渡部義通 衆議院議員
24期国会発言一覧

渡部義通[衆]在籍期 : |24期|
渡部義通[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは渡部義通衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院24期)

渡部義通[衆]本会議発言(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 衆議院本会議 第22号(1949/04/26、24期、日本共産党)

○渡部義通君 日本共産党は、主として次の理由から本決議案の趣旨に賛成である。  第一、六・三制の現状がこのままに放置されるならば、日本経済の復興と発展にとつて、文化日本の建設にとつて前提的な条件であるところの教育が破壊されてしまうからである。周知のように、二部制、三部制、四部制の教授が、小使室や廊下や地下室あるいは便所、馬小屋、工場等まで改造して行われているのでありますが、今では学童の自然増加のために、これさえも不可能になつて來ているのである。このみじめな状態のもとで学童の健康はそこなわれて行き、学力は低下し、不良兒は激増しているのである。また教員がその質的な向上を妨げられているのである。  ……

第5回国会 衆議院本会議 第30号(1949/05/16、24期、日本共産党)

○渡部義通君 日本共産党は教育職員免許法案及び同施行法案に対して絶対に反対いたします。  本案の趣旨は教職員の質的向上をはかるにあるということをうたつてあるけれども、そのためには教職員の学問的な水準が高められ、またその自由な自主性というものが助長されるという見地に立つて立案されなければなりません。ところが、本法案はその内容を見ると、かかる見地に立つておるのではなくて、むしろこれに逆行していることのみが多いということを申し上げねばなりません。  第一に、学術水準が本法案によつて低下される。この点については、免許方の第四條の第六項目に、たとえば音楽とか図画、光作の類から農業、農業実習、工業、工業実……

第5回国会 衆議院本会議 第36号(1949/05/22、24期、日本共産党)

○渡部義通君 社会教育法案に対する日本共産党の反対意見を述べます。  本議案は、大幅な修正を経て参議院から送付されたものでありまして、参議院の送付案は、文部大臣あるいは教育長の社会教育に対する統制を多少とも緩和した意味では、数歩進歩的なものになつたのであります。しかしながら、問題はいかなる社会教育を行うのか、当局が行おうとするところの社会教育の根本目標がどこにあるかという問題であります。当局は、この問題については、委員会において何ら肯定に値するような答弁をなしておりません。  現在の日本がほんとうに必要とするところの社会教育の方向は、言うまでもなくポツダム宣言あるいは日本國憲法の原則及び精神に……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 衆議院本会議 第8号(1950/07/25、24期、日本共産党)

○渡部義通君 日本共産党は、本法案に反対であります。  今日独立の存在をまつたく認められていない日本が、特定の帝国主義国家の利益と一致する場合にのみ、見かけだけの自主性が與えられるかのような扱いをされておる。そういう立場からいろいろな條約を結び、また結ぼうとしておるのでありますが、このような措置は、明らかにポツダム宣言の精神と原則とに反して強行されておる、いわゆるなしくずし講和にすぎないのであつて、在外事務所設置法は、その最も端的な現われの一つであります。このことは、外交自主権の一部を認めるかのごとき欺瞞的な仕方で、実はいま日本を支配している特定国への日本の従属性を一層強化して行こうという外国……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 衆議院本会議 第14号(1952/02/23、24期、日本共産党)

○渡部義通君 われわれは、ただいまの決議案にまつたく反対であります。  東洋文化、ことに中国文化が、日本の歴史の上で、ある意味で非常に重大な影響を持つた。大化改新の前後、日本の国の文化が非常に低かつたときに、中国の高い文化を取入れたことは、日本の文化の発展の上に確かに重大な意味を持つたのであります。しかし、古代文化というのは、これは中国の専制君主の思想であり、封建的な、父家長的なイデオロギーであるのであつて、これがその後の日本の文化の上にどういう影響を持つたかと申しますと、これは日本の封建的なイデオロギーを固め、そうして人民を支配、収奪する上に重要な役割を果したのであります。同時に、この思想は……

第13回国会 衆議院本会議 第55号(1952/06/17、24期、日本共産党)

○渡部義通君 日本共産党は、小林君提出の修正案に賛成、若林君外提出の修正案に反対並びにその修正部分を除く原案に反対であります。委員長の報告や岡君の賛成演説を聞かれた諸君であるならば、そうして少しでも物事を考える力を持つておる諸君であるならば、自由党提出の修正案なるものが、一貫してごまかしであり、また言い訳的なものであるということが、はつきりおわかりでしたろう。(拍手)われわれは、国民大衆が義務教育費の国庫負担をなぜ強く望んでおるかということを考えてみなければならない。戰災と戰争によつて、あまりにもみじめに学校の校舎や施設はぶちこわされ、また崩壊してしまつておる。政府は、占領政策や再軍備費に血税……

渡部義通[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院24期)

渡部義通[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 考査特別委員会 第31号(1949/08/04、24期、日本共産党)

○渡部證人 宣誓の前にちよつとお聞きしたいことがあるのです。それは第一に平市をめぐる騒擾事件について私が証言をすることになるわけですが、平市をめぐる騒擾事件なるものは、私は根拠がないという考えを持つておる。それはともかくとして私は七月六日に平に行つた。そうして六月三十日にいわゆる平事件が起きている。つまり委員会はどういうふうな根拠と手続で私をここに呼んだのか、これをまずお聞きしたい。
【次の発言】 わかりました。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 お答えします。福島県下に私が行つたのは、日本共産党議員團としては、議員の義務として全国にわたつて国会報告をする必要がある。それで五月何日でした……

第5回国会 文部委員会 第2号(1949/03/24、24期、日本共産党)

○渡部委員 日本共産党としましては、元來予算が具体的に示されもしない間に、また首班の施政演説もない間に、こういう具体的な問題についての決定をするということは、道筋ではないというふうに考えるわけでありますが、しかし日本社会党から提案された事情については、非常に事が重大であり、緊急であるという理由から、大体においてその案文その他についてにこの場で審議するとして、賛成するものであります。というのは、これまでの内閣の予算においても、六・三制の実施に関するものは非常に不十分であつて、このために最近参議院から派遣された調査においても、ある地方では六・三制の実施建設問題を中心として、すでに税金の十倍ないし、……

第5回国会 文部委員会 第4号(1949/04/04、24期、日本共産党)

○渡部委員 この前の委員会で、われわれは六・三新制学校の建設費の問題について、満場一致で申合せを決定したはずであつたのです。ところがあの申合せというものは、文部委員会の決意を表わしたものであつて、あれはどうしても実現させなければならぬ。ことに今日では御存じのように地方のあらゆる層から、われわれの決定した方向に向つて実現されたいという御要望が出ている。われわれはこの国民の声をはつきり責任をもつて確認した上で、われわれがあの委員会で決定した事項を処理して行かなければならぬ。われわれは單にあれを決議として終らしめたくない。あれを決議として終らしめないためには、われわれとしては財政上の実際問題を解決し……

第5回国会 文部委員会 第5号(1949/04/07、24期、日本共産党)

○渡部委員 今突然何かはつきりしなかつたのですが、どういう理由で秘密会にするのか、文部次官の説明がまだはつきりしなかつたわけです。
【次の発言】 私の意見としましては、そういうことがむしろ一般の傍聽されている方々にも明らかにされて、文部予算がどういうふうになつているかということについて國民全体がこれに重大な関心を持つ見地からと、もう一つはわれわれが必ずしもそういうことを秘密にして秘置する必要はないのではないか、こういうふうに私たちとしては考えるわけです。
【次の発言】 私は、今社会党の松本君が質問された問題は、非常に重大だと思います。ご存じのように、六・三制実施については、委員会全員一致をもつ……

第5回国会 文部委員会 第7号(1949/04/12、24期、日本共産党)

○渡部委員 まず第一にお聞きしたいのは、先ほどの説明の中で、審議会の設置規定が実施されていないというお話があつたようですが、まだ実施されていない。從つて成立していないはずの審議会が重大な用紙の割当の決定をしておるということは、一体どういう法的な根拠によつてなされているのか。政府に、たとえば予算を提出する場合にも、法的根拠がない形で予算を提出したので、予算委員会では非常に問題になつている。このような場合にやはり同様に法的根拠が確かでない、つまり実施されていないところの規定によつて実務を行つているというところに、場当りのいいかげんな政治のやり方があるのであつて、こういうやり方はファッショ的なやり方……

第5回国会 文部委員会 第8号(1949/04/19、24期、日本共産党)

○渡部委員 ちよつと議事運営について発言いたします。今私用事があつて各派交渉会に出て來たのですが、そのときにこういう話があつたわけです。六・三制の実施に関して、民主自由党及び與党の方から決議案が出ている。それに対して野党各派からもそれに対する修正案が運営委員会に出たわけです。ところがいろいろ相談の結果、運営委員会としては、これをできれば全会一致にしたい、一本にしたいという意味をもつて、その内容については、これを文部委員会の方においてやつてほしいということに話が大体まとまつたらしいです。いずれそのことについては各派の方へ報告があると思いますが、もしそのようなことがありますならば、われわれはこの前……

第5回国会 文部委員会 第9号(1949/04/20、24期、日本共産党)

○渡部委員 紹介者がおりませんので、私から御紹介いたします。  この請願の要旨は、学問の自由が保障されている現在、あらゆる困難を忍んで苦学する多数の人材に前途の光明を與えるために、新制大学に入学しようとする者で高等学校を卒業しない者に対して、新制大学入学者検定試験制度を施行してほしいというのであります。  今私の意見を加えて申し上げますと、現在いろいろな関係からしまして、高等学校まで順調な過程を経て大学に入る準備をなすことが非常に困難な人が多いようであります。しかしこのような人の中にこそ、むしろ現在の状態から言いますと、いろいろな才能が埋まつておるのであり、人材がゆたかであるのであります。こう……

第5回国会 文部委員会 第10号(1949/04/22、24期、日本共産党)

○渡部委員 請願もしくは陳情の方は非常に多いのですが、ある程度まで議事の運営いかんによつては短縮も延長もできると思います。しかし文部省の設置法案にも関係するような機構の問題とか、その他いろいろな重要な原則的なものは、短縮するよりも、むしろできるだけ延長して、内容をはつきりさせることが必要だと思いますので、皆さんの御賛同を得れば、いつでもそういう方から先にやつて、請願及び陳情の点は文書にもできておるのだし、問題の性質もはつきりしておるわけですから、そういう点で時間の方を縮めるようにしてもらつたらどうでしようか。

第5回国会 文部委員会 第11号(1949/04/25、24期、日本共産党)

