高碕達之助 衆議院議員
27期国会発言一覧

高碕達之助[衆]在籍期 : |27期|-28期-29期-30期
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このページでは高碕達之助衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院27期)

高碕達之助[衆]本会議発言(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第14号(1955/04/28、27期、日本民主党)【政府役職:経済審議庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 防衛力の六年計画は防衛庁長官の責任においてきめるべきものであります。経済六年計画では、防衛力は、国民の所得だけでなく、国力の増進に応じて年々増加する計画を立てております。(拍手)

第22回国会 衆議院本会議 第15号(1955/04/30、27期、日本民主党)【政府役職:経済審議庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君)  アジア・アフリカ会議の経過について御報告いたします。(拍手)  昨年末、インドネシア、インド、セイロン、パキスタン及びビルマの五カ国は、インドネシアのボゴールに相会し、本年四月十八日を期してアジア・アフリカ会議を開催するために、二十五カ国を招請いたしました。その中には、イスラエル、朝鮮及び中国政府が招請されておりませんが、中共政府が招請されておるというような次第で、当初西欧各国では警戒的態度を持っておった事実があります。わが国といたしましては、本会議の目的が政治、経済、文化の協力増進にある事実にかんがみまして招請を受諾いたしまして、私は代表として、四月十五日に東京……

第22回国会 衆議院本会議 第22号(1955/06/02、27期、日本民主党)【政府役職:経済審議庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 経済六カ年計画と長期防衛計画についての御質問にお答え申し上げます。防衛力は国民の経済力に準じて増減すべきものと存じます。経済六カ年計画は、この基礎におきまして、将来国民の経済力が増加するに従って増加することを見込んでおります。従いまして、国防会議において長期における防衛力が審議されますときには、ただいま申し上げました趣旨において合理的に審議されるべきものであると存じます。

第22回国会 衆議院本会議 第23号(1955/06/04、27期、日本民主党)【政府役職:経済審議庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 御質問にお答えいたします。明年度の食糧増産の資金が少くて、果して六年計画が達成し得るだろうか、こういう御質問でございまするが、経済六カ年計画におきましては、食糧につきましては、年々増加する人口に対する需要、農地の壊廃による減産等を見込みまして、二十九年以上に輸入をしない、こういう原則のもとに、六カ年間に約千三百五十万石を増産する、こういう計画を立てております。明年度におきましては、これは、御説のごとく、限られたる予算で実行いたします関係上、合理的にこの資金の配分をいたしまして、六年間における増産の基本に支障ないようにいたす考えであります。(拍手)

第22回国会 衆議院本会議 第27号(1955/06/11、27期、日本民主党)【政府役職:経済審議庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 大蔵大臣が見えていないようでございますから、大蔵大臣に対する御答弁もさせていただきます。  最初われわれは円で買い入れて円で払うという方針で進んでおったのでありますが、この取引ほど私は日本に有利なものはないと存じております。これは自由党が私どもに残された一番大きな遺産だと存じております。(拍手)三カ年間据え置いて、そうしてドルを払います場合は三分の利息であります。これを四十年年賦に割り当てますと二分五厘六毛にしかついておりません。それでギフトの千五百万ドルを入れますと一分六厘にしかつきません。こういうふうな安い金をもって、そうして日本が必要とする物資が入ってくる。そ……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 衆議院本会議 第2号(1955/12/02、27期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 原子力の平和利用につきましてお答え申し上げます。  原子力平和利用は、近年急速の進歩をいたしまして、ここ十年を出ずしてこれが経済的に利用されるというふうな見込みがついておるのであります。エネルギー資源に恵まれないわが国と、いたしましては、これを一日も早く取り入れるということは国民生活上最も必要と存じます、つきましては、政治といたしましては、まず第一に、これらに対する人材の養成、第二に、基本的な研究を充実する、第三に、研究の自由を束縛されない範囲において外国の技術を一日も早く取り入れる。こり三つの原則のもとに、財政の許します範囲において、なるべく急速にこの行政機構等も……

第23回国会 衆議院本会議 第5号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 原子炉築造について半額を助成するということがアメリカで放送されておりますが、もしこれに何らのひもがついていないというなれば、喜んでこれを受け入れるつもりでございます。(拍手)


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第4号(1956/01/30、27期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 政府は、昨年一月、経済自立の達成と雇用機会の増大をはかるため、総合経済六ヵ年計画を策定し、この構想に基いて昭和三十年度の経済計画を立て、その実現のため各種施策を実行して参つたのでありますが、最近におけるわが国経済は、産業、貿易等、経済各分野にわたって目ざましい発展を遂げつつありますことは御承知の通りであります。  ここに、昭和三十年度も終末に近い現在において、この一ヵ年を回顧し、わが国経済の発展と政府が最初立てた目標とを比較検討して、今後の経済施策の参考といたしたいと存じます。  昭和三十年度の経済が計画を大幅に上回る発展を見ましたのは、主として輸出の伸張に負うもの……

第24回国会 衆議院本会議 第5号(1956/01/31、27期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 物価の安定についての御質問でございます。現在鉄及び非鉄金属は多少値上りをいたしております。これは世界の情勢に左右されておりますが、これにつきましては、日本といたしましては、原料政策を根本的に考究いたしまして、この育成政策を講じております。また、繊維工業につきましては、繊維工業の合理化及び加工繊維の生産等につきまして十分施策を講じまして、繊維製品の値下げを断行しております。一方、食糧につきましては、国内の農業技術の向上、農業多角経営等によりまして生産原価を引き下げると同時に、現在世界的に生産が過剰になっております食糧を輸入することによって、食糧の安定、つまり食糧価格の……

第24回国会 衆議院本会議 第23号(1956/03/16、27期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 経済五カ年計画におきまして、輸出の増進と雇用関係をよくする上におきまして、中小企業がいかに重大であるかということは、むしろ、大企業よりも優先的にわれわれは考えているのであります。(拍手)つきましては、中小企業の協同組合法、中小企業安定法を推進いたしまするとともに、中小企業の財政的投融資を含めまして、金融の円滑化をはかることにしております。同時に、中小企業の生産品種の専門化、事業の分野等も確立いたしまして、大企業がむやみに過度に進出して中小企業を抑制するようなことがないように考慮していきたいと思います。(拍手)

第24回国会 衆議院本会議 第51号(1956/05/17、27期、自由民主党)【政府役職:農林大臣臨時代理・経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) 先ほど大蔵大臣がお答え申し上げましたごとく、民間借款につきましては、これは両国の商社間において商業ベースでやるわけでありますから、その商業べースでやりましたものが条件においてでき上らなかった場合には、政府は何ら責任を負うことでありません。従いまして、これは二億五千万ドルになっておりますが、これが二十年間にできなくても、二十年後においてまた相談し得ることになっておるようなわけであります。  また、東南アジア各国におきましては、それぞれ五カ年計画あるいは十カ年計画を持っておるわけでありまして、わが国といたしましても、やはり長期の計画を持っておりますから、その賠償問題、経……

第24回国会 衆議院本会議 第56号(1956/05/28、27期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) ただいま御決議に相なりました東北開発につきましては、政府といたしましても多大の関心を持っておるのであります。現在におきましても、すでにその総合開発計画を調査のために実行いたしておのであります。今後におきましても、御決議の御趣旨を十分尊重いたしまして、すみやかに総合開発計画策定によりこれに努めたいと存じます。と同時に、その実現につきましては、財政の許す範囲におきまして予算措置を講じ、その実行に遺憾なきを期したいと存じます。(拍手)


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 衆議院本会議 第4号(1956/11/17、27期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高碕達之助君) スエズ運河の情勢の変化による世界の経済の動向、また、それに対する日本の動向につきまして、政府の所信を簡単に申し上げます。  大体は、ただいま通産大臣のお答えいたしました通りでありますが、昨年度スエズを通過いたしました船は一億五千四百万トンございます。これが、現在スエズがとまりますことによって喜望峰を回るために、ロンドンーペルシャ間は、大体スエズ運河を通りますときには六千マイルでありますが、喜望峰を回ることによって一万一千マイルになりますから、約倍になります。従いまして、この輸送力が半減する、その結果運賃が高騰する、運賃が高騰した結果、一番困るのは西欧諸国でありまして……

