このページでは松原喜之次衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。
○松原喜之次君 私は、日本社会党を代表いたしまして、政府の一般経済並びに財政金融政策に関する質問を試みんとするものであります。(拍手)今回、政府は、総合経済六カ年計画を策定して、みずから長期の見通しをもつて総合的な計画を明らかにし、経済の拡大発展と完全雇用の達成をはかる旨を発表いたしましたが、この構想を見まするのに、わが党が一昨年秋発発表たしました平和経済建設五カ年計画と、その多くの部分においてきわめて近似いたしておるのであります。それのみではありません。昨日の首相並びに一萬田蔵相の施政方針や財政に関する演説を承わつても、社会保障の充実強化といい、あるいは政官界の綱紀粛正といい、その他住宅対策……
○松原委員 ちよつと関連して一、二お伺いしたいのですが、まず第一番に国鉄の当事者が常に強調しておられますように、デイーゼル・カーを広く使用する、あるいは電化を行うということによつて、採算を改善することができるということでありますが、ただいま東海道線を初め電化の計画が相当になされておるにもかかわらず、その進捗状態はきわめて遅々としておるように思うのであります。一方において、ただいま臼井委員からの質問に対するお答えがありましたように、採算のとれないような新線がどんどん建設される。そうして一般の採算を悪くする。しかも一方において採算を改善すべき方途の方は遅々として進まない。こういうことでは国鉄の経営……
○松原委員 両法案ともきわめて技術的なものであつて、ほとんど質疑の要も、討論の要もないと思いますから、この際質疑、討論ともに省略しまして、ただちに採決されんことを望みます。
○松原委員 関連して――。非常にこまかい問題ですが、保険の問題でちよつとお伺いしたい。十万円について四十銭という保険料率であるというお話でございましたが、まず第一番にこの料率は自由に許してあるものであるかどうか。それから次に、現在百何本社かと十何社の保険会社との間に団体契約ができておるというお話で、その団体契約が四十銭であるというお話でありましたが、私ども考えますのに、もし現在入つておる船主よりもこの法律によつてうんとたくさんの船主が入るとするならば、従つてこの保険料率は引下げる余地があるものというような問題も起つて来るのであります。さらにまたもう一つ第三の問題は、せつかく保険を強制するのであ……
○松原委員 私は直接この改正法律案の各条文に関連することではありませんが、自動車運送ないし運転、広い自動車運転行政についての二、三の質問をいたし、政府のお考えを承りたいと思うのであります。
そこで最初にお伺いしたいことは、聞くところによれば外国自動車を輸入いたしますに必要な為替割当等については、運輸省もまたこれに携わつておられるということでありますが、これは運輸省で携わつておられるのかどうか、それはまだどの部局でやつておられるのか承りたいのであります。
【次の発言】 そこでお伺いしたいのでありますが、そういたしますと為替割当に関連して、自動車に関する限り輸入の計画の策定は、おそらく自動車局で……
○松原委員 ほんの少しばかり修正案に対して質問をいたします。この修正案の十条の二項によりますと、一割配当までは特別の取扱いをすることになつております。今日民間会社が二割とか、ひどいのは五割というような配当をやつておる。これは貨幣価値の違つた時代の資本をベースとしておるから、高配をやつてもあまり不適当でないというような考え方から高配をやつておりまして、戦後の投下資本に対する配当であるならば、これは銀行利子とにらみ合せて、やはり戦前と同じように、八朱配当といえばあまり悪くないという程度だ考えるべきではないか、かように私は考えます。従いまして八朱までは保証するというのはやや甘いけれどもまあよいとして……
○松原委員 関連してお伺いしますが、イギリスの場合には一〇〇%政府出資であつて、その重役は政府の任命になつている、こういうことでありましたが、そうすると、それは公企業の形態になつているのか、日本の法律とすればどういう形態と解釈すべきものでありますか、ちよつとお答え願いたいと思います。
【次の発言】 もう一点、フランスの場合に政府出資が一〇〇%であるにもかかわらず、法律では四人だけ政府以外の株主の選任による重役ということになつておつて事実と法律とは違うわけですね。
