岡崎勝男 衆議院議員
25期国会発言一覧

岡崎勝男[衆]在籍期 : 24期-|25期|-26期
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このページでは岡崎勝男衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院25期)

岡崎勝男[衆]本会議発言(全期間)
24期-|25期|-26期
第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 衆議院本会議 第5号(1952/11/24、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 本日ここに外交方針について所信を明らかにする機会を与えられましたことは、私の最も欣快とするところであります。  四月二十八日平和条約が発効してよりすでに半歳を経過し、その間、共産圏の諸国を除き、世界の大部分の国々との国交を回復いたしました。わが大公使等、在外使臣もほぼ任命を了し、それぞれ任地にあつて活動いたしております。かくして、われわれは、平等かつ独立の一員として国際社会に復帰し、世界の安全と繁栄のため力を尽すべき地位を有するに至つたのであります。政府は今後とも平和条約の誠実なる履行と実施に努めることは、あらためて申すまでもありません。  かくて平和条約も成立いたし……

第15回国会 衆議院本会議 第6号(1952/11/26、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) アジアの孤児だというお話でありますが、われわれは決してそうは考えておりません。決して韓国、国府あるいはフィリピンと特別に関係をとつておるのではなくて、インドとも、インドネシアとも、ビルマとも、いろいろの国と、できるだけの密接な連絡をとるように努力しております。ただ中央につきましては先般の外交演説で申し上げた通り、国連軍が朝鮮で戦つておる限りは、その反対側の戦力を増強すべきものでないと確信いたしまするから、これに対しては必要な措置を列国と協同でとつております。  なお将来の外交政策につきまして、米国一辺倒ではないかというお話でありまするが、私もやはり日本人でありまするか……

第15回国会 衆議院本会議 第7号(1952/11/27、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 国連軍との間の協定につきましては、お話のように、今一番問題となつておりますのは、差別待遇でないようにしてくれという先方の要求であります。この先方の立場等はよくわかるのでありまするけれども、私は、この協定にあたりましては、日本の国民がこぞつて国連に最大の協力をするような態勢を持ち来したいと考えておるのでありまして、国連側の主張をそのまま認めることは、必ずしもかかる協力をもたらす結果にならぬことをおそれておるのであります。しかし、行政協定も、御承知のように、NATOの協定が発効すれば、その際、あるいはそれでなくても、来年の四月二十八日以降においてはさらに協議をすることにな……

第15回国会 衆議院本会議 第9号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えいたします。  アリソン国務次官補とか、マーフイー大使とかいうものについて、再軍備や賠償についていろいろ要請があつたかというお話でありますが、そういうことはありません。これはもちろん日本自身の問題、または日本と関係諸国との間の問題でありますので、われわれはさように取扱つております。  また賠償の件につきにまして、当時の交渉の経過は、大分前でありまするが、当時委員会で詳細に説明いたしたのであります。要するに、総額の問題もありますし、平和条約の規定の解釈の問題もありますし、また実施の方法とか、時期とか、あるいはその他の関連する経済協力等の問題がありまして、話合いが十……

第15回国会 衆議院本会議 第17号(1952/12/20、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 政府といたしましては、ただいま採択されました決議の趣旨に沿つて一層の努力をいたします。なお、政府としてできるだけ多くの移民を送出いたしたいことは申すまでもありませんが、それは、わが国人口問題の解決というような一方的目的のためばかりでなく、相手国の産業開発に貢献することによつて、われも利益を受けるというような、こういう趣旨を第一義として、相手国がわが移民を強く歓迎するようにいたしたいのであります。  当面の方針といたしましては、移住地のよき住民となるような、十分精選され、かつ教養を持つた優秀な移民を送り出すこととし、さしあたり呼寄せ移民の増大をはかるとともに、相手国の許……

第15回国会 衆議院本会議 第21号(1952/12/25、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 平和条約第三条に規定する奄美大島、沖縄、小笠原等の地域に関する国民一般、ことに現地住民の熱望は、よく承知しております。また、かねてより、これに関する本院の決議の次第もありますので、政府としましては、鋭意本土とこれら地域との関係の解決に努力をいたしており、現に南西諸島在住同胞の本土への渡航制限の撤廃、研究教員の受入れ、貿易及び送金に関する手続の簡易化はすでに実施中でありまして、また郵便為替の交換も近く実現の予定であります。政府といたしましては、さらに本決議の趣旨に沿いまして一層の努力を払うとともに、究極の目的達成に至るまでの間におきましても、小笠原島住民の復帰、沖繩を初……

第15回国会 衆議院本会議 第22号(1953/01/30、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 先般、本国会の冒頭、外交方針一般について所信を明らかにいたしました。すなわち、わが国の外交政策の基調は、国際連合と協力し、自由民主主義諸国と提携し、もつて世界の平和と繁栄に寄与し、かつ自国の安全をはかるにある旨を申し述べたのであります。  爾来、世界情勢を観察いたしますのに、世界戦争の危険は一応遠のいたかの感がありますが、共産陣営側の態度は依然として改まらず、われわれとしては、その脅威について、さらに明確に認識すべきものと考えるのであります。  すなわち、いわゆる冷たい戦争は世界各地で行われておりますが、アジアの一部では、これが実際上の戦闘行為にさえ発展しております。……

