このページでは岩佐恵美衆議院議員の40期(1993/07/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は40期国会活動統計で確認できます。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、政府の財政演説に対し質問いたします。 まず初めに、私は、民主主義を根底から揺るがす小選挙区制を初めとする政治改革法案が、多くの問題を残し、しかも修正点については一切本院の審議もないまま、採決強行されたことに対し、強く抗議するものです。(拍手) 質問の第一です。公共事業とゼネコン疑惑の問題です。 政府は、補正予算の中で、生活者重視の社会資本整備を強調しています。しかし、公共事業という以上、公共事業のあり方をゆがめているゼネコン疑惑にこそメスを入れるべきです。 東京湾横断道路トンネル部分の工事入札で、各工区とも落札価格が予定価格の九九・七%で横並び……
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、国民年金法等の一部を改正する法律案を初めとする年金関連五法案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。 政府は、福祉のためと称して消費税の税率を七%から一〇%程度に上げる必要があるとの大蔵省の試算を政府税調に提出しました。 消費税は、現在でも年金生活者を初め庶民にとって重い負担であり、耐えがたい苦痛となっています。消費税をなくしてほしい、それが国民の声です。その消費税の税率を引き上げ、さらに年金制度の改悪、医療の病院給食一日八百円の新たな負担増によって高齢者を苦しめるなど、福祉の充実どころか破壊ではありませんか。お金がない、高齢化社会を迎えて大……
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、臓器移植に関する法律案について、現状では脳死について国民の間にさまざまな意見がある中で性急な立法化はすべきではない、そういう立場から提案者に質問いたします。 その第一は、脳死を人の死とすることについて、国民的な合意が得られていないという問題です。 脳死を人の死とすることについては、厚生省の脳死判定基準であるいわゆる竹内基準も、竹内氏自身が「脳死をもって死とするという新しい死の概念を提唱しているわけではない」と述べているように、脳死を人の死として扱うということを言っているわけではありません。脳死臨調最終答申も、脳死を人の死とする多数意見に対して、これ……
○岩佐委員 きょうは私は水問題に絞りまして質問をいたしたいと思います。 ことしの十月十二日発表の東京都のアンケート調査によりますと、東京の家庭の三割が浄水器を使っています。その理由に、「おいしい水にするため」という方が四五・五%、「臭いが気になった」三四・三%、「水に不安がある」三三・八%、こういう理由を挙げておられます。 水道水の臭い水が問題になっておりますけれども、厚生省の調べでは、約二千万人の方々がカビ臭い、味が変と感じ、その数はこの七、八年で全国レベルでは三倍にふえています。関東地方では、五年前に比べて二・五倍から三倍にふえています。このような中で、安全でおいしい水を、の要望はます……
○岩佐委員 まず提案者にお伺いをさせていただきます。 この法律が本当に被害者の救済、業務認定の促進になっているのかどうかということです。 例えば、臨時措置法施行後から平成四年末までの認定申請者件数は三百十三件、処分件数が百四十件、そのうち認定はたったの三十三件、棄却が百七件、未処分百七十三件というありさまになっています。また、最近の平成二年十月の改正後、去年の末までの状況はどうかといいますと、申請で百三十五件、処分数で十四件、うち認定はゼロとなっています。これでは全く被害者の救済になっていないという現状だと思います。その点、いかがでしょうか。
○岩佐委員 先ほどから議論になっておりますアセスメント法の制定につきましてお伺いをしたいと思います。 総理は既にもう御存じだと思いますけれども、アメリカでは一九六九年に、環境汚染や自然破壊を未然に防ぐためにいわゆるアセスメント法がつくられ、それが世界に広がり、アセスメント法は先進国では今や常識となっています。環境アセスメント法を制定していないのは日本ぐらいなものです。現状の開発に当たっての閣議決定の環境影響評価実施要綱、これでは開発による環境破壊を防ぐことができません。だからこそ環境を守るための基本法制定への国民の期待が強いのだと思います。ところが、肝心の環境アセスメントを置き去りにしたもの……
○岩佐委員 きょうは大臣所信に対する質問でございますけれども、まず医療費の自己負担の問題についてお伺いをしたいと思います。 今、医療保険審議会で病院給食の自己負担が検討されているということですけれども、厚生省としてどのような方向で進めるということなのか、伺いたいと思います。 医療保険審の保険部会長であり、厚生省の事務次官を務められた幸田正孝氏はことし八月のセミナーで、国の財政は差し迫っており当局には金がないと言う、そこで健保法を改正して給食については国民にある程度負担してもらおうという方向で出ている、基準給食は現在千八百九十円で材料費がその三分の一程度なので平均で六百六十九円である、どの部……
○岩佐委員 安全で良質な水道水を供給するためには、中央環境審議会が答申しているように、総合的、計画的に政府が一体となって対策を推進することが必要なはずです。ところが、環境庁、厚生省は法律を一本化できずに、ついに二本立ての法案となってしまいました。新聞報道でも、一本化できなかったことについて、省益優先と縦割り行政の弊害と批判をし、総合行政の実現にはほど遠いと指摘していますが、私もそのとおりだと思います。 昨年十二月の中央環境審議会の答申では、安全で良質な水道水の確保について、浄水場における塩素注入に伴い生成する有害物質の対策、有害物質による水質汚濁の防止、農薬による水質汚濁の防止、地下水汚染の……
○岩佐委員 私は、長官の所信表明の中でも述べられている大気汚染対策について伺いたいと思います。長官も所信表明の中で大気環境の保全の推進を述べておられますので、その点に期待をしてお伺いしたいと思います。 私は多摩の地域に住んでいます。私の住んでいるすぐ近くが交差点です。とても排気ガスがひどいんです。いつもそこを通るときにハンカチを鼻に当てて通るわけですけれども。それから、車で多摩の地域を活動しておりますけれども、今の時期だと窓をあけて風を入れた方がいいのですけれども、物すごい排気ガスを出しているトラックなどがたくさん走っておりますので、どうしても窓を閉めてクーラーをかけなければいけない。これも……
