森山真弓 衆議院議員
42期国会発言一覧

森山真弓[衆]在籍期 : 41期-|42期|-43期-44期
森山真弓[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは森山真弓衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院42期)

森山真弓[衆]本会議発言(全期間)
41期-|42期|-43期-44期
第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 衆議院本会議 第28号(2001/05/09、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 結婚届を出すときに、希望する者が、夫婦、法的に別姓を名乗れるという道を開くのが選択的夫婦別姓と承知しております。そのことについてお尋ねがございました。  国民の価値観が多様化いたしまして、男女ともに、さまざまな生き方が求められている時代になっております。特に女性の間で関心の高いテーマでございまして、私も、この問題に重大な関心を持ってやってまいりました。  自民党の男性先輩議員の中でも、応援してくださる方が少なくございません。しかし、国民各層、関係各方面にさまざまな御意見がある、中には反対の方も相当ありまして、意見がなお分かれているということも承知しております。  いず……

第151回国会 衆議院本会議 第35号(2001/06/05、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 民事訴訟法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  この法律案は、民事訴訟における証拠収集手続の一層の充実を図るため、公務員または公務員であった者がその職務に関し保管し、または所持する文書に係る文書提出命令について、文書提出義務を一般義務とするとともに、文書提出義務の存否を判断するための手続を整備する等の措置を講ずるものでありまして、その要点は、次のとおりであります。  第一に、公務員がその職務に関し保管し、または所持する文書についても、私文書の場合に提出義務が除外されている文書のほか、その提出により公共の利益を害し、または公務の遂行に著し……

第151回国会 衆議院本会議 第36号(2001/06/07、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 大谷議員にお答え申し上げます。  行政事件訴訟法の執行不停止の原則等を見直すべきであるとのお尋ねがございました。  行政事件訴訟法は、一つの行政処分がなされた場合、これを前提として新たな行政行為が積み重ねられていくことが少なくないこと等にかんがみ、行政の円滑な運営が阻害されることを防止する等の観点から、行政処分について抗告訴訟が提起されても当然にはその処分の執行等を停止しないものとする、執行不停止の原則を採用しております。  しかしながら、その一方で、行政事件訴訟法は、行政処分の執行等により回復の困難な損害を避けるために緊急の必要があるときには、裁判所は、原告の申し立……

第151回国会 衆議院本会議 第40号(2001/06/15、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 植田議員にお答えいたします。  精神障害者による犯罪に関する小泉総理大臣の御発言についてお尋ねがございました。  大阪教育大学附属池田小学校で起きた殺傷事件につきましては、捜査当局において、事件の全容解明に向け、被疑者の精神の状況をも含め、あらゆる観点から鋭意、捜査を行っているところでございます。  他方で、異常としか思われない事件が相次ぐ情勢にかんがみ、精神障害に起因する犯罪の被害者を可能な限り減らし、また、重大な犯罪を犯した精神障害者が同じようなことを繰り返す不幸な事態が起こらないようにするための対策を検討することは、重要な課題であります。  お尋ねの小泉総理の御……


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第153回国会(2001/09/27〜2001/12/07)

第153回国会 衆議院本会議 第7号(2001/10/18、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 司法制度改革推進法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  新世紀を迎えた我が国においては、社会の複雑・多様化、国際化等に加え、国の規制の撤廃または緩和が一層進展し、社会が事前規制型から事後監視型に移行する等の内外の社会経済情勢の変化に伴って、司法の果たすべき役割は、より一層重要になると考えられます。  この法律案は、このような状況にかんがみ、司法制度の改革と基盤の整備について、その基本的な理念及び方針、国の責務その他の基本となる事項を定めるとともに、司法制度改革推進本部を設置すること等により、これを総合的かつ集中的に推進することを目的とするものであります。  ……


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第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 衆議院本会議 第17号(2002/03/28、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 楢崎議員にお答え申し上げます。  全農チキンフーズの偽装表示の件についてお尋ねがありました。  まず、犯罪の成否につきましては、収集された証拠に基づいて判断されるべき事柄でありますので、法務大臣としてお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。  また、捜査機関が捜査を検討しているかどうかにつきましても、捜査機関の活動内容にかかわる事柄でありますので、法務大臣としてお答えすることは差し控えさせていただきます。  なお、あくまで一般論として申し上げれば、捜査機関におきましては、刑事事件として取り上げるべきものがあれば、法と証拠に基づいて、適正に対処するものと承……

第154回国会 衆議院本会議 第19号(2002/04/02、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 最初に、商法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、最近の社会経済情勢の変化に伴い、株式会社等の経営手段の多様化及び経営の合理化を図るため、会社の機関関係を中心に、会社法制の全般にわたり、商法、有限会社法及び株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律の一部を改正しようとするものでありまして、その要点は、次のとおりであります。  第一に、会社の機関関係では、まず、大規模株式会社につきまして、監督と執行を分離した委員会等設置会社の制度の選択を可能とすることとしております。この制度におきましては、取締役会の中に、メンバーの過半……

第154回国会 衆議院本会議 第34号(2002/05/16、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 西村議員にお答え申し上げます。  北朝鮮に滞在する日本人全員に自由が与えられるまで、在日朝鮮人の再入国を禁止すべきではないかとのお尋ねがございました。  特別永住者である在日朝鮮人に対する再入国許可につきましては、その歴史的経緯及び我が国における定住性等にかんがみ、いわゆる入管特例法により、それらの者の我が国における生活の安定に資するよう配慮した上で行うこととされておりますので、一律に再入国許可を認めないということは困難であると考えます。(拍手)

第154回国会 衆議院本会議 第35号(2002/05/17、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 中津川議員にお答えいたします。  養育費などに関する強制執行制度の見直しについてのお尋ねでございます。  法務省では、現在、権利実現の実効性を高める等の観点からの担保・執行法制の見直し作業を行っており、その一環として、養育費などの履行確保のための強制執行制度の見直しについても検討を行っております。  その具体策といたしましては、支払い日がまだ到来していない将来分の養育費なども含め、一括して、債務者の将来の収入に対して差し押さえをすることができる制度の導入が検討されております。この点につきましては、担保・執行法制の見直し作業の中で、引き続き、鋭意検討を進めてまいりたいと……

第154回国会 衆議院本会議 第37号(2002/05/28、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  心神喪失または心神耗弱の状態で殺人、放火等の重大な他害行為が行われることは、被害者に深刻な被害が生じるだけではなく、精神障害を有する者がその病状のために加害者となる点でも、極めて不幸な事態であります。このような者につきましては、必要な医療を確保し、不幸な事態を繰り返さないようにすることにより、その社会復帰を図ることが肝要であり、近時、そのための法整備を求める声も高まっております。  そこで、本法律案は、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に対し、……


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第155回国会(2002/10/18〜2002/12/13)

第155回国会 衆議院本会議 第4号(2002/10/29、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) まず、法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  我が国においては、国の規制の撤廃または緩和の一層の進展等の内外の社会経済情勢の変化に伴い、法及び司法の果たすべき役割がより重要なものとなり、多様かつ広範な国民の要請にこたえることができる多数のすぐれた法曹が求められております。この法律案は、このような状況にかんがみ、法曹養成の基本理念並びに法曹養成のための中核的な教育機関としての法科大学院における教育の充実、法科大学院における教育と司法試験及び司法修習生の修習との有機的連携の確保に関する事項その他の基本となる事項を……

第155回国会 衆議院本会議 第5号(2002/11/01、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 田中議員から私に対しては、知的財産権の紛争を専門的に取り扱う特許裁判所の設置についてのお尋ねがございました。  特許権、実用新案権等に関する訴訟事件について、東京、大阪両地方裁判所への専属管轄化を図ることにより、東京、大阪両地方裁判所の知的財産権関係訴訟を取り扱う専門部を実質的に特許裁判所として機能させることを検討しておりまして、平成十五年通常国会に所要の法律案を提出するべく作業を進めているところでございます。(拍手)


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 衆議院本会議 第22号(2003/04/15、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) まず、裁判の迅速化に関する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  我が国においては、司法を通じて権利利益が適切に実現されることその他の求められる役割を司法が十全に果たすために公正かつ適正な手続のもとで裁判が迅速に行われることが不可欠であることに加え、内外の社会経済情勢等の変化に伴い、裁判がより迅速に行われることについての国民の要請にこたえることが緊要となっております。この法律案は、このような状況にかんがみ、裁判の迅速化に関し、その趣旨、国の責務その他の基本となる事項を定めることにより、裁判所における手続全体の一層の迅速化を図り、もって国民の期待にこたえる司法制……

第156回国会 衆議院本会議 第26号(2003/05/06、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 城島議員にお答えを申し上げます。  まず、裁判官は立法者意思に拘束されないのではないかというお尋ねがございました。  議員御指摘のとおり、憲法第七十六条第三項によれば、裁判官は憲法及び法律にのみ拘束されるものであるとされておりますが、裁判官が法律の条文を解釈するに当たり、立法者意思はその重要な参考資料になるものとされております。  次に、立法者意思で条文を補充するような前例に関するお尋ねがございました。  一般的に申し上げれば、法律は多かれ少なかれ解釈の余地があるものでございますが、裁判で特定の規定の解釈について争いが生じた場合において、裁判所が法制定時の立法者意思を……

第156回国会 衆議院本会議 第29号(2003/05/13、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) まず、司法制度改革のための裁判所法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  我が国においては、内外の社会経済情勢の変化に伴い、司法を国民に身近なものとし、国民の多様かつ広範な要請にこたえること等を目指した司法制度の改革が求められております。この法律案は、このような状況にかんがみ、司法制度改革の一環として、簡易裁判所の管轄の拡大及び民事訴訟等の費用に関する制度の整備、民事調停官及び家事調停官の制度の創設並びに弁護士及び外国法事務弁護士の制度の整備を行うことを目的とするものであります。  以下、法律案の内容につきまして、概要を御説明申し上げます。 ……

第156回国会 衆議院本会議 第33号(2003/05/22、42期、自由民主党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(森山眞弓君) 出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。  近時における国際情勢の変化等に伴い、我が国の難民認定制度を取り巻く状況が大きく変化したことにかんがみ、難民のより適切な庇護を図ることが求められており、それに対応するために難民認定制度の見直しを行うとともに、近年、我が国に在留している外国人の中には不法就労活動を行ったり、犯罪を犯す等公正な出入国管理を阻害する者も少なくなく、このような者に適正かつ厳格に対処するために在留資格の取り消し制度を設けること及び障害者の社会活動への参加を不当に阻むことのないよう、上陸拒否事由における精神障害……

森山真弓[衆]本会議発言(全期間)
41期-|42期|-43期-44期

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委員会発言一覧(衆議院42期)

森山真弓[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 法務委員会 第9号(2001/05/16、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 このたび法務大臣に就任いたしました森山眞弓でございます。  委員長を初め委員の皆様方には、平素から法務行政の運営について格別の御理解と御支援を賜っており、厚く御礼を申し上げます。  内外に重要な問題が山積しているこの時期に法務行政を担当することになり、その職責の重大さを実感しております。  当面の重要課題につきましては、本年二月に高村前法務大臣から説明があったところでございますが、改めて重点的に私の所信として述べさせていただきます。  二十一世紀という新しい時代を迎え、社会が大きく変化しつつあります。その中で、時代の要請を踏まえつつ、法秩序の維持と国民の権利保全を通して国民生活……

第151回国会 法務委員会 第10号(2001/05/18、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 佐々木先生の、亡夫の森山欽司についても言及いただきまして、大変温かいお言葉をいただき、まことに恐縮に存じます。私は、大変微力ではございますが、一生懸命やりたいと思っております。  そこで、司法制度改革の問題でございますが、今日本はあらゆる面で非常に大きな改革の必要に迫られておりまして、行政改革、財政改革、その他さまざまな改革に取り組むところでございますが、その中核をなすのが実は司法制度改革ではないかというふうに思っております。  ですから、これからの社会が、特に司法の面から申しますと、事後監視・救済型へと転換していく中で、国民の権利、利益の救済を図る司法の役割というのは大変重要……