○渡部委員 まずこの設置法、つまり機構改革が簡素能率的運営を目標としておることは非常にけつこうなことでありますが、こういう尨大な法案を提出されるのに、いつもその日になつて提案されることは、われわれがしばしば繰返してお願い申し上げておるように、十分な論議を不可能にしておる。こういう法案はできるだけ前もつて急速に提出をしておかれることを希望して、私の質問に移りたいと思います。  第一に一般的な問題からお尋ねしたいわけですが、文部省では民主的な機構に移るために、あるいは教育委員会、大学校、その他の新しい関係ができて來たために機構を改革されるというお話でしたが、こういう改革をなさる場合に、現状の下まで……

第5回国会 文部委員会 第13号(1949/05/07、24期、日本共産党)

○渡部委員 文部省の答えの中で、文部省の教科書をできるだけ少くして一般に廣く原稿を求めて檢定による教科書をつくると言われました。これは非常にけつこうなことでありますが、檢定は今までどういう方法で行われて來たのか。たとえば檢定委員会の構成がどういうふうになつておるか、また檢定の標準はだれがきめたのかというような点をまずお尋ねします。
【次の発言】 昨年の檢定問題が起きた当時、その檢定委員会の中に、民主主義科学者協会及び産別、総同盟、こういうふうな民主的な團体が参加しておつたのです。ところが途中にしてこの三つの團体が除外されてしまつたという件が起きた。この問題は当時御存じのように非常に大きな問題と……

第5回国会 文部委員会 第14号(1949/05/09、24期、日本共産党)

○渡部委員 今の問題については、若林君の御意島にまつたく同感です。文部省としては、もちろん金額の内容の問題ではなくて、これは事の本質の問題になつて來るのでありまして、從つて金額の軽少とか、過重とかいう、そういうことよりも、文部省の考えとしては、もつと本質的なものであるはずだと、われわれとしては考えるのであります。ところで、その本質的な問題について、すでに地方財政が予算の中に出て來ておつたのでどうにもならなかつたとか、あるいは大体事が進行しておつたのでどうにもならなかつたというようなことだけでは済まされない。ものの考え方における根本問題だと考えなければならないと思うのです。從つて今まで閣議、次官……

第5回国会 文部委員会 第16号(1949/05/12、24期、日本共産党)

○渡部委員 私の質問しようとすることも、大部分の項目は他の委員から質問されておるので、追加的に若干の質問をしたいと思います。  第一に十四條の問題でありますが、昨日法制局長がこの席上で次のような言明をしたのです。これは御承知のように教育職員免許法案に関連しての質問でありますが、今申し上げた法案の第五條の第一項第六号における「日本國憲法施行の日以後において、日本國憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の團体を結成し、又はこれに加入した者」こういう項目を設けることは、これは今なおあまりにも制限し過ぎるものではないかというふうな意見を昨日言明されたように思います。つまり……

第5回国会 文部委員会 第17号(1949/05/13、24期、日本共産党)

○渡部委員 文部大臣は過日から大学の自治とか行政処分については大学行政法によつてきめるとおつしやいましたし、また大学の自治についての文部大臣のお氣持については、われわれは了とするものであります。ところがこの國立大学設置法案の中に、まさにこの自治とか行政とかに関する重大な関係のある部分があり、しかも学生をも含む学校側の最大の関心を集めておるような職員の任免、懲戒その他人事管理に関する條項があるわけであります。單にこういう條項があるというだけではなくて、この條項において最も注意しなければならぬのは、こういう事情が國家公務員法及び教育公務員特例法によつて定めるということになつておるわけであります。昨……

第5回国会 文部委員会 第18号(1949/05/14、24期、日本共産党)

○渡部委員 この教育職員免許法案というものの趣旨は、將來の民主主義日本にとつて必要な、またそれにふさわしい教育職員をつくり出すということに関係してつくられた法案だと私たちは考えておるものです。そのためには、言うまでもなく教育職員の学術的な質的向上や、自主性を助長するようなものとして法案の中に現われなければならないと思います。ところがこの法案の内容をよく読んでみますと、こういう見地から見てきわめて不十分であるというだけではなく、まつたくこれに逆行している條項が非常に多いということを申し上げなければならぬと思います。たとえば第四條の第六項におきましては、これは教員となるための教員の科目でありますが……

第5回国会 文部委員会 第22号(1949/05/19、24期、日本共産党)

○渡部委員 関連してやはり一般的な問題をひとつやつて、逐條審議のときに説明してもらつたら、どうでしようか。
【次の発言】 今日はまず一般的な質問をいたします。この法案を読んでみますと、指導とか、助言とかいうような文字が非常に出て來るようですが、この指導、助言をする機関は、先ほども言われたように、教育委員会とか教育長とか、そういうふうな人たちが指導し助言する。ボスが非常に重要な社会教育を指導し助言するという精神が、この法案の中には流れておる。ところがわれわれが考えると、社会教育は特にそうであるが、社会的な認識とか社会的な自覚とかいうものは、ボスの間から起きて來るのではなくて、これは一般にはつきり……

第5回国会 文部委員会 第23号(1949/05/20、24期、日本共産党)

○渡部委員 参議院の方にお尋ねいたしますが、第十條に社会教育関係團体という文句がありますので、その点につきまして、昨日末文部当局の方にいろいろお尋ねしておつたわけですが、文部当局としては的確な御返事がなかつたわけです。つまり申し上げますれば、民間にいろいろな文化活動團体がある。これらの文化團体は、たとえば民主主義科学者協会のような、あらゆる科学部門にわたり、自然科学及び社会科学の全般にわたつて、非常に廣汎な社会教育的な活動をやつており、その他の團体も同機な形で非常に廣汎な社会教育的な活動をやつておる。こういうふうな場合に、これらのものが社会教育團体に入るのかどうかという問題についても、具体的な……

第5回国会 文部委員会 第24号(1949/05/21、24期、日本共産党)

○渡部委員 この請願は朝鮮人金薫外二名の代表する請願でありまして、わが國在留の朝鮮人は、教育基本法によつて民族的差別なく教育を受ける権利を有し、法律に從い、納税その他あらゆる義務を果しているのであるから、朝鮮人学校教育費に対し、國庫負担をなされたいという趣旨によるのでありますが、私はこれについて若干の補足的な説明をしたいと思います。昨年の五月に大阪及び神戸で皆様、御存じの朝鮮人学校問題という、新聞でいうところの騒擾事件が起きました。これは朝鮮人が終戰後、日本において自分たちの力によつて朝鮮人自身の教師により、朝鮮語による朝鮮人教育を行うために、多くの学校を建設しておつたのであります。そうして非……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 図書館運営委員会 第3号(1949/11/19、24期、日本共産党)

○渡部委員 前回の委員会で、館長及び千賀君たちから、国立国会図書館というものの性質、あるいは役割、特に調査立法考査局の役割について、いろいろお話がありました。国立図書館の調査立法考査局は、委員会の専門委員会とは性質が違うのであつて、専門委員会の場合には、大体において議案の直接的な関連のある調査をしているわけですが、国立図書館の場合においては、さらに広汎な仕事があると思うのです。これはまず世界の政治、経済、社会の全般に関する問題、ことに日々起きているところのヴイヴイツドな、つまり生きた資料に基づいて、しかもその根本的な動向を把握するような仕事、それが非常に重要な役割だと思うのです。このことについ……

第6回国会 文部委員会 第6号(1949/11/19、24期、日本共産党)

○渡部委員 大臣の出席を求めておいたのに、いまだに見えないがどうしたのですか。
【次の発言】 大臣が見えられたので、お聞きしたいが、時間もないので、あとで大臣が出席されるなら、この次にまわしてもいいのですが……
【次の発言】 学問の自由ということについて文部省の意見をお聞きしたい。それからこれは委員長にお願いしておきますがこの次の委員会に人事院総裁を呼んでいただきたい。教員の人事問題について聞きたいのです。

第6回国会 文部委員会 第7号(1949/11/21、24期、日本共産党)

○渡部委員 ただいまの若林君の意見には、非常に傾聽すべきものがあつたと思うのであります。その意見が当然法案の中にも反映されなければならないような重要な要素を持つておると思うのでありますが、今まで私立学校法案については、その学校の特殊性、それから自立性あるいは独立的な性格、また公共性ということが非常に強調されていた。もちろんこの三つの性格を今日の私立大学が持つておることは当然であり、持たなければならぬのであるが、自立性または自主性ということの中には、今若林君の発言にもあつたように、單なる学校の独立あるいは自立性というだけではなくて、その自立性というものが民主的な自立性であり、民主的な自治でなけれ……

第6回国会 文部委員会 第8号(1949/11/22、24期、日本共産党)

○渡部委員 これは法案には直接の関係はないのですが、財政の問題です。教育委員会が各県下において、財政的な裏づけがないために、その必要とする活動がほとんど困難な状態になつておる。これは政府の方でも御承知のことと思うが、これに対して教育委員会の財政的裏づけを十分にして、教育財政を確立する具体的な案が立つておるのかどうか、伺いたいのです。
【次の発言】 財政上において教育委員会が権限を持つというよりも、教育委員会が活動し得るような財源を、具体的につくり出すような方途が立つておるのかどうかということをお聞きしておるわけです。それはそのために教育委員会がほとんど活動できないために、大部分の教育委員会的な……

第6回国会 文部委員会 第11号(1949/11/26、24期、日本共産党)

○渡部委員 やはりその点関連してですが、この私立学校審議会の委員の任命から議事の手続、その運営に至るまで、都道府県知事の承認を経てなされるという点は審議会そのものの性質を非常に官庁的な、あるいは官僚的な形で制約するという結果になりはしないか。たとえば委員の選挙においても、委員の構成においても、私立学校から選挙されたそのものだけでいいのじやないか、選挙だけでいいのじやないか。従つてそういう審議会の議事の手続とか運営とかということも、まつたく自主的な形でなされてもいいのじやないか。こういう点が公共性だというならば、公共性というものの性質が官僚的な統制ということになりはしないか。この点を第一にお尋ね……

第6回国会 文部委員会 第14号(1949/11/29、24期、日本共産党)

○渡部委員 委員長は二つの理由を述べて、あの決議案をこの委員会で取扱うことが遅れた理由とされたわけなんだが、この点については、松本委員から、理由がなつていないということがすでに述べられたと思うのです。重要法案が残つていると言われるが、六・三制の問題をどうするかというようなことこそ、文部委員会としては最大な重要な問題であつて、これはこの前の国会の委員会において二回も決議し、また本会議においても決議が通過しているほど重大な問題を全然処理しないために提出された問題であるのであつて、これほどの重大問題を残しながら、他の法案に入らなければならないという理由はないと思う。同時に、今建設委員会との連合審査と……

第6回国会 文部委員会 第15号(1949/12/01、24期、日本共産党)

