藤山愛一郎 衆議院議員
28期国会発言一覧

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このページでは藤山愛一郎衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院28期)

藤山愛一郎[衆]本会議発言(全期間)
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第29回国会(1958/06/10〜1958/07/08)

第29回国会 衆議院本会議 第5号(1958/06/18、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) ILO条約のことについての御質問でありますが、本年二月から三月にジュネーヴで開かれました第百三十八回ILOの理事会におきまして、今後、結社の自由に関する各国の実情の調査をして、それを定期的に理事会に報告し、その理事会の報告を総会において審査するという事務局長案が採択をされました。ただ、今回の場合におきましては、まだ日本に実情調査部が来るとも決定しておりませんし、また、総会の議案にそういう種類のものが載っておりません。(拍手)     〔国務大臣寺尾豊君登壇]
【次の発言】 日中貿易の問題につきましては、ただいま通産大臣が貿易の見地からも言われましたように、日本といた……


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第30回国会(1958/09/29〜1958/12/07)

第30回国会 衆議院本会議 第2号(1958/09/30、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 第二次岸内閣の成立に伴いまして、私は再び外務大臣に就任いたしましたので、今後におけるわが外交の進路を定めます上からも、わが国と最も深い関係にある米国を訪問し、日米間の基本問題に関して意見の交換を行うことを適当と考え、また、この機会に国連その他において常に協力的な関係にあるカナダよりの招待を受けることといたしまして、今般ワシントン及びオタワを訪問いたしました。  カナダにおきましては、ディーフェンベーカー首相を初め、スミス外相、フレミング蔵相及びチャーチル通産相と会談をいたし、現在の国際情勢に関し率直な意見の交換を行うことができました。  この会談におきましては、国連……

第30回国会 衆議院本会議 第3号(1958/10/01、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 安保条約の改訂の精神と趣旨につきましては、すでに総理から説明があったと思います。私は、その総理大臣の趣旨にのっとりまして、先般ダレス長官とこの問題について会談をいたしたわけでございます。ただいま勝間田君の御指摘のような点は、すでに十分ダレス氏に話をしておりますから、御安心いただきたいと思います。(拍手)  ただいまワルシャワにおいて行われております米中会談の結果、国連に持ち込むことを主張するのが、何か悪いようなお話でありまして、むしろ、米中外相会談を開くことに日本が努力したらどうだという御質問のように承わったわけでありますが、今日、米中会談がワルシャワにおいて開かれ……


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第31回国会(1958/12/10〜1959/05/02)

第31回国会 衆議院本会議 第9号(1959/01/27、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 第三十一回通常国会の再開に際しまして、政府の外交方針を明らかにいたしたいと思います。  過去一カ年間の国際情勢を顧みますれば、戦後久しきにわたる東西両陣営の対立は、根本的には何ら緩和しておりませんし、世界は依然として、東西両陣営の力の均衡によって平和が保たれている状態であります。他方、その間における科学技術の急速な進歩発展は、ついに、人類がその活動を宇宙に広げる可能性をも予想せしめるに至ったのでありますが、同時に、大量破壊兵器の発達は、もし一たび人類がその進路を誤まって、かくも発展した科学技術を乱用するに至りますれば、人類の破滅をもたらす危険性をも招来しているのであ……

第31回国会 衆議院本会議 第10号(1959/01/28、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 核実験の禁止、核兵器の禁止、これらの問題につきましては、わが国といたしましては、被害国としての一人としても、国民の総意をもちまして、絶えずこれを主張して参ってきたわけであります。幸いにして、最近のジュネーヴにおきます国際会議におきましては、一般軍縮問題と切り離して、ソ連と英米の間に話し合いが進行するようになりつつありますのは、わが国の主張に近づいてきておるわけでありまして、将来これが結果を得ますことを私どもは待望し、かつ、その促進についてできるだけの努力を払つて参りたいと思っております。なお、平和利用を進めて参りますことは大いにやつて参らなければならぬことでありまし……

第31回国会 衆議院本会議 第11号(1959/01/29、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 北鮮帰国の問題につきましては、政府は、居住選択の自由という国際通念に基きましてこれを処理したい考えのもとに、ただいまその具体的方法を検討いたしておりますので、いずれその処置を決定いたすことにいたしたいと思います。  それから、ただいまお話のありましたフェドレンコ大使の暴行事件でありますが、私も、新聞を見まして驚きまして儀典長を直ちにソ連大使館に、事実の調査と並びにお見舞にやりましてそのときに留守をいたしております大使館員の儀典長に対するあいさつは、一時間ほど前にフェドレンコ大使から電話がかかってきて、新聞紙上等に出ておる報道のようなことはないのであるから、かえつて外……

第31回国会 衆議院本会議 第20号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) ルバング島の密林の中に二人のわれらの同胞がおりますことは、まことに悲惨であり、残念でありまして、何といたしましてもこれを救出しなければならないことは、当然、故国におりますわれわれの義務だと考えます。政府は、今日までも数回救出の作業をいたしましたが、まだ目的を貫徹いたしておりませんことは、まことに残念であります。今後、なお一そうフィリピン政府の協力を得まして、一日も早く、生きてこれらの方々が故国に帰還されるように、われわれは最善の努力を尽して参りたいと存じております。  なお、その他の諸国におられます未帰還の方々の調査等につきましても、関係各国の十分な御支持をこの際あ……

第31回国会 衆議院本会議 第28号(1959/03/24、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 総理の御答弁のありました以外に、私に対する御質問は、賠償の金額等につきましての決定はどういう工合にして基礎的に考えてきたのかということだと思います。もちろん、賠償のことでありますから、その損害につきましては、人的、物的、もしくは、戦争中の、経済的と申しますか、無償で徴発したというような場合における損害、また、精神的な損害というものも考慮しなければならぬことは当然だと思います。ただ、日本といたしましても、賠償を支払います場合には、各国との賠償の額というものも考慮に入れなければなりませんし、また、日本の国力というものも考えのうちに入れて参らなければならぬと思います。従い……

第31回国会 衆議院本会議 第33号(1959/03/31、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 総理大臣並びに法務大臣の御答弁されました通りの見解に立っておりますので、私といたしましては、外交交渉を中絶することは考えておりません。(拍手)


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第32回国会(1959/06/22〜1959/07/03)

第32回国会 衆議院本会議 第6号(1959/07/01、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 市会第二十三号は、ただいまお話のありましたように、五月十八日に公布されたわけでありまして、一九五五年発布されました百四十四号、その後にいろいろ追加されましたり修正されましたりした条文を一括して、今度は布令二十三号として出したわけであります。そうして、その内容につきましては、ただいま御指摘のありましたように、強化されたところもございますけれども、また同時に、被告人保護の点については、被告人の立場を十分擁護するようにいたしております。また、出版物は、従来許可制でございましたのを届出制にすることになっておりますので、そういう点もございます。そこで、五月十八日に出ました後、……


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第33回国会(1959/10/26〜1959/12/27)

第33回国会 衆議院本会議 第3号(1959/10/28、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 本臨時国会の開会に際し、わが国の当面する外交上の諸問題と、これに対処いたします所信を明らかにいたしたいと存じます。  私は、本年九月初旬、国連総会に出席のため渡米いたしたのでありますが、ほぼ時を同じゅういたしましてフルシチョフ・ソ連首相の訪米が行なわれましたので、その直後に親しくハーター米国務長官とも会談をいたし、国際情勢全般とともに、今後の日米両国の関係につきましても、同長官と隔意ない意見の交換を行なうことができたのであります。  すでに本年初頭の通常国会に際しても明らかにいたしましたごとく、私は、わが外交の基調として、あくまでも平和外交を旨とし、このため国際問題……

第33回国会 衆議院本会議 第4号(1959/10/29、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) ベトナムの賠償が、統一後は二重払いにならないかということでありますが、ベトナムの賠償は、統一後は当然統一政府に引き継がれるわけであります。二重払いにならないと存じております。また、それがベトナム全国民の利益になることでありますから、ベトナム統一に影響を及ぼすことはないと考えております。従って、現在撤回をする意図はございません。  日中国交の問題につきましては、先般の国会におきましても、機会があれば大使級会談を開きたいということを申しておりますが、しかしながら、現在の中共は非常に高姿勢であることは、皆さん御承知の通りであります。過去において、ユーゴに対しまして高い姿勢……

第33回国会 衆議院本会議 第5号(1959/10/30、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 去る五月十三日にサイゴンにおきまして、わが国とベトナム共和国の全権委員の間で署名いたされました日本国とベトナム共和国との間の賠償協定及び借款に関する協定の締結について御承認を求めるの件に関し、趣旨の説明をいたします。  ベトナムは、昭和二十六年九月にサンフランシスコにおいて平和条約に署名し、翌昭和二十七年六月には同条約の批准書を寄託いたしました。この平和条約の第十四条に基づいて、わが国がベトナムに対し賠償支払いの義務を負うこととなったことは、御承知の通りであります。よって、わが国といたしましては、べトナムとの賠償問題の解決をはかり、もって戦後のアジアにおける平和外交……

第33回国会 衆議院本会議 第6号(1959/11/10、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 日米安全保障条約改正交渉に関する現在までの経緯に関して御報告いたします。  安全保障条約の改正は、日米間の多年にわたる重要懸案でありましたが、一昨年六月、岸総理とアイゼンハワー大統領との会談において、当時の共同声明が明らかにしております通り、安全保障に関する諸問題を検討するため、日米安全保障委員会が設置されることとなり、この委員会は、同時に、安全保障の分野における日米関係を両国の国民の必要及び願望に適合するよら調整することを考慮する任務を与えられ、ここに安全保障条約改正への道が開かれたことは、御承知の通りであります。  自来、条約改正の問題に関し、日米間に非公式に意……

第33回国会 衆議院本会議 第12号(1959/11/27、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) ただいまの御質問は、ほとんど御意見だと存じておりますけれども、御質問の部分は、全部、総理と同じように、私は外務委員会に出て答弁をいたしておりまして、同じ質問を受けておりますので、速記録をどうぞお読みいただきたいと思います。ただ、本日、それで触れておりません問題は、カンボジアが今日賠償を要求しておるということでございますけれども、そういうことはございません。  なお、英国作家グリーンの「おとなしいアメリカ人」という本を読んでおりません。  なお、私が委員会におきまして御説明申し上げましたことがおわかりにならないようでございます。先ほど、高田富之君の御発言がありまして、……

第33回国会 衆議院本会議 第14号(1959/12/01、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) お答えいたします。  今回の飛行機は、アメリカの航空宇宙局の飛行機でございますけれども、海外におきましては、米軍の管理下に、その援助のもとに気象観測をいたしておるものでありまして、民間航空機ではございません。従いまして、ただいま御指摘のように、国籍表示の問題がございますが、御承知の通り、民間航空機につきましてはICAOの条約によりまして国籍表示することになっておりますけれども、同条約におきましても、国の飛行機についてはこれを除外されております。また、一九二二年十二月に、お話のありましたように、ヘーグにおきまして、六ヵ国が寄りまして、戦時法規の委員会におきまして、この……

第33回国会 衆議院本会議 第19号(1959/12/16、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 在日米軍の域外出動について、交換公文で事前協議と書いてあるが、事前同意にすべきではないか、という御意見でございますが、私どもといたしましては、協議が成立いたすためには同意が必要でありまして、その上に立って協議が成立するのでありますから、当然こういう了解のもとに仕事をいたしておるのでありまして、現在の通り事前協議で適当であると考えております。  また、吉田・アチソン交換公文は、朝鮮事変に関する限りにおいて有効であることむろんでございまして、それは国連軍協定を通じてみましても明らかでございます。従って、朝鮮事変が終了いたしますれば自然にこの交換公文は終わりますけれども、……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 衆議院本会議 第3号(1960/02/01、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 第三十四回通常国会の開会に際し、外交方針に関する政府の所信を明らかにいたします。  最近における米ソ両国首脳の会談以来、東西間の緊張緩和のための努力の道が開かれましたことは、世界平和を念願とするわが国といたしましても、衷心歓迎するところであります。一歩を誤れば人類は滅亡のほかない今日、平和の保障なくしては、われわれは絶えざる不安におびえるほかないのでありまして、核兵器の唯一の被害者たるわが国外交の基調は、あくまでも絶対の平和を求めることにあるのであります。(拍手)しかし、現在なお欧州におけるベルリン問題を初め、アジア各地においても最近一連の憂慮すべき事態が発生してお……

