このページでは、油井賢太郎参議院議員が提出した質問主意書に関する情報をまとめています。質問主意書の提出数、質問主意書の件名、質問と政府からの答弁の冒頭部分を一覧にしています。質問と答弁については参議院ウェブサイトの本文に飛ぶことができます。
1期(1947/04/20〜)
経済実相報告中疑義に関する質問主意書
第1回国会 参議院 質問主意書 第9号(1947/07/10提出、1期)
質問内容先ず第一に総説十三の(一)に於て商業にたずさわるものの所得の微増を大きく取り上げて居るが勤労所得の一九、八%から三六、九%に上昇せるのに比べて其の差が甚しく劣る事と物価指数が二十一年第一四半期六三〇%から第四、四半期の一、九三三%に昇騰せる事を基調とすれば敢えて問題にするに足らないではないか。然も其の末尾に「商業にたずさわるものの人口が有業者全体の中で七、一%しかないことと、比べて考えるべきである…
答弁内容一、総説第十三の商業所得については、平常経済の年の実績に比して国民所得中に占むる商業所得の比率が圧倒的に大きいことを問題にしているのであつて、換言すれば乏しい生産に基く物財取引量に比して商業所得が大きいことは、生産や勤労部面に従事する者に比して流通部面にたずさわるものが闇利潤をも含めて不当に大きい利得を得ていることを意味するのである。従つて政府としては流通秩序の確立によつて闇行為を滅し商業所得を勤…
畑作専門農家に対する報償米未渡しに関する質問主意書(共同提出)
第1回国会 参議院 質問主意書 第68号(1947/09/25提出、1期)
質問内容都会近接地、開墾地或は水利不便地等に畑作専門の農家も数多く存在し昨年之等の畑作専門農家に対し政府に於ては蔬菜の供出割当を為し此の報償物資として報償米制度を設け国民の食生活上必要欠く可からざる蔬菜の増産を勧奨したのであつた。然るに今年に入つても政府は此の公約を実行せず極めて真面目な態度で公定価格を以つて蔬菜を供出した数多くの畑作専門農家は怨嗟の声を放つて居るのである。丹精せる蔬菜を(公)で供出し闇で…
答弁内容蔬菜生産農家に対する報償物資としての主食特配に付ては年度当初国内食糧の供出完遂並に輸入食糧総量二〇〇万トンの確保を前提として計画を樹立したのであるが蔬菜生産の最盛期たる四、五月以降の食糧事情は国内食糧の供出不振並に外国食糧の輸入減に依り極めて逼迫を告げ全国各地に遅欠配を生じ憂慮すべき実情に当面したので七月以降各月五日の計画欠配を実施し辛うじてその急場に対処した様な状況であつてその間甚だ遺憾乍ら当初…
外国映画のフイルム輸入に関する質問主意書
第1回国会 参議院 質問主意書 第76号(1947/09/29提出、1期)
質問内容海外貿易は久しく杜絶されていたが戦後幾許も立たない内にアメリカの優秀なる映画は、街に村に華やかに上映され之が為文化の向上高尚なる趣味の涵養、新しいニユース映画に依る世界の動きを目の当りに見る等国民に多大なる貢献を為した事は、洵に欣快に堪えない所である。而し此のフイルムの輸入代金は、どうなつて居るのか。貿易庁に質した処無為替で輸入されて居り、為替の決済は未だ其の儘となつて居るとの事である。
政府は…
答弁内容外国映画のフイルム輸入に関しては、総司令部の特別許可により行われているもののようで、従来より政府は何等関与していないから其の輸入代金、為替決済の問題等についても回答し得ないので諒承願いたい。
公園組織と価格並に国民生活と資本金に関する質問主意書
第1回国会 参議院 質問主意書 第78号(1947/09/30提出、1期)
質問内容酒類配給公団法案の提出に付き政府委員の説明中公団の出資に対しては配当を行う必要がなく中間手数料の減少に依り価格の引下げが出来るとのお話がある(七月十日財政及び金融委員会会議録七頁第一段参照)成程公団に対する政府出費の三千万円に対しては配当の要はないとしても他面現在の都道府県の酒類販売会社及日本麦酒販売株式会社の払込資本金約七千万円に対する最近一ケ年の配当金が僅か百七十二万円に過ぎない事と比較し年間…
答弁内容現在の民間酒類配給統制機関が酒類配給公団になつた場合において、
一、公団は酒類の適正な配給を確保することを目的とするものであつて、必ずしも利潤を追及するものでなく、民間資本の場合のように利益配当を行う必要のないこと。
二、公団は固定資産を所有することができないから原価償却をする必要がないこと。
