このページでは広川弘禅衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(廣川弘禪君) 米の統制をはずすかどうかというお尋ねでございますが、米も麦と同様な条件がつくようになりましたならば、これをはずす考えでおるのであります。しかし、米は日本の食生活並びに国民経済の全般に非常な大きな影響力を持ちますので、慎重に考えておるのであります。なおまた、その間におきまして、漸次この統制方式をかえまして自由にいたすように心がけておるようなわけでございます。 また、これと関連いたしまして、肥料を野放しにしたことは、農家経済の上に非常な影響を及ぼすということでありますが、それはまったくその通りでありますので、政府におきましては、この価格の安定策等について、行政的に種々骨……
○国務大臣(廣川弘禪君) 食糧の増産の大事なことは御指摘の通りでございます。この食糧の増産につきましては、農林省といたしまして、総合的にこの増産計画を立てているわけであります。しかし、その骨格をなすものが土地改良にあることはお話の通りでございます。そこで、土地改良について、予算が、あるいはそのときの国家財政によつて制約さるることはあるでありましようが、しかし、われわれといたしましては、長期的、計画的にこれを実行しなければならぬのであります。さような見地からいたしまして私はこの国会に案を具して御審議を願う考えでおるわけであります。(拍手)
○国務大臣(廣川弘禪君) 本院の決議に対しましては、ただいま通商産業大臣より決意を表明された通りでございますが、われわわれといたしましても、この肥料対策につきましては、すでに春肥の時期が迫つておりますので、時期を失することなく、真に農民の安定する価格とまた対策を講ずるようにいたし、本院の決議にこたえたいと存ずる次第であります。
○国務大臣(廣川弘禪君) 本院において決議をされました趣旨にのつとりまして、通産大臣と私が、この肥料の値下げの問題に関しましては真剣に交渉をいたしたのであります。この両三日間、毎日会合をいたしまして、大体最高価格八百九十五円、中値八百六十円、下値八百二十五円という安定帯に下げたわけでございます。これは、ただいま竹山君もおつしやつておりましたが、御承知のように、まだ価格を自由にはずしておりますので、法的根拠のないことは御指摘の通りでございます。しかし、法的根拠がございませんでも、春肥を前にいたしまして値を下げることは農民に対する務めでありまするので、極力ここまで持つて来たわけであります。この値を……
○廣川国務大臣 多数出先のあることでありまして、この出先機関で失態をし、あるいはまた過失をし、不当な支出をした場合に、その監督について農林大臣からまたその局長までこれは自責をすることが当然であります。むろんわれわれは責任を感じております。そういつたような場合に、工事の悪かつたような場合には農地事務局長あたりまで実は責任をとらしたような例もあるわけで、厳重に、悪いところは悪いで直して行きたいと考えております。
【次の発言】 去年も今年も、予算の編成について大蔵省と交渉する場合に、いつもこういう問題が問題になるのであります。そこで農林省の仕事の上に信用をなくするということは、これは農民にとつて非常……
○廣川国務大臣 このたび農林大臣に任命されましたが、皆様方の御協力を願いまして日本の農業の進展のために協力いたしたいと思う次第でございますが、すでに今国会におきましては、前農林大臣より農林省の方針並びに農林大臣として所信を鮮明されておるはずであります。わが国の農林は、単に大臣が更迭したからといつて即座に大きな線をかえることのでき得ないことは、農林水産業にごく御堪能な皆様方においては御明察いただけると思う次第であります。要するに、農業はこれという一つのきめ手のあるものではないのでありまして、すべての総合されたものの上に立つのが農業でありますので、一つ一つを検討いたし、地道にそれを行つて行くことが……
○廣川国務大臣 連日予算委員会にくぎづけになつておるものですから、当委員会に出席することができなかつたことを遺憾に存じます。 実はただいま政務次官から御報告申し上げた通り、肥料対策委員会を設けまして、その答申が出て参つたのでありますが、それのみでわれわれは満足できませんので、今朝通産大臣と協議の上、メーカーに会見申入れをいたし、そして本委員会において決定いたされました線に沿うて、強く私はメーカー側に対して申入れをいたしたいと思う次第であります。なおまたそれと関連いたしまして、政府部内においては、この生産コストを見れるだけの準備をしなければならぬと思つておりまするので、これの立法措置をあるいは……