第34回国会 衆議院本会議 第4号(1960/02/02、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 水谷議員の御質問、特に外交の問題につきましては、総理が確信を持って十分御答弁になりましたので、実は私の答弁を申し上げる余地はほとんどないと思うのでありますが、ただ、私の名前を特に指摘されまして言われました御質問の中で、事前協議の問題につきましては、御承知の通り、総理が言われました通り、協議が成立するためには意見の一致を見なければならぬこと、これ当然でございます。特に、今回の条約におきまして、事前に協議するという、「事前」という字を用いましたのは、この同意を前提とすること、もちろんなのでありまして、その意味から申しまして、われわれが同意しない以上は、この条約に違反して……

第34回国会 衆議院本会議 第5号(1960/02/03、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 総理がすでに御質問の三点について答弁をしておられますので、ごく簡単に申し上げたいと存じます。  ソ連の覚書に対するわれわれの意見を申し述べる回答は、数日中にこれを出したいと思っております。今日、ソ連が平和を望み、あるいは共存ということを言っておりますけれども、今日、世界のそうした目的を達成するためには、単に軍縮ばかりではだめなんでありまして、内政不干渉、また国際信義を守るということがなければ、ほんとうの平和と共存の道は得られないのであります。(拍手)その立場に立ちまして、ソ連にわれわれの意見を覚書として提出するつもりでおります。  なお、外交の基本構想につきましては……

第34回国会 衆議院本会議 第6号(1960/02/09、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 去る一月十九日にワシントンにおいて署名いたしました日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約、及び、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の締結について御承認を求めるの件に関し、趣旨の御説明をいたします。  安全保障条約の改正は、歴代内閣の重要な外交上の懸案でありましたが、昭和三十二年、岸総理とアイゼンハワー大統領との会談によりこれが改正の端緒が開かれ、さらに、昭和三十三年九月、私が故ダレス国務長官に対し改正交渉の開始を正式に申し入れ、同十月、これが改正の交渉を開始……

第34回国会 衆議院本会議 第22号(1960/04/15、28期、自由民主党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(藤山愛一郎君) 私に対する御質問は、日米通商航海条約第十八条第一項に触れておらないかということでございますけれども、第十八条第一項は、御承知の通り、両国にありますカルテル協定等がもし通商に悪影響を及ぼした場合には、お互いに、一方からの要請によりまして協議をするということになっておりますので、これに触れておりません。元来、輸出入取引法は、輸出入の秩序を確立するものでありまして、現にその運用適正を得ておりますので、日米両国相互の貿易の健全な発展に資するところが多いのでございまして、アメリカ側もその点は十分認めております。  なお、外国との条約その他取りきめに違反するおそれのありますよう……

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委員会発言一覧(衆議院28期)

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第29回国会(1958/06/10〜1958/07/08)

第29回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1958/07/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま、引揚者からいろいろ中共の事情等をお聞き下さいまして、それに関連していろいろ御意見が出ましたが、皆さん方がそういう点に心配していただいておるのに感謝をいたすわけであります。  岸内閣としましても、中共との貿易関係をこのままにしておくという気持はないのであります。御承知のように、日本が貿易で国を立てております以上、できるだけ各国との貿易量を増大し、ことに今年は御承知のように三十一億五千万ドルというような輸出目標を初めに立てまして、その線に沿ってやっておることでありますから、できるだけ中共との間におきましても貿易関係を民間において増大もでき、また円滑にもいくように、これに対……

第29回国会 外務委員会 第2号(1958/06/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 このたび、岸内閣ができましたにつきまして、外務大臣に就任をいたしましたので、今後外務委員会の皆様の御協力、御支援を得まして、十分わが国の外政に貢献できますようお願いいたしたいと思います。就任に当りましてごあいさつ申し上げます。
【次の発言】 前国会以来の国際情勢一般につきまして一応御報告を申し上げておきたいと思います。  最近の国際情勢を見ますに、フランス内政の危機はドゴール政権の成立によりまして一応回避されましたが、アルジェリア問題の早期解決はすこぶる困難と見られるほか、レバノンの騒乱の成り行きもなお予断を許さない状況でございます。一方共産圏内部におきましても、ソ連対ユーゴ関……

第29回国会 外務委員会 第3号(1958/06/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 外交の問題を取り扱います限りにおきまして、与党、野党がお互いに率直に話し合いをしていきますことは、私は非常に必要な事柄だと思います。意見の、大きな意味の違いは別としまして、調整ができますことも必要なことだと思います。ただ過去の外交上の問題と違いまして、現在の世界には若干世界観の違いから起ってくる立場の問題があると思うのでありまして、そういう意味におきまして基本的に必ずしも見解の一致を見ることができぬという場合があるかと思います。がしかしながらそういう基本的な問題を別にしまして、掲げる理想等についてその実現の方法、手段等に遅速緩急の別もあり、あるいは理想を実現する態度等につきまし……

第29回国会 外務委員会 第4号(1958/06/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま赤城官房長官の言のことにつきましてお話がありましたですが、私は赤城さんの個人的意見というふうに了解いたしております。またその後いろいろな人がいろいろな意見を言うじゃないかということでありますが、私どもといたしましては、この際各閣僚はもちろん、政府関係者が日中の関係につきましていろいろ発言をすることが、個人的意見であろうと、今日の段階においては誤解を招きやすいような事態を惹起いたしてもいけませんので、できるだけ注意をいたすようにお願いをいたしてございます。
【次の発言】 こうした問題につきましては、適当な機会をとらえて総理等からお話があると考えておりますし、また現に議会等……

第29回国会 外務委員会 第5号(1958/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 北鮮に帰る希望をしておられる方々の問題でありますけれども、これは日韓会談と全然別個のものだとも、あの十二月三十一日の取りきめからいいますと言えないわけですが、あの取りきめによってわれわれは忠実にこうした問題の解決をはかっていきたい、こう思っております。これは国際間の問題でありますから、できるだけ理解を深め、そうして問題の解決を円満にはかることが一番必要だと思うので、われわれもそういう立場をとってきたわけであります。この帰還問題につきましては、かねてから申し上げておりますように、本人たちの好まないところに帰そうという意思は日本政府は持っておらぬのであります。ただ円満にそうしたこと……

第29回国会 外務委員会 第6号(1958/07/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 賠償交渉は前から引き続いてあるわけで、休会とか再開とかいうようなものではないのであります。引き続いて行われております。
【次の発言】 選挙が始まりますので、内閣がどういうことになるかわかりませんから、当然そういう事情は説明いたしております。
【次の発言】 ただいま申し上げたような経過でありまして、従って選挙も済み、新内閣もできたならば、この問題が再び両国の間で論議されるという状態でありますが、まだ現在のところ国内的な調整をするとか、そういう問題まで進んでおりません。
【次の発言】 向うとの交渉は、今申し上げましたように一時見送っておったわけでありますから、これから逐次向う側にお……

第29回国会 外務委員会 第9号(1958/07/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 休会中に起っております一番大きな問題として、レバノン、中近東の問題について、一応政府のとりました処置につきまして、御報告申し上げたいと思います。七月十四日にイラクに起りました革命を契機といたしまして、急激に緊張を増したレバノン及びヨルダンにおける情勢に関し、安全保障理事会等を通じ、わが国がとった態度を簡単に御説明申し上げたいと存じます。  レバノン問題は、アラブ連合共和国からの人員、武器等の不法浸透により、内政干渉を受けているというレバノンの安保理事会に対する提訴以来、世界の注目を集めておったのでありまするが、安保理事会は六月十一日、スエーデンの提案に基きまして、これらの浸透が……

第29回国会 外務委員会 第10号(1958/07/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回中曽根委員が個人としておいでになりまして、沖繩の人たちのなまの声を十分聞いてわれわれにお伝え願いまして、またその上に立っていろいろ御意見を拝聴したわけでありますが、政府としても当然それらの御意見、また声というものに応じて今後いろいろな問題を考えて参らなければならぬと思います。同時に、アメリカに参りましても、今回私は特殊の折衝に行くつもりではございませんけれども、当然こういうものを例にとり、またこうした問題について解決せらるべき問題はできるだけ努力して参りたい、こう考えております。
【次の発言】 吉田前総理から電話がかかったという事実は全然ございません。

第29回国会 外務委員会 第11号(1958/08/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般第三回の国連緊急総会が開かれましたので、私は十三日に立ちまして、十四日から総会に出席して参りました。二十四日に帰国いたして参りました。以下御報告を申し上げたいと思います。  今回の緊急総会は、さきに行われました安保理事会におきますレバノン、ヨルダン問題の審議が何らの成果をあげられなかった事態に応じまして、国連第五総会において採択されました平和への結集決議に基きまして召集されたものでありまして、議題といたしましてはもちろんレバノン、ヨルダンよりの提訴に関する件となっておりますが、事実的審議の内容は米英軍の撤退に関し、円満かつ実際的な解決方式を見出すとともに、あわせてレバノン、……

第29回国会 外務委員会 第12号(1958/09/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 パラグアイの問題につきましては、ただいま小林委員からお話のありました通りな状況で、初め話が出て参ったわけであります。その後大蔵当局とも十分いろいろな打ち合せをいたしまして、日本の各方面に対するこれらの援助また移民の関係等も考慮いたしまして、同時にこの千二百万ドルという、ただいまお話のありました外航船舶三隻その他全部をやりましても、昨年の造船の原価から申しますと、本年はそれが約八百万ドルでできるのじゃないか、こういうことが一応の目安でございます。従って千二百万ドルに対して八百万ドルないし九百万ドルで、最初の向う側の考え方は入れられるだろう。しかしそれにつきましても、いろいろ日本の……

第29回国会 大蔵委員会 第6号(1958/06/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お答え申し上げます。  インドネシアの債権を棒引きいたしましたのは、賠償には関係ございません。賠償ができました機会に今後の日本とインドネシアとの関係をさらに一そう友好親善に進めていく、またインドネシアの経済建設その他を助けるという趣旨のもとに、この問題の解決をいたしたわけでございます。他の焦げつりき債権――初めの御質問はビルマの関係にどういう影響があるかということでしたが、ビルマに対しましては、インドネシアとの賠償締結以後、特段の問題がビルマから提起されておりませんし、私は別段差しつかえない関係にあるのではないかと存じております。また、韓国の問題については、今後全面会談等におき……

第29回国会 予算委員会 第2号(1958/06/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御答弁申し上上げます。むろん近隣という意味では中華人民共和国が含まれておるということであります。
【次の発言】 わが国の原子力政策が、原子力基本法の線に沿ってやられますことは当然のことでございます。
【次の発言】 核兵器の生産、保有、使用については、当然われわれはこれが禁止を主張いたして参ってきております。ただいまお話のありましたような線に沿って進んで参りたいと存じております。ことに核実験の禁止というものがそれの契機となることもまた事実だと思うのであります。従って核実験の禁止等につきまして、やはりわれわれは国民の要望に沿って努力を続けて参りたい、こう考えております。

第29回国会 予算委員会 第3号(1958/06/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お話がありましたように、四つの委員会を構成して、ただいま会合を開いておるわけであります。三回もしくは四回と開いておる委員会もあります。なお漁業問題につきましては、向うの選挙等の関係もありまして、日本に来ますのがおくれておりまして、従いまして向うの代表が来てから聞くということでおくれたわけでありまして、ほかに他意あっておくれたわけではございません。
【次の発言】 名称の問題はとにかくといたしまして、委員会におきましては両方が同じ立場に立ちまして、根本的に問題を検討し、話し今合いをいたしておるわけであります。
【次の発言】 ただいまお話のありました問題は、おそらく財産請求権に関する……


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第30回国会(1958/09/29〜1958/12/07)

第30回国会 外務委員会 第1号(1958/10/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 九月三日に東京を出立いたしまして、カナダ、ワシントンを訪問し、同時に第十三回国連総会に出席して参りました御報告を申し上げます。  カナダに参りましたのは、カナダ政府からの招待がありましたので参ったわけであります。オタワに参りまして、ディーフェンベーカー総理初め、スミス外務大臣、フレミング大蔵大臣、チャーチル通産大臣等と会談をいたしました。この参りますときに、日本とカナダとの間の通商貿易の拡大ということを話しますことが一つの目的であったわけであります。  御承知のように、カナダと日本との貿易関係は最近著しく改善はして参っておりますけれども、まだ二対一、日本が倍の輸入をいたしておる……

第30回国会 外務委員会 第3号(1958/10/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約は今後交渉いたすのでありますから、その適用の範囲等について今私が申し上げる範囲ではないと存じております。岸総理が昨年言われたことは、現状においてそういうことであるということを説明されたのではないかと存じております。
【次の発言】 私はただいま申し上げましたように、岸総理の言明を否定しているわけでないのでございまして、岸総理の話されたことは、おそらく、今日の現状から見てそう言われたことだと思っております。
【次の発言】 岸総理がたびたび議会においても言明しておられます通り、自衛隊は核武装しない、また核兵器の持ち込みは今日では日本として好まない、またアメリカはそれをよく知っ……

