このページでは河野一郎衆議院議員の30期(1963/11/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は30期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(河野一郎君) 道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 政府におきましては、現行の道路整備緊急措置法に基づきまして、昭和三十六年度を初年度とする道路整備五カ年計画を策定し、これにより道路整備事業を推進し、今日まで相当の実績をあげてまいりましたことは御承知のとおりであります。 しかしながら、最近の目ざましい経済の成長に伴いまして、道路輸送需要は計画策定当時の予想をはるかに上回って著しく増大しつつあり、現行計画によりましては、とうていその需要に応ずることができないことが明らかになってまいりました。また、現行の計画策定後の新情勢、たとえば全国総合開発計画……
○国務大臣(河野一郎君) 今回の電気事業法案は、旧来の電気事業に関する規制の方法を、時代に即した合理的な形に改めようとするものであり、私といたしましては、このような立法の趣旨から見まして異論はないので、了承いたしました。いわゆる電力再々編成の問題につきましては、非常に重大な問題でもあり、私はこの趣旨は何とか貫きたいと考えておりますけれども、いま申し上げましたように、非常に重要な問題でございますので、別途慎重に研究いたしたい所存でございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) 土地収用法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 最近における公共事業に必要な用地の取得は、事業量の著しい増大に伴い、種々の困難が生じております。このような公共事業の用地取得難を打開し、公共事業を円滑、かつ迅速に施行するためには、地価対策その他総合的な施策を必要とすることは申すまでもありませんが、公共用地の取得制度自体についても検討を加えました結果、収用委員会の機構、収用対象の範囲、収用手続その他の点についてさらに整備を要する点があると考えられますので、今回この法律案によりまして、土地収用法、公共用地の取得に関する特別措置法及び都市計画法の一部を改正す……
○国務大臣(河野一郎君) ただいま御決議になりました地価対策につきましては、政府といたしましても、これまでだんだん意を用いて努力をいたしてまいったのでございますが、お話のとおり、なお意に満たぬ点が多々ありますることは、私も同感でございます。したがいまして、御決議の趣旨を体しまして、今後ますます強力に施策をすることをお誓いいたしまして、所見をお述べいたした次第でございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) 提案理由の御説明にありました点と、ただいま運輸大臣からお答えになりました点で、大体私に対する御質問は、ただ、閣内に意見がいろいろあるじゃないかという一点だけのように心得ます。 御承知のように、これだけの大きな新しい飛行場をつくるということでございますし、将来の航空に関する基本がここから出発するということは、ただいまお話のとおりであります。したがって、政府といたしましては、関係閣僚がそれぞれの立場におきまして最も熱心に強く意見を主張されます。したがって、いろいろな立場から申されます意見が一致しない点があることは当然でございます。それをいかに調整するかというところに、私……
○河野国務大臣 第三次池田内閣の組閣にあたりまして、重ねて建設大臣に就任いたすことになりました。御承知のように、私は前回から引き続き建設大臣をつとめることになったのでございますけれども、何ぶんしろうとの私が初めて建設大臣になりましてからまだ日も浅うございますし、だんだん勉強をしておりますうちに、いろいろの問題が非常に複雑で、しかも多岐にわたり、しかも非常に緊急の問題ばかりでございます。したがいまして、これらの処理にあたりましては、皆様の格別な御支援、御協力がなくてはとうてい目的の達成は困難と心得ます。どうか諸般の情勢を十分に御勘案くださいまして、格別の御支援御協力をくださいますよう、特にお願い……