第151回国会 法務委員会 第11号(2001/05/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 弁護士法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、弁護士を社員とし、弁護士業務を行うことを目的とする法人を設立することを可能にするためのものであり、弁護士業務の基盤を拡大強化することにより、複雑多様化する法律事務に的確に対応し、国民の利便性の一層の向上を図ることを目的とするものであります。  以下、法律案の内容につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず第一に、この法人の社員は弁護士に限るものとし、設立の方式については、準則主義によるものとしております。なお、その名称中には、弁護士法人という文字を使用しなければならないこととしておりま……

第151回国会 法務委員会 第12号(2001/05/25、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先ほどの閣議におきまして、この案件に関する政府声明と、それから内閣総理大臣談話というのを決定いたしまして、発表いたしました。  政府声明は、最初の冒頭のところに、「政府は、平成十三年五月十一日の熊本地方裁判所ハンセン病国家賠償請求訴訟判決に対しては、控訴断念という極めて異例の判断をしましたが、この際、本判決には、次のような国家賠償法、民法の解釈の根幹にかかわる法律上の問題点があることを当事者である政府の立場として明らかにするものです。」というところから始まりまして、二つの問題点を挙げて申しております。  総理の談話の方は、その法律上の問題点というよりは、それも触れてはおりますが……

第151回国会 法務委員会 第13号(2001/05/29、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 このたびの政府声明は、この件について控訴しないという結論を下すに当たっての、訴訟の一方当事者である国の法律上の考え方を明らかにしたものだというふうに考えます。  今回の熊本地裁の判決は、昭和六十年の最高裁判例よりも広く国会議員の法的義務を認めるなどの問題があることから、この点に関する国の考え方を明らかにしたものだというふうに考えております。
【次の発言】 なかなか難しい問題でございまして、今先生がるるおっしゃいましたような幾つかの問題点もたくさんございます。  世の中、本当に思いもかけないようなことが次々起こるものだと思ってびっくりしているわけでございますけれども、おっしゃるよ……

第151回国会 法務委員会 第14号(2001/06/01、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 サービサーの業務の実績について申し上げますと、昨年末に法務省が当時の許可会社四十一社を対象に調査した結果によりますと、取扱債権額は約十九兆円、うち八〇%に当たる約十五兆円が金融機関の貸付債権であります。回収額は約八千百億円に及んでいるとのことでございます。  この数字がサービサー法施行後二年未満のものであることを勘案しますと、サービサーは全体として非常に活発な業務を展開していると言えるのではないかと思われます。  また、現在までのところ、暴力団勢力がサービサー業界に参入するために営業許可を取得しようとした事例はなく、サービサーが許可後に暴力団員を業務に従事させた例も認められませ……

第151回国会 法務委員会 第15号(2001/06/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 金融機能の再生強化のためにサービサーの取扱債権を拡大するということは、ことしの四月に政府・与党で取りまとめました緊急経済対策にも盛り込まれていることでございまして、この改正法案は、その趣旨に沿うものであるというふうに考えます。
【次の発言】 ただいま可決されました附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと思います。

第151回国会 法務委員会 第16号(2001/06/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃいますとおり、企業法制の中核をなす会社法制につきましては、時代の変革の速度におくれることがないように、必要な見直しをしていかなければならないと考えております。  法務省では、このような考え方から、企業間の国際的な競争の激化、情報技術の革新、新規企業の資金調達の需要の増大など、会社を取り巻く社会経済情勢の変化に対応いたしますために、企業統治の実効性の確保、高度情報化社会への対応、企業の資金調達の改善、企業活動の国際化への対応という四つの視点から、法制審議会における検討に基づきまして、会社法制の大幅な見直しについての検討を行いました。そして、ことしの四月十八日に、商法等の一……

第151回国会 法務委員会 第17号(2001/06/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 小泉総理が精神障害者による犯罪に関してテレビ番組などで発言されたというのは私も聞いておりましたし、その後、メモも見せていただきました。  これは、この問題に関して、医療や司法の各分野にわたり、法的な問題点や今後の適切な措置について、専門家の意見を聞きながら早急に検討するという趣旨であろうかと存じます。  この問題に関しましては、精神障害に起因する犯罪の被害者を可能な限り減らして、また、重大な犯罪を犯した精神障害者が精神障害に起因するこのような不幸な事態を繰り返さないようにするために、いろいろな施策を検討することが必要であるというふうに考えられるわけでございまして、現在、厚生労働……

第151回国会 法務委員会 第18号(2001/06/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 公文書を対象とする文書提出命令制度につきましては、平成八年に制定された新民事訴訟法の政府原案におきましては、文書提出義務の対象となる文書の範囲を拡張する反面、公務員の職務上の秘密に関する文書については、監督官庁が承認をしない限り提出義務はないものというのが原案でございました。このような制度の枠組みに対しまして、国会におきまして、行政情報公開の流れに逆行し、行政官庁による提出拒否を正当化することになるのではないかという御指摘がありまして、そのあり方について活発な議論が行われたのでございます。  その結果、公文書の文書提出命令制度につきましては、先生おっしゃいましたとおり、当時検討……

第151回国会 法務委員会 第19号(2001/06/19、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生御指摘のとおり、また私が提案理由の説明で申し上げましたとおり、この法律案は、民事訴訟における証拠収集手続の一層の充実を図るため、公文書に係る文書提出命令について、文書提出義務を一般義務とするとともに、文書提出義務の存否を判断するための手続を整備するなどの措置を講じるものでございます。  具体的には、第一に、公文書についても、私文書の場合に提出義務が除外されている文書のほか、いわゆる公務秘密文書等を除いて文書提出義務があるものとしております。第二に、除外文書に該当するかどうかの判断は裁判所が行うということにしておりますし、第三に、除外文書に該当するかどうかの判断のため、いわゆ……

第151回国会 法務委員会 第20号(2001/06/20、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 さきに閣議で決定されましたように、政府といたしまして、この司法制度改革審議会の意見を最大限に尊重いたしまして、司法制度改革の実現に取り組むということとしております。  内閣の一員として、また司法制度を所管する法務省の責任者といたしまして、この審議会の意見を真剣かつ積極的に受けとめまして、その実現に向け全力で取り組んでまいりたいと考えております。
【次の発言】 裁判員制度の具体的な内容につきましては今後検討していくことになりますが、今おっしゃいましたような選任の方法についてもいろいろな御意見があるということを承知しております。  今後、裁判員制度の具体的な制度設計をする中で、いろ……

第151回国会 法務委員会 第21号(2001/06/22、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 法務省では、インターネット社会における電子的な取引の基盤を整備しまして、その安全を確保するためにさまざまな施策を進めてまいりました。  まず、民事の分野につきましては、電子署名の民事訴訟における取り扱いや民間の電子認証機関のあり方に関して定める電子署名及び認証業務に関する法律がこの四月一日から施行されているところでございます。  また、インターネット技術を利用した電子取引等における契約ルールを整備するために、経済産業省を中心として準備を進め、電子取引における契約の成立の時期などについて定める電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律案を国会に提出し、御審議いた……

第151回国会 予算委員会 第16号(2001/05/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 この件につきましては、私も、事態が発生いたしました直後に報告を受けまして、さらに、内閣官房関係者の会議、情報交換がたびたび行われ、その節々に報告をもらっておりました。金正男ではないかと思われる人がまじっているということも最初から情報提供されておりましたが、最終的にその本人であるという確認をとることはできませんでした。  また、その前にそのパスポートを使いまして三回ほど日本に入国していたという形跡がうかがわれましたが、そのパスポートを使った人が五月一日に日本に入国を試みた人物と同じであるかどうかということは確認できませんでした。

第151回国会 予算委員会 第17号(2001/05/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 私が最初にこの報告を受けましたのは、五月一日の夕方、七時ごろではなかったかと思いますが、その時点で、四人の中の一人が北朝鮮の金正日総書記の長男であるかもしれない、そのような未確認情報もあるがということも加えて報告を受けました。そして、その時点では、今局長から申し上げたような細かいことはほとんどわかっておりませんでしたが、偽造旅券であることは明らかであるということでありましたので、とりあえず偽造旅券ということで、普通に行うべき法的な措置を進めるようにということを申しました。  そして、五月の二日になりましてから、関連の省庁、外務省とか官邸とか、あるいは警察庁も入っておりましたでし……

第151回国会 予算委員会 第18号(2001/05/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 これまで、本件同様に、偽造旅券上の記載から過去に複数回不法入国の疑いがあると思われる者につきましては退去強制手続をとってまいったものでございまして、この件も従来の処理例と同様の処理を行ったのでございます。
【次の発言】 先ほども申し上げましたように、入管局の手続といたしましては、従来のケースとの均衡上適切な処置であったと思いますし、その人物の特定ができておりませんので、ほかに方法はなかったと思います。
【次の発言】 先生がおっしゃいますとおり、どのような立場の人であっても法律を公平に適用するということは大変重要なことであり、そのいきさつをできるだけ御説明申し上げてまいったつもり……


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第153回国会(2001/09/27〜2001/12/07)

第153回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第6号(2001/10/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 船でおいでになる方の場合も、当然入国されるときは入国審査が行われます。この方々がどのようなルートで来られたか、今調査中でございますのでよくわかりませんが、船の場合はいわゆる密航船みたいな可能性もあるわけでございまして、そのようなときは、残念ながら入国審査の場を通らないまま入国してしまわれるという方もございます。
【次の発言】 海上から入ってこられる可能性もおっしゃるようにあるわけでございますので、そのような場合に備えまして、海上保安庁など関係機関と連絡を密にいたしまして、そのような不法入国者の取り締まりの強化を図るべく一生懸命に努力いたしております。

第153回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第7号(2001/10/16、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 組織的犯罪に対処するための法律といたしましては、組織的犯罪処罰法や通信傍受法がございます。  そのうちの組織的犯罪処罰法におきましては、いわゆるマネーロンダリングの処罰規定や疑わしい取引の届け出制度などを規定しておりまして、本来、このマネーロンダリングの規制は、犯罪行為により得られた資金や特定の犯罪行為のために提供された資金、それを仮装、隠匿等の手段によって正当な資金のように装う行為を規制するということを目的としております。犯罪行為のために資金を提供する行為自体を直接規制はいたしておりませんので、おっしゃいますような問題を解決するためには別途考える必要があるというふうに思ってお……

第153回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第8号(2001/10/31、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 テロリストによる爆弾使用の防止に関する国際条約の締結に伴う関係法律の整備に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  テロリストによる爆弾使用の防止に関する国際条約につきましては、今御説明があったとおりであり、この法律案は、本条約を締結するために、爆発物取締罰則など関係する法律を改正し、所要の整備を行おうとするものであります。  この法律案の要点を申し上げます。  第一は、爆発物取締罰則、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律、火炎びんの使用等の処罰に関する法律、細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約の実施に関……

第153回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第9号(2001/11/01、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 法務省といたしましては、九月十一日の事件が発生しました直後に、全国の入国管理局に対しまして、厳格な出入国審査の徹底を指示いたしております。  具体的に要点を申し上げますと、要注意外国人に関するいわゆるブラックリストに基づく確実な出入国審査を実施するとともに、特にテロリスト等は偽変造旅券を行使する可能性が高いと考えられますので、偽変造文書の確実な発見に一層強力に取り組むように指示いたしております。  法務省といたしましては、今後とも、テロリスト等の入国を阻止し、テロ行為の発生を未然に防ぐべく、関係機関との緊密な連携を図りながら出入国管理の強化を推進していく考えでございます。