○岩佐委員 種の保存法の一部改正に関する問題で幾つか伺いたいと思います。 先ほど同僚議員の皆さんがいろいろと議論されておられるところですけれども、今度の規制というのは、種を容易に識別することができるもののみが対象となっていて、容易に識別できないものとして内臓、肉、漢方薬など、これらが規制対象から外されています。とりわけ、漢方薬の材料になっているトラやサイなどの生息数は減少して、保護が国際的な関心事項になっている中で、これが規制から外されたということは非常に問題だというふうに思います。 税関では、不十分ながらも識別をして規制をしているわけです。ただ、その規制から漏れたものが国内流通に混入する……
○岩佐委員 昨年二月に出されました水道水源の水質保全に関する有識者懇談会の提言では、「水道事業がその使命を達成していくためには、良質な水源の確保が必須の条件」とし、一方、「近年、水道の原水における各種の化学物質や農薬、肥料による水質汚染、異臭味被害の拡大、上流の水源地における開発に伴う影響等水道水源の水質悪化が顕在化し、水道事業の適正かつ円滑な運営を困難に」していると、水道原水の汚染が水道事業にとって放置できない事態となっていることを指摘をしています。 その上で、良質な水道水源の確保のための水質保全対策の確立のためには規制的措置が必要となっているとし、規制区域の指定、工場、事業場の排水規制、……
○岩佐委員 まず、児童手当法について伺いたいと思います。
児童手当法の目的は、第一条に「児童手当を支給することにより、家庭における生活の安定に寄与」し、このことをもって「児童の健全な育成及び資質の向上に資する」と言っているように、児童手当を支給することが法の趣旨だと理解をしておりますけれども、その点についてまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 九二年に児童手当法が改悪をされました。三歳未満児からと支給年齢が下げられた、この点については改悪をされたというふうに理解をしています。それで、手当の支給額と国庫負担が大幅に減少しました。
改悪初年度の九二年度、これは一人当たりの支給額が、第一子……
○岩佐委員 きょうはまず最初に、製造年月日表示について伺いたいと思います。
去年の秋の本会議でも質問いたしましたけれども、なぜ製造年月日表示をやめて品質保持期限表示にしなければならないのか。アメリカとか加工食品メーカーの強い希望があったからということが言われておりますけれども、この点についてもう一度確認をしておきたいと思います。
【次の発言】 大体、製造年月日表示を消費者が希望するようになったのは、新鮮なものを食べたいという希望がありますし、それから同時に加工食品が食品全体の六割を占める、そういう中で食品添加物が一九六〇年代以降非常にふえてきて、添加物により安全性が脅かされるのではないか。と……
○岩佐委員 病院給食の有料化の問題については、日本医師会や日本病院協会等の病院団体や日本栄養士会等医療関係団体がこぞって反対をしています。また、九百三十四の自治体が反対の意見書を採択をしています。患者の皆さんもこの病院給食の有料化に反対をしておられるのですけれども、こういう夜中、みんなが寝静まっているときに委員会が開かれているということで、傍聴もできないという怒りの声が非常に聞こえています。こういう委員会の運営というのは、私も理事会で申し上げましたけれども、負担をしなければいけない国民が聞けないような、そんな時間にやるというのは本当におかしいというふうに思います。これからは、きちんと国民に開か……
○岩佐委員 きょうはお忙しい中、参考人の皆様、御苦労さまでございました。 まず、付添看護を廃止して患者負担をなくす、この問題ですけれども、基準看護病院においても家族等の付き添いがあるというふうに聞いていますし、結構そういう体験をされた方が多いというふうに思います。本当に患者負担がなくなるんだろうか、そういう問題と、それから病院の方にとってみると、私、ある民間の二百床程度のベッドの病院でしたけれども、そこに伺って実態をお聞きしたんですけれども、付添看護を本当にやめてしまうというふうになると、今まで付添婦に頼っていたので急にもう看護体制を変えなければいけないんで、どうしようかというふうに思ってい……
○岩佐委員 健康保険法の法案についてですけれども、この健保法案が国会に提出される前から、病院給食の有料化を財源にして、十月に診療報酬の改定を行うと決めていて、いろいろ作業が進み、大体環境がもうつくられている、こういうようなことが言われています。 医療法の改定の際には、法案が成立した以降に、それに合わせて診療報酬の改定を行っており、これが従来当たり前のやり方でした。法案が通ることを前提にして改定を予定するなどということは、国会審議を無視したものだと言わざるを得ません。医療関係者の間からは、官僚独走による医療政策の形成の確立てある、こういうふうな指摘があります。私は、これは当然だというふうに思い……
○岩佐委員 今度の法律につきましては、理事会でもたびたび話がありましたけれども、通常であれば二国会にわたる重要な法案であります。例えば過去において、一九八四年の健保本人一割負担、このときの国会の審議は、参考人質疑、公聴会、連合審査、全体で十回五十八時間半でした。八六年の老健法、このときには八回三十一時間でした。九一年の老健法に基づく自己負担の再引き上げ、このときは七回十六時間でありました。今回は全体として七時間二十分しかありません。私は、こういう事態というのは、国会の審議の形骸化、そういう点で非常に重大であるというふうに思っています。 今度の法律について言うと、本来保険で見るべき費用である入……
○岩佐委員 まず最初に、原子爆弾被爆者に対する特別措置法の問題に関連して伺いたいと思います。
今、国際司法裁判所が各国政府に意見を求めています。それは、世界保健機構、WHOが、核兵器の使用は環境や衛生などに否定的結果をもたらし、国際法に違反ではないか検討してほしいという決議がされたので、この核兵器の使用についての見解を求めているわけです。厚生省はWHOに最も関係が深く、しかも唯一被爆国の日本の厚生大臣である大内厚生大臣として、この問題についてどうお考えでしょうか、伺いたいと思います。
【次の発言】 そうすると、火に焼かれた人は白骨に、放射線と熱線を浴びた人は真っ黒になって焼け野原に転がってい……
○岩佐委員 予防接種禍による九二年十二月の東京訴訟でも国側の敗訴を認めていますけれども、国の安全対策が重要であることが改めて示されたと思います。大臣の御所見をまず伺いたいと思います。
【次の発言】 国家的必要によって義務接種、勧奨接種を行っているからこそ特殊性が指摘をされているのだと思います。安全で有効なワクチンを開発する責任が国にあります。安全で有効なワクチン開発がまた一方求められてもいます。
現実にインフルエンザを個人接種に変えている自治体がかなり広がり、しかも接種率が数%台に、落ちています。ワクチンメーカーも市場から撤退し始めていると聞いています。このままでは、インフルエンザワクチンの……