○河野国務大臣 私は、先般の内閣改造によりまして、オリンピックの仕事を担当するようにということに相なっております。たいへんごあいさつがおくれて恐縮でございますけれども……。 御承知のように、今回のオリンピックにつきましては、皆さまの格別の御協力によりまして、一般の準備、施設等につきましては、私もできるだけ十分に指導、監督をいたしておりますが、おおむねと申しますか、正確に申せば、御承知のように、環状七号線と国鉄中央線の路線の切りかえ、この工事が、大体は済んでおりますけれども、まだ全部済んでいないという個所が一カ所、しかもこれはもちろん今月のうちには全部予定どおりに完了するということになっており……
○河野国務大臣 昭和三十六年度決算及び昭和三十七年度決算の概要につきましては、お手元に差し上げてありまする印刷物について御承知をいただきたいと思うのでございます。何とぞ御審議のほどをお願いいたします。
【次の発言】 御承知のように、最近とみに公団の事業量が増加しております。そういうこともございまして、年度末に一応の事業の方向はそれぞれ準備いたしておりますけれども、何ぶん大蔵省との関係で意見の一致を見ない点もあるものでございますから、そういうものの打ち合わせ等でおくれているものがありますが、御注意のように早くしなければならぬものでございますから、今後なるべく早くいたしまして、事業の早期着工を必ず……
○河野国務大臣 御承知のように、わが国はいまや開放的な経済体制に移りつつあり、産業構成と人口構造が著しい変貌を遂げつつあります。このような情勢のもとで、産業の基盤となる各種の公共施設の整備あるいは住宅及び生活環境施設の充実に対する要請はますます大きくなりつつあります。さらに、大都市への人口と産業の集中から引き起されるいわゆる大都市問題及び地域格差問題に対する広域的な観点からの処理が切実な問題となってまいりました。 したがって、建設行政も、いままでのように、単に経済成長の険路を打開していくということを中心とした行き方を改め、われわれ国民が住んでいる日本の国土を改造し、豊かにしていくという前向き……
○河野国務大臣 ただいま議題になりました首都高速道路公団法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 来年度新規に着工いたします羽田―横浜線の建設に要する資金を調達いたしますために、国際復興開発銀行から外貨資金を借り入れることにいたしておりますが、同銀行から外資を借り入れるにあたりましては、債権者としての同銀行の地位の保護その他につきまして規定を整備する必要があると認められます。 また現在、首都高速道路公団には管理委員会が置かれ、五人の委員が任命されており、そのうち二名は出資した地方公共団体の長の推薦に基づくものとされておりますが、新たに、羽田―横浜線……
○河野国務大臣 ただいま議題となりました産業労働者住宅資金融通法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 この法律案は、中小企業者等に使用されている産業労働者のための住宅の建設を一そう促進し、その福祉の向上をはかるため、住宅金融公庫の資金貸し付けについて、制度の改善を行なおうとするものであります。 改正の第一は、産業労働者住宅資金の一戸当たりの貸し付け金の限度を、中小企業者等に使用されている産業労働者のための住宅にかかるものについては、耐火構造または簡易耐火構造の住宅は、従来建設費の六割であったものを七割五分に、木造などの住宅は従来建設費の五割五分……
○河野国務大臣 事故が起こりまして、直ちに専門的に調査をいたさせましたところが、設計上の欠陥ではございませんで、施工上、下をささえるもの等に多少の遺憾な点があったというようなことでございまして、厳重に関係者を戒告すると同時に、工事請負人につきましては、一定期間営業の停止をいたし、自今そういうことのないように十分注意いたした次第であります。
【次の発言】 私は、都内における工事は施工の上で一般市民に与える迷惑は、これが竣工期日をなるべく短期間にして、そして迷惑をなるべく少なくする、投資効果をなるべく早くするということが一番必要であると思うのでございます。そういう意味において、鋭意目的達成のために……
○河野国務大臣 ただいま議題となりました道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 政府におきましては、現行の道路整備緊急措置に基づきまして、昭和三十六年度を初年度とする道路整備五カ年計画を策定し、これにより道路整備事業を推進し、今日まで相当の実績をあげてまいりましたことは御承知のとおりであります。 しかしながら、最近の目ざましい経済の成長に伴いまして、道路輸送需要は計画策定当時の予想をはるかに上回って著しく増大しつつあり、現行計画によりましては、とうていその需要に応ずることができないことが明らかになってまいりました。 また、現行……