第15回国会 衆議院本会議 第23号(1953/01/31、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいまの御質問は、中立という点についてと考えますが、その際、スエーデン、フィンランド、インド、ビルマ等の例をあげまして、ああいう国は現に中立をいたしておるじやないかというお話でありました。そこで、少し説明をいたしたいと考えるのでありますが、おつしやる通り、スエーデン等は中立政策をとつております。ことに例をスエーデンにとりますれば、第二次世界大戦を通じ、またその後におきましても、強く中立政策をとつております。しかし、当時の事情をよく見ますると、スエーデンは財政の許す限り強力なる軍備をいたしまして、もし中立を侵すものがあれば、国をあげてこれを撃退するという、強い意思と力……

第15回国会 衆議院本会議 第24号(1953/02/02、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。  ただいま総理が申された通り、日本の外交は、自由主義国家の間で不信を買つているとはとうてい考えられないのでありまして、たとえば国連加盟資格承認の決議案等も、国連で圧倒的多数で可決されております。もちろん、ごく一部には、国内にも反米思想等のこともありましようけれども、これはほんのごく一部でありまして、これによつて日米関係がどうというようなことは決してないと確信しておりまするし、今も総理の申されたように、むしろ今日ほど日米関係が緊密の時はないとさえ考えております。  それから行政協定でありまするが、刑事裁判権について屈辱的という言葉を用いられましたけ……

第15回国会 衆議院本会議 第25号(1953/02/03、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 日米通商条約については、外国人の事業活動及び財産取得の程度が問題でありますが、これは、アメリカ人が日本におけると同様、日本人がアメリカにおける活動にも関連するものでありますので、目下研究中でありましてまたいろいろ折衝中であります。まだ成案を得ておりません。なお既得権については、占領中に得たものが含まれないのは当然であります。従つて、これは日本に特に不利なというようなものは別にないと考えております。  日韓会談につきましては、先般も申した通り、ただいま空気が非常によくなつて来ておりますから、会談再開について具体案を研究中であります。  ガットの加入につきましては、ただい……

第15回国会 衆議院本会議 第29号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいまの暴行事件につきましては、通報は受けております。ただいま厳重に調査中の由でありますので、その調査をまつて適当の措置を講じます。  また、駐留軍兵士の犯罪防止に関しましては、駐留軍当局の最も関心を払つておるところでありまして、日米間に随時協議をいたし、その防止に努力をいたしております。  さらにまた、ただいま官房長官の申されましたように、合衆国軍の構成員等の、施設または区域外における犯罪につきましては、既遂たると未遂たるとを問わず、日本国の官憲が逮捕するのは当然でありまして、これは行政協定第十七条の趣旨によつて励行いたしております。

第15回国会 衆議院本会議 第38号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 東南アジアの諸国との関係はますます親善を加えつつありまして、日本がアジアの孤児でないということは事実が示じております。本問題について、外国がわが国に干渉したような事実は全然なく、またそのようなことを許すわけがないのであります。外務省は、いまだかつて要望事項などを新聞に発表したことはありません。  また、外務省の見解を示せと言われますが、政府の見解はすなわち外務省の見解であります。

第15回国会 衆議院本会議 第39号(1953/03/12、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。稻村君が私の速記をよくお読みになれば、ここで御説明の必要もないのでありまするが、念のため申します。  第一、私は委員の一人から質問があつたからこれに答えたのであつて、自分から述べたのではありません。速記には、私が、理論としてはいろいろの財源が考えられるであろうけれども、現実には対日援助費が再軍備の引きかえになるということはないと思う旨を明白に答えております。稻村君はまた、分科会の席で私の述べたことに言及されておりますが、これも速記をよくお読みになればわかるのでありまして、私は米国と折衝をしたということは述べておりません。米国側から占領中より対日援助……

岡崎勝男[衆]本会議発言(全期間)
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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1952/12/23、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中共放送のことは、もう御説明するまでもなく、おわかりのことでありますが、まず政府としては、この報道が単に中共当局と新聞社との会話のような形で放送されて来ておりまして、正確な、責任ある当局の日本に対する意思表示とただちにとれない節もありますので、念のため確かめる措置を講じて来ております。それには、たとえばインドの政府に依頼して直接中共政府に確かめる方法のほかに、日本赤十字から国際赤十字を通じて中共側の状況を確かめるとか、あるいは引揚者の団体から直接に電報を打つて先方の意向を確かめるとか、いろいろの措置をとつて来ておりますが、その正確な結果は、まだ御報告できる段階にまで至つておりま……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第4号(1952/12/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 調べまして、追つてさらに申し上げます。
【次の発言】 あれに対して一般的にどういう点を申し上げていいのかわかりませんが、要するに、とにかくおそしといえども引揚げができるということになることは、非常にけつこうだと思つてあらゆる努力をいたすつもりでおります。本会議でも答弁いたしましたように、船とか、その他の引揚げに要する準備は一応整つております。また帰つて来た人の援護というようなことも、これもやつております。要するに順序は、従来ソ連地区あるいは中共地区から引揚げました場合は、あらかじめ交渉というよりも、いつ幾日に船をよこせ、そうすれば、これだけの人間が引揚げられるということで、船を……

