岡野清豪 衆議院議員
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岡野清豪[衆]在籍期 : 24期-|25期|-26期
岡野清豪[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは岡野清豪衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院25期)

岡野清豪[衆]本会議発言(全期間)
24期-|25期|-26期
第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 衆議院本会議 第7号(1952/11/27、25期、自由党)【政府役職:文部大臣】

○国務大臣(岡野清豪君) お答え申し上げます。老朽校舎、危険校舎のあることはお説の通りでございましてこれを放置いたしますことは社会問題であり、これは、お説の通り、しごく同感でございます。但し、あれは、都道府県が主となつて起債によつてやるべき性質のものであつたのでございます。しかし、私といたしましては、これをこのまま放置することは、お説の通りに社会問題でありますので、今回補正予算に組み込もうと考えたのでございますが、しかし補正予算は、御承知の通り、本予算がありましてその後の情勢変化によつて補正するのが補正予算の建前でございまして同時に起債によつて都道府県がやるべきものを国庫がこれに補助をしよう、……

第15回国会 衆議院本会議 第23号(1953/01/31、25期、自由党)【政府役職:文部大臣】

○国務大臣(岡野清豪君) お答え申し上げます。義務教育は、御承知の通りに国の責任でございます。そこで、私どもは、この一番大事な義務教育をやつてくだすつているところの教員の待遇、すなわち身分の安定ということが一番心配なのであります。今回計画いたしましたのは、地方の山間僻地におる教員に対しましても、国立学校の教員と同待遇をして、安心して義務教育に従事していただきたい、こう考えてやつたのでございます。御承知の通りに、今国家のために一審崇高なるところの聖職を担任しておるのは小学校、中学校の教員でございます。その教員が、地方財政による幸、不幸によつて、あるいは昇給がストツプするとか、十分なる待遇が得られ……

第15回国会 衆議院本会議 第24号(1953/02/02、25期、自由党)【政府役職:文部大臣】

○国務大臣(岡野清豪君) 松前さんの御質問にお答え申し上げます。  戦後、思想が混迷しておつて道徳が頽廃しておる。お説の通り、私も御同感でございます。また、それに対してどうしたらよいかということについて教育の力によらなければならぬとおつしやつてくださいましたことは、私として非常にうれしいことでございます。どうぞそのおつもりで、御援助を今後お願いいたしたいと思います。できるだけ御期待に沿うようにいたしたいと存じます。  それから、全額国庫負担の問題につきまして何か党利党略という言葉がちよつと耳に入りましたが、私はそういうことは考えておりません。義務教育を拡充して行く、義務教育は国の責任である、そ……

第15回国会 衆議院本会議 第29号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職:文部大臣】

○国務大臣(岡野清豪君) 今回政府から提出いたしました雑務教育学校職員法案について御説明申し上げます。  戦後、もが国の教育制度が、新憲法にらたおれている民主主義の基本理念に立つて、教育の機会均等とその水準の維持向上とをはかるため、諸種の改革を経て来たことは、すでに御承知の通りであります。いわゆる六・三・三・四の新学制の実施や、教育委員会の設置を初め教科内容の諸改革等は、いずれも民主主義の基本理念と、教育の機会均等、その水準の維持向上とを目的として、漸次その成果を収めて参つたのであります。しかしながら、これらの諸施策は、短かい期間に早急に行われましたがゆえに、その是正を必要とする事項もあります……

第15回国会 衆議院本会議 第30号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職:文部大臣】

○国務大臣(岡野清豪君) まず、第一点からお答え申し上げます。世間一般に、首切りが出て来るであろう、給料の引下げがあるだろう、こういうようなうわさが飛んでおりますが、絶対にそういうことはございません。(拍手)経過措置を、ごらんになれば、今の現員現給のまま国家公務員として引継ぐことになつておりますから、その間に一人の減員も出て来ないわけであります。(「その負担はだれがするのか」と呼ぶ者あり)国家がいたします。  次に無償の原則でございますが、これは、今までいろいろ議論があり、はつきりしておりません。しかしながら、私の考えを申し上げますれば、国は、教育の基本的な機会均等、水準の維持ということの大き……

