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仁比聡平 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

仁比聡平[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP100(参)
68位
委員会発言歴代TOP100(参)
54位
委員会出席(幹部)歴代TOP500
139位
委員会出席(無役)歴代TOP100
72位
委員会発言(非役職)歴代TOP50
47位

20期委員会発言TOP25
11位
20期委員会出席(無役)TOP50
35位
20期委員会発言(非役職)TOP10
9位
20期各種会議発言TOP5
3位
20期各種会議発言(非役職)TOP5
2位
21期委員会発言TOP25
11位
21期委員会出席(無役)TOP50
42位
21期委員会発言(非役職)TOP10
8位
23期委員会出席TOP10
1位
23期委員会発言TOP10
5位
23期委員会出席(幹部)TOP10
2位
23期委員会出席(無役)TOP50
32位
23期委員会発言(非役職)TOP10
4位
23期各種会議発言TOP5
5位
23期各種会議出席(幹部)TOP5
5位
23期各種会議発言(非役職)TOP5
5位
24期委員会出席TOP50
38位
24期委員会発言TOP10
8位
24期委員会出席(幹部)TOP25
21位
24期委員会発言(非役職)TOP10
7位
26期委員会出席TOP50
27位
26期委員会発言TOP10
4位
26期委員会出席(幹部)TOP50
36位
26期委員会発言(非役職)TOP10
3位

このページでは仁比聡平参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。仁比聡平参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/26
データ入手日:2024/10/10

委員会発言一覧

20期(2004/07/11〜)

第160回国会 災害対策特別委員会 第4号(2004/08/06、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の新潟・福島豪雨、福井豪雨及び台風十号とこれに続く豪雨によって犠牲となられた方々に深い哀悼の気持ちを申し上げるとともに、すべての被災者の皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。また、昼夜分かたず復旧の努力を尽くしておられるボランティアの方々、地元自治体職員の方々に心からの敬意を申し上げたいと思います。  委員派遣で私は福井を訪ねさせていただきましたが、土石流で甚大な被害となった福井市の一乗谷のある方は、所得の少ない方にも厳しい被害が生じているということを沈痛の面持ちで語られました。前波の築後十年ほど、まだ新しいおうちでは激流で御先祖のお位……

第161回国会 国土交通委員会 第2号(2004/10/28、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  新潟県の中越地震と、既に十個もの台風や集中豪雨により犠牲となった方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。  私は、七月に国会に来させていただいて以来、相次ぐ災害の中で被災地各地を調査をし、政府の対応をそれぞれ求めてきましたけれども、中でも、人命が奪われた現場で、犠牲者がどれほどの恐ろしさと無念の思いの中で亡くなられたか、また生活の根底を破壊された被災者が生活再建のためにどれほどの困難に立ち向かわなければならないかを思うたびに、この被災者の声にこたえて、命と安全、暮らしを守ることこそ政治の最優先の……

第161回国会 国土交通委員会 第4号(2004/11/16、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  住宅の品質確保法の改正案についてお尋ねをいたします。  一九九四年の阪神・淡路の大震災が死者約六千人、倒壊家屋約十万戸という甚大な被害になりました。その九割に当たる方々が倒れた住宅の下敷きに遭って圧死をしたというふうに言われております。特に、木造家屋の倒壊が多く、風雨の自然から命と体を守るはずの住宅が家屋の基本構造に欠陥があったがゆえに命を奪う凶器に変わってしまったと。一方では、古い建物に大きな被害はなかった地域でも、新築をして間もない建物が一瞬のうちに倒壊をしたという事例もありました。  夢のマイホームという人生で一番高い買物が手抜き工事に……

第161回国会 国土交通委員会 第5号(2004/11/25、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、八月三十日の台風十六号による熊本県球磨川流域の災害について質問をいたします。  私は、九月十六日と十一月十二日、十三日の二回にわたって熊本県球磨川流域の被害状況を現地調査をしてまいりました。この十六号台風によって、五木村の国道四百五十五号線や宮崎への幹線である二百十九号線が土砂災害で崩落を、寸断をしたり、あるいは球磨川中流域の浸水が発生をして大きな被害が出ています。  そこでまず、芦北町の漆口という地区の対策についてお伺いをしたいと思うんですけれども、お手元に資料としてその被災時の写真を配らせていただきました。(資料提示)この一枚目の写……

第161回国会 災害対策特別委員会 第4号(2004/11/10、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、三人の参考人の皆さん、大変お忙しい中を、そして本当に貴重な御意見をありがとうございました。  まず、中貝市長にお尋ねをしたいんですけれども、先ほど来、本当に深刻な被災を受けた市民の皆さんの希望ということが本当に大事だというお話始め、生活あるいは営業の再建が今本当に困難なだけに、そこにどんな希望を持っていっていただけるのかと、これが政治の責任だということは私も大変痛感をしたんですけれども、それで、今日、参考資料として御提出をいただいている写真ですね、これを拝見して、改めて私、豊岡でのお一人お一人の生活やあるいは営業、これが大変甚大な被災を受……

第161回国会 災害対策特別委員会 第5号(2004/11/24、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。三人の参考人の皆さん、本当に今日はありがとうございました。  時間も限られておりますので、時間の許す限り、泉田知事に現地の実情と求められている支援を伺わせていただければと思っています。  改めて、一か月たって、私も、現地の再開をされた小学校で先日亡くなられた学校の友達たちの追悼式が行われて、そこで六年生の生徒さんが胸を詰まらせながら、声を詰まらせながら思いを語られる、そういう報道に接して本当に胸が痛みました。改めて、犠牲になられた方々、そして避難をされている皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思いますし、あわせて、泉田知事を先頭に不眠不休でこの……

第161回国会 法務委員会 第10号(2004/11/30、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も性的自由を侵す犯罪、強姦罪や強制わいせつ罪の被害者の方に直接お話を伺う、あるいは、加害者がどんなつもりであったとしても、被害者に対してこのような犯罪がどれほど取り返しの付かない被害をもたらすかということを捜査や裁判の現場で実感をしてまいりました。この性犯罪の法定刑について、かねてから傷害罪や強盗罪との不均衡が問題となってきたわけですけれども、性犯罪の被害者や、あるいはその人生に与える影響の重大性、甚大さを考えるときに、私もこの法定刑の引上げは当然なことだというふうに思っております。  ですが、刑法の総則の改正について、これがどうして一律に……

第162回国会 決算委員会 第6号(2005/04/04、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、福岡県西方沖地震の対応についてお尋ねをしたいと思います。  発災後六日目の三月二十五日の災害対策特別委員会で、今日、村田大臣においでいただきましたけれども、玄界島以外の被害の実態把握が遅れているのではないかという趣旨の問題提起をさせていただきました。  その後十日たちまして、特に福岡市内の状況把握については一定進んでいるようなんですが、しかしその中で、その災害特でも指摘をしましたマンションの被害について、これが十分把握をされているとは思えない実情がありますので、今日は私が訪ねましたあるマンションのお話をまず紹介したいと思うんですけれども……

第162回国会 国土交通委員会 第3号(2005/03/10、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣所信を受けて、私は整備新幹線長崎ルートの問題をお尋ねしたいと思います。  長崎ルートの事業採択は、昨年十二月十六日の政府・与党合意に基づいて決定をされましたが、長崎、佐賀両県では大変大きな政治問題になっております。今回の北海道、北陸、そして長崎について見ますと、武雄温泉から諫早までというこのルートの採択は、小泉内閣発足以来初めてのことですし、長崎ルートでいいますと八年ぶりに突如再燃した話だというふうに言われているわけです。  西日本新聞が、参議院選挙前の昨年の七月ですけれども、長崎県民を対象にしてアンケート調査を行ったことがございます。こ……

第162回国会 国土交通委員会 第4号(2005/03/18、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、港湾局長に公有水面埋立法の解釈と運用に限ってお尋ねをしたいと思うんですが、法の趣旨や、その趣旨に照らしたときに、埋立地の用途というのがこの法律の重要な柱になっていると思います。このことにかんがみまして、しゅんせつ土砂や残土の処分そのもの、そういう土砂の処分そのものを目的とした埋立てというのは、これは認められるでしょうか。
【次の発言】 それで今、大分県の佐伯市にある大入島というところに埋立事業がありまして、これが大分県下で大変な政治社会問題になっているんです。その埋立てを促進をする会というのがございまして、ここに地元の市長さんや、あるい……

第162回国会 国土交通委員会 第6号(2005/03/29、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案によりますと、品質確保のためにダンピング受注の対策ということで、受注企業の技術力審査が行われ、競争参加者を限定するということになります。そうすると、二つのことが私懸念されると思うんですが、第一は、技術力審査を通じて中小の業者がますます排除されるのではないかという問題です。  もう御存じのとおり、今大変な不況の中で中小の建設業者、深刻な事態になっています。この中でまちづくりや災害対応を担い、あるいは地域経済を支えている中小業者、こういう皆さんの仕事がますます少なくなりかねないと。その大きな一つの原因として、今でさえ地方の仕事を大手ゼネコンが……

第162回国会 国土交通委員会 第7号(2005/03/31、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本改正案は、特定の事業場から人の健康や生活環境に被害を生むおそれがある物質や油が公共下水道に流入する事故が発生した場合に、その事業者に応急措置と事故状況の届出義務を課すこととしているわけですけれども、私は、こんなことは極めて当然のことであって、どうして今まで届出義務がなかったのか、このことを強く疑問に思っています。  国土交通省に伺いますけれども、今まで届出義務が課せられていなかった、これはなぜなんでしょうか。
【次の発言】 事業活動による健康や環境の被害、これを厳しく規制するというのは、これは政治の余りにも当然の、そして最低限の私は責任だと……

第162回国会 国土交通委員会 第8号(2005/04/05、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、まず航空機の日常的な点検整備の問題について質問をいたします。  高度技術の結晶である航空機で日常的な点検整備が安全運航に不可欠だということは、これは言うまでもないはずです。  ところが、今回の日本航空に対する事業改善命令の理由に挙げられましたボーイング747貨物機の問題、これを見ますと、昨年十二月の整備点検で強度が不足している部品であることが分かったと。それで、JALがボーイング社に問い合わせをしたんだけれども、そのままの状態では使用しないようにという文書による注意を受けたと。にもかかわらず、日本航空は今年の一月末まで運航をし続けたとい……

第162回国会 国土交通委員会 第9号(2005/04/07、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案は、提案理由の第一に我が国産業の国際競争力の強化を掲げて、流通業務総合効率化事業に対する支援を進めようというものですけれども、まず政府にお伺いをしたいんですが、この事業の認定対象になる事業者の数、これをどの程度見込んでいらっしゃるんでしょうか。
【次の発言】 全国で百件から百五十件ということですから、実際上はこれ大企業に限られるということになるのではないかと思うんですね。現に3PL事業に進出をしている企業のほとんどは、今日も同僚議員からの質疑にありましたけれども、ほとんどは大企業かその関連会社だという状況にあっています。  一方で、中……

第162回国会 国土交通委員会 第11号(2005/04/14、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案は、三大都市圏を中心に進められてきた都市再生の地方都市版というもので、言わば民間活力による土地再生手法を全国に広げるものです。  確かに、地方の中核都市などが、中心市街地の空洞化あるいはシャッター通り化の中で駅前再開発や区画整理事業を進めています。しかし、なかなかこれがうまくいっていないというのが現状だと思います。  その一つの指標として、区画整理事業が行き詰まり、収入不足が見込まれる組合が増えています。国土交通省も、先ほど一部御紹介がありましたけれども、全国一千組合の規模で土地区画整理事業の実態の調査をされておられまして、これは二〇……

第162回国会 国土交通委員会 第12号(2005/04/19、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  委員からもお話がありましたが、日航は九九年に業務改善命令を受けています。これは重大な整備事故によるという事案でした。当時、この整備本部の責務について、日航の社内でこういうふうに言われているんですね。整備士は万全の整備を行い、安全性を保証した機材を乗員に引き継ぐ任務を有する。ところが、このころから整備の現場では、その実態について三ないという言葉が語られてきました。つまり、整備に重要な三つの要素、これが欠けているんだという意味なんですけれども、これ新町参考人、御存じでしょうか。──お答えがないようです。これは交換する部品がない、人手がない、そして……

第162回国会 国土交通委員会 第13号(2005/04/21、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  お手元に、国土交通省に取りまとめていただきました「平成十六年の災害発生状況」という資料をお配りをさせていただきました。(資料提示)これは二枚目を見ていただければお分かりのように、昨年起こりました一連の災害を取りまとめていただいたんですが、四ページ以降に冬季風浪以降の一連の災害が、写真付き、数字も含めて紹介をされています。  私、これを拝見をして改めて、昨年の災害がどれほど甚大で、そして痛ましい犠牲を生み出してきたかという思いを強くいたしました。三ページ目に数字の集計がありますけれども、この豪雨災害等によってお亡くなりになった方、そして行方不明……

第162回国会 国土交通委員会 第14号(2005/04/26、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨日発生したJR福知山線、塚口駅―尼崎駅間の脱線事故により、今朝の段階で七十三人もの方々が命を落とされ、四百四十二名もの方々がけがをされています。本当に残念なことで、私は無念の思いで胸が詰まるような気がいたします。心からお見舞いと、亡くなられた方々の御冥福をお祈りを申し上げます。  原因究明はこれからですが、事故車両が伊丹駅でオーバーランのために一分半の遅れが出たこと、その後通過する塚口駅では一分まで遅れを短縮していたこと、乗客の方々が通常よりもかなり速いスピードで恐怖を感じていたと口をそろえておっしゃり、ある方は電車が浮き上がるような感じが……

第162回国会 国土交通委員会 第16号(2005/05/12、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  港湾整備事業については、月に一回しかコンテナ船が入ってこない港だとか、あるいは巨大な釣堀になっているというような過大な設備投資であるという厳しい指摘が繰り返されてきたと思います。九六年から二〇〇二年までの第九次港湾整備七か年計画、これでは総額七兆四千九百億円、公共事業の港湾整備事業では総額四兆三千百億円という大規模投資が行われました。その結果、スーパー中枢港湾に指定された京浜、伊勢湾、阪神の三港を含め全国の特定重要港湾二十三港、これを始めとして、国際コンテナを受入れ可能な港、これは六十五港に及んでいるというふうにお伺いをしています。  そこで……

第162回国会 国土交通委員会 第17号(2005/05/17、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  改めて、福知山線脱線事故で犠牲となった百七名の方々に心から哀悼の意を表し、御遺族にお悔やみを申し上げるとともに、多くの負傷された方々の一日も早い御回復と、マンション被害者の生活の安定をお祈り申し上げます。  今日は、JR西日本の経営陣の認識についてただしたいと思います。  垣内社長、私は、十三日、あなたが衆議院で今回の事故で社員の中で一番痛みを感じているのは私だと答弁するのを聞いて、耳を疑いました。今日も同じことをおっしゃっている。事故現場で救助に献身をされた中央卸売市場や御近所の方々、御存じですよね。おととい、尼崎でお会いをして伝えましたら……

第162回国会 国土交通委員会 第18号(2005/05/19、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  通訳業法等の改正で導入をされる地域限定通訳案内士について今日様々厳しい指摘がされましたが、これまでの資格が全国一律で、外国語はもちろん全国の観光地に精通しなければならなかったために地方の観光地案内までは行き届かない面もあったことから地方観光のニーズにこたえようという趣旨かと思いますけれども、そのような理解でよろしいでしょうか。
【次の発言】 我が党は地方観光の振興支援などの本改正に賛成の立場です。  今日は、関連して日本道路公団総裁においでいただきました。日本道路公団のプレストレストコンクリート橋梁、いわゆるPC橋梁の建設をめぐる重大な疑惑に……

第162回国会 国土交通委員会 第20号(2005/06/07、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  JALは、四月十四日の改善措置報告の中で、「安全を直接支える現場に対する経営トップの双方向コミュニケーションが不十分であった。」、「現場と経営との一体感を強化すべく、経営自らが現場に積極的に出向き、双方向のコミュニケーションに努め、風通しの良い職場風土の醸成に努力」すると、こういうふうに述べられています。この点についての先ほどの佐藤理事への答弁が真実なら、その後にこんな重大なトラブルが後を絶たないはずがないのじゃありませんか。  私は、この報告に照らしても、今JALの職場で到底信じられない出来事が起こっておりますので、今日は新町社長の認識を直……

第162回国会 国土交通委員会 第21号(2005/06/09、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  政府は、今年から来年にかけて、これまで公営住宅、公団住宅、そして公庫融資という三本柱で進められてきた住宅政策の大転換を図るとされています。そこで、今日は、その大きな柱である公団住宅の賃貸住宅についてお伺いをしたいと思っています。  まず大臣にお伺いをしたいのですが、この公団住宅が国民に良質な住宅を提供するのにこれまで大変重要な役割を果たしてきたということの意義についてどういうふうにお考えかということなんですね。  独立行政法人都市再生機構法案が〇三年に審議をされ、決議をされたときに、附帯決議が上げられて付けられていますが、衆議院の附帯決議の中……

第162回国会 国土交通委員会 第22号(2005/06/14、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  私、今後の住宅政策を考えていく上で、現実に住まいに暮らしている方々、あるいは住まいを求めていらっしゃる方々の実情を踏まえた住宅政策の論議というものが非常に大事なのではないかと思っております。  今日、多和田参考人から、特にその中で公団住宅あるいは公営住宅の実態の一端が御紹介をされまして、本当に有り難いことだと思っておりますけれども、まず多和田参考人のお話の中で、先ほど市場家賃化と、もう一方で老年者控除の廃止の問題が少し触れられました。簡単に、老年者控除の廃止によってどんな影響が及んで……

第162回国会 国土交通委員会 第23号(2005/06/16、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  十四日の本委員会の参考人質疑で、全国公団住宅自治会協議会代表幹事の多和田栄治参考人は、一九九六年にトルコで行われたハビタットU、国連人間居住会議の立場を住宅行政の基本に据える必要があると述べられました。  そこで、大臣に御認識をお伺いをしたいと思うんですけれども、その人間居住に関するイスタンブール宣言ではこのように述べています。すべての人に適切な居住を確保し、人間居住を一層安全で健康的で居住に適し、公平で持続可能で、かつ生産的なものとするという普遍的な目標を支持すると。住宅行政の責任者である大臣がこの立場を堅持をされるということが私は当然であ……

第162回国会 国土交通委員会 第25号(2005/06/28、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本法案は、公営住宅、公団住宅と並んで持家政策を支えてきた住宅政策の三本柱である住宅金融公庫を廃止し、民間の住宅金融証券化業務を支援する新たな機構に衣替えしようとするものですが、今日の質疑を聞いてくる限りでも、この法改正が住宅政策を本当に考えた上でのものなのかということについて、私自身疑問をぬぐい切れません。小泉構造改革の下で行財政改革の一環として公庫を廃止するということが先にありきという議論ではないのかという問題意識を大変強く持ちます。  そこで、まず大臣にお伺いをしたいと思いますけれども、住宅金融公庫はこれまで国民に良質な住宅を供給する上で……

第162回国会 国土交通委員会 第26号(2005/07/07、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も道路公団の官製談合疑惑についてお尋ねをしたいと思います。  鋼鉄橋梁の談合についての告発を受けたわけですけれども、これの平均の落札率が〇四年までの五年間、これで九七・六%というふうにされています。国土交通省直轄の鋼鉄橋梁談合問題については起訴分で九四・四五%と言われていまして、これよりも高い落札率なんですね。午前中も紹介がありましたけれども、逮捕後の五月二十六日、和歌山の阪和自動車道、これの落札率は八四%ということで、これに比べても極めて高い落札率になっています。  そこで、道路公団のこの入札状況というのが一体ほかの工事でどうなっているの……

第162回国会 国土交通委員会 第28号(2005/07/14、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣も今日述べられましたとおり、我が国の国土政策が大きな節目に立っているということは、今日も何人もの先輩議員から指摘をされました。その中で、国土総合開発計画法の今回の改正というのが、マスコミでは、開発中心の全総計画に代わり地方主導での利用保全計画を作ることをねらったものなどというふうに報じられています。それが本当にそうなのかと。今後の国土政策あるいは地域政策の在り方にとって、実際のところどういう意味を持つのかということを政府はやっぱり明らかにしなければならないと思うんですね。まず、戦後、これまでの五回にわたる全総について、その総括を国民的な検……

第162回国会 国土交通委員会 第29号(2005/07/19、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  お話の中で、地域格差あるいは国土の均衡ある発展というこれまでの目標についての言わば未達成という点について、それぞれニュアンスの違いはありますけれどもお話がありました。特に、山崎参考人、永山参考人からはかなり厳しい指摘があったわけですが、この問題について、まず中村参考人にお尋ねをしたいと思うんです。つまり、問題が一層深刻なのではないかということなんですね。  私は九州の出身なんですが、現実に住み続けることができないという地域が、かつて過密過疎と言われた時代より更に一層広がってきてい……

第162回国会 国土交通委員会 第30号(2005/07/21、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  全国総合開発計画法の今回の改正について、前回私は、戦後、今日に至る五回の全総計画、この真剣な総括も反省もなく、東京一極集中と地域間格差が広がる中で、無駄な大型開発を見直し、地域経済と国民生活の支援に転換をすることが重要であること、また、これまでの国のトップダウンの全総計画の反省を踏まえて、住民参加型の転換には少なくとも国会や地方議会の関与が必要ではないかなどの問題提起をいたしました。しかし、これまでの国土交通省の答弁をお伺いをしても、全総計画の行き詰まりや国民的批判の中で、装いを変えて国が主導する公共事業を推進しようとするものではないかと言わ……

第162回国会 国土交通委員会 第31号(2005/08/04、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ただいま趣旨説明のありましたPFI法改正案についてですが、この法案は今趣旨説明のありましたとおり、議員立法で衆議院から送付をされてきました。ですが、失礼ながら、議員立法であっても、あるいは閣法であっても、この成立する法案について執行の責任を負うというのはこれ、内閣府ですよね。ですから、私は、この法律の所管大臣である竹中大臣に、この委員会に出席をして答弁をすべきだということを昨日要求をしました。ところが出席できないと、こう言われて、現実にここにおいでになっていない。私、この質問をしないわけにはいきませんからこの場に立っていますけれども、この竹中……

第162回国会 災害対策特別委員会 第3号(2005/03/25、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今般の福岡県西方沖地震によって亡くなられた方に心から冥福をお祈り申し上げるとともに、被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  私も地元が福岡ですので、この地震を体験をいたしまして直ちに被災地に駆け付けました。そこで、当面の問題について何点かお尋ねをしたいと思います。  まず、家屋の被害状況の把握の問題なんですけれども、甚大な被害を受けました玄界島では全半壊の家屋の数が発災当日から伝えられ、そして報道もされてきました。ですが、福岡市の西区を始めとして玄界島以外の地域で大きな住宅被害がある、このことを皆さん御存じでしょうか。  玄界島の復……

第162回国会 災害対策特別委員会 第5号(2005/05/13、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  福岡県西方沖地震の発災後、三度目の質問になります。今日は、被災家屋の被害認定について伺いたいと思います。  玄界島のすぐ西側、震源地に間近の糸島半島というところに志摩町あるいは前原市というところがありまして、この被害状況を四月四日の決算委員会で大臣にも紹介させていただいたことがございます。五月二日付けの被害報が、福岡県で最新なんですが、これでよりますと、志摩町で八百八十戸、前原市で千四百戸の家屋の被害が出ております。このうち、この今御紹介した数字は、家屋の被害認定がなされていないものは全部一部損壊として扱うということで、すべてが一部損壊として……

第162回国会 予算委員会 第11号(2005/03/14、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  政府は、来年度予算案で七兆円国民負担増と大増税路線に踏み出しながら、無駄と環境破壊の大型開発を聖域にし、重点化の名の下に増額の方向を打ち出しています。断じて許されないことです。私は、その典型である諫早湾干拓事業についてただしたいと思います。  有明海漁民、市民八百五十七名の大原告団による、よみがえれ有明海訴訟で、佐賀地裁は昨年八月二十六日、仮処分命令を出し、この日から一切の工事は禁じられました。農水省の異議申立てもまた一月十二日、厳しく退けられました。この決定の重みを政府がどう受け止めるのか、これが今問われていると思います。  まず、谷垣財務……

第162回国会 予算委員会 第13号(2005/03/17、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、日本道路公団の特定企業との癒着問題についてまず質問をしたいと思います。  北側大臣に配付資料の一、二ページ、まずごらんいただきたいと思うんですが、まだ届いていないですか。  これの二枚目というのは、私のこの問題での資料要求のファクスなんですね。一枚目に戻りますと、これは国土交通省の国会連絡室から道路公団にあてた表書き。この二枚は、その私の資料要求の二日後の十二月の二日に私の事務所に届けられたわけです。議員がこの資料要求の国土交通省の表書きを、これを見るということはこれは通常あり得ないことなわけで、要求した資料ではなくて、こんなものが届い……

第163回国会 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 閉会後第1号(2005/12/12、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  イラクをめぐっては、有志連合の中からも撤退、削減やその検討表明が相次ぎ、米国内でも世論の撤退圧力が強まるなど、米国のイラク政策そのものが問い直されています。その主要な背景は、今日もなおイラク情勢の深刻な悪化が続いていることにあり、その根源は、米軍が無法な侵略戦争に続いて居座りを続け、抵抗する勢力への武力弾圧を繰り返していることにあります。実際、米軍駐留の長期化に伴い、アブグレイブ収容所での拷問、虐待や民間人を巻き込む無法な掃討作戦など、その実態が極めて残酷なものであることがこれまでもいろいろ指摘され、そのたびに国際的に問題にされてきました。 ……

第163回国会 国土交通委員会 第1号(2005/10/25、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、規制緩和後のタクシー事業をめぐる実態と取組について質問をさせていただきたいと思います。  この問題で、国としても五月に適切な労働環境の確保に関する厚労省との連絡調整会議を立ち上げられ、また交通政策審議会にタクシーサービスの将来ビジョン小委員会が設置をされました。私は、これらの場で実態をよくつかんでいただいて、必要な対応を是非急いでいただきたいと期待をしております。  そこで、まず自動車交通局長に、タクシー事業の特性や現状をどのように認識をしておられるのか、これを伺いたいと思うんです。確かに、福祉・介護タクシーや観光タクシーなど、新しい取組……

第163回国会 国土交通委員会 閉会後第1号(2005/12/08、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の耐震強度偽装事件の発覚後の経緯の中で、問題が一部の無法者の重大、悪質な犯罪行為というにとどまらずに、我が国の建築行政そのものを根本から問う大問題であるということが明らかになりました。私は、被害者の救済を最優先に、原因と責任の徹底究明、再発防止の抜本的対策を進めることによって国民の不安を解消することが急務だと思います。  今日は限られた時間ですので、幾つかの点に絞って質問させていただきますが、まず、今回の事件の分譲マンション所有者、被害者の立場について政府がどのように認識をしておられるのか、大臣にお尋ねをしたいと思うんです。  この点で、……

第163回国会 国土交通委員会 第2号(2005/10/27、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本法案で、現状七五%と推計をされております住宅及び建築物の耐震化率を、二〇一五年まで、つまり十年間で九割に引き上げるという目標を達成をしようという施策なわけですが、それをどのように実現をしていくのかということが大変重要な問題だと思います。  私、法案にかかわって学校の耐震化の問題についてお尋ねしようと思っておりましたけれども、先ほど来、神本委員を中心に様々な角度で御議論があっておりますので、今日はもう一つの大きな柱であります個人住宅の耐震化について少しお伺いをしたいと思います。  阪神・淡路大震災の痛苦の教訓として、個人住宅の倒壊などによって……

第163回国会 災害対策特別委員会 第3号(2005/10/28、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今般の十四号台風でお亡くなりになられた方、御遺族と、そして被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  私も、九月の七日に大淀川流域、宮崎市を中心に、また九月の二十五日に五ケ瀬川、耳川の流域、県北部、そして九月に山口県の錦川流域の岩国市、美川町など、被災地を訪ねさせていただきました。  先ほど松下委員の資料で、耳川の諸塚村の写真が紹介をされましたけれども、想像をしていただきたいと思うんですが、この道路で崩壊をしている部分というのは、これは元々家屋があって、この谷全体にその家屋を流失させるほどの激流が襲い掛かってこの深刻な事態になっているわ……

第163回国会 予算委員会 第2号(2005/10/05、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  小泉首相は、選挙中、仮に増税はやむを得ないとしても、その前に無駄遣いを徹底してなくしていくのが先決だと、こう言い、公共事業費を削減してきたと自慢をしていますが、大型事業にはメスを入れようとしません。今日はその典型であるダム問題について質問をいたします。  三十九年前の計画決定以来、莫大な税金を費やしてきた川辺川ダムは、この間、言わば白紙に戻るという展開になりました。その経緯と現状を国土交通大臣はどうお考えなのでしょうか。私はダム計画そのものを中止すべきだと考えますが、いかがですか。
【次の発言】 大臣、いろいろおっしゃいますけれども、つまり、……

第164回国会 決算委員会 第5号(2006/04/05、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、在日米軍再編に関してお尋ねしたいと思います。  岩国の住民投票の結果にも示されましたが、米軍再編をめぐって、米軍来るな、基地の機能強化反対という自治体ぐるみの世論と反対の声にもかかわらず、今、最終合意に向けた調整だといって審議官級協議が行われているわけでございます。そこで、今日は、嘉手納、三沢、岩国から全国五つの自衛隊基地、そして三沢基地への訓練の分散移転の問題について、額賀長官にお尋ねをしたいと思います。  例えば小松基地におきましては、施設庁と小松市の間で、一九八二年、昭和五十七年に日米共同訓練に関する協定書が結ばれております。ここ……

第164回国会 決算委員会 第9号(2006/05/10、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、鹿児島県で、先日、高速船事故を起こしました岩崎グループが、一昨日、八日、県下全域で二百八路線に上りますバス路線の廃止を届け出た、この問題についてお伺いをしたいと思うんです。  これは関係自治体の対策協議会の要望を振り切る形での届出で、ほとんどの県民、利用者にとっては突然のことでありまして、大変大きな衝撃が広がっております。廃止対象は鹿児島交通など五社三百二十三系統、運行距離は一千百七十四キロメートルに及ぶ大変大規模なものでございまして、全国的に見ましてもこれほど大規模な路線廃止というのはないのではないかと私は思います。  大隅半島で申し……

第164回国会 厚生労働委員会 第1号(2006/02/03、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ハンセン病補償法に基づいて、韓国・小鹿島の療養者が補償金の請求をされて後、既に二十六名の方々がお亡くなりになっています。十月二十五日の判決以降だけでも既に五人の原告が亡くなられました。私は、我が国の戦前以来九十年余りに及んだ絶対隔離政策によって人生を丸ごと奪われるという被害の中で亡くなられた方々に心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。そして、すべての療養者の方々が人間回復の道を歩むことができるように、ともに生きていくという決意を改めて申し上げたいと思います。  本改正に当たって、まず提案者である衆議院厚生労働委員長にお尋ねをいたしたいと……

第164回国会 行政監視委員会 第7号(2006/06/12、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、生活保護の急迫性と申請権侵害について御質問をいたします。  資料を配っていただきたいと思いますが、お手元に後ほど届きますけれども、その資料の冒頭に三枚、新聞記事をお配りをいたします。  五月の二十三日に北九州市門司区の市営住宅で五十六歳の男性がミイラ化した遺体で発見されました。二枚目の西日本新聞の記事にございますが、警察によりますと、栄養失調による併発も考えられる心不全が死因でございまして、餓死であります。発見時、死後四か月ほど経過しており、一月下旬には亡くなっていたとされております。この方は小児麻痺によって下半身が不自由で身体障害者四……

第164回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(2006/09/05、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  梅雨前線に伴う豪雨で犠牲になられた方々、御遺族と被害者の皆さんにお悔やみとお見舞いを心から申し上げたいと思います。  最初に、激甚指定について、大臣から今週中にはという前向きな答弁があったところなんですが、一点確認をしたいと思います。  それは、この対象となる期間といいますか、本激の災害そのものですけれども、五月から梅雨前線で被害が起こっています。これの梅雨明けまで、これを全体として本激の指定に臨まれるということでよろしいですか。
【次の発言】 多数の自治体から大変強い要望が出ていますので、是非御努力をお願いしたいと思います。  そこで、今日……

第164回国会 災害対策特別委員会 第4号(2006/03/29、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  福岡西方沖地震からちょうど一年がたちまして、先ほど与党議員からも提起がございました。私もちょうど発災のその当日、子供の保育所の卒園式でございまして、子供たちや保護者の悲鳴が上がる中、お互い励まし合って、そして福岡市内あるいは玄界島を調査を直ちにいたしまして、そのときの本当に甚大な被害というものを改めて思い起こしているところでございます。  玄界島では、今なお本土側とそして島の、その二つに分かれた仮設住宅で厳しい生活を皆さん送っていらっしゃいます。壊滅的な被害を受けられた中で、島民の方々が島は一つの家族だと、こうおっしゃって、島での家族そろって……

第164回国会 法務委員会 第2号(2006/03/16、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、金融被害とその対策についてお伺いをしたいと思います。  まず、公的機関を装って架空請求をするという、これ振り込め詐欺の一つというふうにとらえられているようですけれども、この問題について資料を皆さんのお手元にお配りいたしました。  最初の二枚に付けています四枚、四つのはがき、これが、私の所属します法律事務所の相談の中で寄せられたものから見繕ったものなんですが、例えばこの一枚目の右側見ていただきますと、一番下に差出人名として法務省民事局総務課総合消費管理組合というふうにあるんです。  民事局長おいでだと思いますが、こんな管理組合というのが……

第164回国会 法務委員会 第3号(2006/03/22、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、初めにカネミ油症事件被害者の救済問題についてお伺いをしたいと思います。  現在、与野党を問わず各党で様々な議論がされていますが、そこで重要な問題の一つが国の仮払金の返還問題です。予算委員会で、中川農水大臣は民主党の犬塚議員の質問に答えて、患者さんの今の事情も考慮して、債務免除の適用の検討を含めて、できるだけ政府としてよく相談をしてやっていきたいという旨の答弁をなされました。油症被害者は、四十年近くたった今もなお有効な治療法は確立されず、心身ともに多大な苦痛に苦しみ続けています。多くの被害者が経済的にも苦境にあり、加えて同じように米ぬか……

第164回国会 法務委員会 第4号(2006/03/23、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ただいま亀井先生の御質問に対する御答弁の中で、大臣が個別の裁判の判決を取り上げて、これの是非について大臣としての御答弁として意見を言われると。これは、憲法の定める司法の独立に対する重大な侵害ではありませんか。私は聞いていて大変憤りを覚えました。  今日はこの裁判所の定員法の審議ですけれども、裁判所、司法の独立と、そしてこの予算や定員の、裁判所の予算や定員の問題がどうしてこういう形で議論をされるのかという提起も与党の先生からもあった中で、内閣の一員として、個別の裁判例を取り上げて先ほどのような御答弁をされる。これは、大臣の憲法に対する認識を私疑……

第164回国会 法務委員会 第6号(2006/03/30、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、保護観察所の実情の問題を中心に今日お尋ねしたいと思います。  私が初めて保護観察所を尋ねましたのは、担当しておりました少年事件で家庭裁判所から保護観察という審判が出て、その少年に付き添って保護観察官に面会をしたのが初めてだったんですが、その際に、その少年や家族に対して人間としての力をむき出しにして説諭をされ、そして保護司さんへの紹介、あるいは保護観察とは何かということを語られるそのお姿に大変感銘を受けたことがございます。幸い、その少年は再犯を犯すこともなく立派に成人をしたわけですけれども、対象者一人一人の人生に深くかかわって正面から向き……

第164回国会 法務委員会 第8号(2006/04/06、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回、罰金刑が新設される罪はいずれも市民生活にとって密接なものでありまして、どのような事案を想定してその処分が適正に行われるのかということが市民生活にとって大事な問題だと思います。  そこで、まず公務執行妨害罪についてお尋ねをいたします。  提案理由では、起訴猶予にはできないが自由刑では重過ぎるという、そういう事案への対処と言われております。  九〇年から九三年の財産刑検討小委員会、法制審の、ここでは主要地方検察庁における受理処理状況の整理表を作られて、被疑者、被告人の属性などを含めた検討を行ってこられて、それが法制審でも話題になっているよう……

第164回国会 法務委員会 第10号(2006/04/13、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。三人の先生方、本当にありがとうございました。  これまでの御意見を踏まえまして、まず不法行為に関する準拠法について私からもお尋ねをしたいと思うんですが、特に手塚先生からも先ほど来お話がありました成立にかかわる従前の二項ですね、これをどうするのか。あるいは、大村参考人、手塚参考人それぞれのお立場でこれまでお話しいただいた現場の実情を踏まえて、やっぱり櫻田先生にお話をお伺いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 今度の法改正に当たって、櫻田先生として、あるいは研究者、学会として、この不法行為の特に成立要件の問題についてどのような議論が……

第164回国会 法務委員会 第11号(2006/04/18、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も、まず改正案でいいますと二十三条、債権譲渡の第三者対抗要件規定の経過についてお伺いをしたいと思います。  振り返りますと、この件については元々二〇〇〇年、平成十二年の十二月に行政改革推進本部の規制改革委員会が見解を出されて、これを受けた形で翌〇一年、平成十三年の三月に規制改革推進三か年計画が閣議決定をされています。  その中で、いずれも国際的な統一ルールとしての譲渡し人住所地法による考えが定着しつつあるという趣旨の認識に立って、債務者の中に海外居住者が含まれる多数の債権を一束にして国際取引が行われると、そういう売買の流動化のために譲渡し人……

第164回国会 法務委員会 第12号(2006/04/20、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  やみ金ばっこの原因、あるいは社会的背景の一つに多重債務問題があるということは、先ほども尾立委員から指摘もされたわけでございます。  我が国の多重債務問題について、私自身もこの委員会で今国会二度にわたって質疑をさせていただいたわけですけれども、自己破産件数だけで見ても八九年から毎年激増を続けておりまして、〇二年以降三年連続で二十万件を超えるという事態となっております。この予備軍、多重債務者は二百万人にも及ぶと言われておりまして、二〇〇四年の自殺者は約三万二千人、そのうち約八千人は経済苦、生活苦が理由だと言われております。  私自身もこのような多……

第164回国会 法務委員会 第13号(2006/04/25、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は三人の参考人の先生方、本当に情熱あふれる御意見がずっと続いておりまして、心から敬意を申し上げたいと思います。  まず、椎橋参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、先ほど、今回の改正がドラスチックなものであるというような、ドラスチックという言葉もあったわけですが、公法と私法の分離というこの伝統的な考え方、あるいは刑罰としての没収というこういう伝統的な考え方というのは、私どもが法律の基礎を学ぶときに刷り込まれるような部分もございまして、そういう意味では、ここを源泉として被害回復を図っていくという意味では本当にドラスチックなものと私は言っ……

第164回国会 法務委員会 第15号(2006/05/09、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本法案は、午前中からも数々議論がありましたように、重大で看過できない数々の問題点を含んでいるわけです。私は、まず特別永住者を除くすべての外国人に入国時の指紋提供を一律に義務化するという点についてお伺いをしたいと思います。  お手元に資料を配らせていただきましたけれども、一枚目は在留資格別の外国人登録者数の表でございます。ごらんいただきますように、平成十六年の数字で見ますと、総数で百九十七万三千七百四十七人の方が登録をしておられて、特に注目をしていただきたいのは、下段の方ですけれども、永住者約三十一万三千人、日本人の配偶者等二十五万七千人程度、……

第164回国会 法務委員会 第16号(2006/05/11、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。三人の参考人の方々、本当にありがとうございました。  まず、加藤参考人にお尋ねしたいと思うんですが、略歴を拝見をいたしまして、今日、参考人からのお話の中には触れられてはいなかったんですけれども、難波参考人からお話のありましたインテリジェンスシステムについて、どんな概念のものとして考えるか、あるいはその目的あるいは有効性、こういう点について御所見がおありなのではないかと思いまして、まずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 私が申し上げたのは、警察庁情報システム安全対策研究会等々のことでございますが。

第164回国会 法務委員会 第17号(2006/05/16、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず大臣にお尋ねをしたいと思います。  前回の私の質問の最後に、永住許可を受けた方を含めて、定住外国人が家族で国外に旅行して再入国をするという例をちょっと挙げまして、誤認の可能性はありませんかとお尋ねをいたしました。私、その大臣の答弁の中で、法務省入管局の文書にも出てくるe―パスポート連携実証実験においての照合率、これは照合率が約九割、つまり一割程度はこれは誤認があるということを御存じないという趣旨の答弁をされたことについて大変びっくりしたわけです。この対象のシステムを導入しようというときに、照合が正確に行われるのか、これは重大な問題であって……

第164回国会 法務委員会 第19号(2006/05/23、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私、本会議場で、この法案に関しましての杉浦法務大臣、そして沓掛国家公安委員長の千葉景子議員に対する答弁を伺っておりまして、この未決拘禁の問題をどのような問題として考えておられるのか、その問題とどのように向き合っておられるのかという点について、いささかのといいますか、強く疑問を持ったわけでございます。  そこで、法案提出の経緯からまずお伺いをしたいと思うんですが、昨年の通常国会で、これは先輩議員の皆さんには当然のことかと思いますけれども、受刑者処遇法の改正といいますか、監獄法改正につながりました行刑改革会議の活動についての資料をお配りをいたしま……

第164回国会 法務委員会 第20号(2006/05/25、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん方、本当にありがとうございました。それぞれ重要な問題提起をいただいたと思っておりまして、私は今日の問題提起を受けまして、この委員会として本当に徹底した十分な審議が必要だということを改めて痛感をいたしました。  まず、違法な取調べと警察留置の関係についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、中間参考人からお尋ねしたいと思うんです。一昨日ですか、御勇退といいますか引退をされたということで、本当に長年御苦労さまでございました。拘置所において拘束を、拘禁をされる被疑者が、長時間の、あるいは深夜にわたる、あるいは心身の健康状態……

第164回国会 法務委員会 第21号(2006/05/30、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は私は、未決拘禁者の地位にふさわしい収容という観点から、この審議の中で与野党立場を超えて問題提起をされております拘置所の収容状況についてお尋ねをしたいと思います。  前回資料もお配りをしたんですけれども、現在の代用監獄においての被留置者延べ人員の身分別割合、これ平成十六年度でいいますと、被告人が五七%を占める、そして全国平均で既に移監待機中の被留置者がおおむね二割を占めるという状況となっています。  そこで、矯正局長に、この二割という移監待ちの状況をどう考えておられるのか、その原因、今後の対応について、時間ございませんので端的にお答えいた……