高碕達之助[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院27期)

高碕達之助[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 余剰農産物の交渉は、重光外務大臣の責任においてやっておりますが、実は私が国内の取りまとめ方をやりまして、ときには直接交渉にも当っておるわけでありますから、私からお答え申し上げます。  昨年のMSA援助の一千万ドルの問題は、向うからもらう、みなほとんどギフトになっておりますから支払い問題がありませんので、この問題は簡単に解決したのであります。今度の一億ドルの余剰農産物購入の問題は、一億ドルの中の千五百万ドルはギフトになってもらうのでありますから、これは問題はありません。あとの八千五百万ドルの中の七割は、日本が長期で借りるということの問題のために、今日までごてごていたしたのでありま……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。まだどういう条件が出るかわかりませんが、ひもというものにつきましては、たとえば将来日本において原料が発掘された場合に、あるいはアメリカの統制を受けなければならぬというふうなことがあれば、これは大へん大きなひもだと思いますから、それははっきり拒絶したいと思います。  それからトルコ協定の第九条につきましては、これは私ども見たところ別に大きなひもとは考えませんが、日本の自主的考え方から原子力を動力等に使う場合に、アメリカに協力を求めるということがきめられるなれば、これは別にひもとは考えません。けれども動力用に原子力を使う場合にアメリカと協議しなければならぬとか、……

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 この問題はよほど慎重に考慮いたしたのでありますが、農林当局において検討いたしました結果、国内の農業生産に圧迫を加えないという結論に到達したのであります。
【次の発言】 私はアメリカの対外経済援助計画ということについてはよく存じません。ただ私が希望しておりますことは――今回の協定は相当わが国のために有利である、こういうことを感じております。従いまして数量だとか、あるいは種類を何にするかというようなことにつきましては、実情に応じて検討しなければなりませんが、もしアメリカが初めの予定のごとく、三カ年間に十億ドルという余剰農産物を輸入するという権限を大統領が持っていて、その第一年をやっ……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 それは文部大臣からお答えする方がいいかと思いますが、文部大臣と一緒に私は先方の責任者にごく最近に会ったのでございます。ところがアメリカ側が学童給食どかああいうものについて、アメリカがいろいろなことを言うということは、かえって日本に対してよい結果を来たさない。だから日本の事情を一番よく知っているものは文部省だから、文部大臣がこれをやりたい。それについては文部大臣は有料でやりたいと思っている。それについてどうだと言ったところが、それはあなた方の言うのはもっともだ。だから急速に文部省でこういう案で出すということを一ぺん示してくれないか、日本の言うことは自分は尊重しておる。大体それでい……

第22回国会 外務委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。現在のところ政府といたしましては、まだ来年度受け入れるということには取りきめておりませんが、私の考えといたしますれば、これは非常に有利なものであると存じておりますから、来年度におきましても――本年と同じような条件であるかどうかということは別問題であります、あるいは数量あるいは品種、これは相当考慮せなくちやなりませんが、先般来当委員会におきましても、いろいろ有益なる御注意がありましたから、そういう御注意を頭に置いて、できるだけ有利に、ある程度のものを受け入れたい、こういう考えでありますが、まだ政府としては先方の考えもありますから、そこまで決定いたしておりません……

第22回国会 外務委員会 第28号(1955/07/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。仮調印については、国会にかける考えはございません。新聞記者会見におきましては、新聞記者の方から、本調印ができれば国会にかけるか、こういうことでありましたから、できれば国会にかける。いつごろできるだろうか。相なるべくは早くやりたい。それじゃ七月中でもできればかけるか。それはできればかける。こういうふうな軽い答え方をしたのでありますが、本調印の方は、お説のごとくなかなか進まない。いろいろ細目についてこちらの検討したいと思うような点については、何もまだ言ってこない。あるいは賃貸する価格の点だとか、あるいはその他の細則について先方が言ってくれば、それについてさらに検……

第22回国会 建設委員会 第24号(1955/07/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま御質問の点でございますが、お説のごとく、私当時電源開発会社におりました。それで佐久間ダムの建設を非常に急いだ結果、建設大臣並びに三県知事の御尽力によりまして、電源開発会社と、五者の間に道路を作るための補償問題の申し合せができたわけなのであります。これは相なるべくは早く決定すべきものであるということはお説の通りでございます。もうすでに電源開発会社の佐久間ダムは、だんだん完成せんとしておるときでございますから、一日も早くせなければならぬ。御質問のごとく、ただいま経済審議庁におきましては、現在各関係者間の意見を総合いたしまして、どういうふうにやれば一番いいだろうか、また財政の……

第22回国会 商工委員会 第2号(1955/03/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私、経済審議庁長官の高碕でございますが、今回引き続いて所管を引き受けることになりました。ただいま通産大臣の申し上げました通り、衆議院の商工委員会の仕事は非常に重要な仕事と存じます。また日本の経済全体にわたります上においても一番重要だと思います。私どももできるだけ皆様の御指導によって努力いたしたいと存じます。どうかよろしくお引き立てを願いたいと思います。  ただ一言お願い申し上げたいことは、エカフェの会議が開かれまして、二十七日から私、日本代表として出席いたさねばなりません。国際会議でございますから、どうしても礼儀上出なければならない場合がございます。相なるべくは私は議会に出たい……

第22回国会 商工委員会 第6号(1955/03/31、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私よりお答え申し上げます。きのう、おととい、さきおとといと三日間私はやむを得ない公用のために出席できなかったのでありますが、はなはだ申訳なく、遺憾の意を表します。この点おわびを申し上げます。  ただいま御質問の昨年の五千万ドルを持ってきたMSA援助の問題につきましては、あれはアメリカからギフトでもらったのであります。自然これにつきましては前内閣がやったのでありますけれども、ある一つのひもをつけております。余剰農産物の買い入れにつきましてては、これは約一億ドルを買うのでありますが、そのうちの千五百万ドルはギフトでもらう、あと八千五百万ドルの中の七割は日本側がこれを使ってよい。これ……

第22回国会 商工委員会 第10号(1955/05/12、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 政府は今回総合経済六カ年計画に基き、その初年度たる昭和三十年度について経済計画の大綱を策定し、本年度本予算並びに財政投融資計画編成の基礎とするとともに、本年度の基本的な経済政策についてその概要を明示いたしたのであります。  今、お手元に配付いたしておきました昭和三十年度経済計画の大綱に従って、簡単に本年度の基本的経済政策について御説明申し上げたいと存じます。  御承知のように、六カ年計画におきましては、経済自立と完全雇用とを目標といたしておりますが、この目標を達成いたしますためには、一時的にもせよ、インフレーションを招来するようなことがあってならないことは申すまでもありません。……

第22回国会 商工委員会 第11号(1955/05/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 御説ごもっともでございまして、国家の経済を運営していく上においては、やはり何か一つの目安がなくてはならず、無計画であるということはすこぶる危険だということから、六カ年計画が発足いたしたわけであります。ところが、計画を立てる上におきましても、現在の規定では、経済審議庁では各省から数字を集めるということの権限もないわけなんであります。また、これを実行いたします上におきましても、監督することすらできないという状態でありますから、逐次その必要に応じて権力を強化しなければならぬかと存じますが、さしあたる問題といたしましては、各省から、要求する数字を提出せしめるということが一つでございます……

