このページでは大橋忠一衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○大橋忠一君 去る二月四日、韓国側によるわが第一大邦丸の漁撈長瀬戸重次郎氏を射殺いたしましたる事件は、その影響するところまことに重大でありまして、もしもこれを放置しておきますならば、韓国周辺のあの豊富なる漁場は、韓国のために奪取せられるおそれがあるのであります。従いまして、これは、ただ単に一人の日本人の漁夫が殺されたというような小さな問題ではないのであります。詳しいことは時間がないから説明いたしません。 外務省は、これに対して、韓国側と交渉を開始するということを言つておりますが、私の考えでは、こういう相手に対して口先でもつて交渉したところが、とうていらちの明くものじやないと思つておるのであり……
○大橋(忠)委員 中共からの引揚げのことは、われわれ知つた人もおりまして、個人的にも非常に関心を持つておるものでありますが、これは、政府があまり真正面に出ると、向うはいやがつて、そうして引揚げの促進がむずかしくなるのではないかと私は思う。向うが赤十字社と交渉がしたいということを言つておれば、こちらの赤十字社あたりから積極的に働きかけさせて、そして政府はあまり表面へ出ずして、赤十字社その他の、双方にアクセプタブルな団体もしくは個人を使つて連絡をとつてやるというような方向に進まれた方が、引揚げを促進するゆえんじやないかというふうに思うのでありますが、この点について外務大臣の御所見はいかがであります……
○大橋(忠)委員 本日の朝日新聞に、佐世保海上保安部が得た情報によりますと、第一大邦丸という船が韓国船に拿捕されまして、その魚勞長である瀬戸重次郎という人が銃殺をされた、しかも日本漁船員収容所内において銃殺をされたというニユースが載つておるのでありますが、政府はこれに関してどういう情報を持つておられますか、またこれに対していかなる措置をとろうとしておられるのでありますか、この点をお伺いいたします。
【次の発言】 過般クラーク将軍のあつせんによつて李承晩大統領が日本に来られまして、吉田総理と会われて、引続いて日本から鍋島水産会長が韓国に行われまして、李承晩大統領と会談をされました結果、李承晩大統……
○大橋(忠)委員 昨日、済州島沖において、第一大邦丸の漁撈長瀬戸軍次郎氏が射殺をされた件に関しまして、政府に緊急質問をすべきやいなやということについて小委員会を開いたのでありますが、まだ真相をつかみ得るような情報が当時入つておらなかつたのでありますから、結論に達することなくして散会をしたような次第であります。本日はすでに第一大邦丸も港に着きまして関係当局においては直接当事者について御調査になつたことと思いますから、まずその真相について当局者並びに現地の責任者池端部長から、当委員会に御報告を願いたいと思います。
【次の発言】 その他の説明員から、本件に関する別のアングルからの報告はありませんか。
○大橋(忠)委員 さきに濠州政府からわが方に向つてアラフラ海の真珠貝の保護の問題について条約交渉をやりたいという申入れがあつたことを聞いておりますが、その申入れの具体的の内容はどういうことを言つて来たのか、それを第一にお伺いいたしたいと思います。 またそのアラフラ海において濠州あるいはその他の国が今まで真珠貝をとつておつたかどうか、私の感じでは、どうも濠州は日本及び日本人に対して非常に強い警戒心を持つておるように思うのでありまして、蘭領ニューギニアに行くことさえも好まないことは御承知の通りであります。そこで私は、これはただ真珠貝を保護する漁業上の理由からでないような印象を持つております。つま……
○大橋(忠)委員 本日参考人の方々の陳述を聞いておりまして、これは非常に大きな問題であると感じておるのであります。朝鮮近海におきまして日本は一年に七十億円からの漁獲物をあげておる。この豊富なる漁場から、彼らは日本の船舶をおつぱらつて、これを朝鮮で取上げてしまおうという計画的のものでないかという感じを私は持つておるのであります。従いまして李承晩ラインを引き、さらに国連軍がクラーク・ラインをひつぱつた。その内容は、相当の決意というものが韓国側にあるものと見なくちやならぬと思うのであります。従いまして、本件は単に実は済州島の沖で起つた小なる事件ではなくして、それはただこの豊富なる漁場の争奪戦から起つ……
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