岡崎勝男 衆議院議員
26期国会発言一覧

岡崎勝男[衆]在籍期 : 24期-25期-|26期|
岡崎勝男[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは岡崎勝男衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院26期)

岡崎勝男[衆]本会議発言(全期間)
24期-25期-|26期|
第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 衆議院本会議 第6号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。  今のお話のように、この引揚げにつきましては、事の善悪は別としまして、国民政府は中国の港を封鎖しておる建前をとつております。従いまして、引揚船に対し思わぬ故障の起ることを防ぐために、あらかじめ中国国民政府に対して安全を保障してもらう措置をとつたのでありますが、ぞのときに、いわゆるノー・カーゴ、ノー・パッセンジャーという条件をつけられたのであります。しかしながら、政府としては、国内におりまする中国人をその希望に従つて送り返すことについては、何ら反対はないのでありまして、できるだけその希望に沿いたい意向でありまして、初めからそのつもりで努力をいたして……

第16回国会 衆議院本会議 第7号(1953/06/16、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近における国際情勢に関連し、政府の外交方針について所信を明らかにしたいと存じます。  近来国際間の情勢にある種の変化が現われていることは、御承知の通りであります。すなわち、ソ連の新政権成立以来特に活発化した平和攻勢と、これに対応する自由諸国の動向であります。平和攻勢の意図についての自由諸国内の見解は必ずしも一致しておりません。あるいはこれをソ連政権の内部的危機に由来する宥和政策なりとし、あるいはこれを自由主義陣営の断固たる態度と防衛体制の整備に直面せるための戦略的退却なりと断ずるのであります。従つて、共産側の譲歩ぶ事実をもつて示されるまでは信頼し得ずとなす意見もあり……

第16回国会 衆議院本会議 第8号(1953/06/17、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 東南アジアの問題につきましては、ただいま総理のお答えのようでありますが、なお具体的にどういう方法があるかということにつきましては、ただいま民間の有識者、経験者等を集めまして、いろいろ意見を聞いております。この意見に基きまして、さらに具体案を立てるつもりでおります。  なお行政協定の問題につきましては、御承知のように、米国の上院でもつて、外交委員会はすでに満場一致NATOの協定を可決しておりますので、今月中には本会議でもこれが承認される見込みが強いのでありますので、しばらく成行きを待つておるわけでありますが、もしこれが非常に批准が困難であるということになりますれば、さら……

第16回国会 衆議院本会議 第9号(1953/06/18、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 第一は大邦丸の事件でありまするが、韓国との間に、この問題はまだ交渉中でありまして、まだ解決はいたしておりません。  竹島の問題につきましては、これが日本の領土であることは問題ありません。今いろいろの点で注意をいたしております。  貿易振興策につきましては、従来もやつておりましたけれども、十分でなかつたのでありまして、この際決意を新たにして、大いにこの方面に努力をするつもりでおります。  ドイツとの問題につきましては、ドイツも自由貿易を標榜して立つておるのでありまして、ただいま輸出市場の開拓を大いにやつておりますが、この際ドイツと市場協定を結ぶというようなところまでは、……

第16回国会 衆議院本会議 第10号(1953/06/19、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 内灘地方の試射場につきましては、当時地元でも、風紀の問題や米軍将士との摩擦等、その他いろいろ心配する点がありましたので、さしあたり四月までとして、その間に実際に試射を行つてみて、いかなる弊害を生ずるか確めんといたしたのであります。幸いにして、風紀上の問題もなく、また米軍将士との摩擦も生じなかつたので、われわれとしては、ぜひ一箇所の試射場はわが国として必要でありますので、四月以降、新たに誠意を尽して関係各方面と折衝を行つたのであります。完全に了解に達することができなかつたのはまことに残念でありまするが、政府としましては、今後とも、なお地元に対しできるだけ相談をいたしまし……

第16回国会 衆議院本会議 第12号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。ただいまの事件は、警視庁の報告によりますれば、米軍の所属員が、争議に入つていなかつた五名の特調関係の雇用員とともに門に近づいたところ、争議中の組合員によつて自動車を旬囲されて、自動車のボデイ及び窓ガラス等を打たれ、車から出て来た米軍所属員もまた襲われたということであります。ここで、警備に当つておりました米軍兵が、警告を発した上、空中に向けて一発のたまを撃つたということが報告されております。但し、たとえば銃口を組合員に向けたかどうかという点は不明であります。また、これがスト破りとなるかどうかの点も調査中であります。しかし、いずれにしましても、また理由……

第16回国会 衆議院本会議 第17号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 米国相互安全保障法の援助につきまして、ただいまのところまでの経過等を御報告申し上げます。  アメリカが戦時中並びに戦後を通じまして世界の各国に与えた援助は、あるいは武器貸与法により、あるいは経済協力法により、またあるいは相互防衛援助法により、さらに一九五一年には相互安全保障法によつて実施して来たのでありますが、一九五一年以後は、もつぱらこの相互安全保障法、いわゆるMSAによつての援助に統一されていると言えるのであります。このMSAは自由諸国に与えられる援助を規定しておりますが、日本は、昨年四月まで占領下にありましたので、MSAの適用を受けることがなかつたのであります。……

第16回国会 衆議院本会議 第18号(1953/07/07、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいま御決議にありまする諸島の復帰につきましては、政府といたしましてもまつたく御同感でありますが、すでに累次本院の決議の次第もありますので、従来からこれら諾島のわが国復帰に努力して参つたのでちります。歯舞及び色丹の両島がわが国の主権に属することは明らかでありますので、わが国としては、その復帰を国際的に主張し得るものと確信しております。しかし、現状は、御承知の通り依然ソ連邦に占拠されておりますので、これが復帰実現には今後とも特段の努力を必要とする次第であります。  次に、沖繩等の南西諸島及び小笠原等の南方諸島につきましては、わが国が主権を有することは明らかでありまする……

第16回国会 衆議院本会議 第31号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 中共地区に対する戦略物資輸出の制限は、国際連合総会の決議の趣旨に協力して行つておるものでありますが、今後の情勢の変化をも勘案し、諸外国と歩調を一にしつつ、ただいま成立いたしました決議の御趣旨に沿うように善処いたしたい考えであります。(拍手)

第16回国会 衆議院本会議 第36号(1953/08/04、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいまの御決議にもありました通り、小笠原諸島より戦時中に強制疎開された旧島島が、本土において生活の根拠を失つて困難な生活を行つていることは、政府としましても同情にたえないところであります。これら旧島民の帰還促進については、政府において、昨年の平和条約交渉当時より、累次にわたつて米国側に要請して来たのであります。しかしながら、米国側としましても種々の事情がありまして、今日までいまだ帰島が実現していないのであります。政府としましては、朝鮮の休戦等の新しい情勢にもかんがみまして、旧島民の熱烈な帰島の気持を体し、かつ、ただいまの御決議の趣旨に従いまして、さらに積極的に努力を……

第16回国会 衆議院本会議 第37号(1953/08/06、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) いわゆるMSAの援助の日本に対する適用につきましては、政府は、念のため確かめようとした点及び疑念とする点について、六月二十四日当方から、六月二十六日アメリカ大使からの書簡交換がありまして、政府としては、この回答を研究しました結果、日本としてMSA援助を受けることについてアメリカ側と交渉することが望ましいとの結論に達したのであります。よつて、三十日、本援助に関する協定交渉を提議いたし、必要の準備を整えた上、去る七月十五日に外務省で第一回会談を開催する運びとなつたのであります。  第一回会談開催にあたり、私と米国大使との陳述したことは、大体さきの交換文書の趣旨にのつとつた……

第16回国会 衆議院本会議 第39号(1953/08/10、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 一昨日ダレス国務長官が来京せられましたので、吉田総理大臣及び私は、晩餐会の前の時間を利用して、同長官と会談をする機会を持つたのであります。その際、一般的な問題につき、相互に種々意見の交換を行いましたが、具体的な事項としては、すでに新聞に発表せられました奄美大島群島の問題だけでありました。  奄美大島群島の日本復帰につきましては、かねてよわり、島民はもちろん、国民一般の要望でありまして、米国側においてもその事情は十分承知しておるところであります。ただ、今日まで種々の事情で容易にその実現を見なかつたのであります。しかるに、対日平和条約交渉以来、再三にわたつてわが国を訪問し……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 衆議院本会議 第1号(1953/10/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近の外交案件につきまして、その経緯を御報告いたします。  まず、私は、過般東南アジア諸国を訪問いたしましたので、これにつき御報告いたします。  私は、九月二十九日より今月十五日まで約二週間、いまだわが国と正式に国交関係の回復を見るに至つておりませんフイリピン、インドネシア及びビルマの三国を訪問いたしました。私の目的は、すみやかに正式の国交回復をはかることを主眼といたし、そのため各国要路の人々と腹蔵なき意見を交換するとともに、あわせて各国の実情を視察するにありました。国交回復については、当然賠償の問題も出て参りましたが、フイリピンにおきましては、政府当局者並びに野党首……

第17回国会 衆議院本会議 第2号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 朝鮮近海の漁業の問題につきしては、われわれも非常に心を痛めております。もちろん、政府といたしましては、平和的にこれを解決することに全力を尽すのでありまするが、いつまでも先方が不合理な行為をいたしますれば、これに対し強く反省を促す方法も講じなければならないかと思つて、ただいまいろいろ検討中でございます。(拍手)
【次の発言】 防衛問題につきましていろいろお話がありましたが、直接間接の侵略に対応するために自衛力を漸増するというのは、安保条約以来の政府の方針であります。ただ、それには、国内の政治、経済、社会状況等を十分検討して具体案をつくるわけであります。これにつきまして米……

第17回国会 衆議院本会議 第3号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 日韓会談につきまして、決裂の責任は政府にあるではないかというお話でございましたが、これは、しばしば申します通り、韓国側の理不尽な態度によりまして決裂いたしたのでありまして、韓国側に責任があるものと考えております。(拍手)政府は韓国側の責任まで背負い込むわけには参らぬと思つております。ただ日韓間にはいろいろ政治的に解決する問題もありましようけれども、ただいま話合いをいたしておりましたものは、従来からずつと続けておりました例の五項目でありまして、いずれも具体的な問題で、懸案ではありまするが、これは普通の方法で解決でき得るもので、政治的解決を要するものとは考えておらないので……

第17回国会 衆議院本会議 第9号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 池田勇人君は、吉田総理大臣の個人的代表として渡米し、米国政府関係者との間に、日米間に共通の関心事たる諸問題につき、非公式に日本の実情をよく説明し、かつ米国の意向を聴取し、隔意なき意見の交換を行つたのでありますが、その要旨は、十月三十日、ワシントンで、双方の会談当事者の共同声明の形で発表されたのであります。この共同声明は、右に述べたような経緯から、池田特使と米国政府関係者の間で交換した意見についての各条項に関し説明を加えておりますが、声明中にも述べてある通り、会談は双方の意向打診を目的としたもので、何らとりきめ等を結んだものではありません。また、総理の個人代表の発表した……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 衆議院本会議 第1号(1953/11/30、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近の外交案件につきまして、その経過を申し述べます。  過日米国のニクソン副大統領を戦後最初の国賓として迎えましたことは、総理大臣も申された通り、日米両国の親善関係を強化する上にも、また日米両国間の相互理解を促進する上にも多大の効果があつたことを信じます。政府としましては、日米間の深き理解の上に立つて従来ともMSA交渉を進法て参りましたが、MSA援助の具体的内容につきましては、目下政府において防衛計画につき検討が加えられつつありますので、これが具体化をまつ実質的問題の交渉に入る考えであります。もつとも、同法五百五十条に規定する米国農産物の円貨による買入れ及びこれに関連……