○岩佐委員 地球環境の保全は重要な課題であります。オゾン層保護法の改正案に賛成をする立場であります。 ただ、同時に、法の実施と今後の規制の進め方については考えるべき問題があります。持ち時間が大変短いので、まとめてお伺いをしたいと思います。 まず第一は、大企業の海外進出とフロン規制の問題であります。 近年、自動車、電機等の大企業の海外進出が進み、電気冷蔵庫などの生産も急速に海外に移行しています。日本の家電メーカーは、代替フロンの冷蔵庫の開発、製品化を行い、半導体などの洗浄剤でも代替フロンヘの移行が進んでいます。しかし、発展途上国は特定フロン等の全廃時期が一律十年間猶予されており、これを利用……
○岩佐委員 大臣は所信で国立・国定公園の核心地域における、すぐれた自然の保全、復元をと述べられました。また、生物多様性の保全について、世界遺産地域の保護管理の推進、こういう点も言われました。こうした課題の大もとである今後の自然保護行政の基本的な姿勢についてまず伺いたいと思います。
自然保護行政のあり方というのは、従来のすぐれた景観、風致の保護という枠内にとどまらず、生態系、野生生物、生物多様性を重視したものになっていくべきだというふうに私は思いますけれども、その点も含めてどうお考えでしょうか。
【次の発言】 現在策定が進められている環境基本計画の中間とりまとめでも、生物の多様性の確保及び野生……
○岩佐委員 きょうの午前中の質疑で論議をされましたけれども、人工透析患者の劇症肝炎死亡事件についてまず伺いたいと思います。 ことし四月の診療報酬の改定によって、これまで個別に請求してきた手数料と透析液、血液凝固阻止剤、生理食塩水が包括をされたため、一部の透析施設では、経営上の理由でこれまでの治療内容を変更するということが起きています。このような中で起きた今回の事件だけに、透析患者、十三万人を超えるこういう患者の皆さんに今度の事件は大変大きな衝撃を与えています。 全国腎臓病患者連絡会が、四月の診療報酬の改定後の外来血液透析の変更調査を行っています。 その報告によると、血液凝固阻止剤は、一割……
○岩佐委員 先日の審議でも言いましたけれども、引退と年金支給のリンクは社会保障の原則です。諸外国では、午前中の審議でも出ていましたけれども、六十三歳から六十五歳支給が当たり前、そう言われていますけれども、定年と退職は継続をしています。ヨーロッパでは、年金の繰り上げ受給や失業手当などによって、労働者は実際には六十五歳よりはるか以前に引退生活に入っています。定年制のあるのは日本だけです。六十歳で強制的に退職を迫られるにもかかわらず、年金の完全支給が六十五歳となる、こういうことについて諸外国では、このことが理解できない、そういう発言があると言われています。 現在の不況下の雇用調整では、高齢者がねら……
○岩佐委員 本日は、陳述者の皆様には、大変お忙しい中、ありがとうございます。私、日本共産党の岩佐恵美でございます。 まず、先ほど共通して出された六十歳から六十五歳への受給年齢の引き上げの問題についてお伺いをしたいと思います。 諸外国、特に欧米諸国ではいわゆる定年制がない、アメリカでは年齢による雇用差別が禁止をされている、こういう実態にあると聞いていますけれども、そういう中で、日本は定年制があり、そして今の状況で言うと、女子学生とかあるいは高校卒の皆さんは大変な就職難で悩んでおられるわけで、景気がいいときはいいのですけれども、悪くなれば、雇用確保という面では大変不安があるわけです。 こうい……
○岩佐委員 私はまず、無年金障害者の問題についてお伺いをしたいと思います。
無年金障害者の人数やあるいは実態について把握しておられるかどうか、その点についてまず伺います。
【次の発言】 私の手元に無年金障害者の会が行った実態調査がございます。ここでは、今まで無年金障害者がどういう事情で無年金となったか、無年金は本当に個人責任なのか、国や自治体に責任は全くないと言えるのか、仮に本人に責任があったとしても生涯にわたって無年金のペナルティーを科すのが妥当なのかどうか、こうしたことを明らかにするためにこの調査は行われたということであります。
そしてその中で、なぜ無年金になったのか。本人の意識の問題……
○岩佐委員 まず、原爆被害の特徴について、一九七七年、NGOの被爆問題シンポジウムで、第一に、民衆に逃避の余裕、逃げる余裕を与えない瞬間奇襲性、第二に、一定地域の全住民を殺傷する無差別性、第三に、人間のみならずあらゆる生物及び環境を破壊し尽くす根絶性、第四に、人間生活の今、暮らし、心の全面に被害を与え、人間らしく生きることを奪った全面性、そして第五に、被害の持続的拡大性の五つの特徴があると報告をされています。
原爆被害の特別に悲惨な実態について、改めて大臣のお考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 ここに、通産省に委託をされている財団法人原子力発電技術機構、この広報企画室が出している原子力……
○岩佐委員 日本共産党の岩佐恵美でございます。 きょうは、参考人の皆様には、大変お忙しい中、本当にありがとうございます。 まず、伊東参考人と田川参考人のお二人にお伺いしたいのですけれども、ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、これが世界的に今や本当に共通の思いにまでなってきている、そう私も感じます。日本国内での反核・平和の運動、この広がりも、私もことし長崎の大会に参加をさせていただいて、本当に感じたところでございます。 先ほどから、お二人が被爆者として本当に苦労をされ、そしていろいろと長い間の運動に取り組んでこられた、そのことをお伺いいたしましたけれども、実は私、……
○岩佐委員 先ほど質問の中で出ておりましたけれども、アメリカの郵便公社が来年九月二日の対日戦勝五十周年記念日に合わせて発行する記念切手の図柄の件であります。原爆投下のキノコ雲を使うということが内定したと伝えられています。しかもこの切手の下には、「一九四五年八月、原爆が戦争の終結を早める」、こういう説明がつけられています。まさに原爆投下を正当化する、そういうものになっていると思います。
この点で、被爆国日本としての大臣のお考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 第二次世界大戦中のアメリカの駐ソ大使であったジョージ・F・ケナン氏、この方が、
歴史上ただひとり、おそるべき核攻撃の犠牲となった国……
○岩佐委員 本日は、阪神大震災関連で質問をさせていただきたいと思います。 阪神大震災は、死者五千二百名以上の本当に大惨事となりました。いまだに二十五万人近い皆さんが非常に不便な避難所生活を強いられております。この大惨事は、高速道路の倒壊、新幹線の橋脚落下、あるいは耐震防火水槽や消防力の圧倒的な不足がもたらした大規模火災、海岸埋立地域の液状化現象による崩壊など、まさに天災が引き起こした人災である、あるいは政治災害である、そういうことを指摘しなければならないと思います。 神戸市など被災地では震災復興に急ピッチで取り組んでいますけれども、復興に当たっては何よりも震災による災害の多くは人災であると……