第15回国会 衆議院本会議 第37号(1953/03/07、25期、自由党)【政府役職:文部大臣】

○国務大臣(岡野清豪君) ただいま御決議になりましたオリンピック招致の件につきましては、政府といたしましても、できるだけ御趣旨を尊重いたしまして、これに善処、努効いたしたいと存じます。(拍手)

岡野清豪[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院25期)

岡野清豪[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 決算委員会 第15号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私も実は昨夜この報告書を読みまして、そういう点を発見したのでございます。今までどうも予算がえてして削減されまして、そうして実際は保険の問題などというものは、ことに尊重しなければならないものが、十分でなかつたという点があるのでございます。御説まことにごもつともでありまして、私もその通りに考えますから、今後は予算の充実ということに対して十分努めて参りたいと考えます。
【次の発言】 将来そうして行きたいと思います。
【次の発言】 ただいま伺いました点につきましては私もしごく同感でございます。ただ問題は、終戦後いろんな事件が起きまして、それがまた非常に広汎に出て来る……

第15回国会 地方行政委員会 第5号(1952/12/02、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 私の立場として御答弁申し上げるのにつらいのですが、教育委員会はとにかく相当検討をしなければならぬと考えておつたのです。けれどもいよいよ実施になりましたので、十一月一日から実行することになつておるのでございますが、検討しなければならぬという問題はいろいろあちらこちらに伏在しております。けれどもまあ一応これが実行せられました以上は、やはりこれをできるだけ法律の趣旨に合つたような運営並びにそのいいところを生かして行きたい、こう考えております。しかし何と申しましてもまだ実施日なお浅いところでございますし、実行しました以上は、やはりほんとうに実行した上でどういう点が合わないとか、よくない……

第15回国会 地方行政委員会 第6号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答えいたします。実支出額でやつて行くつもりであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。相談とか協議ということにつきましては、各般の意見も聞かなければなりません。そこで自治庁の事務当局と文部省の事務当局との相談をしていることはむろんでございますし、自治庁がそういうことをされたということは、結局その方面の意見を聞くために出したのだろうと想像いたしますが、少くともわれわれといたしましては、いろいろ条例をきめましたり、また新しい法律を出しましたりするときに、さしつかえない限りは、ことに利害の関係の深いところの方面については、やはり意見を求めなければなりません。それが確定案でないこ……

第15回国会 地方行政委員会 第18号(1953/02/14、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 こまかい数字のことでございますから、事務当局から御説明をいたさせます。
【次の発言】 経過措置におきまして今仰せのように三百四十九円高い。しかし国家公務員としては三百四十九円低い定額によつてやるということになりますが、これは決して下げるということはしないようにわれわれは措置しよう、こう考えております。
【次の発言】 この問題は地方財政と非常に関連がございますから、よく御了承願いたいと思います。ただいま平衡交付金で支給しておりますところの教員費、すなわち教育費のうちでも教員の給与、これは今度文部省が採用いたしました定員定額でやつておるわけでございます。そういたしますと、もし逆説的……

第15回国会 文部委員会 第1号(1952/11/08、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 私は十三国会の当時一時文部大臣をしておりましたが、約一箇月の後に解散がありまして、そのまま十分文部行政に対して力を尽すことができませんでおりました。今回また再び文部大臣を拝命いたしました。御承知の通りに今まで終戦後は、皆様と同じように非常に文教に対して理解の深い、また専門家の大臣がずつと続いて来ておつたのでございます。ところが今回終戦後初めて実はほんとうに学問もありませんし、知識もありませんし、まつたく文部行政に対してはしろうとであるところの私が拝命いたしましたので、はなはだ心もとなく考えておりますが、しかし今後駑馬にむちうちまして、一生懸命に文部行政に対しましてお尽しいたした……

第15回国会 文部委員会 第4号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。この新発田の分校を新潟の本校の方に統合するということは、これはもともと大学設置審議会で、国立大学統合整備方針というものに基きまして決定をし、同時に新潟大学の方で、それがいいということで評議会にかけ、そうしてこれを決定したわけでございまして、御承知の通りに今の文部大臣は、大学に対して命令をするという権限は持つていないのでございます。でございまして、みな審議会にかけ、大学の自治を許しておる。大学はこうしたい、こういうことになりますれば、これは国家全体の大局から見まして、もし非常に不都合があるということになれば、もう一度考え直してもらうという程度に文部大臣は言い得……