第18回国会 衆議院本会議 第2号(1953/12/01、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 賠償の支払いに要する経費は来年度予算中に計上する考えでおります。但し、たとえば留学生とか沈船とかは、関係の各省で事項別に計上する場合もあろうかと考えております。  ガリオア、イロアにつきましては、わが方は債務と心得てはおりますが、額も支払い方法もきまつておりませんので、機を見まして本問題の処理について交渉すべきものと考えております。(拍手)
【次の発言】 MSAの交渉の内容は秘密にしておりません。その都度発表いたしております。但し、防衛の計画は目下検討中で、まだできでおらないことは昨日も申した通りであります。MSAの予算や内容が時によつて変化があるだろうということは、……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 衆議院本会議 第3号(1953/12/24、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいま議題となりました奄美群島に関する日米間の協定締結につき承認を求めるの件につきまして御説明いたします。  南西諸島の島々は歴史的にも経済的にもわが日本本土とは切つても切れない密接なる関係があり、現地の住民や出身者の日本復帰を望む声はきわめて熾烈なものがありましたので、政府といたしましても、平和条約の発効以来、種々米国側と折衝を行つて参りました。そして、過渡的には、これら諸島の住民の生活をできるだけ内地住民の生活と同様にするため、行政、経済、文化等の面において各種の施策を行い、これを漸次拡大して参りましたが、これと並行して、根本的解決についても交渉を行つて来たので……

第19回国会 衆議院本会議 第5号(1954/01/27、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近の国際情勢と、これに関連して政府の外交方針について申し上げます。  国際間の情勢を見まするに、昨年春から始まつたソ連の平和攻勢が依然として現在までも続いておる点に従来と異なつた特徴が見出されるのであります。これがため、一部には、右は単にスターリンの死に伴つて表面化した内部的の困難の調整や自由主義諸国間の結束の切りくずし等の目的以外に何らか平和を希求する意図もあるやに考えられております。しかしながら、自由圏諸国においてはいち早く軍備縮小の声も起つておるのに反し、共産国家側からは、しばしば平和的な言説が繰返えされているのみで、従来の厖大な軍備拡充の努力を軽減した証左は……

第19回国会 衆議院本会議 第6号(1954/01/28、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えを申し上げます。賠償問題を中心とする対アジア外交の方途いかんというような御質問でありますが、これは昨日かなり申し上げたわけでありますけれども、われわれの方でもずいぶん努力していることはもちろんでありますが、東南アジア諸国には、それぞれ国情によりまして、なかなかむずかしい点もあるようであります。従いまして、こちらだけでやつてもなかなかできない場合があることは御了承願いたいと思うのであります。しかしながら、東南アジアが最もわれわれとして重点を置くべきところであることはおつしやる通りでありますから、賠償問題のみならず、その他いろいろの方法で東南アジアとの外交を進めて行……

第19回国会 衆議院本会議 第7号(1954/01/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 教員の政治活動禁止というような問題は、池田・ロバートソン会談の中にはありません。また、そのような問題は、日米間の他のいずれの話合いにも出たことはありません。従いまして、この問題について外務大臣が文部大臣と協議すべき何ものもありません。
【次の発言】 外国から安い農産物を買つて来て、その差額で大砲などつくるんじやないかというお話でありますが、外国から輸入する農産物をできるだけ安くすることは、もちろんわれわれは当然いたしますが、その経理は全部食管特別会計で処理されておるのでありますから、お話のようなことはとうてい考えられないことであります。(拍手)

第19回国会 衆議院本会議 第8号(1954/01/30、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 賠償と対日債務についてお話がありましたが、これはいずれも日本として当然解決を要する問題であつて、いずれを重しとし、いずれを軽しとすべき性質のものではないのであります。  MSAにつきましては、これは日本の防衛力の漸増に伴つて必要な援助を求めるものでありまして、これが戦争の危険をもたらすものとは全然考えておりません。むしろ、わが国を侵略の危険から守らんとする措置であります。  なほ、外敵とは何ぞやというお話でありますが、しいて申しますれば、日本を侵略しようとするものがあれば、それが外敵となるわけでありますが、今どの国だと別に言つているわけではありません。

第19回国会 衆議院本会議 第10号(1954/02/16、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 米軍の射撃は警告する意味でありまして、警告によつて退去を求める意味でやつたのであります。しかしながら、警告射撃といえどもおもしろくないことでありますので、これはできるだけ避けるようにいたしたいと考えております。今後は、たとえば監視船による連絡とか、あるいは無線による連絡とか、その他飛行機を飛ばして連絡するとか、いろいろの方法をとるつもりで今やつております。現に監視船はすでに現地に参つているはずであります。  なお、元来この米軍は、日米安全保障条約に基きまして、日本の安全を守るために国内におるのでありまして、そのためには必要な訓練をし演習をすることは当然のことであります……

第19回国会 衆議院本会議 第18号(1954/03/11、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 去る三月八日、日米両国政府を代表いたしまして私とアリソン米国大使との間に署名を了するに至りました日米相互防衛援助協定、農産物の購入に関する協定、経済的措置に関する協定及び投資の保証に関する協定の批准または締結につき国会の承認を求める件に関し、提案の理由を申し述べます。  昨年六月アメリカ合衆国議会において成立いたしました相互安全保障法改正法によりまして、米国がすでに世界の三十箇国に近い国に対して供与している防衛援助がわが国にも供与され得ることとなつたのであります。当時の政府の考え方を申し述べますと、何分MSAはわが国にとりましてはまつたく新しい計画であるとともに、戦力……

第19回国会 衆議院本会議 第20号(1954/03/13、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたしますが、下川君は国際連合憲章に対する理解を欠いておられるように思うのであります。国際連合憲章によりますれば、国連加盟国といえども自動的に兵力提供の義務を負つておるのではないのでありまして、国連憲章第四十三条を見れば明らかであります通り、国連加盟国といえども、国連と特別の協定を結ぶにあらざれば兵力提供の義務を負わないのであります。現在かかる特別協定を結んでおる国は、一つもないのであります。いわんや、MSA協定のどこを見ましても――これは自衛力を増強するために必要な兵器、装備を援助しようという趣旨でありまして、海外派兵のごときことは全然含まれておりません。 ……

第19回国会 衆議院本会議 第29号(1954/03/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。  第一に、比島の残留日本人の討伐という報道につきましては、マニラにおりますわが方の公使からも同様の報告を受けておりまして、ただちに真相の調査を命じております。これらの人々が事実おることは間違いないと思いまするが、報道ほどに多数おるかどうか、これは疑問であります。また、残留者は、終戦当時の引揚げ命令の発出の前後におきまして、自己の意思によつて残つた者でありますし、また現在でも残留を希望しておる者が多いようであります。なお、これは必ずしも旧軍人とは限らずして、かつ男ばかりではないとも思われるのであります。残留者につきましては、各在外公館を通じましてそ……

第19回国会 衆議院本会議 第32号(1954/04/01、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいま採択されました御決議は、わが国として真に当然かつ痛切なるものがあると考えます。政府としましては、この決議のすみやかなる実現のため、あらゆる措置を講ずる決意であります。  御承知の通り、本問題は、国連を中心として、すでに数年間にわたり関係国の間に討議されて来た案件であり、もとより簡単に実現さるべきものとは考えられません。政府としましては、長期にわたるとも、忍耐と努力を尽して、あらゆる機会をとらえ、かつあらゆる国と連絡して、これが実現をはかりたき所存であります。(拍手)国会におかれても、政府の今後の措置に対して十分なる支持と鞭撻とを与えられんことを切望いたします。……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 衆議院本会議 第2号(1954/12/01、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 賠償問題についてのお尋ねでありますが、桑港条約の役務賠償の解釈についてはもちろん問題がありまするけれども、われわれは、東南アジア諸国との友好関係の樹立のために、できるだけこれをゆとりを持つて解釈いたして今回の協定に到達したのであります。また、今度の臨時国会は、その性質及び会期の点から申しまして、平和条約及び賠償協定等を御審議願うのは困難かと考えておりまして、各党の御了解を得て、通常国会の冒頭にこれを提出したいと思つております。  フイリピンとの賠償協定につきまして、大野・ガルシア覚書が成立しなかつたのはまことに遺憾でありまするが、これは、われわれの方の罪ではなくして、……

岡崎勝男[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院26期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 外務委員会 第3号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 休戦につきましてはいろいろ言われておりまして、あるいはできそうだと言い、あるいはできないと言う。いろいろな理由も述べられておりまして、これを一々どうだこうだ言つてもしかたがないと思いますが、私の勘だけで申しますれば、休戦はできそうであるということは、この前の予算委員会でも申したのであります。そこで休戦がかりに成立した場合に、中共貿易はどうなるかというお尋ねでありますが、中共貿易の制限は、われわれとしては国際連合の勧告に基いてやつておるのでありまして、休戦とは直接関係はないのであります。しかし休戦によりまして国際連合が中共を侵略者とみなすというようなことをやめて、制限勧告をしたの……

第16回国会 外務委員会 第5号(1953/06/20、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話でありますが、MSAにつきましては、たとえば相互安全保障法とか、あるいはアメリカがよその国と締結しました協定等は、材料はみなあるのであります。これは公表されたものでありますから、何も秘密はないし、またこれに対する解釈等も、大体研究は済んでおるわけであります。しかしそれは非常に幅の広いもので、各国の結んでおる協定もみな一様のものではないので、その国々によつて事情を異にしております。そこで日本に適用される場合に、その中のどの点が強調されるか、どの点が重要であるかということは、実際日本側で受けるという意思ができて、交渉する段階になつてみなければわからないわけであります。ところが実……

第16回国会 外務委員会 第6号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 たびたび言うようでありますが、MSAの交渉はまだいたしておりませんから、具体的にこうなるということは言えませんが、お話のように、一般的には、今までの援助がMSAに切りかわるであろうという予想は立つわけであります。それにつきましては、ただいま穗積委員のお話では、自衛ということはいけないような御口吻のようにも聞えましたが、われわれは自衛を強化することは一向さしつかえないと考えておりまして、私も演説の中で、これが日本の自衛のためになるならば、かつ経済面に寄与するならば、受けることが望ましいということを申しておるのであります。

第16回国会 外務委員会 第7号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 いわゆるMSA、相互安全保障法の問題につきましてはいろいろ国会でも質疑がありましたが、われわれも従来から相互安全保障法や、その他アメリカが各国と結びました協定等につきましてずつと研究をして参つたのでありますが、その結果まず根本的な観念を明らかにする必要があつて、大体はわかつておるような点もありますが、念のために日本がこれを受諾するかどうかを研究する資料としましては、アメリカ政府の公式の見解を求めることが必要であろうと考えるに至りました。そこでいろいろ研究の結果、一昨日アメリカ大使館に対しまして、口上書をもちましてアメリカ政府の公式の見解を明らかにされるように要請いたしました。そ……

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/06/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今朝経済局長が参りましていろいろ調査の結果を持つて参りましたが、私が見てどうも十分まだお答えになつていないように思いますので、さらに二、三の点を指示して研究させておりますので、この次の機会までお待ちを願いたい。
【次の発言】 まだ実はこの点についてのアメリカ側の、どういう意味でこういうものを書いたかという点は確かめておりませんので、いずれもしこれの援助を受けるときめて交渉に入る場合には、こういう点について十分確かめなければならぬと考えておりますが、一応これを見ての私の感想では、われわれの方は直接現在のことを申しておりまして、国内の治安と防衛というふうに言つたわけであります。アメ……

第16回国会 外務委員会 第9号(1953/07/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは法律的といいますか、憲法解釈の純然たる法理論と、実際問題と、二つあると思います。法理論からいいますれば、これはほとんどすべての憲法学者などの意見の一致するところですが、それは条約なり協定なり、要するに国際約束と称するものについては、調印と同時に効力を発生するものと、調印では効力を発生しないで、批准行為をした上で効力の発生するもの、この二つがあるわけですが、事前もしくは事後というのは、要するに憲法にいつておるのは条約の締結の事前もしくは事後というのであつて、調印の事前、事後とはいつておらないのであります。締結というのは、要するにその条約なり協定が、国家を拘束する時期をいつて……

第16回国会 外務委員会 第11号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 小麦協定の御審議中に恐縮でありますが、濠州関係の戦犯問題について緊急御報告をしたいと思いまして、お許しを願つたわけであります。  例のマヌス島の戦犯者については、釈放とか内地送還とかいうことについて、しばしば濠州政府に対して要望して参つたのでありますが、昨日の夕刻、大使館に対して濠州政府から、一定の条件で内地送還を認めることに決定したが、正式の話は在京濠州大使から日本政府にいたすことになつておるという報道が夜到着いたしました。同時に濠州の外務大臣及び陸軍大臣の共同声明が発表されたようでありまして、その趣旨は、濠州政府は日本が講和条約の条項により残余の刑期を忠実に巣鴨で服役させる……