第153回国会 法務委員会 第2号(2001/10/19、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 左藤委員御指摘のとおり、ことし六月の十五日に、司法制度改革審議会の意見を最大限に尊重いたしまして司法制度改革の実現に取り組むという旨の閣議決定をいたしまして、九月二十八日に、同審議会意見の趣旨にのっとって行われる司法制度改革を総合的かつ集中的に推進するために、司法制度改革推進法案を国会に提出させていただきまして、昨日本会議におきまして趣旨説明を行ったところでございます。  この法案に示されておりますとおり、司法制度改革は、国民がより容易に利用できるとともに、公正かつ適正な手続のもと、より迅速、適切かつ実効的にその使命を果たすことができる司法制度を構築いたしまして、高度の専門的な……

第153回国会 法務委員会 第4号(2001/10/25、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 このたびの司法制度改革は、三権の一翼を担う司法の基本的制度を抜本的に見直すというものでございますが、行政改革を初めとする社会経済の構造改革を進めていく上でぜひとも必要なものであると考えております。国の重要施策の基本にかかわる重要かつ緊急な課題でございまして、ぜひとも実現しなければならないと思っております。  司法制度改革審議会の意見におきましても、内外の社会経済情勢が大きく変わる中で、司法の役割の重要性が増大していることを踏まえまして、司法制度の機能を充実強化し、もって自由かつ公正な社会の形成に資するために、国民の期待にこたえる司法制度、司法制度を支える法曹のあり方、そして国民……

第153回国会 法務委員会 第5号(2001/10/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 この司法制度改革の考え方について大変高い評価をしていただきまして、ありがたく思う次第でございます。  私も、法務大臣という仕事をちょうだいいたしまして、司法関係の責任者という立場で、小泉内閣の一員でございますし、ぜひこの考え方が具体化できるようにその道をつくっていきたい、私も精いっぱい努力したいというふうに考えております。
【次の発言】 弁護士さんが司法制度を支える非常に重要な存在であるということは申すまでもございません。ですから、日弁連が司法制度改革実現のためにみずから積極的に努力をしていただく、役割を果たしていただくということが非常に大切だということは申すまでもないわけでご……

第153回国会 法務委員会 第6号(2001/10/30、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生御指摘のとおり、大変経済社会の変動が目まぐるしく動いておりまして、実は会社法制につきましては、会社分割法制の創設を内容とする平成十二年の商法改正によりまして、昭和五十年ぐらいのころから継続してまいりました全面手直しは一応一段落したというところであったのでございますが、その間にも、なお新たな現象が次から次へと出てまいりましたものですから、経済界を初め関係各界から改正要望が寄せられている状況でございます。  そこで、法制審議会では昨年の九月に、会社法制を新しい世紀に見合ったものとするようにということで改めてまた審議を始めまして、今まだ継続中でございますが、その中で、企業統治の実……

第153回国会 法務委員会 第7号(2001/11/02、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 副大臣それから民事局長が御説明申し上げたとおりだと思います。
【次の発言】 先生の御主張は理解いたしましたが、個別具体的な問題につきましては、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。
【次の発言】 法務省の課長職の任命権というのは法務大臣にございます。
【次の発言】 現実には、その任命につきましては、法務省のことを考えますと約五万人の職員がおりますので、一人一人について大臣が全部精通しているわけではございませんから、事務当局の意見を踏まえまして決定するわけでございます。
【次の発言】 今までのところ、事務当局との間で最終的に意見が一致しなかったということはございませんので……

第153回国会 法務委員会 第8号(2001/11/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 交通事故の抑制のためにはいろいろな方法を総動員してやらなければいけないというふうに思っておりますが、交通に関する行政上の規制、制裁を初め道路及び交通安全施設の整備、交通安全教育、その他各種の行政的施策の充実を図るとともに、刑事的制裁の面におきましても、重大な事案や悪質な事案に対しては厳正に対処することが重要であるというふうに考えます。  このたびの改正によって、危険運転致死傷罪の新設は、近時少なからず発生しております故意の危険な運転行為による死傷事犯に対しまして、それにふさわしい重い処罰を可能とするものでございます。現に被害を受けた方々からの求めも大変強く、多数の方の署名を集め……

第153回国会 法務委員会 第9号(2001/11/07、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生おっしゃいますとおり、交通安全あるいは交通事故の防止ということは、法律をつくったから、あるいは一部改めたからといってすぐに具体的な効果に必ず結びつくというわけではないかもしれません。あらゆる手段を講じて、考えつく限りの方法を総動員して交通安全、事故防止ということには今後も努力をしていかなければいけないと思うわけでございますが、今度の法改正は、悪質かつ危険な運転行為による死傷事案に対しまして、これにふさわしい重い処罰を可能とするための危険運転致死傷罪を新設するということであり、それとともに、自動車運転による業務上過失傷害事犯につき軽傷の場合には情状によって刑を免除できるという……

第153回国会 法務委員会 第10号(2001/11/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生がアメリカやドイツの例も詳しく御紹介いただきまして、大変傾聴すべき点があるというふうに伺っておりました。  日本の場合は、先ほど刑事局長その他の関係者がるる御説明いたしましたようなことがございまして、捜査あるいは裁判の進行のプロセスに応じていろいろなやり方があると思います。非常に流動的であるということや、それからいろいろなことを積み重ねていくということでありますので、それもまたもっともなことでありますので、難しい面もいろいろあるとは思いますが、私が承知しているところでは、最近、特に交通事故の関係につきましては、被害者の方のお立場に十分配慮をして誠意のある対応をするべきである……

第153回国会 法務委員会 第11号(2001/11/16、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生が今おっしゃいましたように、いろいろな動きがその後ございまして、世論調査、さらには、内閣府にあります男女共同参画会議の専門調査会等でのまとめもできまして、それにも、民法の改正についてぜひ取り組むようにということを特に言っていただいております。それを受けて、男女共同参画担当大臣である官房長官のコメントもございまして、次第に多くの方の御意見が収集されつつあるかなというふうに考えているところでございます。  今までいろいろと御説明に努力をしてまいりました成果も次第に上がってまいりまして、疑問を持っておられた方々の御理解も進んできたかなと思いますし、きのう、また先週、ここのところ続……

第153回国会 法務委員会 第12号(2001/11/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 大変いつも激励していただきまして、まことにありがとうございます。  確かに、機器の整備は重要でございますが、それを操作するのは人間でございますので、人的体制もそれとともに拡充していかなければいけないというふうに考えております。特別に、最近御配慮いただきまして、十三年度中に、年度中としては珍しく一部増強していただきましたが、十四年度の増員要求といたしましては、入国審査官八十人、入国警備官八十人、合計百六十人を要求しているところでございます。  かねてから、出入国管理については体制整備を含めて強化に取り組んできたところでございますけれども、今後とも人的体制の強化にさらに努めてまいり……

第153回国会 法務委員会 第13号(2001/11/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 議員提案によりまして今回提出されております改正案につきましては、平成九年ごろから自由民主党を中心にいたしまして継続的に検討がされてまいったものと承知しております。  この間、法制審議会におきましては、企業の組織再編のための商法改正法案要綱の審議を行ってきておりまして、今回の改正法案で取り上げられている項目を審議の直接の対象としたということはございませんでした。また、組織再編法制の整備を終えました昨年の九月以降は、法制審議会におきましては、現下の経済情勢に対応するために、今国会及び次期通常国会への法案提出を目途に会社法制の大幅な見直しを検討してまいりましたが、そこでも、議員立法と……

第153回国会 法務委員会 第14号(2001/11/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃいますとおり、九〇年代に相次ぎましたいわゆる金融不祥事や大手金融機関の経営破綻等に対する反省を踏まえまして、法務省では、会社法制の全面見直しの一環といたしまして、法制審議会において企業統治の実効性の確保を一つの大きな柱とした会社法制の見直しのための審議を行っていただいておりまして、ことしの四月十八日に、商法等の一部を改正する法律案要綱中間試案というのを決定していただきまして、公表し、皆さんから御意見をいただいているところでございます。  この中間試案におきましては、従来の我が国の会社法制のもとにおけるコーポレートガバナンスが必ずしも十分に機能していなかったのではないかと……

第153回国会 法務委員会 第15号(2001/12/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 今先生がるるお話しくださいましたように、この問題は、結婚観とか家族のあり方とかいう問題と非常に深いかかわりがございますので、考えようによっては非常に難しい、あるいは哲学的な、人生観的な問題であろうと思います。ですから、いろいろな御議論があるのは当然でございまして、賛成の方もいらっしゃるし、また反対の方もあるというわけでございますが、平成八年の時点で法制審議会が答申をなさいましたとき以来五年経過いたしまして、その後の世の中の動きということもございますでしょうし、それを踏まえた人々の価値観の変化ということもあると思いますが、御紹介くださいましたような世論調査の数字にもなってあらわれ……

第153回国会 予算委員会 第2号(2001/10/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 アメリカ、フランス、ドイツ、そして日本の過去十年の難民の認定状況について申し上げますと、一九九〇年から九九年までの数字しかございませんので、それによりますと、アメリカは八万二千三百、フランス七万三千百、ドイツ十五万六千七百、日本は四十九でございます。


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第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第5号(2002/05/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 お尋ねのことにつきましては、政治活動のあり方にかかわる問題だと思いますが、御指摘のようなことについて、法務省として……(末松委員「公務員の」と呼ぶ)公務員についてですか。ロビー活動というお話だったものですから政治活動であるかと思いましたのですが、法務省といたしまして、そのようなことを調査したことはございませんので、把握いたしておりません。
【次の発言】 そのような法律は、特に外国のロビー活動とか、ロビー活動というようなものを取り締まるという、それ自体の取り締まりをする法律はございませんが、ただ、国内法に違反をした場合、例えば、刑法の贈収賄罪とかあっせん利得処罰法の違反とか政治資……

第154回国会 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第7号(2002/05/20、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 条約批准の問題は私どもの所管とはちょっと違うと思うのでございますが、御指摘の問題点はあろうかと思いますので、所管の大臣にお聞きいただいたらよろしいのではないでしょうか。

第154回国会 法務委員会 第1号(2002/02/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 委員長を初め委員の皆様方には、平素から法務行政の運営について格別の御尽力を賜っており、厚く御礼を申し上げます。新たに御就任されました園田委員長初め委員の皆様方には、何かとお世話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。  改めて申すまでもなく、法務行政の基本的使命は、法秩序の維持と国民の権利の保全を通して国民生活の安定と向上を図ることでありまして、この使命を果たすことは、国民が安全に安心して暮らせる社会を築くために欠くことができません。  この激動する時代にあって、法務行政が国民のニーズに的確にこたえ、その役割と責任をよりよく果たすためには、改めて国民の視点に立って……

第154回国会 法務委員会 第2号(2002/02/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 御指摘のように、日本は長い間、世界に冠たる治安のよい国ということを誇りにいたしてまいったのでございますが、おっしゃいますような心配が出てきたことは事実でございます。  治安を維持するために最も基本的な施策というのは、犯罪を摘発して、事案の真相を明らかにした上で、刑罰法令を適正かつ迅速に適用して適正な科刑を実現することというふうに思いますが、最近の捜査、公判活動をめぐる状況を見ますと、今まで考えられなかったような態様の凶悪殺傷事犯とか、御指摘のような来日外国人や暴力団による組織的な犯罪、大型の財政経済事案などが多発するなど、検察を初めとする捜査機関が対応を迫られる犯罪が質量ともに……

第154回国会 法務委員会 第3号(2002/03/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。  この法律案は、下級裁判所における事件の適正かつ迅速な処理を図るため、裁判所の職員の員数を増加しようとするものでありまして、以下その要点を申し上げます。  第一点は、裁判官につき、判事の員数を三十人及び判事補の員数を十五人増加しようとするものであります。これは、地方裁判所における民事訴訟事件、倒産事件及び民事執行法に基づく執行事件の適正かつ迅速な処理を図るため、裁判官の員数を増加しようとするものであります。  第二点は、裁判官以外の裁判所の職員の員数を七人増加しようとするものであります。これは、地方裁……