第164回国会 法務委員会 第22号(2006/06/01、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  警察庁の取調べ終了時刻の実態調査について、前回指摘しました否認事件に焦点を当てての調査と資料を私要求をしたのですが、それはしていない、ですから資料はないということでございました。そうですね。確認だけです。
【次の発言】 刑事事件の多くは被疑者が自ら罪を認めている事件でありまして、自白強要がシビアな問題になるのは否認事件でございます。そこの調査なしに、代用監獄での身柄拘束を利用した違法な取調べがないという証明にはならないということを厳しく指摘をしておきたいと思います。  否認事件でどのような取調べが行われているのか、今日は資料の一枚目に福岡県の……

第164回国会 予算委員会 第8号(2006/03/09、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  一昨日、札幌でも浅沼建築士による耐震偽装事件が発覚し、衝撃を広げています。現在までに明らかになった状況と今後の対応方針についてまずお伺いをいたします。
【次の発言】 政府の今後の対応方針についてはいかがですか。
【次の発言】 道民、住民は、北海道でもあったという地域的広がりとともに、信頼のブランドであるはずのいずれも名の通った最大手のディベロッパーの名前がこの中で挙がっているということについて、大きな衝撃を受けています。やはり、マンション業界全体の問題なのではないかと。ここを徹底して明らかにすることなしに信頼を回復することはできないのではあり……

第165回国会 教育基本法に関する特別委員会 第4号(2006/11/28、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、どうすればいじめ自殺をなくせるのかという問題について、大臣は、二十六日のNHKの「日曜討論」で、文科省の指導にも若干問題があったと反省していると述べられました。私も聞いておりまして大変印象的だったのですけれども、いじめがゼロである学校が良い学校だという打ち出し方をすると、みんな良く見てもらいたいと思い、教師はそれを隠すし、教育委員会は報告しないという現象が起こってくる、教育行政の評価の在り方を変えないといけない、こうお述べになられたかと思います。そういうお考えに間違いございませんでしょうか。

第165回国会 災害対策特別委員会 第3号(2006/11/01、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。大臣、どうぞよろしくお願いいたします。  今日は、台風十三号の北部九州における農業被害についてお尋ねをしたいと思います。  十月二十七日の時点で、政府のまとめによりますと、農林水産関係被害は六百三億円に上っております。農地・農業用施設と併せまして、農作物被害が特に甚大で、北部九州を中心に特に塩害あるいは倒伏の被害が大きくなっておりまして、三百七十二億円でございます。  お手元に私どもの方で調査に行ったときの写真をお配りをいたしました。  一枚目は、九月の二十五日の佐賀平野の水田、あるいはその転作でやっています大豆の被害の様子ですけれども、これをご……

第165回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第5号(2006/12/11、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  現行政治資金規正法の二十二条の五の、今日ももう先生方言われていますので繰り返しませんが、外資規制の趣旨について、政府も提案者も、我が国の政治や選挙が外国の勢力によって影響を受けることを未然に防止しようとする趣旨だというふうに繰り返し答弁をされてこられました。これは、それが守られなければ国家の独立性としての国家主権が侵害され、ひいては国民主権と国民の参政権保障がゆがめられるという憲法の直接、最低限の要請であると私は考えますけれども、提案者はその関係をどう考えておられるのか、端的に御答弁いただきたいと思います。

第165回国会 法務委員会 第2号(2006/10/26、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  報道を拝見をしましても、貸金業法などの改正につきまして与党・政府からどのような案が出されるのか、まず正に大詰めというところなのだろうと思います。そこで、今日は、改めて多重債務被害の実態について政府とそして大臣の認識をお伺いをしたいと思います。  私、先日、沖縄県にこの被害の実態調査に行ってまいりました。お配りをいたしました資料の一枚目は琉球新報の記事で、そこにございますように、金融業者が小学校に脅迫文を送り付けたという事案です。その中身といいますか、送られた脅迫文を二枚目に付けておりますけれども、ごらんいただきますとおり、ほかの生徒やその御両……

第165回国会 法務委員会 第4号(2006/11/30、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は法案審議の第一回でございますので、私はいわゆる事業信託、この新設の政策的なねらいがどのようなものなのか、それへの税制上の問題点はどこにあるのか、この辺りを聞いていきたいと思います。  経済産業省、お見えですかね。  この改正案の規制緩和による事業信託に産業界からの期待の声が大変大きいわけでございます。経産省としても、昨日伺いましたら、五つほどの活用例、事業信託の活用例を類型化をしておられまして、一つは、従来なら営業譲渡の形態を取る必要のあった高い収益が見込める特定部門の信託による切り分け、そしてそれを担保とする資金調達が可能になるという……

第165回国会 法務委員会 第5号(2006/12/05、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  私からは、いわゆる事業信託という点が一つの論点になっておりますので、ここについてお伺いをしたいと思うんですけれども、産業界から、あるいは経済産業省の類型化でも、その典型として高収益を上げている部門を切り分けていくというやり方、あるいはハイリスク分野への進出、こういうところに信託が期待をされているというふうなことが言われるわけですけれども、こうなりますと、従来の信託、先ほども信託協会の方からありましたが、資産の管理運用という、こういうこれまでの取組からすると随分違ってくるんじゃないかなと思うわ……

第165回国会 法務委員会 第6号(2006/12/07、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、高齢者や障害のある方々の資産の管理や、あるいは日常的な金銭の管理の実情がどうなっているかというところからまずお伺いをしたいと思うんですけれども、お手元に資料をお配りをいたしました。これは厚生労働省の資料ですが、多くの先生方は余り御存じないかもしれませんけれども、地域福祉権利擁護事業という事業がございます。これは、二枚目ごらんいただきますとお分かりのように、平成十一年の十月から今日までの累計の数で、一番上の問い合わせ・相談件数でいいますと百五十万件を超えるという大変多くの相談をこの中で受けていらっしゃるわけです。  この事業の概要、それ……

第166回国会 外交防衛委員会 第2号(2007/03/15、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  防衛大臣にまずお尋ねをしたいと思うんですが、米軍再編と分散移転に関しまして、政府は基地周辺自治体の首長さんたちとの協定の締結を進めてこられていて、それによって理解を得たというふうにおっしゃっておられます。一部の首長は、協定を結んだから大丈夫というような趣旨の説明を地元で行っている方もあるわけですけれども、ですが、住民や議会は納得をせずに、米軍来るな、協定は撤回せよという声が私は強まっていると思うんですね。  そこでお尋ねをしたいのは、防衛省として自治体と結ばれた協定の内容、これを米軍の部隊に守らせるというお立場……

第166回国会 決算委員会 第4号(2007/04/16、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は久間大臣に米軍再編問題に関連してお尋ねをしたいと思います。  昨年、二〇〇六年の五月に日米両政府が合意したいわゆるロードマップにおいて、普天間飛行場のKC130空中給油機について、このように述べられています。KC130飛行隊は、司令部、整備支援施設及び家族支援施設とともに、岩国飛行場を拠点とする。航空機は、訓練及び運用のため、海上自衛隊鹿屋基地及びグアムに定期的にローテーションで展開する。KC130航空機の展開を支援するため、鹿屋基地において必要な施設が整備されると。  この合意の内容について、まず少しお尋ねをしたいと思うんですけれども……

第166回国会 日本国憲法に関する調査特別委員会 第3号(2007/04/18、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、この委員会で初めての質問ということになりますので、審議の在り方について冒頭に委員長に私も一言お願いを申し上げておきたいと思います。  私は、参議院におけるこの法案、国民投票法制についての議論は、与党案についてはもちろんのことですけれども、法制そのものについても白紙からの出発でありまして、今国会での成立などの出口を前提としての審議は絶対にあってはならないことだと考えております。  憲法の附属法としての法案の重要な性格、あるいは今国会での成立は望まないという方が多くを占める世論調査の結果もございます。朝日新聞の、先ほど来話題になっております……

第166回国会 日本国憲法に関する調査特別委員会 第4号(2007/04/19、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  質問に入る前に、この委員会の今の状況なんですけれども、多くの議員が、委員がこれ出席できないでおられるんだと思うんですよね。常任委員会が今行われていて、先ほど藤末議員ももう半ば苦悩のような思いでおっしゃっておられたと思うんですけれども、社民党の近藤議員も今同時に常任委員会があっていて出席できない。憲法の附属法であるこの法案についての審議を出席できないというようなその設定の仕方で委員会設定を進めるのは私はやっぱり異常なんだということが、今日の状況を見てもはっきりしたんじゃないかと思うんですよね。それも、出席できない議員が会議録を精査をする間もなく……

第166回国会 日本国憲法に関する調査特別委員会 第6号(2007/04/25、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、この委員会の開会の前に憲法施行六十周年を記念をする式典が憲政記念館で行われました。各位の式辞がありましたけれども、私は、そこで語られたのは、日本国憲法が戦後、今日まで果たしてきた役割を、値打ちをしっかりと受け止めて、そして日本国憲法の下にこれからの日本、この発展をしっかりと考えていかなければならないという、そういう考え方であったのではないかと思うわけです。  今、少し安倍総理の発言あるいは発議者のその受け止めについて改めて議論があっておりましたが、私は、日本国憲法が果たしてきた値打ち、これをしっかりと踏まえる中でこの委員会での審議も行……

第166回国会 日本国憲法に関する調査特別委員会 第9号(2007/05/08、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございました。  大変テーマが多岐にわたってきているわけですけれども、私の方では今日の運動規制というテーマに絞ってお尋ねをしていきたいと思います。  まず、政治的行為の制限の問題で西原参考人にお尋ねをしたいと思うんですが、先ほど大学の教員としての悩みも含めてお話があったわけです。一方で、適用除外にするのか否かという点については、教育の中立性という言葉などで教育の本来的在り方と国民投票運動の自由の抵触のような形で議論がされているわけです。  そこで、憲法の立場から、国民投票運動を制約すべきか否かということに……

第166回国会 日本国憲法に関する調査特別委員会 第10号(2007/05/09、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回、発議者の皆さんに私の方で質問をいたしました法案百三条の地位利用の問題については、あの際の発議者の皆さんの答弁そのものにも重大な憲法上の疑義を私は感じております。ですが、その問題を再度たださせていただく前に、今日は、公務員の政治的行為の制限に関する検討と題されております附則第十一条、この問題についてお尋ねをしたいと思うんです。  まず、現行の公務員法上の制限の規定の上で、改憲案が発議をされた後の国民投票運動、これは公務員の行うということですが、これが制限の対象になるのかと、現行法上、国民投票運動は対象になるのかということについて確認をした……

第166回国会 日本国憲法に関する調査特別委員会 第11号(2007/05/10、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  お二人の参考人、本当に今日はありがとうございました。  まず、お二人ともお触れになられました公務員あるいは教育者の運動規制の問題についてお尋ねをしたいと思います。  五十嵐参考人から、非常にあいまいで法律らしからぬ規定だと、こういった表現で専門家である方から語られたというのは、これは大変重大な問題をこの法案が抱えているということを示しているんだと思うんですね。  それで、細かい要件のお話をする時間はございませんけれども、非常にあいまいで法律らしからぬ地位利用を始めとした要件、それから政治的行為の制限の問題はこれはこれからの検討だという、そうい……

第166回国会 日本国憲法に関する調査特別委員会 第12号(2007/05/11、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この改憲手続法案に対して、国民の皆さんからの批判と怒り、これは私は日増しに急速に強まっていると思います。今日もこの国会にたくさんの国民の皆さんが怒りを持って駆け付けておられる。野党推薦の公述人、参考人はもちろんのことですが、与党推薦の方々からも慎重に徹底審議を尽くせ、この声が次々と上がる中で、中央公聴会すら開かない。今日この後に採決をする。そんな強引なやり方で押し通すことは、私は我が国の憲政史上に重大な禍根をもたらすものだと思います。我が党は、断じて審議の打切り、採決を許すことはできません。法案自体が抱える重大問題、これについてあくまで徹底審……

第166回国会 法務委員会 第2号(2007/03/15、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は私は、鹿児島、富山の冤罪事件についてお尋ねをしたいと思っています。  といいますのは、大臣の所信表明を伺っておりまして、この事件あるいは刑事司法の在り方について全くお触れにならなかったということ、私、残念でございました。今日、大臣がどう受け止めていらっしゃるかについてはこれまでに基本的な御答弁ありましたので、先に警察庁やあるいは法務省刑事局がどんなふうに受け止めていらっしゃるのかお尋ねして、後ほど大臣にお伺いをしたいというふうに思うんです。  この鹿児島と富山の冤罪事件は、改めて御本人たちあるいは御家族の人生に冤罪というのが取り返しの付……

第166回国会 法務委員会 第3号(2007/03/20、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、取調べの可視化の問題について伺ってみたいと思っています。  御案内のように、今日、イギリスあるいはアメリカの幾つかの州、オーストラリア、イタリア、台湾、韓国、あるいはアジアではモンゴルなどでも取調べ過程が録画、録音をされるということになっておりまして、国連の規約人権委員会が我が国における被疑者取調べ制度の問題点を指摘した上で、取調べ過程を電気的に記録することという勧告もなされているわけです。あるいは、今国会で政府はICC、国際刑事裁判所の関連条約の批准、承認を求められているわけですけれども、このICCの取調べ手続、質問と言われています……

第166回国会 法務委員会 第4号(2007/03/27、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  両案には私ども賛成でございます。  法案の質疑に入る前に、裁判に関して、国が被告となっているいわゆる集団訴訟、これについての訴訟に臨むべき態度についてちょっとお尋ねをしたいと思うんです。  御存じのように、原爆症認定訴訟あるいはC型肝炎訴訟について先週も相次いで原告側勝訴の判決が出されました。あるいは、トンネルじん肺訴訟や中国残留孤児訴訟を始め、社会的に大きな問題となっている、政治的にも問題となっている訴訟が続いているわけですけれども、今日その一つ一つについて具体的にお尋ねする時間もつもりもないわけですけれども、全体を見ていまして、例えば、最……

第166回国会 法務委員会 第5号(2007/04/10、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は区分審理と部分判決の問題について特にお伺いをしていきたいと思いますけれども、裁判員制度の実施を二年後に控えて、最高裁刑事局長にまずお尋ねをしたいと思うんですが、私もこの国会、当委員会で志布志事件あるいは富山の冤罪事件、この点をせんだって質疑もさしていただいたんですけれども、こういった冤罪事件が後を絶たない。あるいは、冤罪という形ではなくても、国民の皆さんの社会常識に必ずしもかなっていない裁判あるいは刑事司法、こういった現状が私は現実にあると思います。  その現状に対して、事実認定の面でもそれから量刑判断の面でも、国民の皆さんの常識をきち……

第166回国会 法務委員会 第7号(2007/04/17、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど来、福岡市、そして川口の件を始めとして、後を絶たない飲酒運転やひき逃げ、こういった悪質な交通犯罪に対してどう取り組んでいくのか、審議がされているわけでございます。私も福岡市の子供さんたちがお亡くなりになったあの事故の現場は時折通うことがございまして、あの事故の日以来、本当に痛ましい思いをしているところです。  今回の刑法の改正案は、量刑面からその防止策を図っていこうというものでございまして、私どもとしても賛成をさせていただきたいと思っておるんですが、今日、限られた時間でございますので、二つの点をちょっと伺いたいと思います。  まず第一は……

第166回国会 法務委員会 第11号(2007/05/15、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の法案では、十四歳未満で法に触れる行為をした少年、いわゆる触法少年に対して警察による調査権限を強化をする、また、現行法では十四歳以上とされている少年院への送致年齢をおおむね十二歳以上に引き上げるなどの重大問題が提起をされています。  そもそも少年法の基本理念は、非行少年の可塑性にかんがみて、生育発達段階にある少年に対する教育的、福祉的施策によって、その立ち直り、育ち直しを促すところにあります。だからこそ、保護観察を始め保護処分を中心とする施策、あるいは児童相談所などがその役割を担ってきました。厳罰化と警察的、権力的対応が優先をされるなら、……

第166回国会 法務委員会 第12号(2007/05/17、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず、事実解明の重要性という点からお話を伺いたいと思うんですけれども、先ほど来、武参考人から、この点での少年司法の関係者あるいは関係機関の従来の対応が余りにひどかったじゃないか、あるいはひどいじゃないかというお話がございます。  黒岩参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、これは、実は私は、武参考人がおっしゃっているというだけではなくて、従来の少年司法手続における事実認定の問題、あるいはそれを被害者との関係でどのように現場の方々が運用してきたかという意味で、いろんな問題を実は抱えてい……

第166回国会 法務委員会 第13号(2007/05/22、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、現在、十四歳に満たない非行少年の施設処遇の中心になっております児童自立支援施設の処遇の問題について、まずお尋ねをしていきたいと思うんです。  先週、この委員会で委員派遣、視察ですね、視察で国立武蔵野学院を拝見をいたしましたけれども、厚生労働省にお願いをいたしまして、私どももお話を伺いました学院の医務課長である富田ドクターの「児童自立支援施設 そこで何が行われているのか」という論文を皆さんのお手元にお配りをさせていただいております。  この中で、まず審議官にお尋ねをしたいと思うんですが、この富田ドクターが冒頭の部分で、少年法を改正して十……

第166回国会 法務委員会 第14号(2007/05/24、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  残念ながらいらっしゃいませんけれども、先ほどの千葉委員の質疑と答弁を聞いておりましてちょっと引っ掛かるものを感じましたので、児童相談所の調査について、まず厚生労働省にお尋ねをしたいと思います。  私、児童相談所における調査というのが、これは当然一定の処遇方針あるいは援助方針、これを定めるという目的に向かって行われていると。何の無目的に子供と接しているわけではないということは十分分かるんですけれども、児童相談所における児童福祉司やあるいは判定員や一時保護所の保育士さんというんでしょうか、などの仕事というのは、これは単なる方針を決めるためだけを目……

第166回国会 法務委員会 第16号(2007/05/31、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案について、提案理由のこれまでの法律の整理統合というお話を伺っておりまして、今日の審議を通じても、やっぱり改めて今度の法案は、社会内処遇の言わば基本法、そういう役割を今後果たしていくのであろうかという思いを持っております。中でも社会内処遇についての理念、これは法案でいえば目的や国の責任ということで、今日も随分議論がありました。通告はしておりましたけれども、今日随分議論がありましたので、ここの議事録を私も精査をさせていただいて、次の機会に詳しくはお尋ねをしたいと思っておりますが、一問だけ今日、大臣にお尋ねをしておきたいと思うんです。  と……

第166回国会 法務委員会 第17号(2007/06/05、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、現場の実情を宮川参考人からお尋ねをしていきたいと思うんですけれども、有識者会議に宮川参考人が御意見を述べられたときに、多くの保護司の皆さんにとって、自分の担当するケースにもっと保護観察官がかかわってほしい、対象者に直接会ってほしいと望んでおられる。さらに、昼夜、休日を分かたずに働いている保護司に対し、二十四時間必要な助言、指導を提供できる組織としての保護観察所の対応を望んでおられると、こういうような要旨のお話をされたかと思うんですけれど、先ほども大幅な増員の、保護観察官のです……

第166回国会 法務委員会 第18号(2007/06/07、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この更生保護法案の目的、理念にかかわりまして、随分議論が重ねられてまいりました。私も前回の審議で大臣に、社会内処遇、この改善更生の取組というのは大変人間の心やあるいは行動の深いところにかかわる奥の深い課題だということをお話をさせていただいたところなんですけれども、この点について大臣に一点だけお伺いをまずしたいと思うんですが、参考人質疑で、有識者会議の委員を務められました堀野弁護士が、ここの点にかかわって、こんなふうにおっしゃっています。有識者会議での議論を総括いたしますと、改善更生への取組を現在以上にシステムの上でも、またその運用の面でもより……

第166回国会 法務委員会 第19号(2007/06/12、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、被害者の方々の刑事司法への関与というのは、憲法で言いますと十三条に由来をする権利ではないかと思っております。ただ、その具体化については、今日も様々議論があっておりますけれども、幾つもの課題があって、慎重な検討が必要だと思っております。  そこで、大臣、通告しておりませんでしたけれども、一問だけ、被害者参加制度と冤罪事件の関係をどう考えるか、その御所見を聞かせていただければと思うんですけれども、冤罪が過去のものではなくて、今年も、例えば佐賀の北方事件、これは三名の女性に対する殺人で起訴をされた被告人が、無罪が今年確定をしたという事件です。……

第166回国会 法務委員会 第20号(2007/06/13、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  最初に後藤参考人にお尋ねをしたいのですが、高橋参考人から、先ほど来、検察官やあるいは捜査機関、そして裁判の中で被害者がどれほどひどい扱いを受けてきたか、繰り返しませんけれども、本当に大変に残酷な扱い、尊厳を踏みにじる扱いがなされてきたと私も思います。  後藤参考人が「犯罪被害者と少年法」という御本をお書きになっていらっしゃいまして、私も精読をさせていただきました。その中で、後藤参考人が数々の事件の被害者の方々のインタビューを重ねた上で、被害者が何を望んでいるのかというテーマを深めておられる……

第166回国会 法務委員会 第21号(2007/06/14、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど簗瀬理事からも御指摘がありましたけれども、昨日の参考人質疑で被害者の方からの検察への、私は厳しい批判として受け止めましたけれども、そのようなお話がございました。先ほど御指摘があった点に加えまして、被害感情を被害者証人尋問の中で立証をしようとして、体重は幾ら減りましたか、家計は苦しくなりましたか、このような尋問事項が投げ掛けられると。これは私も被害者への、あるいは被害というものへのパターン化された一律の認識を端的に示したものにほかならないと思うわけですね。ステレオタイプで被害者を見ている。  先ほど司法解剖に関して小津局長から、制度がない……

第166回国会 法務委員会 第22号(2007/06/19、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は立ってまで傍聴人の方々がいらっしゃっておられまして、この法案審議への大変な重大な国民的な関心というものを感じます。当委員会の傍聴席が大変少ないということで、国民の皆さんに御迷惑をお掛けをしているわけで、今後の傍聴の対応については是非理事会としても協議をお願いをしたいと思っております。  そこで、質問に入りますけれども、参考人質疑の中で、日弁連の細田参考人から、この現在の法案の被害者参加人というのは法的には一体どういう立場なのかということについて、学者の間でもどうも定まらないようだという御意見が述べられました。私的復讐を公的刑罰に昇華させ……

第166回国会 予算委員会 第9号(2007/03/13、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は国民投票法案に関します安倍総理の御発言につきまして、盟友でもあり、官房長官を務めていらっしゃいます塩川、塩崎官房長官にお尋ねをしたいと思います。失礼いたしました。  総理は年頭の記者会見で、憲法を是非私の内閣として改正を目指していきたい、当然参議院選挙においても訴えてまいりたいと明言をされて、まずは手続法案でありますと述べておられます。この趣旨はその後も繰り返されているわけですけれども、これはつまり改憲で、そのために手続法ということなんでしょうか。
【次の発言】 私がお尋ねをしているのは、まあ政府が検討をしていないのはそれは当然のことだ……

第166回国会 予算委員会 第13号(2007/03/26、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私からも、能登地震で犠牲になり被害に遭われた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  今日は総理、改憲手続法について総理にお伺いをいたしたいと思います。  あなたは、任期中の改憲、そのためにまずは手続法だと、今国会成立を繰り返し迫ってこられました。始まりました一斉地方選挙の前半戦前に強行する姿は見せたくないなどという与党内の思惑で四月八日の投票日前の衆議院強行は避けるけれども、四月十三日には単独でも強行するなどという日程が公然と語られているわけです。しかし、その法案自体に幾つもの重大な問題がある。  まず、最初のパネルを見ていただきたいと思う……


21期(2007/07/29〜)

第168回国会 決算委員会 第2号(2007/10/29、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参議院選挙を経て新しい構成となったこの委員会でも、少数会派の質問時間の保障について、特に大会派の皆さんに御配慮、御努力をいただきました。まず、この質疑に立たせていただく冒頭にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。  私は、今日は独立行政法人の問題について伺いたいと思います。  初めに、官製談合事件で大問題になってまいりました緑資源機構の関係法人との契約実態について、今回、会計検査院の報告書で特に取り上げられているわけでございます。  検査院、いらっしゃると思いますが、報告書の百十一ページの辺りですが、これ簡潔に、どういう……

第168回国会 決算委員会 第5号(2007/12/10、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  最初に、総理、薬害肝炎問題について午前中も厳しい質疑がありました。総理、今この時間に、原告の皆さんがあなたとの面会を求めて官邸前に集まって面会を待ち望んでいらっしゃる。そのことを御存じですね。
【次の発言】 今この時間に官邸の前で、全国から原告の皆さんはつらい体を押してあなたに会う、その思いで集まっていらっしゃるんですよ。  大阪高裁の和解勧告の動きの中で、原告たちは、国が四百十八人の命のリストの対応すらできない、原告の切捨て、薬害肝炎被害者の切捨てをし、肝炎問題の幕引きをしようとしているのではないのか、その必死の思いでおいでになっています。……

第168回国会 災害対策特別委員会 第3号(2007/10/31、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今国会での私どもの参議院災害特別委員会は、参議院選挙の後の新しい構成の下で、とりわけ被災者生活再建支援法の見直しをめぐりまして被災地そして被災者の皆さんが正にかたずをのんで見守っていらっしゃる、そういった中で開かれております。正に国民の皆さん注視の委員会だというふうに申し上げてもいいかと思うんですけれども。  先週土曜日に、十月二十七日ですが、この支援法の抜本改善を求める全国交流集会という会合が東京で開かれました。全国災対連、災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会が主催をされたものですけれども、私も、それから民主党の皆さんからは発議者……

第168回国会 災害対策特別委員会 第4号(2007/11/02、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、民主党案、改正案の第一条の目的について、改正案は、支援の対象となるものについて現行法の経済的理由などによって困難なものなどの文言を削除するとともに、端的に被災者の生活の再建を支援するということにしておられるわけでございます。その趣旨、そしてとりわけ被災者の生活基盤の再建と被災地域全体の迅速な復興との関係についてどのようにお考えかという点を私なりの思いも含めてお尋ねをしたいと思うんですけれども。  今日、先ほども阪神・淡路大震災以来のお話がございました。私は、当時福岡の駆け出し弁護士でございまして、法律家団体、日弁連はもちろんのこと、各種……

第168回国会 災害対策特別委員会 第5号(2007/11/08、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党を代表し、被災者生活再建支援法の一部を改正する法律案に賛成の討論を行います。  阪神・淡路大震災では、家計と地域経済を支えていた多くの中堅層が住宅再建のための二重ローンに苦しみ、再建できなかった被災者は住み慣れない土地の復興住宅に住むことを強いられ、震災から十二年たった現在でも、だれにもみとられずひっそりと亡くなる孤独死が後を絶ちません。生活再建が果たせず、被災直後の援護資金の返済が今なお精神的な負担となって生活再建の足かせとなっています。  阪神・淡路大震災を教訓に、二〇〇〇年十月の鳥取県西部地震では、鳥取県がいち早く住宅再建に支援金を支給し、被災者の生活再建を支援し……

第168回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号(2007/12/20、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案を拝見しまして、あいまいな点あるいは矛盾ではないのかというような疑問点を私多々感じているわけですけれども、時間の関係で、政治資金の監査、この意義に絞って提案者にお尋ねしたいと思います。  法案十九条の十三第二項の各号のこの規定ぶりを拝見をいたしますと、導入しようという監査人の責務は、帳簿や領収書などの保存と備付け、それから収支報告書とそれらの帳簿、領収書等との突き合わせということだと思われますけれども、そういった理解でよいのか。そして、そういう監査人制度を新設しようという理由や必要性について伺いたいと思います。

第168回国会 法務委員会 第2号(2007/10/30、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  裁判員制度の実施が迫って、国民の皆さんの不安も伝えられているわけでございます。その中で、志布志事件そして富山の氷見事件を知ったある市民の方から、私はもう何も信じられないという声を伺いました。こんな冤罪事件が現実に起こっているのに裁判員として人を裁くなど考えられない、どんな判断をしても生涯自分にトラウマが残ってしまうのではないか、そういうふうにおっしゃるわけです。私は当然の感覚ではないかと思います。この二つの事件を徹底して検証して、我が国の捜査の違法、その下での構造的な問題を徹底して明らかにしてその抜本的な対策を打ち立てるということは本委員会の……

第168回国会 法務委員会 第3号(2007/11/08、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。私も、今日は司法試験の漏えい問題についてお尋ねをしたいと思っております。  前川委員から先ほど詳しくございましたけれども、これは法曹養成、その中核にあるロースクール、そして新司法試験制度、この根幹に対する、公正さ、公正らしさに対する著しい決定的な不信を受験生を始めとして国民の皆さんに今広げているわけです。更に私が問題だと思いますのは、司法試験委員会、その事務局は法務省ということでございますけれども、この植村氏の漏えい問題の発覚の後に行われた一連の措置や対応が更に受験生や国民の皆さんの不信を深めているということなんですね。  先ほど前川委員が取り上……

第168回国会 法務委員会 第5号(2007/11/29、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず法案について、先ほど少しお話があったんですけれども、裁判官に対する相当額の報酬の保障というのは、これは憲法七十九条六項、八十条二項の直接の要請なわけですが、その趣旨。あわせて、検察官の俸給保障の趣旨について、司法法制部長、早口で構いませんので、御答弁をお願いいたします。
【次の発言】 法と正義の実現というその司法作用は具体的には生身の人間によって担われているわけでございまして、その身分保障が求められるということは当然のことであって、私、本改正については賛成をもちろんさせていただくわけですけれども、関連しまして、当事者主義刑事訴訟の下で、被……

第168回国会 法務委員会 第6号(2007/12/11、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、志布志事件の取調べ小票の問題について、まず警察庁にお尋ねをしたいと思います。  十月三十日の質問で申し上げたことですけれども、志布志事件において、どうしてこのようななかった事件がつくられていったのか、そこには自白の強要過程があるという御指摘をいたしました。幾人もの自白が無理やりに取られて、それが一つの事実がさもあったかのように収れんさせられていくという過程を無罪判決は認定をして断罪をしたわけでございます。  こういう警察の密室での取調べについて、何が起こったのか、どうすればこういう事態を抑制することができるのか、このことを明らかにしな……

第168回国会 法務委員会 第7号(2007/12/13、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党を代表して、借地借家法の一部を改正する法律案に反対の立場から討論いたします。  我が党は定期借地権の導入に反対いたしましたが、それは借地期間が導入前と比べ大幅に短縮され、借地人の居住や営業の安定性が大きく損なわれるということからです。本改正案は、事業用定期借地権について、現行法では設定不可能である二十年以上五十年未満の期間にも設定できるものとして活用の可能性を広げようとするものですが、これにより普通借地権での契約しかできなかった三十年以上五十年未満の期間にも事業用定期借地権への道を開くこととなります。それでは、工場など建物の三十年を超える減価償却期間に合わせて、これまで……

第169回国会 決算委員会 第2号(2008/04/09、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、独立行政法人改革につきまして、国から独法への天下り、独法から関連企業への天下りの全面禁止を始め天下りと談合の問題にメスを入れることが肝心であって、市場競争万能主義の下でそれに耐えられるものしか存続を許さないといったような一律的な見直しをすべての事務事業に同じ土俵で押し付けると、そうやって国民の身近なサービスや安全、福祉にかかわる分野を壊してはならないということを昨年十月のこの委員会でも求めてきたわけです。  今日は、関連しまして、UR賃貸住宅事業、公団住宅について、大臣並びに都市再生機構にお尋ねをしたいと思います。  まず大臣、公団住宅……

第169回国会 決算委員会 第3号(2008/04/18、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、米軍機の低空飛行と日米合意についてお尋ねしたいと思います。  昨年十二月七日、広島市で午後一時過ぎ、呉市で午後三時ころ、それぞれの上空をジェット軍用機が爆音を響かせ飛行するという事態が起こりました。私の十二月二十七日付けの質問主意書に対して一月十一日付けの答弁書は、「米側から、お尋ねの日時の間に、米軍所属の航空機が広島市及び呉市上空を高度約千五百フィート以上で通過したとの説明を受けているが、航空機の所属等の詳細については、米軍の運用にかかわる問題であり、政府として承知していない。」と述べています。この答弁書をいただいて、私、どうしてこう……

第169回国会 決算委員会 第5号(2008/04/28、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、弁護士として、また党国会議員団ハンセン病問題プロジェクトチームの事務局長として、ハンセン病問題の早期全面解決のために活動をしてまいりました。今日は、ハンセン病療養所の将来について舛添大臣の認識と決意をお伺いをしたいと思います。  ハンセン病にかかったというだけで社会での生活を強制的に断ち切られ、肉親とのきずなを失い、ふるさとを奪われ、終生隔離されるという我が国の残酷な絶対隔離絶滅政策を断罪した熊本地裁判決から五月十一日で七年を迎えるにもかかわらず、根強い偏見、差別や療養所の将来不安の深刻化、そして社会で生活する方々が十分な医療を受けるこ……

第169回国会 決算委員会 第6号(2008/05/12、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  若林大臣、お久しぶりでございます。  有明海漁業の再生について、まず大臣、有明海のアサリは四月から五月にかけて子を産む、これ地元では種を出すというような言い方をするそうなんですけれども、これ大臣、御存じでしたか。
【次の発言】 諫早湾内の小長井の漁民、それから湾口の大浦の漁民にせんだって伺いまして尋ねたところ、この諫早湾のアサリの種子ですね、これかつては売るほど生まれていました。諫早湾干拓事業の前は、この自然に生まれる種子に加えて六月から七月の初夏に稚貝をまいて、翌年の二月から五月、六月にかけて収穫をしていたわけです。  ところが、干拓事業が……

第169回国会 決算委員会 第7号(2008/05/16、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、要介護認定者の障害者控除についてお尋ねしたいと思うんですけれども、私どもは、家計に対する税や保険料の負担が厳しさを増す中で、障害者手帳がなくても六十五歳以上の高齢者で障害者に準ずると市町村長などが、認定を受けた方は障害者控除を受けることができるというこの制度が受け得る方にきちんと周知をされるように、そして申請がかなうように求めてきたわけでございます。この間、個人通知に取り組む自治体も広がってまいりまして大変喜ばれているところなんですが、対象となり得る方々が申請が現実にできるように、大臣、政府としても一層の取組をお願いしたいと思いますが、……

第169回国会 決算委員会 第10号(2008/05/26、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党を代表して、二〇〇六年度予備費関係五件について討論を行います。  まず、平成十八年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)について、承諾することに反対であります。  その理由は、使用総額の半分近くを占める自衛隊のインド洋派遣経費及びイラク派遣経費は、米軍の戦闘作戦を支援するものであり、憲法九条に違反し、到底容認できないからであります。  また、平成十八年度特別会計予算総則第十二条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その1)についても、承諾することに反対であります。  本案件は、各省特別会計に盛り込まれた公共事業のうち用地買収の遅れなど……

第169回国会 決算委員会 第12号(2008/06/10、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇六年度決算、国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、同年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成の立場から討論を行います。  参議院における与野党逆転の下、二〇〇六年度決算は十五年ぶりに是認しないこととされようとしております。この議決は、国権の最高機関たる参議院が国民の声を反映して行うものであり、極めて大きな意義があります。  決算本体が否決されるという事実を厳粛に受け止めるべき自民、公明の与党が、警告決議及び措置要求決議の採決に反対していますが、その主張には全く道理がなく、その態度を改めることを強く求めるものです。  それは、第一に、八九……

第169回国会 災害対策特別委員会 第3号(2008/04/23、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨年秋に、阪神・淡路大震災以来の悲願でありました住宅本体の再建への公的支援を中心とする被災者生活再建支援法の歴史的、画期的改正が実現いたしました。そこで今日、私は、原点と言ってよい阪神・淡路の被災者が十三年を経てなお抜け出せないでいる過酷な苦しみについて泉大臣の所信をお伺いしたいと思います。  お手元に資料を今お配りしていると思いますが、これは阪神・淡路大震災にかかわります災害援護資金の償還状況について厚生労働省で調べていただいたものを私の方で整理したものでございます。この災害援護資金は一般金融機関から借りられない低所得者層を中心とした貸付け……

第169回国会 災害対策特別委員会 第4号(2008/06/11、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、三人の参考人の先生方、本当にありがとうございました。あわせて、災害対策の各分野において大変重要な役割を果たしておられることに心から敬意を申し上げたいと思います。  まず、河田参考人からお尋ねしたいんですけれども、避難勧告が出ても、約一〇%くらいしか避難を実際にされないという現実の中で、どれだけ避難をしていただくのかということがかぎであるというお話がございました。そこに関連して、この尾鷲市の動くハザードマップや津波のシミュレーションというのは私も認識を深くしたところなんですけれども、こういった被害想定の可視化といいますか、あるいは室崎先……

第169回国会 災害対策特別委員会 第5号(2008/06/20、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この度の岩手・宮城内陸地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。  これまで御質疑、御答弁がございましたけれども、私からも、行方不明の方々の捜索や救助、それから河道閉塞の緊急対策を始めとした二次被害の対策、そして上水道、伺いますと、井戸水を利用されてこられた方々がその濁りや水脈の変化などで御苦労されているということもありまして、これらのライフラインの確保、そしてできる限り地方負担を軽減する激甚災害の速やかな指定を強くお願いをしておきたいと思います。これらの点について政府が挙げて取り……

第169回国会 法務委員会 第3号(2008/03/25、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ただいま議論がありました取調べ全過程の可視化の問題については、私も速やかにこの委員会での民主党案の審議に入ることを改めて求めておきたいというふうに思っております。  今日は、残酷な人権侵害が各地で問題となっております外国人研修生、技能実習生問題についてお尋ねしたいと思っております。  まず、入管局に。  政府が外国人単純労働力は受け入れないという方針だと言いながら、九〇年の入管法の改定で研修という在留資格をつくり、九三年に技能実習へ枠を拡大をされました。九七年には、一年だった技能実習を二年に延ばし、当初十七種類だった技能認定職種を六十二職種ま……

第169回国会 法務委員会 第4号(2008/03/27、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  一昨日の大臣所信に続きまして、外国人研修生・実習生問題について、不正行為が認められる場合の在籍研修生、技能実習生の保護という角度で幾つかお尋ねをしたいと思います。  一昨日に閣議決定もこの関係でなされておりまして、その中で「研修生・技能実習生の保護のため早急に講ずべき措置」というテーマがございます。この全体のこれからどうしていくのかという問題は、私はこれからしっかり吟味をさせていただきたいと思っているんですけれども、この早急に講ずべき措置というものの中の一つとして、受入れ機関が不正行為の認定を受けた場合及び受入れ機関の倒産などにより研修・技能……

第169回国会 法務委員会 第6号(2008/04/08、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  裁判官の定員増を図る本法案に我が党はもちろん賛成でございます。裁判官あるいは裁判所職員を始めとして、抜本的な増員が私はむしろ望ましい、それこそと思っておりますので、その点で最高裁や関係の部局の方々にエールを心からお送りをしておきたいと思います。  今日は、私も、刑事司法の在り方に関連して、三月の五日、福岡地裁小倉支部で殺人と放火の公訴事実について無罪判決が下され、検察庁も控訴せずに確定しました引野口事件について、大臣の御認識をお尋ねしたいと思うんです。  この事件では、被告人と犯行を直接結び付ける唯一の証拠として、警察の留置場、つまり代用監獄……

第169回国会 法務委員会 第8号(2008/04/15、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  犯罪被害者は長らく、事件の当事者であるにもかかわらず捜査の行方あるいは判決結果さえ知らされない、そうした形で被害者として当然の要求さえ踏みにじられてきたわけでございます。そのように置き去りにされてきた被害者の裁判関与の在り方の吟味ということは私どもも大変重要なことだと思っておりますけれども、昨年創設されました刑事裁判への被害者参加制度、この制度自体は、近代刑事訴訟が積み重ねてきた当事者主義的な訴訟構造を始めとした原則に反して、国民的な議論も尽くされていないということを理由に、私ども反対をさせていただきました。しかしながら、創設されたこの制度を……

第169回国会 法務委員会 第9号(2008/05/08、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  数えてみましたら、志布志事件の徹底検証と取調べの可視化というテーマで私が本委員会で質問させていただくのは今日で五回目ということになりまして、まだまだやらなければならないなと、今日午前中の当局の答弁を伺っていて思っておりますし、幾らでもやる準備があるということを申し上げておきたいと思うんですが、今日は松野先生とテーマはほぼ同じでございます。  まず、三月二十四日に鹿児島地裁で原告勝訴の判決が出されて、検察、県警、国、県とも控訴を断念して確定した接見国賠訴訟についてお尋ねをしたいと思います。  お手元に判決の基本的な判断の部分を私の方で引用した資……

第169回国会 法務委員会 第11号(2008/05/22、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣、お疲れのところですけれども、この保険法の問題で私いろいろ資料を調べておりましたら、平成七年度の生命保険協会がお作りになられた一般課程テキストというのが出てまいりまして、これを見ますと、業界の共通教育における業界統一カリキュラムの標準テキストですというふうにあるんですね。  ここで生命保険についてどう言っているかといいますと、一人は万人のために、万人は一人のためにという相互扶助の精神で成り立っているものです、本来助け合いであり、貯蓄とは異なりますという、こういうふうに書いてございまして、この建前と、一方で保険金の不払や保険料の取り過ぎ、こ……

第169回国会 法務委員会 第12号(2008/05/27、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三人の参考人の皆さん、本当に御苦労さまでございます。  最初に、原参考人からお尋ねをしたいと思うんですけれども、保険商品をめぐる被害あるいはその相談や苦情が根雪のように存在する上に近年激増しているというそういう状況の中で、政府が、改善傾向にあるというふうに政府は言うけれども、だけれどもそうではないのじゃないのかと、構造的な問題であるという認識に欠けているのではないかというお話が先ほどございました。その点について、原参考人がずっと携わってこられて、この間の相談や苦情の激増というその原因をどのように考えられるか。これまでのお話の中で複雑化や多様化……

第169回国会 法務委員会 第13号(2008/05/29、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  午前、木庭先生の質問の最後に大臣から既に総括的な答弁がなされてしまったような感じなんですけれども、その中でも、金融庁のこれまでの監督行政に対する、厳しいと私言っていいと思いますが、指摘がなされました。前回に引き続いて、まず、他人の生命に掛ける保険、典型は団体定期保険でございますけれども、これをどう考えるのかという点について、まず金融庁にお尋ねしたいと思うんです。  被保険利益という概念について私前回取り上げましたけれども、この点について実は金融庁との関係でも、ここ二、三週間、どのように商品の認可に当たって考えておられるのかということを尋ねてき……