第22回国会 商工委員会 第14号(1955/05/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答えいたします。さしあたり現在審議庁におきまして、原子力の基本方針とか、各省との総合調整をやることにいたしまして、技術的なこととか、あるいは実際的に使用する方面につきましては通産省でこれをやるということで、国内のことは大体そのようなことに考えておるのでありますが、それよりもまず第一にやるべき問題は、アメリカから濃縮ウラニウムの受け入れについて交渉があるのであります。それとの交渉を開始すべきものかどうか、実は一方的にこの一月十一日に向うから申し出がありまして、さらに四月十八日に公文で申し入れがあるのであります。これの交渉に応じるかどうかということの態度をきめることが先決問題と存……

第22回国会 商工委員会 第19号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御決議は、木材利用合理化促進に関する決議でございますが、これは私どもも非常にこの必要性を感じておったわけであります。御決議になりました御趣旨をよく体しまして、よく調査いたしまして、なるべく実行するように善処いたしたいと存じております。  第二の科学技術庁設置に関する決議でございますが、これはもともと非常に重要なことと存じまして、私どもは賛成いたします。つきましてはこれを実行に移すについてはよほど慎重に考慮する点があると存じまして、各方面と渡りをつけて実現するように努力いたしたいと存じます。特に原子力の利用につきましては、現在原子力利用調査会があるのでございますから、こ……

第22回国会 内閣委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。小金委員の御質問にお答え申し上げます前に、政府の計画いたしております経済六カ年計画というものについての大要の意見を申し上げた方がわかりやすいと存じますから、時間がかかりますけれども一応説明させていただきますが、今回政府におきまして計画いたしております経済六カ年計画というものは、従前いっておった計画経済とかあるいは統制経済とかいう意味でなくして、経済に対して一つの計画性を持たせるというくらいの程度に考えておるわけであります。六カ年後におきます日本の増加する人口に対してどの程度の生産をし、どの程度の国民所得をふやしていけば失業者がなくなり、そうして日本の経済が自……

第22回国会 内閣委員会 第45号(1955/07/22、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 長期の経済計画を立てるだけでなくて、その立てた計画に全体の政府の事業を協調するように持っていきたい、こう思うわけであります。計画を立てるだけでなく、その計画を遂行するということも一任務といたしております。
【次の発言】 長期計画を立てます上におきまして、防衛の六カ年計画というものが確立すれば、それは非常にやりやすいわけなんでありますが、防衛六カ年計画は現状においてはまだ相立ちかねるわけであります。といって、これを全然無視しているわけではございません。大体防衛というものは、国民の経済力に応じてその規模をきめなければならぬという建前のもとに、経済力が増大すればそれだけ防衛もふえると……

第22回国会 農林水産委員会 第7号(1955/04/05、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私たいへん勝手を申しまして、昨日も出られませんで、きょうもこういうわけではなはだ申しわけないのでありますが、ただいまの御質問に対してお答えをいたします。余剰農産物の問題は御承知のごとく、昨年自由党内閣のときに吉田さんがおいでになりまして、一億ドルの品物を平常輸入のほかにそれだけ余剰農産物を買おうじゃないか、その場合にはその一割五分、つまり千五百万ドルはこれをギフトにしてもらう、あとの八千五百万ドルのうちの七割は日本政府がこれを買い取ろう。それから三割も日本が買うが、その三割はアメリカの都合でこれを円で使う。七割のものは日本に長期で貸してもらう、こういう話し合いがついて昨年の十一……

第22回国会 農林水産委員会 第48号(1955/07/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは全体に関係がありますから、私が公団になった理由を御説明申し上げます。これはひとり農林関係の仕事だけでなく、水道あるいは工業用水等、あるいは電力、いろいろな方面の関係事業がこれに包含されておりますから、これは公団ですることが一番穏当だろうと存じます。
【次の発言】 ただいまの御質問でございますが、経済六ヵ年計画におきましては、六ヵ年後に米麦換算として千三百万石を作らなければならぬ。この計画は曲げることはできないのであります。ところがこの計画を遂行しますにつきましては、根本的に言えば土地を作るということは非常にけっこうなことでありますが、これには大へん大きな金がかかりまして、……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御質問にお答えいたします。MSA援助の五千万ドルの問題と、それから余剰農毒物の一億ドルの問題、これは別になっておりますから、それを別にお答えいたします。  五千万ドルの問題は、昨年自由党内閣のときに、三月と記憶しておりますが、アメリカとの間に協定ができまして、そのうち一千万ドルが譲与される。あとの四千万ドルについてはいろいろ話がありまして、当時の協定といたしましては、贈与の分についてはよく相談をするということの申し合せがありますから、その線に沿って、ただいまやっておるわけであります。  それから昨年の十一月、自由党内閣時代に協定いたしました一億ドルの問題、これはアメリ……

第22回国会 予算委員会 第8号(1955/05/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御質問にお答えいたします。政府といたしましては、原子力は将来エネルギー資源の最も重要なものである。特に日本のごとくエネルギー資源が他の国と比較して少い国においては、その研究はどの国よりも十分にやらなければならぬ、こういう決心のもとに現在いろいろ方策を講じておるような次第でございます。  最近の濃縮ウラニウムの問題につきましては、これに対するいろいろなひもがついていないという場合は、当然これは借り入れたい、私はこういう所存でございます。ただいまそれは検討中でございまして、最近にアメリカの方からその方の調査に参りました人間も帰って参りましたものですから、今よく協議中でござ……

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答えいたします。二百十四億の使い道につきましては、経済審議庁が中心になりまして今せっかく策定いたしておりますが、現在のところ大体電源開発という方面と、それから農地開発という方面と、それから生産本部の推進、この三つに分けてやっておりまして、詳細な数字はただいまちょっと記憶しておりませんが、三項目に分割することに方針をとっております。
【次の発言】 あれは全体の数量は一億ドルという金額があげられておりまして、そのうち一割五分、一千五百万ドルはこれは日本に対する贈与となっております。あとの八千五百万ドルの中の九割、つまり五千九百五十万ドルですか、これは日本に対する貸与になっておりま……

第22回国会 予算委員会 第10号(1955/05/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。六カ年計画の根本の方針は、六年後日本の人口がどういうふうに推移するか。それに従ってどれくらいの労働力がふえるか。その労働力をいかにして各方面に就業せしめて、失業者をいかにして少くするかということと同時に、並行的に日本の経済を自立せしめる、こういうことが主眼で六カ年計画を立てたゆえんでございます。その中にはただいま御質問の食糧政策、鉄鋼政策、石炭政策、電源開発というものを詳細に含んでおりますが、大体論で申しますと、鉄鋼は国民の経済力の伸展に従って相当数量増加していくわけであります。石炭は順次増加する。電力も同様でございますが、これは従前の経過にかんがみまして、……

第22回国会 予算委員会 第12号(1955/05/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。ただいま審議庁が大体幹事役になりまして、内閣の中に原子力利用準備調査会というものがございまして、その中に総合部を置きまして、最近アメリカから帰って参りました人たち、及びわれわれが調査いたしました材料を基礎にいたしまして、これはひもつきでないということを十分調べたいと思います。ひもつきの限度は何だ、こういうことでございましたが、これにつきましては秘密保持というような問題があると非常にめんどうだと思います。もう一つは、研究の自由を束縛するというふうなことになると困りますから、そういうことのないように十分調査をいたしまして、これを受けるかどうかをきめたいと思ってお……

第22回国会 予算委員会 第13号(1955/05/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。余剰農産物の問題につきましては、一億ドルの中で千五百万ドルをギフトにする、あとの八千五百万ドルの中の七割、五千九百五十万ドルを、初め私どもの予想ではこれを日本に持って参りまして、日本で処分して円貨をつくる。その円貨を、円貨で借りて円貨で返すと考えておったのでございますが、それに昨年来アメリカから条件をつけまして、円貨で返すときには、アメリカのドルのヴァリエーションによってドル・クローズをつけろ、こういう案になってきたのであります。そういたしますと、円で借りておいて円で返す場合に、その金額がきまらないということになると取扱い上はなはだ困難いたしますので、事実は……