第154回国会 法務委員会 第4号(2002/03/20、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 大変力強い激励をちょうだいいたしまして、ありがとうございます。  司法制度改革というのは、明確なルールと自己責任原則に貫かれました、事後チェック・救済型社会への転換に不可欠な重要かつ緊急の課題でございまして、これを実効性あるものにするには、裁判官、検察官を初めとする司法を支える人材が必要でございます。それはもう先生のおっしゃるとおりでございまして、どんなに立派な制度をつくりましても、それを動かすのは人間でありますので、人材が十分いなければその実を上げることはできません。したがって、そのために必要な財政上の措置などを講ずることにいたしまして、この新しい社会にふさわしい、国民にとっ……

第154回国会 法務委員会 第5号(2002/04/03、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 委員が御指摘のような状態がところどころで散見されるということは私も承知しておりますし、東京でも、また私の地元の方でもないことはありませんので、大変深刻な問題だと思っています。  ピンクチラシというのが、私もしげしげと見たことがないのでよく詳しいことはわからないんですけれども、非常に子供にとってよくない、子供の教育上よくないばかりではなくて、子供自身の人権の問題でもあるということを私は強く感じております。  そういうことも一つの動機になりまして、二年半前に提案させていただいてつくることができました児童買春・ポルノ禁止法の動機の一つにもなったわけでございまして、あれは、こういう問題……

第154回国会 法務委員会 第6号(2002/04/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 昨年の六月十二日に司法制度改革審議会の意見書が出されまして、その提言に従いまして、国民の権利擁護を拡充しよう、司法書士の有する専門性を活用しようという観点から、司法書士に簡易裁判所における訴訟代理権等を付与することとなったのはお話しのとおりでございます。  司法制度の利用者である国民の側からいたしますと、今までは、簡易裁判所の訴訟代理を依頼することができる法律専門家は弁護士に限られていたわけでございますが、新たに司法書士に付与される権限の範囲内では司法書士も弁護士と同様の権限を有するということになるわけでございまして、これからは司法書士にも依頼することが可能になるというわけでご……

第154回国会 法務委員会 第7号(2002/04/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 弁護士法によって認められている照会制度は、照会を受けた者に一定の回答義務を負わせるものでございますので、必要な場合に限って認めるべきものであり、そのため、弁護士法は、個々の弁護士の申し出について、弁護士会が照会の必要性等を判断して適当でないと認めるときは、これを拒絶することができるものとしております。  このような判断を適切に行うためには、訴訟実務について精通していることが必要でございますが、弁護士会と異なりまして、現時点において会員に訴訟代理人としての訴訟実務に精通している者がいない司法書士会において、照会の必要性等を適切に判断し得るかにつきましては、なお検討する必要がござい……

第154回国会 法務委員会 第8号(2002/04/10、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 非常に重要な御指摘をいただきましたと思います。法務省の方でも関係の問題について慎重に検討したいと思います。
【次の発言】 自分の好みに合わない食べ物を食べ続けなければならないというのは大変つらいことだろうと思います。しかし、その国の法律の定めによって拘禁された場合には、自分の置かれた立場上、食習慣の違いというものはやむを得ず受け入れなければならないのではないか、私自身の問題であったとすればそのように思うのではないかと思います。  一方、お話しの東京拘置所というのは、今非常に過剰収容の時代も迎えておりまして、現在、日本人を含めた収容人数は二千二百九十三人、ざっと二千三百人の人が入……

第154回国会 法務委員会 第9号(2002/04/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 企業の国際的な競争というのが非常に激しくなっておりまして、これに伴って各企業が自主的にその競争力を強化していかなければいけないという事態になっているということが一つあると思います。我が国の会社の株式を欧米の株式市場へ上場するとか、あるいは公開による国境を越えた資金調達など、企業活動の国際化というのが急激に進んでいる、非常に速いスピードで急速にそのような状況が見られるということが非常に際立った状況の変化だと思います。
【次の発言】 おっしゃるとおりでございまして、企業の不祥事というのが依然として後を絶たないという状況でございますのは、まことに残念でございますが、現実でございます。……

第154回国会 法務委員会 第10号(2002/04/16、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 現行の商法二百六十条二項におきましては、業務決定の適正を確保するために、重要な業務は必ず取締役会の決議を要し、その決定を代表取締役その他の一部の取締役に委任することを禁止しております。他方、大規模な株式会社の実務におきましては、取締役の人数が多くなりまして、また外国常駐の取締役もおりますし、頻繁に取締役会を開催することが困難であるという実際の実情がございます。そのため、重要な業務の決定について必ず取締役会の決議を必要とするという現行法は、会社の業務の迅速な決定とその実行など機動的な経営の実現を困難にしていると指摘されておりました。  そこで、改正法案におきましては、業務執行者へ……

第154回国会 法務委員会 第11号(2002/04/19、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃるように、日本の会社というのは、今までの仕組み、法律的な枠組みの中で長い間やってまいりまして、その中でまじめに約束を守ってきちんと仕事をするという評価をいただいて、世界的にも信用があったことは確かだと思います。  しかし、最近の国際経済情勢を見ますと、非常にダイナミックに、スピーディーに動いておりまして、そういう中で日本も競争力を持って生き抜いていかなくてはいけないということに伴う、従来の枠組みでは律し切れないといいますか、抗し切れないものが出てきているということも事実なのではないかというふうに思うわけでございまして、そのような事態に対処するべく新しい仕組みを法律的にも……

第154回国会 法務委員会 第12号(2002/04/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 全くおっしゃるとおり言語道断なことでございまして、私といたしましては、驚くというか、あきれるというか、信じがたい思いでございました。  しかし、相当の事実がありましてあのような状況になったわけでございますので、この上は事実をしっかりと把握いたしまして、その上でさらにその後の処置についても考えるべきであるというふうに思っております。
【次の発言】 千数百人もおりまして、全国で毎日非常に苦労しながら、国の安全のため、また国民生活の安心のため、社会正義の実現のために一生懸命苦労しております検察官が、この一人のために大変名誉を傷つけられた、それだけでも重大なことだと私は受けとめておりま……

第154回国会 法務委員会 第13号(2002/04/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生御指摘のとおり、報道されていることが事実とすればとんでもないことでございまして、全くけしからぬと私も怒っているところでございます。  四月二十二日、大阪地検におきまして、大阪高検公安部長でありました三井環検事を、暴力団関係者らとの共謀による電磁的公正証書原本不実記録、同供用及び詐欺並びに公務員職権乱用の被疑事実によりまして、共犯者である暴力団関係者ら三名とともに逮捕したわけでございますが、簡単にその概要を御説明申し上げますと、逮捕事実の概要といたしまして、第一に、三井検事が暴力団関係者と不動産取引を行いまして、その過程で暴力団関係者らと共謀の上、不正な手段により不動産登記の……

第154回国会 法務委員会 第14号(2002/05/17、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生御指摘のとおり、少年の非行あるいは犯罪というようなものは、社会の鏡とでも申しましょうか、社会全体のいろいろな問題を反映したものというふうに私も感じておりまして、法律を改正したからといって片づくというような単純なものではないというふうに思っております。  平成十二年の十一月の少年法改正のときに附帯決議をいただきまして、今先生からおっしゃいましたように、幾つかの項目、五項目のようでございますが、その最後の五番目に、「少年の健全育成及び非行防止のための施策並びに非行少年の更生保護など社会復帰のための施策を充実・強化すること。」ということが特に記されておりまして、これらの問題につい……

第154回国会 法務委員会 第15号(2002/05/31、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 質疑者の御了解を得ておりますが、閣議のために出席がおくれました。  この際、三井環前大阪高等検察庁公安部長による事件について御報告いたします。  三井元検事による事件につきましては、大阪地方検察庁におきまして、昨日、収賄及び公務員職権乱用罪により、大阪地方裁判所に公判請求いたしました。現職幹部検事が、暴力団関係者と私的に交際した上、このような不祥事を起こしたことはまことに遺憾であり、国民の皆様に対し、改めて深くおわび申し上げます。  昨日、私から小泉総理大臣に対しまして、本件事案の概要等について御報告し、法務大臣として責任を痛感していると申し上げました。小泉総理大臣からは、検察……

第154回国会 法務委員会 第16号(2002/06/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 検事総長というのは内閣の任命なものですから、私からこのような措置が必要であろうということを上申いたしまして、最終的には閣議で決定していただいたわけでございますが、おっしゃるように、検事総長に対しては戒告ということでございます。  戒告と申しますのは、国家公務員法第八十二条において定められました懲戒処分の一つでございまして、人事院規則におきまして、「その責任を確認し、及びその将来を戒めるもの」とされております。今回の検事総長に対する戒告も、その責任を確認してその将来を戒めるという趣旨でございまして、これは、先生も御指摘のように、今までなかった、前例のない厳しい措置であるというふう……

第154回国会 法務委員会 第17号(2002/06/07、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 この法律の最大の目的と申しますのは、この法律の第一条にも「目的」としてはっきり書いてございますけれども、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った人について……(塩崎委員「その中のどれかということ」と呼ぶ)最終的には、そういう方々に医療を確保いたしまして、病状を改善して社会復帰を促進するということが目的でございます。
【次の発言】 おっしゃるとおりでございます。
【次の発言】 心神喪失等の状態で重大な他害行為が行われる事案につきましては、被害者に深刻な被害が生ずるばかりではなくて、精神障害を有する人もその病状ゆえに加害者となってしまうという点で極めて不幸な事態であるというふうに思……

第154回国会 法務委員会 第18号(2002/06/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 心神喪失等の状態で重大な他害行為が行われる事案につきましては、被害者に深刻な被害が生ずるだけではなくて、精神障害を有する人がその病状のために加害者となるという点でも極めて不幸なことでございます。  そこで、精神障害に起因する事件の被害者を可能な限り減らして、また、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者が精神障害に起因するこのような不幸な事態を繰り返さないようにするための対策が必要でございまして、御指摘の総理の御発言もそのような趣旨であったものと理解しております。  この法律案は、このような総理の御発言や、いわゆる大阪・池田小学校児童等無差別殺傷事件をきっかけとする国民各層か……

第154回国会 予算委員会 第9号(2002/02/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 今お話しのようなことを、法務省であっせんするとか国税の方にお願いをするとかいうことはいたして……(河村(た)委員「いや、反対、反対、国税が頼む」と呼ぶ)そのようなお話は私は承知しておりません。(河村(た)委員「高額納税者はどうですか」と呼ぶ)  それも、一人一人の税額については、詳しく調べるという手だてもございませんし、把握いたしておりません。
【次の発言】 平成八年から十四年までの間に検事総長、次長検事、検事長の退職者という名簿はここにございまして、二十数人、名前だけはわかっておりますが、先ほど御指摘の収入その他については把握しておりません。

第154回国会 予算委員会 第11号(2002/02/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 今まで各大臣からお答えがございましたように、技能研修生あるいは留学生その他、お互いにそれぞれ大変貢献し合っているというふうに思いますし、途上国の発展のために日本がそういう意味で貢献できるということはプラスだというふうに思っておりますが、今先生御指摘のようなマイナスの面もあるわけでございまして、その点を非常に心配しているということは確かでございます。  しかし、最近、この問題について世間の、社会的な関心も大変高まっておりまして、日本の治安、日本の安全、日本人の生活の安心ということを考えなければいけないということで、御理解をいただきまして入国管理局関係の予算の中で、十四年度の予算案……

