このページでは森幸太郎衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。
○國務大臣(森幸太郎君) 淺沼議員の御質問にお答えいたします。 農地調整後のでこぼこを直す意思があるか、こういうお尋ねでありましたが、この問題につきましては、土地の交換分合によりましてこのでこぼこを調整いたしたいと、かように考えております。残つておるところの小作地に対して、これを解放するかという御質問でありましたが、この小作地の解放は考えておりません。 なお開墾地について、林野の計画との問題をお尋ねになつたのでありまするが、未墾地の買收がややもすればその方針を逸脱するような場合もできて参りましたので、昨年の末、未墾地買收予定設定の基準を定めまして、この基準に基いて、國土保安の上からこの未墾……
○國務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。農業生産の重要性につきましては、今安本長官からも、政府がいかに考えておるかということを申したのでありまするが、私から一言お答えをいたしたいと存じますことは、御承知のように、われわれ当初期待いたしたほどの予算を獲得することが、いろいろの事情上許され得なかつたことは、まことに遺憾な次第でありますが、この許されたる範囲内におきまして、生産の合理化をはかり、協同組合の健全なる発達を助長いたしまして、金融方面におきましても、また技術の浸透の上におきましても、限られたる予算を有効的に、重点的に使いまして、日本の食糧増産に寄與いたしたいと、かように考えておるわけで……
○國務大臣(森幸太郎君) 浦口さんにお答えいたします。 農村におきます農産物生産に対する点についての農民の氣持ちをお述べになりましたが、われわれもさように眞に農民といたしまして生産のために努力いたさなければならぬという氣持に燃えておられる多数の農民諸君のあることをよく承知いたしておるのであります。この場合において、現在の天くだり式な供出制度はよろしくないではないか、こういう御質問であつたのであります。私は現在の供出制度は、決して完全なものとは考えておりません。しかしながらアメリカより食糧を輸入してもらつておる現段階におきましては、やはり統制は継続せなければならないのでありまするが、その供出方……
○國務大臣(森幸太郎君) ただいま滿場一致をもつて御決議になりました決議案は、もことに目下のわが國情として重要なる食糧問題の解決のために適当なる処置を政府に要請されたのであります。本予算におきまして計上いたしておりまする土地改良費、災害費というものは決して十分とは考えておらないのであります。どうかしてこの日本の現状に考えてみまして徹底的な施設を行いたいのでありまするが、御承知の通り財源の捻出等の関係より今お諮りいたしておるような程度にとどまつたのであります。しかしながら、日本の食糧は一日もゆるがせにしておけないのであります。政府は財源等を勘案いたしまして、極力御決議の趣旨に沿いたいと考えるので……
○國務大臣(森幸太郎君) 四月二十一日の夜に、東海、近畿地方の一部に雹害があつたのであります。この問題につきまして、川本末治君、多武良哲三君、早稻田柳右エ門君より、書面をもつてその状況ならびに善後処置についての御質問があつたのでありまするが、政府といたしましては、本日その大体の状況を御報告いたしたい考えを持つておりましたので、この機会に皆様にお聞き取りを願いたいと存ずるのであります。 いまだ全部の報告がまとまつておりませんが、二十五日付において、おもな地方の報告が参つておるのであります。岐阜、愛知、和歌山、滋賀、石川方面、また福井もたぶんその範囲と考えておるのでありまするが、まだ報告は参つて……
○國務大臣(森幸太郎君) ただいまの緊急質問に対しましてお答えいたしたいと存じます。 蚕糸業のわが國における重大性は、いまさら申し上げるまでもないことであります。戰爭のために非常な打撃を受けました蚕糸業も、戰後やや回復の一途をたどつて参つたのでありますが、経済九原則のもとに為替レートを一本にせなければならないという立場になりまして、非常に重大なる危局に突入いたしたのであります。御承知の通り蚕糸業におきましては、特に四百二十円の為替レートを定めまして、今日まで價格が制定されておつたのでありますが、今回これが三百六十円ということに決定されましたために、今日蚕糸業として非常なる窮境に立つたのであり……
○國務大臣(森幸太郎君) ただいま全員一致をもつて御決議になりました土地調査の問題について、一言政府の所見を述べたいと存じます。 ただいまお述べになりました通り、食糧問題を解決する上におきましても、その基本たるべき國土の実際がはつきりとしておらなければならないのであります。今日の國土情勢は戰爭のために非常に荒廃いたしまして、地目等のごときも、ほとんど混乱をいたしておるような情勢であります。今日食糧確保のために調査法をもち、あるいは森林法等におきましては施業案等によりまして調査はいたしておりますけれども、なかなか容易ならざる問題でありまして、その解決は簡單にこれをなし得ないのであります。しかし……
○國務大臣(森幸太郎君) ただいま全員一致の御決議によりまして、挙國造林のことをおきめになつたのであります。この機会に政府の所信を被瀝いたしたいと存します。 提案者がただいまお述べになりました通り、わが國の山林は、戰争のために過伐、濫伐に陥りまして、その結果は年々歳々風水害の見舞うところとなりまして、國土は御承知の通り非常な損害をこうむつておるような情勢であります。一日も早く、この風水害に見舞われないように、りつぱな國土を建設しなければならないのでありまするが、政府におきましては、特に治山治水に力を入れまして、國土保全を計画いたさんと考えておるのであります。 御承知の通り、今お述べになりま……
○國務大臣(森幸太郎君) 戸叶さんの御質問にお答えをいたしたいと思います。 政治、行政のことについては御研究に富んでおられることと存じますが、政府が公團を組織して物を配給いたしておりまする場合に、これを掛で賣るということは、営業でない立場としてでき得ません。政府は資金を持つて現金で農家から米を買入れまして、そうして公正な配給をいたしておるのでありまして、これを掛賣りするということは、政府の事業といたしましてはでき得ないのであります。お述べになりました事情のあることはよく察知いたしますが、それかと申して、公團が肥料も掛賣りするわ、食糧も掛賣りするわということは、法制の上からできないのであります……
○國務大臣(森幸太郎君) 高橋さんの御質問に、農林大臣としてお答えいたします。 肥料の重要性はいまさら申し上げるまでもないのでありますが、本年は、窒素におきましても、燐酸肥料におきましても、昨年以上の配給をいたす計画をいたしまして、窒素肥料におきまして百三十万トン、燐酸肥科におきまして百二十四万トンの必要量を考えまして、政府はこれが生産に努力をいたしておるのでありますが、このたび松尾鉱山がストライキに入りましたがために、もしやこの計画が齟齬を來すというようなことがありましては、実に食糧増産の上において重大なる影響を及ぼすものであります。御承知の通り、肥料の生産に対しましては商工省が努カいたし……
○国務大臣(森幸太郎君) 井上議員にお答えいたします。薪炭特別会計につきましては、農林委員会でいろいろ御質疑がありまして、当時政府といたしましては、今日の生産計画等についてお答えいたしておつたのでありますが、なお重ねての御質問でありまするから、一応お答えをいたします。 薪炭特別会計法は、御承知の通り財政法第二章の第十三条によつて設けられてあるのであります。この特別会計は、特定の資金を保有して特定の事業を行う場合に、特別にこういうふうな会計方式を作るのは、御承知の通りであります。この薪炭特別会計におきましても、買入れ、販売というやり方につきましては、農林省令によつてこれを規則として定めて行くの……
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。 二十五米穀年度の需給状況の御質問でありましたが、米、いも類、雑穀をいれまして、千四百二十四万九千トンを計画いたしております。これは二合七勺の配給で計画してあり、全食糧の八六・四%になつておりまして、輸入は二百二十六万トンを予定いたしまして、十三・六%を輸入食糧に仰いでおるのであります。 二十四年生産米の予想高について、政府はさきに六千五百四十一万余石を予想して発表いたしたのでありまするが、これは九月の二十五日現在の農林省作物報告事務所の統計に基いたものであります。本年は、御承知の通り気候の関係から稲の成長が軟弱になつておりましたところへ肥料の増……
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。 インフレーシヨンの收束した場合において、米価をきめるのは生産費によることが妥当ではないかという御質問でありましたが、生産費と申しましても、なかなかこれは煩雑でありまして、昨年の調査によりましても相当の開きがあるのであります。しかし、今日パリティ指数によつてきめることが大体においで科学的であり、正しいと、かように考えておるのであります。二十一年のパリティ指数によりましては五百五十円でありましたが、生産費は平均五百五十四円三十五銭であります。二十二年におきましては、パリティ指数によりまして千七百五十円と決定したのでありますが、生産費は千四百七十八円八……
○国務大臣(森幸太郎君) 農地改革が吉田内閣において阻止されておるような御議論でありましたが、それは先般マツカーサー司令官から総理大臣に出されました手紙によつて御承知を願いたいと思います。
米価問題につきましては、先般水谷議員にお答えしたことによつて御承知を願いたいと存じます。(拍手)
【次の発言】 輸入食糧の増加に伴いまして、日本の国内農業が非常な弾圧を加えられるような御心配で御質問があつたのでありまするが、今日日本の国民に許されている食糧のカロリーは千四百カロリーであります。日本の健全なる時代におけるカロリーは二千四百カロリーを必要といたしたのでありまして、食糧の量におきましては、まだま……
○国務大臣(森幸太郎君) この機会をかりまして、昭和二十四年産米供出に対する補正額について御報告を申し上げたいと存じます。 本年産米の供出事前割当は三千二百三十二万八千六百石であります。本年の作況の関係上、各府県から相当の補正を要求して参つております。又政府にいたしましても、作況の結果、補正を必要と考えておつたのでありまするが、十一月の十五日、司令部より、百十四万六百石を補正すべし、こういう指令を受けまして、政府といたしましては、その間数回にわたつてこの変更方を折衝いたしたのでありますが、これが容認を得られなかつたのでありまして、二十五日に知事会議を開きまして、一応この百十四万六百石を各府県……
