このページでは笹森順造衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。
○笹森順造君 ただいまここに議題となりましたユネスコ運動に関する決議案に対しまして、新政治協議会を代表して私は賛成の意を表し、その理由を簡單に申し述べたいと思います。 私どもがユネスコ運動に賛成をしまするゆえんのものは、私ども日本民族の本来の平和を愛好するという姿に復帰せんとする、その熱心なる考えからでありまして、先般来、あるいは学生の中に協力会の運動があり、全国各地にこの運動が盛んに今起つておりますることから考えてみても、明らかなのであります。この意味で、これはユネスコの精神が民族の魂に、その欲求に、ぴつたり合つておるというところに、ただいま提案されたる深い意味があると思うのであります。(……
○笹森順造君 国民民主党を代表して吉田内閣総理大臣の施政方針演説に対し私は総括的な質問をいたし、総理並びに関係閣僚の御答弁を求めます。 第一は、政府が早期国会開催要求に誠意のなかつた責任についてであります。去る七月三十一日、私たちは成規の手続を経て、急速臨時国会を開くことを要求したのでありますが、政府は荏苒四箇月の日をけみしたのであります。その間に国内の情勢、国際の情勢が非常に変化をして参つております。これに対する政府の態度が私どもに不明であります。その上に国内のいろいろな産業面等の萎縮もありまして、あるいは社会混乱に追い込み、かてて加えて官公綱紀の紊乱が、まことにはなはだしいものが現われて……
○笹森順造君 ただいま上程されました日本国との平和条約並びに日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約の承認を求むる件に対し、私は国民民主党を代表し、要望を付して賛成の意を表するものであります。(拍手) まず私は、国民民主党の主張する平和條約締結の方式を明らかにしたいと思います。われらは全面講和を最終目標とするも、それに固執して、可能なる国々との多数講和の実現を妨げ、日本の独立を遅延させる非現実的な方式には反対であります。また多数講和の現実主義にのみとらわれ、未講和の国との平和を妨げ、わが国を新たな困難に低迷せしむるような方式にも反対であります。われらの主張は、わが国に対して真に和解と信頼の……
○笹森順造君 岡崎国務大臣不信任決議案について、野党各派を代表いたしまして趣旨の弁明をいたします。 岡崎国務大臣不信任決議案 衆議院は、国務大臣岡崎勝男君を信任せず。 右決議する。 理 由 現下日本の最重要案件たる日米行政協定は、日米安全保障條約第三條に委任されたる米軍の配備規律の範囲を逸脱して国家の主権の著しき制限と国民の基本的権利に抵触する広はんなる協定を締結せんとし、しかもその内容は国際法の通例の基本線に照し、日本をはなはだしく不利ならしめる條項多く、更に本協定は憲法第七十三條にいう実質的條約なるにかかわらす、国会の承認を得さる非民主的態度に終始し、憲法の精神を全くじ……
○笹森委員 私は新政治協議会を代表しまして反対の意思を表明さしていただきます。反対の理由の第一は、この制定の理由であります公共の福祉尊重は新憲法の根本精神でありまして、これは國民が自発的になれて、これに徹底せしむるようにすべきでありまして、一々本案のような法律で定めて行くということは、かえつて國民の自覚を促す上に適当と考えられません。またその工事の良否、施行行程の適否等につきましても、これは当事者間の良心的かつ技術的な要素がありますることを必要としますので、この努力によつて相互の信頼が根本的に進んで行くことを必要と考えられます。こういう意味でこの立法はかえつて國民が法に依存するような習慣を馴致……
○笹森委員 ただいま問題の中心になつておりまする責任の所在に関しては、この懲罰事犯になるかならないかという問題の焦点の大事なところの一つだと思います。今までせつかく多数の人から御質問があつてもお答えははつきりしませんが、この意味でこれを掘り下げて究明しておく必要があると思います。さもなければ結論を得ないと思います。ところでこの要旨はお互いに論議されておりますように、第一の戦争を起したということについては、この書いてあつたことが一応納得せられるでしよう。しかしながら先ほどから木村君その他の方々のおつしやるように、戦争が終つた後にその現地において武装を解除して、すみやかに日本に帰つて来て、家庭に帰……