○渡部委員 これについてはわれわれの方にも意見はありますし、今日あげられた建設委員会からの修正要望の理由が、大体四項目あつたと思うのでありますが、立案者たる文部当局から、この四つの理由について、どういうふうに考えておるかを聞きたいと思います。
【次の発言】 紹介議員にかわつて説明いたします。  この請願は、岩手県の教育長山中五郎氏から提出されたものであつて、請願の趣旨は、従来政府の教育費に対する国庫負担の配分は、きわめて地方の実情に即さないうらみがあり、シヤウプ勧告による税制改革に伴い、昭和二十五年度における教育費の国庫負担金は、政府平衡資金中に繰入れられるが、地方の実情を考慮し、適当な方途を……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 厚生委員会 第2号(1949/12/23、24期、日本共産党)

○渡部委員 今の日本の状態は、国民の生活が非常に破滅的な困難な状態にあるのでありまして、この結果、失業や浮浪の洪水が起つているのみならず、国民の健康が急角度に衰えておつて、国民各自働く人の間における病人の率は、飛躍的に高まつておるのであります。従つて、こういう全情勢から言つて、厚生関係の問題は非常に重大化し、これはある程度まで今日の政治の欠陷なのではあるが、それにしても厚生関係の諸問題が飛躍的に重大化していることは事実であつて、従つて厚生当局及び委員会の任務や責任もまた伴つて重大化しているわけでありますが、大臣はこうした問題についての認識をどういうふうにされているのか。さらに現在の状況のもとで……

第7回国会 厚生委員会 第3号(1950/01/31、24期、日本共産党)

○渡部委員 ただいまのこの楽泉園の事件内容を報告されたことをお聞きして、どうもぴんと来ないものがあるわけです。というのは、これは協親会ですか、こういう人たちと対立した側からの言い分というものが、調査の内容には少しも出ていないのじやないか。これはあるいは死亡したり、あるいは逃亡したりした結果、調査が満足に行かないという点もあるではあろうが、しかしその言い分がはつきり出ていないために、事の真相というものがどうもわれわれにはぴんと来ない。この点はひとり私だけではなしに、多くの委員の方々もそういうふうに感ぜられたのではないか。あるいは世間にそれを発表せられた場合にも、同じように感ずるのではないかという……

第7回国会 厚生委員会 第5号(1950/02/15、24期、日本共産党)

○渡部委員 私は医療関係についてはもちろんまつたくのしろうとで何もわかりませんが、医療の專門化ということは同時に学問の專門化を前提とするわけでありまして、このことはまた医療及び学問の進歩発達の上からいえばまさにしかるべきことであるとは思うのであります。しかしたとえば農村等において、こういうふうな專門医が何軒もあるということは、医者それ自身からいえば成立しないことになるし、医療を受ける人たちの方からいえば、かなり困難もあるというようなところは、どういうふうにして解決されようとするのでありますか。
【次の発言】 この問題は、要するに現在の秩序や機構から出て来る社会的の悲惨の一つの現われなわけであり……

第7回国会 厚生委員会 第8号(1950/02/27、24期、日本共産党)

○渡部委員 生活保護法についてはまだ法案が確定していないというので、確定してからこまかい数字については触れたいと思います。それできようお聞きしたいのは、社会局長の説明の中で、生活保護費が第一表によつて漸減しておる状態にあるわけですが、一般的に考えますと、当局でも認めておるように失業者と潜在失業者というものは増大しておるはずではないか。それからこの表で見ましても病人が、つまり医療の補助を受けておる者が増加しておる。この医療の補助を受けておる者が増加しておるということは、病人が多くなつておることと、しかもこの病人がみずからの能力では医療を受けることができないという状態にあることと関連しているはずで……

第7回国会 厚生委員会 第9号(1950/03/03、24期、日本共産党)

○渡部委員 これならばいいという結論には達していないが、方向としてはこの方向がとらるべきであるということについての御意見はどうですか。
【次の発言】 紹介議員が出席しておりませんので、かわつて趣旨の説明をいたします。この請願は全日本学生自治会総連合の代表武井君からの提出であります。  趣旨は、経済的危機が深刻化して、国民生活が非常に窮乏を告げておる。これに伴つて現在大部分の学生は、日夜激しいアルバイトをして辛うじて生活を支えつつある。そのために肉体的精神的な過労からして、また栄養上の障害を来して、種々の疾病、特に結核に冒される学生数が非常に多く、これによる休退学者の数は増加の一途をたどつておる……

第7回国会 厚生委員会 第11号(1950/03/09、24期、日本共産党)

○渡部委員 私はまず栄養士法の点で質問いたします。今度の改正の要点は、大体見るところ一年制を二年制にするという点と、栄養士試験を嚴重にする、あるいは嚴密にするために、栄養士試験審査会を置くというような点にあるように考えられます。もちろん私たちは現在国民の健康状態、ことに軍団的生活を行つておられまする国民の健康状態に顧みまして、すぐれた栄養士を急速に多量に養成しなければならないという点につきましては、心から強調しなければならないと考えておりますが、いろいろ疑問ある点は、こういうふうな国民の健康問題に関連する栄養問題は、今や全民族的な見地から重大問題になつて来ておるのでありまして、従つて当然この問……

第7回国会 厚生委員会 第12号(1950/03/13、24期、日本共産党)

○渡部委員 今度の改正によりますと、十年以上掛金をした者については、仕事をやめても、希望者は掛金をすることによつて権利を続行できる。その利用率を千分の二十六ときあるということになつておりますが、この千分の二十六は、全部本人の負担になるのでありますか。またこういうふうな該当者は何人くらいあるか。お伺いしたいと思います。
【次の発言】 今、御承知の通り、非常に窮乏の中から積立てているわけですが、これは相当積立てておつた人が失業するような場合、そういう人が非常に多いわけですが、そういう場合、ほとんどこれらの人たちは、この年金の積立てをするということが不可能になつて来るのじやないか。こういうような場合……

第7回国会 厚生委員会 第19号(1950/03/29、24期、日本共産党)

○渡部委員 生活保護法の問題は、今日特に重大性を帶びて来たわけなのですが、この原因は要するに国民の殊に勤労者が食えなくなつておる。單に食えなくなつておるだけでなくて、健康も破壊され、またみずから自殺さえもしなければならぬような状態にある。こういう現実の上に立つて問題の重要性が起きて来たのだと思います。そこでこの法案が実施されるためには、やはりこういう客観的な事実と関連してのみ適当に考えられなければならないわけでありますが、この場合に、先ほどから岡委員を初め、失業者数の問題あるいは失業状態の問題が提起されておるけれども、どうもはつきりした答弁を得られなかつた。しかしながらただ一つ重要なことは失業……

第7回国会 厚生委員会 第25号(1950/04/10、24期、日本共産党)

○渡部委員 この医療法の一部改正という問題が、医療機関の、ことに病院の急速な普及整備という見地からなされておるようでありますが、私たちが多くの医者の人たちに会つてみますと、今日本の医療機構というものが、非常に荒廃しておりますが、それより前に、まず社会保険の破綻とか、あるいは重税とかによつて、開業医がほとんど立つて行けない状態になつている。ここにこの医療機関が荒廃している最も大きな原因があるんじやないか。このことと関連なしに、医療機構の、あるいは病院の急速な普及整備というものは考えられないのじやないか。何となれば、開業医がほとんど破綻状態にあるということから、それを病院化して行く力の蓄積を、ほと……

第7回国会 厚生委員会 第33号(1950/04/28、24期、日本共産党)

○渡部委員 予防接種に関する今度の法律案が、主として地方財政平衡交付金法の施行に伴つて改正を要することになつておりますが、今日地方財政平衡交付金法が通過していないときに、事前にこの問題が出されておるわけでありますが、これはどういう意味から先に出されておるのですか。
【次の発言】 丸山委員から質問された事柄に対する御答弁の趣旨が、実はほんとうにはつきりつかめなかつたのですが、もう一度、どういうふうにしてこういう法案の施行によつて生ずる経費が確保されるのかという点、つまり予算的な措置がはつきり確保される形でなされ得るかどうかという考え方を、ひとつ聞きたいのです。

第7回国会 図書館運営委員会 第1号(1949/12/15、24期、日本共産党)

○渡部委員 この問題は非常に国家の大事であるかのように深刻に、あるいは神経質に取扱われているようですが、私の考えではかなり転い、そうして非常に単純な問題であるように思います。こういう事の内容が何であれ、図書館の考査立法部の方々が、これはぜひとも研究上必要だと思つて翻訳し、プリントにされるということが、もしこのような問題として取扱われた結果、萎縮するようなことがあつたならば、今後の考査立法部の生き生きとした、達識のある活動が非常に制限されるという、憂うべき結果になるということが考えられるわけです。  第三に、すでにでき上つたものを、委員の方からは、ぜひともこれは中国をめぐる諸状態の研究の上からも……

第7回国会 図書館運営委員会 第3号(1949/12/19、24期、日本共産党)

○渡部委員 この予算は各官庁支部の予算を統一的に含めている予算ですか。
【次の発言】 この委託費というものが新たに五十万円加えられているわけですが、この委託費というのは何か調査研究に関して他の研究調査団体とか、個人とかに委託する経費であるかどうか、お伺いいたします。
【次の発言】 つまりこの文献摘録というのは、既存の本について、国立図書館にのるものだけについてやられるわけですか。
【次の発言】 その次の項目の備品費というものの中ですが、この中に図書購入費等が含まれているわけ下、すか。
【次の発言】 そうすると次の備品費という四万円の方は、どういう内容になつておりますか。

第7回国会 図書館運営委員会 第4号(1950/04/13、24期、日本共産党)

○渡部委員 国立図書館の一般図書館と違うところは、考査立法というようなことが非常に特殊なものであると同時に、重要視さるべきものであるということでありますが、それについては、もとより同感でありますけれども、後ほどの質問になるかもしれませんが、立法考査局の内部構成がどういうふうになつておるのか、そういう点はわかりませんか。
【次の発言】 これは日本の図書館全体についてそうでありますが、国会図書館においてもこの例に漏れず、外国図書收集について戦時中の約十四年間のブランクがあるわけであります。このブランクをわれわれはどうしても埋める必要があるというふうに考えておるわけであります。ところで、このプランク……

第7回国会 文部委員会 第26号(1950/04/30、24期、日本共産党)