○松原委員 この外航船舶の利子補給法は、ひとり運輸省に関係するだけでなしに、言うまでもなく通産省、大蔵省、経済審議庁等にも相当関連する重大問題でありますから、われわれが質問をなす場合におきまして、それが各省に関連する一つの問題となつて現われることもあります。すなわち一つの質疑に対して各省から答弁を得なければならないような場合も生ずるわけであります一従いましてわれわれが質問をいたしますには、どうしてもそれらの関係各省から、ある場合には大臣、ある場合には事務当局の御出席の必要が生ずることは当然であります。従いましてこれらの関係大臣及び事務当局が御出席なさるように、委員長の方で適切なおとりおとりはか……
○松原委員 よい機会でありますから、この際簡単に一点だけお伺いしておきたいと思います。わが国では、非常に悲境にあるところの国際収支の間で輸入為替が割当てられておることは御承知の通りであります。しかるにいろいろの業種におきまして、その輸入為替の割当を受ければ、ただちに大きな利益が生れるというような実情にあります。これはたとえば毛紡なら毛紡、羊毛の輸入にいたしましても、羊毛輸入の為替を割当てられますことによつて、二十八年度の例をとれば、糸をこしらえるところの段階だけでも簡単に三百億からの利益がただちに得られるというような状況になつておる。もちろんこれは売価にも関係する問題であります。それがしかも設……
○松原委員 ちよつとお尋ねしたいのですが、最後の第三表、これに見合う戦前の標準年次のものはありませんか。
【次の発言】 それから七私鉄というのは、在阪五社以外に、あと三社はどこですか。
【次の発言】 山陽電鉄と神有ですか。
【次の発言】 そうすると、特殊にこの割合の非常に違つた会社がありはしませんか。たとえば人件費が非常に多い会社というようなものはありませんか。
【次の発言】 硫安工業ですか、硫安だけではなしに、重化学工業と言われる方の電力の需用の量は一番大きなものでありますから、それで特にお伺いしたいのですが、三年か四年前に電力会社の九分割が行われた。その際においてあなた方の業界は賛成せられ……
○松原委員 まずお伺いいたしたいことは、この前の本委員会において、電力の需用者側の参考人に来ていただきまして、いろいろ御覧を承つたのでありますが、その際に各方面の方々が示された今回の値上げによる影響、すなわち言いかえれば、実際の値上げ率というものをそれぞれ計算してみられたその数字を報告されたのでありますが、その数字と、そうして電力会社側から示されております標準一四・四%、ただいまの御説明によれば現在の電力料に比べれば一七・一%値上げというその数字とは、相当開きがあるのでございます。たとえば中小企業のある工場の方は一九%ばかりの値上げがあると言、あるいは硫安工業の方は全国平均で七九%の値上げにな……
○松原委員 貿易のリンク制の問題でありますが、今聞いたのは、大体原材料の輸入とそれによる製品輸出のリンク制を主としておる、それから市場リンク制というものを考えておるというお話でございましたが、輸入外貨を割当てられるというと、日本の為替の実勢から行きまして、ただちに自然的に大きな利益がそこに生ずるのが自然な状態であることは申すまでもございません。しかもその為替の割当によつて約束されるところの利得というものは、いわば不労利得と申しますか、不当利得と申しますか、それが少くとも四割前後あるというふうに、まあ、腰だめ的に考えられるのでございまするが、従つて輸入為替を割当てるということは、それ自体がすでに……
○松原委員 先ほど輸入金融については、第二次高率のために逆ざや二厘くらいついているというお話でありましたが、原資と貸出しの間において、どの原資をどこに貸したということをはつきりきめるわけには参りませんが、かりにこの第二次高率のもので全部をまかなつたとすれば、そういう計算もでき得ると思いますが、そうすればこの輸入金融のために銀行が一体どれくらいの損をしておられるかという総額を、もしできましたらラウンド・ナンバーでけつこうですからお答え願いたいし、できなかつたらひとつお調べ願えればたいへんけつこうだと思うのであります。 もう一つ、先ほど小笠委員から聞かれた点とやや似ておりますので、ついでにお調べ……
○松原委員 関連して……。道路局長にお伺いいたしますが、アジアの従来の植民地、ことにフィリピンを見てみますると、堂々たる道路がごく短距離だけについておつて、その道路から一たび足が横に入ると、たちまち原始的な道路しかないというような事情であります、それにもかかわらず第一級ともいうべき道路が一部分にだけはできておる、こういうのがアジアの植民地の交通の状況であつたやに思われるのであります。さて日本の交通については、先ほど局長がおつしやつたように、まだ改良すべき道路がたくさんある、まずそれが先である、そうして中央道路といい、あるいはいわゆる弾丸道路といい、そういうものはあとまわしにすべきである、私はこ……
