやり方というのは今までもいろいろ批判があったところです。  そこでお伺いしたいのですが、今回の措置は例外であり、原則は一般会計から繰り入れることに変わりはない、こういう……

第128回国会 農林水産委員会 第2号(1993/10/22、16期、日本共産党)

○林紀子君 ことしの百年に一度と言われる大冷害に当たり、私どもは九月初めから東北、北海道また私が住んでおります広島を初め全国各地の被災地を訪れましてたくさんの皆さんの要望を聞き、大臣にも申し入れを行いました。また、農水省に対しましても何度となく要請もしてまいりました。改めて、被災されました農家の皆様方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。  そこで大臣にお伺いしたいのですが、今冷害に苦しんでいる農民の間では凶作は天災だ、しかし米不足は人災だと、こういう声が大きく広がっているということです。私のところに要請に来られた宮城県の農協婦人部のある女性は、今までの政治を恨みますと一言おっしゃいました……

第128回国会 農林水産委員会 第3号(1993/10/28、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、細川総理大臣に対して質問をいたします。  まず、一昨日、二十六日に行われました衆議院の農水委員会での総理の答弁に対しまして、日本農業新聞は次のように書いております。「とくに政治改革では「政治生命」をかけると明言している首相が、「米問題でも政治生命を」と共産党の藤田氏に迫られたのに対し、明言しなかったことは政治改革ほど首相に情熱がないのではと受け取られかねない。」  これは米の例外なき関税化に反対する農民、国民の思いです。  そこで、改めてお伺いいたします。  総理は、政治生命をかけて米の関税化を拒否するとはっきりおっしゃっていただけませんか。

第128回国会 農林水産委員会 第4号(1993/11/09、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、時間がありませんのでずばり大臣にお伺いしたいと思いますが、今回の訪欧の目的は国内向けの世論対策だったのかということです。  ECのシュタイヘン農業担当委員付の報道官は、今回の農相の訪欧は国内向けの世論対策ではなかったかと語ったと伝えられておりますし、また各マスコミも、「「最後まで粘っていることを内向きにアピールするためのアリバイづくり」との見方を裏付けた格好だ。」、「「最後のお願い」をしておくという国内向けの色彩が強かった。」、「政府としては、ギリギリまで日本の主張を伝えたという姿勢を、むしろ国内に示すことが重要だった。」などなどと書いているわけですけれども、そのとおりではな……

第128回国会 農林水産委員会 第5号(1993/12/09、16期、日本共産党)

○林紀子君 私もドゥニ調整案について大臣にお伺いしたいと思います。  このドゥニ案は国会の三度の決議に反するものですね。
【次の発言】 先ほど大臣は同僚委員の質問に対して、国会決議を持って交渉をしてきた、こちらからメニューを持って交渉に当たるのではなくて、国会決議の枠組みを破って交渉すべきではないと。今度はまとめ役のあなたがアクションをしなさいということで、それが出てきたのがこのドゥニ案だとおっしゃいましたね。  国会決議を持って交渉をした結果、国会の決議に傷がつくようなドゥニ案が出てきたわけですから、そうなったら当然の帰結としてこのドゥニ調整案というのはきっぱりと拒否をするしかない、そう思い……

第129回国会 災害対策特別委員会 第4号(1994/06/21、16期、日本共産党)

○林紀子君 私も雲仙・普賢岳の問題から質問させていただきたいと思います。  既に三年が過ぎましたが、被害は水無川から中尾川、そして有明町の湯江川へと広がっています。梅雨に入りまして土石流も大変心配です。島原、深江の約八百世帯、三千人以上の住民が一千日以上もプレハブの仮設住宅で不自由な生活を強いられております。  先ほどから、長官は災害対策基本法にのっとっての対策ということをおっしゃっているわけですけれども、地元の住民の皆さんや日本弁護士連合会などが強く求めているように、災害対策基本法をもとにした現行法の体系では既に限界に来ていると思うわけです。どうしても特別な立法措置が必要だということを私はこ……

第129回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1994/07/06、16期、日本共産党)

○林紀子君 私はまず初めに、諮問されました今回の米価について一言申し上げたいと思います。  今まで私たち日本共産党は、米を生産する農民に他産業で働いた場合と同じ程度の労働報酬を補償すること、このことを強く主張してまいりました。    これは農家の生産意欲を保障し、担い手を確保する基礎的な条件であり、社会的な公正という意味からも当然であると思うからです。国産米の増産と安定供給が今多くの国民の要求になっています。この立場から、据え置きではなくて、生産者米価の大幅な引き上げこそ必要だということを強く申し上げておきたいと思います。  質問に入りますが、ことしの一月七日、自民党は本院に農水大臣畑英次郎君……

第129回国会 農林水産委員会 第2号(1994/03/17、16期、日本共産党)

○林紀子君 今、日本じゅうが米を買うために大変な状況になっております。私たちのところにもたくさんのファクスや電話が寄せられておりますし、マスコミでもいろいろ報道されております。ところが政府は、これは消費者の買いだめのためだ、国産米信仰があるからだ、やみに流れて農民が米を出さないからだ、こんなふうにこうした事態を招いた責任を消費者や生産者に押しつけて、国民の気持ちを逆なでするような発言もあったわけですね。  そこで、私からも大臣に、こうした大変な状況になった責任、これをどう考えていらっしゃるのかということをぜひまず初めに伺いたいと思います。

第129回国会 農林水産委員会 第4号(1994/04/27、16期、日本共産党)

○林紀子君 近年、森林や水資源など環境問題への社会的関心が高まりまして、水源地域へのゴルフ場、廃棄物の処理場建設など、水質悪化を引き起こす開発には厳しい批判が高まっています。  こうした施設建設に伴う保安林解除の審査について、まずお伺いしたいと思いますが、林野庁は関係住民の意見を十分反映させるためにどういう手だてをとっているのか、お聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 今お話がありましたが、実態は、代表者の同意書を添付する、それだけで済まされている場合というのが往々にしてあるということを聞いておりますけれども、反対意見がある場合は、それも含めてきちんと記載するようにということを引き続き……

第129回国会 農林水産委員会 第6号(1994/06/03、16期、日本共産党)

○林紀子君 私も麦価の問題から伺いたいと思います。  きょう米価審議会が開かれ今年産の生産者麦価が決定するわけですけれども、この決定は羽田内閣が誕生して最初の決定です。また、ガット協定に調印して最初の決定であるという点で大変重要な意義を持っていると思います。  しかし政府の諮問というのは、基本価格は引き下げる、調整額二十七円を上乗せして据え置きという諮問だというふうに伺っているわけですけれども、ガット合意受け入れで今農家にはあきらめが広がっておりますから、今回の決定に当たりましては、特に農家が意欲を持って生産できるようなそういう引き上げというのがぜひ必要だと思いますが、大臣はいかがですか。

第129回国会 農林水産委員会 第7号(1994/06/22、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、質問に先立ちまして当委員会の運営について一言申し上げたいと思います。  今回三本もの法案をたった二時間で一括審議することは、審議の時間が十分に保証されておりません。全く審議を軽視するも甚だしいものと言わなければならないと思うわけです。今後二度とこのようなことがないように、特に委員長にお願いしたいと思います。  まず、農業改良助長法について質問いたします。  私はさきに埼玉県の熊谷普及所と北部蚕業指導所を視察してまいりましたが、こうした調査も踏まえてお聞きしたいと思います。  まず大臣にお伺いしたいのですが、昨年十二月には農蚕園芸局長の私的諮問機関である新普及事業研究会の報告と……

第129回国会 文教委員会 第4号(1994/06/20、16期、日本共産党)

○林紀子君 質問が重なる部分もあるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。  私も、まず原爆ドームの世界遺産登録の問題についてお伺いしたいと思います。  ただいま大臣から、総理の積極的な姿勢を踏まえて検討する旨のお答えがありましたので、私も大変心強く思っているわけですが、この世界遺産に推薦するにはまず国内で文化財の指定が必要だということを聞いております。そして、推薦の締め切り日というのは十月一日だということも伺っているわけですが、来年は被爆五十周年です。国の姿勢を示すためにも、五十周年には日本の政府は世界遺産にこの原爆ドームを推薦していたということが言えるように検討を急いでいただきたい……

第131回国会 厚生委員会 第11号(1994/12/08、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は広島に住んでおります。被爆者の願い、被爆者の声を受けて、総理に質問をいたします。  原爆郵便切手問題をめぐって、アメリカの原爆投下をどう見るか、これが改めて問われております。昭和天皇は、原爆投下はやむを得ないことと述べました。そして、自民党政府も被爆国民の政府でありながらそういう態度をとってきました。ですから、ブッシュ前大統領が広島、長崎への原爆投下は正しかった、こんな暴言を吐いたときにも、当時の宮澤内閣はこれに抗議しない、こういう態度を表明してこの発言を事実上容認いたしました。ですから、こういう態度をとってきたから今度の原爆切手発行のような事態になったということも言えるのでは……

第131回国会 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会 第2号(1994/11/24、16期、日本共産党)

○林紀子君 本日はありがとうございます。日本共産党の林紀子でございます。  今、いろいろ御意見をいただきましたが、もう少し詳しくお聞きしたい点がありますのでお尋ねをしたいと思います。  それは新食糧法案、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律案、私たちもけさその趣旨説明をこの委員会で聞いたわけですけれども、ここは大変問題点がいろいろあると思います。  まず輸入をうたう。これは祖父条項が廃止されて、ガットの加入時にあった国内法まで全部改正または廃止をしなければいけないという状況になったためにこういうことになっているわけです。その新食糧法案の中で、特に政府の米の全量管理というのを放棄いたしまして……

第131回国会 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会 第3号(1994/11/30、16期、日本共産党)

○林紀子君 参考人の皆様、きょうはありがとうございます。日本共産党の林紀子でございます。私に与えられております時間が十分ですので、全員の皆様方に御質問できませんのであしからず御了承いただきたいと思います。  そこで、まず高野参考人にお伺いしたいのですが、ただいまの刈田委員の質問と重なる部分もあるかと思いますけれども、ウルグアイ・ラウンド国内関連対策について七兆二千百億円というものが出てきたと。しかし、これを見てみますと、一番農家の方たちが願っていらっしゃる価格保障というところにはほとんどこのお金が使われないという、そういうことになるのではないかと思うわけです。  農業協定では、補助金などの国内……

第131回国会 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会 第5号(1994/12/06、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、きょうは農業協定を中心に質問させていただきたいと思います。  まず、外務大臣にお伺いしたいのですが、農は国のもととは古くから言われている言葉ですが、村山総理大臣は衆議院の特別委員会でも、またきのうの本委員会でも農業部門についてはWTO協定を受け入れれば大変我が国にとって厳しいものになる、こういう認識を示されましたけれども、外務大臣はこの農業分野についてはどのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか。
【次の発言】 農水大臣にはもう少し細かくお聞きしたいと思います。  この協定を批准することは、米の実質関税化を初め重要基幹作物の総自由化を招くことになるのではありませんか。……

第131回国会 農林水産委員会 第3号(1994/11/02、16期、日本共産党)

○林紀子君 政府は、年金制度を雇用促進的な仕組みにするとして、定年を過ぎても働かなければ生活できない状況に高齢者を追い込もうとしています。今回の改正で最も重大な問題は、年金支給開始年齢を六十五歳にするというものだと思います。ところが、農林漁業団体ではまだ六十歳定年制すら実現しておりません。  農林年金の調査によりますと、昨年一月一日現在の定年の年齢は、男性で五十九・四歳、女性で五十九・一歳となっております。この数字だけ見ますと、もうほぼ六十歳だということになるかと思いますけれども、今までの経過を見てみますと、一年平均の伸びは〇・一歳から〇・三歳、五十五歳から六十歳へと定年が五歳延びるのに二十年……

第132回国会 災害対策特別委員会 第4号(1995/02/15、16期、日本共産党)

○林紀子君 今、被災地で緊急に求められている問題といいますのは、避難所の生活の改善、それから医療の問題だと思います。きょうは私は、この点に問題点を絞りましてお伺いしたいと思います。  まず、ボランティアで被災地に入ったお医者さんからお聞きした話なんですが、被災者が高齢なお年寄りや以前から病気を思っていた人などもいて、保険証を失って現金も心細い、こういう経済的な理由から自己負担のかかる病院などで十分な治療を受けようとしない、そしてそのうち病気が重症化してしまう。ある病院では、肺炎患者一週間に十六人の方々が入院してきたけれども、そのうちの十二人が避難所から入院してきた方だというふうに言っております……

第132回国会 災害対策特別委員会 第5号(1995/02/21、16期、日本共産党)

○林紀子君 五千四百名を超える犠牲者を出した阪神大震災から一カ月が過ぎ、改めて深い悲しみと復興への思い、願いが広がっています。  ほとんど焼け野原と化した長田区菅原通がある地域で十八日には合同慰霊祭が行われました。被災者は「いつの日か誇れる街ができるまで、力強く生き抜くことがすべてです。と弔辞を読み上げたということです。  こうした被災者の願いにどうこたえていくのか、今私たちにも政府にも求められていることだと思います。  私たち日本共産党は、二月十日に「阪神大震災の復興対策をどうすすめるべきか。という提案を発表しましたが、復興の基本は何よりもこうした被災者の生活を再建する土台を築くことであり、……

第132回国会 災害対策特別委員会 第6号(1995/02/27、16期、日本共産党)