○河野国務大臣 ただいま議題となりました河川法案の提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 現行河川法は、明治二十九年に制定され、その後、部分的改正は数回行なわれましたが、根本的な改正はなく今日に至っているのであります。しかるに、現行河川法制定後約七十年の歳月が経過し、当時の社会情勢、経済情勢並びに国情を背景として制定された現行河川法については、今日においては、種々の面において検討を加え、整備、改善をはからなければならない点が少なくないのであります。 まず第一に、現行憲法の制定に伴い、国の行政及び地方制度に大幅な変革が加えられましたが、このために従来の制度を前提とした河川の管理制度につ……
○河野国務大臣 金さえ都合がつけば、早いほどけっこうだと考えております。
【次の発言】 支障を来たしません。
【次の発言】 いまも申し上げましたとおりに、これだけの仕事をするのに何年かかるということではないのでございまして、幾らの金で道路をやるのには何年かかるということなんでございまして、金がもとなんでございます。したがって、金さえできれば短期で仕上げることができる。したがって、いま金がありませんから、ちょっと先にずれておりますけれども、実は私は、この予算の編成にあたりましても、大蔵大臣、大蔵当局と懇談いたしまして、五年を待たずして、財政事情が許すようになったならば――私は許すようになると考え……
○河野国務大臣 公営住宅の建設につきまして、だんだんお話がありましたように、地方の団体にたいへんお世話になっておりますことは、お話しのとおりでございます。しかし、何さま土地にしましても、建築費にしましても、全国で単価が非常に違うのでございまして、高いにこしたことはありませんけれども、なかなかそういきかねるところもある。といって、これをまた上げましても、一般の物価に非常に響きがかかるというようなことになりまして、実は苦慮いたしておるわけでございますが、この点につきましては、私といたしましては、できるだけ努力いたしまして、順次、宅地にいたしましても、一般の大規模な宅地の造成を行ない、もしくは建築に……
○河野国務大臣 公団が土地を買収いたします場合には、いまもお話を承っておりましたが、不動産研究所、勧業銀行、その他不動産に権威があるといわれております関係が二、三ございます。私は、これらの関係の価格以下で入手できるということならば、一応価格としては肯定してよろしいのじゃないか、こう思っております。あとはそこに団地をつくることのぜひでございます。このぜひにつきましては、いまお話を伺っておりました泉北方面に、大阪として大規模な住宅団地をつくるということは、しばしば話題にのぼっておるところでございまして、演習場を払い下げて大規模のものをやったらどうだとか、これについて私は多少関与して、残さずにもっと……
○河野国務大臣 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、近畿圏整備本部大阪事務所の設置に関し承認を求めるの件につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 昨年七月、近畿圏整備法が制定され、近畿圏の整備に関する総合的な計画を策定し、その実施を推進することにより、首都圏と並ぶわが国の経済、文化等の中心としてふさわしい近畿圏の建設とその秩序ある発展をはかることを目的として、近畿圏整備本部が総理府の機関として設置されましたことは、すでに御承知のとおりであります。 近畿圏整備本部は、発足以来着々と事務の体制を整え、その運営もようやく軌道に乗りつつあるという現況であります。しかしながら、今後……
○河野国務大臣 実は私、大臣になりましてから、百億以上の会社に金を貸すことをとめました。そのために、中小企業のほうが金の借り手が十分になかったために、貸し付け先がおくれております。そのためにこういうふうになっていると心得ます。十分よく調査いたしまして、数字をもっと詳細にしたものを後日御報告させることにいたします。
【次の発言】 私、だんだん住宅問題について考えてみますのに、この程度の住宅政策を進めてまいりまして、ただ足りない者に住宅を与える、多少ゆとりができたから堅牢住宅を建てる、というような段階にようやくなりましたときに、一般の国民諸君の住宅に対する期待はさらに一歩前進して、世論の動向を見ま……