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。一番しまいの御質問から答えた方が順序だろうと思います。薪炭特別会計の不成立になりました法案をまた再提出したことは国会に対する冒潰だとおつしやつたのでありますが、(「その通り」と呼び、その他発言する者あり)どういうお考えで、かような御議論が出るりかしりませんが、今回の薪炭特別会計への一般会計よりの繰入れの問題は、政府が特別会計を閉鎖しますにあたりまして、何をおいても生産者に早く炭代を拂わなければならぬ金であります。(「卸売業者からとつたものを拂えばいい」、「売掛金の代金をとつたらいいじやないか」と呼び、その他発言する者多し)お聞きなさい。答弁であります……
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。 本年度の超過供出に対しましては、知事会議において、その各府県別の割当は受けているが、これは本年の実收がまだわからぬ当時であるし、本年の作柄はよくないと思うから、この補正割当を受ける一つの條件として、強制的な措置に出てくれないようにという要求がありましたので、政府は、その要求を受入れておつたのであります。たまたま今回ポ政令を出さざるを得ないような立場になりましたけれども、この契約の履行をするために、司令部の特別な了解を得まして、二十四年産米米の超過供出に対しましては、この政令によらざることの了解を求めたわけであります。 なお、この法案につきまして……
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。今回の統制撤廃は、農村において、その生産物に対しての実現がない、ひとり農村だけがこの統制強化のもとにある、いわゆる農民は、この統制によつて非常な圧迫を受けているのではないか、というような御感想をお話になつたのでありまするが、決して私はさような考えを持つておりません。今日の農業生産をいたしておりまするものは、主として食糧の問題であります。この食糧の今日の段階におきまして諸君も御承知の通り、自給自足のでき得ない今日の場合におきましては、これは相当の統制を継続せねばならないのであります。今後わが国が自由貿易を許されるようになりましても、やはり消費者と生産者……
○国務大臣(森幸太郎君) 三宅議員にお答えいたします。 当初御意見としてお述べになりました米券制度の問題でありますが、これは政府の立案いたしたものではないのであります。これはさきの議会におきまして、当議場において申し上げたのでありますが、今日の供出制度は理想的とは申し上げられないのでありまして、この供出制度の改善、いわゆるこれを合理的に直して行くということは、一日もこれを考えていないことはないのであります。従つて、この米券制度についても、その一環としての考え方であるのでありまして、これが必ずしも不適当であるという断案は下されないのでありますが、政府としてこれを取上げて考えたという問題でないこ……
○国務大臣(森幸太郎君) 有田議員にお答えいたします。 政府は農村対策について無為無策だというおしかりがあつたのでありますが、これは御意見と承つておきます。 なお、御高見を拝聽いたしましたその中に、農村対策についていろいろおあげになりましたが、まことにその対策事項につきましては政府も同感であります。この農業政策の上において、今お延べになりましたすべてのことは、予算の許す範囲内において極力これを実現するように、政策のうちに加えておきますから、十分御承知を願いたいと思います。 食糧問題については、なるべく自主性を持てという御希望でありましたが、今日の日本の食糧問題は、海外より輸入を受けなけれ……
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。小麦の協定加盟に御質問が及んだようでありますが、政府におきましては、増加する人口を将来どうして養つて行くかということにおきまして、食糧の自給度を高めるということを申し上げておるのでありますが、自給度ということは、日本の国でできたものを日本人が食うのだ、よそのものは食わないのだというような、そういう島国根性の意思でなしに、(笑声)あらゆる努力をいたして日本の食糧を増産いたしますとともに、日本の力によつて外国から食糧を輸入する。これは当然自給度を高める。つまり、小麦協定をいたしましたことについて、百二十万トンの輸入を約束いたすことは、日本はどうしても、日……
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。食糧の自給力向上につきまして、農業生産の拡充につきましては、北君もお聞きくださいました通り、きのう、おととい、この議場においてお答えいたしたことでありますから、御承知を願います。(拍手)
○国務大臣(森幸太郎君) 井上議員にお答えいたします。 二十四年産米の供出については、たびたび去る国会の委員会においてよく申し上げておつたので、おわかりのことと存ずるのでありますが、本日緊急質問としてさらにお尋ねでありますので、御承知と思いますけれども、一応お答えいたします。昨年度の供出割当の補正につきましては、お話の通り二百四十五万石に修正いたしたのであります。これは、その当時も申し上げました通り、司令部との折衝の結果によりまして、当初百十四万六百石でありましたかの補正量であつたのでありますが、農林省の実収調査の結果、どうしてもこれでは実際の供出を見ることが困難であるという立場から、二百四……
○森國務大臣 今の点に答え申し上げます。お話の通り戰争中森林が濫伐過伐になりましてことに労力の不足から施業案を立てましても、伐採後の処理が予定通り行かなくて、ごらんの通り至るところはげ山ができておるというような情勢であります。これが年々歳々水害吉となつて被害を受けておるのであります。國土保安の上から申しましても、一日も早く手をつけなければならないのでありまして、山林は御承知の通り冊植樹いたしましても、数年間というものは非常な手間がかかりまして、そうして林相を持ちますまでには相当の年数を要するのであります。林相を持つて初めて國土を保安するための働きをいたして來るのでありますが、一日おそければ一日……
○森國務大臣 申し遅れたのでありますが、このたび、はからずも農林行政をやらしていただくことになりまして、この水産行政に対しましても、責任のある位地に置いていただいたわけでありますが、御承知のごとくまことに非才なものであり、水産の知識はまことに乏しいのであります。どうか水産委員の諸君の御指導によりまして、この重大時局における水産行政を完全になし途げて行きたい、かように考える次第であります。至らぬ者でありますが、どうぞ格別の御指導をお願いいたしたいのであります。ことに行政面にはまつたくのしろうとでありまして、この点につきましても、ひとえに皆様の御指導と御鞭撻を切にお願いする次第であります。 今御……
○森國務大臣 水産業團体整理特別措置法案の提案理由について説明いたします。 第三國会において成立いたしました水産業協同組合法及び水産業協同組合法の制定に伴う水産業團体の整理等に関する法律は、本年二月十五日より施行され、現在全國各地において水産業團体の解散準備、水産業協同組合の設立の段階にあるのであります。從つて水産業團体の財産の処分、特に水産業團体より新協同組合への財産の移轉がこれから始まるのであります。この財産移轉につきましては、水産業協同組合法の制定に伴う水産業團体の整理等に関する法律中に、その方途に関して規定しているのでありますが、なおこのほかに二つの問題に関する規定が必要なのでありま……
○森國務大臣 今夏堀委員、西村委員から御発言がありましたが、これは実際問題として、公定價格のあるものは、それを使用いたしておるものでも、評價する場合において、公定價格以上に上げ得られないということを、今日常識として考えなければならないのですが、水産業会が漁業組合に資産を引渡す場合に、公定價格によつて考えなければならぬというものは、実際にどういうものがあるかというと、建物であるとか、あるいは漁船であるとか、あるいは諸設備であるとかいうようなものは丸公は何もないわけであります。実際の帳簿價格で行く、あるいは審査会の時價で行くということでありますから、統制品なれば丸公として考えられますけれども、実際……
○森國務大臣 御承知の通り、水産の最も大事な資材が油、漁網等にあるわけでありますが、この資材が連合國の特別なる好意によつて配給されておるというような情勢であります。連合軍といたしまして、なぜ水産に対してやかましくいろいろな統制を強化されるかと言いますと、日本の食糧を総合的にやらなければならない。それについては水産物の生産を興し、そのできた水産物は公正に國民の食糧として供して、一部に偏在してはいけない。こういう考え方が基礎になつておるわけであります。先般も天然資源局に相談に参りまして、どうかして漁区の拡張をしてもらいたいと、政府といたしましては正式に懇請いたしたのであります。なお捕鯨船隊の増加等……
○森國務大臣 お答えいたします。奥村議員が、專門の立場からのご意見をつけての御質疑でありましたが、決して農林省は机上の空論を描いておるわけではないのであります。從來の漁業の経営があまりにも非民主的であつたことから考えて、この法案の構想しておることが、今日の民主主義の立場から妥当である、こういう考えを持つておるのであります。つきましては、協同組合に自営さすことははなはだ危険である。なるほど大漁が続いた場合においては何ら文句はあるまい。しかし不漁続きの場合には自営が危険になつて、いろいろの障害が出て来ることと思うのであります。これは個人経営をいたしておりましても、共同経営をいたしておりましても、漁……
○森國務大臣 農林省設置法案につきまして、その提案理由を御説明いたします。 御承知のごとく、各省大臣の所掌事務及びその権限等の事項は、從來行政官廳法及びそれに基く各省官制によつて定められていたのであります。しかるにこの法律は本年五月三十一日限り失効いたすことになつておりまして、これにかわりまして第二國会において成立いたしました國家行政組織法が、本年六月一日から施行されることになつております。この國家行政組織法は國家行政機構の大綱を定めたものでありますが、各省共通の事項を規定しているにとどまるものでありますので、農林省の任務、権限、所掌事務の範囲、内部の組織、地方支分部局及び付属機関の名称、所……
○森國務大臣 お答えいたします。食糧事務所に対しましては、出先機関として二割の減員が原則になつておるのであります。御承知の通り食糧事務所の仕事は、最も複雜な、しかも農業者と密接な関係のある仕事でありまして、その事務の複雜さと、迅速を要することは、他の出先事務所とは非常に違つておるのであります。でき得るだけこういう第一線におきましては整理の人員を少くいたしたい、かように考えておるのでありますが、現在食糧事務所として取扱つております事務の中には、相当複雜な仕事が加えられておるのでありまして、そういう方面における事務を簡素化いたすことも考えまして、今回の整理をできるだけ少くするということと相まつて、……