○岩佐委員 私は、法案の個別、具体的な問題について伺ってまいりたいと思います。
まず、遺族補償費の支給について、現在まで確認された人数についてですけれども、いろいろあるようですが、私どもは十六名というふうに伺っておりますが、阪神大震災で亡くなられた認定患者の方々、公健法による遺族補償費及び遺族補償一時金、これが支給されることになるのか、それとも災害救助法による災害弔慰金の対象になるのか、その辺についでまずお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 公害健康被害認定審査会が判断をするわけですけれども、今回の大震災のような特例の場合、地方の審査会だけでは判断が難しいだろうというふうに思います。国が……
○岩佐委員 年々大気汚染の実態が都市部を中心に深刻になっていっていることは周知の事実であります。特に東京などは、移動発生源と固定発生源の割合が、移動発生源が七以上じゃないか、こんなふうに言われているわけです。 そこで、「車種別自動車保有車両数の推移」、調査室が提供した資料ですが、それを見てみますと、一九九二年のディーゼル乗用車の保有車両数は、十年前と比較して三倍近くにふえています。小型ディーゼルトラック、これも二倍近くにふえています。まさに、急増するディーゼル自動車の排出ガスが大都市地域を中心に深刻な健康への影響を加速させている、そういうふうに言えると思います。その結果、東京都内だけでも公害……
○岩佐委員 まず、悪臭についての九三年度の総苦情件数九千九百七十二件のうち、約半数が規制対象とならない発生源からの苦情となっています。九三年度末現在、規制地域がある市区町村の数は千六百四十、全国の五〇・三%であります。苦情件数が比較的多い移動発生源、建設作業現場、下水、用水、ごみ集積場、これらが規制の対象外となっているわけです。 近年、大都市地域での自動車排出ガスによる悪臭苦情件数の割合、これが増加する傾向にあります。九二年八月の環境庁の「臭気に関する意識調査結果について」でも、自動車の排ガスが「非常に気になる」「やや気になる」合わせて五六・八%になっております。これは住宅地域、商業地域、準……
○岩佐委員 私、現地に参りまして、壊れた家が重なり合っている、それから火災でもって焼け野原がずっと続いている、そういう場面に遭遇をいたしまして、本当に消防車が足りなかった。あるいは消防車が来ても耐震の防火水槽が足りなくて水がなくて火事で亡くなられた。そうした多くの、五千二百人を超える死者が出たわけですけれども、多くの方が無念の中で亡くなられたのではないか。本当に言葉もありませんでした。 そして、区役所に行ったのですけれども、自動ドアがあいてすぐのところに、もう被災者の方が一階と二階におられて、そしていろいろな区役所への手続があるわけですけれども、その被災者のおられるそこのところをみんなが通路……
○岩佐委員 昨年、入院時の食事が有料化されるとともに付添看護が来年三月に廃止されることになっています。病院給食の有料化で家計が苦しく、これ以上入院を続けられない、そういう事態も生まれております。同時に、付添看護の廃止に伴う医療現場の荒廃とも言うべき事態が生まれていて、非常に重大だと考えます。この問題に絞ってきょうは質問をしたいと思います。
厚生省は新看護への移行等調査あるいは実態調査を行っている、そういうふうに伺っておりますけれども、付添看護の廃止は順調に進んでいるとお考えかどうか、その点伺いたいと思います。
【次の発言】 この移行等の調査というのは、各自治体や何かを通じてやっておられるとい……
○岩佐委員 戦傷病者や戦没者遺族に支給される障害年金や遺族年金等の額について、これは恩給の改善に準じて一・一%引き上げることになっている。この根拠について先ほどのやりとりで、確たるものがあるわけではない、その都度その都度決定される、そういうものであるという説明がありました。これは、石田先生の言によれば、さじかげん一つで決められるのかというような、そういうものかという話もあったわけですけれども、この一・一%、つまり恩給の改善に準じて決められる援護年金ですが、平成元年の援護年金が平成六年には幾らになり、伸び率でいうと何%になったのか、その点について御説明をいただきたいと思います。
○岩佐委員 日本共産党の岩佐恵美でございます。 本日は、参考人の皆様には、大変お忙しい中当委員会にお越しをいただきまして、ありがとうございました。 先ほどからいろいろ参考人の皆様方の発言を伺わせていただいて、本当に国保の将来というのはなかなか厳しいという実態を改めて痛感をいたしました。とりわけ小山参考人の、払いたくても払えないそういう状況があるという切実な訴え、そしてそういう中で国保の保険料を上げていくというふうになったら一体どうなるのだろうか、そういう心配がまた新しく痛感をされるところです。 この問題については介護保険と一体で考えていく、そういうことが言われているし、またきょう参考人の……
○岩佐委員 生活保護世帯の学資保険の問題について、まず最初にお伺いをしたいと思います。 昨日の福団地裁の判決は、進学のための貯蓄を認めないことは、憲法二十六条にも、生活保護法が定める自立助長の目的にも反すると指摘をしています。厚生省のとった措置は、私はまともな教育を受けていないから、子供たちだけでも出してやりたいと生活を切り詰めて貯蓄をした母親の切なる願いを、無残にも踏みにじるものでした。 厚生大臣は、保護の基準は時代に沿って見直していくべきもので、検討を指示したと先ほど答えられました。再度お伺いしたいのですけれども、秋田地裁の判決でも、保護費を切り詰めて将来に備えて蓄えた預貯金について、……
○岩佐委員 今回の法改正によって、精神保健法では措置入院及び通院医療、結核予防法では命令入所と適正医療費、これが公費優先から保険優先になるわけですけれども、精神及び結核医療に対する国の責任が後退する、そういうことになるのではありませんか。その点について大臣のお考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 確かに、今度の改正では、精神、結核とも医療費の本人負担は削減をされるわけです。しかし、保険優先とすることによって国庫負担が百四十七億円減ります。そのうち、精神保健で社会復帰対策事業費等が十九億円、施設整備事業が二十一億円、計四十億円が増額になっているだけなわけです。国庫負担を削減する、このこと自身……
○岩佐委員 自国の食糧は自国で賄う、これは常識であります。国際的にもそうなっていると理解をします。
農水省に伺いたいんですが、食糧自給率、カロリーベースで、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イギリス、オーストラリア、これらの国々がどうなっているか、お答えをいただきたいと思います。
〔鈴木(俊)委員長代理退席、網岡委員長
代理着席〕