○笹森委員 ただいま水道行政の一元化の問題に関する説明を当局から聞いたのでありますが、この水道行政が改善せられ、振興せられるということは、日本の国の再建の上で最も大事なことの一つで、当委員会としても、今後この問題を真剣に取上げて行くべく、重要な議題の一つであることは申し上げるまでもないと思うのであります。この水道行政の一元化に対する輿論的なことのいろいろな御説明もあつたのでありますが、われわれの了解するところによりますと、目的論的に言つて論が果しがなく、厚生省の主張するところにおいても理由があつて、ただいまも前の発言者から、厚生省との会議の上でこの問題を進める必要があろうという御意見もあつたの……
○笹森委員 国家の福利全体に大きな関係を持つ大きな河川の改修その他に関しまして、直轄河川として取扱われているものが各地方にたくさんあるのでありますが、特に御注意を願いたいのは、ある地方における取扱い方が、国全体の取扱い方に対して甲乙があり、あるいは顧みられないという状況にあることで、これは国全体のためにとるべからざることと思います。それで原則として直轄河川、あるいは中小河川に対して、地方の差というものを一体設ける考えか。あるいはまた予算を組立てるときには、どういうことをお考えになつておるのか。一応お尋ねしたいと思います。
【次の発言】 ただいまのお答えで、大体経済効果をお考えになつて施策をする……
○笹森委員 私は国民協同党を代表いたしまして、ただいま議題となつております連合軍軍人等住宅公社法案を、これに対する一部修正案の通りとして簡單に賛成の意を表したいと思います。講和條約締結前のわが国の置かれておりまする現状に照し、わが国家屋の様式と連合国人の生活様式との状況にかんがみまして、その必要上本法案の提出せられた意味に対しては、私も同意をしなければならぬと思うのであります。さらにまた終戰直後の冷嚴なる占領政策の方針が、漸次平和的なる民政的面へと移行して参りました一つの現われとして、この法案が具現せられる方向にあるものと認めるものであります。こういう意味において、対日援助見返り資金がこの公社……
○笹森委員 住宅金融公庫法は戰後住宅難で苦んでおりました者の切実な要望にこたえようとするものでありますから、本法案に対しまする国民的関心が熱烈であるということは言うまでもないと思います。従いましてこの際本法案につきまして概括的なお尋ねをいたしまして、その御答弁の方向によりましては多少微細にわたつて実際的な面についてお尋ねをすることもあろうと思いますので、あらかじめその点御了承を願います。 第一に本法通過の後にこれが適用せられて着工予定となつております約八万戸の住宅建設に要しますところの資材に対する調査並びにこれについて実際に施行した方策がありますならば、責任者において資材の面においての見通し……
○笹森委員 これより会議を開きます。
先例に従いまして、私が年長者のゆえをもつて、委員長が互選されるまで委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。皆さんにお諮りいたします。その方法はいかがいたしましようか。
【次の発言】 ただいまの吉川君の動議のごとく、投票を用いず、松井豊吉君を委員長に推薦することに御異議ありませんか。
【次の発言】 それでは御異議なきものと認めましてさよう決定いたします。(拍手)よつて松井豊吉君が本委員会の委員長に当選いたされました。
これより本席を委員長松井豊吉君に譲ります。
○笹森委員 ジエーン、キジア両台風によつて受けました農作物の災害対策に関することでお尋ねするのでありますが、本来ならば農林当局にお尋ねするのが道だろうと思うのであります。しかし関連においてもしもお答えができるならばお答えを願いたいと思います。 御承知の通り、この両台風は日本の南に上陸しましたものが、あるものは裏日本を通り、あるものは日本海を通つたのでありますけれども、二つの台風とも北日本の西海岸に上陸いたしまして、そうして相当な災害をこの方面に与えておるのであります。特に私がここで指摘して災害対策としてお伺いいたしたいのは、この北日本におけるある地方の水稲が非常に倒伏したのであります。この水……
○笹森委員 岡崎官房長官にお尋ねしたいと思いますが、近来私ども国会で審議しなければならない法律が非常に多くて、むしろ煩累を感ずるような状況であります。これは従来のドイツ流の法律の考え方でなくて、最近は英米流の方式が国会においても取上げられたというような傾向になつておることとも了承されるのでありまするが、立法はできるだけ簡潔で、これを適用することができるようなことにしておいた方がよいのではなかろうかという観点から、お尋ねをしたいと思うのであります。 今度の御提案の御趣旨は、ただいまの長官の御説明でよくわかつたのであります。特に昭和二十五年度における教育委員会の委員の定例選挙の期日の特例として、……
