森戸辰男 衆議院議員
23期国会発言一覧

森戸辰男[衆]在籍期 : |23期|-24期
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このページでは森戸辰男衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院23期)

森戸辰男[衆]本会議発言(全期間)
|23期|-24期
第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 衆議院本会議 第9号(1947/07/02、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 加藤君の御質問に対してお答えいたします。  加藤君は、わが國が文化國家を目標として進んでおりますその重要なる方途として、六・三制をとつておる、この制度の実行には、多くの困難に当面しておるが、それについて文相はいかに考えるかということでございます。御承知のように、新しい日本は、文化國家を目標といたしたのであります。文化國家は、実は最も高い國家の理想でありますが、この理想を、敗戰窮乏の日本が現実の政治目標といたしたのであります。しかしながら、遺憾ながら実はこの高い理想は、敗戰窮乏のわが國に、即座には実現できないという事態にあることを、私どもは率直に認めざるを得ない。  わ……

第1回国会 衆議院本会議 第10号(1947/07/03、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 船田君の御質問にお答えいたします。第一に、文化國家を目ざす日本の國費のうち、教育文化に対する費用が割合に少いが、これはもつと重視されるべきものではないかという御意見でありましたが、これは私としては大いに賛成であります、ただ日本の今日の事情がありまするので、その間において、できる限り私は、教育文化が、この日本の立つておりまする國の理想に照らしつつ実現されることに、努力いたしたいと存じております。  第二点は、新制中学の意義と性格についての御質問でありました。新制中学は、在來の中学であつてはならぬ。これは上級の学校に行く踏台であつたのであるが、しかし性格は変つて高等小学、……

第1回国会 衆議院本会議 第11号(1947/07/04、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 大神君の御質問に対して、御答弁申し上げます。文化國家において、教育が重要なものであるとおつしやつた点については、まことに御同感であります。その点につきまして、この教育の重要な手段であります教科書が、思うように子供たちの手に渡らなかつたと言う事につきましては、まことに私は当局といたしましては、遺憾に存じ、責任も感じておるのであります。  實は教科書は、学んでおる子供にとりましては、精神的の主食でありまして、何としても、この主食の配給は遅配なくいたしたいと存じてをるのでありましたが、いろいろな事情から、殊にこのたびの教科書が、全面的に、まつたく根本的に新たに編纂せられなけ……

第1回国会 衆議院本会議 第32号(1947/08/30、23期、会派情報なし)【政府役職:國務大臣】

○國務大臣(森戸辰夫君) ただいまの福田君の御質問は、文教の衝に立つており、文化の保存と発達に関心をもつておりますると私といたしましては、まことに適切かつ緊急を要する御質問であつたと存じます。  敗戰の日本は文化國家を目ざしておるのでありますが、この文化國家を立てるには、わけてもうるわしい自然と、うるわしい藝術とをもたなければならないのであります。しかるに残念なことに、戰爭のために自然も、また傳來のうるわしい藝術も、幾多燒失破壊いされたのであります。殊にただいま福田君の言われたごとく、残りましたよい藝術品すらも、インフレ、財産税その他のために、隠匿、散逸あるいは流出する心配があるという事態にあ……

第1回国会 衆議院本会議 第47号(1947/10/18、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 米田君の御質問に答えます。文教政治の重要性についての御意見並びに御激励、まことに同感であります。教育制度の刷新は、新しい日本を建設する基本的な政策でありまして、六・三制は、この学制改革の急所であります。それでありますから政府は、いろいろな困難がありますけれども、この新しい新制中学を困難の中にも盛り立てていきたいという覚悟をもつて、追加予算の審議にあたりまして、三十一億の中央・地方の予算を含めたものを、実は内定いたしたのであります。これはしかし、そのときどきの行き当りばつたりではなく、年次計画に基きましたその一端の最小限度が現れておるのであると御了承を願いたいのでありま……