第30回国会 外務委員会 第4号(1958/10/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 基本的な方針として日本の外交方針がアメリカとの協調といいますことは、これは政治的に見ましても、また経済的に見ても、あるいは自由主義陣営という、社会思想的に見ても、われわれはこの線を太めでいかなければならないという立場については全く同じ考えで、私ども外交を担当いたしておるつもりであります。同時に、今お話のありましたように、アメリカとしましても、あるいはアメリカの政府の施策としても、必ずしも万能でございませんから、われわれが見てアメリカに考えてもらわなければならぬ点は率直に申し入れるということが必要だと思うのであります。松田委員御承知のように、アメリカ人は存外、率直に話し合いますと……

第30回国会 外務委員会 第5号(1958/10/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ラオス政府がかなり安定的だ――むろん、ただいま御指摘のような点もあります。その詳しい点はアジア局長からお答えいたしますが、現在はまず安定的な政権と見て差しつかえないじゃないか。相当柔軟性を持っているようであります。
【次の発言】 われわれ平和条約に調印して受諾している国といたしまして、賠償の請求がありますればそれぞれの事情の調査をいたしまして、それによって賠償をするということは当然やらなければならぬことだと思います。同時に、好意をもって賠償を放棄してくれた国に対しては、やはりわれわれとして非常な大きな立場から、そうした問題を当該国がそういうふうに扱ってくれておることに対して非常……

第30回国会 外務委員会 第7号(1958/10/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、また御報告申し上げましたように、ダレス長官と私とのワシントンの話し合いというものは、安保条約改定の日本側の気持なり要求なりをいたしたわけであります。これに対してワシントンで問題に入って討議をいたしたわけではないのであります。先般、東京で外交ルートを通じて話し合いをしようということになりまして、第一回マッカーサー大使と会いました。これは会議の初めのやや形式的な顔合せというようなことであります。一応前提としてワシントン会談後のデビューをいたしたわけであります。その後、マッカーサー大使も病気をして休んでおられましたので、会見する機会がなかったわけでありますが、本日の午……

第30回国会 外務委員会 第8号(1958/10/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 放棄の代償としてというよりは、放棄したという事実、それに対する日本の感謝の気持から出ておるわけでありますが、できるだけラオスに対して好意を持って経済援助をしたい、こういう建前であります。
【次の発言】 御承知のように、南ベトナムはサンフランシスコ条約に調印をしておりまして、賠償の請求権を持っております。その後たびたび向うからその賠償について申し出ております。われわれも将来むろん統一されることを望んでおるわけでありますが、その過程におきましても、これらの問題を解決して参りますることが必要だと考えるわけでありまして、向うからの申し出その他を慎重に考慮しながら研究を続けあるいは話し合……

第30回国会 外務委員会 第9号(1958/10/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約改正問題は重要な問題でありますし、ことに適用地域の問題は重要でありますので、皆さん方の各方面の意見を伺っておるわけでありますが、われわれとしてはできるだけたくさんの御意見をもとにやって参りたい、こう存じております。今ここで秋が適用地域の範囲をどうするかということを申し上げるのは交渉前でありますので申し上げかねると思います。
【次の発言】 条約を締結いたします場合に、いろいろな条約上制限を設けるということは可能かと存じます。ただいま御指摘のような点で、たとえば菊池さんの言われることをさて条約上に表わして参るということになりますと、これはいろいろな関係を考慮して参らなければ……

第30回国会 外務委員会 第12号(1958/11/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約の問題につきまして、マッカーサー大使と私が会いましたのは二回でございます。最初のときの会合は、御承知のように、顔合せ程度ということで、二回目に今後問題となるような点をお互いに話し合いまして、そして、それらの問題について事務的な連絡をやりながらいこうということであったのでありまして、両方から何も草案というものは出ておりません。ただ問題点をしぼったことだけは事実でございます。
【次の発言】 大体こういう問題について事務的に一応話し合っていこう、それで事務的な話し合いである程度わかってきましたときに、私とマッカーサーと会いまして、その問題について一つずつ話をしていこう、こうい……

第30回国会 大蔵委員会 第6号(1958/10/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、ラオスは賠償請求権を放棄しております。このことは、われわれ日本国民としてラオスに対して感謝をしなければならぬことだと思います。従いまして、ラオスのこの好意ある態度に対しては、われわれも、国民としても、長くそれらの好意に対して十分報いて参る。それは精神的にもそうであります。同時に、何らかの形でもって援助できる場合には援助をしていくのが適当ではないか、こう思うのであります。今度のラオスの問題も、ラオスが今後いろいろ経済建設をやって参ると思いますが、しかしすべてこういう形でラオスに持っていくというわけではありません。この問題としては、これでさしあたりわれわれの好意を示……

第30回国会 予算委員会 第1号(1958/10/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私と総理と考え方において少しも食い違っておらぬのでありまして、ただいま総理の述べられました方針に従って、これらの問題を取り扱って参りますと、それがかりに交換公文その他で現行のものを補正していくか、あるいは現行条約そのものに手を入れていくか、あるいは手を入れるところが非常に多ければ、新しく書き直しをするかという点が、技術的にあるわけであります。私の申し上げたのはその点でございます。
【次の発言】 私とダレス長官との話は、要約して申し上げますと、七年前に安保条約ができた当時と日本の状態は違っておる。すべての点において違っておる。その点を申し述べると同時に、国会論議等を通じて日本国民……

第30回国会 予算委員会 第5号(1958/11/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般来予算委員会で外交関係の質問がありましたとき、私病気のために四日間休みました。やむを得なかったのでありますが、御了承をいただきましてありがとうございました。  ただいまの森委員の御質問に対してお答えを申し上げたいと存じますが、安保条約の改定の問題は、国民的な要望から申しましても、すでに数年前重光外務大臣がアメリカ側に要望をいたしております。昨年岸総理がワシントンへ行かれまして、アイゼンハワー大統領と話をされましたときにも、この問題を正式に持ち出しておられるわけでありまして、その結果が日米安保委員会になりまして、日米安保委員会は、御承知のようにいろいろな問題を論議するわけであ……


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第31回国会(1958/12/10〜1959/05/02)

第31回国会 外務委員会 第1号(1958/12/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいまの日米安保条約の交渉は、御承知のように十月四日にマッカーサー大使と私とが顔合せをいたしまして、その後十月中に一回会いまして、そうして問題点をしぼったわけであります。その後諸般の情勢のために十分正式の交渉をいたす段階になっておりません。従いまして数日前に第三回のマッカーサー大使と私との交渉をいたすことにいたしたわけであります。その際にわれわれとしては条約そのものの全体の構成等につきまして一応の話し合いをし、なお一番簡単であります国連憲章に準拠する問題等につきまして話し合いをいたしたのであります。でありますから、ただいま御指摘のように交渉が何かすでに具体的に解決しつつあると……

第31回国会 外務委員会 第2号(1958/12/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般来の安保条約に関します状況につきまして、私から簡単に経過を御説明申し上げておきたいと存じます。  十月四日にマッカーサー大使と第一回の会見をいたしまして、その後十月二十二日に第二回の会合をいたしましたことは、すでに御報告を申し上げていると思いますので、省略いたしたいと思いますが、第二回の会合は、問題点の所在等今後討議をすべき題目等につきましていろいろ話し合いをしました。そうしてこれらのものについてお互いに研究をして、そうして今後の会談に臨むということにいたしたわけであります。その後党並びに内閣におきましても、いろいろ議会運営その他の問題等につきまして、時間的に余裕もないので……

第31回国会 外務委員会 第3号(1959/01/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 外務省設置法の一部を改正する法律案並びに在外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案につきまして提案理由を御説明申し上げたいと存じます。  まず外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  アジア、中近東、中南米等の諸国の経済的、社会的発展に資するため、これらの諸国に対し、経済上の協力を行いますことは、わが国の経済外交の一環として、この数年来、とみに重要性を増しつつあるところであります。外務省におけるこの関係の事務は、従来、アジア局、アメリカ局、欧亜局及び経済局で取り扱われてきたのでありますが、その量の急激な増加に応じまして組織を整備し、経……

第31回国会 外務委員会 第6号(1959/02/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 国際捕鯨取締条約からの脱退の通告をいたすことにいたしましたので、その御報告を申し上げておきたいと思います。  国際捕鯨取締条約は、減少しつつあります鯨類の資源を保護しつつ、捕鯨産業を永続的に育成することを目標として、一九四六年ワシントンで作成されまして、一九四八年十一月から施行されておりますが、日本にとりましても、北太平洋沿岸諸地域及び南氷洋におきます捕鯨は重要な関心事であり、特に他の諸外国は主として鯨油の採取を目的として捕鯨するに対しまして、日本としては古くから鯨肉を食用としておりますので、動物蛋白質の有力な補給源として捕鯨を重視しておりますため、昭和二十六年三月国会の承認を……

第31回国会 外務委員会 第7号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約の改定問題は、すでに昨年の十月から取り上げておる問題でございまして、若干党内の意見の調整等について時間がずれておりますことは、御承知の通りであります。ただしかし、交渉当事者としての私としましては、できるだけ早い機会に調印をいたし、妥結に行くという方針で参らなければ、こうした二国間の交渉というものは、ただ延ばしておいていいというのでは、相手方に対する礼儀もございます。交渉自体によりまして延びることはやむを得ないと思います。当然二国間の交渉でありますから、日本の言ったことをすぐ聞いてくれるか、あるいはアメリカの言ったことを日本が聞くかということはわかりません。しかし交渉その……

第31回国会 外務委員会 第8号(1959/02/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般赤尾敏氏外何十名でございましたか、プラカード等を持って外務省に見えまして、私当時自宅におりまして、外務省に来なければ自宅に来るという、自宅に来られちゃ困るのでありまして、外務省に行きまして、そして代表者三名と会った事実はございます。
【次の発言】 私が話の途中でそれ以上聞く必要もないと思いまして、一言答えて立ったのであります。そのときに非常に脅迫して私のからだのそばに接近して参りましたので、私はうしろへ下りましたところが、うしろにいすがありまして、そして倒れたのであります。同時につばは吐きかけられました。
【次の発言】 今総理が言われた通りだと思うのであります。そのときの事……

第31回国会 外務委員会 第9号(1959/03/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 フルシチョフ首相とマクミラン首相との共同コミュニケは、けさ実は私も早々の際にちょっと一瞥いたしましたので、内容その他について、全部まだ十分な検討をいたしておりません。従いまして、申し上げることがあるいは若干不用意な点があろうかと思いますが、何はともあれ、今回のマクミラン首相がソ連に行かれまして、そうして懇談を遂げられたという事実は、これはやはり自由主義陣営と共産陣営との問に、問題をできるだけ話し合いによって解決していこう、しかも相互の意思をできるだけ率直にお互いに話し合いながら、完全な理解を持とうという意味であったと思うのでありまして、そういう意味において、マクミラン首相の訪ソ……

第31回国会 外務委員会 第11号(1959/03/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般予算委員会におきまして、加藤勘十議員より、インドネシアにおける新聞その他で記事の掲載してあるようなものがあったならば、報告をしてもらいたいということであります。その御要求によりまして、その翌日電報を打ちまして、黄田大使から概要次のごとき電報が来ておりますので、御報告申し上げます。  加藤勘十議員よりのお尋ねの新聞記事は、二月二十六日でなく、二月十九日のビンタン・チモール紙上に掲載されておりまして、その概要としては、賠償による船舶の取得が正規のルートから逸脱して行われたこと、及び木下商店の売り値が日本における市場価格より高かったのは、木下商店が日イの首脳部とコネクションを持っ……

第31回国会 外務委員会 第12号(1959/03/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日まで実際上支障なくやっておりますので、特に取りきめの必要はないとは存じておりますけれども、御意見もありますから、十分今後考慮して、御意見のようなふうに考えて参りたいと思います。
【次の発言】 実務を今日までやっておりまして、手紙のやりとりで支障がなかったわけでありますけれども、ただいまの御意見がありますれば、むろんそうした取りきめができることは悪いことではございませんから、十分考慮して参りたいと思います。
【次の発言】 経済協力ということは、われわれがいわゆる経済外交をやっております上において非常に必要でもあり、重要でもある。従って外務省としてこれに力を入れ、熱意を持ってや……

第31回国会 外務委員会 第14号(1959/03/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま御質問のありました第一の、岸内閣が敵視政策をとっている。総理がたびたび言明もしておられますし、総理の今日までの言動から申しまして、私は特に岸内閣が中共を敵視しているとは考えておりません。また敵視政策をとっておるとも考えておりません。また第二の点であります、二つの中国の、何か陰謀に加担をしているというようなことはないことむろんでありまして、そうした陰謀に加担している事実もないと考えております。第三点に関しましては、われわれといたしまして、むろん国際情勢の中において過去の歴史的ないろいろな事実もございます。そうしたものの変転というものを見ながらいろいろ対処していくというのが……