○笹森委員 今議事進行に関する質問がありましたから、一応私は讓りましてこの次にいたします。
【次の発言】 ただいま大臣から、この法案の提出の理由の御説明がありましたので、概括的には了承いたしたのでありますが、特にこの際どうしても必要があるので、二、三お尋ねしなければならぬ具体的なことがあるのであります。それはこの法律案を提出せられますのには、諸般の事情により相当困難と判断されるということが言われておるのであります。そこでこの諸般の事情により相当困難という、これを除去するのでなければ、單に三年間延長したということだけでは、その目的を達しがたいと思うのであります。私どもも、現に受講しておりまする者……
○笹森委員 実は大臣のお見えになつたときの方がよいと思いましたが、時間の倹約の関係もありますので、この際できるだけの御答弁を願つて、必要があればまた大臣のその点に関する御答弁をお願いすることといたしまして、質問をいたします。新しい学制が実施せられまして後に、特に深い関係を持ちます保健体育教育に関する問題であります。
まず第一にお尋ねしたいことは、新学制が新制大学その他において実施せられました後におけるこの保健体育教育の実情が満足的な状況に進んでおるかどうか、一応文部当局のそれに対する御判断をまず概括的にお尋ね申し上げます。
【次の発言】 それでは概括的質問に対するお答えは、政務次官でいいと思……
○笹森委員 ただいままでの委員の質問に対して文部当局がお答えになりましたことで、大体私のお尋ねしようと思つている点は明らかになつておりますが、なお私の理解を十分に深めておきたいために、二、三お尋ね申し上げたいと思います。 それは今度の教授のレツド・パージの問題と、学生の自治会の解散であるとか、あるいは改組であるとかいうことに関する問題でありますが、この事業が起つて参りますこれについては、やはり現内閣の国策の線というものが、根本的に考えられなければならないものがあると、実は思う次第であります。と申しまするのは、御承知おきの通りに、かつて共産党員並びに共産党というものが、あるいは非国民と考えられ……
○笹森委員 早稻田大学におけるこのたびのレツド・パージに関連いたしまして起つた一派の学生その他の者に対する御措置については、ただいま総長から若林君に対する御懇切なお答えがございまして、その経過並びにおとりになりました処置については、よく拜承したのでございます。ところで、なお若干お尋ねしたい点がありますので、おさしつかえのない限りにおいて御答弁を願いたいと思います。 それは、申し上げますまでもなく、有力な早稻田大学のごとき大学がおとりになりましたこの種の事件に対する処置というものは、今後あるいは起らんとするこういう事象に対する一つの規範を示されるものと考えられますので、これによつておとりになり……
○笹森委員 ただいま各派遣委員から概略の御報告を伺つたので、詳しいことは速記録において拜見しなければわからぬのでありますが、この際特にお尋ねしておきたい一点だけをお伺いしたいと思います。それは教育職員の認定講習実施に関することであります。その実施期限が延長になりましたことによつて、講習の未完了者が便宜を與えられたことはもちろんでありますが、しかるところ、すでに認定講習の單位を完了した努力者に対しまして、すみやかにその資格の免許証を発給する措置を文部当局その他においてとるべきだ、こういう要求を私どもは各地から聞くのでありますが、そういうような要求を今の委員の方々でお聞きになつておらなかつたかどう……
○笹森委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一條によりまして、委員長が選任されるまで委員長の職務を行います。
ただいまより委員長の互選を行いますが、その方法についてお諮りいたします。
【次の発言】 ただいまの青木正君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて松井豊吉君が委員長に当選されました。本席を委員長にお讓りいたします。