第1回国会 衆議院本会議 第56号(1947/11/07、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 圓谷君の御質問にお答えいたします。御質問の中に、六・三制の完全実施をやると私が言つたというお話でありますが、これは間違いであります。私どもは、六・三制は今日の窮乏日本では完全にはできないが、あらゆる努力を拂つて完全に近い方に導いていかねばならぬと常に申しておるのであります。  第二には割当の点でありますが、これは実は七月十五日に予算が内定をいたしまして、冬になりますと実は工事も進みませんので、そういう事態を考えながら、実はかような事態であつて、まだ内閣ではきまつておらぬのであるけれども、しかし工事費等の関係があり、さような條件を心得ながら御承知願いたいというので、府縣……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 衆議院本会議 第6号(1948/01/24、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 松原君の御質問にお答えいたします。文教政策に対する政府の根本方針と決意並びに当面の教育政策についての御意見には、全面的に賛成であります。政府は、先ごろの首相の施政演説にも明らかに述べましたように、幾多の困難を排しつつ、教育刷新の実をあげたいと存じておるのであります。松原君の御質問は非常に多くの面に触れておりますので、ここにことごとくお答えいたすことはできませんので、重要な諸点のみをお答えいたしまして、他は、他の機会にお譲りいたしたいと思うのであります。  第一点は、六・三制、殊に新制中学を中止あるいは延期するかという御質問でございました。これは重大な問題でありまして、……

第2回国会 衆議院本会議 第7号(1948/01/26、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 田中君の御質問にお答えいたします。  日本の民主化は、精神の食物ともいうべき國語國字の民主化を重大な條件といたすのであります。御質問にあつたように、教育の民主化ということも、國語國字の民主化なしには、行われることが難しいのであります。ところが御承知のように、日本には複雜な漢字があり、ややこしいかなづかいがありまして、これが非常に教育妨げになつておることは、お説の通りであります。しかし、今政府といたしましては、漢字をただちに全廃する考えはもつておりません。しかし、この複雜多岐な漢字をできる限り整理統合いたしまして、簡易なものにいたしたいという努力はいたしております。御承……

第2回国会 衆議院本会議 第28号(1948/03/22、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 淺沼君の御質問に対してのお答えいたします。  第一点は、日本再建において文教はきわめて重要な地位を占むべきものであると思うが、いかに考えるかということであります。まことにそうでありまして、民主的、平和的な文化國家を建設するに際しまして、文教の占める地位の重大なることは、たれ人にも異議はないのであります。ただ問題は、たれ人でも認めるこのことが、実際の政治の上にいかに実現されるかということが問題なのであります。  第二の点は、六・三制の残つた予算はいかになるかという当然な御質問であります。実は、この六・三制につきましては、その完全実施が第一國会で当院の決議となつておるので……

第2回国会 衆議院本会議 第30号(1948/03/24、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 竹山君の御質問にお答えいたします。  第一の問題は、六・三制の暫定予算の措置についてでございますが、これは昨日浅沼君の御質問に対してお答えいたしたと同じでございまして、片山内閣の後を受けた芦田内閣は、六・三制の実施をその政策の一つといたしておることは、総理の施政の演説にも明らかに現われておるのであります。この予算が追加予算に組まれなかつたことは、私どもといたしまして、きわめて遺憾に感じておるのでありますが、暫定予算の当初のものには、ぜひともこれを組みたいという方向に、單に財務当局のみならず、政府自身が最善の努力をいたしておることを御了承願いたいと思うのであります。  ……

第2回国会 衆議院本会議 第31号(1948/03/25、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 上林山君にお答えいたします。六・三制の残額の追加予算が通らなかつたことについての感想を聽かれたのであります。このことは、六・三制完遂を決議していただいた第一國会に、皆さんとともにきわめて遺憾に存じておるものであります。  それから、その感想にやや含めて、私がこれが通らなかつたらやめると言つたようなお話でございましたが、そういうことを言つた覚えはございません。責任の問題は、私は窮乏の日本で六・三制を実現することについてあらゆる責任をとつていこう、こういうようなことは繰返し申したのであります。今日もまた私は、追加予算に通らなかつたならば、暫定予算にこの点においてあらゆる努……

第2回国会 衆議院本会議 第34号(1948/03/29、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 織田君の御質問にお答えいたします。  第一点は、國民道義の高揚と関連いたしまして、政府はその掲げた政策の実行についても道義的でなければならぬということに関連いたしまして、政府が教育を尊重するのであれば、六・三制の実現、また教育者の待遇について徹底した政策をとるべきではないかという御質問でありまして、まことにごもつともでございます。六三制の問題については、しばしばこの所から御説明申し上げたように、政府はいろんな困難な事情の中でもあらゆる努力をいたしておるのであります。なお、教育は建物でなく人間でありますので、教職員の待遇について特に留意をいたしておりまして、窮乏の財政の……