第31回国会 外務委員会 第17号(1959/04/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今日まで政治と経済とを分けて中共が考えていた。先般社会党の議員団が行われまして、はっきりと政治と経済とは不可分の問題である。こういうふうにわれわれも実は了承しておったのでありますけれども、先般参議院の曾祢委員から必ずしも何も日本が日華条約を廃棄する、あるいは今直ちに承認するとかいうようなことが前提であるのだというふうに、あの共同コミュニケなりそういうものを解釈するのは、適当でないのだという御質問がありました。私どももよくその後の情勢を見ませんと、果してそういうゆとりを持ったものであるのかあるいはないのかということが、実ははっきりいたしかねるわけであります。でありますから先般参議……

第31回国会 外務委員会 第18号(1959/04/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日英貿易協定、ことにサケ、マスのカン詰と原子炉購入とは全然関係がないことは当然でありまして、どういう原子炉を買うかということは、原子力委員会が十分検討の上きめられることでありまして、そういう点を考慮に置かないで、何か安全性、経済性というようなものを無視してこれを関連させるということはございません。
【次の発言】 直接の関係は何もございません。むろん日本がイギリスから何かよけい物を買いますれば、こちらも売る物が有利になるということは一般的には言えます。しかし、こういう非常に危険なもの――危険でもないのかもしれませんけれども、こういうものの安全性、それをただ貿易協定のために無視して……

第31回国会 内閣委員会 第23号(1959/03/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 現在考えております改定に対する私の考え方と申しますか、それを申し上げたいと存じます。  今回の改正に当りまして、現行安保条約の自主性のない点を改正する、そして総理の言われました日米新時代に対応する形にしていくというのが、根本的な考え方でございます。従ってまず第一にわれわれの考えておりますのは、現在の安保条約のうち、必ずしも現在の状況に適当していないものは、これを抜いていきたいという考え方であります。従いまして内乱条項あるいはアメリカの許諾を得なければ第三国に基地を貸与しない、この点は削除の方針で参りたいと思います。なおアメリカ軍に対しましては、現在アメリカが日本防衛の義務を条約……

第31回国会 農林水産委員会 第14号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 同様でございます。
【次の発言】 ただいま農林大臣のお答えにありましたように、オホーツク海の船団派遣の問題につきましては、昨年もソ連側がこれを全面的にやめてもらいたいという強い要求をしてきたのであります。従いまして、昨年も出せないかもしれないという困難な状態にあったのでありますが、その問題はその問題として問題の解決をはかったのでありまして、十一万トンのトン数の問題とは関係ないわけであります。しかし、当時は交渉の最終段階であり、しかもソ連側の強い要求によったのでありますから、そのときに決定されたことはやむを得ないことだと考えております。

第31回国会 予算委員会 第2号(1959/02/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ソ連が安保条約改定をめぐりまして日本の国内政治問題についていろいろ呼びかけをしてきております。これはわれわれといたしましては、先ほど総理が答弁されましたように、全く自主的に日本がきめるべき問題でありまして、ソ連からのそうした指図を受けるべき問題ではないのでありまして、従って内政干渉に類似するものだとわれわれは考えております。そういう意味において数次われわれの態度を声明いたしておりますし、今後ともそうした呼びかけがありましたときに、われわれの態度をはっきり申して参りたい、こう思っております。
【次の発言】 今日までもすでに外務省として日本の態度を声明いたしておりますが、今後たびた……

第31回国会 予算委員会 第3号(1959/02/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 チンコムの問題が解消になりましたのは一昨年の六月でありまして、当時日本側においてもむろん十分な努力をいたしたと考えております。
【次の発言】 一昨年国連の総会におきまして日本側がこの問題について提案をいたした場合に、必ずしもアメリカと同じ歩調でなかったことは御承知の通りであります。昨年の総会におきましては、御承知のように七月に実際の技術者が集まりまして、核実験探知方法の会議が開かれました。その結果十一月からジュネーヴにおきまして核実験禁止の問題についてのさらに進んだ会議が開かれることになりましたので、私どもといたしましてはその会議の成功をできるだけ妨害しないように努力をいたして……

第31回国会 予算委員会 第4号(1959/02/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 沖縄の民生向上につきましては、われわれといたしましても外交ルートによってできるだけこれが達成を期して参りたいと思うのであります。今後、教育の内容の充実でありますとか、あるいは産業振興でありますとか、また戸籍整備というような問題については、すでに若干の案を持っており、これを交渉して参りたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 中華民国とは現在友好関係を結んでおりますので、むろんこの友好を続けていくことに特に害を与えるようなことをいたしたいとは考えておりません。われわれといたしましては、中共との貿易の問題につきましては、できるだけ政治的な色彩のない、純貿易的な立場でもって……

第31回国会 予算委員会 第5号(1959/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 沖縄は日本の領土であり、潜在主権を持っておりますので、その上に立って施政権の返還の要求ができると思います。
【次の発言】 条件付の暫定的なものであります。
【次の発言】 今日までアメリカは、条約上上信託統治に持っていく考えのもとにやってきておりますが、しかしながらこれが長くなりまして、そういう問題が解決できませんければ、われわれとしても新しい観点からその問題を取り上げる必要があろうかと思います。
【次の発言】 国連憲章七十八条の規定によって、できると思とます。
【次の発言】 沖縄の地位は国連憲章の七十七条のb項に該当すると思うのであります。七十八条によって私どもはできるのではな……

第31回国会 予算委員会 第6号(1959/02/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま総理が言われた通りだと思うのであります。国連ができましたとき、崇高な精神を持ってできましたことは、またそういう考えのもとに作り上げたことは、当然なことだと思います。ただ、できました機構の上において、大国が拒否権を持つというような、組織の上でのいろいろな問題が起つております。従いまして、必ずしも最初できましたようなような目的が、完全に現在の国連が達成されるとも考えられません。しかし、国連を中心にしてできるだけ話し合いでもって外交を展開していく、また、世界各国がそれによって話し合いで紛争を解決していくということには、できるだけ各国も努力をしなければならぬし、日本は当然それに……

第31回国会 予算委員会 第7号(1959/02/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 東南アジアの貿易関係が、ヨーロッパの貨幣の交換性回復によりましていろいろ問題が起ってくることは、私どもも予想いたしております。特に日本が輸入国としての立場からいいますと、従来のポンド圏とドル圏との優位性が、あるいは特異性と申しますか、そういうものが必ずしも発揮できなくなるというような形が起ってくると思います。従ってそれに伴いまして日本の輸出というものは、やはり仕向地が変ってくるような場合もあり得るのでありまして、この点については相当重要な問題だと思いまして、今後ともこれらの問題については十分検討して参らなければならぬと思います。  ただいま御指摘のガルシア大統領とラーマン首相と……

第31回国会 予算委員会 第10号(1959/02/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 昨年の一月にナジル海運相が見えまして、インドネシアがオランダとのいろいろな状況下において、経済断交その他の状況下において、輸送力をどうしても自分たちで持たなければならぬということで、日本に用船の計画を持ってこられまして、山県船主協会長と折衝をされましたけれども、不幸にして、その用船契約が、値段の関係その他でできなかった事実がございます。その後ナジル海運大臣が再び来られまして、今度は買船をしたいというような意向を持って、日本もしくはドイツを回られました。六月十日にバスキ公使がスバンドリオ外務大臣の書簡を持って私のところに見えまして、そうしてインドネシアの海運の状況等をしきりと訴え……

第31回国会 予算委員会 第11号(1959/02/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 詳細につきましては、賠償部長からお答えいたします。
【次の発言】 昨日もお答え申し上げましたように、ナジル氏が一月の四日でありましたか来まして、用船交渉をして山県船主協会の会長と交渉されましてそれがうまくいかなかった。その後インドネシア側の船舶事情が急迫しておりますことはわれわれも知っておりましたし、新造船計画等をやりまして、そうして賠償等でそれをもらいたいというような考え方はありました。しかしながら、正式にこのナジル海運相が来ましたのは六月でありまして、そのときに初めて賠償でもってこれに振りかえてやってもらいたいということを私は聞いたわけであります。

第31回国会 予算委員会 第13号(1959/02/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私が会長をいたしておりまして、まことに不明朗なことができましたことは遺憾でありまして、実に責任を痛感いたしております。ただこの問題につきましては、私といたして会長に就任します当時、国際オリンピックに人を派遣し、あるいはアジア競技大会等に人を出すのに非常に金がかかる、何としても募金等をしてやらなければとうてい国際競技はできないというので、たまたま私が東京商工会議所の会頭、日本商工会議所の会頭をいたしておりましたし、また杉さんが大阪の商工会議所の会頭をいたしておりましたので、頼まれたわけであります。私としてはやはり会議所本来の仕事がありますし、実業界の仕事もやっておりますので、非常……

第31回国会 予算委員会 第16号(1959/03/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 金曜日の第一分科会の審査のときに当りまして、加藤勘十議員から、インドネシアの新聞紙その他国会等においていろいろ賠償問題について論議があったはずだが、それについて十分な通報が黄田大使から来ているかということでございましたので、まだ来ておりませんけれども、それをさっそく問い合せて通報させるようにいたしますというお答えを申し上げまして、当時予算委員会の総括質問のとき、もしくはそれに間に合わなければ外務委員会等に報告してもらいたいというお話でございました。金曜日の夕方のことでございましたので、土曜日の十時半にさっそく電報をいたしまして、御指摘のありましたビンタン・チモールを初めとしてそ……

第31回国会 予算委員会 第19号(1959/03/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 重要な問題でありますので、いろいろの議論が党内にありますことはむろんだと思いますし、国民の間にもあります。あるいは社会党からのいろいろな御批評もあるわけであります。われわれはそれらのものを十分聞いた上で、最終的に条約の交渉をいたして参りたいと思っております。従って、党内にいろいろ議論がありましても、最終的には私がすべて世論を聞き、また党内の意向を聞いて、私が提出してそれをまとめていく、外交当面の責任者として当然そうあるべきだ、こう考えております。
【次の発言】 紙に書いた藤山試案というものはございません。しかし議会の答弁を通じて大体私の考え方を皆さんあるいは御推察願っていること……


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第32回国会(1959/06/22〜1959/07/03)

第32回国会 外務委員会 第1号(1959/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 本委員会の開催に当りまして、私から第三十一回通常国会以降の外交関係事項の経過について御報告を申し上げたいと思います。  私は去る五月十三日サイゴンにおもむきまして、同地におきましてベトナム共和国との賠償協定に調印をいたしました。ベトナム賠償に関しましては、政府といたしましてもすでにしばしばその所信を表明したところでありますが、元来ベトナムは桑港平和条約の当事国としてこれを批准いたし、同条約に基いてわが国に対する賠償請求権を有するものであります。しこうしてベトナム共和国政府はベトナム全体を代表する政府として、自由諸国のほとんどすべてが承認している政府であります。またわが国が正式の……

第32回国会 外務委員会 第2号(1959/07/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 行政協定二十五条二項の防衛分担金がなくなるわけでありまして、その限りにおいて分担金は支払わないでいい、こういうことになるわけであります。
【次の発言】 御質問の趣旨がはっきりしませんが、日本が出しておる分担金を出さないことになるので、軍の仕事が省略されるというのはどういう意味ですか、はっきり了解いたしかねますが、従来防衛分担金を日本で出しておりますが、それを出さなくてよくなるわけであります。出さなくなるについては、それだけの費用がかかれば、アメリカ側が全額を出すということになります。
【次の発言】 条約の期間につきましては、いろいろな御意見がございます。菊池委員のお述べになった……

第32回国会 外務委員会 第3号(1959/08/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回アイゼンハワー大統領とフルシチョフ氏との間に話し合いがつきまして、相互に訪問しようということがとり行われることになりましたことは、おそらく今日までお互いに不信の念をもって接しておって、お互いに話し合ってみようという機会もなかったわけであります。その意味において、今回こういうことがとり行われますことは、世界の平和を念願し、あるいはいろいろな国際間の緊張を緩和する上に非常に適切なことだと思うのであります。ただこうした相互の交換訪問というものは、お互いにお互いの国情を知るということがまず第一でありましょうし、またお互いに意見を交換するということが第一のステップになろうかと思います……