○渡部委員 この問題ですが、文化財保護法関係の委員長なり委員会なりが、そのように頻繁な任務を持つものなのかどうか。大体私たちは、博物館の人たちその他と始終接触しておりまして、こういう問題についても意見を十分交換したわけですが、それに述べられたいろいろな委員会の場合には、選挙管理委員会等を除いては日常起り得る諸問題について、刻々に解決の道を講じて行かなければならぬような委員会が多いわけですが、この文化財問題については、そういう毎日起り得るをような事態、一々解決して行かなければならないというような性質のものではないのじやないか。これはやはり国宝に対する、あるいは重要美術に対するそれがそうあるべきよ……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 外務委員会 第1号(1950/07/17、24期、日本共産党)

○渡部委員 私は反対であります。大体委員会は互選することになつておるのであり、運営委員会で理事を五名にするというような決定を見たということでありますが、これは運営委員会の越権である。もしこのようなことがなされるならば、委員会は多数の策動の場になる憂いもあるのであり、また委員長が今誠心誠意発言を尊重すると言われた意思も、十分徹底しがたいことになり、多数派の独裁的なことにさえもなりかねない憂いがあるのであつて、われわれとしては非常に重大な国際情勢のもとで、外交問題に関連する十分な討議を尽さねばならぬのであつてことに人民の意思をここに十分に通ずるような機会を、できるだけ最大限に持たなければならぬと思……

第8回国会 外務委員会 第2号(1950/07/21、24期、日本共産党)

○渡部委員 いろいろ質問したいことが多いが、時間がないので二、三の点だけ申し上げます。  第一は、総理はソ同盟や中華人民共和国は対日講和を望んでいないから、全面講和は不可能である。だから、單独講和以外に道はないんだということをしきりに強調されておられますけれども、しかしすでに一九四七年のロンドン外相会議でモロトフ氏が、強固な全般的世界平和の確立のためには、ドイツ及び日本との講和を結ばなければならないということを主張しております。またパリ外相会議でもヴイシンスキー外相が対日講和の準備を急ぎ、そのために大国の代表が相談する機関をきめよという提言をしております。中華人民共和国の対日講和に対する態度も……

第8回国会 外務委員会 第4号(1950/07/26、24期、日本共産党)

○渡部委員 共産党はこの決議案に賛成であります。それは反対する理由がないからであります。
【次の発言】 自由党のきようの反対理由の中では、ほとんど理由が示されてないと思うのであります。それで自由党を代表された北沢君から、やはり理由をはつきり述べてもらいたい。そうでなければ国民も納得しないし、われわれ議員も全然納得できません。
【次の発言】 義勇軍のことについて先日田中最高裁判所長官は、日本人が義勇軍に参加することは法律上からは許される。言いかえれば違法ではないというような、かなり有名になつた発言をしておるわけですが、もし日本人が義勇軍に参加するということになると、直接に国際的な問題を引起すに違……

第8回国会 外務委員会 第6号(1950/10/04、24期、日本共産党)

○渡部委員 ちよつと関連して……。先ほど並木委員からの質問で、特需関係の求人、求職の問題ですが、これは先ほどはパーセンテージを出されて、何とか順調に行つておるというようなお話でありましたが、一体特需関係における求人と求職との調節は、どういうふうな機構をもつてやられておるか。
【次の発言】 というよりも、向うの特需関係における求人の仕方について、いろいろ世間で問題になつておるわけであります。これはたとえば朝鮮問題が起つて以来、横浜から六千人ずつ四回にわたつてすでに自由勞働者が送られておるというようなことがいわれておるわけですが、その場合に、今あなたがおつしやつたとは異なつて、職安では、どういうふ……

第8回国会 文部委員会 第9号(1950/11/11、24期、日本共産党)

○渡部委員 第一にお尋ねいたしたいのはレツド・パージに該当する教授は早稻田にはないということをおつしやいましたが、それは、たとえば文部省とかその他から、こういう人たちがレツド・パージに該当する人であるというふうな指摘があつても、大学の識見にかけて、それはそうでない、大学としてはもはやレツド・パージに該当する人は存在しないのだということを確言できる、というような意味でありますか。
【次の発言】 総長としては、そういう問題について、つまり教授の状態については、はつきりした認識を持つておられることと思いますが、そういうふうな御答弁ではかなり不満です。しかし問題は、先ほどはつきり言われたことは、共産党……

第8回国会 文部委員会 第10号(1950/11/13、24期、日本共産党)

○渡部委員 文化財保護委員会の役割は、言うまでもなく民族的な文化遺産を保護してこれを後世に伝えると同時に、さらに日本の将来の文化の発展に資するということにあると同時に、他面では過去の文化財について正しい評価を與えて、この文化財に関する国民の正しい関心を持たせるという点にあると思うのです。ところで法隆寺焼失に関して、文部委員会の調査のために出かけて、その間、奈良地方を中心とする国宝、重美の関係について調査したわけでありますが、その際非常に痛感した一つの問題がありました。それは国宝、重美やその他いわゆる名所旧跡の問題につきましては、御存じのようにそれについて説明したところの立札があるわけであります……


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 文部委員会 第1号(1950/11/24、24期、日本共産党)

○渡部委員 警察予備隊の教育に関連しての質問ですが、警察予備隊の教育は、警察予備隊の根本的性格に応じて立てられるということをおつしやつたので、その根本的な性格の認識が問題になるわけでありますが、これについては内外に、警察予備隊というものは、これは事実上の軍隊なんだ、ことに戦争等に動員することにも関連しているのだというような見解が、非常に多いのであります。御承知のように、日本人を外国の戦争に動員させる、させたいというような意見は、アメリカの帝国主義者の間や軍部の一部にはあるということは、新聞でも報じておるところでありますが、最近の新聞で、自由党の星島二郎氏だつたと思いますが、これは名前が違えば取……

第9回国会 文部委員会 第2号(1950/11/28、24期、日本共産党)

○渡部委員 この前法務総裁から、警察予備隊のいわば指導方針がどこにあるかという質問に対して、大体憲法を遵守するとか、上司の命令に従うとか、それから職務上の義務に矛盾する団体に加入しないとか、こういつた四つほどの項目を掲げておつたようであります。特に職務上の義務に矛盾する団体に加入しないという点について尋ねたいわけですが、職務上の義務に矛盾する団体ということを、予備隊の方としてはどういうふうに理解しておられるか、その点伺います。
【次の発言】 そうするとどのような政党であれ、たとえば組合であれ、予備隊と別個の他の団体には加入してならないとか、そういう意味でありますか。

第9回国会 文部委員会 第6号(1950/12/06、24期、日本共産党)

○渡部委員 平衡交付金を算定する場合には、大体において費目が構想されていなければならぬと思う。同時に、その費目に対する一定の概算的な額が推定されておらなければ、事実上予算が組めないと思うのですが、そういうふうなことはなさらぬのでしようか。
【次の発言】 それでは二十五年度の当初予算のうちで、すなわちその平衡交付金千五十億のうちで、今日まで文教費がどのような程度のパーセンテージになつているか、その点ははつきりしておりませんか。
【次の発言】 そうしますと大体のパーセンテージとして……。
【次の発言】 四〇%ですか。そうしますと、今度の三十五億のうち、七億二千七百万円というのは、三十五億の中に入つ……

第9回国会 文部委員会 第8号(1950/12/08、24期、日本共産党)

○渡部委員 残余というのはどういうものですか。
【次の発言】 平和擁護に関するものですが、これは戦争の原因がどこにあるかということについては、おのおのみんなその見方や立場を異にすると思うのです。しかし戦争の危機がひしひしと感ぜられる、どうにかしてこの際平和を擁護しなければならないという考え方は、戦争の原因がどこにあるかという考え方を超越して、すべての人が一致する念願であると思うのです。だからこういう意味では、やはりわれわれとしてもこれを採択するようにして、これは党派を越えた問題として取上げたらどうかというふうに考えるのですが、どうでしようか。


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1951/05/15、24期、日本共産党)

○渡部委員 公職選挙制度全般についてのことは、なるべくなら議題外にしたいという御意見でありますが、これは私の方では、正式に選挙法についての具体的な方針がきまつた際にあらためて申し上げますけれども、なるべくは、当然中心的に考えられなければならぬことは、どのようにしたならば一番正しく民意が反映され得るかという点じやないかというふうにも考えられるわけです。それでこの点につきましては党の方に相談の上、私たちの意見を申し述べたいと思います。

第10回国会 文部委員会 第2号(1951/02/08、24期、日本共産党)

○渡部委員 先ほど松本君の質問に答えられて、社会教育は、民間が自発的にやらなければ意味がない、こうおつしやつたのです。これは確かにそうであつて、学校教育外の青少年及び成人教育というものが、社会教育の対象であるとすれば、当然民衆自身の自発的な活動なくしては、社会教育というものは達成されないわけなんですが、こういうふうな活動が民間で行われておる場合に、たとえば公民館その他の施設が利用されなくちやならぬが、しかしそういう施設に対しての利用が、非常に不十分にしかなされていない。その理由の一つの中には、公民館というものが、たとえば社会教育の重要な活動をしておる民主的な科学、技術、文化団体とか、労働組合と……

第10回国会 文部委員会 第3号(1951/02/10、24期、日本共産党)

○渡部委員 共産党は、この法案の改正に反対であります。質問の際にも話しましたように、社会教育というものは、民衆の中から燃え上るところの科学、技術、芸術その他の文化や思想というようなものが、高揚結集されて、それが大きな全民衆的なものとして発展することなしにはあり得ないと、われわれは考えているわけであります。しかし今日こういう民衆の欲求というものが非常に高く、そういう動きというものが非常に活発であるのに対して、現代の政治が、これを制約し、弾圧するという傾向がきわめて強化されている。このような状態の中では、社会教育というものが発展する條件が、非常にこわされておるのでありますが、この改正案を見ますと、……

第10回国会 文部委員会 第4号(1951/02/28、24期、日本共産党)

○渡部委員 これは文部省の方にお聞きすることになるわけですが、現に大小出版社で、どのくらいの保証金を納めているものか、具体的な数字の大きいところと小さいところという点でわかつておりますか。
【次の発言】 この提案は、主として金融関係から来ていると思いますが、金融関係は、出版界に対しては最近特にきゆうくつになつておつて、これが一般的に言つて日本出版文化の危機を来していると思うのです。その場合やはり問題になるのは、金融関係だけではなしに――教科書の場合も同様でありますが、用紙問題があると思います。用紙問題については、文部関係の方でも関連があるわけなんで、これに対する用紙のゆたかな使用方法を見出す道……

第10回国会 文部委員会 第9号(1951/03/13、24期、日本共産党)

○渡部委員 この前簡単に質問しておきましたから、二、三補足的な質問をします。  第一に、大出版社による教科書の出版の独占的な傾向です。これは中小教科書出版社にとつて、非常に困難を来さしめておるのでありますが、中小出版社に対して、何か融資をするかどうかというようなことは考えられておりませんか。
【次の発言】 教科書のほかにいろいろなものを出版する、教科書は片手間であるというような社が事実上あるわけですが、これは資金関係が十分に行かないので、教科書のように一時に厖大な資金を要するような仕事の場合には、中小出版社は事実上不可能なので、従つて融資が十分に行われないことになりますと、教科書の出版が大きな……