第154回国会 予算委員会 第13号(2002/02/19、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生には、いつも御熱心にこの問題についていろいろと御支持、御指摘をいただきまして、まことにありがとうございます。  この問題につきましては、お話しのように、昨年、特に年末ごろから、自民党の担当である法務部会におきまして議論が大分進んでいるようでございます。大変活発な議論が展開されているというふうに聞いております。  その御議論は、いろいろ、私直接拝聴しているわけではございませんが、お話によりますと、大変強く賛成なさる方もたくさんおられますし、また反対の方もいらっしゃるということで、その間をとっていろいろな折衷案も出てきているということでございまして、従来はなかなか話題にすること……

第154回国会 予算委員会 第15号(2002/02/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃいますとおり、司法制度改革というものが具体的にこれから進もうとして、いろいろな内容が既に明らかになって、方針が明らかになっておりますにもかかわらず、一般の国民の方が必ずしもよくそのことを承知していらっしゃらないということは、私も、ほかのメディアの調査等にも出ておりまして、残念に思っております。  しかし、考えてみますと、司法制度というのは、ほかの改革、例えば税制とか政治とか、そういうものの改革に比べますと、残念ながら、どちらかといえば一般国民のふだんの生活に直接かかわるという方はごく一部でございますので、自分に関係がないと思う方が多いのかもしれないというふうにも思うわけ……

第154回国会 予算委員会 第18号(2002/02/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 それぞれお一人お一人の事情でございましょうから、私としてはお答えすることができません。
【次の発言】 今先生がおっしゃったような、非常にすぐれた専門的知識、それから人格、識見を評価されて、それぞれそういう場を与えられていらっしゃるんだろうと思います。私どもとしては存じ上げません。
【次の発言】 御指摘のようなあっせんが行われたということは承知しておりません。
【次の発言】 そのようなあっせんが行われたということもございません。
【次の発言】 先ほど申し上げましたとおり、それぞれの能力、見識を評価されて、そういう場が与えられているんだというふうに思います。

第154回国会 予算委員会 第28号(2002/05/22、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 我が国へ入って難民の申請をするという方がもともと大変少ないものですから、恐らく、そういう難民の出身国と日本が地理的に大変遠く、また言語、文化その他大分違いますので、希望者が少ないというのはよくわかるのでございますが、その申請のあった者を認定する認定率というのは我が国の場合約一四%でございまして、イギリス、ドイツその他ヨーロッパ諸国に比べて決して大きく違いはないというふうに思っております。  しかし、難民問題あるいは入国管理の問題について、大変国際化の著しい今日でございますので、さらに大きな問題としてこれからも注目されると思いますので、法務大臣の先輩として中井先生も御存じだと思い……


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第155回国会(2002/10/18〜2002/12/13)

第155回国会 法務委員会 第1号(2002/10/29、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 ごあいさつに先立ちまして、石井紘基議員が殺害された事件について、一言申し上げます。  まず、同議員の御冥福を心からお祈り申し上げます。  同議員を刺殺した犯人は既に逮捕され、東京地検において現在捜査中でございますが、真に許しがたい犯行であり、同地検において、その動機、背景等を含め、事件の全容を解明し、厳正かつ適切に処理するものと思います。  では、ごあいさつを申し上げます。  委員長を初め委員の皆様方には、平素から法務行政の運営について格別の御尽力を賜っており、厚く御礼を申し上げます。私は、昨年四月の就任以来、司法・法務が抱えている重要な課題に精いっぱい取り組んでまいりましたが……

第155回国会 法務委員会 第2号(2002/10/30、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 伊藤先生からそのようなお話があったことは今思い出しておりますが、昨年末にできました新しい危険運転致死傷罪というものが既に施行されているにもかかわらず、非常に危険な運転と思われるものがそれに該当しない、別の罪名で起訴されているというのはおかしいではないかというようなお話であったと思います。  御遺族の方にもお目にかかりましたが、その実際の状況を承って、大変お気の毒なことだ、何とかならないものかなとは思ったのでございますが、この法律改正をいたしますにつきましても、たくさんの今まで既に被害を受けられた方々がその実情を話しに来られまして、二、三度、私もお目にかかって、その実際を伺ったと……

第155回国会 法務委員会 第3号(2002/11/01、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生の御指摘のとおり、現在の大学の法学部と称するものは、決して法律の専門家を養成するというだけではございませんで、むしろそういう人は数が少なくて、一般の公務員とか会社員とかになるという道を選ぶ人の方が多いのが現状でございます。ですから、法律の専門家を養成するという観点から見ますと、おっしゃいましたようにさまざまな問題点がございまして、これを何とか改革しなければいけないということは、先生もきっと同じお気持ちであろうと思うわけでございます。  予備校が大変はやっているということもよく言われる話でございまして、その結果といいますか、そのようなさまざまなことが重なり合いまして、司法試験……

第155回国会 法務委員会 第4号(2002/11/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 確かに、日本にとっては、裁判員制度あるいは国民の司法参加というのは今までほとんどやったことがない話でありますので、なじみがない、理解ができないという点が現在まだ相当あると思います。私も、ヨーロッパなどへ出張させていただきましたときには、それぞれの国の裁判員制度を、どんなふうにやっていらっしゃるのかという話を聞いたり、現場を見たりして、今勉強している最中というところでございます。  ですから、今本部の方のさまざまな検討も進行中でありまして、ある程度姿が見えてこないとPRもしにくいわけでございますし、皆さんの御意見を承るといっても、こちらに全く何にもない場合は意見も言いにくいでしょ……

第155回国会 法務委員会 第5号(2002/11/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 法科大学院の設置につきましては、これからすることでございますので、確実な校数とか入学者数を今申し上げることは難しいわけでございますけれども、一つの目安を物語るものといたしまして、昨年の十二月に司法制度改革推進本部事務局におきまして調査をしたものがございます。ここに、設置を予定しているという回答があった法科大学院が七十三校でございまして、その学校で受け入れるといっている入学者の総数は約五千人程度でございました。そのすべてが平成十六年の開校を目指しているものでは必ずしもないようでございますけれども、また、その後の状況の変化等によりまして、実際の入学者数はこれをむしろどちらかといえば……

第155回国会 法務委員会 第6号(2002/11/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 給費制のあり方につきましては、今おっしゃいましたとおり、検討が行われているところでございます。大変大事な部分でございますので、皆さんのお知恵を拝借しながら具体的に慎重に検討していきたいと思っております。
【次の発言】 そういう話はたびたび聞いておりますけれども、詳しいデータについては承知しておりません。
【次の発言】 民事法律扶助制度というものが法律によってつくられましたのが、前から実態はいろいろとやっていただいておりましたけれども、法律が制定されたのが平成十二年度でございまして、比較的まだそれほどの年月がたっておりませんので、いろいろと不十分な点があろうかと思います。  しか……

第155回国会 法務委員会 第7号(2002/11/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 憲法第七十九条第六項及び第八十条第二項は、「在任中、これを減額することができない。」と規定しております。確かにおっしゃるとおりでございます。  ただ、法務省は憲法の解釈一般について政府を代表して見解を述べるという立場ではございませんが、当省なりの考え方を申し上げますと、これらの憲法の規定は、裁判官の職権行使の独立性を経済的側面から担保するため、相当額の報酬を保障することによって裁判官が安んじて職務に専念することができるようにするためであるとともに、裁判官の報酬の減額については、個々の裁判官または司法全体に何らかの圧力をかける意図でされるおそれがないとは言えないことから、このよう……

第155回国会 法務委員会 第8号(2002/11/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 最初に、会社更生法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  現行の会社更生法は、昭和二十七年に制定されたものであり、昭和四十二年に手続の乱用防止等の観点から一部改正がなされましたが、その後は、特段の見直しがされることなく現在に至っております。  しかし、この間の社会経済情勢の変化は著しく、とりわけ近年は、会社更生法がその利用対象として想定する大規模な株式会社の倒産事件が激増している状況にあります。  このような状況のもとで、現行法の規律する更生手続に対しては、手続開始の申し立てから手続終結に至る各段階の手続が厳格に過ぎ、更生計画の成立に時間がかかり過ぎるとの批判や、企業再……

第155回国会 法務委員会 第9号(2002/11/19、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 御指摘のとおり、現行の会社更生法の定める会社更生手続に対しましては、手続が厳格過ぎて時間がかかり過ぎるとの御批判や、企業再建のための手法をより一層整備すべきであるとの指摘がされております。  そこで、会社更生法案におきましては、これらの指摘を踏まえまして、手続の迅速性を向上させ、あるいは再建手法を強化するためのさまざまな改正を行おうとしております。  このような改正を行うことによりまして、経済的に苦境にある株式会社について、その事業の維持更生をより一層合理的かつ機能的に図ることができるようになるものと考えております。
【次の発言】 会社更生手続の見直しにつきましては、平成十三年……

第155回国会 法務委員会 第10号(2002/11/20、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 今、検察庁の方で捜査中でございまして、その捜査の妨害にならないようにということを配慮しながら、法務省サイドでも事実を調査しておりますので、もう少しお時間をいただきたいというふうに思います。
【次の発言】 今少年院に収容されている少年の特徴を申し上げますと、近年では、強盗、傷害、暴行、恐喝といった凶悪で粗暴な非行を犯した少年が増加傾向にございます。また、集団で非行を犯した者も増加しております。また、少年とその保護者等の関係を見てみますと、保護者等からの虐待体験を有する者が少年院在院者には少なくないというふうに聞いております。

第155回国会 法務委員会 第11号(2002/11/22、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成十三年における我が国の犯罪動向につきましては、御指摘のように検挙率の低下が続いておりまして、戦後最低を更新したことに加えまして、刑法犯の認知件数が六年連続で戦後最高を記録したこと、また、交通犯罪や窃盗に加えまして強盗や傷害等が増加いたしまして、国民の身近な生活の中で発生する犯罪がふえてきたということもございまして、行刑施設における受刑者の収容率が一〇〇%を超えて、たしか今月の十五日現在では一六%オーバーというような状況になっておりまして、大変な過剰収容となっているということなどの特徴がございます。  犯罪の認知件数が急増する一方で検挙率が著しく低下している。これは実は、警察……

第155回国会 法務委員会 第12号(2002/11/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 民事再生手続につきましては、現在、一カ月平均で百件近くの申し立てがございます。大変活発に利用されていると考えられまして、中小企業等の再建に役に立っていると思われます。  しかしながら、これまでに申し立てがなされた数多くの事件の中には、民事再生手続の制度の趣旨や内容が必ずしも正確に理解されていなくて、債権者や労働者の権利が害されている事案があるという指摘があるということも承知しております。  法務省といたしましては、今後も、民事再生手続の制度、趣旨等の周知徹底に努めますとともに、民事再生手続の運用状況について見守り、見直しの必要性が認められる場合には速やかに対処してまいりたいとい……

第155回国会 法務委員会 第13号(2002/11/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 本年十一月八日、名古屋刑務所看守長渡邉貴志、副看守長前田明彦ら五名が特別公務員暴行陵虐致傷罪により名古屋地方検察庁に逮捕されましたが、矯正行政の意義を揺るがしかねないまことに遺憾な事件であり、関係者及び国民の皆様に重ねて深くおわび申し上げます。  この事件については、名古屋地検において、本日、五名を公判請求することとし、現在、所要の手続を進めていると聞いておりますので、これまでに報告を受けている範囲で事案の概要等について御説明いたします。  まず、事案の概要等について申し上げます。  本件被害者は、本年二月二十一日に名古屋刑務所に入所しましたが、その後、戒護のため、保護房におい……

第155回国会 法務委員会 第15号(2002/12/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 御指摘のような誤解を与えた結果になったとすれば、まことに申しわけなく、遺憾でございます。  しかし、その真意を申し上げますと、法案関係資料としてお示しいたしたかったのは、統計の基準が異なりますので一概には比較はできませんが、心神喪失等の状態で殺人等の重大な他害行為を行った者の前科等の状況と、重大な他害行為を行って起訴、不起訴となったすべての者の前科等の状況との対比でございます。  しかしながら、重大な他害行為に当たる罪で起訴、不起訴となったすべての者については、重大な他害行為に限定した前科の統計資料がございませんことから、心神喪失等の状態で殺人等の重大な他害行為を行った者につき……