第32回国会 外務委員会 第4号(1959/09/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の安保条約におきまして、当然アメリカと防衛の体制をともにしていくことはその通りでございますけれども、ただ今お話のありましたように、日本とアメリカとは法制上の違いもあります。従ってわれわれとしても日本が侵略をされましたときに、日本自体が自身の防衛をするということは当然のことであります。同時にアメリカが条約上日本の防衛に対して協力をしていくということでありまして、お互いに話し合いをしながらそれぞれの立場において共同に動作をしていくということであります。
【次の発言】 むろんただいま申し上げたことが、それぞれの国が個別的自衛権を発動する、むろん集団的という形においてあるいは単一司……

第32回国会 外務委員会 第5号(1959/10/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私は先月十日に日本を立ちまして、第十四回国連総会に出席する目的を持ってニューヨークに参りました。その後ワシントンに参りまして、ハーター国務長官と会見をいたし、さらにメキシコで開かれております中南米の公館長会議に出席をいたしました。最後の一日を出席いたしまして、中南米に関する事情報告を中南米公館長より聞いた上で、さらにアメリカに参りまして、今回のフルシチョフ・アイク相互訪問の出発点に当っておりますこの時期におけるヨーロッパ各国の、ソ連に対する感触を聞いておきますことが、今後の外交運営に必要であろうと思いまして、メキシコからニューヨーク経由ベルンへ参りまして、ベルンでイギリス、ドイ……

第32回国会 予算委員会 第1号(1959/07/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、今回の改定は、現在ございます日米安全保障条約は、当時の事情から申して、ただいま加藤委員が言われましたように、一方的な条約と見られる点があるようなものが現存しておるわけでございます。従とてそれを改定して、日本の発言権と申しますか、あるいは対等の立場で協議をしていく、そうしてこれらの日本の安全保障に対する目的を成していくというのが、今度の改定の達趣旨だとわれわれは考えながらやっております。しかもそれは日本の現在の自衛力その他から見ましても、今日国際社会におきまして、それは共産陣営であろうとあるいは自由主義陳営であろうと、一国だけで自分の国の安全をそれぞれ守り得ないの……


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第33回国会(1959/10/26〜1959/12/27)

第33回国会 外務委員会 第1号(1959/11/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 それでは、委員長よりお話のありましたベトナムとの賠償協定並びに借款協定及び小麦協定の締結についての提案説明をいたしたいと存じます。  ただいま議題となりました日本国とヴィエトナム共和国との間の賠償協定の締結について承認を求めるの件及び日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  御承知の通りベトナムは、昭和二十六年九月にサンフランシスコ市で開催されました対日平和条約に関する会議に参加し、同平和条約に署名した上、翌昭和二十七年六月十八日同条約批准書を寄託して、わが国と正式の外交関係に入ったのでありますが……

第33回国会 外務委員会 第2号(1959/11/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の賠償にあたりまして戦争がいつから起こったかということでありますが、これは一九四四年の八月二十五日ドゴールがヴィシーに戻って参りましたときが、われわれとしては戦争の開始のときであると考えております。従いまして、翌年まで一年間戦争状態にあったということがいえるわけでありまして、その間日本軍といたしましても、五五年の三月には明号作戦という作戦をやっております。また六月には支那におりました軍隊が北部から入って参りまして、いわゆるイ号作戦を起こしております。そのために直接戦争の損害が起こっておりますし、また同時に日本がその間に食糧その他を徴発いたしました関係によって、餓死者等も相当……

第33回国会 外務委員会 第3号(1959/11/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 こまかい点については条約局長から補足説明させますが、条約を結びます場合にだれに全権委任状を出すかということは、別段条約の効力に影響を及ぼすものではないと思うのであります。成規の全権委任状が出まして、しかも会議においてそれが資格審査の上で、会議に参加した人が適当な、合法的な資格を持った代表だとして会議に参列するということになりますれば、当然それが調印したものは国際関係においては有効であろうと思います。ただその人がその国内でどういう関係にあったかということはありましても、そのこと自体は国際関係の上に影響を及ぼす問題ではございません。私こまかい事例は存じておりませんけれども、たとえば……

第33回国会 外務委員会 第4号(1959/11/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 一九四四年の八月二十五日から終戦時までの損害でございますが、詳しいことは政府委員から答弁いたさせます。
【次の発言】 大体のところ、今お話しのように向うの要求額というものもいろいろまちまちでありますしいたしますから、正確なことは申し上げかねますけれども、しかし今大体において調子がとれているのかといえば、大体において調子がとれている、こう思っております。
【次の発言】 今回の交渉にあたりまして、まだ、実施協定が批准後に両方で協議いたしますものですから、どういう種類のプロジェクトが今後採用されるか、またどういう種類の生産物が賠償の対象になるかということは、今後の問題であると思います……

第33回国会 外務委員会 第5号(1959/11/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 調書につきましては、二、三日中に出せるだろうと思います。
【次の発言】 事務当局で出すことに相なろうかと思います。
【次の発言】 今の答弁ではっきりしていると思うのですけれども、出すようにいたしております。
【次の発言】 むろん外交交渉の内容でありますから、出せるものと出せないものとあることは、当然だと思います。今回の場合は出せると思います。
【次の発言】 私は別に二十五日までに上げるというようなことを言っておるわけではございません。むろんできるだけ早く上がりますことは好ましいことと思います。その意味において外務省においてもできるだけその依頼に対しては協力し、お答えができるよう……

第33回国会 外務委員会 第6号(1959/11/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 世界の平和を希求するという立場からいいまして三つほど問題があると思います。一つは膨大な軍備を持っておるその関係を調整していかなければならぬと思います。それからもう一つは、思想的に対立しておるのでありまして、共存の道を見出していくという方法を考えていかなければならない。さらに第三点として、後進国のいわゆる経済状態の改善、後進国が生活状態を改善し、経済発展がなければおのずから紛争の種がそこに生ずる。大体平和を希求してわれわれが考えていく場合に三つ考えられると思う。今穗積委員の言われた経済問題というものがその第三の点になると思うのです。御承知のように、第二次世界大戦後東南アジアにおき……

第33回国会 外務委員会 第7号(1959/11/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私は条約局長の見解と同じでございます。
【次の発言】 私はただいま条約局長の言った通りだと考えております。
【次の発言】 条約局長から答弁させます。
【次の発言】 ただいま条約局長が御説明申し上げましたように、ジュネーブ協定というものは、政治的協定ではございませんで、軍事休戦協定でございます。と同時に、その際に統一という問題が出ておりますけれども、むろんベトナム国というのは一つでありまして、われわれは南の方の政府を正統と認めております。しかしそれに対して何らかの軍事行動があった、従ってそういう状態を平穏にして、国内に騒乱がないように選挙を通じて一つの政府ができることが望ましいの……

第33回国会 外務委員会 第8号(1959/11/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 われわれとしては、できるだけ国会の御審議の便宜になりますように資料を出すということは当然でございまして、出せる限りのものは出すようにいたしたいと思います。従って今御要求のものも条約局長から出すことにいたしておりますので、さよう御了承願いたいと思います。
【次の発言】 森島委員も御承知のように、いろいろな外交資料で出せるものと出せないものとがございます。出せる限りのものはできるだけすみやかに出すように事務当局を督励しましてやって参りたいと思います。今日までそういう事態がありましたことはまことに遺憾でありまして、今後はできるだけすみやかに出せるものは出したいと存じております。

第33回国会 外務委員会 第9号(1959/11/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように南のベトナムが、成立の過程からいいまして、全ベトナムを代表するものであるということをわれわれは認めておるわけでございます。従ってサンフランシスコ条約に出席して、ベトナム共和国――当時はバオダイでごさいましたけれども、代表するものはベトナム国を代表している、南北を代表している、こう考えております。
【次の発言】 その点は御意見と相違することになろうと思いますけれども、われわれとしては、当時承認をしておりました多数の国がございます、それと同じ見解でありまして、ベトナム国が当然全域を代表しているという国際認識のもとにやっておりますことはむろんでございます。

第33回国会 外務委員会 第10号(1959/11/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、総理が来春の再開国会劈頭に提出したいということを言っておられます。われわれもその方針に従って仕事をいたしておりますので、年末もしくは来年の二十日くらいまでの間に調印されることになろうと存じております。
【次の発言】 この点に関しましては、総理がたびたび答弁しておられますように、三権分立の立場から申しまして、行政府としては与えられた仕事を毎日進めて参るということが適当であろうと思うわけでありまして、従って条約交渉は、交渉が妥結をいたしますれば調印して参るつもりでおります。
【次の発言】 今回の条約は憲法の範囲内ということを明記しておるわけでありまして、どういう判決が……

第33回国会 外務委員会 第11号(1959/11/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 マケルロイがどのような意味でそういう言葉を使ったのか、その前後その他のいろいろな事情もございましょうし、そういう点について十分な前後の知識を持っておりませんから、はたしてどういう意味で使ったかということは、私ども今申し上げかねると思います。
【次の発言】 アメリカがどういうふうに考えておるかということはお答えしにくいと思いますが、しかし、アメリカはアメリカ一国というよりは、むしろやはり世界の自由主義陣営の有力な指導者の立場におきまして、世界自由主義陣営のそれぞれの国の独立が保たれるということを念願していると、そう考えております。

第33回国会 外務委員会 第12号(1959/11/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 交渉中の訓令内容につきましては、出すことができませんでございますから、御了承願います。
【次の発言】 佐々木君と私とがどういう問答をいたしましたか、今正確に記憶しておりませんので、何ともその点にはお答えいたしかねます。
【次の発言】 ただいまの説明ではっきりしていると思うのでありますけれども、先方側が百万というような数字を出してきております。しかしわれわれとしては、当然百万というような数字を信用することはできないのでありまして、従っていろいろな方々から当時の実情を聞いて、その聞いた方々の意見もいろいろございます、そういうものを参考にして、この間の佐々木君に対する答弁も、大体百万……

第33回国会 外務委員会 第14号(1959/11/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ベトナムが日本に賠償を請求しております根拠は、たびたび申し上げておりますように、サンフランシスコ条約によりまする義務でございます。
【次の発言】 御承知のように、外貨負担の問題は、むろん日本の終戦後の現状からいいまして困難な問題であります。従って、サンフランシスコ条約にも、そういうことを自由に賠償を受ける国が要求したのではいけないという限定を設けたわけであります。従って、先ほど春日委員のお話もありましたように、一般的な普通の輸入によって取り行なわれております生産物というものは当然必要であろうかと思います。一般的にやってよろしいという範疇に入ると思います。ただしかし、特殊な何か必……

第33回国会 外務委員会 第15号(1959/11/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 昭和十六年に平和進駐をいたしたわけでございます。ただいまの御質問では、それから賠償を考えるべきじゃないかということだと思いますが、私どもといたしましては十二月八日にドゴールが、多分ロンドンにおきましてですが、日本に対して宣戦を布告しておりまして、戦争状態にあることを言っております。しかしその後の状況から見まして、われわれは仏印の進駐というものは平和進駐であって、ヴィシー政府と話し合いのもとに出ておるわけでありますから、その期間を戦争状態にあったということはできかねると思いますし、またドゴールがフランス以外の土地においてフランスの解放委員会等を作りまして、そうしていろいろな宣言を……

第33回国会 外務委員会 第17号(1959/11/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、この種の協定は国内主務官庁の意向が最も重要だと存じております。従いまして、毎年更新するにあたりまして、そうした問題について主務官庁としての意見を徴する――徴するというよりはむしろそれが基礎になって、われわれとしては外交折衝をいたすわけであります。ただ外務省に関しましては、これらの経済関係の諸協定が、そのときにあります他の外交関係との摩擦なり、あるいは調整を必要とするような点について、特に必要があれば農林大臣と協議をいたし、また農林大臣に対してそれらの問題についての注意を促す、そういう見地から問題を判断してもらいたいということを申すわけでありまして、小麦協定なりあ……

第33回国会 外務委員会 第18号(1959/12/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 委員会等から資料の要求がありましたときに、出し得ますものは、さっそく出すことが必要だと思います。今同の場合におきましても、事務的手続ができましたならば、当然できるだけ早い機会にお出しすべきだと思います。ただ、今回ベトナムに関して外務委員会等がありましたので、相当時間的に事務当局が余裕がなかったのではないかと思いますので、その点はお許しを願いたいと思うわけでありますが、今後厳重にそういう点のないように心がけて参りたいと思います。
【次の発言】 日英両文とも原文になると思います。
【次の発言】 協議というコンサルテーションあるいはコンサルトという字が協議でございますれば、――私も英……