○林紀子君 私も、厚生省の方にまず数字だけで結構ですのでお知らせをいただきたいと思います。  災害弔慰金法に基づいて、亡くなられた方には災害弔慰金が、そしてけがをされた方には災害障害見舞金が支給されるということになっておりますけれども、現在何名の方にどのくらいの額が渡されたのか、数字だけで結構ですのでお知らせいただきたいと思います。
【次の発言】 今お聞きいたしました数字といいますのは、全被災者の数に比べましたら大変わずかな数でしかないわけですね。先ほど江本委員への回答に、兵庫だけでも十五万一千棟の家屋の被害があるというお話がありました。集合住宅もあるわけですから、世帯にするともっとたくさんの……

第132回国会 災害対策特別委員会 第8号(1995/03/15、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、以下、意見の表明を行います。  私は、本法律案がさらに五年間延長され、引き続き東海地域の六県百六十七市町村において、避難地、避難路、消防用施設、公的医療機関や社会福祉施設、砂防、地すべり防止など緊急整備事業が進められることに対して賛成するものです。  そしてこの法律案については、成立当初から私たちは次の三点を強く要望してきました。第一に、本法の対象地域を、少なくとも地震予知連絡会が要注意地域として指定した二つの観測強化地域と八つの特定観測地域にまで広げること。第二に、対象事業の拡充を図ること。第三に、新たな事業計画の作成に当たっては、地元の要望を酌み尽く……

第132回国会 災害対策特別委員会 第9号(1995/04/28、16期、日本共産党)

○林紀子君 震災から百日がたちました。しかし、今なお、およそ四万七千人余りの被災者の方々が避難所での生活を余儀なくされております。  先ほど小里大臣からもお話がありましたが、けさ阪神大震災復興対策本部が国会内で開催されたということですが、その復興基本方針の第一点といたしまして、早期に避難所を解消し被災地の生活平常化を支援する、こういうことを決められたというふうに報道されております。私も、もう百日を超える避難所生活というのは想像を超えるようなものですので、この避難所の解消というのは一日も早くしていただかなければならないと思うわけです。しかし、それではその基本には、希望する被災者全員が入居できる仮……

第132回国会 災害対策特別委員会 第10号(1995/06/07、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、まず今回の改正案の七十六条について質問したいと思います。  通行規制の除外対象車両として緊急通行車両を政令で明記することとこの七十六条ではなっておりますけれども、それでは特別な場合の自家用東が緊急通行車両に当たるのかどうかという問題です。衆議院の議論の場では、現場で判断して運用することも実際にはあり得るというお答えだったわけですが、例えばけが人の搬送というのはもちろんこの緊急通行車両に当たると思うわけですが、それでは災害弱者と言われる老人や幼児、障害者などが避難する場合はどういうふうになるか、お聞きしたいと思います。

第132回国会 災害対策特別委員会 第11号(1995/06/09、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、三月十五日のいわゆる地震財特法の意見表明で、本委員会で、第一に対象地域を広げてほしい、第二に対象事業の拡充を図ってほしい、第三に地元の要望を酌み尽くした防災整備計画にするとともに、必要な予算の確保を図ってほしいということを申し上げたわけですが、今回のこの地震防災対策特別措置法案ではこの点に関して留意されているということで賛成できるものです。しかし、さらに充実させるべき点、また、はっきりさせておきたい点がありますので御質問させていただきたいと思うわけですが、まず、提案者であります衆議院の日野委員長にお伺いいたします。  今回の法案を提出するに当たって、報道によりますと、研究者に……

第132回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1995/06/29、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、国会に送っていただいてからこの六年間、農水委員一筋に活動してまいりました。この委員会の場でも八十回を超える質問をしてきたわけです。そして、北海道は宗谷の酪農地帯から沖縄の石垣島まで全国を視察して、農民と話し合ってまいりました。そして感じるところは、日本農業はますます深刻になるばかり、農業再建の展望が見出せないでいるのが現実の姿です。そしてその根本は、米の輸入自由化はしないという選挙公約やまた三度の国会決議に反してWTO農業協定を批准した、ここにあると思うわけです。  そこで、改めて大臣にお聞きしたいと思います。WTO農業協定について選挙公約や国会決議に沿って改定を求めていく考……

第132回国会 農林水産委員会 第2号(1995/02/09、16期、日本共産党)

○林紀子君 今回の阪神大震災でお米の小売業者も大変大きな被害を受けたということです。亡くなった方も二十一名もいらっしゃる。全壊は二百二戸、半壊六百四十一、一部半壊五百八十三、計千四百二十五店、兵庫県の小売業者の三四・七%、神戸市内だけ考えると五〇%にも上るのではないかと思います。そして、ある病院では二月から県の給食給与がストップされた。病院に入院している人は被災者ではないから災害救助法の適用外だと言われ、しかも従来取引していた小売からお米を買おうと思っても店が壊れて営業していないため困っている、こういうことです。  現在はガス、水道が復旧していないために食料援助に頼っているところが多いわけです……

第132回国会 農林水産委員会 第3号(1995/02/17、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、きょうは規制緩和とWTO農業協定について御質問したいと思います。  政府は、行政改革推進本部を設けて三月末までに規制緩和推進五カ年計画というのをつくろうとしているということですが、農水省としてはどのような項目について規制緩和を行おうとしているのか、まずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 この行政改革推進本部には、民間の声を反映させるということで規制緩和検討委員会というのが設けられ、十五日に意見報告を提出したということですが、これを見ますと、これは新聞情報なんですが、食糧管理という項目がありまして、さらなる規制緩和というのをここで要求している。それとともに、農産物価格の見直……

第132回国会 農林水産委員会 第4号(1995/02/21、16期、日本共産党)

○林紀子君 今回の改正案では、都道府県の合併推進法人が固定化債権の買い取り業務を行えることになります。この点に関連して質問したいと思います。  まず、推進法人が固定化債権を買い取るということになっていますが、しかしその実態は、推進法人が買い取る資金、これは不良債権を持ち込んだ農協からの融資で調達する、こういうことになっているわけですね。ですから、つまり農協が自分の債権を自分の金で買い取る、こういうことにすぎないんじゃないかと思うわけです。ですから、たとえ合併は促進できたとしても、農協そのものの経営を改善するということにはつながらないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

第132回国会 農林水産委員会 第6号(1995/03/16、16期、日本共産党)

○林紀子君 今回の改正で女性に農業者年金加入の道が開かれました。今まで農業関係者の多くの方たちがこの女性の年金権を求めてきましたし、私たちもこのことを願ってまいりました。ですから、今回の改正はこうした多くの方たちの願い、運動の成果だと思うわけです。しかし、これは手放しで喜べないというところがあるわけです。高いハードルがあると思うわけです。  その第一は、夫婦二人で一ヘクタール以上の農地所有が必要であること。夫が強制加入者の場合、配偶者が三十アール以上の農地の所有者、こういう場合には最低夫婦二人で八十アール以上、こういうことであれば加入できるということだと思いますが、しかし、それでも八十アール以……

第132回国会 農林水産委員会 第7号(1995/03/17、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は三月上旬、長崎県の対馬に参りまして、県の支庁、海上保安部、上対馬町、そして各漁協をお訪ねいたしまして、組合長さんや漁民の方々と懇談してまいりました。  韓国漁船による不法操業、そして密漁、本当に深刻な状態です。水産庁長官も昨年の秋おいでになったということですから、御認識は同じことだと思いますけれども、灯をともした十九トンのイカ釣り船の下にはたくさんの魚やイカが集まってくる。そこにねらいをつけて五十トンから百トンという大きな韓国漁船がまき網で根こそぎ持っていってしまう。その上漁具にも被害を受ける。取り締まり船が近づくと、竹や鉄パイプ、乾電池を投げて襲いかかる。船名はグリスで隠ぺい……

第132回国会 農林水産委員会 第8号(1995/03/28、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、二月十七日の当委員会で、WTO農業協定でのAMS二〇%削減につきまして、加工原料乳の不足払い制度、これは黄色の政策だから削減を求められるのではないかとお聞きいたしました。そうしましたら、高木畜産局長も東経済局長も、今回のAMSというのは個別産品で考えるのではない、六年間での二〇%削減ということは、我が国はそれを既にクリアしている、だから、この六年間どうということはないというふうにお二人とも口をそろえておっしゃったわけなんです。  ところが、きょうはちょうど福島審議官に来ていただいておりますので、じかにお伺いできるんですが、一月の九日に札幌で講演をなさったということで、その中で……

第132回国会 農林水産委員会 第11号(1995/05/23、16期、日本共産党)

○林紀子君 参考人の皆様、きょうはありがとうございます。私も時間が大変短いので、最初にそれぞれ四人の皆様方に質問をさせていただきまして、その後順次お答えいただけたらと思います。  まず、高野参考人にお伺いしたいのは、計画外流通についてはコントロールも罰則もないので、大きな資本が買い占めにかかったらどうなるかは大きな問題だというふうに御発言なさったというものを私も見せていただきました。全中は今JAグループのRICE戦略を組織討議し、計画流通米の確保、出荷積み上げ運動、こういうものを呼びかけているということです。  そこで、お聞きしたいのは、計画外流通米を出さないようにするためにどのような対応をさ……

第132回国会 農林水産委員会 第12号(1995/05/25、16期、日本共産党)

○林紀子君 新食糧法が成立し、米の流通の新しいシステムでは、生産者、消費者が自由に取り扱い、消費することができる計画外流通米が流通することになりました。この計画外流通米については、検査義務を外し任意検査にするということになっているわけですね。  そこで、まず大臣にお聞きしたいのですが、本法の解説書によりますと、その初めに「農産物検査の意義」ということで次のように書かれております。  米麦など「農産物の検査については、取引きの公正、円滑を図るとともに、規格を定め検査することによってあわせてその品質の改善、向上を積極的に図ろうとする指導的な意義が含まれており、取引きの公正、円滑とともに、取引関係者……

第132回国会 予算委員会 第2号(1995/02/08、16期、日本共産党)

○林紀子君 私は、今回の地震で亡くなられた五千名を超える方々に深い哀悼の意を表します。そして、被災に遣われ必死に頑張っていらっしゃる皆様方に心からお見舞いを申し上げます。また、多くの自治体関係者や若者を初めたくさんのボランティアの皆さんの献身的な姿、助け合いは本当に感動的なものです。改めて心から敬意を表したいと思います。  住居を失った被災者の避難生活は既に三週間を過ぎました。一日も早くすべての被災者に住居を確保すること、これは本当に緊急の課題だと思います。  西宮市の小学校の校庭で車の中で避難生活を続けている方は、早く家が欲しい、ゆっくり寝たい、申し込んだ仮設住宅だけが頼りだと言っています。……

第132回国会 予算委員会 第12号(1995/03/13、16期、日本共産党)

○林紀子君 私もまず大蔵大臣にお伺いしたいと思います。  本日の処分発表によって、大臣が今まで繰り返してきた節度は超えていないという言い分が無責任かつ事実とは違ったことが鮮明になりました。  そこで、二つほどお伺いしたいと思いますが、まず一つは、マスコミ報道が田谷氏や中島氏について指摘した中には正確なところが幾つかあったということですか、  それから次に、少なくとも閉会に対してこれまでの答弁についてもっとはっきりと謝罪すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
【次の発言】 有働委員から関連質問をお願いいたします。
【次の発言】 私は、核兵器の問題を中心にお伺いしたいと思います。  ことし……


18期(1998/07/12〜)

第143回国会 文教・科学委員会 閉会後第1号(1998/11/24、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、きょうは国立大学附属病院で働く看護婦さんの夜勤について御質問したいと思います。  先週、私は山口大学附属病院を訪れましていろいろお話を聞いてまいりました。昨年は夜勤が平均で一人月九・七回、ことしの十月は九・九回、これは平均ですから月に十二、三回という人もいるし、一番多い人は十六回も夜勤をする。この数字には病院当局もびっくりしたという驚くべき実態でした。そして過去三年間に、定年を除いておよそ百人が退職して四分の一強が入れかわっているというのも、その勤務の厳しさを反映していると思います。  しかし、これは山口大学附属病院だけではなくて、これは九……

第143回国会 文教・科学委員会 第3号(1998/09/24、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  質問に入ります前に一点、緊急な要請、お願いをしたいと思います。  それは台風七号にかかわってですけれども、お亡くなりになった方、また大変な被害を受けた方には心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思いますが、この台風七号は風台風ということで、国の指定の文化財というのも随分大きな被害を受けたということです。新聞やテレビを見ましたら、あの奈良県の室生寺の五重の塔が無残な姿をさらしておりましたけれども、この補修の財政的な措置、これを急いで講じていただきたい、このことをまず最初に御要請申し上げまして、質問に入らせていただきたいと思います。  私は、まず、……

第143回国会 文教・科学委員会 第5号(1998/10/15、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、使用済み核燃料容器のデータ改ざんにつきまして質問したいと思います。  今までの報告ですと、これは構内用とか海上運搬用全部含めますと四十四基のうち三十八基、八〇%を超える容器のデータについて改ざんとか捏造が行われていた、こういう異常な事態が明らかになりました。  九五年には動燃の「もんじゅ」ビデオの改ざん、昨年三月には動燃再処理施設の爆発事故でのうその報告、昨年の九月には日立の原発の配管溶接検査データの捏造、そしてそれに続く今回の事件ということになるわけです。  こういう事件を見ておりますと、安全と信頼が最も求められる原子力事業の分野で、うそ……