○笹森委員 一般の宗教教育に関するお尋ねは、別な機会にするといたしまして、せつかく江口さんがおいでになつておりますので、ただいま若林さんのお尋ねになりましたことに関連いたしまして、一、二お尋ねいたしたいと思います。 警察予備隊が特にその目的を遂げるために必要ないろいろな資格について、嚴重な試験、あるいはまた審査等をされ、検討されて、その隊員を採用されたということに承知いたしておるのでありますが、特に今日この議題に上つております宗教教育に関して、なおお尋ねしておきたい点は、ただいま若林君の言われましたような趣旨を最もよく徹底させ、将来への立法的な措置なり、あるいは指導の方針なりに関係があります……
○笹森委員 官立商船学校を国立商船高等学校として序置に関する請願。請願者、富山県高岡市、高岡源蔵。 この請願は、実は昨日の本会議の議場において決定をされておるのでありますがゆえに、委員会としての取扱い上どうなるかは、これは委員長の御判断にお願いすることといたしまして、一応これを議題としていただきたいと思います。 本請願の要旨は、官立商船学校は、永年にわたつて海員を志す中産階級の子弟を収容して中堅海員を養成し、わが国海運界の発展に大なる貢献をなしている今日、これが廃止または整理統合が伝えられているが、今後に許されるわが国海運界の将来を思うとき、商船学校の存続は絶対に必要であるから、次の理由に……
○笹森委員 先ほど委員長から御注意のありましたように、大臣が御都合で、きようはお見えになりませんので、根本的なこの法案自体の取扱い方であるとか、あるいはもつと根本に触れた問題は、大臣の御出席のときに譲ることといたしまして、現われましたこの法案の内容に関して、またただいま若林委員に対して答えられた点について、二、三お尋ねしたいと思います。 最初に、若林委員から、政教分離ということと、信教の自由ということに関しての質問に対して答えられました点は、すこぶる重大であり、しかもまたそのお答えは、私どもとしては、まだ十分に納得することができない、あいまいな感じを受けましたので、この際せつかく御発言があり……
○笹森委員 それに関してちよつと――。ただいまの委員長の御発言でありますが、むしろ十分に御病気をおなおしになつて、直接に御答弁いただいた方が、かえつて進捗しはせぬかという気がいたします。御承知のように、御答弁をいただきましても、その御答弁によつてただちに了承をいたす場合もありますし、また御答弁によつて御質問申し上げなければならない場合も、実はたくさんあるのであります。ですから、そうすると、文書によるお答えに対して、また質問するということでありますので、結局かえつておそくなりはしないかと考えます。それらの点に関しまして、むしろ技術的には早く御病気をなおして御出席いただくように努力していただく方が……
○笹森委員 この法律提出の態度について、大臣にお尋ねしたいと思つたのですが、お見えになりませんから、次官にお尋ねしたいと思います。この法律の目的は「義務教育の無償の理想のより広範囲なる実現への試みとして」とうたつてありますが、この法律以外に、どういうことを現政府は試みておるか、あるいはこの法律の適用を、さらにどう広めて行こうかという御構想を持つておるか、この点についてお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御答弁で、政府当局の御苦心はよくわかるのでありますが、私の特にお尋ねしましたのは、根本の態度であります。それはここには目的に「無償の理想」ということを言つており、ただいまのお答えで……
○笹森委員 最初に、総括的なことでお尋ねしたいと思います。この宗教法人法案の提出に至りました径路を考えてみますと、現在行われておりまする宗教法人令に、十分に満足ができない情勢から、こうなつたと思うのであります。先ほど来大臣の御答弁の中にも、これは一歩を進めたものであるから、ある方がいいのだ、大体そういうようなお考えのようでありますが、これをもつと深く申しまするならば、この宗教法人法案というものを提出するにあたりまして、国際的な情勢なり、日本の置かれた現情勢にかんがみて、これが最も適当なる時期であつたという確信をお持ちであるかどうか。これはこの法案の賛否を決するための根本の見方であろうと私どもは……
