このページでは夏堀源三郎衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○夏堀委員 本法案の趣旨は大へんりっぱでありますけれども、内容を検討いたしますと、これは一片の作文にすぎないのであります。この法案によって移民が果して可能であるかどうか、私は不可能に近いものがある、こう断ずるのであります。よってこの法案を作成するまでには、外務省と大蔵省とかなり意見の食い違いがあったということを聞いておる。内閣官房において辛うじてこれを取り上げ、そして調整をとったのでありますが、自由党と民主党の間において共同の協議によって決定した非常に大きな項目もいつの間にか削除されて、これが原案となって提案になっておるのであります。よってこの重要な国策が成功するかどうか。外務省、大蔵省、議会……
○夏堀委員 先ほど各委員から大臣に質問になりましたが、いわゆる国策の程度をどの程度にお考えになっておるのでありますか。たとえば大蔵大臣と外務大臣の意見は一致しておるかもしれませんけれども、事務当局の意見は一致しておらぬ。絶対一致しておりません。一致しておらぬから内閣は非常に心配して調整をとってきたのである。これに対しては自由党と民主党との修正案を練って示したけれども、これもいつの間にか消えてなくなった。こういうことであります。ですからこの法案そのままではこの目的を達成することはとうていできないだろう。こういうことでこの前の委員会で私から、この法案の三方面にわたってこれを研究してもらいたいと、い……
○夏堀委員 国際金融、国内金融、海外投資、こうした問題について若干質疑を行います。与党として質問することを遠慮をしておりましたけれども、事重大な問題でありますので、簡単に質疑の形で、建設的意見も加えてこれから申し上げてみます。きょうの新聞に発表になっておりました世界移民問題、これは、私もう一カ月も前からこのことを考えて、大蔵大臣にもいつかそういうふうなことを申し上げたことがありましたが、ダレス長官がお見えになるというので、政府にその要領を意見書として提出しておきました。たまたまそれは政府の意見と私の意見と合致したことであるかもしれませんが、私の意見通りのことが新聞に発表になっておりました。世界……
○夏堀委員 簡単に、もう時間もありませんから、具体的な問題について御質問申し上げたいと思います。 東北開発の先決問題は、輸送の増強にあると思います。現在北海道、東北が輸送ができないために、物価が原料のそれと比較して、三割方安くなっておるというように、経済に非常に重大な影響があるのであります。この問題の解決をはかるためにはどうすればいいかということは、これは申すまでもなく海底トンネル、これは長官にお伺いしますが、海底トンネルの計画は一体どうするのか。それから東北電化の促進はどういう計画になっておるのか、いつ完成するのか。港湾計画、これは予算は若干ちょうだいしたでしょうが、大体中央の方に多く予算……
○夏堀委員 日本経済の全体から申し上げますれば、日本経済は自由経済をもって本日の繁栄を見ている、統制経済を排除していると私は考えております。ただ、ただいま審議中の酪農の問題については、零細農民をいかにして育成しようか、そういう問題からこの酪振法という法律ができたのではないか、こう解釈しているわけであります。しかしこれに対して先ほどお述べがあったように、商業資本を全然排除して組合の資本によってのみ集荷するということは果してどうか、それが生産者の利益になるかどうか。結局先ほど社会党諸君のいろいろ御論議もありましたが、競争ということはいいか悪かというここです。競争ということによってすべての経済の発達……
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