第10回国会 文部委員会 第10号(1951/03/14、24期、日本共産党)

○渡部委員 宗教法人法案が出されるということには、非常に重要な意味があると思うのです。今日のように、経済的な窮迫や戰争の危機から来る人心の焦躁といつたようなことを、社会的な環境としまして、いろいろな形の宗教が続出して、中には明らかに取締らなければならないような邪教までが、続出する傾向にあります。従つて一定の宗教法人法案というものが提出されることは、重要な意味を持つわけでありますが、その場合に第一に問題になるのは、先ほどから問題になりました宗教の定義の点であります。この第二条に「宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを主たる目的とする左に掲げる団体をいう。」とあつて、第一……

第10回国会 文部委員会 第11号(1951/03/15、24期、日本共産党)

○渡部委員 政府側の提案の説明によりますと、憲法二十六条第二項の規定による、義務教育の無償という立場と、兒童の公共心の涵養ということを考慮をしてという、両面から、なされておるように見えますが、これは一体どちらに重点が置かれているのか。義務教育の無償、言いかえれば、被教育者の側の負担をなくするという見地に、重点を置いているのか、兒童の公共心の涵養という点に重点を置いて、この無償給与をやるのか、どちらなんですか。
【次の発言】 この法案は、二十六年度に関するものでありますが、この計画として、政府の方に二十六年度以後もこれを続けるという方針であるのか。さらに二十六年度以後は、科目を拡大して行つて、や……

第10回国会 文部委員会 第12号(1951/03/17、24期、日本共産党)

○渡部委員 若林君の反対論に対する皮肉なる予想にもかかわらず、私はこれに反対であります。憲法二十六条の第二項は、義務教育の全額国庫負担ということを、精神としておるわけであります。義務教育の全額国庫負担ということは、直接に学童生徒を預かつておる全国の教員たちの強い要望であり、また父兄たちの要望であり、さらにまた自治体全体の要望であるということは、これまでの国会に対する陳情や請願を見ても、明瞭な事実であります。ところが、この法案の方向というものは、決して全額国庫負担という方向に向けられてあるのではなしに、この政府の説明の内容によりましても、また法文そのものの内容から見ても、教科書の給与を地方の負担……

第10回国会 文部委員会 第13号(1951/03/20、24期、日本共産党)

○渡部委員 根本的な点は、大臣が出席されてから、さらに質問したいと思いますが、技術的、解釈的な点に対して二、三質問を続けます。  関連的なものになると思いますが、境内地の第五号の「庭園、山林その他尊嚴又は風致を保持するために用いられる土地」という場合に、この山林の中には、広大なものがありまして、この広大なところに住民があり、その住民がこの土地を用役しておる場合がしばしばあるわけです。そういう場合に住民の用役地と従来の神社もしくは仏閣の境内地というようなものとの関係はどうなりますか。
【次の発言】 神社佛閣の所領地と、そこの住民あるいは農民との間における関係については、古来日本の歴史の中で、非常……

第10回国会 文部委員会 第14号(1951/03/22、24期、日本共産党)

○渡部委員 政府委員の説明の中に、「退職年金及び退職一時金の制度は」という事項のあとに「少くとも今年一ぱいは、採用後三年になるものはいないわけでありますから、教員でこの制度の適用受けるものは予想されない」とあるが、この「採用後三年になるものはいない」というのは、どういう意味ですか。
【次の発言】 そうすると二十四年度以前の教職員は動続年限は、その就職当時からの継続として、旧恩給法によるということになるわけですか。
【次の発言】 それからもう一つ。退職年金及び退職一時金並びに公務災害補償は、地方公務員法にいう給与のうちに入つておりませんので、これらの給与につきましても同様の処置をとつたという点が……

第10回国会 文部委員会 第15号(1951/03/23、24期、日本共産党)

○渡部委員 大臣に質問いたします。大臣の説明の中で、信教の自由と政教分離ということを、非常に強調されておるので、その点について若干質問します。第一に、政教の分離についての大臣の考え方を、まず伺います。
【次の発言】 宗教の内容ということの中には、やはり教義と宗教活動とが伴うものである。つまり教義が社会的に実践されなかつたならば――宗派によつて違うかもしれませんが、宗教としてのほんとうの意義ある活動はできないわけで、当然宗教の教義内容と社会的な実践というものが伴うものと考えられるのです。その社会的な実践を伴わないような宗教というものは、われわれとしては考えることができないわけなんです。そうすると……

第10回国会 文部委員会 第16号(1951/03/24、24期、日本共産党)

○渡部委員 共産党は、遺憾ながらこの法案に反対であります。本法案は、信教の自由と政教分離という建前に立つて、宗教の正常な発達を期待するということをうたつております。もちろんこの建前に反対するのではありません。われわれが反対しなければならない理由は、簡単に申し上げると、第一に、この法案によつて宗教団体が不公平な処遇を受けるような規定があるということであります。たとえば、宗教団体が法人としての資格を取得する基本的な条件の一つとして、礼拝の施設を持つということがあげられておりますが、しかし礼拝の施設を現に持つておらない、あるいは礼拝の施設等を持つことを必要としないばかりでなく、現に持たないことを原則……

第10回国会 文部委員会 第18号(1951/03/27、24期、日本共産党)

○渡部委員 この間、私は免許をとるためのアイフェルにおいて、時間的にも経済的にも、アイフェルを受ける人たちが非常に困難を感じておつて、それが教師の資質の向上にもならないし、また授業時間を非常に圧迫する結果になつておるという教師たちの多くの陳情や、日教組の人々の意見等から述べて、質問をしたわけですが、文部当局の方では今度の期間的な延長によつてその点が非常に軽減されておるという答えがあつたようです。しかし実際問題として、実際に講習を受けておる教師たちからいえば、時間的にも経済的にも非常に困難だ、おそらく今度期間を延長されたからといつて、その期間のうちに全部とれるということは、非常に困難だという経験……

第10回国会 文部委員会 第19号(1951/03/28、24期、日本共産党)

○渡部委員 昨日からの関連と、松本君の質問に関連してお尋ねいたしたい。今松本君の、公開審理を大学の不利益処分を受けたものに関してなくすということの理由を、問題が教育に関するから、あらゆる場合に公開することは適当でないという意味に答えられたのだが、なぜ教育に関することが、あらゆる場合に公開するとまずいかという点、その点から聞きます。
【次の発言】 これは松本君から反駁されたように、第一には、対立抗争というものが生ずる原因そのものが、問題であるわけであります。そういうことを明らかにすることが、大学等においてはむしろ重要なことになると思います。なぜそのような不利益処分というものが、どういう形で学校内……

第10回国会 文部委員会 第21号(1951/03/30、24期、日本共産党)

○渡部委員 お二人の御意見を大体拝聴したわけでありますが、東大の事実審理の問題、審査過程の問題につきましては、私も特別弁護人として、かなり多くの回数を出ており、出なかつた日のことについても、プロセスについては全部こまかく承知しておりますので、この点から尾高氏にちよつと御意見を聞きたいことがあるわけです。私はあそこにずつと出ておりまして、評議会の評議員たちが非常に苦心をしておられたこと、南原総長を初め、評議員の皆さんが、かなり長時間にわたつて、しかもしばしば非常に苦心かつ御苦労をしておられるところの状況を見ておるわけです。しかも被告発者といいますか、不利益処分を受けようとする人々の側の意思をもか……

第10回国会 文部委員会 第24号(1951/05/14、24期、日本共産党)

○渡部委員 特例法に関連して、この前、学術会議から研究者の身分に関することは学術会議に諮問をしてもらいたいという申入れがありまして、委員会としてはこれを取上げて一回懇談的に話を進めたのでありますが、その際に、当日出席された上原氏からの申出もありまして、さらに学術会議、あるいはそこの内部にある学問思想自由保障委員会の正式の意見をまとめて申し出たいから、この案が出るまでに懇談会等を開いていただきたいということで、委員会であのとき了承されたと思うのですが、その後の経過はどういうふうになつておりますか、お聞きしたい。
【次の発言】 そうしますと、学術会議の申出を了承したわけでありますから、学術会議から……

第10回国会 文部委員会 第25号(1951/05/16、24期、日本共産党)

○渡部委員 松本君から、今起草委員会の案が文部省によつて修正されたということが質問され、その事実が明らかにされたわけでありますが、さらに起草委員会の草案の過程において、何らか非常に重大な問題についての決定がかわつて来ているというような事実はありますか。
【次の発言】 私たちは大体の案は見ておりますが、最初の法案では、国立大学審議会の委員の中に、大学教授連合代表を入れるということになつておつたようですが、これをやめたのはどういう理由によりますか。
【次の発言】 大学の根本問題が討議されるときに、大学側の意見が反映されないような審議会の構成そのものに、非常に不備があると思われる。ことに大学の中でも……

第10回国会 文部委員会 第26号(1951/05/18、24期、日本共産党)

○渡部委員 過日学術会議の方から、研究者の身分に関する法案が上程されたような場合には、学術会議の方に諮問してほしいという要望がありまして、委員会としてはこれを了承した上に、学術会議代表との懇談会を開いたのであります。その際学術会議の代表の方から、学術会議としては今上程されておるところの教育公務員特例法の一部改正の件について、まだ十分意見がまとまつているわけではないから、意見をまとめた上で、さらに委員会との懇談を開いてほしいという申出が当日あつたわけであります。それでこの点についても、委員会はこれを了承しておつたのでありますが、その後学術会議では、聞くところによりますと、こうした問題を取扱う学問……

第10回国会 文部委員会 第27号(1951/05/23、24期、日本共産党)

○渡部委員 議事進行について……。この前特例法が、文部委員会であがるという当日に、学術会議から、ぜひ学術会議の意見を述べる機会をつくつてもらいたいという申出があつたときに、きようどうしてもあげなければならぬというような切迫した事態になつたのではやむを得ない、こちらの委員会の方にまかせるといつて帰つたという報告があつたわけです。その後学術会議の方から、当人についてそのときの模様を聞いたところが、そうではなかつた、これは長野委員長も了承して、そういう事情であつたならやらなければならぬ、それには一日や二日は遅れてもやむを得ないという長野委員長の言明があつたというので、それではその点はおまかせしますと……

第10回国会 文部委員会 第28号(1951/05/28、24期、日本共産党)