第169回国会 法務委員会 第14号(2008/06/03、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この取調べ全面可視化の民主党案の審議入りを私どもも強く速やかにということを今国会冒頭から、あるいは先国会から求めてきておりまして、その意味でも今日のこの実質審議入りというのは大変歴史的な意義が深いものだというふうに思っております。  これまでの各党の御議論をお伺いをしておりましてもやはりその感を深くしておりまして、だからこそ、私は、この委員会で、学識経験者はもちろんのこと、冤罪事件の元被告人の皆さんも参考人としてお招きするなどして、この国の、私たちの国の刑事司法、中でも取調べを中心とした供述証拠の採取過程がどのような問題を抱えているのかと、こ……

第169回国会 法務委員会 第15号(2008/06/05、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は趣旨説明に続けてこうして実質審議に入っておるわけですけれども、私は今日の実質審議入りには同意できないということを強く申し上げてまいりました。本改定案が修正部分を含めて少年審判廷の非公開原則という少年司法の理念と根幹部分に抵触するのではないかという強い懸念が指摘をされ、そしてその点をめぐって国民的な合意が得られているとは私には到底思われない、その状況の下で、この参議院の法務委員会での本法案の慎重かつ徹底した審議を改めて強く求めておきたいと思います。  まず最初に、被害者御遺族の方々の尊厳を尊重し、その心情にどうこたえるかという点から質問を……

第169回国会 法務委員会 第16号(2008/06/10、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  これまでにお尋ねのあった点で、川出参考人にはちょっと再度確認のようなお話から入って申し訳ないんですが、先生のお書きになられた資料が調査室の方から私どもの方にございまして、少年審判廷の被害者傍聴というこの問題の本質は、一定の範囲で少年保護手続の目的が害されることがあるとしても被害者の利益を保護すべきだという基本的な考え方を受け入れるか否かにあるという問題の所在を提起されておられる部分がございまして、この御趣旨がどこの辺りにあるのかということが、今日随分先生のお考えははっきりしてきたかと思う……

第169回国会 予算委員会 第3号(2008/02/01、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  道路整備と特定財源について、今後十年間に道路整備に充てるという五十九兆円の内訳を私は尋ねたいと思います。  まず、大臣、道路の中期計画素案に言う高規格幹線道路、これはどんなものなのかという、分かりやすく御説明をいただきたいと思うんですが。
【次の発言】 地域高規格道路、これは、大臣、どんなものでしょうか、地域高規格道路。
【次の発言】 環状道路というのも出てくるんですが、これはどんなものですか。
【次の発言】 今御紹介いただいたその三つが五十九兆円全体の中に占める割合はどれだけですか。

第169回国会 予算委員会 第10号(2008/03/18、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、十年五十九兆の道路中期計画で候補路線とされています海峡横断プロジェクトについてお伺いをしたいと思います。  これは、東側から東京湾口、伊勢湾、紀淡、豊予、そして島原・天草・長島、そして関門、この六つの海峡に巨大な橋を更に架けようという際限のない構想なわけです。このパネルを御覧いただきたいと思いますけれども、(資料提示)これは関門海峡について国交省がホームページに今掲載しているイメージでございますけれども、これは総理も御存じのように、関門海峡には一本立派な橋が架かっているわけですね。渋滞もありません。なのに、もう一本橋を架けるという計画で……

第169回国会 予算委員会 第12号(2008/03/21、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、先日十八日に引き続きまして、海峡横断プロジェクトに関する件を少しお伺いをしたいんですが、冬柴大臣、まずこのプロジェクトに関するこれまでの調査報告書などの私からお願い、要求をしています資料をこの予算の審議中に速やかに御提出をいただきたい、そのお約束をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 そこで、関門海峡道路に関する調査会報告書の内容について国交省の認識を今度は局長にお尋ねをしていきたいと思うんですけれども、お手元に資料を一部お配りをいたしました。幾つも聞きたい点があるわけですが、時間の関係もございますので、事業主体を……

第170回国会 決算委員会 第2号(2008/11/17、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、外国人研修生・実習生問題につきまして、今回、会計検査院の報告では、〇六、〇七、この両年度で技能実習途中の失踪、途中帰国者が約一万二千七百人に上ると、こういう深刻な実態が指摘をされました。厚生労働省も初の実態調査をされるという旨、一部報道されているところなんですけれども、この制度は、建前は研修、技能移転とされながら、現実にはパスポートの取上げあるいは強制貯金、巨額の保証金やその担保のための田畑あるいは保証人と、こうした形で縛り付けられて奴隷のように酷使をされる。その中で、労働関係法令違反はもちろんのこと、強制帰国あるいは失踪、自殺、こうし……

第170回国会 決算委員会 第4号(2008/12/15、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  年の瀬を迎えて大失業と中小企業の倒産が相次ぐ中で、私ども日本共産党は雇用と中小企業を守るための緊急対策を政府に強く求めてまいりました。まず、中小零細業の苦境について麻生総理の認識をお伺いしたいと思います。  大分県の別府では温泉とともに竹細工産業が有名ですけれども、総理も御存じかと思います。以前から中国産に押されまして、そこにこの消費の深刻な冷え込みで売上げが激減しております。ある竹の材料加工業者さんに伺いますと、以前は年三か月分は出していたボーナスが全く払えなくなって、給料を払うのに社長さんと御家族の預金をみんな解約して必死でやりくりをして……

第170回国会 法務委員会 第2号(2008/11/13、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私からは外国人研修生・実習生問題についてお尋ねをしたいと思うんですが、これは、建前は研修あるいは技能移転というふうに言われながら、現実にはパスポートの取上げや強制貯金、あるいは巨額の保証金やその担保のための田畑あるいは保証人という、こういった形で縛り付けられて奴隷のように酷使される、その中で、労働関係法令の違反はもちろんのこと、失踪者やあるいは自殺者まで相次いできたという、そういう実態があるわけでございます。  私も、前の国会で、こうした研修生を食い物にする国際的な人材派遣ビジネスを告発をいたしまして、元鳩山大臣とも随分議論をさせていただいた……

第170回国会 法務委員会 第4号(2008/11/25、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この六月四日の最高裁判決なんですが、これ大臣も御覧になったかと思うんですけれども、この判決が言い渡されたときの当事者の子供たち、本当にうれしそうな笑顔の映像、ニュース、御覧になったんではないかと思います。  この子たちもそうですが、日本国民である父から生まれた子でありながら日本国籍を取得できない子供たちがこれまで外国人だといっていじめられたり、戸籍や住民票もない、児童手当や扶養手当あるいは健康保険もない、入学できなかった子供たちもいる。パスポートの取得も認められなかったり、あるいは外国籍の子が在留ビザを数年ごとに更新をしていかなきゃいけない。……

第170回国会 法務委員会 第5号(2008/11/27、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。お二人の参考人、本当に今日はありがとうございます。  私からも、まず、奥田参考人に今回の最高裁判決の意義についてまずお尋ねをしたいと思うんですが、立法府の裁量の範囲とその制約原理をどのように考えるのかということについて、今回の最高裁判決は厳格な審査を行ったというふうにも言われているわけですけれども、その辺り、奥田参考人の御意見、特にどうして最高裁判決はそのような原理を取ったのかという点についてお伺いをできますでしょうか。
【次の発言】 さらに、奥田参考人、今回の最高裁判決が国際人権規約B規約あるいは児童の権利条約について触れているわけですけれども……

第171回国会 環境委員会 第11号(2009/07/07、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、この法案における括弧付救済の対象となる者の範囲についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、園田議員、七月二日に与党と民主党の間でこの法案の中身についての合意がなされた後の記者会見におきまして、これ報道によりますと、九五年の二倍以上になるのではないかと救済規模について語っておられるわけです。九五年の政治解決は、約一万人が一時金の支給対象となっておりまして、ならば二万人ということなのかと。関西訴訟の最高裁判決の後、差別や偏見を超えて既に手を挙げておられる被害者だけで約三万人に上ります。この既に手を挙げておられる約三万人の方々の中にも対象とな……

第171回国会 決算委員会 第4号(2009/04/20、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣、御苦労さまです。まず偽装請負で働かされ続けてきた労働者の失業給付の期間についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、この質疑をインターネット中継で当事者や関係者は見守っておりますので、お疲れのところだと思いますけれども、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  今、お手元に資料を配らせていただいております。今回に限っては企業名を伏せてお配りをしておりますが、愛媛県のある電機メーカーで働いてきた労働者がこの間の雇用情勢の下で非正規切りに遭っております。ここにありますように、最終の派遣会社での勤続年数が二年間だったということをもって失業給付の……

第171回国会 決算委員会 第5号(2009/04/24、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、米軍岩国基地への艦載機移転計画と米軍住宅建設問題について、外務大臣、防衛大臣、両大臣の認識を今日お伺いしたいと思います。  岩国に行きますと、愛宕山に米軍住宅は要りませんと大書した愛宕山を守る市民連絡協議会の皆さんののぼりが林立しております。私はこれまでも、岩国の将来は岩国の人々が決めることだと、絶対反対の声が広がる中で艦載機移転も米軍住宅建設もあり得ないと大臣にも直接申し上げてまいりました。  昨年十二月の十四日、愛宕山の米軍住宅化は絶対に許さないとの防衛大臣あての請願署名が五万人を目標にスタートをしたわけですけれども、この四月四日ま……

第171回国会 決算委員会 第7号(2009/05/11、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、諫早湾干拓事業の潮受け堤防の排水門開門について今日お尋ねしたいと思っております。  まず、これまで農林水産省が開門に後ろ向きの理由の一つとして挙げてきた背後低平地の排水不良や洪水時の湛水被害についてお尋ねしたいと思います。  お手元に今資料をお配りをしておりますけれども、この一枚目は、一九八二年から一九九九年の間に背後地で行われた防災対策事業について、昨年の六月、公共事業チェック議員の会の求めに対して、農水省が精査の上お出しになられたものでございます。  これを地図に場所を落としていただきましたものが二枚目と三枚目なんですが、この諫早市……

第171回国会 決算委員会 第9号(2009/06/22、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私はまず、税の滞納者に対する差押え、取立ての在り方について関係大臣にお尋ねをしたいと思います。  鳥取県で昨年、〇八年の六月十一日にある宅建業者のTさんという方の銀行口座に児童手当が十三万円振り込まれましたところ、鳥取県東部総合事務所がこのTさんの自動車税などの滞納を理由に差押えをし、そしてその日のうちに取り立ててしまいました。  今お手元に資料が配られていますが、その最後のページに差し押さえられたTさんの預金通帳の写しがございます。  御覧いただきましたらお分かりのとおり、この児童手当が振り込まれる六月十一日前は七十三円しか残高がありません……

第171回国会 決算委員会 第10号(2009/06/29、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇七年度決算、国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、警告決議案、措置要求決議案及び同年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成の立場から討論を行います。  参議院における与野党逆転の下、二〇〇七年度決算は昨年に引き続き是認しないこととされようとしております。この議決は、国権の最高機関たる本院が国民の声を反映して行うものであり、極めて重いものです。決算本体が否決されるという重みを厳粛に受け止めるべき自民、公明の与党が、それを理由として昨年と同様にこれまで積み重ねてきた決議の採決の在り方に反対し、警告決議は上げるべきでないと言いますが、全く道理……

第171回国会 災害対策特別委員会 第3号(2009/04/01、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は我が国の火山活動観測体制についてお尋ねをしたいと思っておりまして、山内文部科学副大臣にもおいでをいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。  資料をお手元に今お配りしておりますが、その一枚目を御覧いただきますと、我が国の活火山というのはこのように百八あるわけです。それぞれ委員各位の御地元あるいは御縁のある土地の火山は思い当たられると思いますけれども、まさに火山大国なんですね。  まず、気象庁長官にお尋ねしたいと思いますが、こうした百八の活火山のうち気象庁が連続観測を実施しておられる火山は幾つありますか。

第171回国会 総務委員会 第22号(2009/06/26、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三人の参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございました。  まず、鈴木豊田市長にお尋ねをしたいんですけれども、正規の在留資格を失っていく外国人が大変数が多いということは大変残念なことだと思っておりまして、その中で、先ほど来どこに行ったか分からなくなってしまうというお話があるわけですね。これが、中にはルーズな方あるいは悪質な人もいるのかもしれないんだけれども、すべてが自己責任とは私は言えないんじゃないかという問題意識を強く持っているんです。  外国住民の権利や義務の保障と社会参加がなされずに、低賃金、劣悪な労働条件で働く単純労働力として扱われ……

第171回国会 法務委員会 第3号(2009/03/17、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  裁判員制度について、この国会で機会をつくってお伺いしていきたいと思っております。  まず最初に、大臣、所信表明で裁判員制度について、司法を国民により身近なものとするという大きな意義を有する制度だというふうに述べられましたけれども、新聞などの世論調査を見ますと、逆に参加したくない、できれば参加したくないと、こうした声が七割、八割を占めているわけです。こうした国民の声をどう考えておられるか、まずお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 大臣もいささか手前みそかと思いますがとおっしゃいましたけれども、私、見方が逆ではないかと思うんですよ。  私が冒……

第171回国会 法務委員会 第4号(2009/03/24、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回に続きまして、裁判員制度についてお尋ねをしたいと思います。  模擬裁判の裁判員役からも、審理を短縮して裁判員の負担を減らそうとして法廷に出す証拠や争点を最小限に絞っており、何が真実か判断材料が足りないと、こうした不満が噴出する中で、それぞれの事案に即して審理と評議を尽くすこと、それによって真実の発見と無辜の不処罰を達成することが刑事訴訟の第一義だという点について前回確認をさせていただきました。  そこで、最高裁にこの公判廷における審理の重要性や公判中心主義について更に確認をまずしたいと思うんですけれども、「模擬裁判の成果と課題」についてと……

第171回国会 法務委員会 第6号(2009/03/30、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  我が党は一貫して裁判官と裁判所職員の抜本的増員を求めてきておりまして、本法案はなお不十分だと思いますけれども、賛成させていただきます。  そこで、一点だけ、現場の状況とニーズについて最高裁にお尋ねをしたいんですが、裁判員制度の実施に向けて計画的増員が行われてきましたけれども、実際に五月、実施を迎えるということになった後に、どのようなニーズが生まれるかというのは、これは言わばふたを開けてみなければ分からないというところがあろうかと思います。  また、この間の法整備で、裁判所に新たな任務、制度が設けられまして、例えば成年後見制度について、選任申立……

第171回国会 法務委員会 第7号(2009/04/09、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず、大澤参考人に我が国の捜査の構造の改革をどんなふうに考えるかについてお尋ねをしたいと思うんですけれども、この裁判員制度は、もちろん重大刑事事件について導入されたということとの関係で、かつて平野故教授が絶望的であるとおっしゃったその捜査の現実が一体どうなっているのかという点について、私は決して大きく改まったわけではないのではないかという問題意識を持っております。  この法務委員会でも、ありもしなかった事実がさもあったかのように自白によって収れんをしていったという志布志事件の問題や、代用監……

第171回国会 法務委員会 第9号(2009/04/16、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本法案は、国連主権免除条約を受けて、いかなる場合に外国が我が国の民事裁判権に服するのかについて明らかにするものでございまして、外国及び私人の予見可能性を明確にし、取引などをより安全、円滑に行う上で有効であると考えますので、私どもは賛成をさせていただきます。  これまでに出るかと思ったんですが、ちょっとはっきりした形で出ませんでしたので、倉吉局長、確認なんですけれども。  外国が我が国の民事裁判権に服するのか否かというのは、これはこれまでも個別事件において裁判所の判断が積み重ねられてきたということだと思います。かつて大審院の時代に絶対免除主義と……

第171回国会 法務委員会 第10号(2009/04/23、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この全面可視化の問題について、今大臣から手足を縛って歩けと言わんばかりのものだというお話が出ましたけれども、私は目をしっかり見開いて刑事司法の現実をちゃんと見ようじゃないかという提案だと思っております。  今日、これまでの法務省や警察庁の御答弁を伺っておりますと、どうもこれまでの取調べを変える必要はないと言わんばかりのお立場のように聞こえますので、ちょっと質問、通告と順番が違うんですが、まず警察庁刑事局長にお尋ねしたいと思うんですね。  志布志事件で鹿児島県警への信頼というのは地に落ちたわけです。この信頼を回復すると言ってこられた時期のことだ……

第171回国会 法務委員会 第11号(2009/06/11、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  足利事件について質問するに当たりまして、真犯人に命を奪われた幼女と御遺族に心から哀悼の思いを申し上げます。  再審請求事件の東京高裁で、弁護側、検察側、いずれの鑑定人によっても、被害者の半そで下着の体液痕に由来するDNA型と請求人菅家利和さんのDNA型は一致しないとする再鑑定がなされたことにより、菅家さんの冤罪は明白となりました。検察は無期懲役刑の執行を停止して釈放しましたが、九一年十二月の任意同行以来十八年間、無実の人の人生を奪った、もはや取り返しの付かない事態であります。  まず、最高裁にこの事態をどのように受け止めておられるか、伺いたい……

第171回国会 法務委員会 第13号(2009/06/30、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでの政府、そして修正案提案者の答弁を伺っておりまして、私は全く納得がいきません。今日からこの参議院の審議でございますので、徹底して審議を尽くすことを冒頭求めておきたいと思います。  大臣、少し時間をいただきたいということなんですが、今日の審議の冒頭で、大臣は線として把握することがどうしても必要だというふうにおっしゃいました。  この外国人についてどのような情報が収集、蓄積の対象となるのかという点についてまずお尋ねをしたいと思うんですけれども、この法案の提出過程で規制改革・民間開放の推進に関する第三次答申が行われておりまして、在留資格の変……

第171回国会 法務委員会 第14号(2009/07/02、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人、本当にありがとうございました。  正規の在留資格がない、いわゆる不法と言われる滞在者との共生についての基本的なお考えに絞ってお尋ねをしていきたいと思うんですけれども、逆に鈴木参考人の方から、現場に近い方からお尋ねしたいと思うんですが、正規の在留資格を失っていく外国人が大変多いということは私も大変残念なことだと思っておりまして、今日、鈴木参考人のお話を伺っていて、失いたくて失っているのではないんだということを改めて強く感じたわけですね。そうした意味では、傍聴席にもいらっしゃる皆さんが、決して自己責任でそうした苦しみに追い込……

第171回国会 法務委員会 第15号(2009/07/07、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、今度の改定によって、在留資格は有しないけれども、居住の実態などの住民としての実態を持っている外国人の方々がどうなるのかという点についてお尋ねをしたいと思います。  これ、前回も質疑がありまして、確認ですが、まず入管局長、現行制度の下では在留資格は有しないけれども、居住の実態などがあって外国人登録がなされてきた外国人が存在する、これは前回約一万八千人ほどいるのではないかという御答弁でしたが、そうですか。
【次の発言】 そうした方々が、この改定後、住民基本台帳上どうなるのかと。  総務省、この改定後、在留資格がない外国人はこれは住民として認……

第171回国会 予算委員会 第5号(2009/01/26、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  深刻な非正規切り下の生活保護の活用に絞って伺います。  まず、舛添大臣、派遣村の取組で、求職活動や再就職、生活保護決定や住まい確保にたどり着いた方の実績と大臣の受け止めをお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 大臣、現場では予想をはるかに超えて、健康を損なった方々で医療相談も殺到いたしまして緊急入院も相次ぎました。職と同時に住まいを失うということがどれほど深刻かと。  大臣は、生活と再就職にとって住まいを失うことの重みをどのようにお考えですか。
【次の発言】 大臣にもう一度、生活と再就職において住まいが持っている意味についてお尋ねをしたいと思……

第171回国会 予算委員会 第12号(2009/03/12、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今、首切りに走る幾つもの大企業は、派遣労働者を三年の上限を超えて安く使い続けるために偽装請負を始めあらゆる違法をやってきました。  私は、マツダ自動車などが元々派遣元に戻すことにしている派遣労働者をいったんサポート社員などと呼ぶ直接工にして三年の上限規制をクリアしたように見せかけてきたシステムは明白に違法であり、直ちに直接雇用を指導すべきだと求めてまいりました。  舛添大臣もこうしたやり方が違法だと認める場合にはすべての期間が派遣期間に通算されることを答弁され、現在調査中かと思うんですけれども、なお直接雇用の義務は果たされないまま失業給付まで……

第171回国会 予算委員会 第18号(2009/03/26、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  後期高齢者医療制度の実施からもうすぐ一年を前にして、十七日、高齢者医療制度に関する検討会が出した報告書に批判が噴出しております。大臣、この検討会を設けた趣旨は何だったのか、まず御説明をください。
【次の発言】 大胆に見直すと大臣おっしゃったり、あるいは総理は高齢者に納得していただけるよう制度を見直すと、そういうふうにおっしゃりながら、それで半年現実に費やしても見直し案すら示せなかったわけです。竜頭蛇尾も甚だしいのではありませんかね。  案どころか、大臣の下に置かれた検討会ですら、例えば、国民は非常に抜本的な改革、制度そのものを取り替える改革を……

第171回国会 予算委員会 第22号(2009/05/21、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  雇用問題に絞って伺います。  厚生労働省、解雇や雇い止めなど非正規切りに遭った非正規労働者の数は、昨年十月以降、毎月どのように推移をしていますか。
【次の発言】 どんどん増え続けて、その多くが仕事と同時に住まいを失って路頭に迷うという深刻な事態でございます。  非正規切りに走る幾つもの大企業は、派遣労働者を派遣法さえ破って安く使い続けるためにあらゆる違法をやってまいりました。この雇用破壊を食い止めるのは政治の責任です。  東芝グループの派遣会社、東芝オフィスメイトに登録し、東芝デジタルメディアエンジニアリングに三年五か月にわたって派遣されてき……

第171回国会 予算委員会 第26号(2009/05/28、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党は、北朝鮮の核実験という暴挙に断固抗議し、一切の核兵器開発計画の放棄と六か国協議への無条件復帰を強く求めるものでございます。  被爆者は、核兵器と人類は共存できない、激しく怒りの声を上げています。今こそ、核兵器の罪深さを伝えなければならないという被爆者の叫びにこたえて、被爆の実相を直視し、世界に発信し、核兵器廃絶のイニシアチブを発揮することが今、日本の政治に求められています。  そうした中、本日、原爆症認定訴訟で国の十八連敗目となる東京高裁判決が下されました。私は、線引きのない、被爆の実相に即した、一人残らずの一括解決を強く求めるものでございます。  官房長官にお尋ねし……

第173回国会 法務委員会 第2号(2009/11/19、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まずは、千葉大臣の御健闘を心から期待を申し上げたいと思います。  私ども日本共産党は、国民の立場に立って、間違ったこと、問題点は堂々とただして防波堤となりますけれども、これまでの政治に代わる新しい政治を探求していく、国民の皆さんの要求にこたえて政治を前に進めるためには、とことん建設的な野党としてこの国会、この委員会でも奮闘していきたいと思います。  今日は、女性差別撤廃条約の完全実施の問題に絞って大臣、そして外務省、内閣府政務官にもおいでいただいておりますので、お尋ねをしていきたいと思うんです。  御案内のように、女性差別撤廃条約の採択から三……

第173回国会 法務委員会 第3号(2009/11/27、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今ほどもお尋ねがありましたけれども、まず男性裁判官の育児休業の取得の実際の運用について、男性裁判官が育児休業を取得をしたのは二〇〇一年に一人だけでございます。この取得者は育児休業からそのまま退官され、現場には復職をしておられないというふうに伺っておりますけれども、これは事実でしょうか。加えて、その後、男性裁判官からの育児休業の取得の申請はないのではないかと思うんですが、いかがですか。
【次の発言】 そうした、つまり育児休業を取得して現場に復帰をした方がいないと。そういう意味では、育児休業法こそ施行はされているけれども、男性裁判官の育児休業とい……

第173回国会 予算委員会 第4号(2009/11/10、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  非正規切りの問題に絞ってお尋ねをしたいと思います。  まず、長妻大臣、解雇や雇い止めなど非正規切りに遭う非正規労働者は昨年十月からこの一年どんどん増え続けて、極めて深刻な事態です。厚生労働省が把握している数字ではどう推移しているか、また大臣がどのように受け止めておられるか、まずお尋ねをいたしたいと思います。
【次の発言】 大臣の受け止めは私も共感するものがございます。  数字なんですが、中で四百十九人などという数字がありましたけれども、この十二月までには二十四万八千人に至るであろうという把握だと思いますが、もう一度数字を確認します。

第174回国会 決算委員会 第2号(2010/02/04、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  決算に付されています〇八年度の予算は、自民、公明の福田内閣の手によるもので、後期高齢者医療制度を始め、あくまで構造改革路線を強行するものでした。今日は、総理にまず介護の現状について基本認識をお尋ねしたいと思います。  このパネルを御覧いただきたいと思うんですが、(資料提示)東京新聞によりますと、介護保険が始まりました二〇〇〇年から二〇〇九年の十月までに、介護疲れ、介護苦をめぐる心中を始めとして介護される高齢者が亡くなられた事件で、少なくとも四百件に上るわけですね。御覧のように増加傾向にありまして、〇六年以降は五十件を超えるという、こういう状況ですが、……

第174回国会 決算委員会 第3号(2010/03/29、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  少し通告と質問の順番を変えまして、今日は長妻大臣に失業、貧困問題の深刻化にどう取り組むかと、大きく言うとそうしたテーマで決算の審査に当たりたいと思うんですけれども、昨年十一月の三十日に本会議で、この決算審査に入るに当たっての代表質問で、生活保護水準以下の収入にもかかわらず生活保護を受けられずにいる実態と捕捉率を調査すべきではないかと私、質問を差し上げまして、大臣から、生活保護の要件を満たす世帯数を正確に把握することは困難だが、一定の仮定を置いて、生活保護水準以下の世帯数の推計作業を現在実施をしており、今年度中、つまりこの三月を目標に取りまとめ……

第174回国会 決算委員会 第7号(2010/04/26、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  有明海再生といわゆる開門調査につきまして、政府・与党の検討委員会は大詰めと言われておりまして、その提案を受けての大臣そして内閣の政治決断が山場を迎えているわけですけれども、今日、この問題についてお尋ねをしたいと思います。  まず、前政権による有明海問題に係る支出を〇八年、〇九年の予算ベースで農水省に整理をしていただきました。お配りしている資料の一枚目がそうです。(資料提示)  このように様々な事業にわたりまして、中でもこの二つ目の項目の有明海対策として実施される事業の数字は、これ有明海を含む全体の内数ということですから、今日、額として固まった……

第174回国会 厚生労働委員会 第10号(2010/03/30、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日はおなじみの小池議員に代わりまして私から質問をさせていただきたいと思うんですが。  雇用情勢は依然深刻なまま推移をしておりまして、とりわけ失業の長期化も進んでいるわけでございます。共産党は本来すべての労働者が雇用保険の対象となるようにということを強く求めてまいりましたけれども、そうした方向で今回の適用の拡大は当然だと考えますし、改善であるというふうに評価をしております。  そこで、まず局長に、今回増えるとされる二百五十五万人というのがどんな人たちなのかという点についてお尋ねをしたいんですが、労政審ではイメージとして、主たる生計者ではないが、家……

第174回国会 災害対策特別委員会 第3号(2010/03/29、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、私は、桜島の活発化しております噴火活動による被害への対応に絞ってお尋ねをしたいと思います。  〇六年に五十八年ぶりに活動を再開した昭和火口の活発化によりまして、爆発的噴火の回数は昨年一年間で五百四十八回、今年一月に入って一月で過去最多の百三十一回というそうした噴火になっておりまして、これは一九五五年からの観測記録を更新する、そういう事態です。住民生活への影響も大変甚大なのですけれども、まず、この噴火による降灰、灰の問題について伺いたいと思います。  これまでの灰と質が違っている、変化しているんじゃないかという様子がございます。実際、地元……

第174回国会 法務委員会 第3号(2010/03/16、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、いわゆる団体監理型の外国人研修生・実習生制度の問題について大臣にお尋ねをしたいと思います。  国際研修協力機構、いわゆるJITCOによりますと、九二年度から〇八年度までの十七年間に死亡した研修生、技能実習生は累計で二百十四人に上り、そのうち脳・心疾患が原因とされる方が六十七人、自殺は二十一人に達しております。とりわけ〇八年度の死者は三十五人と過去最多になりまして、そのうち脳・心疾患は四六%に当たる十六人、自殺もお二人です。この件についてJITCOは、正確な比較はできないが、心疾患の発生率は同年代の日本人のほぼ二倍というふうに言っている……

第174回国会 法務委員会 第5号(2010/03/19、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 共産党の仁比聡平でございます。  先週といいますか、さきの土曜日、日曜日に沖縄県に行きまして、名護からまだ更に北の東村高江に泊まってまいりました。  お手元に資料をお配りをしているかと思いますけれども、一枚目の写真でやんばるの森が写っているかと思います。もう沖縄はサツキが咲きまして、本土でいえば五月という気候なんですが、写真では本当に到底伝え切れない美しい森です。那覇市の二倍の面積にイタジイというシイの仲間がこうした森をつくっているわけですけれども、新芽が芽吹いて、この森にヤンバルクイナ、ノグチゲラ、そういう絶滅危惧種も生きているわけですね。世界自然遺産に度々推挙をされて、沖縄本……

第174回国会 法務委員会 第6号(2010/03/25、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  裁判所定員法の改正案につきましては、実質四十五人増員ということで賛成をするんですけれども、率直に言いまして、判事補は定員減らさずに抜本的に増やせばよかったじゃないかと。今日のこれまでの御答弁を伺っていましても、裁判所は何をやせ我慢をしているんだと。  抜本的な裁判官の増員が私はいよいよ国民的課題だと思っておりまして、日弁連のお話を伺いますと、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスそして我が国という先進諸国の裁判官の国民一人当たりの数を比較をすると、我が国以外の四か国のうちで一番裁判官の数が少ないのはイギリスだそうでございまして、裁判官一人に対し……

第174回国会 法務委員会 第8号(2010/04/06、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでの議論、とりわけ午前中の松野議員や古川議員の質問を聞いておりまして、重要な論点についてこの委員会で慎重に、そして十分な議論を続けていく必要があるということを私は改めて今日感じております。今日から実質審議に入ったわけですけれども、その点を委員長並びに委員各位に強くお願いをしておきたいと思います。  まず、公訴時効の存在理由について千葉大臣にお伺いをしたいんですけれども、松野議員からもありましたが、我が国の公訴時効の沿革というのは、江戸時代からというお話もあるぐらいで、明治初期にさかのぼります。日本国憲法はもちろんのこと、大日本帝国憲法も……

第174回国会 法務委員会 第9号(2010/04/08、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、公訴時効の存在理由について椎橋参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、時効を今回の改正によって廃止しようとする構成要件について、これまでに議論をされてきた公訴時効の存在理由はこれはなくなったということになるのか。椎橋参考人は廃止に賛成をしておられるわけですが、廃止する構成要件についての従前のその存在理由の考え方、こことの関係をちょっとまずお聞かせください。
【次の発言】 今のお話を伺いましても、例えばDNA鑑定が問題とならないような事件というようなことについてどういうことになる……

第174回国会 法務委員会 第10号(2010/04/13、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日はまず、事件発生から例えば三十年あるいは五十年という長期間が経過をした後に起訴された刑事裁判における証拠の問題を大臣にお尋ねをしていきたいと思います。  発生当初の目撃証人などを初めとした参考人調書の問題ですけれども、これは前回の質疑で松野委員が取り上げられましたが、参考人が死亡した場合は伝聞証拠の例外として証拠採用はされるということになるわけです。  私も、はっきり目撃したという調書があって、現場に行ってみますと参考人が述べている場所からは犯行現場は見えないという、そういう事件を経験をしたことがあります。大臣ももしかしたらそうした御経験……

第174回国会 法務委員会 第12号(2010/04/22、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  国際受刑者移送法の一部改正案は、私ども賛成でございます。  法の基本的考え方について大臣にお尋ねしたいと思うんですけれども、外国人による犯罪を我が国が我が国の法に基づいて裁き刑罰権を行使するというこの国際法的な根拠、考え方というのは、そもそもどんなものなんでしょうか。
【次の発言】 そこに関連して、米兵犯罪に対する第一次裁判権放棄のいわゆる密約についてお尋ねしたいと思います。  二〇〇八年にアメリカの公文書館でアメリカ政府解禁文書の中から発見されました一九五三年十月二十八日付けの日米合同委員会の裁判権分科委員会刑事部会の秘密議事録に、日本側部……

第174回国会 法務委員会 第14号(2010/06/01、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣、御苦労さまです。この法案は、我が党、賛成をさせていただきます。  国際社会における我が国のありようを考えるときに、国際人権条約の水準に照らして著しく不十分な我が国の現状を速やかに正すことが私は千葉大臣に期待されていると思います。  そこで、この際、改めて聞いておきたいと思うんですが、まず選択的夫婦別姓などの家族法改正の問題について、九七年以降毎年、私どもも野党時代の民主党の皆さんとも共に共同提案を続けてきたわけですけれども、ところが、その実現を言わば公約をされた政権が成立したこの通常国会においてその法案がないという状況について、女性NG……

第174回国会 予算委員会 第8号(2010/03/09、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  核兵器のない世界をという激動の中で、五月にはNPT再検討会議も開かれるわけでございます。世界最初の被爆国として、我が国が人類と核兵器は共存できないという被爆の実相を明らかにしてこそ核兵器廃絶のイニシアチブを発揮することができると思います。  今日は、広島原爆の黒い雨に遭いながら重い健康被害に苦しみ続けてきた多数の被災者が被爆者援護を何ら受けられないでいる問題について、長妻大臣にお尋ねをしていきたいと思います。  原爆のキノコ雲や大火災による積乱雲から死の灰や巻き上げられたちりやすすなどの放射性物質を含んで降った放射性降下物が黒い雨でございます……

第174回国会 予算委員会 第15号(2010/03/23、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、普天間基地問題について総理にお尋ねします。  鳩山政権が移設先探しに迷走した挙げ句に、キャンプ・シュワブ陸上案だとか嘉手納統合案だとかホワイト・ビーチ沖合案など、結局県内移設、県内たらい回しの押し付けに向かいつつある姿勢に、十九日付けの沖縄タイムスは、県内移設反対の声は日に日に高まるばかりだ、沖縄県民をおもちゃか何かのようにもてあそぶのはいいかげんにしてほしい、四月二十五日県民大会、民意の在り方示すときだと、そういう社説を掲げました。新基地建設反対を掲げて歴史的勝利を果たした名護の稲嶺進市長は、沖縄の名護の民意をどのように思っているのか、怒り心頭を超えてあきれ返り、同じ国民……


23期(2013/07/21〜)

第184回国会 議院運営委員会 第2号(2013/08/07、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 ただいま諮られた調査会設置の件について、日本共産党を代表して反対の意見を表明いたします。  我が院における調査会は、参議院改革の重要な柱として設けられ、長年にわたり重要な成果を上げてまいりました。今回、自民党から提案されているこれまでの三調査会の二調査会への再編は、そのテーマも含めて大きな再編であって、なお十分な協議が必要です。協議が調わないまま強行すれば、調査会本来の任務が十全に果たせるのか、問題をはらむことにもなりかねないからです。  以上です。

第184回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(2013/10/09、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今般の梅雨前線や台風による大雨、局地的豪雨は、被災前から農業の疲弊と高齢化、過疎化の困難に直面してきた農山村や中山間地域にも甚大な被害をもたらしております。そこで、切迫した課題の一つであるなりわい、農業の再建支援について今日はお尋ねしたいと思います。  七月二十八日、また八月二十三日、四日に再び豪雨にも襲われた山陰の豪雨被災地について、私、山口の萩市の須佐や田万川の地域、山口市の阿東の地域、そして島根県の津和野の地域を訪ねてまいりまして、鳥取も含めたこの三県では、以来二か月半がたって稲刈りの時期となっておりますけれども、立ち枯れた稲が広がって……

第185回国会 議院運営委員会 第4号(2013/10/30、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでもお話が出ましたけれども、会計検査院は、憲法九十条、会計検査院法によって、何より内閣に対する独立の地位に立って国の決算及びあらゆる行政機関に対して何のタブーなくメスを入れる、検査のメスを入れるということが求められているわけですが、参考人の長年の検査業務や検査院の運営に当たってこられた中で、検査への壁にぶつかって、それを乗り越えてメスを入れたと、そうした御経験がありますでしょうか。  どんな御経験があるかということと、そうした実務経験も踏まえて、会計検査院の国民に対する責務、言わば検査官魂といいますか、そうしたものについてお考えがあれば……

第185回国会 議院運営委員会 第7号(2013/11/08、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党を代表して、国家安全保障に関する特別委員会の設置に反対の意見表明を行います。  与党は、この特別委員会について、安全保障会議設置法案及び特定秘密保護法案の二法案審議のための限定的なものと言いますが、そうであるなら、再考の府、熟慮の府参議院らしく、所管の常任委員会において、定例日を守り、少数会派の質問権を尊重し、必要な連合審査によれば足ることは当然であります。衆議院に特別委員会が置かれても本院で置かなかった例は幾らでもあります。  そもそも、両法案は、一体となって日本国憲法の基本原理を覆し、日米同盟の強化ばかりを進めようとする重大な問題点が噴出し、多くの国民、有識者、専門……

第185回国会 議院運営委員会 第11号(2013/11/22、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党を代表して、この動議に断固反対の意見を申し上げます。  本法案は、消費税増税と一体に、社会保障の充実どころか、国の社会保障への責務を自助、自立に変え、医療、介護、年金、福祉の改悪メニューと実施のスケジュールを明文化するもので、憲法二十五条を実質侵害するものとして、我が党は断固として反対であります。  しかし、法案に対する立場が違っても、衆議院本会議でもそのように扱われたとおり、本会議で登壇して扱うべき重い法案であることは疑いの余地はないのではないでしょうか。  ところが、与党は、野党が本会議質疑を求めて粘り強く合意形成を図ってきたにもかかわらず、それを与党が拒み、本会議……

第185回国会 議院運営委員会 第12号(2013/11/27、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、昨日夜半にわたって極めて乱暴に行われた衆議院における特定秘密保護法案の強行採決という暴挙に断固抗議をするとともに、何もなかったかのように参議院本会議で審議入りを図ろうというただいまの動議に断固反対の意見を申し上げます。  衆議院強行採決の瑕疵は重大であります。国民の批判をよそに、密室で行われた修正案が示された後の質疑は僅か二時間。一昨日の福島での地方公聴会では、与党推薦の公述人を含め、全員が反対、慎重にと強い意見を述べたにもかかわらず、被災地を、声を聞いたとのアリバイづくりに利用したのかと怒りの声が噴き上がっています。  ところが、与党は、一方的に委員……

第185回国会 議院運営委員会 第14号(2013/12/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この委員会派遣要求は、特定秘密保護法案に対する、本日午後、大宮においての地方公聴会なるものを行おうとするものですが、断固として否決し、採決に当たっては反対をすべきだと意見を申し上げます。  前夜に、翌日午後に行うことを何の協議も、もちろん準備もなく暴力的に強行しておいて、何が地方公聴会ですか。過去およそ例のない暴力的な事態です。会場は、そうした強行採決の前夜、それまでに地方公聴会をどの町でどういう形で行うのか一切の協議がなかったにもかかわらず、自民党筆頭理事が野党の筆頭理事に対して、大宮に会場が取れたから地方公聴会を十二月四日に願いたい、そう……

第185回国会 議院運営委員会 第15号(2013/12/05、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 本日、国家安全保障に関する特別委員会においてなされた与党による、そして中川委員長による暴挙に断固として抗議し、ただいま提出された動議、中でも、この特定秘密の保護に関する法律案を本会議に今から緊急上程をしようなどという、こうした動議に断固反対の意見を申し上げたいと思うんです。  本日委員会で起こったのは、自民党委員の質問の最中に、まだ残り時間たくさんあったにもかかわらず、その中で自民党席で一人の委員が立ち上がった。そこから私たちは、野党の理事を中心に、一体何が起こっているのか、私も自民党席に駆け付けました。傍聴していた同僚の議員の皆さんの噴き上がる声も含めて、僅か二メートルほど、私……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第5号(2013/11/20、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安倍総理は、日本版国家安全保障会議と特定秘密保護法案は一体となって機能すると述べてこられました。例えばイラク戦争への自衛隊派兵に多くの国民が反対の声を上げたように、国際情勢が緊迫したときに、国民や報道機関、また国会議員が政府の方針に疑問を抱いて、外交交渉や軍事的判断の根拠を明らかにすべきだと迫ることは民主主義社会において当然のことです。報道やインターネットを通じて、沖縄の米軍基地はどうなっているのかとか、知り合いの子供がいる自衛隊はどうなるのかとか、基地や部隊の運用を知ろうとすることもあるでしょう。  ところが、特定秘密保護法案によって懲役十……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第8号(2013/11/25、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、国家安全保障会議設置法案に反対の立場から討論を行います。  本法案によって設置される日本版NSCは日本の外交・安全保障の司令塔だとされますが、検討されている国家安全保障戦略の中身を見れば、首相の下に戦争、軍拡の司令塔をつくろうとするものです。秘密保護法と一体で、主権者国民を罰則で禁圧し、あらゆる情報を隠しつつ米国との情報共有を行って政策決定を進めようというものであり、集団的自衛権の行使に向けた検討と併せて、憲法に反する海外で戦争をする国への体制整備にほかなりません。  政府の国家安全保障戦略において、名実共に武器輸出国になるための検討がなされていること……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第10号(2013/11/29、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。続けて、修正案提案者に伺いたいと思うんですね。  第三者機関の検討だということで置かれた附則九条について、昨日も話題になりました。そこで、まずお尋ねしたいんですが、ここに言う、「独立した公正な立場において検証し、及び監察することのできる新たな機関」というこの概念なんですが、この機関というのは、膨大な情報の中から特定秘密として指定されるというその個別指定について、これ、判断を正す、あるいは解除をさせるということができるという機関なんですか。
【次の発言】 つまり、個別指定を正す、そういう解除を行うということですか。

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第11号(2013/12/02、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私から、冒頭、石破自民党幹事長のブログ上での発言について断固として抗議をするとともに、官房長官に認識をお尋ねしたいと思うんです。  この暴言の最大の問題は、この秘密保護法案反対、絶対阻止という声を敵視して、テロ行為とその本質において変わりないと決め付けて市民を威嚇しているというところにあるんですよね。絶叫戦術などと石破幹事長はやゆしたつもりかもしれませんけれど、とんでもない、あなた方の暴挙に対して腹の底から噴き上げている怒りがあの声なんですよ。  今日、石破幹事長がブログで「お詫びと訂正」なるものをしております。これ見ますと、本来あるべき民主……