等の観点から公団による場合、現在の配給統制機関の場合に比し必ずしも経費の増嵩による価格の引上を生ず…
織物価格改訂に依る差益金に関する質問主意書
第1回国会 参議院 質問主意書 第87号(1947/10/09提出、1期)
質問内容織物業者永らく待望の新価格発表に伴い差益金の生ずる事は当然であり又莫大なる額に上るものと思われる。就ては左の条項に付き詳細なる回答方相成り度い。
一、差益金の見込額(名品種別毎に)
二、差益金の処理方針
三、生産者に対し既住に遡り補償金を支払う意図ありや否や、ありとすれば其の補償金の算定方針
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答弁内容一、差益金の追加予算計上金額は各業種の在庫数量、昨年三月の価格改訂による差益徴収金額等の資料より目下算定中である。
二、国家財政の現況に鑑みて、本年七月価格差益処理規則が改正され、生産業者については新旧統制額の差額の三分の二を販売業者についてはその五分の四を価格差益として国庫に徴収することとなつており、一般会計の歳入となるものである。従来差益の二分の一は価格平衡資金として原材料の値上り等原価の昂…
国鉄輸送途中貨物抜取に関する質問主意書
第2回国会 参議院 質問主意書 第41号(1948/03/19提出、1期)
質問内容戦後国民の道義心は極度にたいはいしこれが国民生活安定を阻害すること言語に絶するものがあると憂慮されているが就中繊維品類はその形、容積の小なる割に価格が高価にして直ちに使用出来るためか輸送途上における荷抜は莫大なる量と件数に上つている。然も其の方法は実に巧妙を極め梱包形体に何等の変化を示さずに荷抜をされていることが始んど大部分で余りにも悪埓至極と謂はざるを得ない。この結果
一、取扱業者が其の手数料…
答弁内容国有鉄道における荷物事故の防止については、保管庫及び防護施設の改良等諸種の対策を講じて来たが、特に警備掛の設置、荷物事故防止巡察員制度の新設等を行つて監視の強化を図ると共に、取扱者をして責任ある受授保管に当らせている。又職員の不正に対しては厳罰主義をもつて望むこととしている。
御指摘の繊維製品については、更に特別の輸送取扱方を定め搬入、積込、取卸、貨物の保管、小運送等について格段の措置を講じこれ…
繭増産と地方還元に関する質問主意書
第3回国会 参議院 質問主意書 第2号(1948/10/20提出、1期)
質問内容日本再建の為に輸出振興を図らなければならない事は、官民挙げての声であり、輸出貿易に純国産品としての生糸、絹織物の増産の重要性は益々強調されるのも亦当然である。然るに、此の目的達成の為、繭の増産が必要で有るにも拘らず、政府の企図する程の実を挙げ得ないのは、洵に遺憾に堪えない。此の原因は種々あらうが、増産に対し非常なる熱意を示して居る地方自治体並に製糸業者に報ゆる方策を確立する事が、肝要ではあるまいか…
答弁内容一、現在の繭の配給方法においては、その都府県の産繭は、できるだけその都府県所在の製糸工場へ配給するようにしている。しかしながら、それがために比較的産繭の少い都府県の製糸工場が、一定期間操業ができないため生糸の生産費が不当に高くなることがないようにするために、一定量を限つて他の都府県に廻すような措置をとつているが、その場合でも両者の配給基準量には、二割程度の差をつけている。
二、配給基準量以上に増…
亞炭鉱業に対する政府の処置に関する質問主意書
第3回国会 参議院 質問主意書 第8号(1948/11/11提出、1期)
質問内容亜炭の配給統制については配炭公団法の定むる処により公団において完全買取の制度があるにも拘わらず、買取制限を行つたため業者は十月分の労銀さへ支払う事の出来ない処もあり、資材の購入運転資金の行詰りから休山又は廃鉱の頻発を見ているという事である。業者は関係官庁である石炭庁、大蔵省復興金融金庫配炭公団等に連日の如く交渉を進めているが責任の帰着点が明瞭でなく徒らに堂々巡りを繰返すに過ぎない状態である。左記の…
答弁内容一、坑所貯炭については規格外等のものを除いて全量買い取ることとし目下その数量を調査中である。
二、公団が買い取つた坑所貯炭の処理については原則としてこれを直ちに生産業者に売戻し生産業者をして販売せしめるのが適当であると考えるが、売戻後に生産業者が事業を休止したような場合には売戻代金の回収が不能となる恐れがある。従つて復金が公団に対し坑所買取資金を融通することは一部赤字融資となる懸念があり、最近の…