○渡部委員 大臣に対する質問は、山ほどたまつておりますが、次の機会に私は一般質問をしたいと思つております。というのは、大臣に対してほんとに根本的な諸問題について御意見を伺つたことがあまりありませんし、それこが大臣の文部行政の上の根本的な考え方を決定するものと思いますので、それについては、次の機会に讓りまして、この前私時間の関係上中途はんぱでよしておつた問題、つまり教職員の追放解除の問題について、若干お尋ねしたいわけであります。  第一は、追放解除を行うべきものについては行う、そういう段階であるというふりにお答えがあつたように了解しましたか、追放解除の進行状態を、どのように認められるか。またどの……

第10回国会 文部委員会 第29号(1951/05/29、24期、日本共産党)

○渡部委員 紹介議員がおりませんので、かわつて趣旨を説明いたします。本請願は、松本市長筒井直久外一名からの請願でありますが、その要旨は、松本城国宝保存工事は、昭和二十五年度より五箇年間にわたり、継続施行することとなり、本年度の工事は予定の通り進捗していることは、実に感謝にたえない。しかるに昭和二十六年度予算においては、当初計画の額より著しく減額される由であるが、本工事の早期完成は、文化愛護の面ばかりでなく、松本市の財政面からもひとしく要望しているところであるから、予定計画通り昭和二十六年度分一千万円に、二十五年度分の不足額五百万円を加えた一千五百万円を増額し、本工事のすみやかなる完成を期せられ……

第10回国会 文部委員会 第31号(1951/06/01、24期、日本共産党)

○渡部委員 これはひとり文部委員会だけではないけれども、ことに文部委員会として、平和運動を全国的に展開することは、政治的な立場のいかんにかかわらず、ぜひとも必要たことであるから、これは採択すべきだと思います。
【次の発言】 しかし、ポツダム宣言においても、憲法においても、戦争放棄ということが明らかにうたわれておるのであつて、同時に軍事基地ができておることも事実である。しかしそういう事のいかんにかかわらず、今日は平和を必要とするという意味からいつて、党派のいかんを越えて採択すべきものだと私は思います。
【次の発言】 それなら、私は反対する議員に聞きますが、今あげた条項のうち、どれに不服があるので……


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第11回国会(1951/08/16〜1951/08/18)

第11回国会 文部委員会 第1号(1951/08/17、24期、日本共産党)

○渡部委員 補正予算及び二十七年度予算各項については、これは説明をさらに補足してもらわなければならぬ点があるし、いろいろ問題がある思いいますが、それは今後の委員会で続けて行くことにしまして、きようは一、二のことだけお聞きしておきたいと思います。この補正予算のうち、重要文化財の買収費というものが一億ある。この買収を要するものは海外流出のおそれあるものが対象になつておると言われましたが、どういうものが現に海外流出のおそれあるものとして考えられているのか、その具体的な内容を保護委員会の方からお聞きしたいと思います。
【次の発言】 重要文化財の海外流出、あるいは国内における散逸については、学界その他で……

第11回国会 文部委員会 第3号(1951/08/21、24期、日本共産党)

○渡部委員 文部省に対してはもとより、大蔵に対しても、いろいろ質問や意見があるわけですが、まだ補正予算も二十七年度予算も編成の過程であつて、固まつたものがないというのであるから、一々の問題については申し述べませんが、予算編成あるいは配分の上で、従つてまた文教予算に関しても、全体として影響がなければならぬような二、三の問題について、第一にお聞きしたいことは、対日応和及び安全保障協定が、財政上または予算編成の上に相当の影響がある。従つてその特に影響するような主要な項目はどういう項目であり、その内容は金額としてどのくらいの程度に達しておるか、この点をお聞きしておきます。


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 文部委員会 第3号(1951/11/01、24期、日本共産党)

○渡部委員 きようは大臣に質問したいと思つておりましたが、まだ見えられないようですから、予算の上で若干の点を質問したいと思います。  第一に校舎建築に関する予算でありますが、十九億の文部省の要求が九億五千万に削られでしまつた。ここに非常に大きな六二二制建築の進行上の破綻が来ているわけでありますけれども、それは一応別といたしましても、学校新設のほかに、老朽学校があつて、どうしても緊急を要するものが中には非常に多いと思うのです。この老朽学校の教室がどのくらいあるのか、またそのうち緊急にどうしても改築しなければならないような学校の教室の坪数はどのくらいになつておるのか、その点をまず伺います。

第12回国会 文部委員会 第4号(1951/11/13、24期、日本共産党)

○渡部委員 私小委員会に出ておりませんので、どういう議論から、そういうような結論になつたか知りません。大体それについては、目標とか方法とかにおいて、いろいろ疑問はありますけれども、今後考究して行くということには賛成であり、給食を続けるということにも賛成であるので、農林、厚生との合同審議の場合に意見を述べることにして、それに賛成です。
【次の発言】 給食問題について、久保田管理局長に、お尋ねいたしますが、管理局長は、九月十八日の日本経済に載つておつた、給食関係において不在問題があるのではないかという記事をごらんになりましたですか。
【次の発言】 それについて、若干お尋ねいたします。この記事により……

第12回国会 文部委員会 第5号(1951/11/15、24期、日本共産党)

○渡部委員 大学学術局長が見えておるので、ちよつとお尋ねいたします。十二日の京都大学学生事件について、大学事務局長が何か書類を携えて上京しているということが新聞に見えましたが、そのことによつて、事件の内容なるものが、どういうものであるという点が明らかにされたのか。これに対して京都大学当局が、どういう考えでどういう処置をとられようとするように見えるか、さらにまた文部当局はこの事件をどういうふうに処理をしようという相談をしておるのか、考えられておるのか、その点をできるだけはつきり、具体的に御説明願います。
【次の発言】 第一に、経緯はどのようなものであつたのか、詳細に御説明願います。

第12回国会 文部委員会 第7号(1951/11/21、24期、日本共産党)

○渡部委員 私はまだこの法案を読んでおりませんので、法案の内容について質問するのは、次の機会に譲りますが、一般的に言つて、歴史的な文化的な記念物や資料を収集保存し、利用するという目標については、心から賛成するものであります。しかし、この問題を考える場合に、二つの面をぜひ考えてこの法案との関係において考慮していただきたい。一つは、今日日本の文化的記念物、文化財ともいうべきものが、非常に散逸するということです。私たち専門家としましても、この点は非常に憂慮しまして、この前も八月の全国の各学術団体や図書館、博物館その他が集まりまして、この点について協議したわけであります。第一は、今申し上げましたように……

第12回国会 文部委員会 第8号(1951/11/22、24期、日本共産党)

○渡部委員 今回の京都大学事件は、あたかも古今を通じての一大不祥事といいますか、そういうものであるかのように騒がれて、学長としては、はなはだ迷惑に感じられる点もあるに違いないと思いますが、しかしこの内容を虚心坦懐に見て行きますならば、事件には、それほど重大であるような要素は。何一つないとわれわれは考えております。たとえば、質問状の内容であります。これは圓谷君も非常に深刻に考えているようでありますけれども、それが刑事的な内容を何ら含まないものであるということは、昨日大橋法務総裁も言明された通りであります。それのみでなくて、現在の内外情勢をゆがみなく判断する力を持ち、また日本の現状を憂える者にとつ……

第12回国会 文部委員会 第10号(1951/11/26、24期、日本共産党)

○渡部委員 本請願の請願者は、京都府亀田町西堅、京都府中学校長代表岩崎荘次氏であります。  本請願の趣旨を説明しますと、今回、教職員の行政整理によつて、一律に定数減になるとのことであるが、京都府においては小、中学校ともに約半数が十学級以下の学級数の少い学校であり、教員数においても文部省基準にまで達しない現状で、理論学級を基礎とした教員数ではいかんともしがたいから、合理的基準を定めて必要数を確保されたいというのであります。つけ加えて申しますと、教職員の整理につきましては、現に教職員間に非常に強い反対があるばかりでなく、PTA等においても、広汎な反対があつて、教職員数が現在不足している状態にあるの……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 行政監察特別委員会 第26号(1952/06/10、24期、日本共産党)

○渡部委員 私は安井検事正の御説明や御意見を聞いておつて、実は噴飯を禁じ得ないものであります。  第一の問題は、かりに私の家にえたいの知れないやつが入つて来まして、そして私の家の中を徘徊しておるというのだつたら、私はこれをつかまえて、もしこれが逃げる憂いがあるとするならば、これを縛つてしまう。それが警察官の洋服を着ておろうが、警察官のこん棒を持つておろうが、ピストルを持つておろうが、そんなことは何ら問題はないのであつて、問題はそんな服装にあるのではなくて、そういうようにやつて来た者に対しては、警察官であるかさえも初めはわからなかつた。従つてこれは私はつかまえもするし、またこれのこん棒も奪い、ピ……

第13回国会 行政監察特別委員会 第28号(1952/06/14、24期、日本共産党)

○渡部委員 最近の学生運動は一部学生の煽動によるのだということを前提として今まで述べられて来たのであります。その点に関して、以下総長にお尋ねしたいのでありますが、たとえば破防法に対する反対運動が非常に強くなつてこの破防法というものがはたして学生運動の対象としてふさわしくないものであるかどうかという問題になつて来るわけでありますが、御存じのように、破防法の全体的な性質はともかくとしまして、その中には、内乱等に関する正当性あるいは必然性を主張する者をも処罰するという項目があるわけであります。ところが、科学は事象の中に起きておる必然性を把握することによつてのみ科学であるのであります。従つてこの法案が……

第13回国会 文部委員会 第2号(1951/12/27、24期、日本共産党)

○渡部委員 若林君から非常に重要な意見が出たと思いますが、文部大臣は六・三制義務教育費とか、科学研究費、産業教育費など、いろいろの項目が非常に不満足であり、あるいはどうしても承認できないような大蔵省の査定方針であるということを言われたのであります。先ほど若林君からも、教育予算の面が非常にわくを狭められてしまつておる、この原因はどこにあるかという問題が出たわけであります。この場合新聞が伝えるところによれば、アメリカの方では安全保障の日本側分担金等で二千五百億を要求しておるということでありますが、こうした形で、文教予算その他国内関係予算のわくが非常に狭められてしまつておるという事実をこそ、日本政府……

第13回国会 文部委員会 第3号(1952/01/26、24期、日本共産党)

○渡部委員 文部予算の詳しいことについては、検討を加えた上で質問を政府委員に続行したいと思いますが、さしあたつて大きな項目に関して、考え方がはつきりとらえ得ない点があると思うので、その部分の質問を先にいたしておきます。  第一に問題になるのは、義務教育費国庫負担金五百八十億に関することであります。文部当局としては、この義務教育費は教育費として特別に平衡交付金から切り離すことを大眼目として、今日まで再三委員会においても説明され、また強調されて来たと思いますが、これがどうして平衡交付金にまわされてしまわなければならなかつたのか、まずこの点から質問します。