第22回国会 予算委員会 第14号(1955/05/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。原子力の平和利用につきましては、審議庁長官の方でとりまとめて、原子力平和利用準備調査会も発足いたしておりまして、先般アメリカの方から帰って参りました原子力調査団を中心といたしまして、いろいろ検討いたしております。ただいま外務大臣に御質問のようなぐあいに、アメリカの方では、なるべく日本に濃縮ウラニウム等を利用して研究を進めたい、こういう所存でおるようでございますが、それが五月一ぱいくらいに日本の態度をきめて、向うへやると、一カ月くらいは調査がかかる、こういうことを内報して参っておりますから、ちょうどアメリカの議会開会中、六月一ぱい中にこれを決定したい。そうしな……

第22回国会 予算委員会 第15号(1955/05/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。日本の輸出産業を振興いたします上につきましては、もちろん設備の近代化、合理化をやらすことが必要でありましょうが、大体日本の輸出産業の根底を見てみますと、中小工業者、その人たちの製品によって輸出増進される数量が非常に多いのであります。これは日本の労力が現在におきまして、外国と比較して非常に手先きが器用である、こういうような問題が認められておりまして、その生産の技術もほかの国と比較いたしまして非常に精巧である。これを利用して輸出産業を振興いたしたい、こういう所存でございますが、それにつきましてはただいまお話のごとく、各労働者自身の技術の精巧度を向上する、また創意……

第22回国会 予算委員会 第16号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 先般の委員会でさよう答弁をいたしましたことは、間違いありません。
【次の発言】 ただいま大蔵大臣が説明いたしましたことについては、全く同感でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。いろいろやるべき政策はたくさんございますが、防衛費というものにつきましては、私どもは六カ年計画を立てます上におきまして、国力に順応してこれを増減いたしたい、こう存ずるわけであります。従前のごとく防衛費が仮想敵国を置いてどうこうというような考えは全然持ちませんで、国力に順応したものをもって防衛費といたしたい、こういう所存でございます。  それから将来の経済の計画性を持たせます上におきまして、まず……

第22回国会 予算委員会 第19号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。今回の六カ年計画は、資本主義の経済の体制におきまして、この計画自身におきましても、政府だけできめるのでなくて、できるだけ民間の意見を聞いてそれを取り入れて、その計画を立てていきたい。ただいまのお話のごとく、六カ年後に増加する人口に対してできるだけ完全雇用し、かつ、自立経済を達成いたしたい、こういう所存でございます。従いましてこの資本主義経済の体制のもとでやっていくのでありますから、お話しのごとくいわゆる計画経済とか統制経済とかいったふうな政府の力を直接用いるということは相なるべく避けたい。そうして間接的に、あるいは為替の操作なり財政の投融資なり、あるいは民間……

第22回国会 予算委員会 第26号(1955/06/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。私はネリが日本へ参るにつきまして、この交渉は外務大臣がおやりになるべきものだと思いますが、事経済問題に関する点が多いのでありますから、外務大臣をお助けする意味におきまして私は折衝に当ったのであります。その点をまず最初に明らかにしておきたいと存じます。  それで私は全体の金額については、当る前に日本として負担し得る能力は一年にどれぐらいあるか、これは経済的の問題から考えたのでありまして、おそらく大よそ一年に二千万ドルぐらい、せいぜいやっても二千五百万ドル――二千五百万ドルは少し無理だろうが、二千万ドルないし二千五百万ドルくらいしか払えないたろう。これは日本の負……

第22回国会 予算委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申します。原子力に関して、米国その他におきましては、機密条項が非常にたくさんあるということは、御承知の通りでございます。それは原子力がおよそ兵器として使用されるということのために、機密条項が多いのだと私は想像いたします。今回日本が濃縮ウランを受け入れましたのは、これはその濃縮ウランを平和に利用するということが前提でありまして、それがためにあの仮調印の第六条におきましては、機密条項に属する資料は、これを提供しないということに相なっておりますから、今回濃縮ウランを受け入れましたにつきましては、機密に属するものはほとんど何らない、こういうわけであります。従いまして日本におきまし……

第22回国会 予算委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。この前のMSAの援助と違いまして、大体は日本が金を払って買うのですから、日本が自主性を持つのは当然であります。しかしこれは、相当長期に借りるものですから、農業開発に使うとか、あるいは電源開発に使うとか、あるいは国土総合開発に使うとか、そういう大体のわくだけは最初に申し合せをするわけでありますが、そのわく内において自主性をもって全部使うということには異論はないわけであります。ただしこの結果については、借金しておるのでありますから、報告するという義務は伴っておるわけであります。
【次の発言】 ただいまの御説はごもっともでありまして、今回の国会におきましてもその御……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 外務委員会 第5号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今のお説はごもっともでございまして、まず濃縮ウランが入ってくるまでの間に一番先にきめるべき問題は、行政機構をいかにして強化するかという問題でありまして、これはできますればこの臨時国会にも提案したいと存じまして、一生懸命やっておるわけであります。同時に基本法というものはこれを動かしていく上において一番必要なルールでありますから、これも並行的にやりたい。これも今せっかく検討中でございますが、おそくとも今度の国会までには完成したい、こう存じているわけでございます。
【次の発言】 なるべく両方ともこの臨時国会に出したいと思って努力いたしておりますが、現在の見通しでは、そういうただいまの……

第23回国会 予算委員会 第1号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。従前の交渉経過からしまして、二億五千万ドルというあの経済協力の問題につきましては、これは純粋なる商業ベースでやることでございまして、現在においては、もうすでに実行されておるものがあるのであります。そのベースを基礎といたしまして、今後純民間において、両国の商社間において取りきめをするということに相なっておるわけなんでございまして、従いまして政府といたしましては、これに対し経済上の責任はないわけであります。といって、全然責任がないか、こういえば道義的の責任は当然あるわけでありますから、この道義的の責任の範囲をいかにすればいいかということは、今後の折衝に待ちたい、……

第23回国会 予算委員会 第2号(1955/12/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済六カ年計画につきましては、計画を立てました以上は当然これを基礎にいたしまして実行に移したい、こう存じておるのでございます。ただこの際に一応申し上げたいと存じますことは、持てる国が自給自足経済を立てるためにいろいろの経済計画を立てるというのと、わが国の経済の立て方はおのずから違っておりまして、三として輸出貿易に依存しておることが多いのであります。各国の経済情勢によってこの数字は変化をいたしますから、変化した場合には時々刻刻この計画等につきましても調整を加える、こういう覚悟でやっていきたい、こう存じております。  第二の御質問の輸出貿易のことにつきましては、五カ年後には二十六億……

第23回国会 予算委員会 第3号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 従来経済審議庁は、大体日本の経済をよく検討して、経済白書を出すということが目的であったのでありますが、本年来六カ年計画を立てる、こういうことで従来の目的から幾らか目的が変ったわけでありますから、プランニング、計画する、そういう意味で企画庁という名前に変えたのであります。
【次の発言】 この計画経済というものは、社会主義経済のもとでやるのと違って、資本主義経済のもとに長期の経済計画を立てるというわけでありまして、それは今後現在の経済を安定せしめつつ、つまり混乱を起さない範囲におきまして、将来における増加する人口に対する対策とか、将来における日本の経済を安定せしむるという基本をもち……

