平野力三 衆議院議員
23期国会発言一覧

平野力三[衆]在籍期 : |23期|-25期-26期
平野力三[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは平野力三衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院23期)

平野力三[衆]本会議発言(全期間)
|23期|-25期-26期
第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 衆議院本会議 第9号(1947/07/02、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) ただいま加藤君より御質問になりました、食糧問題に関する件に関して、お答えをいたしたいと思います。御質問の要点は、現在遅配が続いているのは、政府の需給推算に対して大なる誤りがないかという点が、第一点であります。第二点は、七月から十月までの間の政府の計画は、はなはだ不十分のようであるが、はたして自信があるかどうかというように問われたと思います。第三は、供出制度の根本改革を行う意思があるかどうか。この三点と考えますので、まず最初に、第一点と第二点を合わせて、御答弁をいたしたいと思います。  最初に申し上げたいと思うことは、現在の遅配の状況であります。現内閣が成立いたしました……

第1回国会 衆議院本会議 第10号(1947/07/03、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 吉田自由党総裁の御演説中、私の所管に関する事項に対しまして、お答えいたしたいと思います。  吉田さんの御質問の第一点は、日本の食糧問題の解決にあたつて、輸入食糧のみに頼らずして、國内の自給体制をはかるの方向に進むべきものであるという御所論であります。この点に関しましては、もとより私どもも同感であります。從いまして、政府といたしましても、この國内食糧増産の根底でありまするところの肥料の増産に関しましては、目下もつとも力を入れておるのであります。さいわいにいたしまして、この月におきましては、肥料の予定計画でありまするところの約七万トンを突破する見込みが立つておるのでありま……

第1回国会 衆議院本会議 第11号(1947/07/04、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 綱島君の御質問の第一点は、公團方式による方法は、はたして農民の意思に副うかどうかというお問いであります。私は、綱島君が農村自治主義という立場において、日頃農村のことについて一つの卓見をもつておられることは、承知いたしておりますが、この際私どもが行いまする公團方式は、現在農村において不正な肥料や、やみの肥料が横行いたしておりますることは、農民としてまことに迷惑でありますので、この際肥料公團法によりまして、正確なるルートによつて、正確なる肥料を農民に届けんとするのでありますから、この方式は、決して農民の意思に反するものではないと考えております。(拍手)なお、食料公團の問題……

第1回国会 衆議院本会議 第12号(1947/07/05、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) ただいまは、食糧放出に関しまして、連合軍最高司令官に対し、滿場一致をもつて感謝の決議が行われました。食糧の主管大臣といたしまして、私はここに深甚の謝意を表する次第であります。  放出に相なりました食糧に関しましては、最も適正なるところの配給の方法を講じ、この食糧の危機を突破いたしまして、もつて連合軍最高司令官の御好意に報いたいと存ずる次第であります。ここに謹んで謝意を申述べる次第であります。(拍手)

第1回国会 衆議院本会議 第13号(1947/07/07、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) まず第一に、戸叶君からの御質問でありまする野菜の問題について、お答えをいたしたいと思います。野菜の統制をどうするかという問題は、現在きわめて重大なる問題になつておりまするが、私どもといたしましては、野菜の統制を撤廃して自由にしたらよいではないかという巷間の議論に対しては、賛成するわけにはまいらぬのであります。野菜の統制は、あくまでこれを堅持する。かようなる方針であります。しかし、その統制の方法については、從來の権力的意識をもつて、生産者、消費者、あるいは中間の機関を恐怖さしたり、あるいは中間の機関その他が威圧を受けるというような感じのために、出荷が停頓するような統制は……

第1回国会 衆議院本会議 第17号(1947/07/25、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 多数の方よりいろいろな御質問がありましたので、これに一々お答えいたしますることは、時間をたくさんとりますので、御質問のうち重要と考えました部分について、一應お答えいたしたいと存じます。  政府が第一次、第二次と順次とつておりまする対策に関しまして、その実績が一向あがらぬではないか、こういう御質問であります。率直に申し上げますると、小包米制度のごときは、明らかにその実績はほとんどあがつておりません。現在東京、名古屋、福岡等におきまして、合計いたしまして未だ一斗七升というような数字しかみておりません。かように実績のあがつておらない点に関しましては、まことに申訳ないと思つて……

