このページでは岡野清豪衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。
○岡野清豪君 ただいま議題となりました政府契約の支拂遅延防止等に関する法律案について、その提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 まず最初に、本特別委員会における本案起草の経過について申し上げたいと存じます。本特別委員会は、去る十月二十六日設置せられたのでありますが、これは前国会におきまして、当時政府の支拂いが非常に遅延いたしまして、そのため国民経済の安定に多大の支障を来す情勢が見えましたので、政府の支拂いを促進することが焦眉の急となつたのでございます。従つて、去る四月末に政府支拂促進に関する特別委員会が設けられたのであります。前国会におきましては、鋭意この使命を全うするため最善の努力……
○国務大臣(岡野清豪君) 地方税法案についてお答え申し上げます。 まず附加価値税一年延期につきましては、これは御承知の通り、あれは流通税でございまして負担を転嫁しなければなりません。もう今となりましては、この一月一日から今日まで延びておりますから、これを遡及してとることはできません。その意味におきまして、流通税の性質上不能でございます。またもしこれを強行しますならば、これを納税する事業者が不当の負担を受けなければならぬ。もう一つ徴税の面から申しましても、これは新税でございまして、十分なる準備期間がいります。ただいまとなりましては、準備の期間がございませんから、一年延期したことになつております……
○国務大臣(岡野清豪君) 井出君の御質疑に対して御答弁申し上げます。その第一は、地方税法案が不成立の場合にはその対策いかんという御質疑でございますが、昨日も申し上げました通り、今回の地方税法案は現下の段階において最良の案と確信しておりますから、必ず通ると思つております。従つて、ただいま不成立の場合の措置を言明する限りではございません。 次には附加価値税の一年延期に対する理由について、総理の演説の中に言明されました、各般の情勢にかんがみということと、私が委員会において申し上げました、徴収が困難であるからということに食い違いがあるがどうかという御質問でございますが、世論、各般の情勢にかんがみて、……
○国務大臣(岡野清豪君) 勝間田議員の御質問にお答え申し上げます。 その第一点、この前の地方税法案が不成立になりました後の地方財政の混乱を防止するために、政府といたしましては、ただいま仰せられた通りに、六百十八億円の平衡交付金を概算交付し、同時に二百九十億円の預金部短期資金を融資して、臨機の措置をとつて地方財政の空白を補つて来たわけであります。 次に第二点といたしまして、この修正案が出ました。その修正案を国会の多数をもつて御決定くださるならば、これは内容といたしましても、政府が出しておりますところの原案と根本的に相違がない限り、その実施については遺憾なきを期して参るのが政府の責任であると存……
○国務大臣(岡野清豪君) 河野君の御質問にお答え申し上げます。市町村民税、固定質産税が高いということは、最近われわれが耳にする次第でございます。しかしながら、従来の税法では国税に偏重しておりましたのを、地方自治を確立するために、地方に相当の財源を與えて財政の基礎を固めるという方針のもとに、先般皆様方の御審議を経て新税法を確立したわけでございます。でございますから、市町村といたしましては、市町村民税並びに固定資産税は主要なる税収入の根源でございます。ただいまこれを減税する意思はございません。しかしながら、第二次シヤウプ勧告が出ましたので、それも検討いたしまして、もし他に財源が得られるならばこれに……
○国務大臣(岡野清君) ただいまの大矢君の御質問に御答弁申し上げます。地方財政委員会から、五億円また平衡交付金を増してくれ、こういうような意見書が出たことは確かでございます。それを閣議においては受付けました。新聞に出ております八十八億円に閣議決定をしたという事実はございません。御答弁申し上げます。(拍手)
○岡野委員長 これより会議を開きます。
この際ごあいさつ申し上げます。政府支拂促進に関する特別委員会が設置せられまして、不肖私が委員長の席を汚すことになりました。御承知の通りはなはだふつつかな者でございます。ことに議事の運営などにつきましては一向不慣れでございまして、皆様の格別の御協力を仰がないと、この重責を果たすことができません。どうか皆様の格別の御支援と御指導をこうむりまして、この重責を果たさしていただきますように、切にお願いたします。私のあいさつを終わります。(拍手)
それではこれから理事の互選を行いたいと存じます。
【次の発言】 ただいまの小峰君の動議に御異議ございせんか。
○岡野委員長 これから開会いたします。
まずお諮り申し上げたいことがございますが、閉会中の審査の件についてであります。本委員会といたしましては、その使命の重大性に鑑みまして、また会期も切迫いたしております現状によりまして、当然閉会中も継続して審査をしなければならねと思いますが、この点はいかがでございましようか。皆さんにお諮り申し上げます。
【次の発言】 御異議がないと認めまして、さよう決定いたしました。閉会中でも継続して審査することにいたしたいと存じます。これは國会法第四十七條第二項の規定により、議院の議決を要することになつておりますので、それらの手続に関しましては、委員長に御一任くださるよ……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
まず去る六月十三日の議院運営委員会で理事を二名増加し、これを民自党及び新政治協議会におのおの一名ずつ割当てることに決定いたしました。こ、れから理事の追加選任を行いたいと存じます。これは投票の手続を省略いたしまして、委員長において指名することにいたしたいと任じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めまして、委員長より指名することにいたします。民自党から大上司君、新政治協議会から河口陽一君、右お二方を理事に指名いたします。
【次の発言】 それではこれから政府支払い遅延の現状について大蔵省の理財局長がお見えになつておりますので、御説明を……
○岡野委員長 これから会議を開きます。
本日の議題に入ります前にお諮り申し上げたいと存じます。これから休会中に開くことになりましたのですが、遠方の方々にたびたび、お出ましを願うわけに参りませんので、近所の方で小委員会を開いていただいて、促進調査委員会というものにいたしたいと思いますが、御異議ございませんでしようか。
【次の発言】 御異議がなければそういう小委員会を置くことにしまして、委員の方は委員長に御氏名をおまかせくださればまことにけつこうと存じますが……。
【次の発言】 御異議ないと存じますから申し上げます。
村上勇君、澁谷雄太郎君、
島村一郎君、飛嶋繁君、
高間松吉君、小山長規君……
○岡野委員長 これから会議を開きます。
前会に引続きまして政府の方面からいろいろ事情を聽取いたしたいと存じます。ただいま逓信省、食糧管理局、資源廰の方がお見えになつておりますから、順次御説明を煩わします。まず第一番に石炭管理局の経理課長藤田久一君にお願いいたします。、
【次の発言】 何か御質問ございませんか。
【次の発言】 今川上君からのお説はしごくごもつともでありまして、われわれこの委員会といたしましても事情を聽取するのはただ前提でありまして、支拂いを促進するということがこの委員会の使命であることはお説の通りであります。そこで理事会も二、三日中に開きまして、大体において促進の方向に進むよう……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
前会に引続いて政府支拂いの遅延の現状について政府側から説明を聽取することにいたします。本日は建設省及び厚生省の方々から説明を聽取いたします、植田政府委員。
【次の発言】 御質問ございませんか――御質問ないと思いますから、これで打切ります。ありがとうございました。
次に厚生省のお話を伺いたいと思います。高田政府委員にお願いいたします。
【次の発言】 ほかに御質問ございませんか。これで厚生省から御説明をいただくことは打切ります。ありがとうございました。
ちよつとお諮りしたいのですが、大体においてわれわれがめぼしいと思う各省の方面からの御説明は、一巡では……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
まずお諮りいたしますが、先般二十三日政府支拂い促進に関する調査の小委員を選任しましたが、それについて小委員をもう一名追加選任したいと思いますが、これは投票手続を省略しまして、委員長で御指名申し上げてなつていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めまして委員長から御指名申します。石野久男君を小委員にご指名いたします。
次にお諮り申し上げますが、ただいままで政府の方面から各説明を聴取いたしましたが、大体一巡したようでございますが、これからは今度は支拂いの遅延を受けましてたいへんめいわくをこうむつておる関係業者からいろ……
○岡野委員長 これより会議を開きます。本委員会といたしましては、政府支拂い促進に関して中央政府のお方々からいろいろ御説明を伺つて一巡済んだのでございますが、今後支拂いの遅延のためにいろいろ苦労をなすつていらつしやる業者のお方の実状をよく伺つたら、なおこの審査として役立つことだろうと思いまして、五月三十一日の会議で業者の方々にお出ましを願つてお話を伺うことになりました。今日お見えくださいました参考人の方々を申し上げますと、機械工業連盟常務理事の幸島礼吉さん。日立製作所の車両部長の三島至さん。収計部長の佐藤一敏さん。収計部の調査課長の總田進さん株式会大塚工場の社長の大塚肇さん。三機工業の会計課長の……
○岡野委員長 これから会議を開きます。 皆様お暑いところを特に御出席くださいましてありがとうございます。もし少し早く開くはずでございましたけれども、各官庁に対していろいろ資料を出していただくように照会を出しておいたのでありますが、それがなかなかか集まりませんで、たいへん遅れました。今日開きましても、集まりましたものはまだ厚生省、総理庁、運輸省、特別調達庁くらいなところでございまして、はなはだ遺憾でございます。またそういうものを出していただきましても、今これを研究しまして議論になるような材料になつておりませんから、またあらためても少し詳しいことを調べなければならぬ、こう考えております。それから……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