○河野国務大臣 お話のとおり、大都市の近郊の河川が、非常に砂利を過度に採取いたしました結果、河川行政上遺憾の点が起こっておるということは私も聞いておりますが、これが対策等につきましては、私にお聞きになるよりも、やはりそれぞれのもち屋にお聞きになるほうがいいと思いますので、私はそこまでは考えておりません。
【次の発言】 だんだんお話しでございますが、建設大臣と申しましても、そう万能工じゃございませんので、砂利がどうなっておる、何がどうなっておるとおっしゃっても、一々書いたものでも読まなければ、私はわかりません。したがって、聞けば道路局長からお答えしたそうでありますから、私はもち屋のほうがいいだろ……
○河野国務大臣 御無礼ですが、道路政策につきましては、これまでたびたび私は所見を申し述べております。一言で言うとかえって誤解が起こりますけれども、たとえば従来の道路のあり方について、直さなければならぬ点は直していきたい、新たに取り入れなければならぬ点は取り入れていきたい、こういうことでございます。
【次の発言】 実は御承知のように、私は最初五カ年計画を最小限度五兆ぐらいでやらなければいかぬという考えで、その五兆円という予算をつくりました。そのときによく大蔵当局並びにその他世の御認識を得るために書いたのがその小冊子であります。ところが、大蔵当局とだんだん折衝いたしました結果、財源、来年度の予算編……
○河野国務大臣 私もあなたのおっしゃるとおり、遠慮しいしい出しておるのでございます。
【次の発言】 お尋ねの数字は手持ちがございません。よく勉強いたします。
それから先ほど申し上げましたとおりに、住宅政策といいますか、住宅対策というのは、つかみどころがあってないようなもので、数字をあげられましても、どちらがあげた数字も、おおよその見当でしゃべっているようなものだと私は思うのであります。たとえば二万円以下の収入といっても、何年前に二万円以下であったのが、三年たてば二万五千円に上がるのですから、そういう計数とても、とっていいような悪いようなものだと私は思うのです。それから、一方において公営住宅の……
○河野国務大臣 御説ごもっともでございます。ところが前に出発いたしました首都圏整備委員会というものがございまして、この首都圏整備委員会が今日まで数年間やっております。私はこのほうも兼ねておりますが、ごらんのとおりの状態でございます。どこから手をつけていいか、法律的には一応整備いたしましたが、具体的には、実はあまり成績が上がらないというのが偽らざる事実であります。ところが、そういうことで、どっちが原因でどっちが結果かわかりませんが、首都圏のあれだけの大きなものを扱うのに、また人的構成がすこぶる貧弱でございます。したがいまして、やろうといっても、どうもどこから手をつけていいかわからないということで……
○河野国務大臣 ただいま議題となりました土地収用法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明いたします。 最近における公共事業に必要な用地の取得は、事業量の著しい増大に伴い種々の困難が生じております。このような公共事業の用地取得難を打開し、公共事業を円滑、かつ、迅速に施行するためには、地価対策その他総合的な施策を必要とすることは申すまでもないところでありますが、公共用地の取得制度自体についても検討を加えました結果、収用委員会の機構、収用対象の範囲、収用手続その他の点についてさらに整備を要する点があると考えられますので、今回この法律案によりまして、土地収用法、公共用地……
○河野国務大臣 ごもっともな御心配でございますが、しかしながら、大体は地域住民の理解ある協力があるならば、水質が汚染する場合はわりあいに少ないと思うのであります。ことにそれが大工場であれば、その工場に対して、工場管理の面から、その水を徹底的に公害を除去させて放流するということもできるわけでございます。ところがはなはだ遺憾なことには、現にこれらの川につきましては、そこへある程度の悪水を放流することが既得権のごとくになっておりまして、これについて措置することが非常に困難である。たとえば下水道をその川に平行して設置いたしましても、下水道の使用料が高いから、依然として下水道を使わずに川に流される方が多……