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 保安隊、警備隊と思つております。
【次の発言】 これはイエス、ノーではちよつとお答えしにくいのですが、大体言えば、そうじやありません。
【次の発言】 お許しを得て少し長く申し上げますれば、協定はまだ交渉をこれからして固まるのですから、MSAの援助を受けることについて、どういう義務が具体的になるかというのは今後の問題であります。従つて、アメリカ側とその点についてまだ話を十分にやつておりません。今日では、言えないのであります。この間の御質問はアリソン大使の十五日に述べました文句についての、いわば理論闘争をやつたのであります。具体的に今度MSAを受けるについてどういう義務を日本が負う……

第16回国会 外務委員会 第17号(1953/07/21、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この点につきましては、アメリカに現在確かめましたところは、平和条約の規定に違反するようなことはしないということなのであります。しかしそれは解釈の問題で、今条約局長が御説明したように、平和条約の前に日本の所有権ではなくなつておるということであれば、平和条約には法律的には入つて来ないわけであります。これは国際法上の通念からどういうふうになるかという問題と、そしてそういうりくつはあるだろうが、日米関係の現状から見て、日本も必要なのだから、特別に考慮してもらいたいという要請と二つあるだろうと思います。いろいろ今その実情やらまた向う側の動機がどこにあるかということも確かめまして――向うで……

第16回国会 外務委員会 第19号(1953/07/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 政治的の理由というのは私よくわかりませんが、切りかえるか切りかえないかは、まだきめていないのだと了解しております。保安庁のことですから、私の責任じやありません。
【次の発言】 アメリカ側は自衛力の漸増ということを念願しておるけれども、その時期、態様等は日本政府がきめるものであつて、アメリカが干渉するものでないということを言つておりますから、直接侵略を当るべき義務というようなことが、協定の中に出て来ると私は想像しません。
【次の発言】 これは私の担当でありませんから、実は申し上げるのは適当でないと思いますが、私の了解するところでは、その点を保安庁でも研究しておると思います。

第16回国会 外務委員会 第20号(1953/07/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話の点はよく了解できるのですが、実はわれわれはやはりそういうような自由企業というか、自由競争といいますか、その方に賛成をいたしているのであります。従つてわれわれの方針なり政策なりにかわつたような条約をつくるということはわれわれの良心が許さない。ただその間において、できるだけお話のような場合もなきにしもあらずでありましようから、考慮は加えるのであります。しかし原則としてはもうできるだけ自由企業で行きたい、こういうつもりでいることは正直に申し上げまして私どもそうなのであります。ただこれは御承知で御説明もいりませんが、手放しでそういうことをするのは日本の経済の実情が許しませんから、……

第16回国会 外務委員会 第21号(1953/07/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 そういう方面も、ぜひ心がけたいと思つております。
【次の発言】 その方面になりますと、今別に政府のきまつた政策がありませんから、私個人の意見になりますが、ただいまの日本の情勢から見て、そこまでやることは行き過ぎであろうと思つて、私は反対なのであります。
【次の発言】 なかなか入らないのは事実でありますが、だめだというわけではないようであります。今までの例を見ましても、事情はずいぶん異なるかもしれませんが、イタリアなどもたしか二年ぐらいかかつたと思います。いろいろなやつかいな調査がたくさんあつたりしておるようでありますが、日本の方は、もちろんそれほどおそくならずに結論が出ると考え……

第16回国会 外務委員会 第22号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは本日の決議の趣旨もありますから、今までとはまた角度をかえて考える必要があると思います。院議は当然尊重しなけれどならぬ、こう考えております。そこで朝鮮の休戦はでき上りましたけれども、国連の決議はまだ取消されておらないわけであります。だから法律的にいえば、むろん従来の態度を変更すべき理由はないと私は考えておりますが、これは法律的な問題であつて、実際上は気分においてもだんだんかわつて来ると思います。これは政治会議の模様にもよりましようが、とにかく休戦ということは一つの大きな事実でありますから、だんだん考え方もかわつて来得るし、全体の気持も違つて来るだろうと考えております。そこで……

第16回国会 外務委員会 第23号(1953/07/30、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 昨日暑さのためでありますか、頭が少しぼんやりしたと見えまして、はなはだ舌足らずの説明をいたしまして御迷惑をかけたように考えます。そこで重ねて補足して説明をいたしますが、昨日の話はもつぱら前提のところは御了解と思いまして、むしろその実質的のことを申しましたために間違いが起つたように思います。要するに条約というものは憲法の第七十三条にあります通り、政府において締結をいたすものでありますから、修正もまた政府がいたすべきは当然であります。ただ国会においてはもちろんこの承認を求める際において、これを承認されるなり、あるいは否決されるなりの手段は御自由であることは申すまでもありませんが、同……

第16回国会 外務委員会 第25号(1953/08/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は私、改進党の御意見がどうであるかということについては、正確に把握しておるわけではないのであります。たとえば自衛軍というものは、内容はどういうもので、戦力に至るものであるかないか。それから戦力に至るものであつても、憲法九条にかかわらず持てるという御意見であるかどうか。そういうところは、改進党の中でも、人によりましては多少ずつ御意見が違うような点も見受けられておるのであります。御承知のように、そういう問題について具体的にお話し合いをいたしたことがないから、正確なことは言えないのであります。従つて吉田総理と芦田さんの考えておるところが同じであるかどうかということについては、実は正……

第16回国会 外務委員会 第29号(1953/09/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 きようは閣議が思つたより長くかかりまして、遅刻いたしました。そこで、ただいま委員長からのお話がありますので、できるだけ簡単に申し上げます。  MSAの交渉経過につきましては、この前八月六日に本院の本会議で報告をいたしましたが、その後約一箇月足らずの間でありますから、会談は四回開いたにとどまつております。但し、その間におきましてもいろいろ非公式な意見の交換等は行つて来ております。またその間に、アメリカ側の首席の委員が転任のために交代いたしましたので、こんなようなこともあつて、まだ非常に進捗しているというところには行つておりません。しかし、たとえば例をとつて申しますと、将来援助を受……

第16回国会 外務委員会 第30号(1953/09/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの交渉は、この前本月の四日に御報告したわけであります。その後は九日に一度、十六日にもう一度というふうに大体定期的に開いております。いろいろ今おつしやつたように防衛計画ができないからというようなうわさも立つておりますが、私どもの考え方としては、たとえばおかしいかもしれませんが、援助というものが来るその土管をつくらなければ、流れて来ないのであるから、今その土管をつくつているようなわけで、これがなかなか大事なものでありまして、(「土管とは何ぞや」と呼ぶ者あり)つまり憲法には違反しない範囲で流れる土管でなければならぬでしようし、また経済的な問題はどういうふうに考えるとか、いろいろ……

第16回国会 外務委員会 第31号(1953/10/19、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今回の旅行は三国ともに国交がまだ正常に回復しておりませんので、国交回復、それに続いてのいろいろの輸出入の円滑化とか経済的の提携の問題とか、その土台をつくるために国交回復を促進したいと思いまして出かけたわけであります。従いまして、向うに行きましての話合いは、もつぱら条約の関係あるいはこれに伴う当然の賠償の問題ということになるのでありますけれども、その他にもずいぶん各般の話合いはいたしました。  これを国別に申しますと、フィリピンにおきましては、ただいまちようど選挙の最中でありましたので、いずれにいたしましても政府側との話合いは重要でありますが、同時に、野党であるナシヨナリスタ党の……

第16回国会 外務委員会 第32号(1953/10/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの問題につきましては、この前九月の初めに申し上げたのですが、その後も引続き協定文その他については交渉を続けておりまして、大体において意見は近づきつつありますが、いわゆる顧問団の性格とか、顧問団の任務、顧問団に要する費用等については、まだ双方の――こちらは大体意見がありますが、アメリカ側は政府に請訓しておるようで、まだ向うからの確答がありません。それから日本の経済とMSAとの関係について、いかにこれを表現するかということについても、まだ結論を得ておりません。その他多少一、二こまかい点ではありますが、大体においてはその方面の話合いはまとまりつつあるのであります。そこでそのうち……

第16回国会 決算委員会 第19号(1953/07/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この点につきましては、実は法律的には、はつきりいたしておりません。しかしながら、まずわれわれの承知しておるところでは、同様の状態はイタリアにもありましたし、ドイツにもあつたのであります。そこでそういう援助の関係については、正確には私は覚えておりませんが、イタリアとかドイツとか――ドイツなど特に六割ばかりを帳消しにして、残りの三割何分というものをたしか三十年間に支払うということにいたしておると思います。当時の状況を見ますと、終戦のときは私は終戦連絡中央事務局の長官をやつておりまして、直接司令部と交渉する立場にありましたけれども、もう実に内部は、はなはだしく混乱しておりまして、アメ……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第4号(1953/05/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは当時非常に議論になりまして、田中君も覚えておいでになることと思いますが、われわれとしては、日米安全保障条約の中に、両政府間に行政協定をとりきめるということになつておりますから、そこで国会の承認を得たものと解釈いたしまして、行政協定については承認を得なかつたのでございますが、しかしながら、行政協定に基いての防衛費は、日米安全保障条約に基く条約上の義務であると考えております。またこの費用は前にも計上しておりまして、それの月割にした事務的のものを計上したわけであります。
【次の発言】 条約の内容につきましては他日十分御審議を願う機会があると思います。しかしながら、今も申されたよ……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第5号(1953/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 主管大臣として申し上げます。本日私もそれを見ましたから、さつそく奥村次官に確かめましたところが、昨日各社の記者と会見をしたことは事実であるが、さようなことは申しておらないという報告であります。そこで奥村次官は、毎日新聞に対して取消しを申し出ておるはずであります。従つて、その記事は正確でないとお考えを願いたい。
【次の発言】 これは、休戦会談がだんだん進行して来まして、一方には、今総理の言われましたような、特需が減るであろうという心配も国内にいろいろありまして、われわれとしても、ただ特需にたよるという経済政策は好ましくないのは当然でありますが、今までのが急激に変化するということは……

第16回国会 水産委員会 第23号(1953/08/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 防衛水域の問題につきましては、かねてから非公式にいろいろ意見の交換をいたして参りました。いよいよ休戦ができることになりましたので、こちらから米国大使館を通じまして、国連司令官その他関係方面に申入れを行つております。しかしこの防衛水域なるものは、形はお話のように国際法でどういうカテゴリーに入るんだということは、なかなか言いにくいような部面もありまするけれども、しかし同時に、たとえば戦争状態のあつたときには、こういう事態は別に絶無というわけではないのでありまして、中国におきましても、日本の海軍によつてある程度の海域の制限の行われたこともありますし、また日本国内でも軍港付近におきまし……

第16回国会 水産委員会 第26号(1953/09/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 公海の自由ということは、お説のごとく、われわれもこれは強く主張しております。問題を早く解決するがために、この原則を曲げるわけには行かないと考えております。しかしながらもし韓国の言うがごとく、その李承晩ラインというものを引いた本来の目的が、漁族の保護ということであるならば、これは調査しなければわかりませんけれども、実際に継続して漁獲ができない程度に魚が減るということであるならば、これは適当な方法をお互いに講ずるということはさしつかえないと思います。しかしそれにしても海洋の自由、公海の自由ということの原則は、早く解決するがために曲げるというわけには、私は行かないと思う。そこでこの解……

第16回国会 水産委員会 第27号(1953/09/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは昨日も申し上げました通り、政府としては李承晩ラインと称するものは認めるわけに参らないのでありまして、その点はあらゆる機会に明らかにいたしております。
【次の発言】 昨年一月以来しばしば公文をもつて、かかるものは承認できないということを申しておりますし、また日韓会談が行われた際におきましても、同様の趣旨を明らかにいたしておるのであります。
【次の発言】 日韓漁業会談というのは、どれをさされるのか知りませんが、七月までやつておりましたのは、日韓会談で漁業問題も含めたいろいろな問題をやつております。これは夏休みの関係もありまして、韓国側の休戦によるいろいろな必要もありましたので……

第16回国会 水産委員会 第28号(1953/10/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまの吉武君のお話は、まことに私もごもつともに伺いました。元来この公海の自由ということは、国際法の原則であるのみならず、初めの欧州のいくさが始まりましたときに、アメリカが提唱していち早く大西洋宣言というのを出しました。その中に公海自由の原則ということがうたつてあるのであります。これは非常に重要な原則でありますので、私といたしましては、この公海自由の原則をいささかなりとも曲げるわけにはいかないと考えております。しかしながらそれとただいま不法に向うに捕われておる人たち、あるいは船の問題は、これは同じ原則で、ただつつぱつているだけでは解決ができませんので、漁業をこれからやる、この……