第2回国会 衆議院本会議 第43号(1948/04/27、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) お答えいたします。朝鮮人の騒擾事件が、教育と学校というきわめて平和な問題から発端したということは、まことに遺憾なことでございます。朝鮮人の兒童の教育の問題は、終戰とともに日本政府の特に関心を拂つた問題でありましたが、昨年学校教育法、教育基本法が行われまして以來は、さらにこの法令を朝鮮の子供たちに適用するか否かにつきまして愼重に考え関係方面ともいろいろ熟議をいたしました結果、民主化の方向に刷新された学校において、朝鮮の兒童も日本の兒童と並んで教育を受くべきことに決定をいたしたのであります。学校教育法、教育基本法は、御承知のように、新しい憲法に從つて平和主義と民主主義とを……

第2回国会 衆議院本会議 第46号(1948/05/07、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 明禮君の御質問にお答えいたします。  第一点は、文部省の通逹が一月二十四日に発せられて、新学期までに朝鮮人学校の問題を処理せよということは、あまり期間が短か過ぎたではないかという御質問でありますが、この点問題の重要性に鑑みますれば、もう少し長い期間があつた方がよかつたということは、確かであります。けれども、同時に事柄が一部の政治的な問題に轉化して激成せられなければ、この間でも十分に処理されたのではないかと思います。加うるに客観的な事態が、このことの割合に短期間な解決を必要としたという事態もありまして、実はかような取扱いをいたしたのでございます。  第二の点は、大阪、神……

第2回国会 衆議院本会議 第50号(1948/05/26、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 野本君の質問にお答えします。  日本再建のために政治並びに経済の改革が必要であるとともに、それに伴う基礎的なものとして教育の刷新が徹底しなければ、政治的、経済的な改革もその目的を達することはできないという御趣意には、まことに同感でございます。  かような立場に立ちまして、三点のご質問があつたのでありますが、第一点は、今日優秀な先生方が教団を去つて、教育崩壊の危機にあるように思われるが、これについていかなるどんな対策をもつているかという御質問であります。申すまでもございませんけれども、教育の最も大事なところは、建物や制度ではなく人間でございまして、よい先生がなくてよい教……

第2回国会 衆議院本会議 第57号(1948/06/07、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 井出君の御質問にお答えいたします。井出君の御質問は、公共事業費の中における六・三制の費用に関する問題でありまして、日本再建の基本的な政策の一つとしての教育刷新がいかに進行しておるかということは、内外のきわめて関心をもつておる質問でありまして、この点に触れた御質問と存じておるのであります。  公共事業費の中にありまする六・三制の費用は、中学の建設費の問題でありまして、人件費はこの中に含まれておりません。なお、建設費の予算に上りましたのは、國庫負担半額に当る額であります。これについての御質問の第一点は、公共事業費の中に計上することは、多くの誤解を生じ、また獲得に困難がある……

第2回国会 衆議院本会議 第61号(1948/06/11、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 藤田君の御質問にお答えいたします。六・三制の予算について不十分な点があることは、先ほど御指摘になつた通りでありますが、われわれはあらゆる努力をして、この範囲でできるだけのことをいたしまするし、さらに場合によりましては財源を見出して、これが完遂を期するという方向に努力いたしたいと思つております。詳細については、大藏大臣が予算について御説明になつた通りであります。(拍手)

第2回国会 衆議院本会議 第67号(1948/06/19、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) ただいま本院の御採択になりました教育勅語等排除に関する決議に対し、私は文教の責任者として深甚の敬意と賛意を表するとともに、一言所見を申し述べたいと思います。  敗戰後の日本は、國民教育の指導理念として民主主義と平和主義とを高く揚げましたが、同時に、これと矛盾せる教育勅語その他の詔勅に対しましては、教育上の指導原理たる性格を否定してきたのであります。このことは、新憲法の制定、それに基く教育基本法並びに学校教育法の制定によつて、法制上明確にされました。本院のこのたびの決議によつて、あらためてこの事実を確認闡明せられましたことは、まことにごもつともな次第であります。この際私……

第2回国会 衆議院本会議 第68号(1948/06/22、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 角田君の御質問にお答えいたします。  最近学生の犯罪が殖えたということは、新聞で私ども存じております。兇暴性のある集團的の犯罪が著しく目についたのでありますが、これは学生の多数ではございません。しかもこの傾向は、必ずしも殖えてはおらないのであります。大部分の学生は、今日非常な生活の窮乏にもかかわらず、涙ぐましい姿で勉強をいたしておることを御承知願いたいと思います。(拍手)  この学生が、かような状態になつたということは、いろいろな原因もありまするけれども、むしろ学園外における日本の社会状態に基因するところが多い。戦争とその結果が国民の精神の荒廃に及ぼした影響、また精神……