第33回国会 社会労働委員会 第5号(1959/11/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この点に関しましては条約局長より一応御答弁いたさせます。
【次の発言】 国際法関係については、ただいま条約局長が申し上げた通りと思うのでありますが、われわれとして、むろん原爆が非常な大きな殺戮武器だというようなことを主張しておりますし、それがこうむる影響も大きいのでありますから、従って今日では原爆禁止という運動も起こっておるわけであります。そこいらの関連において、今後の問題として考えていかなければならぬ問題の一つだと当然考えております。
【次の発言】 むろんこれらの問題が、今も私が申し上げましたように、非常な害を与えるところの大きな殺戮兵器である。従って、今後これをどうして扱う……

第33回国会 内閣委員会 第12号(1959/12/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 外務省といたしまして在外公館の設置につきましては、ただいまお話のありましたような両国間の話し合いの上で、相手国の希望も考えながらわれわれとしては昇格等のことを決定いたしております。また新設公館につきましては、外務省の立場に立ちまして判断をいたして仕事をいたしておるのでございます。
【次の発言】 昔は大使館と公使館との区別が相当はっきりしておりましたけれども、今日では大使館と公使館との区別がほとんどない、と申しますよりは、逐次大使館になっていく傾向にあるわけでございます。特に新興独立国においては、ほとんど全部大使の交換を要求しておりますので、むしろ古い歴史を持ちました国々との関係……

第33回国会 予算委員会 第2号(1959/11/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 お答えいたします。サンフランシスコ平和条約調印国として、ベトナムが調印をいたしております。従ってサンフランシスコ条約における賠償義務を日本はそれによって負担をいたします。
【次の発言】 サンフランシスコ平和条約に調印をいたしましたのはベトナム王国で、当時バオダイ皇帝を抱いておった王国であります。サンフランシスコ条約の調印国は連合国がきめたのでありまして、日本はそれに対して何らの意見をさしはさむ余地はなかったわけであります。
【次の発言】 御承知の通り、フランスが仏領インドシナ全体の戦後処理をいたしますときに、ラオス、カンボジアとともに独立させたベトナム王国がございます。当時むろ……

第33回国会 予算委員会 第4号(1959/11/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ビルマから日本・ビルマ賠償協定の第五条によります再検討条項を申し込んで参りましたのは、四月七日でありまして、賠償を調印した後ではございませんでした。今日再検討条項で交渉を申し入れてきております。また向う側が言ってきております中では、インドネシア及びフィリピンの賠償と比較してということになっております。従ってベトナムには言及いたしておりません。私どもとしては今日その交渉をいたしておりますけれども、フィリピン、インドネシアの額と比べて必ずしも不適当でないという立場に立って交渉いたしております。
【次の発言】 戦争損害につきましては、各国それぞれ違っておりまして、物的あるいは精神的、……

第33回国会 予算委員会 第5号(1959/11/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回外国から見舞状あるいは義援金等、多数いただいておりますが、政府が直接関係しておりますものの調べられるものは、天皇に対して見舞電がフィリピン大統領外十七件、見舞金がエチオピア皇帝の三千万円、それから総理大臣あての見舞状がインドネシア大統領外十八件、見舞金がローマ法王外五件、千六百七十二万円、それから外務大臣あて及び外務省に対しまして見舞電がセイロン首相外三十二件、見舞金がニュージーランド首相外九件で三千六百六十八万円、なお見舞品としてニュージーランド首相からドライ・ミルク五十トン、ほかに在京各国大使館等より食米、医薬品等六件ございます。その他日赤あてに対しましてハンブルグ首相……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 外務委員会 第3号(1960/03/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国とインドとの間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  御承知のようにわが国はさきにアメリカ合衆国、スカンジナビア三国及びパキスタンとの間に二重課税防止条約締結いたしましたが、その後、引き続きアジア諸国とこの種条約の締結促進に努力して参りました。その結果、このたびインドとの間に交渉が締結いたしまして、去る一月五日ニューデリーにおいて両国全権委員の間でこの協定に署名が行なわれた次第であります。  この協定の内容は、基本的にはわが国がさきに締結した二重課税防止条約になら……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第2号(1960/02/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいまお話のありました国内法規の関係は、本日提案をいたします。
【次の発言】 ただいまお話の条約と協定と、そのほかに交換公文等がある。それらは、国会の御承認を得るために、相互協力と安全保障条約第六条の実施に関する交換公文、それから吉田・アチソン交換公文等に関する交換公文、相互防衛援助協定に関する交換公文、それと今の協定、それだけを裸出いたしております。
【次の発言】 これは共同声明でございますので、国会に出すということ、承認を求めるということにいたしておりません。
【次の発言】 合意議事録は参考資料として出しておりますけれども、ただいま、以上申し上げました以外のものは、参考資……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第5号(1960/03/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 合同委員会ができまして、行政協定のいろいろな施行にあたりまして、両国で話し合いをいたしております。それにつきまして、むろん合同委員会の議事に対する記録、並びに話し合いがつきましたものについては合意書がございます。
【次の発言】 いわゆるプロトコールというものはございません。
【次の発言】 合同委員会の議事録並びに合意書は不公表の取り扱いをして話し合いを進めておりますので、そのもの自体は出せませんけれども、それがどういうものを取り扱っているかという内容については、十分な御説明を行ないたいと思います。
【次の発言】 実施にあたりましての説明書は、文書をもってお出しすることができます……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第6号(1960/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約等の締結に伴う関係法令の整理に関する法律案の提案理由を説明いたします。  この法律は、題名の示す通り、現行の安全保障条約及び行政協定にかわる新安全保障条約及び地位協定の締結に伴い、わが国内の関係法令の整理を行なうものでありますが、条約、協定の締結に伴う関係法令の整理は、条約、協定の実施という共通の目的のために行なわれるのであり、また、その内容も、大部分が引用されている条約、協定の名称変更という共通の事項でありますので、これら関係法令の改正を一括取りまとめて、これを一本の法律案にいたしたものであります。  この法律案の内容とい……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第7号(1960/03/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 特段に外務省の中の人が私に意見書を出すような必要はございません。しょっちゅう話をいたしております。
【次の発言】 われわれは憲法九条によります自衛のための防衛力ということを認めておるわけでありまして、その範囲内におきましてわれわれは防衛力を維持発展させることは、日本の当然の独立国としての務めであります。そのことをわれわれが宣言いたしましたことは、決して憲法に違反はいたしておりません。
【次の発言】 条約につきまして国会の承認を得る規定でございます。
【次の発言】 もちろんそうでございます。
【次の発言】 アメリカにおきましては、上院に批准の手続をとっておりません。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第8号(1960/03/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 沖繩の戸籍の問題につきましては、総務長官が詳しく御存じでありますけれども、若干私、知っておりますことだけを申し上げます。  御承知の通り、沖繩の日本人の方々に対して、日本人である以上できるだけお世話をしていきたい、また、できるだけ相互の便宜になりますようにやりますことが、沖繩の島民の方、または日本国におりますわれわれにとりましても便利であるばかりでなく、かえってアメリカの施設に対しても協力するゆえんだと思います。そういう意味からいいまして、逐次、教育の問題でありますとか、戸籍の問題でありますとか、そうした問題については日米間で話し合いをしていこうということになりまして、そういう……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第9号(1960/03/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、私は数日病気でもって東京におりませんで、一昨晩帰って参りましたので、その話の内容については存じておりません。
【次の発言】 病気静養中でございますから、秘書官に一切連絡をしないようにということを申しておいたのであります。
【次の発言】 平素、総理と私とは、このような問題について意見の交換を率直にいたしておりますし、話し合いをいたしております。従いまして、むろん、先ほどお話のありましたように、党内の党人の方が総理に会われていろいろな進言をされることは当然のことだと思います。それに対して一々気を使っておりましたら、からだが持ちません。(笑声)