第16回国会 予算委員会 第2号(1953/05/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 昨日の会見は儀礼的なものでありまして、御承知のように信任状奉呈の前には外務大臣のところに会いに来まして、信任状奉呈に対するあつせんを求めるのであります。必ずいずれの大使にしても公式にやつて来るのであります。そのときは今までの慣例上ビジネスの話はしないのが普通であります。昨日もMSAの話はいたしておりません。
【次の発言】 私の見るところでは、まだそういうことはないようでありますが、これは元来必ずしも予算が発足する時までにつくり上げておらないようであります。その後においても話合いがつき次第新しく協定等をつくるようになつておるようでありまして、いずれ何らかの話はあるであろうと思いま……

第16回国会 予算委員会 第3号(1953/05/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 日韓会談はただいま現に続けております。そうしてこの方針としては、双方で今までのようにあまり理論にこだわらず、実際的に解決しようという了解のもとに、漁業の問題も話をしておりますし、財産権等の問題についても話を実際的にいたしております。まだ最終的なところまでは来ておりませんけれども、過去二週間余りかなり進展をいたしております。漁業問題ももちろんその中に含まれております。
【次の発言】 在米大使館からMSA等に関する報告は随時来ております。黒田君の言われるのはそのどれに当るかはわかりませんが、しかし現在私の承知するところでは、その報告なるものは、米国の新聞に発表されたものを取集めて報……

第16回国会 予算委員会 第4号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お答えを申し上げます。お説の通りに、アジア地区におきまして、われわれは商売をするのが一番便利であると同時に、非常に利益が多いのであります。そこでそういう方面を促進することが今の貿易を振興して行き、同時に国内の経済を発表して行くのに一番役立つと思います。ただお説の通りに、昔と違いまして、まだ戦後の賠償問題が片づいていない国が東南アジア方面にありますので、それが一つの貿易に対するがんをなしております。しかしできるだけ努力をしまして、早く解決せんとしておりますが、何分相手があることでありまして、これが十分なる促進ができておりません。しかし通産省としまして考えますことは、お説のように、……

第16回国会 予算委員会 第7号(1953/06/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話の点は、私もその通りだと考えております。ただ日本は領土が狭いのに人口が多い、何かはけ口を求めてやらなければならぬということは、各国ともに一応言うのでありますが、さてそれでは自分のところに引受けようという国は非常に少いのであります。今度国会にも法案を出しておりまするが、今まで移民関係の事項を処理するところがなかつたのでありますけれども、今度法案が承認されれば外務省内に海外移住局というのを設けまして、これで専門的に研究したい、またそれに付随しまして、民間有識者を集めた何かの形の委員会のようなものをつくりまして、そこで知識を集めてやりたい、元来移民というとブラジルとか、アルゼンチ……

第16回国会 予算委員会 第8号(1953/06/23、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まだ受ける受けないの交渉をいたしておりませんから、受けた場合にどうなるかということについては、的確なことはもちろん申せないのでありますが、アメリカの法律によりますと、協定を結ぶことが必要であるように思われます。
【次の発言】 これもまた今のところは想像以上に出ないのでありますが、おそらくその協定というものは、条約の一種になるものと考えております。
【次の発言】 政府としては、憲法その他の法規に違反するような行為はいたすつもりはありません。
【次の発言】 条約は尊重しなければならないのは当然でありますけれども、同時に条約を国内的に執行する場合に、必要があればこれを法律なりその他の……

第16回国会 予算委員会 第9号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカで、たとえば高関税政策を主張する人々がおることは事実でありますが、絹スカーフの価格の例にごらんになるように、必ずしも政府はこれに同調いたしておらないわけであります。またアメリカの一般的な政策が、貿易の拡大ということになつておることは、たとえばアイゼンハウアー大統領のメッセージの中にも明らかな通りでありまして、もちろん議会との関係で援助費等の多少の削減はありましても、しかも非常に多くの援助費を出しておる国は世界にアメリカ一つしかないのであつて、この努力はわれわれとしても非常に多としなけれけなら広ことたと私は考えております。お話のような点は、結局意見の相違になると思いますけ……

第16回国会 予算委員会 第10号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 先日川崎君の質問に関連しまして、櫻内君からの動議がありました。要するに政府はまだ交渉を開始していないというのに、アメリカの国会における証言においては交渉を開始しておるように伝えられておる。その間の事情をはつきりと説明してほしいということでありました。さつそく米国政府の方に連絡をいたしました結果、昨日国務省から訂正の言明があつたわけでありまして、昨日報道が入つておりました。昨日は委員会の議事の都合で、委員長の方で発言を認められませんでしたので、本日はあらためて申し上げます。実はそうなりますと、きのうの夕刊にもうすでに出ておりますから、少しむだなようなことになつているのでありますが……

第16回国会 予算委員会 第11号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 例のMSAの問題につきましては、いろいろわれわれの方にも疑問の点もありまするし、根本的な点をはつきりする必要があると思いまして、一昨日アメリカ大使館を通じて、公文をもつて、四つの点につきましても、アメリカ政府の公式の意見を問い合せました。それに対する回答が本日午前八時に接到いたしました。ただいまそのこちらの問合せの書簡と先方の回答の訳文とを印刷中でありまして、もう十五分ぐらいたてばでき上つて、お手元に配られると考えております。そこでとりあえず私からその問題点につきまして御説明を申しまして、あとで資料が参りましてから御研究を願いたいと思います。  日本側からの問合せ事項は四点であ……

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま御指摘の、個別的もしくは集団的の自衛云々という言葉は、平和条約の第五条の(C)に明確に記載してあるその規定と一字一句違わない言葉であります。従つて平和条約でこれが日本の固有の権利であると認められておるものをさらに引用しも、これは何ら憲法に違反すべきものてではないと私は信じております。なおさらに具体的に考えますれば、今おつしやるように、かりに万一集団的の自衛措置に入るのには、憲法違反の疑いがあるということにしても、その前には「自発的」という字がありまして、日本が自発的にこれに入るか入らないかきめるのでありますから、政府の決定に基くものであつて、そこに書いてあるから、それで……

第16回国会 予算委員会 第14号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 各国の例を見ますと、そういうものをつくつておるところもあるようであります。あれは元来有償のものと無償のものとあつて、またその中にも見返り資金勘定のようなものもあるようであります。これは話してみないとわかりませんが、日本の場合はそういう必要はないであろうし、またそういう必要のないことをわれわれは考えております。
【次の発言】 これも実は正確に申すと、交渉してみたあとでないときまりませんが、贈与という形になるものとわれわれは期待しおります。但しあのアメリカの法律にも書いてありますが、将来もしそれらの武器等が、当判の目的を果すに必要がなくなつた場合、いらなくなつた場合、こういうときに……

第16回国会 予算委員会 第15号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私もMSAのみならず、アメリカが北大西洋条約その他ヨーロツパのいろいろの施策におきまして、とかく内政干渉めいたことになりがちだという批判のことは、直偽は別としましていろいろの論評も見ておりまして、また最近においてたとえばインドネシアがMSAは受けたくない、TCAなら受けたい、国連の技術援助なら受けたい、こういうような意見を述べておる実情も調べております。われわれとしてはお話のように実情ともに独立国たるようにすることは、まつたく同感であります。この意味では北さんのお話もありますが、お話をまたずとも私どもできるだけ努力するつもりでおります。但し一方におきましては、もう御承知のように……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お答え申し上げます。私の言葉が足りませんで遺憾でございますが、ただいま私の考えておりますのは、特需によりまして日本の国力以上の生活水準になつているとは、私はおぼろげながら考える次第でございます。それを特需は漸減して行くだろう、こういうことを目標に置きまして、特需がなくなつても、国民生活のただいまの水準が切下げられずにやつて行ける、こういうような経済上の観点から五年くらいの先の見通しを考えておりまして、五年以内に軍備をするとか、防衛をどうするとかいうことにはまた触れておりません次第であります。
【次の発言】 私は自衛力というものは非常に幅の広いものでありまして、その中には戦力に至……

第16回国会 予算委員会 第17号(1953/07/07、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 政府は新木大使を通じて交渉したとは申しておりません。私どもはアメリカの大使館を通じて話を推進いたしております。
【次の発言】 事が慎重でありますから、昨日は十分調査してお答えすると申し上げました。
【次の発言】 新木大使の方に通知が出ていることは私も調べて知つている。しかしながら、交渉の結果が現われないので、今度は大使館を通じてこちらで交渉しているのであります。
【次の発言】 ワシントンで要領を得なければこちらでやる以外に方法はない。われわれとしても最善の手は尽しています。
【次の発言】 交渉というものは私がやるに限つておりません。経済担当の局長もおれば課長もおるのであります。……

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま御指摘のは一般的の規定でありまして、一般的にはどこの国でも原則として軍隊を持つております。従いましてこれに基いていろいろの計画も必要な場合があると思います。日本の場合は一種の例外的な特別の場合でありますから、もちろん交渉してみなければ結果はわかりませんけれども、現状においては、私どもはそういう計画を立つべき状況になつていないと考えておりますから、この実情がわかれば、この問題は別に必要がないのじやないか、こうただいまのところは考えております。
【次の発言】 私はバツシンという人とは何べんも会つていますが、これは常に宴会等の席上であつて、用向きのためにはバツシン氏と会つたこ……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話のように昨日午前中に、濠州大使から私のもとに正式に、濠州における戦争犯罪者を日本に送還することについて申入れがあつたのであります。政府としては喜んでその条件を受諾して、マヌス島からの同胞を迎えようとしておりますが、濠州政府もそのとき声明を出しまして、もうすでにソ連を除いてはすべての国が、抑留者等を日本に帰らせておる。今残るのはソ連だけだ、こういうようなことを言つておりましたが、その通りでありまして、今お話のようにソ連側では、タスの発表等で数を言つておりますが、千四百八十七名とか、あるいは中国人民に対する犯罪のかどで、中共に引渡さるべきものが九百七十一名というようなことを言つ……

第16回国会 予算委員会 第20号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の申したことはおつしやる通り、たとえば関税障壁を無理につくつて、国内の産業を興そうという意味じやありませんで、外国貿易に関する限りは輸入も自由にしますけれども、国内の産業助長策を講じて、できるだけ重要産業について自給度を高めて行く、その結果自然に輸入の必要がなくなつてしまうものは、これはいたし方ないのであります。ただそれに対して関税障壁を設けるとか、その他の方法を講ずることさえしなければ私はいいだろうと思つております。そでただ問題になりますのは、極端な、る奢侈品でありまして、これは今の日小の経済からいえば、むしろ必要の程度は非常に少いものと私は考えております。通産大臣もこれは……

第16回国会 予算委員会 第21号(1953/07/11、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側からは非公式にずつと前から、これは占領中からと記憶しておりますが、ガリオア、イロアその他報奨物資とか、払下げ物資とかいろいろありますが、こういうものについて正確にどれが一体債務であるか、どれが債務でないかということを確定したいという希望がありましたが、われわれの方はまだ書類等の整備も十分できておらないので、その交渉をはつきりいたすところまでは行つておりません。今度の問題につきましてはマーケットの声明というものが、御承知の通りありますので、われわれとしては少くとも形からいつても違う。債権であるから、われわれの希望としては、これはこれで別個に考えたい、こういう話合いを続け……

第16回国会 予算委員会 第23号(1953/07/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は今度の問題は、ほんとうの真相というものはおそらくどこでも把握できていないだろうと思います。大体において今までの情勢から判断して、こうであろう、ああであろうということにすぎないのでありますが、しかし結論的に言えば、これは一種の権力闘争であつたことは間違いないわけであります。その結果において、ベリヤ氏は今まで緩和政策を主張して来たから、あの人がいなくなつて今度はまた強硬政策に出るであろうとか、朝鮮の問題も変化して来るのではないかというような、いろいろな説があるわけでありますが、私どもが研究しました結果は、ソ連が持ち出しました平和攻勢と称する政策は、新しい政権になつてマレンコフ氏……