第155回国会 予算委員会 第3号(2002/12/02、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 お尋ねの、昨年五月一日、ドミニカ共和国名義の偽変造旅券を使い、成田空港で拘束され、退去強制手続によって中国へ送還された者につきましては、違反調査等において氏名その他の身分事項について聞き取りをいたしましたが、本人が金正男氏なる人物であるかどうかについては確認できませんでした。
【次の発言】 お尋ねの人物につきましては、平成十三年五月四日、成田空港から出国いたしましたが、その際、移送中の混乱を防止し、かつ被退去強制者を送還先に確実に引き渡すために、北京まで同行させました。これは入国警備官を同行させた話でございまして、このように入国警備官を送還先まで同行させるということは、必要があ……


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 決算行政監視委員会 第8号(2003/07/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 ただいま御決議のありました行刑施設における医療の充実につきましては、被収容者が心身ともに健全な状態で社会復帰できますよう、外部の有識者を招いて設けました行刑改革会議での御議論、御提言等を踏まえながら、関係各方面の御理解を得て、医師の確保など一層の医療体制の充実に努めてまいる所存でございます。

第156回国会 法務委員会 第1号(2003/03/18、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 私は、名古屋刑務所におきまして一連の事件が起こりましたことにつきまして、絶対に起こってはならないようなことが次々に起こりまして、本当に残念に思っております。この背景には、矯正の現場職員が施設の中の規律秩序を維持するためには厳しくしなければならないというふうに思ってしまったとか、あるいは相手が犯罪を犯した者だからというような感覚がありまして、自分たちだけの常識をそれなりにつくってきてしまったという側面があるのではないかというふうに感じております。  矯正行政に対する失われた信頼を回復いたしますためには、私自身が改革の先頭に立ちまして、矯正の現場職員が外部の目を意識せざるを得ないよ……

第156回国会 法務委員会 第3号(2003/03/25、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生の御指摘をいただきまして、非常に難しい問題が少年院にもあるんだなということを改めて確認いたしました。例えば、プールその他で障害が起こった、亡くなったというようなことがもしあった場合には、普通の学校の場合はそれをカバーする保険のような制度があると聞いておりますけれども、少年院はそれに入っていないというような話を聞きまして、これはちょっとおかしいのではないかと、私も個人的にはそう思っているわけでございます。  そのほか、今の面会時間その他いろいろな処遇の面につきましても、少年については特に気を使わなければいけないし、十分検討しなきゃいけないものがたくさんあると思います。  行刑……

第156回国会 法務委員会 第5号(2003/04/01、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 新聞で読んだような気がいたします。
【次の発言】 韓国の事情は、小さな囲みの記事であったような気がいたしますので、余り詳しいことは書いていなかったと思いますし、詳しいことはよく私も存じません。  しかし、我が国の名古屋に関連する事件につきましては、先日来申し上げておりますように、関係の皆さん、特に被害に遭われた犠牲者の方々、その遺族の方、また心配していただく国民の皆様、国会の先生方には大変申しわけないと重ねておわび申し上げなければならないと思います。  しかし、私の場合は、おわびを重ねて申し上げるばかりではなくて、このようなことが二度と起こらないようにしなければいけないというこ……

第156回国会 法務委員会 第6号(2003/04/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 一度行きたいと思いまして計画いたしたのでございますが、日程がやりくりがつきませんで、まだ行っておりません。
【次の発言】 処分の対象になった者は、停職その他、給料がないことは承知しております。(河村(た)委員「給料はどうですか」と呼ぶ)ないことは承知しております。
【次の発言】 私の責任でやったことでございます。
【次の発言】 はい。残念ながら、現場に行く時間がございませんでした。
【次の発言】 地方選挙が始まっておりまして、私、栃木県の自民党の県連会長をしたりしておりますものですから、地方選挙の関係で一日じゅう、二日間続けて動いておりました。

第156回国会 法務委員会 第7号(2003/04/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 委員が御指摘のとおり、法科大学院の検察官等の派遣につきましては、安定的、継続的な派遣を確保しなければなりません。それが国の責務でございますので、派遣される者が給与その他の処遇面においてできる限り不利益を受けることがないようにするための措置を講ずる必要がございます。  そこで、派遣される検察官等につきましては、その身分を保有したまま派遣するとともに、法科大学院から相当額の報酬などが支払われることを前提といたしました上で、特に必要があると認められますときは、必要と認められる範囲の中で給与の一部を支給することができるようにしたわけでございます。

第156回国会 法務委員会 第8号(2003/04/18、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 委員おっしゃいますとおり、近年、裁判にかかる期間というのは割合に短くなりつつございまして、おっしゃるような傾向があらわれているわけでございますけれども、しかし、複雑で専門的な、あるいは国民の大勢が注目するような重大な事件等につきましては、依然としてかなりの長期間がかかっているというのが事実でございます。  この法案は、このような事案、事件も含めまして、第一審の訴訟事件の一層の迅速化を図ろうとするものでございまして、そのための基本的な枠組みを規定する点に意義があるというふうに考えます。  このような観点から、本法案では、二年という審理期間の目標を掲げた上で、運用面におきまして、充……

第156回国会 法務委員会 第9号(2003/04/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生御指摘のような二つの大きな柱があるということが一般に言われておりまして、日本の場合は、その二つの柱をバランスをとってやっていくということになっておりますが、そもそも、国際的に見ますと、日本は外国に比べて、一部の外国では今ほとんど見られなくなりました教育、社会復帰を目指すということについて、非常に今もなお大切に考えているというわけでございます。  自由刑を科しているわけですが、自由刑というのは、犯罪を行った者の自由を奪う、社会から隔離するといった応報的なものであるには間違いございませんけれども、しかし、その執行に当たっては、受刑者の改善更生と円滑な社会復帰を図るということを目……

第156回国会 法務委員会 第10号(2003/05/07、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃるとおり、事実の確認ということが重要な要素でございまして、そのためにある程度の時間がかかるということは現実であり、やむを得ないことかと思います。  しかし、それが余りにも長くかかりますと、仮に後で事実が長い間かけてやっとわかりましても、その結果余り実益がないというようなこともあることもあるんじゃないかというようなことがありまして、世の中が大変忙しくなっておりますので、非常に結論を急ぐという人が今はふえてきているのではないかというふうに思います。
【次の発言】 おっしゃるように、事実を解明して確認をするということが何よりも大事であって、そのために、いろいろな方向からいろい……

第156回国会 法務委員会 第11号(2003/05/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 人事訴訟法案の第三十四条におきましては、離婚訴訟等における子の監護、監護者の指定、養育費、財産分与の定めなどの附帯処分や親権者の指定についての裁判をするに当たりまして、家庭裁判所調査官による調査を活用することができるというふうになっております。  これは、これらの裁判に当たりましては、家庭の諸問題について専門的知見を有する家庭裁判所調査官による調査を活用するということが、適切な判断をするためには有益であるという場合も少なくないと考えられますので、家庭裁判所調査官に事実の調査をさせるということを認めるものでございます。
【次の発言】 この法律が制定されますと、家庭裁判所に人事訴訟……

第156回国会 法務委員会 第12号(2003/05/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 この改正の趣旨でございます国民保護という見地から、個人的な法益に対する罪に限るということにした上で、殺人及び傷害の罪を初めといたしまして、人の生命や身体に侵害を生じさせる、あるいは生じさせ得るような犯罪でありまして、保護の必要性が特に強いものを選択したわけでございます。
【次の発言】 確かに、我が国が外国に引き渡しを請求いたしましても、条約がない限り、引き渡すか否かは、相手国が国際令状に基づいて、その引き渡しに係る法制度等に基づいて判断するわけでございます。  したがいまして、我が国といたしましては、相手国を説得することに努めることは当然でございますが、相手国が引き渡しに応じな……

第156回国会 法務委員会 第13号(2003/05/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃるとおり、司法は国民のだれもが手を伸ばせば届くような身近な存在でなければならないと考えておりますし、起訴前、被疑者段階の公的弁護制度の導入を含めまして、刑事の分野でも法的サービスを充実させることは望ましいと考えております。  また、全国どこの町でも、あまねく国民が法律上のトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供が受けられるように、そのようなネットワークの整備を進めるという必要があると考えまして、総理がおっしゃっているのはそのような意味であろうというふうに思っておりますが、具体的な内容につきましては、現在、司法制度改革推進本部において検討を進めているところでございます。

第156回国会 法務委員会 第14号(2003/05/16、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 既に御案内のとおり、法務省におきましては、衆議院法務委員会における行刑問題に関する御審議の参考としていただくため、過去十年間に行刑施設内で被収容者が死亡した案件について死亡帳等の記録を理事の方々に提出申し上げております。  私は、一連の名古屋刑務所事件を契機に生じた矯正行政に対する国民の不信を払拭し、一日も早くその信頼を回復するためには、同事件と同種の事件がほかにはなかったのかを早急に解明する必要があると考えました。そこで、省内に検事、法務事務官から成る死亡帳調査班を設け、刑事局、矯正局においては関係資料を同調査班に提供するなどの全面的な支援を行うという体制を組み、同調査班にお……

第156回国会 法務委員会 第17号(2003/05/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 今回、弁護士資格の特例を拡充するということにいたしましたのは、弁護士の果たすべき役割が増大していきます中で、多様で広範な国民の要請に十分こたえ得るよう、多様なバックグラウンドを有する層の厚い法曹を確保するということが必要だと考えたからでございます。  この中で、国会議員につきましては、国権の最高機関であり国の唯一の立法機関である国会におきまして、法律に国民のニーズを反映させるという大局的な視点から、法律案の立案、審議という高度な識見、能力を要する職務を行っているということから、司法試験合格後に五年以上その職にあった者に対して、弁護士資格を付与するということにいたしたものでござい……

第156回国会 法務委員会 第18号(2003/05/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 司法制度改革審議会の意見におきましては、社会で生じる紛争について、事案の性格や当事者の事情に応じた多様な紛争解決方法を整備するということは、司法を国民に近いものにする、紛争の深刻化を防止する等の上で大きな意味を有するとの認識のもと、司法の中核たる裁判機能の充実に格別の努力を傾注すべきことに加えて、ADRが国民にとって裁判と並ぶ魅力的な選択肢となるよう、その拡充、活性化を図るべきであるとされております。  仲裁は、裁判外の紛争解決手段、ADRの代表的なものでございまして、当事者が裁判所以外の第三者に争いについての判断をゆだねて、その判断に服することを合意して、その合意に基づき紛争……

第156回国会 法務委員会 第19号(2003/05/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先ほど局長からも申し上げましたように、何回か変えたいと考えまして国会に御提案まで、三回ほどしたと聞いておりますが、そのたびにいろいろな問題がございまして、結果として実らなかったということがございます。  ですから、明治四十一年の法律というのは、その後いろいろ実際上の工夫はいたしましても、いかに何でも、余りにも古い、現在の日本人の感覚あるいは人権意識などから見ますと、どうしても変えなければならないという気持ちは変わりなくあるかと思います。  いろいろ状況を見ながら、できればそういう運びにしたいと考えておりますが、それにはどのような中身にするかということが非常に重要でございまして、……

第156回国会 法務委員会 第20号(2003/05/30、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 仲裁の利用促進を図るために、政府といたしましては、仲裁制度の意義や新たな制度の内容を国民に広く理解していただくとともに、仲裁の実務を支える仲裁機関の充実や仲裁人の育成に資するよう、必要な施策に取り組んでいくことが重要と考えております。また、各仲裁機関等においても、新たな制度のもとで活発に取り組みがなされていくものと期待しております。  この点に関連して、司法制度改革の一環といたしまして、ことしの四月に、仲裁を含むADRについて、関係機関等の連携の強化を通じて、その拡充、活性化を図るため、関係省庁等から成る連絡会議におきまして、当面、横断的、重点的に取り組むべきと考えられる施策を……