○河野国務大臣 お話しのとおりに私も考えて、実は取り引きの公正を期するため、もしくは価格について適正な価格を定めるため等について、所要の手を実はこれまでもいろいろ御審議願ったのでございます。しかし、何にいたしましても、わが国の土地の利用度は非常に低い。といいますことは、面積全体は、国が小さいとはいいながら相当なものはありますけれども、三分の二が山岳地帯で利用が困難である、これも道路交通等をさらに改善してまいりますれば、利用の面積がふえていくだろう、さらにまた、都市と農村との間の連絡が十分に利用ができるように――交通がまだ不完全であるというようなことがありまして、適正に土地を利用する、もしくは所……
○河野国務大臣 ただいまお話しのように、名古屋を中心にいたしました中部地区は、その中心になります名古屋が、御承知のように、非常によく都市計画もできておりますし、また周辺地域も相当広範に、また港湾関係等においても、将来これは、施設をすることによって、有望に開発されると私は考えております。したがって、この地域に対して総合的な開発計画と申しますか、整備計画を立てる必要があるということにつきましては、私は全く同感でございますが、現に、御承知のように、東京にと申しますか、首都圏、もしくは近畿圏というところが、早急にやらねばならぬことがございまして、この方面は特に過熱をいたしておりますし、また未整備なもの……
○河野国務大臣 まず、農林省関係者との連絡はどうか、十分に了解、同意を得てこの法案を出したということは御了承いただけると思います。 第二に、沿岸漁業等振興法で、漁場もしくは水産を振興するのに、所要のものについては十分これを育成し、利用するということがうたってあるということは、そのとおりであります。しかし、御承知のとおり、土地収用法、さらにまた今回の改正はそういうものを超越して、国家目的を達成するために、もしくは一般国民の利用を増進するために必要であるという場合に、その事業遂行上支障があるものについては、これを除去していくということであって、いままで漁場、水産関係のものが落ちておった、そのため……
○河野国務大臣 ただいま議題となりました道路法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 最近におけるわが国経済の発展に伴い、道路における長距離輸送が急激に増大しておりますが、この傾向は、幹線道路において今後ますます顕著になるものと考えられます。 このような状況に対処するため、総合的な計画に基づき、特に全国的な幹線道路を緊急に整備し、輸送隘路を打開するとともに、先行的道路投資を行ない、産業基盤の強化をはかることが要請されております。 そこで、この際一級国道及び二級国道は、これを一級国道として統合し、その重点的かつ効率的な整備を促進いたしますとともに、……
○河野国務大臣 だいぶ実際仕事をしております者の苦労しておりますこととはかけ離れがございます。御承知のように、今日全体の工事を通じて、土地の問題、要するに取得が終わるまでが八割の仕事といわれるくらいに、この問題を解決することが、工事をやるよりもむしろ非常に大きな仕事に考えて行政をやっておるような始末でございます。なおかつ非常に工事が遅延しておる。遅延は工事にかかって遅延するのじゃない、用地の取得にかかっておる。その遅延するのはなぜかといいますと、収用法そのものの運用が非常にスローで、収用法にかけても半年、一年はかかるのだ、だから収用法にかけるよりは話し合いでやったほうが早いのじゃないかというの……
○河野国務大臣 御承知のように、これは皆さんが三党でおつくりになった法案でございますから、私がお答えするより、立案者のほうがよく御承知だろうと思います。諸般の関係において、十分御承知でおやりになったと思います。私も賛成者の一人でございます。その点は私から申し上げるよりも、立案者からお聞きになったほうが正確に把握できる。これは三党共同提案ですから、みな十分御承知の上で、私もたいへんけっこうなことだと思います。
【次の発言】 私も議員の一人でございますが、議員立法で、しかもわが党だけで提案したなら、私もわが党の一議員として正確にお答えいたしますけれども、三党共同でおつくりになった法案で、それぞれ詳……
○河野国務大臣 釈迦に説法に属するかもしれませんが、元来、近畿圏におられる諸君あるいは近畿圏の立場におられる人が、一方首都圏のほうにおいてだんだん整備が進んでおるということを見られつつ、また近畿圏の各府県等におかれまして、その実情があまりに過熱になり、無計画になって、県は県、市は市の立場においていろいろと計画し、努力しておられる。その熱意には非常に大きなものがあるということを看取せられて、この議会において、この法案をつくられたということは間違いがない事実であって、私はむべからんことと考えます。これを受けて立ったのが政府でございます。そういう意味において、政府もまたそのような指導はしておりません……