第16回国会 予算委員会 第24号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側としては、日本に断りなしに撤退するわけには行かないのでありまして、政府と政府との話合いで、なるべく漸を追つて今のアメリカ軍を少くして行こうという希望がありますことは知つておりますが、政府の間の話合いがつかない間は、できないわけであります。政府としては、ただいまのところ、まだはつきりした見通し等ができておりませんので、いましばらくは、これに対する態度ははつきりできないだろう、こう考えております。

第16回国会 予算委員会 第26号(1953/07/30、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今参議院と衆議院の速記に基いてのお尋ねでありますが、参議院のときは、多分速記に載つていると思いますが、私は、理論的に申せば、ということを断つておるのでありまして、その前にお聞きになつたときには、現在の保安隊の現状について、その任務等を申し上げたのでありますが、佐多君の御質問につきましては、私の考えでは、戦力を保持しない限りは憲法の違反にならない、従つて、理論としては、保養隊が直接侵略に当つても、戦力に至らざるものを保持している限りは、憲法違反ではない、こういうお答えをいたしたのであります。なお衆議院における須磨君の答弁につきましては、これは前提に須磨君の御質問があるのであります……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 外務委員会 第1号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました日本国における国際連合の軍隊に対する刑事裁判権の行使に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  政府は、国連軍のわが国における地位を規定する協定を締結するため、昨年七月関係国政府と交渉を開始し、爾来極力折衝を続けて参りましたが、刑事裁判権問題及び若干の財政経済問題等について双方の主張対立のため、今日まで妥結を見るに至らなかつたのであります。  幸いNATO協定が本年八月二十三日に発効し、それに伴つて日米行政協定の刑事裁判権条項がNATO方式に改訂されましたので、右改訂実現後ただちに国連軍協定の刑事裁判権条項の問……

第17回国会 外務委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは難関といいましても、安保理事会でも、これは総会でもおそらくそうなると思いますが、大多数は賛成なのであつて、ソ連の拒否権だけが問題なのであります。従いまして、難関といつたつて、ソ連の拒否権なのであります。ソ連の考え方というものはずつと一貫しておりますが、これをたとえば中共との取引に使うというようなうわさもありますけれども、まだこれはきまつておりません。われわれとしては、やはりこれは国際輿論を動かして行くよりほかしかたがないと思つております。突破するといつても、ソ連の拒否権をどうやつて突破するかという問題になるので、これはしばらく時間がかかるたろうと私は思つております。

第17回国会 外務委員会 第5号(1953/11/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私も自分の国は自分で守るのがあたりまえだということは、しばしば言つておるのですが、しかしたとい保安庁法を改正いたしましても、あるいは防衛計画がそのうちできましようが、これが確定いたしましても、日米安全保障条約に基くアメリカの駐留軍は、一時に撤退するものではないと思います。従いまして理論的に申しますと、だんだん減つて日本の方がふえて来るということになりましようが、やはり完全なる国防を日本の  一手で引受けてやれるのだというところには行つておらないから、漸減をして行くのであつて、終局的に全部アメリカの軍隊がなくなつてしまうというときを仮定しますと、そのときの状況がどうなるか、たとえ……

第17回国会 法務委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 国際連合軍の日本に滞在しておりまする根拠は、サンフランシスコ条約と同時に交換されましたいわゆる吉田アチソシ交換公文があります。これは形は交換公文でありまするが、政府としては条約の一種であると認めまして、国会に提出してその承認を求めたのであります。これは平和条約、安保条約とともに国会の多数によつて承認されましたので、これに基いて国連軍に日本滞在の便宜を供与しております。  それから国連軍と称するものはどういう種類のものであるか、これにつきましては、国際連合の総会の勧告に基きまして韓国側に軍隊を派遣しておる、これらの国々に所属する韓国側に派遣された軍隊、これをもつて国連軍と日本側は……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 代表部の問題につきましては、昨年四月の終りに条約が批准できましたときに、韓国の代表部を日本に置くかわりに、日本の代表部も韓国に置くという原則において、こちらも向うも認めまして、韓国の代表部を日本に置くことにいたしたのでございます。従いまして、日本の代表部が当然向うに行くわけでありましたが、当時あそこは戦争の最中でありまして、また避難民が多かつたり、治安が十分でなかつたりするので、しばらく猶予をしてもらいたいという話でありましたので、これはもつともだと考えまして、その後そのままにしておつたのでありますが、今度韓国に捕えられました漁夫等の保護にも必要でありますので、あらためて申し出……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 交渉はその後も行つております。しかしながら先方にもガリオアその他の問題がありまして、まだ結論には至つておりません。
【次の発言】 外務省は経済局が主となりまして、局長の交渉をする場合もあり、課長の話合いをすることもある。先方は経済担当官が主となつておつて、それも一人ではありません、数人おりますが、いろいろ話合いはいたしております。
【次の発言】 その報告は、ただいま申しました通り、これは、時間的に申しますと、今おつしやる対米債権と称するものと、ガリオアその他の援助資金との関係は錯綜いたしております。先方でもガリオア等の話合いをし、債務であるか、債務でないかもはつきり確定をいたし……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 条約関係のない南方諸国と早く条約を結んで正式な友好関係に入りたい。それとよく南方の事情を調査したい、そういうことで行つたわけでございます。
【次の発言】 いろいろの点でよくなつた点があると思いますが、それは相手国との関係もありますから、漸次事実になつて現われて来ると思います。そのときに御了承願いたいと思いますが、たとえば沈船引揚げ協定はその後間もなくフイリピンとの間に締結されました。またインドシナとは沈船引揚げ協定をやつている最中であります。それからインドネシアからもただいま使節団が来ていることは御承知の通りであります。漸次具体化して来ると思います。


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 外務委員会 第3号(1953/12/07、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まず福田君のお話に対しまして、私もそれは非常にけつこうだと思います。御趣旨に沿いましてできるだけ努力をすることにいたしたいと思います。  片方今のお話ですが、私国民政府の立法院のやつたことについてここで批判をすることを避けたいと思います。現実は今まで政務次官が御説明しておりましたように、今までと同様の速度をもちまして、同様の理解ある基礎のもとに立つて、アメリカ側と奄美大島の返還について話を進めておりまして、おそらく年内には完全にこれが実行できる、こう考えておりますから、この事態で一切のことを御判断願いたいと思います。
【次の発言】 これは方々でいろいろな意見があるだろうと思いま……

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはまだ今のところそうなつておりませんから、今すぐにはわかりません。また今後なつても、日本がこれを届出をしたり何かする問題ではなくて、日本の持つておるものを外国がどう見るかということになりますから、ただいまのところ、外国がどう考えるかということについては、私にはまだわかりません。しかし常識をもつてすれば、あるいはそういうものは、国内的には保安隊であり、あるいは海上警備隊であつても、外国ではそれを国際法上軍艦と認めるかもしれません。これは将来のことでありますからわかりません。
【次の発言】 ただいまのところ政府の考えでは、日本の国内法に基きまして行いますから、これらはそういうも……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 そういうことはまだ話が出ておりませんし、それは外務省で適当に処置いたします。
【次の発言】 日本の国策はいろいろありますが、お話のような点については、防衛力の漸増ということについてはもうはつきりした政策を打出して、これを在外公館にも知らしてあります。御心配のようなことはちつともありません。
【次の発言】 これはいろいろうわさされておりますが、第一相手国が三百億ドルとか、そういう要求をしておるという事実はないのです。それはおそらく戦争被害として計上された額が、たとえば八十億であるとか、あるいは百億であるとかいうものを合算されたものと思うのでありますが、戦争被害の額と賠償額とはおの……

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中村君がどういうところからそういう印象を得られたか私は知りませんが、そのようなことは全然ありません。私の旅行は新聞にも大分前に、八月ごろに出ておりました。前から国交回復をしてない東南アジアの国にはぜひとも行つて、意見の交換をして、どうやつたら国交が早く回復できるか、これはぜひ自分で行つて調べてみたいと思つておつたのでありますが、機会ができましたので、短時間ではありましたが行つて来たようなわけであります。
【次の発言】 私も行く前には、その点はいろいろ心勢をいたしましたから、十分先方とも打合せをいたしました。元来フィリピンにおいては、賠償に関する十九人委員会というものがありますが……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私は、言い方が間違つておつたかもしれません。これは速記録を見なければわかりませんが、私の言わんとするところは逆でありまして、国内的には、なるほど軍隊としてなければ軍隊の取扱いはいたしませんし、またフリゲート艦等でも、軍艦という取扱いはしていないかもしれません。しかしながら、たとえばゲリラ部隊であつても、制服を着て一定の指揮者のもとにあるものは、これは国際法規に見ますと、捕虜になつたような場合には、やはり捕虜として取扱われるのでありまして、正規軍と同じような取扱いを受けるのが国際慣習であります。従いまして、国際法的に見れば、保安隊その他が交戦をいたしました場合には、軍隊と同様な取……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1954/03/16、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この間の御決議の趣旨は政府に善処を要望されたものと考えております。  そこで、われわれとしても、まだ残つておる同胞の引揚げということについては人一倍関心を持つておるつもりであります。ただ、これは、前にやりましたような集団的の引揚げでなくして、個々の人間の希望に基いて帰還を認めるという趣旨のように聞いておるのであります。そこで、従来から中共側では、政策的に、日本との間にいろいろの交通を盛んにしまして、これによつて何らかの政治的な目的を達するように努力しておるようなことが推測されがちなのでありまして、われわれといたしましては、国内の状況等にも顧みて、できるだけそういうことのないよう……

第19回国会 外務委員会 第1号(1953/12/11、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 日韓問題については、アメリカ政府も両方の国に対して特別の条約関係にも立つておりますから、いろいろ心配をしておられるようでありますので、われわれも、日本側の考え方、日本側の立場というものは十分アメリカに説明をしておるわけであります。アメリカ政府としては、調停とか仲介とかいうようなむずかしいことではなくして、非公式に両方の関係当局と会つて、できるだけ円満に解決するように慫慂しているというのが実際の段階でございます。その結果、オブザーヴアーを出すようになるかならないかはまだはつきりきまつておりません。というのは、会談再開ということもまだ実は今のところきまつておるわけではないのでありま……

第19回国会 外務委員会 第3号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 時期のことはまたいろいろ言いますと、違うじやないかといつてしかられるかもしれぬと思うのですが、大体二月半ばごろということで進めております。それから協定の内容につきましては、MSAのいわゆる本協定といいますか、これはもちろんありますが、ほかに五百五十条の小麦、農産物――小麦と限りませんが、農産物の買入れ、それからその中の贈与になる分約五分の一、これをどういうふうに使うか、経済的に役に立つように使おうというその協定もできるだろうと思います。それから投資保証の問題も、これは全然別個でございますけれども、関連してできるかもしれませんが、これは時期は一緒でないかもしれません。大体そんなつ……

第19回国会 外務委員会 第4号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 いわゆるMSA交渉に関するその後の経過の大要を御報告いたします。  まずMSAの本協定に関しましては、概括的に言いますと、各国との協定に見られるようないわばMSA協定の標準規定と申しますか、これを中心といたしまして、これにわが国の実情に沿うような諸点を織り込んだものが協定の本文になるわけであります。  協定本文は、大体において十二箇条ないし十四箇条くらいでまとまるものと考えておりますが、まだ条文の整理を行つておりませんし、どういう項目が第何条になるかということについては決定しておりません。ただ協定文に入るようなおもなる項目を申しますと、第一には援助供与の規定であります。第二は援……

第19回国会 外務委員会 第8号(1954/02/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 奄美大島の際、御承知のように、先方で国務長官が同様の趣旨のことを言つております。アメリカ側としては、奄美大島は返すけれども、それじやすぐにほかの島も返せと言われても、今すぐにはできない事情であるという意味で、初めの文書の中にもそういう趣旨を織り込もうという意思だつたのでありますが、そうすると何か日本側から見ると、これはいつまでも返らないのだという印象を与えるおそれもあるので、取除いたわけであります。これはアメリカ側もよくわかつて取除きましたが、同時に、それじやすぐにあとからからほかの島もということには、今の国際情勢ではならないのだからということで、国務長官の方の一方的な声明が出……