○笹森委員 前回に引続き、宗教法人法案についてお尋ねをいたします。この法律の條項に直接関係したことを、お尋ねしたいのでありますが、この法律の持つておりまする理念、影響、結果等の見通し等については、主として大臣のお答えをお願いいたし、また各條項の事務的な取扱い等に関しましては、直接事務に当つておられまする政府委員のお答えでけつこうでありますから、できるだけ簡潔明確にお答えをお願い申し上げたいと思います。 この法律の目的の一つに、教義を広めるということが書かれておりますが、教義を広むることによつて、その宗教団体が発達をして参りまする場合には、当然新たなる境内地並びに建物、工作物等を取得することに……
○笹森委員 法律の建前の問題について、重要な点は、大臣からのお答えを伺い、その他の点は、政府委員においてお答えをいただいてけつこうであります。 初めにお尋ねしたいと思つておりますことは、当然のことのようでありますが、一応記録にもはつきりしておきたいので、お尋ねしたいと思います。それはこの宗教法人法で認証を与えられまして、法人格を備えたものに対して、いろいろと事業運営に資するために、あるいは業務を行うに資するために、あるいはまた実際の礼拝に必要な施設を保護するために、法人の能力を与える、という建前でありますから、当然そこに認められないものと認められたものとの間に、一つの便宜あるいはまた特典、こ……
○笹森委員 このたび内閣から提出されました宗教法人法案に対し、私は国民民主党を代表して、警告を付して賛成の意を表したいと思います。 本法案は、昭和二十年十二月二十八日に公布せられた現行の宗教法人令に比しては、一歩前進せるものと認めます。すなわち本法によつて、宗教団体の業務並びに事業を行うために資せんとして法人格取得の方法を定め、今後宗教行政の適正を期せんとしております。しかして宗教団体の法人格取得に関しては、従来の準則制をかえて、認証制をとらんとすることは、宗教団体の法人たるべき適格性を確かめるために、慎重を期せんとする意図に出たものとされております。しかるに宗教団体の認証条件の根本問題であ……
○笹森委員 この法案が議員提出であります意味で、大臣にお尋ね申し上げることは、そのことを了解してのお尋ねでありますから、あらかじめお含みを願います。 この法律を出すにあたりまして、法のねらいとしておりまするのは、産業教育を奨励振興して行こうこういうことでありますが、日本の教育の本旨が、時代によつていろいろとかわつた方向をたどりながら、今日に来ておるようであります。そうして私どもが過去数十年、特に二十年この方、学問というものの生活化、実際化、職業化ということに非常に重きを置いて参りまして、過去二十年この方の中学校――今日かわりました中学あるいは高等学校と、大体年を同じゆうする生徒を養つておりま……
○笹森委員 今のことは、なお予算にも関係があるから、なお研究したいという当局の意見を私は妥当だと思いますので、保留にしておいたらどうですか。
【次の発言】 学校教育法中、修業年限の規定とその適用の問題につきまして、二、三文部大臣に質問いたしたいと思います。大学の修業年限は、四年となつておりますが、特別の專門事項を教授研究する学部につきましては、その修業年限は四年を越えることができるということになつておるのでございます。特にこの問題は、日本の新しい大学教育の水準を高める上において、非常に大事なことでなかろうかと考えております。以前におきましては、大体学問の蘊奥をきわめる最高学府と申しましても、專……
○笹森委員 関連事項で――ただいま圓谷君から発言いたされました新制中学の三年を二年にするやのうわさ、あるいはまたそれの論議のありますことは、私ども実は非常に心を痛めている次第であります。御承知おきの通り、私どもが最初新しい憲法を論議しました際に、義務教育の年限については、教育に関係を持つ、あるいはまた関心を持つているものは、非常に慎重に、かつまたこの問題に関しては熱心に審議決定しましてさらに進んで教育基本法なり学校教育法において、義務教育を今の通り新制中学の三年まで延ばしたことは、御記憶の通りだと思います。ところが、実際はこの実施の期間をいつにすべきかということについては、その当時のあるいは閣……
○笹森委員 実は、私は文部当局とあわせて、同じ問題を両方の角度からお尋ねしたいと思いますので、この際次官にも御出席を願つてお答え願いたいと思います。 私どもは、昭和二十六年度の補正予算の要求案の大綱というものと、昭和二十七年度の予算要求案重要事項というものとのプリントをいただいて、それをもとにして審議しているのでありますが、その後文部省と大蔵省との御折衝によつて、私どもに示されておりますものはし最初この通りに実現することを期待しておつたのでありますが、なかなかその通り行かないというので、委員長も非常に努力してくださつて、この要求の通りにかなうように努力しようということを、この委員会でお話され……