【次の発言】 日本の食糧自給率は、先ほどからも論議がありますが、九四年は米不足で三七%にまで下がっております。その前年も四六%と、先進工業国の中で最低であります。しかも欧米の最低の七三%に比較して格段に低いわけです。WTO協定絡みで日本はお米の自……
○岩佐委員 本日は、参考人の皆様にはお忙しい中、御出席をいただきましてありがとうございました。 まず、この改正に直接かかわることではないのですが、厚生省がこれからやろうとしているそういう基本姿勢にかかわることなのですけれども、今国民の間には食の安全に対する不安が大変強まっている、これはもう先ほどからも各参考人の皆さんからお述べをいただいたところですし、私たちもそう思っています。 この間も申し上げたのですが、厚生省の調査でも、皮膚、呼吸器、目鼻のアレルギー症状のいずれかがあった方は全体の三四・九%に及んでいる。アレルギー疾患の既往症がある三歳児未満の子供が三八・九%、うちアトピー性皮膚炎が三……
○岩佐委員 各病院は従来、準夜勤務を終えた看護婦さんの安全確保の立場から、病院の努力で車送りを行ってきました。厚生省はそれを平成五年の七月から、制度外、予算がないということで、労使協議を拒否をして一方的に廃止をしてしまいました。車送りが廃止をされてしまったため、看護婦さんたちは自腹を切ってタクシーで帰る、仮眠室で眠る、マイカー通勤、夫の迎え、こうした手だてをとらざるを得なくなりました。夜勤で疲れた看護婦さんの大変な負担になっています。 深夜にタクシーで帰る場合、夜間通勤加算手当では全く足りないことは明らかです。多い方では月に二、三万円を自己負担して自宅に帰っています。しかも流しのタクシーの場……
○岩佐委員 阪神大震災の問題についてお伺いをしたいと思います。 まず最初に、五千三百人を超える方々が犠牲になられました。こうした皆様に深く哀悼の意を表すると同時に、私も現地に二回参りましたけれども、被災者の皆さん、本当につらい思いをしておられます。心からお見舞いを申し上げたいと思います。 まず、激甚災害法で国の特別の財政援助の対象となる十四事業の中に、病院だとか上水道あるいは災害廃棄物が入っていません。これらの分野というのは大変市民生活、直接日常生活にかかわる重要な部門でございます。ぜひ対象とすべきだというふうに思いますけれども、小里大臣のお考えを伺いたいと思います。
○岩佐委員 まず、水俣病問題について伺いたいと思います。 先ほどから議論があるわけですけれども、ちょっと重複する部分があると思いますけれども、最終解決案の受諾に当たって、二十九日、全国連の橋口三郎原告団長は、私たちが求めてきた要求からすると決して十分な到達点ではないが、文字どおり命をかけて闘ってきた成果だと確信している、すべての原告の救済を実現するために、今後も原告団の先頭に立っていく、そう話っておられます。未認定患者の皆さん、被害者の皆さんは、長い間、にせ患者の汚名を着せられ、肉体的にも精神的にも言葉に言い尽くせないほどの苦難を強いられてきました。もっと早く政府が対応していればこんなことに……
○岩佐委員 私は、まず最初に、厚生省が今進めている試験研究機関の再編問題について伺いたいと思います。 厚生省は、ことし一月に続いて四月、八月と試験研究機関の具体的な再編計画を明らかにしました。この再編計画案について、厚生省は、事前に試験研究機関で働く職員の意見を聞きませんでした。計画案発表後も、職員が厚生省の考えを初めて知ったのは、厚生科学課長の大阪で開催された厚生科学に関する講演会での講演内容を読んでからでした。民主的な論議のプロセスを経ることなくトップダウンで再編が決められたことで、研究機関で働く研究者の皆さんは非常に大きな不安に包まれています。 井出前厚生大臣は、厚生省の職員組合に対……
○岩佐委員 まず最初に、血友病患者の皆さんが汚染された血液製剤によってエイズウイルスに感染された、このことについて質問をしたいと思います。 「NHKスペシャル 埋もれたエイズ報告」で明らかにしていますけれども、一九八三年夏ごろ、金沢大学医学部の宮脇利男氏が血友病患者の免疫機能の調査をしたところ、米国の国立防疫センター、CDCの基準を当てはめるとエイズの疑いが濃厚である患者が十四人中十一人も存在した、こういう調査結果を厚生省の免疫不全症候群に関する調査研究班において報告をした。ところが、なぜか当時全く問題にされなかったとのことであります。この一九八三年夏というのは、先ほど来問題になっていますけ……
○岩佐委員 私は、昨年の環境委員会で日光連山の立ち枯れ問題について伺いましたけれども、引き続いて、きょうは丹沢大山国定公園内の立ち枯れ問題について伺いたいと思います。 丹沢のブナの現状は、明らかに枯れ死が進行しています。蛭ヶ岳、檜洞丸ではハリモミ、ブナ林が白骨化し、無残に倒れ、被害地の表土が激しぐ流出をしています。表土が流出すると植物の再生の道が閉ざされます。枯れ死は、丹沢の主稜線上、塔ヶ岳から丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸までの千五百メートルから千六百メートルの高所から始まつて、今千二百メートルから千四百メートルの鍋割山の稜線まで被害が広がっています。さらに、大室山、加入道山の山頂部にも立ち枯れが……
○岩佐委員 今回の法改正では、本来なら汚染物質の排出量を大幅にとらえていく、あるいは排出の規制を強化をしていく、そういうことが求められていると思います。 ですけれども、実際、先ほどから伺っておりますと、環境庁が健康被害の可能性があるとして選定した二百八十四物質のうち、基準を定めることになっているのは三物質にしかすぎません。しかも、工場や事業場の境界地でかなり高い濃度で検出されている発がん性物質のアクリロニトリル、塩ビモノマー、ニッケルなど多数の物質が対象外となっています。九三年十二月に改正された水質汚濁防止法で十五物質が追加をされましたけれども、そのうちのジクロロメタンあるいは四塩化炭素など……
○岩佐委員 今回の法改正は、有害物質で汚染された地下水が人の健康を損なうおそれがあるため、汚染された地下水を浄化するためのものですけれども、地下水汚染の広がりというのは非常に深刻であって、今回の措置の決定というのは遅きに失したと言わなければならないというふうに思っています。それだけに、本当に実効性のあるものにしていかなければならないというふうに思っているところです。 環境庁の、九四年十一月に取りまとめた有機塩素系化合物等に係る土壌・地下水汚染調査・対策暫定指針によりますと、調査によって汚染源を特定できるというふうにしています。これまでトリクロロエチレン等の有害物質による地下水汚染が判明してい……
○岩佐委員 私は、まず最初に、薬害エイズに関する資料について伺いたいと思います。