一昨年理事会を開きまして、政府支拂いの遅延になつておる一般状況を、大藏省の方面から開き、さらに会計檢査院の方からも、支拂い遅延の状況について何かあればと思いまして、檢査官の御出席を願いました。それから特別調達庁の方からも御出席を願い、國税庁の方からも御出席を願つてお話を伺うことになりました。
それでは大藏省の理財局國庫課長代理の平井さんにお願いいたします。
【次の発言】 何か御質問ございませんですか――御質問ないようでありますから、次に会計檢査院の第三局長の綿貫さんに会計檢査院からごらんになつた政府支拂の状況をお話し願いたいと思います。
○岡野委員長 これより会議を開きます。 本日に参考人の方々から政府支拂いの現状について御意見を承ることになつておりますが、それに入るに先だちまして、先ほどの理事会において決定いたしました点について御報告申し上げ、皆さんの御意見を伺いたいと存じます。すなわち本委員会といたしましては、さきに新聞公告あるいは都道府縣知事及び六大都市商工会議所など、それぞれ連絡いたしました結果、お手元に配付いたしましたような方々からの資料をいただいております。これらの未支拂いについて関係官廳より善処方を要望して、至急その処理の経過について当委員会に報告していただくとともに、これら貸料をお寄せくたさつた方々にしかるべ……
○岡野委員長 これより会議を開きます。 この際、昨日開きました國の支拂促進に関する法律案起草の小委員会の経過をちよつと簡單に申し上げます。 昨日委員長私案として出しましたところの法案を小委員会にかけまして、いろいろ御審議を願いましたところが、重要なる修正意見とか、またいろいろ御希望も出ましたので、もう一度改訂したいと思いまして、改訂することにいたしました。つきましては、九月十三日――來週の火曜日でございますが、もう一度起草委員会を開いて審議したいと存じますので御承知を願いたいと思います。 なおちよつとお諮り申し上げますが、紡績業界におきますところの政府支拂いが遅延しているということは、耳……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
議題に入ります前にお諮りいたしたいことがございまするが、理事であられた千葉三郎君が去る九月の十六日に委員を御辞任になりました。理事の補欠選挙を行いたいと存じますが、投票手続を省略いたしまして、委員長において氏名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めまして荒木萬壽夫君を理事に折角いたします。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 次に政府支拂促進に関する件を議題といたします。本委員会におきましては、國の支拂遅延を防止するために、法律を起草しようといたしまして、去る八月十九日の委員会におきまして小委員会……
○岡野委員長 ちよつとごあいさつ申し上げます。前国会に引続きまして、ただいま皆様のご推薦によりまして、委員長の席を汚すことになりました。まことに不敵でございまして、この前も十分ご期待に沿うような活動もできませんでございましたけれど、前回に増しまして一層努力しまして、どうかこの委員会が活躍できるように、自分自身で働きもいたしますし、それにつきましては皆様の格別のご支援と御協力をお願いいたしたいと存じます。どうかよろしくお願いいたします。(拍手) 引続き理事の互選を行いたいと存じますが、その方法についてお諮りいたします。いかがいたしたらよろしゆうございましようか。
○岡野委員長 これより会議を開きます。
政府支拂促進に関する件を議題といたします。本件につきましては第五国会中の特別委員会におきまして、皆様の慎重な御調査をいただきましたのでございますが、審査を終了するには至らなかつたのでございます。第六国会における本委員会の運営につきしては、委員長といたしましては、第五国会の委員会の方針を踏襲して行きたいと存じます。皆さんの御意見はいかがでございましようか。
【次の発言】 御異議ないと存じますから、その通り進めて行きたいと存じます。
もう一つ申し上げておきたいことは、第五国会中に法律制定の小委員会を開きまして、法律の成案ができたのでございますが、ただいま……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
政府契約の支拂遅延防止等に関する法律案起草の件を議題にいたします。本案は御承知のごとく前国会の委員会において起草に着手いたしましたが、時間的の関係等によりまして、成案を得るに至らなかつたのでございます。前回の委員会における決定に基き、本日より御審議を願うのでございます。本日は前国会における最後の委員会におきましてお配りいたしました案について、御審議をいただきたいと存じます。
まず法制局の方から逐條の御説明を伺うことにいたします。
【次の発言】 それでは本日はこれにて散会いたします。
午前十一時五十六分三散会
○岡野委員長 これより開会いたします。
政府契約の支拂遅延防止等に関する法律案起草の件を議題といたしまして、前会に引続き皆様の御意見を伺い、また御質問に御応答申し上げたいと思います。何か御意見ございませんか。
【次の発言】 ちよつと速記をとめてください。
【次の発言】 速記を始めてください。
○岡野委員長 これより会議を開きます。
政府契約の支払延滞防止等に関する法律規草案の件を議題といたします。
【次の発言】 大上君の御意見にご異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと見とめますそれでは午後一時まで休息いたします。
午後十一時二十七分休息
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午後一時一八分開議
【次の発言】 これより再開いたします。
休息前に引続き政府契約の支払延滞防止等に関する法律案起草の件を議題といたします。
これより本案について討論に入ります。民事党大上司君。
【次の発言】 上林與一郎君。
○岡野委員長 これより会議を開きます。 当委員会は、前国会以来盛夏の閉会中も引続き会議を続行いたし、本国会におきましてもまた設置され、この間委員各位の格別の御精励と御努力によりまして多大の成果を収めましたことは、国家のためにまことに御同慶の至りに存じます。ことに先般本委員会より提出いたしました政府契約の支払遅延防止等に関する法律案は、各方面から多大の関心を寄せられていたのでございますが、万事滞りなく全会一致衆議院を通過いたしましたので、これにより政府より巨額の支払いを受ける大企業はもとより、零細の支払いを受ける国民各層が、将来迅速に政府から支払いを受けられることになりますならば、国家経済上、……
○岡野委員 日本の基礎産業の問題に関連して、中華民国における石炭だとか、鉄鉱石だとか、塩だとか、そういうようないろいろな重要物資について、私は承りたいのでありますが、これはなかなかデリケートな問題が国際的に包含せられておるようでありますので、ただいま説明がなかなかしにくいと思いますけれども、もしそれが御説明できることがありましたならば承ります。ただしいろいろ関連するところがデリケートでありますので、政府当局として言えなければよろしゆうございます。
○岡野国務大臣 私は先般行政管理庁の長官並びに地方自治庁の長官を拝命いたしまして、これにつきましては今後皆様方の格別の御指導と御協力をお願いいたさなければ、私の職責を全うすることができない次第であります。今までとも皆様方の格別の御懇情をこうむつておりましたけれども、国務担当上特に将来格別の御支援を仰ぎたいと存じます。ごあいさつを申し上げながらお願いするのもはなはだおこがましい次第でありますけれども、御承知の通りに前国会におきまして、地方税法案が不幸にして通過できませんでした。その反面この通過を見込みまして、地方の歳入をいたしておりますところのいろいろな税法の執行を停止しておつたのであります。そ……
○岡野国務大臣 ただいま提出いたしました地方税法を制定する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 前国会においても、政府は新地方税法案を提出いたしたのでありますが、提案時期の遅延等の関係から、その審議は新年度にまたがることとなりましたので、旧税法から新税法への移行を円滑にするため、新税法において廃止または税率の改正を予定する税目については、新しい地方税法の成立するまでの間、その徴收を停止しておくことを適当と考え、別途その旨の法律案を提出することといたしたのであります。しかるところ、徴收停止の法律案は成立いたしたのでありますが、その後この法律を存置したまま、言い……
○岡野国務大臣 私今日十時からこの委員会が開かれるにつきまして、私の主管でございますから、十時にお伺いして皆様にお目にかかるつもりでおりましたところが、急にマーカット少将から招集がございまして、実はそのことも申したのでございますけれども、じき済むからという話で、それでは九時半以前に会つていただいて、十時までにこちらに間に合うようにという約束で、あちらへ参つたのでありますけれども、話がつい長くなりまして、ただいま帰りました。今閣議中でありますが、閣議の方はこちらに出るからということで断つて、こちらに参つたのであります。たいへん皆様をお待たせいたしまして、まことに恐縮に存じますが、事情御了察の上、……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいまの御質問につきまして、私の考えといたしましては、この地方税法案は画期的の税制でございますから、いろいろ混乱も起きましようし、また不均衡な、ある県、ある市町村では收入が非常にたくさんあり、ほかの方面では非常に少くて困るというようなことが出て来ぬとも限りません。そういう見通しもある程度ついてはおります。そういう意味におきまして、平衡交付金を適切に活用いたしまして、困つておるような市町村に対してはそれをいわゆる平衡して行きたい、こう考えております。 それから将来といたしましては、やはり市町村の合併とかいうようなことが自然に問題になるだろうと思います。これ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。何を申しましても、新しい税法を施行いたしますときには、納税者の方においても、またこれを徴収する立場の方面におきましても、いろいろむずかしいことがあるだろうと思いますが、しかしこの画期的の税法を施行するということは、わが国の自治団体を強化して行く上に最も必要なことでございまして、どうしてもこれを実行しなければならぬ。そうすれば結局少しむずかしくても、まずこれを施行して行こう。その準備のために一年延期した、こういうことになつておるわけでありますから、その一年延期している間に、政府といたしましても、いろいろ指導をして行きまして、できるだけそういうような混乱とか紛争……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいまの床次委員の御説は、しごく同感でございます。そういう方向に向つて私も善処いたしたいと存じますから、御了承を願います。