第1回国会 衆議院本会議 第18号(1947/07/26、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 成瀬君の御質問であります、供出制度を変えるにあたりまして、地方を中心とする責任生産制を立てるべし、こういう御意見に関しましては、全く同感であります。現在私どもは、新しい供出制度の根本改革の上には、地力、反別及び農家の家族人員、その他過去の生産力等を勘案いたしまして、なるべく早期に供出を割当てることによつて、これを一應責任生産制とするの方途を考えておるのでありまして、ただいま成瀬君からの御質問は、大体において全く同感であります。  次に天野君の御質問でありますが、密造いたしておりますどぶろくの数が非常に多い、こういう御意見でありましたが、天野君御指摘のように、かようにた……

第1回国会 衆議院本会議 第24号(1947/08/14、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 今回東北を中心といたしまして、各地に起りました水害に関しましては、まことにその地方の人々に対しまして、深くお氣の毒にたえないとともに、現在の國の情勢におきまして、まことに遺憾に存ずる次第であります。この際御質問によりまして、その被害の概況と、これに対する対策を申し上げたいと思います。  七月二十二から二十三日までと、八月二日、三日のこの二回にわたりますところの豪雨によつて、東北の青森縣、岩手縣、宮城縣、秋田縣、山形懸のこの五縣において、流失、埋没いたしましたる面積は、一万二百六十八町歩であります。被害面積といたしまして、水田十一万二千九百九十五町歩、畑五万九十八町歩、……

第1回国会 衆議院本会議 第27号(1947/08/21、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 本日の新聞によりまして御承知の通り、今回連合國最高司令部より特別の大きなる輸入食糧の放出がありましたので、この際、私はこの國会を通じまして、その内容を明らかにいたしますとともに、連合軍最高司令部に対しまして、深甚の謝意を表したいと思う次第であります。  八月八日、二万一千トンの食糧放出によりまして、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、廣島、福岡、長崎、これらの九大消費地区に対しまして、その遅配を解消する方途を発見いたしましたことは、すでに御承知の通りであります。政府は、この八月中において三十一日分の配給を確保することをすでに公表いたしたのでありますが、さらに九月、十……

第1回国会 衆議院本会議 第32号(1947/08/30、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) ただいまの御質問は、一切さような御指摘のような点はございません。非常に誤解でありまして、私といたしましては、諸般の手続きを完了いたしてやつていることでありまして、どうぞ誤解のないようにお願いいたします。
【次の発言】 ただいまの御質問は、農業生産にとりまして、きわめて重要なる御質問でありますので、その概要をなるべく率直にお答えいたしたいと思います。  まず肥料について申し上げますと、二十二年度におきます生産の計画としては、硫安百七万八千トン、石灰窒素三十一万七千トン、過燐酸石灰百一万三千トン、しこうして二十一年度におきます生産実績を申し上げますと、硫安については六十八……

第1回国会 衆議院本会議 第33号(1947/09/18、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 今回の関東大水害に関しまして、もつぱら食糧関係及び耕地関係に関しまして、農林省所管の問題について御報告をいたしたいと思います。  御承知の通り、輸入食糧の加工製粉工場が主として関東の地区に多いのでありまして、これが被害に関しましては、京浜地方の食糧問題にきわめて重大なる関係がありますので、早速各地に係官を派遣いたしまして今日まで集めました情報について申し上げます。  まず交通機関について申し上げます。昨日の情報によりますると、高崎線は大体今明日中に開通の見込みであります。從つて、高崎線が開通いたしますならば、信越線も大体開通の予定であります。常磐線は十六日から試運轉を……