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第10号(1960/03/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般の愛知質問に対する総理の答弁以上に、何らかの補足説明というようなものを外務省で作ったことはございません。
【次の発言】 そういうことはございません。
【次の発言】 今総理大臣も答弁されておりましたように、極東という観念は、元来線を引いてきめるべきものではないということは、われわれも絶えず申し上げておったわけであります。従って、そういう意味において、個々の島について一々論議をいたしてみても、われわれとしてはそれを論議の対象にするわけにはいかぬのでありまして、その点につきましては、総理と同じでございますし、総理の答弁された通りであります。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第11号(1960/04/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 平和利用に関する情報の交換というような点については、われわれも将来の問題として考えて参りたいと思っておりますけれども、現在、特別にそういう協定を締結いたしておりません。
【次の発言】 今申した通りでございます。
【次の発言】 この前も、うらはら論が出たのでありますけれども、私は、こまかい言葉の使い方は、言語学者でもございませんし、あるいは文学者でもございませんから、うらはらというのが、あるいはほんとうに一体なものだという意味で使われておるならばと、この前も申し上げたわけですが、そういう意味でわれわれは必ずしも使ったわけではございません。極東の平和と安全は、当然に私は日本の平和と……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第12号(1960/04/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のように、武力攻撃がございましたときには、第五条に書いてありますように、直ちに国際連合安全保障理事会に報告しなければならないのであります。安保理事会は、要するに常時のスタンディング・コミティでありまして、報告を受けましたら直ちに、どんな時間にでも開かなければなりません。同時に、安保理事会が処置をとらなければ、二十四時間以内に総会を招集しなければならぬのは、国際連合の規定でございます。今日までの習慣でございます。従いまして、日本に武力攻撃があった、ミサイルが落っこった、われわれはそれに対する抵抗の処置をとり、直ちに国連に日米両国は訴えるわけでありますから、国連が処置をとらな……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第13号(1960/04/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、バンデンバーグ決議の趣旨というものは、こういうような相互援助条約を結ぶ相手国が、自分の国は自分で守るという意欲を持ち、そうして、それに対する努力をしていくということが重大な問題でありまして、その努力をいたすにいたしましても、その国の経済力あるいは社会的な諸般の事情からいたしまして、おのずから限度もございます。そういうものは、自分自身がきめることであります。そういう意思を全然持っておらないというところとは結ぶわけにいきませんけれども、意思を持っていて、それがどの程度にいくかということはその国自身がきめること、これは当然のことだと思います。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第14号(1960/04/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 交渉の過程におきまして、御承知の通り、新条約が発効いたすまでと、わが国の会計年度との関係がございますので、アメリカ側と折衝いたしまして、本年度の予算にはこれを計上しなくてよろしい、発効の際におきましてこの問理の処理を協議するということになっておるのでございまして、会計年度の初めの、四月一日以降発効までの月割りと申しますか、そういうものがあるわけでございます。それらについては、その際善処するということに話し合いをいたしております。
【次の発言】 はっきり申し上げることは非常に困難でございますけれども、御趣旨のようなふうに解決されるのではないかというふうに考えております。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第15号(1960/04/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私は、今穗積委員の言われました御意見とは、実は逆な考え方を持っております。アメリカが、何か非常に金利の高い、あるいは非常に厳格な条件のもとに低開発国に金を貸すということが、アメリカ帝国主義の搾取の道であり、あるいは低開発国を隷属化する道であるというふうに言われるのでありますけれども、これは個人の貸借でもおわかりいただけますように、ただでもらうくらい、もらった人がその人に隷属することはございません。ましてや、コストを割りますような利率でもって金を貸して、その恩恵を与えますことは、その与えられた人は、与えた人に対して隷属的にならざるを得ません。そういう意味において、経済開発というも……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第16号(1960/04/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般アメリカの国会に対する批准を要請しておるようでございますけれども、アメリカの国会の審議状況というものは、われわれ了承いたすわけには参らないのでございまして、われわれはわれわれとして、独自の立場で審議を続けていくのが適当だと考えております。
【次の発言】 アメリカにはアメリカの事情がございまして、本年度はおそらく大統領の選挙もございますから、相当審議を急いでおるものとわれわれは考えております。しかし、アメリカの上院におきますこの審議がどういうふうに進行するかということについて、われわれつまびらかにはいたしておりません。日本としては、十分政府も誠心誠意御答弁を申し上こげておるの……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第17号(1960/04/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 その通りでございます。
【次の発言】 詳しくは条約局長から御説明させます。
【次の発言】 そういうことは、それぞれの国におきます憲法の慣習なり、あるいは規約によることでありまして、取りつける必要は毛頭ないと考えております。
【次の発言】 御承知の通り、極東というのは、地理的概念を抽象的に表わしたものでありまして、私も、ここに手元に持っておりますけれども、辞典等を見ましても、非常にたくさんな解釈がございまして、一定はいたしておりません。それで、極東というものにつきまして、こういう条約上において使います場合には、この条約の趣旨から見て解釈すべきだと思います。今の国連の場合におきまし……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第18号(1960/04/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日米両方、アメリカ軍と日本の自衛隊とが話し合いをする場合に、決して卑屈になる必要はないのでありまして、われわれはお互いにそれぞれの立場を守って、そして対等の立場で話し合いをすることが必要であり、また適当であろうと考えております。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第19号(1960/04/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本の施設・区域を利用しております米軍が在日米軍でございます。
【次の発言】 日本の基地と施設を使いまして、そして日本に配置されている軍隊、それは在日米軍というわけです。むろん、通過をしていくというようなものは、在日米軍じゃないことは当然でございます。日本に配置されておりますのが、在日米軍であることは当然でございます。
【次の発言】 むろん、配置されておりますものは、当然対象になります。そのほかに、今お話しのように、何か時間的に長短があるというお話でありますけれども、目的によって、短時間でもおるもの、あるいは通過するもの、そういうもので在日米軍は区別されるわけであります。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第20号(1960/04/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 核弾頭は、いかなる場合でも、たといどんな短い期間の場合でありましても、むろん、事前協議の対象になるわけであります。長中距離のミサイル、これも短い期間でも事前協議の対象になります。われわれはそれで十分だと思っております。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、先般も申し上げたのと同じでございまして、核弾頭はいかなる種類のものでも、これはむろん事前協議の対象になります。それから、運搬用具としての中長距離ミサイル、これも、いかなる短期間であろうと、事前協議の対象になるわけでございます。そのほかに、ミサイル基地の構築と申しますか、それが事前協議の対象になるわけでございます。先般申し……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第21号(1960/04/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 われわれの方で極力情報を集めておりますけれども、まだ確たる、さらに新しいような状況につきましては、特別に入手いたしておりませんので、今後とも努力して入手いたすつもりであります。何と申しましても、こちらの公館もございませんことですから、十分な資料を急速に入手するということは困難でございますが、できるだけ入手して備えて参りたいと思っております。
【次の発言】 今日まで入手しております情報と出しますのは、新聞紙上に出ておりますのと大同小異でございまして、われわれ今日入手するにいたしましても、新聞、通信、その他の関係等を動員して入手するか、あるいは各国に対して問い合わせを出すというよう……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第23号(1960/04/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 間違いございません。
【次の発言】 御質問の趣旨は、この極東条項がなくとも、アメリカの在日米軍が国連軍に編入された場合には出動できるのではないかという御質問でありますか――むろん、国連軍として在日米軍が編成される、そうしてその任務を、国連総会の決議によりましてできるわけでございます。それによって出ますときには、われわれとして、在日米軍が使用されなければならぬと思います。ただ、その場合に、やはり極東の事態に対して起こった問題については、今日極東の平和と安全ということが、われわれ関心事でございますから、そういう意味において、この条項があることが適当だと思っておるのでありまして、ない……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第24号(1960/04/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 事前協議で協議は成立する、あるいは成立しないということが起こるわけでありますが、それは当然、法的な拘束力を持つと存じております。
【次の発言】 その通りでございます。
【次の発言】 御承知の通り、事前協議でございますから、イエスと言う場合もノーと一言う場合もございます。御指摘のような核武装の問題については、岸内閣としてノーと言うことは、はっきり総理大臣がかねてから申し上げておる通りでございます。
【次の発言】 そういうことはございません。事前協議でございますから、事前協議でもって今度対象になっておりますのは、核兵器ばかりではなくて、いろいろございます。従って、それらのものを一括……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第25号(1960/04/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま資料の御要求としてお述べになりました八つにつきまして、条約関係、米比その他の協定は、まだ改定交渉中でございますので、現在のもの以外にはないかと思います。それから米・イラン、あるいは米・パキスタン、トルコ等につきましては、一九五九年三月のもの、そういうものであればむろん出せると思います。それから、外務省情報文化局の新安保解説書というのは、外務省で出しました情報文化局の文書として御提出しますが、どれをさしておるのかわかりませんから、全部出すことにいたします。それから、英・ソ同盟条約、これも出せると思います。ただ、ボン協定はまだ未発効でございまして、提出することは不可能だと思……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第26号(1960/05/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 アメリカ自身が自衛権を発動する場合に、国連憲章の五十一条のワクの中における自衛権というものは発動できるわけであります。そのときに地域的な限定がないことは申すまでもないことでございます。しかし、今回の場合におきまして、かねがね申し上げておりますように、そういうことが起こり得るというふうにはわれわれ考えておらぬのでございます。
【次の発言】 でありますから、第五条の場合でも、自衛権を行使するということ以上にはできないことは当然でございます。従って、自衛権を行使するということは、そう遠方まで行くということではないわけであります。自衛権を行使すれば、直ちに国連の安保理事会に報告をいたし……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第27号(1960/05/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 総理がたびたび御答弁しておられますように、日本が近隣の諸国と貿易関係を持つこと、これは好ましいことは当然でございます。しかし、いろいろな政治的な制約その他によりまして十分貿易関係が樹立できないことは、これまた事実でございます。ただいまの御質問の要旨は、ソ連とアメリカとが戦争したときには、アメリカから油やその他のものは来ない。ソ連とアメリカとが戦争しましたときには、もう世界大戦でございます。人類が破滅かどうかというときでありまして、その非常な時期におきまして、大陸との貿易自体が確立するともわれわれは考えておりません。でありますから、そういう前提のもとの議論というものは、私どもは十……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第28号(1960/05/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 条約局長から御説明いたさせます。
【次の発言】 十条の「日本区域」というのは、日本を中心にして、将来国連が平和維持をやるという場合に、何か国連が措置をとるということを意味しておるのでありまして、そのときに国連がどういうふうに日本を中心にしてきめますかは、そのときの決定だと思うのであります。今から、日本を中心にした極東の区域という以上には申し上げかねるわけでございます。
【次の発言】 今申し上げましたように、十条の「日本区域」というのは、日本を中心にして――地理的に中心でありますかどうかは別として、日本を中心にして、極東の平和と安全が維持されるような何らかの措置が将来国連でとられ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第29号(1960/05/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 ただいま石橋委員が御質問でありましたが、われわれは、かねて総理の言われております通り、現行の日米安保条約が、制定当時のいきさつから申しまして、あるいはそのときの日本の事情から申しまして、決して日米両国の話し合いで、対等の立場でこれを運営していくということになっておりません。従って、われわれとしては、そういう趣旨のもとにこれを改定するということでありまして、今日でもなおその趣旨が達成された、そういうふうに考えておる次第でございます。
【次の発言】 今までたびたびわれわれが申しておりますように、現行の条約というものは、制定当時の事情から申しまして、条約の運営の上から見ましても、必ず……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第30号(1960/05/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の条約改正にあたりまして、われわれといたしましては、現行安保条約に対しまして期限をつけ、廃棄をする条件をつけて参りたいというのは、これは当然われわれが考えることでございます。従いまして、期限の問題については、長期にわたる期限、二十年、三十年というものをつけるか、あるいは短期なものをつけるかということが、期限の上では問題になろうかと思います。われわれとしては十年が適当であるという確信のもとにこれをつけたのでございます。そこで、それでは今石橋委員のお話のように、十年ということについて、政府は安定したことが必要であるということを言っておるが、そういう考えはどこからくるのか、こうい……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第31号(1960/05/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 一昨日、石橋委員の御質問に日本の根村という人が私設海軍を作ったというお話がございました。当時私、事情を知りませんでございましたので、その後調べましたところ、外務省といたしましてば、昨年の夏、多分六月ごろであったか、ある方がお見えになりまして、そしてアメリカ局の人に、先般お話しのような事件があった、これをアメリカ大使館に対して調べてもらいたい、こういうお話がありまして、初めて、われわれとしてはそれを知ったのでございます。そこで、外務省から、直にアメリカ大使館に対しましてそういう質問をし、ただしましたところが、アメリカ側からは、当時の事情を調べたけれども、該当する事件を確認し得ない……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第32号(1960/05/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般起こりました朝鮮の事態の直接の原因が、第二馬山事件にありましたことは、御承知の通りだと思います。その第二馬山事件までに至ります経過としての、大統領選挙におきます事態、それがまず全体として直接の原因であるということは、これは申して差しつかえないと思います。ただ、その背後と申しますか、長い間の李政権に対する、李承晩大統領に対する不満と申しますか、そのやり方等に対する国民のうっせきしておりました感情というものが、そういうような選挙における李政権の行動その他を契機として出てきたことも、これまた事実でございまして、単純に選挙の問題だけから出てきたということでないこと、申すまでもござい……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第33号(1960/05/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 先般、U2機に関しましての発表について、アメリカ側に照会をいたすと同時に、それに対する日本の見解を申し述べたのに対しまして、正式にけさ次のように、マッカーサー大使の代理としてレオンハート公使が来まして、公式文書を手渡したのでございます。急でございますから、仮訳であることを御承知の上、一ついずれ正訳をいたしまして発表をいたしたいと思います。   米国政府は、日本にある空軍基  地から飛翔するU2機は、合法的か  つ通常の目的のみに使用されてきて  おるし、今後もそのようにのみ使用  されるべく、情報収集のための飛行  目的のため使用されたことはない  し、今後もされることはない旨……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第34号(1960/05/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 安保条約の正しい理解を国民にしてもらうということも大事でございますが、同時に、むろんお話のように、この安保条約というものが世界的にも正しく了解されることは、当然われわれの望まなければならぬことだと思います。ただいまのお話は、われわれ外交関係を持っておる者といたしましては、条約調印にあたりましても、われわれが、調印の内容等につきましてそれぞれ在外公館を通じて説明をいたし、また、十分な理解を深めるように努力いたしましたことは事実でございまして、そういうことによって、何か意見でもありますれば聞くようなことをいたしたことも、すでに行なっております。特にソ連あるいは中共等に対しての御指摘……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第35号(1960/05/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 残念ながら、よく存じておりませんので、条約局長から答えさせます。
【次の発言】 事前協議の範囲等につきましては、必要な限度において交換公文に書いてあると思います。また、それらにつきましての了解等につきまして、特別に私は文書にする必要はないと考えておるのであります。むろん、条約は、両国が信頼関係に立って結ぶことでございますから、その上に立ってやることは、これは当然でございます。しかし、必要な限度においては、ある程度文書にする、従って、事前協議の問題につきましても、これこれのものを対象とする、戦闘作戦行動あるいは装備、配置というものを明らかに交換公文にいたしておるのでありまして、そ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第36号(1960/05/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 今回の条約はその基礎の上におきまして、日本とアメリカとの緊密な協力関係を打ち立てて、そうしてそういう基礎に乗りまして初めて防衛というような問題も考えられるわけであります。従いまして、そういう広範な基礎の上にこの条約が立っているということを端的に表わすためには、相互協力という言葉が一番適当であろうかとわれわれは考えております。
【次の発言】 MSAの方は、御承知の通り防衛に関する援助の問題を、扱った協定でございますから、そういう表題が適当であろうかと思います。
【次の発言】 どちらが重要あるいは基本的だというようなことは、別個の問題を扱っておりますので言えないと思うのでありますけ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第37号(1960/05/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 当時の岸・アイク共同声明の趣旨をお考えいただければ御了解いただけると思うのであります。当時総理は、日本におきます駐留米軍というものができるだけ数を減らして、そうして撤退をしてもらいたいという希望を述べられてきておったことは、御承知の通りであります。従いまして、そういう大きな意味におきましてどの期間にどの程度まで減らせるかというような問題につきまして話し合いをいたしたのでありまして、御承知の通り、当時から一年半くらいの間に陸上兵力につきましてはほとんど撤退をしたというような状況にあるわけであります。そういう問題につきまして、われわれは安保委員会の際に話し合いをいたしました。ただし……

第34回国会 予算委員会 第2号(1960/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知の通り、国連憲章におきまして集団安全保障の体制というものが認められておるわけであります。従いまして、今日平和を維持するために、それぞれの国が集団安全保障の体制をとっておりますことは、これは単に自由主義世界ばかりでなく、共産圏の国々の中においてもそういう条約があることは御承知の通りだと思います。また国連憲章そのものに準拠しておりますかどうか別でありますけれども、集団安全保障の体制としてソ連と中共とが中ソ友好同盟条約という、集団的な条約を結んでおることも事実でございまして、世界各国おのおのそうした状況に現在ございます。

第34回国会 予算委員会 第3号(1960/02/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 防衛分担金の本年度の計上に関しましては、アメリカ側とも協議をいたしました。アメリカ側におきましても、今回の条約が通過しますれば、当然条約上、防衛分担金を負担しなくていいことになるわけでございます。従って、むろんわれわれとしては、議会の御審議を得なければわかりませんけれども、しかし同時に、予算におきましては、計上しなくてもよろしいという形において了解が達したわけでありまして、最終的にはそういう話し合いの上で予算書に計上しないことにいたしたわけでございます。
【次の発言】 配置の場合におきましては、大部隊が入って参ります場合は事前協議の対象になります。撤退の場合にはなりません。