第145回国会 議院運営委員会 第44号(1999/08/09、18期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました国旗及び国歌に関する法律案、いわゆる日の丸・君が代法案を緊急上程し、本日の本会議の議題とすることに反対の意見を表明します。  先ほど、日の丸・君が代法案についての公聴会が開催されましたが、公聴会の後、わずか一時間余りの審議で委員会採決を強行し、その上、この議院運営委員会で日の丸・君が代法案を緊急上程して本会議で採決をしようというのです。  本院の過去の歴史をひもといてみても、およそ公聴会開催当日に委員会採決を行った例などというのは、当然のことながら、過去四十年間さかのぼっても全く見当たりません。  公聴会開催の意義は、利害関係者ま……

第145回国会 交通・情報通信委員会 第2号(1999/03/09、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私も大臣の所信表明、見せていただきました。この所信表明では、交通運輸における規制緩和を積極的に進めると大臣は述べられ、鉄道、航空、旅客自動車など各分野の規制の緩和を図るとなさっていらっしゃいます。  私たちは、規制緩和一般を否定する考えは持っておりません。国民や中小業者などにとって余計な規制を撤廃していくというのは当然のことだと思っております。ただ、交通運輸部門の規制緩和は、大臣もおっしゃっておりますけれども、安全、生活交通の維持、利用者保護などに直接大きな影響を与えることになるので、慎重に対応することが求められていると思います。  そこで、まず……

第145回国会 国旗及び国歌に関する特別委員会 第4号(1999/08/02、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は教育現場への日の丸・君が代の押しつけについて文部大臣に質問したいと思います。  まず、政府は日の丸・君が代の法制化の理由につきまして、教育現場における対立、混乱をなくすためと言っておりますけれども、大臣はこれで本当に混乱はなくなるとお考えになりますか。
【次の発言】 確かに、教育現場では法的根拠がない、そういう議論が今までもいろいろありました。しかし、問題は、全国の先生たちがなぜ卒業式などで日の丸・君が代を国旗として掲揚し国歌として斉唱すること、これに反対してきたかということですが、日の丸が侵略戦争の旗印にされてきたこと、また君が代が天皇主権……

第145回国会 国旗及び国歌に関する特別委員会 第6号(1999/08/05、18期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは公述人の皆様、ありがとうございます。日本共産党の林紀子でございます。  時間の関係がありますので全部の先生にお聞きすることができないかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。  まず、私は、小林公述人にお話を聞きたいと思います。  今、国会の論議が行われている中で、教育の場での強制というのが大変大きな問題になっております。私もおととい質問の機会がありまして質問いたしました。そのときに政府の方から返事がありましたのは、先生というのは自分の意思で先生になっている、だから国旗・国歌の指導のような法令に従って適正に課された職務については思想、信条を理由として拒否することまでは……

第145回国会 文教・科学委員会 第2号(1999/03/09、18期、日本共産党)

○林紀子君 不況が一段と深刻化し、子供たちの学校納付金の滞納とか授業料の滞納などが次々とニュースになっております。  私は、昨年の本委員会でも私立高校生の授業料滞納と経済的理由による中退の問題を取り上げまして、中退の調査だけではなくて、ぜひとも授業料の滞納調査ができないか、授業料を払えずに退学に追い込まれる生徒たちを何とか救えないかということを御質問いたしました。そして、局長からはその調査を検討するという約束をいただいたわけですが、これはその後どうなっておりますでしょうか。
【次の発言】 把握が困難という話なんですけれども、私立高校の先生方の組合であります全国私立学校教職員組合、全国私教連とい……

第145回国会 文教・科学委員会 第3号(1999/03/15、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  卒業式での日の丸掲揚、君が代斉唱をめぐって、広島県の世羅高校の石川敏浩校長がみずから命を絶つという痛ましい事件が起こりました。  私が石川校長先生のお宅に伺ったところ、夫人は、命を大切にと教えてきた者がみずから命を絶たざるを得なかった無念さを思うと本当に残念でならない、夫の死をやみからやみに葬るようなことはないようにしてほしい、こういうふうにお気持ちを話していらっしゃいました。  私は、二度とこうした事件を起こしてはならないと、石川校長先生の遺影の前で誓ってまいりました。その気持ちからきょうは質問をしたいと思います。  まず、確認を一つしたいと思……

第145回国会 文教・科学委員会 第5号(1999/03/30、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今まで私は、国立大学附属病院で働く看護婦さんの夜勤回数、これがほかの病院と比べてかなり多くなっているという問題を取り上げてまいりました。今お話もありましたけれども、最近は医療事故も次々と起きております。高度医療を担う特定機能病院として、国立大学附属病院のスタッフの充実というのはまさに中心的な課題だと思うわけです。  そこで、きょうは看護基準の問題に絞ってお伺いしたいと思います。  厚生省の平成八年の調査によりますと、全国の特定機能病院八十病院のうち、新看護基準をとっている七十九の病院では、患者二人に対して看護婦一人という二対一をとる病院が三十九、……

第145回国会 文教・科学委員会 第7号(1999/04/15、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私はまず、国立教育会館で働く人たちの今後の雇用の問題ということについてお聞きしたいと思いましたが、先ほど質問がありまして、この雇用は確保されるということでしたので、それはそういうことでお聞きしたいと思います。  あわせて、こういう人たちの労働条件、今後悪化するとか、それから年金の取り扱いで不利になるとか、そういうことがないかどうか、そのことについても確かめておきたいと思いますので、お聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、年金とか労働条件でも悪化をするということはないということでよろしいわけですね。

第145回国会 文教・科学委員会 第9号(1999/05/13、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回の法改正は、第一に三年次卒業を認めるなど大学制度の弾力化、そして第二に大学が一体的、機能的に運営され責任ある意思決定が行われるよう大学の組織運営体制を整備すること、趣旨説明でもこのように伺いましたが、これまでの審議を見ますと、大学が慣行として行ってきた大学自治の根幹を覆そうとする重大な改悪だと言わざるを得ないと思うわけです。  きょうは、私は、第二の組織運営体制の整備について質問させていただきます。  まず、評議会、教授会の位置づけということですけれども、評議会を暫定規則から法制化したことについて、これまでの審議で文部省は繰り返し、国立大学の……

第145回国会 文教・科学委員会 第10号(1999/05/18、18期、日本共産党)

○林紀子君 まず、大変お忙しい中をおいでくださいました三人の先生に心からお礼申し上げます。  私はまず、国立大学のエージェンシー化問題についてそれぞれ三人の先生にお伺いしたいと思うわけです。  天野参考人に対しましては、先ほど同僚委員から質問がございましたけれども、先生は以前、国立大学の管理運営機構については問題点が多く、それが民営化、エージェンシー化論の重要な底流となっていることを考えれば、この新制大学発足以来の問題を未検討のまま先送りすることはもはや許されなくなりつつあると見るべきだろうというふうに書いていらっしゃるのを拝見したわけですけれども、先生は国立大学のエージェンシー化について賛成……

第145回国会 文教・科学委員会 第11号(1999/05/20、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、まず三年卒業制についてお聞きしたいと思うんですが、その前に就職協定についてお聞きしたいと思います。  就職協定が廃止されて以来、学生たちはなるべく三年間で単位を取って、四年になりましたら就職活動をする。そのために実質的にはもう三年の後半から就職活動に走り出して、授業やゼミに大変支障が出ている。四年になっても卒論や卒業研究ができない。つまり、実質的には現在大学は三年という状況になっているんじゃないかと思うわけです。これは大学教育にとって大変な事態だと思うわけです。私は、三年卒業制を導入する前に文部省は大学教育のこうした現状に手だてをとらなけれ……

第145回国会 文教・科学委員会 第13号(1999/05/27、18期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは四人の皆様に来ていただきまして、いろいろ参考になるお話を聞かせていただきましてありがとうございます。  日本共産党の林紀子でございます。  私は、まず遠藤参考人と齊藤参考人にお伺いしたいんです。同じ問題なんですけれども、実は、この著作権法改正ということになりまして勉強を始めましたところ、大変素朴な疑問なんですけれども、これはどう考えたらいいのかなということがありましたので、そこからお聞きしたいんですが、それは著作権と著作隣接権との関係なんです。  といいますのは、遠藤参考人のすばらしい数々の作詞・作曲があるわけですけれども、そういうすばらしい作詞・作曲家がいてこそすばらしい……

第145回国会 文教・科学委員会 第14号(1999/06/01、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回の法改正で附則十四条が三十年ぶりに廃止されることは、著作権を保護していくという国際的な流れに沿うもので、大変重要な改正だと思っております。  さきに行われました参考人質疑でも、遠藤参考人は、著作者、著作権者という立場から感無量と言って歓迎の意を表明されました。また、棚野参考人も実演家団体として賛成するということをおっしゃっておりました。  そこでまず最初に、今回の附則十四条廃止の意義について、そもそもの話になりますが、文化庁はどうお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 意義ということはよくわかったわけですが、参考人質疑では、……

第146回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第4号(1999/12/07、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、まず放射線医学総合研究所についてお聞きしたいと思ったんですが、お願いしております政府参考人から質問したいんですが、いらしていますでしょうか。要求をいたしました政府参考人につきましては、もう最初に確認もいたしましたので、来てくださるということだったんですが……

第146回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第5号(1999/12/09、18期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは私は、まず放射線医学総合研究所について御質問したいと思います。  政府参考人、おいでいただいておりますのでお聞きいたします。今回独立行政法人化される研究所に放射線医学総合研究所がありますが、東海村でのジェー・シー・オー臨界事故でこの研究所はどういうような役割を果たしておりますでしょうか。
【次の発言】 お答えのように、この放医研というのは大変重要な役割を果たしてきたと思います。  局長にもう一点確認したいところがあるんですけれども、九七年の六月に改訂されました防災基本計画では、緊急被曝医療の中核機関、こういうことでこの放医研が位置づけられております。  放射線事故が起こった……

第146回国会 文教・科学委員会 第2号(1999/11/25、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず大臣にお聞きしたいのですが、日の丸・君が代と教育をめぐる問題というのはあちこちでいろいろなことが起こっております。  私は、まず一般論としてお聞きしたいのですけれども、教員の採用試験などで、国旗・国歌についてどう思うか、こういうような質問が行われたとしたら、それは憲法が保障している内心の自由を侵すものだというふうに思いますが、大臣はいかがお考えになりますでしょうか。
【次の発言】 私は一般論としてというふうにお聞きしたんですが、その辺はいかがですか。
【次の発言】 当然のことですけれども、それは明確な御答弁いただいたと思います。  広島の教員……

第147回国会 文教・科学委員会 第1号(2000/02/22、18期、日本共産党)

○林紀子君 ロケットの打ち上げ失敗というのは、お金的にも非常に大きな損失でありますけれども、今回のミューXのように、宇宙の基礎研究についても大変大きな損失があるということになるのではないかと思います。どうしても失敗の原因というのを徹底的に究明をしていく、その上に立たないと今後のロケットの打ち上げというのはもう進まないんじゃないかというふうに思うわけです。  このミューXの失敗が行われた直後の新聞紙上でいろいろな方がいろいろな論評をなさっておりますけれども、技術評論家の桜井淳さんという方が日経新聞紙上で、「事故が続発したのは結局のところ人の問題だ。設計に問題がなくても製造技術や品質管理がガタガタ……

第147回国会 文教・科学委員会 第3号(2000/03/14、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私も、まずモラルの問題から大臣に御質問したいと思います。  大臣は所信表明で、「近年、いじめ、不登校、暴力行為など子供の問題行動が憂慮すべき状況となっておりますが、これらの背景には、子供たちを取り巻く環境の著しい変化や社会全体のモラルの低下があり、学校だけの力でこれを解決することは困難であります。」というふうにお述べになりました。本当にそのとおりだと思うわけです。ところが現実はどうかといいますと、まさにモラルの低下を絵にかいたような事態が進行しているということだと思うんです。  新潟県警の問題ですけれども、小学校四年生のときに誘拐されて九年間も監……

第147回国会 文教・科学委員会 第5号(2000/03/16、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回の法改正で視聴覚障害者の情報アクセス権が一歩前進したということは、これは評価できることなわけですけれども、これはパソコンを使わなければいけない。そうしますと、パソコンを本当に使える障害者の方たちがどれだけいるかということも一つ問題になるわけですね。平成八年の資料ということで伺ったんですけれども、パソコンを使える聴覚障害者というのは一万三千人ぐらいだろうというお話を聞いたんですね。本当にごく一部ということなんだと思うんです。  先ほど来、東海村の事故のお話もありましたけれども、あのときには流されている報道に字幕も何にもなかったために、屋内に避難……

第147回国会 文教・科学委員会 第7号(2000/03/21、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回提案されている大学評価機関が行おうとしている大学評価というものが、真に大学の自主的改革の努力を励ますものになり得るのか。大学評価機関創設準備委員会の報告書、これを読みますと大変大きな問題があると思います。  それは、大学評価と予算配分の関係です。衆議院でも論議されておりましたが、予算配分機関というものには文部省を初め国の機関が入る、つまり評価に基づいて国の予算配分が行われる、こういうことではないかと思います。その上、大学の教育研究の基礎になっている基盤的研究経費、積算校費などについて、ここまで佐々木局長は衆議院の段階でこう答弁していらっしゃい……