第19回国会 外務委員会 第10号(1954/02/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 在日米軍にかわつた場合に、大体それは戦力になるであろうということは、保安庁長官も答えられたのですが、その点についてはまだ多少はつきりしない問題が残つていると思います。というのは、一体安全保障条約がなくなつて日本のほんとうの独力でこれを守る状態の場合と、それから安全保障条約はあるけれども国内にはアメリカの軍隊がいなくなるという場合もあり得ると思うのです。要するに、沖繩方面の問題もありますし、安全保障条約には日本及びその周辺というような字も使つてあるところもありまして、国内に米軍がいないということすなわち安全保障条約が廃棄されるのであると言えない場合もあり得るかと思います。そういう……

第19回国会 外務委員会 第15号(1954/03/12、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました日米相互防衛援助協定その他の協定に関しましては、昨日本会議におきまして提案理由を委細申し述べたのでありますが、ここにさらに要点を大要御説明いたしたいと思います。  政府は、昨年六月米国議会において成立いたしました相互安全保障法の改正法によりまして、すでに西欧その他多数の国々に供与されて来た防衛援助が、わが国にも供与され得ることになつたことを承知いたしましたが、この米国の援助を受ける方針を決定する前に、戦力の保持を禁ずるわが憲法との関係において、また再建途上にあるわが国経済力との関係において十分米国政府の意向を確かめておくことが適当と考えましたので、これら……

第19回国会 外務委員会 第16号(1954/03/13、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは一部にはむしろ政府のやり方を攻撃するために、初め経済的な援助を非常に強く言つて、あとでそれはたいじやないかというふうに持つて来た傾きがあるのであります。私どもの方は、何べんも前から申している通り、これは元来間接的に経済に寄与するというのであつて、間接には日本の経済に寄与する。経済援助ということを言つておらないのでありまして、経済に寄与するものである、こういうことを何べんも言つている。経済に寄与するというのと、経済援助というのは、言葉からいえば同じようでありますが、経済援助と申しますと、一定の定義があつて、MSAの法律の中にも書いてあるのでありますから、これと一緒にならない……

第19回国会 外務委員会 第17号(1954/03/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 おそらく今の法制局側の御答弁は、交戦権に対する御質問だから交戦権に関する解釈を申し上げたのでしようが、それはつまり交戦権がなければ人を撃退したり人を傷つけたりすることは全然できないのだという仮定に立つておりはしないのだと私は思います。つまり日本の独立国としての自衛の権利というものはもちろんある。領土を侵すものがあれば、これをできるだけ平和的に話合いをして、ひつ込ませることは当然でありましょうけれども、向うが言うことを聞いて来なければ、交戦権を使用する、使用しないの有無に関係せずに、国土を防衛するために、自衛の措置を行うことが当然であることは、個人としても、乱暴な者が来ればこれを……

第19回国会 外務委員会 第18号(1954/03/16、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の申すのは、仮想敵国というある国を目ざしてそれから侵略を受けたときに対抗する程度の武力を今たくわえようとしておるのじやないということを申し上げたのであります。要するに今の保安隊の増強計画等は、そういうようなある国を目ざして、この国なら攻めて来てもわれわれの方で守れるという程度のものは、まだそこの域に達してないということを申し上げたのであります。一般的に見て自由主義諸国から脅威を受けるということはあまり考えておりません。朝鮮等の事態から見まして、共産主義陣営からの攻撃ということが必ずしもないとは考えておりません。しかしそれはどの国からあるかというと、どの国ということを考えるとこ……

第19回国会 外務委員会 第19号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は昨日おそくまで合同の委員会がありましたものですから、私はアリソン大使に画会する時間がなかつたので、次官にかわりに面接をさせました。次官からの報告によりますと、アリソン大使は、とにかく今度のことについてはどちらに過失があるかというようなことは今後きまる問題であるけれども、いずれにしても漁船が被害をこうむつたことは事実なので、これに対しては深く同情の意を表して、アメリカとしてでき得ることは何でもいたすつもりであるから、たとえば医療の問題その他十分遠慮なく申し出てもらいたい。なお広島にある原爆被害調査団の方からもアメリカ人三人、日本人三人が昨日出発して東京に急行して来るのでこの方……

第19回国会 外務委員会 第20号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側の負うべき一番大きな義務は、やはり日本に対する物の形による、たとえば兵器であるとか、装備であるとかこういうものを援助いたしまして、日本の防衛力強化に資する、こういう点じやないかと考えております。日本側の負うべき義務につきましては、これに見合つてアメリカ側の不足するような物資を日本側で生産して供給するという点はありますが、これは実質的にはあまり大きなものじやないと思います。精神的な面で特に考えておりますのは、自由世界の防衛にも寄与しようという点でありまして、これが実質的にどの程度になりますか、日本の生産力等に関連がありますから、はつきりはわかりません。将来だんだん具体的……

第19回国会 外務委員会 第21号(1954/03/20、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 それはそうじやありません。自衛隊法等をつくりましたのは、日本の独自の見解からこれが必要であると思つてつくつたのであります。MSAにおける援助は、日本の政府のきめる防衛体制に見合つて、それが大きければ大きいだけ、小さければ小さいだけ、必要な限度においてくれるのでありまして、自衛隊をつくらなければ援助は求められないという性質のものではありません。
【次の発言】 どうもこれは戸叶さんのお言葉でありますが、牽強附会の言のように見えるのであります。第二条に書いてありますのは、「相互援助の原則に従い、」こういうのでありまして、アメリカは日本に対して兵器、装備その他の援助を行う、日本もアメリ……

第19回国会 外務委員会 第24号(1954/03/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカにおきましては、政府が議会人の言動をコントロールするなんということは、とうていできないことでありまして、そのためにいろいろ政府と違うような意見を議会人が述べていることもしばしばあるのであります。しかしながら、われわれはアメリカの政府――行政府を相手にいたしておりまして、アメリカの国内の調整等は行政府にまかせておるようなわけであります。行政府におきましての態度は、もうすでに御承知だと思いますが、今回のことにつきましては深甚なる考慮を払つておりまして、できるだけのことをいたそうといたしておるようであります。しかしながら、お話のようにこういう種類の発言がもし事実であるとします……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/03/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この問題につきましては、先般喜多君の御質問に対しても私からはつきり申し上げて、喜多君はそれで了承しましたというお話でありました。またこの八条の条文の解釈につきましては、そのときに条約局長から詳しく申し上げて、この解釈には一点の疑念もないと思いますが、さらに念のため調印式のあいさつに申したくらいでありまして、条理の上からいいましても、また政府のたび重なる声明から申しましても、何ら危険のないところと確信しております。この条文なりあるいは公式議事録等はすでに署名を了しまして、国会に提出をいたしておるのでありますので、この程度の政府の明確なる言明を御信用くださいまして、修正なしに新しく……

第19回国会 外務委員会 第28号(1954/03/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 池田・ロバートソン声明につきましては、政府はあとで、東京会談を行うということは追認をいたしております。従いまして追認をしておる事実から見ても、池田・ロバートソン会談がそのまま政府を拘束するものではなくして、これは特使でありますから、もちろん総理の代理としていろいろな事情を説明したものではありますけれども、その発表は両当事者、つまり池田・ロバートソン間でこういう意見にまとまつたということであつて、それがすぐ政府を拘束するものではないのでありまして、あとで追認したというのが実情であります。あとのことは、緒方国務大臣から申し上げた通りであります。

第19回国会 外務委員会 第33号(1954/04/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました万国農事協会に関する条約の失効に関する議定書につきまして提案理由を御説明いたします。  万国農事協会は、一一九〇五年六月七日にローマで作成されました万国農事協会に関する条約によつて設立された国際機関でありまして、農業関係の諸情報の収集、研究、刊行等の任務を行つて参りました。しかるに、戦後一九四五年十月十六日にFAO憲章、すなわち国際連合食糧農業機関憲章が作成され、国際連合の傘下の専門機関たるFAOが万国農事協会の任務を含む広汎な諸任務を遂行することとなりました。よつて、FAOの第一回総会は、万国農事協会を廃止してその任務及び資産をFAOに移転するための議……

第19回国会 外務委員会 第38号(1954/04/21、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まずこの協定文が外へ出ましたことにつきましては、われわれもこれは非常に思いがけないことであります。これはフイリピン政府が発表したものではありませんで、議会方面から出たようであります。というのは昨日議会において秘密の会合がありまして、そこでこの協定文について政府側から説明をされたようでありますが、それが議会方面から出たものと見られるのでありますけれども、これはお話のように国際間の普通のやり方からいうと、はなはだ違つておる点がありまして、まだどういう意図であるかはつきりわかりませんが、少くともフイリピン政府が出したものでないことは明白のようであります。今後こういう点についてはさらに……

第19回国会 外務委員会 第41号(1954/04/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とアメリカ合衆国との間の条約の批准について承認を求めるの件並びに遺産、相続及び贈与に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とアメリカ合衆国との間の条約の批准について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  日米両国間の経済上、文化上の関係は、戦後著しく密接となりましたが、昨年の秋、日米友好通商航海条約が発効いたしまして以来、日米両国人の交渉がいよいよしげくなり、両国の領域にわたる財産の所有または移転もますます多くなつて来ているのであります。さらに、わ……

第19回国会 外務委員会 第43号(1954/04/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ラウレル全権のエイドメモアールに対して、そのあとで共同コミユニケのようなものが発表されました。これは両全権の共同コミユニケで、この中で村田全権はこの一項、二項についてはすでに前述べた通りであるということを言つておりますが、その前に述べてあるというのは、要するに交渉の基礎になるものである。メモランダムはスターティング。ポイントでなくて、交渉の基礎になるものであるということと、それから不明の点があれば本会議で十分解明する用意がある、こういう二点を言つております。それを共同発表の中にも引用しております。先方ではスターティング・ポイント、こちらは交渉の基礎になるという立場をとつておりま……

第19回国会 外務委員会 第45号(1954/05/06、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ちよつと初めの点が質問がはつきりわからないのですが、債務になるという理由でございますか。
【次の発言】 政府側はもちろん債務と心得ております。(「その法的根拠」と呼ぶ者あり)法的の根拠というものは、国会で承認を受けたときに債務となるのでありますから、それまで債務と心得ておるわけです。それでいかなる額が適当であるかどうかということは、今後交渉してみないとわかりません。それで政府としても妥当だと考えますときは、これは債務と認めてさしつかえないかどうかということを国会に提出してその承認を受けるわけであります。承認を受けた場合にはそれが正式に債務になるわけであります。  それから、ドイ……

第19回国会 外務委員会 第50号(1954/05/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました、日本国に対する合衆国艦艇の貸与に関する協定の批准について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  政府は、本年三月、米国政府との間に相互防衛援助協定を締結いたしまして、わが国の防衛力の増強のために必要な援助の授受についてとりきめを行つた次第でありますが、この協定の締結交渉と並行して政府は、かねてから昭和一十九年度防備力増強計画に基いて、米国政府に対し駆逐艦以下十七隻の供与を要請いたしておりましたところ、最近米国政府は、まず駆逐艦二隻護衛駆逐艦三隻合計四隻の貸与を決定するに至りました。よつて、これらの艦艇の貸与に関する協定の締結方につ……

第19回国会 外務委員会 第51号(1954/05/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは条約局長の方からお答えいたします。
【次の発言】 アメリカ側は、日本の憲法はよく承知しております。憲法の範囲内においてやることは、これは相互寮全保障協定にも書いてある通りであります。憲法に違反するようなことはアメリカ側としても夢想だにいたしておりません。
【次の発言】 アームド・フオーセズというのは武器を持つた部隊であつて、その中には軍隊もありましようし、軍隊でないものもありましよう。ゲリラ部隊でもアームド・フォーセズ、武器を持つておるものはみなアームド・フオーセズです。
【次の発言】 第一、政府が国民をごまかして再電磁の方向に持つて行くなんというのは、とんでもないお考え……

第19回国会 外務委員会 第52号(1954/05/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私に関する限りは、まだ昨日と同じような考えを持つておりますが、お話の次第もありますし、まだ会期も若干ありますので、さらに十分検討はいたします。
【次の発言】 これはまだ先方とも相談しておりませんから、はつきりしたことは申し上げられませんが、万一そこに予定されたようなぐあいに行かなくて、時間的なずれがあるという場合には、あるいは特に秘密を要するものを一時取除くというような方法も講じられるのではないかと思います。
【次の発言】 運行に全然必要がないというわけではありますまいが、しかし実際の運行には私はそうさしつかえないのじやないかと思つております。