第15回国会 文部委員会 第6号(1952/12/17、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。これはこの前にも私ここで申し上げたと思いますが、参議院並びに衆議院の文部委員会が御調査においでになる。その御調査というのは、むろん私の考えでは、こういうふうにしたい、ああいうふうにしたいという一つの意思、目標を持つて行かれるのじやなくて、現地の実情を十分御調査になつて来て、そしてそれに対して国会はいかなる判断を下すかというために御出張になるだろうと思います。そういたしまして、こちらへお帰りになりまして、参議院、衆議院の文部委員会でよくひとつ御協議なすつて、統合に反対であるとか、移輸に反対であるとか、もしくはこのままやらしたらいいじやないかという、どちらかの結……

第15回国会 文部委員会 第7号(1952/12/23、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 先ほど本委員会で新発田の問題について御決議があつたようでございます。われわれといたしましても、皆様方の御意思をよく尊重いたしまして、十分検討の上善処いたしたいと存じます。ただ、問題は、御承知の通りにすでに半ばそのことが実行に移されておるときでございますから、私といたしましては、やはり統合することはむだがなくなつていい、こう思います。しかしながら、期間その他につきましては、十分われわれの方で検討の上適当にいたしたいと考えておりますから、御了承願います。
【次の発言】 お答え申し上げます。第一点につきまして、三月末まで猶予しろというような御要望のようでございます。むろん先ほど申し上……

第15回国会 文部委員会 第11号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 今回政府から提出いたしました義務教育学校職員法案について御説明申し上げます。  戦後わが国の教育制度が、新憲法にうたわれている民主主義の基本理念に立つて、教育の機会均等とその水準の維持向上とをはかるため、諸種の改革を経て来たことはすでに御承知の通りであります。いわゆる六・三・三・四の新学制の実施や教育委員会の設置を初め、教科内容の諸改革等は、いずれも民主主義の基本理念と教育の機会均等、その水準の維持向上とを目的として漸次その成果を収めて参つたのであります。しかしながら、これらの諸施策は、短かい期間に早急に行われましたがゆえに、その是正を必要とする事項もありますことは、また申すま……

第15回国会 文部委員会 第13号(1953/03/03、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。この法案の内容並びに趣旨は、よく徹底しておりませんのでいろいろ誤解もございましようし、陳情なんかも私の方にたくさん来ておりまして、よく存じております。しかし何を申しましても重要法案でありますから、よく世の中の人におわかりをいただきたい。その意味におきましては、国家の最高機関たる国会において御質疑並びに御論議くださいまして、それを通じて国民の皆様に知つていただきたい、こういうことを私は念願しております。
【次の発言】 そういうこともございましたし、答弁書も二月二十七日付で事務次官から出してあります。
【次の発言】 さつそく差上げることにいたします。

第15回国会 文部委員会 第14号(1953/03/05、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。占領政策の行き過ぎを是正するということは、現内閣といたしまして総理から発表せられておるわけでございます。ただ一昨日井出さんの御質問のときに、占領政策の行き過ぎもやはり関連しておるというようなお話がございましたが、その当時申し上げました通り、平衡交付金で地方の自治を完全に自主独立させて行くという意味において、財政権も全部おまかせするということになつておつたのでございますけれども、御承知の通りの日本の国情でございまして、地方の行政、財政がまだ完備しておりません。また財政、税制なんかも直さないと、今の地方財政の状態では赤字々々でほとんど立ち行かなくなつておるような……

第15回国会 文部委員会 第16号(1953/03/09、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。全額国庫負担ということで、全国の皆様が教育費について国庫が全部負担してくれるんだ、もうPTAの寄付もいらないのだ、すべて国が出してくださるのだ、こういうような誤解が起きまして、そしていろいろ反対の運動が起きた、これは私承知しております。ただ問題といたしましては、これは皆様方を通じて全国の皆様によく御理解を願いたいと存じますことは、御承知の通りに昨年できました義務教育費国庫負担法というものがございます。この義務教育費国庫負担法は十分御承知のことでございましようが、教員の給与が平衡交付金であつてはどうもその確保ができないから、やはり国庫で負担してくれるようにとい……