第147回国会 文教・科学委員会 第8号(2000/03/23、18期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは、お忙しいお二人の先生に来ていただきまして、ありがとうございます。日本共産党の林紀子でございます。  まず、お二人の先生にそれぞれ同じ質問なんですが、お聞きしたいと思いますけれども、今の日本の文教予算、それがどんなに少ないかというのは、先ほど三輪先生の方からはちょっとお触れになりましたけれども、OECD各国の中でも本当に少ないということがございますね。先ほど内田先生は、より効果的で適正な資源配分というのは大学の立場からも歓迎すべきことだというお話がございましたけれども、その前段としてまず、限られたパイをどうやって適正に配分していくのかという配分の問題ということよりも、全体の……

第147回国会 文教・科学委員会 第11号(2000/04/18、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今までも技術士の活用ということがいろいろ言われておりますけれども、それでは現場ではどうなっているのかということなんですが、だれが技術士なのかわからない、どうその職責を果たしているのか全く見えない、こういう現状だそうです。  今お話にもありましたけれども、ロケットの打ち上げで失敗ということが重なりましたけれども、ロケットの打ち上げに携わっているところを見ますと、宇宙開発事業団には技術士の方は三人いらっしゃるということなんですけれども、どういう部署でどんな仕事をしているのか、現場で聞いてみてもだれが技術士かわからないということなんだそうですね。  そ……

第147回国会 文教・科学委員会 第12号(2000/04/20、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今まで同僚委員からいろいろと指摘がございましたけれども、今回の改正案で新設される研修といいますのは、現場の先生の要望も大きいとは思いますけれども、全く無給となっておりまして、その上、授業料や共済組合の掛金などすべて自弁になるということですね。大学院の入学金と授業料は、国立大学でも二〇〇一年度からは合計七十七万三千八百円にも上ります。また、月々の共済掛金も、三十歳で月四万二千円、四十五歳では月六万六千円と決して安い金額ではありません。片や教育委員会からの推薦で大学院へ研修に行き授業料も給料も出る教員と、自主研修としてすべて自弁で賄う教員との格差、余……

第147回国会 文教・科学委員会 第13号(2000/04/25、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは、民主党が提案をなさいましたいわゆる三十人学級法案、これについて質問させていただきたいと思います。もうちょっと時間がありましたならば、本当はその隣に文部大臣にも御一緒に並んでいただいて交互にでもお答えをいただきたいところだったわけですが、先ほど同僚議員もおっしゃいましたように、今、文部大臣はちょうど予算委員会の方にとられております。ですから、これからもこの三十人学級の問題につきましてはぜひ文部大臣も並んで答弁ができるような機会も設けていただいて、それはそのときに回すということで、きょうは民主党の発議者の方に御質問をさせていただきます。  ……

第147回国会 文教・科学委員会 第16号(2000/05/11、18期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  反対の第一の理由は、昭和の日を国民に押しつけることは、戦前の侵略戦争と暗黒政治の反省に立って打ち立てられた憲法の国民主権と平和・民主主義の原則を踏みにじるものだからです。  提案理由では、本法案の意義を「昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」としています。しかし、この昭和という時代は、天皇が侵略戦争を推し進めた時代と、現在の憲法による平和と国民主権の時代という全く別の時代から成っており、それを一まとめにして、国民が祝い、感謝し、記念することはできません。  反対の第二の理由は……

第147回国会 文教・科学委員会 第17号(2000/05/16、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  中学生による五千万円の恐喝事件、十七歳の少年によるバスジャック事件、殺してみたかったという動機の愛知の女性殺害事件、また十六歳の少年による高校生リンチ殺害事件など、少年による重大な犯罪がまさに頻発しております。そして我が国社会を震撼させております。  私は、被害に遭って亡くなった方に心から御冥福をお祈りするとともに、遺族の方々、またけがをされた方々が一日も早く回復なさるように願ってやみません。  まだ事件は断片的にしかわかっていないわけですけれども、そしてこれはいろいろな問題が絡み合って起こった事件だということも言われているわけですけれども、きょ……

第147回国会 文教・科学委員会 第18号(2000/05/18、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  がらりと話は変わりますが、まず中曽根文部大臣にお伺いしたいと思うんですが、今、森総理大臣の神の国発言が大変問題になっております。中曽根文部大臣はあくまでも憲法、教育基本法の立場で文教行政を行う立場だ、このことは確認させていただいてよろしいですね。
【次の発言】 ところが、総理が発言しました神道政治連盟国会議員懇談会には、中曽根文部大臣も幹事として名前を連ねていらっしゃいますよね。この国会議員懇談会は、神道政治連盟とともに神道精神を国政の場にも確立すべく努めること、これを明確に目標としている団体だということです。文部大臣が、特定の宗教を国政の場に確……

第147回国会 法務委員会 第12号(2000/05/09、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回の法改正で、六カ月だった性犯罪の告訴期間が撤廃されるなど、一歩前進だと思いますが、今後、犯罪被害者の権利を定め、犯罪による精神的、経済的被害にどのように国として補償していくのかなど、今回の改正を契機に早急に行わなければならない問題は山積していると思います。  私は、時間的制限もありますので、きょうは性犯罪被害者の問題を中心にお伺いしたいと思います。  今回の改正で、裁判の証人になる際はビデオリンク方式をとり得る、また付添人もつけられるとなっておりますが、犯罪被害者は裁判に至るまでに既に数回に及ぶ事情聴取に応じておりまして、特に性犯罪被害者に対……

第147回国会 法務委員会 第13号(2000/05/11、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは、三人の参考人の方々、おいでいただきましてありがとうございました。  まず、宮澤参考人にお伺いしたいんですが、我が国の被害者支援対策といいますのは、現状ではどうしても警察が中心になっているんじゃないかと思うわけです。でも、警察というのは本来は捜査機関ですから、その後にわたって被害者を支援していくということはなかなか、ずっと後までというのは難しいと思うわけです。ですから、日本でも公的機関やNGOというのが主体となっていくということが、先生がお触れになりました「白い環」というんですか、そういうようなものにも倣って、日本でもそういうものが主体に……

第150回国会 災害対策特別委員会 第2号(2000/10/11、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回の地震で災害に遭われました皆様方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。  私は、七日と八日に鳥取県、島根県に調査に行ってまいりましたので、それに基づきまして、今被災地の方々が一番心配していること、このことを中心に質問をさせていただきたいと思います。  まず住居の問題、住むところという問題ですが、仮設住宅の問題では、先ほどいただきました御説明によりますと、鳥取県の日野町で応急の仮設住宅二十四戸の建設に着手をしたというふうになっておりますが、私が日野町に伺った十月七日には、町の方は仮設住宅百五十戸から百六十戸ぐらいは考えないとどうにもならない……

第150回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第10号(2000/11/20、18期、日本共産党)

○林紀子君 きょうはお二人の参考人に来ていただきまして、本当にありがとうございます。日本共産党の林紀子でございます。  まず私は、渥美参考人、岩井参考人、それぞれお二人にお聞きしたいと思うんですが、そもそも政治といいますのは国民の意思を反映させ、そして要求を受けてなされるものだというふうに思うわけです。ですから、要求をくみ上げるということは政治家にとっては大変大切なことだし、当然の責務だというふうに思うわけです。  ところが、それにお金が絡んでくる、これが一番の問題だというふうに思うわけです。口ききというような形で見返りとしてお金を受ける、これが腐敗政治の温床となる。ですからこういう法案も今出……

第150回国会 文教・科学委員会 第2号(2000/11/02、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、まずサッカーくじの問題についてお聞きしたいと思います。  来年の春からサッカーくじの全国販売が行われるわけですけれども、それを前に十月二十八日から静岡県でテスト販売が開始されました。私は、この日、静岡県に行ってまいりました。そして、ラモス選手が出演した販売開始イベント会場というところにも行ってまいりましたし、それから販売をしているお店にも行きました。その後、父母の方たち、先生たちとも懇談をしてきたわけですけれども、その中で感じたことは、やはりサッカーくじというのは子供たちに対して大変な悪影響を与える、本当に心配なことだと、そういうことだった……

第150回国会 法務委員会 第10号(2000/11/28、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、私は総務庁にお聞きしたいのですが、政府の同和対策事業は、一九六五年の同和対策審議会の答申以来、同和対策事業特別措置法、また地域改善対策特別措置法によって実施されてきましたけれども、九七年の三月末には特別措置法による特別対策はほぼ目的を達成したとして基本的には終結をしたわけですね。残りの事業も二〇〇二年の三月をもってすべて終了し、その時点で同和地区、同和の指定地区も地域もなくなる、そういうことでよろしいですね。
【次の発言】 次に、法務省にお聞きしたいのですが、今お話にありましたように、部落問題はかつてあったような住環境や進学の格差もなくなる……

第151回国会 災害対策特別委員会 第3号(2001/03/28、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私も、三月二十四日に起こりました芸予地震について質問をいたします。  まず、亡くなられた方、また大きな被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。  広島県では、けさ配付されました資料によりますと、住宅被害は、全壊が四、半壊が二十一、一部損壊が七千百四十三となっておりますけれども、広島県の中でも特に被害が大きかった呉市では、がけ崩れというのが三百三十七カ所となっております。呉は坂の町で、被害が大きく、家は倒れていなくても床下の土が崩れてもうその家には住めない、こういうことで避難した方もいらっしゃるわけです。  今の災害救助法では、……

第151回国会 法務委員会 第3号(2001/03/22、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私はきょうは女子差別撤廃条約選択議定書の批准についてお聞きしたいと思います。  まず、この意義について大臣にお伺いしたいと思うのですが、女子差別撤廃条約の選択議定書は九三年にウィーンで開かれた世界人権会議で勧告され、九九年十月の国連総会で採択されました。そして、昨年の十二月に発効して、既に十八カ国が批准をしております。  この選択議定書は条約の実施の効果的担保を図る上で重要な意義のある制度だと思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 とは考えているということですけれども、この選択議定書の個人通報制度というのは国民の人権を守れなかった場合の人権……

第151回国会 法務委員会 第5号(2001/03/29、18期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、両法案に対し反対討論を行います。  我が党が反対する根本的理由は、バブル期に金融機関等が生み出した不良債権の処理を、民法や商法などの本来の諸原則を崩し、不良債権処理の実情に照らしても効果はほとんどないのに、まじめな債務者や株主の利益を損なうおそれがある法律をさらに適用を拡大し、延長しようとしていることです。  第一に、土地再評価法は、法人所有の事業用土地の評価を、固定資産については取得価額を会計帳簿に記載するという資産評価の原則に反して時価で計上できるものとし、その再評価差益を資本に組み入れることができるようにし、さらにこれを自社株の消却に使えるようにし……

第151回国会 法務委員会 第7号(2001/05/24、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  熊本地裁のハンセン病判決に控訴は行わないという政府の判断がきのう発表されました。熊本判決を聞いて、これでやっと普通の人間に戻れると喜んだのもつかの間、もし控訴されるようなことがあったら、元患者の皆さんは、自分の人生は再びやみに閉ざされてしまう、本当に自分の命をかけて控訴はしないでと訴え続けてきましたが、その原告団とそれを支持する人たちの声が政府に届いたものだと、私もこの控訴はしないという判断を評価するものです。  法務大臣は、所信表明におきまして、二十一世紀は人権の世紀だというふうにお述べになりました。人権救済を所管する大臣として、それではきのう……

第151回国会 法務委員会 第8号(2001/05/29、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今の世の中は大変便利なカード社会になっておりますけれども、その一方でカードをめぐる犯罪もふえている。特に、偽造カードによる被害が急増しているわけですね。最近発表されましたカード犯罪総合対策検討委員会報告書でも偽造カードへの対応を急ぐことがうたわれておりますが、これは当然のことだと思います。  そこで、今回の法改正の条文でどういうことを指して犯罪とするのか、先ほどもわかりやすくというお話がありましたけれども、何をすれば処罰されるのか、それを明確にする必要があると思います。  そこで、まずお伺いしたいのですが、現行の法律では、「電磁的記録不正作出及び……

第151回国会 法務委員会 第11号(2001/06/07、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回の法案によりまして、これまで法人格を取得できないで権利能力なき社団として活動せざるを得なかった非営利、非公益の団体が準則主義によって法人格が取れるようになりまして、これは一定の前進だと考えております。  それでは、具体的にどのような団体が法人格を取得できるのか、教えていただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、それらの団体というのは、希望をすれば登記をすることで法人格が得られる、しかし希望しない場合は現在のままの状態で活動することができると、こういうことになるわけですね。
【次の発言】 現行の法人制度は、公益法人が民法三十四条で主務……

第151回国会 法務委員会 第12号(2001/06/12、18期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、債権管理回収業に関する特別措置法改正案に対し、反対の討論を行います。  本法は、一九九八年の金融国会で、金融再生トータルプラン関連六法案の一つとして提出されたものでありますが、金融機関が不良債権の回収・処理をみずから行わず、サービサーに委託・譲渡することを認めれば、貸し手責任を免罪することになるばかりか、まじめな借り手を苦況に追い込むおそれがあるとして我が党は反対しました。  政府は、本年四月六日に出した緊急経済対策で、金融機関が抱える不良債権の最終処理、すなわち直接償却を促進する方向を打ち出しました。  本改正案は、譲渡できる対象債権をこれまでの枠を大……

第151回国会 法務委員会 第15号(2001/06/21、18期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、金庫株を解禁する商法等改正案及び関連整備法案に対し、反対討論を行います。  金庫株を解禁する今回の商法等改正は、政府の緊急経済対策の一つとして、財界の長年の要望に基づく持ち合い株式解消の受け皿や株価対策に活用できるとの理由で、資本充実や債権者・株主保護などを目的とした金庫株禁止の商法の基本原則を完全に葬り去る重大な改正です。  そもそも商法は、原則として自己株式の取得、保有を厳しく禁止していました。  その理由は、資本充実に反し、債権者の利益を害し、株主平等の原則に反すること、また経営者の会社支配の目的に利用され、インサイダー取引で一般投資家を害するおそ……