○河野国務大臣 御承知のように、先般の瀬戸内懇談会は、従来、沿岸の諸君が、それぞれの立場において、それぞれの企画を立てられまして、それぞれの地域的な要求をしておられますものを、私は適当でないとは申しませんけれども、調整をして、これを総合的に一本のものにまとめるほうがよかろうというような配慮をいたしておりましたところが、たまたま地元においてその計画を立てられましたので、これに参加をいたしました。そして各方面からそれぞれの御意見を拝聴いたしました。たとえて申しますれば、瀬戸内海に橋をどういうふうにかけるかということについても、それぞれの立場の人が一堂に会して、それぞれの御意見をお述べになりました。……
○河野国務大臣 実は、お尋ねを承っておりまして私も考えるのでございますが、たとえば今度の新潟の地震を見るにつけましても、私は、新たに造成した土地に市街をつくり、住宅を建て、施設をするということが、いかに注意をしなければならぬことであるかということを、まざまざと見せつけられたと思うのであります。すべて新潟の災害は、新たに造成したところに起こっておる。そういたしますと、この土地造成法にいたしましても、よほど慎重に扱いませんことには、ただ単に住宅地がほしいということにのみ専念いたしまして一いまお話しのような点につきましても十分留意しなければならぬ。とりわけ、先般来申し上げておりますとおりに、区画整理……
○河野国務大臣 御承知のように従来の道路五カ年計画をもっていたしましては、国内の各方面の御要請にこたえることは困難であるということは、私がいまさら申し上げるまでもないことと考えるのでございますが、とりわけ最近のわが国の産業の実態、もしくは一般国民諸君の将来へのそれぞれの企業の計画等について、たとえて申し上げれば農村におきましてわが国の農業が曲がりかどに来ておるということばをよく聞きます。どういうふうに曲がりかどに来ておるのかといえば、従来の農業経営のあり方そのものではうまくいかない。しからばどうしたらよろしいのだということになると、私は農林大臣をしておりました当時と、今度とは多少心境を異にいた……
○河野国務大臣 ただいま議題となりました建設省設置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 御承知のように、近年の経済成長に伴い、産業の基盤となる各種の公共施設の整備あるいは住宅及び生活環境施設の充実に対する要請は、ますます大きくなりつつあります。このような事態に対処するため、建設省といたしましては、河川、道路、住宅等公共投資の中核をなすべき事業について重点的に施策を講じ、事業の着実かつ積極的な推進をはかっているのでありますが、これらの施策をより的確に実施するためには、行政組織の面においても、これに即応する体制の整備が必要とされるに至っております。 ……
○河野国務大臣 御承知のように、各省とも臨時行政調査会の決定を待つに至らずして、緊急を要するものについてはそれぞれ設置法の改正案ということにいたしておりまして、建設省におきましても、その趣旨に沿って改正をしたい、こういうことでございます。
【次の発言】 今回われわれが考えておりまする趣旨と、おおむね同趣旨の報告をしておるようでございます。
【次の発言】 私が申し上げましたのは、私がいま設置法で考えておりますことは、補助金の事務、これが一番大きなものでございます。これは国費を、どういうふうに補助金を出すかということでございますから、府県に委譲のしようはございません。本来の建設省の仕事でございます……
○河野国務大臣 前回私の御答弁申し上げました中に、副技監を二名設置して技術の向上をはかり、技術陣の強化をするとお答え申し上げましたのは、実は二名大蔵省のほうに要求をしてぜひやろうと努力しましたが、一応ことしは一名だけ予算を認めようということで、一名現に予算をいただいておるわけでございます。これは私の不勉強で間違えましたから、訂正いたします。 なお、一億円以上の入札について、これを中央においてまとめて云々という御質問がございましたのに対して、私が二十四年からとお答え申し上げましたのは三十二年の誤りで、これまた私の不勉強な点でありまして、あらためて訂正をさせていただきます。