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第14号(2013/12/05、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回の質疑で、適性評価にかかわる法案十二条四について、公務所若しくは公私の団体への照会にかかわって、公務所というのはおよそ国と地方のあらゆる行政機関が当たるということを確認をいたしました。  そこでまず確認ですが、この機関には警視庁、あるいは都道府県警察の公安部などのいわゆる公安警察あるいは公安調査庁、こうしたところも該当いたしますね、大臣。
【次の発言】 二〇一〇年の十月に、警視庁公安部が作成した国際テロ対策に関するデータというのがインターネット上に流出していたことが発覚をして、国会でも大問題になってまいりました。  警察庁おいでだと思いま……

第185回国会 災害対策特別委員会 第4号(2013/11/13、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、桜島の噴火活動の活発化に伴って、灰ですね、降灰被害について特に伺っていきたいと思っています。  お手元に資料を今お配りをしていますが、これは地元の地方議会で作られている桜島火山活動対策議会協議会の被害を伝える資料ですけれども、一枚目の八月十八日の噴火の写真のように、これ、私もこの後、鹿児島にお邪魔をしまして、この大噴火というのは大変なことですよね。この五千メーターを超えるというときも、これは観測史上最高なんですが、この後も繰り返し日々のように爆発を続けて、桜島の上は大きな灰の雲みたいなものが常時あるような状態で、これが風向きによって例……

第185回国会 災害対策特別委員会 第7号(2013/12/03、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、法案に反対の討論を行います。  三・一一東日本大震災から二年八か月余りが過ぎました。この間も甚大な災害が次々と列島を襲い、南海トラフ地震、首都直下地震など巨大地震が必ず起こると指摘される中で、大規模災害から国民の生命、財産を守り抜き、人々の営みを守りたいという思いは誰しも同じであります。  しかしながら、反対する第一の理由は、本法案が防災・減災と国際競争力の向上を結び付け、それをそのまま基本理念に掲げた結果、国民の命と暮らしを守るための防災・減災対策がないがしろにされるからです。  審議において、国際競争力の向上とは、我が国の安全性に対する国際的な理解……

第185回国会 法務委員会 第2号(2013/11/05、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は大臣に、婚外子の相続分に関する差別を憲法違反とした最高裁の決定を踏まえて、民法に残された差別的条項全ての改正に向けた所信をお伺いをしたいと思います。  この九月の最高裁決定を受けた原告のお一人が、私の生きる重みは二分の一ではない、ようやく自分の価値を取り戻したとコメントをされました。  我が国においては、法令が憲法に適合するか否かについては個別具体的な事件の裁判の上で必要な限りにおいてなされるという付随的審査制を取っておるわけですから、こうした原告の言わば闘いがあったればこそ今回の違憲決定というのがなされたわけですね。そうした意味で、こ……

第185回国会 法務委員会 第4号(2013/11/12、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も、今回の法改正は悪質な運転の処罰範囲を拡大し法定刑を引き上げるもので、こうした危険運転の根絶に向けた方策の一つになり得るものと考えております。  しかし、構成要件が曖昧になってはならないということはこれまでも御議論になっているとおりで、今日初めての質問ですので、幾つかただしていきたいと思います。  まず、危険運転致死傷罪、二条における「正常な運転が困難な状態で」というこの構成要件が、例えば海の中道で発生をしました事件についても最高裁判所まで争われるというようなことがございました。元々、困難な状態というその状態という構成要件は、本罪とそして……

第185回国会 法務委員会 第5号(2013/11/14、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。  まず、塩見参考人に、小谷参考人から先ほどあった無免許運転によるこうした危険な事故、悪質な事故に対する可罰性というような観点で少し御意見を伺いたいんですけれども、小谷参考人から、一度も免許を取得をしたことがない人間が進行を制御する技能を有しているというのは理解できないと、運転免許は車を動かす技術と安全に車を運行できる知識があって始めて与えられるものであって、それがないのになぜ法律上技能を有していると評価をされてしまうのかと、無免許運転を繰り返せば繰り返すほど重い処罰の対象から外れるということ……

第185回国会 法務委員会 第6号(2013/11/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、三条の二項について私からも引き続きお尋ねをしたいと思うんですけれども、前回の参考人の皆さんの御意見を伺って、私、大変得心したところがございます。それは、立法の技術的な問題というのは法律家だとかあるいは法務省だとかというところではあるかもしれないが、患者さんや医療者、医師にとっては、この法案のように病気というふうに書かれるのか、病気の症状あるいは病気による症状という記載になるのかという、この違いというのは決定的なのだということなんですね。この病気の症状というふうな修正が可能になるなら懸念は解決をするのでしょうかという私の質問に三野参考人が……

第185回国会 法務委員会 第8号(2013/11/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案は、裁判官が外国勤務に臨む配偶者と別居して職務を続けるか、生活を共にするために辞めるかを迫られる事態を解決するものでございまして、我が党としても賛成です。  そこで今日は、関連して、裁判所職員の労働環境の改善についてお伺いをしたいと思うんです。  国民の裁判を受ける権利を保障する上で、裁判実務を第一線で支えている裁判所職員の人的充実は不可欠の条件だと思います。導入から四年が経過をした裁判員裁判を始め、労働審判あるいは成年後見、被害者保護など多くの手続が導入をされており、こうした制度を安定的に運用していくためにも人的体制が極めて重要です。 ……

第185回国会 法務委員会 第9号(2013/11/28、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この民法の婚外子相続分の差別規定について、九月の憲法違反の最高裁決定を受けまして、既に十一月五日に当委員会で行われました大臣の所信に対する質疑で、私、この最高裁決定の意義をどうとらえるかということで大臣の御意見、所見を伺わせていただきました。その質疑を踏まえた上で、今回、政府から民法九百条四号ただし書の差別規定を削除するというこの提案があったことは最低限の責務を果たしたものであって、言わば当然のものというふうに受け止めております。  そこで、審議に入るまず最初に、今日も議論があっておるわけですけれども、これまで婚外子の相続分を差別してきたこの……

第185回国会 法務委員会 第10号(2013/12/03、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本日、この質疑の後に、政府提出の民法改正案及び議員立法となりました戸籍法改正案の本委員会における採決が行われる運びとなりました。この日に当たって、改めて、戦後の日本社会において、日本国憲法と国際人権条約に基づく男女平等と個人の尊厳の徹底を求めて声を上げてこられた国民の皆さん、とりわけ困難な裁判を闘い抜いてこられた当事者の方々、また女性運動の力に心から敬意を表したいと思います。  そこで、今日は、そうした運動にも取り組んでいらしたお二人の参考人においでいただきました。時間の許す限りお二人の参考人の御所見を伺った上で、最後に大臣に問いたいと思いま……

第186回国会 議院運営委員会 第4号(2014/02/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ストレートにお伺いしようと思うんですが、私は、公務員の労働基本権について、憲法二十八条に照らしても、それから、ILOから度重なる勧告を受けているように、国際労働基準に照らしても、我が国の国家公務員の状態には重大な問題があって、労働基本権の早期かつ完全な回復が必要だというふうに考えておるんですが、人事官になられるということになるなら、国家公務員制度改革の根本問題であるこの労働基本権の回復問題についてどういう見識を持っておられるかということが大変大事なことかと思うんですが、まずその御所見を伺いたいと思います。

第186回国会 議院運営委員会 第22号(2014/05/14、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党を代表して、ただいまの動議に反対の意見を表明いたします。  そもそも改憲手続法は、時代に最もそぐわないのは憲法九条、戦後レジームからの脱却と唱えた第一次安倍政権の改憲スケジュールの一里塚として、二〇〇七年五月、国民の反対を押し切り、強行成立されたものであります。しかも、その内容自体、改憲案に対する国民投票の最低投票率の定めがなく、有権者の僅か一割、二割の賛成でも改憲案が通る仕組みになっているという根本的欠陥を始め、国民の自由な意見表明や国民投票運動を不当に制限し、改憲案の広報や広告を改憲推進勢力に有利な仕組みにするなど、できるだけ低いハードルで改憲案を通せるようにした極……

第186回国会 議院運営委員会 第31号(2014/06/11、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、原子力規制委員会委員について、ただいまの政府提案に断固反対の立場から意見を表明します。  それは、政府が一体どのような基準で原子力規制委員会の委員を任命しようとしているのか、その姿勢に重大な疑義があるからです。  国会事故調は、東電福島第一原発事故の教訓として規制行政が電力事業者のとりこになっていたと指摘しましたが、事故の反省と教訓に立って、電力事業者と規制行政の癒着を絶つことが政府の最低限の責任です。  二年前、原子力規制委員会の発足に当たって、当時民主党内閣の下でガイドラインを定められましたが、当ガイドラインは規制委員会の欠格要件を、直近三年間に原……

第186回国会 議院運営委員会 第34号(2014/06/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、国会法改定案、参議院規則、規程案を当委員会に付託を強行しようというただいまの動議に断固反対の立場から意見を表明いたします。  本法案は、戦後初めて国会に秘密会を常設するという極めて重大な法案です。国会の在り方そのものの根本に関わるにもかかわらず、自民、公明両党が多数を頼んで会期末ぎりぎりに提出し、衆議院では僅か七時間で質疑を打ち切って強引に採決に及んだ上、また参議院で、会期末は実質明日というこの日に合意なしに付託を強行し、そのまま続けて趣旨説明のみならず質疑まで行おうなど、議会制民主主義を踏みにじる暴挙であり、最も議事のルールを大切にすべき議院運営委員……

第186回国会 議院運営委員会 第35号(2014/06/20、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、議員の懲罰の問題についてお尋ねをしたいと思います。  言うまでもなく、議員の発言、討論の権利は議会政治の命です。この特定秘密保護法、そして今回の改正案や規程、規則によって、知り得た秘密を漏えいした場合には懲罰そして除名が行われ得るという仕掛けになっているわけですが、衆議院における規則の修正で、この懲罰の動議の提出は、これは国会法のとおりと。つまり、参議院では二十人が必要だという組立てになっていると思うんです。これは、つまりこれまでの国会法の運用と恐らく同様で、そうした動議が出された場合には、議運理事会の協議を経て、院議をもって懲罰委員会……

第186回国会 決算委員会 第9号(2014/05/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、今や深刻な政治課題となっております諫早湾干拓事業をめぐる開門問題の解決の道はどこにあるか、今日、関係大臣と議論させていただきたいと思っております。  昨年秋から今年正月にかけてノリ養殖被害は有明海全域に及んで、二月の初頭には網を引き揚げざるを得なくなりました。二〇〇〇年大凶作以来と呼ばれています。タイラギは全く捕れずに、漁船漁業も瀕死の状態なのですが、よく知られておりますとおり、福岡高等裁判所は、二〇一〇年の十二月、こうした漁業被害、有明海異変とギロチンと呼ばれた諫早湾干拓事業、潮受け堤防閉め切りとの因果関係を認めて、三年の対策工事期間……

第186回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(2014/08/28、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  全国の豪雨災害で犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  広島の現地では、これまでに七十二名もの方が亡くなり、なお行方不明十名の方々の捜索、救助が断続的な雨で中断されながら必死の思いで続いております。答弁は求めませんけれども、何としても救い出せるように関係省庁の皆さんに心からお願いを申し上げておきたいと思います。  私も広島に二十日入りまして、安佐南区の緑井、八木、安佐北区の可部東、また桐原、大林など被災現場をお見舞いし、声を伺ってまいりました。我が党も直ちに対策本部を立ち上げ、……

第186回国会 災害対策特別委員会 第4号(2014/03/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、昨年七月末の経験のない集中豪雨を始めとした被災に襲われました山陰の豪雨被害からの復旧について質問をいたしたいと思います。  災害から八か月がたちながら、生活の基盤である住まいやなりわいの再建という視点から見たときに、私、極めて深刻な状況が続いていると思います。  お手元に先週の被災現地の写真をお配りをしておりますけれども、一枚目、これは萩市の須佐という地域で、須佐川の氾濫によって周辺の住家がこのように濁流によって破壊をされたわけですが、多くの家屋の再建に手が着いていないという事態です。  大洪水に襲われた農地の多くは、二枚目、島根県の……

第186回国会 法務委員会 第3号(2014/03/13、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、司法修習生の貸与制移行の悪影響と給費制の復活という問題について、大臣及び最高裁と少し議論をさせていただきたいと思っています。  私は、貸与制移行を前にした二〇一〇年の六月にこの委員会で質問したことがございます。給費制だった当時でさえ、既に司法修習生は、法科大学院の高学費、司法試験合格までの生活費など多額の負債を抱えて、深刻な就職難の下で弁護士登録後も収入の保障がない、あるいは弁護士登録さえできないと、こういった問題が現れていたわけですが、二〇一一年に六十五期司法修習生から貸与制が開始されて、私は、大臣、事態は急速に深刻化していると思う……

第186回国会 法務委員会 第4号(2014/03/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  冒頭、前回の所信質疑で、選択的別姓につきまして、大臣の人権問題とは捉えていないという趣旨の御発言にちょっと委員会室もどよめいたんですが、それちょっと伺いたいんですね。  法務当局からも、前回、婚姻に際し同姓を強制している国は我が国だけだという趣旨の答弁がございましたが、その民法の下で、自分の氏のまま別姓を選んで法律婚をしたくてもできない、あるいは通称使用でも日々つらい思いをしていると、こうした苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃるわけです。今日、ここの議論に踏み込んでというつもりはないんですが、こうした現状は現行制度の下で起こっている人権問題……

第186回国会 法務委員会 第6号(2014/03/27、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案で判事を三十二人増やして裁判官以外の裁判所職員を三十六人減らすということで、説明のときに、一時期、差引き四人の定員、定数減という表現も聞いたことがあるんですけど、裁判官と裁判所職員を差引きするというのは無理があるのではないかと私はその説明のときに思ったんですね。司法の独立と国民の裁判を受ける権利に応える国民のための司法の実現のために、もちろん裁判官には裁判官の、そして裁判所職員には裁判所職員のそれぞれの職責があるということが大変大事だと思います。  それで、今度の法案について、判事、書記官を増員することは司法の充実に資するものですから……

第186回国会 法務委員会 第8号(2014/04/08、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  大久保参考人から本当につらい思いが語られました。そのお話の中で、何が起こっているか分からないままの意見陳述、その後になって最後の克明な残酷な非行事実を知ったときの大きな衝撃というお話がありました。  この点について、これまでもお尋ねがあっていますけれども、私は、これまでの被害者が事件の当事者でありながら証拠扱いされてしまったり、お客さんとされてしまったりということに対して、被害者の尊厳を本当に尊重した扱いがされていくように、先ほど最後にお話がありましたけれども、民事事件における弁……

第186回国会 法務委員会 第9号(2014/04/10、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、国選付添人対象事件の拡大についてお尋ねをしたいと思います。  現在の裁量による国選付添人制度の趣旨について、法務省はこの導入の際におおむね申し上げる四点の説明をされています。  一つは、重大事件については、重い処分が予想されるとともに、処分自体に社会的な影響、関心も大きいため、より適切な処遇選択が要請されること。二つ目に、弁護士付添人を付すことで行状や環境などに関する資料を十分に収集でき、適切な処遇に資することになるほか、付添人による環境調整も期待できること。三つ目に、付添人が付された上で審判が行われることで審判結果について少年の納得も……

第186回国会 法務委員会 第11号(2014/04/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  外国法事務弁護士法人を認める外弁法改正案は、今回の改正内容にとどまる限りでは特に問題とすべき規制緩和ではなく、弁護士会への入会と監督の下に置くものであり、賛成をいたします。  今日は、戸籍事務の民間委託について伺いたいと思っています。  戸籍法は、戸籍事務管掌者を市区町村長とし、一般職公務員が首長の補助者として証明や届出に関する事務を担当することを想定をしているわけです。そこで、まず戸籍窓口業務の複雑さと重みについて民事局長に確認をしたいと思うんですが、闇金被害などで、信用を偽装する虚偽の養子縁組というのが大問題になってきました。この虚偽の養……

第186回国会 法務委員会 第12号(2014/04/24、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、袴田事件と刑事司法改革についてお尋ねをしたいと思います。  御存じのとおり、袴田事件は、一九六六年、私がまだ二歳のとき、静岡市、現在、清水区のみそ製造会社の専務さんのお宅で一家四名が殺害された強盗殺人放火事件です。この事件の被疑者、被告人とされた袴田さんが三月の二十七日、歴史的、画期的な再審開始決定によって釈放をされました。地方裁判所は、この袴田事件の第二次再審請求について、刑の執行停止とともに拘置の執行停止も決めて、その下で袴田さんが四十八年ぶりに拘置所の中から出てこられ、その様子、あるいはお姉さんの秀子さんから、今、袴田さんは入院……

第186回国会 法務委員会 第14号(2014/05/13、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、水俣病問題に絞ってお尋ねをいたします。  加害企業チッソは、既にその事業を一〇〇%子会社であるJNCに分社化をしております。今回の会社法改正案は、子会社の株式を譲渡するには株主総会の特別決議を必要とすることにしようというわけですけれども、日本維新の会提出の修正案は、これをチッソに関して適用除外にしようとしております。被害者あるいは被害者団体から、なぜ加害企業だけ特別扱いをするのかと。被害者が苦しみ続けているのに水俣病の幕引きは許されないと憤りの声が上がるのは当然であります。  そこで、修正案提出者にまずお尋ねをしたいと思いますのは、今……

第186回国会 法務委員会 第15号(2014/05/15、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ちょっと趣を変えまして、お手元に資料をお配りをしておりますけれども、私、今回の会社法の改正と、投資ファンドあるいは悪質な略奪ファンドについて、今日は少し事例も紹介しながらお聞きしたいと思っているんですが。  今度の改正案は、安倍政権の日本再興戦略の一環として位置付けられているわけで、こうした改正によって海外投資家の評価を高めて、投資も呼び込んでいきたいといった趣旨なり、狙い、目的の発言ももちろんあってきているわけですが、この改正が当然、私が今申し上げようとしているような悪質な略奪的なファンドを日本の会社の中に呼び込もうという話じゃないだろうと……

第186回国会 法務委員会 第16号(2014/05/20、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、前回、コーポレートガバナンスの強化というけれども、それが単なる見せかけになってはならない、このガバナンス強化の方向の会社制度の改正の実効性が果たして担保されているのか、そうした問題意識から、略奪的ファンドの一つとして、APFグループの昭和ゴムに対する介入と会社を食い物にする実態を問うたわけです。  昨日、この事件に関する一つの判決が東京地裁で下されました。大学教授が不公正ファイナンスと昭和ゴム事件として経済誌に掲載をした論文について、事もあろうか名誉毀損であるとこのAPFグループが裁判を起こしてきたわけですね。これに対して、昨日、東京地……

第186回国会 法務委員会 第17号(2014/05/22、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、法曹養成について、お伺いしたいと思っておりました基本的な問題は大体これまでの議論で出たところです。そこで、絞って二つだけお尋ねしておきたいと思うんですが、まず、文科省においでいただきました。  中教審で、ロースクール支援の見直しだとか、あるいは定員削減の方策だとか、この検討のお話はこれまでも出ましたので伺いませんが、法学未修者が基本をより重点的に学べるための仕組み、この検討あるいは実施の準備というのが、昨年七月の会議においては一年以内を目途に結論を得るという課題になっていると思うんです。  司法試験の法の改定も来年からということにもなる……

第186回国会 法務委員会 第18号(2014/05/27、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、今回の司法試験の短答式科目を憲法、民法、刑法の三科目に限定するという、そこの改正の趣旨について、通告を必ずしもしていないんですけれども、局長がいいでしょうかね。  平たく言うと、旧司法試験に比して現行試験の科目が多いので特に法学未修者にとって負担が重い、それで基本的な法律科目の理解が不十分となっているというふうに改正の趣旨をおっしゃっているわけですけど。というのは、つまり短答式試験が七科目だと、分野はとても広いし、しかもそのあらゆる分野についてあらゆることが短答試験で問われると。そうなると、勢い知識偏重になるとか、特に法学未修者の方だと……

第186回国会 法務委員会 第20号(2014/06/03、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本法案は、広島少年院における深刻な人権侵害事件の反省も踏まえて、およそ六十五年ぶりに行われる抜本改正でございます。そこで、ちょっと通告したかどうかなんですけど、大臣に、この新法の理念、法案でいいますと一条に関わって少しお尋ねしたいと思うんですが。  今回の法案は、これまで運用で積み重ねられてきた収容に伴う権利義務関係、あるいは矯正教育の法律上の制度化という形で明確にしようとするものだと思いますけれども、その理念について一条に規定がございます。先立って行われた有識者会議の表現をちょっと御紹介をしますと、日本国憲法と子どもの権利条約、そして少年法……

第186回国会 法務委員会 第21号(2014/06/05、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、安倍政権が建設業人手不足の緊急対策として、外国人技能実習制度の活用あるいは拡大をしようとしているという大問題についてお尋ねをしたいと思います。  三月の十七日のこの委員会で、私、技能実習制度を人手不足解消の方策として例えば今の三年を五年に延長するなどという類いのやり方は、技能移転による国際貢献という本来の建前からして全くの筋違いではないかと大臣にお尋ねをしまして、大臣から、法務省としてはどういう対応が適切なのか、具体的なニーズも踏まえながら、産業や治安や労働市場への影響など、様々なことを考えて検討をきちっと進めていきたいと考えておりま……

第186回国会 法務委員会 第22号(2014/06/10、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、前回、六月五日の質疑に続きまして、建設分野における外国人材の活用に係る緊急措置について、国土交通省の認識をお尋ねした上で大臣に伺いたいと思うんですが、前回、四月四日の関係閣僚会議の取りまとめについて、特に国土交通省の今の準備の状況について伺って、やっぱり、報道では来年四月からの受入れが決まったかのように報道されているんですけれども、せいぜい検討の課題なりあるいは基本的な考え方なりを示した程度にとどまっているんじゃないのか、この取りまとめでこのまま到底制度化するということは私できないんじゃないのか、そんな感想を持っているんですね。  前回……

第186回国会 法務委員会 第23号(2014/06/12、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  会社法の改正案につきまして、五月の十五日それから五月の二十日の質疑で私は、略奪的ファンドと会社法の規制について、あるいはステークホルダーの利益保護の枠組みを構築すべきではないかという趣旨の質問をさせていただきました。つまり、不公正ファイナンスとか略奪的ファンドと呼ばれるそうしたやからが、我が国で上場企業から第三者割当て増資を引き受けて企業の支配権を握って、その企業から資金を吸い上げるといったケースが増えている、深刻な事態をもたらしているという中でこの規制をどう考えるのかという問題です。  そこで、今日は第三者割当て増資について少しお尋ねしたい……

第186回国会 法務委員会 第24号(2014/06/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  児童ポルノは、児童に対する最悪の性虐待、性的搾取であって、政府を先頭に、社会全体がその根絶のために断固たる姿勢を示して対策を強める必要があるということは明白であると私どもも考えております。そうした意味で、単純所持の禁止規定を置いて社会全体にその違法性を広く宣言すると、こうしたありようは適切だと考えています。  しかしながら、本法案による単純所持の処罰化条項、具体的に言いますと、七条一項とその構成要件となります三号ポルノも含めた児童ポルノの定義規定が規制目的を達するために必要最小限のものと言えるのかと、この点についてまず議論をしていきたいと思う……

第186回国会 法務委員会 第25号(2014/06/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、今回新設されようとしている多重代表訴訟について伺いたいと思います。  多重代表訴訟を我が国の会社法に設けること、このこと自体は極めて重要なことだと私思っているんです。ですが、改正案にある最終完全親会社の議決権の一%条項を中心とした極めて限定的なものとされているのは大いに疑問があるわけです。  そこで、まず最高裁にお尋ねしたいと思いますけれども、現在の株主代表訴訟について、この五年間のいわゆる新受件数はどんな推移でしょうか。
【次の発言】 この年間百件にも満たない、百件前後という株主代表訴訟の件数を踏まえて、日弁連や東京弁護士会からは、こ……

第186回国会 予算委員会 第3号(2014/02/06、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、沖縄の米軍基地問題について、総理にお尋ねをいたします。  沖縄の名護市議会は、二月の三日、辺野古移設を強引に推し進める政府に対して激しく抗議し、普天間基地の県内移設断念と早期閉鎖・撤去を求める意見書を可決をいたしました。そこでは、こう記載をされているわけですね。  沖縄への圧力を強め、一部の政治家に公約破棄をさせ、県民の総意を分断し、県知事に埋立申請の承認を取り付けるなど、子や孫の代まで米軍基地を強要しようとしている日本政府のやり方に怒りを禁じ得ない。  私はここに沖縄県民の民意が表れていると思います。沖縄県民は屈しないという名護稲嶺進……

第186回国会 予算委員会 第15号(2014/03/20、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  イラク戦争に当たって、政府は国民多数の反対を押し切って自衛隊を派兵いたしました、二〇〇三年十二月のことですが。航空自衛隊は、二〇〇四年三月から、多国籍軍との密接な連携の下、C130H輸送機によるバグダッド空港への輸送を開始いたしました。政府はその空輸の実績について、当初、医療機器を輸送した一件だけを除いて墨塗りにしましたが、政権交代後公開されました。  そこで、防衛省に伺います。公開された空輸実績からすれば、全期間を通じて空自が輸送した米兵は何人か、全輸送人員に占める比率はどれだけですか。

第187回国会 議院運営委員会 第6号(2014/11/07、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 職権によって議題とされました地方創生に関する特別委員会の設置に日本共産党を代表して反対の意見を申し述べます。  そもそも、農業破壊や中小企業切捨て、市町村合併などにより地方の産業と雇用を壊し、地方から魅力と活力を奪ってきたのは誰なのか、また、雇用破壊による人口の減少、大型再開発のための規制緩和と公共投資の集中による東京一極集中をつくり出したのは誰なのか、この根本問題についてこれまで政府・与党にその総括も反省も全くうかがわれません。  特別委員会を設置して付託しようとする法案は、行政サービスの集約と経済活動の活性化と言いますが、その柱は、財界が主導して策定した安倍政権の成長戦略、規……

第187回国会 国土交通委員会 第4号(2014/11/11、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。久しぶりに国土交通委員会に参りました。どうぞよろしくお願いをいたします。  広島の土石流災害から三か月になろうとしております。被災住宅地の安全性につきまして、現地の住民説明会では、国、県、市の担当者が、絶対安全という保証はないと説明をせざるを得ない状況が続いております。  国交省が設置を急いでいるワイヤーネットも、何しろ鉄でできているわけですから、腐食もあり得るということで、有効なのは十年程度という説明ですし、土石流センサーの誤作動も最近起こるというようなこともある中で、最低でも砂防ダムができなければ気持ちの上でも戻れない、それまでは避難先確保の……

第187回国会 災害対策特別委員会 第3号(2014/10/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  御嶽山における捜索を中止せざるを得ないという報に接しまして、沈痛の思いがいたします。噴火や台風、集中豪雨など、相次ぐ災害で犠牲になられた方々へ心から哀悼の意を表しますとともに、全ての被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。  今日は広島の同時多発的な土石流についてお尋ねをしたいと思っていますが、土砂、瓦れきの撤去が一定進む中で、土砂はかき出したけれどもこれからの生活の基盤の再建に途方に暮れるというのが多くの被災者の皆さんの実情ではないかと思うんです。  写真を六枚、資料としてお配りをいたしました。九月の、安佐北区可部東六丁目に新建団地と……

第187回国会 災害対策特別委員会 第5号(2014/11/12、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、三か月がたとうとしております広島の土石流災害の復旧復興についてお尋ねをしたいと思います。  現地で聞きますと、住民説明会では国、県、市の担当者が今後の宅地の安全性について絶対安全という保証はないと説明せざるを得ない状況が続いておりまして、住民の皆さんからは、最低でも砂防ダムができなければ気持ちの上でも戻れない、それまでは避難先確保の公の支援がどうしても必要だという声が次々上がっております。一方で、ダムができても帰れないと気持ちを吐露される方々も出てきておりまして、三か月がたとうとする中で生活再建の見通しが立たずに焦燥感が大きく広がってい……

第187回国会 法務委員会 第2号(2014/10/16、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  松島大臣の所信を伺いまして、今日は二点お尋ねしたいと思っております。  まず、選択的夫婦別姓の問題について、先日、十月八日の参議院予算委員会でこのように御答弁をされました。法務省といたしましては、現在、民法改正による選択的夫婦別氏制度の導入はできないと考えておりますと。先ほどの江田議員に対する御答弁を伺っておりますと、この答弁によって、あれですか、九六年の法制審議会答申に至った積み重ね、その後もこの国会で、例えば私自身もその法制審答申の内容を議員立法として提出をさせていただく、そうした議論も行われてきたわけですが、七五年の国際婦人年以降の世界……

第187回国会 法務委員会 第4号(2014/10/28、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  上川大臣の所信的挨拶を伺いまして、二点、まず選択的夫婦別姓について伺いたいと思います。  午前中も質疑がありましたけれども、大臣は夫婦別姓に積極的に活動をしてこられたと思います。二〇〇七年には、福田内閣の少子化対策・男女共同参画大臣として、市川房枝記念会の「女性展望」二〇〇八年一月号にインタビューに答えられまして、私も選択的夫婦別姓については賛成で、そのために議員として活動してきました、それぞれの時代にふさわしい形で法律を見直していかなければならないと思っていますというふうにお答えになっておられます。松島みどり前大臣も長年選択的夫婦別姓に賛成……

第187回国会 法務委員会 第5号(2014/11/11、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  特定秘密保護法につきまして、秘密の恣意的な指定を防止する、適正な運用を確保するという重層的な仕組みをつくったと政府は説明をしてこられました。そのうち、実際に個々の秘密の提供を受けてチェックし得るとしたら、そうした機関は二つだけであると。お手元に資料をお配りをしておりますけれども、内閣官房に置かれる内閣保全監視委員会、それから内閣府に置かれる独立公文書管理監とその事務局としての情報保全監察室である、個々の秘密の提供を受け得るとしたらこの二つであると。このことは先週十一月四日の予算委員会において確認をできたと思っております。  この内閣保全監視委……

第187回国会 法務委員会 第6号(2014/11/13、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、客体の拡大について、これまでの議論も踏まえてちょっと局長に伺おうと思いますけれども、改正案は、資金若しくはその実行に資するその他の利益(資金以外の土地、建物、物品、役務その他の利益)というふうに書いてあるわけです。この資金以外の土地、建物、物品までは、それはそれなりに分かると。役務っていうのは、これは相当曖昧じゃないかというふうにも思うんだけれども、その他の利益となると、これ法文上どう限定されているというのかということが一つの問題なのだと思います。  そこで、このその他の利益に情報は含まれるという御答弁が続いていますけれども、それでいい……

第187回国会 法務委員会 第7号(2014/11/18、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、大臣に法務省職員の抜本的増員についてお尋ねをしたいと思うんです。  九月にTBSのニュース番組の特集で少年院ウオーターボーイズという特集がありまして、これが大変感動的でした。大阪の和泉学園なんですけれども、厳格な少年院生活や職業訓練とともに、映画にヒントを得て、この十年以上、シンクロナイズドスイミングに少年たちが取り組んできているわけです。その練習風景も含めた取材が特集をされたんですけれども、これ是非委員の皆さんに御覧いただきたいし、一度委員会で視察に行ってもいいぐらいじゃないかと思っているんですけれども。  その特集の中である少年が……

第187回国会 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号(2014/11/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先般、平壌で行われました拉致被害者らの調査に関する北朝鮮との協議についてお尋ねをいたします。  まず、改めまして、今回の協議の結果について、岸田外務大臣、それから山谷担当大臣それぞれに御所感をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 岸田外務大臣に。拉致問題の強い決意を北朝鮮の最高指導部に伝えることができたとおっしゃっているわけですが、この最高指導部というのはどなたを指しているのでしょうか。
【次の発言】 今回の協議では、北朝鮮側から、今ほどもお話がありましたけれども、過去の調査結果にこだわることなく新しい角度から調査を深めていく、特殊機関に対……

第187回国会 予算委員会 第3号(2014/11/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、特定秘密保護法について総理にお尋ねをしたいと思います。  安倍政権は、特定秘密保護法を昨年十二月六日に強行し、先月、十月の十四日、運用基準と政令を閣議決定して、十二月十日にも施行をしようとしておりますけれども、国民の根強い不信感、施行をやめ、廃止を求める声は広がるばかりです。  総理は、昨年十二月九日の記者会見で、今後とも、国民の皆さんの懸念を払拭すべく丁寧に説明していきたいと考えていますと述べられ、そのときに、外交・安全保障政策を国民の皆さんと情報を共有しながら、透明性を確保した上で進めるべきことは言うまでもありませんと述べておられ……

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第7号(2015/08/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、集団的自衛権と存立危機事態における自衛隊の活動についてお尋ねをいたします。  集団的自衛権は、日本が攻撃されていないのに、密接な他国、米国の戦争に参加し、日本が武力を行使することであり、憲法九条に明白に反する憲法違反です。  ところが、法案は、我が国と密接な他国に対する攻撃を時の政府が存立危機事態だと、明白な危険だと認定すれば、我が国がそれに対して武力を行使するとなっているわけですね。  パネルの一枚目を御覧いただきたいと思うんです。(資料提示)  私どもが入手をいたしました海上自衛隊の海上幕僚監部、幹部学校の作戦法規研究室による平和……

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第15号(2015/09/02、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  さきの八月三十日の日曜日、戦争法案廃案、安倍政権退陣、国会十万人、全国百万人大行動が行われ、私も国会正門前で参加をいたしました。人々の怒りが世代を超えて重なり合い、文字どおり国会は包囲され、埋め尽くされました。  菅官房長官は大きな誤解が生じていることは極めて遺憾などと述べましたけれども、それが、それこそ大きな誤解であります。深い理解が広がり続けているからこそ巨大な人々が動き出している、このことこそ安倍政権は知るべきであります。  今日は、まず資料をお配りをしております。統合幕僚監部の内部文書、ガイドライン及び平和安全法制関連法案を受けた今後……

第189回国会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 第19号(2015/09/11、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の台風に伴う甚大な豪雨災害で、鬼怒川の決壊を始め、全国の被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。  日本共産党も、救援、復興に全力を尽くしております。政府の万全の対策を求めたいと思うんです。  今日は、河野統合幕僚長の昨年十二月の訪米に係る米陸海空軍、海兵隊、国防総省トップとの会談記録について、総理及び中谷大臣にお聞きしたいと思います。  防衛省は、私が示した資料と同一のものはなかった、一字一句同じ内容のものはないなどと提出を拒んでおりますが、昨日十日の記者会見でも、何しろ当の統幕長御自身が同じ題名のものは存在いたしましたと認めて……

第189回国会 議院運営委員会 第1号(2015/01/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました二特別委員会を含む今般の特別委員会及び調査会の再編について意見を表明します。  特別委員会及び調査会をどのように設置するかは、参議院の構成と活動の基礎に関わる重要な問題であり、会派間の十分な議論と合意によらねばなりません。にもかかわらず、合意のないままここに至っていることは極めて遺憾であります。  まず、従来の消費者問題に関する特別委員会は、消費者庁設置と対応して本院に設置され、消費者問題を中心に審議してきました。これに地方の活性化なるテーマを付加するのは無理があります。与党は、地方の消費をどう回復させるかなど連動した課題もある……

第189回国会 議院運営委員会 第5号(2015/02/10、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この際、一問お尋ねをしたいと思います。  昨年、通常国会において国会法等の改正案が強行採決をされました。その後、情報監視審査室、いわゆるシールドルームが、我が党は反対をいたしましたけれども、両院に設置をされております。この点について、報道機関からの問合せもあり、国民の関心が高いところでありまして、私はこの内容について明らかにされてしかるべきだと考えております。  そこで、本院にもシールドルームを設置した理由、設置に係る費用、これだけの額を要した理由、そして設置場所について御答弁をいただきたいと思います。ここで明らかにできない事項については、そ……

第189回国会 議院運営委員会 第10号(2015/03/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この国会職員の適性評価について、強行された秘密保護法十条やあるいはその附則十条、そして秘密国会法というべき国会法、あるいは参議院規則や審査会規程、国会職員法二十四条を見ても、制定されている法が定めているのは、両院議長が協議して定めるところによる、適性評価の中身は、ありようは、両院議長の協議して定めるところによるとしているのみなんですね。  このありようについても、後に検討する、基本的には議運委員会等の議論を踏まえて決するということになると、昨年の六月、この委員会で発議者は繰り返し、適性評価の実施に関しても立法者意思は定まらないまま強行採決をさ……

第189回国会 議院運営委員会 第11号(2015/03/10、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ようやく与党理事への質問ができることになりました。十分な審議を求めたいと思います。  まず、前回の私の質問で、秘密法十二条の適性評価を行うのは安全保障に関する事務について特定秘密の取扱業務を行う者についてであって、それ以外の秘密法十条に基づいてそれぞれの業務の必要において秘密の提供を受け得る者には適性評価は行われないということが明確になりました。裁判所はもちろん、政府が個別秘密指定の是非をチェックするという公文書管理監や情報保全監察室に対しても適性評価は行われず、安全保障に関する秘密取扱業務には従事しないのに適性評価の対象とされるのは国会職員……

第189回国会 議院運営委員会 第16号(2015/04/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今の前川筆頭理事とはまた別の立場でお尋ねをいたしますけれども、今回の参議院事務局職員定員規程の一部改正に当たって、今年度の定員を定員合理化分として二十五名減員する、一方で増員分として情報監視審査会事務局等三十名の増員をする、で、プラス五ということなんですが、私が問いたいのは、この定員合理化分です。  政府の定員合理化計画に協力をするという考え方だと思うんですが、この国会が協力するという定員合理化計画は、改定国会法に基づいて内閣人事局が主導する最初の定員合理化計画によるものです。これは、昨年の閣議決定を見ますと、今年度から二〇一九年度までに一〇……

第189回国会 議院運営委員会 第36号(2015/07/24、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となった我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会の設置に反対の討論を行います。  安倍内閣による集団的自衛権行使容認など、昨年七月一日の閣議決定と安保関連法案はそれ自体が戦後最悪の憲法破壊であり、戦争法案にほかならないことは既に満天下に明らかです。戦争放棄をうたう憲法九条の下、どうして日本を海外で武力を行使する国に変えられるというのか、防衛協力指針、ガイドライン改定の政府合意だけでどうして日米安保条約を平時から戦時まで切れ目ない地球規模の本格的軍事同盟へと一変できるというのか。立憲主義と国民主権の根本が問われている中で、衆議院にお……

第189回国会 議院運営委員会 第39号(2015/08/21、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、盗聴法の大改悪など刑事訴訟法等改定案について、本日の本会議における趣旨説明、質疑を行うことには反対の意見を表明をいたします。  それは、本法案は、我が国の刑事司法に問われてきた根本問題である冤罪の根絶を、取調べ及び供述調書への過度の依存からの脱却とか世界一安全な日本創造などとすり替えて、盗聴法の大改悪と司法取引導入を柱とした憲法違反の治安立法と言うべきであり、その本質をいささかも変えるものではない修正によって成立を図ることは断じて許されないからです。  以上です。

第189回国会 議院運営委員会 第40号(2015/08/28、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党は、ただいま付託が諮られた維新提出の法案は、憲法そのものに関わる法案であり、また安保法制の政府案に対する対案であることから、本会議において趣旨説明を受け、質疑を行うべきものと考えます。  以上です。

第189回国会 議院運営委員会 第41号(2015/09/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党は、ただいま付託が諮られた維新提出の二法案は、憲法そのものに関わる法案であり、また安保法制の政府案に対する対案であることから、本会議において趣旨説明を受け、質疑を行うべきものと考えます。  以上です。

第189回国会 議院運営委員会 第42号(2015/09/09、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党は、ただいま付託が諮られました民主、維新提出の法案も、憲法そのものに関わる法案であり、また安保法制の政府案に対する対案であることから、本会議において趣旨説明を受け、質疑を行うべきものと考えます。  以上です。
【次の発言】 ただいま議題とされました安保特別委員会公聴会の開会承認要求について、反対の意見を日本共産党を代表して表明をいたします。  公聴会は、そもそも重要法案について国民の声を聞くべきものであり、とりわけ本案、つまり明白な憲法違反の戦争法案について、国会法の言う真に利害関係を有する者とは、主権者、憲法制定権者である国民の皆さんそのものでございます。  ところが……

第189回国会 議院運営委員会 第45号(2015/09/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ただいま提案をされましたこの議事日程の動議について、日程第一、第二、これをこれからの本会議の議事とすることに断固反対の意見を申し上げます。  与党が本日夕刻に安保特別委員会で行った戦争法案強行採決は、暴力的どころか暴力そのものでした。一切の議決は存在をしないし、議事録は議場騒然、聴取不能とされているのみであります。  委員会に差し戻して審議を続けるべきものであって、この本会議を行い、この日程第一、第二として討論、採決に臨むなど全くの論外だと強く反対を申し上げ、私の意見表明とさせていただきます。

第189回国会 議院運営委員会 第46号(2015/09/18、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 憲法違反の日程第一、日程第二の法案については、断固反対であり、廃案にすべきものであって、議事日程にすべきではないという意見を申し上げます。

第189回国会 災害対策特別委員会 第4号(2015/03/31、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、活火山の監視観測体制の強化の問題について、まず政府の基本的な認識を伺っていきたいと思うんです。  つい先日、三月二十六日に、火山噴火予知連絡会火山観測体制等に関する検討会の御嶽山の噴火災害を踏まえた活火山の観測体制の強化に関する報告が出されました。私、これ読ませていただきまして、御嶽山についていいますと、昭和四十年一月一日に気象庁が火山情報の発表を正式に開始して以来最多の人命を失う災害となったという現実を極めて重く受け止めて、現状に至っている体制の課題を深く省みて真剣な検討を行っておられるということを、その文章の隅々からにじみ出ている……

第189回国会 災害対策特別委員会 第5号(2015/06/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、口永良部島の噴火による避難生活の支援について今日はお尋ねをしたいと思うんですが、五月の二十九日、昨年八月から心配をされてきました新岳の爆発によって全島避難となった住民の皆さんに改めて心からお見舞いを申し上げたいと思います。  本当に恐ろしい轟音と火砕流が向江浜に到達もした中で、やけどをされた方はあったんですが、全島避難が無事に行われたと。ここには、昨年八月以来の地元の防災対策、それから避難計画の見直しや、この島でのコミュニティーの力が本当に大きな役割を果たしたと思うんですね。この経験に私たち深く学ぶ必要があると思うんですが、今日お尋ねし……