第15回国会 外務委員会 第2号(1952/11/25、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私、今般二度目の外務大臣を承ることになりました。はなはだ任の重いことを痛感しておるのであります。そこでいろいろの政策につきましては、各党いろいろ御意見がありましようけれども、国際問題につきましては、超党派といつては語弊がありましようけれども、各党のじき得る限りの御協力をお願いいたしたいと思うのであります。これはひとり日本にとどまらず、各国でも行われておるところであります。そのためには、もちろんその基礎となる国際情勢なり、国際間のいろいろの資料等は、今後とも十分気をつけて御参考に差出しまして、その結果政府の方の足らざるところはもちろん御意見を寄せていただいて、その上で虚心坦懐にい……

第15回国会 外務委員会 第3号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 途中で、よくお話の経緯がわかりませんが、今伺つたところですと、私は濠州でどういう話があつたか実は今覚えておりませんが、最近濠州からも大使が見えておりますし、こちらからも大使が行くことになつており、また濠州の陸軍長官もこちらに見えておりまして、いろいろ相互の意思疏通といいますか、理解は深まつております。ただいまの船舶貸与の協定のこの内容程度のことについて、濠州で誤解があるとは私は信じません。それは講和条約締結前とかいうときにはいろいろあつたかもしれませんけれども、今ではそういう心配はないと考えております。
【次の発言】 これは幾度も申しておるのでありまして、治外法権と一般に申され……

第15回国会 外務委員会 第4号(1952/12/01、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側は、要するに日本の憲法はよく内容を存じております。憲法に違反するようなことはむろんこの条約中につくる考えはありません。われわれの方もむろんそうであります。従いましてその点は明白に了解されております。
【次の発言】 お説まことにごもつとものように聞きました。そこで今おつしやつたことには、法律論と政治論と二つの点があると思います。これは非常に極端な議論みたいになつて、りくつだけのように見えるかもしれませんが、実は国連に加入しておる国でも、これはいわゆるオリジナル・メンバーになつた国にも、あとから加入した国にもありますが、自分の国は軍備はないのだ、従つて国連の軍事力に関する……

第15回国会 外務委員会 第5号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今結論は伺いましたけれども、前提の御議論について、途中から入りまして十分まだ把握しておりませんから、とりあえずアジア局長からお答えいたさせます。

第15回国会 外務委員会 第6号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのお話まことにその通りであります。お答えいたしますが、韓国との交渉につきましては、本年の五月に一応中絶したわけでありますが、その後も数回にわたつてこの会談を再開しようと思いまして努力をいたしました。たしか四回やつたと思います。一度は総選挙の最中でありましたが、私は東京にもどりまして、韓国の代表者と話をいたしましたこともあります。しかし相手方の空気がなかなかそういうふうになりませんで、いまだにこういうような無条約の関係になつておりますが、これは私が外交演説で申しましたように、早く平常関係に入る必要はもちろんであるのであります。そのために、さらに具体的な提案をいたそうと思つ……

第15回国会 外務委員会 第7号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは非常に単純なことでありまして、特に政治的の含みというようなものは全然ありません。無償で貸すということになつておりますから、無償の方がけつこうだと思つて、無償で借りるだけであります。もつとも先方の都合からいいますれば、日米安全保障条約に基いて、日本の国内の沿岸の警備も、日本がやらなければ、先方の責任である。従つてかりに船を無償で貸しても、沿岸警備の責任だけは日本側で、この範囲では十分とは行かぬにしても、かなりの程度までやれるということになれば、それだけ向うの肩の荷が軽くなるというような考え方もあるかもしれないと思つております。

第15回国会 外務委員会 第11号(1952/12/19、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 途中で来ましたので、しまいの方しか伺えないのですが、今おつしやつた文化面の方は私も非常に力を入れておるのであります。フランスとも話をするし、スペインとも話をするし、イタリアとも話をするし、インドとも話をしております。これは単に文化協定というだけでなくして、文化協定とは別にまた、たとえば工芸品を送るとかあるいは美術品を送るとか留学生の問題とか、いろいろな問題があると思います。現に二、三具体的に今計画を立ててやつておるのもあります。決しておろそかにしておるわけではないのでありますが、これも予算の制限がありますし、そうわれわれの希望するように完全には行つていないことは、これは私も認め……

第15回国会 外務委員会 第14号(1953/02/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 賠償につきましては新聞にもしばしば出ておりまして、その中にはいろいろの報道もありますが、正確なものもかなり入つておりまして、御承知の部分がたくさんあると思います。要するに、フイリピンとの間、その他インドネシアとかビルマ、仏印等いろいろありますが、政府としては、できるだけ早く賠償問題を解決するように誠意をもつてこれに臨み、かつ、もしどこかの国と話合いがつけば、他の国との話合いがまだ成立しなくても、ついた方から実行して行くつもりで話をいたしております。いろいろ国情の相違もあり、また国内の政治的な関係もありいたしまして、進んでいるところと進んでいないところがあるのはもちろんであります……

第15回国会 外務委員会 第16号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 貿易等につきましては、たとえば貿易協定とか支払協定とかあつて、大きなわくはできておるわけであります。その中ではわれわれとしては、できるだけ商社の自由なる競争を健全に発達さして、できるだけ貿易の伸長をはかりたいと考えております。いわゆる計画経済に行く意向は去りません。
【次の発言】 業者同士がお互いに競争して損をするなどということは、これは自由貿易においても考え得べきことでないのでありまして、こういう弊害はむろん修正いたします。しかしいわゆる計画経済で、何でも型にはめてやろうとする必要はないと考えております。
【次の発言】 もう少しお待ちを願いたいのでありまして、正確なる調査をい……