【次の発言】 お答え申し上げます。市町村民税の意義でございますが、これはもととあまりかわりませんが、税制を改革いたしましたにつきまして、資産割を除きましたことは、資産割に匹敵しますところの固定資産税がとられることになつておりますから、重複になるという意味で除いたわけであります。それから法人にはシヤゥプ勧告には除いてあつたけれども、かけることになりました。しかしこれが法人の性格のアメリカにおける考えと、今までの日本における考えとの差でご……
○岡野国務大臣 床次君の御質問に御答弁申し上げます。納税者が今度の新地方税法によつて納税をするについては、必ずしもこの固定資産ばかりでなく、いろいろ困難があるからということは、この委員会においても、るる皆様方から拝聴した次第でありますが、固定資産税の五百二十億というものは、政府といたしましては、初年度といたしましてとれるという可能性を認めて提案した次第でございます。私は前国会には責任者でございませんでしたけれども、しかし当時固定資産税は、あるいはもつと上まわるのではないか、こういうような御議論もあつたような次第でありまして、そのために税率も引下げたというような情勢にございますから、私の方といた……
○岡野国務大臣 ただいまの勝間田さんの御質問でありますが昨日以来重大なる意見が出ているという抽象的の御質問でございますが、内容はどういうことでございましようか。
【次の発言】 その点につきましては、各党の代表者が関係方面に行かれて、そういうようなことを承わられた。私もその席へ列席しておりました。同時にその以前に関係方面からお呼び出しを受けまして、自治庁長官としての意見はどうかというようなことも聞かれておるのです。それに対して私はもし各党がそういうような御意見であつて、関係方面でそれがいれ得るということならば、異存はない。こういう意思を表明しております。
○岡野国務大臣 藤田委員の御質問に御答弁申し上げます。シヤウプ博士がお着きになりますと、即刻私はお目にかかりましたが、その時間が非常に少うございまして、すべてのことを詳細に説明することはできませんでした。まず要約いたしまして、この地方税法案がこの前通らなかつた経過、並びに今回通りましたが、前国会並びに今回の国会におきまして、いかなる議論が闘わされたか、同時に一般の国会の気分としてこういうことがあつた、ああいうことがあつたということをごくかいつまみまして報告しておきました。それにつきまして、シヤウプ博士はいろいろ意見もあるだろう、論議もあるだろう、自分もこれから各地方を行脚して実情を調査したいと……
○岡野国務大臣 御答弁申し上げます。お説のように、地方財政委員会といたしましては、平衡交付金を八十三億要求しております。そのほかに起債として百九十五億要求しておる次第でございます。ところが中央財政のいろいろな都合によりまして、平衡交付金は三十五億しか出ぬということになつております。それと並行しまして、また地方財政委員会から国会に対して意見書が出ておる次第でございます。でございますから、国会でおそらくこの補正予算がきまるごろまでには、適当な御意見が発表されることと思いますが、最惡の場合といたしまして、三十五億で、あとの四十八億のギヤツプをいかにして押えるかということが別題になるわけであります。言……
○岡野国務大臣 ただいま本委員会に付託されました地方公務員法案について、その提案の理由と内容の概要を御説明申し上げます。 明治以来多年の伝統の上に築き上げられて参りました官吏制度は、国家公務員法の制定により、根本的変革を受けることとなつたのでありまして、国家公務員につきましては、今や民主的、科学的な人事行政制度の体制が確立せられ、その内容も薄々整備充実せられつつありますことは御承知の通りであります。地方公務員制度につきましても、すみやかに、国家公務員法と同様に民主的、科学的な人事行政制度の理念と体制を導入し、国、地方を通じて国見全体の奉仕者としての公務員の地位と身分とを確立し、新憲法に基く民……
○岡野国務大臣 私は地方財政の方の担当はしておりますけれども、財政委員会の内部の仕事につきましては、一に財政委員長並びに委員会の方の法律に従つたあんばいを、全部是認することにいたしております。ただいまのは、給與の引上げとかなんとかいうものについて、もしそういうことがありとすれば、これを全部平衡交付金に持つて行くのがいいか悪いかというような御質問のように私承りますが、しかし御承知の通りに地方財政は今まで非常に窮乏、紊乱を極めておりましたのに、この瀞地方税法ができましてそうしてとにかく四百億という厖大な増税をするような法案を通していただきまして、今地方財政はようやく確立しかけて来たのでございます。……
○岡野国務大臣 御質問の要旨を……。
【次の発言】 立花委員の御質問にお答え申し上げます。
御訂正を申し上げますが、私は地方財政委員会の主管大臣ではございません。法的には何ら関係ございません。ただ地方自治庁の長官として地方自治を確立する上において、地方財政というものがよくならなければ、地方自治の確立はできないという意味において、私は地方財政委員会に対していろいろの相談に乗つて、協力をいたしておる次第でございます。これをまず申し上げておきます。
それから平衡交付金を財政委員会から八十三億要求なすつていらつしやいますが、それに対して政府はいろいろ財源の関係等によつて、三十五億しか出すことができ……
○岡野国務大臣 まだ閣議にかけておりませんで、多分きようあたり閣議にかけて出すことになるだろうと思います。
【次の発言】 御説の通りいたします。
【次の発言】 お答えを申し上げます。
国家公務員法におきまして、給与の問題なんかが、実は円満に行つていないということは事実であるように私は考えております。そのために地方公務員におきましては、それが円満に行くように国家公務員法よりは、よほど工員の権限を拡張してやつて行くというふうに書きかえてあるはずでございます。
それからお説のように、今地方財政の点におきまして、給与の点において非常に苦しんでおる現実の姿も御承知の通りでございますが、これにつきまし……
○岡野国務大臣 大矢委員のお説しごとくごもつともであります。政府といたしましては、地方公務員法を公布いたしますにつきましては、いずれ国家公務員法とのつり合いもとらなければならぬと考えまして、考えようということに閣議で一致している次第でございます。
○岡野国務大臣 御説しごくごもつとものように伺います。よく考究いたしまして、考慮いたしたいと思います。
【次の発言】 事務当局から詳しく御説明申し上げます。
【次の発言】 門司委員の御質問にお答え申し上げます。中立性と申しますことは、読んで字のごとく、中立性でございまして、憲法に保障されておりますところの思想とかなんとかいうものを、剥奪するというわけではございません。しかしながら公務員は、国家公務員でも地方公務員でも同じでありまして、みな全体の奉仕者としてやつておるわけでございます。その全体の奉仕者たる立場というものを認めて、そうしてその中立という意義を解釈して行かなければならぬと考えます。で……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。これは特にこの條項において、そういうような規定を置いておりますが、しかしこの趣旨は、地方公務員法全体がそういう意味においてつくられておるのでございまして、書かなくてもいいことなのでございますけれども、政治的行為、すなわち特に人権として尊重されておる政治活動の制限を、公務員に限つてするという意味におきまして、いわゆる一つの制限規定でございますから、制限する場合には特の愼重に中立性を保障すること、すなわち本人の身分を十分に尊重してやるという意味において、注意の意味において書き加えておるわけでございます。この趣旨は、この法案をつくります全体の趣旨でございまして、書……
○岡野国務大臣 もらう方から言いますれば、全額予算で認めてもらいたいことが希望でございますから、文部省のおつしやることにも、やはり一面の真理がございます。またこれを出します方からいたしますと、何とかこれでやつてもらわなければならない、だろうという、目安がつかなければぐあいが惡いということで、その感じの相違だろうと思いますが、これを調整いたしまする私の立場といたしましては、中央財政の方面におきましては、三十五億しか、いろいろの関係上どうしても出ないのだ、こういうことになります。なおまた地方財政委員会の方からいたしますと、八十三億なければいかぬというのに対して三十五億しか出ない、非常にこれは不満で……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。ただいまの細説の通り、財政委員会といたしましては、平衛交付金を配付するにつきましては、非常に厳格なるこまかい規定を設けまして配分しておるわけでございます。しかしただいま御説の通りに、北海道のごとく特別の事情のあるところ、それに対しては、また特別の交付をするという方式になつておりまして、それに対しては、本年度で申しますれば、百五億の予算が平衡交付金にとつてございます。でございますから、ただいま仮決定をいたしておりますのも、また御説のよ。うなこともあり、風水害とかいうようなこともございますから、いずれ来年の一月になりまして本決定をするときに、いろいろ地方の事情……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政委員会から本年度の補正予算といたしまして八十三億の平衡交付金を要求しておることは事実でございます。しかしながら中央財政の都合によつて三十五億しか出ない、こういう結果になつておることを御報告申し上げます。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。勧告の出ていることも承知しております。また勧告の内容もよく検討いたしております。