第15回国会 文部委員会 第17号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 もう一度それではお聞き申し上げますが、取消すことはどういうことを取消せばいいのですか。
【次の発言】 お答え申し上げます。速記録をごらんくださればよくおわかりのように、教育勅語はあの形態においては、いわゆる君主政治の時代であつて、内容がみな君民の間の関係になつております。その点はいけないと思つております。しかしながらあそこに書いてありますところの「夫婦相和シ朋友相信シ」というようなことは、いつでも、どの世の中でも、世界のどこへ行つても通ずるものだということを私は申し上げた次第でございます。この真理というものはかわらぬと思います。先般も申し上げましたように、人間の精神的の活動力と……

第15回国会 文部委員会 第19号(1953/03/14、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。そういうことを新聞で私拝見してございますけれども、文部省へは辞表は出ておりませんし、何の公式の連絡もございません。ただ大学教授ばかりでもございませんが、大学教授の観点から見ましても、ただいままでの給与というものは昔の大学教授に比べましてもそうでございますし、少い、これでは十分の研究はできないだろうということは私考えております。これは昨年の暮れだつたと思いますが、予算閣議でいろいろ私は給与の問題を申しておりますときに、やはり大学教授のことも出て、これは義務教育教員のことから話が飛びまして、大学教授も十分手当しなければならぬということを申したことがあります。その……

第15回国会 予算委員会 第7号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。日本の科学水準は、御承知の通り世界に劣らぬところの科学技術を持つております。ただ問題は、科学技術研究費といたしまして従来も出しておりますけれども、十分とは申せません。しかし十分と申せないということは、結局すべて財政においてどれもみな同じで、今年度は五億六千万円出しておりますけれども、来年度はいま少し科学技術に力を入れまして、十分なりとは申せませんけれども、できるだけ科学技術振興のために予算をとりたいと考えております。

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。われわれといたしましては、労働者と申しますか、いろいろございますが、誠意をもつてこれを検討しております。

第15回国会 予算委員会 第11号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。市町村の教育委員会は、趣旨といたしましては日本のローカル・カラーを生かして、その土地々々における特殊の事情に応じまして、りつぱな教育をして行くという意味におきましては、私はいい制度だと思います。しかし御説の通りに、これにはなお検討すべき点がございます。その検討すべき点は、われわれは今後調整をやつて行き、同時に相当研究をしなければならぬと思います。しかし廃止する意思はございません。
【次の発言】 お答え申し上げます。まずい点と申しましたが、これは私の空理空論でございまして、たとえて申しますれば、人事の交流が十分に行かぬとか、もしくは任命権は市町村の教育委員会に……

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。道義の高揚はどこの国でも、いつの時代でもこれをやつて行きませんと、国家の永遠の将来が非常に危険に瀕する、私はこう考える。総理が施政演説で道義の高揚をあげられましたことにつきましては、文部大臣といたしましてもいろいろ構想を練つて考えておる次第であります。これはまず第一に学校教育、それから社会教育、こういう方面においてやつて行きたいと思います。いろいろ具体策はこまかくできておりますけれども、少くとも今日の義務教育から始めまして大学教育に至るまでの間、――なるほど終戦後制度は完備はいたしておりますけれども、教育の実は十分にあがつておりませんから、これを刷新して行……

第15回国会 予算委員会 第18号(1953/02/07、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。義務教育費全額国庫負担につきまして、何か中央集権化の一連のつながりだ、こういう御見解でございますが、決してそうではございません。義務教育の全額国庫負担ということは、過去数年来の輿論の要求でございます。私は文部大臣としてこれを実現することに努める次第でございます。決してそういうことではないとはつきり申上げます。
【次の発言】 お答え申し上げます。私のはなはだ遺憾に存じますことは、国家公務員にすることが、何か日教組の政治活動を制限するというようなことに、副次的にはなりましようが、第一点といたしまして、国家公務員にするねらいはどこにあるかと申しますれば、ただいま御……