第15回国会 外務委員会 第17号(1953/02/14、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の方にも別段特にかわつた情報はありません。しかし消息不明だとあの当時思われたのは何かの誤解であつて、ずつと交渉はいたしておるようであります。  それから十五日ごろに帰るという予定であつたのは、向う側と相談したというよりも、むしろこちら側が一方的に考えた予定でありまして、そのくらいで十分話がつくだろうと思つておつたのでありますが、初めに先方の代表が旅行中であつたか、病気であつたか、とにかくしばらく出て来られなかつたものでありますから、一週間ばかり話が進まずにいたように思われます。それからもう一つは、初めの考えは広東から飛行機で北京に行くだろうと思つて計算しておりましたが、汽車で……

第15回国会 外務委員会 第18号(1953/02/18、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは私どもも残念なのでありますが、いろいろ理由はあるのでしよう。たとえば一億と初め考えておつたけれども、一億で足りなくなつたとか、あるいは世界銀行の融資に対する保証が、日本側の態度があいまいで保証の方がよくわからないとか、あるいはまた日本側に経営権を与える点が、インドとしては困るというようなこともあるといわれておりますし、さらにまた第三国側の競争の結果でもあるというふうにいわれておりまして、インド政府としてもはつきりした理由は正確には述べていないのでありますが、常識的に想像しますと、経営権を日本側に与えるというようなことは、インド政府としては困るということは想像されるのであり……

第15回国会 外務委員会 第19号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 去る二月四日に済州島の西方距岸約二十マイルの海域で、本邦の漁船の第一大邦丸及び第二大邦丸が韓国側の漁船らしきもの二隻から銃撃を受けまして、その後拿捕され、しかもその際第一大邦丸の乗組員一名が頭部に盲貫銃創を受けて死亡した事件が発生いたしました。その後第一、第二大邦丸は済州島に抑留されておりましたが、二月の十六日に釈放され、同日米国軍艦の護送のもとに、佐世保に帰港して、二月の十八日在日国連軍防衛艦隊当局から佐世保アメリカ海軍司令官を通じて、船体と乗組員と双方ともわが方に引渡されたのであります。  両船の帰港によつて発生事件の経過がようやく明らかとなりまして、その状況は国連軍海軍と……

第15回国会 外務委員会 第20号(1953/02/25、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 新聞等に出ている声明なり発表なりは、正式な日本政府に対する通告ではないのでありますし、またその中にも必ずしも一致していない点があつて、今お話のような韓国のスポークスマンが言つたという新聞も出ていますが、同時に金公使の談話として、あれは韓国政府の意思ではないのだというような談話も見受けるのでありまして、一概に新聞に出たことをただちにとつてこちらがまたいきり立つて議論をしますと、だんだんだんだん売り言葉に買い言葉といいますか必要以上にむずかしい感情的な問題が起りますので、私は新聞に出ていることはしばらく意見を述べることを差控えまして、韓国政府から正式な回答があるのを待つているのであ……

第15回国会 外務委員会 第21号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 元来李承晩ラインというものは、いろいろ言われておりますが、結局漁業を目的としたものであつて、普通の船、たとえば日本の汽船等が、今までそこで何らかの障害を受けたという事実は全然ないのであります。それから防衛水域の方は、国連軍の軍事上の必要から設けたものでありまして、その中には、すでに初めの発表にもあります通り、コントロール・ナヴイゲーシヨンをする、一定の了解のもとに一定の水路へ行くものに対しては、これは無害である。その他のものだけが、必要に応じて退去を命ぜられることあるべし、ということになつております。防衛水域の中で、こういうように一定の目的をもつて行く船につきましては、国連軍側……

第15回国会 外務委員会 第22号(1953/03/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中共政権と台湾の国民政府とが、お互いに中国全般に対する主張をし合つていることは、御承知の通りであります。従つて台湾の国民政府においては、自分の領土である大陸の港のあるものを封鎖したり、あるものを出入を禁止したりすることは、主権の当然の発動であるという見解をとつて、これは封鎖とはいわず、クロージヤ――閉鎖といつておるようであります。これは今二月というようなことを言われましたが、何も二月に始まつたわけでなく、ずつと前から言われているので、それがどの程度強化されるかは今後の問題であり、従つてこれが貿易にどの程度影響があるかは、これまた将来の問題であります。われわれとしては各国が足並を……

第15回国会 外務委員会 第23号(1953/03/11、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側のシステムは、そのときは予算の中から出して、それで一応収支が済んでしまうわけでありますが、同時に過去の例を見ますと、新しく予算といいますか、法律案といいますか、法案をつくりまして受入れることができ得ると了解しておりますし、またドイツ、イタリア等に関する例を見ますと、いろいろやり方があつて、予算で出し切りにして、別にそれの返還ということがなくても、返還を受ける道はあるように思われます。但し返還しなければならぬとか、返還はもういらぬものだとか、はつきりどちらかにきまつておらない部分はあるだろうと思います。
【次の発言】 私はうかつにしてそのラジオを聞きませんでしたし、また……