第189回国会 災害対策特別委員会 第6号(2015/06/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の活火山特措法の改正は、昨年九月二十七日の御嶽山の噴火災害で五十七人の方が亡くなられ、行方不明になおなっておられる方が六名、負傷されている方が六十九名という本当に深刻な犠牲を生み出してしまった、その痛恨の教訓を踏まえたものです。改めて、この法案の審議に当たって、心からの哀悼と、そして再開される捜索において、行方不明になられている方々が御家族の元に帰れることを心から祈りたいと思います。  私、三月三十一日のこの委員会の質問で、三月の二十六日に火山噴火予知連から出された、この御嶽の教訓を踏まえた提言を引用しながら、大臣とこの教訓について御議論……

第189回国会 法務委員会 第3号(2015/03/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣の所信表明について、まず、法務省は、戦前の司法省を前身とし、戦後、一定の組織変化はありましたが、一貫して云々、長い歴史を持つ役所ですと述べられた真意についてお聞きしたいと思います。  戦後の歴代の法務大臣でこうした認識を述べられた大臣は初めてなんです。一貫してとここでおっしゃっているのは、読みようによっては戦前の司法省から一貫してとも読めるわけですけれども、この後の部分で、法務省は、時代の変転を超えて、永々と、あるいは、法務大臣として、法務省の長い歴史の中で培われてきた伝統を受け継ぐとも述べられたわけですが、大日本帝国憲法の下、治安維持法……

第189回国会 法務委員会 第4号(2015/03/31、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 おはようございます。日本共産党の仁比聡平でございます。  この東日本大震災法律援助事業を延長するというこの法案については、もちろん我が党も賛成でございます。  被災者の皆さんからの、とりわけ法的な支援を求める切実な声により一層応えていく必要があるという思いから、何点かお尋ねをしておきたいと思います。  まず、この法テラスの法律援助事業に対するニーズについてなんですけれども、震災から四年を経過をしましたけれども、避難生活を強いられている被災者は、今なお、およそ二十三万人に上ります。被災三県で恒久的な住まいとなる災害公営住宅の完成も一五%にとどまっている。そうした下で、住まいやあるい……

第189回国会 法務委員会 第5号(2015/04/07、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、戸籍事務の民間委託問題について、資料をお手元にお配りをしております。昨三月三十一日付けで、戸籍事務を民間事業者に委託することが可能な業務の範囲についてという民事局民事第一課補佐官事務連絡が発されました。  私は、昨年の四月十七日、また五月二十二日のこの委員会での質問も含めて、戸籍実務の実際に鑑みれば、民間委託できない市区町村長の判断が必要な業務と、委託できるとする事実上の行為又は補助的行為の切り分けは非現実的であって、平成二十五年三月付けの三一七号通知は撤回すべきだと、必要な検討と対応を求めてきたわけです。ですが、今回の事務連絡は、三一……

第189回国会 法務委員会 第6号(2015/04/14、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三月二十六日のこの委員会の質疑に続きまして、刑事訴訟法等改正の名の下に盗聴拡大、司法取引法案を提出している大臣に、そもそも盗聴、つまり盗み聞きが、通信の秘密を始めとして憲法の保障する基本的人権と私生活の平穏を脅かすという認識があるのかとお尋ねをしたいと思います。  日本共産党の緒方靖夫当時国際部長宅盗聴事件について、前回も紹介しましたけれども、東京高裁判決は、通信傍受による盗聴についてこう言っています。その性質上、盗聴されている側においては盗聴されていることが認識できず、したがって、盗聴された通話の内容や盗聴されたことによる被害を具体的に把握……

第189回国会 法務委員会 第7号(2015/04/16、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案は、矯正施設の医療の在り方に関する有識者検討会、この法務省の置いた検討会の報告書でも崩壊、存亡の危機にあると言わざるを得ない矯正医療の深刻な状況の下で、矯正医療の重要性を明記して国の責務を定めようとするもので、賛成をいたしますけれども、今日も議論があっている医師不足解消という点だけ見ても、この報告書の五項目の様々な提言のうち、兼業の緩和とフレックス導入という二点の具体化にとどまる、まあ第一歩といいますか、不十分なものだと私は思います。  まして、二〇〇三年の行刑改革会議の提言で提起をされた刑事施設医療改革の方向性や、今日、参考人として……

第189回国会 法務委員会 第9号(2015/04/23、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の責任制限額の引上げによって、日本国内で過去十年に責任限度額を超えた海難事故、P&I保険加入船舶の六件のうち二件は全額補償が可能な水準に結果としてなるというなど、全体として引上げになるので賛成はするんですけれども、今日も被害者保護は不十分ではないのかという角度からの議論が会派を超えて行われているとおり、私、今日は、引上げの幅、責任限度額の一・五一倍化というのが本当に合理的なのかということについて議論をしておきたいと思います。  先ほど来出ております〇八年三月の明石海峡多重衝突事故による損害は責任限度額の三十三・五倍と、はるかに超えて、被害……

第189回国会 法務委員会 第11号(2015/05/14、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、政府が今国会に提出した盗聴拡大法案に関わって、まず警察庁に通信傍受の体制や運用について明らかにしていただきたいと思っております。  どうも、通信傍受の現行法が平成十二年、二〇〇〇年の八月に施行されてから、通信傍受の装置というのが、携帯電話や固定電話の通話を傍受する装置とメールなどパケット通信の傍受令状が出たときにこれを傍受する装置、大きくこの二つということのようなんですね。  まず、携帯あるいは固定電話を傍受する装置の配備は、法施行後、どんなふうに配備をされてきているんでしょうか。

第189回国会 法務委員会 第12号(2015/05/21、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、私がヘイトスピーチと在日韓国・朝鮮人の法的地位の問題についてお尋ねをしたいと思います。  昨年の十月十六日のこの委員会で当時の大臣に、行ってこられた外国人の人権保障についての啓発についてお尋ねをしました。それまで、外国人の人権を尊重しましょう、理解し合うことが大切ですというポスターを、数も極めて少なかったんですが、行ってこられて、それではヘイトスピーチを許されないという立場が伝わらないではないか、ヘイトスピーチを許さないんだという、そこを焦点にした啓発に変えるべきではないかと指摘をいたしました。  その後、省内で検討されたのだと思うん……

第189回国会 法務委員会 第13号(2015/05/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日はこの法案の最初の質疑ですので、私も基本的な大臣の認識をお尋ねしたいと思うんですけれども、これまでお話がありましたように、裁判員裁判、これは重大刑事事件についての裁判員裁判ということに現行の制度ではなるわけですけれども、この六月で施行から六年を迎えると。この間の運用をどう評価するのかという点に関わって、例えば大臣から、おおむね順調とか、あるいは先ほどは、いい方向に定着していっているといった御答弁が繰り返されておりますけれども、そういう評価に至った根拠というのは具体的にはどんな調査なりあるいは分析に基づいているのか、そこがよく分からないんで……

第189回国会 法務委員会 第14号(2015/05/28、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  裁判員の参加によって事実認定に社会常識を反映させるという点について、まず小沢参考人からお尋ねをしたいと思うんですけれども、亡くなられた義理の御両親と、そして弟さん、妹さんに心からお見舞いとお悔やみを申し上げたいと思います。  参考人意見の中で、危険運転致死傷幇助罪で同乗者二人が実刑判決を受けた事件に参加をされて、その中での裁判員の補充尋問のお話がありました。A被告人とB被告人の会社内での役職上が横並びであっても、実際は被告人二人の間に上下関係があったことを裁判員の質問によって的確に……

第189回国会 法務委員会 第15号(2015/06/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、まず、法案の、著しく長期、多数回の事件を裁判員裁判の対象から外すというこの規定について大臣に伺いたいと思うんですけれども、先週の小木曽参考人の御意見を伺っても、結局、具体的基準はないとおっしゃっているように聞こえるんですね。衆議院からずっとこの議論はあってきているんですが、大臣、結局、除外の基準あるいは判断要素というのは何だということなんですか。
【次の発言】 条文を紹介をされ、趣旨をおっしゃるだけで、結局具体的によく分からなくて、例えば裁判官だって困るんじゃないかと思うんですよね。選任手続を実際にやってみてというんですけれども、あと……

第189回国会 法務委員会 第16号(2015/06/11、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私、今日は、五月二十一日に続いて、在日朝鮮人に対するヘイトスピーチ根絶への政治の責任についてお尋ねしたいと思います。  前回の質疑で、九一年の海部首相の在日韓国人問題に関するメッセージ、あるいは九五年の村山談話を経て、一九九八年の小渕恵三総理と金大中大統領との日韓共同宣言を御紹介をいたしました。この日韓共同宣言では、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的な事実を謙虚に受け止め、これに対し、痛切な反省と心からのおわびを述べたという小渕総理の立場を始めとして、これを機に両国間の関係を発展させようとい……

第189回国会 法務委員会 第17号(2015/07/09、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は急な質問ということになりまして、ふだんにも増してストレートな質問になるかもしれませんけれども、そこは御勘弁をいただいて、選択的夫婦別姓と通称使用の拡大という問題についてお尋ねをしたいと思っております。  この問題に関しては、先ほども小川委員からお話がありましたが、夫婦同姓を強制をしている今の法制度、そして待婚期間を規定している制度について、その合憲性が争われて、最高裁が大法廷に回付をした、十一月には弁論が開かれるという事態が注目を浴びています。事態と申し上げたのは、言わば堪忍袋の緒が切れたという最高裁の思いではないかと私は拝察をしている……

第189回国会 法務委員会 第19号(2015/08/06、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、ここまでの審議を通じても、この法案を国会で大いに議論するということがとても大事なことだと、改めて私思っているんですね。  そこで、まず大臣に、人種差別撤廃条約の重みについてお尋ねをしたいと思うんです。  御存じのとおり、昨年の八月二十九日に国連人種差別撤廃委員会の総括所見が示されたわけですね。そのことは、この間の我が国における深刻なヘイトスピーチの蔓延が国際人権基準に照らしても看過できない状況にあるということを示していると思うんです。差別と暴力をあおる民族排外主義をスローガンにして、特定の民族や人種、集団、とりわけ在日朝鮮人、韓国人の人……

第189回国会 法務委員会 第20号(2015/09/10、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣がこの青柳氏の事件そのものについて詳細は答弁されないというこの下で、この集中的一般質疑を提案された与党の責任は、私、重大だと冒頭申し上げておきたいと思います。  事実について、これは答えられるだろうと思うんですが、論文式の出題について、問いに相当する内容というふうに先ほど答弁されましたけれども、漏えいしたものですね、これは、つまり現実に出題された問題と同じものないしはほぼ同じものという趣旨なんだと思うんですよ。そう私は受け止めましたが、それでいいかということと、それから、短答式についてもこの受験生が高得点だったという報道もありますが、短答……

第189回国会 予算委員会 第4号(2015/02/05、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、オスプレイの佐賀空港配備問題について今日はお尋ねをしたいと思います。  昨年七月の二十日、当時の小野寺防衛大臣が佐賀県知事に佐賀空港を使わせてくれないかと電話で伝えたという、まさに青天のへきれきの報道がありました。これに続き、七月の二十二日、武田防衛副大臣が佐賀県を訪ね、佐賀空港へのオスプレイ配備を要請をいたしました。(資料提示)パネルにいたしましたのは、その翌朝の地元佐賀新聞の一面です。御覧のとおり、「オスプレイ佐賀空港配備 米海兵隊暫定移転も」と大見出しが躍り、まさに寝耳に水の強い戸惑いと不安が表れています。  そこで、中谷防衛大臣……

第189回国会 予算委員会 第14号(2015/03/30、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  資料をお配りをしておりますけれども、昨年の十二月十五日、高知県香美市物部の庭先で、超低空飛行をする米軍機の動画が撮影されました。全国各地で繰り返される傍若無人な米軍の低空飛行訓練の確たる証拠です。  私も訪ねましたが、静かな谷から飛び出した米軍機がほんの目の前を爆音とともに谷をなめるようにして旋回していき、その恐ろしさに泣き出す三歳の男の子が写っています。上京したお母さんは、日本の法律では私たちを守れないのかと政府に訴えました。県知事は十二月、十二月になって二十二回、ほぼ毎日のような訓練だ、子供が泣くような過剰な訓練はやめてもらいたいと記者会……

第190回国会 議院運営委員会 第2号(2016/01/07、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  柳検査官候補が、この同意人事の手続が早くにされていれば欠格していなかったのにと、そのことについて何か思いがありますか。
【次の発言】 ありがとうございます。  憲法に基づいて臨時国会の召集を要求していた野党として極めて残念に思っております。  会計検査院は、これまでもお話がありましたけれども、憲法九十条に立脚する機関です。会計検査院法によって、何より内閣に対する独立の地位に立って、国の決算及びあらゆる行政機関に対して何のタブーなくメスを入れることが求められている、それが憲法上求められているということが極めて重要だと思うんですね。  その関係で……

第190回国会 議院運営委員会 第5号(2016/01/21、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、平成二十八年度参議院予算案について、反対の立場から意見を表明いたします。  その理由の第一は、情報監視審査会運営経費が計上されていることです。  情報監視審査会は、強行された憲法の基本原理を根底から覆す特定秘密保護法の下で、戦後初めて国会に秘密会を常設し、政府の秘密保全体制に国会を組み込む、秘密国会法というべき国会法等改正の強行によるものです。国民の知る権利、国会の国政調査権や政府監視機能を侵害し、議会制民主主義を壊す同審査会の経費を認めるべきではありません。  第二は、議員関係経費についてです。  議会雑費、いわゆる委員長手当が計上されていますが、こ……

第190回国会 議院運営委員会 第6号(2016/01/22、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま説明された本日の本会議の議事に関し、同意人事のみを議題とし、政府四演説は本日の議題とせず延期すべきであるとの立場から、反対の意見を述べます。  その理由は、経済に関する演説を行う甘利明内閣府特命担当大臣が、重大な疑惑の渦中にあるからであります。  甘利大臣について報道された疑惑は、大臣と大臣の事務所が多額の金銭を受け取って口利きしたというものであり、これが事実なら、あっせん利得罪を始め大臣としての資格そのもの、また議員の資格そのものが問われる重大問題であり、安倍総理自身の任命責任に基づく真相究明の責任が重く問われているのであります。  ところが……

第190回国会 議院運営委員会 第12号(2016/03/09、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  まず、そもそも憲法二十八条と公務員の労働基本権について吉田参考人がどうお考えかをお尋ねをしたいと思います。  憲法二十八条に照らしても、そして、ILOから度重なる勧告を受けているように、国際労働基準に照らしても、労働基本権を奪われた状態にある我が国の国家公務員の権利というのには、これは重大な問題があると思うんです。私は労働基本権の早期かつ完全な回復が必要だと思うわけですけれども、この労働基本権の回復問題について吉田参考人はどのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 今のようなお話を伺っていましても、一々議論はい……

第190回国会 決算委員会 第4号(2016/04/04、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。大臣、今日はどうぞよろしくお願いいたします。  私は、諫早湾干拓の開門と有明海再生問題についてお尋ねをしたいと思います。  国営諫早湾干拓事業ですが、これの着工というのはもう相当遡って一九八九年になります。タイラギという有明海特産の貝柱で、皆さんもすし屋さんなんかで食べますが、あの大量死滅が始まったのは一九九一年です。ですから、今年で四半世紀、二十五年にもなるんですね。  多くの方が記憶をしておられると思いますが、潮受け堤防の閉め切り、これギロチンと呼ばれましたけれども、あれは一九九七年のことで、もうすぐ二十年になろうとしているわけです。そのギロ……

第190回国会 決算委員会 第6号(2016/04/18、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、熊本を中心とした大地震で亡くなられた方に心から哀悼の意を表したいと思いますし、今なお行方不明の方々の捜索が続いておりますけれども、一日も早く、一刻も早く安全が確認をされるということを願っております。また、被災された全ての皆さんにお見舞いを申し上げたいと思うんです。  私も昨日、熊本市、益城町、西原村から南阿蘇村まで入りまして調査を行い、それぞれ避難所でお話も数々伺ってまいりました。そうした中で、水と食料、電源の確保が緊急に求められている重要課題の一つです。この点、総理は、倉庫に届くだけでは役に立たない、被災者一人一人の手元に届かなければ……

第190回国会 厚生労働委員会 第8号(2016/03/23、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。  私は、ハンセン病問題について大臣の認識をお尋ねをしたいと思うんですが、二月に熊本地方裁判所に、深刻な偏見にさらされ、差別を受けてきた元患者の家族の皆さんが集団提訴をいたしました。これは、らい予防法が廃止された九六年四月以来、今月末で除斥期間二十年が迫っているという下で提訴されたものです。  私は、九十年に及ぶ強制隔離の被害をこの二十年という除斥期間で打ち切ろうとする、打ち切るということ自体が不当だと思いますけれども、いずれにしても、強制隔離政策によって不当な差別、偏見を受けてきた方々の完全救済……

第190回国会 災害対策特別委員会 第3号(2016/03/30、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、私は、火山防災体制の強化についてお尋ねをしたいと思っております。  昨年五月に全島避難となった口之永良部、あるいは阿蘇の中岳もつい今月の四日も千メートルという噴煙が上がり、火山活動が活発化をしています。  噴火や爆発を繰り返している桜島について気象庁にお尋ねをしたいと思うんですが、三月二十五日から二十八日、つまりこの直近にかけても爆発的噴火を繰り返していると思いますが、こうした現在の桜島の活動状況についてどのように見ていらっしゃるでしょうか。
【次の発言】 今お話しのように、火山活動が活発化をする下で、降灰、火山ガスなどによって周辺に暮……

第190回国会 災害対策特別委員会 第5号(2016/05/02、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も、本震翌日の四月の十七日、また二十四日、二十九日、そして昨日五月一日と、延べ四日にわたって熊本市、益城町、西原村、南阿蘇村、阿蘇市、大津町、菊池市、また甲佐町などを訪ねまして、被災者の皆さんの声を伺い、また、各自治体の対策本部の皆さんや関係団体の皆さんの御要望を受け止めて、その実現のための活動を続けております。  そうした中で、大臣に、まず避難生活の改善は急務だという、この問題についてお尋ねをしたいと思うんです。  十万人を超えるという避難者の数が大きく減っているというような報道があり、先ほども二万七千人ほどという数字が示されたのですけれ……

第190回国会 災害対策特別委員会 第7号(2016/05/25、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、半壊認定を受けた方々の応急仮設への入居について、五月十七日の予算委員会で総理が重要な答弁をされました。お手元に配付している資料の一枚目なんですけれども、ポイントは私アンダーラインを引いた部分なんじゃないかなと思うんですが、たくさん引かれているという状況にあるんですが、結論的な部分で、実質的にはこれはもう当分の間そこには住めないという実態をしっかりと見て、被災者の身になって考える必要がある、半壊と認定された方々についても、その希望をしっかり伺いながら、できる限り柔軟に運用していくと、そうした御答弁なんですが、これを受けて、二十四日に内閣府……

第190回国会 地方・消費者問題に関する特別委員会 第3号(2016/03/18、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。河野大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。  今日は、サラ金の多重債務者問題についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、消費者庁は、金融庁とともに多重債務者対策本部の柱としてこの問題の解決に取り組んでおられるわけです。その基本的立場について少し消費者庁の皆さんにお尋ねをいたしますと、現に存在する多重債務者、これ大きく減っているわけですが、引き続き重要な課題になっている。この現に存在する多重債務者問題の救済と、そして新たな多重債務問題を生じさせないということにあるのだと思うんですね。  河野大臣は、この多重債務問題の現状をどう認識して、解決にどの……

第190回国会 法務委員会 第1号(2016/01/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  岩城大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。  先ほどの就任の御挨拶で、大臣、この度任命されたとおっしゃったんですけれども、この度が三か月余り前かと。安倍改造内閣の所信表明演説、施政方針演説も行われず、法務大臣の所信を聞くこともできないまま今日に至っております。私ども参議院の法務委員会で申し上げますと、新大臣の所信を伺わずに法案を扱うというのは極めてまれなことでありまして、私は異常事態だと申し上げていいと思うんですね。この責任は、挙げて憲法五十三条に基づく野党の臨時国会召集要求を踏みにじってきた政府そして与党にあるということを厳しく申し上げな……

第190回国会 法務委員会 第3号(2016/03/10、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  一月十九日のこの委員会で、私の質問に大臣はおおむね、公選法の選挙権年齢と少年法適用年齢は必ずしも連動しない、再犯、再非行は刑事施設と比較して有意に低く、少年院での矯正教育は一定の効果を上げているという趣旨の御答弁をされました。そんな謙遜することはない、我が国の戦後少年法の仕組みは世界的に見ても極めて有効に機能していると私は申し上げたわけですが、しかし、そうした少年法や少年事件の現状と少年法に対する国民の意識との間にはある種の乖離があるのが一方の現実のように思うんです。  例えば、内閣府の二〇一五年、少年非行に関する世論調査で、五年前に比べて少……

第190回国会 法務委員会 第4号(2016/03/22、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  最初に崔参考人にお伺いをしたいと思うんですけれども、お話のあった中学生の息子さんの、桜本を守ってください、桜本に入れないでくださいと訴えられたその言葉と、そうした訴えをする勇気や力を持って育ってこられたその息子さんに本当に心から敬意を表したいと思うし、御家族や地域の皆さん、そして桜本や川崎という地域がそういう子供たちを育てているということも本当に胸を打たれる思いがしました。  そこで、その桜本に迫ってくるというヘイトデモについて、改めて参考人のそのときの思いを、感覚といいますか、……

第190回国会 法務委員会 第5号(2016/03/23、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨日、この法務委員会でヘイトスピーチの根絶と立法措置の在り方を含めた政治の責任について初めての参考人質疑が行われたわけです。これは、本当に歴史的なといいますか画期的なこの委員会が果たしている役割を示すものだと思うんです。  そこで、通告している質問に入る前に、先ほど有田理事が取り上げられた、問われた三月二十日の川崎における事件についてなんですけれども、大臣はお聞きになっておられましたし、刑事局長お聞きになっておられたかどうかよく分かりませんが、先ほどの質問で警察庁は、街宣活動家とカウンターと呼ばれる市民の衝突を防止するために多数の警察官を配備……

第190回国会 法務委員会 第6号(2016/04/05、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず最初に、三月二十日の川崎傷害事件などについて河野国家公安委員長の御認識を伺いたいと思うんですけれども、三月二十三日のこの委員会で私は、衝突を防止するために多数の警察官を動員しながら目の前で殴る蹴るを制止できなかった、しかも現行犯逮捕をしなかった、しかも身元は分かっているのに、結局今日伺いますと三月の二十九日から三十日、この四名を逮捕するまで任意同行さえ求めていないと。これは警察組織がこの街宣活動家たちの暴行を容認していると社会的に評価されるものであって、ほくそ笑むのは加害者の側であると指摘をいたしました。  大臣にこの認識をお尋ねをしたい……

第190回国会 法務委員会 第7号(2016/04/14、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、私は、この法案によって自白や共犯者供述を始めとする調書と録音、録画がどのように利用され得ることになるのかということを尋ねていきたいと思うんです。  まず、大臣に御答弁いただく前にちょっと聞いていただくと、まず問いたいのは、自白の怖さ、裁判を誤らせる危険性というものをどのように考えるのか、これ、大臣にも、そして私たちこの委員会がきちんと共有しないと審議の前提を欠くと思うわけですね。  戦後の憲法とその憲法三十一条、適正手続の保障を始めとした刑事訴訟法の下でも、取調べ官、つまり警察や検察の取調べによって獲得された虚偽の自白、自白がうそだった……

第190回国会 法務委員会 第8号(2016/04/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。皆さん、おはようございます。  我が党は、ヘイトスピーチの根絶は政治の重大な責任であって、立法措置を含めた国会での大いな議論を求めてまいりました。そうした下で、このヘイトスピーチを社会的に包囲し、根絶の先頭に立つという政治の責任も強調をしてきたわけですけれども、昨年来、当委員会で議題となってきた、当時の民主党の皆さん始めとした野党の提出法案に続いて、今日こうして与党案が提出をされ、実質審議に入るということになったわけです。  これは、このヘイトスピーチを根絶をしようという運動、何よりヘイトスピーチによる被害の深刻さと当事者の皆さんの身を振り絞るよ……

第190回国会 法務委員会 第9号(2016/04/21、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど、小川委員の司法取引とその違法性、司法取引の要件を満たさないものについての違法性について、私も重要な答弁があったと思います。そこで、通告した順番と違いますが、まずその問題について、先ほどあった大臣の答弁との関係で局長にこの問題をお尋ねしたいと思うんですが。  一昨日の参考人質疑において、日弁連の河津参考人がこの問題についてこのように意見陳述をされました。ちょっと速記録から読み上げますが、証拠収集等への協力及び訴追に関する合意制度が創設されるのであれば、その要件を満たさない事実上の取引は違法であると解するべきですと。この見解について、法務……

第190回国会 法務委員会 第10号(2016/04/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず、浜田参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、これまで、人はなぜ自白をするのか、それから、そのうその自白をどう見抜くのか、あるいは見抜けるのかと。  まだ先生のこれまでの長い経験と研究からすればほんの触りの部分だけなんですけれども、お話をいただいているところなんですけれども、ちょっと違った角度で、人はなぜうその自白やうその共犯者供述を信用してしまうのかということについて、先ほどお触れになりました足利事件の職業裁判官たちが、後にDNA鑑定によって明白なうその自白であったとい……

第190回国会 法務委員会 第11号(2016/04/28、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、原田参考人にお尋ねをしたいと思うんです。  一つは、先ほど任意同行下のたたき割りについて、とてもじゃないが録音、録画できないというお話がありましたが、どうして録音、録画できないのか、どんな状況なのか。
【次の発言】 ありがとうございます。是非、今の原田参考人の御発言というのは、会議録だけではなくてこの映像で御覧いただきたいなと改めて思うんですが。  もう一点、原田参考人、先ほど平成の刀狩り、首なし拳銃のお話をされました。私、かつて原田参考人の部下であったんだと思うんですが、稲葉圭昭元……

第190回国会 法務委員会 第12号(2016/05/10、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は通信傍受の拡大の問題についてお伺いをしていきたいと思うんですが、ちょっと通告と順番違いますが、大臣に、まず対象犯罪の拡大、今回の法案でいいますと別表二の問題について、前回、四月二十八日の小川敏夫議員の質問に対して大臣がまとまった御答弁をされました。その部分について速記録から抜粋をして委員の皆さんにはお手元にお配りをしているところですけれども、この大臣の答弁の意味についてまず確認をしたいんです。  大臣は、本法律案で追加する対象犯罪は、現に一般国民にとって重大な脅威となり社会問題化している犯罪であって、通信傍受の対象とすることが必要不可欠……

第190回国会 法務委員会 第13号(2016/05/12、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ヘイトスピーチ根絶に関するいわゆる野党案の質疑を突如終局し、直ちに採決に進もうとするこの委員会運営に強く反対の意見を表明するものです。  我が党は、民族差別をあおるヘイトスピーチを根絶するために、立法措置を含めて政治が断固たる立場に立つことを求め、社会的包囲で孤立させる運動の発展に努力するとともに、立法措置の在り方については、国民の間に様々な意見がある中で、国会内外で大いに議論を尽くすことを通じた合意形成を大切にして審議に臨んできました。  とりわけ、昨年八月の野党案の実質審議入り以降、今年三月に実現した参考人質疑、続けて行った川崎市桜本の現地視察など……

第190回国会 法務委員会 第14号(2016/05/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、盗聴の対象犯罪の拡大について、大臣も、そして一貫して政府は、四類型の組織犯罪に限定したと、暴力団が組織的な犯罪の手段として行うもの、あるいは組織窃盗、特殊詐欺、組織的な児童ポルノ事犯、こうした四類型に限定をした、厳格な要件を付していると繰り返してきたわけですが、しかし、その限定したという組織犯罪の性格、言わば組織犯罪性は、法案では令状審査の対象犯罪要件にも傍受要件にも反映されていないということが前回、前々回の私の質問で明らかになったと思います。  加えて、限定されるどころか、逆に二人以上があらかじめ役割を分担する意思を通じていれば、それ……

第190回国会 法務委員会 第15号(2016/05/24、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今年の裁判所職員定員法は、政府の不当な定員合理化計画に最高裁が昨年から引き続き協力をするものです。その結果、技能労務職員及び速記官の減員、また書記官、家裁調査官については現状維持にとどまると、現場の増員要求に応えるものになっていないわけですね。裁判所の権利保障機能の後退を招くこうした定員合理化計画に最高裁が協力を続けることは許されるものではなく、私はこの態度そのものを基本的に改めるべきだと思います。したがって、この法案には反対の立場を取らせていただきたいと思うんです。  その上で、今日は、いわゆる判検交流の下で国の訟務検事を務めた裁判官が、裁……

第190回国会 法務委員会 第16号(2016/05/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案に関して、これまで御議論があっていますとおり、大規模災害の被災者や、そして高齢者、障害者など、法案の用語で言う特定援助対象者、それから特定侵害行為の被害者、この今回の法案で司法支援を拡充しようとしている皆さんに法的な支援が極めて必須であるということについてこれまでももうお話のあってきたところなんですけれども、まず最初に、性暴力、性虐待の被害者がその人間の尊厳と権利を回復することがどれだけ困難かということを共有したいなと思いまして、釧路で起こった性的虐待の事件、これは二〇一五年の七月に最高裁判所で損害賠償の判決が確定をしたんですけれども……

第190回国会 法務委員会 第17号(2016/05/31、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の再婚禁止期間を百日に短縮するというこの法改正は、女性を始めとした運動の中で強く求められてくる中で、最高裁判所の違憲判決に基づくものであって、我が党は賛成をいたします。  今日お尋ねしたいのは、この七百三十三条、そして七百三十三条の再婚禁止期間を置いていることの理由として密接不可分な嫡出推定規定、父性を推定する七百七十二条の立法の趣旨を今回改めてどのように考えるかということについてなんですね。  まず大臣に、端的に、この改正案が提案をされているわけですが、この七百三十三条の一項の趣旨、立法目的というのは、これはどのようなものだとお考えでし……

第190回国会 予算委員会 第4号(2016/01/19、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安倍政権は、九月十九日、ちょうど四か月になりますが、憲法破壊の安保法制、戦争法案を強行いたしました。しかし、市民や学生、ママの会、学者や文化人、宗教者、そして労働者、戦争法は廃止、立憲主義を取り戻せと、この世論は広がるばかりであります。  総理、改めてお伺いをしたい。この国民多数の声をどう受け止めているのですか。
【次の発言】 どうごまかしても、この議場でのあの強行を国民が忘れることはありませんよ。我が国が攻撃されていないのに海外で米国の戦争に参加し、武力を行使する集団的自衛権を柱とした戦争法が国民の理解を得られることはありません。戦争法は廃……

第190回国会 予算委員会 第18号(2016/03/25、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安倍政権は、強行した安保法制、戦争法を来週二十九日に施行しようとしていますが、国民の戦争法廃止、立憲主義と民主主義を取り戻せと、この怒りの声は大きく広がっています。今日は、戦争法下の民間動員についてお尋ねをいたします。  一枚目のパネルを御覧いただきたいと思います。(資料提示)  これは、神戸の戦没した船と海員の資料館に刻印されている、「海に墓標を 海員不戦の誓い」であります。太平洋戦争では、国家総動員法、船員徴用令、また産業報国会など、海運の戦時統制と精神的動員の下で船員の大半が徴用の対象とされました。海員不戦の誓いは、「中国との全面戦争か……

第190回国会 予算委員会 第22号(2016/05/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  改めて、九州熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。  私も、熊本県下各地を訪ね、被災者、自治体の皆さんの声を伺い、実現のための活動を続けてまいりました。今日は、被災者にとって切実な課題になっている住まいの再建の道筋と公的支援の具体化の問題に絞ってお尋ねしたいと思います。  まず総理に、一か月がたった今、被災者が置かれている状況についての基本的な御認識をお伺いをしたいと思うんです。  先週の本会議でも、阿蘇大橋がのみ込まれた南阿蘇村立野地区のある方の心情を総理に御紹介をいたしました。家……


24期(2016/07/10〜)

第192回国会 議院運営委員会 閉会後第1号(2017/01/19、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、平成二十九年度参議院予算について反対の立場から意見を申し上げます。  その第一は、情報監視審査会運営経費が計上されていることです。  情報監視審査会は、憲法の基本原理を根底から覆す特定秘密保護法の下で、国会に秘密会を常設し、政府の秘密保全体制に国会を組み込む、国会法等の改正の強行によるものであり、議会制民主主義を壊すものです。その経費を認めるべきではありません。  第二に、議員関係経費についてです。  議会雑費としていわゆる委員長手当が計上されていますが、国会役員を特別扱いする特権的な制度は廃止すべきです。  また、議員文書通信交通滞在費は、かつて滞在……

第192回国会 議院運営委員会 第6号(2016/10/21、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、本日の本会議でTPP、環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会を設置しようとする提案に反対の意見を表明いたします。  その理由は、政府・与党が同協定承認案を何が何でも強行しようと衆議院において二重三重の暴挙を重ねているこのさなかに本院に受皿をつくろうというのは、結局、政府・与党の暴挙を容認し、その背を押すことにほかならないからであります。  山本有二農水大臣の衆議院議院運営委員会委員長のパーティーにおける、強行採決するかどうかはこの佐藤勉さんが決める、ですから私ははせ参じたわけでございますとの発言は、国会の十分な審議を否定する言語道断で極めて重……

第192回国会 議院運営委員会 第10号(2016/11/11、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、昨日、衆議院において、TPP、環太平洋経済連携協定承認案及び関連十一法案の強行突破という暴挙を行った政府・与党に対し、断固として抗議するとともに、本日の本会議で趣旨説明、審議入りすることに反対の意見を表明いたします。  安倍内閣は、アメリカの批准を後押しするとか日本がリードすると言ってきましたが、そのアメリカ大統領選挙において、TPPは最悪の協定だ、大統領の就任初日に離脱を宣言すると繰り返し表明してきたトランプ氏が次期大統領に決まったのです。もはやTPP発効の見通しは極めて不透明となる中で、その国際政治の行方を見極めもせず、政府・与党は、何をどう審議し……

第192回国会 議院運営委員会 第15号(2016/12/01、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  冒頭、伊達議長の後援会をめぐって報ぜられた問題について、まず議長御自身が自ら疑惑を晴らすきちんとした説明をされることを求めます。  続けて、年金カット法案についてであります。  安倍内閣と自民、公明与党は、国会の審議と議決の重みを一体何だと心得ているのか。さきのTPP協定承認案、そしてこの間のカジノ法案、数に任せて次々と重大案件の強行を図り、国会を国会でなくす暴挙の中、年金カット法案の衆議院委員会、そして本会議の強行採決を行った政府・与党に対し、満身の怒りを込めて抗議をするとともに、本院における審議入りに断固反対の意見を表明いたします。  本……

第192回国会 議院運営委員会 第17号(2016/12/07、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、カジノ解禁法案の審議入りに断固反対の意見を表明いたします。  TPP承認案、年金カット法案、そしてこのカジノ法案と、毎週毎週、数に任せて強行採決を繰り返す安倍政権の暴挙は、まさに国会を国会でなくすものであります。かかる安倍政権と与党、また日本維新の会の暴挙に従おうとする議員諸君の態度は、まさに参議院の自殺行為と言うべきであります。猛省を促したい。  IRなどと言い繕おうと、カジノが我が刑法によって厳格に禁じられる賭博、すなわち犯罪であることは明らかです。ところが、法案はその違法性をどう阻却できるというのか何ら明らかにせず、政府の今後の検討に丸投げするも……

第192回国会 議院運営委員会 第19号(2016/12/14、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理大臣問責決議案は委員会審査を省略して本会議に上程すべきであって、ただいまの動議に反対する立場から意見を述べます。  安倍総理を問責する理由を挙げることに枚挙にいとまはありません。与党諸君はこの決議案を堂々と本会議において議論し、決すべきであることは当然であると考えます。  この夏の参議院選挙で、安倍総理は、徹底した憲法隠しで選挙をやり過ごしながら、開票翌日の記者会見で、いかに我が党の案をベースにしながら三分の二を構築していくか、これがまさに政治の技術だと言い放ち、立憲主義を著しく踏みにじっています。  昨年九月の安保法制、戦争法案の強行で立憲主……

第192回国会 総務委員会 第1号(2016/10/11、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日はどうぞよろしくお願いいたします。  熊本地震からもうすぐ半年になりますが、復興に懸命に取り組む住民、自治体を、お話もありましたけれども、八日、阿蘇山の爆発的噴火がまた襲いました。心からのお見舞いを申し上げますとともに、被災者支援に全力を挙げる決意を改めて申し上げたいと思います。  この法案で創設される熊本復興基金は、復興のために被災自治体の判断で運用されるものでありまして、賛成です。同時に、国の責任でやるべき支援は国が具体化すべきことは当然でありまして、熊本地震による被害の特徴、課題に応えて国の対策を前進させるということが今改めて問われてい……

第192回国会 法務委員会 第2号(2016/10/20、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。大臣、どうぞよろしくお願いいたします。  先ほどの有田議員に続きまして、大分県警別府署による別府地区労働福祉会館の隠し撮り捜査についてお尋ねしたいと思います。  資料をお手元にお配りをしておりますが、一枚目は、この問題についての警察庁の認識と取組について提供を受けたものです。一言で言いまして、これで幕引きを図ろうなどとんでもないと厳しく指摘をしなければなりません。  先ほど有田議員の質問にもありましたけれども、侵入行為は七回なんですね。三枚目の大分合同新聞、八月二十七日付けの記事を御覧いただきますと、別府署の隠しカメラ事件をめぐる主な経過として、……

第192回国会 法務委員会 第3号(2016/10/25、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回に続きまして、大分県警別府署による隠し撮り捜査についてお尋ねをいたします。  まず、さきの参議院選挙の取締り体制から確認をしたいと思うんですけれども、事前に警察庁にお尋ねをいたしますと、さきの通常国会の会期末であります六月一日に警察庁次長の依命通達がこの参議院選挙の違反行為の取締りについて出されました。そして、翌日、六月の二日に全国選挙違反取締主管課長会議が行われ、さらに、大分県警に対する巡回指導が六月十日、九州管区警察局における督励指導が六月十四日、これ、それぞれ行われたということですけれども、日にちはそのとおりですね。

第192回国会 法務委員会 第4号(2016/11/01、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、技能実習生を食い物にしてきたブローカーなど、不正の排除についてお尋ねをいたします。  政府は、法案で、新規の実習生については技能実習計画を認定するとか監理団体を許可制にするということで適正化を図るというわけですね。しかし、既存の、つまり現行制度によって日本に今活動している受入れ機関、実習実施機関、監理団体、技能実習生、どうなるのかと。  この今ある実習実施企業、それから監理団体、技能実習生はそれぞれどれだけに上るのか。それら既存の受入れ機関の適正さというのは、これは法案が成立すれば、あるいは施行されればすぐに正されるのかと、入管局長にま……

第192回国会 法務委員会 第6号(2016/11/10、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。三人の参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。  まず、斉藤参考人に、先ほど御意見をいただいた中に触れられていたんですけれども、もう一度確認なんですが、論文で、我が国においてベトナム人実習生が大量に失踪する原因の一つは、送り出しから就労、実習に至る各過程での様々な主体による苛烈な搾取にあるという認識を述べていらっしゃいまして、先ほど今回の法案について、建前にこだわって適正化を図ろうとする余計な経済的リスクが結局技能実習生に転嫁されるという認識を示されたと思うんですけれども、もう少し端的に敷衍していただければと。

第192回国会 法務委員会 第7号(2016/11/15、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  せんだって、十一月の八日に法務委員会で技能実習生を受け入れていらっしゃる実習実施先を視察をさせていただきまして、入管局長も御同行いただいたわけですけれども、それぞれ立場は違っても委員の皆さん取り上げておられるように、私は率直に申し上げれば、出稼ぎ労働だという実態が、政府・与党の皆さんが適正な受入れになっているとおっしゃる事業所でもはっきりしたというふうに思うんですね。  そこで、お手元に、そのとき実習実施機関の会社で、板金職種の技能実習をしている実習生の受入れ状況として事業所から配付をされました資料をお配りをいたしました。この会社では様々な工……

第192回国会 法務委員会 第8号(2016/11/17、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回に続きまして、監理団体を始めとした各受入れ機関からの不正なブローカー排除についてお尋ねしたいと思います。  前回、入管局長に、重大な最賃違反、割増し違反を犯し、挙げ句に実習生を解雇すると、こうした重大な事態が蔓延しているということを踏まえた私の質問に、局長からは、労働法令違反になるということであれば労働法令違反という不正行為に当たる、受入れ停止等の措置が講ぜられるという御答弁があったんですが、まず確認しますけれども、これは実習生と雇用関係を結ぶ実習実施機関だけでなくて監理団体にも当たるということですね。

第192回国会 法務委員会 第9号(2016/11/22、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、部落問題についての法務省の立場について、法務大臣並びに人権擁護局長にお尋ねをいたします。  お手元に、平成元年八月四日付けで法務省人権擁護局総務課長が発した「確認・糾弾会について」という通知をお配りをしています。これは、「はじめに」というところに記載をされているように、「部落解放同盟(以下「解同」という。)は、結成以来一貫して糾弾を部落解放闘争の基本に置いてきている。この資料は、この基本に基づいて解同の行う確認・糾弾会についての当局の見解をまとめたものである。」としているとおりのものです。  一九六〇年代後半からこの部落解放同盟による……

第192回国会 法務委員会 第10号(2016/11/24、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は最初に質問させていただくことになりました。  法案は当然のものであり、いずれも賛成をさせていただきます。  そこで、今日はまず裁判所職員の増員の問題についてお尋ねをしたいと思うんです。  御存じのとおり、家庭裁判所に係属をします成年後見事件、これがこの間うなぎ登りに急増をして、言ってみれば、うなぎ登りが止まらないというような状態だと思うんですね。さきの国会で成年後見利用促進法も成立をいたしました。更に増加が見込まれるわけですが、この成年後見利用促進法に基づいて内閣府に基本計画策定委員会というのが設置されて、最高裁家庭局長がこのメンバーとなら……

第192回国会 法務委員会 第11号(2016/12/01、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど小川委員の方から、理念は大事だというお話があった。受刑者を始めとして、犯罪を犯した者というふうに法案が規定をしていこうとしている方々の社会復帰、それを通じた再犯防止ということを実らせていく上で、特に福祉的な支援との連携ということの重要性という角度でちょっと私は聞いていきたいと思うんですけれども、提案者に伺う前に、今の特に高齢者をめぐるこの再犯の状況について大臣に御認識をお伺いをしたいと思うんです。  最近出されました犯罪白書について、各新聞が、高齢者再犯、四割は半年未満という大きな見出しで書きました。つまり、刑務所を出て五年以内に再び罪……