○森國務大臣 一率に出先官憲は定員の二割を減らすという方針で進んでおつたのでありますが、御承知の通り出先官憲におきましても、非常に忙しい部面とひまな部面とありますし、またその仕事の内容を調査いたしますれば、省略でき得る仕事も相当あるのであります。それで食糧管理局の出先官憲として御承知の食糧事務所でありますが、食糧事務所は重大な食糧品の檢査受渡し等記録をつくつておりますので、非常に手間がかかります。しかもこのように忙しいのに加えまして、いろいろな調査事務等もやらしておることでありますので、今後はそういう調査事務のようなものはできるだけこれを作報等の方面に委讓いたしまして、ほんとうの食糧事務の現実……
○森國務大臣 現在の農村においてどれだけの労力を必要とし、また失業者を吸收し得られるかということは、詳しい統計材料を持つておりませんので、その後調査の方針は向けておるのでありますが、はつきりとこれだけのものが包容できるということを御説明申し上げる資料を持つておりません。
【次の発言】 営林署の方におきまして現業非現業というはつきりした数の区別はわかつておりませんけれども、森林主事といたしまして、いわゆる警察のような勤務をいたしておる向きがあるのであります。これは盗伐というようなことで山林の荒らされることを監視する役目であるのであります。そのほか営林署、営林局におきましては、製材等の関係で現業を……
○森國務大臣 ごあいさつを申し上げたいと存じます。農政上まことに重大な時期にはからずもこの重職を汚しまして、微力、ことに行政には経験を持つておらない私でありますから、皆様の御支援のもとにわが國農林行政を担当させていただきたいと思いますが、どうかよろしく御支援くださらんことをお願いする次第であります。 食料品配給公團法の一部を改正する等の法律案につき提案理由の説明をいたしたいと存じます。 農林省において所管いたしまする配給公團は五つを数えております。すなわち、食料品配給公團、飼料配給公團、油糧配給公團、食糧配給公團及び肥料配給公團の五公團であります。 食料品配給公團は、みそ、しようゆ、砂糖……
○森國務大臣 河野委員のお話のごとくに、こういう公團を廃止いたしますと、その整理につきまして相当の時日を要するのであります。この三箇月間ということを期限いたしましたことは、必ずしもこれを全部廃するという氣持はないのであります。今お話のように整理するものもあり、廃するものも考えておるのでありまするが、今いずれを残し、いずれを整理するか、また整理の内容はどういうふうにするのであるかということをここで申し上げる段階に至つておりません。いずれにいたしましても、突如としてこれを廃止するということは混乱を生じますので、ここ三箇月間の余裕を置いて、この間において整理するものは整理し、廃止するものは廃止すると……
○森國務大臣 この際ただいま田中さんのお言葉につきまして一言申し上げたいと思います。この官僚統制の弊害の一面として、下級官吏が職権をかさにきて横暴をやるということであります。こういうことは今日民主主義政治の場合には断じて許されないのであります。とかく業者がすねに傷持つというような立場で、取締りの位置にある者に対しておべつかするとか、あるいは便宜をはるかというようなことは、これは非常に不都合なことでありまするが、業者の立場に対して、こういう官憲がその権力をかさにきて圧迫を加える、今お話のように炭を持つて來い、まきを出せ、もしそれを聞かなければ、これに対して非常な圧迫を加えるというような事実があり……
○森國務大臣 この機会に農林行政各般にわたつておりますが、一應現在の施設の方針を申し上げたいと存じます。 御承知の通り本年度の食糧事情は、百八十万トンの輸入を懇請する情勢になつておりますので、七月アメリカの議会が、これを経費の上において承認してくれるかくれないか未知数でありますが、大体懇請をいたしまして、百八十万トンの食糧輸入ができるという予想を立てておるわけであります。先般シヤムより五万トンの米が輸入されることになりまして、これもアメリカに対して、さらにこの五万トンに対する増加輸入も許容されるような情勢になつておりますので、二十三米穀年度におきましては、大体不安なく当初計画の二合七勺の配給……
○森國務大臣 薬師神君から、いろいろ農林行政の根本について、御意見がありましたが、まことに同感であります。日本の人口問題と食糧問題を考えますときに、前途一体これをどうするのかということは、國民ひとしく心ある者として考えなければならない問題でありますが、一日も早く、食糧の自給体制を整えなければならぬことはもちろんであります。この気持から、しからば今お話のように、限られた国土で、限りなく増加する人口をどう包容して行くかという問題にぶつかつて來のでありますが、しかし消極的ではありますが、食糧の消費面においても、われわれは是正しなければならぬ問題があります。また食糧増産の面においても、なお残されたる面……
○森國務大臣 農地調整法の一部を改正する等の法律案の提出理由を御説明いたします。 農地改革も幸いに各関係者の努力によりまして好成績をもつて一段落いたしました。これにより農村は、九割以上が自作農となり、現下いろいろと困難な事情はございますが、ともかくも一應安定した基礎の上に農業経営を行つて行くことができるようになりましたことは、まことに同慶に存ずる次第であります。 農地問題は、もとよりこれをもつてことごとく解決いたしたとは言えません。今後土地改良や農地の交換分合等に十分の努力を傾けなければなりませんし、また農地改革の成果を永久に確保いたしますために、農地調整法と自作農創設特別措置法の二つの法……
○森國務大臣 極東委員会からマ司令部に出されましたことが先般新聞に出ておつたのでありますが、非常にあれは間違つておるのであります。あの新聞の記事から見ますと、何だか現在の農地改革が不徹底であるから、さらに推進せねばならぬように考えられるような記事が出ておるのでありますが、政府といたしましては、どういう指令が向うから発せられてあるのか、それについて十分連合國司令部に対して檢討を加えたのでありますが、その内容は、委員会は終戰後における日本の農地改革について実施せられた政策に賛同する。右政策は次のようなものである。一九四五年十二月九日付マ元帥指令の農民解放に関する指令、これは農地改革の第一回指令であ……
○森國務大臣 井上さんにお答えいたします。この問題につきましては、井上委員も非常に御苦心を過去においておやりになつたことと思います。國民生活の上から澱粉食、ことに粒食にならされて來た日本の國民が、今後その食生活を根本的にかえて行かなければならぬことは申し上げるまでもないのであります。しかしこのことは一朝一夕にはなりません。しかし現日本の食糧段階は井上委員も御承知の通りであります。しばらくの間は海外の輸入も仰がなければならない情勢でありますが、私としては、一日も早く食糧だけでも独立いたしたいとかように考えております。しかし食糧の独立ということが旧態依然たる粒食の穀物を主食としての食糧生活であつて……
○森國務大臣 税制の問題でありますから、政府におきまして税務当局としてのお答えをいたした方が適当と思いますが、宝くじ等についても、これは課税しないという例を開いておるのと同じく、馬劵に対しても税をとらないということになつておるのでありまして、これは税制計画の上から考慮されておることと思います。なお詳しいことは大藏省にお聞き願いたいと思います。
【次の発言】 これは農林大臣といたしまして、食糧増産の面に対しての課税ということはできるだけ軽減する、課税してはならないという結論は得られませんけれども農業生産という重大性にかんがみまして、できるだけ課税は軽減して行きたい、また行かなければならぬという方……
○森國務大臣 原則といたしまして、事務の方は本省関係が三割、出先の末端の方は二割という標準をもつて―これは各省共通のものでありますが、しかしの内容をよく勘案いだしまして、欠員等も相当ある面もありますし、その間に仕事のさしつかえないようにやつて行きたい、かような考えをもつて整理して行きたいと思つております。
【次の発言】 よく御承知とは思いまするが、配給事務は公團がやつているのであります。食糧事務事というものは、農産物の買入れ、生産、それから検査、この仕事をやつているのです。それですから公團の整理においても、末端の配給事務を持つておるところの製粉工場であるとか、あるいは運輸事務に携わつておる、こ……
○森國務大臣 お答えいたします。申し上げるまでもなく、米穀年度の途中で機構の改革ということは許されないのでありまするが、できれは米穀年度のかわる時期におきまして、今お述べになりましたような構想のもとに、今日の供出制度を、方式をかえて行きたいというので、目下検討を加えておるようなわけであります。
【次の発言】 現在の供出制度につきましては、関係方面におきましても、決して完全なものとは考えておられないように私は察するのであります。何とかもつといい供出制度がないだろうかということは、向うでも考えておられると思うのでありますが、しかし現在の法制を施行いたしております場合に、ここに今回提案いたしましたよ……
○森國務大臣 井上委員にお答えいたします。政府といたしましては、許されるならば公團形式は全廃いたしたいのであります。しかしただちにこれを廃止いたしますと、混血を生じますのと、かつまたこの取扱い物資が御承知の通り食糧であるとか、あるいはみそ、しよう油、油糧飼料のごとく、外國より輸入を受けておるというような特別な事情を持つ品物でありますがために、そのまま行けばこの三月の三十一日をもつて、公團は終るのでありますが、私どもこの暫定機関の上において、これらのものを廃止し得られない物件について、公團を持続する。こういう立場において、今回三つの公團の整理をいたしたのであります。あえて行政整理という目的のため……
○森國務大臣 作物報告事務所の末端の組織については、お説の通りの現状であります。しかしこの作物報告事務所の責務は非常に重大でありまして、その眞実な調査によつて、日本の食糧政策を立てる根本をなすものであります。現在においては御承知のような組織になつておりまするが、今後におきましては、さらにこれを充実して行きたいと、かように考えておるわけであります。なお先般本会議でも土地に対する一筆調査をやれ、根本的な調査をやれという御決議もありますし、また政府といたしましても今少しく徹底した調査をせなければならないという考えも持つておるのでありまするから、將來はさらにこれを拡充いたしまして、眞に國会の決議に沿う……
○森國務大臣 食糧政策につきましては、幾たびか卑見を申し上げたと思うのであります。今日日本の食糧事情が、アメリカの特別なる同情によつて切拔けておることは申し上げるまでもないのであります。しかしアメリカが好意を示されておるからと言つて、これに甘えるような氣持を持つてはならないことは申し上げるまでもないのであります。できるだけ日本の國土を高度に利用いたしまして、食糧を増産し、また工業の面におきましても輸出を盛んにいたしまして、外國食糧輸入の見がわりをつくるという面から、いずれにしましても、國民の食糧を自給することを理想として進まなければならないと思うのであります。このことは昨日も申し上げたのであり……