第15回国会 外務委員会 第24号(1953/03/14、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私はつい先般フイリピンとの間に沈船の引揚げに関する協定をつくりましたので、これについて本委員会で報告をいたしたいと考えております。御異議がなければさよう御了承願いたいと思います。
【次の発言】 すでに一部は新聞で発表しておりますが、一昨々日十二日に、日本とフイリピン共和国との間の沈没船舶引揚に関する中間賠償協定、これを調印いたしたのであります。御承知のように政府は、すでにフイリピンのマニラ湾及びセブ湾等の領海中にありまする沈船についての調査をいたして、これを完了いたしたのであります。そこでさらに進んでこの沈船の引揚げについてフイリピンとの間に交渉をいたしておりました。ようやく話……

第15回国会 大蔵委員会 第10号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 朝鮮との間の会談につきましては、これは水域の問題のみならず、いろいろの問題がありまして、複雑な形をとつております。そこで水域の問題につきましては、私の方の目的としては、いろいろ向うの立場もありましようから、そう主義上の問題をあまり議論しても益がないであろうと思いますが、とにかく日本の船が漁業ができるようなことにすれば、かりに李ラインがあつてもなくても、あるいは防衛水域というものがあつてもなくても、漁業ができさえすればそれでまずとりあえず満足しようという目的で話合いをいたすわけであります。これにつきましては、私もたとえば司令官、あるいはその他の国連軍関係の人にもしばしば会いました……

第15回国会 通商産業委員会 第9号(1952/12/13、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは多くの部門におきましては、各国の間に厳重なる機密保持の約束がありまして、その内容を申し上げることは差控えなければなりませんけれども、大筋におきましては、われわれはかねてからどこの国が比較的緩和した方針をとり、どこの国が比較的厳重な方針をとるなどということのないように、各国の歩調を一にしなければならぬという主張をいたしております。その結果、各国が行われておりまする会議等がありますので、まずそれに加入して、そしてそこで十分なる討議をいたさなければならぬ。もとより各国歩調を一にするといつても、各国の輸出品、輸入品等はおのずから異なると思いますから、具体的に全部が同じ画一でという……

第15回国会 通商産業委員会 第15号(1952/12/24、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはただいま経済局長が先方関係者と協議中だと思つております。まだ返事が来ていないのじやないかと思います。
【次の発言】 これは各国に対してそれぞれ話をいたすよりしかたがないと私は思います。国際的の機関というものはないと考えております。ただある国は非常によけいな金を持つて―たとえばアメリカのようにたくさん金を持つて、非常に多くの物資を入手している国は、その国に向つて今度はそれをわけてくれという話はあり得るので、各国ともにそういうことはやつていると思います。しかし国際的な機構というものはなく、各国別に話をする以外にないと思います。

第15回国会 通商産業委員会 第18号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 われわれの方から別にこの問題について直接世界のおもなる国々の意見を聞いたというようなことはありませんから、的確ではないかもれませんけれども、われわれの知る範囲では、日本が自由主義国家の間に立つて、この結束を増し、協力を強めるということについては、日本に軍隊がないという関係上、その他の面でこういう方面に力を尽す。その一つは、やはり日本のすぐれたる工場と労働力を動員しての武器等の製造にあるというふうに一般に考えられておるようであつて、アメリカはもちろんでありますが、東亜においてもある国々からは日本にむしろ早く供給を仰ぎたいというつもりで待つておる国もあるようであります。また過去の例……

第15回国会 通商産業委員会 第26号(1953/03/02、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私が交渉しました行政協定では、そういう具体的な話は出なかつたし、協定の中には、そういうものはないはずであります。日本の法律を重んずるとか、日本の慣習を尊重するとか、そういうことから出て来たものと考えますが、詳細は協力局長がおりますからお答えいたさせます。
【次の発言】 行政協定は御承知の通りで、アメリカの駐留軍に関する條件を規定しておるのでありますが、お話の点はアメリカの駐留軍の必要とする物資の調達とともに、いわゆる特需の問題も含んだ御議論じやないかと思いますが、行政協定は、いわゆる特需という朝鮮関係に使ういろいろな品物の発注等に関しては直接何も関係ないのであります。アメリカ軍……

第15回国会 法務委員会 第4号(1952/11/15、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この経過につきましては、もういろいろ新聞等に出おりますので、大体の点は御了解があると思いますが、念のため一応申し上げますと、実はわれわれは、日米間の行政協定を結んだ際に、でき得る限り国連軍との間の協定も同時に結んでおきたいと思いまして、試みてみたのでありますが、われわれの当時の見解におきましては、日米間の協定と国連との間の協定とはおのずから性質が異なる、従つて違う協定になるべきものであるということで、その趣旨で二つの違つた協定を結ぼうと努力したのでありますが、遂に成功せずして、日米間の協定だけができ上つたわけであります。そこでその後においても、引続きすみやかに協定を結ぶべきだと……

第15回国会 法務委員会 第5号(1952/11/24、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 国連軍との協定がまだ妥結に至つていないこの際でありまして、こういう問題が起ることはわれわれとしてもはなはだ困つたものだと考えております。もつとも先方もすでにこの事件に対しては遺憾の意を表しておりまして、損害等の問題についてもできるだけの手を打つと申しております。これにつきましては一昨日先方からは、新聞報道によればこれこれの者が日本の官憲に逮捕されておる。これはすでに国連軍側で留置している者であつて、それが脱走したのであるから、引渡してもらいたいということを要求して参りました。これにつきましては法務省と連絡をいたしまして、警察側と法務省側の意向、検察当局の意向等を勘案いたしまして……