第1回国会 衆議院本会議 第35号(1947/09/23、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 九月十六日以降生じました鉄道の切断状況等に鑑みまして、主要食糧の供給輸送につきまして、鉄道及び海運当局と連絡をつけまして、大体京浜地区に関しまして、左に述ぶるような処置をとつたのであります。  まず早場米につきましては、九月分の新潟・富山・石川縣よりの輸送については、一部は信越線・高崎線によりまして、そのほか大部分は米原を経由いたしまして、東京向け輸送をすることとなりました。富山縣において買上げました約六千石は、すでに優先的に発送することといたしまして、この旨二十二日に指令を発しましたのであります。また上越線・東北線の不通が長期にわたりまする場合におきましては、十月分……

第1回国会 衆議院本会議 第43号(1947/10/09、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 去る七日本院において、各派共同の提案にかかる食糧増産並びに供出促進に関する決議が全会一致をもつて可決いたされました。私は食糧所管大臣といたしまして、この御決議に対し、満腔の誠意をもつて尊重いたしたいと思うのであります。  なお、この際一言申し上げたいと思いますことは、去る五日、政府は今年の米及び甘藷の割当に関しまして、米について三千五十五万石、甘藷について五億七千七百万貫の割当を敢行いたしました。この数字たるや、今年の作柄から申しまして、かなり容易ならざる数字であるということを感ずるものであります。しかしながら、世界の食糧事情、殊に來米穀年度に思いをいたしますならば、……

第1回国会 衆議院本会議 第50号(1947/10/28、23期、日本社会党)【政府役職:農林大臣】

○國務大臣(平野力三君) 臨時農業生産調整法に関しましては、すでに委員会におきましてその大綱の説明をいたしておるのでありますが、本日特に自由討議の議題となりましたこの際におきまして、若干臨時農業生産調整法に関して從來理解を願つておらない点及び特に強調をいたすべき点等を申し上げまして、本日自由討議に関する御参考に願いたいと思うのであります。  現下の食糧事情がきわめて重大であり、かつこの食糧問題の解決のためには、輸入食糧懇請のためより、日本の國内における供出制度に対して多大なる関心を拂わなければならないことは、私が申し上げるまでもないのであります。この臨時農業生産調整法は、まずこの点におきまして……

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委員会発言一覧(衆議院23期)

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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 治安及び地方制度委員会 第19号(1947/10/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野国務大臣 無統計で供出割當てをきめて、出さなければ強権發動をする。そういうような考え方は毛頭もつているものでありません。あくまで各地方の實情と、政府の考えておりまする数字との理解と納得の上に、大體割當数量をきめて、しかもその割當数量は強権發動することなく、農家の自主的供出にまつという建前は堅持しておるのであります。ただ最近新聞によつてご承知の通りに、供出割當が非常に永引いておりまする關係上、かような形であつては日本の食糧政策について相當遺憾であるというマッカーサー司令部からの覚書をいただきまして、そこで三千五十五萬石というものは、この十月七日までに割當を完了する、こういう方針に現在政府は……

第1回国会 水害地対策特別委員会 第3号(1947/08/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 水害の非常にはげしいということを、どの程度認識しておるかというお問いでありますが、これは先般本會議におきまして、私より東北については特に耕地面積をあげてその被害の大小を述べた。その他の府縣に關しましては大體被害見積りの金額によつて述べたのであります。從つて東北におけるところの災害は、その他の府縣とはけたはずれに重大であるということを考えますとともに、なおこれが對策については尋常一様の手段をもつてしては、とうていいけない。言いかえますならば、非常に重大であるという考え方をもつておるのであります。私實は今晩出發いたしまして、東北五縣の實情の見舞と、同時に、その對策のために參ることに……