第151回国会 法務委員会 第16号(2001/06/26、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  昨年の犯罪被害者保護法によりまして、犯罪被害者に対し、刑事公判記録の閲覧、謄写が認められました。それまでは、大切な人を失ったり自分自身が重大な障害を負っていても刑事裁判の蚊帳の外に置かれていた被害者にとりましては、これは一つの前進だと思います。しかし、これは起訴された場合のことで、加害者が不起訴となった場合は基本的に不起訴記録が開示されないために情報に十分アクセスできないという事態は依然として続いているわけです。  そして、この問題で法務省は、昨年二月から三月にかけまして、「被害者等に対する不起訴記録の開示について」という通知を出されましたね。こ……


19期(2001/07/29〜)

第153回国会 文教科学委員会 第2号(2001/10/30、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今、大変深刻な不況が続く中で、私立学校に通う高校生の中には、親が突然のリストラに遭ったり会社が倒産するなどして授業料が払えず、泣く泣く退学せざるを得ないという状況が広がっています。文部科学省の調査でも、昨年度、私立高校の生徒で経済的理由によって退学した子供たちが二千三十五人、退学理由の五%を占めているということが明らかになっております。  私は、この委員会で九八年九月、九九年三月と二度にわたりまして、ぜひ国、文部省が都道府県任せにしないでこの問題を調査もし具体的に対策をとるべきではないかと質問してまいりました。昨年度から、ようやく授業料減免事業臨……

第153回国会 文教科学委員会 第3号(2001/11/20、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、まず最初に大臣にお伺いしたいのですが、教育の分野における同和事業の問題ですが、今年度末で地対財特法が失効いたします。これで来年度からは同和事業を続ける法的な根拠はすべてなくなるということになるわけですが、国も地方もこれまでの同和地域に限定した特別事業から一般事業への移行に向けて取り組みが進められると思います。  そして、教育の分野でも特別事業は終了して一般事業に移行するということになると思いますけれども、教育の分野での同和事業といいますと、これまで教員の加配措置として同和加配というものが行われてまいりました。全国では現在三千七百二十六人の加……

第153回国会 文教科学委員会 第4号(2001/11/27、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは四人の参考人の方々から、たった十五分という大変短い時間だったんですけれども、それぞれの立場から大変中身の濃いお話を聞かせていただきまして、心からお礼を申し上げます。  まず私は、村山参考人にお伺いしたいのですけれども、今大学で教えていらして、本当に学力低下をしているのかどうかということが一つと、それから最後に、子供たちは決して読むことや書くことが嫌いになったわけではないんだ、その成果も生まれているというお話がありまして、その具体例も御紹介いただけるということだったので、余り時間がありませんが、その辺をちょっと御紹介いただけたらと思います。

第153回国会 文教科学委員会 第6号(2001/12/04、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  読書というものが人間の精神活動にとって非常に大切なものだ、今、大臣からもお話がありましたけれども、私たちもその精神活動にとって大変大切なものだということは全く異論がありませんし、全くそのとおりだというふうに思うわけです。  しかし、だからこそ読書というのは最も自由な精神活動をまた保障されなければいけない、このことも当然だというふうに思うわけですね。ですから、法律で読書活動の推進、こういうことを決めるということはどうもなじまないのではないか、こういう声もあることもまた理解できるところです。  さて、参議院では一昨年の国会で子ども読書年に関する決議を……

第154回国会 文教科学委員会 第2号(2002/03/19、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、遠山大臣に二点お聞きしたいと思います。  昨年の法改正で、四十人という国の基準を下回る学級編制が都道府県の判断でできることになりました。三月三日の毎日新聞によりますと、今年度七府県が実施し、来年度は今年度の三倍近くの十九道府県で実施するということが報じられております。  また、三月十日の朝日新聞によりますと、今年度五県、来年度は十六県で実施する。マスコミの調査ですので数がばらばらですけれども、文部科学省としては今年度幾つの県が実施し、来年度は幾つの県が実施するとつかんでいるのか、お聞きしたいと思います。

第154回国会 文教科学委員会 第5号(2002/04/02、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私はまず大学の非常勤講師の問題から質問をしたいと思います。  今、文部科学省は大学全体で何人の非常勤講師がいるのか。そのうち、非常勤講師の仕事のみをしている人、例えば社会人であるとか、本務があって非常勤講師をしているという方は除いて、非常勤講師の仕事だけをしている人はどれだけいるのか。そして、大学の講義全体のうち非常勤講師が占めている割合はどうなっているか。待遇はどうか。こうしたことを現在把握していらっしゃいますでしょうか。
【次の発言】 先日、私も同席をいたしまして、文部科学省には非常勤講師の組合の皆さんから要請を聞いていただく機会というのを持……

第154回国会 文教科学委員会 第8号(2002/04/25、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私も国立大学の法人化の問題についてお伺いしたいと思いますが、その前にまず、これは国会でも何度も問題になっておりますけれども、酒田短期大学の問題についてちょっとお伺いしたいと思います。  まず、この問題の現状がどういうふうになっているか、お知らせください。
【次の発言】 ここは六月に閉鎖をするのではないかという話が現地で大分行われているということなんですが、この辺はいかがでしょうか。
【次の発言】 今までのお話とか新聞なども見ますと、定員をはるかに上回る留学生を受け入れたり、ろくな教育もしていない、そして多額の借金、不明朗な使途というようなことで、……

第154回国会 文教科学委員会 第10号(2002/05/23、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、大臣にお伺いしたいのですが、今回の免許法改正案は、習熟度に応じた少人数指導への対応と、こういうことを考えているのが一つのポイントなのかなと思うんですが、いかがでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、習熟度に応じた少人数指導というのと直接は連動しないというふうにおっしゃったと思うんですけれども、二月に発表されました中教審答申では、「本年度から実施されている教職員定数改善計画により習熟度に応じた少人数指導を支援しているが、こうした場面での専門性の高い教員の確保も早急に対応すべき課題である。」というふうに言われておりまして、その専門性の高い教員……

第154回国会 文教科学委員会 第12号(2002/06/04、19期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、教育公務員特例法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対する理由は、教職十年経験者研修を法律で義務化し、個々の教員を評価し、それぞれの能力、適性に応じた研修を行うこととする本改正は、教員の資質を向上させるどころか、教員をふるい分ける手段となるものだからです。  この十年経験者研修は、十年を経過した教員すべてに対し能力、適性などについて評価を行い、その結果に基づいて計画書を作成し、実施するとされています。質疑で明らかなように教員はランク別の研修を受けることにもなり、これでは教員のランク付け、ふるい分けにもなりかねず、到底認めることはできません……

第154回国会 予算委員会 第12号(2002/03/14、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、日本の大学の異常な高学費とそれから奨学金の問題について質問いたします。  まず、内閣府にお聞きしたいんですが、この十年間の家計の消費支出そして可処分所得の推移というのはどうなっておりますでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、国民の家計というのは十年前の水準以下になっているということだと思うわけですね。  文部科学大臣にお聞きいたしますが、国立大学の二〇〇三年度からの授業料と初年度納付金、幾らになりますでしょうか。
【次の発言】 これは二〇〇三年度の納付金ですか、二〇〇三年度からの。

第155回国会 文教科学委員会 第2号(2002/11/07、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、五月二十三日の本委員会で、この四月からの新学習指導要領の実施に伴って小中学校の教員が本当に大変な忙しさだという実態をお示しいたしました。そういたしましたら、教員の持ち時間数を今までより増やさないという、そういう趣旨があるから、そういう趣旨、念のためにきちんと伝わっているかどうかチェックをすると、そういうお答えを矢野局長の方からいただきました。  大分日にちがたってしまいましたけれども、そのチェックというのはしていただけたのか、そしてその結果はどうだったのかというのをお聞きしたいと思います。

第155回国会 文教科学委員会 第4号(2002/11/19、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今回の学校教育法の改正案、いろいろ問題点はありますけれども、最大の問題点というのは認証評価制度の導入だというふうに私は考えます。  そこでまず、大学の評価というのが今どういう状況かといいますと、国立大学は二年前から大学評価・学位授与機構の試行的評価が始まって、今年初めてその結果が公表されました。この結果につきましては衆議院でも随分議論になりまして、機構に対して多くの大学から様々な意見が寄せられている、これはもう十分文部科学省の方も御存じだと思いますが。  ですから、現状はまだ試行段階だというふうに思いますが、いかがでしょうか。

第155回国会 文教科学委員会 第5号(2002/11/21、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日は三人の参考人の皆様に来ていただきまして、大変貴重なお話聞かせていただきまして、本当にありがとうございます。  私は、今回の学校教育法の改正というものでロースクールの問題というのが非常に大きく浮かび上がっておりますが、私の問題意識といたしましては評価という問題、大学評価というものを法律で義務付ける、これは国立、公立、私立、全部これを義務付けるということになっている。これは正に今までの大学の在り方を、先ほど鳥居参考人も私学では政策転換であるというふうにおっしゃいましたけれども、非常に大きな問題ではないかと思うわけですね。  そこで、まず市川参考……

第155回国会 文教科学委員会 第8号(2002/12/05、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、まず独立行政法人宇宙航空研究開発機構法案、これについてお聞きしたいと思います。  今朝ほど来お話がありますけれども、この法案といいますのは、特殊法人である宇宙開発事業団、昨年独立行政法人になったばかりの航空宇宙技術研究所、そして大学共同利用機関である宇宙科学研究所、こういう性格の違った三つの機関が統合する独立法人、これを定める法律です。  そこで、まず大臣に基本的なお話を聞きたいのですが、宇宙の開発というものについては、平和利用と並んで、自主、民主、公開、こういう原則があると思います。宇宙開発に当たってはこの原則の下に進めていくということは……

第156回国会 文教科学委員会 第5号(2003/03/27、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日は義務教育費国庫負担法の論議をめぐって二日目になるわけですけれども、おとといの論議の中で遠山大臣はこういうことをおっしゃいました。構造改革という大きな国の流れはあるが、教育において国の果たす役割は何かを考えなければならない、貧すれば鈍するというような国になってはならない、たしかこういうふうにおっしゃいまして、大変印象に残っているわけですけれども、それでは、この教育において国の果たす役割は何かということと、今回論議になっております義務教育国庫負担法との関係、どういうことになるのか、まず伺いたいと思います。

第156回国会 文教科学委員会 第9号(2003/04/22、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私も、今日は、独立行政法人海洋研究開発機構法案についてお尋ねしたいと思います。  まず、この海洋研究開発機構という独立行政法人は、その目的に、「海洋に関する基盤的研究開発、海洋に関する学術研究に関する協力等の業務を総合的に行うことにより、海洋科学技術の水準の向上を図るとともに、学術研究の発展に資すること」、こういうふうにうたっているわけですけれども、海洋の研究を現状より更に充実させるべきである、これは研究に携わっている方たちの大きな声であり、また、これは国民の願いでもあるというふうに思うわけです。  そこで、大臣にお聞きしたいと思いますけれども、……

第156回国会 文教科学委員会 第10号(2003/05/08、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私も、今日は独立行政法人日本学生支援機構法案、質問をいたします。  最初ですので、まず奨学金というのは日本でどのようにして実施されるようになったのか、その成り立ち、簡単で結構ですけれども、御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 今お話にありました当初の議員連盟ですね、その会長さんの永井柳太郎さんという方が六十一年前の昭和十七年、国会でこういう演説をしたというのを私も拝見いたしました。「優秀ナル資質ヲ有スルニ拘ラズ、学資ノ乏シキ故ヲ以テ、其ノ資質ヲ錬成スル機会ヲ与ヘズ、空シク墳墓ニ下ラシムルガ如キハ、国家ノ損失是ヨリ大ナルハナシト言フベク、」……

第156回国会 文教科学委員会 第11号(2003/05/13、19期、日本共産党)

○林紀子君 今日は三人の参考人の皆様、ありがとうございます。日本共産党の林紀子でございます。  私は、まず奥島参考人、清成参考人、お二人に伺いたいと思うんですけれども、それは、十八歳以上自立型社会ということはこの検討会議の報告にも随分強調されているわけですけれども、私は今まで、十八歳になりましたら諸外国の学生といいますのは親から独立して、そして自分で学校に通うんだというような話を聞いておりました。日本ではどうしてそういうふうになかなかならないのかなというふうに思っていたわけですが、今回のこの法案を論議するに当たりまして、いろいろ調べてみたり聞いてみたりということの中で、やはり日本では奨学金や授……

第156回国会 文教科学委員会 第16号(2003/05/29、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日は、国立大学法人関連六法案のこの参議院の委員会での最初の審議の場となるわけですが、たださなければならない問題、本当に山ほどあるわけです。しかし、私は、大学で働いている教職員の皆さん、また学生の皆さんの健康と命にかかわる問題ということで、まず労働安全体制について質問をしたいと思います。  四年前、一九九九年の日本学術会議の勧告に基づいて、私は当時本委員会で質問をいたしました。そのときの大臣は中曽根文部大臣、今日も委員としてこちらにいらっしゃいますけれども、答弁に立たれまして、「国立学校施設の老朽・狭隘化対策に積極的に取り組むとともに、教育研究の……