第2回国会 衆議院本会議 第71号(1948/06/26、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 早川君の御質問になりました南紀州の震災については、まことに同情にたえないのであります。学校におきましても被害がございまして、その報告はございましたけれども、未だ詳細な事情がわかりませんので、早速再調査を命じておりますから、不日正確な被害の状況と復旧の方途がわかると思つております。これらにつきましては、震災復旧の学校の中に加えまして、できるだけ急速に処置をとりたいと存じておるのであります。(拍手)

第2回国会 衆議院本会議 第74号(1948/06/30、23期、日本社会党)【政府役職:文部大臣】

○國務大臣(森戸辰男君) 長野君の学生と教育についての関心をもたれた御質問につきまして、心からの敬意を表するものであります。  第一点は、このたびの学生ストに対する文相の責任を問われておるのであります。学生ストはまことに遺憾なことでございますが、この蔓延の状態がますます燎原の火のごとく延びていくというお話でございましたが、必ずしもそうではございません。新聞に報道されておりまする百二校に問い合わせましたところ、今日まで八十二校返事が参つておりますが、そのうち六十二校のみが参加しておりまして、二十校は参加いたしておりません。参加いたしておるところも、漸次不参加に傾いておるのであります。かような状態……

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委員会発言一覧(衆議院23期)

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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 厚生委員会 第16号(1947/09/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいまの山崎委員からの御質問でありますが、まことにごもつともな御質問でありまして、日本の將來は育つていく世代にかかるので、これらの人の保育教育というものが一本であることが最も望ましいことでありますが、現状においては多少これが、働いておる人々の方面では保育所、あるいはもとの名前で託兒所というところに重點がおかれ、また富裕とは言えませんが中産的な人々の間では幼稚園に子供を入れるというような事態が存在しておるのであります。しかし大體の傾向から言いますと、この状況は次第に統一の方向に傾いておるのでありまして、中産階級が御承知のような經濟状態のために非常に苦しい状態になつてきたことと、……

第1回国会 文化委員会 第5号(1947/08/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 新日本建設國民運動につきましては、すでに政府が要領を發表しておりまするので、皆様はその大綱については御存知のことと思うのであります。  その趣旨とするところは、政府は今日の事態が容易ならざる危機に直面しておるという見地に立ちまして、四黨政策協定をいたし、さらに連立の政府をつくつたのでありますが、この危機は容易ならざるものであり、さしあたり、最も直接的には經濟的な危機がそのままに捨ておけない状態であるという事情に鑑みまして、經濟危機對策を發表し、續いて諸種の領域にその具體化を策しておることは御存じの通りでありますが、この經濟緊急對策は、ただ政策として政府がこれを立てたということに……

第1回国会 文化委員会 第6号(1947/08/26、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 新生活運動と佐藤君は申されましたが、正確には新日本建設國民運動と呼んでおります。これは御質問の通り、從來のいわゆる精神運動は、上からの運動でありまして、從つて官的であり、場合によつては官僚的でありまして、多少の效果はありましたけれど場合によると、國民の反感をすら招いたという事例も少くないのであります。で、私どもはこういうことを繰返してはならないと思つております。ただ現政府は、いわゆる官僚の政府ではないので、政府が先に立つてやつても、それで官僚的であるとは申すことはできません。新生活運動という名前は、隣邦中國の國民黨政府にわつて始められた運動の名前が、こう呼ばれたのであります。こ……

第1回国会 文化委員会 第11号(1947/10/10、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 藝術行政について話をせよということの、委員長からの御指名でありましたが、藝術行政は文化行政の一翼であるというところから、根本の建前を立てていくということが大きな考え方の中心となつております。御承知のように敗戰後の日本の目標といたしておりますものは文化國家の建設ということで、文化というものが新しい日本において中心的な地位を占めていかなければならぬという大きな目標を掲げておるのであります。ところがこの新しい敗戰後の日本のすぐ前にあつたものは、軍國主義の時代、戰争の時代でありまして、文化というものが非常な低い地位に置かれておつた。であるから、さしあたりこの低い文化をもとの地位に歸すと……

第1回国会 文化委員会 第16号(1947/12/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま馬場議員からの御質問でありますが、過ぐる本期議會でも申し上げましたように、私ども新しい日本は、文化國家として立てていくことになつておるのであります。しかし文化國家の建設は、わが國古來の文化の傳統というものを外にしては困難でありまして、この意味におきまして、日本の古來のよい文化が保存され、維持され、しかも、これが大衆の接近し得るような状況におかれるということが、きわめて大切なことは、馬場委員の御指摘になつた通りでありまして、こういう點から、戰後の日本の状況がこれと矛盾するような傾向にあるという福田委員長からの御質問に對しまして、私ども文教の政治をとつておりまする者が、これ……