第13回国会 文部委員会 第4号(1952/02/07、24期、日本共産党)

○渡部委員 松本君からの質問の問題は、私の方にも非常に多く陳情して来ているわけであります。この問題は、二つの條約ができて、日本が独立するというようなことが宣伝されておつて、しかも独立するものとすれば、当然占領軍あるいは連合軍によつて接収されているものが返されなくてはならぬ。しかもそれは大きなホテルとか、レクリエーシヨン関係のものとか、そういう施設は返されるという予定であるが、学校関係は一般にどうなるのかという、この根本問題にかかわつて来ると思うのです。そこで学校問題は一体どうなるのか、この点についての現在の考え方はどうなんですか。
【次の発言】 同様の問題が、大阪商大にも起きております。大阪商……

第13回国会 文部委員会 第5号(1952/02/13、24期、日本共産党)

○渡部委員 今日は大臣にいろいろお尋ねしたいわけなんだが、漢文の問題が、若林君の発言によると、何か今日の委員会で結論的な方向を出したいというようなことでありますので、まずこの問題から入つて行きたいと思います、私は漢文がある意味で、またある領域で重要性があるものだということは認めます。しかしながら、文部大臣の考え方の中に、東洋文化を取入れられる上で非常に重要性があることを認めるというふうに言われたのでありますが、元来日本歴史を考えてみますと、確かに漢文というものは、ある時代に非常に積極的な意義があつたわけです。これは日本が遅れた古代国家であつた時代に、隋とか唐とかの先進文化を急速に取入れることに……

第13回国会 文部委員会 第6号(1952/02/22、24期、日本共産党)

○渡部委員 私は議事進行について、まず発言をいたします。きようは私は多くの問題を持つて早く出席して通告してあつたはずです。従つて通告順に発言を許すについて狂いがなかつたかどうか。もし狂いがなくて順序通りやられたのだとするならば、まず一応通告者の済むまで、その通告者の順序を追つて許さるべきであるのに、その間に他の問題について同一の発言者が発言をして、それによつて通告順に適当に時間が配られないということであつては、委員としての役目を十分果すことができません。その点について狂いはなかつたのかどうか。それから今後どういうふうにされるのかという二点を私はまずお聞きしたいと思う。それからまた私は問題が相当……

第13回国会 文部委員会 第7号(1952/02/27、24期、日本共産党)

○渡部委員 その前に、私議事進行についての意見があります。きよう十時から委員会が開かれるのに、どうしてこのように遅れてしまつたかの理由を聞きたいと思います。
【次の発言】 委員会が開かれておるのに、自由党の総務会のために委員会を遅らせるということ自体が、おかしいと思う。しかも、これは大臣にお聞きしたいと思うが、自由党の委員会に出るために、正式の委員会に出席しないという大臣の考え方を聞きたいと思います。
【次の発言】 向うを済まして来てよいと思つたということでありますが、一方は自由党の総務会であり、自由党の総務会によつてこの委員会が延びたということ自体がおかしい。そういうふうに各党がそれぞれ事情……

第13回国会 文部委員会 第8号(1952/03/06、24期、日本共産党)

○渡部委員 最近参議院の文部委員会あるいは法務委員会、それから衆議院の法務委員会において、いわゆる東大問題として世間に大きな関心を持たれておる学校教育行政上のきわめて重大な問題が起つておつて、それに対するかなり立ち入つた審議が、委員会において行われておるのでありますが、本委員会では、この文部行政の最も重大な問題について、ほんとうに立ち入つた、真剣な審議がいまだなされていないわけであります。これを私は非常に遺憾に思いますので、この点については委員長にお願いがあるわけですが、特別にこの問題について必要な参考人あるいは証人を呼んでなり、ここで十分な審議討論を進める仕組みの問題であります。これについて……

第13回国会 文部委員会 第10号(1952/03/14、24期、日本共産党)

○渡部委員 ただいまの参考人たちのお話を聞いて、私学側としては、振興会の基本金として、現金百億円がぜひとも必要であると言われたのですが、この法案では、現金はわずか四億足らずであり、その他十七億五千万円という金は、これは過去の私学に対する貸付金の回収に結局よらなければならぬわけでありますが、その回収がこげつきになつておつて、事実上回収が不可能だというような見通しがあるのか、あるいは回収ができて、それが基金として、振興会の運転上にすぐ役立ち得るものだというふうな見通しを持つておられるのかどうか、この点をまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 現実の問題としまして、現在そのものが学校経営を不可能……

第13回国会 文部委員会 第12号(1952/03/20、24期、日本共産党)

○渡部委員 児童に教科用図書を給与するということは、けつこうなことです。もちろん義務教育である限りは、全学年にわたつて給与さるべきものであると考えますが、ただこの場合考えておかなければならぬことは、給与図書は、文部省編集のもののみが給与されるのか。そうだとすれば、それは国定教科書の復活ということになり、従来の検定制度を採用した趣旨に反することになりはしないか。この点を文部省はどういうふうに考慮しているのかということについて聞きたい。
【次の発言】 そうすると、結局地方の教育委員会なり、あるいは学校なりが採用したものについて給与するということになると、現物は、地方の教育委員会なり学校なりで入手し……

第13回国会 文部委員会 第13号(1952/03/26、24期、日本共産党)

○渡部委員 われわれも、本案に結論的には賛成なんでありますが、その賛成の趣旨をはつきりさせておかなければならない点があると思います。  問題は、この一年生に対する教科書の無償配付ということが、小林進委員等からも先日強調されたように、お祝い的な意味をもつてなされるというような提案の説明があつた。しかし、それはそのようなことであつてはならないのであつて、本来、国民は、義務教育を国家によつて保障されるところの権利を持つておるのであり、これが憲法の精神なのであるから、当然義務教育に対しては、国家がこれを責任をもつて保障する、すべての人が不自由なく義務教育を受ける権利を持つているんだという、はつきりした……

第13回国会 文部委員会 第14号(1952/03/28、24期、日本共産党)

○渡部委員 第一に聞きたいことは、大学に置く図書館の司書または司書補に相当する職員のほかに、今度は中、小、高等学校の普通図書館の職員にして教員免許状を有する者に対して、講習受講の機会を與えるというのが、改正の一つの趣旨ということになつておりますが、教員免許状を持たない者、たとえば図書館の事業に非常に熱心であり、現にそういう活動をやつておるけれども、しかし教員免許状は持つていない、あるいはまた司書または司書補に相当する職員に現在はなつていない、そういうような人たちに対しては、その要望があつた場合に、どういうような取扱いをすることになるのか、その点を聞いておきたい。

第13回国会 文部委員会 第15号(1952/04/02、24期、日本共産党)

○渡部委員 教職員の除去、就職禁止等に関する政令を廃止するという場合に、問題になるのは、説明の中で「同令廃止前の違法行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による」という、この違法行為の内容、これは大体どういうものが違法行為として、教職員の資格取得問題に関連して来たものであるか、従来の例をひとつ聞きたい。
【次の発言】 大体この教職員の就職禁止というものは、軍国主義、超国家主義者に対する追放ということに関連しておつたわけでありますが、これはその教職員たちが、実際上日本の犯罪戦争の遂行に協力したという意味で、しかもこれは戦後日本の民衆が実現しようとして来た民主国家の発展のためには、ぜひとも……

第13回国会 文部委員会 第16号(1952/04/03、24期、日本共産党)

○渡部委員 共産党は、本法秦及び修正案を含めた法案について、反対であります。  教育、科学、文化を通じて、国際的な理解と協力を進めるということ、及び平和と人類の福祉に貢献するというこの言葉は、まことに美しいものであつて、われわれもこの目的のために力を添えております。しかしながら、問題は、法文に現われた言葉にあるのではなしに、この法案を提出しておる政府及びこれに同調する勢力が、現在どういうことをなしているかということに、根本的な理由があるわけであります。なるほど、確かに現在の吉田政府は、アメリカ式の教育、下請的な科学技術、あるいは頽廃的なアメリカ文化を日本の中に広く進めて行くということについては……

第13回国会 文部委員会 第17号(1952/04/11、24期、日本共産党)

○渡部委員 沖合君の質問に対して今度の法案は、平和條約に基いた国内法として制定したのだという説明があり、さらに平和條約十五條(C)には、いわば戰時加算期間というものは要求されていない。この要求されていない場合に、日本で戰時加算期間というものを特に設けなければならなかつた理由は、どこにあるかという点を、まず聞きます。
【次の発言】 この中には、必ずしも明記されていない、内容を明確にするためにという説明であつたわけですが、内容を明確にするために、特に加算年限までも規定したという点。この加算年限を規定したのは、日本の当局の手によるものであるかどうか伺いたい。

第13回国会 文部委員会 第18号(1952/04/18、24期、日本共産党)

○渡部委員 外国軍人の関連する風教廃頽問題ということは、今では非常に重大な民族問題にさえなつておることであると思うのです。これは非常に困つたことで、しかしどうにもならない、非常にやりにくいのだというふうな大臣の考え方については、私たち、もう少し突き詰めて、この問題を考えてみる必要があるのじやないかというふうに考えるわけです。大臣は、占領軍の方はこれを希望していないとおつしやいますけれども、外国軍隊が日本に駐留している限りにおいては、現実の問題としては、これはもう一つの必然的な現象になつて来ていると思うのです。よしんばパンパンの問題でないにしても、至るところでひんぴんと人妻や少女に至るまでが、外……

第13回国会 文部委員会 第19号(1952/04/22、24期、日本共産党)

○渡部委員 神戸商船大学設置問題が、かなり紛議を来したことの理由の一つは、財源問題だと私は思います。従つて、その後、当大学設置の財源がどこから見出されて、その内容はどういうふうになつておるかについて質問します。
【次の発言】 文部当局の在来の見解では、財源的にも、技術的にも、非常にめんどうが伴うという意見であつたはずでありますが、これには、技術的な面も完全に解決され得る見込みがあるかどうか、これは大学学術局長にお伺いします。
【次の発言】 共産党は、この設置法案に反対であります。日本の産業の発展、それを基礎としての貿易、海運業の発展に応じた形での商船学校を設置するというのであるならば、われわれ……

第13回国会 文部委員会 第20号(1952/05/08、24期、日本共産党)

○渡部委員 メーデー事件その他のいわゆる学生事件という問題について、若干質問をしたいと思いますが、その際私申し上げておかなければならぬことは、メーデー事件のような、あるいはその他いろいろ学校当局と官憲とが衝突したような場合に、いつも学生が悪いんだというような見地から報告され、また学生が悪いんだというような立場から問題の解決が提出されるように見えるのでありますが、しかしわれわれはもつと事態を認識してからはつきり報告し、かつ認識された後にどうすべきかということを、お互いに考えてみる必要があると思うのであります。今度の事件にしましても、きわめて計画的に事実が歪曲されております。われわれが多くの目撃者……