第156回国会 文教科学委員会 第17号(2003/06/03、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日は、三人の先生から貴重なお話、本当にありがとうございました。  私は、まず佐々木参考人にお話を伺いたいと思いますけれども、先ほどのお話の中で、中期目標、中期計画というのは文部科学大臣との一種の契約だというようなふうに表現をなさったと思いますが、この中期目標、中期計画につきましては衆議院の場でも大変論議がなされました。参議院の場ではまだ一回審議をしただけですので、これからということもあると思いますが、そこで、大学内部のお話ですが、学生の反応というのは先ほどお話を聞かせていただきました。  しかし、教官の皆さんもいろいろ意見もお持ちで、意見を出し……

第156回国会 文教科学委員会 第20号(2003/06/26、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、質問をする前に委員長にお願いをしたいんですが、この状況を見ていただきたいんですね、座席の状況を。これだけ重大な国立大学の法人法案が熱心に審議をされていて、傍聴者の方も今日は今までにも増してたくさんいらっしゃる。こういう中で、この委員会が、今、もしかしたら定足数に達していないんじゃないでしょうか。  こういうことではちょっと審議できませんし、もっと与党の皆さんいらっしゃるのをお待ちするのは、私、全くあれですから、待っておりますので、定足数達成するまで、それからまた、もっとちゃんといらっしゃるまで待っております。

第156回国会 文教科学委員会 第22号(2003/07/08、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まだまだこの法案につきましては山ほど質問をしたい、しなければならない問題があるわけですけれども、まず今日は最初に天下りの問題から質問をいたします。  国立大学法人には理事、監事として最大五百八十四名が新たに任命されます。そして、この役員には学外者が必ず含まれるようにしなければならない、こういう仕組みになっているわけです。現在の国立大学でも学外者によって構成されている運営諮問会議があります。文部科学省の課長職以上だった人でこの運営諮問会議の委員をしている人はどれくらいいるのか、具体的に明らかにしていただきたいと思います。  その前に、資料を配付して……

第156回国会 文教科学委員会 第23号(2003/07/24、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は、今日は広島県尾道市の教育関係者の自殺の問題についてお伺いしたいと思います。  三月の九日には尾道市の小学校の慶徳校長が、また今月の四日には尾道市教育委員会の山岡教育次長が自殺をするという痛ましい事件が起こりました。私は心から哀悼の意を表したいと思いますが、広島県の教育、尾道市の教育には大きな問題点があるのではないか、このようにマスコミも一斉に報じているところです。そして、これとは別に、昨年の十一月には、やはり尾道市で中学校の先生が修学旅行の説明をしていたその場で倒れまして、一人急死をなさいました。一年間に何と三人もの教育関係者が尾道市では亡……

第156回国会 予算委員会 第12号(2003/03/17、19期、日本共産党)

○林紀子君 私は、今日は被爆者問題についてお聞きしたいと思いますが、その前に、先ほど公明党の委員からイラク問題について平和的努力をすべきであるという質問がございましたので、私も坂口厚生労働大臣にお聞きしたいと思います。  今、広島、長崎への原爆投下で多くの罪なき市民が地獄の惨状に直面し、その後も苦しんでいるわけですね。イラク問題をめぐっては、大変緊迫した状況です。唯一の被爆国の政府として、イラク問題は平和的手段で解決せよ、罪なき市民を犠牲にしてはならない、こう主張すべきときではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 被爆者の願いも核兵器をなくすことです。イラクの大量破壊……

第156回国会 予算委員会 第17号(2003/03/28、19期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇三年度政府予算三案に反対の討論を行います。  アメリカはイギリスとともにイラクへの攻撃を開始しました。この戦争で罪なき市民が毎日命を奪われています。これは国際の法と正義に反するものであり、世界の圧倒的多数の国々が努力してきた平和解決の道への最悪の挑戦です。戦争開始後も一層大規模に広がっている戦争反対の世界の世論に対する挑戦でもあります。この戦争で世界と日本の経済が被る打撃への不安も高まっています。  私は、この暴挙を厳しく糾弾するとともに、攻撃を直ちに中止することを強く要求します。同時に、小泉内閣と与党三党が武力攻撃支持を直ちに撤回することを強く求……

第159回国会 文教科学委員会 第2号(2004/03/18、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  私は予算委員会でも子どもの権利条約に関して質問をいたしましたが、時間も大変短かったものですから、今日も子どもの権利条約の教育にかかわる部分について質問をさせていただきたいと思います。  日本は子どもの権利条約を一九九四年に批准しました。二年目に第一回の政府報告を国連に提出し、その後五年ごとに報告を提出して、どれくらい進んでいるか進捗状況について国連の子ども権利委員会の審査を受けることになっている、こういうことになっているわけですが、私はこの一月、ジュネーブで行われました第二回の国連の審査の傍聴に行ってまいりました。NGOに対しても事前に聞き取りが……

第159回国会 文教科学委員会 第5号(2004/03/25、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  思い出しますと、昨年もちょうど今ごろ、この義務教育費国庫負担法の改正案というのが出てまいりまして、そしてこの委員会で大いに論議をされておりました。このときに各委員から質問されましたのは、平成十四年の十二月十八日に三大臣がサインをしたという三大臣合意についてだったわけですが、初めに、私は、この三大臣合意というのが今生きているのか。  それぞれ、総務、財務、文部科学、大臣、皆、替わられたわけですよね。しかし、この三大臣合意というのは今も生きているのか、生きているとしたら、今後の扱いはどうなるのか、それについてお聞きしたいと思います。

第159回国会 文教科学委員会 第6号(2004/03/30、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日はお二人の参考人、本当にありがとうございます。お立場からいたしましたら年度末というのは一番忙しい時期ではないかと思いますが、今日はお出掛けくださいましてありがとうございました。  私も、今までいろいろ質問がありましたので重ならないようにお聞きしたいと思うんですけれども、まず私は、小泉内閣が発足をいたしましたときに、小泉首相は米百俵の精神というのをまず本会議の所信表明でなさったわけですね。私はそれを聞きまして日本の教育というのもこれから良くなるのではないかという期待を持ったんですけれども、それはすぐに痛みを我慢しろというそのまくら言葉にすぎなか……

第159回国会 文教科学委員会 第8号(2004/04/06、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日はまず、参考人としておいでいただいております黒川会長の方にお話を伺いたいと思います。  学術会議の機能として、科学者の代表であること、代表制というのが一つの柱になっていると思いますが、今回の改正では、七部制から三部制にする、定員もあらかじめ定めないやり方に変更する、こういうことになっています。しかし、会員が人文・社会科学から医学まで総合的に広い学問分野から選出されてこそ学術会議の代表制というのも確保できるのではないかと思います。結果として特定の学問分野に偏るというようなことはないのでしょうか。

第159回国会 文教科学委員会 第10号(2004/04/13、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、この放射線障害防止法というのは、放射性同位元素等の使用や汚染されたものの廃棄などを規制して放射線障害を防止するための法律、こういうふうに考えていいと思います。この放射線防止法、放射線障害防止法の精神というのは、たとえ低レベルの放射線であってもその被害に遭ってはならない、それを防止しなければいけないということだと思うわけですね。  午前中のお話にもありましたが、この日本は核兵器の最初の犠牲となった国であり、被爆者の方たち、三十数万人がいまだに苦しんでいらっしゃるわけです。被爆者の声を聞くべきではないかという質問も午前中ありました。私もそのとお……

第159回国会 文教科学委員会 第11号(2004/04/15、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。今日は三人の皆様、ありがとうございました。  まず私は依田参考人にお聞きしたいのですが、消費者の間から大変、これは実は日本人音楽家に限らず、輸入を禁止することが可能になる法案ではないかなどというようなメールが大分たくさん寄せられておりまして、まずそのことをお聞きしようと思いましたが、最初のお話の中で大変分かりやすく依田参考人から御説明がございました。今ももうこれ以上言いようがないというお話もありましたけれども。  一つ、どうして消費者がなかなかこういうことの疑念を持っているのかということに対しては、一つは、先ほど若松参考人の方から、エアロスミスのCD……

第159回国会 文教科学委員会 第12号(2004/04/20、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  実は、今日は公正取引委員会からおいでいただきまして、私も十二月三日の文化審議会の著作権分科会においての意見というのをお聞きしようと思いましたが、午前中から今までずっと論議が重ねられておりまして、ほとんどの皆さんがそのことに触れてお聞きいたしまして、私も御説明はよく分かりましたので、大変お呼びしておいて失礼なんですけれども、私は今日の質問割愛、そこの部分の質問を割愛させていただきますので、御用事がありましたらお引き取りいただいて結構でございます。  著作権法改正の内容についてお聞きしていきたいわけですが、これまたいろいろ重なっておりまして、なるべく……

第159回国会 文教科学委員会 第13号(2004/04/22、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、私は、男女共同参画を目指す教育について質問をしたいと思います。  先進国の中でも日本は男女共同参画の取組の後れた国であり、とりわけ女性の地位向上の後れは際立ったものがあります。国際社会からも強い是正の要請がされているところですし、国内でも男女平等を目指す運動がいろいろ取り組まれているということは大臣も御承知のことだと思います。こうした流れを受けて、九九年には男女共同参画社会基本法が制定されました。今年で五年になろうとしております。この間、各自治体でも男女共同参画基本条例が実施の段階に入るなどの努力がされてきました。  こうした取組を踏まえた……

第159回国会 文教科学委員会 第14号(2004/04/27、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日は三人の参考人の先生、ありがとうございます。  三人の先生、それぞれ歴史的に振り返ってこの私立学校の成り立ちというようなものもお話しくださったわけですが、私は孫福参考人の雑誌での座談会を拝見させていただいたんですが、その中で、教育刷新委員会がスタートして、そしてそのとき私学に対する構想案というのが論議されたけれども、その骨子というのが公共性と自主性を尊重することと私学助成であったということを書かれていらっしゃいます。私はその公共性と自主性をお話聞こうかと思いましたが、もう御説明をくださいましたので、その後半の私学助成、そのことについてお伺いし……

第159回国会 文教科学委員会 第15号(2004/05/11、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、私は薬学教育の中で後発医薬品の取扱いについてお伺いしたいと思います。  健康保険財政を圧迫して医療費を高額にしている大きな理由の一つに、欧米諸国に比べまして医薬品が高い価格で設定されている、そういうことがあると思います。先発医薬品に対して効果は変わらないのに安く販売されている後発医薬品、いわゆるジェネリック薬品、この部分の使用を高めていくことは、国民の医療負担を確実に軽減させ、そして健康保険財政にもプラスになることは明白です。薬剤師が国民の医療費負担、健康保険にも目を向けて、後発医薬品の使用を促進していくことが必要だと考えます。  そこで、……

第159回国会 文教科学委員会 第16号(2004/05/13、19期、日本共産党)

○林紀子君 今日は三人の参考人の皆様、本当にありがとうございます。日本共産党の林紀子でございます。  まず、私は児玉参考人にお伺いしたいのですが、六か月間実習をすると、六年間にしたという意味は非常にそれが大きいというお話を聞きました。確かにその六か月間が充実した研修でありましたら、先ほど阪大総長のお話も例としてお引きくださいましたけれども、本当に実りあるものになるけれども、その六か月間の研修がどういうふうに行われるかというのが非常にこれから重要だと思うわけですね。  実習をする受入れ側の体制といいますか、ですから、病院に行く場合もあるし、それから地域の薬局に行く場合もあると。両方もやるというこ……

第159回国会 文教科学委員会 第20号(2004/05/27、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  地教行法の今回の改正のねらいというのは何かとお聞きいたしましたら、学校運営協議会を通じて、学校運営に地域住民や保護者が参画することにより、地域の実情に応じた特色ある学校づくりを実現するというペーパーを見せていただきました。  私たちは、保護者や教職員、子供たちが主体的に参加する学校づくりを進めて、地域住民に開かれた学校、これを作り上げていくべきだと考えております。しかし、この学校運営協議会では果たしてそうした役割が果たせるのかどうか、そこが心配ですので、今日は具体的にお聞きしていきたいと思います。  まずお聞きしたいのは、特色ある学校とはどんな学……

第159回国会 文教科学委員会 第21号(2004/06/01、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日は、お二人の先生からお話を聞きまして、何となくぼやんとしていたことがかなりはっきりをしたという気がいたしますが。  まず、私も、保護者や地域に開かれた学校というのは大変必要なことだと思っております。これは私の知人の例なんですが、ジャーナリストをしていて大学の講師をなさって、ジャーナリストのときには演歌の歌詞なども書くなどという大変マルチ的な人間がおりましたが、その方が退職をして新しい地域に行ったんですけれども、そこでは、自分の子供や孫には関係ないけれども、すぐ近くの小学校に毎朝、おはようおじさんということで校門に立って既に三年たつというんです……

第159回国会 文教科学委員会 第23号(2004/06/14、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  年金制度改正全体のポイントというのは、際限のない保険料の引上げ、そして給付の方は切り下げる、こういうものだと思います。そこで私は、私学共済の場合というのをお聞きしたいと思います。  給付水準は現役世代の収入の五〇%を確保するというふうに言われておりますけれども、私学共済ではどうなっているのか。モデル世帯で現在五十五歳の人、四十五歳の人、それぞれ十年後、二十年後の現役世代平均賃金に対する年金の比率、どうなっているのか、数字の問題ですが大変大切な点ですので、大臣にお答えいただけたらと思います。