第1回国会 文教委員会 第2号(1947/07/12、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 文部省のこのたび今議會における一番の重大な問題は、すでに御承知のように、六・三制の完全實施という問題でありますが、この問題は皆さんのとくと御承知のように、たれでもその必要は認めておるのでありますけれども、他面におきましては、今日の日本の經濟的竝びに諸般の事情によりまして、實行が非常な困難に當面しているという事態であります。この二つは、だれもがこれを承認いたしておるのでありまして、かような事情のもとに、私どもは新しい教育制度、特にその中心となつておりまする六・三制、殊に新制中學を、いかにして實現していくかという點にかかつておるのであります。これに對しまして、文部省といたしましては……

第1回国会 文教委員会 第9号(1947/09/25、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま黒岩委員から御質問がありました點について、もつとも重要な問題は、六・三制の三十一億の豫算についての、いろいろな風説についての御質問であります。本來これはまだ豫算として確定しておるのではないのでありまして、閣議で大體文部省の要求が承認されたと言う程度のものであることに、御承知願いたいと思います。しかし、これは寒冷地帯等の校舎の建築等がありますので、正式にきまるまでそれを延ばしておくと、冬に假教室その他惡條件にある子供を、そのままにしておかなければならぬという事態になりますので、實は大體それが本豫算としても、殊に一般社會、先生方、父兄、その他子供たち等の強力な支持があります……

第1回国会 文教委員会 第11号(1947/10/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま佐々木委員からの請願についての趣旨を承りまして、まことにごもつともな點で、できれば、私どももそういうふうにできることを望んでいるのであります。本來、教育民主化の大きな方向の一つは、教育の地方分權ということが、非常に重要視されているのでありまして、教育の地方化ということの一つの重要な基礎は、教育が財政的にも地方化されるということであります。言いかえますならば、殊に中・小學校が地方的な費用で支えられるようになるということが、その大きな方向であります。しかし一面中學校及び小學校の教育が義務教育であるという點、多面、今日地方の財政の戰後における窮乏の状態から、そのことを實行する……

第1回国会 文教委員会 第12号(1947/10/11、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 學制改革の全貌について申し上げることにいたします。これは學制改革を含む教育刷新のことからお話申し上げるのが、順序であろうと思うのであります。  敗戦後の日本は、すべてを新しく建直していかなければならぬのでありますが、教育についても、この必要が特に痛感されまして、教育竝びに學制の刷新については、實は戦前よりすでに進歩的な人々の間には一定の見解があつたのであります。戦時中は抑えられておつたのでありますが、それが敗戦とともに、従來教育竝びに學校施設の缺陷を痛感するに至りまして、これが刷新の必要であるということが一般の世論となり、文部當局もそれについて考慮いたしたのでありますが、同時に……

第1回国会 文教委員会 第13号(1947/10/15、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 御質問の第一の點は千六百圓から八百圓の差の二百圓、三箇月分六百圓のわけ方についての御質問であります。大藏省案のわけ方が地方差をつけ過ぎておる。殊に學校教職員は地方に大變多いので、こういうわけ方はたいへん不當ではないかということであります。まことにごもつともでありまして――もつとも全體の給與の一と六ということでわけられたのではなくして、二百圓の三箇月分六百圓がわけられたのでありますから、全體がそういう率になつたというわけではないのであります。これは御承知願いたいと思います。しかし、それにしてもあの差はあまり多いとも私どもこれは生計費調査を經ずともわかるのでありますが、このわけ方に……

第1回国会 文教委員会 第17号(1947/11/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 新學制、殊に六・三制に基く新制中學の問題については、委員諸君の非常な關心をもたれておるところでありますし、現内閣も、殊に文教の衝に當つておる私は、特にその重要性に鑑みまして、豫算の審議が始まつて以來、この點について私どもの主張を最小限度の形として實現すべく強くその必要を説きまして、閣議においても皆樣の納得を得て、六・三制豫算總額三十一億のうち、國庫支辨十四億ということが内定いたしたいのであります。そうして建築につきましては、來年度の自然増加の生徒を入れるのでありますから、早く仕事が始められなければならぬ。殊に二部教授あるいは假教室の子供のため、寒い所では、來年の自然増加の生徒を……