○笹森委員 参考人の方にお尋ねしたいのですが、これは先ほど鹿野委員からお尋ねのあつたことに対して、成田参考人が答えられたことに、多少関係を持つようでもありますけれども、やはり私どもは基本的な考え方をきめたいから、もう一ぺんお尋ねしたいと思います。 日本の国の政治の根本を考えてみますと、国民の教育を高めるということのために、国家財政の力を注がなければならない現段階を、私どもは痛切に考えているわけであります。でありますから、教育のための費用を投ずるということは、国家としては消費ではなくて、これは投資であるということを、長い間私ども話をして来たわけであります。そうして特に問題は、教職員の全体の待遇……
○笹森委員 問題を集約して簡潔にお尋ねしたいと思います。 両條約が本委員会の議に上りまして、質疑応答がかわされたのでありますが、日米安全保障條約については、その審議を進める上に大きな支障を来しておる現状でございます。すなわち、日米安保障條約に関しまして、その主要点である行政協定の正体と内容とを全然示さずして承認を求めて来ておることに対しまして、私たちはこれではまつたく国会が内閣に対して、審議を盡さない問題の白紙委任状を渡すようなものであつて、立法権をゆだねられております責任の上から、とうてい承認することができないという段階まで参つたのであります。私たちは全国民の期待と理解のために、またこの行……
○笹森委員 ただいま若林委員から重要な諸案件についての御発言があり、またこれに対するお答えもあつたのでありますが、最後に総括的な問題として、きようのこの委員会一つの問題を投げかけるというような意味の表現のもとにお話になりましたこの件について、文部当局にお尋ねしたいのであります。すなわち東京学芸大学附属小学校の校地確保に関する問題、いわゆる不法建築物撤去に関する問題並びに環境浄化に関する問題について、文部当局に直接責任のあります点と、間接に文部当局として関心を持たなければならぬ点について、若干のお尋ねをしたいと思うのであります。戦災を受けました日本の学校が、立ち上るために必要な校地、校舎を整備す……
○笹森委員 この私立学校振興会の法案が出まして、私たち日本の教育を担当しておる者は、私学の振興に関して、こういうことが実現することを、多年希望して参つたのでありまするが、いよいよこれが発足するにあたりまして、その実行を、できるならば当初から理想に近いところに進めて行くための希望を持つて、二、三お尋ねをしたいと思います。憲法が成立されましたときに、私立学校が公の法律の支配を受けるものであるかないかというような問題が起つて、国家の補助、助成等のらち外に置かれるがごとき議論の起つたこともないでもありませんが、幸いにして、その後、この私学の担当しております仕事も、公共的な国家的な仕事をするのであるとい……
○笹森委員 ただいま本委員会の議に付されておりますこの私立学校振興会法案に対しまして、私は改進党を代表して、附帯三条項を提唱せる若林委員の発言に同意しつつ賛成の意を表したいと思います。 私立学校のわが国教育における従来の公的貢献と将来の使命の重大性にかんがみ、しかもまた、その維持経宮の苦心に照し、特に近来国家が法律の制定によつて私立学校が整備すべき諸条件を要求する結果とし、加うるに国家経済の特殊現象たる物価の騰貴と、また給与基準の上昇等によつて私立学校が巨額の負担をしなければならない実情を思いますときに、本法案がその要望にこたえんとする意図においては、当を得たものだと考えます。すなわち、私立……
○笹森委員 安藤先生にお尋ねしたいと思いますが、ただいま圓谷さんとの話でも、実は私ども自身も疑問にしておる点がありますので、もう少しはつきりしておきたいと思いますからお尋ねしたいと思います。 それは第一は、先ほど安藤先生は、この宗教法人法が今出ることは、宗教法人令よりも一歩進めたものであり、都合のよいものであり、宗教活動のためにたいへんいいことだから、これは賛成だということをおつしやつておつたのでありますが、この占領下にあつて、こういう宗教法人法などを根本的に考える時期であるかどうかということに対しましては、私ども深く考えなければならぬ点があるのではなかろうかと実は思つておつたのです。そのう……
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