【次の発言】 お答え申し上げます。予算の方面を担当しておりませんから、私自身としてはその御意見を申し上げるわけには行きません。
【次の発言】 お答え申し上げます。地方財政委員会と政府の間に立ちまして連絡している国務大臣といたしまして、中央財政のことも考えなければなりませんし、地方財政のことも考えなければなりません。
【次の発言】 でございますから意見書に対してどういう感想を持てということでございますか。意見書の通り、地方財政へやつていただきたいという意見を持つております。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。今大蔵大臣が申し上げました通りに、当初は三百億でございましたけれども、それでは起債のわくが足りないということで、大蔵大臣の努力によりまして、あと七十億追加してもらう。大体において大蔵大臣が申しましたように三百七十億になるはずであつたのでございますが、正式にまだなつていない。しかしながら地方財政としましては、すでにいろいろ配分をしたこともございますし、これをぜひ実現したいと思いまして、大蔵大臣と協力しまして、この七十億のわくをとることについて今努力の最中でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。平衡交付金には千五十億の中に一割百五億というものが盛られて……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方公共団体の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案につきまして、その提案の理由並びに内容の概略を御説明申し上げます。 全国大多数の地方公共団体におきましては、その議会の議員及び長の任期が明年四月に満了となり、従つて後任者の選挙は、公職選挙法の規定によれば、三月上旬ないし四月下旬の間、各地方公共団体が任意に定める期日に、施行されることになるわけであります。しかるにこの選挙の期日並びに選挙運動の期間は、たまたま地方公共団体の予算編成時期に当つているのでありまして、地方公共団体の議会の議員及び長をして選挙に煩わされることなく、明年度予算案の編成並びに……
○岡野国務大臣 私から政府側の立場でお答え申し上げますが、勧告書は政府として受けとつておりまして、国会へ出すことにいたしております。むろん国会の御審議を仰ぐことになりますが、政府の立場といたしましては、ことに私の考えといたしましては、地方財政委員会から出ました趣旨は、理論として妥当である、こう考えておるわけでございますから、これが実現を希望する次第であります。ただ問題は、中央財政ののいろいろの観点から、はたして中央財政がこの国鉄課税、專売公社課税なんかに対して、これを受け入れることができる実力を持つておるかどうかということにかかるかと思うのであります。と申しますことは、御承知の通りに、二十六年……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方税法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。御承知のごとく昨年八月、地方税収入の拡充と地方税制の自主的の強化とによつて、地方自治の根基をつちかうとともに、住民負担の合理化と均衡化とを確保することを目途として、画期的な地方税制の改革が断行されたのでありますが、爾来新地方税制は、住民の積極的な理解協力と、地方団体当局の不断の努力精進とによりまして、逐次その本来の目的を達成し、地方自治の伸張、ひいては国政の民主化に寄與しようといたしているのであります。しかしながら、新地方税制は何分にも、未曽有の広汎かつ根本的な改革……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御説の通りに、昨年度において平衡交付金並びに起債のわくの拡張に対して地方財政委員会から勧告がありました。それに対して、今仰せのごとく平衡交付金が八十八億に対して三十五億しか出るに至らなかつた。これは中央財政のふところぐあいからいたし方ない次第でございます。それでこれをいかにしわ寄せされて行くかということの御質問でございますが、とにかく地方財政としては、昨年税法の改正によりまして、相当の税収の確保もできたわけでございますけれども、地方財政委員会が検討いたしました結果といたしまして、やはり補正予算が中央で出ました以上は、それに対して新規に八十八億なり、起債が百九……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御説の通りに今度の税法改正案は、はなはだ御不満であろうと思います。それは私も御説の通りな考え方を持つております。と申しますことは、この地方税の改正案を今回出しましたのは、この前に出しましたところの税法のほんの手直しくらいの程度になつたのであります。ただ私自身といたしましては、昨年の夏皆様方の御審議を得まして、あの厖大な地方税法を改正いたしましたのでございますが、しかし厖大であると同時に相当画期的なものでございまするから、研究もよくしなければなりませんし、また実情にも合せなければならぬということで、もし今国会に間に合いますれば、相当な内容についてもいろいろ検討……
○岡野国務大臣 ただいま提出いたしました地方財政平衡交付金法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及び内容の概要を御説明いたします。 すでに御承知の通り、昨年創設されました地方財政平衡交付金制度は、地方団体の自主的な財政運営を確保しつつ、全地方団体に通じて、その必要な財源を保障しようとするものでありまして、新地方税法の制定と相まつて、地方自治の確立を企図する新地方財政制度の根幹をなすものであります。すなわち各地方団体につきまして、財政需要額と財政收入額とをそれぞれ客観的に測定して、その財政需要額が財政收入額を越える地方団体に対し、この地方財政平衡交付金を交付することといたしているので……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説の通り地方財政委員会から国鉄その他に対して課税をしたらいいだろう、こういうことの勧告は出ております。理論といたしましては私もその通り承服しております。ただしかし、ただいまの段階におきましては、国鉄、專売公社なるものが国家財政との関係上、一概にこれを税金をかけて、そうしてどうなるかということに対しては、相当大きな影響を及ぼすことでもございますし、いろいろ勘案いたしまして、この際はこれに対する財政委員会の勧告を、そのまま受入れるということを見透りまして、政府内部におきまして、十分国鉄のあり方、また專売公社、放送協会なんかの情勢をよく検討しまして、そしていかに……
○岡野国務大臣 御説しごくごもつともでございまして、先般来この委員会においてもそういう御質問もございましたが、なにさま今回の税法改正といたしましては、昨年の夏できました税法の簡單なる手直しだけということのようにして出しまして、実はこの税法につきましては、御承知の通りに、今行政調査委員会議が政府並びに国会に対して勧告いたしております通り、近い将来において地方自治団体の仕事のあり方が、はつきりときめられなければならぬということになつておるのであります。でございますから、私どもといたしましては、この地方公共団体の実体がはつきりときまりました上で、昨年通りましたところの税法に根本的の改正をして、地方財……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。昨年地方税を改正いたしましたのは、御承知の通りに地方の自治を確立するために、その地方の財政の基礎をしつかりさせてやろう、こういうことから地方税が提出されて、皆様方の御賛成を得て発布されたわけでございますから、もともと地方税法が出ます場合には、四百億というものが増税になることも予定されて出たものでございまして、地方の住民といたしましては、それを甘んじて受けて、自分自身の自治を、自分自身で財政基礎を固めて行く、こういうふうに考えていただきたいと思います。 それから地方税と国税とを合せまして、増加したということは、これは私のこの前聞いたところによりますと、そうは……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいま詳細な数字を持つておりませんからよく調べまして後刻お届けいたしますが、ただ問題といたしましては、地方財政が非常にきゆうくつなときでありますから、競輪は賭博行為であつて、非常に悪いというのは社会的には見られますが、この収入は純財政から行きますと、非常に地方の財政を助けているという事実だけは明らかであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。私は先般の井出さんの御質問を取違えておりまして、二十四年度と二十五年度の分のことと思つておりましたのです。まずその点から申し上げますが、二十四年度と二十五年度に関しましては、やはり国税、地方税加えまして、若干減税に……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。まずその前にひとつ釈明しておきたいと思います。私は自治庁の長官として、地方財政委員会と政府の間に立つて連絡をはかるのが私の仕事だ、こう申し上げて、速記録をごらんいただけばわかると思いますが、連絡員である、メツセンジヤー・ボーイであるということは、あなたのお口から出たのでありまして、私はそういうことを申し上げたことはございません。これを一応釈明いたしております。 それから第六国会以來、国会において御審議になり、同時に御決議になりまして、積雪度、寒冷度の強いところには特別の配慮をしたらどうか、こういうようなことがありました。それにつきまして、御承知の通りに第六……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方自治確立のために、財政の基礎が強固にならなければならぬということは、御高説の通りであります。われわれも御趣旨の通りに、地方財政の強化ということについて日夜苦心いたしておるわけであります。御承知の通りに、昨年地方税法を改正いたしましたが、これは今までの税法と違いまして、まつたく画期的のものでございます。その意味におきまして、地方においても財政のめどについて、まだ十分なる見通しもつかないだろうと考えます。と申しますことは、今後の自治の強化ということにつきましても、御承知の通りに地方行政調査委員会議の報告が出ております。この地方行政調査委員会議の報告が出まして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方の財政が非常にきゆうくつであるということは、皆さんも御承知の通りわれわれもよく承知いたしております。それにつきまして、先般知事諸公並びに市町村長各位が、財政の窮乏に対する平衡交付金の増額並びに起債のわくの拡大ということについて、いろいろ陳情されたことも私承つております。ただいつも申し上げることでございますが、地方における財政の窮乏もその通りであります。しかしまた中央から出しますところの平衡交付金も、国家財政の立場から、いろいろな方面で検討しなければなりませんので、ただいまのところ政府といたしましては、百億円の平衡交付金並びに起債の百億というもので、地方財……