第23回国会 予算委員会 第4号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 六カ年計画は本年一月発表いたしまして以来、その後の経済情勢の変転に応じまして、さらに経済審議会においていろいろ検討いたしまして、ようやく十二月五日にこの答申が出たのであります。これによりますと、民生安定についての厚生計画等相当織り込んでおるわけでございまして、特に住宅問題におきましては、六カ年を期しまして二百七十万戸を完成いたしたい、こういうことでやっておるわけでございます。一方食糧の増産におきましても、六カ年間に千三百万石の増産を達成する、同時に食生活の改善をするということに相当の計画を織り込んでおるのであります。その他低所得あるいは生活保護を要するという方面の方々のために、……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは長期計画と関係がありますから、私便宜お答えいたします。財政投融資につきましては、現に本年の、こときも、大体輸出産業あるいは基本産業というものと同時に社会政策を加味いたしまして、住宅公団とか、あるいに農林漁業公庫とか、あるいは中小公庫、この方面にできるだけたくさん金を回したのでありますが、今日の現状におきましては、輸出産業も相当よくなってき、あるいは民間の資本も相当増加して参りましたから、財政投融資方面も、この基幹産業の方におきましては、約百六十億円をさいてこれを民間の投融資に回す、こういう方針でございますから、来年度及び今後の方針等におきましても、そのときの情勢に応じて国……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第19号(1956/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 日本の経済を自立させますためには、どうしても輸出を振興させなければならないというわけでただいま立案をしているわけであります。しかしながら私個人の考えといたしまして、日本の経済をほんとうに自立させるということになれば、戦前日本は満州、台湾、朝鮮等に非常に多額の資本を投じまして、その間に一つのつながりを持って日本の経済は成り立っておったのであります。今日その満州、朝鮮、台湾というものが日本の勢力圏から取り去られてしまって、これがなくなったということになれば、これはどうしてもこれにかわる経済的の提携のできる相手を見つけなければならぬ、それには何としてもやはり東南アジア人体というものを……

第24回国会 外務委員会 第27号(1956/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 現在の日本といたしましては、投資する以上は、なるべく日本を中心に考えたいということで考えておったわけなのでありますが、それでインターナショナル・ファイナンス・コーポレーションにつきましては、これは投資する以上日本のためになることだ、こういうふうに感じておったわけでございます。いろいろ内容を調べてみますと、これは日本には持ってこられないということは、規則にはないわけでございますが、しかしどちらかというと、未開発の地域に重点的にやるということになっておるわけでございますから、コロンボ・プランにおきましては御承知のごとく、日本が援助をする国に回っておるわけでございます。そういう建前か……

第24回国会 外務委員会 第29号(1956/04/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 御承知のように、昨年日本の輸出貿易は、われわれの予想しておりましたよりも急速に進歩をしたのでありますけれども、これは必ずしも日本の状況がよかったということだけではなくて、世界の景気がよかったためにああいう結果になったのでありますが、これをいつまでも望むことはできないから、どうしても新しい方策を講じて、輸出を振興していかなければわが国の経済が自立できないということから、今後の経済的外交を促進していきたいということが、今後の経済自立計画に対する重要な点だと存ずるわけであります。その意味におきまして、今後の輸出は、できるだけプラント輸出というものに重点を置きたい。そうしてブラント輸出……

第24回国会 外務委員会 第36号(1956/04/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 現在御承知のごとくソ連側は魚族の繁殖保護ということから、なるべく漁獲高を制限しよう、こういうことを希望されていることは事実であります。これがために農林大臣はモスクワに参りまして、その交渉をしている最中であります。従いまして現在許可している者すらも、どういう方法で制限をするかということを当然考えなければならぬ点だと思っておりますときに、日本国民が、かりにソ連から許可があったからといって、今日以上に漁船の数をふやすということにつきましては、現在折衝中の段階におきましては許可しない方針で進みたいと存じます。
【次の発言】 ただいま取り調べております範囲におきましては、ソ連代表部から植……

第24回国会 外務委員会 第45号(1956/05/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私は今回日比賠償問題の首席全権として参りました関係上、これに介入いたしました経過等について一応御説明申し上げて、御協力をお願い申し上げたいと存ずるわけであります。  御承知の通り、日比賠償問題は、昭和二十七年に津島全権が参られて以来引き続き大野・ガルシア等いろいろございましたが、いずれも妥詰するに至らず、昨年の五月今回の首席全権となりましたネリが、この交渉のために参りましたときに、外務大臣から、問題が経済問題であるから主として外務大臣の命令のもとに話をしてくれぬか、こういう要請がありまして、昨年の五月以来私主としてこのネリとの交渉をいたしたわけであります。それが今外務大臣の御報……

第24回国会 外務委員会 第47号(1956/05/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。ビルマの賠償は年額二千万ドル、またフィリピンの賠償は年額二千五百万ドル払っていくということは、日本の財政から申しまして相当大きな負担であります。これは、従前の国際賠償のように戦争に負けてそれだけ払うというのと異なっておりまして、今後支払いますものは、日本の役務あるいは日本で生産できたものをもって払う、それが直接賠償を受けた国の経済の発達に寄与するということが根本の原則になっておるわけでありますから、日本の国といたしましても、これを払うことによって手切れ金を払ったのではなく、今度は手付金というとちょっと語弊があるのでしょうけれども、結納金を払うというような考え……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 原町的にはちっとも変っておりません。ただ字句の上におきまして一億五千万ドルの借款が、これが交換公文に変ったというだけでございます。
【次の発言】 その他の点についてはありません。
【次の発言】 これは原則においては初めからわれわれの考えは一つでありました。ところが初めの交渉におきまして、フィリピン側は八という数字にとらわれておったものでありますから、そういうふうな関係上、われわれは初めからこれは分けた方がいいと思っておったのですが、フィリピン側の都合で、これを賠償協定と同じような形式にしてほしい、こういう考え方があったわけであります。ところがだんだん調べてみると、一億五千万ドル……

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 対外債務全体としては、これは五ヵ年計画から申しますとまず現在の日本の国力からいえば、対外債務は大体年間一億ドルは支払い得る、こういう基礎をもって計算しております。この一億ドルには対外債務が全部入っているわけでありますから、それではその中にビルマに幾ら、インドネシアに幾ら、こういう内訳は、私どもははっきりしておりませんが、経済力、負担力はそれくらいである。そこで、できるだけビルマの方も、一年のわれわれの負担力を少な目にしてもらわなければいかぬと思っておりますが、これは相手があることでありますから、相手の意向をよく聞いた上できめなければならぬ。先方とすればできるだけよけいほしいでし……

第24回国会 外務委員会 第51号(1956/05/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 前からの意見の一致しなかった点、これは昭和二十六年以来津島さん等がやられたときのことは私詳しく存じませんが、昨年の五月にネリが参りまして以来の両方の意見の食い違いについて今日までかかった、この点について御説明申し上げたいと存じます。  それは、初めネリが参りましたときの第一のわれわれが受け入れられないと思ったことは、二千万ドルを現金でくれろということを先方は非常に強く主張しておった。それから第二の点は、役務として三千万ドル程度でとめてくれろ、それ以上を五億五千万ドルの中に入れるということになれば、これは日本の労働者が無数に来るから困る、この点は非常に強く主張しておったのでありま……

第24回国会 外務委員会 第52号(1956/05/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今アジア局長がお答えいたしました通りだと思っております。終戦直後、私は満州に二カ年おったわけでありますが、当時、現在のソ連も、そのソ連の責任者もはっきり申しておったことは、現在の中国政府はやはり国民政府であって、中共はある一つの侵略者であるということを言っておったのであります。今その情勢は変化いたして、現状に及んでおることは御想像の通りでございますが、当時中国政府の人たちの考え方では、全体の日本と中国との関係は、従前の恨みは捨てて、両国手を握らねばならぬ、こういうふうな精神が、中国全体の国民の中に、私は及んでおったと存じております。その意味からいって、つまり現在の国民政府は賠償……

第24回国会 外務委員会 第61号(1956/07/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 森島さんのお問いにお答えする前に、一応委員各位にごあいさつ申し上げたいと思います。  先般重光外務大臣が日ソ交渉のために参りまして、その留守中を私に外務大臣代理をしろ、こういうふうな命令が入ったのでありますが、御承知のごとく私は外務省の仕事につきましてはきわめてふなれでございまして、特に先ほど御質問の、次官が出席するかせぬか、こういう問題になりますと、まるで私はよく存じないわけでありまて、この点につきましてははなはだ申し訳ないのであります。私できるだけ重光大臣の留守中にはこういう委員会に出席さしていただきまして、皆様方の御意見をよくお聞き申し上げて十分の頭を作りたい。同時にまた……