第192回国会 法務委員会 第12号(2016/12/06、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先ほど来の指摘があっている問題点にも関わって、まず部落解放同盟の西島参考人にお尋ねをしたいと思うんですが、差別をどう捉えるのかという問題について、部落解放同盟綱領、二〇一一年の綱領に関わる解説のための基本文書を拝見をしますと、社会意識としての部落民に対する差別観念として、「自己が意識するとしないとにかかわらず、客観的には空気を吸うように一般大衆の意識のなかに入り込んでいる」という規定がここにもなおあるわけです。部落民以外は全て差別者だとかつておっしゃっていました。今もそうおっしゃるのかもしれません。その差別の有無やあるいは本質を、だから被差別……

第192回国会 法務委員会 第13号(2016/12/08、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、提案者の皆さんがこの法案をしきりに理念法というふうに繰り返しておっしゃいますので、この法案の中でキーワードになっています部落差別の解消に関する施策に関係して、ちょっと質問の通告の順番と変わりますけれども、現在も西日本を中心に全国各地に残っている同和対策事業の特別扱い、この問題についてこの法案がどう考えるのか、お尋ねをまずしたいと思うんですけれども。  先ほど有田議員から福岡のお話が少しありました。私、福岡の北九州市の出身で、この福岡県下、旧同和地区が数多くございます。  そうした中で、この同和対策の特別事業が、二〇〇二年三月に国の事業……

第193回国会 議院運営委員会 第21号(2017/05/10、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。一宮参考人、どうぞよろしくお願いいたします。  そもそも憲法二十八条と公務員の労働基本権の回復問題について参考人がどうお考えか、まずお尋ねしたいと思うんですけれども、憲法二十八条に照らしても、また、ILOの度重なる勧告など国際労働基準に照らしても、労働基本権を奪われた状態にある我が国の国家公務員の地位には重大な問題があると私は思っております。  私は、労働基本権の早期かつ完全な回復が必要だと思うわけですけれども、この問題について、また人事院の役割についてどのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 そうしたお考えの下での人事院の代償機能と参考人がお……

第193回国会 議院運営委員会 第26号(2017/05/26、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいまの提案、すなわち二十九日月曜日に本会議を開いて共謀罪法案の審議入りを強行しようとする与党の提案に断固反対の立場を表明をいたします。  その最大の理由は、加計学園疑惑をめぐって、首相の進退に関わる根本問題が国民と国会の前に提起をされているからです。  総理は、この問題について、関与が明らかになるならば、辞任をする、責任を取る、こうした趣旨の発言をしてこられました。政府・与党は、挙げてこの疑惑を隠蔽を図ってこられました。  ところが、どうですか。文科省の前次官が週刊誌や新聞あるいはテレビの報道に続いて、昨日四時から記者会見を行い、総理の意向という一……

第193回国会 議院運営委員会 第32号(2017/06/14、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいまこのような議場騒然という中で、まず、この議運委員会の開会を強行し、これから本会議を強行しようとしている安倍政権の自民、公明与党、そして職権をもって、自ら、問責決議を提出されておりながらその席に座ってこの委員会の主宰をしておられる山本委員長に、断固、満腔の怒りをもって抗議をし、ただいま提出された動議、すなわちその中心は、憲法違反の共謀罪法案、法務委員会における徹底した審議を、この議運理事会、委員会、そして本会議が数の力で取り上げ、審議をさせずに強行していこうというこの動議。  しかも、かかる国会を壊す暴挙を行うに際して、本会議場内で起こる出来事に……

第193回国会 決算委員会 第10号(2017/06/05、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、共謀罪法案と市民のプライバシーについてお尋ねをしたいと思います。  政府は、一般の方々が対象となることはあり得ないと繰り返しますが、結局、警察に捜査対象と目されれば誰もが一般人ではなくなるということではないのかと、専門家、そして国連特別報告者から厳しい指摘、懸念が示されてきました。国民の不安も広がっています。  先週末の北海道新聞の世論調査では、共謀罪反対が四月から一四ポイント増えて五九%、内閣支持率は一二ポイントマイナス、自民党支持層でも説明不十分が六八%、公明党支持層の八六%が今国会成立に否定的と、こうした整理がされているわけですが……

第193回国会 国土交通委員会 第9号(2017/04/18、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。  まず、中川参考人にお尋ねしたいんですけれども、セーフティーネットの言わば意義とか理念みたいなものが曖昧になっちゃならないなと。つまり、状況や施策を実現するための手法はいろんな工夫がされると思うんですけれども、そもそもの理念というのは何なのかと。  私、その辺りずっとこだわってきていまして、実は、二〇〇五年、平成十七年の六月十六日のこの委員会で、当時北側国土交通大臣だったんですけれども、一九九六年の国連人間居住会議、ハビタットUのイスタンブール宣言を私が引用して、住まいは福祉だという質問に対……

第193回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(2017/08/10、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この夏の梅雨前線と台風三号、また台風五号は全国で甚大な被害をもたらしております。お亡くなりになった方々、また御遺族に心からお悔やみを申し上げます。また、懸命に頑張っておられる被災者の皆さんに心からのお見舞いを、また、自ら被災されながら奮闘しておられる被災自治体の職員、首長の皆さん、猛暑の中、全力で行方不明者の捜索救助、現場の復旧に当たっておられる関係機関、業者の皆さん、またボランティアの皆さんに心から敬意を申し上げたいと思います。  日本共産党も、直ちに対策本部を立ち上げ、救援、復旧に全力を挙げてまいりました。今日は、七月五日の発災から一か月……

第193回国会 内閣委員会 第4号(2017/04/13、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は質問の機会をつくっていただきまして、委員長始め皆さん、ありがとうございました。官房長官、どうぞよろしくお願いいたします。  資料をお配りをしておりますけれども、六枚目からをまずちょっと御覧いただきたいと思うんですが、これは二月の十日に、レッドパージを戦後最大の人権侵害として、日弁連及び各地の弁護士会に人権救済を申し立てた被害者の皆さんとレッド・パージ反対全国連絡センターが、安倍総理に対して、日弁連の二度の勧告を始め十四度にわたる人権救済勧告の早期実施を求めた要請書です。要請には私も同席をしたんですけれども、内閣総務官室を通じて、二月の十五日……

第193回国会 法務委員会 第2号(2017/03/09、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  質問に入ります前に、先ほど自民党の山下雄平議員が取り上げられました農村振興局の文書問題、これ大臣、大臣が先ほどおっしゃったような相反する義務に板挟みになっているのではなくて、農水省が干拓ありきで、豊かな有明海を壊して、今開門は絶対にさせないと、そうした立場でこの訴訟や問題に臨んできたんだという正体がむき出しになった重大問題だと思うんですね。これ、裁判を担当している訟務当局がこれ知っていてやっているのか、これも含めて徹底して明らかにする必要があると思うんです。  そこで、委員長、朝日新聞の昨日一面など、報道されている資料を農水省からこの当委員会……

第193回国会 法務委員会 第3号(2017/03/22、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安倍政権は、昨日、共謀罪法案を閣議決定し、四たび国会に提出をいたしました。断じて許されません。刑事法体系の基本問題であるにもかかわらず、三月八日の予算委員会で、私の質問に大臣が、成案を得てからと、答弁をされなかった問題について、今日は大臣に直接改めて伺いたいと思います。  政府は、総理を先頭にして、テロ等準備罪であって共謀罪とは全く異なるとか、このままでは東京オリンピックを開催できないと言っても過言ではないと強弁してきたわけですが、二月の二十八日に与党に示した政府原案には、案の定、テロの一言も書かれていませんでした。  法務大臣、なぜですか。

第193回国会 法務委員会 第4号(2017/04/06、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  共謀罪について、政府・与党が本日午後、衆議院本会議における審議入りを強行しようとしていることは断じて許されません。  資料をお手元にお配りしていますが、「「テロ等準備罪」の対象犯罪」という政府資料にあるように、政府は、対象犯罪の合計は二百七十七個で、テロの実行、薬物、人身に関する搾取、その他資金源、司法妨害、この五つに分類されると説明をしています。この点、二枚目の資料に、朝日新聞の二月二十五日付けから抜粋をいたしましたけれども、これのみならず、メディアで一斉に、テロの実行は百十罪、薬物は二十九罪、人身に関する搾取は二十八罪、その他資金源が百一……

第193回国会 法務委員会 第5号(2017/04/11、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日も、党派を超えて、与野党を超えて強化が必要ではないかという問題提起があっています家庭裁判所の人的、物的体制についてお尋ねしたいと思います。  資料をお配りをしましたが、今年の一月、長崎で発生しました元夫による元妻の殺害事件が社会的に大きな衝撃を広げております。昨年、二歳の長男の面会交流の取決めをして、その約束の履行のために元夫宅に長男を連れていった元妻がめった刺しにされて殺害をされたと。元夫はその自宅で自殺をしたと。結果、その二歳の男の子は、母もそして父も失ってしまったわけです。  二枚目の記事に、昨年十一月末から警察に元妻はストーカー被……

第193回国会 法務委員会 第6号(2017/04/13、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、タイムテーブル上、最初に質問をさせていただくことになりまして、御配慮を感謝をいたします。  大臣に、引き続き共謀罪について伺いたいと思います。  私は、合意の処罰は、これは憲法違反であり、罪刑法定主義に反するものだと繰り返し指摘をしてきたわけですが、今日は、法案で処罰の対象だとなっている計画というのは一体何かと大臣にお尋ねをしたいと思うんです。  これ、以前の質疑、三月九日のこの委員会で、局長から、「計画という行為、計画文言を使ってその行為を例えば犯罪の成立要件のように用いている罰則の例というものについては承知をしておりません。」という答……

第193回国会 法務委員会 第8号(2017/04/20、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、有明海問題について、長崎地裁が四月十七日に開門差止め、つまり国敗訴の判決を出したことを踏まえ、政府の問題解決の責任について大臣にお尋ねしたいと思います。  まず、小川民事局長にお尋ねをしますが、仮に国が控訴をせず確定をしたとすれば、既に福岡高裁で確定している国の開門義務、これは消えるんでしょうか。
【次の発言】 そういうことなんですね。つまり、国がこれまで相反するというふうに言っていた義務、これは全く変わらない、これは確認をいたしました。  この判決になぜ急転至ったのか、それは和解協議が壊されたからです。その焦点が、開門に代わる漁業環……

第193回国会 法務委員会 第9号(2017/04/25、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、被害者救済と消滅時効の問題についてお尋ねをしたいと思います。  午前中も御答弁ありましたけれども、消滅時効というのは、時の経過を理由にして権利を奪う、言わば権利行使を阻むというものです。これまで債権の消滅時効期間は原則十年とされていましたが、改正案は、お手元に新旧対照表をお配りしましたけれども、改正百六十六条の一号で五年、二号で十年と、言わば原則五年というふうに法文上は読めるわけですね。これは、これまでの十年を一挙に半分の五年に短縮するものではないのか、そのことによって権利者、とりわけ社会的に弱い立場に立たされる被害者の権利実現を不当……

第193回国会 法務委員会 第10号(2017/05/09、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回、被害者の権利救済と消滅時効について議論をさせていただいたわけですが、局長との議論が中心になりました。  そこで、大臣に今日冒頭お尋ねしたいと思うんですけれども、消滅時効というのは時の経過によって権利の行使を阻むということになるわけです。今度の改正案でも、五年、十年、二十年というこの時の経過によって、それぞれ要件は違いはありますけれども、不当に被害者救済が阻まれることになってはならないと思います。大臣は、これどのように被害者救済が図られているという御理解ですか。
【次の発言】 大臣が今の御答弁の冒頭の辺りで、私の聞き間違いかもしれませんけ……

第193回国会 法務委員会 第11号(2017/05/11、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三人の参考人の皆さん、本当に今日はありがとうございます。  債権法改正の総論について、これまで随分御意見を伺いました。私、端的に三人の参考人に一問だけ伺いたいと思いますのは、過失責任主義と帰責事由の考え方というのが今度の改正で変わったのかと。私はそうではないと思うんですけれども、山野目参考人、辰巳参考人、山本参考人、それぞれいかがでしょうか。
【次の発言】 実務上の運用変わるところはないという山本先生のお話は私もそのとおりかなと思うんですが、第三者保証の問題について辰巳参考人から傾聴すべき御意見をいただきました。  まず、金融の円滑が第三者個……

第193回国会 法務委員会 第12号(2017/05/16、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回、六人の参考人の皆さんをお招きして質疑を行ったわけですけれども、与党が推薦をされた参考人も含めて、この改正案について不十分点、問題点というのが強く指摘をされたわけです。  今日は、その中で特に議論が集中した一つのテーマである第三者保証についてお尋ねをしたいと思います。  その参考人のお一人で、静岡大学の鳥畑参考人が冒頭このようにおっしゃいました。本法案は、以下、レジュメから直接読み上げますけれども、事業債務に対する第三者保証の原則禁止や保証人の負担能力を超えた保証責任の制限、いわゆる比例原則の見送りなど、依然として多くの課題が残されていま……

第193回国会 法務委員会 第13号(2017/05/23、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先週の金曜日に衆議院の法務委員会において共謀罪法案を強行採決した政府・与党、断じて許せない。委員会に差し戻して、本会議の上程なんか絶対駄目だと、徹底審議を衆議院の法務委員会において尽くすことを強く求めたいと思います。あわせて、百二十年ぶりのこの債権法改正を私たちが徹底して十分な審議をできる環境を壊していくこの与党のやり方というのも断じて許せない。  大臣に本当はお尋ねすること自体がもう怒りでこらえられないぐらいですけれども、そういう下ですから、開かれた以上お尋ねしたいのは、あなた方が強行採決を行って、週末に世論調査が行われましたけれども、共同……

第193回国会 法務委員会 第14号(2017/05/25、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、少し積み残しておりました第三者保証における保証人保護の問題についてしっかりお尋ねをしたいと思っております。  五月十六日のこの委員会の質問で、深刻な保証被害を具体的に少し大臣にもお示しをいたしまして、長年にわたるこの保証被害から保証人を保護すべきだというこの議論の上に立って今回の改正案に、やっとと言っていいと思うんですけれども、ようやく盛り込まれた保証人保護の規定、これ一歩ではあるけれども、重要な規定ということで御議論をさせていただいたわけです。  まずお尋ねしたいのは、そういう到達点の上に立ってようやく新設される、されようとしている……

第193回国会 法務委員会 第15号(2017/05/30、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  総理、十三分しかありませんので、端的に、国連プライバシーの権利特別報告者に対する日本政府見解についてお尋ねをしたいと思います。  この件について、政府は、不適切で強く抗議すると一貫しておっしゃっているわけですが、それは国際社会に通用しないと、昨日の代表質問でも私は申し上げたとおりの認識に立っております。  ただ、総理にお尋ねしたいのですが、このお配りしている政府見解をよく読みますと、特に三項辺りに表れていますが、政府も、TOC条約の国内担保法はプライバシー権や内心の自由を保障したものでなければならないということは前提としているように読めるわけ……

第193回国会 法務委員会 第16号(2017/06/01、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回の質疑で、ケナタッチ特別報告者の公開書簡について、政府は敵視をするけれども無視はできないということがはっきりしたと思うんですね。  外務大臣にお尋ねしたいと思うんですが、特別報告者の権限に基づく照会である以上、政府が情報提供をしないとこのまま人権理事会への報告、発表あるいは日本政府との意見交換などという格好になっていくわけですね。世界に範を示していくべき人権理事国である我が国にとってこれほど恥ずべきことはない。これ、午前中、特に新倉参考人からも厳しく指摘のあったところなわけです。  この特別報告者の指摘に正面から答えて、直ちに情報提供をし……

第193回国会 法務委員会 第19号(2017/06/15、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず初めに、今朝方、憲法違反の共謀罪法案を数の力で中間報告という、この法務委員会の審査中の法案を取り上げて強行した安倍政権と与党の皆さんに厳重に抗議を申し上げたいと思います。私は、断固としてこの適用を許さず、廃止のために全力を尽くしてまいります。  そうした中でこの委員会が開かれているわけですが、議題となっている刑法の百十年ぶりの歴史的というべき改正案、これは現在の性被害の実情に合わせて大きな改正に取り組むもので、けれども、残された課題、持ち越した課題、これがたくさんあると。この法案を審議する私たち法務委員会の委員の責務といいますか、これ極め……

第193回国会 法務委員会 第20号(2017/06/16、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は本当にありがとうございます。  山本参考人のお話で、法律家は性暴力の専門家ではないんだと感じたときの大きな衝撃という言葉に、私も、強くこの国会の責任ということを感じさせられたんです。  この議場にも法曹資格を持った議員も幾人もいるわけですけれども、私なりの受け止めでいいますと、被害の現実をそのまま受け止めて考えるのではなくて、構成要件や立証の可能性という枠組みが頭の中に先にあって、そこに当てはまるのかどうかというふうに考えてしまう。ですから、目の前に相談やあるいは訴えてきておられる被害者、当事者の皆さんの被害そのものをまず受け止めることがで……

第193回国会 予算委員会 第9号(2017/03/08、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  共謀罪について伺います。  先週、二月の二十八日にこの共謀罪の問題での政府検討案原案が判明をいたしました。政府は、総理を先頭に、テロ等準備罪であって共謀罪とは全く異なるとか、このままでは東京オリンピックを開催できないと言っても過言でないと強弁して、例えばある新聞、読売新聞ですけれども、テロ準備罪とまで書いておられるわけですが、案の定と言うべきか、テロリズムあるいはテロ組織の用語も定義も一切書かれていないわけです。  法務大臣、これはなぜでしょうか。
【次の発言】 聞いているのは、細かい条文の解釈ではないんですよ。基本的人権と罪刑法定主義、捜査……

第193回国会 予算委員会 第17号(2017/03/27、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  共謀罪について伺います。  政府は、三月二十一日、法案を閣議決定し、提出をいたしました。断じて許されません。総理を先頭に政府は、テロ等準備罪であって共謀罪とは全く異なるとか、このままでは東京オリンピックを開催できないと言っても過言でないと強弁してきましたが、二月末、与党に示した政府原案には、案の定と言うべきか、テロとは一言も書かれておりませんでした。そこに与党から、これまでの答弁と整合性が付かないとか、これでは支持者の納得が得られないなど次々不満が上がり、政府は「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」と書き込んだわけです。  総理にお尋ねした……

第195回国会 法務委員会 第2号(2017/12/05、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  性暴力と刑法改正について大臣にお尋ねをしたいと思うんです。  さきの国会で、性犯罪に関わる刑法が、一九〇七年の制定以来、百十年ぶりに初めて抜本改正されました。姦淫行為に肛門・口腔性交を加え被害者を女性以外に拡大したこと、監護者性交等罪を新設して家庭内における子供の性的虐待の立証を容易にし重罰化したこと、非親告罪化し、これまで被害者が、告訴するか否か、示談で告訴取下げかと強いられてきた精神的負担をなくしたこと、法定刑の下限を五年に引き上げたことなどの改正点は、性犯罪を被害者の人間の尊厳と心身の完全性、人格そのものを脅かす性的暴力として捉え直す重……

第195回国会 法務委員会 第3号(2017/12/07、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案は、いずれも賛成をいたします。  最高裁判所に、警察や検察から夜間や休日に令状の請求が行われたときに、それにどう対応するかと、その裁判所職員の重い負担をどう軽減するかということについて今日はお尋ねをしたいと思います。  時間の関係で質問通告とちょっと一件変えますが、委員の皆さんも、逮捕だとかあるいは捜索、差押え、ガサですよね、こういうプライバシーや身柄に関わる重大な人権侵害の危険がある強制捜査について、令状の処理業務が適正迅速に行われなきゃいけないと、この重大性についてはおよそ言うまでもないことだと思うわけですね。  実際、この夜間や休日……

第196回国会 決算委員会 第1号(2018/04/09、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  質問に先立ちまして、本日未明、島根県西部を中心に震度五強の地震が発生し、けがをされた方、住まいが壊れた方を始め、避難と緊急対応が行われております。心からお見舞いを申し上げますとともに、全閣僚おいでですけれども、政府に万全な対策と支援を求めるものでございます。  イラク日報について質問をいたします。  国会に対して防衛省がないとしていた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が実はあったということが先週二日の防衛大臣会見で明らかになり、さらに四日夜には、陸上自衛隊研究本部教訓センターで見付かっていたのは昨年三月二十七日だったという驚くべき会見が行われまし……

第196回国会 決算委員会 第5号(2018/05/21、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、障害者就労継続A型事業所の大量解雇問題についてお尋ねをしたいと思います。  二〇〇六年の障害者自立支援法によって、政府は、営利本位の企業までが障害者就労継続事業に参入できるようにされました。その下で、障害者福祉を食い物にするあしきA型と呼ばれる障害者ビジネスが横行し、この間、全国各地で経営破綻と障害者の大量解雇が起こっています。  岡山県倉敷市では、二〇一七年七月末、あじさいの輪など、あじさいグループ五事業所が破綻し、高松を含む二百二十四名が突然解雇されました。さらに、今年三月、株式会社フィルが破綻し、百七十一名が解雇され、解雇予告手当……

第196回国会 決算委員会 第6号(2018/05/28、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、性暴力根絶の重要な課題として、アダルトビデオ、AV出演強要問題についてお尋ねしたいと思います。  この問題は与野党を超えての取組で、政府は、昨年、関係府省連絡会議も設置され、取り組んでこられました。その中で、野田大臣は、総務大臣そして男女共同参画担当大臣を兼務され、若年層、若い女性たちを狙った性暴力は被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害という構えを示してこられました。私もそのとおりだと思います。大臣の取組に私としても敬意を表させていただきたいと思います。  そこで、まず、男女共同参画局長においでいただきましたけれども、委員の……

第196回国会 決算委員会 第8号(2018/06/11、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一六年度一般会計熊本地震復旧等予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書並びに特別会計予算総則による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書の承諾に賛成、二〇一六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書の承諾には反対の討論を行います。  反対の理由は、米軍基地爆音訴訟における政府の対応に重大問題が繰り返されているからです。  二〇一六年度においては、普天間基地爆音訴訟、嘉手納基地爆音訴訟について、国敗訴の地裁判決が下されました。ところが、政府はこれに控訴し、国敗訴判決の仮執行を停止するため、予備費から巨額の保証金を支出しています。耐え難……

第196回国会 決算委員会 第9号(2018/06/18、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一六年度決算及び二〇一六年度国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、二〇一六年度国有財産無償貸付状況総計算書の是認に賛成の討論を行います。  警告決議案、措置要求決議案には賛成をいたします。  本決算は、森友学園に国有地が売却された二〇一六年、疑惑の年そのものの決算です。今国会で、とうとう政府は、国有地処分の特例を認めた決裁文書を改ざんしていた事実を認めました。さらに、交渉記録について、廃棄したという国会答弁は虚偽であり、実際には国会を欺いて保管されていた交渉記録を次々と廃棄していた事実を認めるに至りました。  公文書は、民主主義の根幹を支える……

第196回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(2018/08/02、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今般の西日本豪雨で亡くなられた方の御冥福を心からお祈りし、被災された全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。  七月六日から八日にわたって、北部九州から広島県全域、岡山県西部、愛媛県南予地方を中心に、近畿、そして東海地方までという広域に異常な大雨が降り続け、土石流等大洪水が団地や集落、田畑や事業所をのみ込み、町を寸断し、孤立した被災者は断水と食料難で更に苦しめられています。この酷暑の中、四週間がたち、被災者の疲労といら立ちはとても募っております。これまでの枠を超えた支援がどうしても必要だと思います。  そこで、まず、土砂、瓦れきの撤去につい……

第196回国会 法務委員会 第3号(2018/03/22、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  森友学園との国有地の取引に関する財務省の決裁文書が改ざんされた上で国会に提出されたという前代未聞の重大疑惑が、とうとう事実であったということが明らかになりました。  この問題について、まず大臣の認識をお尋ねをしていきたいと思うんですけれども、そもそも公文書は民主主義の根幹を支える国民の共有財産です。そして、改ざんされた公文書は、一年前の国会で野党が強く提出を求め、与党もその必要を認めて、参議院予算委員会として政府に要求したものです。ところが、政府は国会に改ざん文書を提出し、国会と国民を一年以上にわたって欺き続けてきました。国民主権と議会制民主……

第196回国会 法務委員会 第4号(2018/03/23、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、性暴力を根絶する上で緊急の課題として、アダルトビデオ、AV出演強要問題について伺いたいと思います。  この問題は、当事者の深刻な訴えと支援の広がりで被害が明るみに出る中で超党派の声が上がり、一歩一歩動かしてまいりました。ところが、今国会で、先日、与党議員から心ない、まるで言いがかりのような質問がされたこともございまして、そこでまず、男女共同参画局長においでいただきましたが、野田大臣はこの問題の性格について、若年層、若い女性たちを狙った性暴力は被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害であると、こういう認識を示されました。  この……

第196回国会 法務委員会 第6号(2018/04/05、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。今日は、政府が提出をした民法の一部改正案の基本的考え方について大臣と議論をしてみたいと思います。  今回、男女の婚姻年齢を統一をされようという法案を提出されたわけです。この部分は、私、大賛成なんですね。このことによって、九六年法制審答申のうち政府が法案をいまだ提出しないのは選択的別姓だけになりました。  その下で、先日、二つのカップルにお話を伺ったんですが、自分が自立した個ではなくなる気がした、お互いに相手に強要するのはおかしいよねと、事実婚を選んだカップルですけれども、出産で万が一の事態があったときに、親族でないと手術の意思決定ができない可能性……

第196回国会 法務委員会 第7号(2018/04/10、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ちょっと通告をしておりませんけれども、まず裁判官の問題について、これまでの議論を踏まえて一問聞きたいんですが、この定員法というのは、国民の裁判を受ける権利、そして何よりも司法の独立、その核心としての裁判官の独立と、これをしっかりと担保する、あるいは法と良心のみに基づいて適正な裁判を行っていくという、裁判をこの日本でしっかりと保障する、そのとても大切な議論なのだと思うんです。  自民党の元榮議員から、裁判官があるべき数に照らしたらそもそも足りないではないかという冒頭問題提起がされまして、弁護士ドットコムも、私、自由法曹団も、その点については全く……

第196回国会 法務委員会 第8号(2018/04/12、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も性刑法の三年後見直しについてお尋ねしたいと思います。  性犯罪に関わる刑法が昨年の通常国会で抜本改正されましたが、これは欧米諸国から見れば二十年、三十年遅れであって、先ほども御指摘のあった法案修正で盛り込まれた三年後の見直し附則、そして参議院の九項目の附帯決議は持ち越した重要課題のリストだと、昨年十二月五日のこの委員会の質疑でも大臣に強く求めてきたところなわけですが、そこで私は、七月の十三日に改正刑法が施行されましたから、その前後で事件の認知や検挙の状況をつかむ必要があると法務省刑事局に繰り返し資料の提出を求めてきたわけですが、皆さんにお……

第196回国会 法務委員会 第9号(2018/04/17、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この法案に関わって、子の福祉あるいは最善の利益ということを家庭裁判所がどのようにつかんで判断をしていくのか、とても大切な家庭裁判所調査官による調査の充実についてお尋ねをしたいと思います。  お手元にお配りをしていますまず一枚目の資料は、平成二十八年に我が国の家庭裁判所に係属した子に関する家事事件の中で家裁調査官による調査がどれだけ行われているかと、これは調査命令という形で行われるわけですが、その件数を最高裁に調べていただいた資料です。  婚姻関係事件というのがありますが、これは夫婦が離婚を、協議では調わず、調停あるいは審判ということになる事件……

第196回国会 法務委員会 第10号(2018/05/15、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、政府が検討している更なる外国人労働力、労働者受入れについてお尋ねをしたいと思います。  報道では、皆さんには朝日新聞の四月十八日付けをお配りしましたが、「技能実習後も五年就労」、あるいは「技能実習を経験していなくても、実習修了者と同水準の技能を身につけている人らにも道を開く。」と、こういう報道がされているわけです。これは二月二十日の経済財政諮問会議における総理指示に基づくものだとお伺いをいたしました。  二枚目に法務省提出の資料をお配りをしていますが、まずお尋ねをしたいのは、この総理指示というのがどのようなものか、そして、現在の技能実……

第196回国会 法務委員会 第11号(2018/05/17、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、本改正案が危険物に関する通知義務を新設していることに関わって、民間航空機による武器弾薬、兵員の輸送と安全運航の問題についてお尋ねをしたいと思います。  まず、確認をしたいと思うんですけれども、一九九八年の一月六日に、那覇空港から関西空港に飛行するJAL八九四便に、これ、米軍が小火器類、それから火薬五十七キログラムを運ぼうということになったけれども、結果、その荷物は取り卸されて、遅延をして出発をすると、離陸するということになったという、こういう関係があります。  これ、防衛省はこれは御存じですか。

第196回国会 法務委員会 第12号(2018/05/24、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  性刑法改正から間もなく一年になります。附則九条では三年後の見直しを私たち盛り込んだわけです。その下で、一年前のこの委員会で、被害者当事者として山本潤参考人質疑を行いました。  以来、この参議院の法務委員会として、性犯罪やその被害者の実態をつかんで見直しに生かすために、多様な性暴力被害者当事者の参考人招致を私、繰り返し提案をしてまいりました。各会派御検討いただいているところだと思うんですけれども、是非今国会中に実現をしていきたいなと強く思っております。  委員長、是非御努力をいただきたいと思いますが、いかがですか。

第196回国会 法務委員会 第13号(2018/05/31、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでの議論の中で、大臣を始めとした政府側のこの本法案の改正理由について、焦点の極めて曖昧なぼやんとした抽象的な、そうした答弁がずっと続いているわけです。その下で、私、ちょっと大臣に通告していませんけど、確認しておきたいと思いますけれども、今回の法案の中で、民法についてのこの改正、これは、十八歳、十九歳の若者に未成年者取消し権の保護がなくなるということ及び親権者の子に対する親権や監護義務がなくなるということ、ここに民法上極めて大きな重い改正なのであって、もちろん所管省庁がそれぞれの関係する法令があります。先ほど来、葉梨さんが探偵業法というお……

第196回国会 法務委員会 第14号(2018/06/05、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  今の質問に続きまして、若者の特質ということについてまずお尋ねをしたいと思うんですけれども、今、河上参考人からお話ありました、ひとたまりもないという表現も大変胸に刺さったんですが、窪田参考人、今の河上先生のお話も踏まえてといいますか、窪田参考人が感じていらっしゃる若者の契約の知識の問題だったり、あるいは、これ、昨年の消費者委員会のワーキング・グループの報告書でいうと、知識としてクーリングオフという言葉を知っていても、正確な知識がないためにかえって被害に遭ってしまうとか、マルチ商法は知……

第196回国会 法務委員会 第15号(2018/06/07、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、四人の先生方、どうも本当にありがとうございます。  まず、坂東参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、今日も様々な角度から問題が掘り下げられているわけですが、参考人の御専門である消費者法の分野、あるいは遠山、竹下両参考人から厳しく出ています親の監護義務や子の養育費などに関わって、ちょっと端的に要約してしまえば、大学生で成年と、大学生は皆成年と、これは学費は自己責任と、そういう社会になっていくのではないか。その下で、十八歳で独立したんだということで、自ら交渉力を持って、典型的にはこれ、親の関係が破綻している場合ですね、その非監護親に対……

第196回国会 法務委員会 第16号(2018/06/12、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  これまでも議論になっていますけれども、未成年者取消し権が十八歳、十九歳から外れてしまうというこの法案の問題点について改めてお尋ねをしたいと思います。  大臣と前回の質疑、六月五日ですけれども、この委員会で、私が、不当な契約の拘束から、未成年者が自らが未成年だったということを立証するだけで失敗を取り消すことができるというこの未成年者取消し権、それが、悪質な業者もこれまで二十歳未満の若年者に近づくことができない、あるいはちゅうちょするという鉄壁の防波堤の役割を果たしてきたという議論をさせていただきました。この不当な契約から民事上拘束を逃れるように……

第196回国会 法務委員会 第17号(2018/06/14、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、女性差別撤廃条約選択議定書の批准についてお尋ねをしたいと思っております。  お手元にUNウイメン、国連女性機関のホームページから今日においてのこの選択議定書の締約国のリストをお配りをいたしました。国連加盟国百九十三のうち、女性差別撤廃条約について百八十九か国が締約をし、うち百九か国が既に選択議定書を批准をしているわけです。私は、これは速やかに締約すべきものだと思うんですけれども、まず外務省にお尋ねをいたしますが、この選択議定書の意義ですね、これつまり女性差別撤廃条約の実効性を高めるためのものだと。そうですね。

第196回国会 法務委員会 第19号(2018/06/28、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、法案がどんな不公平を解決しようとするのか、大臣に基本的な考え方を聞きたいと思うんですけれども。  今日も確認があっています配偶者居住権あるいは特別の寄与、この改正部分に顕著なわけですけれども、つまり、とりわけ長く連れ合った配偶者、あるいは療養看護に努めた家族の置かれている現実が不公平であって、その公平を図るということがこの法案の基本なんだと思うんですね。  大臣がそうした保護を強める必要性、この社会の現実、今の現実についてどんな認識をお持ちでしょうか。
【次の発言】 つまり、実質的な公平を実現しようとするものだというのは、現在の日本社……

第196回国会 法務委員会 第20号(2018/07/03、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  ちょっとこれまでの質疑も踏まえて、まず二宮参考人からお尋ねをしたいと思うんですけれども、先ほど来、例えば大村参考人からも御発言があるように、今回の配偶者、法律婚配偶者の保護、あるいは被相続人の親族に限るというこの特別寄与の請求人の限定ということに関して、そうでなければ紛争が複雑化、長期化する、複雑化、長期化を防ぐためであるというような趣旨が語られるわけですけれども、端的に申し上げると、家族、親族間の特に相続をめぐる紛争が裁判規範として働くような場面、実務法曹に相談があったり、あるいは家庭……

第196回国会 法務委員会 第21号(2018/07/05、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  参考人質疑も踏まえまして、今回の法案、それから家族法についての大臣のお考えを伺っていきたいと思うんですけれども、櫻井委員、小川委員の質問も踏まえて、ちょっと質問の順番を大臣、変えますね。  まずお尋ねしたいと思うのは、前回の質疑で、この法案で解決しようとする不公平というのは、これ、とりわけ長く連れ合った配偶者の保護を強めて実質的公平を図るんだという点について、大臣もそのとおりだと御答弁をされたと思うんです。  その必要性の根本といいますか背景といいますか、女性が家庭において固定的役割分担を強いられながら、正当に評価さえされず、とりわけ相続、具……

第197回国会 災害対策特別委員会 第3号(2018/11/21、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  西日本豪雨から四か月半がたちました。倉敷市真備で亡くなられた五十一名の方々の御自宅の位置図を岡山県からいただきまして、資料としてお配りをさせていただきました。  二枚目は国土地理院の推定段彩図ですけれども、数々指摘をされているとおり、ハザードマップとほぼ一致する災害となりました。浸水深は一番深いところで五・八メートルと、ほとんどの家が二階まで水没をした。つまり、予見をしていたのにこうした犠牲が生まれてしまったということです。  県によりますと、亡くなられた方々のうち、六十五歳以上の高齢者が四十五人で九割、自宅で亡くなられた方が四十四人、九割、……

第197回国会 法務委員会 閉会後第1号(2019/01/24、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、厚生労働省に我が国で働く外国人労働者の動向について御認識をお尋ねをいたしたいと思うんですが、百二十八万人とこれまで言われてきた数字というのは、これはもう言うまでもなく二〇一七年十月末の数字でございますが、この百二十八万のうち、例えば技能実習生は二十五万八千人とされましたけれども、その僅か二か月後、二〇一七年の末には、法務省によりますと二十七万四千人と二万人近く急増しているわけですね。それ以降も地域で働く外国人労働者は在留資格のいかんにかかわらずうなぎ登りになっているというのが国民の実感だと思うんですが、厚生労働省としてはその動向をどう見……

第197回国会 法務委員会 第2号(2018/11/15、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  外国人労働者問題についてお尋ねをいたします。  政府は、九〇年代以来、なし崩しに外国人労働者を単純労働力の受入れとして、深刻な人権侵害を引き起こしてきました。ブラジル、ペルー系など多くの日系人が二〇〇八年から派遣切りで雇用調整弁にされ、母国に追い返されました。九〇年代の研修生に始まって多くの技能実習生が出稼ぎ労働、人材ビジネスの対象とされ、そこにブローカーが暗躍して若者を食い物にしているということを私は繰り返しこの委員会でただしてきたわけです。  その技能実習生とともに近年急増しているのが留学生です。ちょっと質問の順番変えますが、お配りした資……

第197回国会 法務委員会 第4号(2018/11/22、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、裁判所の警備問題についてお尋ねをしますが、もう一問別にありますので、最高裁、是非簡潔に御答弁を願いたいと思います。  お配りした資料一枚目にありますように、二〇一七年に仙台地裁で、法廷に刃物が持ち込まれて傷害事件が起こるという事態がありました。その後、大阪あるいは神戸などでの刃物が法廷に持ち込まれる、あるいは高知の検察審査会事務局や東京地裁などで職員あるいは裁判官が暴行を受けると、こういう事件も相次いでいるわけですね。  そうした中で、裁判所はゲートによる所持品検査などを各地導入しておられますけれども、例えば、高松高裁、地裁のところでは……

第197回国会 法務委員会 第5号(2018/11/29、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  資料をお配りをいたしました。入管法改定案に関わって政府から提出をされているいわゆる受入れ見込み数の関係で、国土交通省の建設業という、あの十四分野の中の一つですね、ここについての資料ですけれども、三ポツ、初年度及び五年後の受入れ見込み数の考え方として、技能実習及び特定活動(外国人建設就労者受入事業)修了者について、これまでの移行実績等を踏まえ、一定割合が特定技能一号に移行すると推計(初年度五千から六千人、五年後三万人強)ということなんですが、この技能実習修了者の技能実習というのは、これは二ということなんですか。

第197回国会 法務委員会 第6号(2018/12/04、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  午前中の有田議員、小川議員に続いて、失踪実習生の聴き取り票に関わる問題についてお尋ねしたいと思います。  法務省が、最賃以下というのはチェックをされていた二十二人であったと。けれども、といいながら、実は、野党が書き取り、分析をしたら、最賃以下は千九百三十九人、六七%に上るということであった。過労死ラインを超える労働時間、これが一〇%に上ると。  こうした実態について、まず、午前中の大臣の答弁の確認なんですけれども、この指摘は重く受け止める、ただ、これは旧制度下で起こったことである、新制度で適正化をしていくのであると。骨子、そういうことでよろし……

第197回国会 法務委員会 第7号(2018/12/05、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に、多賀谷参考人の先ほどの御意見、一点だけ確認をさせていただきたいんですけれども。私が伺った限りで、これまでの技能実習制度の問題点として、転職の自由や一時帰国ができないという点をお挙げになって、そういう下で実習先に縛り付けるというそういう仕組みが、今大きな問題になっている失踪ということの原因にもなっているのではないのかと、そうした御指摘だったということでよろしいですか。
【次の発言】 その認識が、恐らく高谷参考人、斉藤参考人は共通するものがあるんだと思うんですけれども、そうした技能実習生を移……

第197回国会 法務委員会 第8号(2018/12/06、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、大臣にお尋ねしますが、失踪実習生の聴き取り票を野党が分析をしたという中で明らかになった違反事例について、大臣が、入管始めとした当局に指示をしたとおっしゃる徹底的な反面調査、これについて、今日午前中、元榮議員の質問の中で、来年三月末までに公表するという御答弁がありました。私、改めて、この反面調査を行うというこの調査が何を対象とするのか、ここについて確認をしたいと思います。
【次の発言】 この実習生の失踪した方々からの聴き取り票を、ベトナムからおいでになった方について抽出をしてみました。そうすると、重複を除く二千八百七十人分のうち千六十一名……

第197回国会 予算委員会 第2号(2018/11/07、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  九州電力の太陽光発電出力抑制問題についてお尋ねをしたいと思います。  先週末も九州は快晴で、絶好の行楽日和でした。太陽光発電所にとっては稼ぎどきだったわけですが、ところが九州電力は、十月十三日以来、毎週末のようにせっかくの太陽光発電を送配電網から切断する出力抑制を繰り返して、十一月三日、四日は風力発電も止められました。全国で初めてのことです。  お配りをしている資料の一枚目はその概要を九電が公表した資料ですけれども、御覧のようにこれまでの六日間で再エネの抑制分は計四百七十八万キロワットに上ります。世耕大臣、これは何世帯分に相当する量ですか。

第198回国会 決算委員会 第2号(2019/04/04、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  下関北九州道路構想をめぐる塚田国土交通副大臣発言について、西日本新聞の四月二日の夕刊をパネルにいたしました。(資料提示)御覧のとおり、「安倍・麻生氏の意向忖度 利益誘導認める」と。地の記事には、塚田さんが、私は物分かりがいい、すぐそんたくすると話した、さらに、私は筋金入りの麻生派だとも強調したと。次は昨日の朝刊ですけれども、福岡県知事選は自民党分裂の選挙です。塚田副大臣が麻生派候補の集会で必勝鉢巻きを締めて演説をしておられるという写真ですね。副大臣は昨日から、事実と異なる発言などと釈明をしますが、丸ごと否定するには、これ余りにもリアルな発言で……

第198回国会 決算委員会 第5号(2019/04/22、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣も、また委員会の皆さんも大変お疲れさまでございます。  昨日、後半戦の投票日を迎えました今度の一斉地方選挙でも、被災地で多くの被災者の皆さんが生活再建に懸命な努力をされながら、やっぱり大きな困難にぶつかっているということを皆さんお感じになられたんではないかと思います。これまでの枠を超えて、そうした被災者の皆さんの要求に本当に応えて実現をしていくという政治の責任が問われているのではないかと私は思うんですが。  その下で、資料をお配りいたしましたが、昨年七月の西日本豪雨から十か月がたとうとしています。その中で、まず、皆さんよく御存じかと思いま……