○森國務大臣 村上さんにお答えいたします。食糧の確保につきましての責任を農業者にのみ負担させるというやり方ではないか、責任をどこにおいておるかという御質問でありますが、もちろん食糧確保の問題は政府自体の責任であります。政府の責任である以上、確保の方法といたしまして、生産者である農民諸君に、十分今日日本の食糧事情を理解していただきまして、政府の施策に協力していただきたいのであります。こういうふうな立場から、今回立法をいたしたのでありますが、もとより先方から指令が発せられましたその指令に基づいたのではありすが、申し上げるまでもなく、年々アメリカより食糧の補給をお願いいたしておりながら、日本の食糧の……
○森國務大臣 八百板委員にお答えいたします。今前段におあけになりました各種の團体が、こういうようなことを述べているというお話でありましたが、今御質問の趣旨は八百板委員のお考えでありますか、またこういう團体がこういう決議をいたしている、それに対しての答弁であるか、どういうお気持の御質問でありますか。
【次の発言】 それでは八百板委員の御意見として、それに対してお答えいたします。第一の追加供出は、法制化しなくてもすでに供出が完遂しているではないか、この上強制化を法律でやる必要もないではないか、こういうことをおあげになつていますが、今回の法案をひとつよくお考え願いたいのであります。これはたびたびお答……
○森國務大臣 指令がなかつたなら出さなかつたかという御質問でありまするが、現在の超過供出は自主的な超過供出をお願いいたしておるのであります。自主的な超過供出の成り行きにつきましては竹村委員も御承知と思うのであります。その間に自主的とは申しながら、地方におきましては相当のむりをお願いいたしておるというような場面もあるのであります。しかも裏面にやみに米が流れているというような現実から考えまして、相当これは力強く――アメリカから食糧をもらつておる以上は、供出制度につきましても手を加えなければならぬ、こういう立場になりました。しかも指令として増産の計画をするとともに、九原則に示しておるごとくに、集荷を……
○森國務大臣 井上委員にお答えいたします。政府といたしましては、この法案を提出いたしました以上、この会期内におきまして、皆さんの愼重なる御審議のもとに可決していただきたいことをお願いいたしておつたわけであります。皆さんの御審議の経過におきまして、この法案に伴ういろいろの裏づけども申すべき免税の点、資材の点、あるいは資金の点等についての、全般の施策を忘れておるではないかというお話でありましたが、その点等についてなお十分政府に対してその考慮を拂う時間を與えるために、その審議を休会中継続してやろうという委員長の御意見であります。議事の進行はひとえに委員諸君の御決議に基くものでありまして、政府といたし……
○森國務大臣 巨細な数字的の面は、今書類を持つておりませんが、麦、ばれいしよの補正割当に関しまして、基礎数字をどこに求めたかという御質問でありまするが、今政府といたしましては、作物報告事務所の統計というものが政府の信拠すべき一つの数字と、かように考えておるのであります。もちろん縣におきましても、あるいは食糧事務所におきましても統計を参考のためにまとめておりまするけれども、法的根拠として政府が取上げるのは作報の数字を基礎として考えて行くわけであります。
【次の発言】 基礎数字をどこに求めたかという御質問でありましたから、政府といたしましては作物報告事務所における集計を基礎といたしたのであります。……
○森國務大臣 前段の御質問については、途中でありましたので、長官よりお答えいたしますが、あとに特に御質問のありましたことについてお答えいたしたいと思います。 薪炭統制に関して特別会計を廃止するということに決定するについて、せつかく農林委員会が開かれておるにもかかわらず、なぜ協議をせなかつたというおしかりでありますが、私はこの会計が非常に困難な状態になつておりますことを就職以來心配いたしておりまして、一日も早くこれを整理いたしたいという考えを持ちまして、関係方面との協議も重ね、また林野局に対しましてもその整理の一日も早く秩序づくように督励を加えて來たのであります。結論といたしましては、この際こ……
○森國務大臣 御希望であつたわけですから、一應考え方をお答えいたしたいと思います。かんしよ、稲作に対する事前割当に関する補正でありますが、もちろんその根本が生産されてないのでありまするから、当然これは補正しなければならぬと思うのであります。先般來各関係省から実地を調査に参りまして、本日の概況の報告がまとまつて承知いたしたのであります。潮風のために豆、タバコ等が非常な惨害を受けたという実際も承知いたしました。またさつまいものごときはすでに時期を失してしまつて、植えかえももちろんできません。そういうところでは生産し得ないのでありまするから、生産不可能なところに事前割当をいたすという理由は消滅するわ……
○森國務大臣 途中でありましたから、あるいはお答えにはずれてるかもしれぬと存じますが、御承知の木炭の特別会計は、十五年以来創設になつておるのでありまして、その間たな卸ろしができておらなかつた、現物等と照合ができなかつたということは、はなはだその処置を得ておらぬと考えるのであります。しかしこれは御承知の独立の会計檢査院というものがありまして、会計檢査院の考え方によつて、年々檢査が行われておつたと思うのであります。農林省は各種の特別会計を持つておりますが、これは年々現物との照合をいたしまして、そういう不都合、木炭特別会計のようなふしだらのないよう整理をいたしておるわけであります。
○森國務大臣 一応さようなことも考えられ、またそういうようなことをやつてやれぬことはないかもしれませんが、あくまでも行政は法規のもとにはつきりとせなければならないのでありますから、食確法によつて、そういうことはでき得ないということを御承知の上に、そういうことを御要求いたされることは、少しむりではないかと考えます。私が行政的にそれをやつてやれぬことはない、こうおつしやいますが、それをやることは法規を無視したことになりますから、その点はよく御考慮願いたいと存じます。
【次の発言】 米價審議会におきまして政府が原案を出さないことはずるいというようなお話でありますが、審議会はすでに御承知の通り、どうい……
○森國務大臣 お答えいたします。日も早く食糧の輸入を中止いたしたい。お話のように四百億円ほど食糧を輸入しておるのでありますが、日本の再建といたしましては、自給自足り域に達せしめたい、この氣持で農林行政の方針を向けているわけであります。御承知の二十三米穀年度におきましては、百八十五万トンの輸入が計画数になつておるのであります。たまたま冬、暖かかつたために、麦の収穫を一部的には悲観しなければならない状態でありますが、また裏側には寒害、雪害等のなかつたために、当初予想いたしておつたほどに、麦の減収は考えられないのであります。この状況で進みますならば、今年の需給計画は当初の計画通り進むことと考えられる……
○森國務大臣 お答えいたします。農業所得に対する課税の点は、今大藏大臣の答弁せられた通りでありますが、私はこの際、考えておりますことを申し上げたいと思うのであります。反当りの收入がどれだけあるのか、農業というものは、どれだけ税金を負担することが妥当であるかということは、相当重大な問題であるのであります。ただいまもお話の通り、一反歩当りの收穫をどれだけに査定するか。これは捕税技術の上において必要な問題になつておるのであります。私の考えにおきましては、農業者自体が、一体自分はどれだけの收入を得ておるのか、國民の一人としてどれだけの法に定まつたるところの税を負担したらいいのか、この基礎がはつきりいた……
○森國務大臣 松本君にお答えいたします。食糧増産の重大なことが中止されたわけでもないのであります。これはおわかりになることと存じます。しからば食糧増産の重大な時期に、最も重要である公共事業費が五百億円では少いではないか、ことにその公共事業費の内部において、土地改良費が都道府縣の事業にのみ助成されておつて、町村の事業に対する補助が顧みられていない、こういうことは全然食糧増産を無視したやり方ではないかという御質問であつたと思います。政府といたしましては、決して食糧増産をおろそかに考えているわけではないのであります。でき得べくんば、一日も早く災害を復旧し、土地を改良し、食糧増産の目的を達成いたしたい……
○森國務大臣 お答えいたします。米價の改訂につきましては、新聞等で予報されておつたようでありますが、ただいま閣議で決定を見たような次第であります。詳しいことは物價廳、安本より発表されることと思いますが、現在のパリティー指数によつて、このたび為替レートが近く決定されるまでに、物價の上げるものは上げ、下げるべきものは下げる、一應落ちつかせた方がいいというような気持で、この際消費者價格をたしか十六日と思いますか、上げることになつたわけであります。その根拠とするところは、本年四月より一箇年間のパリティーの動き、その他の環境を見まして、現在のパリティーが一四三ということになつておりますので、それを基準と……
○森國務大臣 お答えいたします。この問題につきましては、先般本会議でお答えいたした通りであります。
【次の発言】 今日の農業に自主性がないというようなことは、私は考えてはならないと思います。われわれは決して農業を農奴化いたしたくはないのであります。予算面の点につきましては、先ほどお答えいたした通り、本会議にもお答えいたしました通り、何とかしてこの土地の改良、開墾、干拓等の経費を考えて増産に導いて行きたいということは、その後とも努力を継続いたしておることを御承知願いたいと思います。
【次の発言】 蚕糸業の現状につきまして簡単に申し上げます。生糸は現在四百二十円の特別レートをもつて取引されておりま……
○森國務大臣 薪炭特別会計につきまして一応皆さんの御了解を得たいと思うのであります。二十四年度の事業当初におきまして相当木炭の特別会計に赤字があるということを承知いたしまして、その内容の調査をいたし、一日も早くこれを整理せなければならないということを痛感いたしまして、事務当局もそれ前から鋭意その整理に携わつておつたわけでありますが、何分十箇年の間一度も内容の調査をいたしておらなかつた、その間会計検査院といたしましては、年々検査はされておつたのでありますが、その途中戰争がありまして、その書類等も紛失いたしているような向きもあるやにも開いておりますので、なかなか正鵠をつかむことができかねましたので……
○森國務大臣 満足な答弁ができないかもしれませんが、御質問につきまして一応お答えいたしたいと思います。漁業法の改正につきまして、いろいろ委員会等にも御意見がありました。また業者諸君の御意見も相当強きものがあつたように承つておるのでありますが、一応この新段階の漁業法を決定していただきまして、政府は御決議の趣旨に沿いまして法の執行の準備をし、遺憾なきを期したいと存じております。それにつきまして資金の問題でありまするが、ひとり水産業だけではありません。農業におきましても、林業におきましても、非常に資金が枯渇をいたしておりまして、しかも従来水産業に対する資金は、他に比して一層きゆうくつな状態であつたの……