第24回国会 外務委員会 第62号(1956/08/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御質問でございますが、これは重光全権が帰ってきて御報告を願わなければはっきりしたことはわかりませんが、私どもが想像いたしまする点につきましては、重光全権は八月の十二日と記憶いたしますが、最後にシェピーロフと会ったときに、十三日までになるべく回答したい、こういうことで従前のいきさつを報告したのであります。そのときの情勢から判断いたしますと、これは先方の申し分はそのままのむということでなくて最後の場合に決心をせなければならぬから自分にまかしてくれろ、こういう電信であったのであります。これに対しまして政府といたしましては、十三日まではまだ回答し得る時期に到着していないからこ……

第24回国会 外務委員会 第63号(1956/08/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 先般の委員会において植原委員から御質問がありまして、私は西村条約局長がどう言ったということは存じなかったものでありますから、何とも言えない、こういうお答えをしたのでありますが、いろいろこの問題につきまして検討いたしました結果、私の考えといたしますれば、サンフランシスコ講和条約におきまして、日本全権ははっきり、日本の固有の領土は含まれない、こういうことを言っておりますから、私は、日本固有の領土ということが択捉、国後についてはっきりいたしますればこれは含んでいない、こう解釈いたします。
【次の発言】 ダレスさんの発言についていろいろな憶測が新聞紙上で伝えられますが、これはいずれ重光……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第4号(1956/03/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 国土総合開発の目標は、御承知のごとく国土の総合的な利用と開発と保全ということであるわけであります。わが国のような狭小なる国土におきましては、どうしてもこれは必要である、こういうことのために昭和二十五年に国土総合開発法、北海道開発法の二つの法律が成立したのでありますが、これはまことに意義のあることでございます。ところで北海道開発は、北海道開発法の規定によりまして、北海道開発庁が所管しておられる。その他の地域につきましては、私どもの経済企画庁が所管しておるような状態でございますが、開発の基本的な考えは、北海道の開発にいたしましても、内地の開発にいたしましても、同じ方針であると考えら……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第6号(1956/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 国土を総合的に開発をするということにつきましては、これを全国的に見るべきものであるということは、当然のことであります。この法律は前から出ておるわけなんでありますが、一方特定地域をやるとか、いろいろな問題がございましたけれども、一昨年経済六カ年計画、今日の五カ年計画を立てますときには、この経済六カ年計画というものについては、大体国土の開発を全国総合的に見るということが中心になっておるわけでありまして、経済六カ年計画、現在の経済五カ年計画は、日本の経済を自立せしめて、できるだけ雇用関係を確保するというのが目的であります。それの一環といたしまして、まず第一に輸出を増進して、経済を自立……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第8号(1956/03/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 先般、当委員会から御要求がありましたときに、私はちようど病院に参りまして、手が動かなくなってしまったものですから、注射をしておったわけなんです。それで、時間もだいぶたちましたが、非常にお待ちかねだからすぐ来いということで、こっちまでわざわざ来たのでありますけれども、入口のところでまた悪くなって、もう一ぺん手をなおさなければならないということで、病院に行ったわけでありまして、まことに相済みませんでした。
【次の発言】 まことにごもっともだと存じます。中途半端でやめるというほど、資本の乱費はないわけでございまして、特別、政府の事業というものについて、資本の乱費が各方面に行われている……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第9号(1956/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは政府といたしましても、その点につきましては、非常な欠陥があるということを自覚いたしております。各方面の調査によって違つておる、これは大へんな間違いである。総合開発をいたします上につきましても、正確な実態を把握するということは、根本的に必要な事項である、こう存じまして、調査費がどのくらいかかるかというふうなこともいろいろ検討いたしてみますると、莫大な金を要する。三百十四億なんという大きな金がかかる。こういうふうに、調査費用だけでもそれだけかかるというようなことが出ておるわけでございます。しかしながら、これが莫大な費用がかかるからといって、捨てておくわけにいかない、予算の許す……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第21号(1956/05/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答えいたします。今回の行政機構の改革によりまして、北海道の開発につきましては総局がこれに当る。それから地方の開発につきましては内政省が当る。しかし全国を総合いたしまして基本的の計画は、経済企画庁で立てる。この方針はちっとも変っておりません。かつ各内政省なり北海道庁で立てます開発計画について、そこを来たした場合には、経済企面庁はこれを調整するという任務を持っておりますから、今回の行政改革におきましては、経済企画庁といたしましては非常に便利になる、こう見て、おるわけでありまして、各行政機構の改革をなさることは、けっこうだと存じております。

第24回国会 商工委員会 第4号(1956/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済計画につきましては、もうすでに経済六カ年計画で発表いたしておりまして、本年これを経済五カ年計画ということにいたしたのでありますが、第一にこの経済計画を立てまして、それを有効に使いますのには、一年やった結果どういう結果になったかということをよく検討する必要がある、こういうのがこの経済計画を有効に利用するゆえんでございまして、昭和三十年度の経済計画を昨年一月に立てましたものと、今日二月になりまして、約一年間を顧みた結果を検討いたしてみますと、まずわれわれが十六億五千万ドルの輸出という考えでおりましたところが、今日では大体二十億五千万ドル、計画に対しまして約二四形強ふえておる。ま……

第24回国会 商工委員会 第5号(1956/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 非常にむずかしい御質問ですが、これを端的にお答えいたしますると、佐々木委員のお話のごとく、私は今日まで全部実業界におりまして、ようやく一年間政府の仕事をやったのでありますが、その間にあって一番私の感じましたことは、実業界におりますと、金を集めた場合には、それが借金であろうとあるいはそれが株式であろうと、これによってその事業を起した結果はどういう結果であるか、もうかったとか販路を拡張するとか、生産がふえるとか、この予算を必ず提出するのでありまして、その予算の結果は必ず一年ごとに報告せなければならぬということになっております。この政府の予算審議は非常に厳格にやられておるようでありま……

第24回国会 商工委員会 第6号(1956/02/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 もちろんわれわれはこの委員会の決議なり委員会で申し上げた公約というものにつきましては、これは十分実行し得るように持っていく方針であります。これは変りはありませんが、これにつきましては、閣議におきましてもまたそういうふうな問題が起りました場合においても、十分尊重してこれを実行に移すように努力しておりますが、全部ここで御希望になったことをそのまま実行し得るかどうかということは、すべてほかの関係のあれもありますから、その通りに実行されるということは困難性があるかと存じますけれども、できるだけこれを実行に移すということに努力をいたすつもりでございます。

第24回国会 商工委員会 第8号(1956/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 日本の経済を自立さすためには、どうしても宿命的に輸入しなければならぬものが相当あるわけです。食糧にいたしましても原料にいたしましても、これをまかなうためにはある程度輸入しなければならぬ。大体国民総生産の一一%くらい輸入いたしておりますが、それくらいの程度を輸入しなければならないということは宿命的であります。この輸入をするためには、どうしても輸出を増進するということが根幹でありますが、しかしながら同時に輸入をどうして防遏するかということを考えなければならぬわけであります。国内にある資源をできるだけ近代科学を利用して活用するということ、これが根本方針である、こう存じております。

第24回国会 商工委員会 第28号(1956/04/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま鹿野さんのお話のように、日本全体の経済計画を立てる上におきまして、できるだけ人口を各偏僻の地に配置する政策をとるということは最も必要だと考えます。つきましては、その地方に、工場を建てる人のために、できるだけ有利な条件を提供するということを国策として立てるべきだということは、全く同感でございます。それが同感であるにもかかわらず、東北地区に今度下流増を負担せしめるということは、これに反するではないかという御質問でございますが、私は日本の電力というもの全体から考慮いたしまして、今後の電力開発は逐次山間地帯に入っていかなければならぬ。従いまして、その建設の工費も高くつく、高くつ……