○河野国務大臣 お話のとおり、最近とみに地価が高騰いたしまして、また、需給の関係等からいたしまして、私有されております土地を公共用地に転換するために御協力を願うことが、順次困難の度を加えております。しかし、ただいまは転換期でございまして、と申しますのは、土地利用に対する偏重、偏在と申しますか、たとえばいままで農業用に非常に多くの土地を要求しておりましたが、それが御承知のとおり、農業をやめて都会に出てこられる人が非常に多い。このように地方農村において土地の需要度が非常に多かったものが、都会において需要度が非常に高くなってきておる。そこに、一方農村の土地は多少下落しておるところも全国にございますが……
○河野国務大臣 ただいま永山委員から御注意いただきましたことは、非常に重要なことでございまして、ことに建設行政の基本は技術でございます。技術のないところにりっぱな建設のあるはずがないのでございまして、その点私は全く同感でございます。したがって、建設省設置法が改正されました後の運営等につきましては、特にそれらの点を注意いたしまして、御期待に沿うようやってまいりたいと思います。
【次の発言】 私もいま初めて承ったことで、非常に相済まぬと思います。しかし、私は大臣になりましてから、そういう点については厳に戒めているところであります。いまもお話しのとおり、私は昭和三十七年の後半に大臣に就任いたしまして……
○河野国務大臣 お答えいたします。 御承知のように、わが国の道路は、道路法によりまして一定の制限を受け、これをまた基盤にいたしまして建設を進めてまいっております。ところが、私考えますのに、これだけ予算を飛躍的に増加して大幅な建設をしてまいろうということになりますと、従来の道路法そのままでは多少遺憾な点があるように考えまして、なるべく早く道路法の整備をこの国会を通じてひとつお願いいたしたいと考えておりますが、それと相関連いたしまして、従来の地方のこれら道路建設、その他のものもそうでございますが、終戦以来非常に各府県の行政内容、経済、財政内容が違いまして、また、県によりまして、地方自治の強化され……
○河野国務大臣 建設専業を推進いたしますにつきまして、いわゆる川地が高いというのは、市街地、都市の川地は確かにお話のように非常な高値になりまして、ところによりますと、工事費の半額以上、はなはだしきは七割以上が川地というものもないわけでもございません。しかし、農村、農地は、おおむね工事費の一割前後、もしくはそれ以下というような程度でございまして、農地としては高いか安いか、これはまた別でございますが、公共事業を進めてまいります上におきまして、いま田畑の価格が高過ぎて、工事の進捗に――安いにこしたことはございませんけれども、支障があるというようなことは考えておりません。
○河野国務大臣 ただいまお尋ねになりました各道路の進歩状況を御説明申し上げます。 首都高速道路一号線、都心から羽田に参ります道路でございます。これは現在八九%くらい進行しておりますので、当然オリンピックまでには十分に間に合います。なお、四号線、都心から新宿に参りますもの、これは八四%できております。なお、二号線、三号線は七三%、放射四号線は九七%、環状七号線は九六%、その他の道路はおおむね九〇%くらい進捗いたしておりますので、オリンピック開催の大体前月くらいまでにいずれも完成することに相なっております。その予定で進んでおりますし、用地等につきましても、あまりめんどうなものは少のうございますか……
○河野国務大臣 お答えいたします。 私もお説のとおり考えておりますけれども、何さまこれまでの住宅政策と申しますか、住宅建設の方途は、現実に住宅に非常に困っていらっしゃる人に、しいて申せば質よりも量を与えるということが第一義に考えられてやってまいりました。でございますから、いまお話しのように当然これからはしていかなければならないというような意味におきまして、しいて申せば両建てというような意味におきまして、明年度の予算の中には一部お願い申し上げておるのでございますが、東京周辺に四カ所ほどいまお話しのような都市をつくっていこうということを考えて、せっかく明日は首都隅の委員の諸君に空中査察をしていた……
○河野国務大臣 御承知のように、政府といたしましては、今年度から住宅政策を新たにいたしまして、今後七カ年間に約八百万戸の住宅を建設するということにいたしまして、一世帯一住宅という方針を立てております。これは年次表によりまして、順次建設することにいたしております。これは、従来の趨勢を勘案いたしまして、この数字以上に民間の住宅も建っていくでございましょうし、政府としても決して無理のない数字であろうということは、先般予算審議の際に十分御審議をいただきまして、御決定をいただいております。それに基づいて公団もしくは地方自治体等におきましてこの計画を進め、さらに民間につきましても金融をいたすことによってや……