設置法に依らざる審議会並びに協議会等に関する質問主意書
第6回国会 参議院 質問主意書 第11号(1949/10/31提出、1期)
質問内容現政府は本年二月成立以来設置法に依る各審議会の他、設置法に依らざる審議会或は協議会を多数設置されたのであるが、単なる政党の諮問機関に過ぎないのではないかとのそしりも相当強くなつている。この際設置法に依らざる凡ゆる審議会と協議会の名称及びその構成、人名(簡単なる略歴と現職名)、審議会の回数、費用並びに今日迄の各会毎に提出された案件の名称とその結論に付き、至急御報告相成りたい。
尚政府がかかる措置を…
答弁内容一 設置法によらない審議会、協議会等の名称、構成、人名、会開催の回数、費用並びに今日までに各会に提出された案件の名称とその結論は、別紙のとおりである。
二 これら審議会等より提出された報告、勧告等も、国政のうちに反映させることにより、民間各界における意見ことに技術的問題等については各専門家の深い学識経験を十分に行政にとりいれることになり、さらに、官治行政の欠陥を民間の立場から批判する等行政におけ…
度量衡器の検査に関する質問主意書
第7回国会 参議院 質問主意書 第45号(1950/03/06提出、1期)
質問内容最近度量衡器就中秤類が不正確の為、商取引上或は一般消費者の購入上迷惑を及ぼして居る事例が可なり多いとの事である。戦後既に五年を経過している今日かかる事例が末だに存在して居る事は文化国家建設途上にある我国としては洵に遺憾に堪えないが、政府は現在使用されている度量衡の検査について如何なる方策をもつて臨んで居るのか、又度量衡の検査所は中央地方を通じて極めて低廉なる予算をもつて賄われており、而も検査手数料…
答弁内容終戦直後においては、急激に需要の増加した度量衡器を製作するための良質の資材が得られず、且つ、全国の検定設備の大半が戦災によつて焼失した等の原因によつて、粗悪な度量衡器又は不正確な度量衡器が市間に流布し、商取引の公正を害する傾きがあつた。その後需給関係も稍々安定し、且つ、検定設備も或る程度補足されたため、度量衡器の品質も漸次向上してきており、他方政府は往時の粗悪な度量衡器又は不正な度量衡器を速かに一…
2期(1950/06/04〜)
昭和25年度の税金徴収に関する質問主意書
第10回国会 参議院 質問主意書 第12号(1951/05/10提出、2期)
質問内容昭和二十五年度上半期及び朝鮮動乱後の国民経済には急激な変化があり、随所にその表れを示している。
例えば動乱により直接生産の増大を示した関西地方の如きは、相当の活気を現出しているにもかかわらず、この影響の少い東北方面等においては、殆ど何等の変化を示していない現状である。
更に巷間に伝えられているカネヘン景気の如き一部の特定業種と一般業種との間に甚だしい差異を来していることは、国民経済全般にとつて…
答弁内容一 朝鮮動乱による所得額の変化は、各個人又は法人により相当の差異を示していることは事実であるが、所得に対する課税は、各個人又は法人の実情により適実に課税を行つているのであるから、個々の実態を無視した割当課税を行つている事実はないと考える。
所得を計算する場合の収入から控除すべき必要経費については、法令ならびに取扱通達によつて明示されているところであり、各税務署ともこれによつて計算しているのである…
製油工業危機対策に関する質問主意書
第15回国会 参議院 質問主意書 第12号(1953/02/06提出、2期)
質問内容一、わが国産業経済上極めて重要な役割を演じている製油工業の中核をなしているものは輸入大豆をその主要原料として経営せられているのであるが、最近政府において、政府資金による外国産大豆及び大豆粕の輸入並びにその廉価払下げ等が考慮中であるといわれている。
この反面多額の国幣の犠牲をもつて実行せられんとする菜種の政府買上政策によつて齎らされる菜種の増産に伴う大豆の輸入の抑制並びに大豆粕の輸入の促進等も計画…
答弁内容一、(一)大豆の政府買入については、先般成立した飼料需給安定法に基いて飼料の需給及び価格の安定を図り、もつて畜産の振興に寄与する目的をもつて、昭和二十八年度において食糧管理特別会計で輸入大豆最高約四〇、〇〇〇屯を買い入れる計画であるが、買入の時期、数量、払下げの価格等については未だ検討中の段階にあり、この実施に当つては、国内製油工業に対する影響を充分考慮して運用に遺憾なきを期する積りである。
(…