第159回国会 予算委員会 第12号(2004/03/17、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、私は、最初に年金問題についてお聞きいたしますが、年金を取るための資格期間に限って今日はお聞きしたいと思います。  日本は原則として二十五年間保険料を掛けないと年金が一円ももらえない制度です。二十五年未満は掛け捨てという残酷とも言える制度ではないかと思うのですが、高い保険料をとても二十五年間も払えないという声が若者を中心に広がっています。二十五年の年金受給資格期間を短縮して、加入期間に応じて年金がもらえる制度にしましたら、頑張って保険料を掛けてみようという意欲も出てくるのではないかと思うわけです。  そこで、まずお聞きしたいのですが、ドイツ、……

第159回国会 予算委員会 第16号(2004/03/26、19期、日本共産党)

○林紀子君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇四年度政府予算三案に対する反対討論を行います。  反対する第一の理由は、今後十数年にわたる際限なき年金保険料の引上げや庶民増税など、連続負担増予算だからです。  小泉内閣発足以来、四兆七千億円もの負担増と給付削減に加え、新たに二兆五千億円以上、合計七兆円もの負担増が強いられることになります。  特に、年金制度の大改悪は、今後十四年間にわたって毎年七千億円も引き上げられ、給付は実質的に史上初めて引き下げられます。国民年金は今でも平均受給額月四万六千円なのに、更に一五%も引き下げられることは、生存権保障の憲法原則を踏みにじるものです。基礎年金の国庫負担……



各種会議発言一覧

18期(1998/07/12〜)

第143回国会 共生社会に関する調査会 閉会後第1号(1998/11/26、18期、日本共産党)

○林紀子君 きょうはお二人の参考人に来ていただきまして、どうもありがとうございます。私も時間がお答えを含めまして十分ということですので、大変申しわけありませんが、最初に質問をさせていただきまして、順次お二人にそれぞれお答えいただくという形をとらせていただきたいと思います。  まず、原ひろ子参考人にお伺いしたいんですが、ドメスティック・バイオレンスの被害者救援をしていくというところで、被害者の方たちが本当にここで逃げ出すということに踏み切るのに、やはり経済的な問題というのが非常に大きいんじゃないかと思うんです。先ほども、年金ももらえなくなる、それから健康保険証すらもなくなる、こういう話がありまし……

第143回国会 共生社会に関する調査会 第2号(1998/10/01、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子です。  私も男女共生社会とはどういうものかというのを考えてみたわけですが、男性も女性もともに働き、家庭生活を営み、地域社会を担っていく社会、また経済効率性だけを追求する競争社会ではなくて人間らしいゆとりと豊かさを持った社会、こういう社会じゃないかというふうに考えたわけです。そして、このためには政治、経済、文化など社会のあらゆる場面で男女が平等な権利を確立することを基本に据えなければならないと思います。  政府が九六年に策定しました男女共同参画ビジョンでは「人権尊重の理念を社会に深く根づかせ、真の男女平等の達成を目指す」、こういうふうにうたわれておりますけれども、……

第145回国会 共生社会に関する調査会 第2号(1999/02/10、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  まず、法務省にお伺いしたいと思うんですけれども、今までこの調査会ではいろいろな参考人の方に来ていただきましてお話を伺いまして、私もいろいろ勉強させていただきました。また、北海道まで出かけまして民間シェルターの方に直接お話を聞きましたり、また弁護士さんからもお話を聞くというようなことをしてきたんですが、その中で皆さん口をそろえておっしゃっておりますのは、特にドメスティック・バイオレンスに関する新たな立法がどうしても必要だというふうにおっしゃっているわけなんですね。  法務省は、昨年の四月に男女共同参画審議会の女性に対する暴力部会ヒアリングをしたとき……

第145回国会 共生社会に関する調査会 第4号(1999/05/12、18期、日本共産党)

○林紀子君 この間の調査会での取り組みを通じまして、私自身がドメスティック・バイオレンスに対して認識が大変深まったというふうに思っております。しかし、まだ多くの人たちがドメスティック・バイオレンスというのはごく限られた人たちの問題だとか、特別な問題だとかいうふうにとらえているんじゃないかと思いますので、本調査会、そして国会の役割というのが非常に重要じゃないかと思うわけです。  今までお話にありましたけれども、暴力は犯罪であるというのは刑法に定められているわけですけれども、それがドメスティック・バイオレンスにきちんと適用されているかどうかということについてはなかなか実現していないということなんだ……

第146回国会 共生社会に関する調査会 第2号(1999/11/19、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは、女性の政策決定過程への参加ということで、この共生社会調査会で調査を進めるスタートということで、お二人の参考人に来ていただきまして大変興味深いお話を聞かせていただきましてありがとうございます。  私は、まずそもそも女性の政策決定過程への参加の前提といたしまして、女性が社会参加できる、そういう条件整備というのがどうしても不可欠だというふうに思うわけです。これは総理府が男女共同参画社会に関する世論調査、平成九年に調査をしたものというのを、今この緑の表紙の八十一ページで見せていただいているんですが、「男女共同参画社会を推進していくための行政に対……

第147回国会 共生社会に関する調査会 第2号(2000/02/23、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。きょうは、女性の政策決定過程への参画ということでお二人の参考人においでいただきまして、本当にありがとうございました。  まず、植野参考人にお伺いしたいんですけれども、女性の政策決定過程への参画というのは、先ほどから参考人からもお話がありましたように、今、日本では政府が数値目標を持って進めているというのは審議会というところなわけですけれども、この政策決定過程という言葉の意味、イロハのイからお話を聞きたいんですけれども、これは政治の分野だけではなくて、あらゆる分野に対して意思決定ということにどうやって女性が参画をしていくかというところが一番重要なんじゃな……

第147回国会 共生社会に関する調査会 第4号(2000/03/08、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子です。  私は、女性の政策決定過程への参画はなぜ必要か、今回の調査の課題のそもそもですけれども、ここから考えたいと思うわけです。  何よりも民主主義の問題として重要だということは当然なのですが、岡澤憲芙参考人からスウェーデンの例を引いてお話がありました。女性が政治に参加するということは国民に政策の納得が得られやすい、これが一番大きなメリットだというお話がありましたが、それは裏返して考えますと、女性も含めてみずからの願いが政策に反映される、そういう信頼があるということではないかと思います。ですから、男性でも女性でも人間らしく生きる社会、自分の願いがきちんと政策に反映……

第147回国会 共生社会に関する調査会 第7号(2000/05/10、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは、政治分野を中心とした女性の政策決定過程への参画について論議するということですので、私は、女性の議会への進出、特に国政レベルでの障害とその解決策、こういうものを考えてみたいと思います。  さきに行われました当調査会の公聴会におきまして、市川房枝記念会の山口みつ子公述人は、女性が議会に出にくい要因として、組織的な要因、経済的な要因、制度的な要因、そして社会的文化的な要因、この四つにわたってお述べになりました。  そのうち、まず制度的要因について述べたいと思いますが、その一番大きな問題点は選挙制度の問題だと思います。  女性が出にくい選挙制度……

第147回国会 共生社会に関する調査会公聴会 第1号(2000/04/26、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは、三人の公述人の方においでいただきまして、ありがとうございます。  まず、太田公述人にお伺いしたいと思うんですが、先ほどのお話の中で、男女ということではなく、能力のある人をどう伸ばしていくかという雇用管理が大切だというお話がございました。  私は、長時間労働ということについてお伺いしたいと思うんです。  といいますのは、最近の日経新聞で、「なぜ増えぬ?女性キャリア」と題する記事があったんですが、これは人事院が幹部候補の女性をふやすというために開いた女子学生向けの就職セミナーだったんですけれども、ここで女子学生からの質問というのは、残業がど……

第150回国会 共生社会に関する調査会 第1号(2000/11/01、18期、日本共産党)

○林紀子君 きょうは、三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  私は、三人の方々にそれぞれお伺いしたいので、芦野参考人から順次お答えいただきたいと思うんですが、それは人工妊娠中絶をどのように減らしていくか、そのことに対する行政の責任というか最優先課題は何かということなんです。  金城先生もここで成果文書の七十二項というのを引いて、「望まない妊娠の防止は常に最優先課題とし、妊娠中絶の必要性をなくすためにあらゆる努力がなされなければならない。」ということをうたっているということを引いてくださったんですけれども、私は厚生省の昨年発表した生涯を通じた女性の健康施策に関する研究会報告書というのを見……

第150回国会 共生社会に関する調査会 第3号(2000/11/15、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今までの皆様の御発言とも重なる部分もあると思いますが、私も生涯にわたる女性の健康支援に女性の自己決定権を貫く重要性について意見を申し上げたいと思います。  カイロ人口会議、北京女性会議以降、性と生殖に関する健康・権利、いわゆるリプロダクティブヘルス・ライツという考え方に立って、いつ何人子供を産むか、または産まないかなどは女性が決めることであり、女性の自己決定権を保障することが大きな流れになっています。男女平等な社会がその前提ですが、参考人の方々も説明されましたが、男女共同参画審議会の答申でも指摘されておりますし、今後政府の施策にこの視点を全面的に……

第151回国会 共生社会に関する調査会 第4号(2001/02/21、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今まで何人かの方から指摘がありましたけれども、今回の男女共同参画基本計画、これを見ますと、男女共同参画社会基本法が制定され、そしてこの計画というのも閣議決定ということで格上げはされたということですけれども、中身を見るとどうかということなんですが、二〇〇〇年ビジョンやプランよりも後退しているのではないかというふうに思わざるを得ない点があるわけです。女性の地位向上や男女平等の実現に向けて、これは実効性が高いのではないかと女性たちが大いに期待している、そこのところが抜け落ちているというふうに思うわけなんです。  例えば男女賃金格差の是正の問題。我が国の……

第151回国会 共生社会に関する調査会 第5号(2001/04/02、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  きょうは、四人の皆様方から、お忙しい中来ていただきまして、有益なお話、本当にありがとうございました。  私も、三十年以上前になりますが、三人の子供を全部保育園でお世話になりながら子育てをしてやってまいりましたので、今お話を聞きながら、みずからの体験と重ね合わせまして、あのときはつらかったなと思うようなことをいろいろ思い出しておりました。  その一番つらかった保育園にかかわる思い出といいますのは、何といっても預けられる保育園がなかなか決まらないということだったんです。私が働いておりましたときにはまだ育児休業制度というのはありませんでしたから、産休が……

第151回国会 共生社会に関する調査会 第6号(2001/05/14、18期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子です。  女性の経済・社会的自立ということは、何よりも働く場で男女の平等がいかに達成されているかにかかっていると思います。時間の関係もありますので、私はきょうは女性の多様な働き方と雇用環境の整備という点を中心に発言したいと思います。  労働省の統計によりましても、賃金では女性は男性の五一・七%、諸外国と比べてもその差は非常に大きく、しかも格差はかえって広がる傾向にあります。格差がある理由は、賃金の低い職種にしかつけない、昇進・昇格のチャンスが与えられない、コース別人事などの間接差別、またとりわけ低賃金で劣悪な条件のパートに女性が集中しているなど、さまざまな態様の男……


19期(2001/07/29〜)

第153回国会 共生社会に関する調査会 第1号(2001/11/05、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  この共生社会調査会は三年前にスタートいたしました。そしてこの三年間は男女の共生について調査を行い、その一年ごとのテーマ、今まで他の委員からお話もありましたけれども、女性に対する暴力、二年目は女性の政策決定過程への参画、そして三年目は女性のための環境整備という形で取り上げてまいりました。  特に、女性に対する暴力については理事会の中にプロジェクトチームを設けて、三年目に集中的に作業を重ね、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律、いわゆるDV法をまとめまして、この調査会として国会に提出し、成立にこぎつけたことは大変大きな成果だったと思って……

第153回国会 共生社会に関する調査会 第3号(2001/11/21、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今までいろいろな皆さんが質問をいたしまして、私が質問をしたいと思っていたところと大分重なっておりますので、私も通告をしていないけれども、今御説明を聞きながらここはお聞きしたいと思う点もありましたので、ちょっと外れるところもあるかもしれませんが、お許しいただいてお答えいただけたらと思います。  虐待は子供への最大の人権侵害だということが今まで何度もお話にありましたけれども、まさにそのとおりだと思いますし、児童虐待の話を聞くと、ほとんどの方たちが大変心を痛めている。やはり子供たちがこの日本の社会で安全で安心して生活をして育っていくこと、それは本当に大……

第153回国会 共生社会に関する調査会 第4号(2001/12/03、19期、日本共産党)

○林紀子君 引き続きまして、今のことと関連してなんですけれども、児童相談所で被害児童の対処と、それから今の、家庭に引き戻すというか引き取りということで親の方の対処、その両方を一緒にするのが、これは人数の関係もあるのかもしれませんが、大変難しいというお話を児童相談所の方から直接伺ったんですけれども、子供の方は児童相談所で何とかやります、親の方はほかといいますか、適切なところでやってもらうことはできないのかというようなお話だったと思うんですが、その辺をどう考えたらいいのかということ。  それから、今六項目、家庭で引き取るときの最低の基準みたいなものだと思うんですが、お話しくださいましたけれども、親……

第154回国会 共生社会に関する調査会 第1号(2002/02/13、19期、日本共産党)

○林紀子君 三人の参考人の皆様方、ありがとうございます。  まず、宮本参考人にお伺いしたいのですが、事前に宮本参考人の論文を見せていただきましたが、その中で、「子ども虐待とその対応」というのを見せていただいたんですが、その中で、子どもの安全の確保の初期対応ということで、一番大事なのは、「ケース会議を持つのが一番よい。」ということを書いていらっしゃいます。確かに法律の中では、国や地方の責務ということできちんとそういう受皿というのを作るということがうたわれているわけですけれども、このケース会議というか、関係者が全部集まってお互いが持っているその情報を交換しながらその対応をしていくというのは一番難し……