○岡野国務大臣 ただいま議題となりました地方税法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申上げます。 御承知の通り現行地方税制は、両次にわたるシヤウプ勧告の趣旨とするところにのつとり、地方財政自主権の強化拡充及び住民負担の合理化を目標として、従前の地方税制を根本的に改革したものでありまして、その施行以来漸次所期の成果を上げて参つたのでありますが、何分にもそれが根本的な改革でありましたことと、最近における社会経済事情の変化とによりまして、これに相当の修正を加える必要があるものと認められるに至つたのであります。 政府におきましては、これらの問題について鋭意研究を……
○岡野国務大臣 あれは参議院で、ある委員の方から来年度の平衡交付金を減すといううわさがあるが、それはほんとうかどうか、また岡野の考えはどうかという御質問でございまして、私は来年度平衡交付金を減す意思は持つておりません。こういうようなお答えをした次第でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。一応その前提としてむろん十分地方行政委員会の委員たる立花さんは御存じだと思いますが、前提を申し上げます。平衡交付金法は、御承知の通りに地方財政の収入額と需要額とを差引きしまして、それで出て来たところの金額を補充するのが、これが平衡交付金法でございますから、減さないとか減すとかいうことは、これは私自身の……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。川島さんのお説の通りに、地方財政は中央財政と同じようにやはり非常にきゆうくつでございまして、ことに地方の行政を特に私は担当いたしております立場から考えますと、身びいきになるかもしれませんが、地方が非常にきゆうくつになつているということは事実でございます。地方財政委員会からも、三百五十億の補正予算を増してもらいたいという意見書が出ておりますこともよく承知しておりますし、その点も私は了承しているのでありますが、しかし御承知の通りに、中央地方を通じまして、非常に財政が逼迫しおります際でございますので、平衡交付金百億増、起債のわく百億増ということで、中央財政の立場か……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。地方財政委員会でそういうようなことを規定しております地方財政委員会規則というものが、ございまして、現段階におきまして最も理想的であると点えられる方法によつて、規則をきめてやつておりますけれども、御承知の通りに一万数百あるところの地方団体は、いろいろ個々別々の特殊な事情もございましようし、そういうこともまだはつきりされていない点もありますので、御承知の通りにあの規則というものは、実は法律できめなければならないものでございますけれども、法律でやりますとわずかな欠陥を発見しましても、一々国会の御承認を願つて法律の改正をしなければならぬということになりますので、実……
○岡野国務大臣 今後駐留軍に対しても、やはり特別調達庁が行つておつたような仕事が出て来ることは事実でございます。しかしながら御承知の通りに、特別調達庁と申しますものは、被占領国が占領国すなわち連合軍の命令によつてこういうことをしろということになつてできた次第でありますから、この性格はすつかりかわつて来るのです。ですから今後行政協定の進行いかんによりまして、この問題は当然大事な仕事として協定の中に入るわけででございますが、まだその協定の途中ございますので、はつきりしたことがきまつておりません。しかし今後特別調達庁のしておつたような仕事を、駐留軍に対して日本がいかにしてするかということにつきまして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。国連軍との関係については、今政府は何か考えておるのでございますが、これは当面の所管大臣がやつていることでございまして、私一向存じておりません。
【次の発言】 私の想像でございますが、駐留軍としては、御承知の通りにアメリカの軍人が残られ、そうして英軍とか濠州軍とかいうものは、むろん米軍でございませんから、あとへ残らぬことになるはずでございます。それに対して国連軍として今までおつたのがおりたいというような希望があるらしいように聞いておりますが、その点におきまして、これをどう取扱うかの問題は、今いろいろ所管大臣が、それについて折衝をしておるはずと思います。しかしそ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。農林大臣は農地の接収については非常に心配されておりまして、閣議でも話が出たことがございます。そしてもしも農民が生業を失うようなことがあつたら十分なことをしてやらなければならぬというような話合いがありました。
【次の発言】 具体的の額は閣議には出ませんでした。
【次の発言】 私もはつきりわかりません。
【次の発言】 お答え申し上げます。私も速記録を持つて来ておりますが、あの当時は御承知の通ります前提といたしまして、行政協定が結ばれつつあるのだが、その進行状況から、先のことはまだ何もわからない。こういうことを前提として私は申し上げたのであります。これは通覧くださ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。児童福祉費が平衡交付金に入つておりますために、十分なる施設もできないし、また十分なることもできない。こういうようなことで、るる実例をあげてお話をされまして、まことに私としては心を打たれるような感じがします。その点につきまして、御承知のように二十四年度限りそういうものをみな平衡交付金に入れまして、スタートしてから、約一年半ばかりここに実行して来たのでございましたが、昨年の春以来、いろいろ、そういうような実情を訴えられまして、いろいろな陳情がございますので、ただいま厚生省並びに財政委員会の方でよくこれを検討しておる場合でもございますが、その検討が成案を得るに至り……
○岡野国務大臣 本国会におきまして私どもが提出をしたいという希望を持つております法案は地方税法、平衡交付金法、地方財政法、地方自治法、公務員法、まだ二、三あるのでございますが、そういう法律につきまして改正案を今研究中でございます。これはまだ関係方面ヘアプローチすることもできておりませんで、ただ部内においていろいろ検討しておる情勢でございまして、来春になりましてから、できるだけ早く提出したい、こう考えておる次第でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。ルース台風に対する災害の窮状につきましては、実は補正予算をつくりまして、早く決定をしようと思つて極力努力したのでありますが、いろいろの事情……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政は一昨年以来私が所管しておりまして、いろいろ問題も起きましたし、また非常に窮迫しておるということも事実でございます。それにつきましては、新しくできましたところの地方税法というようなものに、あるいは遺憾の点があるのじやないかとが、またいろいろの御批評もあります。またそのほか地方の行政の実態につましても、いろいろ整理改革をしなければならぬような点もありますしいろいろなことがかさんでおりまして、これに対して抜本塞源的なりつばな地方制度を確立し、同時に地方財政もこれに合して十分なる財源を與えて、財政があまり窮迫にならないようにやつて行きたいと考えておるのでご……
○岡野国務大臣 大矢さんの御質問にお答え申し上げますが、閣議の内容は発表をよういたしません。自治体警察が存続してしかるべきではないかということは、自治確立の意味から御設ごもつとも、その通りでございます。ただ先般警察法を改正いたしまして、自治体が警察を維持する意思がない、住民投票によつてその住民がこれを国警に移してもらいたい、こういう意思があれば国警の方へまわすというような法律の改正があつたのであります。しかし私個人といたしまして考えますことは、自治体は戦後できましたところの新制度でございますから、維持して行くのがほんとうだろうと思います。ただ問題は、ただいまもいろいろ論議になりましたように、国……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。まだはつきりときまつた案になつておりませんが、大体戦前と申しますか、昔はごく少数の部局によつて地方の公共団体の府県の政治ができておつたのであります。戦後非常にたくさんの部局を設けるようになりましたが、事務の簡素化から申しますれば、国に相応したものができたらよいのではないかと考えるのであります。大体私の考えております腹案といたしましては、総務とか土木とか社会部とか経済部、そういうような四つぐらいのものにしたらどうかという考えをもつて、今いろいろ検討中でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。お説しごくごもつともでございまして、地方は千種万態でございま……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。それは先般この席で申し上げたと思いますが、区長を任命制にするということも、われわれの頭に往来しておる。しかしこれに対してまだ成案を得ておりません。