第1回国会 文教委員会 第20号(1947/12/03、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま松本委員から御質問になりました福岡縣の國立筑紫病院と三宅新制中學校との間に起つておる問題でありますが、これは松本委員の言われたように、新制中學においては各地方での教室がありませんのでもちろんこのたびの追加豫算により、あるいはこれをあてにして新しい建築が行われておりますると同時に、利用し得る施設をこれに轉用することも、十分考えられなければならぬのであります。かような一つの例として、實は筑紫病院の問題があるのでありまするが、全般的に申しますれば、病院自身も、今日の日本の状況からいたしまして、國民健康の状態が國立的な病院を必要といたすことも、十分了解できるのでありますが、他面……

第1回国会 予算委員会 第16号(1947/11/06、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま荒畑委員の御質問でありますが、このたびの追加豫算では、六・三制に對する費用が七億圓となつたのであります。私ども文部當局の考えでは、六・三制を最小限度實行していくのに、國費で少くとも十四億支出していただきたい。こういうように考えておりまして、去る七月十五日の閣議でそういうことが大體話合いがついたのであります。ところがその後御承知のような關東の水災が起りまして、殊に資材を非常に必要とするという事件がはからずも起りまして、しかもそういう資材の限られた間で公共事業費を支辨していかなければならぬという、まことにむずかしい問題に當面いたしたのであります。私どもはこの最小限度をできる……

第1回国会 予算委員会 第18号(1947/11/08、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま海野委員から、今日の産業再建のために科學技術の振興が必要である。それがためにはできるだけ多くの國庫補助が必要であるということについて、文部大臣の所見を質されたのでありますが、その點についてはすでに總理からも窮乏の財政のうちであるけれども、産業再開のための科學技術のためには、あらゆる努力をするとお答えになつたのであります。私としても同樣に存じておるのであります。實はこれがためにはできるだけ學術の研究を進め、これを應用し、生産技術の水準を高め、ひいてはこれを高度に利用するようにしなければならないと存じておるのでありまして、文部省といたしましても産業科學研究の振興について極力……

第1回国会 予算委員会 第20号(1947/11/13、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま庄司委員の御質問でありますが、新學制の全體的な遂行のための年次計畫については、文部當局おきましても、一定の案をもつておるのでありますけれども、しかし御承知のような今日の經濟上の事態でありますので、その案を今具體的に申し上げるには、財務當局等との十分な打合せがないと、先の計畫が立つことが困難でありますので、申し上げかねる事態にあるのであります。しかしながら、私ども政府といたしましては、なお新しい學制制度を實行していくという建前に立つており、大體において新制中學を含めた新學制においては、來年度が山であると申されると思うのであります。今年度追加豫算において七億が認められました……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 治安及び地方制度委員会 第44号(1948/06/25、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいまの御質問の第一点は憲法の問題でございますが、地方の負担でやることは必すしも憲法違反になるとは考えておりません。第二の問題の寄附の点でございますが、政府といたしましては、殊に文部当局といたしましては、学校に関する寄附を坂つてはならぬという政令その他を出したことはないのであります。ただ地方の事情もありますので、國家並びに地方の費用でできない点もあるので、これらの点については地方の父兄方の協力ということもあながち拒否すべきものではないと思うが、しかし寄附については強制的な形をとつておるとこもあり、また寄附に関連しては、いろいろな弊害もありますので、こういうものはできるだけ避け……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第28号(1948/06/05、23期、日本社会党)

○森戸證人 その通りです。
【次の発言】 それは日取りがちよつと違うようでございますが、私は選挙から帰つた後ですから、多分五月の初めと思います。
【次の発言】 十万円です。
【次の発言】 それは森戸個人のものとして受取つたものであります。
【次の発言】 私の承知しておるところでは、当時政務調査会長であつた、また社会党の幹部であつた私にお渡しになつたと思います。そしてそれはやはり森戸というところに重点がおかれておつたものと承知いたしております。
【次の発言】 今言つたよう仁私は承知しておるのです。
【次の発言】 これは個人の西尾から個人の森戸というところに重点があつたと思います。

第2回国会 文化委員会 第6号(1948/04/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 御承知のように、わが國が新しい國家として民主的な、平和的な國家を目ざしていることは、すでに法制の上でも、また実際の國民の心構えの上からも明らかであります。かような立場から私どもは一日も早く國際連合の一員となる時の來るのを待つているのでありますが、かような事態に至りまする準備段階といたしまして、私どもは、日本の國が眞実に平和的な、民主的なものとなるように努力いたしているのであります。かような努力の一つが、私は國際連合の教育、科学、文化機構であるユネスコに対する私どもの準備態勢を整えることであると存じているのであります。ユネスコにつきましては、当委員会におきましてもすでに御説明いた……