第15回国会 法務委員会 第6号(1952/11/25、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 昨日午後から今朝に至りますまで、引続きいろいろ協議をいたしておりますが、要するに一つには容疑者がやつたことを早く陳述するという方面の努力、つまり調査を早く進めるようにという努力もありますが、ただいま法務大臣の言われましたような法務省のお考えを、よく協議をして、先方にこれを伝え、また先方からの意見を聞いて、それぞれその間の折衝を行つており、昨日も大分おそくまでいろいろ協議をしたわけでありますが、まだ結論までに到達しておりません。というのは、法務省側の御意見もなかなかはつきりしたものでありますので、先方から言えば、国連協定等でまだ根本的な問題は双方の意見がまとまらないでいる間に、既……

第15回国会 法務委員会 第8号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は私の方は新聞へ最近出るまでは、われわれの関係することでないと思つて何もしなかつたのであります。新聞に出ましたので、これがどの相愛真相であるかわれわれもわかりませんが、何かアメリカに関係のあるらしいような報道もありましたので、司令部の方にこのことについて問合せをいたしましたが、向うで考えて研究しておるのでありましようが、その当時のそういうことに関係した人がいないのかどうか、まだ何も返事が参つておりません。
【次の発言】 抑留したなんという事実がないと私は信じております。従つてそんな連絡があつたことはありません。
【次の発言】 四月二十人日前においては、政令に関する問題は日本の……

第15回国会 法務委員会 第12号(1952/12/13、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 事実の調査の方は主として国警なり検察庁なりにお願いしているのであります。私の方は当委員会で行われた証言であるとか、その他の材料あるいは国警等で収集しました材料を先方に渡しまして、そうしてこの材料についての正否を至急調べるように、またこれに関連してその他の真相究明に役立つような資料を至急提出するように要求いたしております。なお占領中のことはともかくとして、占領後におきまして、かりに不法監禁等の事実が明らかになつた際は、これに対して日本政府としてとるべき措置もいろいろあると思いまするが、これにつきましては、あらかじめ先方にも事の重要性をよく認識するように話しておきました。その結果、……

第15回国会 法務委員会 第24号(1953/02/27、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはいつも申しておりますように、大体巣鴨におる人に対する措置と、それから海外にいまだ抑留されておる、戦争裁判受刑者の措置と二つの問題にわかれております。巣鴨におりまする受刑者に対しましては、平和条約第十一条の規定に従いまして、適格者に対しては仮釈放なり減刑なり、あるいは進んで赦免なりの措置がとられるように努力をいたしております。たとえばただいまB、C級の人で巣鴨におります人は七百八十六名、そのうちに仮出所の適格性を有する者は四百二十一名になつております。そのうちで中央更生保護審査会の勧告に基き、すでに関係国に申入れ済みのものは三百九十七名であります。従つて仮出所の適格者のうち……

第15回国会 予算委員会 第4号(1952/12/01、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのお話の中に国連に対するオブザーヴアの問題でありますが、伺つておりますと、普通にいう準備加盟ということだと考えております。オブザーヴアーというのは国連の重要なる会議の模様等を知ることが必要でありますので、いろいろの国が出しておりまして、現にただいまの第七回総会におきましても、日本のみならず、イタリア、西独、スイス、韓国、オーストリア、フインランド、ヴエトナムなどの八箇国がオヴザーヴアーを出しております。しかしそれとは別に、いわゆるノン・ヴオーテイング、メンバーと申しますか、投票権を持たない準加盟という種類のことが考えられておりますが、これは国連の憲章にもありませんし、ま……

第15回国会 予算委員会 第6号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのお話につきましては、まず賠償関係を持つさしあたりの国としては、フイリピン、インドネシア、仏印、ビルマ、こういうふうにわれわれは考えおります。要するに、日本の軍隊が行きまして占領したがために生じた損害がある国を主としておる。従つて今おつしやつたような他の国々につきましては、今のところ別にそういう話がないのであります。そこで賠償の額でありますが、これはいろいろの計算方法がありまして、たとえば当時よく新聞に伝えられましたような八十億ドル前後というようなこともいわれておりますが、これは一つの計算方法でありまして、日本の支払い能力とか、またその他いろいろの事情からいいますと、大……

第15回国会 予算委員会 第7号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま私国連の憲章を持つておりませんので、条文を指摘することはできませんが、たしか五十条前後のところだと思いますが、安全保障理事会が武力制裁を決定した場合に、自動的に武力を出す義務がある国は国連との間に特別なる協定を結んだ国だけであります。それ以外の国は自動的には武力の供出をする必要がないのであります。自発的にやるのは、これは別であります。そこでそれでは国連との間に今特別の武力を出すという協定を結んだ国があるかといいますと、今までのところは一箇国もありません。従いまして、ただいまのところは国連加盟国といえども、安全保障理事会の武力制裁の決定がありましても、自動的に軍隊を出す義……

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お説はその通りでありまして、私も実は演説の中では、決して楽観をしたつもりで言つておるのじやないのでありまして、平和条約もでき、日本では国内体制は万事平和のようになつておるけれども、目を転ずれば、必ずしもそうじやないということを述べております。ただ、ただいまのところは北大西洋条約とか、その他民主主義国家の軍事力とか、あるいは軍事力を今形成せんとしておるが、それと経済的の力、あるいはその他の方面の力が、共産圏の力よりもまさつておるようであるから、一時戦争は遠のいておる観があるけれども、決してコールド・ウオーは減るものじやない、こう考えておるのであります。私どもは、やはり民主主義国家……