第154回国会 共生社会に関する調査会 第3号(2002/04/03、19期、日本共産党)

○林紀子君 林紀子でございます。今日は三人の参考人の方々、ありがとうございます。  何度も質問ができないので、申し訳ありませんが、三人の参考人にそれぞれ、かなり中身がばらばらで申し訳ないんですが、伺いたいと思うんですが。  まず、徳永参考人にお伺いしたいのですが、先ほど機関の連携というのが不十分な点があるんじゃないかというお話がありましたけれども、これは最近発生した子どもの虐待死、これは家庭の中ではなくて、香川県の例ということで話を聞いたんですけれども、保育園で、ほかの親から虐待があるんじゃないかと通告をされたんだけれども、県は立入りをして、一回目、二回目したんだけれども、虐待はないというふう……

第154回国会 共生社会に関する調査会 第4号(2002/04/10、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日は各省庁の方皆さんに来ていただいておりますけれども、私は時間の関係で厚生労働省への質問に絞ってお聞きしたいと思います。  まず、児童虐待防止のネットワークについてですが、先ほど岩田局長もこの虐待防止の関係者のネットワークというのが大変重要だというお答え、お聞きいたしました。私もネットワークが力を発揮することがこの虐待防止解決、そのために大変有効だと思うわけですが、県においては大変ばらつきがあると思うわけですね。  いただいた資料によりますと、この地域のネットワークというのが市町村一か所も設置されていないし、これからの計画も全然ないと、そういう……

第154回国会 共生社会に関する調査会 第5号(2002/05/08、19期、日本共産党)

○林紀子君 共産党の林紀子です。  今、発生予防対策ということで会長の方からお話がありましたが、私が申し上げたいのは、この発生予防対策にも、それから早期の対応策にも保護やケアについても、全部にかかわる問題だと思いますので最初に発言をさせていただきたいと思います。  それは、参考人、たくさん来ていただきましていろいろお話聞きましたが、その中で私が一番ああそうだなと思ったことといいますのは、エンパワメント・センター主宰の森田ゆりさんという方、おいでいただきましてお話しくださいましたけれども、そのときに、この共生社会調査会で作り上げたいわゆるドメスティック・バイオレンス法との比較で、このDV法には人……

第155回国会 共生社会に関する調査会 第1号(2002/11/11、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子です。  皆様方が今御報告をいたしましたので、大分重なる点があるんですけれども、私たちも、今回の調査団は、領事が、これはお世辞半分もあったのかもしれませんが、全員ノートを広げてメモを取りながら話を聞くような調査団は初めてですというふうにおっしゃってくださったほど精力的にお話を聞いてきたと思っております。  私も、NGO、NPOとの協力関係、政府との協力関係ということでは、やはり日本と随分大きな違いがあるなということを痛感をいたしました。  個々の問題につきましては、児童虐待については、今までお話がありましたけれども、ロサンゼルスにあります児童裁判所というのが私大変……

第155回国会 共生社会に関する調査会 第2号(2002/11/20、19期、日本共産党)

○林紀子君 先ほどの神本議員の関連で文部科学省にお聞きしたいんですけれども、地域の学校に障害を持った子どもさんたちが入学をする場合には条件整備というのをいろいろやらなくちゃいけないというお話ありまして、確かにそうだと思いますので、それは是非進めていただきたいのですが、エレベーターを付けたり、それから先生の研修をしたりということはそうなんですけれども、やっぱり一番の問題は先生の数なんじゃないかと思うんですね。  私も身近で経験したことを申し上げますと、中学校で特別の学級を作って三人の子どもさんを先生が見ていたわけですが、一人は多動ということで、このADHDというのはまだこれからなのかもしれません……

第155回国会 共生社会に関する調査会 第3号(2002/11/27、19期、日本共産党)

○林紀子君 今お話を聞いて、なかなか全部頭の中で整理ができたわけではないんですけれども、やはり障害者にとって働くことというのがどんなに大きい意味があるのか、すばらしい意味があるのかというのがよく分かりました。これは、人間がそもそも働くことの意味というのをそのまま問い直すような問題なのかなという気もするんですけれども。ですから、今、石渡参考人の方からも、中西参考人の方からもお話伺いましたけれども、障害者の働くということが、国民の意識が変わらないとなかなか完全にはならないだろうということなんですけれども、その意識を変えるということを待つのは非常に掛かるという気もするわけですよね。  今のような社会……

第155回国会 共生社会に関する調査会 第4号(2002/12/04、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子です。  今日は三人の先生、ありがとうございます。  私はいろいろお聞きしたいことあるんですけれども、一番根本的なといいますか、法律の問題ということで三人の先生にお答えいただけたらと思うんですけれども、障害者差別禁止法、ADAのお話がありまして、もう四十か国にもそれが及んでいるということで、是非日本にも必要ではないかということだと思いますが。  それと関連いたしまして、高機能障害のお話、今ありましたけれども、障害のはざまになってしまうような問題もあるということで、総合的な障害者福祉法というか、そういうものも必要だろうとお聞きしているわけですけれども。  その二つの……

第155回国会 法務委員会、文教科学委員会連合審査会 第1号(2002/11/21、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  今日はこのように連合審査会が実現をいたしましたので、森山大臣、遠山大臣、お二人の大臣にそれぞれお答えをいただきたいと思います。  最初の質問もお二人からお答えをいただきたいと思います。  法科大学院を含む専門職大学院では、これまでの大学院のように研究指導を必須としない課程を新たに作ると、こういうことになっているわけですけれども、この点については、現在あります専門大学院などからいろいろ危惧する声が上がっております。例えば、一橋大学大学院国際企業戦略研究科は、現行の研究指導の実施が必須から研究指導を必須としないへの移行には反対だと、こういうふうに言っ……

第156回国会 共生社会に関する調査会 第1号(2003/02/05、19期、日本共産党)

○林紀子君 厚生労働省にお聞きしたいんですけれども、今、副大臣が、障害を持っている人たちも意識の改革をというお話をしてくださったわけですけれども、私も今までいろいろな参考人に来ていただいてお話を聞きまして、前々回だったと思うんですが、東洋英和女学院の石渡和実先生という方が来てくださって、障害者にとって働くということがどんなにすばらしいことかと。働くというのが本当に暮らしの中で大きな位置を占めているんだと。特に、共に働くということで、障害を持っている人たち御本人も大きく発達、成長するし、また一緒に働いている健常者も本当に変わっていくし、地域が変わると。これが正に共生ではないかというお話を伺ったん……

第156回国会 共生社会に関する調査会 第2号(2003/02/12、19期、日本共産党)

○林紀子君 今のことと関連してなんですが、先ほど具体的に御紹介いただいた社員の皆さんたちがいますね。そういう方たちはお話し聞いただけでもすばらしい能力、技術を持っていらっしゃるなと思うんですけれども、こういうものはどうやってこの方たちは身に付けたのかと。今の裏返しですけれども、お聞きできたらと思います。
【次の発言】 秋山先生と川内先生にお聞きしたいんですけれども、鉄道の問題なんですね。  私が今、地元で非常に迫られているというか、問題になっていることは、過疎の町を走っている可部線という線があるんですけれども、半分は広島の非常に過密なところを走っている、そこは生かすけれども、過疎を走っている半……

第156回国会 共生社会に関する調査会 第3号(2003/02/26、19期、日本共産党)

○林紀子君 私は柏女参考人と川名参考人にお聞きしたいと思うのですが、子どもに対して市町村の役割というのが非常に大切だというお話を伺いました。私も、遠いところにあるだけじゃ間に合わないだろうということで前も質問したことがあるんですが、そのとき、各市町村には家庭児童相談室というのがあるというお話で、そこがネットワークを組んでいけばいいのではないかというお話も政府の側からは伺ったように思うんですけれども、市町村にやっぱり中核となる児童相談所のようなものというのを置いていく、そしてそのお金の部分というのがやっぱりかかわって、予算ということがかかわってくると思うんですけれども、その辺はどういうふうに仕組……

第156回国会 共生社会に関する調査会 第4号(2003/04/02、19期、日本共産党)

○林紀子君 さきにいただいた文献も読ませていただいたんですけれども、今お聞きいたしましたところと関係して、まず瀧澤参考人にお伺いしたいんですけれども、今、金参考人の方から支援費制度という状況になって裏切られたような思いだというお話がありましたけれども、措置費が支援費の方にただ切り替えただけということであってはならないという、このさきにいただきました文書では拝見いたしましたが、どういう点がどういうふうになっていかなければいけないのか、ちょっと大ざっぱで申し訳ありませんが、その辺、お答えできる範囲でお答えいただけたらと思います。
【次の発言】 瀧澤参考人に再びお聞きしたいんですけれども、参考人が最……

第156回国会 共生社会に関する調査会 第5号(2003/04/16、19期、日本共産党)

○林紀子君 今のお話に関連しまして、ですから警察の役割というんですかね、保護命令が出た後の。それは、実態がどんなふうになっていて、どういうふうにしていったらきちん、きちんとというか、守られるのかというのはどういうふうにお考えになっているか、お聞きしたいと思います。それぞれ、もし関係……

第156回国会 共生社会に関する調査会 第6号(2003/05/07、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子です。  私は、今日示されております項目に従って、障害者の自立と社会参加についての意見を申し上げたいと思います。  まず、バリアフリー社会についてですが、関根千佳参考人の発言した、バリアフリーとは、健康な成人男子向けの町や物から障害者などが使いにくい部分をなくしていく、一方ユニバーサルデザインとは、障害者などが初めから使えるようにと考えること、この説明は大変分かりやすいものでした。ここに共生社会の考え方の基本があると思います。  そこで、公共的な既存の建物については、目標を持って改善計画を作らせ、財政的な補助を国が行い、また新たに公共的なものを造る場合は、規模によ……

第159回国会 共生社会に関する調査会 第2号(2004/02/18、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子です。今日はどうも本当に四人の先生、ありがとうございます。  今までお話しくださったことや、また、事前にいただきました論文などを拝見させていただいてお聞きをしたいんですが、まず玉村先生にお聞きしたいのは、これは私、もう随分昔の話ですからこういうふうに今言われているのかどうか分からないんですが、特に知的障害を持った子供たちなどは発達がゆっくり、健常児と比べてゆっくり発達するんだという話を聞いて、非常にああそうかと感動をしたことを覚えているんですけれども。そういう意味では、ゆっくり発達ということでは、先ほど先生がおっしゃったような、十八歳以上になってもやはり教育をする……

第159回国会 共生社会に関する調査会 第3号(2004/02/25、19期、日本共産党)

○林紀子君 私も伊達市の市長さんの菊谷参考人にお聞きしたいんですけれども、この伊達市の生活支援マップというのを「まちに暮らす」というこのピンクの本で最初に見せていただいたんですが、いろいろな作業所とか支援センターとか、もう本当に町ぐるみで支援をしているというこの状況がこの図からも分かるわけですけれども。  三位一体の改革というのが大変だというお話がありましたが、こういう町ぐるみでやっているときに、三位一体の改革というのがどういうような形で、保育所の例というのは先ほど挙げてくださいましたが、出てくるものなのか。三位一体というのがいろいろなところに、地方の自治体に大きく影響するというのは頭の中では……

第159回国会 共生社会に関する調査会 第4号(2004/03/03、19期、日本共産党)

○林紀子君 今の問題とも関係があるのですが、文部科学省の方にお聞きしたいのですが、この特別支援教育ということですね。  この調査会でも、前々回の調査会では教育の問題ということで各方面のそういう仕事に携わっていらっしゃる専門の方々に来ていただいてお話を聞いたのですが、その中でLD、ADHD、原田副大臣からも今丁寧に御説明いただきましたけれども、こういうことを新たにといいますか取り上げるということは大変いいことだと思うわけですね。注意欠陥多動性障害を持っている子供たちがクラスの中にいることによって学級崩壊というんでしょうか、その子供たちが騒ぎ出すと周りの子供たちも釣られて騒ぎ出してなかなかクラスが……

第159回国会 共生社会に関する調査会 第6号(2004/05/12、19期、日本共産党)

○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。  この調査会では障害者の自立と社会参加について調査を進めてまいりましたが、おいでいただきました参考人が、それぞれ権利の主体となって障害者が生きることができる社会を作ることが必要だと述べられました。そのとおりだと思います。  そして、私は最近、障害者に対する差別とはどういうものか、ある弁護士さんがこうおっしゃっておりました。障害を理由に不利益な取扱いをすることだけが差別ではない、障害のある人が社会参加をする上で社会の側がすべき必要な配慮を行わないことも差別、自分の努力で社会に入ってくださいというだけでは障害のある人は社会に参加できない、この言葉もその……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

林紀子[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



当サイト運営者の新刊
荻上チキ編著『選挙との対話』(青弓社)

【内容紹介】「あなたにとって選挙とは?」「政治参加の手段?」「民主主義の根幹?」、それとも「行っても/行かなくても変わらないもの…?」科学的な分析に加え、杉並区長へのインタビューやお互いの話を聴き合いながら思索を深める哲学対話から、選挙を、そして政治をより身近にたぐり寄せるためのさまざまなヒントをちりばめた、すべての世代に向けた選挙の新しい入門書。
当サイト運営者の既刊
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。