第2回国会 文教委員会 第3号(1948/05/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいま高津君から朝鮮人問題についての御質問がございまして、非常に多岐にわたりまして御感想の部面も相当にあるのでございますが、問題の重要性に鑑みまして、簡單な経過を申し述べながらお答えをいたしたいと思うのであります。日本におる朝鮮の人々の兒童の教育ということは、終戰後非常に重要な問題になつておりましたのでありますが、殊に昨年学校教育法が行われるようになりまして、朝鮮の兒童生徒をどういうふうに扱うかという問題は、関係当局との関連をもちながら愼重に考究されてもいつたのであります。朝鮮の人々としては自分の子弟を独自の形で教育をしていきたい、殊に朝鮮語を用い、朝鮮の歴史、朝鮮の文化を教……

第2回国会 文教委員会 第7号(1948/06/01、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 六・三予算、殊に新制中学の予算につきましては、当委員会におきまして強い関心をもつておいでになりまして、私どももまことに感謝いたして、その都度重要な点では御報告をいたしたと記憶いたしておるのでありますが、最後の段階に至ろうとしておるのであります。  大体お話し申しましたように、文部省の案といたしましてはいろいろな変化がありましたけれども、大体國庫負担の建築費が五十億前後ということを主張してまいつております。五十億というのは新しいペースです。それから安本の査定案では三十億弱であります。もとの十九億でありますが、三十億弱というところでありまして、これではとうてい六・三制、殊に中学校の……

第2回国会 文教委員会 第12号(1948/06/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 今回政府より提出いたしました教育委員会法案につきまして、その提案の理由及び本法案制定について、政府のとりました根本方針を御説明いたします。  まず、本法案が制定されるに至りました経緯を御説明いたしたいと思います。  各種の教育刷新の施策の一つとして、終戰後間もなく、教育行政、特に地方教育行政の在り方について改革の必要が叫ばれ、政府におきましても、愼重に研究を重ねたのでありますが、教育刷新委員会におきましても、教育行政の改革を、わが國教育民主化の一重要支柱と考えられ、愼重審議の結果、これに関する建議を内閣総理大臣あて提出いたされました。また米國教育使節團報告書にも、教育行政の改革……

第2回国会 文教委員会 第13号(1948/06/21、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 お答えいたします。第一條の教育本來の目的ということについての御質問でありますが、これは教育基本法に掲げておりますその教育本來の目的を指しておるのでおります。  次に特別教育区の問題でございますが、この特別教育区については、特別どういう形体でしなければならぬということはございませんので、地方の実情に應じてつくられていいと考えられるのであります。  第三の点は、この教育委員会の施行に関する費用の問題でありますが、この費用は大まかに申しますと、本省において委員会法が行われるについての準備、あるいはこれらの人々についての教育、傳習というような面に関連する本省の費用、委員会の選挙に関して……

第2回国会 文教委員会 第16号(1948/06/24、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 ただいまのお話でございますが、教育委員会に專門的な教育に関した経驗、知識をもつて者、言いかえるならば現職教員を加えるということについて、どういうふうに考えたかという御質問であります。これは一應ごもつともなことでありますが、いろいろその点について考慮いたしました結果、結局においては委員会はむしろそういう形ではなく、教育についてはいわゆる特殊な專門家でない、しかし教育について関心の強い人から構成される方が適当であろう。ただそれの知識その他については教育長の方からこれを供給して参考に供するということの方が、かえつて公正な陣容ができるのではなかろうか、こういうふうな結論に達してこういう……

第2回国会 予算委員会 第12号(1948/03/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 海野委員のお尋ねにお答えいたします。海野委員の言われたごとく、殊に敗戰後のわが國の現状から、経済再建という上におきましても、科学技術の振興が重要であることは、まことにお説の通りであります。しかるにこの科学技術の研究が、その機関ももちろんのことですが、はなはだ十分でないということは、海野委員とともに、まこと遺憾に存じておるのであります。科学技術の研究所は、大まかにわけまして、國家の費用あるいは地方團体の費用によつて賄われておるものと、民間の営利会社によつて賄われておるものと、その中間の財團法人によつて賄われておるものと、三つの種類があると思うのであります。そうして戰後の経済の状態……

第2回国会 予算委員会 第14号(1948/04/01、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 お答えいたします。六・三制の残額につきましては、御承知のように、昨年内に何とかしてこれを追加予算に組みたいと思つたのでありますが、遺憾ながら諸種の事情からできませんで、政府といたしましても、あらゆる努力をいたしまして、ただいまお話のように、暫定予算の追加として組むことになつたのであります。かように今日の財政上、中央でも地方でも、新しい教育制度の実行には、多くの努力が要るのでありまして、從つて殊に六・三制度を將來どういうようなつもりで完成しようとしておるか、あるいは完遂について、どういう考えをもつているかという御質問でございますが、これにつきましては、文部大臣だけでなく、政府も六……