○森國務大臣 深澤委員にはかつて農林委員会でも一応申し上げたのでありますが、この特別会計ができまして内閣がたびたびかわつております。私は農林大臣を拝命いたしました当時、特別会計が非常な赤字になるということを聞きまして、これは捨てておけない問題である、一日も早くこれを整理しなければならないというので、事務当局にこの内容の調査を進捗するように指令いたしまして、検討を加えて来たのであります。その検討の結果は、年年会計検査院においても検査が行われておるのでありますが、各累代の内閣が処理いたしておりますやり方が、俗に言いますたなおろしというものを一回もやつておらないのであります。帳簿上の整理であり、しか……
○森国務大臣 お答えいたします。ただいまの考え方といたしましては、御承知の通り生産計画を立てて事前割当をするのであります。たとえば本年ならば三千二百余万石が事前割当になつておりますので、その事前割当以上のものを超過供出と考えるのであります。
【次の発言】 具体的に申し上げますと三千二百余万石の事前割当をいたしております。それは二百四十五万石の補正をいたしまして、当初の三千二百余万石が三千万石ちよつと切れることになるわけでありますが、そのほかに本年度といたしましては、約二百万石の超過供出を依頼しようと、かように考えておるわけであります。これは超過供出として二倍価格の奨励金をつける、こういうことに……
○森国務大臣 農林行政の面におきまして、取上げて皆さんに御報告申し上げたいことは目下の食糧事情であります。本年は、当初非常ないい作柄のような経過をたどつておつたのでありますが、何分春暖かつたために、稻の成育は形式的に非常によく見えたのでありますけれども、軟弱な育ちがありまして、その後低温多湿が続きまして、さらに一層稻の草の成長はよくなつたのでありますが、軟弱の度を加えたような経路をたどりました。土用入後、天候は一時回復いたしまして、非常に豊作型にかわつて來たのでありますが何分出発の当時軟弱な経過をいたしておりました結果が、局部的でありますが、非常にいもちの発生を見たのであります。そうして一面、……
○森國務大臣 本年度の米の補正問題について、今日までの経過を御報告申し上げたいと存じます。 御承知の、例年の通り作報事務所の調査統計並びに食糧事務所等の参考調査等によりまして、本年の收穫量の予想をいたしておつたのでありますが、当初六千五百余万石の予想をいたしておりまして、その後坪刈り調査等をやりまして、その成績によりますと、以後非常ないもちの発生もありましたような関係で、一割くらいな減收が予想されておつたのであります。ところが、各府県からは減收千百万石というような、大きな減收の報告がありまして、その査定上非常な困難を生ずるような情勢になつておつたのであります。ところが、十一月十五日に司令部よ……
○森國務大臣 小平君にお答えいたします。これはたびたび申し上げました通り、日本がアメリカから食糧の補給を受けているという経済関係もありましたが、経済九原則を示されました、よそから食糧をもらつているのだから、自分のところに生産する食糧を増加するとともに、生産した食糧は、極力政府の手にこれを収めるべきものであるというこの方針によつて、従来ありました食糧確保臨時措置法を適当に修正すべきであるという関係方面の指示によつて、改正案を出したようなわけであります。
【次の発言】 お察しの通り、現在の食糧需給関係は、自主的にこれを行われ得ないのであります。しかし日本の食糧は今二合七勺でありますが、カロリーは千……
○森國務大臣 食糧の需給事情は、現在の状態はこれは変則であります。今日食糧事情がやや朗らかになつたというのは、輸入食糧の増加でありまして、決して内地の食糧が多く増産されているということのみに限つておらないのであります。しかもこの最も大きな原因といたしております輸入食糧というものは、変則的な姿であるだけに、これは恒久性を持つておりません。人口は年々増加して参りますし、食糧というものは、いずれの時代におきましても、安心のできるようなあらゆる処置をとつておくことが、必要だろうと思うのであります。もしも一朝国際問題等の悪化いたしました場合においては、この輸入食糧も現在のごとくならないはずであります。ま……
○森国務大臣 糸価の安定ということは、望ましいことであることはもちろんでありまするが、その価格をどういうところに落ちつかすことがいいかという問題であります。今日まで統制をいたしておりましたことは、ある場合においては生産者を非常に制約いたしまして、自由な立場に置かれなかつた。いわゆる繭の価格をきめて、それによつて糸価はこのくらいのものが適当であろうということを考えて、統制をいたして来たのでありまするが、御承知の生糸というものが、国内需要と海外需要と二つの面がありますので、海外需要が今日自主的に許されない。しかも輸出生糸に対しましては、御承知のように価格における制約がせられておるのでありますから、……
○森国務大臣 お答えいたします。御質問の前段を詳しく承つていないので、あるいは的はずれの答弁になるかもしれませんが、今月の食糧の輸入状態は、自主的な立場においての現象でないのでありまして、わが日本は食糧の自給自足ということはとうてい不可能な状態にあるのであります。当然戦前といえども国外より食糧を得ておつたわけであります。ことに領土の狭められたことと、人口の増加の点からいたしましても、将来とも自給自足という、いわゆる排他的な立川からの食糧の自給は、困難になつておると考えておるのであります。しかし現在は御承知の通り、アメリカからガリオア資金のもとに食糧を輸入されておるのであります。しかしいくらかで……
○森国務大臣 お答えいたします。農林行政の上におきまして、しかも年々災害を受けておる現状といたしまして、災害復旧に対しましては、特に予算の方面においても苦慮いたしておるのであります。何分予算のわくが定められてあるのでありますが、今回災害復旧に対しましては、特に五億余万円を見積もりまして、災害の復旧に資したいと存じております。なお土地改良につきましても、前年度は相当の期待をかけておつたのでありますが、これが実現でき得なかつたのであります。明年度の予算におきまして、土地改良につきましては相当の希望を持つて処しておるわけであります。今後特に単作地帯等の問題につきましても、これが土地改良によりまして、……
○森国務大臣 お答えいたします。今日の食糧の需給関係は、まことに変則的な状態に置かれてあるのであります。従つて現状がはたして将来何年続くかということも、はつきりしないような情勢であるのであります。これはわが国が講和談判が許されまして、独立国としての立場から考えてみましたときに、日本の食糧は決して自給自足はでき得ないのであります。いろいろ増産方面におきまして、あるいは技術の進歩、品種の改良、耕地の改良、農業経営方式の改善等によりまして、相当の増産はできますけれども、限りなく増加する人口からして、いずれは食糧不足ということが考えられるのでありまして、どうしても食糧の輸入を求めなければなりません。さ……
○森国務大臣 中間経費を申し上げます。等級間の格差が三十九円二十五銭、包装代が八十五円、早期供出奨励金が二百六十六円八十五銭、超過供出の買入れ増し分が三百九十二円九十二銭、バツク・ペイが六十九円、直接経費としまして、特別指定倉庫の加算が三十円、集荷手数料六十円、倉庫保管料七十三円三十七銭、運送費百八円六十銭、その金利五十七円八十七銭五厘、小計が三百二十九円八十四銭五厘、これが政府の経費であります。間接費としまして、人件費が八十九円九十七銭五厘でありますから、これで政府の経費は、合計いたしまして四百十九円八十二銭であります。そのほかに食糧公団の経費が三百九十四円二十銭、目欠けが八十三円三十五銭、……
○森国務大臣 お答えいたします。今日農村におきましては御承知の通り担保力がなくなりまして、ことに預金等も非常に減少を来しております。しかも災害は年々起つて来る。これらの災害に対しましても政府は十分な助成をやり得ないというような状態でありますので、この際長期の低利の資金を融通するということが、今日農村に対して最も必要ではないか、かように考えておるわけであります。つきましては農林中金の機能を現在以上に発揮せしめて、また一面土地改良等に対しての特別なる資金の融通計画を立てまして、今後災害に対しての資金を都合したい、こういうことを考えておるわけであります。 なお協同組合等もまだ発足いたしたばかりで微……
○森国務大臣 たびたびお答えをいたした問題でありますが、何分十箇年十一内閣の間において起りました累積した結果でありますので、政府におきましては、この原因がどこに生じておるか、この春以来せつかく検討を加えておるのでありまして、その責任の所在をはつきりいたしたい、かように考えております。
【次の発言】 七月限り会計を閉鎖いたしまして、買上げを停止いたしましたについて、あらかじめ政府に買い上げられるものとして生産いたした物品が、政府が買上げを中止いたということによつて、生産者に非常な迷惑をかけたような次第でありますが、どれだけのものがそういうふうに買上げが停止いたしましたか、数量等も現在つまびらかに……
○森国務大臣 こまかい数字を持つて来なかつたから、十分なお答えができるかどうかわかりませんが、日本の食糧事情でありますが、これが今日御承知の通り、輸入物資のうちの相当の比重を占めておるのであります。今後この比重が相かわらず続くかどうかという問題でありますが、農業政策のうちで最も問題となるのは、増加する人口をどうして日本が養つて行くかということであります。自給度を高めるということは申し上げるまでもないのでありますが、今日日本の食糧生産の上においては、あらゆる角度から決してずぼらをいたしておるのではなくして、最良を盡しておるわけであります。しかしながらまだまだこの農業政策の上において、増産に対して……
○森国務大臣 お答えいたします。肥料を輸入した方がよいか、食糧を輸入した方がよいかという話は、公式の問題ではなかつたのであります。司令部のある一部の人が、日本は将来肥料をさらに輸入した方がいいのか、または食糧を輸入した方がいいのか、どちらがいいんだというような、少し意味の了解しかねるような話があつたのであります。それにつきまして、日本としましては、できるだけ食糧の増産をはかつて、自給度を高めておるわけであるから、外国食糧に依存するという根本方針を持つわけではないのである。肥料の点においても、これは肥料生産について、日本としてはできるだけの労力を使つてやつているわけであるから、どうしても足らぬ場……
○森国務大臣 お答えいたします。私の方の関係公団は五公団でありますが、この公団を廃止いたしましても一般国民に迷惑を及ぼさない。また経済界が混乱しないという目安がつきましたら、一日も早く廃止いたしたいという気持で今日まで参つたのでありますが、食料品公団の問題につきましては、もう大方のものが統制も撤廃されておりますので、残つておりますものは輸入いたしております砂糖だけになつたのであります。また一つのものは、油の方の公団でありますが、油も国民の重要な食糧として統制いたしておるのでありまするが、いろいろな植物性油等の生産も相当ふえて参つたのであります。しかしまだ南氷洋の鯨油であるとか、あるいは大豆は輸……