第24回国会 商工委員会 第29号(1956/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。最初創立の当時のことにつきましては、私はちょうど電源開発の総裁でありましたから申し上げますが、当時の考え方といたしますれば、ただいまお話しのごとく、できるだけ政府出資でもって低金利の金を使わすという考え方で進んでおったのでありますが、その後の情勢からいたしまして――当時創立いたしましたときには民間資金が非常に枯渇いたしておりまして、いわゆるオーバー・ローンが非常に多かったのでありまして、とうてい民間の資金に依存することはできないというほどの発足でありました。ところが、御承知のごとく、昨年来民間の資金が非常に豊富になりまして、金利も逐次低下の状態であります。こ……

第24回国会 商工委員会 第31号(1956/04/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。一つの河川を処理いたします上におきましては、これを水力電気という方面から見ることも一案でありますけれども、川全体の有効利用という点から見ますと、水力電気というものは川の利用の一部分にすぎないのでありまして、重大なる目的は、この水を完全に利用して灌漑及び工業用水に使うことであります。その意味から申しますと、農業用水としてこのダムによって貯水されたる水を利用する場合における水温というものは非常に重要な問題と存じまして、農業用水として需要があるたびごとに、あるいは取入口を考えてやらなければならぬとか、そういう施設が作られなければならぬと思っておるわけなんでありまし……

第24回国会 商工委員会 第41号(1956/04/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 忌憚なく言わせていただきますれば、永井柳太郎氏が日本電力を統制して一本にするという考え方で進まれたことは、私は達見だと思っております。せっかくああいうようにできておったものが今日こういうように九つに分割されたということは、むしろ悪政であった、今日私はそう考えております。従いましてこれをどういうふうにやって電力料金を安くするかという問題になれば、おそらくはそういう問題にまで触れなければならないと存じますが、今日この電発会社を中心としてやらすかどうかということは、これは非常に研究を要する点だと存じます。私の考えを露骨に言わせていただきますれば、電発会社は電源を開発するということに重……

第24回国会 商工委員会 第63号(1956/10/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済の長期計画の過去の実績、またこのあり方につきまして一言御報告申し上げたいと存じます。  第一次鳩山内閣が成立いたしました翌年、三十年の一月の十八日にいわゆる経済長期六カ年計画を作ったのであります。これを概括的に申しますと、その当時六カ年の後、昭和三十五年度に達成する目標は、今日からこれを見ますと、六年の計画のもの、つまり三十五年度を目標といたしておりましたものが、三年の後の今日すでにこれを突破しておる、こういう状態でございます。これは一面からいえば、その計画はいかにもずさんだというおしかりもあるだろうと思いますけれども、当時われわれが考えておりました情勢からいたしますと、日……

第24回国会 農林水産委員会 第32号(1956/04/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま委員長から御報告を願いました通りに、私、昨年河野農林大臣が留守中少しばかり留守居をいたしました。そういう関係もございましたものですから、お前はまあ比較的伴食だしひまだろうからやれ、こういうわけでございましょうが、私河野農林大臣の留守中留守を守ることに相なったのであります。来月の十五日くらいには農林大臣はお帰りになるだろうと思いますが、それまでの間、私はなはだ不敏でございますけれども、十分職責を尽して留守中を全ういたしたい、こう存ずるわけでございます。特に国会開会中でございますので、私は時間の許す範囲におきまして、私に要求がなくてもできるだけ出席させていただきまして、皆さ……

第24回国会 予算委員会 第1号(1956/02/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済五カ年計画は、昨年の経済六カ年計画を大体に受け継いだものでございます。昭和三十五年を目標といたしまして計画を進めておるわけであります。三十一年度の予算は、三十年度の一年の経験によりまして、この目的を達成するために、いろいろ重点的にいたしますが、せんじ詰めますと、三つの点に帰着するわけであります。一つは、生産基盤の強化ということ、第二が輸出の促進ということ、もう一つは雇用機会の増大、この三つが重点になっておるわけであります。生産基盤の拡大につきましては、まず工業立地条件ということのために、工業用水をどういうふうに確保するかという点を新たに組んであります。それから中小工業を基礎……

第24回国会 予算委員会 第2号(1956/02/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御説はごもっとものことでありますが、これは昨年のバンドン会議から以来の問題でありまして、御承知のバンドン会議は政治的の色彩をもちまして、アジアのブロックを作ろう、こういう意向が相当一部分にあったのであります。これに対しまして、わが国といたしましては、現在自由主義のブロックがあり、一方共産主義のブロックがあるときに、またアジアの政治的のブロックを作るということは、おもしろくないという考えでありましたが、事経済に関する範囲におきましては、アジアにおきましては、ある種の経済の決済同盟を作るとか、あるいはアジアにおきましては、経済単位を大きくして、今のヨーロッパの経済単位を大……

第24回国会 予算委員会 第3号(1956/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。この人口問題、特に就労者の人口の増加ということはこれは非常に重大な問題でありまして、これを政府といたしましては十分取り入れまして経済五ヵ年計画を立てたわけであります。大体におきまして生産を増加していくということがすべての問題を解決するゆえんである、こう存じておりますが、しかしながら労働におきましては今日非常にたくさんの人口をすでに包容しておりますから、これには三十五年度を期しまして、大体四%程度を吸収していこうじゃないか、それから工業方面におきましても大体一七%強、約一八%くらいを吸収する、第三次産業におきましては二〇財吸収する、こういうような考え方でおりま……

第24回国会 予算委員会 第4号(1956/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。大体、五カ年計画におきましては、農業生産は二〇%増していこう、そのほかの第二次、第三次――第二次産業は五三%、第三次産業は二九%、こういう数字になっております。これに対して、人間を収容する、労働者を収容するという方面から参りますと、農業の方は四・四しか収容していません。それから第二次の方は一七・九、第三次は二〇%、こういうことになっておりまして、生産をふやして、できるだけそちらの方に行く人を少くしよう、従いまして、各自の農村の収入をよくしよう、こういうのが計画の根本基礎になっております。それを基礎といたしまして、この三十一年度の予算を組んだわけであります。

第24回国会 予算委員会 第5号(1956/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま御質問の要旨は、防衛予算は非常にふえるが社会保障費はその割合にふえない、こういうような御議論と存じますが、大体統計におきまして、防衛費と国民所得との関係は、昭和二十八年におきましては二・一%、それが二十九年は二・二%になり、三十年は二%、三十一年は二%、こういうことになっております。これに比較いたしまして、社会保障費と国民所得との割合を見ますと、二十八年は一・二四%になっております。それから、昨年は一・五二%、本年、三十一年度は一・六三%、こういう工合に逐次国民所得に比較いたしまして防衛費の方は、大体三十一年度は二%、それに比校いたしまして、社会保障費、これは失業対策も……

第24回国会 予算委員会 第6号(1956/02/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。経済五カ年計画におきましては、大体経済的に考えまして、国民の負担し得る防衛費というものはどれくらいだというふうなことから割り出しまして、過去の実績から見まして、二十七年から本年までの防衛の比率は、大体国民所得の二・二%程度になっております。その程度のものを、将来国民所得が増加いたしますにつきましては見ていく、こういうふうな考えで五カ年計画を立てております。
【次の発言】 今のお話のごとく、軍備優先だといってそれだけ天引きされてあとやられるというふうなことは、計画上絶対にできません。また同様に社会保障費がこれだけ必要だといって厚生省要求を天引きされて、ほかの計……

第24回国会 予算委員会 第8号(1956/02/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 二十九年を起点といたしまして、昭和三十五年を目標といたしまして、第一次産業と第二次産業それと第三次、こういうふうに分けまして、この生産の目標をきめておるわけでありますが、それに要しまする第一年度の費用といたしまして、三十一年度といたしまして、まずお尋ねの公共事業について申しますと、これは三十年度よりも十六億円ふやしておるのでありまして、三十年度は千二百五十五億、こうたっておりますから、三十一年度は千二百七十一億、こういう工合に十六億ふやしておるわけであります。これは六ヵ年計画、つまり今度の五ヵ年計画から申しますと、三六%ふやしておる、こういう規模から申しますと、いかにも小さそう……

