このページでは西尾末広衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。
○西尾委員 私は木村保安庁長官にお尋ねいたしたいのでありますが、日米安全保障条約の前文におきましては、米国は日本が直接及び間接の侵略に対する自国の防衛のため漸増的にみずからの責任を負うことを期待しつ云々と、こういうふうに定めておるのでありますし、私の承知するところでは、一九五五年を一応の目途として考えておるように思うのでありますが、当然日本の政府といたしましても、この精神にのつとりましてできるだけ早くアメリカの軍隊は帰つてもらつて、日本の国は日本人で守るということについてのいろいろ考慮なり計画なりがなくてはならないと思うのであります。大体そういう情勢のもとに、日ごろから日本の国は日本人で守らな……
○西尾委員 関連質問を一つ……。先ほど須磨委員の質問に対する大臣の答弁の中で、交渉程度のことはやつていないが、外務省の役人として当然やるべきことは最善を尽して打診をしておつたということは事実であるという意味の御答弁があつたのでありますが、その中で、但しMSA法によるところの援助を日本が受ける場合には、どうなるかというような前提のもとにはサウンドしなかつた、こういう意味のことを言われたのであります。おそらく外務省の役人としては、日本に適用する場合にはどうなるかということを重点としてサウンドするのでなければ、意味ないじやないかと思うのであります。日本に適用する場合にどうなるかということを前提として……
○西尾委員 先ほど並木君の御質問に対して、外務大臣はフイリピンの戦犯釈放と賠償問題の交渉は無関係であるということを言われましたが、どうもこれは了解できないのでありますが、やはりそうお考えでしようか。
【次の発言】 これを形式論から言いあるいは本質論から言えば、これは別なものであります。しかし外交というものは、本質論とかあるいは形式論でやつてもらつては困るのであります。相手方がどう感じているであろうか、この問題の解決のためにはいかなる手順をふんだらよかろうかということは、十分な考慮を払わなければならないと思うのであります。そこに外交のうまさとまずさがあるのであります。そういう意味から見ますならば……
○西尾委員 鈴木教授にお尋ねいたします。この日本の憲法には自衛権を積極的にしておる条項はないけれども、積極的にしていないから自衛権があるのだ、こういうふうに今まで言われておるのでありますが、積極的に自衛権を認めるような憲法にした方がいいのかどうかということについて、憲法制定当時からお考えになつたことがありますか。あるいは現在の憲法ができた時分に、自衛力の問題、自衛権の問題について、この憲法ははなはだ不完全であるとお考えになつたことがありましようか。
【次の発言】 もう一つ、憲法学者としての鈴木さんにお尋ねするのでありますが、すでに第九条の点においても、その他の点においても、現在の憲法についてそ……
○西尾委員 ちよつと関連……。先ほど伺つておりますと、法制局長官は細迫君の質問に答えて、たとえば竹島の領土権が日本にあるのかあるいは韓国にあるかということについて争いがある、それを解決するということは、これは国際紛争である、こういうことを明言せられたのであります。そういうような意味において、それを国際紛争であると考えることは、日本の側にとつては、そうでなくて自衛権だと言うでしよう。韓国の側では、韓国の領土を守るための自衛権だと言うでしよう。そのいずれが正しいかということについて、そこに国際的な紛争が起つた、長官の言明はこう仮定するのが正しいと思うのであります。その国際紛争を解決するために、長期……
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