○森国務大臣 委員長よりの御要求でありますので、一応御報告申し上げます。実は一昨日でありましたか、決定いたしまして、水産委員会が開かれておりましたら、御報告申し上げようと思つて参つたのでありますが、すでに散会をされておりましたので、委員長にとりあえずその結果だけは御報告をいたしておいたようなわけであります。新聞等にかれこれ書かれまして、その間にほんとうの事情を誤り伝えるような向きもありましたので、はなはだ遺憾に存じておりましたが、ざつくばらんに申し上げたいと思います。なおこれは、今後問題がどういうふうに発展いたしますかわかりませんので、ただ表面に現われておることのみ一つ申し上げて、御了解を得た……
○森国務大臣 狩野川の通水問題について私の考えておることをお答えいたします。ここへも請願書が出ておりますが、かつて水産委員会から、狩野川の通水工事に対しては、最も愼重に考慮をしてもらいたいという水産委員長の名によつて申し入れがあつたのであります。私は靜岡へ参りましたときに、この問題は相当長い間係争されておるということを聞いております。しかし聞いておりましても、実地を知らないので、建設大臣にも一応建設省の方針を聞いておつたのでありますが、先般靜岡の沼津へ参りまして、よい幸いでありますので、狩野川の状況を見て参つたのであります。まあ地方の人の要求するところはともかくといたしまして、奥山の濫伐、過伐……
○森国務大臣 水産庁長官の空席は一日もゆるがせにできないのであります。しかしながら適材を選ぶについては、十分考慮しなければならぬと存じまして、大体選考を了しまして、目下手続を進めているわけであります。ここ数日のうちには大体決定することと存じます。従つてこの法案が通過いたしますまでには、陣容は整えられると存じているわけであります。
【次の発言】 従来御承知の通り、農林水産物のすべてについて規格がありまして、公定価格等の関係で統制がついておつたわけでありますが、今回統制を撤廃いたしまして、全然そういうふうな規格に対しての強制的な力はなくいたしまして、中央に規格審議会を設けまして、これが地方の申請に……
○森国務大臣 御質問の点でありますが、漁業法の施行につきまして、将来どういうふうにしてこれを実施するかの段階における、それぞれの計画は立案いたしまして、お手元にも出しておると存じておりますから、決してこれが停頓いたしておるわけではありませんし、看々と予定通りの進捗をいたしておるのであります。今日の新聞でヨー氏が意見をはかれておることは、私も一応見たのでありますが、ヨー氏の言われるような、事務が停滯いたしておるということは、毛頭ないと確信いたしておるのであります。水産庁長官の選任につきましては、先般もこの席で申し上げました通り、あらゆる角度から、最も人格者であり、また私の仕事に対して心から協力し……
○森国務大臣 いろいろ御質問がありましたので、まとめてお答えいたします。 この金融の問題につきまして、この法案の成立当時の事情は、先日内容を申し上げたいと存じておりますが、今回の漁船の整理、いわゆる水産資源枯渇防止と名前はきれいに書いておりますが、結論は減船せよという至上命令であります。この命令に対しまして、政府がこういう法案を考えなくても、減船は実行せなければならぬのであります。しかしそれでは業者の立場が非常に苦境に陥るのでありますので、至上命令として承わらなければならないが、それに対して、何とか政府は業者に対しての方法を考えたい。こういう立場からこの法案の成案を考えたのであります。しかし……
○森国務大臣 お答えいたします。長い間の特別会計をこの際打切つて、なるべく一日も早く整理をいたしたいと努力をいたしておるのであります。御承知の各府県におります事務所長等も再々集めまして、債権の内容等も検討いたしまして、手持の薪炭につきましては年度内にこれを処理いたす。そうして債権に対しましては少くともぜひともこの会計年度内に整理をいたしたい。相当この整理につきましては難関もあろうと存じますが、政府当局といたしましては責任をもつてその整理を完了いたしたい。かようなことについて各府県におります事務所長等に努力をいたさせまして、せつかく目下研究を進めているわけであります。
○森国務大臣 お答えいたしますが、百七十五億の繰入れをいたしましたことは、借入金において処理することができないということで、ああいう措置をとらざるを得ないことになつたわけでありますが、二十五年度の特別会計におきましては、現在の見通しにおきましては、一般会計から繰入れをせなければならぬということは断じてない、かように考えておるわけであります。今回いもの買入れをいたしますにつきましても、あの会計の範囲内において処理するということになつておりますので、再び繰入れを要求するというようなことはない、こういう見通しを持つておるわけで、またさように行くと私信じておるわけであります。
○森国務大臣 お答えいたします。御質問の通り農村は一時インフレの波に迎えられまして、非常な金の潤沢さを見せておつたのでありますが、近時この波がしりぞくと同時に、農村は非常な金の行き詰まりを生じて参つたのであります。これはひとり農村だけではありませんけれども、いずれの業界もそれと同じ風が吹いているわけであります。ことに農村といたしましては、深刻に考えられるのであります。そこで農村の金融問題につきましては御承知の通り農地の改革以来売買を禁止いたしております関係上、担保力が今日は土地にはないのであります。従つて農村に対する金融の目当は、農村の生産そのものに信用を置くということが唯一の担保力と考えるの……
○森国務大臣 農村の金詰まり問題でありますが、御承知の通り今日まで農村といたしましては、予定以外の収入が相当あつたのであります。しかしこれは全農家にあつたわけではないのであります。一部にそういう収入の多いということが農村の景気をあおつて、そういう収入のない農家までが、何だか自分も金持になつたような気持になつておつたわけであります。従つて金に対する観念が非常に軽くなりまして、消費面が非常に動いて来たのであります。しかし今はそういう計画以外の收入が入らないという状態なのでありまして、農村におきましては一般に金融が非常に緊迫いたしておるのであります。しかしこの問題も、漸次この経済自体を農村がみずから……
○森国務大臣 今回提案いたしました内容等につきましては、さきに事務当局から説明いたしたことと存じます。薪炭特別会計の赤字整理は、先国会におきまして皆さんの御承認を得まして、五十七億四千万円を一般会計から繰入れて、そうして三月三十一日をもつて特別会計を打切るという構想のもとに進んで参つたのであります。従つてその後鋭意債権の回收に努力いたしまして、林野庁はもちろんのこと、国家の收入に関係しますものに対して係争になつておるものにつきましては、行政管理庁なりあるいは法務府等の力を借りまして、鋭意債権の回收に努力を続けておるわけであります。しかし相手が業者であり、三月三十一日までに完全に徴收し得ないとい……
○森国務大臣 地方税の課税の内容については、事務当局より詳細お聞きのことと存じます。ことに深澤委員は予算委員としてこの問題については相当御議論もあり、お答えもいたしておつたわけであります。今回の地方税制につきましては、いろいろ議論もありますが、政府が提案いたしました以上、政府といたしましては、この法案が通過した場合において、日本の税制の上において必要であり、妥当である、こういう考え方で提案いたしたわけであります。今御質問の地方税法の改正によりまして、せつかく自作農になつた者が、小作農に転落するというようなことになるではないかという御意見でありますが、これは一応あなたのお考えとして拜聴いたすわけ……
○森国務大臣 農林省設置法の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申し上げます。 今回の改正法案の要点は一、農業関係の試験研究機関の統合整備を行うこと。二、地方支分部局のうち、本省関係の資材調整事務所と林野庁関係の木炭事務所を廃止すること。三、審議会等の諮問機関を整理すること。四、食糧輸入事務の増大に即応するごとく食糧庁の内部部局の事務配分を改めることの四点でありますが、以下それらの内容の概略について順を追つて御説明申し上げます。 第一の点につきましては、現在農業改良局所管の技術系統の試験研究機関として農事、茶業、園芸、畜産の四試験場と開拓研究所がありますが、これらの機関が地方にそれ……
○森國務大臣 ポツダム政令によりましたことについてすでに声明いたしております通り、食確法の臨時措置法の 一部改正法律案に対する提出は、第五国会において政府がとつた一つの法案で、御承知の昨年十二月二十四日に指令されましたことに基きまして、食糧確保のさらに強化をはからなければならぬという立場にありまして、第五国会に提出したのは御承知の通りであります。以来継続審議をお願いいたしまして、政府はその責任の遂行に努力いたして参つたのでありますが、第五国会の結末は御承知の通りでありまして、特に政府は司令部の了解を得まして、これを第六国会に継続審議をお願いすることにいたしたのであります。第六国会では、衆議院……
○森国務大臣 えらい遅れまして二、三各主管について御説明したようでありますから、あるいは数字等重複する点があるかと存じますが、一応所管の予算の内容について説明をいたしたいと存じます。 昭和二十五年度農林省所管の予定経費の要求額は一般会計において、二百九億二千八百九十八万円でありまして、これを二十四年度当初予算額二百十四億五千四百三十一万円と比較いたしますと、五億二千五百三十三万円の減少となり、二十四年度補正予算を含めた年間予算総額四百五十五億四千三百四十八万円に比較いたせば、二百四十六億一千四百五十万円の減少となります。 このやうに二十四年度に比し大幅の減少を示しておりますのは、二十四年度……
○森国務大臣 御質問の中途であつたわけでありますが、共済保険に対しての将来をどういうふうに考えるかという御質問のように、承つたのであります。昨年は思いがけない災害が重なりまして、御承知の通り地方において約八億、再保険において四億の資金に不足を生じたというような状態になりまして、いろいろの方策で、ようやくこの問題は解決いたしたのでありますが、何分日本の災害が局地的に起りますので、これが全国普遍的でないために、共済保険の普及が非常な障害を受けておることは、御存じの通りと思います。もちろん災害の保険を組織いたします上においては、過去における災害の状況等を調査いたしまして、それを基準にして計画を進めて……
○森国務大臣 お答えいたします。お説の通り耕地の再分配をいたしまして、零細農家の形になつて来たのであります。お話の通り一町歩以上の経営規模におきましては、相当経営も合理化的に行われたのでありますが、平均八反歩となり、ことに三反、四反という小さい規模の農家の経営は参その経営が非常に多角経営にならなければ、経営が困難であるという情勢であるのであります。従つてこの農地の再分配の結果、この小さい農家は大きい力によつて経営するということより道がないのでありまして、ここに協同組合の力によつて、そうしてお互いが助け合つて行くように指導するということでなければならぬと思うのであります。 人口問題につきまして……