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御説はごもっともでありまして、私ども双手をあげて賛成するわけでありますが、何しろ一千数百億という大きな金であります。同時にまた自動車専用道路というものにつきましては、これは鉄道との両方の関係があるわけでありますから、二重投資になるということも考えなければならぬ。いろいろな点から考慮する必要がありまして、今にわかにこれを予算関係というような点で決定しかねますが、私どもの考えておりますところは、まず自動車専用道路というものについては、どういうような仕事がどういうような結果になるだろうかということをまず知るために、神戸―名古屋間――これは中央幹線になっても、あるいは海岸線に……

第24回国会 予算委員会 第10号(1956/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済五ヵ年計画におきましては、防衛費というものは、大体国民の所得の二・二%ということに見ております。国民所得は三十五年を期しまして大体八兆円になりますから、八兆円ということから見ますと、その二・二%にしますと千七百億という数字になります。そこで防衛分担金と防衛費を合計いたしましたものを防衛関係費としてわれわれは見ておりますから、その数字の範囲内で押えるわけであります。

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/02/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今私ここに正確な数字は持っておりませんが、大体はそういう干拓事業あるいは農地の改良あるいは河川というものにつきましては、御説のごとく今までの計画からいきますと、これだけの予算措置では相当の時間がかかるだろう、こういう感じは私も持っておるわけでありまして、これはできるだけ後半期においてこれを取り返していきたい、こういう方針で進んでおるわけであります。
【次の発言】 経済五ヵ年計画は各省の事務当局が寄り、その上に民間の学識経験者が寄ってそうしてあの五ヵ年計画を立てておりますから、各省とも十分連絡をつけてあの計画を作ったわけであります。従いましてこの予算を作ります上におきましても、こ……

第24回国会 予算委員会 第12号(1956/02/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま大蔵大臣からお答えいたしましたところで大体尽きおりましょうと存じますが、英本国に対する貿易とスターリング地域全体に対する貿易は、やはり別に考えていかなければならぬと思っております。英本国が今日インフレーションを防止するために、輸入を制限し、輸出の方に力を注いでおるということは事実でありますが、それにつきましては、わが国といたしましては、できるだけドル地域から買うものを、英本国なりスターリング地域から買うという方針をとっていくことが大事だと存じております。またその他のスターリング地域のことにつきましては、同様やはりものを買う。これからの貿易はどうしても買ってくれたところに……

第24回国会 予算委員会 第16号(1956/05/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 何を基礎としておるかということになりますと、これはいろいろな議論がありましょうが、従前の日比交渉に顧みまして、最初津島全権が参りましたときには、先方は八十億ドルという数字を出したのであります。それに対しまして中途で大野・ガルシア案というものが出まして、これは四億ドルということと、それによって十億ドルの経済効果をあげるということが大野・ガルシア案になっておったのでありますが、これは御承知のごとく不幸にして成立しなかったわけであります。私は昨年の五月にネリが参りまして以来、外務大臣をお助けいたしまして、経済問題であるということでネリと折衝したのでありますが、そのときに彼は初め十億ド……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/06/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは全部学童に供給する、こういう方針であります。
【次の発言】 ただいまの綱島さんの御意見につきましては、私は同感の点が非常にあります。これは単に余剰農産物の今回の買い入れではなくて、過去において買い入れられておつた方法については、私はよほどこれは考究する必要があると存じております。今回の余剰農産物の買い入れにつきまして、グラントとして向うからもらうものにつきましては、CCCの値段に従わなければならぬと存じますが、こちらが買いますものは、どこまでも自由でありまして、自由相場、競争相場をもって買うということの原則をくずさない方針でございまして、そのように協定ができておりますから……

第22回国会 内閣委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/05/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま議題となりました経済審議庁設置法の一部を改正する法律案について、提案の理由と内容の概略を御説明申し上げます。  御承知のごとく、政府は、さきにわが国の経済の自立を達成し、完全雇用の実現をはかることを目的として経済六カ年計画の構想を策定したのでありますが、今後この計画を強力に推進し、その実現を確保するためには、これらの事務を所掌します経済審議庁の機構を整備いたしますとともに、その権限に所要の改正を加えることが必要であると認められますので、ここに、この法律案を提出いたした次第であります。ただ、今回の改正に当りましては、機構、権限の改正は、長期経済計画の推進上、さしあたり必要……

第22回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1955/06/03、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 数字に間違いがあると困りますから、政府委員より詳細なことを答えさせます。
【次の発言】 今の御質問にお答えいたしますが、私は経済審議庁の任務というものは、非常に重要なものと考えております。どうしても国家の経済の運営につきましては、計画性を持たせなければならぬものだ、こういうことを私は痛切に考えるわけでございます。特に今日の世界の情勢は、どの国でもほとんど経済に計画性のないところはない、みな逐次この計画性を持ってやっておるわけでありますから、その計画性を持たすことは絶対に必要であります。しからばこの計画を遂行するためにどれだけの力を加えてやっていくかということは、そのときの政情に……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/04/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま御質問の点でございますが、余剰農産物を入れたからといって、決してこれによって日本の食糧増産計画というものを曲げるのではありません、日本の食糧増産は、どうしても五カ年間に米穀換算千三百万石を実行していきたい、この趣旨は曲げないのであります。いずれにいたしましても、現状におきまして日本の食糧か絶対的に足りないということは、事実であります。これはどうしても輸入に仰がなければならぬ。これはアメリカでは余剰でしょうが、日本にいたしますれば必要欠くべからざるものを入れる、こういう方針をとっておるわけでありまして、しかもこれによって入れましたその金の利用につきましても、できるだけ農産……

第24回国会 農林水産委員会台風等による農林漁業災害に関する小委員会 第8号(1956/10/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私昨日から河野農林大臣の留守中、農林大臣を兼任いたすことになりましたので、どらかよろしく御指導を願います。  今回北海道の冷害及びこの第九号、第十二号その他の風水害につきましては、その対策の緊急事であり、かつできるだけ早く適切なる措置を講ずるということは、どうしても必要だと私どもは存ずる次第であります。政府といたしましても、すでに御承知のごとく、緊急復旧分といたしまして七千余万円の予備金の支出の決定をいたしました。ともにこの農林漁業金融公庫から地元の負担分といたしまして約七億円の融資を行うことといたしまして、さらに被害農林漁業者の再生産を確保するために、経営資金として十六億円を……

第24回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1956/02/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま議題となっております経済企画庁の予算案について御説明を申し上げます。  歳出予算の要求総額は九億五千六百五十八万三千円でありまして、これを前年度の予算額三億九千三百六十二万五千円に比較いたしますと五億六千四百九十五万八千円の増額となっております。この増額となったおもなものは、国土総合開発事業調整費五億円と地籍調査補助金五千九百四十万円であります。  次に経費の内訳を申し上げます。  第一に、経済企画庁の項では、要求額は二億五千五百五十四万二千円でありまして、前年度二億三千六百五十五万九千円に比較いたしますと、一千八百九十八万三千円の増額となっております。この増額となった……

第24回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1956/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お説はまことに同感でございまして、経済六カ年計画を昨年策定いたしましたと遂に、私一番先に感じたことは、日本の国富というものがまだ調べられていない。昭和十年に調べたのが最後であって、それ以来何ら調べていない。こういうふうなことでもって五カ年計画をやろうというのは大きな間違いだろう。まずこれを先にやらなければならぬというので、三十年度にわずかばかり予算をちょうだいいたしまして、それを本年もさらに引き続いて調査をいたしましたのですが、これは何しろ非常に大きな仕事でございまして、多分この三十一年度末に大体完成すると思いますが、これを仕上げますのには三十二年度の中ごろになるだろう、こうい……



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データ更新日:2023/02/05

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