○廣川国務大臣 実はこの間会合いたしましたときには、一万田日銀総裁――これは肥料審議会の会長を引受けてくれて、あの答申案をつくつたところの責任者でありまするから、一万田日銀総裁を加え、そしてまた特に硫安協会の会長である藤山君のおいでを願い、小笠原君と私が政府を代表して交渉をいたしたのであります。しかし、先ほども事務の方から申し上げたように、われわれがこの生産コストを見る法的の基礎がないということは、もうたびたびここで私語し上げた通りでありまして、何を基礎に置いてやつたかということについては、基礎的数字はないのであります。ただ海外に非常に安い価格で輸出をしておる。そういたしますと、現在の生産過程……
○廣川国務大臣 ただいま上程せられました農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律の提案の理由を御説明申し上げます。 農林漁業の生産力を増強するため必要な長期かつ低利の資金を積極的に導入する機関としての農林漁業金融公庫については、昨年末法律の施行以来諸般の準備を取進めており、四月一日をもつて発足する予定になつているのでありますが、昭和二十八年度予算の編成に伴い、あるいは農山漁村電気導入促進法の施行に伴い、さらには公庫の役職員の待遇に関する不適当な点を改善して公庫の運営の円滑を期するため等の理由により、ここに農林漁業金融公庫法につき、二、三の点に改正を加える必要を生じたのであります。以下改正案につ……
○廣川国務大臣 ただいま干野さんから御指摘の通りに、食糧につきましては、外国食糧についても大きくたよつておるわけであります。またそれと並行して国内食糧の自給度の確立のためにも、大いに力をいたしておるわけであります。 最後の統制と自由との矛盾の問題でありますが、わが党がいつも言つておりますように、野放しの自由ではないというとこわれわれは言つおるのであります。その中にはあるいは計画を含め、あるいはその中に自由を織込んで、非常に進歩した自由党にわれわれは脱皮いたしておるのであります。さようなわけで、その中にあるいは矛盾と見られるものがあるかもわかりませんが、両々相まつて国民の食糧に満足を与えるよう……
○廣川国務大臣 肥料が外国に比して高いことは御指摘の通りでございまして、ただこれを農民としては安く入手したいというのが希望であります。昨日も平野氏からお尋ねがあつたのでありますが、これをなるべく早く合理化をはかりまして、安くすることをこいねがうのでありますが、目前の問題といたしましては、審議会でもつくりまして、そうしてなるべく安く農村に入るように努力いたしたいと考えております。
【次の発言】 通産大臣から農民に理解のある御答弁を願つたので、私はそう大して蛇足を加えることはないのでありますが、しかしこの生糸は非常に大事な輸出品でありまして、また農家経済にとつて重要な位置を占めるものでありますから……
○廣川国務大臣 水産庁長官の方にもお訴えがあつたというお話でありますが、私まだ就任早々で聞いておりません。
【次の発言】 法的のこまかい基礎は、実はよく私承知いたしておりませんので、これは政府委員からお答えをしてもらいたいと思いますが、しかしお話のように、現在食糧を増産しなければならぬという一つの大きな使命があるのであります。しかもまた農民はその農地が生命でありますので、われわれといたしましては、これをでき得る限り被害を受けないように努力をいたしておるわけであります。また万やむを得ない場合には、これを買い上げて、それを十分補償するように努力いたしておるわけであります。
○廣川国務大臣 食糧の増産に多額な費用を使つておるが、効果があまり見えないのではないかというお話でありますが、年々人口がふえて参るのであります。人口増に必要な食糧は大体百五十万石、それからまた年々農地がつぶれて参るのでありまして、この農地のつぶれるものを換算いたしますと、大体百万石というものが常識であります。これだけのものを、年々輸入を増加するかというと、そうではないのでありまして、これで補つて参るところに、今までの投資した効率が現われておると私は思うのであります。御存じのように本年の供出米を見ればわかるのでありますが、現在すでに千六百万石近く集つておるのでありましてこれを昨年度に比べますと、……
○廣川国務大臣 何か私に対しての御質問のようですが、私は一体解散するというようなことを言つたことはないのであります。ただ党内が一致結束しなければ、総辞職や解散の危機があるいは起るであろうということをわれわれは言つておるのでありまして、決して解散などと言つたことはないのであります。
【次の発言】 お答えいたします。通産省と意見は異なつておりません。ただ農民になるべく安く肥料を供給するように、両省心をあわせて努力をいたしておる最中でございます。
【次の発言】 御説ごもつともでございます。農林省といたしましては、全部やはり重量メートルに統一されているのでありますが、今までの慣習等を重んじましてわかる……