○森国務大臣 この機会に御了承を得たい問題があるのであります。昨日宇野委員の御質問に対して、雑穀の統制撤廃のお答えをいたしたのでありますが、きようの新聞二、三に誤解した記事が出おるのであります。先般中央調整委員会の代表者が参りまして、雑穀の撤廃を四月一日からやるということを断言したについてその真意をただされましたが、私はきのうお答えをいたしたようなことを申し上げておつたのであります。現在雑穀は生産割当をいたしております。しかしながらこの雑穀統制をどう考えておるかという宇野委員の御質問でありましたので、私はできるだけ雑穀のようなものは食糧事情がよくなればはずしたいという気持は、終始かわらないので……
○森国務大臣 いもの問題については前にお答えいたしたと存じます。いもは十五億万貫ぐらいな生産が予想されております。今までは工業原料として加工いたしましたものも買入れておつたわけでありますが、本年度は御承知の通り主要食糧にあてはめるたけのもの、四億万貰を買入れることが認められたのであります。残余のものはしからばどうするか。こういう問題でありまするが、これは今日発達して来ておるところの工業の原料としてこれを利用することに総合的な指導をして行きたい、かように考えておるわけであります。今まで政府がこれを買取つて工業原料にまわしておりましたが、農家の生産する工業原料を総合的に加工施設と結びつけて、国の利……
○森國務大臣 関税問題については、新聞にも伝わつておりました通り、正式な指示ではないのでありますが、向うの一部の考え方が移されたのであります。御承知の今日の関税は一応定めてあるのでありますが、主要食糧並びに綿花等につきましては、国家が管理している。ことに補給金を出しておるものは政府が関税をとつて補給金がふえるという結論になるのでありますから、年々法律をもつてこれを免除するという形式をとつてやつておるわけであります。今向うから食糧に対しては、永遠に関税を廃止したらどうかというような示唆があつたわけでありますが、政府といたしましては、現在では海外の食糧が高いのでよいのでありますが、もし安い価格にな……
○森国務大臣 ただいま議題となりました、農業協同組合法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明いたします。 おもな改正事項は二つございますが、その第一は、連合会の兼営禁止の規定であります。すなわち、農業協同組合法第十條第一項第九号、第十号の、いわゆる農村の生活改善、教育、指導等の事業は、これに関連して行う場合を除きまして、他の経済的事業と兼営することを禁止し、また都道府県の区域以上の連合会につきましては、関連事業として行う場合を除きまして、購買事業及び販売事業をそれぞれ独立して経営すべきものといたしたわけであります。この改正は、協同組合におきますところの教育、指導事業の伸長をは……
○森國務大臣 御審議願つております肥料配給公団の問題であります。これは法の建前といたしまして、この三十日をもつて一応法の期限が打切られることになつておるのであります。しかしながら御承知の通り、この三月をもつて終りましては、その後の処置をつけるため相当の混乱を生ずるおそれがありますので、政府におきましては本年度の春肥を限つてこの公団組織を廃止したい、こういう気持を持つておるのでありまして、しばらくこの法の継続をお認め願つて、政府の考えておりますこの春肥――七月で打切る、それまでに一日も早く現段階の機構を整え、中央の機構を改正いたしまして、おそくとも七月までには新しき組織に移り、いわゆる現在の公団……
○森国務大臣 お答えいたします。今農協問題についてのことと、報奨物資の問題がひつかかつているようなお話がございましたか、これは全然別であります。農業協同組合は、御承知の通りまだできまして二年余りであります。まだ幼稚園に入つただけのことでありますが、はやも農業協同組合が行き詰まつたということは、よくこの実態を考えていただかなければならぬと思うのであります。これを極端に申しますれば、解散いたしました農業会というものの腐れ縁につながれて、農業協同組合が新しく発足しながら、思うような活動ができない、こういうことに私はなつておると思います。しかし兼業を許さないからどうかということでありますが、これは法の……
○森国務大臣 十年ということに規定するにつきましては、事務当局に詳しく説明をいたさせますが、山林を伐採いたしまして二箇年間そのまま放置しておるものに対して法的措置をとるということは、いかに造林というものか国土保安の上で緊要であるかという証左でありまして、この法案を提出いたしたのであります。この気持から考えまして、未開墾地あるいは林野、牧野等を農地に一応指定いたしながら、三年も三年も捨てておくというようなことは、今回の立法の考え方からみましても、許すべからざる事柄でありますので、これはそういうふうな、開墾の意思なきものと認めた場合におきましては、ただちにこれに適当な処理をいたす方針であります。
○森国務大臣 輸入食糧の品質につきましては、かつて予算委員会においても相当問題にされておつたのであります。食糧はあくまでも食糧でありますので、食糧にならぬものを配給することはできないのであります。先般もビルマの農林大臣みたいなことをやつておる人が、こちらへ参られまして面接私も会談したのであります、か日本人の米に対する執着は、御承知の通り南方で生産される米とは味が大分違う。しかし日本の食糧が足らぬために、南方諸国から外米として従来も輸入しておるが、現在もまた輸入をせなければならぬ状態にある。しかしそういう質の違つた米が、さらに古い米であり。虫がついておつたり、また油臭い米であつたりするようなこと……
○森国務大臣 お説まことにごもつともであります。開墾してさしつかえない箇所におきましては、なお開墾の必要を認める場合におきましては、開墾いたします。
【次の発言】 抽象的な答弁とおつしやるが、あなたも抽象的な御質問でありますから、抽象的なお答えになるわけであります。不耕作地主の持つておるものは法律によつて解放いたします。耕作しておる地主のものは解放することはできません。また農地改革に伴うて薪炭林を解放しろというようなことは考えておりません。
【次の発言】 新しく耕地をつくることも必要でありますし、現在の耕地の土質を理化学的に性質を改良して行くということも必要であります。土地改良につきましては、……
○森国務大臣 お答えいたします。大体現在の見通しにおきましては、予定の食糧の量が輸入獲得せられると存じております。ただ輸出の見返りとして輸入します分につきましては、多少の不安も考えるわけでありますが。当分におきましては、大体予定通りの量が輸入される、かように存じているわけであります。
【次の発言】 農村の気持は非常にかわつて参りまして、今石井委員のお述べになりましたような情勢になりつつあると、私も承知いたしております。一体農業経営は、やみ売りをするために農業経営ができるのだというようなことであつてはならないと、私は考えております。農産物の価格は、あくまでも適正な価格を定めて、そうして農業経営が……
○森国務大臣 この御質問の問題につきましては、今検察庁の方で何と申しますか、検察の過程に入つておりますので、かれこれ批判は私といたしまして避けたいと考えております。しかしこの問題は、農林省の各局に普遍的に行われておる問題ではないようであります。私はこの問題が勃発いたしまして、その内容のまことに怪奇なるのに驚いたのであります。それは現在の公務員に対する待遇が、理論上非常に薄い。ことに農林省関係といたしましては、夜晝をわけずに活動しなければならぬ立場におります。作報にいたしましても、食糧事務所におきましても、時間外の勤務ということは否定することができない。ぜひともそうしなければ、国民のために迷惑で……
○森国務大臣 今お尋ねの問題、御説の通り、公団職員が、今回公団廃止に伴うて失職するという立場におきましては、昨年の行政整理以上に気の毒な状態に置かれますので、政府におきましては、先般来その筋とも折衝を重ねました結果、昨年の行政整理と同一の取扱いをなすということにいたしまして、すでに成文いたして、たしか提出をいたしておるはずと信じております。
【次の発言】 これは、会期の末期に突如出しまして、いろいろお述べのような審議の期間がないというおしかりでありますが、まことに恐縮であります。もつと早くこれを出したかつたのでありまして、ことに災害は全額国庫負担という一面の考え方であつたのでちりますが、農業災……
○森国務大臣 お答えいたします。今日の日本の状態におきまして、農業政策ということは、結局食糧政策とも言い切れないのであります。占領政策のもとにおきましては、その重要な施策の性格、位置を持つ食糧政策といたしまして、軽々しく表明できない微妙な問題の点を多く持つておるのであります。最も慎重に考えなければならぬと思うのでありますが、農村恐慌と申しますと――恐慌という言葉か非常に簡單に使われますが、私は決してさような心配はないと考えておるのであります。(「恐慌は来ているぞ」と呼ぶ者あり)しかし絶えず農業政策に弾力性を持たせまして善処するということは、一日もおろそかにしてはならないのであります。今日本の食……
○森国務大臣 お答えいたします。わが国の食糧事情の重大性はお述べの通りであります。できるだけ自給度を上げまして、よしんば外国食糧の輸入の道が開かれましても、輸入をできるだけ少くして、他の産業資材の輸入を考えなければならぬことは当然であります。しこうして自給度を高めるということは、結局において増産するということでありますが、食糧増産にもいろいろの方法がありまして、簡單にこれを説明することは容易なことではないのであります。まず考えなければならぬことは、わが国は年々天災に見舞われるという欠点があります。これはいかんともいたしかたない日本の地位であります。できるだけ天災を少くするということ、間接的の事……
○森国務大臣 お答えいたします。日本に対する食糧輸入量の決定は、もちろんアメリカの食糧の生産事情にもよるのでありますが、日本の占領国としての援助の程度によつて、アメリカにおいて決定されるわけであります。
【次の発言】 日本の食糧の自給度、いわゆる生産の数を定めまして、そうして日本国民に二合七勺という基準量を配給する上において、その不足分が輸入されるのであります。日本の食糧によつてまかない得ないその程度が輸入されるのでありまして、この数量によつて二合七勺の配給ができることになつておるのであります。
【次の発言】 日本の食糧の基準が三合七勺というのは、必ずしも満足するものではありません。しかしなが……