第1回国会 水害地対策特別委員会 第6号(1947/08/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 水害によつて土砂が上にかぶつたり、また流れてしまつたりしておる土地の問題については、これはそれぞれ別に考えております。しかしてその他の問題についての自作農創定の土地改革の問題については大した支障はないのであります。さように申し上げればよろしゆうございましよすか。
【次の発言】 農林省といたしましては、北海道についてはまだ正確なる報告を入手いたしておりませんが、大體北海道知事を通じ、その他きわめて公式な調査だけは參つております。まだこちらから正式なる人を派遣しておりませんが、いずれ東北と同じように派遣いたしまして、その對策については他と同樣に對策を立てていきたい、かように思つてお……

第1回国会 水産委員会 第2号(1947/07/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 矢後君から、まず最初に激勵の言葉をいただきまして感謝いたします。御質問に相なりました第一點の水産行政に關する問題でありますが、水産廳を設置する意思があるかないか、こういう御質問でありますが、私といたしましては水産廳を設置いたしたい、こういう考えをもつておるものであります。具體的には今直ちにこの水産廳というものが閣議の承認を得られるかどうか、こういう問題につきましては二つの問題があるのであります。御承知の通り、漁船に關する問題といたしましては、運輸大臣との間に話をつけなければなりません。それから漁網鋼の問題に關しましては、商工大臣との間に話合いをつけなければならぬのであります。こ……

第1回国会 水産委員会 第7号(1947/07/29、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 多數の方からの魚價の問題に關しまして、非常に卓越したる、また現實に即したる御所見を拝聽いたしたのであります。結論から申しますと、まことにごもつともの點でありまして、私どもも御趣旨の點に關しましてはすべて同感であるという表現をもつて臨みたいのであります。しかしながら政府といたしまして、それでは小委員會等において御決定になりました價格をすぐ實行できるか、こういう御意見になりますと、實際はできないのであります。現在具體的には、物價廳におきまして、なおその他關係係りの方において、魚價問題を檢討中でありまして、私がはつきり申すわけにはまいりませんが、八月の上旬までにはその數字は發表するこ……

第1回国会 農林委員会 第5号(1947/07/12、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 私は將來の農業形態は、大體多角經營的な農業形態をとる考えでありますので、養蠶を山形縣、長野縣だけに限るという考え方はもつておりません。ただ私が引例として、養蠶を主とする縣、たとえば山梨縣、長野縣等において優良なるものをつくらなければならぬというような趣意をどこか座談會で申し上げたのは、アメリカ方面の將來の日本の生糸の賣れ行きというものを考えてみますと、きわめて優良なる品種のものを一定限度より買わないだろう。こういう見透しが大分強いのであります。從つて日本全國の養蠶地帶において、むやみにどんどんつくつても、それがはけるかどうかという疑問をもつております。そこで養蠶業者に對して、い……

第1回国会 農林委員会 第6号(1947/07/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 それでは食料品配給公國法案及び油糧配給公國法案につき、この際一括して提案の理由を御説明申し上げます。  戰後のわが國の復興をはかるために基礎的物資の適正なる配給を實施し、その効率的利用をはかることがその前提條件であることは、ことさら申し上げるまでもないのであります。みそ、醤油、アミノ酸、カン詰、砂糖、乳製品等の食料品は重要な副食品として、調味料として、榮養補正食品として、あるいは乳幼児の主食として、米麥等の主食とともに、國民食物構成上の骨格をなす國民生活安定上の基礎物資であります。油脂原料、だいず、油脂、油粕等の油糧は、脂肪及び蛋白食糧といたしまして、國民食生活の確保及び改善の……

第1回国会 農林委員会 第10号(1947/08/07、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 速記録をお讀みになつたように、私は國有國營という言葉を用いておりません。それは一つはつきりしていただきます。私が申し上げたのは、公團の役員は全部農林大臣が任命するので、官吏である。この官吏が運營するところの方式は大體において國營化に近いのだ。こういうことを申し上げた。今安本長官も言われたように、從來の營團より國營化方式に進んでおることは間違いはない。但しこれはイデオロギー、イデオロギーとおつしやいますが、別に私は公團が國營化方式に近い、こういうことを言つたことは、何も現在特にこういうイデオロギーを中心として論じたのではなく、この公團の性質がかようなものであるということを申したの……