第19回国会 外務委員会 第53号(1954/05/21、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは衆参両院議運等におきまして、官房長官が主として各方面にわたつていろいろ考慮しておられるようであります。倉房長官の決定にまかしております。
【次の発言】 外務大魚として外交上の問題についてはもちろんお話のようでありますが、主として今のお話の国会その他国民に対して、どういうようなことをして行くかということについては、官房長官の決定にまかしておると思います。
【次の発言】 これはちようど新聞関係の諸君もおられますので、特に申し上げておきますが、どの新聞でありましたか、一億二千万ドルの借款を交渉に行くのだということが数日前に出たわけであります。それがもとになつてアメリカからそれに……

第19回国会 外務委員会 第54号(1954/05/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の記憶では、あの委員長の言つたことはたしかあのとき問い合せておりますから、テキストが来ていたのじやないかと思いますがはつきりしておりません。あとで係の方から御連絡いたします。
【次の発言】 私はテキストは読まなかつたような気もしますが、何か来たというような覚えの記憶があるのでます。
【次の発言】 今のは私の決議案の趣旨の説明の中の文句を引用されたのだと思いますが、そこにはお話のように「米国民の犠牲において」云々と書いてあります。その少しあとのところに「米国政府によつてわが国に供与された借款及び信用は、わが国にとつては債務ではありますが、わが国の経済の復興及び再建にまことに有効……

第19回国会 外務委員会 第58号(1954/09/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは今委員長が言われたように、政府の慶祝の意味の使節であります。費用は政府から出ます。予算はすでに可決されております。これは行政、立法の趣旨をもとるもののようにお話でありますが、こういう例はたくさんありまして、たとえば平和条約調印の際にも、改進党の苫米地氏は、日本政府の全権として首席全権の吉田総理のもとに出発されております。私どもは先例もあり、一向おかしくないものと思います。
【次の発言】 これは慶祝の使節であります。しかし慶祝使節をわざわざブラジルに出するいうのは、ブラジルと日本との関係が非常に密接であり、将来もこの方面を開拓する必要炉あるから出かけるわけであります。日取り……

第19回国会 外務委員会 第59号(1954/09/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私も駐留軍に働いておる人たちの心配をできるだけ除く必要はあると思うし、またかりに不幸にしてやめなければならぬ場合の跡始末は十分考慮しなければならぬと原則的には考えておりますが、これは私からとやかく言うべきものではなく、労働大臣等にその趣旨で具体案を十分考慮してもらうよりいたし方がない、かように思います。
【次の発言】 具体的の取扱いになりますと、私からこの際思いつきのことを申し上げるよりも、主管大臣に十分研究してもらわないと、的確なことは申し上げられません。
【次の発言】 今のところは単なる研究にとどまつておるのでありますが、将来どうなりますか、私は主管でありませんから、責任を……

第19回国会 決算委員会 第42号(1954/08/16、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ビルマ、タイ、いずれも日本が多量に米を買いつけていることについては、非常に好感を示しております。しばしばそういうことを当局の人々が漏らしております。また同時にそれに対応して日本としては各種の輸出品を出しておりますが、双方の間にはただいまのところは非常に良好な関係が結ばれておりますが、米を輸入しないということなつたらどうなるか。これはどうも仮定の問題で、具体的にやつてみなければわかりませんが、今ほど良好な関係が持続されないであろうということは予測されるわけであります。
【次の発言】 取調べた結果によりますと、先方からも米を二万トン程度売りたいということがありまして、農林省等に外務……

第19回国会 厚生委員会 第21号(1954/03/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 福龍丸の書類によりますればその通りであります。
【次の発言】 外務省はそういう点については専門家でありませんから、関係各方面で確認をしたものをそのまま受取つて、確かなものだと認める以外に方法はありません。
【次の発言】 それは今後の話合いによらなければはつきりいたしませんが、日本とアメリカとは安全保障条約締結等特殊の親善関係にありますから、特に片ひじを張つて賠償とか補償とか区別をつける必要もない場合が非常に多いだろうと考えておりますので、まだどつちにするかは決定しておりません。
【次の発言】 それは御意見の相違です。われわれはアメリカとの間に特殊の緊密な関係があり、しかもアメリ……

第19回国会 水産委員会 第4号(1953/12/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今吉武君のおつしやつたような事情は十分聞いておりまして、災難にあつた漁民に対しては非常に同情をしておるわけであります。ただ政府部内にもおのずから管轄がありまして漁船に対してどういうことをしてやるかとか、漁夫の生活をどういうように考慮してやるかということは、おのずから管轄の省もありますので、その方に善処を願うよりいたし方がないわけであります。私の方といたしましては、まだ残つております六十名ばかりの漁夫のすみやかなる帰還及び今おつしやつた漁船を早くもどす、こういうことを専心やつておるわけであります。御承知のように漁民の大部分が帰つて参りましたが、これについてはいろいろのいきさつもあ……

第19回国会 水産委員会 第35号(1954/08/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 韓国につきましてもいろいろの方で話をしおります。しかしわれわれは、こういう問題について武力を使つて解決するという考えはごうもありませんから、従つて手ぬるいことは手ぬるいと言われてもやむを得ない。しかしこれは交渉によつて相手方の反省を促し、理解を促して円満な解決に持つて行こうというのですから、時間がかかります。現にいろいろ努力をいたしております。  中共やソ連につきましては、これは国交が回復しておりませんのみならず、朝鮮ならば、たとえばここに公使が来ておりますが、しかし中共やソ連とは全然そういう関係もありませんから、これは話合いをしようとすれば、第三国を通ずるとか、あるいはその他……

第19回国会 内閣委員会 第19号(1954/04/05、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中立の議論につきましては、二つの問題を始終混同されて議論されておるようであります。というのは、平時においてどこの国とも平等に関係を結んで、どこの国をひいきするでもなく、どこの国と敵対するでもなく、貿易等を行つて行こうという考え方と、それから戦時において戦争に巻き込まれないで、局外に中立的な立場をとろうということと、二つを混同してよく議論されておるようであります。そこで平時において中立的な政策で、経済その他の問題を処理して行こうということは、それが国の利益になるかならないかは、その国自体の特殊の事情によつて考えなければなりませんけれども、これは考慮に値する考え方であつて、十分研究……

第19回国会 予算委員会 第1号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは今わくをつくつたわけであります。これに基きまして、具体的に各自治領その他と交渉いたすのであります。たとえば濠州については、こちらが非常に輸入超過でありまして、これを是正する交渉をいたしております。パキスタンとは、三月の終りで貿易協定が切れますので、それを機会に交渉をしようと思います。南アフリカ方面で日本品に対する関税を上げるというような話がありますので、これはただいま交渉いたしておりますが、そういうふうに各地々々、それぞれの事情に応じて、このわく内で今度は具体的に日本のものが行くように、また向うから買うものも日本の必要なものを買うように、委細の話をいたしたい。そのためには……

第19回国会 予算委員会 第2号(1954/02/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実際の政策になりますと、われわれ実際見て考えていると、やはりどうしても過去の経験といいますか、過去に起つたことが現在にも影響しておりますから、たとえば今言われたように、われわれとしては東南アジアとの間をできるだけ親密にして行きたいと思つて、こちらばかりそれをやりましても、相手方はやはり疑惑を持つたり、過去の経験で躊躇したりいたすことが、どうしてもまだ時間の十分たつていないせいかあるわけであります。そのために思うようにいろいろの施策が進んでないことは事実であります。しかし私が実際やろうとしていることは、この間の演説にも言つてあります通り、方角だけははつきりしたつもりでおります。た……

第19回国会 予算委員会 第3号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 相互安全保障法に基くいわゆるMSAの交渉に関するその後の交渉経過を概要御報告いたします。  まずMSAの本協定に関しては、概括的に申しますと、各国との協定に見られるいわば協定の標準規定を中心といたしまして、わが国の実情に沿うような諸点を織り込んだものが協定本文になるわけであります。協定文は大体十二条ないし十四条ぐらいになるはずでありますが、まだ条文の整理を行つておりませんし、またどの項目が第何条になるかということは決定しておりませんが、協定文に入るべきおもなる項目は大体左のようなものになります。  第一は援助供与の規定、第二は援助物資の有効なる使用を規定する、第三、特許及び技術……

第19回国会 予算委員会 第5号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この国連憲章の改正の案は、いろいろ出ております。外務省としても、従来から政府としては、国連憲章にのつとつて対外政策等も規整するつもりで来ておりますから、この改正いろいろの案については、もちろん研究もいたしております。ただこの改正の案というものは、多くの場合に安全保障理事会の決定を要するのでありまして、その場合拒否権の問題もありますので、はたしてどうなるかもちろんわかりません。われわれの方としては研究はいたしておりますが、まだどの提案が基礎になるかということも、はつきりいたしておりません。ただいま研究を続けておる次第であります。

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 対米債権と申しますのは、例の四千七百万ドルの朝鮮に対する残のことであろうと考えますが、これにつきましては、一般の平和条約に規定しております債権放棄の原則がありますが、これとは違う商業的の性質でありますので、別個に取扱う方針で爾来交渉もいたしております。しかしながら米国側におきましては、債権としては確定しておらないけれども、米国側としてのガリオア、イロア等の請求分もある、こういう主張でありまして、この問題の片づきまするときには、四千七百万ドルの問題も同時に片づく、こういう態度で現在来ております。ただいままだ交渉中であります。

第19回国会 予算委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 おつしやることはまことにごもつともでありまして、私どもそのつもりでやるつもりでおります。ただほかの点では、たとえば向うから公使が参りますと、やはりこちらからも大公使を出さなければならないことになりますものですから、そこでつい、こちらで特に欲しているところに必ずしもマッチしない場合もあるのであります。おつしやるデンマークのごときは、先方から専任の公使が参つておるようなわけでありますから、こちらとしても出すのがあたりまえであります。おつしやるようにできるだけ努力したいと思います。

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 移民問題につきましては、今お話のような趣旨で政府としてもいろいろの方面に努力をいたしております。国内における組織の整備あるいは法規等の改正、それから今度できました日本海外協会連合会、これによつて移民の事務を実際上やつてもらう。また相手国との間にもできれば協定をつくるところまで行きまして、一年でなく長い間の計画ができるところまで持つて行きたいと思つております。なお国際機関との関係、これは御承知のように国際連合におきましては現在ILOの労働機関、あそこで移民問題を取扱うことになつておりますので、この方面に働きかけたいと考えております。さらにお話のローマの人口問題の会議につきましては……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は私きようちよつと忙しくて朝日に出ている見出しは見ましたが、内容はまだ見てませんので、ちよつとわかりませんが、係官の言うところでは、朝日のは正確でないということであります。われわれの考えているのでは、大体小麦協定の価格で買い得るものと考えております。
【次の発言】 その記事は、先ほど申したように必ずしも正確ではないと私は思つております。ただ誤解の出ているのは、MSA協定の五百五十条の中に最高価格というものがあるので、おそらくそういうものに基いて協定文を新聞社で考えたのではないと思いかます。しかし実際土日本に関する限りは少くともそういうことはないはずでありまして、大体小安協定の……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 一千万ドルというものは、五千万ドル借りるとしての一千万ドルでありますが、これは贈与であります。贈与でありますけれども、われわれとしては、アメリカ側から贈与を受けまして、また将来にもかかることを続けて行きたいと実は考えております。従いまして、一々こまかいことについては相談いたしませんが、どういう種類の産業にこれを使うかというような点についてはできるだけ相談をいたしまして、アメリカの域外買付にも便利のいいようにという筋で、大筋については相談をいたしてきめようと思いまするが、そのきめる最後のきめ方、それから大きな筋の中で一体どこの会社にやるとか、あるいはどういう機械にやるというような……

第19回国会 予算委員会 第17号(1954/02/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 けさの新聞の記事は私も読んでみましたが、大分今やつておるものとは違いまして、おそらく今までの報告等を寄せ集めて協定の形につくり上げてみたものじやないかと思います。共産圏と申しますが、私どもは、平和を脅威するような国に対しては、自由諸国は共同してある種の貿易の制限をするのが適当であろうと考えております。その意味で、アメリカはMSA協定の中には、ずつと最近はそういう一条を入れておりますが、われわれとしても別にこれはさしつかえはないものと考えております趣旨は、アメリカと協議をするのじやなくて、これはMSA協定でありますが、アメリカ政府という字は出て参ります。アメリカ政府及びその他の自……