○森國務大臣 お答えいたします。国内産食糧が輸入食糧によつて圧迫を受けているという段階にはまだなつておりません。輸入食糧が自由になつておる立場といたしましては、日本の食糧を極力増産して、そうして外国の食糧の輸入を減らして行くということをもつて政策を続けて行きたい、かように考えております。輸入食糧がどんどん入つて来て、そうして内地の食糧を圧迫するという段階まではまだなつておりませんので、一日も早く日本の自給度を高めて輸入食糧の量を減らしたい、かようなことをもつて政策として行きたいと考えておりますが、食糧の自給度を高めることにつきましては、再三ここで御質問にお答えいたしておりました通り、土地改良も……
○森国務大臣 お答えいたします。二十一年ごろからの持越しという数字は今持つておりませんから、後ほどお答えいたしますが、二十五米穀年度の需給推算についてお答えいたします。これは会計年度を三月末で打切る統計もありますが、御承知の十一月一日から翌年の十月三十一日までを日本といたしましては米穀年度といたしておるのであります。今申し上げますのは、二十四年の十一月一日から本年の十月三十一日における米穀年度の考え方であります。年度初頭の持越し、つまり二十四年の十一月一日に持ち越しましたものは、総計で二百五十九万トンあります。千七百二十六万七千石であります。その内訳は米が六百八十九万四千石、麦類が四百七十四万……
○森国務大臣 お答えいたします。農村における過剰人口は非常に浮動性がありますので、はつきりした数をつかむことは困難であります。食糧事情の窮迫しておる時代におきましては、特に農村に人口が浮動して増加いたした形跡があるのでありますが、今日は工業、商業の関係で、やはり人口が余剰労力と申しますか、農村に食糧関係でふえておる状況であります。詳しい統計の数字をつかむことは困難であります。しかし今日の農業経済といたしましては、どうしても今日以上の労力を包容することは不可能であります。ことに日本の農業が零細農業で機械化ができない以上は、この労力をどうしても工業方面に移動しなければ、農村としては立ち行かないとい……
○森国務大臣 お答えいたします。日本の農業の近代化――ずいぶん新しい言葉が使われますが、日本の農業が御承知の通り農地改革によりまして、非常に小さい部分に分割されたのであります。ことに日本といたしましては土地が高低はなはだしく、アメリカのごとく機械力によつてこれを行うということは、はなはだ局限された問題でありまして、一般的にこの問題を取入れることは許されない事情にあるのであります。従つて近代化という新しい言葉をもつて考えるならば、品種の改良、耕種法の科学的操作あるいは病虫害等の科学的駆除等々、こういうふうな面において考えられるのであります。しかしながら一面において考えなければならぬことは、かくの……
○森国務大臣 お答えいたします。行政の整理は、公務員の能率を高めて事務の簡素化をはかる、従つて国民の負担を軽減せしめるという考え方で、昨年度途行いたしたのでありますが、統制を撤廃いたします結果は、自然事務の剰員等も考え得られる面も生じて来るのでありまして、統利撤廃に伴いまして、これらの整理も漸次行つて行く方針であります。しかしながら政治は生きものでありまして、将来や現在におきましても、昨年に考えられなかつた仕事をしなければならない、いわゆる事務の新しく増加いたしておる分も出て来るのであります。またそうなければならぬと思いますが、そういう面に対しまして行政整理というよりも、むしろ人員の増加もしな……
○森国務大臣 お答えいたします。今お述べになつたような各種の試験機関が施設されまして、大体これらの試験についての結論を得たようなわけでありまして、これを目下実際の面に指導して行くということにいたしているわけであります。
【次の発言】 お答えいたします。二十四年産米の供出につきましては、当初事前割当をいたしておりました数量に対しまして、その後調査の結果によりまして二百四十五万石の補正をいたしたのであります。しかし今では大方共出が完了いたしたわでありますが、局部的にどうしてもこの供出ができないという事情にあるものに対しましては、供出する責任を免除する方針によりまして、自治的な委員会を設けまして、そ……
○森国務大臣 食糧は、御承知の通り供出制度ができておりますので、その供出の場合に、消費者の立場を考えて、消費者が迷惑せないという規格を定めて、その規格に合うような食糧を買い取る、こういう方式をもつてやつておりますから、不良食糧と言われましても、どういう定義を下しておられるか存じませんが、食糧にならないものは買い取らない。従つて配給もしない。こういろふうにいたしておるわけであります。
【次の発言】 輸入食糧については、先方まかせというわけではありませんので、これを受取りまして、それが食糧に適合するか適合しないか、一応品質検査をやるわけであります。とうもろこしのごときは食糧になし得ないものがありま……
○森国務大臣 お答えいたします。この種の御質問は再々承りましてお答えいたしておつたのでありますが、大まかに私の考え方を申し述べますれば、今日の農業経営の上におきまして、最も憂慮されますことは、農業生産物の価格の推移であります。いわゆる農業経営のバランスがうまく持つて行けるかということを、まず第一に考えなければならぬと思つております。しかし今日は幾たびも繰返しました通り、主食食糧は配給の統制をいたしておりますので、今日の段階におきましては、杞憂するような大きな変動はないと考えるのでありますが、しかし生活必需物資の価格いかんによつては、さらに農産物の価格に対する影響も大きいのでございまして、この点……
○森国務大臣 お答えいたします。肥料の補給金廃止等によりまして、基礎物資の価格が上つて参りますが、それは生産者価格であります。二十五年産の農産物の価格は、十月ごろにおいてこれを決定する。今大蔵大臣の申されましたのは、消費者の価格は上げない、こういう御返答であります。
【次の発言】 例示されましたような事態が各地にあることも想像されるのであります。私は農業者が課税を受ける場合におきまして納得の行ける税を納めなければならない。これを深く考えておるのであります。今お示しのように一応申告しておいた、それが思わざる更正決定を受けた場合において、その更正決定を受けた農家が、これを反駁し得るところの資料を持……
○森国務大臣 法人の課税について、協同組合を他の法人と同じことにいたしたことにつきましては、一昨日でありましたか、ここでお答えいたした通りであります。政府におきましては、協同組合の健全な発達を期待し、また助長せんといたしているのでありますが、この健全なる発達は、決してわずかの補助をするというような考え方であつてはいけない。真に農業協同組合の使命を達成するように、組織の力を強めて行くということでなければならぬと考えているのであります。予算の面におきましては、この新しく生れました協同組合を、本然の、ほんとうの姿に指導するために、これらの指導員の育成講習ということに力を盡しているわけであります。法人……
○森国務大臣 私からお答えいたします。関税の問題につきましては、大蔵大臣より答弁いたされました通りでありまして、今日食糧は政府の手によつて輸入いたしております以上、関税はとつておりませんが、日本の各種産業を保護する上におきまして、将来関税政策をとるということは、当然のことと考えておるのであります。本日毎日新聞に出ておりました、食糧政策に対する根本的な改正が、その筋より指示されたというような記事がありましたが、これは政府は何らの指示を受けておりません。しかしながら今日の食糧政策、いわゆる供出制度におきましては、その弊害もつとに認められておりますので、明年の三月に今日の食糧確保臨時措置法がその効果……
○森幸太郎君 本日農林委員会におきまして、先般アメリカに農業視察団として参りましたことについて、農業問題を取上げて報告しろという委員長からの御通知があつたのでありますが、実はわれわれ一行は、御承知のように井上君、小林君、足立君、坂本君、松野君、私と衆議院から六名選ばれたわけであります。出発いたしましたのが、ちようど一月の九日でありまして、休会中でありましたので、皆さんにごあいさつ申し上げることができなかつたのでありますが、帰りましたときも四月八日で、これまた休会中でありまして、皆さんにごあいさつの機会を失したのであります。われわれは一日も早く視察いたしたことについて、この農林委員会を通じて報告……
○森國務大臣 森林行政について、國土保安の上から、治山治水の意味から、建設省に合一したらどうだという御意見でありますが、農林行政の中に、林野廳という外局をつくりまして、これによつて森林行政をやつておるわけでありますが、もちろん治山治水と密接な関係を持つております。また建設省の上におきましても、國土保安の上から渓谷の土砂扞止等のようなこともやつておるのであります。同じようなことをやつておるのだから、これは一つにしたらいいではないかという御意見もそこに出て來ると存じますが、やはり森林行政は山を守つて行く、林野を守つて行くという氣持から、特別なる技術をおのずから必要といたしますので、普通の土木工事の……
○森國務大臣 農林省設置法案につきまして、その提案理由を御説明いたします。 御承知のごとく、各省大臣の所掌事務及びその権限等の事項は、從來行政官廳法及びそれに基く各省官制によつて定められていたのであります。しかるにこの法律は、本年五月三十一日限り失効いたすことになつておりまして、これにかわりまして第二國会において成立いたしました國家行政組織法が、本年六月一日から施行されることになつております。この國家行政組織法は、國家行政機構の大綱を定めたものでありますが、各省共通の事項を規定しておるに止まるものでありますので、農林省の任務、権限、所掌事務の範囲、内部の組織、地方支分部局及び附属機関の名称、……
○森国務大臣 お答えいたします。いつごろであつたか、日ははつきり記憶しておりませんが、徳島県の食糧事務所におきまして、経理の上において疑わしいところがあるというので、地方の検察庁が調査をいたしたのであります。そうしてその内容について全国にそういうふうなことがないか、一応各府県の食糧事務所を調査したらよかろうというような検察庁の方針によりまして、調査が進められまして、当初は十四か十五と聞いておりましたが、現在二十三府県の食糧事務所にういて、内容を調査いたしておるようであります。調査の進行中でありますから、私はこれに対して意見をさしはさむことを差控えたいと存じますが、内容は府景内における食糧の輸送……
○森国務大臣 農林省所管にかかります予算の内容について説明いたします。詳細はお手元に原案を出しておきましたので御検討をいただいたことと存じますが、二十五年度の農林省所管の予定経費要求額は、一般会計におきまして二百九億二千八百九十八万円であります。これを前年の当初予算の二百十四億五千四百三十一万円と比較いたしますと、五億二千五百三十三万円の減少となつております。二十四年度の補正予算を含めた年間予算総額の四百五十五億四千三百四十八万円に比較いたしますと、二百四十六億一千四百五十万円の減少と相なるのであります。このように二十四年度に比べまして大幅の減少を示しておりますのは、二十四年度補正予算に食糧管……
○森(幸)委員 ましましてというのは…。
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