第156回国会 法務委員会 第21号(2003/06/04、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成十三年の十二月の事案につきましては、冒頭陳述に続きまして、間もなく具体的な証拠調べ手続が始まると聞いておりますので、国会での御議論も踏まえて、公判の推移を見守り、必要な対応を図りたいと考えます。
【次の発言】 五月、九月についても、基本的には同じ考えでございます。
【次の発言】 公判中のものにつきましては、その推移を見守る、慎重に見守るということがまずもって必要だというふうに考えます。
【次の発言】 河村議員の御質問に対する総理の答弁につきましては、河村議員が質問の中で指摘された事項が仮に本当であるならばという前提のもとで所感を述べられたと理解しておりまして、その趣旨を踏ま……

第156回国会 法務委員会 第22号(2003/06/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 株式会社におきます使用人の労働債権の先取特権につきましては、商法第二百九十五条が規定しまして、それ以外の雇い人の労働債権の先取特権につきましては、民法第三百八条が規定しております。  これらの先取特権の対象となる労働債権につきましては、商法では、雇用関係によって生じた一切の債権とされておりますが、民法では、六カ月間の給料とされております。また、先取特権による保護を受ける主体につきましては、商法では、委任、請負等の契約に基づくものも含まれると解されておりますが、民法では、雇用契約に基づくものに限られると解されております。  しかし、債務者が株式会社であるか否かにより、先取特権によ……

第156回国会 法務委員会 第24号(2003/06/11、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生が刑務官に対して大変温かい気持ちを持って接していただいているということはまことにありがたいことだと、私からも感謝申し上げたいと思いますが、私自身も、法務大臣に着任以来、現場こそが一番大事だという考えでまいりまして、そのつもりで取り組んでまいったのでございます。刑務所についてもかなり多くの出先機関を見てまいりまして、たしか十七カ所ぐらい見たわけでございます。  また、先日、釧路の刑務所を視察いたしました折には、現場の第一線で一生懸命やっております刑務官の方々数人の方とひざを交えて、ざっくばらんに生の声を聞いてまいったわけでございまして、私なりに、限られた分野ではございますけれ……

第156回国会 法務委員会 第25号(2003/06/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 この問題の重要性から、おっしゃるようなことも大いに考えられると思います。  閣議といわずいろいろな場合にそのことを主張して努力したいと思います。
【次の発言】 労働債権の支払いが確保されるということが労働者及びその家族の生計維持のために重要な意味を有しているということは、もう十分私も承知しております。  おっしゃるように、若いときには国際労働課長というのもやっておりましたし、そのような問題については日々考えている時代もございました。  法務省におきましても、その所管する民事基本法の分野におきましてこれまでも労働債権の十分な保護が図られるように配慮してきたところでございまして、今……

第156回国会 法務委員会 第26号(2003/06/25、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 そのようなこと、特にビデオに関しては、今おっしゃいますように有力な公判の証拠のようでございますので、これに関して私が何か申し上げることは控えたいというふうに思っています。
【次の発言】 今おっしゃいます渡邉という人が本当にそこに映っているかどうかも私は確認いたしておりませんし、この問題についてこれ以上申し上げるのは差し控えたいというふうに思います。
【次の発言】 大変難しい御質問ですけれども、一般的には避けようとする人も多いだろうと思います。
【次の発言】 今、司法制度改革の一環といたしまして、一般国民の常識が十分勘案されるようにということで、裁判員制度その他のことの御提案があ……

第156回国会 法務委員会 第28号(2003/07/01、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 世の中が非常にコンピューター化しておりまして、すべてのものがコンピューターで処理されるという時代になっておりますので、インターネット、コンピューターを通じていろいろな手続が行えるようにというのは、国民の便利の面からいいますと非常に重要なことでございますので、電子政府というのをつくろうということも非常に重要な課題でございます。  今お話しのこの登記の問題についても、できるだけ便利なやり方でということでこのようなものが考えられているわけでございますけれども、おっしゃるように、犯罪の問題とかあるいはプライバシーとか、いろいろ考えなきゃならない問題がたくさんございますので、十分慎重にい……

第156回国会 法務委員会 第29号(2003/07/02、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 法務省の職員及びその家族に対して先生方が御心配いただいていることはまことにありがたいことだと思いますが、このケースに関しましては、非常に深刻なかつ重大な犯罪の嫌疑がございまして起訴されているという状況でございます。  ですから、その結果、全く仕事は何もしていないわけでありますので、そのような場合に国民の税金を給料としていただくということは筋が通らないのではないか、国民の皆様に御説明ができないのではないかというふうに思いまして、このようなことにいたしたわけでございます。
【次の発言】 調査活動費の一部経費の支出につきましては、その使途の性格にかんがみまして、計算証明規則上、会計検……

第156回国会 法務委員会 第30号(2003/07/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 私は、そういう申し出を受けたことはございませんし、もしあったとしてもお断りすると思います。
【次の発言】 やはり自分の当然するべき務めをするだけなのであって、別にどなたからどのように言われたからということでもなく、しなければならないことをするだけのことだというふうに思うわけです。
【次の発言】 その内容によって、そういう場合もあると思います。
【次の発言】 やはり条件次第だと思います。
【次の発言】 突然のお尋ねでございますので、私、すぐにそのおっしゃった質問に対するお答えがいたしかねるのでございますが、一般的に申せば、私の常識といいますか感覚から申しますと、問題もあり得ると思……

第156回国会 法務委員会 第31号(2003/07/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 委員会の御指示に従います。
【次の発言】 見ました。全部ではないんですけれども、ほとんど全部見ました。

第156回国会 法務委員会 第32号(2003/07/16、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 監視カメラというのが最近特にいろいろなところで話題になっております。通常は警備その他防犯の目的で設置されるものでございまして、最近では、民間も含めて広く利用されているというふうに聞いています。  他方で、それが安易に設置されて、あるいは記録されたデータが目的外に使われるというようなことがあっては、個人の肖像権とかプライバシー権の保護の観点から極めて問題であるということはおっしゃるとおりでございます。  監視カメラの設置の是非につきましては、設置目的が正当であるかどうか、設置の必要が認められるかどうか、設置状況が妥当かそうでないか、使用方法が相当かそうでないかなど、いろいろと判断……

第156回国会 法務委員会 第33号(2003/07/18、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 ただいま可決されました決議につきましては、これを重く受けとめ、適切に対処してまいりたいと存じます。  名古屋刑務所三事案に端を発して、矯正施設内の深刻かつ重大な問題があらわとなり、行刑運営に対する国民の信頼が失われようとしている中、本委員会におかれましては、貴重な時間を割いて、真剣かつ熱心に御議論をいただきました。改めて、山本委員長を初め委員各位に感謝を申し上げます。  長い伝統と歴史を有する我が国の行刑行政を抜本的に改革することは容易なことではないと思いますが、本決議の趣旨を踏まえ、国民に理解され、支えられる行刑施設をつくるべく、民間の有識者から成る行刑改革会議の御協力もいた……

第156回国会 予算委員会 第3号(2003/01/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 今、中小企業の経営者が倒産した等の場合の問題等に関しまして御質問がございました。  現在、法務省におきましては、破産法におけるいわゆる自由財産の範囲の問題も含めまして、破産法の全面的な見直しのための検討を行っております。破産法の全面的な見直しに関しましては、昨年秋、破産法等の見直しに関する中間試案というのが取りまとめられまして、公表され、一般及び関係各界に対する意見照会が実施されたところでございます。この中間試案の中でも、自由財産の範囲につきましては、これを拡大する方向で試案が掲げられていると承知しております。  この自由財産の範囲の問題につきましては、債務者の経済生活の再建を……

第156回国会 予算委員会 第4号(2003/01/24、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃいましたような中小企業の問題については、私も大変よく理解しているつもりでございます。私自身の選挙区にもそういう例がたくさんございまして、何とかしなければいけないということを日々感じているわけでございますが、今おっしゃいましたような自由財産の範囲の問題ということも含めまして、破産法の全面的な見直しというものの検討をいたしているところでございます。  しかし、これは、検討については二つの考え方がはっきり分かれておりまして、自由財産の範囲ということを考えますと、これを広げるべきであるという先生のおっしゃったような御意見もございますが、また、範囲を広げますと、破産の場合、債権者……

第156回国会 予算委員会 第5号(2003/01/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 法務省が監督いたします財団法人矯正協会の刑務作業協力事業部が開催いたしました刑務所作業製品展示即売会に関しまして、先日、本委員会で御質問いただきました。  その際には、事実確認が十分できていなかったことから詳しく答弁できませんで、委員長並びに予算委員会の皆様に対し御迷惑をおかけし、まことに申しわけございませんでした。  委員長の御指示に従いまして、急遽調査をいたしました結果を御報告申し上げます。  御指摘の展示即売会は、平成十二年四月二十一日から同月二十六日までの間、福岡県宗像市において、同事業部の主催で開催されました。この展示即売会に関して、地元の家具店経営者から福岡刑務所及……

第156回国会 予算委員会 第10号(2003/02/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 おっしゃいますとおり、刑務所や拘置所等の行刑施設の収容人員というのが、この数年、急激な増加が続きまして、昨年末現在の収容人数は全国で約六万九千五百人というところでございます。収容率は、既決と未決と両方合わせて申しますと一〇七%に達しておりまして、既決の方が一一七%と、これもおっしゃったとおりでございます。  法務省といたしましては、このような事態を深刻に受けとめまして、これまでも施設の増改築に鋭意努力いたしてまいりましたけれども、さきに成立いたしました平成十四年度の補正予算及び現在御審議いただいております十五年度の予算に関しまして、刑務所の新設や収容棟の増築経費によりまして、平……

第156回国会 予算委員会 第11号(2003/02/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 確かに、香港の黎さんという方が法務省へおいでになりまして香港側の希望をるる御説明くださいました。  査証に関する仕事というのは、実は外務省が仕事としておられることでございまして、法務省が責任持ってお答えする立場ではないのでございますが、あえて申し上げますと、おっしゃるように、国際的な人的交流がさらに盛んになるということは望ましいことでございまして、観光振興にも資するというふうに私も考えております。他方、おっしゃいますように、我が国においては不法入国、不法滞在というものが非常に深刻な問題になっておりまして、仮に査証について外務省から御相談がありましても、そのことをよく頭に置きまし……

第156回国会 予算委員会 第12号(2003/02/17、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 これは、昭和六十年ごろからコンピューター化、登記のコンピューター化ということを考えまして、登記事務の改善を図り、登記所における事務の円滑化ということを考えましたので、受益者負担の考え方に立って、登記関係手数料を登記関係経費に充てることを明確にするために創設されたと聞いております。
【次の発言】 名古屋の刑務所で起きました一連の事件で国民の矯正行政に対する不信が高まっている中で、今回再び被害者死亡という重大な事件で新たな逮捕者を出しましたことは、まことにざんきにたえないところでございます。当初の刑務所からの報告が客観的事実に反するものであったということが明らかになったわけでござい……

第156回国会 予算委員会 第13号(2003/02/18、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 名古屋地方検察庁におきましては、本年二月十二日、名古屋刑務所刑務官乙丸幹夫という者を特別公務員暴行陵虐致死罪によって逮捕いたしたわけでございます。  被疑事実の要旨は、被疑者は、副看守長として名古屋刑務所に勤務し、被収容者の戒護、規律維持及び警備等の職務を担当していたものでございますが、平成十三年十二月十四日午後二時二十分ごろから同三時三十分ごろまでの間、同刑務所保護房におきまして、懲役受刑者に対し、懲らしめの目的で、その必要がないのに消防用ホースを用い、臀部を露出させて、うつ伏せになっている同人の肛門部を目がけて加圧した水を多量に放水する暴行を加えて、直腸裂開、肛門挫裂創の傷……