○廣川国務大臣 北さんの豪壮なお考えでございますが、及ばずながらやはりその方向に向つて農政を進めて参つておるのであります。御承知のように、日本の農地はまだ大分残つております。但し民有地等におきましては、もうほとんど傾斜地帯も農耕地になつております。四国、中国あたりの段々畑がその一番いい例であります。しかしまだ官有地等におきましてはその余地がありますので、これも森野整備特別措置法を設けて、どしどしそれに適した土地を、これを農村の村なり、あるいは協同組合なり、そういう協同体に向けて払下げを進めております。それから全国三千箇所にわたる農地改良のことも、やはりこの食糧の自給度を確立する。あなたの思想の……
○廣川国務大臣 自給はできる計算で立てております。但し米麦のみでなく、総合された食糧の上に立つての自給だということでやつておるのであります。
【次の発言】 第一次五箇年計画は、この基礎を非常に固めなければなりませんので、特に農地の調査あるいは水流、そういつたような調査をして、特に米麦、雑穀等に主体を置いて行つておるのでありますが、そのほかにまだ水産あるいはまた畜産等というものが加味されて来るのであります。でありますから、そういうものを総合して食糧自給をやろうというのであつて、第一次五箇年計画はそういうふうになつておりますが、第二次五箇年計画では、やはりそういうふうに積み上げて参りまして全体とし……
○廣川国務大臣 御指摘の通り、戦後においてはあまりそういうことについて整理をしなかつたのでございますが、昨年来米の買付につきましては、二回にわたり商社を整理いたしたのであります。ただいま御説明の通り、一つの品を注文いたしますると、同じ品物について四十本、五十本という同一の電報が行きますると、現地において物が上つて行くのは当然でありまするので、それを整理いたしまして、逐次あなたのおつしやるような輸入組合というか、そういうような方向に向けて行くように、ごく成績のいいものを残しまして、それを指定いたし、あまりに多かつたものを切つて参つたようなわけであります。
○廣川国務大臣 お尋ねの外米の輸入量はおつしやる通り非常に多量に上つております。またこの買付方法につきましてはいろいろと苦心いたしおるのでありますが、第一、商社等が妙な競争をすることを避けるために、内地の買付人に対しましてはこれを二回にわたりまして整理をいたし、そうして無用な競争のないようにいたしておるようなわけであります。また外務省の外国公館の方にお願いいたしまして、そうして農林省の駐在員を置いて、いろいろその間のことについての検討をいたしておりますが、まだ現地の真の米の買付地帯に農林省としての駐在員を置くまでには行つておりません。またこの価格をできるだけ安く、良質の米を買うことが一番望まし……
○廣川国務大臣 これはやはり食糧の自給度を確立することを目標といたし、それについて農家の生活の安定をはかることが、目標であると考えております。
【次の発言】 農林行政の基本方針については、やはり二分して見ることが正しいことは私も認めております。単に農地を拡大いたしたところで、ただちにそれが農家経済に響いて行くということにならぬことは、お説の通りであります。それと並行して農家経済がゆたかになるような方途を講じなければなならぬ、それについての一番大事な御指摘の米価の問題についても、これはやはり農民が納得するような方向に向けて参らなければならぬ、再生産をやれるようにいたさなければならぬということは、……
○廣川国務大臣 この農業政策には二つの目標があるということは、前にも申し上げた通りでありますが、農民の生活の向上を目標とすることは、これは言をまたないのであります。しかし食糧が増産されることによつて、農民の生活を潤すようにしなければならぬのであります。要するにわが国の経済自立のための基礎条件といたしましては、総合的な食糧自給度の促進、こういうことにあると思うのであります。でありますからわれわれといたしましては、この基本的な、いわゆる生産の基本的な農地改良やあるいはまた種子の改良に力を注ぐと同時に、農家経済に対しましては、これを潤すようにしなければならぬのであります。税金等におきましても、農家の……
○廣川国務大臣 先ほどの質問で、農業改良局長からお答えいたしておりましたが、この米の二期作についてのお話でございますが、これは今まで篤農家等がだんだんと実験をいたし、特に愛媛県あたりが非常に力を入れてやつ剤おることであり、またごの螟虫駆除て等もりつぱなものができて来ておるような状態でありますので、農家経営にどう影響を及ぼすかということは、まだ確たるものはつかめないのでありますが、とにかく暴風地帯をこれによつて救うことができ、あるいはまた農家経済によい影響が及ぼされる傾向が大分見られると思いますので、これは試験的にぜひ進めてみたい、こう考えております。 それから畜産関係でありますが、これは御指……
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