第15回国会 予算委員会 第10号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私はこの前外務委員会におりましたが、質問は保安庁長官に対する質問でありまして、保安庁長官及び法制局長官が答えられたと記憶しております。私は返事をいたしておりません。
【次の発言】 私も保安庁長官と御相談の上、これが適当であると考えております。
【次の発言】 けさの発言は、条約局の課長がいたしたそうでありますが、きようの午後の外務委員会で条約局長から、あれは自分がいなかつたために間違いであつたといつて取消しております。

第15回国会 予算委員会 第12号(1952/12/10、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私は今のところそれは知つておりません。ただいまそういうお話でありましたから、あるいは何かあるかと思つて調べさせておりますけれども、まだ来ておりません。念のためちよつと伺いますが、事件が起つたのは八月ということでありますが、報告書の書類はいつの日付になつておりますか。
【次の発言】 それじやおそらく保安庁に出してあるならば、保安庁方面でもちろん知つて調べておると思います。
【次の発言】 先ほどの御質問の八月二十二日に三崎沖で第二幸成丸が発砲を受けたという事件につきまして、おつしやる通り海上保安庁から外務省も報告を受けております。そこでさつそく先方に話しました。なお大体の話がついた……

第15回国会 予算委員会 第13号(1952/12/12、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまの御質問の点につきまして、国連側ということで出しているところの書きものがありますが、これは内容は従来外務省、われわれの方に国連側から言つて来たことを要約したものであります。別にかわつたことを言つているわけではないのであります。そこでただいまのお話の要点でありますが、いわゆる吉田書簡の中には二つの問題がありまして、一つは裁判管轄権の問題であります。それが第一、第二の二項になつております。それから第三、第四の項は、法を犯した者の身柄の取扱いをどうするか、こういうことになつております。そこで第一の裁判管轄権の問題につきましては、国際法の原則及び慣例に基いて行う、こう言つており……

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 それはこの間申した通り、事前に通告があつたのであります。それには理由が付してあると申しております。しかしそれは簡単に申せば新聞に出ておるような、つまり中共側の中立を守つてやるような結果になるから引揚げるという、あとから見れば演説の中にあると同じ理由であります。おそらく総理の言われたのは、それ以外の大きな政治的意味を言われたのであろうと思います。
【次の発言】 ソ連代表部は、法律上からいいますれば、平和条約成立後は無条約の関係にある、ソ連の代表が国内にいる理由はないのであります。しかしながらあの建物は、ソ連国有の従来の大使館であります。また事実上中におりました人々は、平和条約成立……

第15回国会 予算委員会 第18号(1953/02/07、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私はいろいろ考えた末申したことでありまして、今でも考えはかわつておりません。またアメリカとの親善関係も、むろん日本として非常に重要なことでありますが、私が強調しておりますのは、民主主義国家一般との緊密な提携、これを最も強調しておる。その一つとして、日米関係というものが当然出て参ります。そういう意味で申しておるのであります。今のところ別に意見はかわつておりませんが、どこがどうだという御質問があれば、それに対してはお答えいたします。
【次の発言】 ただいまのお話の原則論には私も同感であります。つまり極東の平和ということについて、十分愼重に考えて行くべきである、これはその通りだと思い……

第15回国会 予算委員会 第19号(1953/02/09、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まずお断りしておきますが、きよう新聞に出ましたのはどういうものでありますか、われわれの考えておるものとは必ずしも一致しておりませんで、違つておるところが非常にたくさんあります。従いましてあのままでこれがどうだということをお考え願わないでいただきたいと思うのであります。なお日米通商航海条約の問題点は二、三ありますが、おもな点は要するに外国から入つて来た投資、その投資の利潤を外国に送金する場合にどうするか、あるいは利潤を送金しない場合に国内でどういうふうにしたらいいかという点で、日本側の経済がまだ脆弱であるために、あまりに多くのそういう日本円によつての操作で、国内の種々の産業がおも……

第15回国会 予算委員会 第20号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 そういう話は前にもありました。イタリアの場合にありまして、実現しなかつたのでありますが、イタリアの場合と同様に日本についても非公式には話がありました。しかしながらまだ準加盟といいますか、名前は別でありますが、そういうことは制度としては国連憲章にもありませんし、また先例がないものでありますから、どういう内容になるかはわからないのですが、いずれにしても、正式の国連加盟国よりも、発言権なりあるいは決定権なりにおいて、多少の違いがあるであろうということは想像されるわけであります、そこでイタリアの場合は世界の相当の有力な国である、それが正式のメンバーでなくして、それより劣るということは考……

第15回国会 予算委員会 第21号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 関税の問題はたくさんあります。ことに問題になりましたのは、今御指摘のようなまぐろの関税でありますが、これも先般また一時むし返されたことがありますが、結局大したことにならずにそのまま立消えになつたようであります。われわれの方では、政府と政府の間はもちろんでありますが、業界の方は業界の方で先方に当る。またこういう問題については、ワシントンに――これは必要に応じてでありますが、こういうタツクスに関するアメリカ人のコンサルタントも置いて、始終情報を入手し、対策を講じようと思つております。アメリカ政府としては日本の貿易上の立場も考え、できるだけドル収入の多くなるようにと思つて努力してくれ……