第156回国会 予算委員会 第15号(2003/02/20、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成八年十一月七日付の文書のことだと思いますが、大分前のことでございますので確認いたしましたところ、法務省が作成したものであるということがわかりました。

第156回国会 予算委員会 第16号(2003/02/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先日の委員会におきまして申し上げましたとおり、昨年名古屋刑務所で起きました一連の事件で国民の矯正行政に対する不信が高まっております中で、再び被害者が死亡するというような重大な事件が明らかになりまして新たな逮捕者を出しましたということは、まことに申しわけなく、ざんきにたえないところでございます。心からおわび申し上げます。  さらに、私がこれまでの答弁の中であるいは記者会見で申しましたことにつきまして、必ずしも、言葉が足りなかった、十分ではなかったということがあり、そのようなことで本委員会が紛糾いたしましたということは、予算審議に支障を生じたという意味で、大変申しわけなく、心からお……

第156回国会 予算委員会 第19号(2003/02/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 できるだけ御協力申し上げるように、地元に確認いたしまして御返事したいと存じます。
【次の発言】 情願という制度があるらしいということを、昨年のいつごろでしたか、秋ごろだったかと思いますが、それを承知するに至りまして、これは一体どういうものかということを聞きましたところ、在監者その他外との連絡が絶たれた人たちが大臣に直接訴えたいことがある場合に直接送る趣旨のものであるということがわかりまして、それならば私が直接見るのが本来ではないかということを申したのでございますが、先ほど局長の説明にもございましたように、明治四十年あたりの監獄法に設けられた制度でありまして、それ以来ずっと続いて……

第156回国会 予算委員会 第20号(2003/03/03、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 名古屋の刑務所でありました一連の事件につきましては、まことに申しわけないと思っております。  私も、もっと早くにいろいろな情報がたくさん入っていれば、このようなことにならないように手が打てたかもしれないと思いまして、まことに申しわけなく、心から反省しているわけでございます。  先ほどおっしゃいました情願のことでございますが、情願につきましても、私は、就任当時は存じませんでしたが、しばらくたって、昨年の夏ごろでしたか、参議院の先生からの御質問にかかわりまして説明を聞いたことがございますが、それ以後、これは、大臣あてという、社会から隔絶されている人たちがぜひとも聞かせたいということ……


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第149回国会(2000/07/28〜2000/08/09)

第149回国会 憲法調査会 第1号(2000/08/03、42期、自由民主党)

○森山委員 既にいろいろお話がございましたのに一言つけ加えたいと思います。  憲法の問題を話し合う場が衆議院と参議院にそれぞれできております。衆議院では、我々が今日までやってまいりましたし、これからの方針も決まったようなことで、ある程度の方向がわかってまいりましたが、参議院でも恐らくその立場でお進めいただいていると思います。  しかし、衆議院と参議院、ともに憲法の中に決められたものでございまして、両者が、違うということはないと思いますが、行く先、やり方が食い違う、あるいは考え方が多少ずれるというようなことがありますと、両方で一生懸命やっても、なかなかそれをまとめるのは難しくなるのではないかとい……


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第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第2号(2002/04/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成十年度法務省所管一般会計及び登記特別会計歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計の決算についてであります。  歳入につきましては、歳入予算額は九百四十億四千五百九十四万円余であります。  これに対しまして、収納済み歳入額は九百三十五億七千二百九十七万円余であり、歳入予算額に比べると四億七千二百九十六万円余の減少となっております。  次に、歳出につきましては、歳出予算現額は六千百三十九億八千三百八十六万円余であります。  これに対しまして、支出済み歳出額は五千八百七十五億四百八十八万円余であり、翌年度へ繰り越した額は二百三十八億六千三百二十五……

第154回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第3号(2002/07/22、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成十二年度法務省所管一般会計及び登記特別会計歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計の決算についてであります。  歳入につきましては、歳入予算額は九百六十一億一千六百七十二万円余であります。  これに対しまして、収納済み歳入額は八百九十一億六千五百三十六万円余であり、歳入予算額に比べると六十九億五千百三十五万円余の減少となっております。  次に、歳出につきましては、歳出予算現額は六千四百四十六億九千五百二十三万円余であります。  これに対しまして、支出済み歳出額は六千二百五十八億五千百九万円余であり、翌年度へ繰り越した額は百五十三億四千百二十……

第154回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第4号(2002/07/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 我が国におきましては、難民の受け入れということは、国際的な取り決めである難民条約、あるいは国内法である出入国管理及び難民認定法にのっとりまして個別に審査をして、難民と認定するべき者は認定し、適正に処遇をしていくという方針でございます。  しかし、今先生が特定されました、北朝鮮を出てきた人、逃げてきた人ということについてどうかというお話でございますと、これは、どこから出てきたということと関係なく、同じように難民認定の場合には個別に審査をいたしまして、先ほど申しましたような、難民に該当する者は難民と認定するということで、それはほかの出身者と少しも変わらないわけでございますが、今おっ……

第154回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第1号(2002/07/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 この法律案の目的は、心神喪失等の状態で殺人、放火等の重大な他害行為を行った者に対し、その適切な処遇を決定するための手続等を定めることによりまして、継続的かつ適切な医療並びにその確保のために必要な観察及び指導を行うことによりまして、その病状の改善及びこれに伴う同様の行為の再発の防止を図り、もってその社会復帰を促進するということでございます。  心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の処遇のあり方につきましては、法務省及び厚生労働省におきまして、昨年一月から合同検討会を開催するなど調査検討を進めていたところでございますが、そのような中で大阪・池田小学校の事件が発生いたしまして、……

第154回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第3号(2002/07/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 心神喪失等の状況で重大な他害行為が行われるという事案は、被害者に深刻な被害が生ずるだけではなくて、精神障害を有する者がその病状のために加害者となるという点でも極めて不幸な事態であるというふうに思います。このような者につきましては、必要な医療を確保いたしまして、不幸な事態が繰り返されないようにすることによりその社会復帰を図るということが肝要であるというふうに考えておりまして、このような者の処遇については、精神医療界を含め国民各層から、適切な施策が必要であるとの意見がございましたところでございます。  そこで、法務省におきましては、厚生労働省と共同で、このような者に対する適切な処遇……

第154回国会 予算委員会第三分科会 第1号(2002/03/01、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成十四年度法務省所管の予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  法務省は、治安、法秩序の維持確保及び国民の権利保全など国の基盤的業務を遂行し、適正・円滑な法務行政を推進するため、現下の厳しい財政事情のもとではありますが、所要の予算の確保に努めております。  法務省所管の一般会計予算額は六千九十九億八千八百万円、登記特別会計予算額は千八百三十六億六千九百万円、うち、一般会計からの繰入額が七百六十四億八千六百万円でありますので、その純計額は七千百七十一億七千百万円となっており、前年度当初予算額と比較いたしますと、四億六千七百万円の増額となっております。  何とぞ、よろし……

第154回国会 予算委員会第三分科会 第2号(2002/03/04、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生御指摘のように、労働債権については、民法及び商法におきまして先取特権が認められております。これらは、労働者の賃金などが労働者自身やその家族の生活に不可欠の基盤であるということから、労働者の保護を図る社会政策的な考慮に基づいた制度であるというふうに考えております。
【次の発言】 御指摘のように、昨今の経済状況などにかんがみますと、労働債権の保護のあり方についての見直しを行う必要があるのではないかと思っております。  私自身も、地元のよく知っている大変まじめな中小企業の経営者、余りにもまじめにこつこつとやり過ぎていたと言うと変ですが、そのような経営手法が今の時代に結局合わなくて……


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第155回国会(2002/10/18〜2002/12/13)

第155回国会 国土交通委員会法務委員会連合審査会 第1号(2002/11/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 先生の御疑問の点につきましては、政府参考人から申し上げたとおりでございまして、そのように確認させていただきたいと思います。
【次の発言】 最近の百年マンションという言葉にあらわれておりますように、できる限り長期間にわたって建物が利用できるよう適切な維持管理に努めるべきであるという考え方も一般的になっております。  改正法案は、区分所有建物の建てかえ決議の要件の見直しを行っておりますが、これは個別の事情を離れて一律に建てかえを推進しようとするものではありませんで、あくまでも各区分所有者、各建物の実情に応じて、建てかえるか計画的に修繕を行い建物を維持するかについて、十分な情報を与え……

第155回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第1号(2002/11/29、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者につきましては、必要な医療を確保し、不幸な事態を繰り返さないようにすることによりまして、その社会復帰を促進することが肝要であるというふうに考えておりまして、さきに提案させていただきました政府案は、このような者に対する適切な処遇を行うための新たな処遇制度を整備するため、さきの通常国会に提出させていただいたものでございます。  政府案につきましては、御審議等を経まして、野党や関係団体の中に反対もございましたことから、今回、与党の方におきまして、これらの御意見等を踏まえた上で修正案を取りまとめられ、提出されたものと承知しております。  今後と……

第155回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第3号(2002/12/04、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 近代刑法は、いかに違法性の強い行為でありましても、行為者を法的に非難するためには、行為者に責任能力、つまり物事の善悪を判断し、かつその判断に従って行動する能力がある場合に限るべきであるという考え方から、責任能力がない場合には処罰し得ないという責任主義を基本原則といたしております。  このようなことから、我が国の刑法では、責任能力がない者を心神喪失者とし、その行為は罰しないこととし、責任能力が著しく減退した者を心神耗弱者とし、その行為はその刑を減軽するということにしているものと承知しております。
【次の発言】 新たな処遇制度におきましては、殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、傷……

第155回国会 法務委員会文部科学委員会連合審査会 第1号(2002/11/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 牧野先生が御担当していただいておりました今から八、九年前のころから、既に司法制度の改革の必要性がみんなの頭の中にあって、どうしたらいいかということをいろいろお考えいただいたというお話を承りまして、当時からの先見の明がある皆さん方、そして、それから引き続きの御苦労をいただきました皆さん方のことに思いをはせますと、今こうして議論していただくところまで参りましたのは、本当に感無量の思いでございます。  国民生活のさまざまな場面におきまして、法曹に対する需要がますます高まってまいりました。そしてさらに、その需要が高度化し多様化しているということから、高度の専門的な能力及びすぐれた資質を……


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第156回国会(2003/01/20〜2003/07/28)

第156回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第2号(2003/05/20、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成十三年度法務省所管一般会計及び登記特別会計歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計の決算についてであります。  歳入につきましては、歳入予算額は九百二十七億三万円余であります。  これに対しまして、収納済み歳入額は九百一億二千四百六十万円余であり、歳入予算額に比べると二十五億七千五百四十二万円余の減少となっております。  次に、歳出につきましては、歳出予算現額は六千五百十六億七千六百八十四万円余であります。  これに対しまして、支出済み歳出額は六千百四十四億七千四百五十四万円余であり、翌年度へ繰り越した額は三百三十二億六千二百九万円余であり……

第156回国会 予算委員会第三分科会 第1号(2003/02/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○森山国務大臣 平成十五年度法務省所管の予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  法務省は、治安、法秩序の維持確保及び国民の権利保全など国の基盤的業務を遂行し、適正、円滑な法務行政を推進するため、現下の厳しい財政事情のもとではありますが、所要の予算の確保に努めております。  法務省所管の一般会計予算額は六千百十一億四千三百万円、登記特別会計予算額は千七百八十五億千五百万円、うち、一般会計からの繰入額が七百四十三億四千六百万円でありますので、その純計額は七千百五十三億千二百万円となっており、前年度当初予算額と比較いたしますと、十八億五千九百万円の減額となります。  何とぞ、よろしく御審……



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