第15回国会 予算委員会 第19号(1953/02/09、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答えをいたします。総理大臣から閣議においてそういう御趣旨が発言されまして、閣議で道義の高揚ということを、われわれ内閣といたしまして十分徹底させようじやないかということで、閣議の決定に従つてそれをやつております。
【次の発言】 お答え申し上げます。戦後道義の頽廃ということはお説の通りでありまして、われわれ毎日遺憾なことばかり新聞とかラジオで聞いております。またこれはひとり日本ばかりの情勢ではなくて、やはり世界各国とも道義は戦前よりは頽廃しているように私は承つております。これは戦争という非常な残虐なるところの行動をして、その間に人生観をして少し間違えておつたような感覚になりまして……

第15回国会 予算委員会 第20号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。第一点でございますが、御承知の通り、日本の教育制度は終戦後アメリカの勧告もありまして、また新憲法に出ております文化国家というような意味によりまして、こういうような新しい画期的の教育改革を見たわけであります。ただ問題は、あまりに大きく急激でございまして、国情に合わぬ節もたくさんあるのでございます。文部省といたしましては、六・三・三・四の制度につきましては、これは地方公共団体の長とか、地方公共団体が非常な苦心をして、財政のゆたかでないときに、とにかくある程度までほぼ完成した形になつておりますので、この方針は堅持して行きたいと思つております。ただ、先ほども申し上……

第15回国会 予算委員会 第21号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。義務教育費を国庫で持とうという案を今整理中でございますが、それによつて教育の民主化を妨げるかどうか、こういう御懸念でありましようが、絶対にそういうことはございません。むろんただいま各市町村、わずかな小さな村までやはり教育委員会は置いておりますが、これがいいとか悪いとか、もしくは運営がうまく行くか行かぬかということに対しては、相当議論があることでございます。これは地方制度の全般的の改革というものを待つて、そうして村の規模を大きくするとか、また教育委員会が地方の実情に合わない点があれば、それを直すという方向に持つて行きますが、今回考えておりますところの義務教育費……

第15回国会 予算委員会 第22号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 私からお答えを申し上げます。全額国庫負担の問題でございますが、これは御承知の通り、二十四年に平衡交付金法ができまして以来、全額国庫負担をしてもらいたいというようなことが世間の輿論でございまして、昨年あたり半額にするについても、その輿論から出て来た一つの現われと思います。そこで半額国庫負担を一年延ばすにきまつたと仰せになりますけれども、そうではございませんで、半額国庫負担をどうするかということが予算編成の時期に閣議の議に上りまして、やるかやらぬかということでいろいろ閣議で打合わせた上、以前から全額を負担してもらいたいというような要望がありますならば、これは予算ができるならば全額に……

第15回国会 予算委員会 第24号(1953/02/17、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。閣議の決定事項から申し上げますが、通俗に全額国庫負担という名前で、新聞なんかに出ておりますけれども、あれは半額国庫負担法というものがございますから、その半額ではいけないから全額にしよう、こういうことでその比較対照の意味において全額国庫負担ということをかりに考えた。しかし閣議決定事項の表題としましては、やはり義務教育職員の身分を安定させる法案と、ちやんと括弧に入れて注釈をつけてあるのでございます。これは昨年できましたところの半額国庫負担法の半額の負担を全額にするということでございます。  それからもう一つ、これをどうして全額国庫負担にしなければならないかという……

第15回国会 予算委員会 第26号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 屋体の問題とか単価の問題、いろいろ専門的に詳しいことは、事務当局をしてお答えをいたさせます。
【次の発言】 お説の通りでございまして、われわれとしましては、国家財政の許す限りこれを充実して行きたいと思いますが、ただいまのところでは、私どもの考えております通りの予算はとつておりません。  なお、詳しい数字は事務当局からお答え申し上げます。
【次の発言】 お答え申し上げます。学校の施設につきましては、今までの慣例並びに法制上といたしましては、市町村がこれを設備することになつておつたのであります。ところが御承知の通り、戦時中また戦後を通じて非常に荒廃しまして、使用禁止、使用制限の学校……