【次の発言】 まだ成案を得ておりませんから……。
【次の発言】 先ほど申し上げました通りに私の頭にそういうことが往来しておりまして、それを事務当局をして検討させております。
【次の発言】 特別市制につましては、自治法にせつかくできておる条項でございまから、これをわれわれとしては無視するわけには行きません。しかしただいしま五大市を初めその五大市を含んでおる府県が、両方とも相反するいろいろな説明をしてまわつておるよう……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方税法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明いたします。 申し上げるまでもなく、地方税制は、都道府県や市町村が、その付託された事務を遂行する上に必要な財源を調達する最も有力な手段であります。従いまして、地方税制の改正を考えます際に、これによつて地方団体は幾ばくの財源を得ることができるかということが、地方財政計画上きわめて大切な問題であります。今日、国民は租税負担の重いことを訴えております。殊に高率課税を行つております税種につきましては、その引下げを求める声が特に強いのであります。飜つて、個々の地方団体の財政状況をながめ……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。私は地方財政担当でございまして、同時に地方財政委員会と申しますものは、形は総理府の一部は総理でございますけれども、独立の権限を與えておりまして、地方財政に関する限りは、地方財政委員会の意見を尊重するということにしておりますので、私は地方財政委員会が考えていることに対しては、全面的にこれを支持して行きたい、こう考えております。
【次の発言】 お答え申し上げます。まずこれは私の職務を使いわけしなければならぬのでありますが、地方財政委員会としましては、たしか二百二十億くらい地方公共団体がもらわなければいかぬというようなことを考えておるわけであります。中央政府とい……
○岡野国務大臣 町村職員恩給組合法案につきまして、提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。 一昨年十二月、第九国会において成立し、昨年二月から施行されました地方公務員法におきましては、地方公務員の福祉及び利益の保護を、適切かつ公正にはかることを根本基準の一として掲げておるのでありますが、地方公務員の退職年金及び退職一時金の制度につきましては、同法第四十四條において、職員が相当年限忠実に勤務して退職し、または死亡した場合における退職年金及び退職一時金に関する制度が実施されなければならないと規定いたしておるのであります。思うに、同條の趣旨とするところは、地方公共団体の行政の民主的かつ能率的……
○岡野国務大臣 ただいま本委員会に付託されました地方公営企業法案について、その提案の理由と内容の概略を御説明申し上げます。 近代国家のもとにおきましては、地方公共団体の処理いたします事務は、権力行政及び非権力行政の両分野にわたり、いよいよ複雑多岐を加えて来ているのでありますが、住民に対しよりよいサービスを提供し、それによつて住民の福祉を増進いたしますことが、地方公共団体の固有の存立目的の一であることは、あえて申すまでもないところであります。水道事業、自動車運送事業等の各種公益事業を公営することにより、低廉、適切なサービスを住民に提供いたしますことが、地方公共団体の重要な事務と考えられて来たゆ……
○岡野国務大臣 ただいま提出いたしました地方財政法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及び内容の概要を御説明いたします。 本法案は、現行の地方財政法につきまして、地方行政の責任の帰属を明確にするとともに、その自主的な運営を確保するため、地方公共団体またはその機関が行う事務に要する経費について、国と地方公共団体の負担区分に関する基準を改める等の必要があり改正を加えようとするものであります。 以下本法案の内容の概要について御説明申し上げます。 改正の第一点は、国費、地方費の負担区分に関するものであります。 従来、住民多数に関係する事務については、それに要する経費を国と地方公共団体……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政法だけは私はこれでいいと思つております。地方税法はいつかも申し上げましたように、根本的に検討を加えたいと考えます。地方税法を検討いたしますと、自然平衡交付金法というものに影響を及ぼして来ることが出て来ると思いまするから、平衡交付金法の趣旨というものは、私は尊重しておりますけれども、さて地方税法を根本的に検討する場合には、自然平衡交付金と非常に密接な関連がございますから、これも再検討を要することと私は考えております。
【次の発言】 お答え申し上げます。新しい財源をどうするかというような御質問でございますが、私は地方税法と申しますものは、地方の仕事のあり……
○岡野国務大臣 地方公務員法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。 地方公務員法は、一昨年十二月第九国会において成立し、昨年二月から施行されているのでありますが、このたび地方行政簡素化の趣旨にのつとり、また同法の実施状況等にかんがみ、これに所要の改正を加えることとし、本法案を提出いたしたのであります。 次に本法案の内容につき、その概略を御説明申し上げます。本法案におきましては、まず地方行政簡素化の趣旨にのつとるものとして、第一に、現在五大市以外の市は、人事委員会を置くことができることになつておりますのを改め、人口十五万未満の市は、人事委員会を置か……
○岡野国務大臣 御説しごくごもつともでございまして、また現在の地方自治の実情をよく御存じの大泉さんでございますから、私の考えておりますことと同感でございまして、ただいま非常に高度の自治制度がしかれておるようになつておりますけれども、住民のこの自治制度に対する理解というものがまだ足りないのじやないかという感じがしております。そこで自治庁におきましては、この新自治法を施行いたしまして以来、自治確立運動という運動を起しまして、あらゆる市町村の理事者並びに政治家、すなわち議員とかなんとかいうようなお人に呼びかけて、自治の確立をする啓蒙運動をしておつたのであります。今のお説のように、住民が理事者並びに議……
○岡野国務大臣 自治権の侵害にならないという確信を持つて、つくつておる次第であります。
【次の発言】 お答え申し上げます。そこに出しておりますところの勧告権のよつて来るところのゆえんはどこにあるかということを、よくその法案をお読みになるならばおわかりになると思うのであります。御承知の通りこれは国と地方とでは、純然たる地方の事務と、また純然たる国家的事務と、またあるいは半分は地方の事務であり、また半分は国家的事務である、こういうように、いろいろの種類の行政が地方自治体において行われるのでありまして、そこで今回挿入いたしましたところの法文におきましては、国が国家の仕事として地方自治体にしてもらいた……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御説の通り、行政簡素化を主にいたしまして、今回の改正をいたしたのであります。
【次の発言】 簡素化の線に従いまして、規模は縮小いたしましたけれども、権限は十分確保いたしておりまして、精神は同じであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。先ほど来今回の改正によつて地方公務員の権限を剥奪するような改正案のようにお受取りでございますが、しかしよく改正案をごらんくだされば、権能といたしましては、人事委員会、公平委員会の権限を剥奪したことはどこにもないのでございまして、ただ御承知の通りに、人事委員会とか公平委員会というものは、まだ日本の国情によく合つておりませんの……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う地方税法の臨時特例に関する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明いたします。 すでに御承知のごとく、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定が締結せられましたのに伴い、その実施の円滑を確保いたしますため、合衆国軍隊等に対する地方税法の適用につきまして、若干の特例を設ける必要がありますので、ここに本法律案を提出し、御審議をお願いすることといたしたのであります。以下、法律案の内容につきまして簡單に御説明申し上げます。 まず第一点は、合衆国軍隊等……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。これは御承知の通りに、政府といたしましては、臨機の処置といたしまして、二億ほどつなぎ融資を出しておる、住宅金庫から二億融通して、応急の措置をしておるわけでございますが、われわれの方といたしまも、地方財政委員会並びに自治庁から係官を派遣いたしまして、そうして実情を調査しておりますから、早急にその結果によりまして、善処したいと思いますが、むろんこの対象は平衡交付金並びに特別平衡交付金を考えなければならぬことだと思いまして、調査の結果によりまして、適当な処置をとりたいと思つております。
【次の発言】 むろん起債も考えなければならぬことでございますから、善処をいたし……