○松原委員 先ほどの富谷説明員の御説明によりますと、愛知用水の計画全体に要する資金が二百四十四億円で、その一部を直接世界銀行の外資に仰ぎ、残りの部分は余剰農産物の見返り資金に仰ぎたいという御計画を御説明になつたのでありまするが、そのうち出て参りまする電力、それから水道、あるいは米麦の増産等々による利益でもつて優に償還ができるとおつしやつたように思うのでありますが、それでは、金利並びに元金の償還に対してはこの事業から得る利益をもつて充てるという計画であるのかどうか、その点を承りたいのであります。
【次の発言】 ごく簡単な問題でありますが、第一は特需の問題であります。特需収入をたしか七億ドル前後と……
○松原委員 私は、まずもつて小坂労働大臣に一、二の簡単な質問を申し上げたいと存じます。 最初に、労働大臣の賃金に対する認識の問題であります。と申しますのは、労働省の長としてあられる小坂労働大臣の賃金全般に対する認識の仕方によつて、この労働行政の色合いなり性格なりもまたかわつて来ると思うからであります。政府の発表いたしておるところを見ますと、消費景気論を常に振りかざされまして、昭和二十六年から昭和二十八年の指数をおとりになつて、東京におけるCPIはその間一七・五%の値上りであるが、これに対し、賃金は一万二千四百五円から一万五千三百四十五円と、一九%の増加を来しておるから、従つて賃金は比較的有利……
○松原委員 昨日改進党の河野金昇君の質問に対して、吉田首相もまた緒方副総理も、政局の安定は国民の希望であるということを申されまして、だから保守合同なりあるいは保守新党なり、これを実現して国会内に絶対多数を擁し、安定政権を樹立したいというのであると思います。これに対して河野氏は、きたない政党が一緒になつても国民は支持しないぞということを言つておられるのであります。まことにごもつともな批判だと存じますが、いずれにいたしましても保守合同あるいは保守新党問題が、今や政府並びに自申党の内外に取上げられ、持ちまわられて、政局はまさに混迷を続けておりますが、これは明らかに吉田内閣がすでにその命脈尽き、もはや……
○松原委員 私はこれより両派社会党並びに労農党を代表いたしまして、三党共同提出にかかる昭和二十九年度一般会計、特別会計及び政府関係機関の補正予算に対する組みかえ動議に関し、その提案説明をいたさんとするものであります。 まずその動議の内容は次のごとくであります。 昭和二十九年度一般会計予算補正(第1号)、昭和二十九年度特別会計予算補正(特第2号)、昭和二十九年度政府関係機関予算補正(機第1号)の編成替を求めるの動議 昭和二十九年度一般会計予算補正(第1号)、昭和二十九年度特別会計予算補正(特第2号)及び昭和二十九年政府関係機関予算補正(機第1号)については、政府は撤回し、左記要綱により……
○松原委員 それではきわめて簡単に御質問を申し上げます。 まず第一点は、御承知のように、前内閣は、その外交方針といたしまして、経済外交あるいは通商外交に重点を置いてやるのだということを呼称して来られたのである。しかるに、そのやられた実績を見ますると、むしろ経済外交あるいは通商外交と称することはできなくて、アメリカを相手とし中心とするところの政治外交をやつて来られた。そのアメリカ中心の政治外交の反射作用として反共政治外交をやられた。これがおよそ吉田内閣外交の最も大きな特徴であると思うのであります。従つて、こういう点について現在の民主党の主力をなしておられる改進党あたりでは非常な批判が行われたと……
○松原委員 私は小川委員と多少違つた立場から御質問を申し上げたいのであります。ということは、もとより、すべての政策にわたつてわれわれと石橋通産大臣が同じような見解を持ち同じような立場に立つということは、これはもちろん無理でありまするし、考えられないことでありまするけれども、しかしながら、石橋通産大臣が、たとえば共産圏との貿易に対して相当勇敢な発言をしておられる、あるいはまた従来の通産行政に対して相当手きびしい批判をして来られたというような点にかんがみ、かつその熱意、手腕等にわれわれは期待を持ちまして、できるだけひとつわれわれもかような方向に進んでもらいたい、こういうふうな期待と希望を持つておる……
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