第34回国会 予算委員会 第4号(1960/02/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 中共との関係につきましては、大きな意味において二つの面があると思います。今総理が言われましたような国際的な環境の中における一つの問題と、それから日本と中共との関係という二つの面があろうと思います。中共と日本との関係におきましては、残念ながらはなはだ両国が近いだけにと申しますか、あるいは親しいだけにと申しますか、誤解が相当にあることは事実と思います。今回の安保条約の改正にあたりましても、私は日本の改正の真意というものが、必ずしも正当に中共側には伝えられていないというふうにも思います。従ってわれわれがやはり誤解を解くべきことは、できるだけ両国の間においてやって参らなければならぬと思……

第34回国会 予算委員会 第5号(1960/02/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御答弁申し上げます。今度の日米安全保障協議委員会というものは、条約関係の全般の運営に対して協議をして参りますためにできますことは申し上げた通りでございます。その案も出してございます。将来、軍事関係のいろいろな情報の交換その他が必要な場合もありましょうから、そういうものができるかもしれないということは私は申し上げましたけれども、今まだ、できるということを申し上げたわけではないのでありまして、そういうようなことが必要であろうかということを申しただけであります。
【次の発言】 防衛庁方面で情報をどういうふうに収集しておるかということは、私は存じておりません。ただ、今申し上げましたのは……

第34回国会 予算委員会 第6号(1960/02/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 従来私が申し上げております通り、フィリピン以北、日本の周辺及びそれを含む海域ということを申し上げておるのでありまして、いろいろ質問がありましたときに、それでは北ではどの辺まで海域がいくんだということでありますから、沿海州までいくんだということで、沿海州が含まれているとは申し上げておらないのであります。(発言する者多し)至るということを申し上げた。あるいは言葉が足りなかったかもしれませんが、そういうことでございます。それからなお海域でありますから、中国の沿岸に及んでおります、接岸地帯に及んでおりますから、そういうような点については中国の一部が含まれている場合があるということであっ……

第34回国会 予算委員会 第7号(1960/02/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 事前協議の問題につきましては、私どもといたしまして当然今総理が言われたような解釈をとっておりますので、そういう表現をとりまして差しつかえない問題として扱って参ってきております。
【次の発言】 御承知の通り、今回の条約の条約地域というものは、日本の施政下にある地域、こういうふうに限定されておるわけでございます。
【次の発言】 防衛地域という言葉は特にないと思うわけでございますが、条約においては条約地域という字句を使っておるわけでございます。従って日本の自衛隊が行動するのは、当然憲法の制約がございまして、日本の施政下にある条約地域の中で行動をする、こういうことでございます。

第34回国会 予算委員会 第8号(1960/02/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 貿易の拡大をはかって参りますことは、自由化にあたりまして、最も必要であることこれは申すまでもないわけでありまして、日本といたしまして、一定の方針をもって進めて参らなければならぬわけであります。今日まで東南アジア方面の諸国に対しましても、通商協定を作る、あるいは通商航海条約を作る、あるいはお互いに経済ミッションを交換して、どういう物資を輸入し、あるいはどういう物資を輸出し得るかということを考えて参らなければならぬところにきたわけでございます。今後ともそれらの機能を活用して参ることは、これは当然のことであります。特に最近のような実情から見ますと、東南アジアはむろんでございますけれど……

第34回国会 予算委員会 第9号(1960/02/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この条約の交渉の過程におきまして、私は極東の問題についても意見の交換をいたしたわけであります。従いまして、今日われわれがここで申し上げておることについてアメリカ側が異議がないこと申すまでもございません。
【次の発言】 アメリカとして地理的に極東は云々といったようなことを言っている場合がございますし、またアメリカの極東局の範囲というような組織、それに含まれている国々の名前をあげていることもございます。しかしそれ以外に特に公式文書があるということを私は存じておりません。
【次の発言】 さように解釈していただいてけっこうだと思います。

第34回国会 予算委員会 第10号(1960/02/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 経済問題につきましては、アメリカと日本とが緊密な連絡をとり、また話し合いをして参りますことは非常に必要なことだと存じております。従いまして、今後両国の経済問題につきましても十分に話し合いをして参らなければならぬと存じておりますが、これは通常外交ルートによって行なっていくのが適当であると考えております。今お話のありましたような後進国開発計画その他に対する三月の準備会議と申しますか、この点につきましては、御承知のように先般一月にヨーロッパにおきまして経済問題に関して会議が開かれまして、その場合の二つの問題と申しますものの一つが、後進国開発計画というものにあったことは御承知の通りでご……

第34回国会 予算委員会 第11号(1960/02/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 いわゆる河野・イシコフ会談というようなものは、公式のものであったことはございません。従いまして、八万トン、十万トンという線を特にわれわれが約束しているというような問題ではございません。
【次の発言】 御承知のように、交渉に出ます前に、ソ連側は今年は非常な強硬な態度でございます。と申しますのは、サケ・マスの資源保護という意味については、ソ連側は非常に強い立場に立っておりまして、あるいはいろいろな意味でことしは一年休んだらどうだというようなことまで、うわさと申しますか、非公式には言っているようなこともございます。昨年も八万五千トンでございましたけれども、規制区域以外にとっております……

第34回国会 予算委員会 第12号(1960/02/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 条約第六条に基づきます交換公文は、批准の対象で国会の御承認を得る手続をとっております。  それからこの事前協議というものを交換公文にどうしてしたかということであります。協議の事項がたくさんございます。こういうような特殊のものにつきましては、そういうものを取り出しまして別個に交換公文で明らかにいたすことが適当だと考えたわけでございます。
【次の発言】 協議がととのいます場合には話し合いが成立する、いわゆる意見が一致する、合意になるということはこれは当然のことでございます。今回の条約におきましても、特に事前協議としてうたったわけでありまして、事前に協議するということは、合意が達成さ……

第34回国会 予算委員会 第13号(1960/02/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 この条約の締結の過程において、いろいろ条約に出てきます問題につきましては、それぞれ絶えず話し合いをいたしてきております。従いまして、どの問題についていつ幾日話をしたというようなことを確定的に申し上げるわけにいかぬことむろんでございまして、条約の過程を通じて話し合いをしてきた、こういうことでございます。
【次の発言】 むろん調印の前に、われわれが今日まで申し上げておりますように、フィリピン以北日本の周辺、そしてそれを含む海域というような観念において一致いたしております。
【次の発言】 むろん昨年の答弁においては、私も若干言葉が足りなかった点もこの前ございましたようでございますが、……

第34回国会 予算委員会 第14号(1960/02/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 日本としては日本自身の防衛計画というものは、日本が日本の経済上いろいろな観点からみずからきめることでありまして、その点について変更はございません。
【次の発言】 御承知のように、この種条約を結びます立場といたして、それぞれ自分の国は自分で守るというような精神で努力をしていかなければならぬわけであります。従いまして、その意味を表明いたしますことは、当然のことであると思います。ただ、その自国の防衛計画をどうして立てるかといえば、それぞれの国のいろいろな事情によりまして、それぞれの国自身がきめていくわけであります。そういう意味においてこの条項が入っておるわけでございます。

第34回国会 予算委員会 第15号(1960/02/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 何と申しましても、一年四カ月にわたります交渉でございます。従いまして、その間いろいろな御意見も承りましたし、またそういう国会等の論議がわれわれの交渉の、バックをしていただいたこともむろんでありまして、そういう意味においては力強く考えておりますけれども、しかし、われわれとしていろいろな苦労もあったということを申しておるのでございます。
【次の発言】 お話のように長い交渉でございましたから、いろいろ各方面で意見があったこともございます。また私自身としてできるだけこの条約を十分なものにして進めていく過程におきましては、私自身のやり方についてもいろいろな批評もございましたし、そういう意……

第34回国会 予算委員会 第17号(1960/03/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 レバノンにおきますアメリカの出兵というのはレバノンの主権者が要請して出兵をいたしたわけでございます。
【次の発言】 事実は違わないのでありまして、今申し上げた通りであります。ただそういうことが適当であるかどうかということをあとで国連でも問題にしたということでございます。
【次の発言】 かねて申し上げておりますように、条約交渉の途中においてフィリピン以北、日本の周辺及びそれを含む海域というような点については、交渉の過程でもって話し合いをいたしました。今回、総理が愛知委員の質問に対して答えられましたのは、先ほど総理が言われました通り、いろいろ誤解等があって、そうしてそれをまとめて今……

第34回国会 予算委員会 第18号(1960/03/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 韓国の方におきましては、御承知のように現在貿易関係が成立いたしておりません。従いまして一日も早く日韓会談を終局に持って参りまして、そして貿易をやって参りたい、こう考えております。そうして決済をしていくことが適当だと思っております。ただ日韓会談を進めます前に、われわれとしては釜山の抑留漁船員を一つ早く帰してもらいたい、それが前提であるということで、その点を強調いたしておるわけでございます。また台湾に関しましては、御承知の通り毎年通商協定をやっており、貿易取りきめもやっておりますので、それによってその金額が動いておりますので、必ずしも全然こげつきだということにはなっておらないのであ……


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第29回国会(1958/06/10〜1958/07/08)

第29回国会 大蔵委員会外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1958/06/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 総理が東南アジアに回られ、またアメリカに行かれましたときの初期の構想は、御承知の通りだと思います。そういう意味において、われわれとしてはこの考え方をできるだけ実行に移せるように考えておりまして、各国の意向等もそれぞれ打診もいたして、今日まで参っております。しかしながら、現実には、必ずしも初期のような構想で進むがいいかどうか、そういう問題については、さらに検討を要するかと思います。ただ、こういう問題について、ただいま御指摘のありましたように、東南アジアのドル不足、そういう問題を解消しなければ、世界の平和は確保できないし、あるいはまた、東南アジアの経済建設、それぞれ独立した国の政治……


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第31回国会(1958/12/10〜1959/05/02)

第31回国会 外務委員会内閣委員会連合審査会 第1号(1959/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 私の政界における行動というものが、果してスフであるか絹であるか、あるいは合成繊維であるかということについては、私もむずかしい問題だと思うのでありまして、私自身の性格からきている点もありますが、政界に入りました以上、私は反省していかなければならぬ点がたくさんあると思います。ただ経済外交と申しますか、外交をやってみましてそう思いますのは、やはり今お話のように、ある程度長期にわたる計画を持っていかなければならない、これは当然なことだと思います。従ってわれわれもいろいろな世界の、ことに今日非常に動いている時代でございますから、その動きの状況等を判断しながらも、やはり一つの、日本の経済を……

第31回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 けさ実は非常に早く、八時ごろ出ましたので、寝坊をしておりまして、新聞を読むひまがなくて、出てきております。
【次の発言】 この賠償は、現在直接賠償方式をとっております。間接賠償方式では、賠償を受けます側の国におきましては、日本が何か高いものを賠償に繰り入れてやるのではないかというような疑いも持ちまして、賠償を受ける国としては、直接賠償を必ず主張しておるわけであります。直接賠償になりますと、ただいま御指摘もありましたように、多数の商社がインドネシア政府に対して競争的立場で話を進めることになる。そして、その上で契約をされることになりますので、まず適当なり価格、あるいは安い価格で賠償……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 商工委員会外務委員会連合審査会 第1号(1960/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 戸叶委員の御指摘がありましたのはおそらく二年前だと思いますが、当時通産省におきまして研究調査の目的をもって若干の予算を持っておられました。従いましてそれに対して、それを拡大していこうということでこの研究所が通産省の方の予算につきました。そういう意味において適当な裁断であったと存じます。
【次の発言】 御承知のように、日本がアジアの諸国と協力いたしまして低開発国の開発に資していく。またそれぞれの二国間において貿易を振興していくということは、これは好ましいことでありまして、その基礎となるべき諸般の調査というものが行なわれることによって初めてそういうような目的も達せられ、日本の協力態……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1960/02/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 御承知のようにわれわれ外務省の活動をいたして参りますために、在外公館を充実し、あるいは拡張し設置していくということは全く木原委員と同じ考え方で、できるだけ国交を回復して、そうしてそういう在外公館の設置をいたしますことが必要だと存じております。韓国との関係は、御承知のように昭和二十七年の四月でありましたか、韓国との間に交換公文をいたしまして、そうして平和条約の発効に伴いまして、両方で代表部の設置をいたそうということを約束いたしたのでありますが、当時御承知のように韓国に、いわゆる朝鮮事変が起こっておりまして、韓国政府も釜山に移転しておったような状況でありましたので、直ちに日本の在外……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1960/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○藤山国務大臣 入っておりません。
【次の発言】 今申し上げましたように入っておりません。
【次の発言】 おそらくただいま防衛庁から説明された通りだと思うわけであります。



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データ更新日:2023/02/05

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