第1回国会 農林委員会 第12号(1947/08/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 品目を明確にいたしておらないのは、差上げました書類の中にも、ごらんいただけば書いてあると思いますが、種類があまりに複雑多様でありまして、これを明記するに適當ではないというので、法律には書いてないのであります。從つて明記してないわけでありますけれども、大體飼料と目せられるものは別に差上げました表の中にあるのであります。これを取扱うつもりであります。しからばさように不明瞭なるものを公團でやる理由はないじやないかとおつしやいますが、飼料の數量は現在極度に逼迫いたしておりまして、しばしば申し上げまするように、必要量が多くあつてその供給が非常に少い。品目については、やはり現下の情勢におい……

第1回国会 農林委員会 第14号(1947/08/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 茨城縣の南部一帶にわたり、七月五日以來ほとんど雨が降らないのでありまして、約九萬町歩にわたりまして大旱魃が起つておるということは、大體承知いたしておるのであります。從いましてこれに對する救濟方法といたしましては、水害地と同じように相當に考えなければならぬと思つております。そこで御指摘になりましたか、かような旱魃のところにおける供出の問題をどう考えるかということでありますが、供出問題と。旱害の問題とを今ここで明確に御答辯をいたすことはできないと思うのであります。と申しますのは、非常に旱魃になつていろいろな苦心をして水をかけた、その結果段當りの米の生産費というものが非常に高くなつて……

第1回国会 農林委員会 第16号(1947/08/27、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 農業協同組合法が農地改革の精神と竝んで、日本農村の民主化を徹底するという趣旨から出ておるという點については、ご指摘の通りであります。このことはしびしば私が申し上げたところでございます。そこでさような重大なる思想をもつておるこの法案が、農村のすみずみにまでよく透徹しておらぬではないか、こういう點でありますが、これはもとより現在農業協同組合法のもつておるこの精神が農村の末端にまで透徹しておると考え得られない點が種々あります。しかしこれはこの法案をいよいよ國會において通過を願うとともに、この法案の實施に從いながら、農村の民主化ということを順次行つていこう。こういう趣意でありますので、……

第1回国会 農林委員会 第17号(1947/08/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 金融問題全般についての廣汎なお尋ねでありますが、この際はつきり申し上げておきたいと思うことは、この法案をつくる建前として、生産事業をやる協同組合と金融とは切離した方がよい。こういう意見が基本的な問題として考えられたのであります。しかしごく末端であるところの單位組合だけは、生産事業と金融事業を併立することの方が農業の發展の上においてよいという意味から、この法案において規定しておりますように、連合會以上は金融面を省略し單位組合は生産と金融を兼用するということになつた點をまず御了解を願いたいと思います。  次に御指摘のように、それでは農村全般にわたる金融についてはどう考えるかという點……

第1回国会 農林委員会 第18号(1947/08/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 値上りによる差益金については資料を差し上げておりますので、これをごらんになるとおわかりと思いますが、ある部分については農家に對して當然これを返しておるのであります。これはお認め願えると思います。しかし値上げをいたしました當時起る問題といたしましては、たとえば運賃であるとか、あるいはそういうところの事務上の手續等による人件費であるとか、あるいは數量そのものが普通で考えますよりはちぐはぐになるようなことから、事務費等も相當要りますので、そういう面においてはやはり値上げをしたことによつて益はあるのでありますが、相當に消耗せられるということも御了解願いたいと思うとともに、また値上りの一……

第1回国会 農林委員会 第19号(1947/09/16、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 先刻馬場君より今囘の水害について御發言がありました。農林省といたしましては、まだ正式に今囘の被害についての報告を受けておらぬのありますが、今朝閣議におきまして内閣大臣の報告によりますれば、大體馬場君御指摘のように、利根川におきましては大體約四百メートル、荒川におきましては約百メートルほどの堤防の決壊を見たのであつて、この決壊の模様は實に空前の大きなる被害であるという抽象的な報告を受けております。また雨量などにいたしましても、六百ミリという空前の大量でありまして、その被害の状況も異常のものであるということは想像できるのであります。從いまして農林當局といたしましても非常にこの問題を……