○河野国務大臣 ただいま委員長から、内閣としての考え方をお話し申し上げるようにということでございましたが、前会お手元に差し上げたと思います閣議決定、こういうものを一応まとめまして、こういう方針に基づいて内閣としても施策を続けていこうということに相なっておるのでございます。 実はここに至りますまでの経緯を申し上げますと、御承知のように、私は、昨年のオリンピックの施行に関する内閣としての事務を取りまとめる担当の大臣をいたしました。御承知のように、オリンピックが無事にしかも盛大に終了いたしまして、この経緯について考えてみますると、わが国全体の国民の体力と申しますか、体位と申しますか、これがどうして……
○河野国務大臣 御指摘の点私も全く同感でございますが、従来スポーツを扱うものは、学校スポーツといいますか、文部省所管で主としてやっておる。むしろ私は重点は、この時限に参りましたならば、文部省よりも厚生省のほうにウエートを置いて、そして厚生省で予算を組んで、そうしてそれを、いまお話のように、市町村がそういうものを施設いたします場合にも、それを文部省が使う考えだということに私は変わらないのじゃないだろうか。いま御指摘のように、学校中心の競技施設は徐々にできておる。しかもそれが、決して分不相応とは申しません。一カ所に重点的にできまして、普遍的にできてない。この点は私は学校スポーツの弊害じゃないかと思……
○河野国務大臣 私からお答えいたします。ただいまお述べになりました後進県と申しますか、おくれております県というか、こういう地方、府県は、特に道路の維持管理費がよけいかさむ。富裕県のほうは富裕県で、舗装がどんどんできておりますから、維持管理費がわりあいに安上がりになります。こういう点は非常に矛盾でございます。私もこの点気づかぬことではございませんでしたが、何ぶんまだ建設行政にふなれでありましたために、進むことばかり考えまして、こういう点に配慮が足らなかったと思っております。したがいまして、次の機会におきましては、できるだけこういう点につきましても配慮いたしまして、大蔵当局とも十分折衝いたしまして……
○河野国務大臣 ただいま第一にお尋ねの利根川、荒川の水についてでございますが、実は私、建設大臣当時に、これらの水を利用いたしまして隅田川の水を浄化しよう、御案内でございますが、水道行政は通産行政でございますから、建設大臣としては、依頼を受けたときに、もしくは水の利用等について御協議申し上げるときに、むろん考えないことはございませんけれども、そのときには、一応オリンピックに間に合いますように隅田川の水を浄化しようということで、十月一日までに荒川の水を隅田川に入れて、そしてこれで隅田川の浄化をしよう、こういうことで工事をやっておりました。したがって、これは東京都の水対策ということでやっておったので……
○河野国務大臣 いま、失礼な言い分ですが、あなたの御質問で、私が言うたことは選挙と何か関係がありましょうか。(坂本分科員「選挙前ですよ」と呼ぶ)選挙の前だろうがあとだろうが、そういうのと関係ありません。(坂本分科員「幾らかあったかもわからぬよ」と呼ぶ)私は全然ないですね。 第二には、ここにも新聞記者の諸君がたくさんおられるから、その前で私ははっきり申し上げます。私は、新聞の記事は、一切これを信用しないとは申しません。新聞の記事は信用いたします。いたしますが、地方、出先で発言いたしましたことは、大体の場合に、正鵠にこれが伝えられていない。私は注意して読みますが、たとえば五社の新聞記者諸君と会見……
○河野国務大臣 オリンピックが済んだならば事業が云々というお話は、道路の五カ年計画について、これを初年度の予算と二年度以降に想定される予算とを御想像くださっても、いかにこれから倍増していくかということはおわかりいただけると思います。住宅にいたしましても、毎年一〇%ないし一一、二%ずつの増額をして予算を組んでいかなければ、一世帯一住宅の完遂はできないということを御想像くださっても、公共投資がいかに今後増大していくかということは御想像いただけると思います。 そういうふうにしてお考えいただきますと、河川の改修にいたしましてもダムの建設にいたしましても、いま日本の当面しております少なくともここ五年、……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。