○岡野国務大臣 ただいま本委員会に付託になりました地方自治法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な改正事項の概略を御説明申し上げます。 新憲法の精神に基き地方自治の本旨を実現するため、憲法とともに、地方自治が施行になりましてから、本年でちようど五箇年を迎えることとなりました。この間終戰後の悪條件が山積する中におきまして、地方自治確立の途上には幾多の障害が横たわつていたのでありますが、地方自治関係者の不断の努力と協調とによりまして、これらの障害はなお、今後の努力にまつべきものも少くないとはいえ、次第に解決に向つて参つておりますことは、近く国民待望の独立の日を迎えようとして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説の通り、今回の自治法の改正は、神戸第二次勧告案を基礎といたしまして、そうしてあみ出したものでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。神戸委員長が野村委員にお話になつたということは、私は実は承つておりません。まず最初に申し上げたいことは、神戸委員会の勧告につきましては、特別区について一応書いてございます。しかしながら、提案理由にも申し上げました通り、今回の自治法の改正と申しますものは、神戸委員会並びに政令諮問委員会を参考にいたしますと同時に、地方の行政簡素化ということを主題にしてやつておる次第でございます。でございますから、前提といたしましては、地……
○岡野国務大臣 おしかりをこうむりましたが、実は私口下手でございますし、皆様に御納得の行くように説明するには、政府委員に説明さした方がいいと思いまして、ただいま私から申しつけて説明さしたわけであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。特別区として残して行くつもりでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。特別区として残しましても、その区長を公選制にしないでおいて、これが憲法に違反するかしないか、こういう御質問でございます。特別区といたしておきまして、それに対してその区長を公選にしないということは、これは憲法に何ら違反しておりません。憲法は大綱といたしまして、地方に公共団体を置く、こう……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。責任のがれをするわけではございませんが、消防の所管大臣は法務総裁でございまして、私ではございません。しかし国務大臣といたしまして、ただいまの御趣旨はしごくごもつともでございまして、内閣といたしまして一致協力いたしまして、御希望に沿うように今後対処して行きたいと思います。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。大体その通りに私も心得ております。
【次の発言】 お答え申し上げます。私の立場といたしましては、財政のことは非常に敏感に頭へ来る立場におるものでございますから、財政の豊かでないところ、また非常に困つておられる各地方公共団体に対し、これではどうも警察も持てないという場合には、国警の方にとつてもらうということも思つております。ただ私自身はいつも申し上げましたる通りに、ただいまの地方の町村の規模というものは、いささか小さ過ぎるというような感じを前々から持つております。また仕事の分量とか性質とかいうようなものも、まだ、御承知の通りに事務再配分の勧告は出ましたけれども……
○岡野国務大臣 平衡交付金の改正につきましては、私がいつも申し上げます通り、今度できますところの地方制度調査会で平衡交付金といわず、地方税法並びに他面において地方の行政機構とか、制度の問題を総合的に研究して、そしてやろうと思つております。今回の平衡交付金の改正案は、御承知の通り地方財政委員会の規則で実はやつておつたものを――これは二十五年度、二十六年度に限つて地方財政委員会規則でやり得る、しかしその後はやはり法律でやらなくちやならぬということになつておりますから、法律を出して、そうして法の初め所定した通りの希望に沿うような改正をするにとどめた次第であります。
○岡野国務大臣 一応の御意見として承つておきます。
【次の発言】 そうは思いません。
【次の発言】 事務局より答弁いたさせます。
【次の発言】 片手落ちではないと考えております。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。青森県におきましては御説の通りに米内山議員が議会を侮辱したとか何とかの理由で、除名処分を受けたわけでございます。それに対しまして地方裁判所がその除名処分の執行停止を命じたわけでございます。そこで青森県の県会から自治庁に対してこういうような訴えが出て、これは議会の秩序保持のために議会がきめたところの除名を、裁判所が執行停止するということに対しては、今後議会の運営をして行くのにはなはだ不都合であるから、ひとつこれは総理大臣の異議によつて執行停止だけは一応とめてもらいたい、こういうような申請があつたのであります。そこで自治庁といたしましては、いろいろ研究の結果、県……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。第一点は、お説の通り昨年われわれが法人税割を一〇%として出しましたところが、国会の御意思によりまして、一五%にした、それをまた、この際国税が上つたから、それを一二・五%に下げるのはけしからんじやないかというようなお説でありますが、国会の意思は十分御尊重申し上げまして、国会がその当時一五%で引合う、すなわち地方財政に適当であるという金額は、これを確保しまして、そうして一二・五で、ちやんと、この国税が上らない前の一五%と比べまして、実質上には同じ額がとれるだけに計算してございますから、その意味において、形式上はそうでございましようが、実質上においては国会の御意思……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。東京都というものは非常な沿革がございまして、そしてお説のようにいろいろ変化をして来ておるのでありまして、新自治法といたしましても、何か都そのものの性格が非常にあいまいなものになつておるようであります。しかし私どもは自治の本旨から申しましても、それからまた社会的の実勢から申しましても、昔の東京市というものは、首都建設法ができましたごとくに、一つの市として見るべきものだと思います。その点におきまして、いろいろ私は今後東京都そのものの性格というものにも相当深い検討をしまして、元の郡部と元の市というものの性絡を、もう少しはつきりしたいと考えておりますが、これは後日の……
○岡野国務大臣 自治庁設置法案につきまして、その提案の理由及び主要なる事項の概略を御説明申し上げます。 政府はさきに、講和條約発効後の新情勢に対応するため、戦前戦後を通じ複雑厖大化した行政機構の簡素化を決定し、その一環として地方自治庁、地方財政委員会及び全国選挙管理委員会を統合し、新たに自治庁を設けることといたしたのであります。 政府はこれまで国政民主化の基盤である地方自治の拡充強化と公職選挙の普及徹底については、特に意を用いて来たのであります。現在、これらに関する事務は、地方自治庁、地方財政委員会及び全国選挙管理委員会においてそれぞれ所掌せられているのでありますが、これらの事務は相互に密……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方制度調査解設置法案につきまして、提案の理由を御説明いたします。 民主政治の健全なる運営発達を期するためには、地方自治の円満なる育成発展が必要不可欠でありますことは申し上げるまでもありません。この見地から政府は国民とともに、終戦以来今日に至るまで地方自法の充実強化のためあらゆる努力を重ねて参つておるのでありまして、今後といえども日本国憲法に渕源する地方自治制度の基本理念と基礎構造においては、特別の変更はあり得ないのであります。しかしながら地方制度につきましては、過去六年有余における運営の実際の経験に徴し、かつ独立後の新事態にかんがみまして、検討を要すべ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。特別市の問題につきましては、御承知の通りに、特別市をつくりたいということと、それからそれに反対しまして、特別市にならんとする候補の市の存在する府県側がこれに対し反対の運動を起しておることは、すでに御承知のことと存じます。しかし私の考えといたしましては、特別市はいろいろの必要上あつてしかるべきだという意味におきまして、自治法には特別市の制度が設けてございますけれども、しかしながら一面地方財政の立場から見まして、残存郡部というものが、特別市がもし実現しますならば、あと財政的に立つて行けない、そのほかいろいろございますけれども、これが一番重大なることでございまして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説しごくごもつともでございまして、私も市町村の自治というものは、ただいまでもお説の通りの状態と思うのでございまして、地方自治の本来の姿で市町村がやつて行くべきものだと考えております。そこで問題になりますのは、府県の問題でございます。これも御承知の通りに、これがはたしてその結論に到達するかどうかわかりませんけれども、市議長会におきましても、また一昨日でございましたか、市長会におきましても、府県廃止論が出ております。しかし私はこの際府県の廃止ということに対しまして、全面的に賛成とか、反対とかいうわけではありませんけれども、いろいろ府県行政を見ておりますと、目の……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。門司さんは地方自治の問題についてはたいへん御熱心であられるために、ただいまのような御懸念なり、御心配が出るものと思います。私どもといたしましては、今回自治庁設置法を出しましたにつきまして、これが何も内務省の復活とかもしくは元の内務省と同じような、地方を統制して行くような姿においてやるための設置法をつくつたのではない、そういう考えは毛頭持つておりませんし、またそういうようなことを仕組んでおりません。ただいままでありましたところの地方自治庁並びに地方財政委員会、全国選挙管理委員会がやつておりました事務を統一してその責任を明確にする、また簡素化するという建前から、……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地財委の方で、これに対して賛成をいたしかねておりますことは、地方の自治確立の意味におきまして、しかも財政的見地から、やはり平衡交付金で、こういう平衡交付金の内容を相当に検討しましてやるべきであつて、こういうふうに、今度出ましたような義務教育費国庫負担法、すなわち文部当局が直接地方の自治に介入して行くようなやり方は、これは時代に逆行して行くのではないかというような、すなわち地方の自治確立ということと、地方の財政を確立して自主性を持たせて行くという根本方針にどうも反するように見えるので、反対する次第であります。