いわゆる郡司ファイルなるものが二月二十日に公表され、当委員会にも提出され、説明がありました。全資料について今月中に公表、公開するということですけれども、当委員会に提出すべきだと思います。大臣のお考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 その点はこの間も、二月二十日の場合、当委員会として、マスコミに発表する前にちゃんと資料を説明してください、公開してくださいということで、公開及び説明がありました。今度の場合も、きちんと当委員会に公開また説明をしていただきたいと思います。委員長にその点は要請をしておきたいと思います……
○岩佐委員 まず、医療体制の問題について伺いたいと思います。 先日、私の部屋に、HIVに感染させられた関東在住の血友病の患者さんから電話がありました。「新しい感染症なので、既存の病気と違って治療の一定水準というものがない。致死症であっても当事者としては投げられない。」これは御本人の言葉です。「治療の進歩に期待して、それぞれの時点で受けられる最善の治療を受けて二年生きる。そしたらまたより進歩した治療を受けてまた二年生きられる。そうした積み上げで命を延ばしていけば、エイズ治療薬ができるのではないか。そういう希望を持って生きたいと願っている。ところが、私の通院している病院では、治験薬は使えないと言……
○岩佐委員 薬害エイズの問題について伺いたいと思います。 予算委員会の場で資料請求をしているのですけれども、エイズ拠点病院の施設ごとの患者受け入れの実績を提出してほしいというふうに求めているわけですが、資料がないということで、いまだに出ておりません。拠点病院百七十七カ所は決まっているのですが、医療水準がまちまち、これはもうさんざん議論をされてきたところです。その地域で一体どのような役割を果たしているかも明らかではありません。 昨日、東京、大阪両原告・弁護団との懇談の場で出されていましたけれども、いまだに地方の国立病院で血友病患者にHIV感染の告知もない、治療もされていない、そういう例がある……
○岩佐委員 まず、人骨問題について伺いたいと思います。 今から七年前の一九八九年七月二十二日、新宿区戸山町の国立予防衛生研究所の現在の所在地である旧陸軍軍医学校跡地から、百体を超える人骨が発見されています。この軍医学校の一画には、細菌兵器の研究開発部隊である七一三部隊の司令部ともいうべき防疫研究室がありました。この七三一部隊が戦時中、中国人や朝鮮人、ロシア人の捕虜をマルタと呼んでチフス菌やペスト菌、炭疽などの細菌を使った生体実験をやったことは、これは明らかになりつつある事実であります。この跡地から百を超える人骨が見つかったことから、この人骨が人体実験された外国人捕虜あるいは民間中国人らの遺骨……
○岩佐委員 まず最初に、私も医療用食品につきまして質問をしたいと思います。
まず公正取引委員会の方から、昨日公表されました、日本医療食協会及び日清医療食品株式会社に対する勧告等について御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 私は、今回の公正取引委員会の排除勧告等によって、公益法人が特定の業者と一緒になって法に違反してまで利益をむさぼるという驚くべき実態が明らかになったと思います。天下りが問題になっていますけれども、厚生省児童家庭局出身の協会理事長の年間の給与が五千万円、やはり厚生省出身の二人の専務理事の給与が合わせて三千万円、三人で八千万円、異常としか言いようがないような実態です。
……
○岩佐委員 きょうは、参考人の皆様には、本当に遠くからあるいは健康が大変な中、御出席をいただきましてありがとうございました。先ほどから大変貴重な御意見をたくさんいただきました。 私どもも、この問題について、まさに製薬企業と行政が癒着をしている、そういうことから起こっている構造的被害だというふうに思っておりますし、また、政治の分野でも企業献金等が随分流れている、そういう疑惑も私は当委員会で指摘をしてきています。こういう問題について本当に徹底解明してこそ、この問題の解決につながっていく、薬害を根絶していくことになるというふうに思っております。皆さんの取り組みに私どもも本当に勇気づけられ、励まされ……
○岩佐委員 厚生省全体の定数状況を見ますと、七五年に七万九百名だった職員ですが、九五年度末には七万五千九百六十三名と実質五千六十三名増員になっております。ところが、七つの試験研究機関の定員を見ますと、七五年に千百六十二名おられた人たちが九五年度末には九百四十二名と二百二十名も削減をされています。しかも、欠員状態、四十二名が放置をされているので、実質は九百名しかいません。 この二十年間に二百六十二名、つまり二三%もの大幅削減になっています。さらに、本省などから事務職を出向させているなどで実態はもっと少ないというふうに言わざるを得ません。結局、定員削減のしわ寄せを研究機関に集中させ、研究体制の衰……
○岩佐委員 エイズ研究班の設置目的につきまして、再度確認をさせていただきたいと思います。 薬務局に設置をしたということは、エイズに関連して血液製剤の取り扱いをどうするか、そういうことを中心に議論するからであって、もしエイズ患者の認定だとかあるいは疾病対策、そういうことを中心に議論するのであれば公衆衛生局に設置をするだろうというふうに思うわけです。先ほどからの回答にもありますように、血液製剤に対して参考人が危機感を持った、だからこそ緊急にエイズ研究班を薬務局に設置をしたということだと理解をしますけれども、改めて、そのとおりでよろしいのかどうか、確認をさせていただきたいと思います。
○岩佐委員 まず、参考人にお伺いしたいのですが、血液製剤によるエイズ伝播の可能性について参考人が知ったのはいりごろだったのでしょうか。
【次の発言】 本の中でこんなふうな紹介があるのですね。研究班の発足する三カ月前の三月下旬、WHOウイルス肝炎センター長の西岡氏から大封筒を受け取った、開封すると「AIDS」とタイトルのついた原稿のコピーが入っていた、そのコピーを読みながら、これはこっちにもいずれ響いてくるなと思ったというようなことが参考人の話として書かれているわけですけれども、こんなようなことがあったのでしょうか。
【次の発言】 血液製剤小委員会の委員になってほしいという話について、どなたから……
○岩佐委員 きょうは、松田参考人にはお忙しいところ御苦労さまでございます。
参考人は、参議院の質疑で、「最終的にエイズ研究班で帝京大症例を認定しなかったということに関しては、私は承服しがたい気持ちであったと思います。」と答えておられますが、第一号症例についてどう感じておられるのか、改めて伺いたいと思います。同時に、第一号症例は血友病からエイズを出したくないという配慮だったのではという問いに対して、同じく参議院の質疑で「おっしゃるとおり」と同意をされておられます。この二点について、あわせて伺いたいと思います。
【次の発言】 一九九二年出版の「NHKスペシャル エイズ危機」という本の中で、塩川氏……