第198回国会 決算委員会 第6号(2019/05/13、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  建設アスベスト対策と被害者救済についてお尋ねしたいと思います。  まず、厚生労働大臣の基本認識を二点伺いたいと思うんですが、一つはアスベスト公害というべき問題だということなんですね。二〇〇五年に株式会社クボタ尼崎工場で、従業員と工場周辺住民に中皮腫などのアスベスト関連疾患による死者、重大な健康被害が発生したクボタ・ショック以来、アスベスト問題は深刻な社会問題となり続けています。  お配りした資料の一枚目は、首都圏建設アスベスト訴訟統一本部の作っておられるパンフレットから、「アスベスト被害は、工場から建設現場、そして地域住民へと広がっています」……

第198回国会 決算委員会 第8号(2019/05/22、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、水俣病問題について、全ての被害者を救済する国の責任について、今日、大臣にお尋ねしたいと思います。  水俣病は、御存じのとおり、公害病の原点ですが、いまだに被害者が救済をされないという中で、今日質問をさせていただくに当たって、解決を見ずに亡くなられた被害者、患者の皆さんの御冥福を心からお祈りを申し上げるとともに、なお現在苦しんでおられる多くの、そして全ての被害者の皆さんにお見舞いを申し上げたいと思います。  まず、環境大臣の基本認識をお尋ねしたいと思うんですけれども、今年の二月八日付けで原田大臣宛てに、水俣病被害者・支援者連絡会、この団体……

第198回国会 決算委員会 第9号(2019/06/03、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、イージス・アショアの配備問題についてお尋ねをしたいと思います。  この間、防衛省が適地調査というのを行ってこられました。その結果について、原田防衛副大臣が、五月の二十七日に秋田県、二十八日に山口県を訪ねまして、地域住民の健康などに影響はないなどと報告をし、秋田市の陸上自衛隊新屋演習場、そして山口県萩市、阿武町のむつみ演習場を配備先とすることに理解を求めたという経過があります。この件について、毎日新聞が例えば「秋田・山口 反発なお」と大きな見出しで報道しておりますし、阿武町長は、地元の理解とは何ぞやということが欠落していると、改めて厳し……

第198回国会 決算委員会 第10号(2019/06/10、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一七年度一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書、政府関係機関決算書の是認に反対、内閣に対する警告及び決算審査措置要求決議案をそれぞれ決議することに賛成、国有財産増減及び現在額総計算書是認に反対、国有財産無償貸付状況総計算書の是認には賛成する立場から討論を行います。  本決算の反対の理由の第一は、間違ったアベノミクスの行き詰まりのしわ寄せを国民に押し付け、暮らしを痛め付けた点です。  一七年度予算審議でも、安倍総理は全国津々浦々で好循環が生まれていますと言いましたが、既に当時、労働者の平均賃金は、安倍政権発足後、実質……

第198回国会 法務委員会 第3号(2019/03/12、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  外国人技能実習生の失踪問題について今日はお尋ねをしたいと思います。  技能実習生が劣悪な労働条件でも従順に働く労働力として使い続けられて、その下で深刻な人権侵害が引き起こされてきたということは、昨年の入管法改定案の衆参国会審議、あるいは国会内外のメディアも含めた実態が報じられるという中で、多くの国民の皆さんの共通する認識になってきていると思います。  今日午前中、大臣も外国人の方々が増えているという趣旨の御答弁をされましたが、国民の体感、実感としても、技能実習生やあるいは出稼ぎ留学の外国人の皆さんと日常の生活の中で触れ合うという機会はたくさん……

第198回国会 法務委員会 第4号(2019/03/20、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  外国人労働者受入れ問題についてお尋ねをいたしますが、失踪実習生の実態調査とその総括、そして、権利回復ができないまま技能実習生からの移行である特定技能一による四月からの受入れ拡大はあり得ないと繰り返し申し上げてまいりました。ところが、政府は、三月十二日の法務委員会で、PT調査の内容も昨年下半期の失踪実習生の数も三月末まで明らかにできないと、九割はうまくいっているという大臣の認識も変わらないなどと言って押し通そうとしておられるわけですね。政府のそうした硬直した姿勢の下で、現場では実習生への深刻な権利侵害が続いております。  そこで、まず、長野県諏……

第198回国会 法務委員会 第5号(2019/04/09、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  外国人労働者問題について、三月二十日のこの委員会の質問で、お手元にお配りしていますが、長野県のK協同組合と今回も申し上げておきますけれども、ここが監理団体になって金属加工の技能実習として受け入れられているはずの実習生が、ペット飼育、餌やりや掃除を朝から夜まで、あるいは休日もさせられていたと。その実習生たちが社長に激しい声でどなられ続けているというこの問題について取り上げまして、私の質問は三月二十日でしたけれども、四月の一日にはNHKがニュース9で、この社長の激しい暴言、パワハラの様子について放送もいたしました。出入国在留管理庁が発足をして、先……

第198回国会 法務委員会 第6号(2019/04/11、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今回の両法の改正は長い間の関係者の皆さんの要望が実ったものでありまして、関係の皆さんに心から敬意をまず申し上げたいと思います。  まず大臣にお尋ねをしたいと思うんですけれども、今日も様々出ておりますけれども、司法書士さんは登記や相続の専門家と。ですが、それにとどまらず、広くホームローヤーとして大変重要な役割を果たしておられると思います。そのことが、簡裁代理権だったり、あるいは成年後見人就任の最も大きな担い手という形で表れているのだと思うんですね。特に司法過疎と言われるような地域で、もう町の唯一の法律家というような方々に私も随分出会ってまいりま……

第198回国会 法務委員会 第7号(2019/04/16、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、三月二十八日に法務省が公表いたしました技能実習制度の運用に関するプロジェクトチームの調査・検討結果という報告について、大臣に基本点をただしておきたいと思います。  お手元に資料をお配りをいたしました。最初の二枚が法務省の概要ですけれども、この報告は、一般紙においては、例えば、失踪実習生七百二十一人に対し不正疑いとか、ずさん運用七百五十九人というふうに見出しで報じられているわけですね。  これは、対象とされた失踪技能実習生五千二百十八人のうち七百五十九人というのは、既に不正行為措置済みであったものも加えた数字ということなわけですが、これ……

第198回国会 法務委員会 第8号(2019/04/18、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、裁判所職員の定員を抜本的に増員すべきだと一貫して求めてまいりました。  最高裁は、政府の定員合理化計画に協力するのだということで、二%掛ける五年、つまり一〇%、この定員削減を現に行ってまいりまして、今日取り上げますのは、資料一枚目にお配りいたしましたが、裁判所の運転手さんが一体どんな状況になっているかということなんです。少年事件を取り扱っている家庭裁判所の所在地ごとに自動車運転手さんの配置状況がどうなっているか、最高裁に資料をいただきました。  御覧のとおり、これ全国で百五十二庁あるんですが、うち半数に上る七十二庁において運転手の配置が……

第198回国会 法務委員会 第9号(2019/04/23、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  立憲民主党の有田理事に続きまして、特定技能外国人の原発労働についてお尋ねをいたします。  先ほども御紹介がありましたけれども、四月十八日の朝日新聞の記事をお手元にお配りいたしました。「原発に特定技能外国人」と、「東京電力が、廃炉作業の続く福島第一原発などの現場作業に受け入れることを決めたことが分かった。三月二十八日の会議で、元請けなど数十社に周知した。」という報道に、大変怒りと、そして驚きを覚えたわけですね。この記事を見て、恐らく多くの方々が、福島の収束、そして廃炉の作業の困難さ、そして被曝労働の実態ということを思い浮かべられたのではないかと……

第198回国会 法務委員会 第10号(2019/04/25、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日も先ほど国民民主党の櫻井先生の質疑でも焦点になっていましたけれども、養育費の履行の確保というのは、これ、子の福祉のために必要不可欠、極めて重要なものだと。とりわけ、近年一人親世帯の生きづらさとか、その下で、貧困あるいは虐待というような問題がこれからの子供たちの福祉にとって本当に重要な社会問題にもなってくる中で、今回の改正において、これからの手続を担っていく担い手、特に家庭裁判所の果たすべき役割というのは私とても大きいと思いますので、今日、その点についてお尋ねしたいと思います。  最高裁家庭局から資料をいただいて、家庭裁判所の調停事件におい……

第198回国会 法務委員会 第11号(2019/05/09、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、養育費の履行確保の問題についてお尋ねをしたいと思います。  前回の参考人質疑は、今日も他の委員も取り上げられました元家裁調査官の伊藤さん始め、松下先生、それから今津先生とお話をお伺いして、問題を、子の福祉、子の権利という原点に立って、これを理念として捉え直さなきゃいけないという意味で、とても貴重な質疑を行うことができたなと思います。  そこで、民事局長に、ちょっと通告していなかったんですけれども、この参考人質疑で、法制審もお務めになった松下参考人は、研究者なので自戒を込めて言えば、民事の問題だったから理論的にこうしかないという思考停止を……

第198回国会 法務委員会 第12号(2019/05/14、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、与野党を超えてこれまでの質疑を聞いて、質疑といいますか、与野党を超えた質問に対する法務省、政府の答弁を聞いておりまして、技能実習生の失踪というこの事態に対する感覚が麻痺しておられるのではないのかと、そのことをちょっと痛感しているものですから、通告をしておりませんが、長官にまず認識をお尋ねしたいと思うんです。  今回の報告において、失踪率という概念まで持ち出して今の制度やその運用を少しでも正当化しようというその感覚そのものが私は根本から間違っていると思うんですよね。  そこで、確認ですけれども、失踪者数の推移を見ますと、平成二十七年に五千……

第198回国会 法務委員会 第13号(2019/05/16、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  所有者不明土地問題によって不動産の表示及び不動産に関する権利を公示するという不動産登記の機能が問われているという問題において、登記簿から真の所有者が探索できない実態を適切に解消していく、その任務を新たに登記官に担ってもらおうということが今回の法案の大きな柱ということになるんだと思うんです。  そこで大切になるのが、探索の対象にする土地の選定をどうするのかというプロセス、手順と基準、これを明確にするということだと思うんですね。言い換えると、透明性、公平性を確保するということだと思います。これは、今日も議論があっているような公共事業だったり、ある……

第198回国会 法務委員会 第14号(2019/05/21、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  五月十四日、その前は四月の二十三日に、原発構内での特定技能一の作業についてお尋ねをしましたが、東電福島第一原発事故の収束、そして除染も含めて、三たびお尋ねをしたいと思います。  前回、経産省の製造三分野について、原子炉内部に留置されている汚染物質の除去などの作業に特定技能外国人を従事させることは想定をしておりませんと答弁をする一方で、原発構内におきましては様々な作業があり得ますので、特定技能外国人が原発構内で従事することの可否については一概に申し上げられない、個々の事案については出入国在留管理庁が個別に審査することになると経産省は答弁をされま……

第198回国会 法務委員会 第15号(2019/05/23、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず大臣に、戸籍についての基本的な捉え方についてお尋ねをいたしますが、これまでも質問がありましたけれども、戸籍というのは個人の出自あるいは身分関係のあらゆる情報の集積でありまして、だからこそプライバシーの塊なんですね。これが不当に取得されたり偽装されたりするという危険性があるからこそ、例えば平成十九年の戸籍法改正で公開制度を見直しました。また、戸籍の記載の真実性の担保のために幾つかの改定もあって、そうした取組をしてきた根本には、戦前の家制度、あるいは先ほど壬申戸籍のお話もありましたけれども、そうした時代ではなくて、日本国憲法の下で戸籍と家族の……

第198回国会 法務委員会 第17号(2019/06/04、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず大臣に、新しい社会的養育ビジョンとこの本改正との関係についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、平成二十九年の八月二日に、厚生労働省の所管でこの養育ビジョンが策定をされました。この中で特別養子縁組がどう位置付けられているかということを説明資料をそのまま読みますと、「家庭養育優先の理念を規定し、実親による養育が困難であれば、特別養子縁組による永続的解決(パーマネンシー保障)や里親による養育を推進する」などとなっておりまして、この文章だけ見ると、何だか特別養子縁組の要件拡大が決め手であるかのようなふうにも読めるわけです。  ですけれども、実際……

第198回国会 法務委員会 第18号(2019/06/06、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本法案の審議もいよいよ大詰めになっておりまして、今日は、前回の質疑に続いて、改めて、本改正の上限年齢の引上げによってどのようなケースで特別養子縁組を成立させ得るということになるのかについてお尋ねをしていきたいと思います。  前回、最高裁家庭局長との議論が少し時間が足りなかったところもありまして、まず家庭局長にお尋ねしたいと思うんですが、お手元にお配りいたしましたのは、前回の質疑の最後に御紹介した、最高裁が平成二十八年四月から平成二十九年の三月の特別養子縁組の成立の審判事件等の実情についてお調べになった資料です。  この資料にありますとおり、養……

第198回国会 予算委員会 第11号(2019/03/18、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  政府は、辺野古でも、そして本土の各地でも、民意に背を向けて米軍基地の増強、整備を推し進めております。米軍の空母艦載機は、厚木から山口県岩国基地に移駐を完了して一年になりますが、深夜一時過ぎまであるいは夜明け前から、周辺住民がこんなはずじゃなかった、戦争でも始まったのかとたまらず声を上げる爆音を傍若無人にまき散らし、十二月には高知沖で空中給油訓練中に墜落して六人が亡くなりました。  岩国基地は、米軍オスプレイの拠点にもされ、さらにF35Bも配備され、米軍嘉手納基地とともに極東最大級の出撃拠点に変貌させられています。今政府は、その空母艦載機が空母……


26期(2022/07/10〜)

第209回国会 議院運営委員会 閉会後第1号(2022/09/08、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  亡くなられた安倍元総理に御冥福を改めて心からお祈りを申し上げます。  岸田総理に伺います。  安倍元総理のみを特別扱いして国民多数の反対を押し切って国葬を強行することは、法の下の平等を求める憲法十四条に反することです。総理は、国葬の理由として安倍元総理の功績あるいは評価を挙げられています。その評価に大きく関わるのが、今大問題になっている統一協会の問題です。正体を隠して巧みに近づき、人々の資産を狙い、忌まわしい教義を強要して、霊感商法、そして高額献金で多くの人々の人生をめちゃくちゃにしてきたのが統一協会の卑劣な反社会的不法行為です。  大阪のあ……

第210回国会 議院運営委員会 第11号(2022/12/05、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この際、新疆ウイグル等における深刻な人権状況に対する決議について一言申し上げます。  香港での民主化を求める市民への弾圧や、新疆ウイグル自治区での少数民族への抑圧、強制収容を始めとした中国政府による人権侵害、抑圧は、世界人権宣言、国際人権規約、ウィーン宣言など、国際的な人権保障の取組に反するものです。  しかし、決議案では、これらの点が明らかではありません。当該国政府というだけでなく、中国政府による深刻な人権侵害に対する非難を明確にすべきです。  日本政府が、中国政府に対して、国際法に基づく冷静な外交批判によって人権侵害の是正を働きかけること……

第210回国会 議院運営委員会 第12号(2022/12/08、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  日本共産党を代表して、今からの本会議において、統一協会問題に係る被害者救済新法案、すなわち消費者契約法等改正案及び法人等による寄附の不当な勧誘の防止等に関する法律案の趣旨説明及び質疑を行おうという議事提案に断固反対の意見を申し上げます。  法案は、六日に衆議院本会議で審議入りし、衆議院消費者問題特別委員会で本日昼、修正、採決されたばかりです。先ほどの衆議院本会議に緊急上程され、本院に送付されたのは十三時四十二分のことです。本日朝から行われた衆議院における重要な議論についての速記録ももちろんありません。それをどうやって、この後十五時から本会議代……

第210回国会 議院運営委員会 閉会後第1号(2023/01/20、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、令和五年度参議院予算案に反対の意見を申し上げます。  その理由は、第一に、国会役員を特別扱いする特権的な委員長手当は廃止すべきであることです。  第二に、調査研究広報滞在費について、これは従前の文書通信交通滞在費が改定されたものですが、特に一九九三年当時、まともな議論もなく導入された滞在費について在京議員に対しても支給することは、国民から見て合理的説明は付きません。また、日割り支給を適用した二〇二二年四月の改定に当たって合意がなされたはずの従前の文通費の使途の実態を把握し、使途を明確にすること、その公表のルール作り、返納の在り方などについて速やかに議論……

第210回国会 災害対策特別委員会 第3号(2022/11/16、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私、今日は、甚大な被害からはや二年四か月が過ぎた二〇二〇年七月球磨川大水害からの生活再建について尋ねたいと思います。  十月、改めて人吉市、球磨村、相良村、五木村を訪ねてまいりましたけれども、家やお店が解体撤去されたままの更地があちこちに広がって、本当に痛々しいものがございます。  そうした下で、一枚目の資料に、内閣府からいただいた仮設住宅の関係の資料をお配りをいたしました。二枚目も同様ですけれども、つまり、十月末の時点で応急仮設団地が七市町村、二十四団地のうち二つがこの間解消されていますから、二十二団地、加えて、みなし仮設を含めて、ピーク時……

第210回国会 法務委員会 第2号(2022/10/27、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。大臣、お久しぶりでございます。  統一協会問題についてお尋ねをいたします。  政府は、先週、十月十七日の予算委員会質疑の中で、宗教法人法に基づく報告徴収・質問権の行使を年内にもと答弁し、それまでの後ろ向きの姿勢を一転させました。また、解散命令請求について、岸田総理自身がかたくなに民法の不法行為は入らないと繰り返してきた答弁を一夜にして変えて、資料をお配りしましたけれども、十九日、行為の組織性や悪質性、継続性などが明らかとなり、宗教法人法の要件に該当すると認められる場合には、民法の不法行為も入り得ると答弁するに至ったわけです。  そうした中、早速で……

第210回国会 法務委員会 第3号(2022/11/01、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、女性差別撤廃条約の選択議定書の速やかな批准について、大臣に、政府に強く求めたいと思うんですけれども、既に百八十九か国の批准国のうち、今年四月にモロッコが批准をして百十五か国になっているのがこの選択議定書なんですが、この間、地方議会において、資料、お配りしている二枚目ですけれども、批准を求める意見書がどんどん採択をされています。  とりわけ、二〇一九年に女性差別撤廃条約実現アクションという広範な女性運動あるいはNGOが集まっている運動が発足して以来、急速に伸びておりまして、次のページに全国の議会の名前を出していますけれども、九月までに百……

第210回国会 法務委員会 第5号(2022/11/10、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  大臣の昨晩の発言は、軽率な言動がないようにとか今後慎重になどで済む話ではない、法務大臣として不適格であると私は思います。  そこで伺いますけれども、大体、法務大臣というのは、朝、死刑の判こを押しまして、それで昼のニュースのトップになるというのはそういうときだけという地味な役職という、その発言部分についてですが、今朝の記者とのやり取りの中で、大臣はその真意を説明するというくだりで、法務大臣があの光が当たるような形でニュースのトップニュースになるというのはそういうときぐらいだと述べておられます。  この光が当たるような形でトップニュースになる。大……

第210回国会 法務委員会 第7号(2022/11/17、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。齋藤大臣、どうぞよろしくお願いいたします。  所信をお伺いしたいと思います。  一週間前のこの委員会で、葉梨前大臣の、朝、死刑の判こ押しまして、昼のトップニュースになるというのはそういうときだけという地味な役職などという発言に問われたのは、死刑執行の決裁の重みと倫理でした。  刑事訴訟法第四百七十五条一項は、「死刑の執行は、法務大臣の命令による。」と定めています。国家として生命を剥奪する命令を大臣が決裁すると。この文書のひな形の提出を求めて提出いただいたのが一枚目の資料です。  刑事局長、この起案者や決裁者、この決裁の流れというのを御説明いただけ……

第210回国会 法務委員会 第8号(2022/11/22、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  十一月十八日に発見された東京入管収容中の五十代のイタリア人男性が死亡された事件についてお尋ねをします。  入管にまずお尋ねいたしますけれども、改めて、どのように亡くなられたんでしょうか。
【次の発言】 先ほど来の質疑で、天井からつるされているテレビの、天井のコンセントにつながっているテレビの電源コード、電気コードを引き裂いたという表現をされているんですけれども、かなり高い位置にあると思うんですが、踏み台になるようなものが居室にあるのか、加えて、手で引きちぎったということなのか、その点はいかがですか。

第210回国会 法務委員会 第9号(2022/12/06、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、今回の嫡出推定の見直しで無戸籍者をなくせるのかということについてお尋ねをしたいと思います。  資料一枚目は、政府が平成二十六年夏から調査を始めた無戸籍者の数等についての政府資料です。御覧のとおり、以来、累計で四千三百二十八人、うち解消された者が三千五百三十五人、けれど、なお七百九十三人の無戸籍者が把握をされているというのが二〇二二年、令和四年十一月十日現在の状況なんですね。  これちょっと遡って確認をしたいと思うんですけれども、初めて私がこの資料を拝見したのは平成二十七年のときでしたけれども、二〇一五年、この三月十日時点で把握されていた……

第210回国会 法務委員会 第10号(2022/12/08、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、国籍法三条の改正問題についてお尋ねをいたします。  前回の私の最後の、質疑の最後の部分で確認をしましたけれども、二〇〇八年以来の法務省の運用、これ、従前からの確立した規律に基づくという御答弁になっているんですが、その運用によって遡って国籍が失われた者の件数、あるいは出国の有無、そうした方の在留資格がどうなったか、帰化がどうなったかなどの実情が統計的には把握されてこなかったということ、そして、入管庁においては退去強制手続ということになるんですけれども、この退去強制手続に係る者が遡って国籍を失った者なのかどうかと、その点に留意したどんな取扱……

第211回国会 議院運営委員会 第3号(2023/01/26、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  田中参考人、御苦労さまでございます。  まず、補正予算の在り方について。  この間、本来、本予算編成後、特に緊要となった経費についてのみ認められるべき補正予算の規模が巨額になって、当初予算からその様相が大きく変わるということが繰り返されているわけですけれども、四年間検査官をお務めになられて、参考人のこの問題についての、この問題についてどうお考えになっておられるか、まず伺います。
【次の発言】 大変大きな問題を抱えているということも今のお話からも分かるんですけれども、続けて、予備費の問題についてお尋ねをしたいと思うんですけれども。  憲法八十三……

第211回国会 議院運営委員会 第6号(2023/02/21、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。挽参考人、どうぞよろしくお願いいたします。  民間の取引と大きく違って、国の会計検査に、まあ特異といいますか、なのが、軍事費、防衛費の検査だと思うんですね。とりわけ政府が大軍拡を進める、踏み出していくという中で、米国による対外有償軍事援助の問題について少し伺いたいと思うんですけれども、この軍事援助、FMSというものについては、先ほども少し触れられましたけれども、会計検査の上で大きな問題になってきました。  米国政府が外国に対して兵器などを有償で提供するわけですが、米国の武器輸出管理法というものに基づいていて、アメリカの安全保障を強化するということ……

第211回国会 議院運営委員会 第8号(2023/02/27、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  これまでの質疑も踏まえて、異次元の金融緩和政策の反省と転換について植田候補の姿勢をお聞かせいただきたいと思います。  異次元の金融緩和は、アベノミクスの第一の矢として続けられてきました。十年前、復活した安倍政権が、デフレこそ日本経済最大の問題、デフレの原因は金融政策、大胆な金融緩和をやれば克服できると唱えて量的・質的金融緩和が開始された当時から、我が党は、世界で異常な日本経済の長期停滞の原因は賃金引下げと物価下落の悪循環と指摘をし、政府が進める低賃金で不安定な非正規雇用の拡大をやめよと主張してまいりました。二〇……

第211回国会 議院運営委員会 第9号(2023/02/28、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  内田候補は、黒田総裁とずっと一緒に仕事をしてこられました。そこで、まず賃金についてお尋ねしたいと思うんですけれども、黒田総裁は、アベノミクスの当初、賃金が上昇せず物価だけが上昇するということは普通には起こらないと、商品やサービスの価格上昇により企業の売上げが伸び、収益が増加すれば、それに見合って労働者に支払われる賃金は増加すると、当然のように強調しておられました。ところが、十年たってもそうはなりませんでした。  黒田総裁、昨年秋になって、もう少し賃金のことをはっきり言うべきではなかったかというのはそのとおりだと……

第211回国会 議院運営委員会 第35号(2023/06/14、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいまの動議に断固反対し、衆議院から送付された性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案、衆議院第一三号について、内閣委員会への付託に反対する討論を申し上げます。  野党第一会派、立憲・社民の皆さんが出席しておられません。このように強引に数の力で委員会付託を強行する進め方そのものが、この数年にわたる超党派の議論をなきものにする無節操ぶりであり、最も後れを取っているのが国会ではないかとの世論の批判を免れないものだと思います。本法案は、内閣委員会に付託せず、廃案とすべきであります。  LGBT理解増進法案は、元々……

第211回国会 議院運営委員会 第37号(2023/06/21、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  私は、会派を代表して、衆議院提案の歳費法及び裁判官弾劾法の一部改正案に賛成の立場から意見を述べます。  本改正案は、同法が定める議会雑費、国会開会中一日六千円のいわゆる委員長手当の支給対象から、各議院の常任委員長、特別委員長、参議院調査会、憲法審査会、情報審査会の各会長、裁判官訴追委員会委員長、裁判官弾劾裁判所裁判長を除外するものです。  委員長手当は国会役員を特別扱いする特権的な制度であり、我が党は廃止を一貫して求めてきました。廃止は当然のことです。本改正案は委員長手当に特化して廃止するもので、議長らの手当は引き続き支給されることとなりますが、委員……

第211回国会 決算委員会 第8号(2023/05/15、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。加藤大臣、お久しぶりでございます。  今日は、広島、長崎原爆の黒い雨について質問したいと思います。  原爆は一瞬のうちに広島、長崎を壊滅させ、原爆放射線の被曝は戦後七十八年たっても被爆者を苦しめ続けるという、人類と共存できない非人道的な障害をもたらしています。  原爆資料館にも展示されているように、体の外からの外部被曝とともに、黒い雨や灰などの放射性降下物による残留放射能を吸い込んだり、汚染された水や食べ物を取り込んだりして体の中から被曝する内部被曝があるということは、言わば唯一の戦争被爆国である我が国が世界に発信し、最低限共有すべき事実ではない……

第211回国会 災害対策特別委員会 第3号(2023/04/14、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  二〇二〇年七月に発災した令和二年九州豪雨では、筑後川流域も甚大な被害を被りました。今度の七月で三年になるわけですけれども、再開された温泉、旅館などは、是非、これからいい季節になっていきますから、お客さんたくさん来てもらえるように、先生方も是非、いい温泉ですから来てください。なんですが、なかなか、なお復興の途上というところがございます。  その中で、まず大分県日田市の天ケ瀬温泉旅館街が本当にむごい被害を被った天ケ瀬の地域についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、国土交通省に玖珠川の河川改修事業について資料をいただいて、お手元にお配りをしていま……

第211回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(2023/08/17、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今夏の梅雨前線と台風六号、七号は、線状降水帯などによってまたも各地で過去最大雨量を更新する大雨をもたらし、人命を含む甚大な被害となりました。  この一枚目の資料は久留米市田主丸町の千之尾川の土石流の現場ですけれども、ここでお一人が亡くなられ、そして幾人もの方が重傷と今闘っていらっしゃいます。御覧のとおり、多くの住まいが跡形もなくなってしまっています。痛恨の思いがいたします。私たちがすべきは、まず、自力では到底できない生活基盤の再建のためにあらゆる支援を尽くすということだと思うんですね。  この千之尾川の東側の谷になるんですが、森山川という谷で……

第211回国会 法務委員会 第2号(2023/03/09、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨日は国際女性デーでした。日本で初めて国際女性デーが開催されたのは百年前の一九二三年、戦争に向かう暗黒社会の中、女性と子供たちは家父長制の下で戸主に従属する無権利者とされ、参政権も認められませんでした。当時の集会は僅か四十分で解散させられたというのですけれども、翻って今日、ジェンダー平等に向かう日本社会のエネルギーの大きさに感慨といいますか、私、わくわくするような思いがいたします。  そこで、法務大臣にお尋ねをいたしますけれども、同性カップルをめぐる、隣に住んでいたら嫌だ、見るのも嫌だなどとした首相補佐官の差別発言を受け、同性愛差別に反対し、……

第211回国会 法務委員会 第3号(2023/03/17、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨年、超党派の議員立法で、女性支援法、困難な問題を抱える女性への支援に関する法律が成立いたしました。  その趣旨について、提案者の公明党、山本香苗議員は、居場所がなく家出した若年女性、性虐待、性的搾取の被害者、家庭関係の破綻、生活困窮などの困難な問題を抱える女性に対して、売春防止法を根拠とする従来の枠組みから脱却し、ニーズに応じた新たな女性支援の枠組みを構築することが強く求められていると強調し、基本理念として、困難な問題を抱える女性が、それぞれの意思が尊重されながら最適な支援を受けられるようにすることにより、その福祉が増進されるよう多様な支援……

第211回国会 法務委員会 第4号(2023/04/04、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、袴田再審事件と証拠開示についてお尋ねしたいと思います。  袴田事件は、五十七年前、私がまだ二歳のとき、一九六六年に静岡市のみそ製造会社の専務さん一家四名が殺害された強盗殺人事件です。  静岡県警は、被疑者として袴田巌さんを逮捕、勾留し、連日長時間の取調べで自白させようと躍起になりました。ですが、袴田さんは一貫してやっていないと否定され、その肉声が、警察がひそかに録音していた録音テープの中に、取調べ室の中での不当な人権侵害の様子と併せて残されています。このテープも再審請求審でようやく開示されました。  不当に起訴された袴田さんが無罪を求……

第211回国会 法務委員会 第5号(2023/04/06、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  裁判所職員の定員についてお尋ねをいたします。  裁判手続のデジタル化について、システム構築だとかハードウエアの取得費用などの経費は、補正予算で前倒しされた分も含めて概算要求の六十七億円は確保されました。  ところが、資料一枚目を御覧いただきたいと思いますが、裁判所の定員等の推移について最高裁に作っていただいている資料です。御覧のとおり、裁判所職員については、この六年で百三十九名、令和三年度からの三年は、概算要求ではプラス・マイナス・ゼロのはずなのに、十七名、二十六名、三十一名と減員をされています。  そこでお尋ねをしますけれども、その下で今年……

第211回国会 法務委員会 第6号(2023/04/11、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四月四日の質疑に続いて、まず警察庁にお尋ねしたいと思います。  お配りをしている資料の五枚目ですけれども、滋賀県の湖東病院事件という再審無罪事件についてです。  この事件は、この記事にもありますように、二〇〇三年に病院で患者さんが死亡され、殺人罪で元看護助手の西山さんが懲役十二年とされて服役をされたが、後に捜査段階での自白には信用性と任意性がないとして無罪判決が言い渡された事件です。  この再審無罪事件についても、検察は、徹底して再審開始決定を抗告あるいは特別抗告をされ、争われた事件なんですが、警察庁にお尋ねしたいのは、被告人に有利な方向、つ……

第211回国会 法務委員会 第7号(2023/04/13、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、最高裁から御提出をいただいた民事訴訟手続のデジタル化に係る業務仕様書を抜粋して皆さんにお配りをさせていただいています。  三枚目、御覧いただければお分かりですが、ちょっとそのまま読みます。本業務は、第二次開発のうち、令和六年十一月の稼働を目指すe提出、e記録管理について、アプリケーションの設計、開発、移行及びクラウド基盤の構築、運用保守並びに既存のデータセンターとクラウド基盤の間を接続するネットワーク導入及び本システムの稼働に必要となるハードウエア(最高裁判所のWAN拠点に設置するネットワーク終端装置等を想定)、ソフトウエアの賃貸借保守……

第211回国会 法務委員会 第8号(2023/04/18、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨日、法務省が編集したウィシュマさん死亡に係る七時間分のビデオを拝見をいたしました。私は、収容した外国人を一人の対等な人間として扱わない収容行政に激しい悲しみと怒りを感じて、メモを取る以外は身動きができない思いをいたしました。  そこで、資料一枚目、お配りをしていますけれども、法務委員会調査室にまとめていただいた二〇〇七年以降入管施設内で発生した死亡事案という表ですけれども、まず、入管に確認します。これは、記載されている事実も含めて、これ確認できますか。加えて、これで全てでしょうか。

第211回国会 法務委員会 第9号(2023/04/20、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、法案について民事局長に二問お尋ねしたいと思います。  第一問は、仲裁制度というのは、当事者の私的自治によって裁判を受ける権利を制約する面を持っております。先ほども少し質疑がございました。したがって、当事者間に紛争が起こったときに、仲裁に委ねましょうという合意、仲裁合意と呼びますけれども、これが仮に本意に基づいてなされなければ重大な権利侵害が起こりかねないわけです。二十年前、二〇〇三年の本法の審議の中で、この点は相当な議論になりました。  そこで、確認をしたいと思うんですけれども、例えば、取引上の力関係に圧倒的な差があるとか、あるいは威迫……

第211回国会 法務委員会 第10号(2023/04/25、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  昨日、皆さんと御一緒に名古屋入管を訪ねて、ウィシュマさんが最期の苦しい時間を過ごして亡くなられた単独室に立たせていただいて、大変深く胸が痛みました。  そこで、まず入管に尋ねますけれども、ウィシュマさんの急激な体調悪化と、その下で二月の十五日に仮放免が不許可にされます。その後、二十二日以降のこの単独室でのビデオというのは私たちも拝見をしたわけですが、このウィシュマさんの体調悪化、急激な衰弱と収容の関係ということについてどうお考えですか。
【次の発言】 入管局の時代も含めて、この入管の裁量によって上限のない、無期限ということもよく言われますけれ……

第211回国会 法務委員会 第11号(2023/04/27、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、刑事訴訟における被害者や事件関係者の個人特定事項の秘匿の問題についてお尋ねをしたいと思います。  まず大臣に、現行法の下での運用の意義あるいは趣旨について先に確認させていただきたいと思うんですけれども、お手元に、まだ大臣のところには届いていないみたいですが、法務省、ああ、それですね。法務省といいますか、検察庁で今年の三月に発行ということですけれども、「犯罪被害者の方々へ」という、「被害者保護と支援のための制度について」というパンフレットから一ページ抜かせていただきました。  というのは、犯罪被害者をかつて証拠としてしか扱わない、だから……

第211回国会 法務委員会 第12号(2023/05/09、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案の質疑に入る前に一問入管にお尋ねしたいと思うんですが、ウィシュマさんの事件に関する監視ビデオを昨日当委員会で、二回目といいますか、前回一回目は七時間の法務省が編集したビデオ、そして昨日は裁判所に証拠提出をされた五時間のビデオを閲覧をいたしました。  まず、入管に確認をしたいのは、最後ウィシュマさんが亡くなられる三月六日の十四時七分頃から十四時十二分頃にかけてのビデオの中で、ウィシュマさんはあおむけで寝たまま右側に首をかしげた形で、呼びかけにも全く反応しないと。体をたたかれたりしても反応がないと。そういう中で、看守職員が体を触るわけですけれ……

第211回国会 法務委員会 第13号(2023/05/11、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、入管庁がしきりにおっしゃっている送還忌避者という言葉についてお尋ねをしたいと思っております。  今般の内閣提出の入管あるいは難民認定に関する法案の立法趣旨といいますか、法案説明でも、令和三年末時点で送還忌避者が累計三千二百二十四人という数字がよく紹介をされているわけですけれども、これはそもそも何をもって送還忌避者というんですか。
【次の発言】 令和二年六月に収容・送還に関する専門部会の報告書が出ておりますけれども、そこでは、入国警備官が面接をして事情を聴取した際に、本人が帰国希望の意思を示すか退去を拒む意思を示すかにより判断していると……

第211回国会 法務委員会 第14号(2023/05/16、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  通告順を変えますが、先ほど維新の会の梅村みずほ議員が言及をされた梅村議員に届けられたという質問書の名義人、弁護士三人の名前を挙げられましたが、この三人は、ウィシュマさん遺族の代理人弁護団として梅村議員に質問を出していると聞いております。  ちなみに、本会議場においてウィシュマさんの御遺族が遺影を持って傍聴されるということは、事前の議院運営委員会の理事会において確認をされたことで、私は日本共産党会派の議員にはきちんと報告をしております。  いずれにしても、先ほど梅村議員がるる述べられた発言は、事実あるいは証拠に基づかない臆測の部分が極めて多くあ……

第211回国会 法務委員会 第15号(2023/05/18、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日午前中、福島みずほ議員が質問冒頭に御紹介をなされたように、ウィシュマさんの御遺族は、午前中傍聴されましたが、午後は傍聴には耐えられないと、また、弁護団として、更に冒涜されるかもしれない午後の質疑は傍聴させられないと、そうした判断で傍聴は今しておられません。  維新の梅村議員の国会での発言をめぐって、昨日、御遺族が弁護団とともに記者会見をされました。そこで、通告しておりませんが、大臣に御認識を伺いたいと思うんですけれども、御遺族は会見で、まずワヨミさんは、ビデオを見れば姉が病気だったのは明らか、あのビデオを見て姉が病気のふりをしていたと疑う……

第211回国会 法務委員会 第16号(2023/05/23、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の参考人の皆さん、本当に今日はありがとうございます。  まず、長澤参考人にお尋ねをしたいと思うんですが、献身的な支援に心から敬意を申し上げたいと思います。  貴重な仮放免者生活実態調査報告を委員の皆さんにお配りをいただきました。この中、拝見しますと、医療を受けられない仮放免者という、医療にアクセスできない、命が危険にさらされているという仮放免者の実態が伝わってくる思いがするんですけれども。  冒頭御紹介いただいたカメルーン人のマイさんの件について、調査室が委員に配っている資料の毎日新聞の記事によりますと、このカメルーン人、マイさんは、二回……

第211回国会 法務委員会 第17号(2023/05/25、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  皆さんありがとうございます。  まず、ラマザン参考人にお尋ねをいたしますが、先ほど意見陳述の御様子拝見をしていたんですけれど、お手元の原稿、日本語の原稿ですよね。
【次の発言】 遠目になんですけど、結構漢字、熟語交じりの原稿だし、私たちのまるで本会議での代表質問の演説のような、御自身の思いを訴えるお話だったと思いますし、こうして私たちの質問もとてもよく趣旨を受け止めて的確にお答えになっておられると思うんですけど、日本語というか、日本語とか日本社会とかいうのって、ラマザンさんにとってはどういうものですか。

第211回国会 法務委員会 第18号(2023/05/30、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  問題になっております難民審査参与員が関与する不服申立て手続について今日お尋ねしたいと思います。  議場の皆さんには配付をしている資料の一番最後に難民認定手続の概要をお配りをしておりますけれども、つまり、今からちょっと議論をするのは、入管が難民認定申請に対して不認定の処分をすると、これに対して、行政不服審査法に基づく不服申立て、審査請求と呼ばれますけれども、この審査請求の手続という場面なんですね。  まず、お配りをしていますが、今年の三月に大阪地裁で、ウガンダ人の、ウガンダ国籍のレズビアン当事者に対して難民認定を不認定にした、難民申請を不認定に……

第211回国会 法務委員会 第19号(2023/06/01、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、五月三十日の大臣の記者会見発言とその訂正についてお尋ねをしたいと思うんですけれども。  言い間違えたと、私のミスですと。もう午前中のその経緯についてはあえて繰り返しませんけれども、私にとっては、大臣の日頃のこうしたやり取りから考えると、にわかに信じ難いと、言い間違えたというのは、と思っていますが、要は、大臣、不可能と、不可能とおっしゃったと、そう訂正されたということだと思うんですよ。  もう一回、議場の皆さんにも何が問題なのかということをまず確認をしますけれども、柳瀬参与員は、二〇一九年の秋に行われた第七次出入国管理政策懇談会収容・送還……

第211回国会 法務委員会 第20号(2023/06/08、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  断固として、この委員会の審議終局は許されないし、政府案の強行採決は絶対に許されない。日本共産党を代表して、断固反対の討論を申し上げたいと思いますが、野党対案、一体どうなるんですか。  この参議院の法務委員会の審議で、野党対案も一括して審議をする中で、政府案の立法事実に、その、しかも根本部分に関わる重大な問題が次々と噴き上げているのに、それをそのままにして、蓋をして、大臣、いかにも憮然としておられるけれど、このまま終局、採決なんてあり得ない。先ほど委員長が職権で終局を宣言したこと自体が私は国会の自殺に等しいと思います。  数で決めてはならないこ……

第211回国会 法務委員会 第21号(2023/06/13、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  四人の参考人の皆さんの知見と、それからこれまでの取組に心から敬意を申し上げたいと思います。  島岡参考人が感無量というふうに冒頭表現をされたんですけれども、私、六年前の二〇一七年改正の参考人質疑、この同じ委員会室から考えたときに、隔世の感がするという思いがいたします。Springの山本潤さんが被害当事者としてフリーズの紹介をされた、御自身の体験を紹介をされたときに、やっぱり与野党超えて認識が全くずれていたんじゃないのかという思いは共有できたのではないかと思うんですね。  そこで、まず小西参考人にお尋ねしたいと思うんですが、法律がモデルとしてき……

第211回国会 法務委員会 第22号(2023/06/15、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、被害者等の聴取を録音、録画した記録媒体を伝聞例外とするという改正案に関わる議論の前提として、こども家庭庁に今日お越しいただいております。  お配りをしております資料の三枚目をまず御覧いただければと思うんですが、法務省から提出していただいております、これまで、つまり平成二十七年から令和三年に行われた聞き取り対象者、十八歳未満の年齢分布という表なんですけれども、これまでに実に九千二百五十五件の児童相談所、警察、検察による代表者聴取が行われているわけですね。対象になった子供さんたちの年齢をまず御覧いただきたいと思うんですが、一番幼い子は二歳で……

第211回国会 予算委員会 第12号(2023/03/22、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  安保三文書閣議決定と大軍拡に踏み出す中、政府は県営佐賀空港に自衛隊佐賀駐屯地を新設しようと躍起になっています。安倍政権が、二〇一四年、突如言い出したこの話は、県民にとってまさに寝耳に水でした。バルーンの飛ぶ平和な空にオスプレイは要らないと、この九年、反対の声はやみません。  そこで、大臣、私の質問に安倍総理は、二〇一五年の二月五日、九月十一日、二〇一六年の一月十九日と三度にわたって、地元の了解は得られていないと答弁をしてきました。そうですね。
【次の発言】 資料の二枚目に、佐賀空港建設に関する公害防止協定書を配付をいたしました。  御覧のとお……

第211回国会 予算委員会 第17号(2023/05/26、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  広島サミット首脳コミュニケでは、難民保護、難民及び避難民の人権や基本的自由の完全な尊重確保が再確認されました。  私は、我が国の出入国管理と難民行政について、総理の御認識をお尋ねしたいと思います。  総理、今日は傍聴席に、名古屋出入国在留管理局、名古屋入管で二年前亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの妹、ワヨミさんとポールニマさんが来られています。お二人から総理宛てのメッセージをお預かりしましたので、読ませていただきたいと思います。  内閣総理大臣岸田文雄様。  私たちは、二〇二一年三月六日に名古屋入管で死亡したウィシュマの妹です。  姉は、……