第2回国会 予算委員会 第15号(1948/04/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 お答えいたします。その点は大体文部省に調ベがありますけれども、ただいまここにございませんので、後刻御示しをいたします。御了承を願います。
【次の発言】 お答えいたします。六億四千万円については、物資の裏づけもあるものと信じておりますが、これは安本との関係もありますので、その方面の方からお答えいたすのが適当だろうと思います。なお設備と教科書については、物資の窮乏の時代でありまして、いろいろ苦心する点もあるのでありますが、漸次好轉してまいつておるようであります。少くとも教科書につきましては、本年度においては、昨年のようなことはなく、ほとんど大部分は間に合うような情勢にあるという報告……

第2回国会 予算委員会 第18号(1948/04/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 海野君の御質問にお答えいたします。敗戰後の日本を建設するために、科学技術が非常に必要であり、これがためには研究所、また研究者の活動が必要であるが、今日の事態において、殊に経済上の理由から、これらの研究が十分にいつておらぬ。これについて政府はいかに考えているかということでございますが、まことにごもつともでありまして、私どもは窮乏している日本の財政のもとにおきましても、できるだけこれらの研究を促進していきまして、再建のための科学と技術とを促進していくように努めているのであります。それがために、政府といたしましても、基礎的な主要な研究のために、科学研究費を、また應用の研究につきまして……

第2回国会 予算委員会 第22号(1948/05/21、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 海野委員のおつしやいましたように、技術科学の振興については、われわれ最善の努力をいたしておるのであります。しかしこの費用は本予算に計上されておりまして、本予算がまだ決定されておりませんので、遺憾ながら、そういう方面に必要な補助がいきわたつていないという現状にあることを、御了承願いたいと思います。
【次の発言】 至極ごもつともでありまして、私ども、できるだけさように取計らいたいと思いますけれども、國費の支出につきましては、御承知のように、予算によらなければならず、その費用についても、予算と関連して考えなければなりませんので、本予算の提出も間もないことでありますから、それをまたない……

第2回国会 予算委員会 第24号(1948/05/24、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 新しい教育制度、殊に六・三制の新制中学につきましては、地方に重い負担をかけておるということは、まことにその通りでありまして、私どもできるだけ國費の面におきましても、六・三制実行のために、十分な費用を充てたいと思うのでありますが、御承知の事情で十分にはまいりません。その結果地方財政に重い負担となつておることは御説の通りでございます。しかし大体の傾向から申しますと、かようなまことに苦しい時代におきましても、地方におきまして、また教職員の方々にも、父兄の方々にも、窮乏に耐えながら、教育のためには驚くべき努力をなさつておることを、私どもは驚嘆しかつ感謝いたしておるのであります。中にはそ……


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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1947/11/17、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 昭和二十二年度文部省所管の補正豫算の大要につきまして御説明申し上げます。  昭和二十二年度文部省所管の補正要求額は、追加額十六億二千四百十六萬四千圓、修正増加額一億五千三百九十萬七千圓、修正減少額一億五千九百七十五萬圓、修正差引減少額五百八十四萬三千圓、差引補正額十六萬一千八百三十二萬一千圓でありまして、これをすでに成立いたしました昭和二十二年度豫算額と、今次の國會において成立しました昭和二十二年度豫算追加額との合計額、四十九億七千八百五十一萬二千圓に加えますと、六十五億九千六百八十三萬三千圓となるのであります。  今、追加または修正を必要とする事項について申し述べたいと思いま……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1948/06/29、23期、日本社会党)【政府役職】

○森戸國務大臣 昭和二十三年度文部省所管の予算の大要につきまして御説明申し上げます。  昭和二十三年度文部省所管の予算額は、二百十三億六千百四十三万七千円でありまして、総予算額に対する割合は五三%となるのであります。これを前年度予算額八十七億八千三百七十一万七千円に比較いたしますれば、百二十五億七千七百七十二万円を増加いたしております。今本年度予算額の中重要な事項について申し述べたいと存じます。  第一は小学校教員の給与に必要な経費であります。小学校教員の給与費の半額を、地方公共団体に補助する必要な経費八十七億四千百三十二万五千円を学校教育局に計上したのであります。  第二は、中学校の義務制延……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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