第13回国会 文部委員会 第21号(1952/05/09、24期、日本共産党)

○渡部委員 産業教育振興法の改正案で私非常に疑問に思う点は、産業教育振興法がきめられるときに、それの財政的な裏づけをどうするかということが、非常に問題になつたのでありますが、これは大体十分にやつて行けるのだという見通しのもとに論議が進められたのであります。ところがこの改正案を見ますと、経費が非常に不足なので、実習から生ずる收益を予算外にそれだけ増額する形のものにかえて行く、これによつて必要な経費等をまかなうことにしようという点にあるようでありますが、この方式こそ、最近一般にとられている、また一般にそうせざるを得ない状態にまで押し込められている、教育費の当然国庫ないし公共団体が負担すべきものを、……

第13回国会 文部委員会 第23号(1952/05/16、24期、日本共産党)

○渡部委員 直截に聞きますが、平衡交付金制度のもとで、現実の問題として、教員補充の状態が、それ以前に比して低下しておるということ、第二には、教員の給料の地方的な差異が大きくなつて来ておる。このことは何を意味するかというと、第一には、地方財政が非常に困難であり、かつ地方の財政源というものが不均等な状態にあるということに関連して、それが教員とか職員の給料の問題に現われて来ておるのだと思う。ところで、そのことはさらに、地方の義務教育が不均等な状態で行われる、言いかえれば、教育の機会均等というものが、このことによつて現実に阻害されておるのじやないか、これが第一。その点をどういうふうに理解されますか。 ……

第13回国会 文部委員会 第24号(1952/05/20、24期、日本共産党)

○渡部委員 前回の委員会の質問の中で述べたように、今日地方財政の非常な危機のみならず、さらにまた各家庭の貧富の差が非常に大きいばかりでなくて、ますます多くの国民が生活が困難である。この生活の一助とするために、学童を義務教育につけ得ない状態にある者が、ますますふえて来るというような状態のもとでは、義務教育に関する憲法の精神を貫くためには、どうしても国庫負担によらなければならぬ。その場合に、この法案は、国庫負担の方向へ一歩前進させるものであると言われるけれども、実際において、義務教育費のうち給与とか、維持運営費、あるいは教材費のわずかに一部分だけを国庫によつて負担するということを規定するだけであつ……

第13回国会 文部委員会 第30号(1952/06/11、24期、日本共産党)

○渡部委員 ぼくは委員長に聞いておきたいのですが、この法案は、参議院からずいぶん前に衆議院の方に来ておつて、これについては、われわれが何回かにわたつて、そのことを審議せよという要望をしたわけであつて、委員長もこれは必ず審議にかけて解決して行くということを、理事会においても、さらにこの席上においても答えて  おられる。それがどうして最近になつてこの処理を早く進めようとしないのか、この点をやはり明らかにしておく必要が私はあると思うのです。
【次の発言】 私はからだをこわしまして二回ほど休みました。しかし、それ以前は全部私は出ていたはずなんで、委員会の進行の事情が変化して、過程の間に非常にいろいろな……

第13回国会 文部委員会 第31号(1952/06/12、24期、日本共産党)

○渡部委員 議事進行について発言があります。私は国民体育及びオリンピックの問題自体については、いろいろ意見を打つております。さしあたつてまた今度のオリンピック選手団派遣問題について、今御説明されたことも、いろいろ問題はあります。しかしながら、より大きな問題は、委員会が今この問題を取扱うに至つている点に関する私の疑問であります。国会は、今非常に重大な問題を控えておる。委員会としては、義務教育費の問題、それから昨日問題になつた教育委員会の問題等、緊急に処理しなければならない重大な問題を控えておるときに、なぜ今こういう問題が問題になるのか。国会はすでに千五百万円の支出を認めておる。そしてオリンピック……

第13回国会 文部委員会 第34号(1952/06/16、24期、日本共産党)

○渡部委員 第一に給与の実績の二分の一を国家が負担するということが、最高限度が政令によつて規定されてしまうことによつて、実際上規定されることがあり得るというのは、地方において義務教育の内容の充実をはかる場合に必要な経費を支出した場合に、国家が最高限度を規定してしまつているならば、その充実を地方的に強化することが不可能になりはしないか、この点をどういうふうに考えておられるか。
【次の発言】 原案との差異は、最高限度を政令で定めるという点にあるわけですが、なぜこういうふうに原案を改正する必要があるのか、この点についての修正案提出者の御意見を伺いたい。

第13回国会 文部委員会 第38号(1952/06/21、24期、日本共産党)

○渡部委員 坂本君の動議ですか、質問ですか、これと関連しておるのですが、われわれは両院の意見が一致しないから、それで、これを両院法規委員会によつて疑義を明らかにすべきである。それが明らかにされない限りは、とにかくこの委員会は無効である。これはたとえば第十三国会の延長であつても、このような委員会は、私は無効であるという考えを持つておるわけです。しかし、われわれの考えが、両院法規委員会においてどうこうなり、またその後議運でどうこうというふうに決定した後に、国会が明らかに延長して開かれるべきであるという決定を見た上ならば、われわれは委員会に出席するが、そうでない限りは、われわれはこれは成規の委員会と……

第13回国会 文部委員会 第41号(1952/07/03、24期、日本共産党)

○渡部委員 私、この請願書を再三読みましたけれども、この請願書が提出されるに至つた理由は、言いかえれば、統合に反対するという理由は、基本的に二つあると思うのです。一つは、現在のような学校の状態であれば、在学可能な学生たちが、統合された場合には在学することが不可能になるという実情に置かれているという点であります。これはもちろん、われわれとして十分に考えなければならぬことであつて、ことに貧窮な学生が、ようやく無理をして通いながら在学する。しかも、その在学の道が奪われるような状態にあるとするならば、そういう状態から学生たちを擁護するという緊急の道をとらなければならないと考えるわけです。  第二の問題……

第13回国会 文部委員会 第43号(1952/07/30、24期、日本共産党)

○渡部委員 共産党は、この特例法が成立することには、絶対に反対であります。この特例法は、いわゆる対日平和條約の十五條(C)項に基いて、連合国人著作権に関する特例を設け、戰時加算期間を設けようとするものであります。共産党としましては、しばしば強調しております通り、平和條約そのものに根本的に反対であるという点からいつて、その平和條約の條項を、いわば具体化するものとしてのこの法案に賛成するということは、原則的にも絶対にできないわけであります、しかし、問題はそれだけにあるのではありません。問題は、本特例法というものが、その適用上非常にあいまいな部分が多いのと同時に、これは日本の著作権にとつて、非常な不……


渡部義通[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|

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各種会議発言一覧(衆議院24期)

渡部義通[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 内閣委員会文部委員会連合審査会 第1号(1949/05/06、24期、日本共産党)

○渡部委員 日本共産党は、諸般の事情の変化について考えた上、さらにまた日本の民主的な教育、学術、文化というものの將來を考えた上から、文部省の存廃そのものについて独自の見解を持つておるものでありますが、この点については、後ほど今野委員から、質疑なり意見なりがあるはずでありますので、私としては、設置法案の中で疑問と思われるもの、矛盾しておるもの、その他いろいろ質疑がされなければならない問題がありますので、その点についてだけ若干の質疑をしたいと思います。  ただいま、物資的な裏づけのない法案は、一片の空文に終らざるを得ないという意見が小林君からありまして、私たちはその点で非常に同感するものです。そこ……

第5回国会 法務委員会文部委員会連合審査会 第1号(1949/05/10、24期、日本共産党)

○渡部委員 ただいま上村君が言われたことは一見小さい議論のように見えますけれども、しかしこれは思想、または理念の見地からいえば、根本的の問題だと考えるわけです。つまりこの法律が廃止されるということは、この説明の中では昭和二十年九月二十七日の連合軍最高司令官の覚書によるということでありますが、ただそれだけでありまして、從つて今廃止されるというのは、そういう覚書が出たから当然廃止されなければならぬという見地に立つてこの法律案ができたのであります。ところが今すでに憲法はいうまでもなく実施されているのであつて、從つてわれわれは憲法においては完全に言論出版の自由を保障されておるのでありますから、今廃止さ……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 地方行政委員会大蔵委員会文部委員会連合審査会 第1号(1950/04/29、24期、日本共産党)

○渡部委員 日本の教育、科学、文化というものが、非常に破壊されておるということは、だれも知つておる通りでありますが、教育の画では、施設においても、教員の給料においても、また兒童の生酒面や教育水準の面においても、こういう破壊の面が非常に強く現われて来ておる。従つて、これに対して社会的な関心と社会的な構想というものは、非常に強くなつて来ておるわけであります。こういうときに、教育費に関連して非常に重大な問題が今起きておるわけでありますが、このような状態のもとで、教育費というものをほんとうに確保されるためには、教育費が他のものによつて犠牲にされないような、確かな基準が定められなければなりません。つまり……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 文部委員会公聴会 第1号(1951/03/19、24期、日本共産党)

○渡部委員 遅れて来て、一般的な内容はわかりませんので、残念でしたけれども、法案成立が遅れると、宗教界に不安と混乱が起きる情勢であるというのは、どういうような事情であるか、お聞きしたいのです。
【次の発言】 今お聞きした通りのことを繰返されただけですが、私がお聞きしたいのは、どういう形で不安が現われ、どういう形の混乱が起きるかという具体的な点をひとつ……。
【次の発言】 ただいまキリスト教を代表してと言われましたけれども、キリスト教の中でも、たとえばカトリック・ユニテリアンにおいては相当意見が異なつていると思われますし、またそういう事柄はただちに宗教の定義的な問題、つまり礼拝堂を持つているとか……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 文部委員会地方行政委員会連合審査会 第2号(1952/05/26、24期、日本共産党)

○渡部委員 文部省に関する部分はあとまわしにして、地財委の方にだけお伺いします。  憲法の義務教育に関する事柄は、国家の負担において義務教育の無償、機会均等等を保障するという点にあるものが、現在においてはこれが完全にできないということは、両方とも言つておられるので、できないということ自体に問題があるのでありますが、これは別にしまして、この法案が出たということは、言いかえれば半額国庫負担をすることによつて、教育費の確保を一歩前進させようという考え方は、現在の平衡交付金のもとでは、教育費が他の予算に食い込まれて実際実現できないのだという見通しの上に出ているということが、今までの文部委員会その他の討……



渡部義通[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

渡部義通[衆]在籍期 : |24期|
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菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。