○岡野国務大臣 住民登録が実施されますならば、それに流用し得るように予備の金が十億ばかりとつてございます。それによつてやつて行きたいと思います。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。附加価値税は、御承知の通りに、またお説の通りに、長所もあれば短所もございます。そしてあれを実施しますにつきましては、いろいろな理由もございますが、結局あの内容につきまして、一般の理解がまだ十分得られていない。またこれを納める側の財界が、ただいま、混乱とは申しませんけれども、まだ十分安定をしていない、こう考えておりますので、この際根本的に事業税を附加価値税にかえて、そしてあなたのおつしやつたように、赤字の会社でもこれをかける。しかしこれは地方税といたしましては、応益税でありますから、そういうことを言うべき筋合いじやなく、ある一つの地方団体に会社なり工場があれば……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。給與ベースの算定基準はなかなか、ものさしがむずかしいのです。ですから国家公務員の給與ベースが幾らになつているか、いろいろ考え方もありましよう。しかしあの当時地方と中央と比較をいたしましたのは、大体全員で全額の給與を割りますと幾ら幾らになる。そうして国の方が幾らの平均になつている。そうすると地方の方とすると、それと同じようなやり方でやつてみますと、やつぱり四百六十二円とか三百七十五円、五百何十円というような差があるという一応の形式が出たのでございます。しかしこれは御説の通りにまつたくとりとめのない――とりとめのないと言うとおかしいですが、一種のものさしを基準に……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。前段の点につきましては大蔵大臣が御答弁申し上げた通りでございます。 後段の点もやはり大蔵大臣の答弁と同じでございまして、このままでは地方財政は円滑に行かないのじやないかという考えを持ちまして、地方税制全体につき、あわせて平衡交付金制度も相当の改正をしなければならぬと考えております。すでに地方財政委員会では相当な研究をしております。しかしながら御承知の通りに地方自治制度というものが確立しますのには、ばらばらに法律が出まして、まだ事務の再配分あたりも十分できておりませんので、今回御承認を得ましたならば、地方制度調査会というものをつくりまして、そしてこれによく……
○岡野国務大臣 これは地方財政委員会におきまして、来年度の財政需要額を出しますときに、約七千億でございました。それに対応しまして、今度の財政計画といたしましては、租税収入が約二千九百二十四億とれます。それから平衡交付金がとにかく千二百五十億ございます。起債が六百五十億、その他、こういうふうになつておりまして、来年度に関する限りは地方財政はバランスが合つているわけであります。ただ問題といたしましては、御承知の通り地方の事業といたしまして、戦時中並びに戦後、戦時中はいろいろな事業をうつちやらかしておつた。それからまた戦後いろいろな災害が出て参りまして、そういう方面でしなければならぬ仕事がたくさんあ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。新聞等でいろいろ論議の的になつております知事の公選廃止とか道州制とかいう問題が、いろいろお耳に達しておると存じます。私どもといたしましては、まず結論を先に申し上げますれば、そういうような計画は何ら持つておりません。ただ私が考えておりますことは、独立国になりまして、日本の国力に相応した地方行政の簡素化、同時に能率的にして行きたい、こういうような一つの希望を持つております。同時にすでに御承知の通りに、神戸委員会が事務再配分の勧告を出しておりますが、まだあの事務再配分の勧告は出つぱなしでございまして、それについて何ら整理も実現もできておらない次第であります。そこで……
○岡野国務大臣 御答弁申し上げます。提案理由に申し上げた通りでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。今までに政府といたしましては六百十八億の平衡交付金を出しております。これほ臨機の措置でございます。そしてこの法案が通りました後にいろいろ清算いたしまして、過分に行つたところからは返してもらい、また足りないところには補正する、そういうような調整の道をとる考えでおります。
【次の発言】 お答え申し上げます。ただいまのお説よく拜聴しましたけれども、ひとつ田中さんあたりからうんと納税思想を強調していただきまして、今後地方の納税者がよく納税して、そして先ほど申し上げましたように、平衡交付金という……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいま井上委員からの御質問は、しごくごもつともな次第でございます。その点におきまして、詳しい数字は事務官の方から申し上げますが、とにかく今度の地方税法案におきましては、農村に対してはできるだけの減税をしたことになつております。ただ問題は、ただいま仰せになりましたように、住民税並びに固定資産税の点において幾分増徴の形になつておりますけれども、税は、御承知の通りに、国税と地方税とが合算して、そして同じ一人のふところから出るわけでありますから、総額において幾分とも軽減をする。ことにほかの事業をしている方面よりは、非課税の点を多くしてございますから、私は、御希望の……
○岡野国務大臣 若林委員の御質問にお答え申し上げます。先般来七億二千七百万円が大分問題になつておるのでございますが、それは文部省の予算としまして出ておつたのでございますが、そんなことも考慮されたのでございましようが、七億二千七百万円は創られて、そうして平衡交付金は三十五億になつた、それで三十五億と七億二千七百万円の関係とおつしやれば、おそらく政務次官も私と同じ答弁をされたことと思いますが、三十五億の中には七億二千七百万円は入つていないことは確かでございます。それじやその七億二千七百万円をどうするかということにつきましては、文部大臣並びに大蔵大臣ともよく協議しまして、早急に何とか考慮しなければな……
○岡野国務大臣 若林委員の御質問にお答え申し上げます。先般来七億二千七百万円が大分問題になつておるのでございますが、それは文部省の予算としまして出ておつたのでございますが、そんなことも考慮されたのでございましようが、七億二千七百万円は削られて、そうして平衡交付金は三十五億になつた、それで三十五億と七億二千七百万円の関係とおつしやれば、おそらく政務次官も私と同じ答弁をされたことと思いますが、三十五億の中には七億二千七百万円は入つていないことは確かでございます。それじやその七億二千七百万円をどうするかということにつきしては、文部大臣並びに大蔵大臣ともよく協議しまして、早急に何とか考慮しなければなら……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。行政調査委員会議の勧告というものは出ておりますが、これは政府はすでに研究しつつありまして、そうして地方行政簡素化本部といたしましては、行政調査委員会議の勧告を基礎にしまして、また私的ではございますが、政令諮問委員会の答申も参考として、そうして地方事務の整理並びに機構の簡素化ということを目標にして、今研究中でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。定員法の改正もむろん中央でやつておりますが、われわれといたしましては、まず地方の事務の整理ということを主眼にしまして、そうして各省別に各省が出しております法令というものを、よく研究しまして、そうしてこの事務は……
○岡野国務大臣 お答え申し上げますが、先刻来よりよりそういうことを心配いたしまして話合いが出ておりますが、まだ結論を得ませんような次第であります。
【次の発言】 お答え申し上げます。直接調達というものはわれわれは予想しておりません。大体これで全部日本政府がタッチしてやるということに考えております。
【次の発言】 オールマイテイという仰せでございますが、これは占領軍として敗戦国が応対したときのことがお互いに頭に残つておるわけでございます。しかし御承知の通りに独立した国家でありまして、その独立した国家に駐留しておる米軍、それに対しては日本の国が相対等の立場においてやることになつておるわけでございま……
○岡野国務大臣 これは私としては議論の盡きておるものでございまして、国会に御提案になるまでには、いろいろ私も反対意見を唱えておりました。むろん、その反対意見をひつ込めたわけじやございません。しかし、議案が国会に提出されたら、われわれ政府といたしまして、どうすることもできません。でございますから、皆様方の御意見によつて、この法案の処置をしていただきい、こう考えております。 それから、いろいろ御議論もございましようけれども、私は根本的には、今の平衡交付金制度が根本的にくつがえされてしまうような危險に瀕するというような法案に対しては、どうも賛成いたしかねる。でございますから、この次に地方制度調査会……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私も政党に席を置いておりまして、それから今の日本の政治は政党政治でございますから、政党政治は尊重しなければならぬと考えております。
【次の発言】 御答弁申し上げます。私の名儀で地方にそういう通牒を出したことは毛頭ございません。それから次長の名前におきまして、地方公務員法三十六條の解釈を地方に通知したことは、これは出ております。多分この次長の名前で出た解釈のことであつたと私は存じます。ところで、あれは御承知の通りに一昨年の十二月十三日に地方公務員法が発布されまして、翌年の二月十三日にいよいよある特定の例外を除きまして実施されたわけであります。そこで昨年の春、す……
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