第19回国会 予算委員会 第18号(1954/02/23、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの交渉はほとんど解決に近くなつておりますが、ただ顧問団の数とか、それに要する費用等について今話合いが続けられておるのであります。将来の見通しでありますが、アメリカの政府は毎年MSAの協定を政治的に改めまして、また予算案も毎年別個に計上しておりますから、形式上からいえば、たとえば今年の予算は今年限りのものでありまして、来年を約束するものではないわけでありますが、ただいまの情勢から申しまして、少くともまだ数年、特にわが国のごとく援助を必要とする状況にある国に対しましては、その必要な程度に応じまして、相当の年数は継続して参るものである、こう考えております。

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 第一の点は大蔵大臣、通産大臣等と協議をいたしまして、何らか特別の会計をつくることになろうかと考えております。  第二の点は、補助金は日本の場合にもアメリカは、適用するのであります。  第三の問題はスタツセン氏の直接説明を聞きませんから、確かなことは申し上げられませんが、われわれの承知しているところでは四千万ドルを含めて一億ドルの域外買付はある、こういうふうに考えております。  それから第四の問題ですが、つまり関連産業に出すか出さないか。これは理論的には関連産業でも出せるのであります。ただ額が約三十六億ということになりますから、そういたしますと実際上それほどの資金がないということ……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 その通りでありましてMSA協定の中には、自衛力の漸増ということをうたつてあります。但しそれは日本の経済情勢の許す範囲、また日本の政治情勢の許す範囲において行うものでありまして、これは日米安全保障条約締結当時から考えておつたことでありまして、これによつて、何もほかの条件をかまわずに、ただ自衛力増強の義務を負うのは正しくない、但し国内情勢の許す範囲内においては自衛力漸増を行つて行く、それに必要な援助を受ける、こういうようなことになるであろうと思います。
【次の発言】 さように考えております。
【次の発言】 このMSA法に基きます防衛力については――世界中に軍隊を持たない国というのは……

第19回国会 予算委員会 第24号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは第一に、アメリカの国際連合との岡の信託統治協定において、危険区域といいますか、安全措置のための区域ですか、こういうとにかく上区域を設けることができることになつております。そうしてそればかりではありません。ほかの問題もありますが、これについては国際間に共通したやり方がありまして、航路告示その他でお互いに連絡をしてやるのでありまして、この点は別段さしつかえないと考えております。二回目にアメリカ側の通報によつて外務省が通知しましたのは、こういうものを出しておるからという先方の指示ではなくして、こういうものが出ておるにもかかわらず、日本漁船一隻であつたと思いますが、この付近に航行……

第19回国会 予算委員会 第25号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはただいま御審議を願つておりますものが承認をされますと、政府としては、この協定に書いてあるような各種の問題について、実際的な交渉をいたす権限を得るわけでありまして、従つて今度はその次の来年の分、再来年の分については、具体的に見通しをすることは実は困際でありまして、申し上げることができないのでありますけれども、今までいろいろ話合いをいたしました結果から見ますと、もし本年程度の援助を来年も受けるといたしますれば、少くも本年程度の経済的の寄与もなされることは、これはもう間遠いないというふうに申してもさしつかえないのじやないかと思います。そこでそれ以上にどの都度日本の経済に寄与され……

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 その報道は長い話のごく一部をとつたようでありまして、はつきりしたことはわかりませんが、その後引続いて来ました報道を総合して見ますと、趣旨は、日本漁船がその区域の中か外かは別として、その近所にいたということを知らないでいた、そんな状況では、スパイを行うような潜水艦等が同様の位置にいてもわからないじやないか、この点はどういう警戒の措置がとられるのだというような趣旨のように判断されるのであります。
【次の発言】 この点は厚生省で主として考えておられることだと思いますが、日本の医者が十分なる研究をしてこういうものに対処し得るようになることは当然でありますが、現在ただいま被害を受けておる……

第19回国会 予算委員会 第28号(1954/04/13、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま話合いを進めつつありますか、これは非公式な話合いで、ここではつきりいつということはお答えできません。しかしアメリカの国会の開会期日もわかつておるのでありますから、できるならばその期限内にもいたしたいと考えております。大体前のフリゲート艦の例もありますから、その例にならつて行きたいと考えております。
【次の発言】 ただいまのお話は、今度の小麦協定の問題とは関係が少し違うように思います。一般にそういう点は、たとえば対日援助資金のような問題がだんだん具体化する場合には、お話のような趣旨でけつこうかと思いますが、今度のは買い上げる品物であり、またその中の一部はグランドされる、贈……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは元来アメリカの基本法である相互安全保障法によりますと、小麦等の買入れ資金は防衛関係の資金から、米国政府がこれを防衛の役に立つように使うのだということが法律の面に明らかになつております。それから元来MSAつまり防衛関係の援助をする法律の中にこの一部がありまして、当然防衛関係の意味でMSAの中に入つているのであります。また事実上日本といたしましては域外買付等に応ずるためにも、必ずしも今の防衛産業の規模は十分でないのでありまして、今後拡張をしなければ域外買付にも十分応じ得ないわけであります。従いましてこれを防衛に関する工業に使うということに書き改めても、実は実質はおかしくないの……

第19回国会 予算委員会 第33号(1954/06/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ビキニ島のいろいろの被害につきましては今正確な判定をしてアメリカ側と話を一部し、今後数字が出て来るたびにする予定でありますが、これは当然数字に基くものでありまして、総理大臣に行つて交渉してもらう種類の性質のものでは決してない、こう考えております。
【次の発言】 対日援助資金につきましては、われわれも慎重に検討しなければならぬと思つております。しかしドイツのあの支払い協定を結びました当時の状況を調べてみますと、今はドイツの状況はたいへんいいのでありますが、あの協定ができた当時の状況を見てみますと、必ずしもそんなに国内の経済状態はよかつたわけではありません。従つて今のドイツの状況を……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 予算委員会 第1号(1954/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話のように、共産圏との交通につきましては、弾力性のある措置をとるべきものと考えております。通商につきましては、かりに多くは期待し得ないにしても、自由諸国との連繋を乱さない範囲においてまた各国と協調いたしまして、その範囲においての通商の拡大はやるべきものと考えております。御承知のように、累次中共向け輸出禁輸の品目の撤廃を行いつつあります。また中共に向つての議員団の渡航であるとか、その他の団体の渡航、あるいは最近の李徳全女史の来日等につきましても、弾力性のある措置をとったつもりでおります。ただ相手方が経済なら経済、文化なら文化という面に限らず、中共共産主義の主義宣伝等が、ややもす……

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の管轄の問題でございますから、お答えをいたします。法律上はお話の通りであります。国際関係の実際上の問題は別でございますが、法律上はお話の通りであります。
【次の発言】 拘束は法律的には何もないのであります。ただ国際信義の上から判断して、適当でないものはそれは日本政府として結ぶべきでないだろうと思いますが、今申したのは法律上の問題であつて、法律上は三年たてばその制限は撤廃される、こういうことであります。
【次の発言】 現在のところは、ソ連側がサンフランシスコ条約に入つて来れば、これを受けるにやぶさかでないことは当然であります。しかしおつしやるのは三年後のことであつて、今のことで……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今のお話の共産陣営のやり方については、非常に大きな変化があることは私ども認めております。これについては幅があるとか厚みがあるということは、ちよつと私ども正確には把握できないのですが、要するにいろいろな点で変化ある、また共産陣営のやつていること自体は、いろいろの点でわれわれも十分注意して見なければならないことはたくさんあります。ただ一番問題としてわれわれが賛成できないのは、目的はそれは民主主義がいいか、共産主義がいいかは別としまして、その目的に到達する手段として民主的な方法によるか、目的さえよければ手段は選ばぬかという点に非常な問題があつて、私どもはその手段を選ばぬという方法につ……


岡崎勝男[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院26期)

岡崎勝男[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 外務委員会大蔵委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この問題は予算委員会その他外務委員会においてもしばしば申し上げておりますので、委員の中では重複されてお聞きになる方もありましようが、簡単に今の御質問にお答えします。  この条約は御承知のように、一昨年の暮れから交渉を始めておりまして、その間に私も外交演説で二回にわたりまして、これに触れたことがありますが、その解散の前の外交演説におきましても、日米通商航海条約は近く妥結に至る見込みである、その際は国会の御審議を願うつもりであるということを申しておるのでありまして、またそれに至る間に委員会等の質問におきまして、かなりその内容について説明もいたしておきました。そしてほとんど話合いが妥……

第16回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1953/07/11、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 外務省所管の昭和二十八年度の予算について大要を御説明いたします。  予算総額は五十一億三千五百二十三万三千円で、これを大別いたしますと、外務本省十六億九千五百三万三千円、在外公館三十四億四千二十万円であります。ただいまその内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費五億二千六百七十万一千円は外務省設置法に定める本省内部局及び附属機関の一般事務を処理するための職員千二百七十四名の人件費及び物件費等でありまして、前年度に比して五千二百三十万円の増加は、職員の給与改訂及び人に伴う経費の増額等であります。  第二、外務行政連絡調整に必要な経費一億二千七百七十五万……

第16回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの直接の目的は、私は集団安全保障ということが第一とは言いにくいと思います。日本の場合には、やはりあのアメリカの回答にもありますように、個別的もしくは集団的な安全保障に入るような固有の自衛権の行使を一層有効にする、こういうことが目的とされておりますから、アメリカ側の考えとしてはその通りだろうと思います。
【次の発言】 お話の点はわれわれもかなり同感ができるのでありますが、われわれとしてはいまでもこんな状態でいるべきでないので、自分の国は自分で守るという態勢をつくるのが当然である、またこれはやらなければならぬことであると考えておりますが、総理がたびたび申しますように、経済上そ……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務委員会公聴会 第1号(1954/03/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 簡単に言いましよう。いろいろな意見はありましようけれども、責任ある者の地位としては、おおかみがおばあさんの着物を着ているようなときに、これをおばあさんだ、おばあさんだと言つて安心しているわけに行かない。中ソ同盟条約についてもいろいろな意見がありましようけれども、私はそれの論理的な議論をしておるのじやない。実際の情勢から見て国政を担当して行かなければならぬ。そのときはおばあさんの着物を着ていても、中身はおおかみでなければならぬということは、はつきり考えなければならぬと思つております。

第19回国会 外務委員会内閣委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのところは、これは三十六億円に相当する額でありまして、実はこれをもつてしても工業方面の資金として十分であるかどうかまだ疑わしい面があると考えております。要するに、域外買付等の発注に応じ得るだけの工業部門の整備が必要なわけでありますが、これだけでもあるいは十分でないかもしれぬと考えている次第でありまして、ただいまのところは工業方面にこれを使用することにいたしております。
【次の発言】 この協定を結ぶにあたりましては、農林関係とも十分協議をいたしました。農林関係の、つまり国内の農業に対する圧迫にならないよう、また価格等の点についても十分な考慮を払つて、輸入できるという説明は……

第19回国会 外務委員会法務委員会連合審査会 第1号(1954/04/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはまず申し上げておきたいのは、アメリカから援助を受ける兵器全部を、数量でも品目でも何でもかんでも秘密にして、漏らした者に刑罰を科するというのではなくして、普通のものはこれは一向さしつかえないわけであります。特に機密を要するために、アメリカでも刑罰をもつてこの機密を保持しておるような種類のものだけに限りまして、機密保持をやるという趣旨であります。従つて国民にも相当程度これは周知できるはずでありまして、ただその中の一部のごく機密を要する機械とか、その他のものについて発表ができないという程度であります。それから、そういう特に秘密を要するものは、これはパテントみたいなものもあります……

第19回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1954/02/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 外務省所管の昭和二十九年度の予算について大要を御説明いたします。  予算総額は五十七億七百六十五万九千円でこれを大別いたしますと、外務本省二十億九千六百十二万九千円、在外公館三十六億五千百五十三万円であります。その内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費五億七千六百三十六万円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関の一部事務を処理するための職員一千二百二十二名の人件費及び物件費等でありまして、前年度に比し四千三百九十二万七千円の増加は職員の給与改訂等の増額であります。  第二、外務行政連絡調整に必要な経費一億二千八百六十七万七千円は、本省と在……



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データ更新日:2023/02/05

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