第15回国会 予算委員会 第27号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。全額国庫負担をすれば、また国家公務員になるのはあたりまえであります。しかし御承知の通りに、義務教育というものはどんなものであるかと申しますれば、義務教育は国が最も大なる責任を持つて行わなければならぬということでございますから、国家公務員にして、そうして身分、地位を安定して、安心して大事な仕事に従事してもらいたいというのが私らのねらいであります。同時にそのように身分、地位を安定させるためには、全額国庫負担である方がよい、相ともに相関関係がありまして、そうはつきりと割切るわけではございませんが、両方ともうらはらにあるのでございますから、紙の表と裏というふうに御承……

第15回国会 予算委員会 第30号(1953/02/27、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。人間は自由を愛するものでありまして、地方公務員で、一つの村で勤めておるよりは、全国どこへ行つても勤められる、こういう自由が出て来る。この自由を与えられた国家公務員となることは、私は教職員諸君は非常に喜んでおる、こう考えております。
【次の発言】 お答え申し上げます。差等はございません。
【次の発言】 自由を愛する人が、自分自身が自由になつたということはこれは誇りであります。しかし地方公務員と国家公務員との間に、何らの差等はございません。
【次の発言】 お答え申し上げます。今回義務教育職員を国家公務員にしましたということは、るるこれまで申し上げました通りに、義……

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答え申し上げます。当時自治庁長官としてそういうことを申し上げたことを私は覚えております。しかしながら議員提出として半額国庫負担という法律がりつぱに通りまして、これが国民の御意思であるということがはつきりいたしました以上は、その後段に述べておりますように、私はこれは不徹底であるから全額にしたい、こういうことを当時十六日の委員会で述べております。その全額にしたいという宿願を、今日文部大臣になつて実現するということにしたわけであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。これはたびたび申し上げておる次第でございますが、予算閣議のときに半額国庫負担を一体実行するかせぬか、いかにするか……

第15回国会 予算委員会 第32号(1953/03/01、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 所管大臣といたしましてかわつて御答弁申し上げます。お説のように学校の子供を使いまして、そうしてむしろわれわれから見ますと、内容が非常に不正確であると同時に、あるいはうそのようなことが書いてあるものを各家庭に生徒をして配らしめておる、また署名運動をしているということを聞きますと同時に、それに対する材料も手に入れておりますが、はなはだ苦たしいことだと存じまして、普通ならば局長通達をもつて出すべき筋合のものを、次官通牒をもつてして各教育委員会に注意を促しております。こういうことがございますので、私は今回教員を国家公務員にして、もう少しそういうことの活動をしないで教育に専念していただき……


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各種会議発言一覧(衆議院25期)

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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1953/02/25、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 昭和二十八年度文部省所管の予算の大要につきまして御説明申し上げます。  昭和二十八年度文部省所管の予算額は千三百四十七億二千五百六十四万六千円でありまして、これを前年度予算額三百七十四億二千七百六十五万八千円に比較いたしますれば、九百七十二億九千七百九十八万八千円を増加いたしております。なお文部省予算額を一般会計総予算額に比較いたしますと、その比率は一四%となつておりますが、一応義務教育費国庫負担金を除いて比較いたしますと、四・四%となりまして、前年度の比率四%と比較いたしまして〇・四%の増加となつております。  次に昭和二十八年度予算額のうち、重要な事項について申し述べたいと……

第15回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。私はそこまでまだはつきりときめておりませんが、世界の情勢を見ますと、義務教育の年限はだんだん増して行つているようでございます。先般イギリスに参りまして調べましたところ、イギリスでも義務教育の年限は十何年かにしておりますけれども、それが財政上の措置とかなんとかいうものができないために、二年間くらいは義務教育にせずに――法律上はなつているけれども、取扱い上は十四年が十二年だつたと思いますが、そういうふうにしおります。われわれとしましてもこれから文化国家として立つて行くには、できるだけ国民がそういうふうな知識教育を受けることが必要だと思いますから、どうしても検討……



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データ更新日:2023/02/05

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