第15回国会 予算委員会 第22号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 決議というものは拝見いたしておりませんが、アメリカ側でも、原爆を武器として使用しないという案について、ずつと国連を通じて提案したり、協議したりしておるのは御了知の通りであります。ソ連側も対案を出しておるようでありまして、これについては意見が一致せずして、長い間そのままになつております。主義としては、原爆を武器に使わない。普通の平和的な動力にのみ使うということについては、おそらく世界に反対する国はないだろうと思います。ただそれをいかにして完全にやり得るか、つまり一方はまじめにやつても相手方がまじめにやらなかつた日にはたいへんだというので、管理機構等について意見が一致しないだけと考……

第15回国会 予算委員会 第23号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは話しようでありますし、やりようでありますから、原則論だけ言つても実は意味がないと思いますが、大いに努力してやつた場合できないことはないと考えております。またほかの国も価格を乱されることについてはもちろん好んでおりませんが、いろいろ研究してやつてみる方法はできると思います。それが別に国交上のさしさわりになるとはとうてい考えられません。むしろよい案ではないかと思います。
【次の発言】 私の聞いておりますところによりますと、これは主義としてはもちろんよいわけでありますが、実行はなかなかまだすぐには行かないように思います。この問題は前から考えられておりますので、今後もできるところ……

第15回国会 予算委員会 第24号(1953/02/17、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 多くの場合は、占領中にございました貿易並びに支払協定を現状に基いて改正しつつ、すみやかに通商協定を結ぶまでの暫定措置をしようという意思ですから、従来と根本的にあまりかわつたものはございません。しかしたとえばイギリスとの間の協定につきましては、今まで御承知のような関係で、ポンド地域で輸入を抑制しておりました関係上、こちらも買う物は少い、向うも入れる物は少いで、だんだん輸入量が減る傾向になつて来ました。ところが最近ポンドの力が非常によくなつて参りまして、その点は改善し得る見込みがありますので、今話をしておりますのは、できるだけ日本側もポンドで物を買つて来る、まずこちらで大いに買う、……

第15回国会 予算委員会 第26号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは今のところは日本だけの問題でありませんで、フイリピンでも同様の問題が起きている、ヨーロツパでもいろいろ問題が起きている、どうもこれは一概に一方だけの責任だと言うわけにもなかなか参らないのであります。ただこの子供たちがいろいろ困ることがあるだろうということは想像されますので、その方面は別の問題として考えるよりいたし方ないと思います。しかしアメリカ側でも当局としてはこれは非常に困つたことだと思つておりますし、またそういう混血児の問題がなくても、一般の風紀の問題としていろいろ困つて対策を考えておるようなわけであります。日本側に取締りをしてくれぬかという依頼がしばしばありますが、……

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、会派情報なし)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは私の演説ですからお答えいたします。  私の演説をよくごらんになれば、中立というものは一朝事あるときには国を守るに足らないという議論をいたしておるのであります。何も日本の今の政策が中立であるとか、あるいは過去の政策が中立であつてこれを放棄したとか、そういうことは一切申しておりません。
【次の発言】 貿易量の点につきましては、戦前のパーセンテージと比べれば、日本の方がよその国より少いのは認めざるを得ません。
【次の発言】 外務省としては、もちろん諸外国の考え方、それが大事であります。いずれ貿易をやるのでありますから、諸外国で不当な輸入阻止等の方法を講じないようにしなければなり……

第15回国会 予算委員会 第32号(1953/03/01、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この防衛費というものの性質は、どこまでが防衛費ということになりますか、いろいろ意見があると思います。先方は当初千八百億ばかりですが、これを全体ひつくるめて防衛費と考えておつたようでありまして、むしろそれが減つたのに驚いていたように思われます。行政協定の話合いのときは、要するに日本側として防衛に必要な経費は経済上できるだけ多くを組むけれども、一定の限度がある。それは先方でもよく了解しまして、従つてその中で、一方がふえれば、一方で減らさざるを得ない、これはわかつたのです。しかしその全体が千八百億であるか、あるいはそれよりももつと少い、たとえば安全保障諸費というようなものを除いたもの……


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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカからはもう独立以前から、広義の対日援助でありますが、これについているく話をしたい、つまり数字等もきめたいという希望はずつとあつたのであります。それは今問題になつておるガリオアのみならず、イロアとか、報奨物資とか、余剰物資とか、あるいは払下げ物資とか、いろいろなものがあるわけであります。これにつきましては、先ほど大蔵大臣からもお話があつたように、それは話をしてみるのはよろしいが、日本側から言いますと、たとえばある額のうちの一部はガリオアなので、これは御承知のように占領地に対する救済資金ですから、日本と限つておらないのであります。そこでそのどの部分が沖縄に行き、どの部分が朝……

第15回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 資料を十分提出できませんで、まことに申訳ありません。これから説明をいたします。  外務省の予算総額は五十六億八千二百九十八万二千円で、これを大別いたしますと外務本省十九億七千百八十三万三千円、在外公館三十七億千百十四万九千円であります。  第一、外務本省一般行政に必要な経費五億三千四百五十八万一千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関の一般事務を処理するための職員千二百六十八名の人件費及び物件費等でありまして、前年度に比し六千十八万円の増加は、職員の給与改訂及びそれに伴う経費の増額等であります。  第二、外務行政連絡調整に必要な経費一億五千二百四十二万二千円は、本省……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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