このページでは山下春江衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○山下春江君 私は、改進党を代表いたしまして、ただいま上程されました戦争犯罪による受刑者の釈放等に関する決議案に対しまして賛成の意見を申し述べたいと存じます。(拍手) 先ほど趣旨弁明の言葉の中にもございました通り、かつての極東裁判の判事であり、しかも日本の無罪を主張いたしましたインドのパール博士は、去る十一月十一日に、巣鴨の拘置所において、戦犯に対して、あくまでも正義を主張してやまない人間の真実の叫びとして、大要左のようなあいさつをされたのであります。「すべて、裁判官の真諦は、人間の心の中に法の公正さに対する信頼感をもたらすことにある。その意味で、今次戦争最大の損失、最大の災害は、法的正義に……
○山下春江君 百数十万の、声なき帰還をなされました英霊に対しまして、まためぐり来る八回の花咲く春にそむきながら、窮乏のどん底にとざされている、若い戦争未亡人と子らのために、あるいはまた、戦死した一人むすこの墓石だけは建てて死にたいと、老いの目を涙に曇らせる人々のために、これらの心を心といたしまして、軍人恩給復活に関する問題を内閣総理大臣及び関係者大臣にお尋ねいたしたいと存ずるものであります。 昨年六月、恩給法特例審議会の発足いたしまして以来、やかましい賛否両論の中に注視を浴びて参りました軍人恩給法案が、いよいよ国会に提出されました。国破れた日本の山河は青々と元の姿に復しましたにもかかわらず、……
○山下(春)委員 大臣がお急ぎのようですから、簡単に大臣の御意思を承つておきたいと思います。 いろいろな厚生問題中、最も気の毒なのは、戰争に伴う犠牲者のうちの戰争未亡人及びその子供、そのほか日本には、今まことに気の毒な母子問題が残されておるのでありますが、その悲惨な状態は、先ほど堤委員から非常に強く要望されたような次第でありまして、この一番気の毒な母子を何とか救済する母子福祉法というものが長い間何回か国会の議題となつたのでありますが、今もつてこれが制定されていない。私は、昨日全国から集まられました婦人のお言葉の中に、母子福祉法というものは、むしろこれは男の人が考えることであつて、女が要求すべ……
○山下(春)委員 この予算書を見たのでは、もうこれを御質問申し上げてもむだなことでありますが、実は全国の国立療養所、病院等に勤務しております看護婦大約二万人が、四十八時間勤務をしております。この四時間の超過勤務というものは、非常に看護婦たちが過重労働になり、極度の疲労をいたしまして、ひいては病人に非常な悪影響を及ぼすということになるのでありますが、今回これを是正してもらいましようにも、この予算書のどこからも、どうもここからひねり出してもらいたいというようなところがないのでありますが、従来の情勢を私はよく存じませんのですが、厚生当局あるいは政務次官からでもよろしいのでありますが、こういう問題を今……
○山下(春)委員 回力球競技法案の内容に入ります前に、法案の扱い方に、非常にずさんな点があつたことしを申上げて、今後こういうことのないようにしていただきたいと思うのであります。 この回力球競技法案提出者の中に私の名前が列記してありましたが、私は回力球競技法のみならず、もはや日本も敗戦後八年を経ました今日では、かくの、ごとき不健全ないわゆる賭博法をなくしなければならないと念願いたしておりました私が、この世界でもあまり一等国で用いられたことのないように聞いておりますこの競技法の提案者になるということは、私にとつては非常な迷惑なことでございまして、取消されたようでございますから、その点は了承はいた……
○山下(春)委員 ただいま上程になつております日雇労働者健康保健法案に対しまして、改進党を代表いたしまして、社会党から提案になりました修正案に反対し、政府原案に賛成をするものであります。 ただいま与党である自由党の永山委員からるる述べられました点は、ことごとく私どもの賛成するところであります。自由党内閣には、さようなお考えがあるかないかをわれわれは今日まで危惧をいたしておつたのでありますが、さようなお考えのもとにすべてのこういつた厚生行政が考えられているということに対しては、あらためて見直した次第であります。 永山さんのお話にもありましたように、日雇い労働者の中の、たとえば付添看護婦などは……
○山下(春)委員 私は、本日から本委員会に入りましたので、あるいは質問が重複するおそれがあるかと思いますが、一応私としても確認をしておきたいので、その点は御容赦を願つて、質問をさせていただきたいと思います。 まず軍人恩給復活の問題でございます。これはせんだつて本会議でもお尋ねいたしたのでございますが、必ずしも納得の行く御回答をいただけなかつたのであります。総司令部の覚書によつて停止されました日本の軍人恩給というものが今回復活することになりましたが、その根本義についてお尋ねいたしたいのであります。これを復活させるにあたつて、既得権の復活というふうに考えてよろしいものか、あるいは戦争犠牲者に対す……
○山下(春)委員 野本公述人に二点ばかりお尋ね申し上げます。野本公述人の御公述は、たいへんよく御研究になつてお呈して、われわれの大体意見を同じうするものでありますが、野本公述人のお話の中に、軍人恩給法の一部改正という法律の提案の仕方でなく、現在日本に軍人もいないし、あるいは吉田総理の言をもつてすれば、再軍備はしない、従つて憲法も改正しない、こういう建前からいうと、将来も軍人がないであろう、そういうことから考えて、これは軍人恩給法の一部改正ではなく、特例法をもつて処理すべきだ、これは私どもも同感の点があるのでありますが、そういたしますと、最後のお話の階級差の圧縮、要するに上に薄く下を厚くというこ……
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