○岩佐委員 本日は、参考人の皆様にはお忙しい中、どうもありがとうございました。御苦労さまでした。この法律の改正案に絞って幾つかお伺いをさせていただきたいと思います。 まず、今回の改正案では、国鉄清算事業団とJR各社の支出額が、現行の制度間調整法に比べても千二百二十億円から八百七十六億円へと大幅に減額をされることになります。一方、各被用者年金からの支出額、これは六百六十億円から千六百億円へと二・五倍となります。つまり、労働者に負担を転嫁するということになるという計算になります。この問題について、国やあるいはJR当局がもっと負担をすべきであるというふうに思いますけれども、その点について各参考人の……
○岩佐委員 総理が運輸大臣のときに国鉄の分一割・民営化を進めました。六十年には三十万人いた職員が、六十二年の民営化直前には十九万九千人に削減をされました。その結果、国鉄で働く労働者が、雇用や労働条件で多くの犠牲を払わされることになりました。何の責任もない労働者が、戦前の満州鉄道の引揚者問題や国鉄の分割・民営化やリストラ、合理化など、産業構造の転換によってまさに国策の犠牲にされた、そういうふうに思います。鉄道共済もその一つだと思います。
総理は、その責任問題についてどう認識をされておられるのか、まず最初に伺いたいと思います。
【次の発言】 国鉄の赤字について労働者の責任を追及されましたけれども……
○岩佐委員 今、血友病のエイズ感染させられた患者の皆さん、五日に一人亡くなる、そういう状況にあります。エイズに感染をしたということは、死を感染させられたということと同じなんです。
参考人が委員長を務めた血液製剤小委員会が、危険な輸入血液製剤の使用をやめる、安全なクリオ等の製剤にかえるという結論を出していたならば、このような大きな被害を出すことはなかったし、血友病患者の皆さんを苦しめる、家族の皆さんを苦しめる、そういうこともなかったのではないかというふうに思います。その点、参考人はどうお考えでしょうか。
【次の発言】 当時は情報が不十分だったということのようですけれども、しかし、エイズに感染す……
○岩佐委員 医薬品副作用被害救済基金は、薬害被害者の運動によって、昭和五十四年に医薬品副作用被害の迅速な救済を目的として設立をされました。その後、昭和六十二年の改正で研究振興業務が加わり、翌年には、HIV感染による健康被害の救済給付業務が加わったわけです。平成五年には、希少疾病用医薬品開発振興業務と調査業務が加わって、名称も基金から機構となりました。 医薬品の副作用による被害者を救済する目的で設立された特殊法人が、その性格を大きく変えて、医薬品の開発を中心とした組織となってきました。設立の原点である薬害被害者の救済業務、つまり、被害者の実態と発生の要因の徹底調査あるいは保健福祉事業の積極的実……
○岩佐委員 参考人は先ほど、アルファ社からのいろいろな情報について厚生省に知らせていたというふうな話がありましたけれども、八三年当時、参考人は、当時薬務局長でありました持永衆議院議員とどのぐらいお会いになったのか、あるいは郡司課長にもそうした情報を持って会いに行かれたのかどうか、その辺についてまず最初に伺いたいと思います。
【次の発言】 先ほどからも出ている文書ですけれども、ミドリ十字の須山、当時は副社長だったと思いますが、社長になられてから、八八年の九月二十七日付「財界」という雑誌で、アメリカで血液製剤によるエイズ感染の危険が報告されていたことについて、
その時は私はまだ研究所におりました……
○岩佐委員 きょうもこの委員会で指摘をされておりますように、きょうから世界禁煙週間が始まります。世界各国の研究者によって、たばこに含まれている成分に発がん性がある、そういうことが指摘をされてきていますし、また、研究データも積み重なってきているわけです。がんや心臓病など、健康に及ぼす影響は疑う余地がないというふうに言われています。たばこについて、吸う人の健康問題がもちろんあるわけですけれども、吸わない人の健康問題、これはもう受動喫煙といって、吸う人から受けるそういう問題というのは人権問題だということで、非常に今大きな問題になっています。 アメリカでは、クリントン大統領の指示で、食品医薬品局がた……
○岩佐委員 アメリカの本社では、八三年の三月に加熱製剤がアメリカで受理をされているわけですけれども、アメリカで、その市場に出荷をされた製品で何かトラブルがあったというようなことはあったのでしょうか。
【次の発言】 私の聞き方がまずかったのでしょう。
アメリカで、日本で言う一変扱いで加熱製剤が承認をされたわけですね。そういう承認のされ方をした加熱製剤が、日本で、その後いろいろ臨床試験までやらなければいけないというところまで議論されるわけですけれども、当時、そういう意味でのトラブルが何かアメリカであったのかどうか、そういう意味で伺ったわけです。当時、恐らくなかったということだと思いますけれども、……
○岩佐委員 本日は、参考人の皆様には、お忙しい中御出席をいただきまして、ありがとうございました。 私、日本共産党の岩佐恵美でございます。 最初に、今、茅ケ崎の市立病院だとか、あるいはセローノ・ジャパンなどの事件で明らかになっておりますように、治験担当医師と製薬企業との不明朗な癒着、これが大きな国民の関心事になっておりますし、こういうところを断っていかないと本当に国民の健康を守れないのではないか、そういう疑問があるわけですけれども、このようなお医者さんと製薬企業との不明朗な関係を断つためにどういうふうにしたらいいのかということについて伺いたいと思います。小林先生と片平先生にお伺いをしたいと思……
○岩佐委員 従来から、企業、行政、そして学者の癒着が大きな問題になっております。この間のエイズ薬害の審議の中でも、例えばストックホルムで開かれました世界血友病連盟の総会に参加をするに当たって医師の旅費等をミドリ十字が全額負担をしていた、あるいは安部氏の財団設立にミドリ十字など製薬五社が多額の寄附を行っていた、また、ミドリ十字がつくった財団の役員に安部氏が名前を連ね、研究功労賞として二百万円をもらっているなどがあります。そして、その安部氏が薬事審議会の委員を務め、総括医師として治験の取りまとめを行っているだけに、ミドリ十字と安部氏に代表される医師と製薬企業の癒着が薬害エイズの被害を拡大した、そう……
○岩佐委員 最初に、規制緩和法の水道法に関してお伺いをしたいと思います。 安全な水を欠かさずに供給するため、町の水道工事業者は、自治体に協力をして、日曜祭日も当番制によって二十四時間保守体制をとって仕事をしています。その仕事は給水装置の設置工事だけではありません。凍結による水道管の破裂あるいは災害による水質の汚濁、補修など日常的管理体制に責任を持つ、工事後のアフターサービスにわたるまで大変たくさんの仕事があるわけです。 今回の規制緩和によって、全国ネットの大手企業が事業所も設置をしないで給水装置工事に参入することになりますと、地元業者は市場を奪われ、採算の合わない大変な仕事のみということに……