第212回国会 災害対策特別委員会 第3号(2023/11/17、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。松村大臣、どうも御苦労さまでございます。  まず、木造仮設住宅の恒久活用について大臣の御認識をお尋ねしたいと思うんですけれども、三年余りたちました二〇二〇年七月の九州豪雨の球磨川流域を中心とした被災者の住まいの再建に関してお手元に資料をお配りをしておりますが、熊本県は、被災者向けに整備した木造仮設住宅七百四十戸のうち四割に当たる約三百戸を恒久的な住宅として活用する方針を固めたということで、知事、蒲島知事が、木造住宅は屋根や土台もしっかりし、普通の住宅と変わらないと、これで生活再建のスピードアップにつながるという決意を語っていらっしゃるわけです。 ……

第212回国会 法務委員会 第2号(2023/11/09、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。小泉大臣、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、柿沢前副大臣の辞任について大臣にお尋ねしたいと思うんですけれども、十月三十一日の朝に電話をしたと、それから、参議院の予算委員会の休憩中のお昼過ぎ、面会を直接されたということなのですけれど、その際に、前副大臣は江東区長選挙において違法な有料ネット広告を区長に提案していたということを大筋認めていたのではないのでしょうか。
【次の発言】 先ほど来、この件について、国民、そして国会に不信感を与えてしまったという点を反省というかおわびというか、大臣はしておられるんですけれども、この不信感で済むかという、済……

第212回国会 法務委員会 第3号(2023/11/14、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  性犯罪をなくすために、今日は、直接、性犯罪者、加害者の指導に当たる保護観察の体制についてお尋ねをしたいと思います。  お手元に、保護局が取り組んでいる性犯罪者処遇プログラムのワークブックから私の方で主要な点を抜粋させていただきまして、お配りをしております。  大臣、もう既に御覧いただいているかと思うんですが、資料でいうと三枚目になるんですけれども、性加害につながりやすい認知というものがあるんですよね。前国会で不同意性交等罪を中心にした性刑法の改正が行われました。この参議院の法務委員会も、二〇一七年の前回の改正なども含めて、性暴力の被害者、性犯……

第212回国会 法務委員会 第4号(2023/11/16、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案に関連して、今日は、今法制審で議論されているいわゆる離婚後共同親権問題について、現行民法の子は親権に服するという条文をそのままにしたままでよいのかという点についてお尋ねしたいと思います。  法制審の諮問前に行われた家族法研究会の令和三年二月の報告書においては、親権の用語については、親の子に対する責任を強調する用語に置き換えることとし、親の責務、責任などの用語を候補としつつ、更に検討を進めてはどうかとされています。  民事局長、これはなぜだったんでしょうか。
【次の発言】 この親権という今の現行民法の用語についての歴史的な経過を私たちしっか……

第212回国会 法務委員会 第5号(2023/12/07、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、十二月一日の衆議院の法務委員会で自公国案の説明について、柴山発議者なんですけど、仮差押えによって全ての教団の財産を仮差押えする必要はない、少なくとも流出のおそれがあるものを必要な限度で押さえておけば、後に明らかになった場合に様々な被害者の権利を満たすことはこれは可能である、我々はそのための十全な財産流出、逸失防止措置をとっているという、こういう趣旨の御答弁をされておられまして、当時の与党案といいますか、今現在、送付されている法案について、一定の効果があることは分かります、なんですけど、十全な流出措置というここの意味がよく分からないんです……

第212回国会 法務委員会 第6号(2023/12/12、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回と、そして午前中の文教委員会との連合審査を通じて、遅くとも一九八〇年代以降のこの統一協会による被害の深さと広がりが極めて重大だということを議論をしてまいりました。  それを踏まえて、発議者にまずお尋ねしたいと思うんですけれども、解散命令請求に至った文化庁の説明文書を今もお配りしておりますが、そこには冒頭、解散命令事由に該当するかの判断に当たっては、法人の活動に係る十分な実態把握と具体的な証拠の積み上げが不可欠となりますと、このとおりだと思います。だからこそ、報告徴収・質問権の七回にわたる行使、それから、これまでの不法行為を認めた、あるいは……

第213回国会 災害対策特別委員会 第4号(2024/04/05、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  能登の被災者支援について、まず、なりわい再建補助金に関連しまして、上月経産副大臣においでいただきました。  申請に向けた相談が始まっているんですけれども、処分制限期間につきまして、地元中小企業金融機関の関係者から、あれは都会の人がつくったものだと、奥能登の実態に合わないという厳しい声が出ているんですね。  お手元にその説明会の資料から抜粋してお配りをしておりますけれども、御覧のとおり、木造の店舗の再建を援助するというときには二十二年の処分制限期間が掛かる。もし鉄筋コンクリートの事務所だと五十年掛かると。この間に仮に再建できた建物を処分するとい……

第213回国会 災害対策特別委員会 第6号(2024/06/07、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、松村防災担当大臣に、発災から丸五か月たちました能登半島地震の被災地の復旧の現状をどう捉えておられるかということからお尋ねをしたいと思うんですけれども、瓦れきの処理あるいは被災家屋の解体が進まず、生活となりわい再建の大きな障害となっているという下で、六月三日早朝、震度五強の地震が起こりました。  お手元に北國新聞をお配りしていますけれども、この地震で少なくとも六棟の二次倒壊が起こって、被災者の方の、とどめを刺されたという言葉が本当に胸が痛い思いがいたします。もちろん、倒壊が危険で緊急解体が再開をされるという状況にもなっているわけですけれど……

第213回国会 災害対策特別委員会 第7号(2024/06/19、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回六月七日のこの委員会で、特に公費解体の事務を中心に応援職員の派遣をというテーマで質問いたしました。馬場副大臣、総務省の馬場副大臣が、被災自治体の追加要望を含め調整を行っているということで、政府もとりわけ力を入れていただいているということは承知はしているんですけれども、その後、幾つか現場の自治体の実情についての取材の上での報道がありました。  例えば六月十二日のNHKのニュースによれば、輪島市で公費解体事務に関連して要望している職員さんの数が二十人と。これに対して実際に来ていただいている方が十一人。充足率という表現をもしするとしたら、まだ五……

第213回国会 法務委員会 第2号(2024/03/22、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は共同親権についてお尋ねをいたします。  大臣は所信表明で、離婚後共同親権を導入する民法改正案を、児童虐待防止施策と並べて、困難を抱える子供たちへの取組として位置付けられました。法案の説明資料でも、子の利益の実現に向けた父母の離婚後の子の養育に関する見直しについてというふうに題されているわけです。  そこで、これまでの離婚後単独親権を変えて離婚後共同親権を導入することがどのように子の利益の実現になるのか、まず大臣にお尋ねいたします。
【次の発言】 お手元の資料に、二枚目ですけれども、これも法務省の説明資料ですが、離婚後の子の養育の多様化を踏……

第213回国会 法務委員会 第3号(2024/04/02、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私も能登震災と外国人労働者の問題についてお尋ねをしたいと思うんですが、先週三月二十六日にこのテーマで関係大臣に認識を伺いまして、これから復旧それから復興に向かう上で外国人労働者がなくてはならないレギュラーメンバーだということは、認識は一致したと、共有できたと思うんです。一方で、政府は、能登震災が起こった一月一日に被災した技能実習生、特定技能外国人について、職種別、それから市町村別の実数、人数というのを三か月たって把握してこられませんでした。  入管庁に改めて聞きますけれども、先ほど清水議員が、この入管ないし実習機構が行ってきた影響調査について……

第213回国会 法務委員会 第4号(2024/04/04、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  法案のポンチ絵を一枚目にお配りしましたけれども、今回の法案、三十一人、裁判所職員の員数を減少すると。これは、昨年夏の概算要求の時点ではプラス・マイナス・ゼロでした。これ、何がどうなったかといいますと、最高裁の事務官を概算要求では五十一人プラスという要求をしていたのが、二十人という今回の法案になっているということなんですよね。  そこで、まず最高裁に、昨年夏の最高裁事務官五十一人増員と、これには根拠があったんでしょう。
【次の発言】 いや、何でそれを三十一人も減らせるんですか。裁判所にはといいますか、最高裁には独自に予算を確保していくという権限……

第213回国会 法務委員会 第5号(2024/04/09、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、家庭裁判所の調停、審判に子供自身がどう関われるかという問題についてお尋ねしたいと思います。  二〇一一年の家事事件手続法でこの問題というのは大変重要なものと位置付けられたわけですが、まず民事局長にお尋ねしますが、どのような意義を持つ、どんな定めでしょうか。
【次の発言】 今御答弁にあった、子供自身が親ではなく弁護士を手続代理人として選任するという、こういう手続について最高裁に資料をいただきました。二枚目の方ですけれども、未成年者、つまり子供の手続代理人が選任されたという件について、平成二十五年の一月以降、令和五年十二月までの十一年間の……

第213回国会 法務委員会 第6号(2024/04/11、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  ちょっと通告と順番を変えまして、まず警察庁にお尋ねをしたいと思いますけれども、お手元に今資料が配られておりますが、せんだって警察庁の方で取り組まれてこられた令和五年度犯罪被害類型別等調査の結果が公表をされました。新聞記事にありますように、犯罪被害補償八割受けずということで、まずお尋ねしたいと思いますのは、賠償や公的給付金など金銭的な補償を受けていない人が七九・九%に上るという、こうした結果が示されているわけです。  私も、実際、犯罪被害者が実質的に補償を受けられないでいるという実情については様々伺ってきましたけれども、実際にこうしたアンケート……

第213回国会 法務委員会 第7号(2024/04/18、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  離婚後共同親権と高校無償化、就学支援金のこの関係につきまして、おととい、四月十六日に盛山文部科学大臣が、共同親権で二人の親であれば、合算、親権者二名分の収入に基づいて判断を行うということに当然なるというふうにお述べになって、これが大きな衝撃を広げています。  そこで、文科省にお尋ねしますけれども、特に、合意のない、裁判所によって離婚後共同親権が定められた場合、文科省として、父母の離婚や高葛藤という下で、生徒、子供がどんな状況に置かれて、どのような経済的な苦境に立ち得るのか、どんな検討を行った上で出した結論なんでしょうか。

第213回国会 法務委員会 第8号(2024/04/25、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日、初回の議論を始めてみて、やっぱりこの法案というのは、親子関係と家族の在り方に関する戦後民法の根本に関わる改正なんだと、これを国民的合意のないまま押し切っては絶対にならないということを改めて強く思います。与党からも厳しい懸念が示されている、野党の問いに対して安心できる答弁が返ってきていないと。それが、この参議院の審議が、委員会審議が始まってなおそうなのかと私は率直に思います。  そうした下で、この法案で言う子の利益とは何なのかという問題について質問したいと思いますけれども、まず、こども家庭庁に伺いたいと思います。  さきの本会議で私は、日……

第213回国会 法務委員会 第9号(2024/05/07、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  皆さん、本当にありがとうございます。  まず、子連れ別居の適法性について実情を山崎参考人にお尋ねしたいなと思うんですが、二〇二一年の女性プラザ祭の講演録を読ませていただきました。別居する、子供を連れて別居するというのはなかなか決断できないことだということが御本人のお言葉で、まるで夜の海に飛び込むような感じという表現もされているんですが、山崎参考人御自身のこと、あるいはシェルターでの活動を通じて、この決断、なかなか決断できるものじゃないという、そうした状況、実情を教えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

第213回国会 法務委員会 第10号(2024/05/09、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  改めて、今日、大臣と民事局長の答弁を伺っていまして、やっぱりこの法案、この国会で採決をできるような状況ではないということを改めて思いますね。  通告外の問いから入って申し訳ないんですけれども、今、川合理事が聞かれていた支援策の合算問題、合算、親の収入を支援策の要件について合算するという件や、あるいは、先ほど、パスポートの問題始め親権者の同意権や関与と、様々な問題が議論されている件について、先ほど来、大臣、衆議院の附帯決議を強調されますよね。成立後、省庁連携すると。それで済まないという話でしょう。法務省主導で省庁協議すると言うけど、外務省は変え……

第213回国会 法務委員会 第13号(2024/05/23、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先週の連れ合いの他界に際しまして、佐々木委員長や山崎元議長を始め同僚委員の皆さん、また小泉大臣にも温かい心配りをいただき、心から感謝を申し上げます。皆さん、本当にありがとうございました。  今日は、官から民へといって小泉構造改革の中で推し進められた市場化テストによって、登記業務における官製ワーキングプアがつくり出されているという問題についてお尋ねをしたいと思います。  お手元に全国の法務局本局の地図をお配りをいたしましたけれども、この本局の下に支局、それから出張所などを含めて、全国あまねく三百九十九か所に法務局が所在をし、登記及びその証明など……

第213回国会 法務委員会 第14号(2024/05/28、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、永住者の法的地位について聞きます。  午前中、福島みずほ議員が大問題として取り上げられました在留カードの常時携帯義務、これはかつて外国人登録証の常時携帯義務でしたが、これが平和条約に基づく特別永住者に対して廃止されたという改正も、これは決してそう古いものではありません。平成二十一年、二〇〇九年改正なんですね。二十一世紀まで日本社会は、特別永住者に対して指紋押捺やあるいは外国人登録証の常時携帯を義務付けていた。この改正のときに、ところが、ほかの永住者への権利侵害は残されました。これが法案審議において大問題になりました。  永住者の生活基盤……

第213回国会 法務委員会 第15号(2024/05/30、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平と申します。  今日は、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。  まず、曽先生にお尋ねをしたいと思います。  冒頭のお話の中で、入管法にいっときひどい目に遭わされたことがあるというふうにもおっしゃられました。一昨日、永住者の法的地位の問題について、私、法務大臣と議論をしたんですけれども、そのときに指摘をしたのは、特別永住者に対する外国人登録証の常時携帯義務をなくすなどの改善をしたのが二〇〇九年の法改正でした。ですが、その際に永住者には様々な人権侵害がそのまま残されるということになった。それは大問題じゃないかということで、与野党超えた大きな議論が、当時、二……

第213回国会 法務委員会 第16号(2024/06/06、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  先日、参考人においでいただいた横浜華僑総会の曽徳深参考人が、この法案についてこうお述べになりました。余りにも材の方に重点を置き過ぎて、人というものを見失っているのではないか、人があるから材があるのであって、もっと人として尊重できるような施策、例えば、家族帯同はいけないというが、家族がいることによって実はその人はもっと成長するし、もっと働きがいが出るんだろうと思う。  私はそのとおりだと思うんです。政府が、この法案でも受入れ拡大を目指す外国人をあくまで外国人材と呼び、正面から外国人労働者と呼ばないのは、総理、なぜですか。

第213回国会 法務委員会 第17号(2024/06/11、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、まず技能実習生の失踪のことについてお尋ねしたいと思います。  お配りをしている資料の二枚目に入管庁の資料をお配りしましたけれども、技能実習法の施行がされた平成三十年から数えましても、平成三十年に失踪者の総数は九千五十二人、令和元年で八千七百九十六人、令和二年五千八百八十五人、令和三年七千百六十七人、そして令和四年九千六人と。これ、失踪者と言っているのは、行方不明であるということで技能実習の実施困難時届が出された者ですけれども、この技能実習法施行後の五年間取ってみただけで三万九千九百六人に上ると。  この表の読み方は、次長、そのとおりで……

第213回国会 法務委員会 第18号(2024/06/13、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  警察庁にまずお尋ねをいたします。  愛知県警、愛知県警察本部地域部地域総務課が出している若手警察官のための現場対応必携という執務資料、二〇〇九年四月付けの資料があります。  皆さんのお手元にその内容を記載した裁判の訴状の抜粋をお配りしていますけれども、そこにあるとおり、この執務資料には、十五、不良来日外国人の発見という、題する項があって、次のような記述があります。大きく三項目、私の方で紹介をします。  心構え、旅券を見せないだけで逮捕できる、エクスクラメーションマーク、外国人は入管法、薬物事犯、銃刀法等、何でもあり、エクスクラメーションマーク……

第213回国会 法務委員会 第19号(2024/06/18、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  皆さんには、今年二月十三日付けの弁護士ドットコムニュースを今お手元にお配りをしておりますが、この記事に、今年一月六日、逮捕された女性が大阪の豊中警察署の留置場に入る際、着用していたスポーツ用ブラジャーを脱ぐよう指示されたという記事があります。  そこで、警察庁にお尋ねをしますけれども、逮捕、勾留などによる留置に際して、留置される者が着用、もちろん所有しているブラジャーをこれ脱がせるわけですね。これ、なぜですか。
【次の発言】 特段、自傷行為に使用される危険のない下着、肌着というのもあるわけでして、性的な部位を覆う、そうした下着を一律に脱がせて……

第213回国会 予算委員会 第14号(2024/03/26、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 NEXCO東日本は御退席いただいて結構です。
【次の発言】 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、能登の復興と外国人労働者の役割についてお尋ねをいたします。  まず、坂本農水大臣に。  今月初め訪ねました石川県食品協会の専務理事さんから、震災で近江町市場の魚ががくっと減って金沢じゅうの飲食店が困ったと、能登の産物が石川の食を支えていることが今回本当によく分かったと伺いました。水産統計を見ましても、能登の恵みは全国的にも豊かで、高齢化の進む地域の雇用や観光を含む被災地復興の大きな柱だと私思いますけれども、いかがでしょうか。



各種会議発言一覧

20期(2004/07/11〜)

第161回国会 憲法調査会 第4号(2004/11/17、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、七月の選挙で国会に来させていただくまで弁護士として活動してまいりました。その中で、憲法が光り輝く瞬間を何度も経験させていただきましたけれども、その中で一つ、皆さんに紹介をさせていただきたいのが、ハンセン病問題をめぐって闘われたらい予防法違憲国賠訴訟の熊本地裁判決の瞬間です。  御承知のように、ふるさとを奪われた療養所の入所者たちは、断種や堕胎を始め、筆舌に尽くし難い強制隔離政策の下で九十年余りにわたって人間らしく生きることを否定され続けました。私は弁護団席で言渡しに立ち会いましたが、この人生を丸ごと奪う人権侵害を断罪した判決の言渡しが終……

第161回国会 憲法調査会 第5号(2004/11/24、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、前回の調査会において、人権保障の永久不可侵性について意見を述べさせていただきました。  我が国の違憲審査制は、第二次大戦後、この人権保障の永久不可侵性を中核とした憲法の最高法規性の維持、すなわち憲法保障のために導入されたものであり、世界各国においてこのような動きが共通をしております。  問題は、諸外国と比較をして我が国憲法下の違憲審査制がお世辞にも積極的に活用されてきたとは言い難いという点にあります。最高裁が法律の条項を明確に違憲と判決をしたのは五十七年間でわずか五種六件であり、このような違憲審査制のありようが、日本の現実政治、立法府や……

第161回国会 憲法調査会 第6号(2004/12/01、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、この臨時国会から本調査会に参加をさせていただきましたので、二院制と参議院の在り方に関する論点の整理が小委員長から報告をされるに当たって、小委員会の会議録を読み直させていただきました。その中で、そもそも参議院の意義、役割をどう考えるべきかという大本の問題についての北海道大学名誉教授、高見勝利参考人の意見陳述に紹介された松本烝治説明書に大変示唆を受けました。  参考人の紹介によりますと、松本説明書は、憲法制定に当たって、当初総司令部案にあった一院制ではなくあえて二院制を採用すべきとした日本案の理由について、世界各国の例に倣うとか、貴族院の伝……

第162回国会 憲法調査会 第2号(2005/02/09、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  申し上げるまでもなく、我が国憲法の統治機構の基本は三権分立にあり、三権の抑制、均衡により権力の濫用を防ぎ、立憲主義と法の支配の目的を達しようとするものであります。そして、統治システムの根源は国民主権原理にあり、市民が平等に選挙その他の方法で政治に参加をし、国の政治の基本的方向を決定するという在り方の内容を豊かにしていくことが憲法を考える際の基本に据えられなければなりません。  ところが、我が国の政治の現実のありようがこの憲法の求める国民主権、立憲民主制、議会制民主主義の要請にこたえてきたかについては、大きな疑問が指摘をされてきました。とりわけ……

第162回国会 憲法調査会 第3号(2005/02/25、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 ありがとうございます。日本共産党の仁比聡平でございます。  今日も幾人かの委員の方から御発言もありましたけれども、最近の改憲論の中で、憲法の本質あるいは憲法観そのものを根底から変えて、それともかかわって改正手続の緩和の主張が強くなされているということに関連をいたしまして、私は憲法の最高法規性と改正手続について意見を述べさせていただきたいと思います。  近代憲法の典型として挙げられるアメリカ合衆国憲法、フランス革命の人権宣言、イギリスの市民革命を背景とした幾つかの人権宣言などに共通するのは、独立戦争や市民革命など、封建君主との激しい戦いに勝利をし、その絶対的な権力行使を制限又は排除……

第162回国会 憲法調査会 第4号(2005/03/02、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 ありがとうございます。日本共産党の仁比聡平でございます。  憲法前文、九条と安全保障について意見を申し上げたいと思います。  私たちは、沖縄戦と被爆、終戦から六十年を刻む歴史的なこの年を、イラク戦争という戦場への自衛隊の派兵継続と海外派兵の本来任務化の動き、憲法九条にねらいを定めた改憲の動きの強まりの中で迎えました。  この点での改憲論の中心は、軍隊である自衛隊の存在や集団的自衛権の行使、国民の国防の責務などを憲法上認めること、あるいは明記するという点にありますが、これは、ブッシュ政権が強く求め、財界のねらうアメリカ追随の軍事大国化、米軍と一体となった自衛隊の海外派兵と国民総動員……

第162回国会 憲法調査会 第5号(2005/03/09、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  この小委員長報告についての私どもの立場について今、先生からお話もあったんですが、私は、この憲法調査会の性格、その中に置かれた二院制小委員会の性格というものというのは極めて大事にされなければならないものだというふうに思っています。日本国憲法について広範かつ総合的に調査を行うというこの委員会のその任務にふさわしい議論と報告というものがなされなければならないというふうに思うわけです。  加えて、憲法をめぐる二院制の論議ですけれども、これが参議院の在り方に限って論じられているものではなくて、改憲論全般、とりわけ統治機構と三権分立、あるいは議院内閣制の……

第162回国会 憲法調査会 第6号(2005/04/06、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  当調査会の調査報告書事務局整理案が示され、現在、幹事会打合会において作業が進められていますが、拝見して一点だけ意見を申し上げたいと思います。  それは、整理案全体を通じて、ただ一つ九条に関してのみ、集団的自衛権を認めることの是非、集団的自衛権を憲法に明記することの是非、シビリアンコントロールを明記する必要性、そして緊急・非常事態法制について憲法に規定を置くことの是非、この以上の四項目が表題ないし項目としてあたかも当調査会のテーマであるかのように掲げられている点です。  そのそれぞれの問題について当調査会で様々な立場から現状認識や意見が述べられ……

第162回国会 憲法調査会公聴会 第1号(2005/02/21、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。公述人の皆さん、本当にありがとうございました。  まず赤石参考人に、憲法というのは一体何なのか、その憲法の本質とか目的とかいった辺りからお伺いをしたいと思うんですけれども、公述人の、憲法が持つ力を認識をしたという御実感に基づく陳述に大変感銘を受けました。私も、臨時国会でのこの調査会で、弁護士活動の中で何度も経験をしてきた憲法が光り輝く瞬間、その一つとして、ハンセン病の熊本地裁での違憲国賠訴訟の判決の瞬間のことを紹介をしたことがあります。その中で私が申し上げたのは、憲法がそういった人権侵害を断罪をする力を持っているということを示した瞬間であるととも……

第163回国会 憲法調査会 第2号(2005/10/12、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  本特別国会に当たり、衆議院では、憲法改定の国民投票法制を審議する憲法特別委員会の設置が、自民、民主、公明の賛成によって強行されました。  自民党は、国民投票法が制定されていないのは国会の怠慢だと、国民投票法制定が緊急課題であるかのように、公明党も昨年十二月の与党協議会で同法の成立を図ることで合意してきました。民主党も、今年三月には、自公民三党の担当者で国民投票法をテーマにした協議の場を設けることについて話し合ったと伝えられています。  しかし、立法不作為というのは、法の不整備により国民の具体的権利侵害があるときに問題とされるものです。今、国民……

第163回国会 憲法調査会 第4号(2005/10/26、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうも、お二人の参考人、ありがとうございます。  EU憲法条約をめぐる国民投票というのが、我々の中でといいますか、大変注目をされているというその理由の一つは、恐らく国民代表あるいは首脳、あるいは政党ですね、これらがおおむね一致をした方向を求めたにもかかわらず、実際に投票やったら主権者は全く別の判断なりあるいは投票行動をしたと。そこにはつまり、別の力学やダイナミズムが働いているんではないだろうかというような問題意識なのかと思うんですね。  それで、ならばどんな力学が働いたのかというようなちょっと問題意識でお二人にお伺いしたいんですけれども、まず大野……

第164回国会 憲法調査会 第2号(2006/04/19、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、小泉首相が郵政選挙だと唱えて圧勝した昨年の総選挙後の特別国会で衆議院に憲法特別委員会の設置が強行され、当憲法調査会も再開されるに当たって、憲法改定国民投票法制定の動きのねらいが我が国を海外で戦争をする国につくり替える九条改憲を焦点とした改憲への地ならし、条件づくりにあることは明白であり、強く反対する立場を申し上げました。  参議院憲法調査会は、日本国憲法について広範かつ総合的に調査を行うことを目的とし、議案提出権を持たない、つまり、あれこれの結論を求めない、調査任務に限定した機関であることを改めて申し上げなければなりません。憲法改定の国……

第164回国会 憲法調査会 第3号(2006/04/26、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  現在、国民投票法が制定されていないことが怠慢である、あるいは立法不作為であると言われる世論状況にはないということ、また自民党の新憲法草案など改憲への政治日程が具体的に掲げられる中で公正中立な手続のみの議論はあり得ないこと、また当調査会の調査が衆議院憲法特別委員会理事懇談会に呼応する形で進められることは、調査会本来の任務と在り方に反して許されないという我が党の立場は前回強く申し上げたとおりでございます。  それを敷衍する意味で、憲法九十六条は国民投票に何を求めているのかという観点から私の意見を申し上げたいと思います。  代表民主制と政治不信の高……

第165回国会 教育基本法に関する特別委員会公聴会 第1号(2006/12/12、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、公述人の皆さん本当にありがとうございました。  浅野公述人からお尋ねをしたいと思うんですけれども、先ほど現行十条を引用されて、教育は国民全体に対し直接責任を負って行われるべきものという条文がとても好きだというお話を私も大変新鮮に受け止めました。好きだという言葉が良かったと思うんですけれども、私もここの条文大好きでございまして、お話を伺っていて、皆さんが不勉強どころか本当に真剣に子供や教育のこれからのことを考えておられるということが伝わってまいりました。その皆さんの問題意識と国会の審議、ここがずれているという御指摘は大変大事なものかと思……

第165回国会 法務委員会、財政金融委員会連合審査会 第1号(2006/12/06、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  いろいろこれまで御質問もございました。それで、通告とはちょっと順番がいささか変わるかと思うんですが、それぞれ大臣、副大臣、よろしくお願いをいたしたいと思います。  まず、信託業法といわゆる福祉的信託、ここの関係の問題について、まず法務、金融担当両大臣にお尋ねをしたいと思うんですが。  まず法務大臣に、この福祉的信託の分野については、高齢者あるいは障害がある方々やその御家族から直接財産管理などの問題について相談を受けている弁護士を始めとして、いわゆるサムライ業、士業の皆さんのところで多様なニーズがあるということを昨日の法務委員会の参考人質疑でも……

第166回国会 予算委員会公聴会 第1号(2007/03/15、20期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  お二人の公述人、今日は本当にありがとうございました。  私ども、なかなか熱く語りたいんですがその時間がございませんので、まず、荻原公述人からお伺いをしたいと思います。  先ほどの庶民増税や負担増のお話をお伺いをする中で、改めて、私たちのこの国にとっての税や社会保障の役割というのは何なんだろうかということも感じたわけですけれども、その点についてお考えがあれば、お聞かせいただけますか。
【次の発言】 ありがとうございます。  先ほどの冒頭の御意見をお伺いをする中で、銀行が今、今というか、これまでどんなやり方で不良債権の処理も含めて公的資金の投入を……


21期(2007/07/29〜)

第169回国会 平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二件両院協議会参議院協議委員議長及び副議長互選会 第1号(2008/02/06、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 議長及び副議長の選任は、選挙管理者の指名に一任することの動議を提出いたします。

第169回国会 平成二十年度一般会計予算外二件両院協議会参議院協議委員議長及び副議長互選会 第1号(2008/03/28、21期、日本共産党)

○仁比聡平君 議長及び副議長の選任は、選挙管理者の指名に一任することの動議を提出いたします。


23期(2013/07/21〜)

第186回国会 憲法審査会 第1号(2014/02/26、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  我が党は、本日の憲法審査会開会に強く反対してきました。私は、まず第一に、憲法審査会はそもそも動かすべきでないことを改めて主張するものです。  憲法審査会は、戦後レジームからの脱却、時代に最もそぐわないのは憲法九条と唱えた第一次安倍政権の改憲スケジュールの一里塚として二〇〇七年五月に強行された改憲手続法によっています。しかし、その改憲手続法自体が、最低投票率さえ定めず、公務員や教育者の国民投票運動を不当に制限し、改憲案の広報や広告を改憲派に有利にし、衆参合同審査会の勧告権限や両院協議会によって改憲発議を容易にするなど、できるだけ低いハードルで改憲案を通……

第186回国会 憲法審査会 第3号(2014/05/21、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、安倍政権が進める集団的自衛権行使容認への解釈改憲と憲法九十六条の関係について、特に発議者の船田議員にお尋ねをしたいと思います。  船田議員は、この間、時間が掛かるから解釈改憲でやむを得ないと、そういった趣旨の御発言をしてこられたと思います。つまり、憲法改正の手続を九十六条に沿って行うということが時間が掛かると、先ほどは将来になるというような御発言でありましたけれども、だから解釈改憲がやむを得ないというのは、これ、どういうお考えになるのか。つまり、時間が掛かったら、なぜ解釈改憲なのか。これ、どういうお考えなんでしょうか。

第186回国会 憲法審査会 第5号(2014/05/28、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  今日は、まず最低投票率についてお尋ねしたいと思います。  七年前の改憲手続法案の審議で、最低投票率を定めないなら、投票権者の僅か一割、二割の賛成でも改憲案が通る仕組みになってしまうという根本的欠陥が大問題となりました。当時行われた世論調査、新聞の世論調査で、定めないのはおかしいとする国民の皆さんが八割に達したというこの結果は、当時法案の審議中でございました参議院に大きな衝撃を与えて、法案審議の重要な焦点ともなりました。その結果、十八項目に及ぶ附帯決議の一項目として、「低投票率により憲法改正の正当性に疑義が生じないよう、憲法審査会において本法施……

第186回国会 憲法審査会 第6号(2014/06/02、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  日本共産党は、選挙権年齢は改憲手続法とは関わりなく速やかに十八歳に引き下げるべきであるとかねてから主張をしてまいりました。  そこで、総務大臣にまずお尋ねをしたいと思うんですけれども、投票権年齢と公職選挙における選挙権年齢そして成年年齢及び少年法の適用年齢について、繰り返し衆議院でも、政府参考人から一致することが適当であるという立場が述べられてきました。これは言葉尻を捉えるわけじゃありませんが、一致しないのは不適当であるという趣旨であろうかと思うんですね。端的にその理由について、大臣、お答えいただけますか。

第186回国会 憲法審査会 第8号(2014/06/11、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、国民投票権年齢と選挙権年齢が不一致になるという、このことについて法的な担保がこの改正案によってなくなってしまうという点について、改めて発議者に伺いたいと思います。  五月二十一日の質疑で、今度の改定案は投票権年齢と選挙権年齢、成年年齢とのリンクを切り離して、いつまでにという法律上の期限はもう定めないというものであることははっきりしたと思います。そうなると、国民投票は行うのに発議に関わる議員を選べない、これは極めて不条理だと、こうした現実の声が十八歳、十九歳の若者たちから上がっている、これどう思うのかという認識をただしました。  発議者か……

第187回国会 憲法審査会 第2号(2014/10/22、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  私はまず、改めて、当憲法審査会は動かすべきではないということを強く主張いたします。  当審査会の設置根拠である改憲手続法は、第一次安倍政権で強行され、元々できるだけ低いハードルで改憲案を通せるようにした極めて不公正かつ反民主的で、国民主権と憲法九十六条の趣旨に反するものです。さきの通常国会では、その根本的欠陥をそのままに、国民投票権年齢と選挙権年齢のリンクを切り離し、十八歳選挙権の法律上の期限をなくしてしまうことによって、ともかく国民投票を動かせるようにしようという改憲手続法改定が強行されました。  これを受けて、次のステップは改憲テーマの絞り込みだ……

第187回国会 憲法審査会 第3号(2014/11/12、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  憲法四十一条は国会が国権の最高機関であることを定めています。議院内閣制は立法府と行政府の抑制と均衡、協働を求める、その意味で高度のバランスを求める統治機構ですが、仮に立法府が一院制であるなら、第一院を構成する多数党がそのまま内閣を組織し、対する第二院のチェック機能もなくなって、肥大化する行政権力、官僚制の弊害はますますひどくなります。  憲法が二院制を定めた理由について、憲法制定期の松本烝治説明書は、当初総司令部案にあった一院制ではなく、あえて二院制を採用すべきとした日本案の理由をこう述べています。世界各国の例に倣うとか、貴族院の伝統を墨守す……

第189回国会 憲法審査会 第1号(2015/02/25、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  感想をまず二つ。一つは、環境保護規定の問題や緊急事態に関する御報告を伺っておりまして、我が国において憲法改定問題としてのそのような議論の必要性はやはり存在しないという感想を持ちました。もう一つは、上院改革の各国の様子を伺って、改めて我が国における二院制が大変良くできているという感想も持ちました。参議院が、全国民の代表、国権の最高機関として、とりわけ審議の原理を徹底して尽くしてこの憲法の要請に応えることこそが今求められているというふうに思います。  一つ質問なんですけれども、御報告を担当された金子幹事にでもお伺いしたいと思うんですが、国民投票制……

第189回国会 憲法審査会 第3号(2015/05/27、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  私は、今日我が国における最大の憲法問題は、安倍内閣が集団的自衛権行使容認など安全保障政策を大転換した昨年七月一日の閣議決定及び今国会への戦争法案の提出強行であり、それ自体が戦後最悪の憲法破壊であって断じて許されないことを厳しく指摘しなければなりません。  戦争放棄をうたう憲法九条の下、憲法自らが九十六条に定める国民投票による憲法改正手続さえ行わずに、どうして日本を海外で武力を行使する国に変えられるというのか、どうして日米安保条約を防衛協力指針、ガイドライン改定の政府合意だけで平時から戦時まで切れ目ない地球規模の本格的軍事同盟へと一変できるというのか。……

第189回国会 憲法審査会 第4号(2015/09/07、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  前回、五月二十七日、私は、今日我が国における最大の憲法問題は、安倍内閣の集団的自衛権行使容認など、昨年七月一日の閣議決定及び今国会への戦争法案の提出強行であり、それ自体が戦後最悪の憲法破壊であって断じて許されないことを厳しく指摘しました。そして、今日、二院制をめぐり参議院に問われているのは、その戦争法案を廃案にすることというべきです。  第一に、立憲主義と国会の役割についてです。  安倍政権は、決めるべきときは決めるのが民主主義だ、国民の十分な理解が得られなくても決めなくてはならないなどと言いますが、全くの暴論です。民主主義の根幹は、政治と社……

第190回国会 憲法審査会 第1号(2016/02/17、23期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。お二人の参考人、ありがとうございます。  まず、浅野参考人に、参議院の独自性というふうに言われる議論の仕方について、まず御意見を伺いたいと思うんですけれども。  冒頭の意見陳述の中で、特色というふうにあえて言葉を選ばれたのかなというふうに思うんですが、御指摘のあったとおり、衆議院も参議院も国民代表機関として同等なのであって、参議院の独自性を余りに強調し過ぎて、衆議院との役割分担、機能分担ということになっていくならば、大原則である衆参それぞれの院が最高機関として本来の責務を果たす、今、特に話題になっています国会の民主的統制の問題でも、あるいは予算、……


24期(2016/07/10〜)

第195回国会 憲法審査会 第1号(2017/12/06、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  日本国憲法は、今年で施行七十年を迎えました。大日本帝国憲法下、幾多の戦争により我が国とアジア諸国民の自由や平和が侵害された歴史を振り返るとき、日本国憲法と戦後七十年の歩みには計り知れない重みがあります。  日本国憲法は、全ての価値の根源は個人の尊厳にあるという思想を基礎に、多面的で豊かな基本的人権とその永久不可侵性を保障するとともに、自由と権利、平等を国家権力の濫用から守るために国民主権を確立し、権力分立と地方自治を定め、憲法の最高規範性を厳格に定めました。  国民の自由と権利を圧殺し、植民地支配とアジア太平洋戦争へと突き進み、本土空襲、沖縄戦、広島……

第196回国会 憲法審査会 第1号(2018/02/21、24期、日本共産党)

○仁比聡平君 十二月六日の審査会に引き続き、憲法九条について述べます。  安倍総理は、この間、憲法九条に自衛隊を明文で書き込むとする憲法改悪を強引に推し進める一方で、それによって自衛隊の任務や権限に変更が生じることはないなどと繰り返しています。しかし、総理は、今の自衛隊の任務や権限を正面から説明しているでしょうか。逆に、安倍政権は、日米軍事一体化の下、現在の自衛隊が何をしているか、これから何をしようとしているか、国民にまともな説明さえせず、国会にもかたくなに隠し続けています。  特定秘密法案の強行に対し、沖縄返還密約を明らかにした元毎日新聞記者の西山太吉参考人は、秘密は権力の集中をもたらし、そ……


26期(2022/07/10〜)

第210回国会 憲法審査会 第2号(2022/11/09、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。  日本国憲法は、今年、施行から七十五年を迎えました。大日本帝国憲法下、幾多の戦争によって我が国とアジア太平洋諸国民の自由と平和が侵害された歴史を振り返るとき、日本国憲法と戦後日本の歩みには計り知れない重みがあります。  ところが、岸田政権にはその認識が驚くほど欠けています。安倍元首相の国葬強行はその一つです。戦前、国葬は、大日本帝国が国民の自由と権利を圧殺し、植民地支配と侵略戦争へ突き進む中で発せられた大正十五年十月の勅令、国葬令に基づいて、戦争遂行へ国民を精神的に総動員するてことされました。だからこそ、日本国憲法の下、国葬令は失効し、国葬の法的根拠は……

第210回国会 憲法審査会 第3号(2022/12/07、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  私は、二院制と参議院の意義、役割について述べます。  日本国憲法制定に当たり、総司令部案の一院制ではなくあえて二院制を採用すべきとした日本案の理由について、松本烝治説明書は次のように述べています。  世界各国の例に倣うとか、貴族院の伝統を墨守するといった横並び、後ろ向きのものからではなく、それは不当なる多数圧制の抑止と行き過ぎたる偏奇の制止にある、議会政治はややもすれば多数党の専制を生じ、多数党の政策は時には一党の利害に専念する弊害があることは、従来幾多の実例が示すところであり、二院制を採用すれば衆議院多数派の横暴なる提案はある程度参議院にお……

第211回国会 憲法審査会 第1号(2023/04/05、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  日本国憲法は、大日本帝国憲法の緊急事態条項を廃し、全国民を代表する選挙された議員で組織される国会こそが国権の最高機関であって唯一の立法機関であると定め、緊急の必要があるときには参議院の緊急集会で対応することとしました。それは、戦前、戒厳令や非常大権などの緊急事態条項によって国民の自由と権利が圧殺され、軍国主義に進んだ深い反省に立つからです。  今日の改憲議論における緊急事態条項案の典型は、自民党の二〇一二年日本国憲法改正草案です。すなわち外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模災害その他の法律で定める緊急事態において……

第211回国会 憲法審査会 第3号(2023/04/26、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まずは、四人の参考人の皆さん、本当に今日はありがとうございます。  お話を伺っていまして、この合区が導入された二〇一五年、平成二十七年の、極めて乱暴な国会審議でした。我が党は、当時、合区は特定の県にのみ著しい不公平をもたらす不合理な制度であると断固として反対をいたしまして、私も本会議場で反対討論を行いましたけれども、今日お話をいただいている、以来の選挙での各県民の皆さんの憤りというべき声は、私自身、四県を含む西日本十七県を活動地域にして全国比例で議席を託していただいています。それだけに、とてもよく分かるという思いがしているんですね。  その上……

第212回国会 法務委員会、文教科学委員会連合審査会 第1号(2023/12/12、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。  まず、盛山文部科学大臣にお尋ねしたいと思いますが、旧統一協会の解散請求に当たって、百七十人を超える被害者からの聞き取りなどが行われました。その上に立って、文化庁は、お手元に宗教法人世界平和統一家庭連合の解散命令請求についてという文書をお配りしておりますけれども、ここにもあるように、長期間にわたり被害を受けて傷ついた結果、御自身の気持ちの整理に時間を要するなど、様々な御事情を抱えておられる方が多く、個々の心情に最大限配慮しながら対応を行ってきたということを明らかにしています。  さらに、資料、続きを見ていただきたいと思うんですが、旧統一協会の被……

第213回国会 憲法審査会 第2号(2024/05/08、26期、日本共産党)

○仁比聡平君 私は、日本国憲法が保障する豊かな人権の実現こそ、我々が取り組むべき喫緊の憲法問題であることを強調したいと思います。  同性婚について札幌高等裁判所が、恋愛や性愛は個人の尊重における重要な一要素であり、これに関わる性的指向は生来備わる人としてのアイデンティティーなのだから、個人の尊重に関わる法令上の保護は同性愛者も同様に享受されるべき重要な法的利益であり、憲法二十四条一項は婚姻の自由、すなわち、結婚するかどうか、いつ誰と結婚するかは当事者間の自由かつ平等な意思決定に委ねられるべきことを定めているのだから、同性間の婚姻も異性間の場合と同じ程度に保障されることを明らかにし、同性婚を認め……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/26
データ入手日:2024/10/10

仁比聡平[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



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