第1回国会 農林委員会 第20号(1947/09/17、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 御指摘のように一町村一單位組合を理想とする、これは大體の構想であります。その場合において、從來の農事實行組合すなわち部落單位の組合がなくなるのであるが、そういう業務を何によつてやるか、こういう御質問でありますが、これは必ずしも農事實行組合というものがなくても、一町村一單位組合の下に、そういうような部落的なる一つの形態をなしたおのずから行動がとれる、かように思うのであります。また考えようによりますならば、その部落々々に協同組合をつくるということも考えられますので、これはその村の事情その他によって、相當現實に即して協同組合を運用していくことができる、かように考えておるのであります。……

第1回国会 農林委員会 第23号(1947/09/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 ただいま議題となりました臨時農業生産調整法に關する提案の理由を御説明申し上げたいと思います。  本案は、危機突破經濟緊急對策の第一に掲げられているところの農業生産と供出とを計畫的に連繋させまして、主要食糧の供出制度を根本的に改善する方策に基いて立案したものであります。今日食糧事情が深刻となつてまいりました原因は、朝鮮、滿州等からの輸入がなくなりましたことのほか、わが國内部における農業事情においても、戰争による主要食糧の不足を契機といたしまして、主要農産物の重點的生産の強行、主要食糧供出の強化に伴つて、かえつて行きづまりに逢著し、一方一般經濟の衰退による資材及び畜力の不足等により……

第1回国会 農林委員会 第29号(1947/10/09、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 農林省といたしましては、米價の決定方法は日本建の線をもつて進んでおります。第一は食糧管理法に基きます農家の生産費を基調とし、その他物價の状況を斟酌して決定する。この原則に從いまして、農家生産費を基調として進むところの米價決定方法と、いま一つはパリテイ計算によりますところのいわゆる均衡計算と稱する方法、この兩建でやつているのであります。私といたしましては、去る十月五日三千五十五萬石という供出割當を敢行いたしましたので、米價は少くともこの供出割當とほとんど同じに發表いたすということが、最も望ましいことでありますので、極力急いだのでありますが、この供出割當までに米價を發表し得ざりしこ……

第1回国会 農林委員会 第38号(1947/10/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 本日閣議終了後總理大臣より特に本日農林委員會に出席をして、米價決定の經緯及びその段階内容等について、私より報告をするようにというお話がありました。また私は農林大臣といたしまして、總理のそのお話とは別個に、農林大臣として本日この委員會に今日までの米價決定の經緯の概略を申し上げまして、御了承を得たい、こう思つて發言を現在許していただいたわけであります。  米價問題が閣議に正式に取上げられるに至りましたのは十月の七日からであります。それは御承知の通り十月の五日に全國の知事會議において、三千五十五萬石の割當を敢行いたしましたそのとき、知事會議において總理大臣よりも、米價についてはきわめ……

第1回国会 農林委員会 第41号(1947/10/25、23期、日本社会党)【政府役職】

○平野國務大臣 農業災害補償法案につきまして、その提案理由の大體を御説明申し上げたいと思います。  農業は申すまでもなく天然自然の支配力を受けることの最も多い産業でありますが、特にわが國におきましては、氣象變化の激しいいわゆるモンスーン地帶に属しております關係上、諸外國に類例を見ないほど、多くの生産上の危險にさらされておりますことは、御承知の通りであります。從いまして農業保險制度を整備して、農業經營の安定をはかりますことは、農業上にもまた社會的にみましても、不可缺重要なる案件であると思いますので、家畜については昭和四年以來、また農作物については昭和十四年以來、それぞれ保險制度の實施をしてきたの……


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 期間中、各種会議での発言なし。

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データ更新日:2023/02/05

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