○岩佐委員 まず最初に、エイズ治療・研究開発センターについて伺いたいと思います。 エイズの治療、臨床研究、研修、情報発信の機能を持ったセンターを国立国際医療センター内に組織として独立性を保ちながら設置する、そういうことになっていると聞いています。 私、東京医科研や国立国際医療センターを調査してみて、予算や人事の面で、このようなセンターをつくる場合、独立性を保つことが大変大事だというふうに思いました。例えば教授の選挙によって担当医師がかわったり、あるいは病院の責任者が交代をすることによってその体制だとか方針が変わる、こういうことによって患者は大変な迷惑を受けるというか、大変戸惑いを感じたり、……
○岩佐委員 まず、松本参考人にお伺いをしたいと思います。
三月の初めに、私は参考人にお電話をさせていただきました。そのときに、第一号患者の症例について、CD4は三百五十、そしてカンジダについては、あるけれども、ちょっと薬を投与すればすぐに引っ込む、そういう程度のものだということと、それから、今で言えばプレエイズの症状である、昨年末まで生存をされていたというふうに言われましたけれども、この言われたことについて、そのとおりかどうか、もう一度、再確認をさせていただきたいと思います。
【次の発言】 それから、学会誌で参考人はこの症例について発表されていますけれども、塩川氏と連名で発表されておられるわ……
○岩佐委員 八四年四月に、証人が大変信頼すべきと言っていたギャロ博士によってエイズウイルス株が固定されました。そのとき、何をしなければならないと思われたか。証人が一〇〇%エイズを否定したものではないと考えていた、アメリカのCDC代表のスピラ博士がアメリカではエイズ患者と判断すると診断をした帝京大症例について、何らかの対策をとって見直しをすべきだったというふうに思いますけれども、その点どうでしょうか。
【次の発言】 現実的にはできるなと思って、それで見過ごしたのですか。例えば、あなたはその当時課長だったわけですね。課長としてこれはもうあらゆる手を打って、とにかくエイズウイルス株が固定されたのです……
○岩佐委員 まず最初に、O157が原因で亡くなられた皆様に心から哀悼の意を表し、遺族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。また、患者の皆様の一日も早い回復を願って、今後このような食中毒事件を絶対に繰り返してはならない、そういう立場から質問をしたいと思います。 厚生省がまとめられたO157による食中毒事件、この一覧表がございます。 一九九〇年、埼玉県で患者が二百六十八名発生をいたしました。これは幼稚園、井戸水の汚染からです。その後、九二年に佐賀県で十二人の患者が発生をいたしました。これは保育園の事件です。それから九三年には、東京都で学校給食が原因で百四十二人の患者が発生をしています。そして同……
○岩佐委員 私は、きょう、薬害エイズ問題について伺いたいと思います。 昨日の当予算委員会で、梶山官房長官と菅厚生大臣は、国の責任を認め、和解に応じない外資系企業、バイエル、バクスターに対し、和解に応じるよう説得すると答弁されました。この説得が和解成立のかぎを握っていると言えます。国の果たす役割は大変大きいのです。再度、この説得について確認をさせていただきたいと思います。 また、政府全体として、血友病患者にHIV感染させ被害を拡大させた加害責任に基づいて、その償いとしての立場から、恒久対策に取り組むべきです。ここがしつかり据わらないと、今後の対応が本当に被害者の期待するものになり得ないという……
○岩佐委員 本日は、公述人の皆様にお忙しい中当委員会に御出席をいただきまして、ありがとうございました。私は日本共産党の岩佐恵美でございます。何点かダブるところもあるかもしれませんけれども、お伺いをさせていただきたいと思います。 まず、先ほどからずっとお話しになっています、六十歳から六十四歳までの雇用の問題です。昨日の委員会でも私取り上げたのですけれども、日経連の永野会長が八月の経営トップセミナーの講演で、これは個人的な御意見ということになるのでしょうか、日本の製造業は急速に空洞化し、雇用を大幅に削減することになる、日本は大失業の発生という事態に直面しており、雇用の減少は数百万あるいは千数百万……
○岩佐委員 法案審議に先立ちまして私、先日、栃木県内のPETボトルリサイクル工場を見てまいりました。 まず驚いたのは、工場敷地内に未処理のPETボトルが山のように積み上げられていました。この工場は、年間処理能力五千トンから八千トンだそうであります。一昨年の九月から運転を開始したそうでありますけれども、九四年度の回収量は一千三百六十六トン、PETボトル生産量のわずか〇・九%です。このように回収量が少ないのは、PETボトルを分別収集している自治体が九十団体程度、そういうふうに少ないからだということです。 また、未処理のPETボトルが山積みになっているのは、アルミキャップの除去が困難だとか、ある……
○岩佐分科員 きょうはバス労働者の問題についてお伺いをしたいと思います。 バス労働者の労働実態は、長時間ただ働き残業がふえ、事実上休憩なしの連続勤務で、深夜勤務の後死亡者が出たり、乗務中に倒れる人が出るなど、非常に厳しい状態にあります。 そこで、具体的にお伺いしたいのですが、これは京王バスの場合ですけれども、賃金の支払い方法の仕方です。一カ月通算制と称する制度を導入しています。つまり、一カ月の冬日の時間外労働を含む労働時間を積算をします。総労働時間、例えば百七十九時間十分というような枠を設けて、それを超えた場合のみ基準外労働として残業手当を払っているわけです。 八時間以上働いた場合、当然……
○岩佐分科員 私は、首都圏中央連絡道路、圏央道問題、そしてその関連でお伺いしたいと思います。 八王子の都市計画審議会は、今月七日、八王子都市計画道路一三一号首都圏中央連絡道路と、八王子都市計画道路三三二号東京八王子線の都市計画変更を行いました。八王子都市計画道路一三一号圏央道は、神奈川県境から一般国道二十号までの約二・五キロ、八王子南インターチェンジ建設も含みます。また、八王子都市計画道路三三二号東京八王子線は、一般国道十六号バイパスから圏央道の八王子南インターチェンジまでの約九・六キロ、圏央道へのアクセス道路となっております。施行予定者はいずれも建設省関東地方建設局となっています。 そこ……
○岩佐分科員 まず、米軍横田基地による騒音問題について伺いたいと思います。 横田基地は市街化された人口密集地にあります。周辺住民は、昼も夜も航空機騒音に悩まされ、いつ発生するかわからない事故に不安な毎日を送っています。現在、年間の飛行回数は、ベトナム戦争末期に匹敵する一万七千回に達しています。横田基地サイドの公式説明書でも、横田基地は「「太平洋地域への出入口」として戦略及び戦術航空機に対する活動の中心地であり、月間一千二百機の航空機が往来する多忙な場所である」としています。 この騒音被害は、周辺自治体から埼玉県内にまで広がり、被害は三十万人に及んでいます。ことしの正月二が日の米軍機飛行回数……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。